JP7130664B2 - 改良された冷却回路を備えるブレード - Google Patents

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Description

本開示は、例えば航空機ターボ機械内で使用されることが可能であるタービンのためのブレードのようなブレードに関し、さらに特に、こうしたブレードの内部冷却に関する。
航空機ターボ機械は、通常は、1つ又は複数のタービンをその燃焼室の燃焼ガスが回転駆動する燃焼室を備える。こうしてタービンブレードが受ける高温度から、そのタービンブレード、特に可動ブレードを保護するために、例えば燃焼室の上流から得られる比較的低温の冷却空気のような冷却材を、ブレードの内側で循環させるように中空であるブレードを備えることが知られている。
本出願人の特許文献1(国際公開第2015/162389号)は、均一性が改善されている冷却回路を備えるターボ機械タービンのためのブレードを説明している。特に、このブレードは、エアロフォイルの厚さの中に幾つかの空洞を含む。
しかし、性能要件の増大が、ターボ機械の効率の増大につながり、したがって、ブレードの内側の冷却材の流量を増大させることなしにタービンの中を通過する燃焼ガスの温度の上昇を引き起こす。したがって、上記ブレードは満足できる結果を有するが、高温度に対するより高い耐久性を有するブレードが必要とされている。
国際公開第2015/162389号
この目的のために、本開示は、タービンのためのブレードに関し、このタービンは、ブレードの半径方向内側の端部を画定するブレード根元と、このブレード根元から半径方向外方に延びており、且つ、腹面壁と、そのエアロフォイルの前縁と後縁とにおいて腹面壁に連結されている背面壁とを有する、エアロフォイルとを備え、このエアロフォイルは、腹面壁に沿って、且つ、腹面壁と背面壁との間に配置されている第1の内側壁に沿って、半径方向に延びている、少なくとも1つの腹面空洞と、背面壁に沿って、且つ、腹面壁と背面壁との間に配置されている第2の内側壁に沿って、半径方向に延びている、少なくとも1つの背面空洞とを含む第1の内部冷却回路を少なくとも備え、このブレードは、第1の冷却回路が、さらに、前縁と後縁とから離れて、腹面壁と背面壁との間を各々が延びている2つの貫通壁(through cavity)の間に画定されている、少なくとも1つの内側貫通空洞(inner through cavity)を含み、この内側貫通空洞は腹面壁と背面壁とに沿って半径方向に延びており、腹面空洞と背面空洞と内側貫通空洞とが互いに連続的に流体連結されていることを特徴とする。
本開示においては、特に言及しない限り、上流及び下流は、ターボ機械の中を通過する(上流から下流への)通常のガスの流れの方向に関して定義される。上流及び下流は、一般的に前縁から後縁に向かってブレードの外側を循環するガスに関して表現されており、ブレードの内側を循環する冷却材(冷却流体)に関して表現されてはいない。以下では、簡明性のためにかつ一般性を失わずに、術語「冷却材」、又は、より簡明には、空気が、区別なく使用されるだろう。
さらに、タービンの軸線は、タービンのローターの回転軸線を表す。その軸方向が、タービンの軸線の方向に対応し、エアロフォイルがそれに沿って延びる半径方向が、この軸線に対して垂直であり且つこの軸線に交差する方向である。したがって、半径方向は、エアロフォイルの縦方向に相当する。同様に、軸方向平面が、タービンの軸線を含む平面であり、半径方向平面が、この軸線に対して垂直な平面である。横断平面が、半径方向即ち縦方向に対して直交する平面である。周縁が、半径方向平面に属する円として表され、その中心はタービンの軸線に属する。接線方向又は周方向が、周縁に対する正接の方向である。接線方向又は周方向は圧縮機の軸線に対して垂直であるが、その軸線を通過しない。
本開示の意味の範囲内においては、空洞が、半径方向において、その壁の長さの少なくとも半分にわたって、好ましくはその壁の概ね全長にわたって、その壁に隣接している場合に、その空洞は半径方向に壁に沿って延びると見なされる。さらに、半径方向においてエアロフォイルの長さの少なくとも半分にわたって、好ましくはエアロフォイルの概ね全長にわたって、2つの空洞が壁によって隔てられている場合に、1つの空洞が別の空洞とは別個であると見なされる。
上記の内側貫通空洞の存在によって、貫通壁は、相対的に高温である腹面壁及び背面壁のようなブレードの外側部分と、相対的に低温である第1及び第2の内側壁のようなブレードの内側部分との間の、膨張の格差に順応するための変形の自由を有する。したがって、ブレードの内部構造がより可とう性にされ、このことが、ブレード内における応力の出現を制限し、したがって、温度差に対するブレードの耐久性とブレードの寿命とを増大させる。腹面空洞と背面空洞と内側貫通空洞とが互いに連続的に流体連結されていることが、さらに、冷却材の働きを最大化することと、ブレード内側の温度を均一化することとを可能にし、このことがさらにブレード内の応力の減少に貢献する。
第2の内側壁は、第1の内側壁とは別個あるか又は併合(一致)していてもよい。第2の内側壁が第1の内側壁と併合している場合には、腹面空洞と背面空洞は互いに隣接している。この実施態様では、冷却空気の循環方向が、腹面空洞と背面空洞との間で、エアロフォイルの厚さ内で逆向きにされることが可能である。エアロフォイルの厚さは、横断平面内における、腹面空洞と背面空洞との間の翼形中心線に対して垂直な方向を示す。
さらに、第1の内側壁と第2の内側壁は、各々に、上記貫通壁の一方と連結されていてもよい。この場合に、第1及び第2の内側壁は、同じ貫通壁に、又は、異なる貫通壁に連結されることが可能である。
幾つかの実施態様では、腹面空洞と背面空洞と内側貫通空洞とが、この順序で互いに流体連結されている。上記の順序で上記空洞を連結することが、可動ブレードのための空気の働きをさらに最適化することも可能にする。実際に、ブレードアセンブリの回転によって、空気流がエアロフォイルの内側を上昇しているか又は下降しているかに応じて、コリオリ力がブレードの腹面壁又は背面壁に沿って冷却空気を押しつける。上述の順序は、腹面空洞内の腹面壁に対して空気を押しつけ、背面空洞内の背面壁に対して空気を押しつけ、その次に、同様に、内側貫通空洞内の腹面壁に対して空気を押しつけることを可能にする。したがって、腹面壁及び背面壁との冷却空気の相互作用が最大化されると同時に、内側壁との冷却空気の相互作用が限定され、このことが、腹面壁と背面壁との冷却をそれぞれに且つ同時に改善することと、一方では腹面壁及び背面壁と、他方では腹面壁と内側壁との間で、ブレード内の温度勾配を制限することとを可能にする。これに加えて、より詳細に後述されるように、腹面壁の機械的特性と、背面壁の機械的特性と、内側壁の機械的特性とが、温度に依存してもよい。特に、これらの機械的特性は、閾値温度までは概ね一定不変であり、この閾値温度よりも高い温度では漸進的に劣化する可能性がある。したがって、閾値温度より低い温度に内側壁を冷却することは無益である。
幾つかの実施態様では、腹面空洞及び/又は背面空洞は、半径方向に縮小する横断面を有する。好ましくは、腹面空洞は、エアロフォイルの半径方向内側端部からエアロフォイルの半径方向外側端部に向かって縮小する横断面を有してもよい。代替案として、又は、これに加えて、背面空洞は、エアロフォイルの半径方向外側端部からエアロフォイルの半径方向内側端部に向かって縮小する横断面を有してもよい。腹面空洞及び/又は背面空洞が半径方向に収束していることが、これらの空洞内での流れを改善し、及び、再循環渦を(防止することはなくとも)制限することを可能にする。これに加えて、腹面空洞と背面空洞とが同じ内側壁の側において隣接している時に、半径方向に関してこれらの腹面空洞と背面空洞とを隔てる内側壁を傾けることが、これらの空洞が互いに流体連通しているか否かに係わらず、構造的に単純な形で上記構成を実現することを可能にする。さらに、この構成は、特に、腹面空洞内の腹面壁に対して、及び、背面空洞内の背面壁に対して、空気が押しつけられる時に、空気と内側壁との間の制限された相互作用によって容易化される。
幾つかの実施態様では、第1の内側壁は上記貫通壁のうちの第1の貫通壁に連結されており、且つ、第2の内側壁は上記貫通壁のうちの第2の貫通壁に連結されている。第1の貫通壁は第2の貫通壁とは別個である。このことは、第1の内側壁と第2の内側壁とが別個であるということを意味する。したがって、腹面空洞と背面空洞は、内側貫通空洞の側に配置されている。
幾つかの実施態様では、ブレードは、第1の内側壁に連結されているか又は第2の内側壁に連結されている第3の貫通壁を備え、内部冷却回路は、腹面壁と背面壁と第3の貫通壁とに沿って半径方向に延びる第2の貫通空洞を含む。この第2の貫通空洞は内部にあってもよく、即ち、前縁から又は後縁から離れる形に延びてもよく、又は、第3の貫通壁と、前縁において又は後縁において接合する腹面壁及び背面壁との間に画定されていてもよい。第2の貫通空洞の存在が、ブレードの内部構造がより高い可とう性を有することを可能にする。
幾つかの実施態様では、第3の貫通壁が第1の内側壁に対して(それぞれに第2の内側壁に対して)連結されているので、腹面空洞(それぞれに背面空洞)は第1の貫通空洞と第2の貫通空洞とに隣接している。したがって、第1及び第2の貫通空洞は、腹面空洞(それぞれに背面空洞)の側に備えられていてもよい。これらの実施態様では、第1及び第2の貫通空洞は、第1の貫通空洞と第2の貫通空洞と第1の内側壁(それぞれに第2の内側壁)と背面壁(それぞれに背面壁)とに沿って半径方向に延びる単一の腹面空洞(それぞれに背面空洞)によって隔てられている。
幾つかの実施態様では、腹面空洞と背面空洞とが内側貫通空洞の側に配置されており、通路が、内側貫通空洞を通過することなしに、腹面空洞を背面空洞に連結する。一方、背面空洞は、内側貫通空洞に流体連結されることが可能である。これらの実施態様では、腹面空洞と背面空洞と内側貫通空洞とが、それ自体の上にトロンボーンワインディング(trombone winding)の形で配置されている。上記通路は、好ましくは、エアロフォイルの半径方向外側端部に配置されている。
幾つかの実施態様では、内側貫通空洞に対して、腹面空洞は後縁側に配置されており、及び、背面空洞は前縁側に配置されている。したがって、冷却空気は、腹面空洞と背面空洞との間で、後縁から前縁に向かって、即ち、タービンを駆動する空気に対する対向流の形で循環する。相対的に新鮮な冷却空気が、前縁側でエアロフォイルから放出されることが恐らく可能であり、この前縁側では、冷却空気はエアロフォイルに沿って下流に流れ、後述する流体膜による冷却の保護冷却層を形成する。
幾つかの実施態様では、第1の内側壁と第2の内側壁の各々が2つの貫通壁によって区切られており、及び、これらの貫通壁の各々は腹面壁と背面壁との間を延びる。2つの貫通壁によって区切られている各々の内側壁は、概ねH形の内部構造を画定することが可能である。したがって、これらの実施態様では、ブレードは、概ね二重H形の内部構造を備え、サイドバーが貫通壁である。これと同様に、必要に応じた数の内側壁と貫通壁とを有する、概ね三重H形、概ね四重H形、又は、さらに多重のH形の内部構造を想定することが可能である。2つの連続した貫通壁が、第1又は第2の内側壁によって互いに連結されていない場合に、上記の内側貫通空洞によって隔てられることが可能である。
幾つかの実施態様では、腹面壁は、内側貫通空洞をエアロフォイルの外側に連結する少なくとも1つのオリフィス、好ましくは複数のオリフィスを有する。このオリフィスは、恐らくは他の類似のオリフィス又は異なるオリフィスとの組合せの形で、内側貫通空洞のための空気出口としての役割を果たしてもよい。このオリフィスは、腹面壁に沿って、内側貫通空洞内を循環させられ終わった空気を放出することを可能にする。したがって、このオリフィスは、「フィルム冷却」としてより広く知られている流体膜による保護冷却層を形成し、この保護冷却層は、腹面壁の温度を低下させるだけでなく、空洞内の冷却空気の加熱も減少させることにも寄与し、このことが、腹面空洞が内側貫通空洞に対して相対的に後縁側に位置している時には、特に有利であることが判明している。採用随意に、オリフィスが後縁に向かって方向付けられることが可能であり、このことは、空気流の均一性を向上させ且つ保護層を強化する。
幾つかの実施態様では、ブレードは、内部冷却回路と同一(identical)である第2の内部冷却回路を備え、特に、第1の内部冷却回路の第1の内側壁が第2の内部冷却回路の第2の内側壁と併合されている。
「同一である(identical)」によって、第2の内部冷却回路は、腹面壁に沿って、且つ、腹面壁と背面壁との間に配置されている第1の内側壁に沿って、半径方向に延びる少なくとも1つの腹面空洞と、腹面壁と背面壁との間に配置されている第1の内側壁とを備えてもよく、少なくとも1つの背面空洞が、背面壁に沿って、且つ、腹面壁と背面壁との間に配置されている第2の内側壁に沿って、半径方向に延びており、第2の冷却回路は、さらに、前縁から且つ後縁から離れて、腹面壁と背面壁との間を各々が延びる2つの貫通壁の間に画定されている、少なくとも1つの内側貫通空洞を含んでよく、内側貫通空洞は腹面壁と背面壁とに沿って半径方向に延び、腹面空洞と背面空洞と内側貫通空洞とが互いに連続的に流体連結されているということが理解される。採用随意に、第2の内部冷却回路は、第1の内部冷却回路に関するその他の詳細な特徴要素の全部又は一部を有してもよい。
さらに、この構成は反復する形で実現されることが可能である。したがって、幾つかの実施態様は、第2の内部冷却回路と同一である第3の内部冷却回路を備え、特に、第2の内部冷却回路の第1の内側壁が第3の内部冷却回路の第2の内側壁と併合される。このようにして、幾つかの他の内部冷却回路が、同一の仕組みにしたがって実現されてもよい。
幾つかの実施態様では、ブレードはその半径方向外側端部にタブを備え、第1の内部冷却回路は、背面壁に沿って半径方向に延びており、且つ、概ねタブの下に位置しているそのタブの冷却空洞に供給するように構成されている、補助背面空洞を備える。タブは、ブレードの先端部内に、即ち、ブレードの半径方向外側端部に位置した空洞であり、上記端部に向かって開いており、且つ、底部壁及びフランジによって区切られており、上記フランジは前縁と後縁との間を延びる。そのタブの冷却空洞は、エアロフォイル先端部における冷却を改善することを意図されており、このエアロフォイル先端部は従来においては動作中のブレードのホットスポット(hot spot)であり、冷却が困難であり、且つ、限られた寿命を有する。
幾つかの実施態様では、エアロフォイルは、腹面壁と背面壁とに沿って半径方向に延びており、且つ、前縁に隣接している上流空洞を備える前縁冷却回路と、上流空洞の冷却空気の供給のために上流空洞に流体連結されている第1の供給空洞とを備える。上流空洞の供給が第1の供給空洞を経由して間接的であることによって、わずかしか働いていない依然として相対的に新鮮である空気が、上流空洞の半径方向外側端部にまで供給されることが可能であり、このことがエアロフォイル先端部における前縁での冷却を改善する。上流空洞と第1の供給空洞との間の流体連通が衝撃装置(impact device)によって生じさせられることが可能である。このような衝撃装置は複数の流路を備えてもよい。これらの流路は、空洞のサイズに対して相対的に小さい断面を有し、及び/又は、概ね半径方向に位置していてもよい。これらの流路は、本明細書では上流空洞の壁である対向壁に衝突する噴射を形成するように、且つ、したがって熱交換を局所的に改善するように、その流路の中を通過する空気を加速するように構成されることが可能である。
幾つかの実施態様では、エアロフォイルは、腹面壁と背面壁とに沿って半径方向に延びており且つ後縁に隣接している下流空洞を備える後縁冷却回路と、下流空洞の冷却空気の供給のために下流空洞に流体連結されている第2の供給空洞とを備える。下流空洞の供給が第2の供給空洞を経由して間接的であることによって、わずかしか働いていない依然として相対的に新鮮である空気が、下流空洞の半径方向外側端部にまで供給されることが可能であり、このことがエアロフォイル先端部における前縁での冷却を改善する。下流空洞と第2の供給空洞との間の流体連結が、第2の供給空洞の下流空洞を隔てる壁の半径方向のほぼ全長に沿って設けられている複数の穴によって実現されることが可能である。この複数の穴は「キャリブレーション(calibration)」と呼称されることがある。
本開示は、さらに、タービンのためのブレードにも関し、このタービンは、ブレードの半径方向内側の端部を画定するブレード根元と、このブレード根元から半径方向外方に延びており、且つ、腹面壁と、そのエアロフォイルの前縁と後縁とにおいて腹面壁に連結されている背面壁とを有する、エアロフォイルとを備え、このエアロフォイルは、少なくとも第1の貫通壁と第2の貫通壁と第3の貫通壁と第4の貫通壁とを含む第1の内部冷却回路を少なくとも備え、上記貫通穴の各々は、前縁と後縁とから離れて、腹面壁と背面壁との間を延び、少なくとも1つの内側壁が、第1の貫通壁と第2の貫通壁との間で腹面壁と背面壁とに沿って半径方向に延びる第1の内側貫通空洞を画定するように、腹面壁と背面壁との間に配置されており、且つ、第2の貫通壁と第3の貫通壁とに連結されており、腹面空洞が腹面壁と内側壁と第2及び第3の貫通壁とに沿って半径方向に延び、背面空洞が背面壁と内側壁と第2及び第3の貫通壁とに沿って半径方向に延び、第2の内側貫通空洞が、第3の貫通壁と第4の貫通壁との間で腹面壁と背面壁とに沿って半径方向に延びる。こうしたブレードは、上述した特徴要素の全部又は一部を有してもよい。
本開示は、さらに、上述したブレードを備えるターボ機械にも関する。術語「ターボ機械」は、駆動力を発生させるガスタービン装置のすべてを意味し、こうしたガスタービン装置の中では、高温ガスの高速噴射に対する反動による推進のために必要とされるスラストを提供するターボジェットエンジンと、駆動力が駆動シャフトの回転によって提供されるタービンエンジンとが特に良く知られている。例えば、タービンエンジンは、ヘリコプター、船舶、列車のためのエンジンとして、又は、産業用エンジンとして使用される。ターボプロップ(プロペラを駆動するタービンエンジン)も、航空機エンジンとして使用されるタービンエンジンである。
非限定的な具体例として示されている本発明の実施形態の以下の詳細な説明を理解することによって、本発明とその利点とがより適切に認識されるだろう。この説明は添付図面を参照する。
第1の実施形態によるタービンのためのブレードを斜視図の形で示す。 図1の平面II-IIに沿った断面図の形で第1の実施形態によるブレードを示す。 図1の平面III-IIIによる断面図の形で第1の実施形態によるブレードを示す。 図1の平面IV-IVによる断面図の形で第1の実施形態によるブレードを示す。 図1の平面V-Vによる断面図の形で第1の実施形態によるブレードを示す。 図1の平面VI-VIによる断面図の形で第1の実施形態によるブレードを示す。 第1の実施形態によるブレードの内側の冷却材の流れを合成する図である。 図1の平面III-IIIによる断面図の形で、使用中の、第1の実施形態によるブレードの変形を概略的に示す。 図1の平面IX-IXによる断面図の形で第1の実施形態によるブレードを示す。 第2の実施形態によるブレードの内側の冷却材の流れを合成する図である。 第3の実施形態によるブレードの内側の冷却材の流れを合成する図である。 第4の実施形態によるブレードの内側の冷却材の流れを合成する図である。 実施形態の1つによるブレードを含むターボ機械の部分略断面図である。
図1は、第1の実施形態によるガスタービンのための中空ローターブレード10の一例を斜視図の形で示す。冷却空気(図示されていない)が、ブレードの内側で、エアロフォイル13の縦方向R-R’(図では垂直方向であり、ローターの回転軸線X-X’に対して半径方向)に沿って、ブレードの先端部14(図1では頂部において)に向かって、ブレードの根元12の底部からエアロフォイル13の中に流れ、その次に、この冷却空気は、主ガス流に合流するために出口を通って外に出る。根元12は、ブレード10の半径方向内側端部を形成し、先端部14は、ブレード10の半径方向外側端部を形成する。
特に、この冷却空気は、エアロフォイル13の内側に位置している内部冷却回路内を循環し、この内部冷却回路の幾つかの分枝は、タブ内に備えられている貫通穴15においてブレードの先端部14に到達する。
エアロフォイルの本体は、腹面壁16と背面壁18とを画定するように輪郭形成されている。腹面壁16は概ね凹形の形状を有し、上流に方向付けられているその外側面を通って、高温ガス流に、即ち、そのガスの圧力側上に面するように見える第1のものである。背面壁18は凸形であり、下流に方向付けられているその外側面に沿って、高温ガス流に、即ち、ガスの吸引側上に、それに続いて面するように見える。
腹面壁16と背面壁18は、前縁20の位置と後縁22の位置とにおいて接合し、腹面壁16と背面壁18はブレードの先端部14とブレードの根元12の頂部との間を半径方向に延びる。
上述したように、エアロフォイル13は、図2から図9を参照して詳細に説明する第1の内部冷却回路を備える。特に、図2から図6は、エアロフォイル13の半径方向内側端部からその半径方向外側端部への連続的な断面を示す。
図3は、横断平面に沿った断面の形でエアロフォイル13を示す。平面III-IIIが、好ましくは、縦方向において、エアロフォイル13の寸法の10%から90%の間に位置しており、好ましくは20%から80%の間に位置しており、より好ましくは25%から75%の間の位置している。
図3に示されているように、ブレードは、半径方向に延びる壁によって互いに隔てられている空洞31-41を備える。より具体的に述べると、ブレード10は、前縁20と後縁22とから離れて、腹面壁16と背面壁18との間を各々が延びる貫通壁を備える。この実施形態では、ブレードは、7つの貫通壁51、53、55、57、59、61、63を備える。図示されているように、これらの貫通壁の断面は概ね直線状であってもよい。
さらに、ブレード10は、腹面壁16と背面壁18とから離れて、腹面壁16と背面壁18との間に各々が配置されている内側壁、即ち、この場合には3つの内側壁43、45、47を備える。図示されているように、これらの内側壁は横断面において概ね直線状であってもよい。
内側壁は、概ねH形の構造を形成するように貫通壁を対の形に連結する。さらに具体的に述べると、この実施形態では、内側壁43は貫通壁51と貫通壁53とを連結し、内側壁45は貫通壁55と貫通壁57とを連結し、内側壁47は貫通壁59と貫通壁61とを連結し、これによって3つの概ねH形の構造が形成され、上記3つの構造は、腹面壁16と背面壁18とによってだけ互いに連結されている。
図3に示されているように、上記の概ねH形の構造は、内側貫通空洞によって対の形に隔てられている。したがって、この実施形態では、ブレード10は2つの内側貫通空洞35、38を備える。内側貫通空洞35(それぞれに内側貫通空洞38)は、別個のH構造に属している2つの貫通壁57、59(それぞれに2つの貫通壁53、55)の間に画定されており、腹面壁16と背面壁18とに沿って半径方向に延びる。
したがって、腹面壁16と、背面壁18と、内側壁43、45、47と、貫通壁51、53、55、57、59、61、63は、その特徴と役割とが詳細に後述される複数の空洞を画定する。
上流空洞31は腹面壁16と背面壁18とに沿って半径方向に延び、貫通51によって区切られている。上流空洞31は前縁20に隣接している。
第1の供給空洞32は、腹面壁16と貫通壁51と内側壁43と貫通壁53との間に画定されている。第1の供給空洞32が腹面壁16と内側壁とに沿って半径方向に延びる限りにおいて、第1の供給空洞32は腹面空洞とも呼ばれることがある。第1の供給空洞32は、例えば上記の衝突装置による、冷却空気の供給のために、上流空洞31に流体連結されている。第1の供給空洞32は、それ自体としては、例えば流路のような、ブレード根元12内に配置されている空気入口部分を経由して、冷却空気を供給されてもよい。
上流空洞31と第1の供給空洞32とが、エアロフォイル13の前縁20におけるエアロフォイルの冷却を確実なものにする前縁冷却回路を形成する。
同様に、下流空洞40は腹面壁16と背面壁18とに沿って半径方向に延び、貫通壁63によって区切られている。下流空洞40は後縁22に隣接している。
第2の供給空洞39が、腹面壁16と貫通壁61と背面壁18と貫通壁63との間に画定されている。第2の供給空洞39は、例えば上記のキャリブレーションによる、その第2の供給空洞39の冷却空気の供給のために、下流空洞40に流体連結されている。第2の供給空洞39は、それ自体としては、例えば流路のような、ブレード根元12内に配置されている空気入口部分を経由して冷却空気を供給されてもよい。
下流空洞40と第2の供給空洞39は、エアロフォイル13の後縁22におけるエアロフォイル13の冷却を確実なものにする後縁冷却回路を形成する。
エアロフォイル13は、さらに、この場合には2つの腹面空洞33、36から選択されることが可能である少なくとも1つの腹面空洞を含む第1の内部冷却回路を備える。腹面空洞33(それぞれに腹面空洞36)は、腹面壁16と、腹面壁16と背面壁18との間に配置されている内側壁47(それぞれに内側壁45)とに沿って半径方向に延びる。腹面空洞33(それぞれに腹面空洞36)を画定する上記内側壁47(それぞれに内側壁45)は、第1の内側壁と呼称されることが可能である。さらに、腹面空洞33(それぞれに腹面空洞36)は、貫通壁59、61(それぞれに貫通壁55、57)によって区切られており、第1の内側壁47(それぞれに第1の内側壁45)は、上記貫通壁59、61に対して(それぞれに上記貫通壁55、57に対して)連結されている。
第1の内部冷却回路は、さらに、少なくとも1つの背面空洞を備え、この場合に、この背面空洞は3つの背面空洞37、41、34から選択されることが可能である。背面空洞37(それぞれに背面空洞41、それぞれに背面空洞34)は、背面壁18と、腹面壁16と背面壁18との間に配置されている内側壁43(それぞれに内側壁45、それぞれに内側壁47)とに沿って、半径方向に延びる。背面空洞37(それぞれに背面空洞41、それぞれに背面空洞34を画定する上記内側壁43(それぞれに内側壁45、それぞれに内側壁47)は、第2の内側壁と呼称されることが可能である。第2の内側壁は、上記の第1の内側壁とは別個であっても、この第1の内側壁と併合されていてもよい。第1の内側壁と第2の内側壁とが併合されている場合には、その対応する腹面空洞と背面空洞とが上記第1及び第2の内側壁の側に配置されていてもよい。例えば、それは、腹面空洞33と背面空洞34と内側壁47であってもよい。これとは逆に、第1及び第2の内側壁が別個である場合には、対応する腹面空洞と背面空洞は、同じ内側壁のどちらかの側に位置していない。この例が、第1の内側壁45によって画定されている腹面空洞36と、第2の内側壁43によって画定されている背面空洞37とによって示されることが可能である。
さらに、面空洞37(それぞれに背面空洞41、それぞれに背面空洞34)は、貫通壁51、53(それぞれに貫通壁55、57、それぞれに貫通壁59、61)によって区切られており、第2の内側壁43(それぞれに第2の内側壁45、それぞれに第2の内側壁47)は、上記貫通壁51、53に対して(それぞれに上記貫通壁55、57に対して、それぞれに上記貫通壁59、61に対して)連結されている。
これに加えて、第1の冷却回路は、さらに、この場合には3つの内側貫通空洞38、35、39から選択されることが可能な少なくとも1つの内側貫通空洞を含む。内側貫通空洞38(それぞれに内側貫通空洞35、それぞれに内側貫通空洞39)は、2つの貫通壁51、53(それぞれに2つの貫通壁55、57、それぞれに2つの貫通壁59、61)の間に画定されており、腹面壁16と背面壁18とに沿って半径方向に延びる。
したがって、この第1の実施形態では、腹面壁16と、腹面壁16と背面壁18との間に配置されている第1の内側壁47とに沿って半径方向に延びる少なくとも1つの腹面空洞33を含む、第1の内部冷却回路が識別されることが可能であり、少なくとも1つの背面空洞34が、背面壁18と、腹面壁16と背面壁18との間に配置されている第2の内側壁47とに沿って半径方向に延び、第1の内側壁と併合されているこの場合には、第1の冷却回路は、さらに、前縁20と後縁22とから離れて、腹面壁16と背面壁18との間を各々が延びる2つの貫通壁57、59の間に画定されている、少なくとも1つの内側貫通空洞35を含み、内側貫通空洞35は、腹面壁16と背面壁18とに沿って半径方向に延びる。第1の内側壁47(したがって第2の内側壁)は、上記貫通壁の1つ、即ち、貫通壁59に連結されている。
この実施形態では、エアロフォイル13は別の第1の内部冷却回路を備え、この別の第1の内部冷却回路は、腹面壁16と、腹面壁16と背面壁18との間に配置されている第1の内側壁45とに沿って半径方向に延びる、少なくとも1つの腹面空洞36と、背面壁18に沿って、且つ、腹面壁16と背面壁18との間に配置されている第2の内側壁43に沿って半径方向に延びる、少なくとも1つの背面空洞37とを含み、第1の冷却回路は、さらに、前縁20と後縁22とから離れて、腹面壁16と背面壁18との間を各々が延びる2つの貫通壁53、55の間に画定されている、少なくとも1つの内側貫通空洞38を含み、この内側貫通空洞38は、腹面壁16と背面壁18とに沿って半径方向に延びる。第1の内側壁45と第2の内側壁43の各々は、上記貫通壁の1つに連結されており、即ち、貫通壁53、55にそれぞれに連結されている。
図2は、図3の部分よりも半径方向により内側に位置するエアロフォイル13の部分を示す(図1を参照されたい)。図2に示されているように、エアロフォイルの半径方向内側部分において、通路53aが、背面空洞37を内側貫通空洞38に流体連結するために、貫通壁53内に配置されている。さらに、通路59aは、背面空洞34を内側貫通空洞35に流体連結するために、貫通壁59内に配置されている。したがって、背面空洞34(それぞれに背面空洞37)と内側貫通空洞35(それぞれに内側貫通空洞38)とが、背面空洞34から内側貫通空洞35への(それぞれに背面空洞37から内側貫通空洞38への)流体の通過を表す矢印によって示されているように、連続的に流体連結されている。
より概括的に述べると、通路59a(それぞれに通路53a)は、背面空洞34(それぞれに背面空洞37)と内側貫通空洞35(それぞれに内側貫通空洞38)とを流体連結するために、ブレード13の半径方向内側部分内に配置されている。
図4は、図3の部分よりも半径方向により外方に位置するエアロフォイル13の部分を示す(図1を参照されたい)。図4に示されているように、エアロフォイルの半径方向に外側の部分では、通路47bが、腹面空洞33を背面空洞34に流体連結するために、内側壁47内に配置されている。したがって、腹面空洞33と背面空洞34とが、上記空洞の間の流体の通過を表す矢印によって示されているように、互いに流体連結されている。さらに概括的に述べると、通路47bは、腹面空洞33と背面空洞34とを流体連結するように、エアロフォイル13の半径方向外側部分内に配置されている。
このことから、腹面空洞33と背面空洞34と内側貫通空洞35とが、この順序で、互いに連続的に流体連結されている。
図5は、図4の部分よりも半径方向により外方に位置するエアロフォイル13の部分を示す(図1を参照されたい)。図5に見てとれるように、底部壁64は、腹面空洞33の半径方向外側端部と、背面空洞34の半径方向外側端部と、内側貫通空洞35の半径方向外側端部と、第2の供給空洞39の半径方向外側端部と、下流空洞40の半径方向外側端部とを閉じる。さらに、底部壁66は、内側貫通空洞38の半径方向外側端部を閉じる。他方では、上流空洞31と、第1の供給空洞32と、腹面空洞36と、背面空洞37と、背面空洞41とが、半径方向に底部壁64、66を超えて延びる。
図6は、図5の部分よりも半径方向により外方に位置するエアロフォイル13の部分を示す(図1を参照されたい)。図6に見てとれるように、通路68は、底部壁66によって、内側貫通空洞38を通過することなしに、腹面空洞36を背面空洞37に流体連結する。したがって、腹面空洞36と背面空洞37は、これらの空洞の間の流体の通過を表す矢印によって示されているように、互いに連続的に流体連結している。この場合には、通路68は内側貫通空洞38の上に張り出す。さらに概括的に述べると、通路68は、腹面空洞36と背面空洞37とを流体連結するために、エアロフォイル13の半径方向外側部分内に配置されている。
上述したように、腹面空洞36と背面空洞37と内側貫通空洞38は、この順序で互いに連続的に流体連結されている。
他方では、背面空洞41は、半径方向にタブの下に位置している、そのタブの冷却空洞42の供給のための補助背面空洞としての役割を果たしてもよい。好ましくは前縁20と後縁22との間の中間位置に、前縁と後縁とから離れて、背面側に補助背面空洞41を配置することが、補助背面空洞41内を冷却空気が流れている時にその冷却空気の加熱を制限することと、先端部14の効果的な冷却のために可能な限り低温の流体をタブの冷却空洞42に配送することとを可能にする。底部壁64の故に、冷却空洞42は、補助背面空洞41によってだけ供給され、腹面空洞33、背面空洞34、内側貫通空洞35、第2の供給空洞39及び下流空洞40から流体的に分離されている。
図7は、図3の部分から、上述した実施形態における冷却空気の循環を図式化する。互いに連続的に流体連結している空洞が、同一の点の密度によって表現されている。矢印が想定可能な流体の循環方向を示し、この方向は、次のように決定される。
この実施形態では、空気入口部分が、冷却空気空洞の供給のためにブレード根元12内に備えられていてもよい。例えば、空気入口部分は、第1の供給空洞32と腹面空洞33と腹面空洞36と第2の供給空洞39と補助背面空洞41の少なくとも1つ又は各々のために備えられてもよい。
これらの条件下で得られる冷却材の循環の方向が、図8に示されている。図8から理解できるように、冷却材は、供給空洞32、39内と、腹面空洞33、36内と、内側貫通空洞35、38内と、下流空洞40内とを、根元12から先端部14に向かって循環し、背面空洞34、37内を先端部14から根元12に向かって循環する。
ブレード10が上に取り付けられているローターが、図8に示されている方向Sに回転する時に、冷却空気はさらにコリオリ力を受ける。供給空洞32、39内と、腹面空洞33、36内と、内側貫通空洞35、38内と、下流空洞40内とにおける、上述した循環方向の故に、空気は上記空洞の腹面側に対して押しつけられ、このことが図8に実線で示されている。これとは対照的に、背面空洞34、37内では、空気は上記空洞の背面側に対して押しつけられる。
この冷却と、貫通壁及び内側壁の配置とによって、動作中にエアロフォイル13内に蓄積される熱機械的応力は著しく減少させられる。実際に、図8は、さらに、エアロフォイル13の構造が被る変形を概略的に示す。図8から見てとれるように、腹面壁16と背面壁18は、動作時にこれらがより高い温度になるので、内側壁43、45、47に比べてより大きく変形する。空洞35、38(及び、ある程度は本開示の意味の範囲内の内側貫通空洞の定義に一致する第2の供給空洞39)のような内側貫通空洞の存在が、この膨張差を吸収することと、貫通壁によってとられる湾曲から差し引かれることが可能なので、エアロフォイル13内の応力を最小化することとを可能にする。
さらに、内側壁43、45、47の存在と比較的小さい変形とが、横断方向に延びる底部壁64、66を適正に支持することを可能にする。実際に、内側壁43、45、47は、腹面壁16と背面壁18よりも低い温度にあるので、すべての条件が同じ場合に、より優れた機械的特性を有し、より堅固であり、且つ、タービンの回転に関連した遠心力から結果的に生じる応力に対してより適切に耐久する。内側壁43、45、47による力の回復は、さらに、腹面壁16と背面壁18を救済し、したがって腹面壁16と背面壁18の寿命が増大する。
エアロフォイル13の内側における且つエアロフォイル13の外側に向かう空気の循環を可能にするオリフィスの存在を示すように、考察されるエアロフォイル13の断面(図1の平面IX-IX)が選択されているということを除いて、図9は図3と概ね同一である。
オリフィス62、好ましくは複数のオリフィスが、第1の供給空洞32と上流空洞31との間において貫通壁51内に配置されている。オリフィス62は、上述したように、上流空洞31に冷却空気を間接的に供給することを可能にする。
オリフィス69、好ましくは複数のオリフィスが、第2の供給空洞39と下流空洞40との間において貫通壁63内に配置されている。オリフィス69は、上述したように、下流空洞40に冷却空気を間接的に供給することを可能にする。
さらに、オリフィス31c、35c、38c、40cのような放出オリフィスが腹面壁16内に備えられており、それぞれに上流空洞31と内側貫通空洞35、38と下流空洞40とに開いている。放出オリフィス31c、35c、38c、40cは、上記オリフィスの下流においてエアロフォイル13の外側表面上に保護流体膜を形成するように構成されてもよい。この目的のために、オリフィス31c、35c、38c、40cは後縁22に向かって方向配置されることが可能である。この場合には、上記オリフィスは、それぞれに、空洞32、33、36、40をそれぞれに保護する保護流体膜32’、33’、36’、40’を形成する。
同様に、放出オリフィス31dが、特に前縁において、背面壁18内に備えられてもよい。この場合には、放出オリフィス31dは、上流空洞31をエアロフォイル13の外側に連結し、背面空洞37を保護することが意図されている保護流体膜37’の形成を可能にする。
図9から見てとれるように、空洞と放出オリフィスは、回路がそれ自体を保護するように備えられている。例えば、腹面空洞36を通って中に入る空気が、背面空洞37に向かって循環し、その次に内側貫通空洞38に向かって進み、その次に、放出オリフィス38cを通して放出され、この放出オリフィス38cは、腹面空洞36を保護する保護流体膜36’を形成することに貢献する。空気が概ね逆流の形で空洞内を循環すること、即ち、後縁から前縁に向かって循環することが、この目的のために有利である。この例では、空気出口空洞、即ち、内側貫通空洞38が、空気入口空洞即ち腹面空洞36の上流に位置しているので、これが当てはまる。同じことが、前縁冷却回路と、空洞33-35によって形成されている内部冷却回路とに当てはまる。
ブレード10は、ロストワックスキャスティングによって、それ自体は公知である方法によって製造されてよい。そうするために、コア(core)が予め製造され、このコアは、型の製造中に空洞のために配置される空間を占める。
一方では空洞33-35に対応するコアと、他方では空洞36-38に対応するコアが、例えば、型の中でのインサートの使用を伴う可能性がある鋳造によって、又は、付加製造によって、任意の適切な方法によって製造されることが可能である。
型の製造中のコアの保持は、当業者に公知である方法で行われることが可能である。一方では空洞33-35に対応するコアと、他方では空洞36-38に対応するコアが、根元12内に位置している2つの支持物によって支持されることが可能である。過剰な数の支持物を回避し、且つ、根元12の構成を単純化するために、コア1つ当たりに1つだけの支持物を備えることが可能であり、コアの保持は、非局在化された付加物(delocalized appendage)によって完了される。この付加物は、好ましくは、最終的なブレードの中に開口部を形成するために備えられ、この場合に、この開口部は蝋付けボール(brazed ball)によって再封止される。
金属の注入とコアの破壊の後に、空洞が脱じん操作を受けてもよい。そうするために、例えばブレード先端部において、エアロフォイル内に脱じん穴を備えることが可能である。必要に応じて、底部壁64、66によってそれぞれに閉じられる貫通空洞35、38を脱じんするために、タブの冷却空洞42及び/又は通路68の形状が、コアに固定されている棒の通過と、鋳物からの脱じん穴の直接的な形成とを可能にするように、及び/又は、エアロフォイルの鋳造後の機械加工による脱じん穴の形成を可能にするように適合化されてもよい。この脱じん穴は、恐らくは、動作中に破片の放出を可能にすることも可能にする。
図10から図12は、他の実施形態におけるタービンのためのブレードを示す。これらの図では、第1の実施形態の要素に相当するか又はそれと同一である要素が、百の位の数字を伴った同一の参照番号で表されており、ここで再び説明されることはない。
図10から図12は、図7の略図に類似した略図であり、上述したものと同じ慣例にしたがって示されている。
図10に示されている第2の実施形態によるエアロフォイル113では、空洞137は補助背面空洞として使用されている。空洞141は、腹面空洞136と内側貫通空洞138との間に連続的に流体連結されている背面空洞として使用されている。この実施形態では、図6に関連して説明されている通路68に類似した通路を備えることが必要ではないので、図5に関連して説明されている底部壁66が、腹面空洞136と背面空洞141とを閉じるために延長されることが可能である。
したがって、この実施形態では、エアロフォイルは、腹面空洞133と背面空洞134と内側貫通空洞135とを含む第1の内部冷却回路と、腹面空洞136と背面空洞141と内側貫通空洞138とを含む第2の内部冷却回路とを備える。本開示の意味の範囲内において、この実施形態の第1及び第2の内部冷却回路は互いに同一である。さらに、前縁冷却回路及び後縁冷却回路の空洞131、132、139、140は無変更である。
この実施形態は、上述した冷却空洞42よりも大きいタブの冷却空洞を実現することを可能にし、且つ、内部冷却回路のコアの同様の製造を可能にする。
図11に示されている第3の実施形態によるエアロフォイル213では、空洞236-238によって形成されている第1の内部冷却回路は、第1の実施形態による第1の内部冷却回路(空洞36-38)と同一である。しかし、空洞234は補助背面空洞として使用される。空洞241は、腹面空洞233と内側貫通空洞235との間に連続的に流体連結されている背面空洞として使用される。したがって、腹面空洞233と、内側貫通空洞235を通過しない背面空洞241との間に通路(図6に関連して説明された通路68に類似した通路)を配置するために、第1の実施形態に関して、腹面空洞233と補助背面空洞234とが底部壁64を貫通して延びることを可能にするように、図5に関連して説明されている底部壁64を変更することが必要である。
したがって、この実施形態では、エアロフォイルは、腹面空洞233と背面空洞241と内側貫通空洞235とを含む第の内部冷却回路と、腹面空洞236と背面空洞237と内側貫通空洞238とを含む第の内部冷却回路とを備える。本開示の意味の範囲内において、この実施形態の第1及び第2の内部冷却回路は互いに同一である。さらに、第の内部冷却回路の第1の内側壁245は、第2の内部冷却回路の第の内側壁と併合されている。
この実施形態は、補助背面空洞234の空気入口部分を第2の供給空洞239の空気入口部分と併合することを可能にし、このことがエアロフォイル根元の構成とその製造とを容易化する。
図12に示されている第4の実施形態によるエアロフォイル313は、空洞336、337、338によってこの場合に形成されている第1の内部冷却回路だけを備えるということを除いて、第3の実施形態によるエアロフォイル213に類似している。この実施形態は、有利には、上述したエアロフォイルよりも小さいサイズのエアロフォイルのために実現されることが可能である。エアロフォイル313のサイズをさらに縮小するために、一方では、上流空洞331を第1の供給空洞332と一体化すること、及び/又は、他方では、下流空洞340を第2の供給空洞339と一体化することとが可能だろう。上述した実施形態は、三重H形構造を形成するように構成されている内側壁と貫通壁とを有するが、第4の実施形態によるブレード313の内側壁と貫通壁は二重H形構造を形成する。こうした構造によって得られ且つ他の実施形態に関して説明されている効果が、必要な変更を加えて置き換えられる。
本明細書で説明されている実施形態のいずれか1つによるブレード10は、図13に概略的に示されているように、ターボ機械100のタービンのための可動ブレードであってもよい。
本発明が特定の実施形態の事例に関して説明されてきたが、特許請求項に記載されている本発明の全般的範囲からの逸脱なしに、変更がこれらの事例に加えられることが可能である。例えば、空洞内の流体の流れが、好ましい実施形態に対応する特定の方向に沿って説明されてきたが、本開示で説明されている冷却材の循環方向とは異なる冷却材の循環方向を強制するために、上記空洞の間の通路の半径位置を変更すること、及び/又は、ブレード根元の空気入口部分を再構成することが可能であるということが、当業者には明らかだろう。
これに加えて、上記空洞が滑らかで且つ中空であると表されてきたが、熱交換を増大させるために、これらの空洞内にフローディスラプター(flow disruptor)を備えることが可能である。
一般的に、上記の様々な例示/説明した実施形態の個々の特徴要素が追加の実施形態の形に組み合わされることが可能である。したがって、上記説明と上記図面は、限定的なものではなく、例示的なものとして認識されなければならない。

Claims (10)

  1. タービンのためのブレード(10)であって、前記ブレードの半径方向内側の端部を画定するブレード根元(12)と、前記ブレード根元(12)から半径方向外方に延びており、且つ、腹面壁(16)と、そのエアロフォイルの前縁(20)と後縁(22)とにおいて前記腹面壁(16)に連結されている背面壁(18)とを有する、エアロフォイル(13、113、213)とを備え、前記エアロフォイル(13、113、213)は、前記腹面壁(16)に沿って、且つ、前記腹面壁(16)と前記背面壁(18)との間に配置されている第1の内側壁(47、45)に沿って半径方向に延びている、少なくとも1つの腹面空洞(33、36)と、前記背面壁(18)に沿って、且つ、前記腹面壁(16)と前記背面壁(18)との間に配置されている第2の内側壁(47、43)に沿って半径方向に延びている少なくとも1つの背面空洞(34、37)とを含む、第1の内部冷却回路を少なくとも備えるブレード(10)において、
    前記第1の内部冷却回路は、さらに、前記腹面壁(16)と前記背面壁(18)との間を各々が延びている2つの貫通壁(59、57、55,53)の間に画定されている少なくとも1つの内側貫通空洞(35、38)を含み、前記内側貫通空洞(35、38)は前記腹面壁(16)と前記背面壁(18)とに沿って半径方向に延びており、前記腹面空洞(33、36)と前記背面空洞(34、37)と前記内側貫通空洞(35、38)は互いに連続的に流体連結されており、
    前記腹面空洞(36、233、236)と前記背面空洞(37、241、237)は、前記内側貫通空洞(38、235、238)の側に配置されており、通路(68)が、前記内側貫通空洞(38、235、238)を通過することなしに、前記腹面空洞(3、233、23)を前記背面空洞(37、241、237)に流体連結することを特徴とするブレード。
  2. 前記腹面空洞(33、36)と前記背面空洞(34、37)と前記内側貫通空洞(35、38)はこの順序で互いに連続的に流体連結されている請求項1に記載のブレード。
  3. 前記第1の内側壁(45)は前記貫通壁の第1の貫通壁(55、57)に連結されており、前記第2の内側壁(43、47)は前記貫通壁の第2の貫通壁(53、59)に連結されている請求項1又は2に記載のブレード。
  4. 前記第1の内側壁(45)に連結されているか又は前記第2の内側壁(43、47)に連結されている第3の貫通壁(53、55,57、59、61)を備え、前記第1の内部冷却回路は、前記腹面壁と前記背面壁と前記第3の貫通壁(53、55,57、59、61)とに沿って半径方向に延びる第2の貫通空洞(38、35,39)を含む請求項1~3のいずれか1項に記載のブレード。
  5. 前記内側貫通空洞(38、235、238)に対して、前記腹面空洞(36、233、236)は前記後縁(22)側に配置されており、前記背面空洞(37、241、237)は前記前縁(20)側に配置されている請求項1~4のいずれか1項に記載のブレード。
  6. 前記第1の内側壁(47、45)と前記第2の内側壁(47、43)は各々に2つの貫通壁(61、59、57、55、53、51)によって区切られており、前記貫通壁(61、59、57、55、53、51)の各々は前記腹面壁(16)と前記背面壁(18)との間を延びる請求項1~5のいずれか1項に記載のブレード。
  7. 前記腹面壁(16)は、前記内側貫通空洞(35、38)を前記エアロフォイル(13)の外側に連結する少なくとも1つのオリフィス(35c、38c)を有する請求項1~6のいずれか1項に記載のブレード。
  8. 前記エアロフォイル(13)は、前記第1の内部冷却回路(23、237、23)と構成が同一である第2の内部冷却回路(23、241、23)を備える請求項1~7のいずれ1項に記載のブレード。
  9. 前記ブレードの半径方向外側端部(14)にタブを備え、前記第1の内部冷却回路は、前記背面壁(18)に沿って半径方向に延びており、且つ、前記タブの冷却空洞(42)に供給するように構成されている、補助背面空洞(41、137、234)を備える請求項1~8のいずれ1項に記載のブレード。
  10. 請求項1~9のいずれか1項に記載のブレードを備えるターボ機械(100)。
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