JP7130567B2 - ショーケース - Google Patents

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Description

本発明は、冷気循環通路内に除霜時のドレン水を排出する排水口が設けられているショーケースに関して、当該排水口の点検作業の安全性の向上を図る技術に関する。
ショーケースの分野において、陳列室の下方の冷気循環通路の底壁に排水口を設けて、除霜時に発生したドレン水を排水口から排出できるようにすること、および当該排水口を点検するための扉を設けることは公知技術である。特許文献1のショーケースでは、排水部(排水口)の真上のベース棚板に開閉可能なスライド扉を設けて、スライド扉を開放操作することでベース棚板の開口部を開放して、排水部やごみ受皿の点検や清掃を行うことができるようにしている。スライド扉は、ベース棚板の下面に設けたスライドガイド体で開閉案内されており、スライドガイド体はベース棚板に固定した補強ステーに固定されている。排水部の点検や清掃を行う場合には、スライド扉の上面や開口部の周辺に載置された商品を取除いたうえで、スライド扉を開放操作する。点検等が終了すると、スライド扉を閉じ、当該スライド扉の上面に商品を再び載置し陳列する。
上記のスライド扉と同様の点検蓋を備えたショーケースは、特許文献2に開示されている。特許文献2のショーケースでは、平板状の上面板と、上面板の下面側に固定される下面板で点検蓋は構成されている。貯蔵室の底のベース棚板には点検口が開口されており、その下面に点検蓋を支持する載置板が固定されている。下面板の前隅にはI字状の係止片部が形成され、下面板の前隅にはL字状の係止片部が形成されている。これらの係止片部は載置板に形成した係止孔に係合されて、点検蓋が遊動しあるいはずれ動くのを規制している。排水部の点検や清掃を行う場合には、点検蓋の前部の指孔に指先を差し込んで、蓋後縁を支点にして点検蓋を上向きに開放揺動する。後隅側の一対の係止片部には、係止片部が係止孔から抜出るのを防止する結束バンドがリング状に装着されている。
特開2003-254662号公報 特開2010-117043号公報
特許文献1のショーケースによれば、ベース棚板の開口部に設けたスライド扉を開放操作することで排水部の点検や清掃を行うことができる。同様に、特許文献2のショーケースによれば、点検蓋を上向きに開放揺動することで排水部の点検や清掃を行うことができる。しかし、特許文献1・2のショーケースは、排水部の点検等を行う際の作業の安全性に問題がある。つまり、この種の作業を行う場合には、作業を安全に行うために、排水部の近傍に設けられた冷気循環用の送風機の運転を停止する必要があるが、作業者に対する安全教育の不徹底や作業者自身の不注意から、送風機を運転した状態のままで点検作業が行われることがあり、回転している送風ファンに作業者の手指が誤って触れて負傷するおそれがある。また、清掃器具が回転している送風ファンに巻込まれて送風機が損傷するおそれもある。一部のショーケースでは、冷気循環用の送風機の吸込み口側にファンガードを設けて、送風ファンに手指が誤って触れるのを防止しているが、ファンガードの分だけショーケースのコストが嵩むのを避けられない。
また、特許文献1のショーケースでは、ベース棚板の下面に固定される補強ステーと、補強ステーに締結されるスライドガイドと、スライド扉の3者で開口部の開閉構造を構成したので、開閉構造が複雑になりコストが嵩む。さらに、特許文献2のショーケースでは、L字状に形成される係止片部の曲がり部に結束孔を形成し、結束孔に通した結束バンドが係止孔の周囲壁で受け止められることで、係止片部が係止孔から抜出るのを防止しているため、蓋後縁を支点にして点検蓋を上向きに開放揺動するとき、結束バンドが係止孔の周囲壁で受止められると、それ以上点検蓋を開放揺動することが困難となり、点検口を大きく開放することができない。
本発明は、以上のような従来の点検蓋の抱える問題を解決するためになされたものであり、ショーケースにおいて、排水口の点検作業時における循環ファンへのアクセスを遮断して、当該排水口の点検作業を安全に行うことができるようにすることを目的とする。
本発明のショーケースは、商品が陳列される陳列室2と、陳列室2の下方に設けられた冷気循環用の通風路7と、通風路7に設けられた冷気循環用の循環ファン10、およびドレン水の排出用の排水口17と、排水口17に臨む陳列室2の底壁12に開設された点検口19と、点検口19を開閉する点検蓋20と、陳列室2の底壁12の下面に設けられて、点検蓋20をスライド開閉自在に案内支持するガイド枠22とを備える。ガイド枠22の開放端と点検口19の開放端側の開口縁との間に、点検蓋20が通風路7の内部へ変位するのを許す進入開口Mが設けられている。点検蓋20は、点検口19を塞ぐ閉じ姿勢と、点検蓋20が進入開口Mから通風路7内へ変位して点検口19を開放する垂直開放姿勢の間で姿勢変更可能に構成されている。そして、垂直開放姿勢における点検蓋20が、通風路7の内部において点検口19と循環ファン10との間を遮るように構成されていることを特徴とする。
通風路7内において、点検口19は、循環ファン10よりも前方に設けられている。点検蓋20には左右方向に伸びるスライド軸32が設けられている。ガイド枠22にはスライド軸32を前後方向に案内支持するガイド溝29が設けられており、点検蓋20は、ガイド溝29に沿ってスライド軸32が前後方向に案内支持されることで、スライド開閉自在に案内支持されている。ガイド枠22の後端と、点検口19の後端側の開口縁との間に、進入開口Mが設けられている。点検蓋20は、水平姿勢にあり点検口19を塞ぐ閉じ姿勢と、水平姿勢を維持しながら後方側にスライド開放された水平開放姿勢と、スライド軸32を中心に後端部が下方回動して、進入開口Mから通風路7内へ変位して点検口19を開放する垂直開放姿勢との間で姿勢変更可能に構成されている。
点検蓋20を閉じ姿勢から水平開放姿勢とすると、当該点検蓋20が自重の回動モーメントによって、その後端部が下方回動して、垂直開放姿勢に切換るように構成されている。
通風路7内において、点検口19は、循環ファン10よりも前方に設けられている。点検蓋20のスライド壁23には、前後方向に伸びるスライド溝37が設けられ、ガイド枠22には、左右方向に伸びるガイド軸36が設けられ、点検蓋20は、ガイド軸36にスライド溝37が案内支持された状態で、前後方向にスライド開閉自在に案内支持されている。点検蓋20は、水平姿勢にあり点検口19を塞ぐ閉じ姿勢と、ガイド軸36の回りに上方回動操作されて、進入開口Mにおいて起立する起立開放姿勢と、起立開放姿勢のまま自重で落下して、スライド溝37がガイド軸36で支持される垂直開放姿勢とに姿勢変更可能に構成されている。
点検蓋20が垂直開放姿勢に切換った状態において、点検蓋20の閉じ始端が点検口19の開口面より上側に突出している。
本発明においては、ガイド枠22の開放端と点検口19の開放端側の開口縁との間に、点検蓋20が通風路7の内部へ入り込むのを許す進入開口Mを設けて、点検蓋20が点検口19を塞ぐ閉じ姿勢と、点検蓋20が進入開口Mから通風路7内へ変位してガイド枠22で吊持される垂直開放姿勢の間で姿勢変更できるようにした。さらに垂直放姿勢における点検蓋20は、通風路7の内部において点検口19と循環ファン10との間を遮るようにした。このような点検蓋20を備えたショーケースによれば、たとえ循環ファン10が運転されている状態のままで排水口17の点検作業が行われて、前腕や手指が誤って循環ファン10に向かって差込まれたとしても、循環ファン10に手が届く前に前腕や手指が点検蓋20と接触するので、当該前腕や手指が循環ファン10と接触することを確実に防ぐことができる。以上より、本発明のショーケースによれば、排水口17の点検作業時における循環ファン10へのアクセスを遮断することができるので、排水口17の点検作業をより安全に行うことができる。
また、循環ファン10に手が届く前に前腕や手指が点検蓋20と接触するので、作業者に対してそれ以上前腕や手指を差込むと危険である旨の注意を喚起することができる。さらに、前腕や手指が点検蓋20に接触したことで、循環ファン10の運転を停止する必要がある旨の注意を喚起することもできる。したがって、本発明によれば、作業者の不注意や勘違いで、冷気循環用の循環ファン10が運転された状態のままで排水口17の点検作業が行われる場合でも、作業者の注意を喚起して循環ファン10の損傷や、作業者が負傷するのを防止して、排水口17の点検作業を安全に行うことができる。また、循環ファン10の吸込み口をファンガードで覆う必要がないので、その分だけショーケースのコストを削減することができる。
ガイド枠22の後端と、点検口19の後端側の開口縁との間に、進入開口Mが設けられ、点検蓋20が、水平姿勢にあり点検口19を塞ぐ閉じ姿勢と、水平姿勢を維持しながら後方側にスライド開放された水平開放姿勢と、スライド軸32を中心に後端部が下方回動して、進入開口Mから通風路7内へ変位して点検口19を開放する垂直開放姿勢との間で姿勢変更可能に構成する。これによれば、点検蓋20を閉じ姿勢から水平開放姿勢に向かってスライド操作するとき、スライド軸32が進入開口Mの領域内に入込むまでは、点検蓋20が下方回動することはなく、閉じ姿勢と水平開放姿勢との間の点検蓋20の開閉操作を的確に行うことができる。また、点検蓋20を閉じ姿勢へ戻す場合に、スライド軸32が進入開口Mの領域の外へ出ると、点検蓋20が垂直開放姿勢に復帰回動することを規制することができるので、排水口17の点検や清掃が終了した後の点検蓋20の閉じ姿勢への復帰操作を確実に行うことができる。
点検蓋20を閉じ姿勢から水平開放姿勢とすると、当該点検蓋20が自重の回動モーメントによって、その後端部が下方回動して、垂直開放姿勢に切換るように構成されていると、作業者は点検蓋20を閉じ姿勢から水平開放姿勢に向ってスライド操作したのち点検蓋20から手を離すだけで、点検蓋20を水平開放姿勢から垂直開放姿勢に切換えることができ、点検蓋20を垂直開放姿勢に手動で切換える手間を省くことができる。
点検蓋20が、水平姿勢にあり点検口19を塞ぐ閉じ姿勢と、ガイド軸36の回りに上方回動操作されて、進入開口Mにおいて起立する起立開放姿勢と、起立開放姿勢のまま自重で落下して、スライド溝37がガイド軸36で支持される垂直開放姿勢とに姿勢変更可能に構成されていると、点検蓋20を水平開放姿勢にする必要がなく、単に起立開放姿勢に切換えて自重で落下させるだけで、点検蓋20を簡便に垂直開放姿勢に切換ることができる。
点検蓋20が垂直開放姿勢に切換った状態において、点検蓋20の閉じ始端が点検口19の開口面より上側に突出していると、点検口19の開口面より上側に突出している点検蓋20の上端を掴んで、ガイド枠22に向かって下方回動させるだけで、垂直開放姿勢から水平開放姿勢への点検蓋20の姿勢切換えを簡便に行うことができる。
本発明の実施例1に係るショーケースの要部の縦断側面図であり、点検蓋の支持構造を示している。 ショーケースの縦断側面図である。 ショーケースを構成する点検蓋および底壁の平面図である。 図3におけるA-A線断面図である。 ショーケースを構成する点検蓋および底壁を示す分解斜視図である。 ショーケースを構成する点検蓋の開放動作を示す動作説明図である。 本発明の実施例2に係るショーケースを構成する点検蓋の開放動作を示す動作説明図である。
(実施例1) 図1ないし図6に、本発明に係るショーケースを冷蔵ショーケースに適用した実施例1を示す。本発明における前後、左右、上下とは、図2および図5に示す交差矢印と、各矢印の近傍に表記した前後、左右、上下の表示に従う。図2において冷蔵ショーケースは、断熱材で内張りされた本体ケース1と、本体ケース1の内側に配置されて陳列室2を区画する内ケース3と、両ケース1・3の間に区画される冷気循環通路4を備える。符号5は棚ブラケット、符号6は棚板である。
冷気循環通路4は、陳列室2の下方に設けられた第1通路(通風路)7と、陳列室2の後側に設けられた第2通路8と、陳列室2の上方に設けられた第3通路9とで構成される。第1通路7の内部には冷気を循環させる循環ファン10が配置され、第2通路8の下部には蒸発器11が配置されている。陳列室2の底パネル(底壁)12の前部には吸込口13が開口されており、吸込口13から第1通路7の内部へ吸込まれた冷気は、循環ファン10で加圧されて第2通路8へ送給され、蒸発器11を通過する間に冷却されて第3通路9へ送給される。第3通路9の前端には吹出口14が設けられており、吹出口14から吸込口13へ向かって冷気を吹出すことにより陳列室2の前面にエアーカーテンを形成する。
図1および図2に示すように、除霜時に蒸発器11から滴下するドレン水をショーケースの外へ排出するために、第1通路7の底壁7aには排水口17が設けられており、その上開口にごみ受用のストレーナー18が設けられている。排水口17の真上の陳列室2の底パネル12には、排水口17を点検するための点検口19が開口されており、点検口19は前後方向に開閉自在な点検蓋20で覆われている。図3および図5に示すように、底パネル12は正方形状のパネル本体12aと、パネル本体12aの下面に固定される左右一対の補強枠12bとで構成されており、左右の補強枠12bの間に点検口19が形成されている。
図3および図4に示すように、点検蓋20は、点検口19を下面側から塞ぐ長方形状の主面壁21と、陳列室2の底パネル12の下面に設けたガイド枠22で往復スライド可能に案内支持される左右一対のスライド壁23とを備えており、主面壁21が点検口19を塞ぐ閉じ姿勢(図6(a)参照)と、主面壁21が点検口19の大部分を開放する水平開放姿勢(図6(b)参照)との間でスライド開閉可能に構成され、さらに点検蓋20は、水平開放姿勢から垂直開放姿勢(図6(c)参照)に切換えることができるように構成されている。主面壁21の前部中央には、点検蓋20を開閉操作するための指掛穴24が形成されており、同壁21の前後縁には補強壁が折り曲げ形成されている。主面壁21の左右長さは点検口19の左右長さより僅かに小さく設定されている。主面壁21の前後長さは点検口19の前後長さより僅かに大きく設定されている。
ガイド枠22は先に説明した補強枠12bを利用して構成されており、一対の補強枠12bの対向面に折曲げ形成される縦枠壁27と、縦枠壁27の下端に連続する横枠壁28とで断面L字状に形成されている。点検口19に臨む縦枠壁27には前後方向に長いガイド溝29が形成されている。点検蓋20に設けられるスライド壁23は、縦枠壁27と正対する縦壁30と、横枠壁28でスライド可能に支持される横壁31とで断面L字状に形成されている。縦壁30にはガイド溝29で往復スライド可能に案内されるスライド軸32が固定されている。この実施例ではトラス小ねじでスライド軸32が構成されており、スライド軸32のねじ軸を縦枠壁27の内面側からガイド溝29に挿通し、縦壁30に設けたねじ穴33にねじ込むことにより、点検蓋20はガイド枠22に対して前後スライド可能に連結されている。閉じ位置における点検蓋20は、スライド軸32がガイド溝29の前端に位置して、スライド壁23の大半の部分はガイド枠22で支持されている(図6(a)参照)。
排水口17の点検や、ストレーナー18の清掃を行う場合には、点検蓋20の上面や点検口19の周囲に載置してある商品を取除いたうえで、指掛穴24に指先を掛けて点検蓋20を閉じ姿勢から後ろ向きにスライド開放する。点検蓋20が開放ストロークLの分だけスライド操作されて水平開放姿勢に切換った状態では、図6(b)に示すように、スライド軸32はガイド溝29の開放端側の端部(後端)で受け止められて進入開口Mの領域内に位置しており、点検蓋20の後側の過半部はガイド枠22の横枠壁28の開放端から突出している。つまり、水平開放姿勢に切換った点検蓋20は、スライド軸32を含む大半の部分がガイド枠22の開放端から突出している。
水平開放姿勢に切換った状態で指先を指掛穴24から抜外すと、点検蓋20は自重の回動モーメントによって水平開放姿勢からスライド軸32を中心にして下方回動し、図6(c)に示すようにガイド溝29に支持された状態で垂直開放姿勢に切換って点検口19をさらに大きく開放させる。閉じ姿勢から垂直開放姿勢までの一連の動きをみると、点検蓋20は進入開口Mから第1通路7内へ回動変位してガイド枠22で吊持される垂直開放姿勢に切換わることになる。この状態の点検蓋20の閉じ始端(上端)は、点検口19の開口面より上側に突出しており、スライド軸32より下側の点検蓋20の大部分は、第1通路7において吊持された状態で点検口19と循環ファン10との間を遮っている(図1参照)。
点検蓋20の下方回動を円滑に行うために、進入開口Mの前後距離は点検蓋20の厚み寸法より大きく設定されている。垂直開放姿勢に切換った点検蓋20の上部に後向きの外力が作用することが考えられるが、その場合には、主面壁21の上端寄りが点検口19の後縁で受け止められるので、点検蓋20が垂直開放姿勢を越えて大きく傾動することはない。なお、点検蓋20は人手で開放ストロークLの分だけスライド操作されたのち、上向きに揺動操作されることで、水平開放姿勢から垂直開放姿勢に切り換わるようにしてもよい。
以上のように構成したショーケースによれば、垂直開放姿勢に切換った点検蓋20が点検口19と循環ファン10の間を遮るので、排水口17の点検作業を安全に行うことができる。例えば、ストレーナー18を排水口17から取外すような場合に、前腕や手指が誤って循環ファン10に向かって差込まれたとしても、運転している状態の循環ファン10に手が届く前に前腕や手指が点検蓋20と接触するので、作業者に対してそれ以上前腕や手指を差込むと危険である旨の注意を喚起できる。さらに、前腕や手指が点検蓋20に接触したことで、循環ファン10の運転を停止する必要がある旨の注意を喚起することもできる。従って、作業者の不注意や勘違いで、冷気循環用の循環ファン10が運転された状態のままで排水口17の点検作業が行われたとしても、垂直開放姿勢に切換った点検蓋20で作業者の注意を喚起して、循環ファン10の損傷や、作業者が負傷するのを防止できる。また、循環ファン10の吸込み口をファンガードで覆う必要がないので、その分だけショーケースのコストを削減できる。
点検蓋20が水平開放姿勢に切換った状態では、スライド軸32とガイド溝29が進入開口Mの領域内で係合しており、しかも点検蓋20の大部分はガイド枠22の開放端(後端)から突出している(図6(b)参照)。そのため、作業者は点検蓋20を閉じ姿勢から水平開放姿勢に向ってスライド操作したのち、点検蓋20から手を離すだけで、自重による回動モーメントで点検蓋20を水平開放姿勢(図6(b))から垂直開放姿勢(図6(c))に切換えることができ、点検蓋20を垂直開放姿勢に切換える手間を省くことができる。また、点検蓋20が閉じ姿勢から水平開放姿勢に切換えられた状態では、スライド軸32をガイド溝29の開放端で受止めて、水平開放姿勢に切換えられた点検蓋20を位置決めできるので、水平開放姿勢から垂直開放姿勢への切換えを常に適切に行うことができる。
点検作業や清掃作業が終了したら、点検蓋20を垂直開放姿勢から水平開放姿勢に戻すが、その場合には点検口19の開口面より上側に突出している点検蓋20の上端を掴んで、ガイド枠22に向かって下方回動させるだけでよく、垂直開放姿勢から水平開放姿勢への姿勢切換えを簡便に行うことができる。因みに、垂直開放姿勢において点検蓋20の上端が、点検口19の開口面より下側に位置している場合には、指先を点検蓋20の主面壁21の側に掛けることが難しいため、垂直開放姿勢から水平開放姿勢への姿勢切換えに手間が掛かる。水平開放姿勢に切換った点検蓋20は、指掛穴24に指先を掛けて閉じ姿勢へ向かって前向きにスライド操作する。点検蓋20が閉じ姿勢に切換えられたら、点検蓋20の上面や点検口19の周囲から取除いた商品を、点検蓋20の上面や点検口19の周囲に再び載置して陳列する。
実施例1の点検蓋20では、スライド壁23にスライド軸32が固定されているため、点検蓋20を閉じ姿勢から水平開放姿勢に向かってスライド操作するとき、スライド軸32が進入開口Mの領域内に入込むまでは、点検蓋20が下方回動するのを規制できる。点検蓋20が、横枠壁28の開放端を支点にして、自重の回動モーメントによって下方回動しようとしても、スライド軸32がガイド溝29で受止められて回動できないからである。したがって、閉じ姿勢と水平開放姿勢との間の点検蓋20の開閉操作を的確に行うことができる。また、点検蓋20を閉じ姿勢へ戻す場合に、スライド軸32が進入開口Mの領域の外へ出ると、点検蓋20が自重の回動モーメントで垂直開放姿勢に復帰回動することを規制することができるので、排水口17の点検や清掃が終了した後の点検蓋20の閉じ姿勢への復帰操作を確実に行うことができる。
(実施例2) 図7は本発明に係るショーケースの実施例2を示す。この実施例2では、進入開口Mに臨むガイド枠22にガイド軸36を固定し、点検蓋20のスライド壁23に、ガイド軸36でスライド案内されるスライド溝37を形成している。ガイド枠22は縦枠壁27と、縦枠壁27の下端に連続する横枠壁28とを備えており、進入開口Mに臨む縦枠壁27にガイド軸36が固定されている。また、スライド壁23は縦壁30と、ガイド枠22の横枠壁28でスライド可能に支持される横壁31とを備えており、縦壁30の前部寄りから後部寄りにわたってスライド溝37が形成されている。その他は実施例1の点検蓋20と同じであるので、同じ部材に同じ符号を付してその説明を省略する。
点検蓋20が点検口19を閉じた状態では、スライド溝37の開放端側(後側)の溝端がガイド軸36で受止められている。この状態から点検蓋20を開放方向へスライド操作すると、図7(a)に示すように点検蓋20の閉じ端が点検口19に露出するので、指掛穴24に指先を掛けて、点検蓋20をガイド軸36の回りに上方回動操作して、図7(b)に示すように進入開口Mの領域内で起立する起立開放姿勢に切換える。さらに、指掛穴24から指先を抜き外して点検蓋20から手を離すと、点検蓋20は起立開放姿勢のまま自重で落下して、図7(c)に示すようにスライド溝37がガイド軸36で吊持される垂直開放姿勢に切換わる。
上記のように、実施例2のショーケースでは点検蓋20を水平開放姿勢にする必要がなく、単に起立開放姿勢に切換えて自重で落下させるだけで、点検蓋20を簡便に垂直開放姿勢に切換えることができる。垂直開放姿勢に切換わった点検蓋20は、実施例1の点検蓋20と同様に、点検口19と循環ファン10の間を遮って、手指や前腕が循環ファン10に触れるのを防いで、作業者の注意を喚起することができる。また、実施例2の点検蓋20は、必ずしも起立開放姿勢にする必要はなく、斜めに上方回動させながら点検蓋20を進入開口Mへ向かって押込み操作することで、垂直開放姿勢に切換えることができる。その場合には、点検蓋20を一旦起立させる場合に比べて、点検蓋20をより楽な姿勢で容易に垂直開放姿勢に切換えることができる。点検蓋20を閉じ姿勢に戻す場合には、点検蓋20の上部を掴んでガイド枠22に向かって下方回動させながら、点検蓋20を進入開口Mから抜出し操作すればよいので、垂直開放姿勢から閉じ姿勢に戻す操作を簡便に行うことができる。
上記の実施例1および実施例2では、点検蓋20を前後方向へスライド開閉する場合について説明したが、その必要はなく、点検蓋20は左右あるいは斜めに開閉操作するものであってもよい。点検口19は排水口17の真上に形成されている必要はなく、排水口17に臨む陳列室2の底パネル12に形成されていればよい。ガイド枠22は補強枠12bを利用して構成する必要はなく、専用の部品で構成されていてもよい。本発明のショーケースは、冷蔵ショーケースのほか、冷凍ショーケースや温蔵-冷蔵ショーケースなど蒸発器を備えているショーケース全般に適用することができる。点検口19の周縁壁と点検蓋20の間にストッパー構造を設けて、垂直開放姿勢に切換った点検蓋20をストッパー構造でロックして、点検蓋20が水平開放姿勢に向って回動するのを防止する構成を採ることができる。この場合には、ストッパー構造をアンロック状態に切換えると、垂直開放姿勢に切換った点検蓋20が水平開放姿勢に戻るような構成を採ることが望ましい。
1 本体ケース
2 陳列室
4 冷気循環通路
7 通風路(第1通路)
10 循環ファン
12 底壁(底パネル)
17 排水口
19 点検口
20 点検蓋
22 ガイド枠
23 スライド壁
27 縦枠壁
28 横枠壁
29 ガイド溝
30 縦壁
31 横壁
32 スライド軸
36 ガイド軸
37 スライド溝

Claims (5)

  1. 商品が陳列される陳列室(2)と、
    陳列室(2)の下方に設けられた冷気循環用の通風路(7)と、
    通風路(7)に設けられた冷気循環用の循環ファン(10)、およびドレン水の排出用の排水口(17)と、
    排水口(17)に臨む陳列室(2)の底壁(12)に開設された点検口(19)と、
    点検口(19)を開閉する点検蓋(20)と、
    陳列室(2)の底壁(12)の下面に設けられて、点検蓋(20)をスライド開閉自在に案内支持するガイド枠(22)と、を備え、
    ガイド枠(22)の開放端と点検口(19)の開放端側の開口縁との間に、点検蓋(20)が通風路(7)の内部へ変位するのを許す進入開口(M)が設けられており、
    点検蓋(20)が、点検口(19)を塞ぐ閉じ姿勢と、点検蓋(20)が進入開口(M)から通風路(7)内へ変位して点検口(19)を開放する垂直開放姿勢の間で姿勢変更可能に構成されており、
    垂直開放姿勢における点検蓋(20)が、通風路(7)の内部において点検口(19)と循環ファン(10)との間を遮るように構成されていることを特徴とするショーケース。
  2. 通風路(7)内において、点検口(19)は、循環ファン(10)よりも前方に設けられており、
    点検蓋(20)には左右方向に伸びるスライド軸(32)が設けられ、ガイド枠(22)にはスライド軸(32)を前後方向に案内支持するガイド溝(29)が設けられており、点検蓋(20)は、ガイド溝(29)に沿ってスライド軸(32)が前後方向に案内支持されることで、スライド開閉自在に案内支持されており、
    ガイド枠(22)の後端と、点検口(19)の後端側の開口縁との間に、進入開口(M)が設けられており、
    点検蓋(20)は、水平姿勢にあり点検口(19)を塞ぐ閉じ姿勢と、水平姿勢を維持しながら後方側にスライド開放された水平開放姿勢と、スライド軸(32)を中心に後端部が下方回動して、進入開口(M)から通風路(7)内へ変位して点検口(19)を開放する垂直開放姿勢との間で姿勢変更可能に構成されている請求項1記載のショーケース。
  3. 点検蓋(20)を閉じ姿勢から水平開放姿勢とすると、当該点検蓋(20)が自重の回動モーメントによって、その後端部が下方回動して、垂直開放姿勢に切換るように構成されている、請求項2記載のショーケース。
  4. 通風路(7)内において、点検口(19)は、循環ファン(10)よりも前方に設けられており、
    点検蓋(20)のスライド壁(23)には、前後方向に伸びるスライド溝(37)が設けられ、ガイド枠(22)には、左右方向に伸びるガイド軸(36)が設けられ、点検蓋(20)は、ガイド軸(36)にスライド溝(37)が案内支持された状態で、前後方向にスライド開閉自在に案内支持されており、
    点検蓋(20)は、水平姿勢にあり点検口(19)を塞ぐ閉じ姿勢と、ガイド軸(36)の回りに上方回動操作されて、進入開口(M)において起立する起立開放姿勢と、起立開放姿勢のまま自重で落下して、スライド溝(37)がガイド軸(36)で支持される垂直開放姿勢とに姿勢変更可能に構成されている請求項1記載のショーケース。
  5. 点検蓋(20)が垂直開放姿勢に切換った状態において、点検蓋(20)の閉じ始端が点検口(19)の開口面より上側に突出している請求項1から4のいずれかひとつに記載のショーケース。
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