JP7129871B2 - インパクト工具及び電動工具 - Google Patents
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Description
また、このインパクトドライバにおいて、打撃機構を収容するハンマケースの下方でスイッチを操作するトリガの上方には、アンビルの前方を照射するライトであるLEDが斜め上向きに設けられている。
請求項2に記載の発明は、請求項1の構成において、各ライトは、ハンマケースと非接触状態でハンマケースカバーに保持されていることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2の構成において、ライトは、ハンマケースの左右に一対設けられていることを特徴とする。
上記目的を達成するために、請求項4に記載の発明は、電動工具であって、モータと、モータを収容するハウジングと、モータにより駆動する動力伝達部と、動力伝達部を収容する筒状のケースと、動力伝達部に接続され、ケースより突出する出力部と、ケースの径方向外側に配置される他の部材と、径方向で他の部材の外側に配置されて当該他の部材に保持されるライトと、を有し、ハウジングは、径方向でライトの外側を覆うことを特徴とする。
図1は、電動工具の一例であるインパクトドライバの正面図、図2は背面図、図3は中央縦断面図である。
インパクトドライバ1は、中心軸を前後方向とする本体部2と、その本体部2から下方へ突出するグリップ部3とを有する。インパクトドライバ1のハウジングは、本体部2を形成する筒状のモータハウジング5とグリップ部3を形成するグリップハウジング6とが連設される本体ハウジング4と、モータハウジング5の後端にネジ止め装着される後カバー7と、モータハウジング5の前部に組み付けられるケースとしてのハンマケース8とから構成されている。本体ハウジング4は、左右の半割ハウジング4a,4bに分割され、左右方向のネジ9,9・・によって組み付けられる。
グリップ部3の上部には、トリガ16を前方へ突出させたスイッチ15が収容されて、グリップ部3の下端には、電源となるバッテリーパック18が装着されるバッテリー装着部17が形成されている。このバッテリー装着部17内には、バッテリーパック18と電気的に接続される端子台19と、その上方に位置するコントローラ20とが収容されている。コントローラ20には、マイコンやスイッチング素子等を搭載した制御回路基板21が設けられて、バッテリー装着部17の上面には、制御回路基板21に電気的に接続されてモータの回転数やバッテリーパック18の残量表示等を行う表示パネル22が設けられている。
ベアリングリテーナ43は、中央にくびれ部を形成した金属製の円盤状で、モータハウジング5の内面に設けたリブ46がくびれ部に嵌合することで、ベアリングリテーナ43は前後方向への移動を規制された状態でモータハウジング5に保持される。
また、ベアリングリテーナ43の前面周縁には、外周に雄ネジ部を形成したリング壁47が前方へ向けて突設されて、このリング壁47に、ハンマケース8の後端内周に設けた雌ネジ部が結合されている。
また、ハンマケース8の左右の側面には、図5~図9に示すように前後方向に延びる面取部52,52が形成されており、各面取部52には、上下方向に所定間隔をおいて前後方向へ延びる一対の突条53,53が立設されると共に、突条53,53の間に突起54が突設されている。
また、モータハウジング5の前方側には、ハンマケース8の前部から前筒部50にかけて覆う樹脂製で透光性を有するハンマケースカバー58が設けられ、ハンマケースカバー58の前端外周部には、弾性体により形成されるバンパ59が装着されている。
遊星歯車減速機構11は、内歯を有するインターナルギヤ63と、インターナルギヤ63に噛み合う外歯を有する3つのプラネタリーギヤ64,64・・とを含む。インターナルギヤ63は、ベアリングリテーナ43のリング壁47の内側に同軸で収容され、その前部外周側には、ハンマケース8の内周面で雌ネジ部の前方に形成された凹部に係合する回り止め部65が設けられている。プラネタリーギヤ64は、ピン66によってスピンドル12のキャリア部61内で回転可能に支持されて、回転軸33のピニオン45と噛合している。
このボールベアリング76,76の間には、中間ワッシャ78が介在されて、この中間ワッシャ78がボールベアリング76,76の外輪にそれぞれ当接することで、ボールベアリング76,76の間に所定の間隔を保持している。
ここでのボールベアリング76,76及び中間ワッシャ78の外径は共に同一で、前筒部50の前端には、リング状の位置決め部79が周設されて、前側のボールベアリング76の外輪が位置決め部79に当接することで前方への位置決めが図られている。また、後側のボールベアリング76の後方には、ボールベアリング76の後方への位置決め用の後ワッシャ80が設けられている。この後ワッシャ80は、ボールベアリング76よりも大きい外径を有して前筒部50の内周面に設けられた周方向の溝81に嵌合し、ボールベアリング76の外輪に当接している。
さらに、アンビル14におけるボールベアリング76,76の内側には、Oリング84,84が前後に2つ設けられて、それぞれボールベアリング76,76の内輪と接触している。
アンビル14の後面軸心には、スピンドル12の前端軸心に設けた嵌合突起85が嵌合する嵌合凹部86が形成されている。スピンドル12の軸心には、有底孔62から嵌合突起85まで貫通して有底孔62を嵌合凹部86に連通させ、有底孔62内のグリスを嵌合凹部86へ供給してスピンドル12とアンビル14との潤滑を図る軸心孔87が形成されている。
また、アンビル14内には、一対の貫通孔が、挿入孔89を中心とした点対称位置で挿入孔89と連通形成され、各貫通孔には、挿入孔89内へ出没可能なボール90,90が収容されている。
さらに、アンビル14の小径部88には、操作スリーブ91が外装されている。この操作スリーブ91は、後端内側に、小径部88の外周に近接する規制突条92を有してその前側の内周を規制突条92の内径よりも大径とした筒体で、小径部88に外装したコイルバネ93を、小径部88の前端外周に設けた止めワッシャ94と規制突条92との間に介在させている。これにより操作スリーブ91は、常態では後端が小径部88の根元外周に当接して前筒部50の位置決め部79に半径方向でオーバーラップする後退位置へ付勢される。この後退位置では、規制突条92がボール90の外側に位置して径方向外側への移動を規制する。
ハンマケースカバー58の左右両側には、図6,7に示すように、側面視が縦長四角形状の支持枠104Aとライト保持枠104Bとがそれぞれ一体に形成されて、支持枠104Aとライト保持枠104Bとの後端には、後方へ延びる帯状の係止板105,105が一体形成されている。各係止板105の後端には、外向きに折曲する折り返し片106が形成され、その前方には孔107が形成されている。
ライト100A,100Bは、ハンマケース8の左右両側でLED102が前側且つ正面視で縦向きとなるようにして保持されているが、ここではライト100A,100Bの組み付け構造が本体部2の左右で異なっている。
さらに、左受け凹部108の下側には、LED基板101に接続されてライトケース103Aの下面から引き出される図示しないリード線を半割ハウジング4aの内面に沿って下方へ引き回すための図示しない左引き回し溝が、左受け凹部108に連通して下向きに凹設されている。
そして、左受け凹部108の後側には、ハンマケースカバー58の係止板105の折り返し片106が係止する係止溝109が上下方向に形成されている。
また、ハンマケース8の右側面を覆ってハンマケースカバー58の後部形状に合致する半割ハウジング4bの上部前端には、ライト保持枠104Bとの対向位置で右外側へ突出して前方へ開口し、内面に右側のライト100Bのライトケース103Bが嵌合する上下に長い四角形状の右受け凹部113が形成されている。右受け凹部113の後側にも、ハンマケースカバー58の係止板105の折り返し片106が係止する係止溝109が上下方向に形成されている。
この状態で、打撃機構13を収容してハンマケースカバー58及びバンパ59を装着したハンマケース8を、ハンマケースカバー58の支持枠104Aをライトケース103Aに、係止板105に設けた折り返し片106を係止溝109にそれぞれ位置を合わせた状態で、遊星歯車減速機構11等と共に半割ハウジング4aの内面上へセットする。
すると、図5に示すように、ライト100Aは、半割ハウジング4aの左受け凹部108とハンマケースカバー58の支持枠104Aとによってハンマケース8の面取部52との非接触状態で保持される。
このようにハンマケースカバー58に設けたライト保持枠104Bによってライト100Bをハンマケース8の右側面に仮固定できるので、右側からのライト100Bの組み付けが容易に行え、部品点数も削減できる。
ネジ締めが進んでアンビル14のトルクが高まると、ハンマ70が、ボール73,73をスピンドル12の内側カム溝に沿って転動させながらコイルバネ71の付勢に抗して後退し、爪72,72がアーム77,77から離れると、コイルバネ71の付勢と内側カム溝の案内とにより、ハンマ70は前進しながら回転して爪を再びアーム77,77に係合させ、アンビル14に回転打撃力(インパクト)を発生させる。この繰り返しによってさらなる締め付けが可能となる。
特に、LED102の光は、ハンマケースカバー58の左右の後端面の後方から前向きに照射されるため、LED102の照射範囲内に位置するハンマケースカバー58の内部にLED102の光が後方から通過してハンマケースカバー58の左右の側面を発光させる。よって、照明効果がより高くなる。
また、ライト100Bを保持する他の部材を、ハンマケース8の一部を覆うハンマケースカバー58(ケースカバー)としているので、ハンマケースカバー58を利用してライト100Bをハンマケース8の外側で確実に非接触状態で保持可能となる。
特に右側の組み付け構造では、ライト保持枠に設けるリブの数や形状を変えたりしても差し支えないし、リード線の引き回し溝をハンマケースでなく本体ハウジングの内面に設けたりしてもよい。
また、上記形態では、他の部材としてハンマケースカバーを利用してライト保持枠を設けているが、図10に示すように、ライト保持枠104Bと係止板105とをハンマケースカバー58から切り離して、ライトを100Bを保持する他の保持部材120として独立させることもできる。この場合ハンマケースカバー58は、その上側或いは左右両側の内面とハンマケース8の外面とに設けた凹凸構造等で位置決めされる。
さらに、ハンマケースカバーを利用する場合のライトの保持位置は上記形態に限らず、さらに前方又は後方であってもよい。前方に配置する場合は、ライトの外側に、ハンマケース又はハンマケースカバーに保持される緩衝部材であるパンパを配置して、バンパによるライトの保護を図ってもよい。
ライト自体の構成も上記形態に限らず、LEDの数を増やしたり、LED基板及びライトケースの形状を正面視長円状や半円状等に変更したり等、適宜変更可能である。
その他、インパクトドライバ自体の構成も上記形態に限らない。例えば本体ハウジングは半割構造に限らないし、半割構造であっても上下方向の分割も採用できる。モータもブラシレス以外も使用可能である。
そして、上記形態ではインパクトドライバを基に説明を行っているが、本発明はインパクトドライバに限らず、ドライバドリル、レシプロソー、ハンマドリル等の電動工具においても、上記形態のようにライトを配置することができる。バッテリーパックを電源としないAC工具にも本発明は採用可能である。
Claims (4)
- モータと、
前記モータを収容するハウジングと、
前記モータにより駆動する打撃機構と、
前記打撃機構を収容して前方へ延びる筒状のハンマケースと、
前記打撃機構に接続され、前記ハンマケースより前方へ突出するアンビルと、
前記ハンマケースの前部を覆うハンマケースカバーと、
前記ハンマケースの外側で前記ハンマケースカバーに保持される複数のライトと、を含んでなり、
前記ハウジングは、各前記ライトの外側を覆っているインパクト工具。 - 各前記ライトは、前記ハンマケースと非接触状態で前記ハンマケースカバーに保持されている請求項1に記載のインパクト工具。
- 前記ライトは、前記ハンマケースの左右に一対設けられている請求項1又は2に記載のインパクト工具。
- モータと、
前記モータを収容するハウジングと、
前記モータにより駆動する動力伝達部と、
前記動力伝達部を収容する筒状のケースと、
前記動力伝達部に接続され、前記ケースより突出する出力部と、
前記ケースの径方向外側に配置される他の部材と、
前記径方向で前記他の部材の外側に配置されて当該他の部材に保持されるライトと、を有し、
前記ハウジングは、前記径方向で前記ライトの外側を覆う電動工具。
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