JP7129815B2 - 便器洗浄タンク及び便器装置 - Google Patents

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Description

本発明は、便器洗浄タンク及び便器装置に関し、詳しくは、洗浄水量を確保しながらも、タンク本体の奥行き寸法を小さくした薄型の便器洗浄タンク及びこれを備える便器装置に関する。
従来、洗浄水を貯留するタンク本体と、タンク本体の上面開口部を覆う蓋部と、を有する便器洗浄タンクが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2017-115451号公報
近年、便器装置において、便器の前出寸法の縮小化が求められている。このような便器装置を、便器に便器洗浄タンクが固定される便器装置により構成する場合、便器の前出寸法を縮小するためには、便器洗浄タンクを薄型化することが必要である。
一般に、便器洗浄タンクのタンク本体は射出成形による樹脂成型品であるため、下方から上方に向けて次第に広がる2~3°程度の抜き勾配を有している。このため、タンク本体を薄型化しようとすると、抜き勾配に起因して、タンク本体の下部の奥行き寸法が上部の奥行き寸法に対して小さくなり、その分のタンク容積が減少することにより、必要な洗浄水量を確保することが困難となる。
一方、樹脂成形品の成形方法としてブロー成形が知られている。ブロー成形は、射出成形のような抜き勾配を上下方向に設ける必要がなく、タンク本体の側壁面を床面に対して垂直に形成することができるため、射出成形品に比べてタンク容積を大きくでき、必要な洗浄水量を確保し易い。
しかしながら、タンク本体をブロー成形した場合、タンク本体が変形し易いという新たな問題がある。これは、組立てやメンテナンス等のためにタンク本体に設けられる上面開口部が、ブロー成形品の上部を略水平方向に切断して形成されることに起因して、上面開口部の周縁部が内側に収縮するためである。タンク本体が変形すると、内部部品と干渉したり、上面開口部に設けられる内蓋との間に隙間が生じて漏水の原因となるおそれがある。
本発明は、タンク本体を薄型化しても必要な洗浄水量を確保できると共に、タンク本体の変形を確実に抑制できる便器洗浄タンク及び便器装置を提供することを目的とする。
(1) 本発明に係る便器洗浄タンクは、洗浄水を貯留するタンク本体(例えば、後述のタンク本体41)と、前記タンク本体の上面開口部(例えば、後述の上面開口部411)を覆う内蓋(例えば、後述の内蓋42)と、を有する便器洗浄タンク(例えば、後述の便器洗浄タンク4)であって、前記タンク本体は、ブロー成形品からなり、前記内蓋は、前記タンク本体に設けられたねじ孔(例えば、後述のねじ孔451)に対してねじ止めされることにより、前記上面開口部に取り付けられている。
(2) (1)に記載の便器洗浄タンクにおいて、前記ねじ孔を有するインサート部材(例えば、後述のインサート部材45)が、前記タンク本体に一体に設けられ、前記上面開口部及び前記ねじ孔は、前記インサート部材の長さ方向の中途部を通って切断された切断面に開口していることが好ましい。
(3) (1)又は(2)に記載の便器洗浄タンクにおいて、前記内蓋は、前記上面開口部の内側に嵌合して前記上面開口部の内周面(例えば、後述の内周面411a)を支持するリブ(例えば、後述のリブ427)を有することが好ましい。
(4) (1)~(3)のいずれかに記載の便器洗浄タンクにおいて、前記上面開口部は、前記タンク本体の全幅の2/3以上の開口幅を有することが好ましい。
(5) (1)~(4)のいずれかに記載の便器洗浄タンクにおいて、前記内蓋は、前記上面開口部に取り付けられる内蓋本体(例えば、後述の内蓋本体421)と、前記内蓋本体に対して着脱可能に係合する点検蓋(例えば、後述の点検蓋422)と、を有することが好ましい。
(6) 本発明に係る便器装置は、便器本体(例えば、後述の便器本体21)と、前記便器本体に供給する洗浄水を貯留する(1)~(5)のいずれかに記載の便器洗浄タンク(例えば、後述の便器洗浄タンク4)と、を備える。
本発明によれば、タンク本体を薄型化しても必要な洗浄水量を確保できると共に、タンク本体の変形を確実に抑制できる便器洗浄タンク及び便器装置を提供することができる。
本発明に係る便器洗浄タンクを備えた便器装置の斜視図である。 本発明に係る便器洗浄タンクの内部を示す便器装置の部分平面図である。 本発明に係る便器洗浄タンクのタンク本体と内蓋とを分解して示す斜視図である。 本発明に係る便器洗浄タンクの要部を拡大して示す断面図である。 本発明に係る便器洗浄タンクのタンク本体の側面図である。 本発明に係る便器洗浄タンクの内蓋の平面図である。 本発明に係る便器洗浄タンクのタンク本体の上面開口部を示す平面図である。 インサート部材の斜視図である。 タンク本体のブロー成形品の要部を示す斜視図である。 内蓋の点検口を拡大して示す平面図である。 内蓋の点検口に引上げアームを係止させた状態を示す斜視図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。
本実施形態に示す便器装置1は、図1に示すように、便器2が床面f1に設置される床置きタイプの便器装置を示している。便器装置1は、便器2と、この便器2の後方に配置される便器洗浄装置3と、を備えている。なお、以下の説明において、便器2に着座した使用者から見た場合の前後の向きを前後方向とする。また、便器2に着座した使用者から見た場合の左右の向きを幅方向とする。更に、床面f1に対する鉛直方向に沿う上下の向きを上下方向とする。
便器2は、立壁面f2に近接した床面f1上に設置されている。便器2は、便器本体21の上部に回動可能に取り付けられた便座22及び便蓋23と、これら便座22及び便蓋23の後方に配置される便座装置の機能部24と、を有している。便器本体21の後部の両側面には、それぞれサイドカバー211が面ファスナー等によって着脱可能に取り付けられ、便器本体21の後部を遮蔽している。
便器洗浄装置3は、便器本体21の後方に配置されている。便器洗浄装置3は、便器洗浄タンク4と、便器洗浄タンクの外装体であるタンクカバー5と、を有する。便器洗浄タンク4は、図3に示すように、タンク本体41と、内蓋42と、ベースプレート43と、を備えている。タンク本体41の外周面には、防露材(図示せず)が設けられる。
タンク本体41は、ブロー成形された樹脂成形品からなる。タンク本体41の上部には、略矩形状に開口する上面開口部411を有する。上面開口部411は、タンク本体41の全幅に比べて幅狭に形成されている。なお、ブロー成形品であるタンク本体41の詳細については後述する。
タンク本体41の内部には、洗浄水が貯留されると共に、図2に示すように、便器洗浄用の内部部品が収容されている。具体的には、タンク本体41内には、給水を行うボールタップ4a、ボールタップ4aの止水を行うためのフロート4b、洗浄水の水位を制限すると共に便器本体21に補給水を供給するためのオーバーフロー管4c、排水口を開閉するフラッパー弁4d、フラッパー弁4dを引き上げる玉鎖4e、玉鎖4eを引き上げ操作するための引上げアーム4f等が収容されている。引上げアーム4fには、タンクカバー5の外側に取り付けられるレバーハンドル4gのスピンドル4hが連結されている。
内蓋42は、タンク本体41の上面開口部411を被蓋している。本実施形態に示す内蓋42は、上面開口部411の全体に亘って装着される樹脂製の内蓋本体421と、内蓋本体421に対して着脱可能に係合される樹脂製の点検蓋422とで構成されている。内蓋42は、内蓋本体421が、タンク本体41の上面開口部411に設けられたねじ孔451に対して、複数の取付けねじ42aによってねじ止めされることによって取り付けられている。
点検蓋422は、内蓋本体421に対してねじ止めされておらず、内蓋本体421の一部に形成された略矩形状の点検口423を着脱可能に被蓋している。点検口423は、内蓋42の全体の1/2程度の面積の略矩形状の開口を形成している。図6に示すように、内蓋本体421には、点検口423の対向する縁辺部に、内側に向けて僅かに突出する係止爪424が設けられている。一方、点検蓋422の周縁部には、係止爪424に対応する部位に、スリット425が設けられている。
このスリット425により、点検蓋422の周縁部に、容易に弾性変形可能な細幅状の易変形部426が形成される。点検蓋422は、この易変形部426が、図6中の破線で示すように弾性変形しながら係止爪424を乗り越えることにより、内蓋本体421に対して容易に着脱可能となるように係合している。このため、メンテナンスのためにタンク本体41内にアクセスする際、ねじ止めされている内蓋本体421を取り外す必要がなく、点検蓋422を取り外すだけで点検口423から容易にアクセス可能となり、メンテナンス時の作業性が向上する。
ベースプレート43は、タンク本体41の下部に取り付けられている。本実施形態に示すベースプレート43は、タンク本体41よりも硬質な樹脂によって形成され、タンク本体41の底面形状と略等しい平面形状を有している。ベースプレート43は、タンク本体41の下面を支持すると共に、ベースプレート43の底部から突出する一対の緊締ボルト431(図3及び図5参照)によって、便器本体21の後部の上面に固定されることにより、タンク本体41を便器本体21に固定する機能を有する。
具体的には、図4に示すように、タンク本体41の底面412中央部には、円形の下面開口部413が設けられている。この下面開口部413には、略円筒状の弁座シート44が装着されている。弁座シート44は、フラッパー弁4d(図4では図示せず)の弁座を構成する部品であり、下面開口部413よりも大径なフランジ部441を有している。弁座シート44は、フランジ部441とタンク本体41との間にパッキン44aを挟んで、タンク本体41の内側から装着されている。
弁座シート44は、フランジ部441よりも下方側に、外周面に雄ねじを有する円筒部442を一体に有し、この円筒部442が下面開口部413から下方に突出している。弁座シート44は、下面開口部413から突出する円筒部442に、タンク本体41の外側から締付けナット44bが螺合することにより、タンク本体41に取り付けられている。
一方、ベースプレート43の中央部には、円形の開口部432が設けられ、この開口部432に、タンク本体41の下面から突出する弁座シート44の円筒部442が貫挿されている。そして、この開口部432から下方に突出する円筒部442に締付けナット44cが螺合することにより、ベースプレート43が締付けナット44cとタンク本体41との間で挟着されている。これにより、タンク本体41の下部にベースプレート43が固定される。
タンク本体41に固定されたベースプレート43は、下面に突設される一対の緊締ボルト431を、便器本体21の上面に設けられるタンク取付け穴(図示せず)に挿入させて固定される。これにより、タンク本体41がベースプレート43を介して便器本体21に固定される。便器本体21に固定されたタンク本体41の円筒部442は、便器本体21の洗浄水流入口(図示せず)と連通し、タンク本体41内の洗浄水を便器本体21に供給可能とされる。
本実施形態に示すタンクカバー5は、図1に示すように、便器洗浄タンク4の前部に配置されてタンク本体41の前方を覆う前カバー51と、便器洗浄タンク4の後部から側部にかけて配置されてタンク本体41の側方及び後方を覆う後カバー52と、便器洗浄タンク4の上部に配置されてタンク本体41の上方を覆う上カバー53と、を有している。前カバー51と上カバー53は、後カバー52に対して着脱可能に取り付けられる。これにより、タンク本体41の全体がタンクカバー5によって遮蔽され、見栄えが良好となり、意匠性が向上する。
なお、便器洗浄タンク4の下方且つ便器2の後方は、下カバー54によって覆われている。これにより、便器2の後方に配置される配管部品(図示せず)等が目隠しされると共に、便器2の後方側が、便器洗浄装置3から下方向に延びる薄型の略直方形状に統一され、意匠性が更に向上する。
ここで、便器洗浄タンク4のタンク本体41について更に説明する。
便器洗浄タンク4のタンク本体41はブロー成形品からなる。ブロー成形品からなるタンク本体41は、射出成形品のような離型のための抜き勾配を上下方向に設ける必要がないため、図5に示すように、タンク本体41の外周面は、上下方向に沿って真っ直ぐな面となり、床面f1に対して垂直に延びた側壁面を構成することができる。このため、タンク本体41は、上下方向の抜き勾配に起因するタンク容積の減少が生じることがなく、奥行き方向(前後方向)に薄型化しても、射出成形品に比べて所望の洗浄水量を容易に確保することが可能である。
図3及び図7に示すように、タンク本体41の上面開口部411には、複数(本実施形態では4つ)のインサート部材45が、タンク本体41と一体に設けられている。ねじ孔451は、このインサート部材45の長さ方向(上下方向)に沿って形成されており、タンク本体41の上端面(上面開口部411の開口面)と面一状に露出している。インサート部材45は、上面開口部411において内側に向けて突出するように配置されており、タンク本体41よりも外側には突出していない。従って、インサート部材45が、タンク本体41をタンクカバー5に可及的に近接させる際の障害になることはない。
ここで、インサート部材45を有するタンク本体41の製造方法について説明する。
インサート部材45は、ブロー成形の成形型(図示せず)に予め装着されることにより、ブロー成形時にタンク本体41と一体に成形される。
成形型に装着されるインサート部材45の一例を図8に示す。インサート部材45は、略半円柱状の樹脂部材からなり、長さ方向(図8の上下方向)に沿ってねじ孔451が形成されている。インサート部材45の長さ方向の一端部側(図8の下端部側)には、半円周面側に周方向に沿う複数の溝部452が形成されている。この溝部452により、ブロー成形時の樹脂との接触面積が大きくなり、成形後のインサート部材45がタンク本体41から抜け出ることが防止される。
また、インサート部材45の長さ方向の他端部側(図8の上端部側)には、半円周面と反対側(平坦面側)に、突部453が一体に設けられている。この突部453は、成形型の内面の所定の部位に設けられた凹部に嵌合することにより、インサート部材45を成形型内の所定の位置に位置決めして保持するためのものである。
インサート部材45の突部453が成形型内の凹部に嵌合してインサート部材45が保持された後に、成形型に樹脂が注入されることにより、図9に示すように、タンク本体41の半製品である成形品41Aがブロー成形される。成形型は、図9中に矢印で示すように前後方向(タンク本体41の奥行き方向)に型割りされる。このため、成形品41Aには上下方向の抜き勾配が形成されることはない。
ブロー成形直後の成形品41Aは、全体がほぼ閉じられた中空の箱型形状であり、上面開口部を有していない。ブロー成形時の樹脂は、インサート部材45において成形型の内側に配向される面(半円周面)に沿って密着している(図7参照)。これにより、インサート部材45は、後に上面開口部411となる部位に沿って外側から埋め込まれるように成形品41Aに一体化される。
次いで、この成形品41Aの上部が略水平方向に切断されることにより、上面開口部411が形成される。具体的には、図8及び図9に示すように、成形品41Aは、インサート部材45の長さ方向の中途部を通る切断ラインCLに沿って切断される。これにより、切断面に、上面開口部411とインサート部材45のねじ孔451とが開口する。切断ラインCLは、インサート部材45の突部453よりも下側に位置するため、切断後に得られるタンク本体41にインサート部材45の突部453が残存することはない。
更に、成形品41Aには、図7に示すように、下面開口部413の他、レバーハンドル4gから延びるスピンドル4hを挿通させる切り欠き部414、給水ホース(図示せず)の挿通穴415等が形成される。これにより、インサート部材45を一体に有するタンク本体41が製造される。
このタンク本体41の上面開口部411に対して、内蓋42の内蓋本体421がねじ止めされる。内蓋本体421が上面開口部411にねじ止めされることにより、上面開口部411の変形が阻止される。このため、タンク本体41がブロー成形品であっても、タンク本体41の変形は確実に抑制される。
このタンク本体41には、変形を抑制するためのリブ等を上面開口部411に沿って形成する必要はない。また、上述したように、タンク本体41内にアクセスする際は、点検蓋422のみを取り外すことで、点検口423から容易にアクセス可能である。点検蓋422を取り外しても、内蓋本体421はねじ止めされたままであるため、タンク本体41が変形することはない。従って、このタンク本体41を有する便器装置1は、所望の洗浄水量を確保しながらもタンク本体41が薄型化されるため、便器装置1全体の前後方向の寸法(前出寸法)を縮小しつつ、タンク本体41自体の変形も抑制することができる。
一般に、タンク本体41の変形は、上面開口部411の開口幅が大きくなるほど発生し易くなる。特に、タンク本体41が薄型になる程、また、上面開口部411の開口幅が大きくなる程、タンク本体41は変形し易くなる。しかし、本実施形態に示すタンク本体41は、ねじ止めされる内蓋42によって変形を確実に抑制できるため、上面開口部411の開口幅を大きくとることが可能である。具体的には、上面開口部411は、タンク本体41の全幅の2/3以上の開口幅とすることができる。これにより、タンク本体41を薄型化してもタンク本体41の変形を招くことなく、タンク本体41内へのアクセスを容易にすることが可能となる。
タンク本体41の上面開口部411にねじ止めされる内蓋本体421は、図3に示すように、裏面側(タンク本体41との対向面側)に、タンク本体41に向けて突出するリブ427を一体に有している。リブ427は、タンク本体41の上面開口部411の内周面411aに沿うように形成されている。この内蓋本体421が上面開口部411に取り付けられることにより、リブ427が上面開口部411の内側に嵌合し、上面開口部411の内周面411aを内側から支持する。このため、上面開口部411は、リブ427によって一定形状に保持される。上面開口部411が一定形状に保持されることにより、内蓋42と上面開口部411との間に隙間が発生することが阻止され、漏水のおそれが低減される。また、内蓋本体421を上面開口部411に装着する際に、リブ427がガイドの役割を果たすため、内蓋本体421の装着を容易に行うことができる。
なお、内蓋本体421には、図10に示すように、点検口423の1つの隅角部に、部品装着用の係合溝428が形成されている。この係合溝428により、図11に示すように、タンク本体41の内部部品の一つである引上げアーム4fを係合させて仮止めしておくことができる。
即ち、引上げアーム4fには、予め玉鎖4eが取り付けられている。便器洗浄タンク4の組立て時には、レバーハンドル4gのスピンドル4hがタンク本体41の切り欠き部414を通って外側から挿入されることにより、引上げアーム4fとスピンドル4hとがタンク本体41内で連結される。従って、通常、引上げアーム4fは、スピンドル4hと連結される前の段階では、タンク本体41内に何ら支持されずに置かれた状態とされる。このため、従来では、レバーハンドル4gの取り付け時に、タンク本体41の底部に手を差し入れて引上げアーム4fを取り出す必要があった。
これに対して、本実施形態に示す内蓋本体421によれば、係合溝428に引上げアーム4fを仮止めしておくことができるため、レバーハンドル4gを取り付ける際に、タンク本体41内の奥深くに手を差し入れる必要なく、引上げアーム4fを容易に取り出すことが可能となり、組立て作業性に優れる。しかも、レバーハンドル4gを取り付ける前の輸送時等に引上げアーム4fが他の内部部品と干渉することを防止することもできる。このため、内部部品の破損等の発生を抑制することができ、便器洗浄タンク4の品質向上を図ることができる。
以上説明した実施形態では、内蓋42をねじ止めするためのねじ孔451が、インサート部材45によって、タンク本体41の上面開口部411に面一状に露出するようにしたが、ねじ孔は必ずしも上面開口部411と面一状に設けられていなくてもよい。例えば、ねじ孔を有する別途の部材を、上面開口部411の内側に接着等によって後付けするようにしてもよい。
また、以上説明した実施形態では、内蓋42は、タンク本体41の上面開口部411の全面を被蓋するように構成したが、内蓋42は、必ずしもタンク本体41の上面開口部411の全面を被蓋するものでなくてもよい。
更に、以上の実施形態では、便器2が床面f1に設置される床置きタイプの便器装置1を例示したが、本発明に係る便器洗浄タンクは、便器が立壁面に取り付けられる壁掛けタイプの便器装置(図示せず)にも同様に適用可能である。壁掛けタイプの便器装置では、便器洗浄タンクは立壁面の背面側に設置される。
4 便器洗浄タンク
41 タンク本体
411 上面開口部
411a 内周面
42 内蓋
45 インサート部材
451 ねじ孔

Claims (5)

  1. 洗浄水を貯留するタンク本体と、前記タンク本体の上面開口部を覆う内蓋と、を有する便器洗浄タンクであって、
    前記タンク本体は、ブロー成形品からなり、
    前記内蓋は、前記上面開口部の全体に亘る内蓋本体と、前記内蓋本体に形成される点検口を被蓋する点検蓋と、を有し、
    前記内蓋本体は、前記上面開口部の内側に嵌合して前記上面開口部の内周面を支持するリブを有し、前記タンク本体に設けられたねじ孔に対してねじ止めされることにより、前記上面開口部に取り付けられ
    前記リブは、前記内蓋本体における前記点検口が形成されない領域から前記点検口が形成される領域に亘って、前記上面開口部の内周面に沿うように、前記内蓋本体と一体に形成される、便器洗浄タンク。
  2. 前記ねじ孔を有するインサート部材が、前記タンク本体に一体に設けられ、
    前記上面開口部及び前記ねじ孔は、前記インサート部材の長さ方向の中途部を通って切断された切断面に開口している、請求項1に記載の便器洗浄タンク。
  3. 前記上面開口部は、前記タンク本体の全幅の2/3以上の開口幅を有する、請求項1又は2に記載の便器洗浄タンク。
  4. 前記点検蓋は、前記点検口を着脱可能に被蓋する、請求項1~3のいずれか1項に記載の便器装置。
  5. 便器本体と、前記便器本体に供給する洗浄水を貯留する請求項1~4のいずれか1項に記載の便器洗浄タンクと、を備える、便器装置。
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