JP7128086B2 - 外壁パネル取付構造 - Google Patents

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本発明は、柱と梁とで構成されたラーメン構造体に外壁パネルを取り付けた外壁パネル取付構造に関するものである。
従来、ラーメン構造体の梁間に架け渡された間柱に、外壁パネルを取り付ける構成が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1には、間柱の上端及び下端に、弾性変形可能なバネ部を形成する構成が開示されている。これにより、ラーメン構造体から外壁パネルに伝達される荷重が緩和されて、連鎖的に外壁パネルが損壊していくという現象の発生を抑えることができる。
特許第4161002号公報
しなしながら、特許文献1に記載の構成では、間柱の上端及び下端を強固に固定した場合と比較して、外壁パネルが内面方向に揺れるロッキングが生じ易いという、問題がある。
そこで、本発明は、ラーメン構造体から外壁パネルに伝達される荷重を緩和するとともに、外壁パネルのロッキングを抑制することができる外壁パネル取付構造を提供することを目的としている。
前記目的を達成するために、本発明の外壁パネル取付構造は、柱と梁とで構成されたラーメン構造体に外壁パネルを取り付けた外壁パネル取付構造であって、前記外壁パネルは、前記梁間に架け渡された間柱に取り付けられ、前記間柱の端部は、前記間柱の本体部より弾性変形量が大きく形成され、上階の前記外壁パネルと、下階の前記外壁パネルとの間に、前記ラーメン構造体に対する前記外壁パネルの外縁の相対変位を減少させる抵抗部材を介在させることを特徴とする。
そして、前記抵抗部材は、上階の前記外壁パネルと、下階の前記外壁パネルとの間に形成される横材と、同じ階で隣り合う前記外壁パネルの間に形成される縦材と、を備える。
または、前記抵抗部材が降伏点に達する変形量は、前記外壁パネルを前記間柱に取り付ける取付部材が降伏点に達する変形量より小さい。
ここで、本発明の外壁パネル取付構造では、前記抵抗部材は、前記外壁パネルの水平方向の全長に亘って設けられてもよい。
また、本発明の外壁パネル取付構造では、前記抵抗部材は、上階の前記外壁パネルの下端の角部の周辺と、下階の前記外壁パネルの上端の角部の周辺と、に設けられてもよい。
また、本発明の外壁パネル取付構造では、前記抵抗部材は、同じ階で隣り合う前記外壁パネルを跨るように配置されてもよい。
また、本発明の外壁パネル取付構造では、前記抵抗部材は、上板と、前記上板と対向して形成される基板と、前記上板と、前記基板との間を接続する複数の縦壁と、を有してもよい。
また、本発明の外壁パネル取付構造では、複数の前記縦壁は、それぞれ、異なる断面を有してもよい。
また、本発明の外壁パネル取付構造では、前記抵抗部材は、前記外壁パネルに設けられる水切りを固定する水切固定部材であってもよい。
このように構成された本発明の外壁パネル取付構造では、外壁パネルは、梁間に架け渡された間柱に取り付けられ、間柱の端部は、間柱の本体部より弾性変形量が大きく形成され、上階の外壁パネルと、下階の外壁パネルとの間に、ラーメン構造体に対する外壁パネルの外縁の相対変位を減少させる抵抗部材を介在させる。そのため、ラーメン構造体を外壁パネルで補強しつつ、ラーメン構造体から外壁パネルに伝達される荷重を緩和するとともに、ラーメン構造体に対する外壁パネルの面内方向への移動(ロッキング)を減少させることができる。
そして、抵抗部材は、上階の外壁パネルと、下階の外壁パネルとの間に形成される横材と、同じ階で隣り合う外壁パネルの間に形成される縦材と、を備えることで、外壁パネルのロッキングを、外壁パネルの側面に当たる縦材と、外壁パネルの下面に当たる横材と、で抑制することができる。そのため、外壁パネルのロッキングの抑制効果を向上させることができる。
または、抵抗部材が降伏点に達する変形量は、外壁パネルを間柱に取り付ける取付部材が降伏点に達する変形量より小さくすることができる。そのため、例えば大地震時や強風時に、抵抗部材を取付部材より早く降伏状態にすることができる。その結果、初期剛性を向上させるとともにロッキングを抑制した外壁パネル取付構造とすることができる。
また、本発明の外壁パネル取付構造では、抵抗部材は、外壁パネルの水平方向の全長に亘って設けられることで、ラーメン構造体に対する全ての外壁パネルのロッキングを減少させることができる。
また、本発明の外壁パネル取付構造では、抵抗部材は、上階の外壁パネルの下端の角部の周辺と、下階の外壁パネルの上端の角部の周辺と、に設けられることで、外壁パネルがロッキングした際に、外壁パネルが面内方向に最も移動する位置に、抵抗部材を配置することができ、効率的にロッキングを抑制することができる。
また、本発明の外壁パネル取付構造では、抵抗部材は、同じ階で隣り合う外壁パネルを跨るように配置されることで、より効率的にロッキングを抑制することができる。
また、本発明の外壁パネル取付構造では、抵抗部材は、上板と、上板と対向して形成される基板と、上板と基板との間を接続する複数の縦壁と、を有することで、縦壁の数を増やしたり、減らしたりすることができ、容易に抵抗部材の降伏荷重を調整することができる。
また、本発明の外壁パネル取付構造では、複数の縦壁は、それぞれ、異なる断面を有することで、それぞれの縦壁の降伏荷重を異ならせることができ、抵抗部材は、段階的な降伏荷重を発生することができる。そのため、初期剛性や耐力をさらに向上させた外壁パネル取付構造とすることができる。
また、本発明の外壁パネル取付構造では、抵抗部材は、外壁パネルに設けられる水切りを固定する水切固定部材であることで、抵抗部材を水切りによって隠すことができる。そのため、建物の外観を損なうことなく、ロッキングを抑制することができる。
実施例1の建物ユニットの構成を示す斜視図である。 実施例1の間柱に外壁パネルを取り付けた構成を建物内部側から見た図である。 実施例1の外壁パネルの構成を示す斜視図である。 実施例1の外壁パネルの間柱への取付構造を示す断面図である。 実施例1の間柱の梁への取付構造を示す図であり、図5(a)は間柱の端部の連結構造の構成を説明する斜視図であり、図5(b)は間柱に引張力が作用している状態を説明する側面図である。 実施例1の抵抗部材とその周辺を示す分解斜視図である。 実施例1の抵抗部材とその周辺を示す断面図である。 実施例1の抵抗部材の変形例を示す断面図である。 水平外力が加わったときの実施例1の建物ユニットの変形と外壁パネルの動きを示す図である。 実施例1の建物ユニットの解析モデルを説明するモデル図である。 実施例1の建物ユニットの解析モデルを増分解析した解析結果を示す模式図である。 実施例1の建物ユニットの解析モデルを増分解析した解析結果を示す模式図である。 実施例2の建物ユニットの構成を示す斜視図である。 実施例2の抵抗部材とその周辺を示す側面図である。 実施例2の外壁パネルの動きを説明する説明図である。 実施例2の外壁パネルの動きを説明する説明図である。 実施例3の抵抗部材とその周辺を示す側面図である。 実施例4の抵抗部材とその周辺を示す斜視図である。 実施例4の抵抗部材とその周辺を示す断面図である。 実施例4の抵抗部材の変形例を示す断面図である。 実施例4の建物ユニットの解析モデルを増分解析した解析結果を示す模式図である。
以下、本発明による外壁パネル取付構造を実現する実施形態を、図面に示す実施例1~実施例4に基づいて説明する。
実施例1における外壁パネル取付構造は、上階の建物ユニットと下階の建物ユニットとから構成されるユニット建物に適用される。
[建物ユニットの構成]
図1は、実施例1の建物ユニットの構成を示す斜視図である。図2は、実施例1の間柱に外壁パネルを取り付けた構成を建物内部側から見た図である。以下、図1及び図2に基づいて、実施例1の建物ユニットの構成を説明する。
下階の建物ユニットU1と上階の建物ユニットU2とは、同様の構成をしており、図1に示すように、四隅に配置される4本の柱2と、その上端間に横架される梁としての天井梁12と、その下端間に横架される梁としての床梁11とから構成される骨組構造体としてのラーメン構造体10を主たる構造部材としている。
柱2と天井梁12及び床梁11とは、剛接合されているが、この剛接合は、柱2と天井梁12又は床梁11との角度がまったく変わらないものに限定されるものではなく、現実的な構造物としての半剛接合で接合されているものも含むものである。床梁11間には、所定の間隔を置いて複数の小梁13が架け渡されている。
図1の前面側の柱2間には、4枚の外壁パネル5を取り付けるための5本の間柱4が配置されている。間柱4は、図1及び図2に示すように、上端が天井梁12に連結されるとともに、下端が床梁11に連結される。柱2に隣接する間柱4を除いた中間の3本の間柱4には、それぞれ2枚の別体の外壁パネル5の側縁が接合される。下階の外壁パネル5と上階の外壁パネル5との間には、抵抗部材20が設けられる。
[外壁パネルの構成]
図3は、実施例1の外壁パネル5の構成を示す斜視図である。図4は、実施例1の外壁パネル5の間柱4への取付構造を示す断面図である。以下、図3及び図4に基づいて、実施例1の外壁パネル5の構成を説明する。
外壁パネル5は、図3及び図4に示すように、矩形の面材としての硬質木片セメント板5aと、硬質木片セメント板5aの裏面側の縁部に配置されるフレーム5bと、から主に構成される。硬質木片セメント板5aは、複数本のスクリュー釘によってフレーム5bに固定される。
図2及び図4に示すように、間柱4と外壁パネル5とは、取付部材としてのリベット6によって接合される。リベット6は、ワンサイドリベットであり、間柱4側から打ち込むだけでフレーム5bと間柱4とを接合することができる。このように構成された外壁パネル5は、耐力壁として構成される。
[間柱の取付構造]
図5は、実施例1の間柱4の梁への取付構造を示す図であり、図5(a)は間柱4の端部の連結構造の構成を説明する斜視図であり、図5(b)は間柱4に引張力が作用している状態を説明する側面図である。以下、図5に基づいて、実施例1の間柱4の取付構造を説明する。
間柱4は、図5(a)に示すように、断面視略コノ字形の本体部4aと、本体部4aの長手方向の端部に形成されるバネ部41と、を有する。間柱4は、バネ部41を介して、床梁11に連結される。
バネ部41は、断面視略コノ字形の本体部4aよりも断面積が小さくなるように、コノ字形のウェブ部だけで形成されている。すなわち、バネ部41においては、コノ字形の両側面部が切り取られた平板状の小断面部41aが形成されるとともに、その小断面部41aは途中から略直角に折り曲げられて端面部41bが形成されている。つまり、バネ部41は、本体部4aより弾性変形量が大きく形成されることになる。
端面部41bには、間柱4と床梁11とを連結させるための連結ボルト7を挿通させる孔が2つ開口されている。間柱4の本体部4aには、リベット6を挿通させるための孔としてのリベット孔4dが開口されている。
このように構成されたバネ部41を介して、床梁11に連結された間柱4に引張力が作用すると、図5(b)に示すように、バネ部41が本体部4aよりも伸びて大きく弾性変形する。そのため、ラーメン構造体10から外壁パネル5に伝達される荷重が緩和されて、連鎖的に外壁パネル5が損壊していくという現象の発生を抑えることができる。
なお、間柱4の上端と天井梁12との間も、このバネ部41と同様の連結構造で連結される。
[抵抗部材の構成]
図6は、実施例1の抵抗部材20とその周辺を示す分解斜視図である。図7は、実施例1の抵抗部材20とその周辺を示す断面図である。以下、図6及び図7に基づいて、実施例1の抵抗部材20の構成を説明する。
抵抗部材20は、上階の外壁パネル5の下面と、下階の外壁パネル5の上面との間に配置されて、ラーメン構造体10に対する外壁パネル5の外縁の相対変位を減少させる。
抵抗部材20は、図1に示すように、外壁パネル5の水平方向(横方向)の全長に亘って設けられる。
抵抗部材20は、図6及び図7に示すように、上板21と、上板21と対向する基板22と、上板21と基板22との間を接続する2つの縦壁23a,23bとから角筒状に形成される。抵抗部材20は、例えばアルミ合金で形成される。
上板21は、上階の外壁パネル5の硬質木片セメント板5aとフレーム5bとに跨って配置される。基板22は、下階の外壁パネル5の硬質木片セメント板5aとフレーム5bとに跨って配置される。
抵抗部材20は、接着剤や両面テープによって、上階の外壁パネル5と下階の外壁パネル5に取り付けられるようにしてもよい。また、抵抗部材20は、ボルトやビスや釘などの留め具によって、上階の外壁パネル5と下階の外壁パネル5に取り付けられるようにしてもよい。
抵抗部材20は、抵抗部材20が降伏点に達する変形量が、外壁パネル5を間柱4に取り付ける取付部材としてのリベット6が降伏点に達する変形量より、小さくなるように構成される。
抵抗部材20の材料は、金属系材料や、ゴム系材料や、粘弾性系材料等から選択することができ、抵抗部材20のせん断(曲げ)剛性及びせん断(曲げ)耐力を調整することができる。
抵抗部材20のせん断弾性率、高さH、厚みt、材料の許容基準強度及び抵抗部材20の形状等を調整することで、抵抗部材20のせん断(曲げ)剛性及びせん断(曲げ)耐力を調整することができる。
例えば、図8に示すように、抵抗部材120は、厚みt1の縦壁123aと、厚みt1より厚い厚みt2の縦壁123bと、厚みt2より厚い厚みt3の縦壁123cとの3つの縦壁を有してもよい。
また、縦壁の断面形状を変えてもよい。例えば、図8に示すように、縦壁123cは、断面にV溝124を有するようにしてもよい。
[ユニット建物の変形と外壁パネルの動き]
図9は、水平外力が加わったときの実施例1の建物ユニットU1,U2の変形と外壁パネル5の動きを示す図である。以下、図9に基づいて、実施例1の建物ユニットU1,U2の変形と外壁パネル5の動きを説明する。
地震や風等により、図9に示すように、建物ユニットU1,U2に水平外力Eが作用すると、初めのうちは、間柱4間を連結する外壁パネル5がブレースのような働きする。そのため、ラーメン構造体10とともに、建物ユニットU1,U2の揺れを抑える働きをする。すなわち、設計値内の水平外力Eが作用した際には、ラーメン構造体10と外壁パネル5にてその水平外力Eに抵抗する。
このとき、外壁パネル5には、図9の矢印Fの方向に揺動(ロッキング)する力が作用するが、抵抗部材20がこの力に抵抗するように作用する。そのため、抵抗部材20は、外壁パネル5のロッキングを抑える働きをする。
水平外力Eが増加すると、ラーメン構造体10の変形量が大きくなり、抵抗部材20が降伏点に達する。さらに水平外力Eが増加すると、ラーメン構造体10の変形量がさらに大きくなり、リベット6が降伏点に達する。
これにより、外壁パネル5が荷重を徐々に受けなくなるようにすることができる。そのため、建物ユニットU1,U2の変形量は大きくなるものの、それによって地震エネルギーを吸収することができるので、ラーメン構造体10や外壁パネル5が壊滅的に損傷することを防止することができる。すなわち、設計値より大きな水平外力Eが作用した際には、ラーメン構造体10の変形によってエネルギーを吸収するという本来の特性が発揮されて、その水平外力Eに抵抗する。外壁パネル5が荷重を受けなくなると、間柱4のバネ部41の伸縮が大きくなって、その後の地震力の増加に対しても建物ユニット1は、ねばり強く耐えて、倒壊や崩壊を防ぐことができる。
[建物ユニットの水平耐力を確認した解析]
図10は、実施例1の建物ユニットU1,U2の解析モデルを説明するモデル図である。図11及び図12は、実施例1の建物ユニットU1,U2の解析モデルを増分解析した解析結果を示す模式図である。以下、図10~図12に基づいて、実施例1の建物ユニットU1,U2の水平耐力を確認した解析について説明する。
図10には、建物ユニットU1,U2を解析用に2次元モデル化した建物ユニットモデルU1A,U2Aを示した。
ここでは、ラーメン構造体モデル10Aを2本の柱モデル2Aの直下の支点111Aでそれぞれ支持させ、柱モデル2Aと天井梁モデル12A及び床梁モデル11Aとの接合は回転バネ25Aでモデル化した。
また、間柱モデル4Aの上下にはバネ部モデル41Aを設け、間柱モデル4Aは、取付部材モデル6Aを介して、外壁パネルモデル5Aと連結した。また、上階の外壁パネルモデル5Aと下階の外壁パネルモデル5Aとは、抵抗部材モデル20Aで連結した。
この外壁パネルモデル5Aは、剛(ブレース径φ1000mm等の大きなもの)で置換したものである。
そして、下階の建物ユニットモデルU1Aに水平外力E1を作用させ、上階の建物ユニットモデルU2Aに水平外力E2を作用させて、水平抵抗力Pと層間変形量δとの関係を増分解析法により算出する。ここでは、取付部材モデル6Aに入るせん断力が最大荷重に達した後のシミュレーションは、その部分の外壁パネルモデル5Aを除去したモデルで、その後のシミュレーションをおこなう。
抵抗部材モデル20Aを配置した第1モデルと、抵抗部材モデル120Aを配置した第2モデルと、抵抗部材モデル20Aを配置しない第1比較モデルと、抵抗部材モデル20A、間柱モデル4A及び外壁パネルモデル5Aを配置しない第2比較モデルの解析を行った。
図11及び図12は、各モデルに繰り返し水平荷重を載荷した結果の包絡線を、水平抵抗力Pと層間変形量δの関係で示した図である。ここで、層間変形量δは、下階の床と上階の床との水平変位差をいう。高さhは、建物ユニットモデルU1A,U2Aの高さを示す。なお、この建物ユニットモデルU1A,U2Aでは、床梁モデル11Aが水平移動しないので、天井梁モデル12Aの水平変位量が層間変形量δということになる。
図11から分かるように、第1モデルの包絡線S1の勾配は、第1比較モデルの包絡線S0に比べ、急になっている。すなわち、第1モデルは、従来構造である第1比較モデルより、初期剛性が向上していることが分かる。
また、第1モデルの包絡線S1で形成された面積G1は、第1比較モデルの包絡線S0で形成された面積G0より大きくなっている。すなわち、第1モデルは、従来構造である第1比較モデルより、耐力が向上していることが分かる。
また、第2モデルの包絡線S2の勾配は、段階的に変化していることが分かる。つまり、第2モデルは、降伏荷重を段階的に発生させている。そして、第2モデルの包絡線S2の最初の勾配は、第1モデルの包絡線S1の勾配より、急になっていることが分かる。すなわち、第2モデルは、第1モデルより、初期剛性がさらに向上していることが分かる。
また、第2モデルの包絡線S2で形成された面積G2は、第1モデルの包絡線S1で形成された面積G1より大きくなっている。すなわち、第2モデルは、第1モデルより、耐力がさらに向上していることが分かる。
図12に示すように、層間変形量δがh/120では、第1モデルの水平抵抗力は、水平抵抗力Py2となる。これに対し、抵抗部材モデル20Aを配置しない第1比較モデルの水平抵抗力は、水平抵抗力Py2より小さな水平抵抗力Py1となる。さらに、抵抗部材モデル20A、間柱モデル4A及び外壁パネルモデル5Aを配置しない第2比較モデルの水平抵抗力は、水平抵抗力Py1より小さな水平抵抗力Py0となる。
そのため、第1モデルは、第1比較モデル及び第2比較モデルと比較して、ユニット建物の初期剛性が向上していることが分かる。すなわち、小さな地震では揺れ難い構造といえる。
また、第1モデルの最大水平抵抗力Pmaxを、第1比較モデルの最大水平抵抗力Pmaxとなるように設計することができることが分かる。そのため、外壁パネル5が接続される、床梁11や、天井梁12や、間柱4や、基礎構造等の部材に過大な外力を加えないようにすることができる。
すなわち、実施例1の外壁パネル取付構造は、水平外力Eが作用したときに、バネ部41が伸び始める前に、剛性が増加した効果を発現し始めることができる。また、実施例1の外壁パネル取付構造は、大きな水平外力Eが作用したときに、リベット6が塑性化する前に、抵抗部材20を塑性化することができる。そのため、実施例1の外壁パネル取付構造は、最大水平抵抗力Pmaxを従来の第1比較モデルと同じにしつつ、初期剛性を向上させることができる。
[外壁パネル取付構造の作用]
次に、実施例1の外壁パネル取付構造における作用を説明する。実施例1の外壁パネル取付構造は、柱2と梁(床梁11,天井梁12)とで構成されたラーメン構造体10に外壁パネル5を取り付けた外壁パネル取付構造である。この外壁パネル取付構造において、外壁パネル5は、梁(床梁11,天井梁12)間に架け渡された間柱4に取り付けられ、間柱4の端部は、間柱4の本体部4aより弾性変形量が大きく形成され、上階の外壁パネル5と、下階の外壁パネル5との間に、ラーメン構造体10に対する外壁パネル5の外縁の相対変位を減少させる抵抗部材20を介在させる(図6)。
これにより、ラーメン構造体10を外壁パネル5で補強しつつ、ラーメン構造体10から外壁パネル5に伝達される荷重を緩和するとともに、ラーメン構造体10に対する外壁パネル5の面内方向への移動(ロッキング)を減少させることができる。そのため、外壁パネル5のロッキングを抑制し、初期剛性や耐力を向上させた外壁パネル取付構造とすることができる。また、外壁パネル5のロッキングを抑制することができるので、外壁パネル5が接合される周辺の部材に過大な負担をかけないようにすることができる。
また、抵抗部材20は、上階の外壁パネル5と、下階の外壁パネル5との間に設けられるため、抵抗部材20を簡単に取り替えることができる。
実施例1の外壁パネル取付構造では、抵抗部材20は、外壁パネル5の水平方向の全長に亘って設けられる(図1)。
これにより、ラーメン構造体10に対する全ての外壁パネル5の面内方向への移動(ロッキング)を減少させることができる。そのため、全ての外壁パネル5のロッキングを抑制し、初期剛性や耐力を向上させた外壁パネル取付構造とすることができる。また、全ての外壁パネル5のロッキングを抑制することができるので、外壁パネル5が接合される周辺の部材に過大な負担をかけないようにすることができる。
実施例1の外壁パネル取付構造では、抵抗部材120は、上板121と、上板121と対向して形成される基板122と、上板121と、基板122との間を接続する複数の縦壁123a,123b,123cと、を有する(図8)。
これにより、縦壁の数を増やしたり、減らしたりすることができる。そのため、容易に抵抗部材120の降伏荷重を調整することができる。
実施例1の外壁パネル取付構造では、複数の縦壁123a,123b,123cは、それぞれ、異なる断面を有する(図8)。
これにより、それぞれの縦壁123a,123b,123cの降伏荷重を異ならせることができる。そのため、抵抗部材120は、段階的な降伏荷重を発生することができる。その結果、初期剛性や耐力をさらに向上させた外壁パネル取付構造とすることができる。
実施例1の外壁パネル取付構造では、抵抗部材20,120が降伏点に達する変形量は、外壁パネル5を間柱4に取り付ける取付部材(リベット6)が降伏点に達する変形量より小さい。
これにより、抵抗部材20が塑性化する荷重を、取付部材(リベット6)が塑性化する荷重より小さくすることができる。そのため、例えば大地震時や強風時に、抵抗部材20を取付部材(リベット6)より早く降伏状態にすることができる。その結果、外壁パネル5が荷重を徐々に受けなくなるようにすることができ、初期剛性を向上させるとともにロッキングを抑制した外壁パネル取付構造とすることができる。
実施例2の外壁パネル取付構造は、抵抗部材の構成が異なる点で、実施例1の外壁パネル取付構造と相違する。
[外壁パネル取付構造の構成]
図13は、実施例2の建物ユニットの構成を示す斜視図である。図14は、実施例2の抵抗部材とその周辺を示す側面図である。以下、図13及び図14に基づいて、実施例2の外壁パネル取付構造の構成を説明する。なお、上記実施例で説明した内容と同一乃至均等な部分の説明については、同一用語又は同一の符号を用いて説明する。
抵抗部材220は、図13に示すように、上階の外壁パネル5の下端の角部周辺と、下階の外壁パネル5の上端の角部周辺とで挟まれるように複数配置される。
抵抗部材220は、図14に示すように、同じ階で隣り合う外壁パネル5に跨るように配置される。
[外壁パネルの動き]
図15及び図16は、実施例2の外壁パネル5の動きを説明する説明図である。以下、図15及び図16に基づいて、実施例2の外壁パネルの動きを説明する。なお、図15及び図16では、外壁パネルの動きを誇張して表現している。
外壁パネル5がロッキングして矢印F1の方向に揺動したとする。この際、外壁パネル5の中央Cと、外壁パネル5の上端の角部Aとの線分の長さr1は、外壁パネル5の中央Cと、外壁パネル5の上面の中央部Bとの線分の長さr2より大きくなる。
そして、外壁パネル5が揺動して回転した回転角を回転角θとすると、回転角θが微小な場合、角部Aが移動した軌跡の長さr1θは、中央部Bが移動した軌跡の長さr2θより大きくなる。すなわち、外壁パネル5がロッキングした際の移動量は、中央部Bより角部Aの方が大きくなる。言い換えると、外壁パネル5がロッキングした際の移動量は、外壁パネル5の中央Cから最も離れた位置にある、外壁パネル5の4つの角部が、最も大きくなる。
図16(a)に示すように、下階の外壁パネル5が揺動して回転角θ1回転し、上階の外壁パネル5が揺動して回転角θ2回転しようとする。この際、抵抗部材220は、下階の外壁パネル5の角部A1が移動しようとする軌跡の長さr1θ1と、上階の外壁パネル5の角部A2が移動しようとする軌跡の長さr1θ2との合計の長さの変形量を抑えることができる。
なお、隣り合う外壁パネル5が存在しない左端と右端に配置された抵抗部材220については、層間変形の差から上階の外壁パネル5のロッキング量は、下階の外壁パネル5のロッキング量よりも小さい。すなわち、回転角θ1>回転角θ2となる。そのため、上階の外壁パネル5と、下階の外壁パネル5との間に、変位差r1(θ1-θ2)が生まれる。すなわち、隣り合う外壁パネル5が存在しない左端と右端に配置された抵抗部材220は、変位差r1(θ1-θ2)を抑えることができる。
[外壁パネル取付構造の作用]
次に、実施例2の外壁パネル取付構造における作用を説明する。実施例2の外壁パネル取付構造では、抵抗部材220は、上階の外壁パネル5の下端の角部の周辺と、下階の外壁パネル5の上端の角部の周辺と、に設けられる(図14)。
これにより、外壁パネル5がロッキングした際に、外壁パネル5が面内方向に最も移動する位置に、抵抗部材220を配置することができる。そのため、効率的にロッキングを抑制することができる。
実施例2の外壁パネル取付構造では、抵抗部材220は、同じ階で隣り合う外壁パネル5を跨るように配置される(図14)。
これにより、外壁パネル5がロッキングした際に、同じ階で隣り合う外壁パネル5に跨って、外壁パネル5が面内方向に最も移動する位置に、抵抗部材220を配置することができる。そのため、より効率的にロッキングを抑制することができる。
なお、他の構成及び作用効果については、上記実施の形態と略同様であるので説明を省略する。
実施例3の外壁パネル取付構造は、抵抗部材の構成が異なる点で、実施例1の外壁パネル取付構造と相違する。
[外壁パネル取付構造の構成]
図17は、実施例3の抵抗部材とその周辺を示す側面図である。以下、図17に基づいて、実施例3の外壁パネル取付構造の構成を説明する。なお、上記実施例で説明した内容と同一乃至均等な部分の説明については、同一用語又は同一の符号を用いて説明する。
実施例3の抵抗部材320は、上階の外壁パネル5の下端の角部周辺と、下階の外壁パネル5の上端の角部周辺とで挟まれるように複数配置される。抵抗部材320は、横材320aと縦材320bとから、十字状に形成される。
横材320aは、上階の外壁パネル5と下階の外壁パネル5との間に形成される。すなわち、抵抗部材420は、上階と下階で隣り合う外壁パネル5に跨るように配置される。
縦材320bは、同じ階で隣り合う外壁パネル5の間に形成される。すなわち、抵抗部材320は、同じ階で隣り合う外壁パネル5に跨るように配置される。
[外壁パネル取付構造の作用]
次に、実施例3の外壁パネル取付構造における作用を説明する。実施例3の外壁パネル取付構造では、抵抗部材320は、上階の外壁パネル5と、下階の外壁パネル5との間に形成される横材320aと、同じ階で隣り合う外壁パネル5の間に形成される縦材320bと、を備える(図17)。
これにより、外壁パネル5のロッキングを、外壁パネル5の側面に当たる縦材320bと、外壁パネル5の下面に当たる横材320aと、で抑制することができる。そのため、外壁パネル5のロッキングの抑制効果を向上させることができる。また、外壁パネル5への応力集中を分散させることができる。
なお、他の構成及び作用効果については、上記実施の形態と略同様であるので説明を省略する。
実施例4の外壁パネル取付構造は、抵抗部材の構成が異なる点で、実施例1の外壁パネル取付構造と相違する。
[外壁パネル取付構造の構成]
図18は、実施例4の抵抗部材とその周辺を示す斜視図である。図19は、実施例4の抵抗部材とその周辺を示す断面図である。以下、図18及び図19に基づいて、実施例4の外壁パネル取付構造の構成を説明する。なお、上記実施例で説明した内容と同一乃至均等な部分の説明については、同一用語又は同一の符号を用いて説明する。
実施例4の抵抗部材420は、図18に示すように、上階の外壁パネル5の下端の角部周辺と、下階の外壁パネル5の上端の角部周辺とで挟まれるように複数配置される。抵抗部材420は、同じ階で隣り合う外壁パネル5に跨るように配置される。
抵抗部材420は、例えばアルミ合金で形成され、図18に示すように、上板421と、上板421と対向する基板422と、上板421と基板422との間を接続する2つの縦壁423a,423bと、水切り60を固定する水切り固定部425と、から構成される。すなわち、抵抗部材420は、水切り固定部材の一部として構成される。
抵抗部材420は、長手方向の長さW(実施例4では、50[mm])、高さH(実施例4では、23.5[mm])を有する。抵抗部材420は、2つの縦壁423a,423bの部分の奥行きL(実施例4では、6.2[mm])を有する。各縦壁423a,423bは、厚みt4(実施例4では、0.9[mm])を有する。
水切り固定部425は、屋外側の縦壁423aに接続されて筒状に形成される。水切り固定部425には、抵抗部材420を外壁パネル5に固定するビスNが貫通する貫通孔425aが2つ形成される。水切り60は、外壁パネル5に取り付けられた抵抗部材420に固定される。
なお、抵抗部材は、縦壁の断面形状を変えてもよい。例えば、図20に示すように抵抗部材520は、縦壁523aの厚み厚くして、断面にV溝524を有するようにしてもよい。
[建物ユニットの水平耐力を確認した解析]
図21は、実施例4の建物ユニットU1,U2の解析モデルを増分解析した解析結果を示す模式図である。以下、図21に基づいて、実施例4の建物ユニットU1,U2の水平耐力を確認した解析について説明する。
抵抗部材モデル420Aを配置した第3モデルと、抵抗部材モデル520Aを配置した第4モデルと、抵抗部材モデル20Aを配置しない第1比較モデルと、抵抗部材モデル20A、間柱モデル4A及び外壁パネルモデル5Aを配置しない第2比較モデルの解析を、実施例1と同様に行った。
図21から分かるように、第3モデルの包絡線S3の勾配は、第1比較モデルの包絡線S0に比べ、急になっている。すなわち、第3モデルは、従来構造である第1比較モデルより、初期剛性が向上していることが分かる。
また、第3モデルの包絡線S3で形成された面積G3は、第1比較モデルの包絡線S0で形成された面積G0より大きくなっている。すなわち、第3モデルは、従来構造である第1比較モデルより、耐力が向上していることが分かる。
また、第4モデルの包絡線S4の勾配は、段階的に変化していることが分かる。つまり、第4モデルは、降伏荷重を段階的に発生させている。そして、第4モデルの包絡線S4の最初の勾配は、第3モデルの包絡線S3の勾配より、急になっていることが分かる。すなわち、第4モデルは、第3モデルより、初期剛性がさらに向上していることが分かる。
また、第4モデルの包絡線S4で形成された面積G4は、第3モデルの包絡線S3で形成された面積G3より大きくなっている。すなわち、第4モデルは、第3モデルより、耐力がさらに向上していることが分かる。
[外壁パネル取付構造の作用]
次に、実施例4の外壁パネル取付構造における作用を説明する。実施例4の外壁パネル取付構造では、抵抗部材420,520は、外壁パネル5に設けられる水切り60を固定する水切固定部材である(図19,図20)。
これにより、抵抗部材420,520を水切り60によって隠すことができる。そのため、建物の外観を損なうことなく、ロッキングを抑制することができる。
なお、他の構成及び作用効果については、上記実施の形態と略同様であるので説明を省略する。
以上、本発明の外壁パネル取付構造を実施例1~実施例4に基づき説明してきた。しかし、具体的な構成については、これら実施例に限られるものではなく、特許請求の範囲の各請求項に係る発明の要旨を逸脱しない限り、各実施例の組み合わせや、設計の変更や追加等は許容される。
実施例1~3では、抵抗部材20,120,220,320は、外壁パネル5の硬質木片セメント板5aとフレーム5bとに跨って配置される例を示した。また、実施例4では、抵抗部材420,520は、外壁パネル5の硬質木片セメント板5aに配置する例を示した。しかし、抵抗部材は、外壁パネル5の硬質木片セメント板5aとフレーム5bとに跨って配置されてもよいし、外壁パネル5の硬質木片セメント板5a又はフレーム5bに配置されてもよい。
実施例2~4では、抵抗部材220,320,420,520は、同じ階で隣り合う外壁パネル5を跨るように配置される例を示した。しかし、抵抗部材は、各外壁パネル5にそれぞれ配置されてもよい。
実施例1~実施例4では、外壁パネル5を硬質木片セメント板5aとフレーム5bとから構成される例を示した。しかし、外壁パネルは、この態様に限定されず、例えば鋼板とフレーム又は石膏ボードとフレームとから構成されてもよい。
実施例1~実施例4では、取付部材をリベット6とする例を示した。しかし、取付部材としては、釘やビスやボルト等であってもよい。
実施例1~実施例4では、本発明をラーメン構造体10によって構成されるユニット建物に適用する例を示した。しかし、本発明は、木造の柱と梁とを組み合わせた骨組構造体によって構成される建物にも適用することができる。また、本発明は、開口部を有する外壁パネルに適用することもできる。
U1,U2 建物ユニット
2 柱
4 間柱
4a 本体部
5 外壁パネル
6 リベット(取付部材の一例)
10 ラーメン構造体
11 床梁(梁の一例)
12 天井梁(梁の一例)
20 抵抗部材
60 水切り
121 上板
122 基板
123a,123b,123c 縦壁
320a 横材
320b 縦材

Claims (8)

  1. 柱と梁とで構成されたラーメン構造体に外壁パネルを取り付けた外壁パネル取付構造であって、
    前記外壁パネルは、前記梁間に架け渡された間柱に取り付けられ、
    前記間柱の端部は、前記間柱の本体部より弾性変形量が大きく形成され、
    上階の前記外壁パネルと、下階の前記外壁パネルとの間に、前記ラーメン構造体に対する前記外壁パネルの外縁の相対変位を減少させる抵抗部材を介在させ
    前記抵抗部材は、
    上階の前記外壁パネルと、下階の前記外壁パネルとの間に形成される横材と、
    同じ階で隣り合う前記外壁パネルの間に形成される縦材と、を備える
    ことを特徴とする外壁パネル取付構造。
  2. 柱と梁とで構成されたラーメン構造体に外壁パネルを取り付けた外壁パネル取付構造であって、
    前記外壁パネルは、前記梁間に架け渡された間柱に取り付けられ、
    前記間柱の端部は、前記間柱の本体部より弾性変形量が大きく形成され、
    上階の前記外壁パネルと、下階の前記外壁パネルとの間に、前記ラーメン構造体に対する前記外壁パネルの外縁の相対変位を減少させる抵抗部材を介在させ、
    前記抵抗部材が降伏点に達する変形量は、前記外壁パネルを前記間柱に取り付ける取付部材が降伏点に達する変形量より小さい
    ことを特徴とする外壁パネル取付構造。
  3. 前記抵抗部材は、前記外壁パネルの水平方向の全長に亘って設けられる
    ことを特徴とする、請求項1または請求項2に記載の外壁パネル取付構造。
  4. 前記抵抗部材は、上階の前記外壁パネルの下端の角部の周辺と、下階の前記外壁パネルの上端の角部の周辺と、に設けられる
    ことを特徴とする、請求項1または請求項2に記載の外壁パネル取付構造。
  5. 前記抵抗部材は、同じ階で隣り合う前記外壁パネルを跨るように配置される
    ことを特徴とする、請求項に記載の外壁パネル取付構造。
  6. 前記抵抗部材は、
    上板と、
    前記上板と対向して形成される基板と、
    前記上板と、前記基板との間を接続する複数の縦壁と、を有する
    ことを特徴とする、請求項1~の何れか一項に記載の外壁パネル取付構造。
  7. 複数の前記縦壁は、それぞれ、異なる断面を有する
    ことを特徴とする、請求項に記載の外壁パネル取付構造。
  8. 前記抵抗部材は、前記外壁パネルに設けられる水切りを固定する水切固定部材である
    ことを特徴とする、請求項1~7の何れか一項に記載の外壁パネル取付構造。
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