JP7126432B2 - トリガー式液体噴出器 - Google Patents

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Description

本発明は、トリガー式液体噴出器に関する。
従来から、下記特許文献1に記載のトリガー式液体噴出器が知られている。このトリガー式液体噴出器は、液体が収容された容器体に装着される噴出器本体と、噴出器本体の前方側に配置され、液体を噴出する噴出孔が形成されたノズル部材と、を備える。
特開2011-173092号公報
従来のトリガー式液体噴出器では、ノズル部材から液体を噴射させる圧力が液体の供給路に残っていたり、トリガーを少しだけ引いたりすると、液体が噴霧されずに噴出孔から漏れ出て、噴出孔の周辺に付着する場合があった。噴出孔の周辺に付着した液体はノズル部材の下部に溜まり、ノズル部材から垂れ落ちて使用者の指などに付着することがあった。
本発明は、前述した事情に鑑みてなされたものであって、ノズル部材からの液垂れを抑制できるトリガー式液体噴出器を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は以下の手段を提案している。
本発明の一態様によるトリガー式液体噴出器は、液体が収容された容器体に装着される噴出器本体と、前記噴出器本体の前方側に配設され、液体を噴出する噴出孔が形成されたノズル部材と、を備え、前記ノズル部材は、前方に向かって開口する前記噴出孔を有するノズル壁部と、前記ノズル壁部の前側面から前方側へ延びて前記噴出孔を囲むノズル筒部と、前記ノズル壁部の前側面において、前方側から見て前記噴出孔を中心とするノズル径方向に沿って配置される複数のリブと、を有し、前記複数のリブは、前記噴出孔からノズル径方向の外周側へ向かうに従って、前後方向の長さが大きくなる形状を有する。
上記構成のトリガー式液体噴出器によれば、ノズル部材が、ノズル壁部の前側面において、前方側から見て噴出孔を中心とするノズル径方向に沿って配置される複数のリブを有することで、噴出孔から噴射されずに噴出孔の周辺に付着した液体を、リブの間の狭い領域に案内し、液体の表面張力によってリブの間に保持できる。これにより、ノズル筒部内に溜まった液体がノズル筒部の外側へ液垂れするのを抑制できる。
また、複数のリブが、ノズル径方向の外周側に向かうに従って前後方向の長さが大きくなる形状を有することにより、噴出孔から円錐状に広がるように液体を噴霧する場合でも、噴霧された液体とリブとの接触が抑制される。したがって、上記構成のトリガー式液体噴出器によれば、液体の噴出状態に影響を与えることなく液垂れを抑制できる。
前記複数のリブは、前方側から見て前記噴出孔を中心とするノズル周方向に等間隔に配置される構成としてもよい。この構成によれば、ノズル周方向におけるリブ同士の間隔が一定の大きさになるので、どのリブ同士の隙間に液体が溜まっても安定に保持できる。
前記ノズル部材は、前記複数のリブとして、前記ノズル径方向において第1の長さを有する長リブと、前記ノズル径方向において前記長リブよりも短い第2の長さを有する短リブとを有し、前記短リブは、前記ノズル周方向に隣り合う前記長リブの間に配置される構成としてもよい。この構成によれば、ノズル径方向の外周側の長リブ同士の間隔が大きくなる領域に、短リブが配置されるため、リブ同士の間隔を狭くできる。これにより、リブ間に保持される液体とリブとの接触面積を増やすことができ、表面張力によって液体を保持しやすくなる。
本発明によれば、ノズル部材からの液垂れを抑制できる。
本発明に係る実施形態として示したトリガー式液体噴出器について、一部を縦断面図とした側面図である。 ノズル部材を前方から見た正面図である。 ノズル部材の取り付け部分を示すトリガー式液体噴出器の部分断面図である。 ノズル部材の作用説明図である。
以下、図1から図3を参照し、この発明の実施の形態について説明する。
本実施形態に係るトリガー式液体噴出器1は、液体が収容された容器体Aに装着される噴出器本体2と、噴出器本体2に配設され、容器体A内の液体を噴射する噴出孔6が前方に向けて開口するノズル部材5と、を備えている。
以下の説明において、噴出孔6の中心軸線Oに沿う方向を前後方向といい、トリガー式液体噴出器1のうち、前後方向に沿うノズル部材5側を前方、その反対側を後方という。
また、前後方向から見た正面視で、中心軸線Oと交差する方向をノズル径方向といい、中心軸線O周りに周回する方向をノズル周方向という。
また、噴出器本体2と容器体Aとが並ぶ方向を上下方向といい、上下方向に沿って容器体A側を下側、その反対側を上側という。
図1および図2に示すように、噴出器本体2は、前方付勢状態で後方に揺動自在に配設されたトリガー部11と、トリガー部11の前後動に伴って作動するポンプ部12と、ポンプ部12を一体に覆うカバー部13と、容器体Aの口部に装着される装着キャップ14と、を備えている。
トリガー部11は、上下方向に延びるとともに、その上端部が左右方向に延びる軸線周りに回転可能に支持されることにより、前後方向に揺動自在に配設されている。
ポンプ部12は、ピストンおよびシリンダを備えている。ピストンは、シリンダ内に配設されているとともに、シリンダ内から前方に突出した前端部が、トリガー部11の上端部における後側に連結されている。シリンダは前方に向けて開口している。ピストンは、トリガー部11の前後動に伴って、シリンダ内を前後方向に摺動する。
ポンプ部12は、トリガー部11の前後への揺動に伴って、ピストンがシリンダ内を前後方向に摺動することで、シリンダの内部が加圧および減圧されて作動する。これにより、トリガー式液体噴出器1は、シリンダ内の液体を噴出孔6から噴射するとともに、容器体A内の液体をシリンダ内に吸い上げる。
ノズル部材5は、前方に向けて液体を噴射させるためのものであり、正面視において略円形状である。ノズル部材5の正面視における中央部に、噴出孔6が形成されている。トリガー部11およびノズル部材それぞれにおける左右方向の中央部の位置は、互いに同等となっている。
ノズル部材5は、噴出孔6からの、容器体A内の液体の噴射が可能となる噴射可能位置と、噴出孔6からの、容器体A内の液体の噴射が規制される噴射規制位置と、の間を、噴出器本体2に対して、周方向に回転可能とされている。図示の例では、ノズル部材5は、噴出器本体2との嵌合部分に形成された係止部の作用により、噴射規制位置と、噴射規制位置から周方向の一方側に位置する噴射可能位置と、の間を周方向に回転可能とされている。
ノズル部材5は、噴出器本体2の前方側の端部に位置する中継部材4を介して噴出器本体2に装着される。中継部材4は、図3に示すように、噴出器本体2内の射出筒部10の前端開口部を前方から覆う隔壁90と、隔壁90から後方に向けて延び、射出筒部10に外嵌された外嵌筒部91と、隔壁90から前方に向けて延び、ノズル部材5が装着された第1装着筒部92と、隔壁90のうち、第1装着筒部92の内側に位置する部分から前方に向けて延びるガイド軸部94と、を備える。
第1装着筒部92、およびガイド軸部94は、前後方向に延びる中心軸線Oと同軸に配設されている。
ガイド軸部94は、前端部が閉塞され、かつ後方に開口した有頂筒状に形成されている。ガイド軸部94は第1装着筒部92よりも前方に突出することなく、第1装着筒部92の内側に収まるように形成されている。
なお、ガイド軸部94の形状はこの場合に限定されるものではなく、例えば中実の円柱状に形成しても構わない。
ガイド軸部94と第1装着筒部92との間に画成された環状空間96は、隔壁90に形成された連通孔95を通じて射出筒部10内に連通している。
ガイド軸部94における前端部側の外周面に、前後方向に延びるとともに前方に向けて開口する第1切換溝97が形成されている。第1切換溝97は周方向に等間隔をあけて2つ形成されている。ただし、第1切換溝97の数は2つに限定されるものではなく、例えば1つ或いは3つ以上形成されていても良い。
ノズル部材5は、図1および図3に示すように、第1装着筒部92を介して中継部材4に装着されることで、中継部材4に対して前方から一体に組み合わされている。ノズル部材5は、噴出器本体2の前方側の端部に配置される。本実施形態では、ノズル部材5は中継部材4に対して中心軸線O回りに回転可能に装着されている。
ノズル部材5は、図3に示すように、ガイド軸部94の前端面、および第1装着筒部92の前端開口を前方から覆い、かつ噴出孔6が形成されたノズル壁部100と、ノズル壁部100から後方に向けて延び、第1装着筒部92に対して前方に抜け止めされた状態で回転可能に外嵌された第2装着筒部101と、ノズル壁部100のうち、第2装着筒部101の内側に位置する部分から後方に向けて延び、ガイド軸部94に回転可能に外嵌された第2嵌合筒部102と、ノズル壁部100の外周縁から前方に向けて延びるノズル筒部104と、ノズル筒部104の内側に放射状に形成された複数の長リブ111および複数の短リブ112と、を備える。
第2嵌合筒部102は、ガイド軸部94の第1切換溝97を全域にわたってノズル径方向の外側から覆っている。第2嵌合筒部102の後端縁は、第1切換溝97より後方に位置している。第2嵌合筒部102の内周面に、前後方向に延びるとともに、後方に開口する第2切換溝103が形成されている。第2切換溝103は周方向に等間隔をあけて2つ形成されている。なお、第2切換溝103の数は2つに限定されるものではなく、例えば1つ或いは3つ以上形成されていても良く、第1切換溝97に対応して配置することが好ましい。
ノズル部材5および噴出器本体2のノズル周方向の相対位置を変えることで、第1切換溝97と第2切換溝103との連通、およびその遮断が切替えられるようになっている。
ノズル部材5は、第2装着筒部101と第2嵌合筒部102との間に位置するとともにノズル壁部100から後方に向けて延び、第1装着筒部92の内側に中心軸線O回りに回転可能に嵌合するサポート筒部105と、ノズル壁部100の外周縁部から後方に向けて延び、第2装着筒部101をノズル径方向の外側から囲繞する外郭筒部106と、を備える。外郭筒部106の後端開口縁は、カバー部13の前端縁に前後方向で近接している。
噴出孔6は中心軸線Oと同軸に配置されている。噴出孔6は、ノズル壁部100の前側面100aから後側へ凹む凹部6aを有する。凹部6aは、前方側へ向かうに従って径が広がる円錐台状の窪みである。
ノズル壁部100の後面のうち、第2嵌合筒部102の内側に位置する部分に、噴出孔6が開口し、かつ液体を内部でノズル周方向に旋回させる凹状のスピン室110と、スピン室110と第1切換溝97とを連通する不図示のスピン溝と、が形成されている。
スピン室110は、ノズル壁部100の後面に前方に向かって窪んで形成され、前後方向から見て円形状を呈する。スピン溝は、ノズル壁部100にノズル周方向に間隔をあけて2つ形成され、前後方向から見てスピン室110の内周面の接線方向に延びている。
第1切換溝97からの液体を、スピン溝およびスピン室110をこの順に通過させることで、液体を噴出孔6からスピンをかけた状態で噴出する。
ノズル筒部104は、ノズル壁部100の外周縁から前方側へ延びる。ノズル筒部104は、前後方向から見て、円形状である。ノズル筒部104は、前後方向に延びる中心軸線Oと同軸に配置される。前後方向から見て、ノズル筒部104の中心位置に噴出孔6が配置される。
ノズル部材5は、ノズル壁部100の前側面100aとノズル筒部104の内周面104aに接続し、前方側から見て噴出孔6を中心とするノズル径方向に沿って配置される複数の長リブ111および複数の短リブ112を有する。長リブ111は、ノズル径方向において第1の長さL1を有するリブである。短リブ112は、ノズル径方向において、長リブ111よりも短い第2の長さL2を有するリブである。
長リブ111および短リブ112は、図2に示すように、前後方向から見て、噴出孔6を中心とする放射状に配置される。本実施形態では、10個の長リブ111が、ノズル周方向において等間隔に配置される。また、10個の短リブ112が、ノズル周方向において等間隔に配置される。短リブ112は、ノズル径方向において長リブ111の半分程度の長さであり、ノズル周方向において隣り合う2つの長リブの中間に位置する。
長リブ111および短リブ112は、いずれも、図3に示すように、ノズル壁部100の前側面100aから前方側へ起立する三角板状であり、ノズル径方向の外側の端面は、ノズル筒部104の内周面に接続する。長リブ111および短リブ112は、噴出孔6からノズル径方向の外周側へ向かうに従って、前後方向の長さが大きくなる形状を有する。
長リブ111のノズル径方向の内周側の端部は、ノズル壁部100の前側面100aに開口する凹部6aの周縁よりもやや外側に位置する。長リブ111の内周側の端部を、ノズル径方向において凹部6aの周縁に近づけすぎると、図2に示す隣り合う2つの長リブ111の内周側の端部同士の間隔G1が狭くなり、2つの長リブ111の間に液体が案内されにくくなる。したがって、間隔G1が液体を円滑に通過させる間隔となるように、長リブ111の内周側の端部の位置を設定することが好ましい。また、長リブ111は、噴出孔6から噴射される液体が長リブ111に直接触れない程度に、凹部6aから離れた位置に配置される。長リブ111の前方側の端部は、前後方向において、ノズル筒部104の前方側の端部に位置する。すなわち、長リブ111のノズル壁部100からの高さは、ノズル筒部104の高さと同等である。なお、長リブ111のノズル壁部100からの高さは、ノズル筒部104の高さよりも低くてもよい。
長リブ111の前方側を向く端面の中心軸線Oに対する傾斜角度は、噴出孔6から噴射される液体の噴霧パターンにおける噴霧角度と同程度に設定される。上記傾斜角度は、本実施形態の場合、45°程度である。
図2に示すように、長リブ111は、前後方向から見てノズル径方向に沿って直線状に延びる。ノズル周方向において隣り合う2つの長リブ111同士の間隔は、ノズル壁部100の外周側に向かうほど広くなる。短リブ112は、2つの長リブ111同士の間隔が広くなる位置に配置される。
短リブ112のノズル径方向の内周側の端部は、長リブ111のノズル径方向の内周側の端部よりもノズル径方向の外側に位置する。短リブ112の内周側の端部の位置は、短リブ112の内周側の端部と、短リブ112に隣り合う長リブ111の側面との間隔G2が、液体を円滑に通過させる間隔となるように設定される。
短リブ112の前方側の端部の位置は、前後方向において、長リブ111の前方側の端部よりも後方側に位置する。したがって、短リブ112のノズル壁部100からの高さは、ノズル筒部104の高さよりも低い。短リブ112は、ノズル径方向の長さ、およびノズル壁部100からの高さが、いずれも長リブ111よりも小さい。したがって、短リブ112の前方側を向く端面は、長リブ111の前方側を向く端面よりも後方側に位置する。
短リブ112の前方側を向く端面の中心軸線Oに対する傾斜角度は、特に限定されず、例えば、長リブ111の前方側を向く端面の中心軸線Oに対する傾斜角度と同等とすることができる。本実施形態の場合、上記傾斜角度は、45°程度である。
次に、上述のように構成されたトリガー式液体噴出器1の作用について説明する。
トリガー部11を後方に引くと、ポンプ部12内の液体が加圧された状態で射出筒部10内に供給される。射出筒部10内に供給された液体は、連通孔95、環状空間96、第2切換溝103および第1切換溝97を通じてスピン溝内に供給される。これにより、液体が、スピン溝およびスピン室110をこの順に通過することで、噴出孔6からスピンがかけられた状態で噴出される。液体の噴出後、トリガー部11を解放すると、ポンプ部12の作用によって容器体A内の液体が、ポンプ部12内に引き上げられる。
上記の動作時に、使用者がトリガー部11を少しだけ引いた場合、射出筒部10内の圧力が不足して、噴出孔6から液体が勢いよく噴射されず、噴出孔6から漏れ出る場合がある。また、液体の噴射後に射出筒部10内に残った圧力により、噴出孔6から微量の液体が外へ漏れ出る場合がある。このように噴出孔6から噴射されずに周辺に付着した液体は、図4(A)に示すように、凹部6aの下部に溜まる。
凹部6aの下部にある程度の液体Lqが溜まると、図4(B)に示すように、液体Lqが自身の重さによって下側へ移動する。下側へ移動した液体Lqは、長リブ111のノズル径方向の内周側の端部に接触し、隣り合う長リブ111同士の隙間に入り込む。
隣り合う長リブ111同士の隙間に入り込んだ液体Lqは、図4(C)に示すように、自身の重さによってさらに下側へ移動し、長リブ111と短リブ112との隙間に入り込む。下側へ移動してノズル筒部104の内周面104aに達した液体Lqは、長リブ111と短リブ112と内周面104aと前側面100aとに囲まれる狭い空間に保持される。ノズル筒部104の下部に保持された液体Lqは、表面張力によってノズル筒部104と前側面100aとの接続部付近に保持される。すなわち、液体Lqは、ノズル筒部104の前方側の開口部から見て奥まった位置に保持されるため、トリガー式液体噴出器1を傾けて使用した場合でも、ノズル筒部104の前方側から漏れ出にくい。
以上説明したように、本実施形態に係るトリガー式液体噴出器1によれば、ノズル部材5が、ノズル壁部100の前側面100aとノズル筒部104の内周面104aに接続し、前方側から見て噴出孔6を中心とするノズル径方向に沿って配置される複数のリブ111、112を有することで、噴出孔6から噴射されずに噴出孔6の周辺に付着した液体を、リブ111,112の間の狭い領域に案内し、液体の表面張力によってリブ111,112の間に保持できる。これにより、ノズル筒部104内に溜まった液体がノズル筒部104の外側へ液垂れするのを抑制できる。
また、長リブ111が、ノズル径方向の外周側に向かうに従って前後方向の長さが大きくなる形状を有することにより、噴出孔6から円錐状に広がるように液体を噴霧する場合でも、噴霧された液体と長リブ111との接触が抑制される。したがって、本実施形態のトリガー式液体噴出器1によれば、液体の噴出状態に影響を与えることなく液垂れを抑制できる。
本実施形態では、長リブ111および短リブ112は、前方側から見て噴出孔6を中心とするノズル周方向に等間隔に配置される。この構成によれば、ノズル周方向におけるリブ同士の間隔が一定の大きさになるので、どのリブ同士の隙間に液体が溜まっても安定に保持できる。
本実施形態では、ノズル部材5は、ノズル径方向において第1の長さL1を有する長リブ111と、ノズル径方向において長リブ111よりも短い第2の長さL2を有する短リブ112とを有し、短リブ112は、ノズル周方向に隣り合う長リブ111の間に配置される。この構成によれば、ノズル径方向の外周側の長リブ111同士の間隔が大きくなる領域に、短リブ112が配置されるため、リブ同士の間隔を狭くできる。これにより、リブ間に保持される液体とリブとの接触面積を増やすことができ、表面張力によって液体を保持しやすくなる。
短リブ112の前方側の端部は、前後方向において、長リブ111の前方側の端部よりも後方側に位置する。この構成によれば、長リブ111と短リブ112との間に保持される液体を、ノズル筒部104と前側面100aとの接続部付近に保持しやすくなる。これにより、ノズル筒部104内に溜まった液体に使用者の指等が触れにくくなる。
長リブ111の前方側の端部は、前後方向において、ノズル筒部104の前方側の端部に位置する。この構成によれば、ノズル筒部104の前方側の端部においても、長リブ111の側面とノズル筒部104の内周面104aとの間の角部に、表面張力によって液体を保持可能である。これにより、ノズル筒部104内に多くの液体が溜まった場合にも、液垂れを抑制できる。
なお、本発明の技術的範囲は前記実施形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、上記実施形態では、ノズル径方向における長さが異なる長リブ111と短リブ112とがノズル周方向において交互に配置される構成としたが、単一の長さの複数のリブが噴出孔6を中心として放射状に配置される構成であってもよい。
また、上記実施形態では、複数の長リブ111および複数の短リブ112が、噴出孔6の周囲を一周にわたって囲む配置としたが、噴出孔6の周囲に付着する液体を捕捉可能であれば、噴出孔6の周囲の一部領域にのみ長リブ111および短リブ112が設けられていてもよい。例えば、トリガー式液体噴出器1の使用時に、噴出孔6の下側に配置される領域にのみ長リブ111および短リブ112が設けられる構成であってもよい。
また、上記実施形態では、ノズル周方向において、長リブ111と短リブ112が交互に配置される構成としたが、隣り合う長リブ111の間に、複数の短リブ112が配置されていてもよい。また、全部の長リブ111同士の隙間に短リブ112を設ける必要は無く、一部の長リブ111同士の隙間については短リブ112を設けない構成としてもよい。あるいは、短リブ112を全く設けない構成としてもよい。
また、本実施形態では、長リブ111および短リブ112が、ノズル径方向の全長にわたって均一な幅(ノズル周方向の大きさ)を有する構成としたが、長リブ111および短リブ112の幅は、ノズル径方向において異ならせてもよい。例えば、長リブ111および短リブ112の幅を、ノズル径方向の外周側に向かうに従って大きくしてもよい。
また上記実施形態では、長リブ111および短リブ112のノズル径方向の外周側の端部が、ノズル筒部104の内周面104aに接続する構成としたが、ノズル径方向において、長リブ111および短リブ112の少なくとも一方が、内周面104aとの間に隙間を有する構成としてもよい。ノズル径方向において、長リブ111の外周側の端部の位置と、短リブ112の外周側の端部の位置が異なっていてもよい。
その他、本発明の趣旨に逸脱しない範囲で、前記実施形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、前記した変形例を適宜組み合わせてもよい。
1…トリガー式液体噴出器
2…噴出器本体
5…ノズル部材
6…噴出孔
100…ノズル壁部
100a…前側面
104…ノズル筒部
104a…内周面
111…長リブ
112…短リブ
A…容器体
G1,G2…間隔
L1…第1の長さ
L2…第2の長さ
Lq…液体

Claims (3)

  1. 液体が収容された容器体に装着される噴出器本体と、
    前記噴出器本体の前方側に配設され、液体を噴出する噴出孔が形成されたノズル部材と、を備え、
    前記ノズル部材は、
    前方に向かって開口する前記噴出孔を有するノズル壁部と、
    前記ノズル壁部の前側面から前方側へ延びて前記噴出孔を囲むノズル筒部と、
    前記ノズル壁部の前側面において、前方側から見て前記噴出孔を中心とするノズル径方向に沿って配置される複数のリブと、
    を有し、
    前記複数のリブは、前記噴出孔からノズル径方向の外周側へ向かうに従って、前後方向の長さが大きくなる形状を有する、トリガー式液体噴出器。
  2. 前記複数のリブは、前方側から見て前記噴出孔を中心とするノズル周方向に等間隔に配置される、
    請求項1に記載のトリガー式液体噴出器。
  3. 前記ノズル部材は、前記複数のリブとして、前記ノズル径方向において第1の長さを有する長リブと、前記ノズル径方向において前記長リブよりも短い第2の長さを有する短リブとを有し、
    前記短リブは、前記ノズル周方向に隣り合う前記長リブの間に配置される、
    請求項1または2に記載のトリガー式液体噴出器。
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