JP7124382B2 - 車両の遠隔支援システムおよび方法 - Google Patents

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Description

本開示は、車両の遠隔支援システムに関する。
近年、車両を、遠隔地にいるオペレータが一時的に遠隔操作する技術が提案されている。例えば、特許文献1に記載された技術では、渋滞が発生しやすい場所や混雑する場所に車両が進入した場合に、オペレータによりその車両の遠隔操作が行われる。
特開2017-147626号公報
しかし、従来の技術では、オペレータの経験が考慮されていない。そのため、遠隔支援の対象となる車両や支援地点によっては、効率的に遠隔支援を行うことができない可能性があった。
本開示は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態として実現することが可能である。
本開示の第1の形態によれば、車両(10)に対して遠隔支援を行う遠隔支援システム(100)が提供される。この遠隔支援システムは、前記車両が、前記車両の操作を遠隔地から支援する支援地点に到着した場合、または、前記車両から呼び出し要求があった場合に、オペレータによる操作に基づき前記車両を遠隔支援する遠隔支援部(66)と、複数のオペレータの中から、各オペレータの経験に基づいて算出される適合値に基づき、前記車両の遠隔支援を担当するオペレータの割り当てを行う割当制御部(64)と、を備え、前記割当制御部は、前記遠隔支援前のオペレータの空き時間によって定まる空き時間評価値を加味して前記適合値を算出することを特徴とする。
本開示の第2の形態によれば、車両(10)に対して遠隔支援を行う遠隔支援システム(100)が提供される。この遠隔支援システムは、前記車両が、前記車両の操作を遠隔地から支援する支援地点に到着した場合、または、前記車両から呼び出し要求があった場合に、オペレータによる操作に基づき前記車両を遠隔支援する遠隔支援部(66)と、複数のオペレータの中から、各オペレータの経験に基づいて算出される適合値に基づき、前記車両の遠隔支援を担当するオペレータの割り当てを行う割当制御部(64)と、を備え、前記割当制御部は、同一車両による同一の運行に対して同一のオペレータが担当した回数によって定まる見続評価値を加味して前記適合値を算出することを特徴とする。
本開示の第3の形態によれば、車両(10)に対して遠隔支援を行う遠隔支援システム(100)が提供される。この遠隔支援システムは、前記車両が、前記車両の操作を遠隔地から支援する支援地点に到着した場合、または、前記車両から呼び出し要求があった場合に、オペレータによる操作に基づき前記車両を遠隔支援する遠隔支援部(66)と、複数のオペレータの中から、各オペレータの経験に基づいて算出される適合値に基づき、前記車両の遠隔支援を担当するオペレータの割り当てを行う割当制御部(64)と、を備え、オペレータごとに遠隔支援の予定がスケジュールされており、前記割当制御部は、前記呼び出し要求を受けた場合、または、新たな予定を前記スケジュールに組み込む場合に、各オペレータに対して算出した適合値を全て加算した値が大きくなるように各オペレータのスケジュールを調整して前記呼び出し要求または前記新たな予定に対してオペレータを割り当てることを特徴とする。
このような形態の遠隔支援システムであれば、各オペレータの経験に基づいて、各車両に対して適切なオペレータを割り当てることができる。そのため、各車両に対する遠隔支援を効率的に行うことができる。
本開示は、遠隔支援システム以外の種々の形態で実現することも可能である。例えば、遠隔支援システムが実行する方法、その方法を実行するためのコンピュータプログラム、そのコンピュータプログラムを記憶した一時的でない有形な記録媒体等の形態で実現できる。
遠隔支援システムの概念を示す図。 遠隔支援システムの概略構成を示す図。 遠隔支援処理のフローチャート。 経験回数データベースを示す図。 経験値ポイントの算出方法を説明する第1の図。 経験値ポイントの算出方法を説明する第2の図。 オペレータのスケジュールを示す図。 時間ポイント算出用のルックアップテーブルを示す図。 オペレータ毎の前空き時間ポイントおよび後時間ポイントを示す図。 特定の乗員に対する空き時間ポイントの修正を説明する図。 見続データベースを示す図。 適合値の算出結果を示す図。 データベース更新処理のフローチャート。 第2実施形態におけるスケジュール調整変更の概要を説明する図。 スケジュール調整処理のフローチャート。 新規の予定を各オペレータに割り当てた全ての状況を示す図。 全体見続ポイントの算出方法を示す図。 各オペレータのスケジュールを更新した様子を示す図。 第3実施形態における経験回数と経験値の関係を示す第1の図。 第3実施形態における経験回数と経験値の関係を示す第2の図。 第3実施形態における経験回数と経験値の関係を示す第3の図。 第4実施形態における経験回数データベースの初期値を示す図。 第5実施形態における割当許可データベースを示す図。 第6実施形態における遠隔支援時間の構成を示す図。 遠隔支援時間がオーバラップした様子を示す図。 遠隔支援処理の他のフローチャート。
A.第1実施形態:
図1に示すように、本開示の実施形態としての遠隔支援システム100は、予め定められた支援地点に車両10が到着した場合、または、車両10から呼び出し要求があった場合に、遠隔支援装置50によってオペレータを割り当て、その車両に対して遠隔支援を行う。本実施形態では、オペレータの経験や適性に基づき遠隔支援装置50がオペレータの割り当てを行うことによって、効率的な遠隔支援を実現する。
図2に示すように、遠隔支援システム100は、車両10と、管制センタに配置された遠隔支援装置50と、オペレータによって操作されるオペレータ端末80とを備える。本実施形態における車両10は、自動的に運行される自動運転車両である。本実施形態において、遠隔支援とは、オペレータが遠隔地から車両10を操作すること、あるいは、オペレータが遠隔地から車両10を用いて監視を行うことをいう。支援地点とは、車両10が自律的に運転を行うことが困難な地点、あるいは、オペレータが車両を遠隔支援可能な地点であり、例えば、工事現場、駐車場、高速道路、自動車専用道路、サービスエリア、パーキングエリア、荷物集積所、料金所、インターチェンジ、などである。
本実施形態の遠隔支援システム100は一または複数の車両10を含む。各車両10は、車両側通信機12とカメラ14と測位装置16と車両側制御部18とを備える。
車両側通信機12は、遠隔支援装置50との間で無線通信を行う。
カメラ14は、車両10の周囲を撮影する。本実施形態では、カメラ14は、車両10の前方を撮影する。
測位装置16は、GPS(Global Positioning System)受信機あるいはGNSS(Global Navigation Satellite System)受信機を備え、車両10の現在位置を測位する。
車両側制御部18は、車両側通信機12、カメラ14、および、測位装置16の制御を行う。また、車両側制御部18は、CPUおよびメモリを備えるコンピュータとして構成されており、CPUがメモリに記憶されたプログラムを実行することにより動作制御部20、経路計画部22および呼出部24として機能する。
動作制御部20は、オペレータによる遠隔操作に基づき、車両の動作(加速、減速、制動、操舵)を制御する。
経路計画部22は、各車両10が支援地点を経由しつつ出発地から目的地に至る経路を探索する。本実施形態では、経路計画部22は、車両10に備えられた地図データベース(図示せず)を用いて経路を探索する。この地図データベースには、各支援地点の位置を表す情報が記憶されている。経路計画部22によって探索される経路のことを運行ルートともいう。運行ルートに沿って車両10を移動させることを「運行」という。経路計画部22によって決定された運行ルートは、遠隔支援装置50に通知される。なお、運行ルートの探索は、遠隔支援装置50側で実行されてもよい。車両10に備えられた地図データベースは、遠隔支援装置50に記憶された地図データベースに基づき、定期的に更新されてもよい。
呼出部24は、車両10が運行ルート上に定められた支援地点に車両10が到着した場合、あるいは、突発的な状況において乗員から所定の操作があった場合に、車両側通信機12を通じて遠隔支援装置50にオペレータの呼び出しを行う。呼出部24は、オペレータを呼び出す際に、呼び出し信号と車両情報とを、遠隔支援装置50に送信する。呼び出し信号には、今回の呼び出しの要因を特定するための呼出種別情報が含まれる。車両情報には、例えば、車両10を識別するための車番や、車両10の車種を表す車種情報、乗員を識別するための乗員情報、車両10の現在位置を表す位置情報、が含まれる。また、呼出部24は、オペレータによって車両10の遠隔支援が行われる場合には、カメラ14によって撮影された映像を、遠隔支援装置50を介してオペレータ端末80に送信する。
遠隔支援装置50は、管制側通信機52と管制側制御部60と記憶装置70とを備える。
管制側通信機52は、遠隔支援システム100との間で無線通信を行う。また、管制側通信機52は、オペレータ端末80との間で有線または無線による通信を行う。
記憶装置70は、地図データベース72と、オペレータ情報データベース74とを記憶している。
地図データベース72には、支援地点の位置が登録されている。また、地図データベース72には、交差点や道路のつながり状態を示す道路データや、渋滞情報や交通規制情報、支援地点毎の交通量を含む交通情報が記録されている。交通情報は、例えば、管制側通信機52を通じて、他のサーバから取得されて記憶される。
オペレータ情報データベース74には、例えば、車両の遠隔支援を行う各オペレータのスケジュールが記録される。また、オペレータ情報データベース74には、後述する経験回数データベースや見続データベース、各車両10から通知された運行ルートが記憶される。
管制側制御部60は、管制側通信機52および記憶装置70の制御を行う。管制側制御部60は、CPUおよびメモリを備えるコンピュータとして構成されており、CPUがメモリに記憶されたプログラムを実行することにより、呼出制御部62、割当制御部64、遠隔支援部66として機能する。
呼出制御部62は、管制側通信機52を通じて遠隔支援システム100から呼び出し信号を受信する。
割当制御部64は、呼び出し信号を発信した車両10に対して、複数のオペレータの中から、各オペレータの経験に基づいて算出される適合値(マッチング値ともいう)に基づき、遠隔支援を行うオペレータを割り当てる機能を有する。適合値の詳細は後述する。また、割当制御部64は、各車両10から通知された運行ルートと、各支援地点において予測される遠隔支援時間とに基づき、各オペレータのスケジュールを策定する機能を有する。また、割当制御部64は、各車両10から通知された運行ルートと現在の交通状況に基づき、各車両10からオペレータが呼び出されるタイミングを予測する機能を有する。
遠隔支援部66は、オペレータによるオペレータ端末80の操作信号を受け付け、その操作信号に基づき、呼び出し信号を発信した車両10の遠隔支援を行う。遠隔支援の際には、オペレータ端末80には、遠隔支援部66から車両情報と、車両10に備えられたカメラ14によって撮影された映像と、が送信される。
オペレータ端末80は、CPUおよびメモリを備えたコンピュータまたは移動端末として構成されている。本実施形態における遠隔支援システム100は、一または複数のオペレータ端末80を含む。各オペレータ端末80は、操作部82と表示部84とを備える。操作部82は、オペレータから車両10を遠隔支援するための操作を受け付ける。受け付けられた操作は、操作信号として、遠隔支援装置50を通じて車両10に送信される。表示部84は、オペレータの操作に供されるユーザインタフェースを表示する。また、表示部84には、車両10から送信されたカメラ14の映像が表示される。
図3を用いて遠隔支援システム100において実行される遠隔支援処理について説明する。図3に示した遠隔支援処理は、遠隔支援システム100が稼働している間、遠隔支援装置50において所定の周期で繰り返し実行される処理である。
まず、遠隔支援装置50の呼出制御部62は、車両10から呼び出し要求があったか否かを判断する(ステップS10)。呼出制御部62は、呼び出し信号を受信した場合に、呼び出し要求があったと判断する。呼び出し要求がなかった場合(ステップS10:No)、呼出制御部62は、呼び出し要求があるまでステップS10の処理を繰り返す。呼び出し要求があった場合(ステップS10:Yes)、遠隔支援装置50の割当制御部64が、呼び出し信号を発信した車両10およびその運行ルートに基づき、各オペレータの経験値ポイントを算出する(ステップS12)。
図4~図6を用いて、経験値ポイントの算出方法を説明する。図4には経験回数データベースが示されている。この経験回数データベースは、オペレータ情報データベース74に記録されている。経験回数データベースには、オペレータ毎に、支援地点別、道路構造種別、車種別、車両(車番)別、車両が通行中の道路(ルート)別、支援形態別に、経験回数が記録されている。これらの各項目には、それぞれ、重み係数W1~W6が割り当てられている。
割当制御部64は、まず、現在、遠隔支援を行っていないオペレータをオペレータ情報データベース74に記憶されたスケジュールから特定する。そして、受信した呼び出し信号に含まれる呼出種別信号に基づいて、呼び出しの要因を特定する。呼び出しの要因が、支援地点への到着によるものであれば、割当制御部64は、図4中の重み係数W2とW5とをゼロにする。そのため、呼び出しの要因が、支援地点への到着によるものの場合、以後の計算では、道路構造種別およびルートの経験回数は考慮されない。遠隔支援地点に到着してしまえば、これらの項目に対する経験は、オペレータを選択する上で重要度が低いためである。これに対して、呼び出しの要因が、突発的な要因によるものであれば、割当制御部64は、図4中の重み係数W1をゼロにする。そのため、呼び出しの要因が、突発要因の場合、以後の計算では、支援地点の経験回数は考慮されない。支援地点に到着していない突発的な状況では、支援地点に対する経験の重要度は低いためである。なお、各重み係数の値は、呼び出しの要因に応じて変更するだけではなく、例えば、オペレータの特性に応じてオペレータ毎に設定することも可能である。
図5には、車番が「名古屋001」の小型車が、支援地点A1で遠隔操作を要求する呼び出しを行った場合に、各項目の重み付けに従い、図4の経験回数データベースから抽出される各オペレータの各項目に対する経験回数を示している。割当制御部64は、こうして抽出された経験回数を、図6に示すように正規化した値に変換する。正規化は、オペレータ毎に、各項目の経験回数を合計回数で除することにより行われる。
割当制御部64は、各経験回数を正規化した後、オペレータ毎に、正規化後の各項目の値を加算して、経験値ポイントを算出する。こうして経験値ポイントを算出した結果、図6では、1番のオペレータの経験値ポイントが最高値となっている。
図3に戻る。各オペレータの経験値ポイントを算出した後、割当制御部64は、各オペレータの時間ポイントを算出する(ステップS14)。時間ポイントとは、遠隔支援前後のオペレータの空き時間に応じて定まる評価値であり、空き時間評価値ともいう。
図7には、あるオペレータのスケジュールが示されている。図7に示したスケジュールでは、今回の呼び出しが、予め定められた休憩時間と遠隔支援時間との間に生じている場合を示している。割当制御部64は、各オペレータに対して、前空き時間ポイントと後空き時間ポイントという異なる観点のポイントを求める。前空き時間ポイントとは、呼び出し前の空き時間におけるオペレータの回復状態を評価したポイントであり、後空き時間ポイントとは、呼び出し後の空き時間におけるオペレータの回復状態を評価したポイントである。オペレータの回復状態とは、体力や集中力が回復する度合いを意味する。
図8に示すように、本実施形態では、前空き時間ポイントおよび後空き時間ポイントを算出するためのルックアップテーブルが、予めオペレータ情報データベース74に記憶されている。例えば、遠隔支援前に適用される前空き時間ポイント算出用のルックアップテーブル(図の左上)では、時間が経過するほど、オペレータの回復状態が最大値に近づくようになっている。また、休憩前に適用される前空き時間ポイント算出用のルックアップテーブル(図の右上)では、経過時間に関わらず、回復状態は最大値になっている。一方、遠隔支援後に適用される後空き時間ポイント算出用のルックアップテーブル(図の左下)では、遠隔支援の推定所要時間よりも時間が経過した後に、回復状態が最大値に近づくようになっている。また、休憩後に適用される後空き時間ポイント算出用のルックアップテーブル(図の右下)では、時間に関わらず、回復状態は最大値になっている。
割当制御部64は、図8に示したルックアップテーブルを用いて、呼び出しが行われた時点での各オペレータの前空き時間ポイントおよび後時間ポイントを求める。図9には、オペレータ毎に特定された前空き時間ポイントおよび後時間ポイントを示している。割当制御部64は、こうして特定された前空き時間ポイントと後時間ポイントとをオペレータ毎に乗ずることにより、時間ポイントを算出する。なお、本実施形態では、割当制御部64は、前空き時間ポイントと後時間ポイントとを乗ずることにより、空き時間ポイントを算出しているが、前空き時間ポイントと後時間ポイントとを加算することにより時間ポイントを算出してもよい。また、割当制御部64は、前空き時間ポイントと後時間ポイントとのいずれか一方のみを求め、その値を時間ポイントして扱ってもよい。なお、本実施形態において、前空き時間ポイントと後時間ポイントとを加算するのではなく乗ずることとしたのは、例えば、前空き時間ポイントと後時間ポイントとの加算値が同じ場合であっても、前空き時間ポイントと後時間ポイントとが近い値であるほど、それらの積は大きくなる。そのため、前空き時間ポイントと後時間ポイントとを乗じて時間ポイントを求めることとすれば、遠隔支援前後で空き時間ポイントが均等になるオペレータが割り当てられやすくなるからである。
図3に戻る。各オペレータの時間ポイントを算出した後、割当制御部64は、呼び出し信号を発信した車両10の乗員が、予め定められた特定の乗員であるか否かを、呼び出し信号と同時に受信した車両情報から判断する(ステップS16)。特定の乗員であれば(ステップS16:Yes)、図10に示すように、割当制御部64は、ステップS14で算出した各オペレータの時間ポイントを、一律な値(本実施形態では「1」)に修正する(ステップS18)。こうすることにより、特定の乗員に対しては、各オペレータの空き時間がオペレータの割り当てに反映されなくなる。特定の乗員は、遠隔支援装置50の管理者やオペレータによって設定することができる。なお、ステップS16およびステップS18の処理は省略してもよい。
乗員が特定の乗員ではない場合(ステップS16:No)、または、上記ステップS18において時間ポイントを修正した後、割当制御部64は、各オペレータの見続ポイントを算出する(ステップS20)。見続ポイントとは、同一車両による同一の運行に対して同一のオペレータが担当した回数(見続回数)によって定まる評価値であり、見続評価値ともいう。見続ポイントは、オペレータ情報データベースに記録された見続データベースに基づき算出される。図11には、見続データベースに、2番のオペレータが、同じ運行に対する遠隔支援を2回担当したことが記録された例を示している。本実施形態では、各オペレータの見続回数を、全オペレータの見続回数の合計値で除した値を見続ポイントとして算出する。そのため、図11では、2番のオペレータの見続ポイントが、「1(=2/2)」と算出されている。
図3に戻る。以上のようにして、経験値ポイント、時間ポイント、見続ポイントを算出した後、割当制御部64は、各オペレータの適合値を算出する(ステップS22)。図12に示すように、本実施形態では、時間ポイントおよび見続ポイントに対して予め定めた重み係数Wt,Wc(図12では、いずれも「1」)を乗じた上で、経験値ポイントに時間ポイントと見続ポイントとを加算(加味)して適合値を求める。この結果、図12に示した例では、2番のオペレータが最も大きい適合値となっている。なお、重み係数Wt,Wcは、0に設定してもよい。この場合、適合値は、経験値ポイントのみによって定まる。また、重み係数Wt,Wcのいずれか一方を0にすることにより、時間ポイントおよび見続ポイントの一方を経験値ポイントに反映させないことも可能である。
適合値を算出した後、割当制御部64は、最も大きな適合値となったオペレータを、今回の呼び出しに対するオペレータとして割り当て(ステップS24)、そのオペレータのスケジュールを更新する(ステップS25)。オペレータは、オペレータ端末80を用いて呼び出し要求に応じた遠隔支援を行う(ステップS26)。遠隔支援が完了した場合には、遠隔支援の対象となった車両10またはオペレータから、遠隔支援が成功したか失敗したかの報告が割当制御部64に送信される。遠隔支援が失敗した場合には、その失敗の分類を表す情報も報告される。割当制御部64は、オペレータによる遠隔支援が終了すると、オペレータ情報データベースに記憶されたオペレータの経験回数や見続回数など、各種の情報の更新を行うためのデータベース更新処理を行う(ステップS28)。以上で説明した一連の処理により、図3に示した遠隔支援処理は終了する。
図13を用いて、データベース更新処理の詳細について説明する。割当制御部64は、図3のステップS26で完了した遠隔支援に関する支援項目を抽出する(ステップS40)。支援項目とは例えば、遠隔支援が行われた支援地点、道路構造種別、車種、車番、ルート、運行、支援時間(所要時間)である。
そして、割当制御部64は、遠隔支援の対象となった車両10またはオペレータから報告に基づき、遠隔支援が成功したか失敗したかを判断する(ステップS42)。遠隔支援が失敗した場合には、割当制御部64は、失敗の分類を特定し(ステップS44)、特定された分類に応じて、オペレータの経験回数(図4)を修正する(ステップS46)。失敗の分類A~Dとそれに応じた経験回数の修正例を以下に示す。このような修正を行うことにより、より適切なオペレータの割り当てを行うことが可能になる。
(分類A)重大事故・・・経験回数を0に変更
(分類B)加害事故・・・経験回数を200減じる
(分類C)自損事故・・・経験回数を100減じる
(分類D)被害事故・・・経験回数を50減じる
上記ステップS42において遠隔支援が成功したと判断された後、または、上記ステップS46においてオペレータの経験回数が修正された後、割当制御部64は、今回の遠隔支援が完了したことをオペレータのスケジュールに記録する(ステップS48)。そして、ステップS40において抽出された支援項目について、経験回数データベース(図4)を更新し(ステップS50)、同一のオペレータが同一の運行の遠隔支援を行った場合には、見続データベース(図11)を更新する(ステップS52)。
以上で説明した本実施形態の遠隔支援システム100によれば、各オペレータの経験に基づいて、各車両10に対して適切なオペレータを割り当てることができる。そのため、各車両10に対する遠隔支援を効率的に行うことができる。特に本実施形態では、車両、支援地点、車両が通行中の道路の構造、車両の車種、車両の走行中のルート、遠隔支援の種別など、様々な項目の経験回数に応じてオペレータの割り当てを行うため、より適切にオペレータを割り当てることができる。この結果、例えば、このルートなら経験がある、あるいは、直線道路における遠隔支援であれば経験豊富である、などといった各オペレータの経験や特性に応じてオペレータを割り当ることができる。
また、本実施形態では、オペレータの経験だけではなく、遠隔支援前のオペレータの空き時間によって定まる前空き時間ポイントも加味してオペレータの割り当てを行うので、より適切にオペレータを割り当てることができる。この結果、例えば、あるオペレータは、経験はあるが1分前に遠隔支援を行っており、一方、あるオペレータは、それなりの経験があるが、30分間、遠隔支援を行っていないといった状況において、例えば、後者のオペレータを優先して割り当てることができる。
また、本実施形態では、遠隔支援後のオペレータの空き時間によって定まる後空き時間ポイントも加味してオペレータの割り当てを行うので、より適切にオペレータを割り当てることができる。この結果、例えば、あるオペレータは、経験はあるが1分後に終業時刻を迎えるなど、別の予定が入っており、一方、あるオペレータはそれなりの経験があり、今後30分間、特に予定がないという状況において、例えば、後者のオペレータを優先して割り当てることができる。
また、本実施形態では、図7および図8に示したように、空き時間に連続する予定が遠隔支援か休憩かで時間ポイントを算出するためのルックアップテーブルを変更している。つまり、空き時間に連続する予定が遠隔支援か休憩かで時間ポイントの算出方法を変更している。そのため、例えば、休憩の直後ならすぐに割り当ててもよいが、遠隔支援の直後なら、しばらく割り当てにくくするといったことができる。
また、本実施形態では、車両10の乗員が特定の乗員の場合、空き時間ポイントを一律の値とすることで、空き時間ポイントをオペレータの割り当てに反映させない。そのため、特定の乗員(例えば、要人)に対しては、経験回数による判断を優先させてオペレータを割り当てることができる。
また、本実施形態では、同一車両10による同一の運行に対して同一のオペレータが担当した回数によって定まる見続ポイントが加味されてオペレータの割り当てが行われる。そのため、例えば、呼び出し元の車両10に対して、同じ運行中にすでに割り当てられたオペレータと同じオペレータを優先的に割り当てることができる。この結果、その車両10の乗員は、毎回オペレータが変更されるよりも安心して遠隔支援を受けることができる。
B.第2実施形態:
図14を用いて、第2実施形態において行われる処理の概要について説明する。図の左側には、各車両10から通知された運行ルートに基づき決定された各オペレータのスケジュールが示されている。右方向を向く矢印は時間軸を示しており、時間軸上に示された枠は、スケジュール済みの予定(休憩または遠隔支援)を示している。例えば、1番のオペレータが初回の遠隔支援B1を行うタイミングと、突発要因による呼び出しA1のタイミングが重なった場合、例えば、図の右上に示すように、その呼び出しに対する遠隔支援を、そのタイミングで空き時間となっている2番のオペレータに割り振ることが可能である。しかし、2人のオペレータの経験値ポイントや時間ポイント、見続ポイントを総合すると、図の右下に示すように、呼び出しに対する遠隔支援を1番のオペレータが行い、1番のオペレータに予約されていた予定(遠隔支援B1)を、2番のオペレータに割り振ることが好ましい場合があり得る。以下では、このような状況にも対応可能な実施形態について説明する。なお、第2実施形態における遠隔支援システム100の構成は、第1実施形態と同じである。
図15を用いて、スケジュールを調整するためのスケジュール調整処理について説明する。まず、割当制御部64は、スケジュールを調整するか否かを判断する(ステップS70)。本実施形態では、割当制御部64は、突発要因の呼び出し要求を受けた場合に、スケジュールを調整すると判断する。その他、割当制御部64は、車両10あるいは遠隔支援装置50の管理者からの要請に応じて新たな予定をスケジュールに組み込む場合に、スケジュールを調整すると判断してもよい。スケジュールを調整しない場合には、割当制御部64は、ステップS70の処理を繰り返し、スケジュールを調整すると判断するまで待機する。
スケジュールの調整を行うと判断した場合、割当制御部64は、まず、呼び出し要求あるいは新たな予定の追加に伴う新規の予定を各オペレータのスケジュールに割り当てた場合の全ての状況を特定する(ステップS72)。
図16には、新規の予定を各オペレータに割り当てた全ての状況を示している。図16では、「呼び出しA1」が新規の予定を示している。状況1,3では、2番のオペレータに新規の予定が割り当てられており、状況2,4では、1番のオペレータに新規の予定が割り当てられている。状況3,4では、1番のオペレータの遠隔監視C1の予定と、2番のオペレータの遠隔支援D1の予定とが、図14の左側に示した元々の予定時間から変更されている。
図15に戻る。割当制御部64は、全体経験値ポイント算出処理(ステップS74)、全体時間ポイント算出処理(ステップS76)、全体見続ポイント算出処理(ステップS78)、全体適合値算出処理(ステップS80)を、ステップS72で特定された全ての状況について実行する(ステップS82)。
ステップS74における全体経験値ポイント算出処理では、例えば、図16に示した状況2であれば、1番のオペレータの新規の予定(呼び出しA1)に対する経験値ポイントと、予定済み遠隔監視C1に対する経験値ポイントとを上記第1実施形態で説明した手法と同じ手法によって求め、さらに、2番のオペレータの予定済み遠隔監視B1に対する経験値ポイントと、予定済み遠隔監視D1に対する経験値ポイントとを上記第1実施形態で説明した手法と同じ手法によって求める。そして、1番および2番のオペレータの各スケジュールに対して算出された経験値ポイントを全て加算することにより、全体経験値ポイントを算出する。つまり、ステップS74では、オペレータ毎ではなく、新規予定の割り当て対象になり得るすべてのオペレータのすべてのスケジュールについて経験値ポイントを算出して合計する。
ステップS76における全体時間ポイント算出処理では、新規予定の割り当て対象になり得るすべてのオペレータのすべてのスケジュールについて時間ポイント(=前空き時間ポイント×後空き時間ポイント)を上記第1実施形態と同様の手法によって求め、それらを合計することにより全体時間ポイントを算出する。
ステップS78における全体見続ポイント算出処理では、新規予定の割り当て対象になり得る各オペレータのスケジュールについてそれぞれ見続ポイントを求め、それらを合計することにより全体見続ポイントを算出する。図17に示すように、本実施形態では、過去および未来のスケジュールにおいて、見続回数をカウントする。そして、各オペレータの各見続回数の階乗の積を、そのオペレータが担当する運行の全回数の階乗で除することにより、オペレータ毎の見続ポイントを求め、それらを合計することにより、全体見続ポイントを算出する。
図15のステップS80における全体適合値算出処理では、以下に示す式(1)のように、ステップS74で算出した全体経験値ポイントと、ステップS76で算出した全体時間ポイントと、ステップS78で算出した全体見続ポイントとを加算して全体適合値を算出する。ただし、式(1)では、上1実施形態と同様に、全体時間ポイントと全体見続ポイントとに、それぞれ所定の重み係数Wt,Wcを乗じている。
全体適合値=全体経験値ポイント+全体時間ポイント×Wt+全体見続ポイント×Wc 式(1)
以上のようにしてステップS72で特定した各状況に対して、それぞれ全体適合値を求めた後、割当制御部64は、それらの全体適合値のうち最も大きな全体適合値となった状況を選出する(ステップS84)。そして、図18に示すように、最も大きな全体適合値となった状況に従って、各オペレータのスケジュールを更新する(ステップS86)。割当制御部64は、更新したスケジュールをオペレータ情報データベースに記録する。
以上で説明した第2実施形態によれば、オペレータごとに事前に遠隔支援の予定がスケジュールされている状態において、遠隔支援装置50が、呼び出し要求を受けた場合、または、新たな予定をスケジュールに組み込む場合に、各オペレータに対して算出した適合値を全て加算した値が大きくなるように各オペレータのスケジュールを調整して呼び出し要求または新たな予定に対してオペレータを割り当てる。そのため、各オペレータのスケジュールを最適化しつつ、呼び出し要求あるいは新たな予定に対して最適なオペレータを割り当てることができる。
C.第3実施形態:
上記第1実施形態において、割当制御部64は、図4に示したオペレータの経験回数に基づいて経験値ポイントを求めている。これに対して、割当制御部64は、オペレータの経験回数と所定の関係を有する経験値を用いて経験値ポイントを算出してもよい。経験回数と経験値とは、線形の関係にあってもよいし、非線形の関係であってもよい。非線形の関係としては、例えば、図19や図20に示すように、少なくとも一部が曲線によって表される関係となっていてもよい。また、図21に示すように、段階的に増加する関係となっていてもよい。図20の曲線は、遠隔支援装置50の管理者が自由に定義することができ、自定義曲線と呼ぶことができる。
D.第4実施形態:
上記第1実施形態では、経験値ポイントを算出する際に、正規化後の各項目の経験回数を加算して、経験値ポイントを算出している。つまり、上記実施形態の経験値ポイントは、以下の式(2)のようにして算出される。なお、項目1,2,3・・・とは、図4に示した各項目の正規化後の値である。
経験値ポイント=(項目1)×W1+(項目2)×W2+(項目3)×W3・・・ 式(2)
これに対して、経験値ポイントは、各項目の経験回数またはその正規化後の値を、以下の式(3)に示すように、乗算して算出してもよい。この場合、各項目に対する重み係数は、各項目の値に対してべき乗する。
経験値ポイント=(項目1)^W1×(項目2)^W2×(項目3)^W3・・・ 式(3)
経験値ポイントを乗算によって求める場合には、図22に示すように、各項目の経験回数の初期値を1とする。そして、経験回数として1ではなく0を設定すれば、経験値ポイントは、全体として0になるので、そのオペレータを割り当てから除外できる。そのため、ある支援地点に対して割当許可がない、対応する時間がないといった理由がオペレータにある場合に、そのオペレータの実際の経験回数に関わらず、経験回数として0を設定すれば、そのオペレータを確実に割り当てから外すことができる。
E.第5実施形態:
上記第1実施形態において、オペレータ情報データベースには、図23に示すように、割当許可データベースが記録されていてもよい。割当制御部64は、この割当許可データベースを参照することにより、特定のオペレータが、特定の車両、特定の支援地点、特定の道路の構造、特定の車種、特定のルート、および、特定の遠隔支援の種別、の少なくとも一つに割り当てられないようにすることができる。この結果、例えば、ある特定のルートを見たことがないといったオペレータをそのルートにおいて行われる遠隔支援に割り当てないといったことが可能である。
F.第6実施形態:
割当制御部64がオペレータのスケジュールを策定する際において、オペレータが遠隔支援を行う時間は、図24に示すように定義することができる。つまり、支援対応に要する全体の時間は、時間誤差の余裕と、支援のための準備時間と、実際の支援時間とで構成されるものとして定義可能である。この場合、割当制御部64は、現在から支援が行われるまでの期間が長いほど、時間誤差の余裕を大きくしてスケジュールを策定することができる。つまり、例えば、支援の開始までの時間が10分であるとした場合に、時間誤差の余裕として1分と設定する場合において、支援の開始までの時間が60分であるとすると、時間誤差の余裕は1分よりも長く、例えば、5分と設定することが可能である。なお、支援のための準備時間は、支援の難易度やオペレータの経験などから任意に設定可能である。
図25の上側に示すように、2つの遠隔支援のタイミングが重ならなければ、割当制御部64は、それらの遠隔支援を同一のオペレータに割り当てることが可能である。しかし、図25の下側に示すように、先に行われる遠隔支援のうち、実際の支援時間と、後に行われる遠隔支援のうちの時間誤差の余裕とがオーバラップする場合には、割当制御部64は、後に行われる遠隔支援を他のオペレータに割り当てる。こうすることにより、オペレータは、余裕をもって割り当てられた遠隔支援を担当することが可能である。
G.他の実施形態:
(G-1)上記実施形態において、割当制御部64は、遠隔支援装置50の管理者から特定のオペレータについて特定の項目の経験回数を減らすよう指示があった場合に、図4に示した経験回数データベース中の、指定されたオペレータの指定された項目について経験回数を減らしてもよい。こうすることにより、例えば、経験回数が多くても遠隔操作が上達していないオペレータが割り当てられることを抑制することができる。
(G-2)上記実施形態では、車両10が支援地点に到着した場合、車両10の呼出部24から呼び出し要求が遠隔支援装置50に送信される。これに対して、車両10から常に位置情報が遠隔支援装置50に送信され、遠隔支援装置50において、車両10が支援地点に到着したか否かを判断して呼び出しを行うこととしてもよい。こうすることにより、車両10の構成を簡略化することができる。
(G-3)上記実施形態において、車両10は、無人で運行される自動運転車両であってもよい。車両10が自動運転車両であれば、車両10が自律的に運転操作を判断することが困難な地点において、その運転をオペレータによってカバーすることができる。車両10が、ドライバによって運転される車両であれば、支援地点における運転をオペレータが行うことにより、ドライバの負担を軽減することができる。
(G-4)上記実施形態における遠隔支援処理では、図3に示したように、経験値ポイントの算出(ステップS12)が、時間ポイントの算出(ステップS14)よりも前のタイミングで実行される。しかし、遠隔支援処理の各ステップの実行順序は、このような順序に限られない。例えば、図26に示すように、遠隔支援装置50は、呼び出し要求の有無を判断した後(ステップS10)、まず、各オペレータの時間ポイントを算出し(ステップS14)、その後、時間ポイントがゼロよりも大きいオペレータを選出して(ステップS15)、選出されたオペレータのみについて、経験値ポイントの算出(ステップS12)や見続ポイントの算出(ステップS20)を行ってもよい。このような順序で遠隔支援処理を実行すれば、時間ポイントがゼロ、すなわち、対応時間のないオペレータを、予め割り当ての対象から外すことができるので、適合値を算出するための計算量を大幅に削減することができる。なお、図26に示した各処理のステップ番号は、図3に示した各処理のステップ番号に対応している。同じステップ番号が付された処理では、同じ処理が実行される。
本開示は、上述の実施形態に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の構成で実現することができる。例えば、上述の課題の一部又は全部を解決するために、あるいは、上述の効果の一部又は全部を達成するために、適宜、技術的特徴の差し替えや、組み合わせを行うことが可能である。また、その技術的特徴が本明細書中に必須なものとして説明されていなければ、適宜、削除することが可能である。
10 車両、12 車両側通信機、14 カメラ、16 測位装置、18 車両側制御部、20 動作制御部、22 経路計画部、24 呼出部、50 遠隔支援装置、52 管制側通信機、60 管制側制御部、62 呼出制御部、64 割当制御部、66 遠隔支援部、70 記憶装置、72 地図データベース、74 オペレータ情報データベース、80 オペレータ端末、82 操作部、84 表示部、100 遠隔支援システム

Claims (9)

  1. 車両(10)に対して遠隔支援を行う遠隔支援システム(100)であって、
    前記車両が、前記車両の操作を遠隔地から支援する支援地点に到着した場合、または、前記車両から呼び出し要求があった場合に、オペレータによる操作に基づき前記車両を遠隔支援する遠隔支援部(66)と、
    複数のオペレータの中から、各オペレータの経験に基づいて算出される適合値に基づき、前記車両の遠隔支援を担当するオペレータの割り当てを行う割当制御部(64)と、
    を備え
    前記割当制御部は、前記遠隔支援前のオペレータの空き時間によって定まる空き時間評価値を加味して前記適合値を算出する、遠隔支援システム。
  2. 請求項1に記載の遠隔支援システムであって、
    前記割当制御部は、前記車両、前記支援地点、前記車両が通行中の道路の構造、前記車両の車種、前記車両の走行中のルート、および、前記遠隔支援の種別、の少なくとも一つに対する経験回数に応じて前記適合値を求める、遠隔支援システム。
  3. 請求項1または請求項2に記載の遠隔支援システムであって、
    前記割当制御部は、特定のオペレータが、特定の車両、特定の支援地点、特定の道路の構造、特定の車種、特定のルート、および、特定の遠隔支援の種別、の少なくとも一つに割り当てられないように前記割り当てを行う、遠隔支援システム。
  4. 請求項1から請求項までのいずれか一項に記載の遠隔支援システムであって、
    前記割当制御部は、前記遠隔支援後のオペレータの空き時間によって定まる空き時間評価値を加味して前記適合値を算出する、遠隔支援システム。
  5. 請求項1から請求項4までのいずれか一項に記載の遠隔支援システムであって、
    前記割当制御部は、前記空き時間に連続する予定が遠隔支援か休憩かに応じて前記空き時間評価値の算出方法を変更する、遠隔支援システム。
  6. 請求項1から請求項までのいずれか一項に記載の遠隔支援システムであって、
    前記割当制御部は、前記車両の乗員が予め定めた特定の乗員の場合、前記空き時間評価値を前記割り当てに反映させない、遠隔支援システム。
  7. 車両(10)に対して遠隔支援を行う遠隔支援システム(100)であって、
    前記車両が、前記車両の操作を遠隔地から支援する支援地点に到着した場合、または、前記車両から呼び出し要求があった場合に、オペレータによる操作に基づき前記車両を遠隔支援する遠隔支援部(66)と、
    複数のオペレータの中から、各オペレータの経験に基づいて算出される適合値に基づき、前記車両の遠隔支援を担当するオペレータの割り当てを行う割当制御部(64)と、
    を備え、
    前記割当制御部は、同一車両による同一の運行に対して同一のオペレータが担当した回数によって定まる見続評価値を加味して前記適合値を算出する、遠隔支援システム。
  8. 車両(10)に対して遠隔支援を行う遠隔支援システム(100)であって、
    前記車両が、前記車両の操作を遠隔地から支援する支援地点に到着した場合、または、前記車両から呼び出し要求があった場合に、オペレータによる操作に基づき前記車両を遠隔支援する遠隔支援部(66)と、
    複数のオペレータの中から、各オペレータの経験に基づいて算出される適合値に基づき、前記車両の遠隔支援を担当するオペレータの割り当てを行う割当制御部(64)と、
    を備え、
    オペレータごとに遠隔支援の予定がスケジュールされており、
    前記割当制御部は、前記呼び出し要求を受けた場合、または、新たな予定を前記スケジュールに組み込む場合に、各オペレータに対して算出した適合値を全て加算した値が大きくなるように各オペレータのスケジュールを調整して前記呼び出し要求または前記新たな予定に対してオペレータを割り当てる、遠隔支援システム。
  9. 車両に対して遠隔支援を行う遠隔支援システムが実行する方法であって、
    前記車両が、前記車両の操作を遠隔地から支援する支援地点に到着した場合、または、前記車両から呼び出し要求があった場合に、オペレータによる操作に基づき前記車両を遠隔支援する工程と、
    複数のオペレータの中から、各オペレータの経験に基づいて算出される適合値に基づき、前記車両の遠隔支援を担当するオペレータの割り当てを行う工程と、
    を備え
    前記割り当てを行う工程では、前記遠隔支援前のオペレータの空き時間によって定まる空き時間評価値を加味して前記適合値が算出される、方法。
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