JP7123343B2 - 製剤均一化練習用模型及び製剤均一化練習方法 - Google Patents
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Description
また、本発明では、前記外筒部は、透明性を有する材質からなるものであってよい。この場合、前記透明性を有する材質は、ガラス又は樹脂とすることができる。
更に、本発明では、前記内容物中に、ガラス製又は樹脂製の球状体を含んでいてよい。
加えて、本発明では、前記穿刺防止構造部は、前記一端を封止する構造であってよい。この場合、前記穿刺防止構造部は、金属製のキャップや、メクラ栓とすることができる。
また、本発明では、前記外筒部の前記穿刺防止構造部とは異なる側の端が、前記外筒部と異なる材質で封止されたものであってよい。
更に、本発明では、前記外筒部の前記穿刺防止構造部とは異なる側の端に、注入器との篏合を防止する篏合防止構造部を更に有していてよい。
加えて、本発明では、前記内容物中に、粘度調整液を含んでいてよい。
なお、ここに記載された効果は、必ずしも限定されるものではなく、本明細書中に記載されたいずれかの効果であってもよい。
以下に説明する実施形態は、本発明の代表的な実施形態の一例を示したものであり、これにより本技術の範囲が狭く解釈されることはない。
図1は、本発明に係る製剤均一化練習用模型10の第一実施形態を示す模式図である。本発明に係る製剤均一化練習用模型(以下、単に「本発明に係る模型」とも称する。)10は、内容物11を収容し、外部から前記内容物11を視認可能な外筒部12と、前記外筒部12の一端に注射用針の穿刺を防止する穿刺防止構造部13と、からなることを特徴とする。
本発明では、内容物11中に粘度調整液を含むことがより好ましい。粘度調整液としては、例えば、グリセロール、アルコール、ヒアルロン酸、ポリアルキレンオキシド、カルボキシメチルセルロース、アルギン酸ナトリウム、キトサン、デキストラン、硫酸デキストラン、コラーゲン、カラギナン、セルロースゲル、コロイド状二酸化ケイ素、ゼラチン、プロピレンカルボネート、炭酸、アルギン酸、寒天、カルボキシビニルポリマー、ポリアクリルアミド、エステルガム、グアーガム、アラビアガム、カラヤガム、トラガカント、ペクチン、タマリンドガム、カラマツアラビノガラクタン、アルギネート、キサンタンガム、デンプン、ビーガム、トラガカント、ポリビニルアルコール、ゲランガム、ヒドロコロイドブレンド、ポビドン等が挙げられる。本発明では、これらを単独又は二種以上混合して用いてもよい。
外筒部12は、外部から前記内容物11を視認可能に形成されていればよい。具体的には、例えば外筒部12の一部又は全部(好ましくは、全部)を、透明性を有する材質から形成することができる。
穿刺防止構造部13は、前記外筒部12の一端に形成され、注射用針の穿刺を防止する構造に形成されていればよい。穿刺防止構造部13を備えることで、患者が本発明に係る模型10を注入器のカートリッジと勘違いし、誤って注射用針を刺してしまうことを防ぐことができる。
本発明に係る模型10は、必要に応じて、前記外筒部12の前記穿刺防止構造部13が形成されている側の端とは異なる側の端に、注入器との篏合を防止する篏合防止構造部14を更に有していてもよい。篏合防止構造部14を備えることで、患者が本発明に係る模型10を注入器のカートリッジと勘違いし、誤って注入器に装着することを防ぐことができる。
本発明では、前述した本発明に係る製剤均一化練習用模型10を用いて、懸濁製剤を均一に混合する練習を行う、製剤均一化練習方法も提供する。本発明に係る製剤均一化練習方法は、本発明に係る模型10を用いていることから、混合製剤の自己注射を行う患者が正しく訓練できるよう、病院、薬局、クリニック等の医療機関において、医師、看護師、薬剤師などの医療従事者が当該患者を指導する際に用いられる。
(i)手のひらで模型10を挟み込み、内容物11の漏れがないことを確認し、十往復程度、ゆっくり転がす。
(ii)外筒部12から内容物11を観察し、該内容物11が均一になったことを確認し、不十分の場合は上記(i)を再度行う。
(i)手で模型10を持ち、往復十回以上、上下に振りつつ、球状体113が上下に移動することを確認する。
(ii)外筒部12から内容物11を観察し、該内容物11が均一になったことを確認し、不十分の場合は上記(i)を再度行う。
なお、以下に説明する実施例は、本発明の代表的な実施例の一例を示したものであり、これにより本発明の範囲が狭く解釈されることはない。
本実験例では、本発明に係る模型と懸濁製剤について、紫外可視分光光度計を用いてそれぞれの透過率を測定し、それぞれの内容物の懸濁状態を観察した。
懸濁製剤及び前記模型の各々について、内容物を懸濁させない未撹拌時と、内容物を懸濁させた撹拌時における透過率を測定した。測定は、撹拌してから1分毎に波長600nmの透過率をモニターした。
下記表1に透過率の測定結果を示し、図4に懸濁状態を示す。図4の左側は懸濁製剤の様子を示しており、右側は本発明に係る模型の様子を示している。
11:内容物
111:液相
112:沈殿物
113:ガラス製又は樹脂製の球状体
12:外筒部
13:穿刺防止構造部
14:篏合防止構造部
Claims (11)
- 内容物を収容し、外部から前記内容物を視認可能な外筒部と、
前記外筒部の一端に注射用針の穿刺を防止する穿刺防止構造部と、
からなる、製剤均一化練習用模型。 - 前記外筒部は、透明性を有する材質からなる、請求項1に記載の練習用模型。
- 前記透明性を有する材質は、ガラス又は樹脂である、請求項2に記載の練習用模型。
- 前記内容物中に、ガラス製又は樹脂製の球状体を含む、請求項1から3のいずれか一項に記載の練習用模型。
- 前記穿刺防止構造部は、前記一端を封止する構造である、請求項1から4のいずれか一項に記載の練習用模型。
- 前記穿刺防止構造部は、金属製のキャップである、請求項5に記載の練習用模型。
- 前記穿刺防止構造部は、メクラ栓である、請求項5に記載の練習用模型。
- 前記外筒部の前記穿刺防止構造部とは異なる側の端が、前記外筒部と異なる材質で封止された、請求項1から7のいずれか一項に記載の練習用模型。
- 前記外筒部の前記穿刺防止構造部とは異なる側の端に、注入器との篏合を防止する篏合防止構造部を更に有する、請求項1から8のいずれか一項に記載の練習用模型。
- 前記内容物中に、粘度調整液を含む、請求項1から9のいずれか一項に記載の練習用模型。
- 内容物を収容し、外部から前記内容物を視認可能な外筒部と、前記外筒部の一端に注射用針の穿刺を防止する穿刺防止構造部と、からなる、製剤均一化練習用模型を用いて、懸濁製剤を均一に混合する練習を行う、製剤均一化練習方法。
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Citations (4)
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WO2011052322A1 (ja) | 2009-10-29 | 2011-05-05 | 学校法人近畿大学 | 注射剤の調製実習用教材およびそれを用いた調製実習方法 |
JP2013528440A (ja) | 2010-06-02 | 2013-07-11 | サノフィ−アベンティス・ドイチュラント・ゲゼルシャフト・ミット・ベシュレンクテル・ハフツング | 薬物送達デバイス用訓練カートリッジ |
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- 2020-01-17 JP JP2020006265A patent/JP7123343B2/ja active Active
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Non-Patent Citations (1)
Title |
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入院を繰り返さないために ~インスリン自己注射への薬剤師の関わり~,アプライド・セラピューティクス,2015年,6巻2号,3-7ページ |
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JP2021113893A (ja) | 2021-08-05 |
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