JP7122500B2 - 自転車用錠装置 - Google Patents

自転車用錠装置 Download PDF

Info

Publication number
JP7122500B2
JP7122500B2 JP2017154857A JP2017154857A JP7122500B2 JP 7122500 B2 JP7122500 B2 JP 7122500B2 JP 2017154857 A JP2017154857 A JP 2017154857A JP 2017154857 A JP2017154857 A JP 2017154857A JP 7122500 B2 JP7122500 B2 JP 7122500B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bar
lock
bicycle
lock case
low
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2017154857A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2019031881A (ja
Inventor
武博 三好
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Original Assignee
Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd filed Critical Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Priority to JP2017154857A priority Critical patent/JP7122500B2/ja
Publication of JP2019031881A publication Critical patent/JP2019031881A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7122500B2 publication Critical patent/JP7122500B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Lock And Its Accessories (AREA)

Description

本発明は、自転車の車輪に対して設けられる自転車用錠装置に関するものである。
自転車の盗難を防止する自転車用錠装置として、いわゆるサークル錠とも称せられる錠装置は既に広く知られている。この自転車用錠装置は、円弧形状の閂と、閂を収納可能な円弧形状(C字形状)の収納空間が内部に設けられている錠ケースと、閂を収納空間に収納させる方向に付勢する引張ばねと、錠機構などから構成されている。
一般に、閂は鉄などの金属で構成され、錠ケースは、閂を収納する収納空間の外壁部も含めて鉄やアルミニウムなどの金属で構成されている。そして、開錠(解錠)状態では閂の全体が、錠ケースの収納空間に収納されて、錠装置の下部に設けられている開放部が開放され、この開放部を自転車の車輪のリムが通過できて自転車は走行可能である。一方、施錠状態では、閂が開放部を通った状態で錠ケースに保持され、車輪のリムが通過できず、自転車は走行できない。このように、施錠状態と開錠状態との間で、閂は錠ケースの収納空間を摺動しながら移動される。
このような自転車用錠装置を用いて施錠動作と開錠動作を繰り返すと、閂と錠ケースとの金属の接触部分同士が摩耗するなどして金属同士が摺動する際の摩擦抵抗が増加し、開錠しても閂が戻り難くなり、最終的には開錠しても閂が完全には戻らなくなることがある。
このような状態で、搭乗者などが、閂が完全には戻らなくなっていることに気がつかずに自転車に乗って走行しようとすると、先端部が錠ケースに嵌り込んでいないために、片持ち状態の閂にスポークが当たって、閂などが変形したり、後輪がロックしてバランスを崩したりする恐れがある。
このように、開錠しても閂が完全には戻らなくならないようにする工夫として、例えば特許文献1に、錠ケースにおける閂が摺動する箇所の接触する面積を少なくして摩擦抵抗を低減する手法が開示されている。この自転車用錠装置では、錠ケースにおける閂を収納する収納空間に向けて2つの円柱形状の突設部を突出させている。より詳しくは、錠ケースにおける、施錠時と解錠時とのそれぞれの状態において閂の先端部寄り側部分が当接するように突設部を2箇所に設けている。
特開2012-225059公報
しかしながら、この特許文献1に開示されている自転車用錠装置を用いた場合でも、長期間にわたって使用すると、摩擦抵抗が大きくなり、開錠しても閂が完全には戻らなくなる場合が増えてくる。
本発明は上記課題を解決するもので、長期間にわたって施錠動作と開錠動作を繰り返しても、滑らかに施錠動作と開錠動作を行うことができて、開錠時に閂が錠ケース内に戻らなくなることのない自転車用錠装置を提供することを目的とするものである。
上記課題を解決するために、本発明は、自転車の車輪に対して設けられる自転車用錠装置であって、円弧形状の閂と、閂を収納可能な円弧形状の収納空間が内部に設けられているとともに、開放部を有し、収納空間の開口部同士が前記開放部を通して対向するように配置されている錠ケースと、閂の後端部に一端部が取り付けられて閂を収納空間に収納させる方向に付勢する引張ばねと、を備え、錠ケースと閂の内周部分との接触部分に、摩擦係数が鉄よりも低い低摩擦部材が設けられ、接触部分の円弧に直交する断面において、閂の外周部分は錠ケースに臨むことを特徴とする。なお、前記低摩擦部材の材質としては、ポリアセタール樹脂またはフッ素樹脂などの樹脂であると好適であるが、これに限るものではない。
この構成によれば、錠ケースと閂との接触部分に、摩擦係数が鉄よりも低い低摩擦部材が設けられているので、長期間にわたって施錠動作と開錠動作を繰り返しても、滑らかに施錠動作と開錠動作を行うことができて、開錠時に閂が錠ケース内に戻らなくなることがない。
この場合に、錠ケースにおける閂との接触部分に、前記低摩擦部材を設ける場合には、開放部が錠ケースの下部同士を分離するように配置し、前記低摩擦部材を、錠ケースの収納空間に臨む内周部の上部に設けたり、前記低摩擦部材を、錠ケースにおける、閂の引張ばねが取り付けられている後端部に近い内周部分が摺接する領域を含むように設けたりするとよい。
ここで、開錠時に閂は、引張ばねにより、その取り付けられている箇所である後端部から引張られるため、長期間にわたって施錠動作と開錠動作を繰り返すと、閂はその後端部に近い内周部分が先端部側部分などの他の部分よりも錠ケースに比較的強く当接しながら摺動する。これに対応して、前記低摩擦部材を、錠ケースの収納空間に臨む内周部の上部に設けたり、錠ケースにおける、閂の引張ばねが取り付けられている後端部に近い内周部分が摺接する領域を含むように設けたりすることで、低摩擦部材を設ける領域を比較的小さく抑えながら、長期間にわたって施錠動作と開錠動作を繰り返しても、滑らかに施錠動作と開錠動作を行うことができて、開錠時に閂が錠ケース内に戻らなくなることがない。
また、閂における錠ケースとの接触部分に、前記低摩擦部材を設けてもよく、この場合には、前記低摩擦部材を、閂における、引張ばねが取り付けられている後端部に近い内周部分を含むように設けると好適である。
この構成によれば、前記低摩擦部材を、開錠時に引張ばねにより引張られて閂における錠ケースに強く当接し易い後端部に近い内周部分を含むように設けているため、低摩擦部材を設ける領域をより小さく抑えながら、長期間にわたって施錠動作と開錠動作を繰り返しても、滑らかに施錠動作と開錠動作を行うことができて、開錠時に閂が錠ケース内に戻らなくなることがない。
なお、本発明の自転車用錠装置を、遠隔操作により無線開錠されるよう構成されている自転車用錠装置に適用してもよい。
本発明によれば、錠ケースと閂との接触部分に、摩擦係数が鉄よりも低い低摩擦部材を設けることにより、長期間にわたって施錠動作と開錠動作を繰り返しても、滑らかに施錠動作と開錠動作を行うことができて、開錠時に閂が錠ケース内に戻らなくなることがない。したがって、従来のように、片持ち状態の閂にスポークが当たって、閂などが変形したり、後輪がロックしてバランスを崩したりすることを防止できて、信頼性および安全性を向上させることができる。
また、前記低摩擦部材を、錠ケースにおける、錠ケースの収納空間に臨む内周部の上部に設けたり、錠ケースにおける、閂の引張ばねが取り付けられている後端部に近い内周部分が摺接する領域を含むように設けたりすることで、閂全体が摺動する全範囲に低摩擦部材を設ける場合よりも、製造コストの増加を抑えることができながら、極めて長期間にわたって信頼性および安全性を良好に向上させることができる。
また、前記低摩擦部材を、閂における、引張ばねが取り付けられている後端部に近い内周部分を含むように設けることによって、さらに小さい領域だけに前記低摩擦部材を設けて製造コストの増加を一層抑えながら、長期間にわたって信頼性および安全性を良好に向上させることができる。
本発明の実施の形態に係る自転車用錠装置を取り付けた自転車の側面図 本発明の第1の実施の形態に係る自転車用錠装置の正面図 同自転車用錠装置の右側面図 図2のA-A線矢視断面図 同自転車用錠装置の背面図 同自転車用錠装置の分解斜視図 同自転車用錠装置の開錠状態を示す斜視図 同自転車用錠装置の施錠状態を示す斜視図 同自転車用錠装置の開錠状態を示す背面図で、裏板を外した状態 同自転車用錠装置の施錠状態を示す背面図で、裏板を外した状態 同自転車用錠装置の低摩擦部材の正面図 同自転車用錠装置の低摩擦部材の背面図 同自転車用錠装置の低摩擦部材の左側面図 本発明の第2の実施の形態に係る自転車用錠装置における開錠状態を示す背面図で、裏板を外した状態 同自転車用錠装置の施錠状態を示す背面図で、裏板を外した状態 同実施の形態に係る自転車用錠装置の変形例における開錠状態を示す背面図で、裏板を外した状態 同変形例の施錠状態を示す背面図で、裏板を外した状態 同実施の形態に係る自転車用錠装置の他の変形例における開錠状態を示す背面図で、裏板を外した状態 同他の変形例の自転車用錠装置の変形例の施錠状態を示す背面図で、裏板を外した状態 同実施の形態に係る自転車用錠装置のその他の変形例における開錠状態を示す背面図で、裏板を外した状態 同その他の変形例の自転車用錠装置の変形例の施錠状態を示す背面図で、裏板を外した状態 本発明の実施の形態に係る自転車用錠装置が開錠用モータで開錠される構成である場合を簡略的に示す図
(第1の実施の形態)
以下、本発明の実施の形態に係る自転車用錠装置を図面に基づき説明する。
図1に示すように、本発明の実施の形態に係る自転車用錠装置(以下、略して錠装置とも称す)10は、自転車1に設けられて施錠および開錠(解錠とも称せられる)を行うものである。自転車1は、スポーク4を有する前輪2および後輪3(いずれも車輪の一例である)と、これら前輪2および後輪3を連結するフレーム5とを備えており、このフレーム5の一部であり後輪3の車軸に接続された左右一対のバックホーク(シートステーとも称せられる)6に錠装置10が取り付けられる。この錠装置10は、後述する閂11を後輪3のスポーク4間に通過させて後輪3の回転を阻止することで施錠し、また、閂11をスポーク4間から退出させて開錠する。なお、この錠装置10を、フレーム5におけるバックホーク6以外の箇所に取り付けるよう構成してもよいし、前輪3の回転を阻止可能に取り付けてもよい。
図2~図10に示すように、本発明の実施の形態に係る錠装置10は、円弧形状(略C字形状)の閂11と、閂11を収納可能な円弧形状の収納空間12が内部に設けられているとともに、開放部13を有して収納空間12の開口部12a同士が開放部13を通して対向するように配置されている錠ケース15と、閂11の後端部に一端部が取り付けられて閂を収納空間12に収納させる方向に付勢する引張ばね19などを備えている。
閂11は、略C字形の円弧形状とされて、全体が鉄などの金属で構成されている。そして、閂11の後端部11aに孔11bが形成されて、この孔11bに、いわゆるスプリングからなる引張ばね19の一端部が引っ掛けられている。また、錠装置10には、鍵(キー)21を差し込むことで開錠される錠機構20が設けられている。そして、閂11の外周部の一部には、錠機構20で出退する出退部22の先端部が挿入される凹部11cが形成されている。また、図6に示すように、閂11には、閂11を手動で移動させる操作つまみ14を取り付ける棒状のつまみ取付部材11dも取り付けられている。
なお、図6などに示すように、錠機構20は、錠21が差し込まれる錠機構本体(キーシリンダ)23と、錠機構本体23により駆動されるカム25および出退部(いわゆるラッチ)22と、出退部22をその先端部が収納空間12に突出する方向に付勢する出退部ばね24などから構成されるが、これに限るものではない。なお、図6における26は、錠装置10をバックホーク6に取り付けるための取付台座金具である。
錠ケース15は、アルミニウム(または鉄でもよい)などの金属製の本体ケース16と、この本体ケース16の裏面に取り付けられる金属板などからなる裏板17とから構成され、錠ケース15の下部に、後輪3のスポーク4が通過できるように開放された(すなわち錠ケース15の下部同士を分離するように配置された)開放部13が形成されている。すなわち、錠ケース15により、後輪3の外周を覆い、スポーク4が通過可能な開放部13を閂11が出退自在とされている。本体ケース16は断面が凹形状とされてこの凹部分が閂11を移動自在でかつ収納可能な収納空間12とされている。この収納空間12には、引張ばね19も収納され、引張ばね19の他端部が、収納空間12に突出するように形成された係止用突部16aに引っ掛けられ(係止され)ている。なお、本体ケース16の裏面には裏板17に形成された複数の孔部17aなどに嵌り込む突部16bも複数形成され、孔部17aと突部16bとが互いに嵌り込んだ状態で固定される。また、16dは、閂11のつまみ取付部材11dを通すための長溝である。なお、本体ケース16と裏板17との組付構造はこれに限るものでないことはもちろんであり、各種の嵌め合い構造や係止構造などを用いてもよい。
そして、開錠状態では、図7、図9に示すように、閂11全体が錠ケース15の収納空間12に収納されて開放部13が開放され、この開放部13を自転車1のスポーク4が通過可能(すなわち、自転車が走行可能)とされる。一方、施錠時には、図8、図10に示すように、引張ばね19の付勢力に抗して操作つまみ14を下方に移動させ、閂11が開放部13を通る状態とした後に、錠21を錠装置12(詳しくは、錠装置12)から引き抜いて施錠することで、錠機構20の出退部22が閂11の凹部11cに突入された施錠状態で保持されて、閂11が後輪3のスポーク4間を通過し、後輪3の回転が阻止される。
上記構成に加えて、図6、図9、図10に示すように、錠ケース15と閂11との接触部分には、摩擦係数が鉄(およびアルミニュウムなどの一般的な金属)よりも低い低摩擦部材30が設けられ、この実施の形態では、錠ケース15における閂11との接触部分に低摩擦部材30が設けられている。低摩擦部材30の材質は、ポリアセタールまたはフッ素樹脂などの樹脂であると好適であるが、これに限るものではなく、鉄やアルミニウムなどの金属よりも摩擦係数が低いものであればよく、いわゆる低摩擦材量で構成すればよい。また、低摩擦部材30は、摩耗率が小さくて(例えば真鍮や銅などより摩耗率が小さくて耐摩耗性が大きくて)耐摩耗性を有するものが好ましい。
ここで、低摩擦部材30は、概略的には、錠ケース15の収納空間12に臨む内周部の上部に設けられている。つまり、開錠時に、閂11は、引張ばね16により、その取り付けられている箇所である後端部11aから引張られるため、長期間にわたって施錠動作と開錠動作を繰り返すと、閂11はその後端部11aに近い内周部分11fが先端部側部分などの他の部分よりも錠ケース15に比較的強く当接しながら摺動する。これに対応して、低摩擦部材30を、錠ケース15の収納空間12に臨む内周部の上部、すなわち、錠ケース15における、閂11の引張ばね19が取り付けられている後端部11aに近い内周部分11fが摺接する領域を含むように設けている。なお、前記摺接する領域のみに設けてもよい。
なお、図11~図13に示すように、低摩擦部材30の両端部には、錠ケース15の本体ケース16に組み付けるための突状部30aおよび突起部30bがそれぞれ形成され、これらの突状部30aおよび突起部30bが、本体ケース16に形成された窪み部(組付部)16c(図6、図9、図10参照)および孔部(図示せず)に嵌め込まれている。また、低摩擦部材30の円弧形状部30cは奥行き方向に平らな平面板形状とされて、閂11の内周部が良好に摺接するよう図られている。なお、低摩擦部材30は必ずしもこのような形状に限られるものではなく、本体ケース16に良好に組み付けられる形状であればよく、低摩擦部材30の断面形状も外周側に膨らむ円弧形状(但し、閂11の断面よりも大きい湾曲半径が好ましい)でもよい。
上記構成により、錠ケース15における、閂11と接触する部分に、摩擦係数が鉄よりも低い低摩擦部材30が設けられているので、長期間にわたって施錠動作と開錠動作を繰り返しても、滑らかに施錠動作と開錠動作を行うことができて、開錠時に閂11が錠ケース15内に戻らなくなることがない。したがって、従来のように、片持ち状態の閂にスポークが当たって、閂などが変形したり、後輪がロックしてバランスを崩したりすることを防止できて、信頼性および安全性を向上させることができる。
また、上記構成によれば、錠ケース15における、開錠時に閂11が錠ケース15に比較的強く当接しながら摺動する箇所である後端部11aに近い内周部分11fが摺接する領域を含むように設けているので、閂11全体が摺動する全領域よりも小さい領域として低摩擦部材30の体積を抑えることで製造コストを抑えることができる。
(第2の実施の形態)
上記第1の実施の形態では、錠ケース15における閂11との接触部分に低摩擦部材30が設けられている場合を述べたが、これに代えて、低摩擦部材30を、図14、図15に示すように、閂11における錠ケース15との接触部分に設けてもよい。この場合には、低摩擦部材30を、閂11における、引張ばね19が取り付けられている後端部11aに近い内周部分11fに設けたり、この内周部分11fを含むように設けたりするとよい。
この構成によっても、閂11における、錠ケース15と接触する部分に、摩擦係数が鉄よりも低い低摩擦部材30が設けられているので、長期間にわたって施錠動作と開錠動作を繰り返しても、滑らかに施錠動作と開錠動作を行うことができて、開錠時に閂11が錠ケース15内に戻らなくなることがない。したがって、従来のように、片持ち状態の閂にスポークが当たって、閂などが変形したり、後輪がロックしてバランスを崩したりすることを防止できて、信頼性および安全性を向上させることができる。
また、この構成によれば、低摩擦部材30を設ける領域を上記第1の実施の形態よりも小さく抑えることができて、製造コストをさらに低減させることが可能となる。但し、この構成では、低摩擦部材30が設けられている同じ箇所で常に摺動することとなるため、低摩擦部材30として特に耐摩耗性に優れた部材を設けるなどの工夫が必要となる。また、製造コストは増加するものの、低摩擦部材30を、閂11の後端部寄り箇所から周方向中間部まで設けたり(図16、図17参照)、閂11における内周部全域に設けたり(図18、図19参照)、閂11の後端部寄り箇所と前端部寄り箇所との2つの領域に設けたり(図20、図21参照)してもよい。なお、低摩擦部材30は、閂11に対して嵌合させたり、引っ掛けるなどして係止させたりして組み付けてもよいし、または接着剤により接着したり、閂11にコーティングしたりしてもよく、閂11に固定されればよい。
また、上記実施の形態では、人が手動で開錠する自転車の場合を述べたが、これに限るものではない。例えば電動式のモータで開錠可能な電動自転車等の自転車に設ける自転車用錠装置に上記構成を適用してもよい。
例えば、図22に示すように、バッテリ40を備えた電動自転車等の自転車において、開錠指示信号Sを発信するリモコン送信機41を備えるとともに、自転車用錠装置10にリモコン(遠隔操作:リモートコントロール)送信機41からの開錠指示信号を受信するリモコン(リモートコントロール)受信機(開錠信号受信部)46と、この受信信号を受ける開錠制御部47と、この開錠制御部47からの駆動信号で駆動される開錠用モータ48とを設ける。そして、リモコン送信機41の送信ボタン41aなどを押すなどして開錠用モータ48を駆動させ、例えば、図9、図10に示すような出退部を後退させて、開錠するよう構成する。
このような自転車のシステムに上記構成の錠装置10を用いることで、開錠用モータ48を用いながら引張ばね19で閂11を引張って開錠する構成の場合でも、錠ケース15と閂11との接触する部分に、摩擦係数が鉄よりも低い低摩擦部材30が設けられているので、長期間にわたって施錠動作と開錠動作を繰り返しても、滑らかに施錠動作と開錠動作を行うことができて、開錠時に閂11が錠ケース15内に戻らなくなることがない。したがって、従来のように、片持ち状態の閂にスポークが当たって、閂などが変形したり、後輪がロックしてバランスを崩したりすることを防止できて、信頼性および安全性を向上させることができる。
なお、上記においては無線で開錠信号を送信して開錠用モータ48を駆動させる場合を述べたが、これに限るものではなく、有線で、出退部を駆動させて開錠する錠装置にも適用可能である。
本発明は、サークル錠などの閂を錠ケースから出退させて施錠・開錠する各種の自転車用錠装置に適用可能である。
1 自転車
2 前輪
3 後輪
4 スポーク
5 フレーム
6 バックホーク(シートステー)
10 自転車用錠装置(錠装置)
11 閂
12 収納空間
13 開放部
14 操作つまみ
15 錠ケース
16 本体ケース
17 裏板
19 引張ばね
20 錠機構
21 錠
22 出退部
30 低摩擦部材
40 バッテリ
41 リモコン(リモートコントロール)送信機
46 リモコン(リモートコントロール)受信機
47 開錠制御部
48 開錠用モータ

Claims (8)

  1. 自転車の車輪に対して設けられる自転車用錠装置であって、
    円弧形状の閂と、
    前記閂を収納可能な円弧形状の収納空間が内部に設けられているとともに、開放部を有し、前記収納空間の開口部同士が前記開放部を通して対向するように配置されている錠ケースと、
    前記閂の後端部に一端部が取り付けられて前記閂を前記収納空間に収納させる方向に付勢する引張ばねと、
    を備え、
    前記錠ケースにおける前記錠ケースと前記の内周部分との接触部分に、摩擦係数が鉄よりも低い低摩擦部材が設けられ
    前記接触部分の円弧に直交する断面において、前記閂の外周部分は前記錠ケースに臨むことを特徴とする自転車用錠装置。
  2. 前記低摩擦部材には突状部が形成され、前記突状部が前記錠ケースに嵌め込まれていることを特徴とする請求項1に記載の自転車用錠装置。
  3. 前記開放部が前記錠ケースの下部同士を分離するように配置され、
    前記低摩擦部材が、前記錠ケースの前記収納空間に臨む内周部の上部に設けられていることを特徴とする請求項2に記載の自転車用錠装置。
  4. 前記低摩擦部材が、前記錠ケースにおける、前記閂の前記引張ばねが取り付けられている後端部に近い内周部分が摺接する領域を含むように設けられていることを特徴とする請求項2または3に記載の自転車用錠装置。
  5. 前記低摩擦部材にはさらに突起部が形成され、前記突起部が錠ケースに嵌め込まれていることを特徴とする請求項2~4の何れか1項に記載の自転車用錠装置。
  6. 前記低摩擦部材は奥行き方向に平らな平面板形状である円弧形状部を有することを特徴とする請求項2~5の何れか1項に記載の自転車用錠装置。
  7. 遠隔操作により無線または有線で開錠されるよう構成されていることを特徴とする請求項1~6の何れか1項に記載の自転車用錠装置。
  8. 前記低摩擦部材の材質がポリアセタールまたはフッ素樹脂などの樹脂であることを特徴とする請求項1~7の何れか1項に記載の自転車用錠装置。
JP2017154857A 2017-08-10 2017-08-10 自転車用錠装置 Active JP7122500B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017154857A JP7122500B2 (ja) 2017-08-10 2017-08-10 自転車用錠装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017154857A JP7122500B2 (ja) 2017-08-10 2017-08-10 自転車用錠装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019031881A JP2019031881A (ja) 2019-02-28
JP7122500B2 true JP7122500B2 (ja) 2022-08-22

Family

ID=65523196

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017154857A Active JP7122500B2 (ja) 2017-08-10 2017-08-10 自転車用錠装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7122500B2 (ja)

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001012117A (ja) 1999-07-01 2001-01-16 Nagae:Kk ラッチ錠
JP2012225059A (ja) 2011-04-20 2012-11-15 Nikko Corp 自転車用錠
WO2016173804A1 (de) 2015-04-29 2016-11-03 Haveltec Ug Wegfahrsperre für zweiräder
JP2016188478A (ja) 2015-03-30 2016-11-04 株式会社ニッコー 自転車用錠

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0567781U (ja) * 1991-12-13 1993-09-10 株式会社日中製作所 消音型ケースラッチ錠

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001012117A (ja) 1999-07-01 2001-01-16 Nagae:Kk ラッチ錠
JP2012225059A (ja) 2011-04-20 2012-11-15 Nikko Corp 自転車用錠
JP2016188478A (ja) 2015-03-30 2016-11-04 株式会社ニッコー 自転車用錠
WO2016173804A1 (de) 2015-04-29 2016-11-03 Haveltec Ug Wegfahrsperre für zweiräder

Also Published As

Publication number Publication date
JP2019031881A (ja) 2019-02-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20070163315A1 (en) Door lock having reinforced strength
TWI670195B (zh) 框架鎖
US5092146A (en) Steering wheel lock
US5005388A (en) Automobile steering lock
JP5844075B2 (ja) 乗物用ラッチ装置
JP7122500B2 (ja) 自転車用錠装置
WO2016148181A1 (ja) 車両用ドアハンドル装置
EP3276111B1 (en) Lock with a slide for covering lock core
JP4881843B2 (ja) ステアリングロック装置
JP2015137509A (ja) 車両用ドアラッチ装置
JP6438243B2 (ja) 車両のドアハンドル
EP3251901B1 (en) Steering lock device
CN112056706B (zh) 一种锁扣机构及具有其的安全带锁扣装置和移动体
FR2666288A3 (fr) Dispositif de blocage de la direction d'une automobile avec mecanisme a tige.
JP5956819B2 (ja) ステアリングロック装置
JP6135281B2 (ja) 自動車用ドアラッチ装置
JP4856491B2 (ja) ドア開閉装置
JP4479301B2 (ja) 車両用ドアハンドル
EP2871118B1 (en) Bicycle lock
CN212201609U (zh) 锁具和车辆
JP5165935B2 (ja) 車両用ドアロック装置
CN211647703U (zh) 锁具和单车
CN213359682U (zh) 锁和车辆
JP7507485B2 (ja) 自転車用錠装置
JP4766960B2 (ja) ステアリングロック装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200713

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20210524

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210601

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20210708

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20210714

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210730

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20211102

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220202

C60 Trial request (containing other claim documents, opposition documents)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C60

Effective date: 20220202

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20220210

C21 Notice of transfer of a case for reconsideration by examiners before appeal proceedings

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C21

Effective date: 20220215

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220308

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220531

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220613

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 7122500

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151