JP7121480B2 - 吸収性物品の製造方法、吸収性物品製造装置、吸収性物品、及び吸収体 - Google Patents

吸収性物品の製造方法、吸収性物品製造装置、吸収性物品、及び吸収体 Download PDF

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Description

本発明は、吸収性物品の製造方法、吸収性物品製造装置、吸収性物品、及び吸収体に関する。
紙おむつや尿漏れ防止用パッド等の吸収性物品は、例えば、水分を吸収する吸収体を備える。吸収体は、例えば特許文献1に開示されるように、捲縮されたセルロースアセテートトウを開繊することで製造される。開繊されたトウの複数本の繊維は、例えば、バインダにより結合される。
吸収体の内部には、例えば、高吸水性樹脂(Super absorbent polymer : SAP)からなる粒状物が配置される。このような構造を有する吸収体を備える吸収性物品では、例えば、吸収体に重ねて配置されたトップシートの微細孔を通じて、水分が吸収体の内部に拡散し、粒状物に吸収される。
特開2011-241487号公報
内部に粒状物を配置した吸収体を備える吸収性物品を製造する場合、粒状物が吸収体から脱落することで、吸収性物品の品質が低下するおそれがある。また、トウの複数本の繊維をバインダにより結合することで、吸収性物品の触感が低下するおそれがある。
そこで本発明は、内部に粒状物が配置された吸収体を備える吸収性物品を製造する場合において、吸収体から粒状物が脱落するのを防止すると共に、吸収性物品の触感の低下を防止することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明の一態様に係る吸収性物品製造方法は、搬送されるトウを、気体開繊装置の少なくとも1つの開繊室において、気体により開繊し、前記トウの搬送方向の最も下流側における前記開繊室の出口よりも前記搬送方向の上流側において、粒状物を前記トウに添加し、前記気体開繊装置よりも前記搬送方向の下流側において、前記トウに含まれる複数本の繊維を結合させるバインダを、前記トウの下面に添着する。
上記方法によれば、搬送されるトウが、気体開繊装置の開繊室において気体により開繊される。また、搬送方向の最も下流側の開繊室の出口よりも搬送方向の上流側において、粒状物がトウに添加される。これにより、トウの複数本の繊維が立体的に絡み合いながら開繊されると共に繊維間隙に粒状物が分散される。よって、粒状物が内部に配置された吸収体を備える吸収性物品が得られる。
また、気体開繊装置よりも搬送方向の下流側において、トウの複数本の繊維を結合させるバインダが、トウの下面に添着される。これにより、気体開繊装置により開繊されたトウの下側における複数本の繊維を結合できる。よって、トウの下側において、粒状物がトウの繊維間隙に保持され易くなる。従って、吸収体の下面からの粒状物の脱落を防止できる。
また、バインダをトウに対してトウの下面に局所的に添着することで、吸収体に複数本の繊維が結合されていない非結合領域を持たせることができる。よって、トウのふんわりとした触感を維持できる。従って、吸収性物品の触感の低下を防止できる。
前記気体開繊装置よりも前記搬送方向の前記下流側において、前記バインダを、更に前記トウの上面に添着してもよい。これにより、吸収体の上面からの粒状物の脱落を良好に防止できる。
前記気体開繊装置よりも前記搬送方向の前記下流側において、前記バインダを、更に前記トウの前記搬送方向に垂直な側面に添着してもよい。これにより、吸収体の前記搬送方向に垂直な側面からの粒状物の脱落を良好に防止できる。
前記開繊室が内部に形成された筒状の開繊部と、前記開繊部に前記トウと前記気体とを導入する導入部とを有する前記気体開繊装置により、前記トウを開繊してもよい。これにより、吸収体からの粒状物の脱落を防止しつつ、導入部から筒状の開繊部の開繊室に導入される気体により、トウを効率よく嵩高に開繊できる。
前記導入部における前記気体の導入口よりも前記搬送方向の前記上流側において、前記粒状物を前記トウに添加してもよい。これにより、吸収体からの粒状物の脱落を防止しつつ、開繊室において開繊されるトウの全体に粒状物を均一に分散配置し易くすることができる。
前記開繊部の内周面と離隔した前記開繊部内の位置において、前記粒状物を前記トウに添加してもよい。これにより、吸収体からの粒状物の脱落を防止しつつ、開繊室において開繊されるトウの内部に粒状物を封入し易くすることができる。
前記気体開繊装置を前記トウが下り勾配に通過可能に配置してもよい。これにより、吸収体からの粒状物の脱落を防止しつつ、気体開繊装置を傾斜させて配置することで、気体開繊装置の配置スペースを効率化できる。
前記開繊部の内部において、前記粒状物を前記トウに添加してもよい。これにより、吸収体からの粒状物の脱落を防止しつつ、粒状物をトウの内部に配置し易くすることができる。
前記気体開繊装置よりも前記搬送方向の前記上流側において、前記トウを複数対の開繊ロール対の周面に接触させて、前記トウを開繊してもよい。これにより、複数対の開繊ロール対により開繊されたトウを、気体開繊装置により、立体的に絡み合わせながら更に開繊できる。従って、トウを良好に開繊しつつ、吸収体からの粒状物の脱落を防止できる。
液透過性を有する多孔質シートを、前記下面に前記バインダが添加された前記トウの上面に供給してもよい。これにより、吸収体からの粒状物の脱落を防止しつつ、吸収性物品の液戻りを良好に防止できる。
本発明の別の態様に係る吸収性物品製造装置は、搬送されるトウを、少なくとも1つの開繊室において、気体により開繊する気体開繊装置と、前記トウの搬送方向の最も下流側における前記開繊室の出口よりも前記搬送方向の上流側において、粒状物を前記トウに添加する粒状物添加装置と、前記気体開繊装置よりも前記搬送方向の下流側において、前記トウに含まれる複数本の繊維を結合させるバインダを、前記トウの下面に添着するバインダ添着装置とを備え、前記気体開繊装置は、前記開繊室が内部に形成された筒状の開繊部と、前記開繊部に前記トウと前記気体とを導入する導入部とを有し、前記トウが下り勾配に通過可能に配置されている。
上記構成によれば、粒状物が内部に配置された吸収体を備える吸収性物品が得られる。また、トウの下側において、粒状物がトウの繊維間隙に保持され易くなる。このため、吸収体からの粒状物の脱落を防止できる。また、トウのふんわりとした触感を維持できる。よって、吸収性物品の触感の低下を防止できる。
また、トウが下り勾配に通過可能に配置気体開繊装置が配置されている。よって、気体開繊装置を傾斜させて配置できる。従って、気体開繊装置の配置スペースを効率化できる。
また開繊装置が、トウの搬送方向から見て高さ寸法が幅寸法よりも小さい流路断面形状を有する。よって、トウを拡幅するように開繊してトウの内部に粒状物を配置できる。従って、吸収体の設計自由度を向上できる。
本発明の別の態様に係る吸収性物品は、開繊された複数本の繊維からなるトウと、前記トウの内部に配置された粒状物とを含むシート状の吸収体と、前記吸収体の一方の面側で前記吸収体に重ねて配置された液透過性を有する多孔質シートと、を備え、前記吸収体は、前記トウの複数本の繊維が結合された結合領域と、前記トウの複数本の繊維が結合されていない非結合領域と、を有し、前記結合領域が、前記吸収体の他方の面側で前記他方の面に沿って延びていると共に、前記非結合領域が、前記結合領域よりも前記吸収体の厚み方向内側に配置されている。
上記構成によれば、吸収体の結合領域が、前記吸収体の他方の面側で前記他方の面に沿って延びている。このため、吸収体のトウの内部に配置された粒状物が、吸収体の他方の面側から脱落するのを防止できる。これにより、粒状物の脱落を防止した吸収性物品が得られる。
また、吸収体の非結合領域が、前記結合領域よりも前記吸収体の厚み方向内側に配置されている。このため、トウのふんわりとした触感を維持できる。よって、当該吸収体を備える吸収性物品の触感が低下するのを防止できる。また、多孔質シートが吸収体の一方の面側で吸収体に重ねて配置されている。よって、多孔質シートを介して、吸収体に水分を迅速に吸収させることができる。
前記結合領域は、更に、前記吸収体の前記一方の面側で前記一方の面に沿って延びていてもよい。これにより、吸収体のトウの内部に配置された粒状物が、吸収体の一方の面側から脱落するのを良好に防止できる。
前記結合領域は、更に、前記他方の面側から前記一方の面側に向けて、前記吸収体の側面に沿って延びていてもよい。これにより、吸収体のトウの内部に配置された粒状物が、吸収体の側面から脱落するのを良好に防止できる。
本発明の別の態様に係る吸収体は、開繊された複数本の繊維からなるトウと、前記トウの内部に配置された粒状物とを含んでシート状に形成され、前記トウの複数本の繊維が結合された結合領域と、前記トウの複数本の繊維が結合されていない非結合領域と、を有し、前記結合領域が、第1面側で前記第1面に沿って延びていると共に、前記非結合領域が、前記結合領域よりも厚み方向内側に配置されている。
上記構成によれば、吸収体の結合領域が、吸収体の第1面側で第1面に沿って延びている。このため、吸収体のトウの内部に配置された粒状物が、吸収体の第1面側から脱落するのを防止できる。これにより、粒状物の脱落を防止した吸収体が得られる。
また、吸収体の非結合領域が、結合領域よりも吸収体の厚み方向内側に配置されている。このため、トウのふんわりとした触感を維持できる。よって、当該吸収体を備える吸収性物品を製造した場合、当該吸収性物品の触感が低下するのを防止できる。
前記結合領域が、更に、第2面側で前記第2面に沿って延びていてもよい。これにより、吸収体のトウの内部に配置された粒状物が、吸収体の第2面側から脱落するのを良好に防止できる。
前記結合領域が、更に、前記第1面側から前記第2面側に向けて、側面に沿って延びていてもよい。これにより、吸収体のトウの内部に配置された粒状物が、吸収体の側面から脱落するのを良好に防止できる。
本発明によれば、内部に粒状物が配置された吸収体を備える吸収性物品を製造する場合において、吸収体から粒状物が脱落するのを防止できる。
第1実施形態に係る吸収性物品製造装置の全体図である。 図1の気体開繊装置と粒状物添加装置とのトウバンドの幅方向から見た鉛直断面図である。 図1の開繊部の分解図である。 第1実施形態に係る吸収体の搬送方向から見た鉛直断面図である。 第1実施形態に係る吸収性物品の搬送方向から見た鉛直断面図である。 第1実施形態の第1変形例に係る吸収体の搬送方向から見た鉛直断面図である。 第1実施形態の第1変形例に係る吸収性物品の搬送方向から見た鉛直断面図である。 第1実施形態の第2変形例に係る吸収体の搬送方向から見た鉛直断面図である。 第1実施形態の第2変形例に係る吸収性物品の搬送方向から見た鉛直断面図である。 第2実施形態に係る気体開繊装置と粒状物添加装置とのトウバンドの幅方向から見た鉛直断面図である。 第2実施形態に係る吸収体の搬送方向から見た鉛直断面図である。 第2実施形態に係る吸収性物品の搬送方向から見た鉛直断面図である。
以下、各実施形態について、図を参照して説明する。以下の記載において、上流側とは、トウバンド60の搬送方向Pの上流側を指す。また下流側とは、トウバンド60の搬送方向Pの下流側を指す。
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態に係る吸収性物品製造装置1(以下、製造装置1と称する。)の概略図である。図2は、図1の気体開繊装置9と粒状物添加装置10とのトウバンドの幅方向から見た鉛直断面図である。図2では、粒状物添加装置10の貯留部23の図示は省略している。図3は、図1の開繊部20の分解図である。
図1に示すように、製造装置1の近傍には、梱包容器Cが配置される。梱包容器C内には、複数本の繊維を含むトウバンド60が、ベール状に折り畳まれた状態で圧縮されて梱包されている。図1の梱包容器Cは、断面構造を示している。
トウバンド60の繊維は、一例としてセルロースアセテートトウの長繊維であるが、これに限定されない。製造装置1では、トウバンド60は、幅方向が水平に保たれながら、搬送方向Pに搬送される。
製造装置1は、第1製造部2と第2製造部3とを備える。第1製造部2は、トウバンド60により吸収体61を製造する。第1製造部2は、第1拡幅装置4、ガイド5、第2拡幅装置6、第1開繊ロール対7、第2開繊ロール対8、気体開繊装置9、粒状物添加装置10、バインダ添着装置11、及び搬送ロール対12を有する。
第1拡幅装置4は、梱包容器C内から繰り上げられたトウバンド60を幅方向に拡幅する。ガイド5は、第1拡幅装置4を通過したトウバンド60を第2拡幅装置6へ向けてガイドする。第2拡幅装置6は、ガイド5を通過したトウバンド60を更に幅方向に拡幅する。
開繊ロール対7,8は、気体開繊装置9よりも上流側において、第2拡幅装置6を通過したトウバンド60を更に開繊する。第2開繊ロール対8は、第1開繊ロール対7よりも下流側に配置されている。第1開繊ロール対7は、一対のロール14,15を有する。第2開繊ロール対8は、一対のロール16,17を有する。
第2拡幅装置6を通過したトウバンド60は、一対のロール14,15の間と、一対のロール16,17の間とに挿通される。これによりトウバンド60は、搬送方向Pに張力を与えられながら開繊される。第2開繊ロール対8を通過したトウバンド60は、複数のガイドロール13により案内されて気体開繊装置9に導入される。
気体開繊装置9は、トウバンド60を気体Gにより開繊する。気体開繊装置9は長尺状であり、トウバンド60を搬送する搬送路9aが内部に形成されている。本実施形態の気体開繊装置9は、上流側を下流側よりも上方にして傾斜配置されている。搬送路9aは、上流側から下流側に向けて下り勾配に延びている。これにより、気体開繊装置9を例えば水平に配置した場合に比べて、気体開繊装置9の配置スペースが効率化されている。なお、気体開繊装置9の配置スペースが十分にある場合等には、気体開繊装置9は、例えば水平に配置してもよい。
図1及び2に示すように、気体開繊装置9は、接続部18、導入部19、開繊部20、及び滞留部21を有する。搬送路9aは、接続部18の内部空間18aと、導入部19の内部空間19a及びトウバンド導入路19bと、開繊部20の内部空間20aと、滞留部21の滞留室21aとを含む。
接続部18は、導入部19の上流側に取り付けられて粒状物添加装置10の供給管24に接続されている。内部空間18aは、内部空間19aに接続されている。接続部18は、第2開繊ロール対8を通過したトウバンド60を内部空間18aを介して導入部19内に導入する。また内部空間18aには、粒状物添加装置10の供給管24から粒状物50が供給される。
導入部19は、開繊部20にトウバンド60と粒状物50とを導入する。導入部19は円筒状であり、搬送方向Pに延びる内部空間19aが形成されている。導入部19は、内部空間19aにおいて、外部から導入される気体Gによりジェットを発生させる。これにより導入部19は、トウバンド60と粒状物50とを混合する。
具体的に導入部19は、管状の混合部41と、ノズル部42とを有する。混合部41は、気体導入口41a、トウバンド導入口41b、及びトウバンド排出口41cを有する。気体導入口41aは、混合部41の上流側における側部に配置されている。トウバンド導入口41bは、混合部41の上流端部に配置されている。トウバンド排出口41cは、混合部41の下流端部に配置されている。
気体導入口41aは、加圧された気体G(一例として空気)を内部空間19aに導入する。本実施形態では、トウバンド60に対する粒状物50の添加位置は、気体導入口41aよりも上流側に位置している。トウバンド導入口41bは、トウバンド60を内部空間19aに導入する。混合部41の下流端部は、開繊部20に接続されている。
ノズル部42は、内部空間19aの上流側に配置されている。ノズル部42の下流先端には、上流側から下流側に向けて先細りのテーパー部42aが形成されている。テーパー部42aの外周面と対向する混合部41の内周面は、テーパー部42aの外周面と離隔しながら、上流側から下流側に向けて縮径されている。これにより、テーパー部42aの外周面と混合部41の内周面との間には、ジェット流路19cが形成されている。ジェット流路19cは、気体導入口41aから内部空間19aに導入される気体Gにより、ジェットを発生させる。
ノズル部42の内部には、トウバンド導入路19bが形成されている。トウバンド導入路19bの出口は、気体導入口41aよりも下流側に配置されている。トウバンド導入路19bを通過したトウバンド60は、ジェット流路19cを通過した気体Gにより粒状物50と混合されて内部空間19aを流通する。
なお気体Gは、空気以外の気体でもよい。また、トウバンド導入路19bの出口と気体導入口41aとは、側方から見て重なる位置に配置されていてもよい。また、トウバンド導入路19bの出口は、気体導入口41aよりも上流側に配置されていてもよい。
開繊部20は、トウバンド60を開繊して成型すると共に、トウバンド60の内部に粒状物50を分散して配置する。図1及び3に示すように、開繊部20は筒状であり、内部に搬送方向Pに延びる内部空間20aが形成されている。内部空間20aは、搬送方向Pから見て高さ寸法(トウバンド60の厚み方向寸法)が幅寸法よりも小さい流路断面形状を有する少なくとも1つの開繊室(ここでは第1開繊室20f及び第2開繊室20g)を有する。開繊部20は、搬送されるトウバンド60を気体Gにより開繊すると共に、トウバンド60と粒状物50とを混合する。
開繊部20は、トウバンド60の厚み方向に互いに組み合わされる第1部材43と第2部材44とを有する。第1部材43と第2部材44との互いの対向面の中央には、搬送方向Pに延びる溝部43a、44aが形成されている。溝部43a、44aが組み合わされることで、開繊部20の内周面20cが形成される。内周面20cによって、内部空間20aが形成される。内部空間20aは、導入部19の内部空間19aと連通している。
開繊部20は、上流部20dと下流部20eとを有する。上流部20d内には、流路20bと第1開繊室20fとが形成されている。流路20bは、上流部20dの上流側に位置している。
第1開繊室20fは、上流域20f1と下流域20f2とを有する。上流域20f1の幅W1は、上流側から下流側に向けて漸増している。下流域20f2の幅W2は、上流側から下流側に向けて、上流域20f1の幅W1よりも急な割合で漸増している。これにより第1開繊室20fの流路断面積は、上流側から下流側に向けて漸増している。
このように開繊部20は、搬送方向Pに内部空間20aの流路断面積が増加する領域を有する。トウバンド60は、第1開繊室20f内を通過する際、第1開繊室20fの形状に対応して膨張し、複数本の繊維を立体的に絡ませ合いながら開繊される。
下流部20eの内部には、第2開繊室20gが形成されている。第2開繊室20gは、第1開繊室20fと連続している。第2開繊室20gの幅W3は、下流域20f2の出口における幅W2よりも拡幅されている。これにより、第2開繊室20gの流路断面積は、下流域20f2の出口における流路断面積よりも拡大されている。
第2開繊室20gの幅W3は、搬送方向Pに一定である。トウバンド60は、第2開繊室20g内を通過する際、複数本の繊維が更に開繊されて膨張する。なお第1開繊室20fと第2開繊室20gとの流路断面形状は、例えば、円形状であってもよい。
滞留部21は、開繊部20の下流側に配置され、内部空間19aを通過したトウバンド60を一時的に滞留させる。滞留部21は、複数の長尺部材22を有する。長尺部材22の上流端部は、開繊部20の下流端部に接続されている。滞留部21には、複数の長尺部材22により、搬送方向Pに延びる滞留室21aが形成されている。
図3に示すように、具体的に開繊部20には、上流部20dと下流部20eとの境界部分に、搬送方向Pに垂直に延びる環状の端面20hが形成されている。端面20hは、第2開繊室20gの周方向に延びると共に、長尺部材22が差し込まれる複数の孔が設けられている。
複数の長尺部材22は、搬送路9aの周方向で互いに間隔をおきながら搬送方向Pに延設されている。これにより、滞留室21aの流路断面形状は、長尺部材22と端面20hとの接続位置における内部空間20aの流路断面形状と相似している。従って、第1開繊室20fと第2開繊室20gとにより開繊されながら成型されたトウバンド60の形状は、滞留室21aにおいても保持される。
複数の長尺部材22の下流端部は、上流側から下流側に進むにつれて互いに接近している。内部空間20aの出口を通過したトウバンド60は、滞留室21a内に一時的に滞留した後、滞留部21を通過する。これにより滞留部21は、トウバンド60の膨張を抑制すると共に、トウバンド60の嵩及び繊維密度を調整する。
粒状物添加装置10は、搬送方向Pの最も下流側における開繊室(本実施形態では第2開繊室20g)の出口よりも搬送方向Pの上流側において、トウバンド60に粒状物50を添加する。粒状物50は、吸水性を有し、一例として高吸水性樹脂を含む。
図1及び2に示すように、具体的に粒状物添加装置10は、貯留部23と供給管24とを有する。貯留部23には、粒状物50が貯留される。供給管24は、一端が貯留部23に接続され、他端が搬送路9aに接続されている。供給管24は、前記一端から前記他端に向けて下り勾配に延びている。粒状物添加装置10は、貯留部23に貯留された粒状物50を供給管24に流通させる。これにより粒状物添加装置10は、内部空間19aにおいてトウバンド60に添加する。
粒状物添加装置10は、一例として、トウバンド60の下面60b側からトウバンド60に粒状物50を添加する。粒状物添加装置10は、トウバンド60の上面60a側からトウバンド60に粒状物50を添加してもよい。
また粒状物添加装置10は、気体開繊装置9よりも上流側(例えば、第2開繊ロール対8よりも下流側且つ気体開繊装置9よりも上流側)において、トウバンド60に粒状物50を添加するように配置されていてもよい。
バインダ添着装置11は、気体開繊装置9よりも下流側において、トウバンド60に含まれる複数本の繊維を結合させるバインダBを、トウバンド60の下面60bに添着する。本実施形態のバインダ添着装置11は、バインダBを搬送方向Pから見たトウバンド60の全周に添着する。ここで、トウバンド60の下面60bは、製造装置1により製造される吸収性物品64(図4参照)の使用時において、水分と最初に接触するトウバンド60の面(上面60a)とは反対側の面である。
バインダ添着装置11は、ケース26、噴霧部27、ガイド部28、及び排出部29を有する。噴霧部27は、少なくとも1つのノズルを有する。噴霧部27は、ケース26内の下側からトウバンド60の下面に向けて、ノズルより液状のバインダBを噴霧可能に配置されている。
本実施形態では、噴霧部27は、複数のノズルを有する。噴霧部27は、ケース26内を通過するトウバンド60の搬送方向Pから見た全周に向けて、ノズルより液状のバインダBを噴霧可能に配置されている。バインダBは、ケース26から外部に延びるチューブ30を通じて、噴霧部27に供給される。
ガイド部28は、ケース26の内部で上下方向に延びている。ガイド部28は、トウバンド60の上面60aと下面60bとを支持して、トウバンド60の姿勢を安定させる。排出部29は、ケース26の下側に配置され、噴霧部27から噴霧された残余のバインダBをケース26外に排出する。
バインダ添着装置11では、トウバンド60にバインダBを添着させる際のトウバンド60の密度、搬送速度、及び噴霧部27からの単位時間当たりのバインダBの噴霧量等の設定を変化させることにより、トウバンド60の表面から所定の深さまでの領域にバインダBを添着できる。
トウバンド60の表面からのバインダBの添着領域の深さ寸法は、適宜設定が可能である。当該深さ寸法は、例えば、バインダ添着装置11の出口から搬送ロール対12のニップ点までの搬送領域におけるトウバンド60の厚み寸法の0以上1/5以下の範囲の値であることが望ましく、0以上1/10以下の範囲の値であることがより望ましく、0以上1/20以下の範囲の値であることが一層望ましい。
バインダ添着装置11がトウバンド60にバインダBを添着する方法は限定されない。例えば、回転ブラシ、回転ロール、又は回転ディスクのいずれかを用いて、トウバンド60にバインダBを添着する方法でもよい。
バインダBとしては、例えば、トウバンド60の繊維を溶解可能な各種可塑剤を利用できる。可塑剤としては、例えば、トリアセチン、トリエチレン、グリコールジアセテート、トリエチレングリコールジプロピオネート、ジブチルフタレート、ジメトキシエチルフタレート、クエン酸トリエチルエステル等のエステル系可塑剤を用いることができる。可塑剤は、トウバンド60の種類に応じて適宜選択できる。
トウバンド60がセルロースアセテートトウを含む場合、可塑剤として、トリアセチンやセルロース誘導体を用いることが望ましい。このような可塑剤は、揮発性を有する。このため、製造された吸収性物品64中に可塑剤が残留するのを防止できる。これにより、吸収性物品64の安全性を高めることができる。
トウバンド60に対するバインダBの添着量は、適宜設定が可能である。当該添着量は、例えば、バインダBを添着した直後におけるバインダB付トウバンド60の総重量の1wt%以上50wt%以下の範囲の値であることが望ましく、1wt%以上10wt%以下の範囲の値であることが、より望ましい。
搬送ロール対12は、バインダ添着装置11を通過したトウバンド60を下流側に搬送する。トウバンド60は、搬送ロール対12が有する一対の搬送ロール31,32の間に挿通される。トウバンド60は、一対の搬送ロール31,32により厚み方向に押圧される。これにより吸収体61が製造される。吸収体61は、第2製造部3に搬送される。
第2製造部3は、吸収体61に対して、通気性を有するバックシート62と、液透過性を有するトップシート(多孔質シート)63とを重ねて配置する。第2製造部3は、第1供給装置35、搬送装置36、第2供給装置37、第3供給装置38、成型ロール対39、及び、貼着装置40を有する。
第1供給装置35は、第1シートロールR1から帯状のバックシート62を繰り出して、所定の搬送ラインL上に供給する。搬送装置36は、バックシート62を搬送ラインLに搬送する。バックシート62の上には、吸収体61が供給される。第2供給装置37は、第2シートロールR2から帯状のトップシート63を繰り出して、バックシート62とトップシート63との間で吸収体61を挟み込むように、トップシート63を搬送ラインL上に供給する。
第3供給装置38は、第2シートロールR2と成型ロール対39との間において、トップシート63に接着剤を供給する。成型ロール対39は、重ねられたバックシート62、吸収体61、及びトップシート63を成型しながら下流側に搬送する。貼着装置40は、バックシート62とトップシート63とを厚み方向に押圧して、バックシート62とトップシート63とを、吸収体61を挟んだ状態で、接着剤により貼着する。貼着装置40により貼着されたバックシート62、吸収体61、及び、トップシート63は、所定寸法に切断される。これにより、吸収性物品64が製造される。なお吸収性物品64は、用途に応じてバックシート62を省略してもよい。
本実施形態における吸収性物品64の製造方法では、製造装置1を用いて、搬送されるトウバンド60を、気体開繊装置9の少なくとも1つの開繊室において気体Gにより開繊し、最も下流側における開繊室の出口よりも上流側において、粒状物50をトウバンド60に添加し、気体開繊装置9よりも下流側において、バインダBをトウバンド60の下面60bに添着する。
これにより、トウバンド60の複数本の繊維が立体的に絡み合いながら開繊されると共に繊維間隙に粒状物50が分散される。よって、粒状物50が内部に配置された吸収体61を備える吸収性物品64が得られる。
また、気体開繊装置9よりも下流側において、バインダBがトウバンド60の下面60bに添着される。これにより、気体開繊装置9により開繊されたトウバンド60の下側における複数本の繊維を結合できる。よって、トウバンド60の下側において、粒状物50がトウバンド60の繊維間隙に保持され易くなる。従って、吸収体61の下面からの粒状物50の脱落を防止できる。
また、バインダBをトウバンド60に対してトウバンド60の下面60bに局所的に添着することで、吸収体61に後述する複数本の繊維が結合されていない非結合領域60dを持たせることができる。よって、トウバンド60のふんわりとした触感を維持できる。従って、吸収性物品64の触感の低下を防止できる。
また、気体開繊装置9よりも下流側において、バインダBをトウバンド60の上面60aに添着する。これにより、吸収体61の上面からの粒状物50が脱落するのを良好に防止できる。
また、気体開繊装置9よりも下流側において、バインダBをトウバンド60の搬送方向Pに垂直な側面に添着する。これにより、吸収体61の側面から粒状物50が脱落するのを良好に防止できる。
また、開繊部20と導入部19とを有する気体開繊装置9により、トウバンド60を開繊する。これにより、吸収体61からの粒状物50の脱落を防止しつつ、気体Gによりトウバンド60を効率よく嵩高に開繊できる。
また、導入部19における気体導入口41aよりも上流側において、粒状物50をトウバンド60に添加する。これにより、吸収体61からの粒状物50の脱落を防止しつつ、開繊室において開繊されるトウバンド60の全体に粒状物50を均一に分散配置し易くすることができる。
また開繊室は、搬送方向Pから見て、高さ寸法が幅寸法よりも小さい流路断面形状を有している。これにより、吸収体61からの粒状物50の脱落を防止しつつ、トウバンド60を拡幅するように開繊してトウバンド60の内部に粒状物50を封入し易くすることができる。
また、気体開繊装置9よりも上流側において、トウバンド60を複数対の開繊ロール対7,8の周面に接触させて、トウバンド60を開繊する。これにより、複数対の開繊ロール対7,8により開繊されたトウバンド60を、気体開繊装置9により、立体的に絡み合わせながら更に開繊できる。従って、トウバンド60を良好に開繊しつつ、吸収体61からの粒状物50の脱落を防止できる。
また、液透過性を有するトップシート63を、下面60bにバインダBが添加されたトウバンド60の上面60aに供給する。これにより、吸収体61からの粒状物50の脱落を防止しつつ、吸収性物品64の液戻りを良好に防止できる。
図4は、第1実施形態に係る吸収体61の搬送方向Pから見た鉛直断面図である。図5は、第1実施形態に係る吸収性物品64の搬送方向Pから見た鉛直断面図である。図4に示すように、吸収体61は、開繊された複数本の繊維からなるトウバンド60と、トウバンド60の内部に配置された粒状物50とを含んでシート状に形成されている。吸収体61は、ここではその内部全体に粒状物50が均一に分散配置されている。
吸収体61は、トウバンド60の複数本の繊維が結合された結合領域60cと、トウバンド60の複数本の繊維が結合されていない非結合領域60dとを有する。本実施形態では、バインダ添着装置11により、搬送方向Pから見たトウバンド60の全周にバインダBが添着される。よって、搬送方向Pから見て、吸収体61の全周に結合領域60cが配置されると共に、吸収体61の内部に非結合領域60dが配置されている。
ここで、吸収体61におけるトウバンド60のトータルデニール(TD)は、適宜設定が可能である。一例として、トウバンド60のトータルデニールは、15000以上50000以下の範囲の値に設定できる。また、吸収体61の坪量は、適宜設定が可能である。一例として、吸収体61の坪量は、20g/m以上200g/mの範囲の値に設定できる。また、吸収体61の厚み寸法(成型ロール対39による圧縮後の厚み寸法)は、適宜設定が可能である。一例として、吸収体61の厚み寸法は、5mm以上30mm以下の範囲の値に設定できる。
なお、トウバンド60に使用するトウ品種等によっては、トウバンド60の復元力が高く、成型ロール対39による圧縮成型前後において、吸収体61の厚み寸法があまり変わらない場合がある。
図5に示すように、吸収性物品64は、吸収体61、バックシート62、及びトップシート63とを備える。吸収体61は、図4に示すトウバンド60に比べて、搬送ロール対12により圧縮されたことにより厚み寸法が減少している。
トップシート63は、吸収体61の一方の面(上面)側で吸収体61に重ねて配置されている。バックシート62は、吸収体61の他方の面(下面)側で吸収体61に重ねて配置されている。
吸収性物品64では、吸収体61の結合領域60cが、吸収体61の第1面(ここでは他方の面)側で他方の面に沿って延びている。これにより、吸収体61のトウバンド60の内部に配置された粒状物50が、吸収体61の他方の面側から脱落するのを防止できる。これにより、粒状物50の脱落を防止した吸収性物品64が得られる。
また吸収性物品64では、吸収体61の結合領域60cが、吸収体61の第2面(ここでは前記一方の面)側で前記一方の面に沿って延びている。これにより、吸収体61のトウバンド60の内部に配置された粒状物50が、吸収体61の一方の面側から脱落するのを良好に防止できる。
また吸収性物品64では、結合領域60cが、他方の面側から一方の面側に向けて、吸収体61の側面に沿って延びている。結合領域60cは、一例として、吸収体61の一部領域(幅方向両側の領域)において、吸収体61の側面に沿って延びている。これにより、吸収体61のトウバンド60の内部に配置された粒状物50が、吸収体61の側面から脱落するのを良好に防止できる。
また吸収性物品64では、吸収体61の非結合領域60dが、結合領域60cよりも吸収体61の厚み方向内側に配置されている。これにより、トウバンド60のふんわりとした触感を維持できる。よって、当該吸収体61を備える吸収性物品64の触感が低下するのを防止できる。また、トップシート63が吸収体61の一方の面側で吸収体61に重ねて配置されている。これにより、トップシート63を介して、吸収体61に水分を迅速に吸収させることができる。
また吸収性物品64では、バックシート62が吸収体61の他方の面側で吸収体61に重ねて配置されている。よって、吸収体61に吸収された水分が吸収体61から漏出するのをバックシート62により防止できる。また、バックシート62が通気性を発揮することにより、装着時にムレが発生するのを防止できる。
以下、第1実施形態の変形例について説明する。図6は、第1実施形態の第1変形例に係る吸収体161の搬送方向Pから見た鉛直断面図である。図7は、第1実施形態の第1変形例に係る吸収性物品164の搬送方向Pから見た鉛直断面図である。
図6及び7に示すように、吸収体161は、一方の面側と他方の面側とにのみ結合領域60cが配置されている。吸収体161は、バインダ添着装置11において、トウバンド60の一方の面側と他方の面側とにのみバインダBを添着するように噴霧部27の噴霧方向を設定することで得られる。
このような第1変形例においても、吸収体161の内部に配置された粒状物50が、吸収体161の一方の面側と他方の面側とから脱落するのを結合領域60cにより防止できる。よって、粒状物50が吸収体161から脱落することで吸収性物品164の品質が低下するのを防止できる。
図8は、第1実施形態の第2変形例に係る吸収体261の搬送方向Pから見た鉛直断面図である。図9は、第1実施形態の第2変形例に係る吸収性物品264の搬送方向Pから見た鉛直断面図である。
図8及び9に示すように、吸収体261は、他方の面側にのみ結合領域60cが配置されている。吸収体261は、バインダ添着装置11において、トウバンド60の他方の面側にのみバインダBを添着するように噴霧部27の噴霧方向を設定することで得られる。
変形例2におけるトウバンド60に対するバインダBの添着量は、適宜設定が可能である。当該添着量は、例えば、バインダBを添着した直後のバインダB付トウバンド60の重量の1wt%以上25wt%以下の範囲の値であることが望ましく、1wt%以上5wt%以下の範囲の値であることが、より望ましい。
このような第2変形例においても、吸収体261の内部に配置された粒状物50が、吸収体261の他方の面側から脱落するのを防止できる。また、吸収体261にトップシート63を重ねた場合には、吸収体261の内部に配置された粒状物50が吸収体261の一方の面側から脱落するのをトップシート63により防止できる。よって、粒状物50が吸収体261から脱落することで吸収性物品264の品質が低下するのをある程度まで防止できる。以下、第2実施形態について、第1実施形態との差異を中心に説明する。
(第2実施形態)
図10は、第2実施形態に係る気体開繊装置109と粒状物添加装置110とのトウバンドの幅方向から見た鉛直断面図である。図10に示すように、第2実施形態の気体開繊装置109は、気体開繊装置9の接続部18に相当する接続部を有していない。また、粒状物添加装置110の供給管124は、気体開繊装置109の開繊部120に接続されている。供給管124の下流端部124aは、内部空間120aに露出している。
下流端部124aは、開繊部120の内周面120cと離隔した開繊部120内の位置において、搬送方向Pの下流側に向けて開口するように配置されている。本実施形態では、下流端部124aは、内部空間120aにおいて、搬送方向Pと平行に延びている。これにより第2実施形態では、開繊部120の内周面120cと離隔した開繊部120内の位置において、貯留部123に貯留された粒状物50をトウバンド60に添加する。第2実施形態では、第1実施形態よりも搬送方向Pの下流側において、開繊途中のトウバンド60の内部に粒状物50が添加される。
図11は、第2実施形態に係る吸収体361の搬送方向Pから見た鉛直断面図である。図12は、第2実施形態に係る吸収性物品364の搬送方向Pから見た鉛直断面図である。気体開繊装置109を通過して得られる吸収体361では、開繊途中のトウバンド60の内部に粒状物50が添加されたことで、粒状物50がトウバンド60の内部に封入されている。本実施形態では、一例として、搬送方向Pから見た吸収体361の全周に結合領域60cが配置されると共に、結合領域60cに囲まれた非結合領域60dの内部に粒状物50が分散配置されている。
このように第2実施形態では、開繊部120の内周面120cと離隔した開繊部120内の位置において、粒状物50をトウバンド60に添加する。これにより、吸収体361からの粒状物50の脱落を防止しつつ、開繊室において開繊されるトウバンド60の内部に粒状物50を封入し易くすることができる。また吸収性物品364では、粒状物50が吸収体361の表面に露出していない。このため、吸水後の触感を比較的良好に保つことができる。なお図11及び12では、粒状物50は結合領域60cの内部には分散配置されていない。しかしながら、若干の粒状物50が結合領域60cの内部に分散配置されていてもよい。
また第2実施形態では、粒状物50の添加位置(下流端部124aの開口位置)は、搬送方向Pの最も下流側における開繊室の出口よりも上流側で、且つ、トウバンド導入口141bよりも下流側の位置であればよい。粒状物50の添加位置は、例えば、内部空間120aの搬送方向P中央よりも上流側でもよい。また、粒状物50の添加位置は、内部空間119aのトウバンド導入路119bよりも下流側でもよい。
ここで発明者らの検討によれば、気体開繊装置109の内部では、粒状物50の添加位置を上流側に移動させるほど、気体開繊装置109を通過したトウバンド60の内部に粒状物50が均一に分散配置され易くなることが分かっている。
また、第2実施形態の吸収体は、第1変形例のように、一方の面側と他方の面側とにのみ結合領域60cが配置されていてもよい。また、第2実施形態の吸収体は、第2変形例のように、他方の面側にのみ結合領域60cが配置されていてもよい。
(評価試験)
第1実施形態の製造装置1を用いて、吸収体61を実施例1として製造した。また、第2実施形態の製造装置を用いて、吸収体361を実施例2として製造した。また、第1実施形態の製造装置1から添着装置11を省略した装置を用い、吸収体を比較例1として製造した。第2実施形態の製造装置から添着装置11を省略した装置を用い、吸収体を比較例2として製造した。
また、第1実施形態の製造装置1を用い、且つ、導入部19のトウバンド導入口41bよりも上流に添着装置11を配置したこと以外は実施例1と同様の条件で、吸収体を比較例3として製造した。
第2実施形態の製造装置を用い、且つ、導入部119のトウバンド導入口141b(図10参照)よりも上流に添着装置11を配置したこと以外は実施例2と同様の条件で、吸収体を比較例4として製造した。
実施例1~2及び比較例1~4に用いたトウバンドは、幅寸法を10cmとし、長さ寸法30cm当たりの重量を6gとした。また、トウバンドに対する粒状物50の添加量は、長さ寸法30cmのトウバンド当たり2gとした。バインダBとして、トリアセチンを用いた。
実施例1~2及び比較例1~4の吸収体の評価を以下の手順で行った。まず、実施例1~2及び比較例1~4の吸収体の表面を手で触ることにより、各吸収体の触感を評価した。
また、長尺状の吸収体の上面に、内径が6cmのガラス筒を、開口を鉛直方向に向けて載置した。この状態で、青色に着色した50mlの生理食塩水を、ガラス筒の中に一度に注水した。
生理食塩水をガラス筒の中に全て注水してから3分経過後、吸収体の上面に形成された生理食塩水の液拡散長(縦拡散長及び横拡散長)を測定した。縦拡散長は、吸収体の長手方向とし、横拡散長は、吸収体の幅方向とした。これにより吸水性を評価した。ここで、液拡散長が大きいほど、吸収体に含まれる粒状物に生理食塩水を接触させ易くなる。このため、吸水性に優れると評価できる。
また、生理食塩水をガラス筒の中に注水してから5分経過後、乾燥重量を予め測定した複数枚の濾紙を重ねて吸収体に載置した。そして、最も上方の濾紙の上に3.5kgの錘を載置した。生理食塩水をガラス筒の中に注水してから8分経過後、錘を取り外して複数枚の濾紙を取り出した。この濾紙を取り出した直後の吸収体の表面を触ることで、吸収体の液戻りを評価した。 また、製造装置における搬送路の同一位置(比較例1~2では滞留部21よりも下流側であり、実施例1~2及び比較例3~4ではバインダ添着装置11よりも下流側である搬送路の同一位置)において、搬送方向寸法が30cmの吸収体の試験片を採取した。この試験片の上下面の位置を一度だけ上下逆にする動作を行った。このときの動作前後において、試験片に含まれる粒状物量を測定し、前記動作により試験片から脱落した粒状物量の割合(重量%)を粒状物脱落率として算出した。これにより、吸収体の粒状物脱落率を評価した。この評価結果を表1に示す。表1には、最も優れる評価をAとし、Aに次ぐ評価をBとし、Bに次ぐ評価をCとして記載した。
Figure 0007121480000001
表1に示すように、比較例1及び2は、粒状物脱落率が比較的高いことが分かった。この原因としては、比較例1及び2ではトウバンド60にバインダBを添着しなかったため、粒状物50が繊維間隙から脱落し易かったことが考えられる。
また比較例2は、吸水性があまり優れないことが分かった。この原因としては、比較例2ではトウバンド60にバインダBを添着しなかったことにより、トウバンド60の表面の繊維間隙の大きさがばらつき、各繊維間隙を通じてトウバンド60の内部に封入された粒状物50にまで水分が均一に到達しにくくなったことが考えられる。
比較例3及び4は、触感が優れないことが分かった。この原因としては、比較例3及び4ではトウバンド60に対するバインダBの添着量が比較的多く、且つ、トウバンド60の内部全体にバインダBが添着されたため、トウバンド60の全体で繊維が結合して、ごわごわした触感になったことが考えられる。
実施例1及び2では、粒状物脱落率、触感、及び吸水性のいずれにおいても、比較例1~4に比べて優れていることが分かった。実施例1及び2では、吸収体61のトウバンド60が結合領域60cと非結合領域60dとを備えている。これにより、粒状物50の脱落が結合領域60cによって防止されると共に、触感が非結合領域60dにおいて良好に保持されたことが考えられる。
また実施例1及び2では、結合領域60cにより繊維間隙が維持されたことにより、粒状物50がトウバンド60の全体に配置されている場合(実施例1)や、粒状物50がトウバンド60の内部に偏在して配置されている場合(実施例2)のいずれの場合でも、良好な吸水性が発揮されたことが考えられる。
なお、実施例1~2及び比較例3及び4の粒状物脱落率については、トウバンド60にバインダBを添着した直後と、トウバンド60にバインダBを添着して所定時間経過後とで、顕著な差はみられなかった。
ここで実施例1及び2では、トウバンド60の全周に結合領域60cを配置した構成とした。しかしながら、第1実施形態の変形例1及び2に示した構成においても、実施例1及び2と同等程度の結果が得られるものと考えられる。
また、実施例1又は2の吸収体61,361を備える吸収性物品64,364を製造した場合、吸収体61,361の上面はトップシート63で覆われる。しかしながら、実施例1及び2の吸収体61,361は優れた触感を有しているので、当該吸収体61,361を備える吸収性物品64,364の触感も優れたものになると考えられる。
また、実施例1及び2の吸収体61,361を備える吸収性物品64,364を製造した場合、吸収体61,361の優れた吸水性が発揮されることで、吸収性物品64,364においても優れた吸収性が発揮されるものと考えられる。
本発明は、各実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、その構成及び方法を変更、追加、又は削除できる。
以上のように本発明によれば、内部に粒状物が配置された吸収体を備える吸収性物品を製造する場合において、吸収体から粒状物が脱落するのを防止できると共に、吸収性物品の触感の低下を防止できる優れた効果を有する。従って、この効果の意義を発揮できる吸収性物品の製造方法、吸収性物品製造装置、及び、吸収性物品として、広く適用すると有益である。
B バインダ
G 気体
P 搬送方向
1 吸収性物品製造装置
7 第1開繊ロール対(開繊ロール対)
8 第2開繊ロール対(開繊ロール対)
9,109 気体開繊装置
10,110 粒状物添加装置
11 バインダ添着装置
19,119 導入部
20,120 開繊部
20c,120c 開繊部の内周面
20f 第1開繊室(開繊室)
20g 第2開繊室(開繊室)
41a 気体導入口
50 粒状物
60 トウバンド(トウ)
60b トウバンドの下面(トウの下面)
60c 結合領域
60d 非結合領域
61,161,261,361 吸収体
63 多孔質シート
64,164,264,364 吸収性物品

Claims (14)

  1. 搬送されるトウを、少なくとも1つの開繊室が内部に形成された筒状の開繊部と、前記開繊部に前記トウと気体とを導入する導入部とを有する気体開繊装置の前記開繊室において、気体により開繊し、
    前記トウの搬送方向の最も下流側における前記開繊室の出口よりも前記搬送方向の上流側で、且つ、前記導入部における前記気体の導入口よりも前記搬送方向の前記上流側において、粒状物を、前記トウの下面側から前記トウの幅方向全体に分散するように前記トウに添加し、
    前記気体開繊装置よりも前記搬送方向の下流側において、前記トウに含まれる複数本の繊維を結合させるバインダを、前記トウの下面に添着する、吸収性物品の製造方法。
  2. 前記気体開繊装置よりも前記搬送方向の前記下流側において、前記バインダを、更に前記トウの上面に添着する、請求項1に記載の吸収性物品の製造方法。
  3. 前記気体開繊装置よりも前記搬送方向の前記下流側において、前記バインダを、更に前記トウの前記搬送方向に垂直な側面に添着する、請求項1又は2に記載の吸収性物品の製造方法。
  4. 前記開繊部の内周面と離隔した前記開繊部内の位置において、前記粒状物を前記トウに添加する、請求項1に記載の吸収性物品の製造方法。
  5. 前記気体開繊装置を前記トウが下り勾配に通過可能に配置する、請求項1~4のいずれか1項に記載の吸収性物品の製造方法。
  6. 前記気体開繊装置よりも前記搬送方向の前記上流側において、前記トウを複数対の開繊ロール対の周面に接触させて、前記トウを開繊する、請求項1~5のいずれか1項に記載の吸収性物品の製造方法。
  7. 液透過性を有する多孔質シートを、前記下面に前記バインダが添加された前記トウの上面に供給する、請求項1~6のいずれか1項に記載の吸収性物品の製造方法。
  8. 搬送されるトウを、少なくとも1つの開繊室が内部に形成された筒状の開繊部と、前記開繊部に前記トウと気体とを導入する導入部とを有し、前記開繊室において、気体により開繊する気体開繊装置と、
    前記トウの搬送方向の最も下流側における前記開繊室の出口よりも前記搬送方向の上流側で、且つ、前記導入部における前記気体の導入口よりも前記搬送方向の前記上流側において、粒状物を、前記トウの下面側から前記トウの幅方向全体に分散するように前記トウに添加する粒状物添加装置と、
    前記気体開繊装置よりも前記搬送方向の下流側において、前記トウに含まれる複数本の繊維を結合させるバインダを、前記トウの下面に添着するバインダ添着装置とを備え、
    前記気体開繊装置は、前記トウが下り勾配に通過可能に配置されている、吸収性物品製造装置。
  9. 開繊された複数本の繊維からなるトウと、前記トウの内部に配置された粒状物とを含むシート状の吸収体と、
    前記吸収体の一方の面側で前記吸収体に重ねて配置された液透過性を有する多孔質シートと、を備え、
    前記吸収体は、前記トウの複数本の繊維が結合された結合領域と、前記トウの複数本の繊維が結合されていない非結合領域と、を有し、
    前記結合領域が、前記吸収体の他方の面側で前記他方の面に沿って延びていると共に、前記非結合領域が、前記結合領域よりも前記吸収体の厚み方向内側に配置され、
    前記非結合領域内において、前記粒状物が、前記トウの全体において、前記トウの幅方向全体に分散して配置されている、吸収性物品。
  10. 前記結合領域は、更に、前記吸収体の前記一方の面側で前記一方の面に沿って延びている、請求項9に記載の吸収性物品。
  11. 前記結合領域は、更に、前記他方の面側から前記一方の面側に向けて、前記吸収体の側面に沿って延びている、請求項9又は10に記載の吸収性物品。
  12. 開繊された複数本の繊維からなるトウと、前記トウの内部に配置された粒状物とを含んでシート状に形成され、
    前記トウの複数本の繊維が結合された結合領域と、前記トウの複数本の繊維が結合されていない非結合領域と、を有し、
    前記結合領域が、第1面側で前記第1面に沿って延びていると共に、前記非結合領域が、前記結合領域よりも厚み方向内側に配置され、
    前記非結合領域内において、前記粒状物が、前記トウの全体において、前記トウの幅方向全体に分散して配置されている、吸収体。
  13. 前記結合領域が、更に、第2面側で前記第2面に沿って延びている、請求項12に記載の吸収体。
  14. 前記結合領域が、更に、前記第1面側から第2面側に向けて、側面に沿って延びている、請求項12又は13に記載の吸収体。
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