JP7120321B2 - 基地局装置、端末装置及び無線通信システム - Google Patents

基地局装置、端末装置及び無線通信システム Download PDF

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Description

本発明は、基地局装置、端末装置及び無線通信システムに関する。
近年、例えば携帯電話機やスマートフォンなどの端末装置が同時に複数の基地局装置に接続して無線通信する二元接続(Dual Connectivity:DC)が行われることがある。DCでは、例えば1つの基地局装置が端末装置へ制御情報を送信し、通信路の確立などを実行する。すなわち、いずれかの基地局装置が複数の基地局装置と端末装置の間の通信設定を行う。そして、各基地局装置は、通信設定に従って、端末装置との間でユーザデータを送受信する。
送受信されるユーザデータとしては、例えば第5世代移動体通信システム(5G)における種々のユースケースのデータなどがある。具体的には、5Gでは、多種多様なサービスに対応するために、URLLC(Ultra-Reliable and Low Latency Communication)、eMBB(Enhanced Mobile BroadBand)及びMassive MTC(Machine Type Communications)に分類される多くのユースケースのサポートが想定されている。これらの各種のユースケースのデータが二元接続する基地局装置と端末装置の間で送受信されることが考えられる。
二元接続が採用される無線通信システムでは、例えば1つの基地局装置がeMBBのデータを送受信し、他の1つの基地局装置がURLLCのデータを送受信することがある。このような場合、各基地局装置は、端末装置からのアップリンク(UpLink:UL)の送信電力を独立して制御する。すなわち、eMBBデータを送受信する基地局装置は、端末装置が送信するeMBBデータの送信電力を制御し、URLLCデータを送受信する基地局装置は、端末装置が送信するURLLCデータの送信電力を制御する。この結果、それぞれの基地局装置においては、eMBBデータ及びURLLCデータについて所望の受信品質を確保することができる。
特表2017-507583号公報 特表2017-505575号公報 国際公開第2016/006345号
しかしながら、端末装置の送信電力には一定の上限値があるため、eMBBデータ及びURLLCデータそれぞれについての送信電力が大きい場合には、基地局装置からの指示に従った送信電力制御が困難なことがある。具体的には、eMBBデータとURLLCデータの送信タイミングが同時になった場合、それぞれのデータの送信先となる基地局装置から指示される送信電力の合計が端末装置の最大送信電力を超えてしまうことがある。
このような場合、端末装置は、双方のデータの送信電力を削減したり、後から送信を開始するデータの送信電力を削減したりすることにより、合計の送信電力が最大送信電力を超えないようにする。このとき、URLLCデータのように高信頼性が求められ優先度が高いデータの送信電力が削減されると、基地局装置における受信品質が低下し、要求される水準の信頼性が得られないという問題がある。すなわち、URLLCデータは、eMBBデータのような通常のデータと比較して、超高信頼性及び低遅延が要求される優先度が高いデータである。それにも関わらず、URLLCデータの送信電力が基地局装置からの指示通りに増加されない場合には、基地局装置におけるURLLCデータの受信品質が低下し、十分な信頼性が得られないことがある。
開示の技術は、かかる点に鑑みてなされたものであって、データに要求される信頼性を満たすことができる基地局装置、端末装置及び無線通信システムを提供することを目的とする。
本願が開示する基地局装置は、1つの態様において、端末装置から送信される第1のデータの時間区間と第2のデータの時間区間の間に重なりがある場合の、第1のデータの送信方法を指定する情報を前記端末装置へ送信する送信部と、前記端末装置からの第1のデータの受信処理を実行する受信処理部とを有し、前記送信部は、前記端末装置の送信電力に関するパラメータの値と第1のデータの符号化率及び変調方式の少なくとも1つとの間の関係を示す情報を前記端末装置へ送信する。
本願が開示する基地局装置、端末装置及び無線通信システムの1つの態様によれば、データに要求される信頼性を満たすことができるという効果を奏する。
図1は、実施の形態1に係る無線通信システムの一例を示す図である。 図2は、実施の形態1に係る基地局装置の構成を示すブロック図である。 図3は、実施の形態1に係る他の基地局装置の構成を示すブロック図である。 図4は、実施の形態1に係る端末装置の構成を示すブロック図である。 図5は、実施の形態1に係るUL送信方法を示すシーケンス図である。 図6は、実施の形態1に係る基地局装置の動作を示すフロー図である。 図7は、実施の形態1に係る端末装置の動作を示すフロー図である。 図8は、送信電力の推移の一例を示す図である。 図9は、実施の形態2に係る基地局装置の構成を示すブロック図である。 図10は、符号化率テーブルの一例を示す図である。 図11は、実施の形態2に係る端末装置の構成を示すブロック図である。 図12は、実施の形態2に係るUL送信方法を示すシーケンス図である。 図13は、実施の形態2に係る基地局装置の動作を示すフロー図である。 図14は、実施の形態2に係る端末装置の動作を示すフロー図である。
以下、本願が開示する基地局装置、端末装置及び無線通信システムの実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、この実施の形態により本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、実施の形態1に係る無線通信システムの一例を示す図である。図1に示す無線通信システムにおいては、端末装置300が基地局装置100及び基地局装置200と二元接続(DC)する。すなわち、基地局装置100は、例えばeMBBデータなどの通常データを端末装置300との間で送受信する。一方、基地局装置200は、例えばURLLCデータなどの通常データより優先度が高いデータを端末装置300との間で送受信する。
なお、以下においては、基地局装置100が通常データを送受信し、基地局装置200が通常データよりも優先度が高いURLLCデータを送受信するものとして説明するが、これに限定されない。すなわち、基地局装置100がURLLCデータを送受信し、基地局装置200が通常データを送受信しても良いし、優先度が高いデータとしてURLLCデータ以外のデータが送受信されても良い。さらに、URLLCデータ間で優先度が異なっても良い。例えば、URLLCサービス1とURLLCサービス2とでデータの伝送遅延許容時間や要求信頼度が異なる場合、これらのサービスを同時に受ける端末装置は、優先度が異なるURLLCデータを同時に送信することがある。また、本願においては、通常データの一例としてeMBBデータを挙げているが、将来さらなるeMBBの高性能化が図られ、優先度が高いeMBBデータと優先度の低いURLLCデータとの同時送信が行われることも考えられる。
基地局装置100、200は、それぞれ通常データ及びURLLCデータの端末装置300からの送信電力を独立して制御する。具体的には、基地局装置100は、端末装置300から送信される通常データの受信品質を測定し、測定結果に応じて送信電力の増加又は減少を指示する送信電力制御(Transmission Power Control:TPC)コマンドを送信する。また、基地局装置200は、端末装置300から送信されるURLLCデータの受信品質を測定し、測定結果に応じて送信電力の増加又は減少を指示するTPCコマンドを送信する。
基地局装置100は、URLLCデータのスケジューリング情報を含むURLLC情報を基地局装置200から取得し、端末装置300から通常データとURLLCデータが同時に送信されるタイミングにおいて通常データに臨時に適用される臨時符号化率を設定する。すなわち、基地局装置100は、URLLCデータが端末装置300から基地局装置200へ送信されるタイミングの情報を含むURLLC情報を取得する。そして、基地局装置100は、通常データとURLLCデータが端末装置300から同時に送信される場合に、通常データに適用する臨時符号化率を端末装置300へ通知し、通常データの誤り耐性を向上する。これにより、端末装置300からのアップリンク(UL)の送信において、優先度が高いURLLCデータの送信電力が優先的に確保され、通常データの送信電力が削減される場合でも、通常データの受信品質低下を抑制することができる。
臨時符号化率としては、具体的な値が端末装置300に通知されても良いが、端末装置300が選択可能な符号化率の候補が事前に端末装置300へ通知され、候補のうちのどの符号化率を選択するかが通知されても良い。例えば、臨時符号化率の候補値がR1、R2の2つの場合、1ビットを用いてR1及びR2のいずれかを臨時符号化率として指定しても良い。さらには、臨時符号化率の値ではなく、臨時符号化率を決定する方法が通知されても良い。例えば、送信電力の減少量と適用可能な臨時符号化率の値との関係を事前に決定しておき、送信電力の減少量に基づいて臨時符号化率を決定する方法や、データに適用される元の符号化率に対して適用可能な臨時符号率の値の候補を決定しておき、元の符号化率に基づいて候補の中から臨時符号化率を決定する方法などの複数の方法から採用する方法を指定しても良い。なお、端末装置300に対して臨時符号化率の値を通知する場合以外は、基地局装置100は、端末装置300によって選択された臨時符号化率の値を、すべての候補の値に基づいてブラインド検出して特定する。
なお、基地局装置200は、端末装置300に対してURLLCデータの送信に使用する周期的な無線リソースをあらかじめ割り当てており、この無線リソース割当情報を含むURLLC情報を基地局装置100へ送信する。この周期的な無線リソースは、時間領域で一定の間隔で周期的に配置されており、端末装置300は、送信すべきURLLCデータが発生した際、直近の無線リソースを用いてデータ送信する。無線リソース割当情報には、無線リソースの割り当て周期、割り当ての際の時間領域における基準タイミング(例えば、無線フレームや無線サブフレーム等の境界線)とのオフセット量及び無線リソースの時間長等が含まれていても良い。
端末装置300は、基地局装置100及び基地局装置200と二元接続する。端末装置300は、基地局装置100へ送信すべき通常データが発生した場合には、スケジューリングリクエスト(Scheduling Request:SR)を基地局装置100へ送信し、ULの送信を許可するULグラントを受信した場合に通常データを送信する。また、端末装置300は、あらかじめ定められたURLLCデータの送信タイミングにおいて、基地局装置200へURLLCデータを送信する。
したがって、端末装置300は、通常データとURLLCデータを同時に送信することがある。この場合、端末装置300は、優先度が高いURLLCデータの送信電力を優先的に確保し、通常データの送信電力を削減して、送信電力の合計が端末装置300の最大送信電力を超えないようにする。そして、端末装置300は、送信電力を削減する通常データの符号化率を、基地局装置100から通知される臨時符号化率に設定する。
図2は、実施の形態1に係る基地局装置100の構成を示すブロック図である。基地局装置100は、例えばeMBBデータなどの通常データを送受信する基地局装置である。図2に示す基地局装置100は、上位インタフェース部(以下「上位I/F部」と略記する)110、基地局間インタフェース部(以下「基地局間I/F部」と略記する)120、プロセッサ130、メモリ140及び無線通信部150を有する。
上位I/F部110は、例えばコアネットワークに属する上位装置に接続し、上位装置との間で通常データを送受信する。
基地局間I/F部120は、基地局装置200を含む他の基地局装置と接続し、基地局装置間で情報を送受信する。具体的には、基地局間I/F部120は、URLLCデータのスケジューリング情報を含むURLLC情報を基地局装置200から受信する。
プロセッサ130は、例えばCPU(Central Processing Unit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)又はDSP(Digital Signal Processor)などを備え、基地局装置100の全体を統括制御する。具体的には、プロセッサ130は、符号化部131、変調部132、復調部133、復号部134、TPCコマンド生成部135、スケジューリング部136、URLLC情報取得部137、臨時符号化率設定部138及びRRC(Radio Resource Control)制御部139を有する。
符号化部131は、上位I/F部110によって上位装置から受信された通常データを符号化し、得られた符号化データを変調部132へ出力する。また、符号化部131は、TPCコマンド生成部135によって生成されるTPCコマンドを符号化する。符号化部131は、スケジューリング部136によって指定される符号化率で通常データ及びTPCコマンドを符号化する。
変調部132は、符号化部131から出力される符号化データを変調することにより送信信号を生成し、無線通信部150へ出力する。また、変調部132は、符号化されたTPCコマンドを変調する。変調部132は、スケジューリング部136によって指定される変調方式で符号化データ及びTPCコマンドを変調する。
復調部133は、無線通信部150によって受信された受信信号を復調し、得られた復調データを復号部134へ出力する。
復号部134は、復調部133から出力される復調データを復号し、復号結果の通常データを上位I/F部110へ出力する。また、復号部134は、復号結果に含まれるSRをスケジューリング部136へ出力し、ULのスケジューリングを依頼する。復号部134は、通常、スケジューリング部136が決定したULの符号化率に基づいて復調データを復号するが、臨時符号化率設定部138が臨時符号化率を設定した場合には、URLLCデータと同時に送信される通常データを臨時符号化率に基づいて復号する。
TPCコマンド生成部135は、通常データの受信品質を測定し、受信品質に基づいて端末装置300からの通常データの送信電力を増加又は減少させるTPCコマンドを生成する。すなわち、TPCコマンド生成部135は、通常データの受信品質が所定品質未満である場合には、通常データの送信電力を増加させるTPCコマンドを生成し、通常データの受信品質が所定品質以上である場合には、通常データの送信電力を減少させるTPCコマンドを生成する。
スケジューリング部136は、ダウンリンク(DownLink:DL)及びアップリンク(UL)のスケジューリングを実行する。具体的には、スケジューリング部136は、端末装置300へ送信する通常データの符号化率及び変調方式を決定するDLのスケジューリングを実行し、決定した符号化率を符号化部131へ通知するとともに、決定した変調方式を変調部132へ通知する。また、スケジューリング部136は、復号部134からSRが出力されると、端末装置300から送信される通常データの符号化率及び変調方式を決定するULのスケジューリングを実行し、これらの符号化率及び変調方式とULの送信を許可する旨とを含むULグラントを生成する。そして、スケジューリング部136は、生成したULグラントを符号化部131、変調部132及び無線通信部150経由で端末装置300へ送信する。
URLLC情報取得部137は、基地局間I/F部120によって受信されたURLLC情報を取得する。すなわち、URLLC情報取得部137は、URLLCデータを送信するためにあらかじめ端末装置300に割り当てられた送信タイミングの情報を含むURLLC情報を取得する。
臨時符号化率設定部138は、復号部134による復号結果にSRが含まれる場合、SRと共に受信される端末装置300の送信電力情報を取得し、送信電力情報に基づいて臨時符号化率を設定する。具体的には、臨時符号化率設定部138は、端末装置300が設定可能な送信電力の上限値である最大送信電力と、端末装置300がURLLCデータの送信に使用する送信電力(以下「URLLC送信電力」という)と、端末装置300が通常データの送信に本来使用すべき送信電力(以下「通常データ送信電力」という)との情報を含む送信電力情報を取得する。
そして、臨時符号化率設定部138は、URLLC送信電力と通常データ送信電力との和が最大送信電力以下であるか否かを判定し、最大送信電力以下である場合には、スケジューリング部136によって決定されるULの符号化率をそのまま臨時符号化率に設定する。一方、臨時符号化率設定部138は、URLLC送信電力と通常データ送信電力との和が最大送信電力より大きい場合には、通常データの送信電力が削減されると考えられることから、通常データの誤り耐性が向上するように、スケジューリング部136によって決定されるULの符号化率よりも小さい符号化率を臨時符号化率に設定する。臨時符号化率設定部138は、URLLCデータと同時に送信される通常データについては、設定した臨時符号化率を用いて復号するように復号部134へ指示する。また、臨時符号化率設定部138は、設定した臨時符号化率の情報をRRC制御部139へ通知する。
RRC制御部139は、端末装置300がURLLCデータを送信するタイミングが到来すると、臨時符号化率の情報を含む符号化率制御情報をRRCメッセージとして端末装置300へ送信する。
メモリ140は、例えばRAM(Random Access Memory)又はROM(Read Only Memory)などを備え、プロセッサ130が処理を実行するために使用する情報を記憶する。
無線通信部150は、変調部132から出力される送信信号に対してD/A(Digital/Analog)変換及びアップコンバートなどの所定の無線送信処理を施し、アンテナを介して送信する。同様に、無線通信部150は、RRC制御部139から出力される符号化率制御情報に対してD/A変換及びアップコンバートなどの所定の無線送信処理を施し、アンテナを介して送信する。また、無線通信部150は、アンテナを介して信号を受信し、受信信号に対してダウンコンバート及びA/D(Analog/Digital)変換などの所定の無線受信処理を施す。
図3は、実施の形態1に係る基地局装置200の構成を示すブロック図である。基地局装置200は、URLLCデータを送受信する基地局装置である。図3に示す基地局装置200は、無線通信部210、プロセッサ220、メモリ230、上位I/F部240及び基地局間I/F部250を有する。
無線通信部210は、アンテナを介して信号を受信し、受信信号に対してダウンコンバート及びA/D変換などの所定の無線受信処理を施す。また、無線通信部210は、変調部225から出力される送信信号に対してD/A変換及びアップコンバートなどの所定の無線送信処理を施し、アンテナを介して送信する。同様に、無線通信部210は、RRC制御部227から出力されるRRCメッセージに対してD/A変換及びアップコンバートなどの所定の無線送信処理を施し、アンテナを介して送信する。
プロセッサ220は、例えばCPU、FPGA又はDSPなどを備え、基地局装置200の全体を統括制御する。具体的には、プロセッサ220は、復調部221、復号部222、TPCコマンド生成部223、符号化部224、変調部225、スケジューリング部226、RRC制御部227及びURLLC情報通知部228を有する。
復調部221は、無線通信部210によって受信された受信信号を復調し、得られた復調データを復号部222へ出力する。
復号部222は、復調部221から出力される復調データを復号し、復号結果のURLLCデータを上位I/F部240へ出力する。また、復号部222は、復号結果に含まれるDLの回線品質情報をスケジューリング部226へ出力し、DLのスケジューリングを依頼する。
TPCコマンド生成部223は、URLLCデータの受信品質を測定し、受信品質に基づいて端末装置300からのURLLCデータの送信電力を増加又は減少させるTPCコマンドを生成する。すなわち、TPCコマンド生成部223は、URLLCデータの受信品質が所定品質未満である場合には、URLLCデータの送信電力を増加させるTPCコマンドを生成し、URLLCデータの受信品質が所定品質以上である場合には、URLLCデータの送信電力を減少させるTPCコマンドを生成する。
符号化部224は、上位I/F部240によって上位装置から受信されたURLLCデータを符号化し、得られた符号化データを変調部225へ出力する。また、符号化部224は、TPCコマンド生成部223によって生成されるTPCコマンドを符号化する。符号化部224は、スケジューリング部226によって指定される符号化率でURLLCデータ及びTPCコマンドを符号化する。
変調部225は、符号化部224から出力される符号化データを変調することにより送信信号を生成し、無線通信部210へ出力する。また、変調部225は、符号化されたTPCコマンドを変調する。変調部225は、スケジューリング部226によって指定される変調方式で符号化データ及びTPCコマンドを変調する。
スケジューリング部226は、ダウンリンク(DL)のスケジューリングを実行する。具体的には、スケジューリング部226は、端末装置300へ送信するURLLCデータの符号化率及び変調方式を決定するDLのスケジューリングを実行し、決定した符号化率を符号化部224へ通知するとともに、決定した変調方式を変調部225へ通知する。なお、スケジューリング部226は、端末装置300から報告されるDLの回線品質情報に基づいて、DLの符号化率及び変調方式を決定する。
RRC制御部227は、端末装置300がURLLCデータを送信するタイミングなどのあらかじめ規定された情報を例えば上位装置から取得し、取得した情報をRRCメッセージとして端末装置300へ送信する。また、RRC制御部227は、端末装置300がURLLCデータを送信するタイミングをURLLC情報通知部228へ通知する。
URLLC情報通知部228は、RRC制御部227から通知されるURLLCデータの送信タイミングなどのスケジューリング情報を含むURLLC情報を生成し、基地局間I/F部250を経由して基地局装置100へ送信する。
メモリ230は、例えばRAM又はROMなどを備え、プロセッサ220が処理を実行するために使用する情報を記憶する。
上位I/F部240は、例えばコアネットワークに属する上位装置に接続し、上位装置との間でURLLCデータを送受信する。
基地局間I/F部250は、基地局装置100を含む他の基地局装置と接続し、基地局装置間で情報を送受信する。具体的には、基地局間I/F部250は、URLLCデータのスケジューリング情報を含むURLLC情報を基地局装置100へ送信する。
図4は、実施の形態1に係る端末装置300の構成を示すブロック図である。端末装置300は、基地局装置100との間で通常データを送受信し、基地局装置200との間でURLLCデータを送受信する。図4に示す端末装置300は、プロセッサ310、メモリ320及び無線通信部330を有する。
プロセッサ310は、例えばCPU、FPGA又はDSPなどを備え、端末装置300の全体を統括制御する。具体的には、プロセッサ310は、通常データ処理部301、符号化部302、変調部303、復調部304、復号部305、送信電力制御部306、RRC制御部307、URLLC処理部311、符号化部312、変調部313、復調部314及び復号部315を有する。
通常データ処理部301は、ULの通常データを生成したり、DLの通常データを用いて種々のアプリケーションの処理をしたりする。また、通常データ処理部301は、基地局装置100から送信されるULグラントを取得し、ULの通常データの符号化率及び変調方式をそれぞれ符号化部302及び変調部303に設定する。ただし、通常データ処理部301は、基地局装置100から送信される符号化率制御情報を取得した場合には、臨時符号化率を符号化部302に設定する。さらに、通常データ処理部301は、基地局装置100から送信されるTPCコマンドを取得し、通常データの送信電力の増減を送信電力制御部306に指示する。
通常データ処理部301は、ULの通常データを送信するのに先立って、SRを生成する。このとき、通常データ処理部301は、端末装置300の最大送信電力、URLLC送信電力及び通常データ送信電力の情報を収集し、これらの送信電力情報をSRと共に送信する。URLLC送信電力の情報は、URLLC処理部311から取得することができる。
符号化部302は、通常データ処理部301によって生成される通常データを符号化し、得られた符号化データを変調部303へ出力する。また、符号化部302は、通常データ処理部301によって生成されるSR及び送信電力情報を符号化する。符号化部302は、通常データ処理部301によって指定される符号化率で通常データを符号化する。すなわち、符号化部302は、ULグラントによって通知される符号化率、又は符号化率制御情報によって通知される臨時符号化率で通常データを符号化する。
変調部303は、符号化部302から出力される符号化データを変調することにより送信信号を生成する。また、変調部303は、符号化されたSR及び送信電力情報を変調する。変調部303は、通常データ処理部301によって指定される変調方式で符号化データを変調する。
復調部304は、無線通信部330によって受信された受信信号を復調し、得られた復調データを復号部305へ出力する。
復号部305は、復調部304から出力される復調データを復号し、復号結果の通常データを通常データ処理部301へ出力する。また、復号部305は、復号結果に含まれるULグラント及びTPCコマンドを通常データ処理部301へ出力する。
送信電力制御部306は、変調部303によって変調される通常データ及び変調部313によって変調されるURLLCデータの送信電力を制御する。このとき、送信電力制御部306は、通常データ及びURLLCデータの送信電力の合計が最大送信電力を超えないように制御する。具体的には、送信電力制御部306は、通常データ処理部301及びURLLC処理部311から、TPCコマンドに従った送信電力の増減の指示を受け、通常データ及びURLLCデータそれぞれの送信電力を独立に増減させる。
ただし、送信電力制御部306は、通常データ及びURLLCデータを同時に送信する際に、TPCコマンドに従うと送信電力の合計が最大送信電力を超えると判断した場合には、URLLCデータの送信電力を優先して制御する。すなわち、送信電力制御部306は、URLLC処理部311からの指示に従ってURLLCデータの送信電力を増加させることにより、送信電力の合計が最大送信電力を超える場合には、通常データの送信電力を削減する。換言すれば、送信電力制御部306は、最大送信電力からURLLCデータの送信電力を減算した差の電力を超えない範囲で、通常データの送信電力を制御する。送信電力制御部306は、送信電力が制御された通常データ及びURLLCデータを無線通信部330へ出力する。
RRC制御部307は、基地局装置100、200から送信されるRRCメッセージを受信する。特に、RRC制御部307は、基地局装置100から送信される符号化率制御情報を受信し、臨時符号化率を通常データ処理部301へ通知する。また、RRC制御部307は、基地局装置200との間でURLLCデータ送受信のための接続を確立した際に、あらかじめ規定されたURLLCデータの送信タイミングなどの情報を受信し、URLLC処理部311へ通知する。
URLLC処理部311は、ULのURLLCデータを生成したり、DLのURLLCデータを用いて種々のアプリケーションの処理をしたりする。また、URLLC処理部311は、基地局装置200から送信されるRRCメッセージを取得し、ULのURLLCデータの符号化率及び変調方式をそれぞれ符号化部312及び変調部313に設定する。さらに、URLLC処理部311は、基地局装置200から送信されるTPCコマンドを取得し、URLLCデータの送信電力の増減を送信電力制御部306に指示する。
符号化部312は、URLLC処理部311よって生成されるURLLCデータを符号化し、得られた符号化データを変調部313へ出力する。符号化部312は、URLLC処理部311によって指定される符号化率でURLLCデータを符号化する。
変調部313は、符号化部312から出力される符号化データを変調することにより送信信号を生成する。変調部313は、URLLC処理部311によって指定される変調方式で符号化データを変調する。
復調部314は、無線通信部330によって受信された受信信号を復調し、得られた復調データを復号部315へ出力する。
復号部315は、復調部314から出力される復調データを復号し、復号結果のURLLCデータをURLLC処理部311へ出力する。また、復号部315は、復号結果に含まれるTPCコマンドをURLLC処理部311へ出力する。
メモリ320は、例えばRAM又はROMなどを備え、プロセッサ310が処理を実行するために使用する情報を記憶する。
無線通信部330は、送信電力制御部306から出力される通常データ及びURLLCデータに対してD/A変換及びアップコンバートなどの所定の無線送信処理を施し、アンテナを介して送信する。また、無線通信部330は、アンテナを介して信号を受信し、受信信号に対してダウンコンバート及びA/D変換などの所定の無線受信処理を施す。そして、無線通信部330は、通常データを含む受信信号を復調部304へ出力し、URLLCデータを含む受信信号を復調部314へ出力する。さらに、無線通信部330は、符号化率制御情報を含むRRCメッセージをRRC制御部307へ出力する。
次いで、上記のように構成された無線通信システムにおけるULの通信方法について、図5に示すシーケンス図を参照しながら説明する。
基地局装置200と端末装置300がURLLCデータの送受信のために接続した場合には、URLLCデータのスケジューリング情報を含むURLLC情報が基地局装置200から基地局装置100へ送信される(ステップS101)。URLLCデータの送信タイミングは、あらかじめ規定された周期的なタイミングであるため、基地局装置100は、ULのURLLCデータの送信タイミングをURLLC情報から特定することができる。
端末装置300は、ULで送信すべき通常データが発生した場合に、SRを基地局装置100へ送信する(ステップS102)。このとき、端末装置300は、端末装置300の最大送信電力、URLLCデータの送信に使用するURLLC送信電力、及び通常データの送信に本来使用すべき通常データ送信電力の情報を含む送信電力情報をSRと共に送信する。
SRを受信する基地局装置100は、ULのスケジューリングを実行し、ULの通常データの符号化率及び変調方式を決定する。そして、基地局装置100は、決定した符号化率及び変調方式を含むULグラントを生成し、端末装置300へ送信する(ステップS103)。
ULグラントを受信する端末装置300は、ULグラントに従って通常データの符号化及び変調を実行し、通常データを基地局装置100へ送信する(ステップS104)。このタイミングでは、端末装置300は、通常データのみを送信し、URLLCデータは送信しないため、通常データの符号化率及び変調方式はULグラントに従った符号化率及び変調方式であり、通常データの送信電力はTPCコマンドに従った送信電力である。
そして、URLLC情報に基づいて、URLLCデータの送信タイミングが到来したことを基地局装置100が検知すると、基地局装置100は、SRと共に受信した送信電力情報に基づいて臨時符号化率を設定する。そして、基地局装置100は、臨時符号化率の情報を含む符号化率制御情報をRRCメッセージとして端末装置300へ送信する(ステップS105)。
端末装置300は、符号化率制御情報を受信すると、通常データの符号化率を臨時符号化率に設定する。また、端末装置300は、URLLCデータの送信電力を優先的に確保しつつ、TPCコマンドに従った送信電力制御では送信電力の合計が最大送信電力を超える場合には、通常データの送信電力を削減する。そして、端末装置300は、通常データを基地局装置100へ送信すると同時に(ステップS106)、URLLCデータを基地局装置200へ送信する(ステップS107)。
このように、通常データとURLLCデータが端末装置300から同時に送信されるタイミングでは、基地局装置100が通常データの臨時符号化率を設定し、端末装置300がURLLCデータの送信電力を優先的に確保しつつ、通常データの符号化率を臨時符号化率に設定する。このため、通常データとURLLCデータの送信電力の合計が最大送信電力を超える場合には、通常データの送信電力が削減され、URLLCデータの送信電力が確保される。結果として、URLLCデータに要求される信頼性を満たすことができる。また、通常データが臨時符号化率で符号化されるため、通常データの誤り耐性が向上し、送信電力が削減されても通常データの受信品質低下を抑制することができる。
次に、実施の形態1に係る基地局装置100の動作について、図6に示すフロー図を参照しながら説明する。
基地局装置200から送信されるURLLC情報は、基地局間I/F部120によって受信され(ステップS201)、URLLC情報取得部137によって取得される。これにより、端末装置300がURLLCデータを送信するタイミングなどの情報が特定可能になる。
基地局装置100は通常データを送受信する基地局装置であるため、ULの通常データの送信を要求する端末装置300からのSRが待機される(ステップS202)。そして、端末装置300において送信すべき通常データが発生すると、端末装置300から送信されたSRが無線通信部150によって受信される。このとき、SRと共に、端末装置300の最大送信電力、URLLC送信電力及び通常データ送信電力を含む送信電力情報も受信される。
受信されたSRが復調部133及び復号部134を経て通常データのSRが取得されると(ステップS202Yes)、スケジューリング部136によって、ULのスケジューリングが実行される(ステップS203)。具体的には、スケジューリング部136によって、ULの通常データの符号化率及び変調方式が決定される。そして、スケジューリング部136によって、ULの通常データの符号化率及び変調方式を含むULグラントが生成され、ULグラントは、符号化部131、変調部132及び無線通信部150を経由して端末装置300へ送信される(ステップS204)。
また、通常データ及びURLLCデータが同時に送信される場合に備えて、臨時符号化率設定部138によって、臨時符号化率が算出される(ステップS205)。具体的には、臨時符号化率設定部138によって、送信電力情報に基づく臨時符号化率が算出される。すなわち、例えば最大送信電力をPmax、URLLC送信電力をPur、通常データ送信電力をPemとすると、(Pmax-Pur)/Pemの値に応じた臨時符号化率が算出される。
ここで、URLLC送信電力Purと通常データ送信電力Pemとの合計が最大送信電力Pmax以下であれば、(Pmax-Pur)/Pemの値は1以上であり、この場合にはTPCコマンドに従って端末装置300におけるURLLCデータ及び通常データの送信電力を設定することが可能である。したがって、通常データの送信電力が削減されることもないため、臨時符号化率設定部138によって、スケジューリング部136によって決定された符号化率と同じ符号化率が臨時符号化率に設定される。
一方、URLLC送信電力Purと通常データ送信電力Pemとの合計が最大送信電力Pmaxより大きいと、(Pmax-Pur)/Pemの値は1未満であり、この場合には端末装置300においてTPCコマンドに従った送信電力制御は困難である。したがって、通常データの送信電力が削減されると判断されるため、臨時符号化率設定部138によって、スケジューリング部136によって決定された符号化率よりも小さく、(Pmax-Pur)/Pemの値に応じた臨時符号化率が算出される。ここでは、例えば(Pmax-Pur)/Pemの値が小さいほど小さい臨時符号化率が算出され、通常データの送信電力の削減量が大きいほど、冗長ビットの割合を増加させる臨時符号化率が算出される。
そして、臨時符号化率設定部138によって、URLLC情報に基づき、端末装置300からのURLLCデータの送信タイミングが到来したか否かが判定される(ステップS206)。URLLCデータの送信タイミングが到来していなければ(ステップS206No)、端末装置300はULグラントに応じて通常データのみを送信するため、無線通信部150によって、通常データが受信される(ステップS209)。この通常データは、スケジューリング部136が決定した符号化率及び変調方式で符号化及び変調されているため、復調部133及び復号部134によって対応する復調及び復号が実行される。
これに対して、URLLCデータの送信タイミングが到来していれば(ステップS206Yes)、臨時符号化率を含む符号化率制御情報がRRC制御部139からRRCメッセージとして送信され(ステップS207)、復号部134に臨時符号化率が設定される(ステップS208)。そして、符号化率制御情報を受信した端末装置300から、臨時符号化率で符号化された通常データとURLLCデータが同時に送信され、無線通信部150によって通常データが受信される(ステップS209)。この通常データは、臨時符号化率で符号化されているため、通常データが復調部133によって復号された後、復号部134によって臨時符号化率に対応する復号が実行される。
このように、端末装置300からの送信電力情報に基づいて臨時符号化率が算出され、端末装置300が通常データとURLLCデータを同時に送信するタイミングでは、臨時符号化率に対応する復号が実行される。このため、端末装置300が通常データの送信電力を削減してURLLCデータの送信電力を優先的に確保しても、通常データの受信品質低下を抑制することができる。
次に、実施の形態1に係る端末装置300の動作について、図7に示すフロー図を参照しながら説明する。
通常データ処理部301においては、基地局装置100へ送信すべき通常データの有無が監視され(ステップS301)、送信すべき通常データが発生すると(ステップS301Yes)、端末装置300に関する送信電力情報が取得される(ステップS302)。具体的には、通常データ処理部301によって、端末装置300の最大送信電力と、TPCコマンドに従った場合にURLLCデータの送信に使用されるURLLC送信電力と、TPCコマンドに従った場合に通常データの送信に使用される通常データ送信電力との情報が収集される。
そして、送信電力情報と共に、ULの通常データの送信を要求するSRが無線通信部330から基地局装置100へ送信される(ステップS303)。SRに対して、基地局装置100からULグラントが送信されるため、ULグラントが無線通信部330によって受信される(ステップS304)。ULグラントは、復調部304及び復号部305を経由して、通常データ処理部301へ入力され、通常データ処理部301によって、ULグラントが指定する符号化率及び変調方式が符号化部302及び変調部303に設定される。
このとき、通常データ処理部301によって、RRC制御部307において符号化率制御情報が受信されているか否かが判断される(ステップS305)。判断の結果、符号化率制御情報が受信されていなければ(ステップS305No)、URLLCデータの送信タイミングが到来していないため、上記の符号化率及び変調方式が設定された符号化部302及び変調部303を経由した通常データが無線通信部330から送信される(ステップS310)。
一方、ステップS305の判断の結果、符号化率制御情報が受信されていれば(ステップS305Yes)、通常データ処理部301によって、符号化率制御情報に含まれる臨時符号化率が符号化部302に設定される(ステップS306)。また、符号化率制御情報が受信されている場合には、通常データとURLLCデータが同時に送信されるため、送信電力制御部306によって、URLLCデータの送信電力を優先的に確保する送信電力制御が実行される(ステップS307)。すなわち、URLLCデータについては、TPCコマンドに従った送信電力が確保され、通常データについては、端末装置300の最大送信電力を超えない範囲でTPCコマンドに従った送信電力が設定される。したがって、TPCコマンドに従った送信電力の合計が最大送信電力を超える場合には、送信電力制御部306によって、通常データの送信電力が削減される。
そして、臨時符号化率が設定された符号化部302及び変調部303を経由した通常データの送信電力が制御され、無線通信部330から送信される(ステップS308)。また、ここではURLLCデータの送信タイミングが到来しているため、URLLC処理部311によって生成されたURLLCデータは、符号化部312、変調部313及び送信電力制御部306を経由し、無線通信部330から送信される(ステップS309)。
このように、通常データとURLLCデータが同時に送信されるタイミングでは、通常データの符号化率が臨時符号化率に設定されるとともに、URLLCデータの送信電力が優先的に確保される。このため、URLLCデータに要求される信頼性を満たすことができるとともに、通常データの送信電力が削減された場合でも、通常データの受信品質低下を抑制することができる。
次に、端末装置300の送信電力の推移の具体例について、図8を参照しながら説明する。図8においては、送信電力制御部306が設定する通常データ及びURLLCデータの送信電力の時間推移が示されている。図8において、端末装置300の最大送信電力はPmaxであるものとする。
図8に示すように、時刻T1から時刻T2、時刻T3から時刻T4、時刻T5から時刻T6及び時刻T7から時刻T8においては、それぞれ通常データ401、402、403、404が送信される。また、期間d1、d2、d3は、URLLCデータの送信タイミングであるため、これらの期間においては、それぞれURLLCデータ411、412、413が送信される。
通常データ及びURLLCデータの送信電力は、それぞれ独立に基地局装置100、200から送信されるTPCコマンドによって制御される。通常データ又はURLLCデータの送信タイミングが重複しなければ、例えば通常データ402の送信電力Pem及びURLLCデータ411の送信電力Purのように、TPCコマンドによって制御される送信電力が最大送信電力Pmaxを超えることはない。
これに対して、時刻T5から時刻T6においては、通常データ403が送信されると同時に、期間d2においてURLLCデータ412が送信される。そして、期間d2においては、TPCコマンドによって制御される送信電力の合計が最大送信電力Pmaxを超える。このため、送信電力制御部306によって、URLLCデータ412の送信電力が優先的に確保されるとともに、通常データ403の送信電力が期間d2において削減される。これにより、URLLCデータ412の信頼性を損なうことなく、通常データ403とURLLCデータ412の送信電力の合計を最大送信電力Pmax以下に抑えることができる。また、期間d2においては、通常データ403の符号化率が臨時符号化率に設定されるため、通常データ403の受信品質低下を抑制することができる。
また、時刻T7から時刻T8においては、通常データ404が送信されると同時に、期間d3においてURLLCデータ413が送信される。ただし、期間d3においては、TPCコマンドによって制御される送信電力の合計が最大送信電力Pmaxを超えない。このため、送信電力制御部306によって、通常データ404及びURLLCデータ413の送信電力がTPCコマンドに従った送信電力に設定される。また、期間d3においては、通常データ404の符号化率が臨時符号化率に設定されるが、この臨時符号化率は、基地局装置100からULグラントによって指定される符号化率と同じである。したがって、期間d3においても通常データの符号化率が小さくなることはなく、通常データの送信効率が低下することはない。
以上のように、本実施の形態によれば、通常データを送受信する基地局装置は、URLLCデータの送信タイミングにおいて、端末装置の送信電力情報に応じた臨時符号化率を端末装置へ通知する。そして、端末装置は、通常データ及びURLLCデータを同時に送信する場合に、臨時符号化率によって通常データを符号化し、URLLCデータの送信電力を確保し、必要に応じて通常データの送信電力を削減する。このため、通常データとURLLCデータの送信電力の合計が最大送信電力を超える場合には、通常データの送信電力が削減され、URLLCデータの送信電力が確保される。結果として、URLLCデータに要求される信頼性を満たすことができる。また、通常データが臨時符号化率で符号化されるため、通常データの誤り耐性が向上し、送信電力が削減されても通常データの受信品質低下を抑制することができる。
(実施の形態2)
上記実施の形態1においては、URLLCデータの送信タイミングが到来するたびに、基地局装置100から端末装置300へ臨時符号化率の情報を含む符号化率制御情報が送信されるものとした。実施の形態2においては、通常データとURLLCデータが同時に送信されるタイミングで使用される符号化率のテーブルがあらかじめ基地局装置100から端末装置300へされる場合について説明する。
実施の形態2に係る無線通信システムの構成は、実施の形態1(図1)と同様であるため、その説明を省略する。また、実施の形態2に係る基地局装置200の構成も、実施の形態1(図3)と同様であるため、その説明を省略する。
図9は、実施の形態2に係る基地局装置100の構成を示すブロック図である。図9において、図2と同じ部分には同じ符号を付し、その説明を省略する。図9に示す基地局装置100は、図2に示す基地局装置100の復号部134、臨時符号化率設定部138及びRRC制御部139に代えて、復号部163、符号化率テーブル生成部161及びRRC制御部162を有する。
符号化率テーブル生成部161は、URLLC情報取得部137によってURLLC情報が取得されると、端末装置300の送信電力から求まるパラメータに対応する符号化率を示す符号化率テーブルを生成する。具体的には、符号化率テーブル生成部161は、端末装置300の最大送信電力、URLLC送信電力及び通常データ送信電力から求まるパラメータに対応付けて符号化率を記憶する符号化率テーブルを生成する。
すなわち、符号化率テーブル生成部161は、例えば図10に示すように、最大送信電力Pmax、URLLC送信電力Pur及び通常データ送信電力Pemから求まる(Pmax-Pur)/Pemの値に符号化率を対応付けた符号化率テーブルを生成する。ここで、URLLC送信電力Purと通常データ送信電力Pemとの合計が最大送信電力Pmax以下であれば、(Pmax-Pur)/Pemの値は1以上であり、この場合の符号化率は符号化率テーブルには含まれない。一方、URLLC送信電力Purと通常データ送信電力Pemとの合計が最大送信電力Pmaxより大きいと、(Pmax-Pur)/Pemの値は1未満であり、この場合の符号化率が符号化率テーブルに含まれる。そして、図10に示す例では、(Pmax-Pur)/Pemの値が小さいほど小さい符号化率が記憶されている。
RRC制御部162は、符号化率テーブル生成部161によって符号化率テーブルが生成されると、符号化率テーブルの情報を含むテーブル情報をRRCメッセージとして端末装置300へ送信する。すなわち、RRC制御部162は、基地局装置200からURLLC情報を取得して符号化率テーブルが生成された場合に、テーブル情報を端末装置300へ送信する。
復号部163は、復調部133から出力される復調データを復号し、復号結果の通常データを上位I/F部110へ出力する。また、復号部163は、復号結果に含まれるSRをスケジューリング部136へ出力し、ULのスケジューリングを依頼する。復号部163は、通常、スケジューリング部136が決定したULの符号化率に基づいて復調データを復号するが、通常データがURLLCデータと同時に送信される場合には、符号化率テーブル生成部161が生成した符号化率テーブルから通常データの符号化率を読み出し、URLLCデータと同時に送信される通常データを、読み出した符号化率に基づいて復号する。このとき、復号部163は、SRと共に受信される送信電力情報から(Pmax-Pur)/Pemの値を算出し、算出した値に対応する符号化率を符号化率テーブルから読み出す。
図11は、実施の形態2に係る端末装置300の構成を示すブロック図である。図11において、図4と同じ部分には同じ符号を付し、その説明を省略する。図11に示す端末装置300は、図4に示す端末装置300の通常データ処理部301及びRRC制御部307に代えて、通常データ処理部342及びRRC制御部341を有する。
RRC制御部341は、基地局装置100、200から送信されるRRCメッセージを受信する。特に、RRC制御部341は、基地局装置100から送信されるテーブル情報を受信し、符号化率テーブルを通常データ処理部342へ出力する。また、RRC制御部341は、基地局装置200との間でURLLCデータ送受信のための接続を確立した際に、あらかじめ規定されたURLLCデータの送信タイミングなどの情報を受信し、URLLC処理部311へ通知する。
通常データ処理部342は、ULの通常データを生成したり、DLの通常データを用いて種々のアプリケーションの処理をしたりする。また、通常データ処理部342は、基地局装置100から送信されるULグラントを取得し、ULの通常データの符号化率及び変調方式をそれぞれ符号化部302及び変調部303に設定する。ただし、通常データ処理部342は、通常データとURLLCデータが同時に送信される場合には、符号化率テーブルに従って符号化部302に設定する符号化率を変更する。さらに、通常データ処理部342は、基地局装置100から送信されるTPCコマンドを取得し、通常データの送信電力の増減を送信電力制御部306に指示する。
通常データ処理部342は、ULの通常データを送信するのに先立って、SRを生成する。このとき、通常データ処理部342は、端末装置300の最大送信電力、URLLC送信電力及び通常データ送信電力の情報を収集し、これらの送信電力情報をSRと共に送信する。URLLC送信電力の情報は、URLLC処理部311から取得することができる。
次いで、上記のように構成された無線通信システムにおけるULの通信方法について、図12に示すシーケンス図を参照しながら説明する。図12において、図5と同じ部分には同じ符号を付す。
基地局装置200と端末装置300がURLLCデータの送受信のために接続した場合には、URLLCデータのスケジューリング情報を含むURLLC情報が基地局装置200から基地局装置100へ送信される(ステップS101)。
URLLC情報を受信する基地局装置100は、端末装置300の送信電力から求まるパラメータに対応する符号化率を示す符号化率テーブルを生成する。すなわち、端末装置300の最大送信電力、URLLC電力及び通常データ電力から求められる値に対応付けて通常データの符号化に使用する符号化率を記憶する符号化率テーブルが生成される。そして、符号化率テーブルの情報を含むテーブル情報が、基地局装置100から端末装置300へ送信される(ステップS151)。
端末装置300は、テーブル情報を受信し、符号化率テーブルを保持する。そして、端末装置300は、ULで送信すべき通常データが発生した場合に、SRを基地局装置100へ送信する(ステップS102)。このとき、端末装置300は、端末装置300の最大送信電力、URLLC送信電力及び通常データ送信電力の情報を含む送信電力情報をSRと共に送信する。
SRを受信する基地局装置100は、ULのスケジューリングを実行し、ULの通常データの符号化率及び変調方式を決定する。そして、基地局装置100は、決定した符号化率及び変調方式を含むULグラントを生成し、端末装置300へ送信する(ステップS103)。
ULグラントを受信する端末装置300は、ULグラントに従って通常データの符号化及び変調を実行し、通常データを基地局装置100へ送信する(ステップS104)。このタイミングでは、端末装置300は、通常データのみを送信し、URLLCデータは送信しないため、通常データの符号化率及び変調方式はULグラントに従った符号化率及び変調方式であり、通常データの送信電力はTPCコマンドに従った送信電力である。
そして、端末装置300は、URLLCデータの送信タイミングが到来すると、符号化率テーブルに基づいて、通常データの符号化率を変更する(ステップS152)。すなわち、端末装置300は、最大送信電力、URLLC送信電力及び通常データ送信電力からパラメータを算出し、算出したパラメータに対応する符号化率を符号化率テーブルから読み出して通常データの符号化率とする。
また、端末装置300は、URLLCデータの送信電力を優先的に確保しつつ、TPCコマンドに従った送信電力制御では送信電力の合計が最大送信電力を超える場合には、通常データの送信電力を削減する。そして、端末装置300は、通常データを基地局装置100へ送信すると同時に(ステップS106)、URLLCデータを基地局装置200へ送信する(ステップS107)。
このように、通常データとURLLCデータが端末装置300から同時に送信されるタイミングでは、端末装置300がURLLCデータの送信電力を優先的に確保しつつ、通常データの符号化率を符号化率テーブルに従って変更する。このため、通常データとURLLCデータの送信電力の合計が最大送信電力を超える場合には、通常データの送信電力が削減され、URLLCデータの送信電力が確保される。結果として、URLLCデータに要求される信頼性を満たすことができる。また、通常データが符号化率テーブルに従った符号化率で符号化されるため、通常データの誤り耐性が向上し、送信電力が削減されても通常データの受信品質低下を抑制することができる。
次に、実施の形態2に係る基地局装置100の動作について、図13に示すフロー図を参照しながら説明する。図13において、図6と同じ部分には同じ符号を付し、その詳しい説明を省略する。
基地局装置200から送信されるURLLC情報は、基地局間I/F部120によって受信され(ステップS201)、URLLC情報取得部137によって取得される。そして、符号化率テーブル生成部161によって、端末装置300の送信電力に関するパラメータと符号化率とを対応付ける符号化率テーブルが生成される(ステップS251)。具体的には、端末装置300の最大送信電力Pmax、URLLC送信電力Pur及び通常データ送信電力Pemから求まる(Pmax-Pur)/Pemの値に符号化率を対応付けた符号化率テーブルが生成される。この符号化率テーブルにおいては、例えば(Pmax-Pur)/Pemの値が小さいほど小さい符号化率が記憶されている。したがって、URLLCの送信電力を優先的に確保した場合に通常データの送信電力として使用可能な(Pmax-Pur)が小さく、TPCコマンドに従った通常データ送信電力Pemが大きいほど、冗長ビットの割合を大きくして通常データの誤り耐性を向上させる。換言すれば、URLLCデータの送信電力を優先的に確保する場合の通常データの送信電力の削減量が大きいほど、通常データの符号化率を小さくして誤り耐性を向上させる。
符号化率テーブルが生成されると、RRC制御部162によって、符号化率テーブルの情報を含むテーブル情報がRRCメッセージとして送信される(ステップS252)。したがって、テーブル情報は、URLLCデータの送信タイミングが決定又は変更され、URLLC情報がURLLC情報取得部137によって取得された場合に送信される。
その後、ULの通常データの送信を要求する端末装置300からのSRが待機される(ステップS202)。そして、端末装置300において送信すべき通常データが発生すると、端末装置300から送信されたSRが無線通信部150によって受信される。このとき、SRと共に、端末装置300の最大送信電力、URLLC送信電力及び通常データ送信電力を含む送信電力情報も受信される。
受信されたSRが復調部133及び復号部163を経て通常データのSRが取得されると(ステップS202Yes)、スケジューリング部136によって、ULのスケジューリングが実行される(ステップS203)。スケジューリングにより生成されたULグラントは、符号化部131、変調部132及び無線通信部150を経由して端末装置300へ送信される(ステップS204)。
そして、復号部163によって、URLLC情報に基づき、端末装置300からのURLLCデータの送信タイミングが到来したか否かが判定される(ステップS206)。URLLCデータの送信タイミングが到来していなければ(ステップS206No)、端末装置300はULグラントに応じて通常データのみを送信するため、無線通信部150によって、通常データが受信される(ステップS209)。この通常データは、スケジューリング部136が決定した符号化率及び変調方式で符号化及び変調されているため、復調部133及び復号部163によって対応する復調及び復号が実行される。
これに対して、URLLCデータの送信タイミングが到来していれば(ステップS206Yes)、復号部163によって、端末装置300の送信電力情報に対応する符号化率が符号化率テーブルから読み出され、復号に用いる符号化率として設定される(ステップS253)。すなわち、SRと共に受信された送信電力情報から、(Pmax-Pur)/Pemの値が算出され、算出された値に対応する符号化率が符号化率テーブルから読み出され、復号部163に設定される。そして、端末装置300から通常データとURLLCデータが同時に送信されると、無線通信部150によって通常データが受信される(ステップS209)。この通常データは、符号化率テーブルに従った符号化率で符号化されているため、通常データが復調部133によって復号された後、復号部163によって、設定済みの符号化率に対応する復号が実行される。
このように、端末装置300の送信電力に関するパラメータごとの符号化率を記憶する符号化率テーブルが生成され、端末装置300が通常データとURLLCデータを同時に送信するタイミングでは、符号化率テーブルから読み出された符号化率に対応する復号が実行される。このため、端末装置300が通常データの送信電力を削減してURLLCデータの送信電力を優先的に確保しても、通常データの受信品質低下を抑制することができる。
次に、実施の形態2に係る端末装置300の動作について、図14に示すフロー図を参照しながら説明する。図14において、図7と同じ部分には同じ符号を付し、その詳しい説明を省略する。
基地局装置100からRRCメッセージとして送信されるテーブル情報は、無線通信部330によって受信される(ステップS351)。そして、テーブル情報は、RRC制御部341によって取得され、符号化率テーブルが通常データ処理部342によって保持される。
通常データ処理部342においては、基地局装置100へ送信すべき通常データの有無が監視され(ステップS301)、送信すべき通常データが発生すると(ステップS301Yes)、端末装置300に関する送信電力情報が取得される(ステップS302)。そして、送信電力情報と共に、ULの通常データの送信を要求するSRが無線通信部330から基地局装置100へ送信される(ステップS303)。SRに対して、基地局装置100からULグラントが送信されるため、ULグラントが無線通信部330によって受信される(ステップS304)。ULグラントは、復調部304及び復号部305を経由して、通常データ処理部342へ入力され、通常データ処理部342によって、ULグラントが指定する符号化率及び変調方式が符号化部302及び変調部303に設定される。
このとき、通常データ処理部342によって、通常データがURLLCデータと同時に送信されるか否かが判断される(ステップS352)。判断の結果、URLLCデータと同時に送信されない場合には(ステップS352No)、上記の符号化率及び変調方式が設定された符号化部302及び変調部303を経由した通常データが無線通信部330から送信される(ステップS310)。
一方、ステップS352の判断の結果、URLLCデータと同時に送信される場合には(ステップS352Yes)、通常データ処理部342によって、符号化率テーブルが参照され、送信電力に関するパラメータに対応する符号化率が符号化部302に設定される(ステップS353)。すなわち、(Pmax-Pur)/Pemの値に対応する符号化率が符号化率テーブルから読み出され、符号化部302に設定される。また、通常データとURLLCデータが同時に送信される場合には、送信電力制御部306によって、URLLCデータの送信電力を優先的に確保する送信電力制御が実行される(ステップS307)。
そして、符号化率テーブルから読み出された符号化率が設定された符号化部302及び変調部303を経由した通常データの送信電力が制御され、無線通信部330から送信される(ステップS308)。また、ここではURLLCデータの送信タイミングが到来しているため、URLLC処理部311によって生成されたURLLCデータは、符号化部312、変調部313及び送信電力制御部306を経由し、無線通信部330から送信される(ステップS309)。
このように、通常データとURLLCデータが同時に送信されるタイミングでは、符号化率テーブルから読み出された符号化率で通常データが符号化されるとともに、URLLCデータの送信電力が優先的に確保される。このため、URLLCデータに要求される信頼性を満たすことができるとともに、通常データの送信電力が削減された場合でも、通常データの受信品質低下を抑制することができる。
以上のように、本実施の形態によれば、通常データを送受信する基地局装置は、URLLC情報を他の基地局装置から受信すると、端末装置の送信電力に関するパラメータに対応付けて通常データの符号化率を記憶する符号化率テーブルを生成して端末装置へ通知する。そして、端末装置は、通常データ及びURLLCデータを同時に送信する場合に、符号化率テーブルから読み出される符号化率によって通常データを符号化し、URLLCデータの送信電力を確保し、必要に応じて通常データの送信電力を削減する。このため、通常データとURLLCデータの送信電力の合計が最大送信電力を超える場合には、通常データの送信電力が削減され、URLLCデータの送信電力が確保される。結果として、URLLCデータに要求される信頼性を満たすことができる。また、通常データが符号化率テーブルから読み出された符号化率で符号化されるため、通常データの誤り耐性が向上し、送信電力が削減されても通常データの受信品質低下を抑制することができる。さらに、URLLCデータの送信タイミングが到来するたびに通常データの符号化率を端末装置へ通知することなく、効率的に通常データの符号化率を変更することができる。
なお、上記各実施の形態においては、通常データ及びURLLCデータが同時に送信される場合に、通常データの符号化率を変更するものとしたが、通常データの変調方式を変更しても良い。すなわち、上記各実施の形態では、通常データの送信電力が削減される場合に、通常データの符号化率を小さくして通常データの誤り耐性を向上したが、例えば変調方式を64QAM(Quadrature Amplitude Modulation)から16QAMへ変更するなど、変調多値数を小さくして通常データの誤り耐性を向上することも可能である。変調方式を変更する場合には、上記実施の形態1と同様に、URLLCデータの送信タイミングが到来するたびに、臨時の変調方式が基地局装置100から端末装置300へ通知されても良い。同様に、上記実施の形態2と同様に、端末装置300の送信電力に関するパラメータと変調方式とを対応付けるテーブルが端末装置300へ送信されても良い。
このように、基地局装置100は、通常データの符号化率及び変調方式の一方又は両方を含む送信方法を端末装置300に指定し、端末装置300は、通常データとURLLCデータを同時に送信する際に、基地局装置100から指定された送信方法で通常データを送信する。これにより、端末装置300がURLLCデータの送信電力を優先的に確保し、通常データの送信電力を削減しても、通常データの受信品質低下を抑制することができる。
また、上記各実施の形態においては、優先度の高いデータとしてURLLCデータを例に挙げて説明したが、送信電力が優先的に確保されるのは必ずしもURLLCデータでなくても良い。要するに、二元接続において優先度に差がある2種類のデータが同時に送信される場合に、上記各実施の形態を適用することが可能である。
110、240 上位I/F部
120、250 基地局間I/F部
130、220、310 プロセッサ
131、224、302、312 符号化部
132、225、303、313 変調部
133、221、304、314 復調部
134、163、222、305、315 復号部
135、223 TPCコマンド生成部
136、226 スケジューリング部
137 URLLC情報取得部
138 臨時符号化率設定部
139、162、227、307、341 RRC制御部
140、230、320 メモリ
150、210、330 無線通信部
161 符号化率テーブル生成部
228 URLLC情報通知部
301、342 通常データ処理部
306 送信電力制御部
311 URLLC処理部

Claims (11)

  1. 端末装置から送信される第1のデータの時間区間と第2のデータの時間区間との間に重なりがある場合の、前記第1のデータの送信方法を指定する情報を前記端末装置へ送信する送信部と、
    前記端末装置からの前記第1のデータの受信処理を実行する受信処理部とを有し、
    前記送信部は、
    前記端末装置の送信電力に関するパラメータの値と前記第1のデータの符号化率及び変調方式の少なくとも1つとの間の関係を示す情報を前記端末装置へ送信する
    ことを特徴とする基地局装置。
  2. 前記第1のデータと前記第2のデータは時間長が異なることを特徴とする請求項1記載の基地局装置。
  3. 前記第1のデータの送信方法を指定する情報を利用し、前記端末装置からの前記第1のデータを受信処理することを特徴とする請求項1記載の基地局装置。
  4. 前記送信部は、
    前記第1のデータの送信方法を指定する情報を、前記第2のデータの送信タイミングの前に、前記端末装置へ送信することを特徴とする請求項1~3のいずれか1つに記載の基地局装置。
  5. 前記第1のデータの送信方法を指定する情報は、前記第1のデータの送信電力と前記第2のデータの送信電力との和が前記端末装置の最大送信可能電力又は最大送信許可電力のいずれかを超える場合に利用されることを特徴とする請求項1~3のいずれか1つに記載の基地局装置。
  6. 第1のデータと第2のデータとが同時に送信される場合の、前記第1のデータの送信方法を指定する情報を受信する受信部と、
    前記第1のデータに対する送信処理を実行する第1送信処理部と、
    前記第2のデータに対する送信処理を実行する第2送信処理部と、
    前記第1のデータ及び前記第2のデータの送信電力を制御する送信電力制御部とを有し、
    前記第1送信処理部は、
    前記第1のデータ及び前記第2のデータが同時に送信される場合に、前記受信部によって受信された前記情報に応じた送信方法で送信処理を実行する
    ことを特徴とする端末装置。
  7. 前記第1のデータと前記第2のデータは時間長が異なることを特徴とする請求項6記載の端末装置。
  8. 前記送信電力制御部は、
    自装置の最大送信電力から前記第2のデータの送信電力を減算した差の電力を超えない範囲で前記第1のデータの送信電力を制御することを特徴とする請求項6又は7記載の端末装置。
  9. 前記第1送信処理部は、
    前記第2のデータの送信タイミングに前記受信部によって受信された前記情報が指定する符号化率又は変調方式で前記第1のデータを符号化又は変調することを特徴とする請求項6又は7記載の端末装置。
  10. 前記受信部は、
    自装置の送信電力に関するパラメータの値と前記第1のデータの符号化率及び変調方式の少なくとも1つとの間の関係を示す情報を受信し、
    前記第1送信処理部は、
    前記第1のデータ及び前記第2のデータが同時に送信される場合に、前記受信部によって受信された前記情報から前記パラメータの値に対応する符号化率及び変調方式の少なくとも1つを決定し、決定した符号化率と変調方式を前記第1のデータに適用することを特徴とする請求項6又は7記載の端末装置。
  11. 端末装置と、前記端末装置から第1のデータを受信する第1の基地局装置と、前記端末装置から第2のデータを受信する第2の基地局装置とを有する無線通信システムであって、
    前記第1の基地局装置は、
    前記第1のデータと前記第2のデータとが前記端末装置から同時に送信される場合の、前記第1のデータの送信方法を指定する情報を前記端末装置へ送信する送信部と、
    前記送信部によって送信された前記情報に応じて、前記端末装置から前記第2のデータと同時に送信される前記第1のデータの受信処理を実行する受信処理部と
    を有し、
    前記端末装置は、
    前記送信部から送信された前記情報を受信する受信部と、
    前記第1のデータに対する送信処理を実行する第1送信処理部と、
    前記第2のデータに対する送信処理を実行する第2送信処理部と、
    前記第1のデータ及び前記第2のデータの送信電力を制御する送信電力制御部とを有し、
    前記第1送信処理部は、
    前記第1のデータ及び前記第2のデータが同時に送信される場合に、前記受信部によって受信された前記情報に応じた送信方法で送信処理を実行する
    ことを特徴とする無線通信システム。
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