JP7120238B2 - 発報制御システム、検知ユニット、ケアサポートシステムおよび発報制御方法 - Google Patents

発報制御システム、検知ユニット、ケアサポートシステムおよび発報制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、例えば、対象者の日常の生活を支援するケアサポートシステムに適用され、スタッフが所持する端末への発報を制御する発報制御システムと、その発報制御システムを含む検知ユニットと、その発報制御システムを含むケアサポートシステムと、発報制御方法とに関するものである。
従来から、高齢者や被介護者の生活を支援するためのシステムが種々提案されている。例えば、特許文献1では、複数の住戸からなる高齢者向けの集合住宅において、入居者の過去の行動を記録し、その行動の有無を安否確認の要否の判断に利用するシステムが提案されている。すなわち、このシステムでは、各住戸内における入居者の行動の有無、および当該入居者の行動の有無が検出された日時を示す検出情報が、住戸制御装置の検出情報記憶部に逐次記憶される。そして、安否確認の実行時には、親機から安否事前確認信号を各住戸の住戸制御装置に送信する。各住戸制御装置では、安否事前確認信号を受信した時以前の所定時間以内に入居者の行動が有ったことを示す検出情報が、検出情報記憶部に記憶されているか否かを判定し、記憶されている場合は、その旨を示す判定結果情報を親機に送信する。この判定結果情報を受けた親機では、判定結果情報を送信してきた住戸制御装置が設置されている住戸の入居者を、安否確認対象外に設定する。
これにより、親機では、過去に行動があった入居者の安否状況についての情報(安否状況情報)をディスプレイに表示させる必要がなく(上記入居者が無事であると推定されるため)、過去に行動が検出されていない残りの入居者についての安否状況情報だけをディスプレイに表示することができる。つまり、ディスプレイにて安否状況情報を表示すべき入居者(安否状況を確認すべき入居者)の数を減らすことができる。その結果、ディスプレイで表示される安否状況情報に基づいて管理者が安否確認を行うときの作業負荷を減らすことができる。
特開2010-61414号公報(請求項1、段落〔0010〕、〔0011〕、〔0021〕、〔0061〕、図1~図3等参照)
ところで、病院等の医療機関や介護施設などにおいて、患者や被介護者(以下、対象者とも称する)の行動や姿勢(以下、例として「行動」について記述する)を監視し、必要に応じて警報を発するシステムがある。このようなシステムでは、対象者の行動をカメラで撮影し、取得される画像に対して画像認識処理を行い、画像認識に基づいて、対象者の行動が危険な状態(例えば転倒)であるか否かを判断する。そして、危険な状態である場合には、スタッフが所持する端末に警報を通知(発報)する。これにより、スタッフは、対象者のもとへ駆けつけて対象者の状態を確認することが可能となる。
上記のように、従来は、対象者の行動を検出するにあたって、画像認識により対象者の体の動きのみを検出していた。このため、対象者の行動が、危険な状態ではない日常の行動(普段から行っている行動)であっても、体の動き方によっては、端末に通知すべき状況と判定して、結果的に誤報を通知する場合があった。例えば、対象者が床面上で転倒している状態に近い姿勢でストレッチを行っている場合、危険な状態として通知すべき状況にはないが、画像上では「転倒」と判定されるため、誤報を通知する場合があった。また、逆に、通知すべき状況であっても通知すべき状況と判定せず、結果的として失報する場合もあった。例えば、対象者が床面上でつまづいた場合、転倒として通知すべき状況にあるが、画像上では体の動きが小さいため、通知すべき状況と判定されず、失報する場合があった。
このように、従来は、対象者の体の動きのみを検出していたため、体の動き方によっては行動を正確に判断することができず(通知すべき行動か通知すべきでない行動かを正確に判断することができず)、その結果、誤報や失報の発生を抑えることができなかった。
なお、特許文献1のシステムでは、入居者の過去の所定時間内の行動の有無を検出しているが、過去の行動を考慮して、現在の行動を正確に判断する手段や方法についての開示は一切ない。
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたものであり、その目的は、対象者の過去の行動に基づく情報から、対象者の現在の行動や姿勢を正確に判断するとともに、正確な判断に基づく発報制御によって、誤報や失報の発生を抑えることができる発報制御システムと、その発報制御システムを含む動体検知ユニットと、その発報制御システムを含むケアサポートシステムと、発報制御方法とを提供することにある。
本発明の一側面に係る発報制御システムは、居室内での対象者の行動または姿勢と、前記行動または前記姿勢をとる位置とを検知する行動検知部と、前記行動または前記姿勢の継続時間を計時する計時部と、過去の所定期間において、前記行動検知部によって検知された前記対象者の行動または姿勢と、前記行動または前記姿勢をとる位置と、前記計時部によって計時された前記行動または前記姿勢の継続時間とを、前記対象者の過去の行動情報として記憶するとともに、前記行動情報に応じて設定される許容時間を記憶する行動情報記憶部と、前記行動情報記憶部に記憶された情報と、現在の前記対象者の行動または姿勢について前記行動検知部および前記計時部によって検知される情報とに基づいて、スタッフが所持する端末への警報の発報を制御する発報制御部とを備え、前記発報制御部は、前記許容時間よりも、現在の前記居室内での前記対象者の行動または姿勢の継続時間が長い場合に、前記端末に発報する。
本発明の他の側面に係る検知ユニットは、前記居室内に設置される検知ユニットであって、上述した発報制御システムを含む。
本発明のさらに他の側面に係るケアサポートシステムは、上述した発報制御システムを含むケアサポートシステムであって、前記居室内に設置される検知ユニットと、前記検知ユニットから出力される情報を管理する管理サーバーとを含み、前記検知ユニットが、前記行動検知部および前記計時部を含み、前記管理サーバーが、前記行動情報記憶部および前記発報制御部を含む。
本発明のさらに他の側面に係る発報制御方法は、現在の居室内での対象者の行動または姿勢と、前記行動または前記姿勢をとる位置と、前記行動または前記姿勢の継続時間とを検知する行動検知工程と、過去の所定期間における、前記居室内での前記対象者の行動または姿勢と、前記行動または前記姿勢をとる位置と、前記行動または前記姿勢の継続時間とを含む過去の行動情報と、現在の前記対象者の行動または姿勢について前記行動検知工程にて検知される情報とに基づいて、スタッフが所持する端末への警報の発報を制御する発報制御工程とを含み、前記発報制御工程では、過去の前記行動情報に応じて設定される許容時間よりも、現在の前記居室内での前記対象者の行動または姿勢の継続時間が長い場合に、前記端末に発報する。
対象者の過去の行動に基づく情報(例えば過去の行動位置およびその継続時間に応じて決まる許容時間)を、現在の行動や姿勢の判断に利用することにより、現在の行動や姿勢を正確に判断することができる。したがって、正確な判断に基づく発報制御により、誤報や失報の発生を抑えることができる。
本発明の実施の一形態に係る施設型のケアサポートシステムの概略の構成を示す説明図である。 上記ケアサポートシステムの動体検知ユニットが設置された居室内の様子を模式的に示す説明図である。 上記動体検知ユニットの概略の構成を示すブロック図である。 上記動体検知ユニットの光学検出部の詳細な構成を示すブロック図である。 訪問型のケアサポートシステムの概略の構成を示す説明図である。 上記施設型のケアサポートシステムが有する管理サーバーの詳細な構成を示すブロック図である。 上記管理サーバーの行動情報記憶部に記憶される各種情報の一例を示す説明図である。 上記行動情報記憶部に記憶される各種情報の他の例を示す説明図である。 上記行動情報記憶部に記憶される各種情報のさらに他の例を示す説明図である。 上記動体検知ユニットの光学検出部での撮影によって取得された居室内の画像を模式的に示す説明図である。 上記ケアサポートシステムにおける発報制御による処理の流れを示すフローチャートである。 上記ケアサポートシステムにおける他の発報制御による処理の流れを示すフローチャートである。 上記ケアサポートシステムにおけるさらに他の発報制御による処理の流れを示すフローチャートである。 上記ケアサポートシステムにおけるさらに他の発報制御による処理の流れを示すフローチャートである。
本発明の実施の一形態について、図面に基づいて説明すれば、以下の通りである。なお、本明細書において、スタッフとは、医療、介護または看護に従事する従事者(医師、介護士(介護者)、看護師など)を指し、対象者とは、スタッフによってケアされる対象となる者(被介護者、患者など)を指す。また、ケアとは、医療、介護または看護に関して対象者を世話することを指す。
本実施形態の発報制御システムおよび発報制御方法は、以下で示すケアサポートシステムまたはそのケアサポートシステムに含まれる動体検知ユニットに適用可能である。上記ケアサポートシステムには、大きく分けて、施設型と、訪問型(訪問医療型、訪問介護型、訪問看護型を含む)とがある。以下、各タイプのケアサポートシステムについて順に説明する。
〔ケアサポートシステム(施設型)〕
図1は、本実施形態の施設型のケアサポートシステム1の概略の構成を示す説明図である。ケアサポートシステム1は、介護施設に入居している被介護者や、病院に入院している患者(被看護者)の日常の生活を支援するためのシステムであり、見守りシステムとも呼ばれている。被介護者および被看護者は、ケアサポートシステム1による支援の対象者である。ここでは、例として、ケアサポートシステム1が介護施設内で構築されている場合について説明する。
介護施設Sには、スタッフステーション100および居室101が設けられている。スタッフステーション100は、介護施設Sで過ごす被介護者の生活をサポートするスタッフTのいわゆる詰め所である。このスタッフステーション100には、管理サーバー100aが設けられている。管理サーバー100aは、通信回線200を介して、居室101に設置される後述の動体検知ユニット10と通信可能に接続されており、中央演算処理装置(CPU;Central Processing Unit)を含んで構成される。上記の通信回線200は、例えば有線LAN(Local Area Network)、無線LAN、インターネット回線などで構成される。
管理サーバー100aは、通信回線200を介して、動体検知ユニット10から送信される各種の情報(例えば居室101内の撮影画像や被介護者の生体情報(例えば呼吸状態を示すバイタルデータ)を受信して管理するとともに、受信した情報を表示部100b1に表示させる。これにより、スタッフステーション100内では、スタッフTは、表示部100b1に表示された情報を見て、被介護者の状態(例えば転倒の有無や呼吸状態)を把握することができる。表示部100b1は、例えば管理サーバー100aと通信可能に接続されるパーソナルコンピュータ100bのディスプレイで構成することができる。なお、管理サーバー100aは、パーソナルコンピュータ100bと一体的に構成されてもよい。なお、管理サーバー100aの詳細な構成については後述する。
また、スタッフTは、管理サーバー100aと通信回線200を介して無線通信可能な端末300を所持しているため、端末300を操作して管理サーバー100aにアクセスして、種々の情報を取得することが可能である。さらに、スタッフTは、管理サーバー100aから端末300に送信される各種情報を、端末300の画面に表示させて、被介護者の状態を把握することも可能である。なお、上記の端末300としては、例えば、タブレットやスマートフォンなどの多機能型携帯端末や、ノート型パーソナルコンピュータを想定することができる。
居室101は、介護施設Sにおいて少なくとも1つ設けられており、図1では例として居室101が2つ設けられている場合を示している。居室101内には、被介護者が使用するベッド102が1つ設置されている。なお、居室101として、ここでは1人部屋を想定しているが、2人部屋や4人部屋等の多床室であってもよい。多床室の場合、居室101内で過ごす被介護者の数だけ、ベッド102が設置される。
図2は、動体検知ユニット10が設置された居室101内の様子を模式的に示す説明図である。図1および図2に示すように、動体検知ユニット10は、各居室101の天井部101aに設置され、通信回線200と通信可能に接続されている。なお、居室101内に複数のベッド102が設置されている場合、動体検知ユニット10は、居室101内のベッド102に対応する数だけ設置される。
〔動体検知ユニット〕
次に、動体検知ユニット10について説明する。図3は、動体検知ユニット10の概略の構成を示すブロック図である。動体検知ユニット10は、被介護者(対象者)の居室101内に設置され、居室101内の被介護者の状態を被介護者とは非接触で検知する非接触センサである。この動体検知ユニット10は、画像認識システム20、電波検出部30、ユニット制御部40および計時部45を備えている。動体検知ユニット10は、電波検出部30をはじめ、後述する光学検出部23など、種々のセンサを備えていることから、センサボックスとも呼ばれる。計時部45は、時間を計時するタイマーで構成されており、特に、後述する行動検知部27によって検知される被介護者の行動または姿勢の継続時時間を計時する。
(電波検出部)
電波検出部30は、電波の放射および受信によって、居室101内での被介護者の状態を検知するセンサである。電波検出部30は、不図示の放射部および受信部を備えており、例えば24GHz帯のマイクロ波を放射し、被介護者にて反射してドップラーシフトした反射波を受信するマイクロ波ドップラーセンサによって構成される。これにより、電波検出部30は、受信した反射波から、被介護者の呼吸状態(呼吸数)、睡眠状態(睡眠または覚醒)、心拍数などを生体情報(バイタルデータ)として検出することができる。
なお、被介護者が呼吸しているとき(睡眠中も含む)、被介護者の呼吸による体の微小な動き(微体動)が生じる。このため、被介護者の呼吸状態や睡眠状態を検出することは、被介護者の微体動を検出するのと同じである。このことから、電波検出部30は、被介護者(被検者)の微体動を検出する微体動検出部として機能しているとも言うことができる。
また、電波検出部30は、電波(マイクロ波)を放射し、被介護者にて反射してきた電波(反射波)の周波数と、放射した電波の周波数とを比較することにより、被介護者の身体の動き(体動)を検出することもできる。なお、電波検出部30は、体動および微体動のどちらか一方のみを検出するセンサであってもよい。
(ユニット制御部)
ユニット制御部40は、画像認識システム20および電波検出部30の動作を制御するとともに、画像認識システム20および電波検出部30から得た情報に対して画像処理や信号処理を行い、得られた結果を被介護者の状態に関する情報として管理サーバー100aに出力する制御基板である。
ユニット制御部40は、主制御部41、情報処理部42、インターフェース部43、記憶部24および画像認識部25を備えている。記憶部24および画像認識部25は、ここではユニット制御部40に設けられているが、ユニット制御部40とは独立して設けられていてもよい。なお、記憶部24および画像認識部25の詳細については後述する。
主制御部41は、動体検知ユニット10内の各部の動作を制御するCPUで構成されている。情報処理部42および画像認識部25は、上記のCPUで構成されてもよいし(主制御部41と一体化されていてもよいし)、他の演算部や、特定の処理を行う回路で構成されてもよい。
情報処理部42は、画像認識システム20の後述する光学検出部23から出力される情報(例えば画像データ)や、電波検出部30から出力される情報(例えば呼吸状態に関するデータ)に対して、所定のアルゴリズムに基づいた信号処理を行う。信号処理によって得られた情報は、画像認識システム20(特に画像認識部25)での画像認識に利用される。
インターフェース部43には、通信回線200のネットワークケーブル(不図示)が電気的に接続される。画像やマイクロ波に基づいて動体検知ユニット10が検出した被介護者の状態に関する情報は、インターフェース部43および通信回線200を介して管理サーバー100aに送信される。
(画像認識システム)
画像認識システム20は、照明部21、照明制御部22および光学検出部23を備えている。
照明部21は、暗闇での撮影を可能にすべく、赤外線(例えば近赤外光)を発光するLED(Light Emitting Diode)を含んで構成されており、居室101の天井部101aに位置して、居室101内を照明する。例えば、照明部21は、複数のLEDを有しており、居室101内の床面101b(図2参照)や、天井部101aと床面101bとをつなぐ壁を照明する。照明部21による照明(赤外線の発光)の制御は、照明制御部22によって行われる。
光学検出部23は、照明部21の照明のもとで居室101内を撮影して画像を取得する撮像部であり、特に、居室101内の被介護者を撮影して赤外画像を取得する赤外画像センサである。光学検出部23で取得された居室101内の画像の情報(画像データ)は、後述する記憶部24に一時的に記憶された後、例えば管理サーバー100aからの送信要求に基づいて管理サーバー100aに送信される。光学検出部23の詳細な構成は、以下の通りである。
図4は、光学検出部23の詳細な構成を示すブロック図である。光学検出部23は、居室101の天井部101aに、照明部21と隣接して配置されており、撮影によって視野方向が直下である直上視点の画像を取得する。この光学検出部23は、レンズ51、撮像素子52、AD(analog/digital)変換部53、画像処理部54および制御演算部55を備えている。
レンズ51は、例えば固定焦点レンズであり、一般的な超広角レンズや魚眼レンズで構成されている。超広角レンズとしては、対角画角が150°以上のレンズを用いることができる。これにより、天井部101aから床面101bに向かって居室101内を撮影することが可能となる。
撮像素子52は、例えばCCD(Charge Coupled Device)やCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)といったイメージセンサで構成されている。撮像素子52は、真っ暗な環境でも被介護者の状態が画像として検出できるように、IRカットフィルタを除去して構成されている。撮像素子52からの出力信号は、AD変換部53に入力される。
AD変換部53は、撮像素子52によって撮像された画像のアナログの画像信号を受信し、そのアナログの画像信号をデジタルの画像信号に変換する。AD変換部53から出力されるデジタルの画像信号は、画像処理部54に入力される。
画像処理部54は、AD変換部53から出力されるデジタルの画像信号を受信し、そのデジタルの画像信号に対して、例えば黒補正、ノイズ補正、色補間、ホワイトバランスなどの画像処理を実行する。画像処理部54から出力される画像処理後の信号は、画像認識部25に入力される。
制御演算部55は、撮像素子52の制御に関する例えばAE(Automatic Exposure)などの演算を実行するとともに、撮像素子52に対して露光時間やゲインなどの制御を実行する。また、制御演算部55は、必要に応じて、照明部21に対して好適な光量設定や配光設定などの演算を実行するとともに、制御を実行する。なお、制御演算部55に、上述の照明制御部22の機能を持たせるようにしてもよい。
上記した画像認識システム20は、さらに、上述した記憶部24および画像認識部25を備えている。
記憶部24は、ユニット制御部40が実行する制御プログラムや各種の情報を記憶するメモリであり、例えばRAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、不揮発性メモリなどで構成されている。
画像認識部25は、光学検出部23にて取得された画像の画像データに対して画像認識処理を行う。より具体的には、画像認識部25は、光学検出部23の画像処理部54が画像処理を実行した後の画像データに対して、例えば対象物の輪郭を抽出してパターンマッチング等の手法で形状を認識する画像認識処理を実行する。これにより、画像認識部25は、居室101内にいる被介護者の状態(行動または姿勢)を認識することができる。居室101内にいる被介護者の状態としては、起床、離床、入床(臥床)、転倒などを想定できる。また、画像認識部25は、上記の画像処理により、居室101内で被介護者が行動または姿勢をとる位置も併せて認識(検知)することができる。
よって、画像認識システム20の特に光学検出部23および画像認識部25は、居室101内で被介護者がとる行動または姿勢と、居室101内で被介護者が行動または姿勢をとる位置とを検知する行動検知部27を構成していると言える。なお、行動検知部27は、過去における被介護者の行動または姿勢の検知と、現在における被介護者の行動または姿勢の検知とを両方行う。
なお、一般的に、「行動」とは、体の動き(動的な状態)を指し、「姿勢」とは、体の構え(静的な状態)を指すが、被介護者の状態(例えば転倒)は、動的な「行動」(転倒という動作)として捉えてもよく、静的な「姿勢」(転倒した状態)として捉えてもよい。
〔ケアサポートシステム(訪問型)〕
図5は、訪問型のケアサポートシステム1の概略の構成を示す説明図である。訪問型のケアサポートシステム1は、被介護者や被看護者などの、健康を管理する対象者のそれぞれの自宅(例えば居室110)に上述した動体検知ユニット10を設置し、各動体検知ユニット10を、通信回線200を介して管理サーバー100aと通信可能に接続して構成されており、建物ごとに動体検知ユニット10を設置した点を除けば、施設型のケアサポートシステム1と基本的な構成は同じである。
〔管理サーバーの詳細な構成〕
次に、上述した管理サーバー100aの詳細な構成について説明する。なお、以下では、施設型のケアサポートシステム1を例として説明するが、訪問型のケアサポートシステム1でも同様の構成を適用することができる。
図6は、管理サーバー100aの詳細な構成を示すブロック図である。管理サーバー100aは、記憶部501と、通信部502と、制御部503とを含んでいる。
記憶部501は、例えばハードディスクで構成されており、主記憶部501aと、行動情報記憶部501bと、レイアウト情報記憶部501cとを含んでいる。主記憶部501aは、動体検知ユニット10から送信される各種情報、および制御部503が実行するプログラムを記憶している。上記各種情報には、例えば、被介護者の日々の体温、体動(動き、単位時間あたりの動きの回数、動きの量を含む)、微体動(呼吸数)、血圧、睡眠状態などの生体情報(バイタルデータ)や、光学検出部23での撮影によって取得された画像情報および画像認識部25での画像認識結果、計時部45で計時された時間情報などが含まれる。なお、上記各種情報は、管理サーバー100a(例えば全体制御部511)からの情報の送信要求に応じて、動体検知ユニット10から管理サーバー100aに送信されてもよいし、動体検知ユニット10から自動的に管理サーバー100aに送信されてもよい。
行動情報記憶部501bは、過去の所定期間における、(1)居室101内での被介護者の行動または姿勢と、(2)居室101内で被介護者がとる行動または姿勢の位置と、(3)その行動または姿勢の継続時間とを、被介護者の過去の行動情報として記憶するとともに、(4)過去の上記行動情報に応じて設定される許容時間を記憶する。
上記(1)の「行動または姿勢」と、上記(2)の「位置」とは、動体検知ユニット10の行動検知部27によって取得される。なお、上記(2)の「位置」としては、ここでは、画像認識によって得られる被介護者の形状(シルエット)の重心を考える。
上記(3)の「継続時間」については、動体検知ユニット10の計時部45によって取得される。なお、上記「継続時間」は、日々の継続時間の平均値であってもよいし、過去の最大値であってもよいし、直近の日(例えば昨日)の継続時間であってもよい。
上記(4)の「許容時間」は、後述する現在の行動または姿勢の継続時間との比較対象となる閾値を示すものであって、被介護者が危険な状態ではないと考えられる上記継続時間の許容範囲の上限を指す。この「許容時間」は、例えばパーソナルコンピュータ100b(図1参照)での設定入力により、上記(3)の過去の「継続時間」よりも若干長めに設定されるが、過去の「継続時間」と同じ時間に設定されてもよい。また、上記「許容時間」は、居室101内を複数のエリアに区切ったときに、各エリアごとに(エリアに応じて)設定されてもよいし、居室101内を1つのエリアとして単一の値(居室101内の場所によらずに共通の値)で設定されてもよい。
なお、上記過去の所定期間としては、例えば被介護者が居室101に最初に入居した時点から現在に至るまでの間における任意の期間を想定することができるが、特に、被介護者が日々継続して(習慣的に)ある行動または姿勢をとる期間とすることが望ましい。このような習慣的に行う行動または姿勢として、ここでは例としてストレッチを考える。また、上記過去の行動情報には、遠い過去の任意の期間内での(既に終わっている)行動を累積した情報が含まれてもよいし、現在を最新時点として、過去のある時点から現在に至るまでの直近の(現在の行動の原因となっている)行動の情報が含まれてもよい。
図7は、行動情報記憶部501bに記憶される各種情報の一例を示している。なお、ここでは、過去の所定期間における被介護者の行動または姿勢として、ストレッチを想定しており、過去に居室101内のいずれかの位置でストレッチが行われたことを想定している。このため、図7では、上記(1)の項目を省略し、上記(2)~(4)の項目のみを示している。同図のように、被介護者が過去に居室101内でストレッチを行った位置A~Dのそれぞれについて、ストレッチの継続時間および許容時間が行動情報記憶部501bに記憶されている。ここでは、過去のストレッチの継続時間に応じて許容時間が各位置A~Dごとに設定されており、過去の継続時間が長くなるほど、許容時間も長くなっている。なお、図7の各位置A~Dは、図10の撮影画像における位置A~Dと対応している。ちなみに、位置Aは、居室101内でベッド102に近い位置に対応し、位置Bは、居室101の中央の位置に対応し、位置Cは、居室101の壁際または隅の位置に対応し、位置Dは、ベッド102上の位置に対応している。
図8は、行動情報記憶部501bに記憶される各種情報の他の例を示している。同図に示すように、上記(4)の「許容時間」は、過去のストレッチの継続時間に関係なく、各位置A~Dで全て共通となるように設定されていてもよい。
なお、図7および図8では、過去の行動情報として記憶される位置(過去に被介護者が居室101内でストレッチを行った位置)として、4か所(位置A~D)を例として挙げているが、過去の行動情報として記憶される位置の数は、被介護者の過去の行動に応じて適宜設定されればよい。例えば、2~3か所または5か所以上の位置について、過去の行動情報が行動情報記憶部501bに記憶されてもよい。
また、図9は、行動情報記憶部501bに記憶される各種情報のさらに他の例を示している。例えば、被介護者が日々決まった位置でストレッチを行うのであれば、過去の行動情報として記憶される位置は1か所(例えば位置B)のみであってもよい。そして、その1か所の位置(位置B)について、上記(3)の「継続時間」や上記(4)の「許容時間」が設定されていてもよい。
レイアウト情報記憶部501cは、居室101内のレイアウト情報を記憶する。上記レイアウト情報には、居室101内の床面101b形状(外形)のほか、居室101内に配置されるベッド102の位置および形状に関する情報が含まれる。図10は、動体検知ユニット10の光学検出部23での撮影によって取得された居室101内の画像を示している。画像認識部25は、光学検出部23によって取得された上記画像から、画像認識により、居室101内に配置される矩形状のベッド102を認識し、その四隅の位置を把握することができる。ベッド102の四隅の位置を打点P1~P4で示すと、これらの打点P1~P4の位置情報が、ベッド102の位置および形状を規定するとともに被介護者の就寝領域を規定するレイアウト情報となる。打点P1~P4の位置情報(レイアウト情報)は、動体検知ユニット10から管理サーバー100aに送信され、レイアウト情報記憶部501cに記憶される。
このような居室101内のレイアウト情報がレイアウト情報記憶部501cに記憶されていることにより、後述する発報制御部512は、上記レイアウト情報に基づいて、現在の被介護者の行動または姿勢の位置が、居室101内のどの位置であるか(例えばベッド102の外側のエリアであるか否か)を把握することが可能となる。
なお、居室101内で被介護者がベッド102で就寝するのではなく、床面101b上に布団を敷いて就寝する場合でも、上記と同様に、画像認識部25での画像認識により、居室101内での布団の位置および形状が認識され、布団(四隅の打点)の位置情報がレイアウト情報としてレイアウト情報記憶部501cに記憶される。
また、居室101内で、被介護者が座ることのできる椅子またはソファーが配置されている場合でも、上記と同様の画像認識により、居室101内での椅子またはソファーの位置および形状が認識される。そして、椅子やソファーの位置情報が、レイアウト情報としてレイアウト情報記憶部501cに記憶される。なお、上記のベッド102等の位置情報は、パーソナルコンピュータ100b(図1参照)での設定入力により、レイアウト情報としてレイアウト情報記憶部501cに記憶されてもよい。
通信部502は、外部(例えば動体検知ユニット10、端末300)との間で情報の入出力を行うためのインターフェースであり、送信回路、受信回路、アンテナなどを含んで構成される。
制御部503は、全体制御部511および発報制御部512を含む。全体制御部511は、管理サーバー100aの各部の動作を制御するブロックであり、例えばCPUで構成されている。発報制御部512は、行動情報記憶部501bに記憶された情報と、現在の被介護者の行動または姿勢について行動検知部27および計時部45によって検知された情報とに基づいて、スタッフTが所持する端末300への警報の発報を制御するブロックであり、例えばCPUで構成されている。なお、全体制御部511および発報制御部512は、同一のCPUで構成されてもよい。
以下、発報制御部512による端末300への発報制御の具体例について説明する。
〔具体例1〕
図11は、本実施形態のケアサポートシステム1における発報制御による処理の流れを示すフローチャートである。本実施形態のケアサポートシステム1において実現される発報制御方法は、行動検知工程(S1)と、発報制御工程(S3、S5、S7)とを含む。
(S1;行動検知工程)
S1では、動体検知ユニット10の行動検知部27が、現在の、居室101内で被介護者がとる行動または姿勢と、居室101内で被介護者が行動または姿勢をとる位置とを検知する。また、動体検知ユニット10の計時部45は、上記の行動または姿勢の継続時間を計時する。行動検知部27および計時部45で検知された情報は、動体検知ユニット10から管理サーバー100aに送信され、行動情報記憶部501bに記憶される。
(S3、S5、S7;発報制御工程)
S3では、発報制御部512は、S1で取得された継続時間、つまり、現在の居室101内での被介護者の行動または姿勢の継続時間と、行動情報記憶部501bに記憶された許容時間(図7、図8参照)とを比較する。このとき、図7および図8のどちらの許容時間を採用してもよい。また、S1では、被介護者の行動または姿勢の位置が検知されているため、S3では、現在の行動または姿勢が検知された位置と同じ位置についての上記許容時間(例えば位置Aでの許容時間)と、上記継続時間(例えば位置Aでの継続時間)とを比較する。
そして、発報制御部512は、上記継続時間が上記許容時間よりも長い場合、端末300に警報を通知すべき状況と判断して、スタッフTが所持する端末300に発報する(S5)。一方、上記継続時間が上記許容時間以下の場合、発報制御部512は、端末300に通知すべき状況ではないと判断して、端末300への発報を停止する(S7)。
被介護者が居室101内で転倒し、動けなくなった場合、現在の被介護者の行動または姿勢の継続時間は、過去の行動情報(例えばストレッチの位置、時間)に応じた許容時間よりも長くなることが想定される。現在の上記継続時間が許容時間よりも長い場合、発報制御部512は、端末300に通知すべき状況であると判断して発報するため、スタッフTは、発報に基づいて被介護者が危険な状態であることを察知し、直ちに被介護者のもとへ駆けつけて被介護者の状態を確認したり、医者に連絡するなどの必要な措置を講じることができる。したがって、被介護者を危険な状態で放置し続ける事態を回避することができる。つまり、被介護者が危険な状態であるとして端末300に通知すべき状況である場合に、通知すべき状況と判定せずに失報となるのを回避することができる。特に、ストレッチと紛らわしい、動き量の少ない転倒についても、同一位置での静止状態(現在の継続時間)が長く続くと発報されるため、失報リスクを低減することができる。また、上記継続時間が上記許容時間を超えるまでは、端末300に発報されないため、例えば上記継続時間が上記許容時間に達する前に発報する場合に比べて、発報の頻度が低減される。これにより、端末300にて発報を頻繁に受けることによる煩わしさも低減される。
一方、被介護者が居室101内で普段と同様にストレッチを行っている場合、習慣的な行動(動作)に要する時間は日々で大きく変動することがないため、現在の上記継続時間は上記許容時間以下となることが多い。上記継続時間が上記許容時間以下の場合、発報制御部512は、端末300への発報を停止するため、被介護者がストレッチを行っているなど、被介護者が危険な状態でなく、端末300に通知すべき状況でないにもかかわらず、端末300に通知される、いわゆる誤報の発生を抑えることができる。
つまり、上記の発報制御によれば、過去の被介護者の行動に基づく情報(位置、継続時間、およびそれらに応じて設定される許容時間)を、現在の行動検知のアルゴリズムに反映させて、端末300への発報を制御している。これにより、現在において、普段(過去)とは異なる例外的な動き(例えば転倒)があった場合は、危険な状態であるとして適切に発報することができる。また、現在の動きが転倒と紛らわしい動き(例えばストレッチ)であり、その発生頻度が高い場合には(普段から行う動きである場合には)、現在の上記継続時間が上記許容時間以下であることを条件として、発報(誤報)を抑えることができる。
また、S3にて、上記継続時間を上記許容時間と比較することにより、被介護者の現在の行動や姿勢が、普段から行っている行動または姿勢である可能性が高いか否かを判断することができる。例えば、上記継続時間が上記許容時間以下である場合、現在の被介護者の行動は、普段から行っている行動(例えばストレッチ)である可能性が高くなり、上記継続時間が上記許容時間よりも長い場合、現在の被介護者の行動は、普段とは異なる行動(例えば転倒)である可能性が高くなる。これにより、被介護者の現在の行動や姿勢を正確に判断することが可能となる。
つまり、被介護者の過去の行動情報に応じて許容時間を設定し、その許容時間を閾値として、現在の行動や姿勢の判断に利用することにより、被介護者の過去の行動を考慮して、現在の行動や姿勢を正確に判断することができる。その結果、正確な判断に基づく発報制御により、上述のように、誤報や失報の発生を適切に抑えることができる。
また、上記の発報制御によれば、たとえ被介護者の現在の行動または姿勢の位置が就寝領域内(ベッド102上)であっても、現在の上記継続時間が上記許容時間よりも長ければ、端末300に発報される。これにより、被介護者がベッド上で立ち上がって転倒した場合も、端末300に発報してスタッフTに知らせることが可能となる。
また、発報制御部512は、現在の居室101内での被介護者の行動または姿勢の位置と同じ位置について規定された許容時間よりも、現在の行動または姿勢についての上記継続時間が長い場合に、端末300に発報する(S1、S3、S5)。これにより、現在の被介護者の居室101内での行動または姿勢が、同じ位置で日々行っている行動または姿勢に近いか否かを適切に判断することができ、このような適切な判断に基づいて、端末300への発報を制御することが可能となる。
また、行動検知部27は、光学検出部23と画像認識部25とを含んでいる。これにより、被介護者の居室101内での行動または姿勢と、その位置とを確実に検知することができる。
また、ケアサポートシステム1は、居室101内に設置される動体検知ユニット10と、動体検知ユニット10から出力される情報を管理する管理サーバー100aとを含み、動体検知ユニット10は、行動検知部27および計時部45を含み、管理サーバー100aは、行動情報記憶部501bおよび発報制御部512を含む。このようなケアサポートシステム1の構成において、管理サーバー100aの発報制御部512が上述の発報制御を行うことにより、上述の効果を得ることができる。
以上のことから、動体検知ユニット10(特に行動検知部27)と、管理サーバー100aとで端末300への発報を制御する発報制御システムが構成されており、ケアサポートシステム1は、上記発報制御システムを含む構成であると言うことができる。
〔具体例2〕
図12は、本実施形態のケアサポートシステム1における他の発報制御による処理の流れを示すフローチャートである。本具体例では、具体例1の発報制御工程が、行動領域判定工程(S2)を含んでいる。以下、具体例1と異なる点について説明する。
S2では、発報制御部512が、レイアウト情報記憶部501bに記憶されたレイアウト情報に基づいて、被介護者が居室101内で移動を停止させて生活活動を行う移動停止領域を判断するとともに、行動検知部27によって検知された現在の被介護者の行動または姿勢の位置が、居室101内で移動停止領域よりも外側のエリアにあるか否かを判断する。ここで、被介護者が居室101内で移動を停止させて行う上記の生活活動には、例えば、ベッド102や布団の上での休息(就寝、睡眠、仮眠を含む)、椅子やソファーでの休息(仮眠、休憩を含む)、椅子に座った状態での食事、テレビ視聴、読書、裁縫、パソコン操作(文書入力、電子メール作成、ウェブページ閲覧を含む)などを想定することができる。したがって、被介護者が居室101内で移動を停止させて上記の生活活動を行う移動停止領域は、居室101内における、ベッド102、布団、椅子、ソファーの少なくともいずれかの設置領域に対応している。なお、上記の椅子は、被介護者が座ることができるものを全般に指し、これには、固定椅子、移動可能な椅子のほか、トイレ用の椅子(便器)も含まれる。
そして、発報制御部512は、S2にて、現在の被介護者の行動または姿勢の位置が移動停止領域よりも外側のエリアにあり、かつ、S3にて、上記許容時間よりも現在の上記継続時間が長い場合に、端末300に発報する(S5)。一方、S2にて、現在の被介護者の行動または姿勢の位置が移動停止領域にある場合、発報制御部512は、端末300への発報を停止する(S7)。
現在の被介護者の行動または姿勢の位置が、居室101内の移動停止領域外のエリアにあると、許容時間よりも現在の継続時間が長い場合、被介護者が居室101内の床面101b(図10参照)上で転倒している可能性が高い。この場合は、危険な状態であるとして、端末300に発報されるため、被介護者を危険な状態で放置し続ける事態を回避することができる。また、上記継続時間が上記許容時間を超えるまでは発報されないため、端末300にて発報を頻繁に受けることによる煩わしさも低減される。一方、被介護者が移動停止領域として例えばベッド102(就寝領域)にいるとき、被介護者がベッド102上で立ち上がることも想定されるが、就寝状態であることも想定される。したがって、被介護者が移動停止状態で生活活動を行っているとき(例えば就寝中)の端末300への発報を停止して、誤報の発生を防止することができる。
なお、本具体例では、被介護者が移動停止領域にいる場合に、現在の継続時間が許容時間よりも長いことを条件として、端末300への発報を抑制するようにしているが、さらに、ある条件を付加して発報を抑制するようにしてもよい。例えば被介護者が壁前にいると判定された場合に発報を抑制してもよいし(エリア抑制条件)、被介護者が既に発報した位置から移動していない場合に発報を抑制してもよいし(同一位置抑制条件)、直前の発報から一定時間以内であるときに発報を抑制してもよいし(連続抑制条件)、転倒後、一定時間以内に大きく動いた場合に発報を抑制してもよい(動き出し抑制条件)。
〔具体例3〕
図13は、本実施形態のケアサポートシステム1におけるさらに他の発報制御による処理の流れを示すフローチャートである。本具体例では、具体例2の発報制御工程が、さらに時間帯判定工程(S2-0)を含んでいる。
S2-0では、発報制御部512は、現在時刻が、被介護者が入床または臥床する就寝時間帯であるか否かを判断する。就寝時間帯としては、例えば21時00分から翌日の午前7時00分を想定することができる。この就寝時間帯は、各居室101の被介護者に共通する時間帯として予め設定されているが、被介護者ごとに異なる時間帯として設定されていてもよい。就寝時間帯の情報は、例えばパーソナルコンピュータ100bによって設定され、記憶部501(例えば主記憶部501a)に記憶される。
以降は、具体例2と同様の処理が行われる。すなわち、S2にて、発報制御部512は、レイアウト情報に基づいて、居室101内での被介護者の移動停止領域(例えば就寝領域)を判断するとともに、現在の被介護者の行動または姿勢の位置が、居室101内で移動停止領域よりも外側のエリアにあるか否かを判断する。そして、発報制御部512は、現在の被介護者の行動または姿勢の位置が移動停止領域よりも外側のエリアにあり、かつ、上記許容時間よりも現在の上記継続時間が長い場合に、端末300に発報する(S5)。一方、現在の被介護者の行動または姿勢の位置が移動停止領域にある場合、発報制御部512は、端末300への発報を停止する(S7)。
以上のように、本具体例では、発報制御部512は、予め設定された被介護者の就寝時間帯において、許容時間よりも現在の上記継続時間が長い場合に、端末300に発報する。夜間などの就寝時間帯で、被介護者が移動停止領域外のエリアで行動するケースとしては、例えば被介護者がトイレに行く(トイレに行くために移動する)場合が想定される。そのような就寝時間帯で、移動停止領域外のエリアで被介護者の行動または姿勢が検知され、その行動または姿勢の継続時間が許容時間よりも長い場合、被介護者がトイレまでの往復の途中で居室101内の床面101b上で転倒していることが十分に考えられる。したがって、この場合は、端末300に発報されるため、被介護者を危険な状態で放置し続ける事態を確実に回避することができる。また、上記継続時間が上記許容時間を超えるまでは発報されないため、端末300にて発報を頻繁に受けることによる煩わしさも低減される。一方、昼間は、被介護者が床面101bに寝そべってくつろぐ場合もあるため、端末300への発報を停止することで誤報の発生を防止することができる。
〔具体例4〕
図14は、本実施形態のケアサポートシステム1におけるさらに他の発報制御による処理の流れを示すフローチャートである。本具体例では、具体例1の発報制御工程において、以下のS3-1およびS3-2の各工程を付加している。以下、具体例1と異なる点について説明する。なお、ここでは、行動情報記憶部501bに記憶されている過去の行動情報およびそれに応じて設定される許容時間は、図9に示す情報であるとする。
S3-1では、発報制御部512は、現在の居室101内での被介護者の行動または姿勢をとる位置(例えば位置C)が、過去の行動情報に含まれる位置(例えば位置B)と同じであるか否かを判断する。そして、現在の被介護者の上記位置が過去の行動情報に含まれる位置と異なる場合において、発報制御部512は、現在の居室101内での被介護者の行動または姿勢の継続時間(例えば位置Cについての継続時間)が、異なる位置についての許容時間(例えば位置Bについての許容時間)よりも長い場合には、端末300に発報し(S3-2、S5’)、上記許容時間以下の場合は、端末300への発報を停止する(S3-2、S7’)。なお、S3-1において、現在の被介護者の上記位置が過去の行動情報に含まれる位置と同じ場合は(例えばどちらも位置Bである場合には)、具体例1と同様の処理が行われる。すなわち、図11のS3に移行し、S3以降の工程(S5、S7を含む)が行われる。
上記のように、本具体例では、発報制御部512は、現在の居室101内での被介護者の行動または姿勢をとる位置が、過去の行動情報に含まれる位置とは異なり、かつ、異なる位置について規定された許容時間よりも、現在の居室101内での被介護者の行動または姿勢の継続時間が長い場合に、端末300に発報する(S3-1、S3-2、S5’)。
例えば、被介護者が居室101内において普段(過去に)行動しない位置(上記の例では位置C)での現在の行動の継続時間が、普段から行動する位置(上記の例では位置B)に応じた許容時間よりも長い場合、被介護者が普段行動しない位置で転倒しており、危険な状態であることが推察される。この場合は、端末300に発報されるため、被介護者を危険な状態で放置し続ける事態を確実に回避することができる。また、上記継続時間が上記許容時間以下である場合は、被介護者が危険な状態にはないことが推察されるため、この場合は、端末300への発報を停止することで、誤報の発生を防止するとともに、通知による煩わしさを低減することができる。
ところで、以上の各具体例では、動体検知ユニット10と管理サーバー100aとを含むケアサポートシステム1全体が、端末300への発報を制御する発報制御システムを構成している例について説明したが、動体検知ユニット10単独で発報制御システムを構成することも可能である。例えば、動体検知ユニット10の主制御部41および記憶部24が、管理サーバー100aの上述した発報制御部512および記憶部501(行動情報記憶部501b、レイアウト情報記憶部501c)と同じ機能を備えていてもよい。そして、主制御部41が、管理サーバー100aを介して、あるいは直接、端末300に対して発報を制御してもよい。この場合、主制御部41は、過去の行動情報と、現在の被介護者の行動または姿勢について行動検知部27および計時部45によって検知された情報とに基づいて、スタッフTが所持する端末300への警報の発報を制御する発報制御部を構成する。したがって、発報制御システムとしての動体検知ユニット10は、上述した行動検知部27(光学検出部23および画像認識部25を含む)と、計時部45と、記憶部24と、発報制御部としての主制御部41とを備え、主制御部41は、記憶部24に記憶される許容時間よりも、現在の居室101内での被介護者の行動または姿勢の継続時間が長い場合に、端末300に発報する構成であると言うことができる。
〔その他〕
以上で説明した本実施形態の発報制御システム、検知ユニット、ケアサポートシステムおよび発報制御方法は、以下のように表現することができる。
すなわち、以上で説明した発報制御システムは、居室内での対象者の行動または姿勢と、前記行動または前記姿勢をとる位置とを検知する行動検知部と、前記行動または前記姿勢の継続時間を計時する計時部と、過去の所定期間において、前記行動検知部によって検知された前記対象者の行動または姿勢と、前記行動または前記姿勢をとる位置と、前記計時部によって計時された前記行動または前記姿勢の継続時間とを、前記対象者の過去の行動情報として記憶するとともに、前記行動情報に応じて設定される許容時間を記憶する行動情報記憶部と、前記行動情報記憶部に記憶された情報と、現在の前記対象者の行動または姿勢について前記行動検知部および前記計時部によって検知される情報とに基づいて、スタッフが所持する端末への警報の発報を制御する発報制御部とを備え、前記発報制御部は、前記許容時間よりも、現在の前記居室内での前記対象者の行動または姿勢の継続時間が長い場合に、前記端末に発報する。
上記の発報制御システムは、前記居室内のレイアウト情報を記憶するレイアウト情報記憶部をさらに備え、前記発報制御部は、前記レイアウト情報に基づいて、前記対象者が前記居室内で移動を停止させて生活活動を行う移動停止領域を判断するとともに、前記行動検知部によって検知された現在の前記対象者の行動または姿勢の位置が、前記居室内で前記移動停止領域よりも外側のエリアにあるか否かを判断し、現在の前記対象者の行動または姿勢の位置が前記エリアにあり、かつ、前記許容時間よりも現在の前記継続時間が長い場合に、前記端末に発報してもよい。
上記の発報制御システムにおいて、前記発報制御部は、前記対象者が入床または臥床する時間帯として予め設定された就寝時間帯において、前記許容時間よりも現在の前記継続時間が長い場合に、前記端末に発報してもよい。
上記の発報制御システムにおいて、前記発報制御部は、現在の前記居室内での前記対象者の行動または姿勢の位置と同じ位置について規定された前記許容時間よりも、現在の前記居室内での前記対象者の行動または姿勢の継続時間が長い場合に、前記端末に発報してもよい。
上記の発報制御システムにおいて、前記発報制御部は、現在の前記居室内での前記対象者の行動または姿勢をとる位置が、過去の前記行動情報に含まれる位置とは異なり、かつ、異なる位置について規定された前記許容時間よりも、現在の前記居室内での前記対象者の行動または姿勢の継続時間が長い場合に、前記端末に発報してもよい。
上記の発報制御システムにおいて、前記行動検知部は、前記居室内を撮影して画像を取得する撮像部と、前記撮像部で取得された前記画像に対して画像認識処理を行うことにより、前記対象者の行動または姿勢と、前記居室内での前記位置とを検知する画像認識部とを含んでいてもよい。
本発明の他の側面に係る検知ユニットは、前記居室内に設置される検知ユニットであって、上述した発報制御システムを含む。
本発明のさらに他の側面に係るケアサポートシステムは、上述した発報制御システムを含むケアサポートシステムであって、前記居室内に設置される検知ユニットと、前記検知ユニットから出力される情報を管理する管理サーバーとを含み、前記検知ユニットが、前記行動検知部および前記計時部を含み、前記管理サーバーが、前記行動情報記憶部および前記発報制御部を含む。
本発明のさらに他の側面に係る発報制御方法は、現在の居室内での対象者の行動または姿勢と、前記行動または前記姿勢をとる位置と、前記行動または前記姿勢の継続時間とを検知する行動検知工程と、過去の所定期間における、前記居室内での前記対象者の行動または姿勢と、前記行動または前記姿勢をとる位置と、前記行動または前記姿勢の継続時間とを含む過去の行動情報と、現在の前記対象者の行動または姿勢について前記行動検知工程にて検知される情報とに基づいて、スタッフが所持する端末への警報の発報を制御する発報制御工程とを含み、前記発報制御工程では、過去の前記行動情報に応じて設定される許容時間よりも、現在の前記居室内での前記対象者の行動または姿勢の継続時間が長い場合に、前記端末に発報する。
上記の発報制御方法において、前記発報制御工程では、前記居室内のレイアウト情報に基づいて、前記対象者が前記居室内で移動を停止させて生活活動を行う移動停止領域を判断するとともに、前記行動検知工程で検知された現在の前記対象者の行動または姿勢の位置が、前記居室内で前記移動停止領域よりも外側のエリアにあるか否かを判断し、現在の前記対象者の行動または姿勢の位置が前記エリアにあり、かつ、前記許容時間よりも現在の前記継続時間が長い場合に、前記端末に発報してもよい。
上記の発報制御方法において、前記発報制御工程では、前記対象者が入床または臥床する時間帯として予め設定された就寝時間帯において、前記許容時間よりも現在の前記継続時間が長い場合に、前記端末に発報してもよい。
上記の発報制御方法において、前記発報制御工程では、現在の前記居室内での前記対象者の行動または姿勢の位置と同じ位置について規定された前記許容時間よりも、現在の前記居室内での前記対象者の行動または姿勢の継続時間が長い場合に、前記端末に発報してもよい。
上記の発報制御方法において、前記発報制御工程では、現在の前記居室内での前記対象者の行動または姿勢をとる位置が、過去の前記行動情報に含まれる位置とは異なり、かつ、異なる位置について規定された前記許容時間よりも、現在の前記居室内での前記対象者の行動または姿勢の継続時間が長い場合に、前記端末に発報してもよい。
以上、本発明の実施形態につき説明したが、本発明の範囲はこれに限定されるものではなく、発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えて実施することができる。例えば、各具体例1~4で示した制御や処理を適宜組み合わせたり、相互に置き換えることも可能である。
本発明は、例えば対象者の日常の生活を支援するケアサポートシステムに利用可能である。
1 ケアサポートシステム(発報制御システム)
10 動体検知ユニット(検知ユニット、発報制御システム)
23 光学検出部(行動検知部、撮像部)
24 記憶部(行動情報記憶部、レイアウト情報記憶部)
25 画像認識部(行動検知部)
27 行動検知部
41 主制御部(発報制御部)
45 計時部
100a 管理サーバー
101 居室
300 端末
501b 行動情報記憶部
501c レイアウト情報記憶部
512 発報制御部
T スタッフ

Claims (13)

  1. 居室内での対象者の行動または姿勢と、前記行動または前記姿勢をとる位置とを検知する行動検知部と、
    前記行動または前記姿勢の継続時間を計時する計時部と、
    過去の所定期間において、前記行動検知部によって検知された前記対象者の行動または姿勢と、前記行動または前記姿勢をとる位置と、前記計時部によって計時された前記行動または前記姿勢の継続時間とを、前記対象者の過去の行動情報として記憶するとともに、前記行動情報に応じて設定される許容時間を記憶する行動情報記憶部と、
    前記行動情報記憶部に記憶された情報と、現在の前記対象者の行動または姿勢について前記行動検知部および前記計時部によって検知される情報とに基づいて、スタッフが所持する端末への警報の発報を制御する発報制御部とを備え、
    前記発報制御部は、前記許容時間よりも、現在の前記居室内での前記対象者の行動または姿勢の継続時間が長い場合に、前記端末に発報する、発報制御システム。
  2. 前記居室内のレイアウト情報を記憶するレイアウト情報記憶部をさらに備え、
    前記発報制御部は、前記レイアウト情報に基づいて、前記対象者が前記居室内で移動を停止させて生活活動を行う移動停止領域を判断するとともに、前記行動検知部によって検知された現在の前記対象者の行動または姿勢の位置が、前記居室内で前記移動停止領域よりも外側のエリアにあるか否かを判断し、現在の前記対象者の行動または姿勢の位置が前記エリアにあり、かつ、前記許容時間よりも現在の前記継続時間が長い場合に、前記端末に発報する、請求項1に記載の発報制御システム。
  3. 前記発報制御部は、前記対象者が入床または臥床する時間帯として予め設定された就寝時間帯において、前記許容時間よりも現在の前記継続時間が長い場合に、前記端末に発報する、請求項2に記載の発報制御システム。
  4. 前記発報制御部は、現在の前記居室内での前記対象者の行動または姿勢の位置と同じ位置について規定された前記許容時間よりも、現在の前記居室内での前記対象者の行動または姿勢の継続時間が長い場合に、前記端末に発報する、請求項1から3のいずれかに記載の発報制御システム。
  5. 前記発報制御部は、現在の前記居室内での前記対象者の行動または姿勢をとる位置が、過去の前記行動情報に含まれる位置とは異なり、かつ、異なる位置について規定された前記許容時間よりも、現在の前記居室内での前記対象者の行動または姿勢の継続時間が長い場合に、前記端末に発報する、請求項1から3のいずれかに記載の発報制御システム。
  6. 前記行動検知部は、
    前記居室内を撮影して画像を取得する撮像部と、
    前記撮像部で取得された前記画像に対して画像認識処理を行うことにより、前記対象者の行動または姿勢と、前記居室内での前記位置とを検知する画像認識部とを含む、請求項1から5のいずれかに記載の発報制御システム。
  7. 前記居室内に設置される検知ユニットであって、
    請求項1から6のいずれかに記載の発報制御システムを含む、検知ユニット。
  8. 請求項1から6のいずれかに記載の発報制御システムを含むケアサポートシステムであって、
    前記居室内に設置される検知ユニットと、前記検知ユニットから出力される情報を管理する管理サーバーとを含み、
    前記検知ユニットが、前記行動検知部および前記計時部を含み、
    前記管理サーバーが、前記行動情報記憶部および前記発報制御部を含む、ケアサポートシステム。
  9. 現在の居室内での対象者の行動または姿勢と、前記行動または前記姿勢をとる位置と、前記行動または前記姿勢の継続時間とを検知する行動検知工程と、
    過去の所定期間における、前記居室内での前記対象者の行動または姿勢と、前記行動または前記姿勢をとる位置と、前記行動または前記姿勢の継続時間とを含む過去の行動情報と、現在の前記対象者の行動または姿勢について前記行動検知工程にて検知される情報とに基づいて、スタッフが所持する端末への警報の発報を制御する発報制御工程とを含み、
    前記発報制御工程では、過去の前記行動情報に応じて設定される許容時間よりも、現在の前記居室内での前記対象者の行動または姿勢の継続時間が長い場合に、前記端末に発報する、発報制御方法。
  10. 前記発報制御工程では、前記居室内のレイアウト情報に基づいて、前記対象者が前記居室内で移動を停止させて生活活動を行う移動停止領域を判断するとともに、前記行動検知工程で検知された現在の前記対象者の行動または姿勢の位置が、前記居室内で前記移動停止領域よりも外側のエリアにあるか否かを判断し、現在の前記対象者の行動または姿勢の位置が前記エリアにあり、かつ、前記許容時間よりも現在の前記継続時間が長い場合に、前記端末に発報する、請求項9に記載の発報制御方法。
  11. 前記発報制御工程では、前記対象者が入床または臥床する時間帯として予め設定された就寝時間帯において、前記許容時間よりも現在の前記継続時間が長い場合に、前記端末に発報する、請求項10に記載の発報制御方法。
  12. 前記発報制御工程では、現在の前記居室内での前記対象者の行動または姿勢の位置と同じ位置について規定された前記許容時間よりも、現在の前記居室内での前記対象者の行動または姿勢の継続時間が長い場合に、前記端末に発報する、請求項9から11のいずれかに記載の発報制御方法。
  13. 前記発報制御工程では、現在の前記居室内での前記対象者の行動または姿勢をとる位置が、過去の前記行動情報に含まれる位置とは異なり、かつ、異なる位置について規定された前記許容時間よりも、現在の前記居室内での前記対象者の行動または姿勢の継続時間が長い場合に、前記端末に発報する、請求項9から11のいずれかに記載の発報制御方法。
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