JP7118366B1 - 水洗大便器 - Google Patents

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Abstract

【課題】便器本体全体の外形寸法を抑制しつつ、便器本体における機能部の収納部を大きく確保することができると共に便器本体全体の強度を高めることができる水洗大便器を提供する。【解決手段】本発明の水洗大便器1は、その陶器製の便器本体4がボウル部8及び排水トラップ部12のそれぞれの側面よりも外側に形成されたスカート部42と、機能部の少なくとも一部を収納可能にする後方機能収納部V0と、を備えており、この後方機能収納部は、その収納領域を上下に区画すると共にスカート部42の左右の側壁部42bと排水トラップ部12とを接合する支持壁部48を備えており、この支持壁部は、排水トラップ部との接合部48aから水平方向に延びる水平壁部48bと、この水平壁部に対して左右外側且つ下方に設けられてスカート部の左右の側壁部に接合される左右の下方壁部48cと、を含み、左右の下方壁部の後方側は、水平壁部により左右に隔離されている。【選択図】図5

Description

本発明は、水洗大便器に係り、特に、洗浄水により洗浄されて汚物を排出する水洗大便器に関する。
従来から、洗浄水により洗浄されて汚物を排出する水洗大便器として、例えば、特許文献1、2に記載されているように、陶器製の便器本体のボウル部及び排水トラップ部のそれぞれの側面よりも外側に形成されたスカート部が便器本体の全周に亘って形成されており、便器本体のデザイン性の観点等からも継目がない、いわゆる、「フルスカート型」又は「総袴型」と呼ばれる水洗大便器が知られている。
このような従来の「フルスカート型」又は「総袴型」の水洗大便器においては、便器本体のボウル部への洗浄水の吐止水を制御する機能を含む機能部を収納可能にする収納部が便器本体のボウル部よりも後方側の領域に設けられており、この収納部の四方が陶器で取り囲まれている。
また、上述した特許文献1に記載されている従来の水洗大便器においては、便器本体のボウル部よりも後方側に設けられた機能部を収納可能にする収納部について、その左右側方及び後方がスカート部により取り囲まれている。また、この収納部内において、機能部を支持する支持壁部が排水トラップとの接合部から左右側方のスカート部までほぼ水平に延びていることにより収納部の強度を確保すると共に、収納部内の水平な支持壁部よりも上側の収納領域を確保している。
同様に、上述した特許文献2に記載されている従来の水洗大便器においては、便器本体のボウル部よりも後方側に設けられた機能部を収納可能にする収納部の左右側方及び後方がスカート部により取り囲まれている。この収納部内においては、機能部を支持する支持壁部が、排水トラップ部との接合部から左右側方及び後方に向かってほぼ水平に突出する水平壁部と、この水平壁部の左右及び後方の端部から下降する段部と、この段部に接合されて水平壁部よりも下方に設けられた下方壁部と、を備えている。また、支持壁部の下方壁部は、段部から排水トラップ部よりも左右外側及び後方の領域に亘って形成されている。
さらに、上述した特許文献3に記載されている従来の水洗大便器においては、便器本体のボウル部よりも後方側に設けられた機能部を収納可能にする収納部について、その左右側方及び後方には、陶器製のスカート部によって取り囲まれておらず、開放されている。また、この収納部には、機能部を支持する支持壁部が設けられており、この支持壁部は、排水トラップ部との接合部からほぼ水平に突出する水平壁部を備えている。さらに、この水平壁部の左右側方には、下降する段部が設けられている。
特開2014-114632号公報 特開2017-89282号公報 特開2020-165170号公報
一方、近年、水洗大便器のデザインの多様化や水洗大便器の外観等の意匠性の向上に伴って、便器本体全体の外形寸法をいかに小型化(スリム化)しつつ、便器本体のボウル部よりも後方側の領域に機能部を収納する収納領域をいかに大きく確保するかが要請されている課題の1つになっている。
特に、いわゆる、「フルスカート型」又は「総袴型」と呼ばれる水洗大便器においては、便器本体のボウル部よりも後方側に設けられた機能部を収納する収納部の収納領域を大きく確保する程、強度不足が懸念されるため、この収納部の強度についてもいかに向上させて、便器本体全体の強度を高めるかが要請された課題の1つにもなっている。
しかしながら、上述した特許文献1に記載されている従来の水洗大便器においては、便器本体のボウル部よりも後方の機能部の収納部内では、機能部を支持する支持壁部が、排水トラップとの接合部から左右側方及び後方のスカート部までほぼ水平に単純に延びている分、収納領域がほぼ水平な支持壁部よりも上側の領域に限られてしまい、収納領域を水平な支持壁部よりも下方の領域等に対して確保することが難しいという問題がある。
また、上述した特許文献2に記載されている従来の水洗大便器においては、機能部の収納部内で機能部を支持する支持壁部が水平壁部と、段部と、下方壁部とを備えているため、上述した特許文献1に記載されている従来の水洗大便器に比べて、機能部の収納領域を大きく確保することができるようになっている。
しかしながら、上述した特許文献2に記載されている従来の水洗大便器においては、支持壁部の下方壁部が排水トラップ部よりも左右外側及び後方の領域に亘って広く形成されている分、強度不足につながるおそれもあり、このような強度不足を補うために便器本体全体が大型化するおそれがあるという問題がある。
さらに、上述した特許文献3に記載されている従来の水洗大便器においては、機能部の収納部の左右側方及び後方が陶器製のスカート部によって囲まれていないため、フルスカート型の水洗大便器に比べて、強度不足につながるという問題がある。
そこで、本発明は、上述した従来技術の課題や問題点を解決するためになされたものであり、便器本体全体の外形寸法を抑制しつつ、便器本体における機能部の収納部を大きく確保することができると共に、便器本体全体の強度を高めることができる水洗大便器を提供すること目的としている。
上述した課題を解決するために、本発明は、洗浄水により洗浄されて汚物を排出する水洗大便器であって、汚物を受けるボウル部と、上記ボウル部の下方に入口部が接続されて上記ボウル部内の汚物を排出する排水トラップ部と、を備えた陶器製の便器本体と、この便器本体のボウル部よりも後方側に設けられて上記ボウル部への洗浄水の吐止水を制御する機能を含む機能部と、を有し、上記陶器製の便器本体は、さらに、上記ボウル部及び上記排水トラップ部のそれぞれの側面よりも外側に形成されたスカート部と、上記ボウル部よりも後方側の領域における上記スカート部の上端よりも下方且つ上記スカート部よりも内側に設けられて上記機能部の少なくとも一部を収納可能にする後方機能収納部と、を備えており、上記後方機能収納部は、その収納領域を上下に区画すると共に上記スカート部の左右の側壁部と上記排水トラップ部とを接合する支持壁部を備えており、この支持壁部は、上記排水トラップ部との接合部から水平方向に延びる水平壁部と、この水平壁部に対して左右外側且つ下方に設けられて上記スカート部の左右の側壁部に接合される左右の下方壁部と、を含み、上記左右の下方壁部の後方側は、上記水平壁部により左右に隔離されていることを特徴としている。
このように構成された本発明においては、陶器製の便器本体の後方機能収納部の収納領域を上下に区画する支持壁部が、スカート部の左右の側壁部と排水トラップ部とを接合することができる。
より具体的には、この後方機能収納部の支持壁部の水平壁部が、排水トラップ部に接合されていることに加えて、この水平壁部に対して左右外側且つ下方に設けられた下方壁部がスカート部の左右の側壁部に接合されていると共に、この左右の下方壁部の後方側が水平壁部により左右に隔離されているため、支持壁部の水平壁部が排水トラップ部を水平方向から十分に支持することができると共に、支持壁部の左右の下方壁部がスカート部の左右の側壁部を左右内側から十分に支持することができる。
したがって、後方機能収納部における支持壁部(水平壁部及び下方壁部)よりも上方の領域を比較的大きな収納領域として確保することができると共に、陶器製の便器本体全体の強度を高めることができる。
本発明において、好ましくは、上記排水トラップ部は、上記ボウル部の下方の入口部と、この入口部よりも後方に設けられた出口部と、を備えており、上記水平壁部は、少なくとも上記排水トラップ部における出口部側の管路の中心である排水芯に対して後方且つ左右両側に設けられた排水トラップ近傍領域と、この排水トラップ近傍領域及び上記排水トラップ部の後方に設けられた後方領域と、を備えている。
このように構成された本発明においては、便器本体の排水トラップ部の出口部側は、ボウル部の下方に接続されている排水トラップ部の入口部から離間しているため、一般的に強度不足となり易い箇所となっている。
そこで、本発明では、後方機能収納部の支持壁部の水平壁部が、少なくとも排水トラップ部における出口部側の管路の中心である排水芯に対して後方且つ左右両側に設けられた排水トラップ近傍領域に接合されている共に、この排水トラップ近傍領域及び排水トラップ部の後方の後方領域にも設けられているため、排水トラップ部における出口部側や周辺部分の強度を高めることができ、排水トラップ部全体や後方機能収納部に対しても、強度不足を解消することができる。
したがって、後方機能収納部の支持壁部の水平壁部における排水トラップ近傍領域や排水トラップ部の後方領域よりも上方の領域について、比較的大きな収納領域として確保することができると共に、陶器製の便器本体の強度を高めることができる。
本発明において、好ましくは、上記スカート部は、上記便器本体の背面に設けられた後壁部を備えており、上記水平壁部は、その前方側が上記排水トラップ部の後方側に接合されていると共に、上記水平壁部の後方側が上記スカート部の後壁部に接合されている。
このように構成された本発明においては、後方機能収納部の支持壁部の水平壁部の前方側が排水トラップ部の後方側に接合されていると共に、水平壁部の後方側がスカート部の後壁部に接合されているため、支持壁部の水平壁部の前方側が排水トラップ部を後方側から十分に支持することができると共に、支持壁部の水平壁部の後方側がスカート部の後壁部を前方側から十分に支持することができる。
したがって、後方機能収納部における支持壁部(水平壁部及び下方壁部)よりも上方の領域を比較的大きな収納領域として確保することができると共に、陶器製の便器本体の後方機能収納部や排水トラップ部等の強度を高めることができる。
本発明において、好ましくは、上記スカート部の後壁部は、上記後方機能収納部と上記便器本体の外部とを連通させるように前後方向に貫く開口部を備えており、上記水平壁部は、その後方側に設けられて上記スカート部の後壁部に接合される後方側水平壁部を備えており、この後方側水平壁部の左右方向の幅は、上記開口部の左右方向の最大幅よりも大きくなるように設定されている。
このように構成された本発明においては、スカート部の後壁部における開口部やその周辺部分は、開口部の空間によって強度が低下しやすいため、歪み等の変形が生じやすい。
しかしながら、本発明では、スカート部の後壁部に接合される後方側水平壁部の左右方向の幅が開口部の左右方向の最大幅よりも大きくなるように設定されているため、スカート部の後壁部の開口部やその周辺部分において、歪み等の変形を抑制することができる。
また、排水トラップ部の強度が低下することについても抑制しつつ、スカート部の後壁部の開口部の大きさをより大きく確保することができる。
本発明において、好ましくは、上記水平壁部は、上記排水トラップ部における上記排水芯よりも後方側から後方に延びるように設けられた水平主壁部と、この水平主壁部の後端と上記スカート部の後壁部とを接合するように設けられた水平補助壁部と、を備えており、上記水平主壁部は、その左右の側端部のそれぞれが左右方向の上記スカート部の左右の側壁部のそれぞれに対して離間するように設けられており、上記水平補助壁部は、その左右の側端部のそれぞれが左右方向の上記スカート部の左右の側壁部のそれぞれに接合されるように設けられている。
このように構成された本発明においては、便器本体の後方機能収納部の水平壁部における水平主壁部を排水トラップ部における排水芯よりも後方側から後方に延びるように設けることができると共に、水平主壁部の後端とスカート部の後壁部とを接合する水平補助壁部を設けることができた。
また、水平主壁部の左右の側端部のそれぞれについて、スカート部の左右の側壁部のそれぞれに対して離間するように設けることができると共に、水平補助壁部の左右の側端部のそれぞれについて、スカート部の左右の側壁部のそれぞれに接合させるように設けることができた。
これらにより、水平主壁部が排水トラップ部の左右及び後方側を十分に支持することができると共に、水平補助壁部が水平主壁部をスカート部の後壁部及び側壁部に対して十分に支持することができる。
また、後方機能収納部における支持壁部の水平壁部(水平主壁部、水平補助壁部)によって、水平主壁部の左右両側でかつ下方壁部よりも上方の領域を比較的大きな収納領域として確保することができる。
本発明の水洗大便器によれば、便器本体全体の外形寸法を抑制しつつ、便器本体における機能部の収納部を大きく確保することができると共に、便器本体全体の強度を高めることができる。
本発明の第1実施形態による水洗大便器の全体構成図である。 本発明の第1実施形態による水洗大便器の平面図である。 本発明の第1実施形態による水洗大便器を後方かつ斜め上方から見た分解斜視図である。 本発明の第1実施形態による水洗大便器の背面図である。 図2のV-V線に沿った断面図である。 図2のVI-VI線に沿った断面図である。 図2のVII-VII線に沿った断面図である。 本発明の第2実施形態による水洗大便器の平面図である。 図8のIX-IX線に沿った断面図である。 図8のX-X線に沿った断面図である。 図8のXI-XI線に沿った断面図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の第1実施形態による水洗大便器について説明する。
まず、図1~図3により、本発明の第1実施形態による水洗大便器の全体構成について概略的に説明する。
図1は、本発明の第1実施形態による水洗大便器の全体構成図である。また、図2は、本発明の第1実施形態による水洗大便器の平面図である。さらに、図3は、本発明の第1実施形態による水洗大便器を後方かつ斜め上方から見た分解斜視図である。
図1~図3に示すように、本発明の第1実施形態による水洗大便器1は、水道等の主給水源W0から供給された洗浄水が通水する給水路(主給水路2)と、陶器製の便器本体4と、洗浄水供給装置6と、を備えている。
つぎに、図1~図3に示すように、便器本体4は、汚物を受けるボウル部8と、このボウル部8の上縁に形成されるリム部10と、ボウル部8の底部から延びる排水トラップ部12と、を備えている。
また、図1~図3に示すように、洗浄水供給装置6は、詳細については後述するが、便器本体4のボウル部8よりも後方側に設けられており、主給水路2から供給された洗浄水を便器本体4に供給可能にする機能部である。この機能部は、より具体的には、電力により作動し、便器本体4のボウル部8への洗浄水の吐止水を制御する機能を含む。
つぎに、図2に示すように、便器本体4の左右一方側(便器本体4を前方側から見て右側)のリム部10の内部には、リム導水路14が形成されている。
このリム導水路14は、便器本体4の左右一方側(便器本体4を前方側から見て右側)のリム部10の内部において、便器本体4の後方側から前方に向かって延びた後、その途中から後方側に向かって屈曲する、いわゆる、Uターン形状となっている。また、このリム導水路14の下流端(下流側後端)には、リム吐水口14aが設けられている。
さらに、便器本体4のリム導水路14の上流側には、詳細は後述する洗浄水供給装置6のリム側給水路2aが接続されている。このリム側給水路2aからリム吐水口14aに供給された洗浄水は、リム吐水口14aから後方に向けてボウル部8内に吐出され、リム吐水が行われるようになっている。
つぎに、図1及び図2に示すように、便器本体4のボウル部8の外側面から底部かけてジェット導水路16が形成されている。このジェット導水路16の下流側は、ボウル部8の底部における排水トラップ部12の入口部12aに向かって指向しており、ジェット導水路16の下流端には、ジェット吐水口16aが設けられている。
また、便器本体4のジェット導水路16の上流側には、詳細は後述する洗浄水供給装置6のジェット側給水路2bが設けられている。このジェット側給水路2bから便器本体4のジェット導水路16に供給された洗浄水は、ジェット吐水口16aから排水トラップ部12に向けて吐出され、ジェット吐水が行われるようになっている。
ここで、図1に示すように、洗浄水供給装置6のリム側給水路2aの上流側は、主給水路2の分岐部Bの切替弁18(詳細は後述する)に接続されている。
一方、図1に示すように、洗浄水供給装置6のジェット側給水路2bの上流側は、洗浄水供給装置6の貯水タンク20の下流側に設けられた洗浄水供給装置6の加圧ポンプ22(詳細は後述する)に接続されている。
つぎに、便器本体4の排水トラップ部12は、ボウル部8の底部に設けられた入口部12aと、この入口部12aから上昇する上昇管12bと、この上昇管12bから下降する下降管12cとからなり、上昇管12bと下降管12cとの間が頂部12dとなっている。
また、図1に示すように、排水トラップ部12の下降管12cの出口部12eは、便器本体4の後方かつ下方に配置された排水ソケットSの入口部に接続されている。
さらに、図1に示すように、排水ソケットSの後方側の出口部は、便器本体4の後方の壁(図示せず)側から延びる排水管Dの入口部に接続されている。これにより、便器本体4の排水トラップ部12の出口部12eから排出された排水が排水ソケットSから壁側の排水管Dに排出される、いわゆる、「壁側排水」の排水形態となっている。
なお、本実施形態の水洗大便器1においては、このような「壁側排水」の排水形態に限られず、便器本体4の排水トラップ部12の出口部12eから排出された排水が、排水ソケットSから便器本体4の底面の設置面(床面F)の下側の排水管に排出される、いわゆる、「床側排水」の排水形態に対しても適用可能である。
つぎに、図1により、本実施形態による水洗大便器1の洗浄水供給装置6の各構成について概略的に説明する。
まず、図1に示すように、洗浄水供給装置6は、主給水路2の上流側から下流側に向かって、止水栓24、分岐金具26、バルブユニット28、及び、切替弁18をそれぞれ備えている。
つぎに、バルブユニット28は、定流量弁30、ダイヤフラム式の主弁32、及び、ソレノイドバブル等の電磁弁34をそれぞれ備えている。
また、洗浄水供給装置6は、コントローラ36を備えている。このコントローラ36は、バルブユニット28の開閉弁(電磁弁34)の開閉操作、切替弁18の切替操作、及び、加圧ポンプ22の回転数や作動時間等を制御する制御部として機能することができるようになっている。
さらに、バルブユニット28の定流量弁30は、主給水路2における止水栓24から分岐金具26を通過した洗浄水について、所定の流量以下に絞るためのものである。
ちなみに、分岐金具26においては、水洗大便器1に対して局部衛生洗浄装置(図示せず)が設けられた形態では、局部衛生洗浄装置(図示せず)に洗浄水を供給するための給水管(図示せず)が接続可能にもなっている。
さらに、バルブユニット28においては、電磁弁34がコントローラ36の制御により開弁操作されると、主弁32が開弁し、定流量弁30から主弁32を通過した洗浄水が、主給水路2の下流側の分岐部Bの切替弁18に供給されるようになっている。
ここで、切替弁18は、主給水路2の洗浄水をリム側給水路2aとタンク側給水路2cの双方に同じタイミングで洗浄水を供給可能であり、リム側とタンク側への給水量の割合を任意に変更することができるようになっている。
つぎに、洗浄水供給装置6は、主給水路2から供給された洗浄水を便器本体4に供給可能にするタンク装置Tを備えている。このタンク装置Tは、便器本体4の後方に連結されて主給水路2から供給された洗浄水を貯水する貯水タンク20と、この貯水タンク20内の洗浄水を便器本体4に圧送するポンプ(加圧ポンプ22)と、を備えている。
さらに、主給水路2の下流側の分岐部Bの下流側には、便器本体4のリム導水路14に連通するリム側給水路2a、及び、貯水タンク20に接続されるタンク側給水路2cがそれぞれ設けられている。
これにより、主給水源W0から主給水路2の分岐部Bに供給された洗浄水は、リム側給水路2aへのリム給水及びタンク側給水路2cへのタンク給水の少なくともいずれか一方の給水として利用されるようになっている。
また、洗浄水供給装置6には、タンク側給水路2cの下流側から加圧ポンプ22まで延びるポンプ給水路2d、及び、加圧ポンプ22から下流側に延びるジェット側給水路2bがそれぞれ設けられている。
これらにより、本実施形態の水洗大便器1では、主給水路2から供給された水道直圧の洗浄水が、洗浄水供給装置6のリム側給水路2aから便器本体4のリム導水路14を経てリム吐水口14aに供給され、リム吐水口14aからの吐水(いわゆる、「リム吐水」)が可能になっている。
さらに、主給水路2から洗浄水供給装置6に供給された洗浄水は、洗浄水供給装置6のタンク側給水路2c、貯水タンク20、ポンプ給水路2d及び加圧ポンプ22を経た後、ジェット側給水路2bから便器本体4のジェット導水路16を経てジェット吐水口16aに供給され、ジェット吐水口16aからの吐水(いわゆる、「ジェット吐水」)が可能になっている。
すなわち、本実施形態の水洗大便器1は、主給水路2から供給された水道直圧の洗浄水によるリム吐水と、貯水タンク20から加圧ポンプ22により加圧された洗浄水によるジェット吐水とを併用することができる、いわゆる、ハイブリット式の水洗大便器1として機能するようになっている。
つぎに、貯水タンク20の内部には、上側フロートスイッチ38及び下側フロートスイッチ40がそれぞれ配置されている。これらのフロートスイッチ38,40により貯水タンク20内の水位を検出することができるようになっている。
例えば、上側フロートスイッチ38は、貯水タンク20内の水位が所定の貯水水位に達するとオンに切り替わり、この上側フロートスイッチ38のオン状態をコントローラ36が検知して、電磁弁34を閉弁させるようになっている。
一方、下側フロートスイッチ40においては、貯水タンク20内の水位が、上側フロートスイッチ38が検知する所定の貯水水位よりも低い所定の水位まで低下するとオンに切り替わり、この下側フロートスイッチ40のオン状態をコントローラ36が検知して、加圧ポンプ22を停止させるようになっている。
また、加圧ポンプ22は、貯水タンク20に貯水された洗浄水をポンプ給水路2dに吸引し、このポンプ給水路2dから洗浄水をジェット側給水路2bに加圧することにより、ジェット吐水口16aから吐出させるためのものである。
これらの構造により、通常の便器洗浄時においては、コントローラ36が、使用者による便器洗浄スイッチ(図示せず)の操作等を検知し、電磁弁34、切替弁18、加圧ポンプ22を順次作動させるようになっている。
これにより、リム吐水口14a及びジェット吐水口16aからの吐水が順次開始されて、ボウル部8内を洗浄した洗浄水は、ボウル部8内の汚物と共に排水トラップ部12から排出されるようになっている。
さらに、コントローラ36は、洗浄終了後、電磁弁34を開放し、切替弁18がタンク側給水路2c側に切り替えられ、主給水路2内の洗浄水が貯水タンク20に補給されるようになっている。
そして、貯水タンク20内の水位が上昇し、上側フロートスイッチ38が規定の貯水量を検出すると、コントローラ36が電磁弁34を閉弁させることにより、主弁32が主給水路2を閉鎖し、給水が停止されるようになっている。
また、これらの洗浄水供給装置6(機能部)の各機器は、便器本体4のボウル部8よりも後方側の領域内における後方機能収納部V0(詳細は後述する)に収納されるようになっている。
つぎに、図2~図7を参照して、本実施形態による水洗大便器1の便器本体4における洗浄水供給装置6(機能部)が収納される後方機能収納部V0、及び、この後方機能収納部V0の周辺構造について具体的に説明する。
まず、図4は、本発明の第1実施形態による水洗大便器の背面図である。また、図5は、図2のV-V線に沿った断面図である。さらに、図6は、図2のVI-VI線に沿った断面図である。また、図7は、図2のVII-VII線に沿った断面図である。
ここで、図4~図7に示す本実施形態の水洗大便器1においては、洗浄水供給装置6については図示せず、省略している。
まず、図2~図7に示すように、便器本体4は、そのボウル部8及び排水トラップ部12のそれぞれの側面よりも外側に形成されたスカート部42を備えている。
また、便器本体4の後方機能収納部V0は、便器本体4のボウル部8よりも後方側の領域におけるスカート部42の上端よりも下方かつスカート部42よりも内側に設けられており、洗浄水供給装置6(機能部)の少なくとも一部を収納可能にする収納領域を形成している。
つぎに、図2~図7に示すように、スカート部42は、便器本体4の背面に設けられた後壁部42aと、便器本体4を前方から見て左右の側面に設けられた側壁部42bと、を備えている。
ここで、図5~図7に示すように、スカート部42の後壁部42a及び側壁部42bのそれぞれは、スカート部42の外面を形成する外側壁部42cと、この外側壁部42cの内側に設けられた内側壁部42dと、を備えており、これらの外側壁部42cと内側壁部42dとにより二重壁部Eを形成している。また、この二重壁部Eは、外側壁部42cと内側壁部42dとの間に内部空間Iを形成している。
また、スカート部42の後壁部42aにおける前方から見て左右中央の下方部分には、排水管Dが接続される接続開口部44が前後方向に貫くように形成されている。
さらに、図4~図7に示すように、便器本体4の後方機能収納部V0の左右中央かつ下方の領域における接続開口部44の前方側には、排水ソケット収納部46が形成されている。この排水ソケット収納部46は、排水トラップ部12の下降管12cの出口部12eに接続された排水ソケットS(図1参照)を収納可能にする収納領域として機能するようになっている。
つぎに、図5~図7に示すように、後方機能収納部V0は、洗浄水供給装置6(機能部)を支持する支持壁部48を備えている。この支持壁部48は、排水トラップ部12に接合され、後方機能収納部V0の収納領域を上下に区画して上側領域V1及び下側領域V2のそれぞれとしている。
また、後方機能収納部V0の上側領域V1は、洗浄水供給装置6(機能部)の少なくとも一部を収納する収納領域を含み、後方機能収納部V0の下側領域V2は、接続開口部44及び排水ソケット収納部46のそれぞれの開口領域を含む。
つぎに、図2及び図5~図7に示すように、後方機能収納部V0の支持壁部48は、排水トラップ部12との接合部48aから左右両側及び後方側に水平方向に延びる水平壁部48bを備えている。
また、支持壁部48は、その水平壁部48bに対して左右外側且つ下方に設けられた下方壁部48cを備えている。この下方壁部48cの左右方向の外側は、スカート部42の左右の側壁部42bにおける二重壁部Eの内側壁部42dに接合されている。
さらに、左右の下方壁部48cは、水平壁部48bによって互いに左右に隔離されていると共に、左右の下方壁部48c,48cの前方側及び後方側についても、互いに隔離されている。
また、水平壁部48bと下方壁部48cとの間には、上下方向に延びる縦壁部48dが設けられている。すなわち、この縦壁部48dは、水平壁部48bの左右の外側端部に接合されている上方接合部48eから、下方壁部48c,48cの左右の内側端部に接合されている下方接合部48fまで下方に延びるように形成されている。
つぎに、図2に示すように、支持壁部48の水平壁部48bは、少なくとも排水トラップ部12における出口部12e側の管路の中心である排水芯O1(図2、図7参照)に対して後方且つ左右両側に設けられた排水トラップ近傍領域A1を備えている。
また、図2に示すように、支持壁部48の水平壁部48bは、排水トラップ近傍領域A1及び排水トラップ部12の後方に設けられた排水トラップ後方領域A2を備えている。
つぎに、図2に示すように、水平壁部48bの前方側は、排水トラップ部12の後方側に接合されている。
また、水平壁部48bの後方側(より具体的には、水平壁部48bの後方側の左右中央の後端部)は、スカート部42の後壁部42aに接合されている。
つぎに、図1~図7を参照して、上述した本発明の第1実施形態による水洗大便器1の作用について説明する。
まず、本発明の第1実施形態による水洗大便器1によれば、陶器製の便器本体4の後方機能収納部V0の収納領域を上側領域V1と下側領域V2とに上下に区画する支持壁部48が、スカート部42の左右の側壁部42bと排水トラップ部12とを接合することができる。
より具体的には、この後方機能収納部V0の支持壁部48の水平壁部48bが、排水トラップ部12に接合されていることに加えて、この水平壁部48bに対して左右外側且つ下方に設けられた下方壁部48cがスカート部42の左右の側壁部42bに接合されている。また、この左右の下方壁部48cの後方側は、水平壁部48bにより左右に隔離されている。
これらにより、支持壁部48の水平壁部48bが排水トラップ部12を水平方向から十分に支持することができると共に、支持壁部48の左右の下方壁部48cがスカート部42の左右の側壁部42bを左右内側から十分に支持することができる。
したがって、後方機能収納部V0における支持壁部48(水平壁部48b及び下方壁部48c)よりも上方の領域V1を比較的大きな収納領域として確保することができると共に、陶器製の便器本体4の全体の強度を高めることができる。
また、本実施形態による水洗大便器1によれば、便器本体4の排水トラップ部12の出口部12e側は、ボウル部8の下方に接続されている排水トラップ部12の入口部12aから離間しているため、一般的に強度不足となり易い箇所となっている。
そこで、本実施形態の水洗大便器1では、後方機能収納部V0の支持壁部48の水平壁部48bが、少なくとも排水トラップ部12における出口部12e側の管路の中心である排水芯O1に対して後方且つ左右両側に設けられた排水トラップ近傍領域A1に接合されている共に、この排水トラップ近傍領域A1及び排水トラップ部12の後方の後方領域A24にも設けられている。よって、排水トラップ部12における出口部12e側や周辺部分の強度を高めることができ、排水トラップ部12全体や後方機能収納部V0に対しても、強度不足を解消することができる。
したがって、後方機能収納部V0の支持壁部48の水平壁部48bにおける排水トラップ近傍領域A1や排水トラップ後方領域A2よりも上方の領域について、比較的大きな収納領域として確保することができると共に、陶器製の便器本体4の強度を高めることができる。
さらに、本実施形態による水洗大便器1によれば、後方機能収納部V0の支持壁部48の水平壁部48bの前方側(排水トラップ近傍領域A1)が排水トラップ部12の後方側に接合されていると共に、水平壁部48bの後方側(排水トラップ後方領域A2)がスカート部42の後壁部42aに接合されている。
これにより、支持壁部48の水平壁部48bの前方側(排水トラップ近傍領域A1)が排水トラップ部12を後方側から十分に支持することができると共に、支持壁部48の水平壁部48bの後方側がスカート部42の後壁部42aを前方側から十分に支持することができる。
したがって、後方機能収納部V0における支持壁部48(水平壁部48b及び下方壁部48c)よりも上方の領域V1を比較的大きな収納領域として確保することができると共に、陶器製の便器本体4の後方機能収納部V0や排水トラップ部12等の強度を高めることができる。
つぎに、図8~図11を参照して、本発明の第2実施形態による水洗大便器100について説明する。
図8は、本発明の第2実施形態による水洗大便器の平面図である。また、図9は、図8のIX-IX線に沿った断面図である。さらに、図10は、図8のX-X線に沿った断面図である。また、図11は、図8のXI-XI線に沿った断面図である。
ここで、図8~図11に示す本発明の第2実施形態による水洗大便器100において、上述した本発明の第1実施形態による水洗大便器1の部分と同一の部分については同一の符号を付し、これらの説明については省略する。
また、図9~図11に示す本発明の第2実施形態による水洗大便器100においては、洗浄水供給装置6については図示せず、省略している。
図8~図11に示すように、本発明の第2実施形態による水洗大便器100においては、便器本体104の後方機能収納部V100の支持壁部148が、排水トラップ部12との接合部148aから左右両側及び後方側に水平方向に延びる水平壁部148bと、この水平壁部148bに対して左右外側且つ下方に設けられた下方壁部148cと、を備えている構造が、上述した本発明の第1実施形態による水洗大便器1における便器本体4の後方機能収納部V0の支持壁部48の水平壁部48b及び下方壁部48cの構造と共通する。
また、本実施形態の水洗大便器100では、後方機能収納部V100の支持壁部148の水平壁部148bは、排水トラップ部112における排水芯O101よりも後方側から後方に延びるように設けられた水平主壁部150を備えている。
さらに、後方機能収納部V100の支持壁部148の水平壁部148bは、水平主壁部150の後方側に設けられてスカート部142の後壁部142aに接合される水平補助壁部(後方側水平壁部152)を備えている。
また、図8及び図10~図11に示すように、水平主壁部150の左右の側端部150aのそれぞれは、左右方向のスカート部142の左右の側壁部142bのそれぞれに対して離間するように設けられている。
一方、図8及び図9に示すように、水平補助壁部(後方側水平壁部152)の左右の側端部152aのそれぞれは、左右方向のスカート部142の左右の側壁部142bのそれぞれに接合されるように設けられている。
さらに、図8及び図9に示すように、後方側水平壁部152の左右方向の幅L101は、接続開口部144の左右方向の最大幅L102よりも大きくなるように設定されている(L101>L102)。
また、図9及び図10に示すように、スカート部142の後壁部142aの上方には、外部から後方機能収納部V100にアクセスするための、上方開口部146が設けられている。
また、この上方開口部146は、その底辺(開口部146の最下端部146a)の左右方向の幅L103が、後方側水平壁部152の左右方向の幅L101よりも小さくなるように設けられている(L103<L101)。
さらに、上方開口部146の最上端部146b同士の左右方向の幅L104は、後方側水平壁部152の左右方向の幅L101よりも大きくなるように設けられている(L104>L101)。
これらにより、本実施形態の水洗大便器100の支持壁部148の水平壁部148bは、図8に示す平面視において、前後方向に延びる水平主壁部150と左右方向に延びる水平補助壁部(後方側水平壁部152)とにより概ねT字形の形状となっており、上述した本発明の第1実施形態の支持壁部48の水平壁部48bの構造と異なっている。
上述した本発明の第2実施形態による水洗大便器100によれば、スカート部142の後壁部142aにおける接続開口部144やその周辺部分は、接続開口部144の空間によって強度が低下しやすいため、歪み等の変形が生じやすい。
しかしながら、本実施形態の水洗大便器100では、スカート部142の後壁部142aに接合される後方側水平壁部152の左右方向の幅L101が接続開口部144の左右方向の最大幅L102よりも大きくなるように設定されている。
これにより、スカート部142の後壁部142aの接続開口部144やその周辺部分において、歪み等の変形を抑制することができる。
また、排水トラップ部112の強度が低下することについても抑制しつつ、スカート部142の後壁部142aの接続開口部144の大きさをより大きく確保することができる。
さらに、図9及び図10に示すように、スカート部142の後壁部142aの上方には、外部から後方機能収納部V100にアクセスするための、上方開口部146が設けられている。
また、この上方開口部146は、その底辺(開口部146の最下端部146a)の左右方向の幅L103が、後方側水平壁部152の左右方向の幅L101よりも小さくなるように設けられている(L103<L101)。
さらに、上方開口部146の最上端部146b同士の左右方向の幅L104は、後方側水平壁部152の左右方向の幅L101よりも大きくなるように設けられている(L104>L101)。
これらにより、上方開口部146においても、支持壁部148に近い上方開口部146の底辺(開口部146の最下端部146a)が後方側水平壁部152の左右方向の幅L101よりも小さいため、上方開口部146やその周辺部分において、歪み等の変形を抑制することができる。
また、上方開口部146の上方の最大横幅L104が、後方側水平壁部152の左右方向の幅L101よりも大きく確保されているため、支持壁部148で上方開口部146の底辺の歪み等の変形を抑制しつつ、上方開口部146の開口断面積を大きく確保することができる。
さらに、本実施形態による水洗大便器100によれば、便器本体104の後方機能収納部V100の支持壁部148の水平壁部148bにおいて、その水平主壁部150を排水トラップ部112における排水芯O101よりも後方側から後方に延びるように設けることができた。
また、この水平主壁部150の後端とスカート部142の後壁部142aとの間において、両者を接合する水平補助壁部(後方側水平壁部152)を設けることができた。
さらに、水平主壁部150の左右の側端部150aのそれぞれについて、スカート部142の左右の側壁部142bのそれぞれに対して離間するように設けることができた。
また、水平補助壁部(後方側水平壁部152)の左右の側端部150aのそれぞれについて、スカート部142の左右の側壁部142bのそれぞれに接合させるように設けることができた。
これらにより、水平主壁部150が排水トラップ部112の左右及び後方側を十分に支持することができると共に、水平補助壁部(後方側水平壁部152)が水平主壁部150をスカート部142の後壁部142a及び側壁部142bに対して十分に支持することができる。
また、後方機能収納部V100における支持壁部148の水平壁部148bの水平主壁部150及び水平補助壁部(後方側水平壁部152)によって、水平主壁部150の左右両側でかつ下方壁部148cよりも上方の領域を比較的大きな収納領域として確保することができる。
1 本発明の第1実施形態による水洗大便器(ハイブリット式の水洗大便器)
2 主給水路
2a リム側給水路
2b ジェット側給水路
2c タンク側給水路
2d ポンプ給水路
4 便器本体
6 洗浄水供給装置(機能部)
8 ボウル部
10 リム部
12 排水トラップ部
12a 排水トラップ部の入口部
12b 排水トラップ部の上昇管
12c 排水トラップ部の下降管
12d 排水トラップ部の頂部
12e 排水トラップ部の出口部
14 リム導水路
14a リム吐水口
16 ジェット導水路
16a ジェット口
18 切替弁
20 貯水タンク
22 加圧ポンプ
24 止水栓
26 分岐金具
26a 停電切替弁
28 バルブユニット
30 定流量弁
32 ダイヤフラム式の主弁
34 電磁弁
36 コントローラ
38 上側フロートスイッチ
40 下側フロートスイッチ
42 スカート部
42a スカート部の後壁部
42b スカート部の側壁部
42c スカート部の外側壁部
42d スカート部の内側壁部
42e スカート部の底部
42f スカート部の底部の凹部
44 接続開口部
46 排水ソケット収納部
48 支持壁部
48a 接合部
48b 水平壁部
48c 下方壁部
48d 縦壁部
48e 上方接合部、水平壁部の左右の外側端部
48f 下方接合部、下方壁部の左右の内側端部
100 本発明の第2実施形態による水洗大便器(ハイブリット式の水洗大便器)
104 便器本体
142 スカート部
142a スカート部の後壁部
142b スカート部の側壁部
144 接続開口部
146 上方開口部
146a 上方開口部の最下端部
146b 上方開口部の最上端部
148 支持壁部
148a 接合部
148b 水平壁部
148c 下方壁部
150 水平主壁部
150a 水平主壁部の左右の側壁部
152 後方側水平壁部(水平補助壁部)
152a 後方側水平壁部の左右の側端部
A1 排水トラップ近傍領域
A2 排水トラップ後方領域
B 分岐部
D 排水管
E 二重壁部
F 床面
I 内部空間
L101 後方側水平壁部の左右方向の幅
L102 接続開口部の左右方向の最大幅
L103 上方開口部の最下端部の左右方向の幅
L104 上方開口部の最上端部の左右方向の幅
O1 排水芯
O101 排水芯
S 排水ソケット
T タンク装置(洗浄水供給装置)
V0 後方機能収納部
V1 後方機能収納部の上側領域
V2 後方機能収納部の下側領域
V100 後方機能収納部
W0 主給水源

Claims (5)

  1. 洗浄水により洗浄されて汚物を排出する水洗大便器であって、
    汚物を受けるボウル部と、上記ボウル部の下方に入口部が接続されて上記ボウル部内の汚物を排出する排水トラップ部と、を備えた陶器製の便器本体と、
    この便器本体のボウル部よりも後方側に設けられて上記ボウル部への洗浄水の吐止水を制御する機能を含む機能部と、を有し、
    上記陶器製の便器本体は、さらに、上記ボウル部及び上記排水トラップ部のそれぞれの側面よりも外側に形成されたスカート部と、上記ボウル部よりも後方側の領域における上記スカート部の上端よりも下方且つ上記スカート部よりも内側に設けられて上記機能部の少なくとも一部を収納可能にする後方機能収納部と、を備えており、
    上記後方機能収納部は、その収納領域を上下に区画すると共に上記スカート部の左右の側壁部と上記排水トラップ部とを接合する支持壁部を備えており、
    この支持壁部は、上記排水トラップ部との接合部から水平方向に延びる水平壁部と、この水平壁部に対して左右外側且つ下方に設けられて上記スカート部の左右の側壁部に接合される左右の下方壁部と、を含み、上記左右の下方壁部の後方側は、上記水平壁部により左右に隔離されていることを特徴とする水洗大便器。
  2. 上記排水トラップ部は、上記ボウル部の下方の入口部と、この入口部よりも後方に設けられた出口部と、を備えており、上記水平壁部は、少なくとも上記排水トラップ部における出口部側の管路の中心である排水芯に対して後方且つ左右両側に設けられた排水トラップ近傍領域と、この排水トラップ近傍領域及び上記排水トラップ部の後方に設けられた後方領域と、を備えている請求項1記載の水洗大便器。
  3. 上記スカート部は、上記便器本体の背面に設けられた後壁部を備えており、上記水平壁部は、その前方側が上記排水トラップ部の後方側に接合されていると共に、上記水平壁部の後方側が上記スカート部の後壁部に接合されている請求項1又は2に記載の水洗大便器。
  4. 上記スカート部の後壁部は、上記後方機能収納部と上記便器本体の外部とを連通させるように前後方向に貫く開口部を備えており、上記水平壁部は、その後方側に設けられて上記スカート部の後壁部に接合される後方側水平壁部を備えており、この後方側水平壁部の左右方向の幅は、上記開口部の左右方向の最大幅よりも大きくなるように設定されている請求項3記載の水洗大便器。
  5. 上記水平壁部は、上記排水トラップ部における上記排水芯よりも後方側から後方に延びるように設けられた水平主壁部と、この水平主壁部の後端と上記スカート部の後壁部とを接合するように設けられた水平補助壁部と、を備えており、
    上記水平主壁部は、その左右の側端部のそれぞれが左右方向の上記スカート部の左右の側壁部のそれぞれに対して離間するように設けられており、
    上記水平補助壁部は、その左右の側端部のそれぞれが左右方向の上記スカート部の左右の側壁部のそれぞれに接合されるように設けられている請求項1乃至4の何れか1項に記載の水洗大便器。
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