JP7117946B2 - 支払代行装置、決済システム、決済方法、及びプログラム - Google Patents

支払代行装置、決済システム、決済方法、及びプログラム Download PDF

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Description

本発明は、支払代行装置、決済システム、決済方法、及びプログラムに関する。
近年、クレジットカードなどの決済カードを利用して取引を行うカード決済が広く利用されている。従来のクレジット決済などのカード決済を利用した決済システムでは、売り手(サプライヤ)からの依頼により売り手へ立替え払いが行われ、買い手(バイヤ)は後支払いで決済が行われる。、売り手がカード決済を利用するために、カード会社に負担する手数料(例えば、加盟店手数料)は固定利率で設定されていた(例えば、特許文献1を参照)。
特開2017-37591号公報
しかしながら、従来の決済システムでは、例えば、手数料を柔軟に変更することが困難であり、カード決済を利用した企業間の取引を行う有効な動機付けが得られずに、カード決済を利用した企業間の取引が普及しない要因になっている。
本発明は、上記問題を解決すべくなされたもので、その目的は、企業間のカード決済取引の利用を増加させることができる支払代行装置、決済システム、決済方法、及びプログラムを提供することにある。
上記問題を解決するために、本発明の一態様は、売り手と買い手との間の取引の支払い代行を申請する支払代行申請を取得する申請取得部と、前記売り手及び前記買い手の企業ごとに、過去の取引履歴に基づいて設定された企業レベルの前記売り手と前記買い手との取引組み合わせに応じて、取引のリスクを示すリスク値を生成するリスク生成部と、前記リスク生成部が生成した前記リスク値に基づいて、前記支払い代行における手数料である代行手数料を設定する利用料設定部と、前記申請取得部が取得した前記支払代行申請に応じて、前記買い手から前記売り手への取引金額の支払いを代行するとともに、前記売り手又は前記買い手から前記利用料設定部によって設定された前記代行手数料を徴収する支払代行処理部とを備え、前記リスク生成部は、前記企業を示す企業識別情報と、前記企業レベルとを対応付けた企業レベル記憶部から取得した前記売り手の企業に対応する前記企業レベルと、前記買い手の企業に対応する前記企業レベルとに基づいて、前記取引組み合わせに対応した前記リスク値を生成することを特徴とする支払代行装置である。
また、本発明の一態様は、上記の支払代行装置において、前記リスク値には、前記取引金額又は前記企業に関する企業情報に対応するリスク値と、前記取引組み合わせに対応するリスク値とが含まれ、前記リスク生成部は、前記リスク値の合計を算出し、前記利用料設定部は、前記リスク値の合計に基づいて、前記代行手数料を設定することを特徴とする。
また、本発明の一態様は、上記の支払代行装置において、前記代行手数料には、前記取引金額に応じて前記売り手又は前記買い手から徴収される決済手数料と、所定の期間ごとに前記売り手及び前記買い手から徴収される定期利用料と、前記売り手に入金される入金期日の変更に応じて、前記売り手から徴収される入金手数料とのうちの少なくとも1つが含まれることを特徴とする。
また、本発明の一態様は、上記の支払代行装置において、前記支払代行申請に含まれる前記取引金額に応じた決済手数料を、買い手負担分と売り手負担分とに分配して設定する手数料分配部を備え前記支払代行処理部は、前記取引金額から前記売り手負担分を減額した支払金額を前記売り手の口座に振り込む立替払い処理を実行し、前記取引金額に前記買い手負担分を加算した集金金額を前記買い手の口座から回収する回収処理を実行することを特徴とする。
また、本発明の一態様は、企業間の電子商取引サービスを提供し、売り手と買い手との間の取引の支払い代行を申請する支払代行申請を生成する取引処理装置と、支払代行装置とを備え、前記支払代行装置は、売り手と買い手との間の取引の支払い代行を申請する支払代行申請を取得する申請取得部と、前記売り手及び前記買い手の企業ごとに、過去の取引履歴に基づいて設定された企業レベルの前記売り手と前記買い手との取引組み合わせに応じて、取引のリスクを示すリスク値を生成するリスク生成部と、前記リスク生成部が生成した前記リスク値に基づいて、前記支払い代行における手数料である代行手数料を設定する利用料設定部と、前記申請取得部が取得した前記支払代行申請に応じて、前記買い手から前記売り手への取引金額の支払いを代行するとともに、前記売り手又は前記買い手から前記利用料設定部によって設定された前記代行手数料を徴収する支払代行処理部とを備え、前記リスク生成部は、前記企業を示す企業識別情報と、前記企業レベルとを対応付けた企業レベル記憶部から取得した前記売り手の企業に対応する前記企業レベルと、前記買い手の企業に対応する前記企業レベルとに基づいて、前記取引組み合わせに対応した前記リスク値を生成することを特徴とする決済システムである。
また、本発明の一態様は、申請取得部が、売り手と買い手との間の取引の支払い代行を申請する支払代行申請を取得する申請取得ステップと、リスク生成部が、前記売り手及び前記買い手の企業ごとに、過去の取引履歴に基づいて設定された企業レベルの前記売り手と前記買い手との取引組み合わせに応じて、取引のリスクを示すリスク値を生成するリスク生成ステップと、利用料設定部が、前記リスク生成ステップによって生成された前記リスク値に基づいて、前記支払い代行における手数料である代行手数料を設定する手数料設定ステップと、支払代行処理部が、前記申請取得ステップによって取得された前記支払代行申請に応じて、前記買い手から前記売り手への取引金額の支払いを代行するとともに、前記売り手又は前記買い手から前記手数料設定ステップによって設定された前記代行手数料を徴収する支払代行処理ステップとを含み、前記リスク生成ステップにおいて、前記リスク生成部が、前記企業を示す企業識別情報と、前記企業レベルとを対応付けた企業レベル記憶部から取得した前記売り手の企業に対応する前記企業レベルと、前記買い手の企業に対応する前記企業レベルとに基づいて、前記取引組み合わせに対応した前記リスク値を生成することを特徴とする決済方法である。
また、本発明の一態様は、コンピュータに、売り手と買い手との間の取引の支払い代行を申請する支払代行申請を取得する申請取得ステップと、前記売り手及び前記買い手の企業ごとに、過去の取引履歴に基づいて設定された企業レベルの前記売り手と前記買い手との取引組み合わせに応じて、取引のリスクを示すリスク値を生成するリスク生成ステップと、前記リスク生成ステップによって生成された前記リスク値に基づいて、前記支払い代行における手数料である代行手数料を設定する手数料設定ステップと、前記申請取得ステップによって取得された前記支払代行申請に応じて、前記買い手から前記売り手への取引金額の支払いを代行するとともに、前記売り手又は前記買い手から前記手数料設定ステップによって設定された前記代行手数料を徴収する支払代行処理ステップとを実行させ、前記リスク生成ステップにおいて、前記企業を示す企業識別情報と、前記企業レベルとを対応付けた企業レベル記憶部から取得した前記売り手の企業に対応する前記企業レベルと、前記買い手の企業に対応する前記企業レベルとに基づいて、前記取引組み合わせに対応した前記リスク値を生成する処理を実行させるためのプログラムである。
本発明によれば、企業間のカード決済取引の利用を増加させることができる。
第1の実施形態による決済システムの一例を示すブロック図である。 第1の実施形態における取引情報記憶部が記憶するデータ例を示す図である。 第1の実施形態における利用料記憶部が記憶するデータ例を示す図である。 第1の実施形態における決済手数料記憶部が記憶するデータ例を示す図である。 第1の実施形態における月額利用料記憶部が記憶するデータ例を示す図である。 第1の実施形態における早期入金手数料記憶部が記憶するデータ例を示す図である。 第1の実施形態における後入金割引料記憶部が記憶するデータ例を示す図である。 第1の実施形態による決済システムの支払代行処理の動作の一例を説明する図である。 第1の実施形態による支払代行サーバの支払代行の申請処理の一例を説明する図である。 第1の実施形態による支払代行申請におけるFBデータのアップロード画面の一例を示す図である。 第1の実施形態による支払代行の申請画面の一例を示す図である。 第1の実施形態による支払代行サーバの支払代行処理の一例をフローチャートである。 第1の実施形態による支払代行サーバの支払代行処理の動作の一例を説明する図である。 第2の実施形態による決済システムの一例を示すブロック図である。 第2の実施形態による決済システムの支払代行処理の動作の一例を説明する図である。 第3の実施形態による決済システムの一例を示すブロック図である。 第3の実施形態による決済システムの支払代行処理の動作の一例を説明する図である。 第4の実施形態による決済システムの一例を示すブロック図である。 第4の実施形態における利用料記憶部が記憶するデータ例を示す図である。 第4の実施形態における決済手数料記憶部が記憶するデータ例を示す図である。 第4の実施形態における月額利用料記憶部が記憶するデータ例を示す図である。 第4の実施形態における企業レベル記憶部が記憶するデータ例を示す図である。 第4の実施形態におけるリスク情報記憶部が記憶するデータ例を示す図である。 第4の実施形態における料金プラン記憶部が記憶するデータ例を示す図である。 第4の実施形態における支払代行サーバの手数料の変更処理の一例を示すフローチャートである。 第5の実施形態による決済システムの一例を示すブロック図である。 第5の実施形態による決済システムの支払代行処理の動作の一例を説明する図である。
以下、本発明の一実施形態による支払代行装置、及び決済システムについて図面を参照して説明する。
[第1の実施形態]
図1は、第1の実施形態による決済システム100の一例を示すブロック図である。
この図に示すように、本実施形態による決済システム100は、支払代行サーバ1と、バイヤ端末2と、サプライヤ端末3と、カード会社サーバ4と、取引処理サーバ5とを備えている。支払代行サーバ1と、バイヤ端末2と、サプライヤ端末3と、カード会社サーバ4と、取引処理サーバ5とは、ネットワークNW1を介して、互いに接続可能である。
なお、図1に示す例では、説明上、図示を省略するが、決済システム100は、バイヤ端末2と、サプライヤ端末3とのそれぞれを、複数備えることが可能である。
また、本実施形態では、例えば、クレジットカード(パーチェシングカードを含む)、デビットカード、プリペイドカード等のカード取引、及び、カード取引の仕組みを利用した仮想決済番号による取引に用いられる決済カードの一例として、クレジットカードを利用した決済システム100について説明する。
バイヤ端末2(買手側端末の一例)は、企業間の取引において、買い手であるバイヤが所有する端末装置である。バイヤ端末2は、バイヤの操作により、例えば、取引処理サーバ5及び支払代行サーバ1にネットワークNW1を介して接続し、バイヤとサプライヤとの間の取引の契約や支払代行の依頼(支払代行申請)などを行う。また、バイヤ端末2は、入力部21と、表示部22とを備えている。
なお、本実施形態において、サプライヤは、商品等を販売している売り手のことであり、バイヤは、商品等を購入する買い手のことである。また、バイヤは、決済カードによるカード決済を行うカード会社と契約した支払代行サービスにおける会員である。
入力部21は、例えば、キーボードやマウスなどであり、バイヤ端末2の使用者(バイヤ)から必要な各種情報を受け付ける。
表示部22(出力部の一例)は、例えば、液晶ディスプレイなどの表示装置であり、各種情報を表示する。表示部22は、例えば、取引処理サーバ5を利用した電子商取引サービスにおける各種表示画面、及び支払代行サーバ1を利用した支払代行サービスにおける各種表示画面などを表示する。
サプライヤ端末3(売手端末の一例)は、企業間の取引において、売り手であるサプライヤが所有する端末装置である。サプライヤ端末3は、サプライヤの操作により、例えば、取引処理サーバ5及び支払代行サーバ1にネットワークNW1を介して接続し、バイヤとサプライヤとの間の取引の契約や支払代行の承認などを行う。また、サプライヤ端末3は、入力部31と、表示部32とを備えている。
入力部31は、例えば、キーボードやマウスなどであり、サプライヤ端末3の使用者(サプライヤ)から必要な各種情報を受け付ける。
表示部32(出力部の一例)は、例えば、液晶ディスプレイなどの表示装置であり、各種情報を表示する。表示部32は、例えば、取引処理サーバ5を利用した電子商取引サービスにおける各種表示画面、及び支払代行サーバ1を利用した支払代行サービスにおける各種表示画面などを表示する。
カード会社サーバ4は、クレジットカードを発行するとともに、クレジットカードの利用限度額などを管理するカード会社が所有するサーバ装置であり、発行したクレジットカードを管理する。ここで、カード会社は、クレジットカード(決済カード)によるカード決済を行う会社であり、例えば、カード発行会社(イシュア)及び加盟店管理会社(アクワイアラ)である。カード会社サーバ4は、例えば、各クレジットカードの利用限度額を管理し、クレジットカードの与信を利用した決済が可能であるか否かを確認する与信確認依頼を受け付けて、確認結果を依頼元に送信する。
また、カード会社サーバ4は、支払代行サーバ1からの依頼により、サプライヤへの立替払いのための振込処理、及び、バイヤからの回収のためのクレジット決済処理などを行う。また、カード会社サーバ4は、例えば、カード管理記憶部41を備えている。
カード管理記憶部41は、例えば、カード契約情報を記憶している。ここで、カード契約情報は、カード発行会社が発行しているクレジットカードの契約情報であり、カード発行会社に予め登録されている情報である。カード管理記憶部41は、例えば、カード番号と、カード契約情報とを対応付けて記憶している。また、カード契約情報には、例えば、カード有効期限年月、法人名、所属部署、及び使用者名などの情報が含まれる。
取引処理サーバ5(取引処理装置の一例)は、企業間の電子商取引サービスを提供するプラットフォーマであり、バイヤとサプライヤとの間の取引を支援する。取引処理サーバ5は、例えば、売買契約記憶部51を備えている。
売買契約記憶部51は、バイヤとサプライヤとの間の取引における売買契約情報を記憶する。売買契約情報には、例えば、取引日、バイヤ情報、サプライヤ情報、取引金額、支払期日(入金期日)などが含まれる。
支払代行サーバ1(支払代行装置の一例)は、バイヤとサプライヤとの間の売買契約に基づく支払代行を行う支払代行サービスを提供する。また、支払代行サーバ1は、クレジットカードを利用したカード決済を利用して支払代行を行う。また、支払代行サーバ1は、NW(ネットワーク)通信部11と、記憶部12と、制御部13とを備えている。
NW通信部11は、ネットワークNW1と接続して、各種通信を行う。
記憶部12は、支払代行サーバ1の各種処理に利用する情報を記憶する。記憶部12は、アカウント記憶部121と、サプライヤ情報記憶部122と、バイヤ情報記憶部123と、取引情報記憶部124と、利用料記憶部125と、決済手数料記憶部126と、月額利用料記憶部127と、早期入金手数料記憶部128と、後入金割引料記憶部129とを備えている。
アカウント記憶部121は、支払代行サーバ1に接続するためのログインIDやパスワードなどのログイン情報を記憶する。ログイン情報は、バイヤ又はサプライヤが、支払代行サービスに会員登録する際に、アカウント記憶部121に記憶される。
サプライヤ情報記憶部122は、支払代行サーバ1が提供する支払代行サービスに会員登録しているサプライヤに関する情報であるサプライヤ情報を記憶する。サプライヤ情報記憶部122は、例えば、企業情報(企業名、法人番号、業種など)、担当者情報(所属部署名、ユーザ氏名、メールアドレス、電話番号など)、口座情報(金融機関名、支店名、口座番号、口座名義など)、等をサプライヤ情報として記憶している。なお、サプライヤが、加盟店に加盟している場合には、加盟店番号を記憶してもよい。サプライヤ情報は、サプライヤが支払代行サービスに会員登録する際に、サプライヤ情報記憶部122に記憶される。
バイヤ情報記憶部123は、支払代行サーバ1が提供する支払代行サービスに会員登録しているバイヤに関する情報であるバイヤ情報を記憶する。バイヤ情報記憶部123は、例えば、企業情報(企業名、法人番号、業種など)、担当者情報(所属部署名、ユーザ氏名、メールアドレス、電話番号など)、口座情報(金融機関名、支店名、口座番号、口座名義など)、クレジットカードのカード番号、等をバイヤ情報として記憶している。バイヤ情報は、バイヤが支払代行サービスに会員登録する際に、バイヤ情報記憶部123に記憶される。
取引情報記憶部124は、支払代行を行った取引情報(支払代行申請の情報)を記憶する。取引情報記憶部124は、例えば、図2に示すように、売買契約情報、支払方法、決済手数料及び入金期日の変更によって生じる入金手数料などを記憶する。
図2は、本実施形態における取引情報記憶部124が記憶するデータ例を示す図である。図2に示すように、取引情報記憶部124は、「取引日」と、「取引ID」と、「バイヤ」及び「サプライヤ」と、「取引金額」と、「支払期日」と、「支払方法」と、「決済手数料」と、「入金手数料」とを対応付けて記憶する。
なお、「決済手数料」には、「手数料合計」と、「バイヤ負担分」と、「サプライヤ負担分」とが含まれている。また、「入金手数料」には、サプライヤへの入金期日(振込期日)のより前に入金を前倒した場合の早期入金手数料、又はサプライヤへの入金期日(振込期日)より後に入金を後倒した場合の後入金割引料である。
例えば、図2に示す例では、「取引日」が“2018/4/1”の「取引ID」が“XXXXX1”に対応する支払代行(取引)は、「バイヤ」が“A社”であり、「サプライヤ」が“B社”であり、「取引金額」が“1000万円”であることを示している。また、この支払代行のサプライヤへの「支払期日」が“2018/4/30”であり、「支払方法」が“アカウント決済”であることを示している。ここで、アカウント決済は、バイヤ情報に紐付いて設定されたクレジットカードによる決済を利用した決済方法であり、例えば、取引金額に応じて決済手数料が変動し、手数料負担者及び負担金額が設定可能な決済方法である。また、この支払代行の「決済手数料」は、「手数料合計」が“10万円”、「バイヤ負担分」が“6万円”、「サプライヤ負担分」が“4万円”であることを示し、「入金手数料」が“1万円”(早期入金手数料)であることを示している。
また、「取引日」が“2018/4/1”の「取引ID」が“XXXXX2”に対応する支払代行(取引)は、「バイヤ」が“A社”であり、「サプライヤ」が“C社”であることを示している。また、この支払代行の「決済手数料」は、「手数料合計」が“10万円”、「バイヤ負担分」が“7万円”、「サプライヤ負担分」が“3万円”であることを示し「入金手数料」が“-1万円”(後入金割引料)であることを示している。
図1の説明に戻り、利用料記憶部125は、支払代行サービスの利用料金に関する情報を記憶する。利用料記憶部125は、例えば、図3に示すように、「導入費用」、「決済手数料」、「月額利用料」、「システム利用料」、「ユーザID利用料」、「入金手数料」などの項目の利用料の設定情報を記憶する。
図3は、本実施形態における利用料記憶部125が記憶するデータ例を示す図である。
図3において、「決済手数料」、「月額利用料」、及び「入金手数料」は、利用条件により変動するため、利用料記憶部125は、これらの各項目の設定テーブルを示す情報を記憶する。
再び図1の説明に戻り、決済手数料記憶部126は、支払代行の決済ごとに発生する手数料を設定する設定テーブル(決済手数料マスタ)を記憶する。決済手数料記憶部126は、取引金額と、手数料情報とを対応付けた設定テーブルを記憶する。ここで、図4を参照して、決済手数料記憶部126が記憶するデータ例について説明する。
図4は、本実施形態における決済手数料記憶部126が記憶するデータ例を示す図である。図4に示すように、決済手数料記憶部126は、「取引金額」と、「手数料情報」とを対応付けて記憶する。ここで、「手数料情報」は、決済手数料を示す情報であり、例えば、取引金額に対する決済手数料の割合(料率)を示している。
例えば、図4に示す例では、「取引金額」が“30万円未満”である場合に、「手数料情報」が“X.X%”であることを示している。なお、図4に示す例では、「手数料情報」に決済手数料の割合(料率)を用いる例を説明しているが、決済手数料の金額値を用いてもよい。
再び図1の説明に戻り、月額利用料記憶部127は、支払代行サービスを受ける場合の月額の利用料を設定する設定テーブル(月額利用料マスタ)を記憶する。月額利用料記憶部127は、1カ月の取引総金額と、利用料情報とを対応付けた設定テーブルを記憶する。ここで、図5を参照して、月額利用料記憶部127が記憶するデータ例について説明する。
図5は、本実施形態における月額利用料記憶部127が記憶するデータ例を示す図である。図5に示すように、月額利用料記憶部127は、「前月の取引総金額」と、「利用料情報」とを対応付けて記憶する。ここで、「利用料情報」は、月額利用料を示す情報であり、例えば、1カ月の取引総金額に対する月額利用料の金額値を示している。
例えば、図5に示す例では、「前月の取引総金額」が“500万円未満”である場合に、「利用料情報」が“XXXXX円”であることを示している。なお、図5に示す例では、「利用料情報」に月額利用料の金額値を用いる例を説明しているが、月額利用料の割合(料率)を用いてもよい。
再び図1の説明に戻り、早期入金手数料記憶部128は、サプライヤへの入金期日の前倒しを希望する場合の入金手数料を設定する設定テーブル(早期入金手数料マスタ)を記憶する。早期入金手数料記憶部128は、入金期日の入金短縮日数(前倒しされた日数)と、早期入金手数料情報とを対応付けた設定テーブルを記憶する。ここで、図6を参照して、早期入金手数料記憶部128が記憶するデータ例について説明する。
図6は、本実施形態における早期入金手数料記憶部128が記憶するデータ例を示す図である。図6に示すように、早期入金手数料記憶部128は、「入金短縮日数」と、「早期入金手数料情報」とを対応付けて記憶する。ここで、「早期入金手数料情報」は、早期入金手数料を示す情報であり、例えば、取引金額に対する早期入金手数料の割合(料率)を示している。
例えば、図6に示す例では、「入金短縮日数」が“1営業日以上10営業日以下”である場合に、「早期入金手数料情報」が“X.X%”であることを示している。なお、図6に示す例では、「早期入金手数料情報」に早期入金手数料の割合(料率)を用いる例を説明しているが、早期入金手数料の金額値を用いてもよい。
再び図1の説明に戻り、後入金割引料記憶部129は、サプライヤへの入金期日の後倒しを希望する場合の入金手数料を設定する設定テーブル(後入金割引料マスタ)を記憶する。後入金割引料記憶部129は、入金期日の入金延伸日数(後倒された日数)と、後入金割引料情報とを対応付けた設定テーブルを記憶する。ここで、図7を参照して、後入金割引料記憶部129が記憶するデータ例について説明する。
図7は、本実施形態における後入金割引料記憶部129が記憶するデータ例を示す図である。図7に示すように、後入金割引料記憶部129は、「入金延伸日数」と、「後入金割引料情報」とを対応付けて記憶する。ここで、「後入金割引料情報」は、後入金割引料を示す情報であり、例えば、取引金額に対する後入金割引料の割合(料率)を示している。
例えば、図7に示す例では、「入金延伸日数」が“1営業日以上10営業日以下”である場合に、「後入金割引料情報」が“X.X%”であることを示している。なお、図6に示す例では、「後入金割引料情報」に後入金割引料の割合(料率)を用いる例を説明しているが、後入金割引料の金額値を用いてもよい。
再び図1の説明に戻り、制御部13は、例えば、CPU(Central Processing Unit)などを含むプロセッサであり、支払代行サーバ1を統括的に制御する。制御部13は、NW通信部11を介して、上述したバイヤ端末2、サプライヤ端末3、カード会社サーバ4、及び取引処理サーバ5と情報の送受信を行い、各種処理を実行する。制御部13は、例えば、支払代行サービスの会員登録処理、各種手数料・利用料の設定処理、及び支払代行処理などの各種処理を実行する。
制御部13は、バイヤ登録部131と、サプライヤ登録部132と、申請取得部133と、支払代行処理部134と、決済手数料設定部135と、手数料分配部136と、入金手数料設定部137とを備える。
バイヤ登録部131は、バイヤ端末2からのバイヤの登録申請に応じて、バイヤ情報を受け付け、当該バイヤ情報をバイヤ情報記憶部123に記憶させる。バイヤ登録部131は、NW通信部11を介して、バイヤ端末2の入力部21などから受け付けたバイヤ情報を取得して、当該バイヤ情報をバイヤ情報記憶部123に記憶させる。
サプライヤ登録部132は、サプライヤ端末3からのサプライヤの登録申請に応じて、サプライヤ情報を受け付け、当該サプライヤ情報をサプライヤ情報記憶部122に記憶させる。サプライヤ登録部132は、NW通信部11を介して、サプライヤ端末3の入力部31などから受け付けたサプライヤ情報を取得して、当該サプライヤ情報をサプライヤ情報記憶部122に記憶させる。
申請取得部133は、バイヤからの支払い代行の申請を示す支払代行申請を取得する。ここで、支払代行申請には、サプライヤとバイヤとの間の売買契約を示す売買契約情報が含まれるものとする。また、本実施形態では、申請取得部133は、取引処理サーバ5から取得されたFBデータ(ファームバンキングデータ)を売買契約情報として含む支払代行申請を、バイヤ端末2から取得する。ここで、FBデータとは、金融機関を利用して振込処理を行うためのデータであり、例えば、取引処理サーバ5によって、バイヤとサプライヤとの間で契約された売買契約に基づくデータ(売買契約情報)である。
申請取得部133は、例えば、バイヤ端末2からの操作により、FBデータを読み込み、FBデータに含まれる取引データが選択され、決済手数料の分配などの設定を受け付けた後に、支払代行申請を受け付ける。すなわち、申請取得部133は、受け付けた支払代行申請を取得する。また、申請取得部133は、支払代行申請に含まれる情報を、取引情報記憶部124に記憶させる。
決済手数料設定部135は、支払代行申請の売買契約情報に含まれる取引金額に応じて、決済手数料を設定する。決済手数料設定部135は、例えば、決済手数料記憶部126が記憶する設定テーブル(決済手数料マスタ)を参照して、取引金額に対応する決済手数料情報を取得し、当該決済手数料情報に基づいて、当該取引の決済手数料を設定する。また、決済手数料設定部135は、設定した決済手数料を取引情報記憶部124に記憶させる。
手数料分配部136は、決済手数料をバイヤ負担分とサプライヤ負担分とに分配して設定する。手数料分配部136は、例えば、バイヤ端末2からのバイヤの操作によって、決済手数料設定部135が設定した決済手数料を、バイヤ負担分とサプライヤ負担分との分配情報を受け付け、サプライヤ端末3からのサプライヤの承認が得られた場合に、バイヤ端末2から受け付けたバイヤ負担分とサプライヤ負担分とを設定する。また、手数料分配部136は、設定したバイヤ負担分とサプライヤ負担分とを取引情報記憶部124に記憶させる。
このように、手数料分配部136は、バイヤ端末2から取得した分配情報に基づいて、決済手数料設定部135が設定した決済手数料を、バイヤ負担分とサプライヤ負担分とに分配して設定する。なお、分配情報は、バイヤ負担分及びサプライヤ負担分の金額値であってもよいし、決済手数料に対するバイヤ負担分及びサプライヤ負担分の割合であってもよい。
入金手数料設定部137は、後述する立替払い処理によって、サプライヤに支払われる入金期日の変更に応じて、サプライヤに対して入金手数料を設定する。入金手数料設定部137は、入金期日が前倒しされた場合に、前倒しされた日数に応じて、早期入金手数料を入金手数料として設定する。入金手数料設定部137は、例えば、早期入金手数料記憶部128が記憶する設定テーブル(早期入金手数料マスタ)を参照して、前倒しされた日数(入金短縮日数)に対応する早期入金手数料情報を取得し、当該早期入金手数料情報に基づいて、早期入金手数料を設定(生成)する。
また、入金手数料設定部137は、入金期日が後倒しされた場合に、後倒しされた日数に応じて、後入金割引料を入金手数料として設定する。入金手数料設定部137は、例えば、後入金割引料記憶部129が記憶する設定テーブル(後入金割引料マスタ)を参照して、後倒しされた日数(入金延伸日数)に対応する後入金割引料情報を取得し、当該後入金割引料情報に基づいて、後入金割引料を設定する。
また、入金手数料設定部137は、設定した入金手数料(早期入金手数料又は後入金割引料)を、取引情報記憶部124に記憶させる。
支払代行処理部134は、申請取得部133が取得した支払代行申請に応じて、売買契約に対応した支払金額をサプライヤの口座(図8のサプライヤ口座63)に立替えて支払をする立替払い処理を実行する。また、支払代行処理部134は、支払代行申請を取得後の所定の期日に、売買契約に対応した集金金額をバイヤの口座(図8のバイヤ口座62)から回収する回収処理を実行する。すなわち、支払代行処理部134は、FBデータが示す売買契約に対応した立替払い処理及び回収処理を実行する。ここで、支払金額は、取引金額に基づいてサプライヤに支払う金額を示し、集金金額は、取引金額に基づいてバイヤから集金(回収)する金額を示す。
支払代行処理部134は、決済カードによるカード決済を行うカード会社の加盟店に相当する仮想加盟店として機能し、回収処理において、仮想加盟店として、カード会社を経由してカード決済を用いて、集金金額をバイヤ口座62から回収する処理を実行する。ここで、仮想加盟店として機能させるために、支払代行サーバ1の運営者、又はカード会社は、予め支払代行サーバ1用の仮想加盟店として、支払代行サーバ1用の加盟店番号を取得しているものとする。支払代行処理部134は、回収処理において、クレジットカードを用いたクレジット決済により、バイヤから仮想加盟店としての支払代行サーバ1に集金金額を回収する。
また、支払代行処理部134は、立替払い処理において、カード会社に対して、支払金額をサプライヤ口座63に立替えて支払う処理依頼を行う。支払代行処理部134は、例えば、支払金額を、カード会社サーバ4を経由して、サプライヤ口座63に振り込ませる。
また、支払代行処理部134は、売買契約の取引金額に応じた決済手数料と取引金額とに基づいて、集金金額を算出する。支払代行処理部134は、決済手数料設定部135が取引金額に基づいて設定した決済手数料と取引金額とに基づいて、集金金額を算出する。さらに、支払代行処理部134は、決済手数料を手数料分配部136が分配したバイヤ負担分を、取引金額に加算して集金金額を算出する。すなわち、支払代行処理部134は、回収処理において、取引金額にバイヤ負担分を加算した集金金額をバイヤ口座62から回収する処理を実行する。
なお、支払代行処理部134は、集金金額を以下の式(1)により算出する。
集金金額=取引金額+決済手数料のバイヤ負担分 … (1)
また、支払代行処理部134は、決済手数料を手数料分配部136が分配したサプライヤ負担分を、取引金額から減算して支払金額を算出する。すなわち、支払代行処理部134は、立替払い処理において、取引金額からサプライヤ負担分を減額した支払金額をサプライヤ口座63に振り込む処理を実行する。
また、支払代行処理部134は、入金期日が変更された場合に、立替払い処理において、売買契約の取引金額と入金手数料とに基づいて算出された支払金額を、変更された入金期日にサプライヤ口座63に振り込む処理を実行する。例えば、支払代行処理部134は、入金期日が前倒しされた場合に、立替払い処理において、取引金額から早期入金手数料を減額した支払金額を、サプライヤ口座63に振り込む処理を実行する。すなわち、この場合、支払代行処理部134は、入金手数料設定部137が設定した早期入金手数料と、上述したサプライヤ負担分とを取引金額から減算した支払金額をサプライヤ口座63に振り込む処理を実行する。
また、例えば、支払代行処理部134は、入金期日が後倒しされた場合に、立替払い処理において、取引金額に後入金割引料を加算した支払金額を、サプライヤ口座63に振り込む処理を実行する。すなわち、この場合、支払代行処理部134は、入金手数料設定部137が設定した後入金割引料を取引金額に加算し、さらに、上述したサプライヤ負担分を減算した支払金額をサプライヤ口座63に振り込む処理を実行する。
なお、支払代行処理部134は、支払金額を以下の式(2)又は式(3)により算出する。
支払金額=取引金額-決済手数料のサプライヤ負担分-早期入金手数料 … (2)
支払金額=取引金額-決済手数料のサプライヤ負担分+後入金割引料 … (3)
また、支払代行処理部134は、毎月の所定の期日に、支払代行サービスを利用した月単位又は所定期間内の利用料の合計を算出し、当該利用料の合計を、バイヤから回収する処理を実行する。支払代行処理部134は、例えば、取引情報記憶部124が記憶する取引情報に基づいて、先月分の取引総金額を算出し、月額利用料記憶部127が記憶する設定テーブル(月額利用料マスタ)を参照して、先月分の取引総金額に対応する月額利用料情報を取得し、当該月額利用料情報に基づいて、月額利用料を算出する。支払代行処理部134は、さらに、算出した当該月額利用料と、利用料記憶部125が記憶する月額利用料以外の固定の利用項目の情報に基づいて、先月分の利用料の合計を算出する。
次に、図面を参照して、本実施形態による決済システム100の動作について説明する。
図8は、本実施形態による決済システム100の支払代行処理の動作の一例を説明する図である。
なお、図8に示す金融機関サーバ6は、決済処理を行うための口座を有しており、例えば、支払代行口座61と、バイヤ口座62と、サプライヤ口座63とを有している。
支払代行口座61は、支払代行サービスのために、運営者、又はカード会社が開設した口座であり、バイヤ口座62は、バイヤが所有する口座であり、サプライヤ口座63は、サプライヤが所有する口座である。
図8に示すように、バイヤ端末2は、まず、取引処理サーバ5を利用して、バイヤとサプライヤとの間で、商品等の取引契約(売買契約)を行う(ステップS101)。バイヤ端末2は、バイヤの入力部21の操作によって、取引処理サーバ5にログインし、サプライヤの商品等の取引契約(売買契約)を行う。取引処理サーバ5は、取引契約(売買契約)の情報を、売買契約記憶部51に記憶させる。
次に、バイヤ端末2は、FBデータ(売買契約情報)を取引処理サーバ5からダウンロードする(ステップS102)。
次に、バイヤ端末2は、支払代行申請及び承認を支払代行サーバ1に対して行う(ステップS103)。バイヤ端末2は、バイヤの入力部21の操作によって、支払代行サーバ1にログインして、売買契約情報であるFBデータを支払代行サーバ1に送付して支払代行申請を行うとともに、支払代行申請の承認を行う。なお、バイヤ端末2は、決済手数料の分担などを設定して、支払代行申請を行う。
次に、サプライヤ端末3が、支払代行申請の承認を行う(ステップS104)。支払代行サーバ1は、バイヤ端末2からの支払代行申請の承認に応じて、例えば、サプライヤにメールなどで、支払代行申請の承認依頼を行い、この承認依頼に応じて、サプライヤ端末3が、支払代行申請の承認を行う。
次に、支払代行サーバ1が、カード会社サーバ4に集金金額の回収依頼を行う(ステップS105)。支払代行サーバ1の支払代行処理部134は、仮想加盟店として、クレジット決済を利用して、支払代行サーバ1用の加盟店番号に対応する支払代行口座61に、集金金額を回収する依頼を、カード会社サーバ4に行う。
次に、カード会社サーバ4は、集金金額の回収依頼に応じて、仮想加盟店への立替払い依頼を、金融機関サーバ6に対して行う(ステップS106)。これにより、金融機関サーバ6において、カード会社から支払代行口座61に集金金額(=取引金額+バイヤ負担分)が振り込まれる(立替払いされる)。
また、支払代行サーバ1は、カード会社サーバ4を介して、支払金額の支払い依頼を金融機関サーバ6に対して行う(ステップS107)。これにより、金融機関サーバ6において、支払代行口座61から支払金額(=取引金額-サプライヤ負担分-入金手数料)がサプライヤ口座63に振り込まれる。ここで、入金手数料は、早期入金手数料又は後入金割引料である。
また、カード会社サーバ4は、所定の引落期日になったら、バイヤ口座62からカード会社に債権(集金金額)を回収する債権回収依頼を金融機関サーバ6に対して行う(ステップS108)。これにより、金融機関サーバ6において、バイヤ口座62からカード会社に、集金金額が引き落とされ、結果として、バイヤ口座62から支払代行口座61に集金金額(=取引金額+バイヤ負担分)が回収されたことになる。
これにより、決済システム100による支払代行処理が完了する。
次に、図9~図11を参照して、本実施形態の支払代行サーバ1による支払代行申請の受け付け処理について説明する。
図9は、本実施形態による支払代行サーバ1の支払代行の申請処理の一例を説明する図である。また、図10は、本実施形態による支払代行申請におけるFBデータのアップロード画面の一例を示す図である。また、図11は、本実施形態による支払代行の申請画面の一例を示す図である。
図9において、支払代行サーバ1は、まず、FBデータを取得する(ステップS201)。支払代行サーバ1の申請取得部133は、バイヤ端末2の表示部22に、図10に示す画面G1のような表示画面を表示させ、入力枠W1に入力部21によりFBデータのファイル名を入力させることで、FBデータを取得する。FBデータが取得されると、支払代行サーバ1は、図10の画面G1に示すような取引データ(売買契約)の一覧を表示させる。バイヤ端末2の入力部21によって、画面G1において、例えば、取引データD1の“詳細”ボタンBT1が押下されると、申請取得部133は、図11(a)の画面G2及び図11(b)の画面G3のような支払代行申請の情報を入力する表示画面を、バイヤ端末2に表示させる。
次に、申請取得部133は、サプライヤの口座情報に対応する企業情報を取得する(ステップS202)。申請取得部133は、選択された取引データ(売買契約)のサプライヤの口座情報に対応する企業情報を、サプライヤ情報記憶部122から取得する。申請取得部133は、企業情報の取得に成功した場合に、図11(a)の画面G2に示すように、「取引先企業情報」及び「担当者情報」としてバイヤ端末2に表示させる。
また、申請取得部133は、サプライヤが支払代行サービスの会員であるか否かを判定する(ステップS203)。申請取得部133は、サプライヤ情報記憶部122に、上述したサプライヤの口座情報及び企業情報があるか否かに応じて、サプライヤが支払代行サービスの会員であるか否かを判定する。申請取得部133は、サプライヤが支払代行サービスの会員である場合(ステップS203:YES)に、処理をステップS204に進める。また、申請取得部133は、サプライヤが支払代行サービスの会員でない場合(ステップS203:NO)に、処理をステップS208に進める。
ステップS204において、申請取得部133は、請求書情報及び支払方法を取得する。申請取得部133は、選択された取引データ(売買契約)から請求書情報(請求書番号、取引金額、支払期日など)、及び支払方法(アカウント決済など)を取得する。
次に、申請取得部133は、バイヤに対応する手数料情報を取得する(ステップS205)。申請取得部133は、決済手数料設定部135が、バイヤが選択した支払方法、及び取引金額に基づく決済手数料を取得し、図11(c)の画面G4に示すように、バイヤ端末2に表示させる。
次に、支払代行サーバ1の手数料分配部136は、決済手数料の分担及び負担金額を受け付ける(ステップS206)。手数料分配部136は、図11(c)の画面G4の入力枠W2において、バイヤ端末2の入力部21によりバイヤ負担分及びサプライヤ負担分の負担金額を受け付ける。
次に、申請取得部133は、支払代行申請を受け付ける(ステップS207)。申請取得部133は、図11(c)に示す画面G4において、バイヤ端末2の入力部21によって、“支払代行申請”のボタンBT2が押下されると、支払代行申請を受け付ける。これにより、申請取得部133は、図11(d)の画面G5を、バイヤ端末2に表示させる。なお、申請取得部133は、“支払代行申請”のボタンBT2が押下された後に、バイヤ端末2から送信された正式な支払代行申請を取得し、取得した支払代行申請を取引情報として、取引情報記憶部124に記憶させる。このように、申請取得部133は、上述した一連の処理により、FBデータを売買契約情報として含む支払代行申請を取得する。ステップS207の処理後に、支払代行の申請処理を終了する。
また、ステップS208において、申請取得部133は、サプライヤが、不適合企業であるか否かを判定する。申請取得部133は、例えば、外部の企業データベースなどを利用して、サプライヤが***的勢力の関連企業であるか否か、過去の取引において不適合な事例がある企業であるか否かなどを判定することにより、不適合企業であるか否かを判定する。申請取得部133は、サプライヤが、不適合企業である場合(ステップS208:YES)に、処理をステップS211に進める。また、申請取得部133は、サプライヤが、不適合企業でない場合(ステップS208:NO)に、処理をステップS209に進める。
ステップS209において、申請取得部133は、請求書情報及び支払方法を取得する。申請取得部133は、選択された取引データ(売買契約)から請求書情報(請求書番号、取引金額、支払期日など)、及び支払方法(アカウント決済など)を取得する。
次に、申請取得部133は、バイヤに対応する手数料情報を取得する(ステップS210)。申請取得部133は、決済手数料設定部135が、バイヤが選択した支払方法、及び取引金額に基づく決済手数料を取得し、図11(c)の画面G4に示すように、バイヤ端末2に表示させる。なお、この場合、サプライヤが会員でないため、申請取得部133は、決済手数料の分担、及び負担金額の受け付け処理を行わずに、処理をステップS207に進める。
また、ステップS211において、申請取得部133は、支払代行申請の受け付けを不可として、支払代行の申請処理を終了する。
次に、図12及び図13を参照して、本実施形態による支払代行サーバ1の支払代行処理の詳細について説明する。
図12は、本実施形態による支払代行サーバ1の支払代行処理の一例をフローチャートである。また、図13は、本実施形態による支払代行サーバ1の支払代行処理の動作の一例を説明する図である。
図12に示すように、支払代行サーバ1の申請取得部133は、まず、支払代行申請の受け付け及びバイヤの承認を受領する(ステップS301)。申請取得部133は、上述した図9の支払代行の申請処理により、支払代行申請を受け付ける。そして、申請取得部133は、例えば、バイヤにメールなどで、支払代行申請の承認依頼を行い、この承認依頼に応じて、バイヤ端末2が、支払代行申請の承認を行う。
なお、ステップS301の処理が、申請取得部133による支払代行申請を取得する処理に対応する。ここで、支払代行申請は、一例として、図12(a)に示す内容であるものとする。すなわち、図12(a)に示す例では、B社からA社に取引金額1000万円を支払う支払代行処理を行う場合であり、決済手数料の合計が、10万円であり、その内の6万円をバイヤが負担し、4万円をサプライヤが負担する。また、早期入金手数料が1万円である。
次に、支払代行サーバ1の支払代行処理部134が、申請取得部133が取得した支払代行申請に基づいて、オーソリ処理を実行する(ステップS302)。ここで、オーソリ処理とは、カード会社に対して、与信確認を行うことであり、支払代行処理部134は、図13(b)に示すように、取引金額の1000万円と、決済手数料の合計金額の10万円のオーソリ処理をカード会社サーバ4に対して行う。支払代行処理部134は、オーソリ処理において、バイヤ(A社)のカード番号を利用したカード決済により、支払代行処理部134の仮想加盟店に支払を行うオーソリ処理を、カード会社サーバ4に対して行う。
これに対して、カード会社サーバ4は、カード管理記憶部41に記憶されている情報に基づいて、バイヤ(A社)のカード番号の与信確認を行い、オーソリ結果を支払代行サーバ1に送信する。ここでは、オーソリ結果が問題ない(与信OKである)ものとして以降の処理を説明する。
なお、決済手数料のサプライヤ負担分(B社負担分)の承認がまだ得られていないため、支払代行処理部134は、一旦、決済手数料の合計金額の10万円によりオーソリ処理を行う。
次に、支払代行処理部134は、サプライヤの承認依頼及びサプライヤの承認受領を行う(ステップS303)。支払代行処理部134は、オーソリ結果が問題ない場合に、サプライヤ(B社)にメールなどで、支払代行申請の承認依頼を行う。サプライヤ(B社)は、サプライヤ端末3の入力部31を使用して、早期入金申請及び支払代行申請の承認を入力し、支払代行サーバ1に承認結果を送信する。支払代行処理部134は、当該支払代行申請の承認結果を受領する。これにより、決済手数料のサプライヤ負担分(B社負担分)及び早期入金手数料が確定される。
次に、支払代行処理部134は、決済手数料のサプライヤ負担分があるか否かを判定する(ステップS304)。支払代行処理部134は、決済手数料のサプライヤ負担分がある場合(ステップS304:YES)に、処理をステップS305に進める。また、支払代行処理部134は、決済手数料のサプライヤ負担分がない場合(ステップS304:NO)に、処理をステップS306に進める。
ステップS305において、支払代行処理部134は、決済手数料のオーソリ取消、及びバイヤ負担分のオーソリ処理を実行する。支払代行処理部134は、例えば、図13(c)に示すように、上述した決済手数料の合計金額の10万円のオーソリ取消をカード会社サーバ4に対して行うとともに、バイヤ負担分の6万円のオーソリ処理をカード会社サーバ4に対して行う。なお、ステップS302において、決済手数料の合計金額の10万円のオーソリ処理ではなく、バイヤ負担分の6万円のオーソリ処理をカード会社サーバ4に対して行うことで、本ステップをスキップすることも可能とする。
次に、ステップS306において、支払代行処理部134は、売上確定処理を実行する。支払代行処理部134は、例えば、図13(c)に示すように、取引金額の1000万円とバイヤ負担分の6万円との売上確定処理を、カード会社サーバ4に対して行う。すなわち、支払代行処理部134は、集金金額1006万円(=1000万円+6万円)の回収依頼をカード会社サーバ4に対して行う。これにより、カード会社サーバ4は、集金金額1006万円を支払代行口座61に振り込む処理を金融機関サーバ6に対して行う。これにより、支払代行口座61に集金金額1006万円がカード会社から振り込まれる。
また、カード会社サーバ4は、クレジット決済により定められた後日の引き落とし期日に、バイヤ口座62(A社の口座)から集金金額1006万円を引き落とす処理を金融機関サーバ6に対して行う。これにより、後日の引き落とし日に、バイヤ口座62(A社の口座)から集金金額1006万円が引き落とされる(回収される)。
次に、支払代行処理部134は、サプライヤ精算処理日になったか否かを判定する(ステップS307)。支払代行処理部134は、サプライヤへの入金期日に入金するためのサプライヤ精算処理日になったか否かを判定し、サプライヤ精算処理日である場合(ステップS307:YES)に処理をステップS308に進める。また、支払代行処理部134は、サプライヤ精算処理日でない場合(ステップS307:NO)に処理をステップS307に戻す。
ステップS308において、支払代行処理部134は、サプライヤへの振込処理を実行する。支払代行処理部134は、例えば、図13(d)に示すような、支払代行口座61からサプライヤ口座63(B社の口座)に支払金額995万円(=1000万円-4万円-1万円)を振り込むFBデータを生成する。支払代行処理部134は、生成したFBデータにより、サプライヤ(B社)に支払金額995万円を支払う支払い依頼を、カード会社サーバ4を経由して金融機関サーバ6に対して行う。これにより、支払代行口座61からサプライヤ口座63(B社の口座)に支払金額995万円が振り込まれる。ステップS308の処理後に、支払代行処理部134は、支払代行処理を終了する。
なお、上述したバイヤ口座62(A社の口座)から集金金額1006万円が引き落とされる(回収される)処理は、ステップS308による支払代行口座61からサプライヤ口座63(B社の口座)に支払金額995万円が振り込まれる処理よりも後日に実行される。
なお、上述した処理では、支払代行処理部134は、FBデータを利用して、支払代行口座61からサプライヤ口座63(B社の口座)に支払金額を振り込む処理を行っているが、サプライヤ(B社)がカード会社の加盟店である場合には、クレジット決済を利用して支払金額を振り込むようにしてもよい。
また、上述した処理では、支払代行処理部134は、FBデータにより、サプライヤ(B社)に支払金額995万円を支払う支払い依頼を、カード会社サーバ4を経由して行う一例を説明したが、金融機関サーバ6に直接依頼するようにしてもよい。
以上説明したように、本実施形態による支払代行サーバ1(支払代行装置)は、申請取得部133と、支払代行処理部134とを備える。申請取得部133は、サプライヤ(売り手)とバイヤ(買い手)との間の売買契約を示す売買契約情報を含む支払代行申請であって、バイヤからの支払い代行の申請を示す支払代行申請を取得する。支払代行処理部134は、申請取得部133が取得した支払代行申請に応じて、売買契約に対応した支払金額をサプライヤに立替えて支払をする立替払い処理を実行し、支払代行申請を取得後の所定の期日に、売買契約に対応した集金金額をバイヤ口座62(バイヤの口座)から回収する回収処理を実行する。
これにより、本実施形態による支払代行サーバ1は、売買契約に基づいてバイヤからの依頼により支払代行を行うため、例えば、資金決済法による貸金又は資金移動と見なされることを回避することができる。そのため、本実施形態による支払代行サーバ1は、1回の送金上限額が100万円を超える取引に対応することができ、取引金額の制限を広げることができる。よって、本実施形態による支払代行サーバ1は、バイヤ側からの支払依頼により後支払いでの決済を実現することができ、企業間のカード決済取引の利用を増加させることができる。
また、本実施形態では、申請取得部133は、企業間の電子商取引サービスを提供する取引処理サーバ5(取引処理装置)から取得されたFBデータ(ファームバンキングデータ)を売買契約情報として含む支払代行申請を、バイヤの端末であるバイヤ端末2(買手側端末)から取得する。支払代行処理部134は、FBデータが示す売買契約に対応した立替払い処理及び回収処理を実行する。
これにより、本実施形態による支払代行サーバ1は、取引処理サーバ5から取得されたFBデータにより容易に支払代行と売買契約とを紐付けることが可能になり、利便性を向上しつつ、取引金額の制限を広げることができる。
また、本実施形態では、支払代行処理部134は、決済カードによるカード決済を行うカード会社の加盟店に相当する仮想加盟店として機能し、回収処理において、仮想加盟店として、カード会社を経由してカード決済を用いて、集金金額をバイヤ口座62から回収する処理を実行する。
これにより、本実施形態による支払代行サーバ1は、例えば、サプライヤが加盟店に加盟していない場合であっても、適切に支払代行に対応することができる。すなわち、本実施形態による支払代行サーバ1では、加盟店に加盟していないサプライヤに取引相手を広げることができ、企業間のカード決済取引の利用を増加させることができる。
また、本実施形態では、決済カードは、クレジットカードであり、支払代行処理部134は、クレジットカードによるカード決済を利用して、回収処理を実行する。
これにより、本実施形態による支払代行サーバ1は、バイヤの与信判断をクレジットカードによるカード決済の仕組みで行うことができるため、バイヤの与信判断を容易に行うことが可能になる。
また、本実施形態では、支払代行処理部134は、立替払い処理において、カード会社に対して、支払金額をサプライヤ口座63(サプライヤの口座)に立替えて支払う処理依頼を行う。
これにより、本実施形態による支払代行サーバ1は、支払金額のサプライヤへの支払いに対してもカード会社を利用できるため、利便性を向上させることができる。
また、本実施形態では、支払代行処理部134は、売買契約の取引金額に応じた決済手数料と取引金額とに基づいて、集金金額を算出する。
これにより、本実施形態による支払代行サーバ1は、バイヤが決済手数料を負担することが可能になるため、企業間取引の幅を広げることができる。
また、本実施形態による支払代行サーバ1は、決済手数料をバイヤ負担分(買い手負担分)とサプライヤ負担分(売り手負担分)とに分配して設定する手数料分配部136を備える。支払代行処理部134は、立替払い処理において、取引金額からサプライヤ負担分を減額した支払金額をサプライヤ口座63に振り込む処理を実行し、回収処理において、取引金額にバイヤ負担分を加算した集金金額をバイヤ口座62から回収する処理を実行する。
これにより、本実施形態による支払代行サーバ1は、バイヤとサプライヤとの間で決済手数料を柔軟に設定することが可能になり、企業間取引の幅をさらに広げることができる。
また、本実施形態による支払代行サーバ1は、立替払い処理によって、サプライヤに支払われる入金期日の変更に応じて、サプライヤに対して入金手数料(例えば、早期入金手数料、又は後入金割引料)を設定する入金手数料設定部137を備える。支払代行処理部134は、入金期日が変更された場合に、立替払い処理において、売買契約の取引金額と入金手数料とに基づいて算出された支払金額を、変更された入金期日にサプライヤ口座63に振り込む処理を実行する。
これにより、本実施形態による支払代行サーバ1は、入金期日の変更に応じて、サプライヤに対して入金手数料(例えば、早期入金手数料、又は後入金割引料)を設定することができる。本実施形態による支払代行サーバ1は、サプライヤが、入金期日を柔軟に指定することができ、入金期日を指定する選択肢が増えるため、さらに利便性を向上させることができる。
また、本実施形態では、入金手数料設定部137は、入金期日が予定された入金期日より前倒しされた場合に、前倒しされた日数に応じて、早期入金手数料を入金手数料として設定し、入金期日が予定された入金期日より後倒しされた場合に、後倒しされた日数に応じて、後入金割引料を入金手数料として設定する。支払代行処理部134は、入金期日が予定された入金期日より前倒しされた場合に、立替払い処理において、取引金額から早期入金手数料を減額した支払金額を、サプライヤ口座63に振り込む処理を実行し、入金期日が予定された入金期日より後倒しされた場合に、立替払い処理において、取引金額に後入金割引料を加算した支払金額を、サプライヤ口座63に振り込む処理を実行する。
これにより、本実施形態による支払代行サーバ1では、サプライヤは、早期入金手数料を支払うことで、支払金額を早期に得ることができるとともに、例えば、入金が遅くて良い取引に関しては、入金期日を後ろ倒しすることで、後入金割引料を得ることができる。そのため、本実施形態による支払代行サーバ1は、さらに利便性を向上させることができる。
また、本実施形態による支払代行サーバ1は、取引金額と、決済手数料を示す手数料情報とを対応付けて記憶する決済手数料記憶部126から、取引金額に対応する手数料情報を取得し、当該手数料情報に基づいて決済手数料を設定する決済手数料設定部135を備える。手数料分配部136は、バイヤの端末を示すバイヤ端末2(買手端末)から取得した分配情報に基づいて、決済手数料を、バイヤ負担分とサプライヤ負担分とに分配して設定する。また、手数料情報は、決済手数料の金額値、又は取引金額に対する決済手数料の割合である。
これにより、本実施形態による支払代行サーバ1は、簡易な手法により、決済手数料と、バイヤ負担分及びサプライヤ負担分を適切に設定することができる。
また、本実施形態による決済システム100は、企業間の電子商取引サービスを提供する取引処理サーバ5(取引処理装置)と、支払代行サーバ1とを備える。支払代行サーバ1は、申請取得部133と、支払代行処理部134とを備える。申請取得部133は、取引処理サーバ5によって契約されたサプライヤとバイヤとの間の売買契約を示す売買契約情報を含む支払代行申請であって、バイヤからの支払い代行の申請を示す支払代行申請を取得する。支払代行処理部134は、申請取得部133が取得した支払代行申請に応じて、売買契約に対応した支払金額をサプライヤに立替えて支払をする立替払い処理を実行し、支払代行申請を取得後の所定の期日に、売買契約に対応した集金金額をバイヤ口座62から回収する回収処理を実行する。
これにより、本実施形態による決済システム100は、上述した支払代行サーバ1と同様の効果を奏し、バイヤ側からの支払依頼により後支払いでの決済を実現することができ、企業間のカード決済取引の利用を増加させることができる。
また、本実施形態による決済方法は、申請取得ステップと、支払代行処理ステップとを含む。申請取得ステップにおいて、申請取得部133が、サプライヤとバイヤとの間の売買契約を示す売買契約情報を含む支払代行申請であって、バイヤからの支払い代行の申請を示す支払代行申請を取得する。支払代行処理ステップにおいて、支払代行処理部134が、申請取得ステップによって取得された支払代行申請に応じて、売買契約に対応した支払金額をサプライヤに立替えて支払をする立替払い処理を実行し、支払代行申請を取得後の所定の期日に、売買契約に対応した集金金額をバイヤ口座62から回収する回収処理を実行する。
これにより、本実施形態による決済方法は、上述した支払代行サーバ1と同様の効果を奏し、バイヤ側からの支払依頼により後支払いでの決済を実現することができ、企業間のカード決済取引の利用を増加させることができる。
[第2の実施形態]
次に、図面を参照して、第2の実施形態による支払代行サーバ1a及び決済システム100aについて説明する。
図14は、本実施形態による決済システム100aの一例を示すブロック図である。
この図に示すように、本実施形態による決済システム100aは、支払代行サーバ1aと、バイヤ端末2と、サプライヤ端末3と、カード会社サーバ4と、取引処理サーバ5とを備えている。支払代行サーバ1aと、バイヤ端末2と、サプライヤ端末3と、カード会社サーバ4と、取引処理サーバ5とは、ネットワークNW1を介して、互いに接続可能である。
なお、この図において、図1に示す構成と同一の構成については同一の符号を付し、その説明を省略する。
本実施形態では、取引処理サーバ5と連携して、売買契約情報を取引処理サーバ5から取得する変形例について説明する。
支払代行サーバ1a(支払代行装置の一例)は、バイヤとサプライヤとの間の売買契約に基づく支払代行を行う支払代行サービスを提供する。また、支払代行サーバ1aは、クレジットカードを利用したカード決済を利用して支払代行を行う。また、支払代行サーバ1aは、NW通信部11と、記憶部12と、制御部13aとを備えている。
制御部13aは、例えば、CPUなどを含むプロセッサであり、支払代行サーバ1aを統括的に制御する。制御部13aは、売買契約情報の取得方法が異なる点を除いて、基本的な機能は、第1の実施形態と同様である。
制御部13aは、バイヤ登録部131と、サプライヤ登録部132と、申請取得部133aと、支払代行処理部134と、決済手数料設定部135と、手数料分配部136と、入金手数料設定部137とを備える。
申請取得部133aは、企業間の電子商取引サービスを提供する取引処理サーバ5から取得されたサプライヤとバイヤとの間の取引情報を売買契約情報として含む支払代行申請を取得する。なお、申請取得部133aは、売買契約情報として含む支払代行申請を取引処理サーバ5から直接取得するようにしてもよいし、支払代行申請の大部分を、第1の実施形態と同様に、バイヤ端末2から取得し、取引処理サーバ5から売買契約情報を取得するようにしてもよい。
また、本実施形態による支払代行処理部134の機能は、第1の実施形態と同様であるため、ここではその説明を省略する。
次に、図面を参照して、本実施形態による決済システム100aの動作について説明する。
図15は、本実施形態による決済システム100aの支払代行処理の動作の一例を説明する図である。
図15に示すように、バイヤ端末2は、まず、取引処理サーバ5を利用して、バイヤとサプライヤとの間で、商品等の取引契約(売買契約)を行う(ステップS401)。
次に、バイヤ端末2は、取引情報(売買契約情報)を取引処理サーバ5から支払代行サーバ1aに転送させる。(ステップS402)。
次に、バイヤ端末2は、支払代行申請及び承認を支払代行サーバ1aに対して行う(ステップS403)。このステップS403の処理は、FBデータを用いない点を除いて、図8に示すステップS103の処理と同様であるため、ここではその説明を省略する。
また、続く、ステップS404からステップS408までの処理は、図8に示すステップS104からステップS108までの処理と同様であるため、ここではその説明を省略する。
なお、本実施形態の支払代行サーバ1aによる支払代行申請の受け付け処理は、図9に示すステップS201の処理が、FBデータから、取引処理サーバ5から取得された取引情報(売買契約情報)に置き換わる点を除いて、図9に示す処理と同様であるためここではその説明を省略する。
また、本実施形態による支払代行サーバ1aの支払代行処理の詳細については、上述した図12及び図13に示す第1の実施形態の処理と同様であるため、ここではその説明を省略する。
以上説明したように、本実施形態では、申請取得部133aは、企業間の電子商取引サービスを提供する取引処理サーバ5から取得されたサプライヤとバイヤとの間の取引情報を売買契約情報として含む支払代行申請を取得する。
これにより、本実施形態による支払代行サーバ1a及び決済システム100aは、取引処理サーバ5を利用して、さらに容易に支払代行と売買契約とを紐付けることが可能になり、利便性を向上しつつ、取引金額の制限を広げることができる。
[第3の実施形態]
次に、図面を参照して、第3の実施形態による支払代行サーバ1b及び決済システム100bについて説明する。
図16は、本実施形態による決済システム100bの一例を示すブロック図である。
この図に示すように、本実施形態による決済システム100bは、支払代行サーバ1bと、バイヤ端末2と、サプライヤ端末3と、カード会社サーバ4とを備えている。支払代行サーバ1bと、バイヤ端末2と、サプライヤ端末3と、カード会社サーバ4とは、ネットワークNW1を介して、互いに接続可能である。なお、本実施形態では、決済システム100bが、取引処理サーバ5を備えていない点が、第1の実施形態と異なる。
なお、この図において、図1に示す構成と同一の構成については同一の符号を付し、その説明を省略する。
本実施形態では、上述した取引処理サーバ5を用いずに、売買契約情報を含む支払代行申請を取得する変形例について説明する。
支払代行サーバ1b(支払代行装置の一例)は、バイヤとサプライヤとの間の売買契約に基づく支払代行を行う支払代行サービスを提供する。また、支払代行サーバ1bは、クレジットカードを利用したカード決済を利用して支払代行を行う。また、支払代行サーバ1bは、NW通信部11と、記憶部12と、制御部13bとを備えている。
制御部13bは、例えば、CPUなどを含むプロセッサであり、支払代行サーバ1bを統括的に制御する。制御部13bは、売買契約情報の取得方法が異なる点を除いて、基本的な機能は、第1の実施形態と同様である。
制御部13bは、バイヤ登録部131と、サプライヤ登録部132と、申請取得部133bと、支払代行処理部134と、決済手数料設定部135と、手数料分配部136と、入金手数料設定部137とを備える。
申請取得部133bは、売買契約を示す画像データを売買契約情報として含む支払代行申請を、バイヤ端末2から取得する。ここで、画像データは、例えば、売買の契約書、請求書、見積書、発注伝票などの売買契約の証拠に成り得る文書や書類を撮像(又はスキャン)した画像データである。
なお、本実施形態では、申請取得部133bは、支払代行申請に含まれる各種情報を、バイヤ端末2からバイヤによる入力部21の手入力(マニュアル入力)により取得する。
また、本実施形態の支払代行処理部134は、画像データが示す売買契約に対応した立替払い処理及び回収処理を実行する。支払代行処理部134のその他の機能は、第1の実施形態と同様であるため、ここではその説明を省略する。
次に、図面を参照して、本実施形態による決済システム100bの動作について説明する。
図17は、本実施形態による決済システム100bの支払代行処理の動作の一例を説明する図である。
図17に示すように、バイヤ端末2は、まず、バイヤとサプライヤとの間で、商品等の取引契約(売買契約)を行う(ステップS501)。ここでは、取引処理サーバ5を用いないものとする。
次に、バイヤ端末2は、支払代行申請、及び承認を支払代行サーバ1に対して行う(ステップS502)。バイヤ端末2は、バイヤの入力部21の操作によって、支払代行サーバ1にログインして、支払代行申請に必要な各種情報を送付するとともに、売買契約情報として、売買契約の画像データを支払代行サーバ1に送付して、支払代行申請を行う。また、バイヤ端末2は、支払代行申請の承認を行う。なお、バイヤ端末2は、決済手数料の分担などを設定して、支払代行申請を行う。
また、続く、ステップS503からステップS507までの処理は、図8に示すステップS104からステップS108までの処理と同様であるため、ここではその説明を省略する。
なお、本実施形態の支払代行サーバ1bによる支払代行申請の受け付け処理は、図9における取得情報をバイヤの入力部21の操作によって取得する点を除いて、図9に示す処理と同様であるためここではその説明を省略する。
また、本実施形態による支払代行サーバ1bの支払代行処理の詳細については、上述した図12及び図13に示す第1の実施形態の処理と同様であるため、ここではその説明を省略する。
以上説明したように、本実施形態では、申請取得部133bは、売買契約を示す画像データを売買契約情報として含む支払代行申請を、バイヤの端末であるバイヤ端末2から取得する。支払代行処理部134は、画像データが示す売買契約に対応した立替払い処理及び回収処理を実行する。
これにより、本実施形態による支払代行サーバ1b及び決済システム100bは、取引処理サーバ5を利用せずに、容易に支払代行と売買契約とを紐付けることが可能になり、利便性を向上しつつ、取引金額の制限を広げることができる。
[第4の実施形態]
次に、図面を参照して、第4の実施形態による支払代行サーバ1c及び決済システム100cについて説明する。
図18は、本実施形態による決済システム100cの一例を示すブロック図である。
この図に示すように、本実施形態による決済システム100cは、支払代行サーバ1cと、バイヤ端末2と、サプライヤ端末3と、カード会社サーバ4と、取引処理サーバ5とを備えている。支払代行サーバ1cと、バイヤ端末2と、サプライヤ端末3と、カード会社サーバ4と、取引処理サーバ5とは、ネットワークNW1を介して、互いに接続可能である。
なお、この図において、図1に示す構成と同一の構成については同一の符号を付し、その説明を省略する。
本実施形態では、過去の取引情報に基づいて設定された企業レベルに応じて、手数料を変更する変形例について説明する。
支払代行サーバ1c(支払代行装置の一例)は、バイヤとサプライヤとの間の売買契約に基づく支払代行を行う支払代行サービスを提供する。また、支払代行サーバ1cは、クレジットカードを利用したカード決済を利用して支払代行を行う。また、支払代行サーバ1cは、NW通信部11と、記憶部12aと、制御部13cとを備えている。
記憶部12aは、支払代行サーバ1cの各種処理に利用する情報を記憶する。記憶部12aは、アカウント記憶部121と、サプライヤ情報記憶部122と、バイヤ情報記憶部123と、取引情報記憶部124と、利用料記憶部125aと、決済手数料記憶部126aと、月額利用料記憶部127aと、早期入金手数料記憶部128と、後入金割引料記憶部129と、企業レベル記憶部141と、リスク情報記憶部142と、料金プラン記憶部143を備えている。
利用料記憶部125aは、支払代行サービスの料金プランと、支払代行サービスの利用料金に関する情報とを対応付けて記憶する。ここで、図19を参照して、利用料記憶部125aが記憶するデータ例について説明する。
図19は、本実施形態における利用料記憶部125aが記憶するデータ例を示す図である。
図19に示すように、利用料記憶部125aは、「料金プラン」と、上述した図3に示す各料金項目の利用料金に関する情報一覧とを対応付けて記憶する。ここで、「料金プラン」ごとに、「設定値」の金額値を変更することで、料金プランに応じて利用料金を変更することが可能になる。
図18の説明に戻り、決済手数料記憶部126aは、料金プランと、決済手数料を設定する設定テーブル(決済手数料マスタ)とを対応付けて記憶する。ここで、図20を参照して、決済手数料記憶部126aが記憶するデータ例について説明する。
図20は、本実施形態における決済手数料記憶部126aが記憶するデータ例を示す図である。図20に示すように、決済手数料記憶部126aは、「料金プラン」と、図4に示すような設定テーブル(決済手数料マスタ)とを対応付けて記憶する。
例えば、図20に示す例では、例えば、「プランA」に対応する設定テーブル(決済手数料マスタ)と、「プランB」に対応する設定テーブル(決済手数料マスタ)とで異なる「手数料情報」を設定可能である。
再び図18の説明に戻り、月額利用料記憶部127aは、料金プランと、支払代行サービスを受ける場合の月額の利用料を設定する設定テーブル(月額利用料マスタ)とを対応付けて記憶する。ここで、図21を参照して、月額利用料記憶部127aが記憶するデータ例について説明する。
図21は、本実施形態における月額利用料記憶部127aが記憶するデータ例を示す図である。図21に示すように、月額利用料記憶部127aは、「料金プラン」と、図5に示すような設定テーブル(月額利用料マスタ)とを対応付けて記憶する。
例えば、図21に示す例では、例えば、「プランA」に対応する設定テーブル(月額利用料マスタ)と、「プランB」に対応する(月額利用料マスタ)とで異なる「利用料情報」を設定可能である。
再び図18の説明に戻り、企業レベル記憶部141は、企業名などの企業識別情報と、過去の取引履歴に基づいて設定された企業レベルとを対応付けて記憶する。ここで、図22を参照して、企業レベル記憶部141が記憶するデータ例について説明する。
図22は、本実施形態における企業レベル記憶部141が記憶するデータ例を示す図である。図22に示すように、企業レベル記憶部141は、例えば、「企業」と、「業種」と、「企業レベル」とを対応付けて記憶する。ここで、「企業」は、企業名を示し、企業識別情報の一例である。また、「業種」は、企業の業種名を示す情報である。また、「企業レベル」は、例えば、取引情報記憶部124が記憶する過去の取引情報に基づいて、過去の取引において各企業が信用できるか否か、支払代行サービスの利用回数、利用金額の合計などにより設定された指標値である。
例えば、図22に示す例では、「企業」が“AAA株式会社”は、「業種」が“建設業”であり、「企業レベル」が“40”であることを示している。また、「企業」が“BBB株式会社”は、「業種」が“製造業”であり、「企業レベル」が“50”であることを示している。
再び図18の説明に戻り、リスク情報記憶部142は、リスク情報を記憶する。リスク情報記憶部142は、支払代行の利用条件(例えば、バイヤとサプライヤとの組み合わせ、取引金額、バイヤ又はサプライヤの企業情報など)と、リスク値とを対応付けて記憶する。ここで、図23を参照して、リスク情報記憶部142が記憶するリスク情報のデータ例について説明する。
図23は、本実施形態におけるリスク情報記憶部142が記憶するデータ例を示す図である。図23(a)は、リスク情報記憶部142におけるバイヤとサプライヤとの組み合わせのリスク値のデータ例を示している。
図23(a)に示すように、リスク情報記憶部142は、「バイヤ企業」と、「サプライヤ企業」と、「リスク値」とを対応付けて記憶する。ここで、「バイヤ企業」は、バイヤの企業名であり、「サプライヤ企業」は、サプライヤの企業名である。
図23(a)に示す例では、例えば、「バイヤ企業」が“AAA株式会社”と「サプライヤ企業」が“DDD株式会社”との組み合わせに対応する「リスク値」が“XX”であることを示している。
なお、図23(a)に示すリスク情報は、後述するリスク生成部138によって記憶される。
また、図23(b)は、リスク情報記憶部142における取引金額に対するリスク値のデータ例を示している。
図23(b)に示すように、リスク情報記憶部142は、「取引金額」と、「リスク値」とを対応付けて記憶する。図23(b)に示す例では、例えば、「取引金額」が“1万円未満”である場合に、「リスク値」が“XX”であることを示している。
なお、図23(b)に示すリスク情報は、リスク情報記憶部142に予め記憶されているものとする。
また、図23(c)は、リスク情報記憶部142における企業の設立年数に対するリスク値のデータ例を示している。
図23(c)に示すように、リスク情報記憶部142は、「設立年数」と、「リスク値」とを対応付けて記憶する。図23(c)に示す例では、例えば、「設立年数」が“1年未満”である場合に、「リスク値」が“XX”であることを示している。
なお、図23(c)に示すリスク情報は、リスク情報記憶部142に予め記憶されているものとする。
また、図23(d)は、リスク情報記憶部142における企業の従業員数に対するリスク値のデータ例を示している。
図23(d)に示すように、リスク情報記憶部142は、「従業員数」と、「リスク値」とを対応付けて記憶する。図23(d)に示す例では、例えば、「従業員数」が“10人未満”である場合に、「リスク値」が“XX”であることを示している。
なお、図23(d)に示すリスク情報は、リスク情報記憶部142に予め記憶されているものとする。
なお、図23(c)及び図23(d)において、企業情報の一例として、設立年数及び従業員数に対応するリスク値をリスク情報記憶部142に記憶する例を説明したが、これらに限定されるものではない。これらの他に、企業情報として、例えば、企業種別(例えば、株式会社、合同会社など)、業種(例えば、建設業、製造業など)、商材(例えば、電子部品、家電製品など)、企業の本籍地(例えば、東京、神奈川など)、等に対応するリスク値をリスク情報記憶部142に記憶するようにしてもよい。
再び図18の説明に戻り、料金プラン記憶部143は、リスク合計値と、料金プランとを対応付けて記憶する。ここで、図24を参照して、料金プラン記憶部143が記憶するデータ例について説明する。
図24は、本実施形態における料金プラン記憶部143が記憶するデータ例を示す図である。図24に示すように、料金プラン記憶部143は、例えば、「リスク合計値」と、「料金プラン」とを対応付けて記憶する。ここで、「リスク合計値」は、後述するリスク生成部138によって算出される各リスク値の合計値である。
例えば、図24に示す例では、「リスク合計値」が“20未満”である場合に、「料金プラン」が“プランA”であることを示している。また、「リスク合計値」が“20以上30未満”である場合に、「料金プラン」が“プランB”であることを示している。
再び図18の説明に戻り、制御部13cは、例えば、CPUなどを含むプロセッサであり、支払代行サーバ1cを統括的に制御する。制御部13cは、バイヤ登録部131と、サプライヤ登録部132と、申請取得部133と、支払代行処理部134と、決済手数料設定部135と、手数料分配部136と、入金手数料設定部137と、リスク生成部138と、利用料設定部139とを備える。
リスク生成部138は、サプライヤ及びバイヤの企業ごとに、過去の取引履歴に基づいて設定された企業レベルのサプライヤとバイヤとの組み合わせに応じて、取引のリスクを示すリスク値を生成する。リスク生成部138は、例えば、企業レベル記憶部141を参照して、サプライヤの企業に対応する企業レベルと、バイヤの企業に対応する企業レベルとを取得する。リスク生成部138は、取得した企業レベルのサプライヤとバイヤとの組み合わせに応じて、リスク値を生成する。例えば、リスク生成部138は、サプライヤの企業レベルと、バイヤの企業レベルとの合計値に基づいて、リスク値を設定する。リスク生成部138は、生成(設定)したリスク値を、上述した図23(a)に示すように、リスク情報記憶部142に記憶させる。
すなわち、リスク生成部138は、企業を示す企業識別情報と、企業レベルとを対応付けた企業レベル記憶部141から取得したサプライヤの企業に対応する企業レベルと、バイヤの企業に対応する企業レベルとに基づいて、取引組み合わせに対応したリスク値を生成する。
また、リスク生成部138は、取引金額と、企業に関する情報である企業情報とのうちの少なくとも1つに基づいて、リスク値を算出する。ここで、リスク値には、取引金額又は企業に関する企業情報に対応するリスク値と、上述した取引組み合わせに対応するリスク値とが含まれ、リスク生成部138は、リスク値の合計を算出する。
利用料設定部139は、リスク生成部138が生成したリスク値に基づいて、支払い代行における手数料である代行手数料を設定する。ここで、代行手数料には、例えば、決済手数料、月額利用料など、上述した図19に示される利用料が含まれる。
利用料設定部139は、例えば、リスク値の合計に基づいて、代行手数料を設定する。具体的に、利用料設定部139は、料金プラン記憶部143を参照して、リスク生成部138が生成したリスク値の合計に対応する料金プランを取得する。利用料設定部139は、利用料記憶部125a、決済手数料記憶部126a、及び月額利用料記憶部127aを参照して、当該料金プランに対応する各手数料(代行手数料)を設定する。
また、本実施形態の支払代行処理部134は、申請取得部133が取得した支払代行申請に応じて、バイヤからサプライヤへの取引金額の支払いを代行するとともに、サプライヤ又はバイヤから利用料設定部139によって設定された代行手数料を徴収する。支払代行処理部134のその他の機能は、第1の実施形態と同様であるため、ここではその説明を省略する。
次に、図面を参照して、本実施形態による決済システム100cの動作について説明する。
図25は、本実施形態における支払代行サーバ1cの手数料の変更処理の一例を示すフローチャートである。
図25において、まず、支払代行サーバ1cのリスク生成部138は、バイヤとサプライヤとの企業レベルからバイヤとサプライヤとの組み合わせのリスク値を算出する(ステップS601)。リスク生成部138は、企業レベル記憶部141から、サプライヤの企業に対応する企業レベルと、バイヤの企業に対応する企業レベルとを取得する。リスク生成部138は、取得した企業レベルのサプライヤとバイヤとの組み合わせに応じて、リスク値を生成し、上述した図23(a)に示すように、リスク値をリスク情報記憶部142に記憶させる。
次に、リスク生成部138は、リスク値の合計を算出する(ステップS602)。リスク生成部138は、例えば、リスク情報記憶部142が記憶する各種リスク値から当該取引に対応する各リスク値を取得し、リスク値の合計を算出する。
次に、支払代行サーバ1cの利用料設定部139は、リスク値の合計に基づいて、料金プランを選択する(ステップS603)。すなわち、利用料設定部139は、料金プラン記憶部143から、リスク生成部138が生成したリスク値の合計に対応する料金プランを取得する。
次に、利用料設定部139は、料金プランに基づいて手数料(利用料)を変更する(ステップS604)。すなわち、利用料設定部139は、利用料記憶部125a、決済手数料記憶部126a、及び月額利用料記憶部127aを参照して、当該料金プランに対応する各手数料(代行手数料)を設定する。ステップS604の処理後に、利用料設定部139は、手数料の変更処理を終了する。
なお、本実施形態の支払代行処理部134の処理は、上述した第1の実施形態と同様であるため、ここではその説明を省略する。
また、利用料設定部139は、早期入金手数料及び後入金割引料についても、上述した各手数料(代行手数料)と同様に、料金プラン(企業レベル又はリスク値)に応じて、変更するようにしてもよい。
以上説明したように、本実施形態による支払代行サーバ1cは、リスク生成部138と、利用料設定部139とを備える。リスク生成部138は、サプライヤ及びバイヤの企業ごとに、過去の取引履歴に基づいて設定された企業レベルのサプライヤとバイヤとの組み合わせに応じて、取引のリスクを示すリスク値を生成する。利用料設定部139は、リスク生成部138が生成したリスク値に基づいて、代行手数料(例えば、決済手数料など)を設定する。
これにより、本実施形態による支払代行サーバ1cは、バイヤとサプライヤとの企業レベルに応じて、代行手数料(利用料)を柔軟に変更することができるため、カード決済を利用した企業間の取引を行う有効な動機付けを得ることができる。よって、本実施形態による支払代行サーバ1c及び決済システム100cは、企業間のカード決済取引の利用を増加させることができる。
また、本実施形態では、リスク生成部138は、企業を示す企業識別情報と、企業レベルとを対応付けた企業レベル記憶部141から取得したサプライヤの企業に対応する企業レベルと、バイヤの企業に対応する企業レベルとに基づいて、取引組み合わせに対応したリスク値を生成する。
これにより、本実施形態による支払代行サーバ1cは、企業レベルに応じて、取引のリスクを算出することができる。
また、本実施形態では、リスク生成部138は、取引金額と、企業に関する情報である企業情報とのうちの少なくとも1つに基づいて、リスク値を算出する。
これにより、本実施形態による支払代行サーバ1cは、さらに柔軟に、代行手数料(利用料)を変更することができる。
また、本実施形態では、リスク値には、取引金額又は企業に関する企業情報に対応するリスク値と、取引組み合わせに対応するリスク値とが含まれ、リスク生成部138は、リスク値の合計を算出し、利用料設定部139は、リスク値の合計に基づいて、代行手数料を設定する。
これにより、本実施形態による支払代行サーバ1cは、例えば、取引条件に対応した適切なリスク判断を行うことができる。
また、本実施形態では、代行手数料には、取引金額に応じてサプライヤ又はバイヤから徴収される決済手数料と、所定の期間ごとにサプライヤ及びバイヤから徴収される定期利用料と、サプライヤに入金される入金期日の変更に応じて、サプライヤから徴収される入金手数料とのうちの少なくとも1つが含まれる。
これにより、本実施形態による支払代行サーバ1cは、各種代行手数料(利用料)を柔軟に変更することができる。
また、本実施形態による支払代行サーバ1cは、申請取得部133と、リスク生成部138と、利用料設定部139と、支払代行処理部134とを備える。申請取得部133は、サプライヤとバイヤとの間の取引の支払い代行を申請する支払代行申請を取得する。支払代行処理部134は、申請取得部133が取得した支払代行申請に応じて、バイヤからサプライヤへの取引金額の支払いを代行するとともに、サプライヤ又はバイヤから利用料設定部139によって設定された代行手数料を徴収する。
これにより、本実施形態による支払代行サーバ1cは、バイヤとサプライヤとの企業レベルに応じて、代行手数料(利用料)を柔軟に変更することができるため、カード決済を利用した企業間の取引を行う有効な動機付けを得ることができる。
また、本実施形態による決済システム100cは、企業間の電子商取引サービスを提供し、サプライヤとバイヤとの間の取引の支払い代行を申請する支払代行申請を生成する取引処理サーバ5と、上述した支払代行サーバ1cとを備える。
これにより、本実施形態による決済システム100cは、上述した支払代行サーバ1cと同様の効果を奏し、企業レベルに応じて、手数料を柔軟に変更することができるため、企業間のカード決済取引の利用を増加させることができる。
また、本実施形態による決済方法は、申請取得ステップと、リスク生成ステップと、手数料設定ステップと、支払代行処理ステップとを含む。申請取得ステップにおいて、申請取得部133が、サプライヤとバイヤとの間の取引の支払い代行を申請する支払代行申請を取得する。リスク生成ステップにおいて、リスク生成部138が、サプライヤ及びバイヤの企業ごとに、過去の取引履歴に基づいて設定された企業レベルのサプライヤとバイヤとの取引組み合わせに応じて、取引のリスクを示すリスク値を生成する。手数料設定ステップにおいて、利用料設定部139が、リスク生成ステップによって生成されたリスク値に基づいて、支払い代行における手数料である代行手数料を設定する。支払代行処理ステップにおいて、支払代行処理部134が、申請取得ステップによって取得された支払代行申請に応じて、バイヤからサプライヤへの取引金額の支払いを代行するとともに、サプライヤ又はバイヤから手数料設定ステップによって設定された代行手数料を徴収する。
これにより、本実施形態による決済方法は、上述した支払代行サーバ1cと同様の効果を奏し、企業レベルに応じて、手数料を柔軟に変更することができるため、企業間のカード決済取引の利用を増加させることができる。
[第5の実施形態]
次に、図面を参照して、第5の実施形態による支払代行サーバ1d及び決済システム100dについて説明する。
図26は、本実施形態による決済システム100dの一例を示すブロック図である。
この図に示すように、本実施形態による決済システム100dは、支払代行サーバ1dと、バイヤ端末2と、サプライヤ端末3と、カード会社サーバ4と、取引処理サーバ5とを備えている。支払代行サーバ1dと、バイヤ端末2と、サプライヤ端末3と、カード会社サーバ4と、取引処理サーバ5とは、ネットワークNW1を介して、互いに接続可能である。
なお、この図において、図1に示す構成と同一の構成については同一の符号を付し、その説明を省略する。
本実施形態では、サプライヤから支払代行申請を行う場合の変形例について説明する。
支払代行サーバ1d(支払代行装置の一例)は、サプライヤからの依頼により、バイヤからサプライヤへの支払の代行を行う支払代行サービスを提供する。また、支払代行サーバ1dは、クレジットカードを利用したカード決済を利用して支払代行を行う。また、支払代行サーバ1dは、NW通信部11と、記憶部12と、制御部13dとを備えている。
制御部13dは、例えば、CPUなどを含むプロセッサであり、支払代行サーバ1dを統括的に制御する。制御部13dは、支払代行申請の取得方法が異なる点を除いて、基本的な機能は、第1の実施形態と同様である。
制御部13dは、バイヤ登録部131と、サプライヤ登録部132と、申請取得部133cと、支払代行処理部134と、決済手数料設定部135と、手数料分配部136と、入金手数料設定部137とを備える。
申請取得部133cは、サプライヤの依頼に基づいて、企業間の電子商取引サービスを提供する取引処理サーバ5から取得されたサプライヤとバイヤとの間の取引情報を売買契約情報として含む支払代行申請を取得する。
また、本実施形態による支払代行処理部134の機能は、第1の実施形態と同様であるため、ここではその説明を省略する。
次に、図面を参照して、本実施形態による決済システム100dの動作について説明する。
図27は、本実施形態による決済システム100dの支払代行処理の動作の一例を説明する図である。
図27に示すように、バイヤ端末2は、まず、取引処理サーバ5を利用して、バイヤとサプライヤとの間で、商品等の取引契約(売買契約)を行う(ステップS701)。
次に、サプライヤ端末3は、売買契約に基づく決済処理を支払代行にて行う支払代行申請を、取引処理サーバ5から支払代行サーバ1dに転送させる。(ステップS702)。これにより、支払代行サーバ1dは、支払代行申請に基づく、支払代行処理を実行する。
続く、ステップS703からステップS706までの処理は、図8に示すステップS104からステップS108までの処理と同様であるため、ここではその説明を省略する。
なお、本実施形態による支払代行サーバ1dの支払代行処理の詳細については、上述した図12及び図13に示す第1の実施形態の処理と同様であるため、ここではその説明を省略する。
なお、本実施形態による支払代行サーバ1dは、申請取得部133cと、支払代行処理部134とを備える。申請取得部133cは、サプライヤとバイヤとの間の取引の支払い代行を申請する支払代行申請を取得する。支払代行処理部134は、申請取得部133が取得した支払代行申請に応じて、支払代行申請に含まれる取引金額に対応した支払金額をサプライヤに立替えて支払をする立替払い処理を実行し、取引金額に対応した集金金額を、決済カードによるカード決済を利用して、バイヤ口座62から回収する回収処理を実行する。さらに、支払代行処理部134は、カード決済を行うカード会社の加盟店に相当する仮想加盟店として機能し、回収処理において、仮想加盟店としてカード決済を利用して、集金金額をバイヤ口座62から回収する処理を実行する。
これにより、本実施形態による支払代行サーバ1dは、例えば、サプライヤが加盟店に加盟していない場合であっても、適切に支払代行に対応することができる。すなわち、本実施形態による支払代行サーバ1dでは、加盟店に加盟していないサプライヤに取引相手を広げることができ、企業間のカード決済取引の利用を増加させることができる。
また、本実施形態では、申請取得部133cは、企業間の電子商取引サービスを提供する取引処理サーバ5から支払代行申請を取得する。
これにより、本実施形態による支払代行サーバ1dでは、取引処理サーバ5を利用して支払代行申請を行うことができるため、利便性を向上させることができる。
また、本実施形態による決済システム100dは、企業間の電子商取引サービスを提供し、サプライヤとバイヤとの間の取引の支払い代行を申請する支払代行申請を生成する取引処理サーバ5と、上述した支払代行サーバ1dとを備える。
これにより、本実施形態による決済システム100dは、支払代行サーバ1dと同様の効果を奏し、企業間のカード決済取引の利用を増加させることができる。
また、本実施形態による決済方法は、申請取得ステップと、支払代行処理ステップとを含む。申請取得ステップにおいて、申請取得部133cが、サプライヤとバイヤとの間の取引の支払い代行を申請する支払代行申請を取得する。支払代行処理ステップにおいて、支払代行処理部134が、カード決済を行うカード会社の加盟店に相当する仮想加盟店として機能し、回収処理において、仮想加盟店としてカード決済を利用して、集金金額をバイヤ口座62から回収する処理を実行するようにしてもよい。
これにより、本実施形態による決済方法は、支払代行サーバ1dと同様の効果を奏し、企業間のカード決済取引の利用を増加させることができる。
また、本実施形態による支払代行サーバ1dは、申請取得部133cと、手数料分配部136と、支払代行処理部134とを備える。手数料分配部136は、支払代行申請に含まれる取引金額に応じた決済手数料を、バイヤ負担分とサプライヤ負担分とに分配して設定する。支払代行処理部134は、申請取得部133cが取得した支払代行申請に応じて、バイヤからサプライヤへの取引金額の支払いを代行する支払代行処理部134であって、取引金額からサプライヤ負担分を減額した支払金額をサプライヤに振り込む立替払い処理を実行し、取引金額にバイヤ負担分を加算した集金金額をバイヤ口座62から回収する回収処理を実行する。
これにより、本実施形態による支払代行サーバ1dは、バイヤとサプライヤとの間で決済手数料を柔軟に設定することが可能になり、企業間取引の幅をさらに広げることができる。
また、本実施形態による決済方法は、申請取得ステップと、手数料分配ステップと、支払代行処理ステップとを含む。手数料分配ステップにおいて、手数料分配部136が、支払代行申請に含まれる取引金額に応じた決済手数料を、バイヤ負担分とサプライヤ負担分とに分配して設定する。支払代行処理ステップにおいて、支払代行処理部134が、申請取得ステップによって取得された支払代行申請に応じて、バイヤからサプライヤへの取引金額の支払いを代行し、取引金額からサプライヤ負担分を減額した支払金額をサプライヤに振り込む立替払い処理を実行し、取引金額にバイヤ負担分を加算した集金金額をバイヤ口座62から回収する回収処理を実行する。
これにより、本実施形態による決済方法は、上述した支払代行サーバ1dと同様の効果を奏し、バイヤとサプライヤとの間で決済手数料を柔軟に設定することが可能になり、企業間取引の幅をさらに広げることができる。
また、本実施形態による支払代行サーバ1dは、申請取得部133cと、入金手数料設定部137と、支払代行処理部134とを備える。入金手数料設定部137は、サプライヤに支払われる入金期日の後ろ倒しの変更に応じて、後倒しされた日数に応じて、サプライヤに対して後入金割引料を設定する。支払代行処理部134は、申請取得部133cが取得した支払代行申請に応じて、バイヤからサプライヤへの取引金額の支払いを代行する支払代行処理部134であって、取引金額に後入金割引料を加算した支払金額を、サプライヤに振り込む処理を実行する。
これにより、本実施形態による支払代行サーバ1dは、サプライヤへの入金日を後ろ倒しすることで、手数料を減額することができるため、利便性を向上させることができ、企業間のカード決済取引の利用を増加させることができる。
また、この場合、入金手数料設定部137は、前倒しされた日数と、早期入金手数料を示す早期入金手数料情報とを対応付けて記憶する早期入金手数料記憶部128から、前倒しされた日数に対応する早期入金手数料情報を取得し、当該早期入金手数料情報に基づいて、早期入金手数料を設定するようにしてもよい。また、入金手数料設定部137は、後倒しされた日数と、後入金割引料を示す後入金割引料情報とを対応付けて記憶する後入金割引料記憶部129から、後倒しされた日数に対応する後入金割引料情報を取得し、当該後入金割引料情報に基づいて、後入金割引料を設定するようにしてもよい。また、早期入金手数料情報は、早期入金手数料の金額値、又は取引金額に対する早期入金手数料の割合であり、後入金割引料情報は、後入金割引料の金額値、又は取引金額に対する後入金割引料の割合であってもよい。
これにより、本実施形態による支払代行サーバ1dは、簡易な手法によって、適切に、早期入金手数料及び後入金割引料を設定することができる。
また、本実施形態による決済方法は、申請取得ステップと、入金手数料設定ステップと、支払代行処理ステップとを含む。入金手数料設定ステップにおいて、入金手数料設定部137が、サプライヤに支払われる入金期日の後ろ倒しの変更に応じて、後倒しされた日数に応じて、サプライヤに対して後入金割引料を設定する。支払代行処理ステップにおいて、支払代行処理部134が、申請取得ステップによって取得された支払代行申請に応じて、バイヤからサプライヤへの取引金額の支払いを代行し、取引金額に後入金割引料を加算した支払金額を、サプライヤに振り込む処理を実行する。
これにより、本実施形態による決済方法は、上述した支払代行サーバ1dと同様の効果を奏し、サプライヤへの入金日を後ろ倒しすることで、手数料を減額することができるため、利便性を向上させることができ、企業間のカード決済取引の利用を増加させることができる。
なお、本発明は、上記の各実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で変更可能である。
例えば、上記の各実施形態において、支払代行サーバ1(1a~1d)は、取引処理サーバ5とは異なる装置として説明したが、支払代行サーバ1(1a~1d)は、取引処理サーバ5の機能を含むようにしてもよい。
また、上記の各実施形態において、支払代行サーバ1(1a~1d)は、1つの装置として説明したが、複数の装置により構成されてもよい。また、支払代行サーバ1(1a~1d)が、記憶部12(12a)を備える例を説明したが、記憶部12(12a)の一部又は全部は、支払代行サーバ1(1a~1d)の外部に備えるようにしてもよい。例えば、記憶部12(12a)の一部又は全部は、ネットワークNW1に接続された外部記憶装置であってもよい。
また、上記の第1~第3の実施形態において、支払代行サーバ1(1a、1b)が、異なる手法により、売買契約情報を含む支払代行申請を取得する例を説明したが、これらの複数の手法により支払代行申請を備え、これらの複数の手法を切り替えて使用するようにしてもよい。
また、上記の各実施形態において、支払代行処理部134は、サプライヤへの振込処理を、FBデータを用いて行う例を説明したが、これに限定されるものではなく、例えば、クレジット決済を用いて、サプライヤへの振込処理を行ってもよい。
また、上記の各実施形態において、決済カードの一例として、クレジットカードを用いる例を説明したが、これに限定されるものではなく、他の決済カード、又は、他の振込や送金等に利用される仮想決済番号等を適用するようにしてもよい。
また、上記の各実施形態において、サプライヤへの支払いは、サプライヤ口座63に支払金額を振り込む例を説明したが、電子マネーや仮想通貨などで、サプライヤのICカードや端末、ハードウェアウォレットなどに支払金額を直接振り込む、等、サプライヤ口座63以外に振り込むようにしてもよい。
また、上記の各実施形態において、加盟店には、カード会社との契約、その他の契約、又は申込み形態も含まれ、仮想加盟店は、カード会社と加盟店契約を結ぶ形態でなくてもよい。
なお、上述した決済システム100(100a~100d)及び支払代行サーバ1(1a~1d)が備える各構成は、内部に、コンピュータシステムを有している。そして、上述した決済システム100(100a~100d)及び支払代行サーバ1(1a~1d)が備える各構成の機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより上述した決済システム100(100a~100d)及び支払代行サーバ1(1a~1d)が備える各構成における処理を行ってもよい。ここで、「記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行する」とは、コンピュータシステムにプログラムをインストールすることを含む。ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。
また、「コンピュータシステム」は、インターネットやWAN、LAN、専用回線等の通信回線を含むネットワークを介して接続された複数のコンピュータ装置を含んでもよい。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD-ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。このように、プログラムを記憶した記録媒体は、CD-ROM等の非一過性の記録媒体であってもよい。
また、記録媒体には、当該プログラムを配信するために配信サーバからアクセス可能な内部又は外部に設けられた記録媒体も含まれる。なお、プログラムを複数に分割し、それぞれ異なるタイミングでダウンロードした後に決済システム100(100a~100d)及び支払代行サーバ1(1a~1d)が備える各構成で合体される構成や、分割されたプログラムのそれぞれを配信する配信サーバが異なっていてもよい。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、ネットワークを介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(RAM)のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また、上記プログラムは、上述した機能の一部を実現するためのものであってもよい。さらに、上述した機能をコンピュータシステムに既に記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。
また、上述した機能の一部又は全部を、LSI(Large Scale Integration)等の集積回路として実現してもよい。上述した各機能は個別にプロセッサ化してもよいし、一部、又は全部を集積してプロセッサ化してもよい。また、集積回路化の手法はLSIに限らず専用回路、又は汎用プロセッサで実現してもよい。また、半導体技術の進歩によりLSIに代替する集積回路化の技術が出現した場合、当該技術による集積回路を用いてもよい。
1、1a、1b、1c、1d 支払代行サーバ
2 バイヤ端末
3 サプライヤ端末
4 カード会社サーバ
5 取引処理サーバ
6 金融機関サーバ
11 NW通信部
12、12a 記憶部
13、13a、13b、13c、13d 制御部
21、31 入力部
22、32 表示部
41 カード管理記憶部
51 売買契約記憶部
61 支払代行口座
62 バイヤ口座
63 サプライヤ口座
100、100a、100b、100c、100d 決済システム
121 アカウント記憶部
122 サプライヤ情報記憶部
123 バイヤ情報記憶部
124 取引情報記憶部
125、125a 利用料記憶部
126、126a 決済手数料記憶部
127、127a 月額利用料記憶部
128 早期入金手数料記憶部
129 後入金割引料記憶部
131 バイヤ登録部
132 サプライヤ登録部
133、133a、133b、133c 申請取得部
134 支払代行処理部
135 決済手数料設定部
136 手数料分配部
137 入金手数料設定部
138 リスク生成部
139 利用料設定部
141 企業レベル記憶部
142 リスク情報記憶部
143 料金プラン記憶部

Claims (7)

  1. 売り手と買い手との間の取引の支払い代行を申請する支払代行申請を取得する申請取得部と、
    前記売り手及び前記買い手の企業ごとに、過去の取引履歴に基づいて設定された企業レベルの前記売り手と前記買い手との取引組み合わせに応じて、取引のリスクを示すリスク値を生成するリスク生成部と、
    前記リスク生成部が生成した前記リスク値に基づいて、前記支払い代行における手数料である代行手数料を設定する利用料設定部と、
    前記申請取得部が取得した前記支払代行申請に応じて、前記買い手から前記売り手への取引金額の支払いを代行するとともに、前記売り手又は前記買い手から前記利用料設定部によって設定された前記代行手数料を徴収する支払代行処理部と
    を備え
    前記リスク生成部は、前記企業を示す企業識別情報と、前記企業レベルとを対応付けた企業レベル記憶部から取得した前記売り手の企業に対応する前記企業レベルと、前記買い手の企業に対応する前記企業レベルとに基づいて、前記取引組み合わせに対応した前記リスク値を生成する
    とを特徴とする支払代行装置。
  2. 前記リスク値には、前記取引金額又は前記企業に関する企業情報に対応するリスク値と、前記取引組み合わせに対応するリスク値とが含まれ、
    前記リスク生成部は、前記リスク値の合計を算出し、
    前記利用料設定部は、前記リスク値の合計に基づいて、前記代行手数料を設定する
    ことを特徴とする請求項1記載の支払代行装置。
  3. 前記代行手数料には、前記取引金額に応じて前記売り手又は前記買い手から徴収される決済手数料と、所定の期間ごとに前記売り手及び前記買い手から徴収される定期利用料と、前記売り手に入金される入金期日の変更に応じて、前記売り手から徴収される入金手数料とのうちの少なくとも1つが含まれる
    ことを特徴とする請求項1又は請求項のいずれか一項に記載の支払代行装置。
  4. 前記支払代行申請に含まれる前記取引金額に応じた決済手数料を、買い手負担分と売り手負担分とに分配して設定する手数料分配部を備え
    前記支払代行処理部は、前記取引金額から前記売り手負担分を減額した支払金額を前記売り手の口座に振り込む立替払い処理を実行し、前記取引金額に前記買い手負担分を加算した集金金額を前記買い手の口座から回収する回収処理を実行する
    ことを特徴とする請求項に記載の支払代行装置。
  5. 企業間の電子商取引サービスを提供し、売り手と買い手との間の取引の支払い代行を申請する支払代行申請を生成する取引処理装置と、支払代行装置とを備え、
    前記支払代行装置は、
    売り手と買い手との間の取引の支払い代行を申請する支払代行申請を取得する申請取得部と、
    前記売り手及び前記買い手の企業ごとに、過去の取引履歴に基づいて設定された企業レベルの前記売り手と前記買い手との取引組み合わせに応じて、取引のリスクを示すリスク値を生成するリスク生成部と、
    前記リスク生成部が生成した前記リスク値に基づいて、前記支払い代行における手数料である代行手数料を設定する利用料設定部と、
    前記申請取得部が取得した前記支払代行申請に応じて、前記買い手から前記売り手への取引金額の支払いを代行するとともに、前記売り手又は前記買い手から前記利用料設定部によって設定された前記代行手数料を徴収する支払代行処理部と
    を備え
    前記リスク生成部は、前記企業を示す企業識別情報と、前記企業レベルとを対応付けた企業レベル記憶部から取得した前記売り手の企業に対応する前記企業レベルと、前記買い手の企業に対応する前記企業レベルとに基づいて、前記取引組み合わせに対応した前記リスク値を生成する
    とを特徴とする決済システム。
  6. 申請取得部が、売り手と買い手との間の取引の支払い代行を申請する支払代行申請を取得する申請取得ステップと、
    リスク生成部が、前記売り手及び前記買い手の企業ごとに、過去の取引履歴に基づいて
    設定された企業レベルの前記売り手と前記買い手との取引組み合わせに応じて、取引のリスクを示すリスク値を生成するリスク生成ステップと、
    利用料設定部が、前記リスク生成ステップによって生成された前記リスク値に基づいて、前記支払い代行における手数料である代行手数料を設定する手数料設定ステップと、
    支払代行処理部が、前記申請取得ステップによって取得された前記支払代行申請に応じて、前記買い手から前記売り手への取引金額の支払いを代行するとともに、前記売り手又は前記買い手から前記手数料設定ステップによって設定された前記代行手数料を徴収する支払代行処理ステップと
    を含み、
    前記リスク生成ステップにおいて、前記リスク生成部が、前記企業を示す企業識別情報と、前記企業レベルとを対応付けた企業レベル記憶部から取得した前記売り手の企業に対応する前記企業レベルと、前記買い手の企業に対応する前記企業レベルとに基づいて、前記取引組み合わせに対応した前記リスク値を生成する
    とを特徴とする決済方法。
  7. コンピュータに、
    売り手と買い手との間の取引の支払い代行を申請する支払代行申請を取得する申請取得ステップと、
    前記売り手及び前記買い手の企業ごとに、過去の取引履歴に基づいて設定された企業レベルの前記売り手と前記買い手との取引組み合わせに応じて、取引のリスクを示すリスク値を生成するリスク生成ステップと、
    前記リスク生成ステップによって生成された前記リスク値に基づいて、前記支払い代行における手数料である代行手数料を設定する手数料設定ステップと、
    前記申請取得ステップによって取得された前記支払代行申請に応じて、前記買い手から前記売り手への取引金額の支払いを代行するとともに、前記売り手又は前記買い手から前記手数料設定ステップによって設定された前記代行手数料を徴収する支払代行処理ステップと
    を実行させ
    前記リスク生成ステップにおいて、前記企業を示す企業識別情報と、前記企業レベルとを対応付けた企業レベル記憶部から取得した前記売り手の企業に対応する前記企業レベルと、前記買い手の企業に対応する前記企業レベルとに基づいて、前記取引組み合わせに対応した前記リスク値を生成する処理を実行させるためのプログラム。
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