JP7115993B2 - 配線・配管材支持具 - Google Patents

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Description

本発明は、配線・配管材を支持する配線・配管材支持具に関するもので、特に、相互に連結できる配線・配管材支持具及び連結装置に関するものである。
ケーブル、信号線等の配線材や電線管、給水管等の配管材を布設経路に沿って配線、配管するときは、配線・配管材を支持部に収容して支持する支持具を布設方向に所定間隔で配設している。配線・配管材の布設は、複数の配線・配管材が壁面や床面等に沿って並行して配線、配管されることも多いことから、複数の配線・配管材を整列して布設するために、複数の支持具を並列状態に連結して使用するものがある。図8は、特許文献1に記載された支持具を示し、この支持具は、複数を壁面に沿って上下方向に並設することにより、複数の配線・配管材を壁面等に沿って上下に並列させて布設することができる。
特許文献1に記載の支持具は、図8(a)及び(b)に示すように、上方にビス挿通孔62を有する固定部63が設けられ、下方にビス挿通孔64を有する保持突片65が設けられている。また、底壁66の下方には、固定部63のビス挿通孔62に嵌入して係止可能な突部67が設けられている。
一方の支持具60と他方の支持具61とを上下に連結するには、図8(c)及び(d)に示すように、他方の支持具61の固定部63のビス挿通孔62に一方の支持具60の突部67が嵌まり込むように他方の支持具61を一方の支持具60に矢印方向からあてがい、固定部63のビス挿通孔62内に突部67を嵌入させて2つの支持具を上下に組み付ける。その後は、一方の支持具60の固定部63のビス挿通孔62にビスを挿通して壁面50に固定するとともに、他方の支持具61の保持突片65のビス挿通孔64にビスを挿通して壁面50に固定する。これにより2つの支持具が上下に連結される。2つの支持具が壁面50に取り付けられたら、各支持具の受け部68内にケーブルを載置し収容する。
特開2017-129260号公報
しかし、特許文献1に記載の支持具は、一方の支持具60の底壁66の背面側すなわち壁面50側からしか他方の支持具61を上下方向に組み付けることはできないから、一方の支持具60を壁面に設置した後に、追加で他方の支持具61を一方の支持具60の下方に連結して設置することはできなかった。すなわち、上下2つの支持具は互いに組み付けてからでないと壁面50に固定することはできなかった。
また、2つの支持具を上下に連結し、上方の固定部63のビス挿通孔62にビスを挿通して壁面50に固定した後、下方の保持突片65のビス挿通孔64にビスを挿通して壁面50に固定する作業を行なう際に、それより先にケーブルを受け部68に支持させると、そのケーブルがビス挿通孔64の前方を塞いで邪魔するため、保持突片65のビス挿通孔64へのビス固定作業を行ないにくかった。これは、1つの支持具のみを固定するときも同様であり、固定部63を固定してからケーブルを受け部68に支持させ、その後に保持突片65のビス挿通孔64にビス固定することは作業しにくいものであった。
そこで、本発明は、構造物に固定されているものに対して後から連結して設置固定でき、また、上下両方に固定部を有するものにおいて、上方の固定部で構造物に固定した後配線・配管材を支持した状態においても、下方の固定部に支障なくビスを固定できる配線・配管材支持具及び連結装置の提供を課題とするものである。
請求項1の配線・配管材支持具は、構造物に沿わせて固定するためのビスで固定可能なビス挿通孔を備えた固定部を両端に有する基部と、該基部から延出された配線・配管材支持部と、を備えたものであって、両固定部で前記構造物にビスで固定された同一形状を成す他の配線・配管材支持具に対して、両固定部のうちの一方の固定部を、前記他の配線・配管材支持具の両固定部のうちの他方の固定部に対して前記ビスの挿通方向に重合した状態であって、前記他の配線・配管材支持具の両固定部の並び方向と前記両固定部の並び方向を揃えた状態で、前記構造物にビスで固定された前記他の配線・配管材支持具における前記他方の固定部のビス挿通孔に挿通された前記ビスの頭部と干渉することなく、連結可能であるとともに、前記連結した状態で前記両固定部のうちの他方の固定部のビス挿通孔に挿通されたビスにより前記構造物に固定可能なものである。
請求項2の配線・配管材支持具は、請求項1の配線・配管材支持具が、構造物にビスで固定された他の配線・配管材支持具に対して連結されたものであるのに対し、他の配線・配管材支持具が構造物にビスで固定されたものに限定されないものであり、また、重合した一方の固定部と他の配線・配管材支持具における他方の固定部の各ビス挿通孔の相対位置が一致するものである。
請求項3の配線・配管材支持具は、特に、両固定部のうちの他方の固定部側に被係止部が設けられ、挿通する前記ビスの挿通方向にスライドさせることで前記他の配線・配管材支持具における前記被係止部に係止する係止部が前記一方の固定部側から延設されるものである。
請求項4の配線・配管材支持具は、特に、配線・配管材支持部は、上面側に配線・配管材を載置する載置面が形成され、前記配線・配管材支持部の下側に、下方に向けて垂下した補強壁が設けられ、前記補強壁における下端縁の前記基部側には、水平方向に張り出した被掛止部が設けられ、前記一方の固定部における前記ビス挿通孔より上方に、前記補強壁を受け入れる受入空間と、前記被掛止部に掛止する掛止部と、が設けられ、前記受入空間に前記補強壁を挿入するとともに、前記基部側に向けてスライドすることで、前記被掛止部に前記掛止部を引掛けて連結可能となっているものである。ここで、配線・配管材支持具の連結は、受入空間への補強壁の挿入と掛止部の基部側に向けてのスライドとによって行なわれるが、挿入とスライドの先後は問わない。
請求項1の発明は、構造物にビスで固定した他の支持具に対して、一方の固定部を、他の支持具の他方の固定部に対してビスの挿通方向に重合した状態で、他の支持具における他方の固定部に挿通されたビスの頭部と干渉することなく、連結可能であるから、構造物に固定されている他の支持具に対して後から支持具を連結して構造物に固定することができる。
また、支持具は、基部の両端に、ビス挿通孔を備えた固定部を有し、基部から延出された支持部は他方の固定部より上方に位置するから、一方の固定部で構造物に固定し、配線・配管材を支持させた後であっても、その配線・配管材が邪魔になることはなく、他方の固定部のビス挿通孔にビスを支障なく挿通して構造物に固定することができる。
請求項2の発明は、他の支持具に対して、一方の固定部を、他の支持具の他方の固定部に対してビスの挿通方向に重合した状態で、連結可能であり、連結した状態で一方の固定部と他の支持具の他方の固定部との間にビスの頭部を収容する隙間が形成されるので、請求項1の発明と同様に、他の支持具における他方の固定部に挿通されたビスの頭部と干渉することなく、構造物に固定されている他の支持具に対して後から支持具を連結して設置固定することができるし、他の支持具と組み付けてから構造物に固定することもできる。また、支持具は、基部の両端に、ビス挿通孔を備えた固定部を有し、基部から延出された支持部は他方の固定部より上方に位置するから、配線・配管材を支持させた後であっても、下方の固定部のビス挿通孔にビスを支障なく挿通して構造物に固定することができる。
加えて、重合した一方の固定部と他の支持具における他方の固定部との各ビス挿通孔の相対位置が一致するので、両ビス挿通孔が連通し、他の支持具と連結した状態でビスを挿通することができる。
請求項3の発明は、特に、係止部を他の支持具の被係止部に対してビスの挿通方向にスライドさせるだけで簡単に他の支持具に組み付けることができる。
また、請求項4の発明は、特に、受入れ空間に補強壁を挿入するとともに、掛止部を他の支持具の被掛止部に対して基部側に向けてスライドさせるだけで簡単に他の支持具に組み付けることができる。
本発明の実施形態の配線・配管材支持具を示す斜視図であり、(a)は正面側を斜め下方から見た図、(b)は背面側を斜め上方から見た図である。 図1の支持具を示し、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は右側面図、(d)は(a)のA-A切断線による断面図、(e)は(b)のB-B切断線による断面図である。 図1の支持具を壁面に固定された他の支持具に連結して壁面に固定する方法を説明する説明図である。 図1の支持具を壁面に固定されている他の支持具に連結して壁面に固定した状態を示し、(a)は正面側を斜め上方から見た斜視図、(b)は背面側を斜め上方から見た斜視図、(c)は平面図、(d)は(c)のD-D切断線による断面図、(e)は図3(c)のC-C切断線による断面図である。 図1の支持具を他の支持具に連結してから壁面に固定する方法を説明する説明図である。 図1の支持具を横方向に連結して壁面に固定する方法を説明する説明図である。 図1の支持具の変形例を示す正面図である。 従来の配線・配管材支持具を示す図である。
以下、本発明の実施形態の配線・配管材支持具及び連結装置を図に基づいて説明する。なお、以下においては、図1における上下方向を実施品の上下方向として説明する。
図1及び図2において、配線・配管材支持具(以下、単に「支持具」という。)は、構造物に固定するためのビス挿通孔を備えた固定部を両端に有する基部10と、基部10から延出された配線・配管材支持部(以下、単に「支持部」という。)と、を備えている。支持具1は、図3に示すように、両固定部で構造物にビス固定した他の支持具1Aに対して、両固定部のうちの一方を、他の支持具1Aの両固定部のうちの他方の固定部15に対してビス40の挿通方向に重合した状態であって、他の支持具1Aと両固定部の並び方向を揃えた状態で、構造物にビス固定された他の支持具1Aにおける他方の固定部15に挿通されたビス40の頭部41と干渉することなく、連結可能であるとともに、連結した状態で他方の固定部15のビス挿通孔16に挿通されたビス40により構造物に固定可能となっている。本実施形態では、構造物として建物の壁面50を例示し、配線・配管材としてケーブルを例示する。以下、各構成部材について詳細に説明する。
図1及び図2において、基部10は、上下方向に長い矩形板状の底壁部11の左右両側に一対の側壁部12,12が立設され、上端部に、壁面50に沿わせて固定するためのビス固定可能なビス挿通孔14を備えた固定部13が設けられている。また、基部10の下端部には、壁面50に沿わせて固定するためのビス固定可能なビス挿通孔16を備えた固定部15が設けられている。上端部の固定部13は、請求項の一方の固定部に相当し、下端部の固定部15は、請求項の他方の固定部に相当する。
基部10の上端部には、図4に示すように支持具1同士を上下に連結するための掛止部17が設けられている。掛止部17は、図1、図2(c)及び図4(e)に示すように、基部10の上端部において支持部30側に鈎状に突出する一対の側壁部12,12の各上端から互いに向かい合う方向に一対のフランジ状の掛止片18,18が張り出して形成されている。掛止部17は断面略C字状に形成され、その内部空間に後述する被掛止部33が挿入可能となっている。掛止部17の一対の掛止片18,18の間はスリット状の隙間に形成され、その隙間は、後述する補強壁32が嵌入する受入空間20を構成しており、その間隔は補強壁32の板厚と略同一の大きさに形成されている。また、図2(c)に示す、掛止片18と底壁部11との間隙19は、被掛止部33の板厚より僅かに小さく形成され、その間隙に被掛止部33が圧入されるようになっている。
また、基部10の中間部には、各側壁部12の先端部から互いに向かい合う方向に鈎状に屈曲する一対のフランジ状の掛止片21,21が突設されている。この一対の掛止片21,21は、図6に示すように、支持具1同士を横方向に連結するための第二掛止部22を構成している。この横連結用の第二掛止部22の一対の掛止片21,21の隙間は、後述の横連結用の補強壁36が嵌入する横連結用の受入空間24を構成しており、その間隔は補強壁36の板厚と略同一の大きさに形成されている。また、図2(d)に示した、掛止片21と底壁部11との間隙23は後述する横連結用の第二被掛止部35の板厚より僅かに小さく形成され、その間隙に第二被掛止部35が圧入されるようになっている。
ここで、図4(d)に示す、支持具1の上端部の固定部13と他の支持具1Aの下端部の固定部15との隙間Lは、ビス40の頭部41の高さより大きい寸法に形成されている。これにより、両支持具を連結後に、他の支持具1Aの下端部の固定部15に挿通されたビス40の頭部41が支持具1の上端部の固定部13と干渉するのが防止される。
一方、支持部30は、基部10の下部であって下端部の固定部15より上方位置において底壁部11から水平方向に延設されている。支持部30は、円弧板状に形成され、ケーブルを支持する載置面31が形成されている。載置面31の下側には、下方に垂下した補強壁32が設けられている。更に、補強壁32における下端側には、水平方向に張り出し、上端部の掛止部17を引掛け可能な被掛止部33が設けられている。被掛止部33の板厚は、掛止部17の掛止片18と底壁部11との間隙19より僅かに大きく形成され、被掛止部33を弾性的に掛止部17の内部空間に圧入できるようになっており、被掛止部33は掛止部17内で挟持されて2つの支持具が上下に連結されるようになっている。
載置面31の先端側には垂直壁34が形成されており、垂直壁34は基部10に対して上方が狭くなる方向に僅かに傾斜している。垂直壁34にはL字板状の横連結用の第二被掛止部35が突設され、この第二被掛止部35と垂直壁34との間隙は第二掛止部22の掛止片21と同一か僅かに小さい板厚に形成されている。更に、第二被掛止部35の幅方向中間部には垂直壁34との間に、矩形板状の補強壁36が設けられており、補強壁36の板厚は、一対の掛止片21,21間の間隙と略同一の大きさに形成されている。
次に、このように形成された支持具1を、壁面50に固定されている他の支持具1Aに対して上下方向に連結した状態で壁面50に固定する方法を説明する。
図3(a)に示すように、他の支持具1Aは、上端部の固定部13のビス挿通孔14及び下端部の固定部15のビス挿通孔16にビス40を挿通して壁面50に固定されている。そこで、この他の支持具1Aに対して、下方から支持具1の掛止部17を他の支持具1Aの補強壁32に近接して受入空間20内に補強壁32を挿入する。次いで、図3(b)に示すように、支持具1の掛止部17を基部10側に向けて水平方向にスライドさせて掛止部17の内部空間に被掛止部33を挿入する。挿入後、掛止部17の掛止片18と底壁部11との間隙19は被掛止部33の板厚より僅かに小さいので、被掛止部33は掛止片18と底壁部11とで挟持され、両支持具の基部10の端部同士はビス40の挿通方向つまり図3(b)の右方向から水平左方向に重合される。その後、支持具1の下端部の固定部15のビス挿通孔16にビス40を挿通してビス締めすることにより、図3(c)及び図4に示すように、支持具1は、他の支持具1Aに対して上下方向に連結された状態で壁面50に固定される。このようにして支持具1と他の支持具1Aとが上下方向に連結されたものは、連結装置2を構成する。
このとき、支持具1の上端部の固定部13は、他の支持具1Aの下端部の固定部15のビス挿通孔16に挿通されたビス40の頭部41と干渉することなく連結される。なお、支持具1の掛止部17は、壁面50に近接する方向で引掛けられるから、上端部の固定部13が多少ビス40の頭部41と干渉したとしても下端部の固定部15で固定することにより、僅かに斜めにはなるものの、安定して壁面50に固定することができる。したがって、支持具1の上端部の固定部13と他の支持具1Aの下端部の固定部15との隙間は、厳密にビス40の頭部41の高さより大きくする必要はない。
ここで、このように連結された支持具1において、支持具1は請求項の吊下げ体にも相当し、他の支持具1Aは請求項のベース体、配線・配管材受け具にも相当し、これらを連結したものは請求項の連結装置に相当するものである。また、補強壁32は請求項の壁部にも相当し、掛止部17及び受入空間20は連結部にも相当し、支持部30は配線・配管材受け部にも相当するものであり、支持具1の上端側の固定部13と他の支持具1Aの下端部の固定部15との隙間は、頭部収容空間にも相当する。
次に、支持具は、複数を上下方向に連結してから壁面50に固定することもできる。
図5(a)に示すように、他の支持具1Aに対して、下方から支持具1の受入空間20内に他の支持具1Aの補強壁32を挿入し、支持具1の掛止部17を他の支持具1Aの基部10側に向けて水平方向にスライドさせて掛止部17の内部空間に他の支持具1Aの被掛止部33を挿入する。挿入した後、図5(b)に示すように、他の支持具1Aの被掛止部33は支持具1の掛止部17の掛止片18と底壁部11とで挟持され、両支持具の基部10の端部同士はビス40の挿通方向に重合した状態で連結される。
このとき、上端部の固定部13と他の支持具1Aの下端部の固定部15との間に、ビス40の頭部41を収容する隙間が形成される。また、重合した上端部の固定部13と他の支持具1Aにおける下端部の固定部15の各ビス挿通孔の相対位置が一致する。そこで、他の支持具1Aの上端部の固定部13のビス挿通孔14、重合して連通している支持具1の上端部の固定部13及び他の支持具1Aの下端部の固定部15の各ビス挿通孔、及び支持具1の下端部の固定部15のビス挿通孔16の計3箇所にビス40を挿通して締め付ける。これにより、図5(c)に示すように、支持具1は、他の支持具1Aに対して上下方向に連結された状態で壁面50に固定される。
次に、本実施形態の支持具1の作用を説明する。
支持具1は、壁面50にビス固定されている他の支持具1Aに対して、上端部の固定部13を、他の支持具1Aの下端部の固定部15に対してビス40の挿通方向に重合した状態で、他の支持具1Aの下端部の固定部15に挿通されたビス40の頭部41と干渉することなく、連結可能であるから、壁面50に固定されている他の支持具1Aに対して後から連結して壁面50に固定することができる。
また、支持具1は、基部10の上下両端に、ビス挿通孔を備えた固定部を有し、基部10から延出された支持部30は下端部の固定部15より上方に位置するから、上方の固定部で壁面50に固定し、支持部30でケーブルを支持した後であっても、そのケーブルが固定の邪魔になることはなく、下端部の固定部15のビス挿通孔16に支障なくビス40を挿通して壁面50に固定することができる。
そして、前述のように、支持具1は、他の支持具1Aと組み付けてから壁面50に固定することもできる。この場合、重合した上端部の固定部13と他の支持具1Aにおける下端部の固定部15との各ビス挿通孔の相対位置が一致している。このため、両ビス挿通孔が連通し、他の支持具1Aと連結した状態でビス40を挿通することができる。
更に、受入空間20に補強壁32を挿入するとともに、支持部1の掛止部17を他の支持具1Aの被掛止部33に対して基部10側に向けてスライドさせるだけで支持具1を簡単に他の支持具1Aに組み付けることができる。
ところで、前述の実施形態は、2つの支持具を上下方向に連結した連結装置2を説明しているが、本実施形態の支持具1は、横方向に連結する連結装置3とすることもできる。
図6(a)に示すように、他の支持具1Aは、上端部の固定部13及び下端部の固定部15の各ビス挿通孔にビス40を挿通して壁面50に固定されている。この他の支持具1Aの第二被掛止部35に対して、上方から支持具1の第二掛止部22を他の支持具1Aの補強壁36に近接して受入空間24内に補強壁36を挿入する。次いで、支持具1の第二掛止部22を垂直下方にスライドさせて第二掛止部2の掛止片21と底壁部11との間隙内に他の支持具1Aの第二被掛止部35を挿入する。挿入後、支持具1の第二掛止部22の掛止片21と底壁部11との間隙は他の支持具1Aの第二被掛止部35の板厚より僅かに小さいので、他の支持具1Aの第二被掛止部35は支持具1の第二掛止部22の掛止片21と底壁部11とで挟持され、支持具1の基部10の底壁部11と他の支持具1Aの垂直壁34とが横方向に重合される。これにより、図6(b)に示すように、支持具1は、壁面50に固定されている他の支持具1Aに対して横方向に連結される。
ここで、図6に示すように、支持部30は全体に先端側が上方に僅かに持ち上がり、垂直壁34は基部10に対して上方が狭くなる方向に僅かに傾斜している。このようにケーブルを載置する前の状態において支持部30を傾斜させているのは、複数の支持具を横方向に順次連結したとき、載置面31に載置されているケーブルの重みで支持部30が基部10を支点に下方に傾斜してケーブルの保持が不安定化するのを防止するためであり、本実施形態の支持具では、横方向に連結し、ケーブルを載置したとき、各支持具は水平の直線状の姿勢に維持される。
ところで、上記実施形態の2つの支持具は、請求項の係止部と被係止部とを係止する係止手段により連結することができ、本実施形態では、掛止部17が係止部に相当し、被掛止部33が被係止部に相当している。但し、本発明を実施する場合には、係止手段は、本実施形態の掛止部17が被掛止部33に掛止する掛止手段に限られるものではない。
また、上記実施形態の支持具1は、下方から掛止部17を他の支持具1Aの補強壁32に近接して受入空間20内に補強壁32を挿入してから、図3(b)に示すように、掛止部17を他の支持具1Aの基部10側に向けて水平方向にスライドさせて掛止部17を他の支持具1Aの被掛止部33に引掛けることにより、他の支持具1Aに連結しているが、本発明を実施する場合には、掛止部17を水平方向にスライドする前に、または水平方向にスライドさせることにより、掛止部17を他の支持具1Aの被掛止部33に引掛けた状態としてから、受入空間20内に補強壁32を挿入して連結するようにしてもよい。例えば、図7に示すように、支持部30の下側の基部10側寄りの部分に下方に垂下した補強壁32を設け、補強壁32の下端縁に補強壁32より長く水平方向に張り出した被掛止部33を設けたものとし、先に支持具1の掛止部17を水平方向のスライドにより他の支持具1Aの被掛止部33に引掛けてから、更なる水平方向のスライドによって支持具1の受入空間20内に他の支持具1Aの補強壁32を挿入することにより、連結するものとしてもよい。
そして、上記実施形態の上端部の固定部13において他の支持具1Aの下端部の固定部15と対向する底壁部11の面は、平坦面に形成されているが、これに限られることはなく、底壁部11に部分的に凹み面を形成し、上端部の固定部13と他の支持具1Aの下端部の固定部15との隙間を拡張して、ビス40の頭部41との干渉をより確実に回避できるようにしてもよい。
加えて、上記実施形態の頭部収容空間は、ベース体あるいは配線・配管材受け具と、吊下げ体と、で協働して形成してもよいし、ベース体あるいは配線・配管材受け具のみ、または吊下げ体のみで形成してもよい。
更に、上記実施形態の各支持具の上端部あるいは下端部の固定部は、矩形板状の底壁部11の上端部あるいは下端部において左右いずれか一方あるいは両方に横方向に突片を延出し、この突片にビス挿通孔を設けたものとしてもよい。この場合、固定部の上方には何も存在しないので、ビス40を固定し易い。
そして、上記実施形態の支持具1は、掛止部17をビス40の挿通方向すなわち支持具1の前方から他の支持具1Aの被掛止部33に掛止させることにより、他の支持具1Aを壁面50に固定してからこれに追加で連結して固定し得るものとしているが、支持具1と他の支持具1Aとの連結手段は、壁面50に固定された他の支持具1Aの前方から連結できるものであれば如何なるものであってもよい。
加えて、上記実施形態では、2つの支持具を連結した状態で壁面50に固定するものを示しているが、3つ以上の支持具を3段以上に連結する場合にも同様に適用することができる。
上記実施形態の支持具1は、横方向にも連結可能とするために第二掛止部22及び第二被掛止部35を設けているが、本発明を実施する場合には、これらは必ずしも設けなくてもよい。
なお、上記実施形態では、配線・配管材は、ケーブルを例示しているが、本発明は、他の配線材、配管材にも同様に適用できる。また、支持具が固定される構造物は、建物の壁面50を例示しているが、他の天井面、床面等であってもよい。
1 支持具 30 支持部
1A 他の支持具 31 載置面
2、3 連結装置 32 補強壁
10 基部 33 被掛止部
13、15 固定部 40 ビス
14、16 ビス挿通孔 41 頭部
17 掛止部 50 壁面
20 受入空間 L 固定部と他の支持具の固定部との隙間

Claims (4)

  1. 構造物に沿わせて固定するためのビスで固定可能なビス挿通孔を備えた固定部を両端に有する基部と、該基部から延出された配線・配管材支持部と、を備えた配線・配管材支持具であって、
    両固定部で前記構造物にビスで固定された同一形状を成す他の配線・配管材支持具に対して、
    両固定部のうちの一方の固定部を、前記他の配線・配管材支持具の両固定部のうちの他方の固定部に対して前記ビスの挿通方向に重合した状態であって、前記他の配線・配管材支持具の両固定部の並び方向と前記両固定部の並び方向を揃えた状態で、前記構造物にビスで固定された前記他の配線・配管材支持具における前記他方の固定部のビス挿通孔に挿通された前記ビスの頭部と干渉することなく、連結可能であるとともに、
    前記連結した状態で前記両固定部のうちの他方の固定部のビス挿通孔に挿通されたビスにより前記構造物に固定可能であることを特徴とする配線・配管材支持具。
  2. 構造物に沿わせて固定するためのビスで固定可能なビス挿通孔を備えた固定部を両端に有する基部と、該基部から延出された配線・配管材支持部と、を備えた配線・配管材支持具であって、
    同一形状を成す他の配線・配管材支持具に対して、
    両固定部のうちの一方の固定部を、前記他の配線・配管材支持具の両固定部のうちの他方の固定部に対して前記ビスの挿通方向に重合した状態であって、前記他の配線・配管材支持具の両固定部の並び方向と前記両固定部の並び方向を揃えた状態で、連結可能であり、かつ、
    重合した前記一方の固定部と前記他の配線・配管材支持具における前記他方の固定部の各ビス挿通孔の相対位置が一致し、さらに、
    前記連結した状態で前記一方の固定部と、前記他の配線・配管材支持具における前記他方の固定部との間に、前記ビスの頭部を収容する隙間が形成されることを特徴とする配線・配管材支持具。
  3. 前記両固定部のうちの他方の固定部側に被係止部が設けられ、挿通する前記ビスの挿通方向にスライドさせることで前記他の配線・配管材支持具における前記被係止部に係止する係止部が前記一方の固定部側から延設されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の配線・配管材支持具。
  4. 前記配線・配管材支持部は、上面側に配線・配管材を載置する載置面が形成され、前記配線・配管材支持部の下側に、下方に向けて垂下した補強壁が設けられ、
    前記補強壁における下端縁の前記基部側には、水平方向に張り出した被掛止部が設けられ、
    前記一方の固定部における前記ビス挿通孔より上方に、前記補強壁を受け入れる受入空間と、前記被掛止部に掛止する掛止部と、が設けられ、
    前記受入空間に前記補強壁を挿入するとともに、前記基部側に向けてスライドすることで、前記被掛止部に前記掛止部を引掛けて連結可能になっていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の配線・配管材支持具。
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