JP7114332B2 - X-ray CT device - Google Patents
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Description
本発明の実施形態は、X線CT装置に関する。 An embodiment of the present invention relates to an X-ray CT apparatus.
X線CT(Computed Tomography)装置を用いた検査においては、診断用画像を収集する本スキャンに加え、位置決め画像(スキャノ画像)を収集する位置決めスキャンが行われる。例えば、X線CT装置は、まず、X線発生部を有する回転部の回転を停止した状態で、あるいは回転部を回転させながら位置決めスキャンを行う。そして、X線CT装置は、予め設定された本スキャンの回転速度で回転部を回転させて本スキャンを行う。ここで、回転部の回転を停止した状態で位置決めスキャンを行った場合、あるいは位置決めスキャンにおける回転部の回転速度が本スキャンの回転速度と異なる場合、回転部の回転が本スキャンの回転速度に達するまでの間、本スキャンは開始されず、操作者や被検体は待機状態となる。 In an examination using an X-ray CT (Computed Tomography) apparatus, in addition to main scanning for acquiring diagnostic images, positioning scanning for acquiring positioning images (scano images) is performed. For example, an X-ray CT apparatus first performs a positioning scan while the rotation of a rotating part having an X-ray generating part is stopped or while rotating the rotating part. Then, the X-ray CT apparatus rotates the rotating part at a preset rotation speed for the main scan to perform the main scan. Here, if the positioning scan is performed while the rotation of the rotating part is stopped, or if the rotation speed of the rotating part during the positioning scan is different from the rotation speed of the main scan, the rotation of the rotating part reaches the rotation speed of the main scan. Until then, the main scan is not started, and the operator and the subject are in a standby state.
本発明が解決しようとする課題は、複数のスキャンを含む検査における待ち時間を短縮することである。 The problem to be solved by the present invention is to reduce the latency in examinations involving multiple scans.
実施形態に係るX線CT装置は、架台と、制御部とを備える。架台は、X線発生部を回転部に有する。制御部は、第1のスキャンおよび当該第1のスキャンの実施後に実施される第2のスキャンについて、前記第1のスキャンが終了する際の前記回転部の回転速度である第1の回転速度に関する値が、前記第2のスキャンにおける前記回転部の回転速度である第2の回転速度に関する設定値に近づくように、前記第1のスキャン中の前記回転部の回転を制御する。 An X-ray CT apparatus according to an embodiment includes a gantry and a controller. The gantry has an X-ray generator on the rotating part. The control unit controls a first rotation speed, which is the rotation speed of the rotating unit when the first scan is completed, for a first scan and a second scan performed after the first scan. controlling the rotation of the rotator during the first scan such that the value approaches a set value for a second rotational speed, which is the rotational speed of the rotator during the second scan.
以下、図面を参照して、X線CT装置の実施形態について詳細に説明する。 Hereinafter, embodiments of the X-ray CT apparatus will be described in detail with reference to the drawings.
(第1の実施形態)
まず、図1を用いて第1の実施形態に係るX線CT装置の一例を説明する。図1は、第1の実施形態に係るX線CT装置100の一例を示すブロック図である。図1に示すように、第1の実施形態に係るX線CT装置100は、架台110と、寝台装置120と、コンソール130とを備える。
(First embodiment)
First, an example of the X-ray CT apparatus according to the first embodiment will be described with reference to FIG. FIG. 1 is a block diagram showing an example of an
架台110は、被検体PにX線を照射し、被検体Pを透過したX線を検出して、コンソール130に出力する装置であり、X線照射制御回路111と、X線発生装置112と、ウェッジ113と、コリメータ114と、検出器115と、データ収集回路(DAS:Data Acquisition System)116と、回転フレーム117と、架台制御装置118とを有する。
The
回転フレーム117は、X線発生装置112、ウェッジ113及びコリメータ114と、検出器115とを被検体Pを挟んで対向するように支持し、架台制御部によって被検体Pを中心とした円軌道にて高速に回転する円環状のフレームである。
The rotating
X線照射制御回路111は、図示しない高電圧発生器を制御して、X線発生装置112に高電圧を供給する。ここで、X線照射制御回路111は、スキャン制御回路133による制御の下、X線発生装置112に供給する管電圧や、X線発生装置112を構成するX線管内の管電流を調整することで、被検体Pに対して照射されるX線量を調整する。また、X線照射制御回路111は、ウェッジ113の切り替えを行う。また、X線照射制御回路111は、コリメータ114の開口度を調整することにより、X線の照射範囲(ファン角やコーン角)を調整する。
The X-ray irradiation control circuit 111 controls a high voltage generator (not shown) to supply a high voltage to the
X線発生装置112は、例えば、X線照射制御回路111による制御のもと、図示しないX線高電圧装置から高電圧の供給を受けて、陰極(フィラメントと呼ぶ場合もある)から陽極(ターゲット)に向けて熱電子を照射するX線管(真空管)から構成される(なお、X線発生装置112は、X線発生部の一例である)。X線発生装置112は、回転フレーム117の回転にともなって、X線ビームを被検体Pに対して照射する。
The
ウェッジ113は、X線照射制御回路111の制御により、X線発生装置112から曝射されたX線のX線量を調節するためのX線フィルタである。具体的には、ウェッジ113は、X線発生装置112から被検体Pへ照射されるX線が、予め定められた分布になるように、X線発生装置112から曝射されたX線を透過して減衰するフィルタである。なお、ウェッジ113は、ウェッジフィルタ(wedge filter)や、ボウタイフィルタ(bow-tie filter)とも呼ばれる。
The
コリメータ114は、X線照射制御回路111の制御により、ウェッジ113によってX線量が調節されたX線の照射範囲を絞り込むためのスリットである。例えば、コリメータ114は、スライド可能な4枚の絞り羽根を有する。コリメータ114は、X線照射制御回路111による制御の下、これらの絞り羽根をスライドさせることで、X線発生装置112が発生したX線を絞り込んで被検体Pに照射させる。なお、絞り羽根は、鉛や銅などで構成された板状部材であり、X線の照射範囲を調整するためにX線発生装置112のX線照射口付近に設けられる。
The
検出器115は、例えば、X線発生装置112におけるX線管の焦点を中心として、1つの円弧に沿ってチャネル方向に複数のX線検出素子が配列された複数のX線検出素子列から構成される。検出器115は、チャネル方向に複数のX線検出素子が配列されたX線検出素子列がスライス方向(図1に示すZ軸方向)に複数配列された構造を有する。検出器115は、X線発生装置112から照射され、被検体Pを通過したX線を検出し、検出したX線量に対応した電気信号をデータ収集部へと出力する。また、検出器115は、例えば、グリッドと、シンチレータアレイと、光センサアレイとから構成される間接変換型の検出器である。シンチレータアレイは、複数のシンチレータから構成され、シンチレータは入射X線量に応じた光子量の光を出力するシンチレータ結晶にて構成される。グリッドは、シンチレータアレイのX線入射側の面に配置され、散乱X線を吸収する機能を有するX線遮蔽板で構成される。光センサアレイは、シンチレータからの光量に応じた電気信号に変換する機能を有し、例えば、光電子増倍管等の光センサから構成される。なお、X線検出器は、入射したX線を電気信号に変換する半導体素子から構成される直接変換型の検出器であっても構わない(また、検出器115は、X線検出部の一例である)。
The
データ収集回路116は、DASであり、検出器115が検出したX線の検出データから、CT投影データを収集する。例えば、データ収集回路116は、検出器115の各X線検出素子から出力される電気信号に対して増幅処理を行う増幅器と、電気信号をデジタル信号に変換するA/D変換器とから少なくとも構成され、検出データ(純生データ)を生成する。データ収集回路が生成した検出データは、コンソール130へと転送される(また、データ収集回路はデータ収集部の一例である)。例えば、データ収集回路116は、検出器115により検出されたX線強度分布データに対して、増幅処理やA/D変換処理等を行なってCT投影データを生成し、生成したCT投影データをコンソール130に送信する。例えば、回転フレーム117の回転中に、X線発生装置112からX線が連続曝射されている場合、データ収集回路116は、全周囲分(360度分)のCT投影データ群を収集する。また、データ収集回路116は、収集した各CT投影データに管球位置を対応付けて、コンソール130に送信する。管球位置は、CT投影データの投影方向を示す情報となる。
The
架台制御装置118は、回転フレーム117を回転駆動させることによって、被検体Pを中心とした円軌道上で、X線発生装置112、ウェッジ113及びコリメータ114と、検出器115とを旋回させる。架台制御装置118は、処理回路と駆動機構から構成される。ここで、架台制御装置118における処理回路は、例えば、記憶回路134からプログラムを読み出して実行することで機能を実現するプロセッサである。また、駆動機構は、例えば、モータと、モータからの駆動力を変換する機構(以下、アクチュエータとも記載する)とを含む。架台制御装置118は、入力回路131(コンソール130若しくは架台110に取り付けられた入力装置等)からの入力信号を受けて、架台110の動作制御を行う機能を有する。例えば、架台制御装置118は、入力信号を受けて回転部を回転させる制御や、架台110をチルトさせる制御、及び寝台装置120及び天板122を動作させる制御を行う(また、架台制御装置118は、架台制御部の一例である)。
The
なお、以下では、X線CT装置100の構成のうち、被検体Pに照射するX線の発生に係る部分を、X線発生部とも記載する。例えば、X線発生部は、X線発生装置112を含む。また、X線発生部は、X線発生装置112に加え、ウェッジ113やコリメータ114を含むこととしてもよい。また、以下では、X線CT装置100の構成のうち、被検体Pを透過したX線の検出に係る部分を、X線検出部とも記載する。例えば、X線検出部は、検出器115を含む。また、以下では、架台110において回転可能な部分を、回転部とも記載する。図1において、回転部は、X線発生部やX線検出部、回転フレーム117を有する。
In the following description, the part of the configuration of the
寝台装置120は、被検体Pを載置する装置であり、寝台駆動装置121と、天板122とを有する。天板122は、被検体Pを載置する板である。寝台駆動装置121は、天板122をZ軸方向へ移動して、被検体Pを回転フレーム117内に移動させる。例えば、寝台駆動装置121は、図示しないモータからの駆動力をアクチュエータにより変換することで、天板122を移動させる。
The
なお、架台110と天板122との相対位置の変化は、天板122を制御することによって実現されてもよいし、架台110が自走式である場合には、架台110の走行を制御することによって実現されてもよい。また、以下では、架台110と天板122との相対的な移動速度(架台110と天板122との相対位置の変化速度)を、寝台速度とも記載する。
Note that the change in the relative position between the
コンソール130は、操作者によるX線CT装置100の操作を受け付けるとともに、架台110におけるスキャンを制御し、架台110によって収集されたCT投影データを用いてCT画像データ(ボリュームデータ)を再構成する装置である。コンソール130は、図1に示すように、入力回路131と、ディスプレイ132と、スキャン制御回路133と、記憶回路134と、処理回路135とを有する。
The
入力回路131は、X線CT装置100の操作者が各種指示や各種設定の入力に用いるマウスやキーボード、トラックボール、スイッチ、ボタン、ジョイスティック、タッチパネル等を有し、操作者から受け付けた指示や設定の情報を、処理回路135に転送する。
The
ディスプレイ132は、操作者によって参照されるモニタであり、処理回路135による制御のもと、CT画像データに基づく位置決め画像やX線CT画像を操作者に提示したり、入力回路131を介して操作者から各種指示や各種設定等を受け付けるためのGUI(Graphical User Interface)を表示したりする。
The
スキャン制御回路133は、処理回路135による制御のもと、X線照射制御回路111、架台制御装置118、データ収集回路116及び寝台駆動装置121の動作を制御することで、架台110におけるCT投影データの収集処理を制御する。例えば、スキャン制御回路133は、位置決め画像を収集するための位置決めスキャンや、X線CT画像を収集するための本スキャンにおけるCT投影データの収集処理を制御する。ここで、スキャン制御回路133は、架台110の回転部を回転させて位置決めスキャンを行うこともできるし、架台110の回転部を固定した状態で位置決めスキャンを行うこともできる。この点については後述する。
The
記憶回路134は、例えば、フラッシュメモリ等の半導体メモリ素子や、ハードディスク、光ディスク等の不揮発性の記憶装置である。例えば、記憶回路134は、CT投影データやCT画像データを記憶する。また、記憶回路134は、検査の部位や目的ごとに設定される、回転部の回転速度に関する設定値を記憶する。例えば、記憶回路134は、本スキャンにおける回転部の回転速度に関する設定値を、被検体Pの部位に対応付けて記憶する。なお、回転部の回転速度に関する設定値については後述する。
The
処理回路135は、制御機能135a、前処理機能135b、生成機能135c及び取得機能135dを実行することで、X線CT装置100全体の動作を制御する。例えば、処理回路135は、制御機能135aに対応するプログラムを記憶回路134から読み出して実行することにより、スキャン制御回路133を制御して、位置決めスキャンや本スキャンにおけるCT投影データの収集処理を制御する。また、例えば、処理回路135は、前処理機能135bに対応するプログラムを記憶回路134から読み出して実行することにより、CT投影データに対して、対数変換処理と、オフセット補正、感度補正及びビームハードニング補正等の補正処理とを行なって、補正済みのCT投影データを生成して、記憶回路134に格納する。
The
また、例えば、処理回路135は、生成機能135cに対応するプログラムを記憶回路134から読み出して実行することにより、記憶回路134が記憶するCT投影データを用いて、CT画像データ(ボリュームデータ)を再構成する。ここで、再構成方法としては、種々の方法があり、例えば、逆投影処理が挙げられる。また、逆投影処理としては、例えば、FBP(Filtered Back Projection)法による逆投影処理が挙げられる。或いは、処理回路135は、逐次近似再構成(IR:Iterative Reconstruction)法を用いて、CT画像データを再構成することもできる。そして、処理回路135は、再構成したCT画像データを記憶回路134に格納する。
Further, for example, the
また、例えば、処理回路135は、生成機能135cに対応するプログラムを記憶回路134から読み出して実行することにより、記憶回路134が記憶するCT画像データに対して画像生成処理を行い、位置決め画像やX線CT画像を生成する。即ち、処理回路135は、架台110の回転部を回転させて行った位置決めスキャンにより収集されたCT投影データに基づくCT画像データから位置決め画像を生成し、本スキャンにより収集されたCT投影データに基づくCT画像データからX線CT画像を生成する。
Further, for example, the
ここで、図1に示すX線CT装置100においては、各処理機能がコンピュータによって実行可能なプログラムの形態で記憶回路134へ記憶されている。X線照射制御回路111、スキャン制御回路133及び処理回路135は、記憶回路134からプログラムを読み出して実行することで各プログラムに対応する機能を実現するプロセッサである。換言すると、各プログラムを読み出した状態の各回路は、読み出したプログラムに対応する機能を有することとなる。
Here, in the
なお、図1においては単一の処理回路135にて、制御機能135a、前処理機能135b、生成機能135c及び取得機能135dが実現するものとして説明したが、複数の独立したプロセッサを組み合わせて処理回路135を構成し、各プロセッサがプログラムを実行することにより機能を実現するものとしても構わない。
In FIG. 1, the
上記説明において用いた「プロセッサ」という文言は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)、あるいは、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit; ASIC)、プログラマブル論理デバイス(例えば、単純プログラマブル論理デバイス(Simple Programmable Logic Device; SPLD)、複合プログラマブル論理デバイス(Complex Programmable Logic Device; CPLD)、及びフィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array; FPGA))などの回路を意味する。プロセッサは記憶回路134に記憶されたプログラムを読み出し実行することで機能を実現する。なお、記憶回路134にプログラムを記憶させる代わりに、プロセッサの回路内にプログラムを直接組み込むように構成しても構わない。この場合、プロセッサは回路内に組み込まれたプログラムを読み出し実行することで機能を実現する。なお、本実施形態の各プロセッサは、プロセッサごとに単一の回路として構成される場合に限らず、複数の独立した回路を組み合わせて1つのプロセッサとして構成し、その機能を実現するようにしてもよい。さらに、図1における複数の構成要素を1つのプロセッサへ統合してその機能を実現するようにしてもよい。
The term "processor" used in the above description includes, for example, a CPU (Central Processing Unit), a GPU (Graphics Processing Unit), an application specific integrated circuit (ASIC), a programmable logic device (e.g., Circuits such as Simple Programmable Logic Devices (SPLDs), Complex Programmable Logic Devices (CPLDs), and Field Programmable Gate Arrays (FPGAs). The processor implements its functions by reading and executing programs stored in the
また、処理回路135は、ネットワークを介して接続された外部装置のプロセッサを利用して、機能を実現することとしてもよい。例えば、処理回路135は、記憶回路134から各機能に対応するプログラムを読み出して実行するとともに、X線CT装置100とネットワークを介して接続された外部のワークステーションや、サーバ群(クラウド)を計算資源として利用することにより、図1に示す各機能を実現する。
Also, the
以上、X線CT装置100の構成について説明した。かかる構成の下、本願に係るX線CT装置100は、複数のスキャンを含む検査における待ち時間を短縮する。具体的には、X線CT装置100は、以下詳細に説明する処理回路135による処理によって、位置決めスキャンが終了する際の回転部の回転速度が本スキャンの回転速度に近づくように位置決めスキャン中の回転部の回転を制御することで、回転速度が設定値に達するまでの所要時間を短縮する。以下、第1の実施形態に係るX線CT装置100が行う処理について、詳細に説明する。
The configuration of the
まず、X線CT装置100が位置する検査室に被検体Pが入室し(患者入室)、被検体Pが天板122に載置される。ここで、X線の照射範囲に応じて、被検体Pのポジショニングが行われる(患者ポジショニング)。例えば、架台110が備える投光器から、天板122の長手方向の所定の位置に対して、天板122の短手方向に所定の幅で、X線の照射範囲を表す可視光が照射され、可視光の照射位置を参照しつつ被検体Pのポジショニングが行われる。次に、制御機能135aは、被検体Pについての患者登録を行う。例えば、制御機能135aは、入力回路131を介し、操作者から被検体Pの氏名、患者IDなどの入力を受け付けることで、患者登録を行う。
First, the subject P enters the examination room where the
次に、制御機能135aは、スキャン条件を設定する。ここで、スキャン条件とは、例えば、本スキャンにおける管電圧値や管電流値、本スキャンにおける回転部の回転速度に関する設定値、FOV(Field Of View)、撮影スライス厚、撮影範囲、位置決めスキャンの有無などである。また、位置決めスキャンを行う場合、スキャン条件には、回転部が回転した状態で位置決めスキャンを行うか、回転部が固定した状態で位置決めスキャンを行うかの選択を含む。また、回転部が回転した状態で位置決めスキャンを行う場合、スキャン条件には、位置決めスキャンにおける管電圧や管電流、位置決めスキャンにおける回転部の回転速度に関する設定値、FOV、撮影スライス厚、撮影範囲などが含まれる。なお、位置決めスキャンにおけるスキャン条件は固定条件を用いてもよい。また、以下では、位置決めスキャンが行われる場合について説明する。
Next, the
一例を挙げると、制御機能135aは、操作者に対し、スキャン条件の各々についてのプリセット条件の組み合わせ(エキスパートプラン)を提示し、提示したエキスパートプランの中からいずれかを選択する操作を受け付けることで、スキャン条件を設定する。なお、エキスパートプランには、スキャン条件に加え、再構成画像厚や再構成間隔、再構成中心、再構成の開始位置及び終了位置、マトリクスサイズ等の再構成条件を含む場合であってもよい。
For example, the
次に、制御機能135aは、スキャン制御回路133を制御することで、位置決めスキャンを制御して被検体PからCT投影データを収集する。ここで、制御機能135aは、例えば、回転部の回転を停止した状態において、X線照射制御回路111、データ収集回路116及び寝台駆動装置121の動作を制御して位置決めスキャンを行う。あるいは、制御機能135aは、X線照射制御回路111、データ収集回路116及び寝台駆動装置121に加え、架台制御装置118の動作を制御し、回転部を回転させながら位置決めスキャンを行う。
Next, the
更に、制御機能135aは、X線照射制御回路111、データ収集回路116、架台制御装置118及び寝台駆動装置121の動作を制御して、回転部を回転させながら本スキャンを行う。ここで、制御機能135aは、回転部を回転させながら行う位置決めスキャン及び本スキャンを、ヘリカルスキャン又はノンヘリカルスキャンにより実行することができる。以下、ヘリカルスキャンによって位置決めスキャン及び本スキャンを実行する場合を例として説明する。
Further, the
ここで、架台110の回転部を固定して位置決めスキャンを行う場合について、図2を用いて説明する。図2は、第1の実施形態に係る位置決めスキャンを説明するための図である。架台110の回転部を固定して位置決めスキャンを行う場合、制御機能135aは、X線発生装置112からX線を照射させつつ、架台110と、寝台装置120に載置された被検体Pとの相対的な位置を移動させることで、被検体Pの全身を体軸方向に沿ってスキャンする。かかるスキャンにより、例えば、図2の左図に示すような2次元画像が、位置決め画像として収集される。
Here, a case where the rotating portion of the
そして、制御機能135aは、図2に示す位置決め画像に基づいて本スキャンにおける撮影範囲を設定し、設定した撮影範囲において被検体Pをらせん状にスキャンするヘリカルスキャンにより、本スキャンを行う。ここで、図2に示す場合、制御機能135aは、架台110の回転部を停止した状態で位置決めスキャンを行ったため、本スキャンを開始するには、エキスパートプランの選択等により本スキャンの回転について設定された設定値まで架台110の回転部の回転を加速させることとなる。ここで、回転部の回転が設定値に達するまでの間、本スキャンは開始されない。
Then, the
次に、架台110の回転部を回転させて位置決めスキャンを行う場合について、図3を用いて説明する。図3は、第1の実施形態に係る位置決めスキャンを説明するための図である。架台110の回転部を回転させて位置決めスキャンを行う場合、制御機能135aは、回転移動するX線発生装置112からX線を照射させつつ、架台110と、寝台装置120に載置された被検体Pとの相対的な位置を移動させることで、被検体Pの全身を体軸方向に沿ってスキャンする。なお、架台110の回転部を回転させながら実施される位置決めスキャンは、第1のスキャンの一例である。例えば、制御機能135aは、被検体Pをらせん状にスキャンするヘリカルスキャンにより、位置決めスキャンを行う。
Next, the case of performing positioning scanning by rotating the rotating portion of the
位置決めスキャンによってCT投影データが収集された後、生成機能135cは、CT投影データを用いてCT画像データを再構成し、再構成したCT画像データから、位置決め画像を生成する。ここで、生成された位置決め画像は、被検体Pの各部位の3次元的な位置関係の情報を含む。例えば、位置決め画像は、被検体Pの断面画像として生成される。図3の左図は、生成機能135cにより生成される位置決め画像の例として、被検体Pの位置Aにおける断面画像、被検体Pの位置Bにおける断面画像及び被検体Pの位置Cにおける断面画像を示す。
After CT projection data is acquired by the positioning scan,
ここで、X線CT装置100は、低線量撮影技術(例えば、CT画像データの画質を向上する画像再構成方法、統計的ノイズモデルやスキャナモデルに基づくノイズ低減など)を用いることにより、回転部を固定して位置決めスキャンを行う場合と同程度の被曝量で、ヘリカルスキャンによる位置決めスキャンを行うことができる。更に、X線CT装置100は、3次元で位置決め画像を取得し、被検体Pの情報をより多く収集することで、例えば、より正確に本スキャンにおける撮影範囲を設定することができる。
Here, the
一例を挙げると、制御機能135aは、位置決めスキャンにより収集されたボリュームデータから、解剖学的な特徴点(Anatomical Landmark)を抽出する。次に、制御機能135aは、抽出した特徴点の位置と、解剖学的な特徴点の位置が定義されたモデルデータとを比較することで、体幹部や頭部といった被検体Pの各部位の位置情報を取得する。そして、制御機能135aは、被検体Pの各部位の位置情報に基づいて、本スキャンにおける撮影範囲を設定する。即ち、制御機能135aは、位置決めスキャンに基づいて、本スキャンにおける撮影計画を自動で実行することができる。これにより、制御機能135aは、操作者が撮影計画を実行するために要していた時間を省略し、位置決めスキャンから本スキャンへの移行時間を短縮することができる。
As an example, the
そして、制御機能135aは、本スキャンを行う。なお、第1のスキャンの実施後に実施される本スキャンは、第2のスキャンの一例である。例えば、制御機能135aは、位置決め画像に基づいて設定した撮影範囲において、被検体Pをらせん状にスキャンするヘリカルスキャンにより、本スキャンを行う。ここで、図3に示すように、位置決めスキャンの段階で架台110の回転部が回転しているため、制御機能135aは、本スキャンを実行するために引き続き回転部を回転させることとなる。
Then, the
しかしながら、通常、位置決めスキャンにおける回転部の回転速度と、本スキャンにおける回転部の回転速度とは異なる。例えば、位置決めスキャンにおける回転部の回転速度が本スキャンにおける回転部の回転速度よりも速い場合、位置決めスキャンの終了後、本スキャンを実行するために回転部の回転を減速させることとなる。ここで、回転部の回転が設定値に達するまでの間、本スキャンは開始されない。 However, the rotational speed of the rotating portion in the positioning scan is usually different from the rotational speed of the rotating portion in the main scan. For example, if the rotational speed of the rotating part in the positioning scan is faster than the rotational speed of the rotating part in the main scan, the rotation of the rotating part is decelerated after the positioning scan is finished in order to perform the main scan. Here, the main scan is not started until the rotation of the rotating section reaches the set value.
例えば、位置決めスキャンにより収集されたボリュームデータから解剖学的な特徴点を抽出することで、本スキャンの撮影計画を自動で実行することができる。これにより、操作者が撮影計画を実行する場合と比較して、本スキャンの撮影計画に要する時間を短縮することができる。しかしながら、撮影計画に要する時間を短縮しても、回転部の加速又は減速のための待ち時間が生じるのであれば、本スキャンの開始は遅れることとなる。 For example, by extracting anatomical feature points from the volume data acquired by the positioning scan, the imaging plan for the main scan can be automatically executed. As a result, compared with the case where the operator executes the imaging plan, the time required for the imaging plan of the main scan can be shortened. However, even if the time required for imaging planning is shortened, the start of the main scan will be delayed if there is a waiting time for the acceleration or deceleration of the rotating part.
そこで、制御機能135aは、回転部を回転させて行う位置決めスキャンが終了する際の回転部の回転速度が、本スキャンを開始するための回転速度に近づくように、位置決めスキャン中の回転部の回転を制御することで、位置決めスキャンが終了してから本スキャンの開始までの待ち時間を短縮する。以下、制御機能135aによる待ち時間の短縮について、図4を用いて詳細に説明する。図4は、第1の実施形態に係る位置決めスキャン中の回転部の回転を説明するための図である。
Therefore, the
図4における横軸は時間「s」を、縦軸は値「s/rot」を示す。ここで、値「s/rot」は、単位時間当たりに回転部が回転する回数(回転速度)の逆数である。即ち、図4に示す値「s/rot」は、回転速度を間接的に示す値である。制御機能135aは、回転速度を用いて回転部の回転を制御することもできるし、回転速度を間接的に示す値を用いて回転部の回転を制御することもできる。以下では、回転速度、又は、回転速度を間接的に示す値を、回転速度に関する値とも記載する。図4に示す値「s/rot」は、回転速度に関する値の一例であり、回転部が一回転するのに要する秒数を意味する。例えば、「s/rot」は、値が大きいほど回転が遅いことを表し、架台110の回転部が停止しているとき、「s/rot」の値は無限となる。
The horizontal axis in FIG. 4 indicates the time "s" and the vertical axis indicates the value "s/rot". Here, the value "s/rot" is the reciprocal of the number of times the rotating part rotates per unit time (rotational speed). That is, the value "s/rot" shown in FIG. 4 is a value that indirectly indicates the rotational speed. The
また、以下では、エキスパートプランの選択等により、位置決めスキャンにおける回転部の回転速度に関する設定値として設定値「A」が設定され、本スキャンにおける回転部の回転速度に関する設定値として設定値「B」が設定された場合を一例として説明する。即ち、位置決めスキャン及び本スキャンの回転速度に関する設定値はそれぞれ任意であるが、位置決めスキャンについて設定される設定値「A」が、本スキャンについて設定される設定値「B」よりも速い場合を一例として説明する。 In the following description, the setting value "A" is set as the setting value for the rotation speed of the rotating part in the positioning scan by selecting the expert plan, etc., and the setting value "B" is set as the setting value for the rotation speed of the rotating part in the main scan. is set as an example. That is, the set values for the rotation speeds of the positioning scan and the main scan are arbitrary, but the set value "A" set for the positioning scan is faster than the set value "B" set for the main scan. described as.
まず、制御機能135aは、図4に示すように、停止している回転部の回転を設定値「A」まで加速させ、位置決めスキャンを開始する。以下、位置決めスキャンの開始時間を「T1」とする。ここで、制御機能135aは、位置決めスキャン中の回転部の回転を、設定値「B」に向けて減速するように制御する。例えば、制御機能135aは、図4に示すように、位置決めスキャンが終了する際の回転部の回転速度に関する値が設定値「B」となるように、位置決めスキャン中の回転速度を次第に減速するよう制御する。
First, as shown in FIG. 4, the
なお、以下では、位置決めスキャンが終了する際の回転部の回転速度を、第1の回転速度とも記載する。また、以下では、本スキャンにおける回転部の回転速度(設定値「B」に対応する回転速度)を、第2の回転速度とも記載する。また、以下では、位置決めスキャンにおける回転部の回転速度(設定値「A」に対応する回転速度)を、第3の回転速度とも記載する。図4においては、制御機能135aは、第3の回転速度に関する設定値「A」にて位置決めスキャンを開始し、第1の回転速度に関する値が、第2の回転速度に関する設定値「B」となるように、位置決めスキャン中の回転部の回転を制御する。
In addition, below, the rotation speed of the rotation part when the positioning scan is completed is also described as the first rotation speed. Also, hereinafter, the rotational speed of the rotating portion in the main scan (the rotational speed corresponding to the set value “B”) is also referred to as the second rotational speed. Also, hereinafter, the rotational speed of the rotating portion in the positioning scan (the rotational speed corresponding to the set value “A”) is also referred to as the third rotational speed. In FIG. 4, the
ここで、制御機能135aによる位置決めスキャン中の回転の制御について、設定値「A」が「0.2(s/rot)」であり、設定値「B」が「0.35(s/rot)」である場合を一例として説明する。まず、制御機能135aは、エキスパートプランの選択により決定される撮影範囲やスライス厚等に基づいて、位置決めスキャン中の回転部の総回転数(例えば、「20」回転)を算出する。
Here, regarding the control of rotation during the positioning scan by the
次に、制御機能135aは「0.2(s/rot)」と「0.35(s/rot)」との差「0.15(s/rot)」を、算出した総回転数「20」で除した値「0.0075」を算出する。ここで算出した値「0.0075」は、回転部が一回転するのに要する秒数の一回転ごとの変化量を表す。そして、制御機能135aは、一回転ごとに回転部の回転速度に関する値「s/rot」を「0.0075」ずつ増加(減速)させることで、「0.2(s/rot)」で開始する位置決めスキャンが「0.35(s/rot)」で終了するように、位置決めスキャン中の回転部の回転を制御する。
Next, the
また、制御機能135aは、位置決めスキャン中の架台110と天板122との相対的な移動速度(寝台速度)を、位置決めスキャン中の回転速度に応じて制御する。例えば、制御機能135aは、被検体Pの体軸方向の単位長さあたりのビュー数(View/cm)が一定となるように、寝台速度を制御する。なお、ビュー数は、CT投影データを収集する方向の数を示す。
Further, the
一例を挙げると、回転部が一回転する間に得られるビュー数が「1080(View/rot)」であり、回転速度に関する値が「0.2(s/rot)」であり、寝台速度が「1(cm/s)」である場合、単位長さあたりのビュー数は「5400(View/cm)」となる。ここで、単位長さあたりのビュー数を「5400(View/cm)」に維持したまま回転速度を「0.25(rot/s)」に減速するには、制御機能135aは、寝台速度を「0.8(cm/s)」となるように制御する。なお、制御機能135aは、寝台速度を制御する場合であってもよいし、寝台速度を間接的に示す値(例えば、寝台速度の逆数)を制御する場合であってもよい。以下では、寝台速度、又は、寝台速度を間接的に示す値を、架台110と天板122との相対的な移動速度に関する値とも記載する。
For example, the number of views obtained during one rotation of the rotating part is "1080 (View/rot)", the value related to the rotation speed is "0.2 (s/rot)", and the bed speed is If it is "1 (cm/s)", the number of views per unit length is "5400 (Views/cm)". Here, in order to reduce the rotational speed to "0.25 (rot/s)" while maintaining the number of views per unit length at "5400 (View/cm)", the
また、制御機能135aは、位置決めスキャン中にX線発生部のX線発生に用いる管電流値を、位置決めスキャン中の回転部の回転に応じて制御する。例えば、制御機能135aは、管電流値「mA」と曝射時間「s」との積である「mAs」が一定となるように、X線発生装置112における管電流値を制御する。なお、「mAs」は画質の高さを表す指標の一つである。例えば、制御機能135aは、位置決めスキャン中の回転部の回転が加速するのに応じて管電流値を増加させ、回転部の回転が減速するのに応じて管電流値を減少させる。
Further, the
例えば、制御機能135aは、回転速度に関する値「s/rot」の大きさと反比例するように管電流値「mA」を制御することで、「mAs」が一定となるように制御する。一例を挙げると、回転速度に関する値が「0.5(s/rot)」の時に管電流値が「30mA」である場合において、制御機能135aは、回転速度に関する値を「0.75(s/rot)」に減速する時には管電流値が「20mA」となるように制御し、回転速度に関する値を「1.5(s/rot)」に減速する時には管電流値が「10mA」となるように制御する。
For example, the
次に、図5A及び図5Bを用いて、制御機能135aによる位置決めスキャン中の回転部の回転の制御についての他の例を説明する。図5A及び図5Bは、第1の実施形態に係る位置決めスキャン中の回転部の回転を説明するための図である。
Next, another example of the control of the rotation of the rotating portion during the positioning scan by the
図4においては、位置決めスキャンの開始から終了までの間、回転部の回転を減速し続ける場合について説明したが、制御機能135aは、位置決めスキャン中の一部の期間においてのみ、回転速度を変化させる場合であってもよい。例えば、制御機能135aは、図5Aに示すように、位置決めスキャンを開始した時間「T1」から時間「T3」まで、回転速度に関する値が設定値「A」となるように制御する。即ち、制御機能135aは、時間「T1」から時間「T3」まで、回転部が定速回転となるように制御する。
In FIG. 4, the case where the rotation of the rotating part continues to be decelerated from the start to the end of the positioning scan has been described, but the
ここで、時間「T3」は、例えば、架台110が許容する回転部の最大の加速度によって設定値「A」から設定値「B」まで減速させるために要する時間と、位置決めスキャンが終了する時間「T2」とから決定される時間である。図5Aに示すように位置決めスキャン中の回転速度に関する値を制御することにより、被検体Pにおけるより多くの範囲を、位置決めスキャンの回転速度に関する設定値「A」において定速回転でスキャンしつつ、減速に要する時間を最短とすることができる。
Here, the time "T3" is, for example, the time required to decelerate from the set value "A" to the set value "B" by the maximum acceleration of the rotating part allowed by the
また、図4においては、位置決めスキャン終了時の回転速度に関する値が、本スキャンの回転速度に関する設定値「B」と一致するように制御する場合について説明した。しかしながら、位置決めスキャンのスキャン時間の長さや、回転部が許容する最大の加速度、設定値「A」と設定値「B」との差の大きさ等の条件によっては、図5Bに示すように、位置決めスキャンが終了する時間「T2」において、回転速度が設定値「B」とならない場合も想定される。 Also, in FIG. 4, the case where control is performed so that the value related to the rotation speed at the end of the positioning scan matches the set value "B" related to the rotation speed of the main scan has been described. However, depending on conditions such as the length of the scanning time of the positioning scan, the maximum acceleration allowed by the rotating part, and the difference between the set value "A" and the set value "B", as shown in FIG. 5B, It is conceivable that the rotation speed does not reach the set value "B" at the time "T2" when the positioning scan ends.
かかる場合、位置決めスキャンが終了する時間「T2」から、本スキャンが開始する時間「T4」までの待ち時間が発生するが、制御機能135aは、位置決めスキャンの全体を設定値「A」で行った場合(即ち、設定値「A」で位置決めスキャンが終了する場合)と比較し、本スキャン開始までの待ち時間を短縮することができる。即ち、図5Bにおいては、制御機能135aは、第3の回転速度に関する設定値「A」にて位置決めスキャンを開始し、第1の回転速度に関する値が、第2の回転速度に関する設定値「B」に近づくように、位置決めスキャン中の回転部の回転を制御する。
In this case, there is a waiting time from the time "T2" at which the positioning scan ends to the time "T4" at which the main scan starts. Compared to the case (that is, the case where the positioning scan ends with the set value "A"), the waiting time until the start of the main scan can be shortened. That is, in FIG. 5B, the
なお、図4、図5A及び図5Bでは、位置決めスキャンにおける回転部の回転速度に関する設定値「A」で位置決めスキャンを開始する場合について説明したが、位置決めスキャンを開始する際の回転速度は設定値「A」でなくてもよい。例えば、図5Bに示すように、位置決めスキャンのスキャン時間が短く、回転部の回転を位置決めスキャン中に設定値「A」から設定値「B」まで減速することができない場合、制御機能135aは、設定値「A」よりも大きい値(遅い回転速度)にて、位置決めスキャンを開始するようにしてもよい。また、例えば、制御機能135aは、設定値「A」よりも小さい値(速い回転速度)で位置決めスキャンを開始し、位置決めスキャン中の回転速度に関する値の平均値が設定値「A」となるように、位置決めスキャン中の回転を減速する場合であってもよい。
In FIGS. 4, 5A, and 5B, the case where the positioning scan is started with the set value "A" regarding the rotation speed of the rotating part in the positioning scan has been described, but the rotation speed when starting the positioning scan is set to the set value. It does not have to be "A". For example, as shown in FIG. 5B, when the scanning time of the positioning scan is short and the rotation of the rotating part cannot be decelerated from the set value "A" to the set value "B" during the positioning scan, the
また、図4、図5A及び図5Bでは、位置決めスキャンにおける回転部の回転速度に関する設定値「A」が、本スキャンにおける回転部の回転速度に関する設定値「B」よりも小さい(速い)場合について説明したが、設定値「A」が設定値「B」より大きい(遅い)場合であってもよい。かかる場合、制御機能135aは、上述した位置決めスキャン中の回転の減速とは逆に回転を加速させるように、位置決めスキャン中の回転を制御する。
4, 5A, and 5B show the case where the setting value "A" for the rotation speed of the rotating part in the positioning scan is smaller (faster) than the setting value "B" for the rotation speed of the rotating part in the main scan. As described above, the setting value "A" may be larger (slower) than the setting value "B". In such a case, the
また、制御機能135aは、位置決めスキャンにおける被ばく線量を考慮して、位置決めスキャン中の回転部の回転を制御する場合であってもよい。例えば、制御機能135aは、スキャン速度が大きい(位置決めスキャンの時間が短い)ほど被検体Pの被ばく線量を低減できること、及び、位置決めスキャン終了時の回転部の回転が設定値「B」に近いほど本スキャン開始までの待ち時間を短縮できることに基づき、位置決めスキャン中の回転を制御する。
Also, the
一例を挙げると、制御機能135aは、図5Aに示す場合のように、まず、回転の速い設定値「A」で、位置決めスキャンを開始した時間「T1」から時間「T3」までの間、位置決めスキャンを定速回転により実行する。次に、制御機能135aは、時間「T3」から時間「T2」までの間、架台110が許容する最大の加速度で回転部の回転を減速させ、設定値「B」にて位置決めスキャンを終了する。上述したように、設定値「B」にて位置決めスキャンを終了できる条件の下、位置決めスキャン中のスキャン速度が大きくなるように回転を制御することで、制御機能135aは、本スキャン開始までの待ち時間を短縮しつつ、被検体Pの被ばく線量を低減させることができる。
To give an example, the
位置決めスキャンによってCT投影データが収集された後、生成機能135cは、CT投影データを用いてCT画像データを再構成し、再構成したCT画像データから、位置決め画像を生成する。ここで、生成機能135cは、再構成するCT画像データの画質を厚くすることとしてもよい。即ち、再構成画像厚を薄くすると、再構成するCT画像データにモーション等によるストリークアーチファクトが含まれる場合があるが、再構成画像厚を厚くすることでこのようなアーチファクトは紛れ、位置決め画像において目立たなくなる。
After CT projection data is acquired by the positioning scan,
また、制御機能135aは、位置決め画像に基づいて本スキャンにおける撮影範囲を設定する。例えば、まず、前処理機能135bは、上述した位置決めスキャンにより収集されたCT投影データに対する対数変換処理や補正処理を行い、補正済みのCT投影データを生成する。また、生成機能135cは、補正済みのCT投影データを用いてCT画像データを再構成し、CT画像データから位置決め画像を生成する。そして、制御機能135aは、位置決め画像に基づいて、本スキャンにおける撮影範囲を設定する。
Also, the
例えば、制御機能135aは、位置決め画像をディスプレイ132に表示させ、位置決め画像を参照した操作者から撮影範囲を決定する操作を受け付けることで、本スキャンにおける撮影範囲を設定する。また、例えば、制御機能135aは、位置決めスキャンにより収集されたボリュームデータから、解剖学的な特徴点(Anatomical Landmark)を抽出する。次に、制御機能135aは、抽出した特徴点の位置と、解剖学的な特徴点の位置が定義されたモデルデータとを比較することで、体幹部や頭部といった被検体Pの各部位の位置情報を取得する。これにより、制御機能135aは、エキスパートプランの選択等により本スキャンにおける撮影対象として設定された部位の位置情報を、位置決めスキャンにより収集されたボリュームデータから取得する。そして、制御機能135aは、取得した位置情報に基づいて、本スキャンにおける撮影範囲を設定する。
For example, the
撮影範囲を設定した後、制御機能135aは、本スキャンを実行する。例えば、制御機能135aは、図4、図5A及び図5Bに示すように、本スキャンにおける回転部の回転速度に関する設定値「B」にて、本スキャンを定速回転で実行する。あるいは、制御機能135aは、本スキャンにおける回転部の回転を、被検体Pの部位ごとに制御する場合であってもよい。
After setting the imaging range, the
例えば、まず、記憶回路134が、体幹部の本スキャンは「0.5(s/rot)」であり、頭部の本スキャンは「0.75(s/rot)」であるというように、本スキャンにおける回転部の回転速度に関する設定値を、被検体Pの部位に対応付けて記憶する。次に、取得機能135dは、位置決めスキャンにより収集されたボリュームデータから、被検体Pの各部位の位置情報を取得する。例えば、取得機能135dは、ボリュームデータから抽出した解剖学的な特徴点(Anatomical Landmark)の位置と、解剖学的な特徴点の位置が定義されたモデルデータとを比較することで、体幹部や頭部といった被検体Pの各部位の位置情報を取得する。
For example, first, the
そして、制御機能135aは、記憶回路134が記憶する部位ごとの設定値と、各部位の位置情報とに基づいて回転部の回転を制御しながら、本スキャンを実行する。なお、制御機能135aは、位置決めスキャンにおいて架台110と天板122との相対的な移動速度に関する値、及び、X線発生部のX線発生に用いる管電流値を制御したのと同様に、本スキャンにおける移動速度に関する値や管電流値を制御する。
Then, the
また、本スキャンの終了後、制御機能135aは、2回目以降のスキャン(追加のスキャン)があるか否かを判定する。例えば、2回目のスキャンがある場合、制御機能135aは、エキスパートプランの選択を受け付ける等して、2回目のスキャンについてスキャン条件を設定する。2回目のスキャンに位置決めスキャンが含まれる場合、制御機能135aは、1回目の本スキャンにおける回転部の回転速度に関する設定値で定速回転させている回転部の回転を、2回目の位置決めスキャンにおける回転部の回転速度に関する設定値に向けて加速又は減速するように制御する。
Also, after the main scan is finished, the
また、制御機能135aは、2回目の位置決めスキャンが終了する際の回転部の回転が、2回目の本スキャンにおける回転部の回転速度に関する設定値に近づくように、2回目の位置決めスキャン中の回転部の回転を減速するように制御する。また、2回目のスキャンに位置決めスキャンが含まれない場合、制御機能135aは、1回目の本スキャンについての設定値で定速回転させている回転部を、2回目の本スキャンについての設定値に向けて加速若しくは減速し、又は、回転速度を維持するように制御する。
In addition, the
なお、制御機能135aは、2回目以降の位置決めスキャン又は本スキャンにおける回転速度を、検査の目的や部位に応じて取得することもできる。例えば、位置決めスキャンであれば「0.35(s/rot)」であり、体幹部の本スキャンであれば「0.5(s/rot)」であり、頭部の本スキャンであれば「0.75(s/rot)」であるとする設定値が、記憶回路134に予め記憶される。制御機能135aは、検査の部位や目的ごとの設定値と、2回目のスキャンについてのスキャン条件とに基づき、1回目の本スキャンについての設定値で定速回転している回転部の回転を、加速若しくは減速し、又は、維持するように制御する。また、制御機能135aは、追加のスキャンがない場合、回転部の回転を停止させ、処理を終了する。
Note that the
次に、X線CT装置100による処理の手順の一例を、図6を用いて説明する。図6は、第1の実施形態に係るX線CT装置100の処理の一連の流れを説明するためのフローチャートである。ステップS103、ステップS104及びステップS107は、制御機能135aに対応するステップである。ステップS105及びステップS106は、制御機能135a、前処理機能135b及び生成機能135cに対応するステップである。
Next, an example of the procedure of processing by the
まず、被検体P(患者)が入室し(ステップS101)、患者ポジショニングが行われた後(ステップS102)、処理回路135は、患者登録を行う(ステップS103)。また、処理回路135は、エキスパートプランの選択等により、スキャン条件の選択を受け付ける(ステップS104)。次に、処理回路135は、本スキャンにおける回転部の回転速度に関する設定値に基づいて、回転部の回転を制御しながら位置決めスキャンを実行し、位置決め画像を生成する(ステップS105)。
First, the subject P (patient) enters the room (step S101), and after patient positioning is performed (step S102), the
次に、処理回路135は、位置決めスキャンにより収集された位置決め画像に基づいて撮影範囲等を設定した後、本スキャンを実行し、X線CT画像を生成する(ステップS106)。ここで、処理回路135は、追加のスキャンがあるか否かを判定する(ステップS107)。追加スキャンがある場合(ステップS107肯定)、処理回路135は、ステップS104に再度移行する。一方で、追加スキャンがない場合(ステップS107否定)、処理回路135は、処理を終了する。
Next, the
上述したように、第1の実施形態によれば、架台110は、X線発生部を回転部に有する。制御機能135aは、本スキャンに先立って行われる位置決めスキャンが終了する際の回転部の回転速度である第1の回転速度に関する値が、本スキャンにおける回転部の回転速度である第2の回転速度に関する設定値に近づくように、位置決めスキャン中の回転部の回転を制御する。従って、第1の実施形態に係るX線CT装置100は、位置決めスキャン終了後、本スキャン開始までの待ち時間を短縮することができる。
As described above, according to the first embodiment, the
また、第1の実施形態によれば、制御機能135aは、位置決めスキャン中の架台110と被検体Pを載置する天板122との相対的な移動速度に関する値を、位置決めスキャン中の回転部の回転に応じて制御する。従って、第1の実施形態に係るX線CT装置100は、位置決めスキャン中に回転速度を変調させても、被検体Pの各位置におけるビュー数を保つことができる。
Further, according to the first embodiment, the
また、第1の実施形態によれば、制御機能135aは、位置決めスキャン中にX線発生部のX線発生に用いる管電流値を、位置決めスキャン中の回転部の回転に応じて制御する。従って、第1の実施形態に係るX線CT装置100は、位置決めスキャン中に回転速度を変調させても「mAs」を略一定に保ち、被検体Pの各位置における画質を保つことができる。
Further, according to the first embodiment, the
また、第1の実施形態によれば、制御機能135aは、位置決めスキャンが終了してから本スキャン開始までの待ち時間を短縮することで、位置決めスキャン及び本スキャンを含む検査のフローを効率化し、スループットを向上させることができる。
Further, according to the first embodiment, the
(第2の実施形態)
上述した第1の実施形態では、位置決めスキャンが終了してから本スキャンが開始するまでの待ち時間を短縮するため、位置決めスキャン中の回転部の回転を制御する場合について説明した。これに対して、第2の実施形態では、更に、位置決めスキャンが開始する前の回転部の回転を制御することにより、位置決めスキャンが開始するまでの待ち時間を短縮する場合について説明する。
(Second embodiment)
In the above-described first embodiment, a case has been described in which the rotation of the rotating portion is controlled during the positioning scan in order to shorten the waiting time from the end of the positioning scan to the start of the main scan. On the other hand, in the second embodiment, a case will be described in which the waiting time until the start of the positioning scan is shortened by further controlling the rotation of the rotating part before the start of the positioning scan.
第2の実施形態に係るX線CT装置100は、図1に示したX線CT装置100と同様の構成を有し、制御機能135aによる処理の一部が相違する。そこで、第1の実施形態において説明した構成と同様の構成を有する点については、図1と同一の符号を付し、説明を省略する。
The
例えば、制御機能135aは、検査室に被検体Pが入室した時(患者入室時)に、架台110の回転部の回転を開始する。ここで、制御機能135aは、センサ等により被検体Pの入室を検知し、これをトリガとして回転部の回転を開始してもよいし、被検体Pが入室した際に操作者により行われる入力操作に基づいて回転部の回転を開始してもよい。
For example, the
また、例えば、制御機能135aは、被検体Pのポジショニングが行われた時(患者ポジショニング時)に、架台110の回転部の回転を開始する。ここで、患者ポジショニング時とは、例えば、ポジショニングの開始時(被検体Pが寝台装置120の上に載置された時)である。例えば、制御機能135aは、センサ等により寝台装置120の上に被検体Pが載置されたことを検知し、これをトリガとして回転部の回転を開始してもよいし、ポジショニングが開始した際に操作者により行われる入力操作に基づいて回転部の回転を開始してもよい。なお、患者ポジショニング時は、ポジショニングを行っている最中であってもよいし、ポジショニングの終了時であってもよい。
Also, for example, the
また、例えば、制御機能135aは、被検体Pについての患者登録が行われた時(患者登録時)や、スキャン条件が選択された時(スキャン条件選択時)に架台110の回転部の回転を開始する。例えば、制御機能135aは、入力回路131を介し、操作者から被検体Pの氏名等の入力を受け付けたことや、エキスパートプランを選択する操作を受け付けたことをトリガとして、回転部の回転を開始する。なお、患者ポジショニングに用いる投光器が回転部に含まれ、X線発生部と共に回転する場合、制御機能135aは、患者ポジショニングが完了した後(例えば、患者登録時やスキャン条件選択時)に回転部の回転を開始する。
Further, for example, the
ここで、制御機能135aは、例えば、位置決めスキャンにおける回転部の回転速度に関する設定値「A」に向けて、回転部の回転を加速させる。例えば、制御機能135aは、スキャン制御回路133を制御することにより、架台制御装置118の動作を制御し、回転部の回転を加速させる。ここで、設定値「A」は、スキャン条件選択時に設定された回転速度に関する値であってもよいし、位置決めスキャンにおいて用いられる固定値であってもよい。なお、スキャン条件選択前(患者入室時、患者ポジショニング時、患者登録時など)に回転部の回転を開始する場合、制御機能135aは、固定値に向けて、回転部の回転を加速させる。
Here, the
上述したように、制御機能135aは、位置決めスキャンの開始前において、回転部の回転を、位置決めスキャンにおける回転部の回転速度に関する設定値に向けて加速するように制御する。次に、制御機能135aは、スキャン制御回路133を制御することにより、X線照射制御回路111、架台制御装置118、データ収集回路116及び寝台駆動装置121の動作を制御して位置決めスキャンを実行する。
As described above, the
ここで、制御機能135aが位置決めスキャンを開始する際の回転部の回転が、設定値「A」に達している場合と、設定値「A」に達していない場合とがある。まず、位置決めスキャン開始時の回転部の回転が設定値「A」に達していない場合について、図7を用いて説明する。図7は、第2の実施形態に係る位置決めスキャン中の回転部の回転を説明するための図である。
Here, the rotation of the rotating portion when the
まず、制御機能135aは、停止している回転部の回転を開始させる。ここで、回転を開始させる時点は、患者入室時や患者ポジショニング時、患者登録時、スキャン条件選択時など、位置決めスキャンの開始前である。そして、制御機能135aは、図7に示すように、回転部の回転が設定値「A」まで達するのを待たず、回転速度に関する値を減少させながら、位置決めスキャンを開始する(時間「T1」)。即ち、制御機能135aは、回転部の回転を加速させながら位置決めスキャンを開始する。
First, the
更に、制御機能135aは、図7に示すように、回転部の回転を設定値「A」まで加速させる(時間「T5」)。また、制御機能135aは、時間「T5」から時間「T3」までの間、回転部の回転を設定値「A」にて維持する。そして、時間「T3」以降、制御機能135aは、回転部の回転を設定値「B」に向けて増加(減速)させ、位置決めスキャンを終了する(時間「T2」)。なお、制御機能135aは、時間「T1」にて位置決めスキャンを開始した後、回転部の回転を設定値「B」に向けて加速又は減速する場合であってもよい。
Furthermore, the
また、位置決めスキャン開始時の回転部の回転が設定値「A」に達していた場合、制御機能135aは、時間「T1」にて位置決めスキャンを開始した後に回転速度に関する値を減少(加速)させることなく、回転部の回転を設定値「A」にて維持し、時間「T3」以降、回転部の回転を設定値「B」に向けて増加(減速)させる。あるいは、制御機能135aは、時間「T1」にて設定値「A」で位置決めスキャンを開始した後、回転速度を設定値「B」に向けて増加(減速)させる。
Further, when the rotation of the rotating part at the start of the positioning scan has reached the set value "A", the
上述したように、第2の実施形態によれば、制御機能135aは、位置決めスキャンの開始前において、回転部の回転を、位置決めスキャンにおける回転部の回転速度である第3の回転速度に関する設定値に向けて加速するように制御する。従って、第2の実施形態に係るX線CT装置100は、位置決めスキャンの開始前における待ち時間を短縮することができる。例えば、第2の実施形態に係るX線CT装置100は、救急時において、回転部の回転が設定値に達するのを待つことなく、迅速にスキャンを開始することができる。
As described above, according to the second embodiment, the
また、第2の実施形態によれば、制御機能135aは、回転速度を加速させながら位置決めスキャンを開始する。従って、第2の実施形態に係るX線CT装置100は、位置決めスキャンの直前に回転を開始し、位置決めスキャン開始時の回転が設定値に達しない場合であっても、待ち時間を短縮することができる。
Also, according to the second embodiment, the
(第3の実施形態)
さて、これまで第1~第2の実施形態について説明したが、上述した実施形態以外にも、種々の異なる形態にて実施されてよいものである。
(Third embodiment)
Now, although the first and second embodiments have been described so far, various different forms may be implemented in addition to the above-described embodiments.
上述した実施形態では、位置決めスキャン中の回転部の回転が加速又は減速するように制御する場合について説明したが、制御機能135aは、位置決めスキャン中の回転部の回転について、加速及び減速のいずれも行わない場合でもよい。例えば、制御機能135aは、位置決めスキャン中の回転部の回転を、第2の回転速度に関する値となるように制御する。即ち、制御機能135aは、位置決めスキャンが開始する以前に、回転部の回転を設定値「B」に到達させておき、位置決めスキャン及び本スキャンが設定値「B」において定速回転で実行されるように、回転部の回転を制御する。
In the above-described embodiment, the case where the rotation of the rotating part during the positioning scan is controlled to be accelerated or decelerated has been described. It may not be done. For example, the
一例を挙げると、制御機能135aは、位置決めスキャンにおける回転部の回転速度に関する設定値「A」によらず、本スキャンにおける回転部の回転速度に関する設定値「B」において、位置決めスキャンを実行する。あるいは、制御機能135aは、スキャン条件選択時において、位置決めスキャンにおける回転部の回転速度に関する設定値「A」と、本スキャンにおける回転部の回転速度に関する設定値「B」とが同じになるスキャン条件を設定する。
For example, the
なお、制御機能135aは、位置決めスキャンにおける被ばく線量を考慮した上で、位置決めスキャンと本スキャンとを同じ回転速度で収集する場合であってもよい。例えば、制御機能135aは、ウェッジ113(ボウタイフィルタ)の基礎特性に基づいて、位置決めスキャンにて被検体Pに照射されるX線の線量低減が十分か否かを判定し、線量が十分に低減できる場合に、位置決めスキャンと本スキャンとを同じ回転速度で収集する。
It should be noted that the
また、上述した実施形態では、位置決めスキャンがヘリカルスキャンにより行われる場合について説明したが、位置決めスキャンはノンヘリカルスキャンにより行われる場合であってもよい。 Further, in the above-described embodiment, the positioning scan is performed by helical scanning, but the positioning scan may be performed by non-helical scanning.
また、上述した実施形態では、第1のスキャンの一例として、架台110の回転部を回転させながら実施される位置決めスキャンについて説明した。しかしながら、実施形態はこれに限定されるものではない。
Further, in the above-described embodiment, as an example of the first scan, the positioning scan performed while rotating the rotating portion of the
例えば、制御機能135aは、位置決めスキャンと、位置決めスキャンの実施後に実施される第1の本スキャンと、第1の本スキャンの実施後に実施される第2の本スキャンとを実施する。
For example, the
この場合、制御機能135aは、まず、位置決めスキャンが終了する際の回転部の回転速度に関する値が、第1の本スキャンにおける回転部の回転速度に関する設定値に近づくように、位置決めスキャン中の回転部の回転を制御する。これにより、X線CT装置100は、位置決めスキャンの終了後、本スキャンが開始されるまでの待ち時間を短縮することができる。ここで、位置決めスキャンは、第1のスキャンの一例である。また、第1の本スキャンは、第2のスキャンの一例である。なお、第1の本スキャン及び第2の本スキャンを実施する場合、制御機能135aは、位置決めスキャンを実施しないこととしてもよい。
In this case, the
次に、制御機能135aは、第1の本スキャンが終了する際の回転部の回転速度に関する値が、第2の本スキャンにおける回転部の回転速度に関する設定値に近づくように、第1の本スキャン中の回転部の回転を制御する。これにより、X線CT装置100は、本スキャンの終了後、次の本スキャンが開始されるまでの待ち時間を短縮することができる。なお、第1の本スキャンは、第1のスキャンの一例である。また、第2の本スキャンは、第2のスキャンの一例である。
Next, the
なお、第1の本スキャン及び第2の本スキャンを実施する場合、制御機能135aは、第1の本スキャンにより収集されたX線CT画像に基づいて、第2の本スキャンにおける撮影範囲を設定してもよい。即ち、第1のスキャンは、位置決めスキャンであってもよいし、本スキャンであってもよいし、位置決めスキャン且つ本スキャンであってもよい。
Note that when performing the first main scan and the second main scan, the
第1~第3の実施形態に係る各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部又は一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して構成することができる。更に、各装置にて行われる各処理機能は、その全部又は任意の一部が、CPU及び当該CPUにて解析実行されるプログラムにて実現され、あるいは、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現されうる。 Each component of each device according to the first to third embodiments is functionally conceptual, and does not necessarily need to be physically configured as illustrated. In other words, the specific form of distribution and integration of each device is not limited to the illustrated one, and all or part of them can be functionally or physically distributed and integrated in arbitrary units according to various loads and usage conditions. Can be integrated and configured. Furthermore, all or any part of each processing function performed by each device can be implemented by a CPU and a program analyzed and executed by the CPU, or implemented as hardware based on wired logic.
また、第1~第3の実施形態で説明した制御方法は、予め用意された制御プログラムをパーソナルコンピュータやワークステーション等のコンピュータで実行することによって実現することができる。この制御プログラムは、インターネット等のネットワークを介して配布することができる。また、この制御プログラムは、ハードディスク、フレキシブルディスク(FD)、CD-ROM、MO、DVD等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録され、コンピュータによって記録媒体から読み出されることによって実行することもできる。 Further, the control methods described in the first to third embodiments can be realized by executing a prepared control program on a computer such as a personal computer or a workstation. This control program can be distributed via a network such as the Internet. In addition, this control program is recorded on a computer-readable recording medium such as a hard disk, flexible disk (FD), CD-ROM, MO, DVD, etc., and can be executed by being read from the recording medium by a computer.
以上説明した少なくとも一つの実施形態によれば、複数のスキャンを含む検査における待ち時間を短縮することができる。 According to at least one embodiment described above, it is possible to reduce the waiting time in an examination including multiple scans.
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。 While several embodiments of the invention have been described, these embodiments have been presented by way of example and are not intended to limit the scope of the invention. These embodiments can be implemented in various other forms, and various omissions, replacements, and modifications can be made without departing from the scope of the invention. These embodiments and their modifications are included in the scope and spirit of the invention, as well as the scope of the invention described in the claims and equivalents thereof.
100 X線CT装置
135 処理回路
135a 制御機能
135b 前処理機能
135c 生成機能
135d 取得機能
100
Claims (11)
位置決めスキャンである第1のスキャンおよび当該第1のスキャンの実施後に実施される本スキャンである第2のスキャンについて、前記第1のスキャンが終了する際の前記回転部の回転速度である第1の回転速度に関する値が、前記第2のスキャンにおける前記回転部の回転速度である第2の回転速度に関する設定値に近づくように、前記第1のスキャン中の前記回転部の回転を制御する制御部と、
を備える、X線CT装置。 a pedestal having an X-ray generator on a rotating part;
For a first scan that is a positioning scan and a second scan that is a main scan that is performed after the first scan, a first A control for controlling the rotation of the rotating portion during the first scan such that the value regarding the rotational speed of approaches the set value regarding the second rotational speed, which is the rotational speed of the rotating portion during the second scan. Department and
An X-ray CT apparatus.
前記第1のスキャンにより取得された位置決め画像から前記被検体の各部位の位置情報を取得する取得部とを更に備え、
前記制御部は、前記部位ごとの設定値と前記位置情報とに基づいて、前記第2のスキャンにおける前記回転部の回転を制御する、請求項1乃至10のいずれか一項に記載のX線CT装置。 a storage unit that stores a set value related to the rotation speed of the rotating unit in the second scan for each part of the subject;
an acquisition unit that acquires position information of each part of the subject from the positioning image acquired by the first scan,
11. The X-ray according to any one of claims 1 to 10, wherein said control unit controls rotation of said rotating unit in said second scan based on the set value for each part and said position information. CT device.
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