JP7113683B2 - 圃場作業機 - Google Patents

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Description

本発明は、乗用型田植機や乗用型直播機、ロータリ耕耘装置を備えたトラクタ等のように、圃場面に対して作業を行いながら走行する圃場作業機に関する。
圃場作業機の一例である乗用型田植機では、特許文献1の図7及び図8に示すような作業走行を行うことがある。
圃場において、先ず畦際を畦に沿って、作業を行わずに走行する。この場合、マーカーにより圃場面に指標を形成しながら走行する(特許文献1の図7のLA1参照)。
畦に沿った作業を行わない走行を終了すると、畦際で旋回して(特許文献1の図7のLL1参照)、前回の作業を行わずに走行した際に圃場面に形成された指標に沿って作業走行するのであり、この作業走行から圃場面への作業(苗の植え付け)を開始する(特許文献1の図7のL01参照)。
前述の作業走行(特許文献1の図7のL01~L05参照)と、畦際での旋回(特許文献1の図7のLL1~LL5参照)を複数回行うことにより、圃場の中央側での作業を終了する。これにより、畦際に未作業の領域が残る状態となる。
この後、畦際を畦に沿って、圃場を1周するように、作業走行を行い(特許文献1の図8のLB1~LB4参照)、圃場から出ていく。
乗用型田植機では、作業走行を行った領域(苗が植え付けられた領域)を再び走行すると、既に植え付けられている苗を倒してしまうので、作業走行を行った領域を再び走行せずに、常に未作業の領域を走行する必要がある。これにより、特許文献1の図7及び図8に示すように、最初に畦に沿った作業を行わない走行を行い、次に作業走行を行うのである。
特開2011-30579号公報
特許文献1の圃場作業機では、先ず畦際を畦に沿って、作業を行わずに走行している。これにより、最後に畦際を畦に沿って圃場を1周するように作業走行を行う際に、圃場作業機は作業を行わずに走行した領域を再び走行することになるので(特許文献1の図7のLA1及び図8のLB3参照)、作業能率の面で改善の余地がある。
例えば圃場の一例である水田では、表面の田面と田面の下側の耕盤とがあり、圃場作業機は車輪を耕盤に接地させて走行するので、圃場作業機の走行により耕盤が荒れ易い。これにより、圃場作業機が1度走行した領域を再び走行すると、前回の走行で荒れた耕盤を走行することになるので、圃場作業機の姿勢が安定せず、作業精度の低下を招く可能性がある。
本発明は、作業を行わずに走行する状態が少なくなり、1度走行した領域を再び走行する状態が少なくなる圃場作業機を得ることを目的としている。
本発明の圃場作業機は、
機体の位置を検出する測位部と、
圃場の畦際を圃場の畦に沿って機体を走行させる第1作業行程が行われることにより、前記測位部の検出に基いて、前記第1作業行程の作業領域から圃場の中央側に、前記機体の走行が可能な横幅を開けて、前記第1作業行程の作業領域に沿って設定された第2作業行程の走行経路を取得する走行経路取得部とが備えられており、
前記第1作業行程の作業領域から圃場の中央側に設定される横幅は、前記第2作業行程の終了後において前記第2作業行程の周囲に残された前記機体が走行していない未作業の領域を前記機体が走行する第3作業行程が行われる際に、前記機体が走行する横幅に基づき生成される。
本発明によると、畦際を畦に沿って作業を行いながら走行する第1作業行程を行えば、第1作業行程の作業領域から圃場の中央側に、機体の走行が可能な横幅を開けて、第1作業行程の作業領域に沿って設定された第2作業行程の走行経路が取得されるので、作業を行いながら第2作業行程の走行経路に沿って、第2作業行程を行えばよい。
この場合、第1作業行程及び第2作業行程において、作業を行わずに走行する状態は少なく、1度走行した領域を再び走行する状態も少ない。
第2作業行程を終了すると、第1作業行程の作業領域と第2作業行程の作業領域との間(第2作業行程の作業領域の周囲)に、未作業の領域が残るので、第1作業行程の作業領域と第2作業行程の作業領域との間において、作業を行いながら走行する第3作業行程を行って、圃場から出ていけばよい。
この場合、第3作業行程において、作業を行わずに走行する状態は少なく、1度走行した領域を再び走行する状態も少ない。
以上のように、一つの圃場において、作業を行わずに走行する状態を少なくし、1度走行した領域を再び走行する状態を少なくして、作業走行を行うことができるようになり、作業能率の向上を図ることができる。
例えば圃場の一例である水田では、1度走行した領域を再び走行する状態が少なくなることにより、荒れた耕盤を走行することによる作業精度の低下を避けることができる。
本発明において、
前記走行経路取得部は、
前記機体の走行が可能な横幅を開けて並ぶように設定された複数の前記第2作業行程の走行経路を取得すると好適である。
本発明によると、複数の第2作業行程の走行経路が取得されるので、一つの第2作業行程が終了してから、次の第2作業行程の走行系を取得するという操作を行うことが少なくなって、作業能率の向上の面で有利なものとなる。
本発明において、
前記走行経路取得部は、
前記横幅が前記機体に装備された作業装置の横幅の整数倍の値となるように設定された前記第2作業行程の走行経路を取得すると好適である。
本発明によると、第1作業行程の作業領域と第2作業行程の作業領域との間の横幅が、例えば機体に装備された作業装置の横幅と同じであれば、第3作業行程において、第1作業行程の作業領域と第2作業行程の作業領域との間を1回走行すればよい。
第1作業行程の作業領域と第2作業行程の作業領域との間の横幅が、例えば機体に装備された作業装置の横幅の2倍であれば、第3作業行程において、第1作業行程の作業領域と第2作業行程の作業領域との間を2回走行すればよく、第1作業行程の作業領域と第2作業行程の作業領域との間の横幅が、例えば機体に装備された作業装置の横幅の3倍であれば、第3作業行程において、第1作業行程の作業領域と第2作業行程の作業領域との間を3回走行すればよい。
本発明において、
前記第1作業行程が終了してから、取得された前記第2作業行程の走行経路に、前記機体を走行させる為の案内部が備えられていると好適である。
第1作業行程を終了して、第2作業行程の走行経路に走行する場合、第1作業行程と第2作業行程の走行経路とは少し離れている。
本発明によると、第1作業行程を終了した後、機体を案内部により第2作業行程の走行経路に無理なく走行させることができるので、作業能率の向上の面で有利なものとなる。
本発明において、
前記第2作業行程を行う為の指標を前記機体の前進に伴って圃場面に形成する右及び左のマーカーが、昇降自在に備えられ、
前記案内部が、前記マーカーであると好適である。
圃場作業機の一例である乗用型田植機や乗用型直播機では、右及び左のマーカーを昇降自在に備えることが多い。
本発明によると、既存の装置といってよい右及び左のマーカーを案内部とすることにより、構造の簡素化の面で有利なものとなる。
本発明において、
前記機体の前部に支持された前側の前記マーカーと、前記機体の後部に装備された作業装置に支持された後側の前記マーカーとが設けられていると好適である。
本発明によると、例えば前側のマーカーを案内部として使用し、後側のマーカーを圃場面の指標の形成用として使用したり、逆に後側のマーカーを案内部として使用し、前側のマーカーを圃場面の指標の形成用として使用したりというように、圃場の状態や作業状態等に応じて前側及び後側のマーカーの使い分けを行うことができるのであり、作業能率の向上の面で有利なものとなる。
本発明において、
前記測位部の検出に基いて、前記第2作業行程の走行経路に沿って前記機体が走行するように、前記機体を操縦する自動走行制御部が備えられていると好適である。
本発明によると、機体を第2作業行程の走行経路に沿って自動的に走行させることができるので、運転者の負担が少なくなって、作業性の良いものとなる。
本発明において、
前記自動走行制御部は、前記第2作業行程が開始されると作動状態となり、前記第2作業行程が終了すると停止状態となると好適である。
本発明によると、第2作業行程の開始及び終了に基いて、機体を第2作業行程の走行経路に沿って自動的に走行させる状態が、自動的に開始され、自動的に終了するので、運転者の負担が少なくなって、作業性の良いものとなる。
本発明において、
前記第2作業行程の開始が、
前記機体に装備された作業装置に動力を伝達する作業クラッチが伝動状態に操作されたこと、
昇降機構により前記作業装置が圃場面に下降操作されたこと、
前記機体を支持する前輪が旋回側から直進側に操作されたこと、
前記第2作業行程を行う為の指標を前記機体の前進に伴って圃場面に形成する右及び左のマーカーの少なくとも一方の前記マーカーが、圃場面に接地して圃場面に指標を形成する作用位置に下降操作されたこと、
のうちの少なくとも一つであると好適である。
圃場作業機において、作業クラッチを伝動状態に操作すること、及び、作業装置を圃場面に下降操作することは、作業の開始である。旋回等を終了して前輪を旋回側から直進側に操作すること、及び、マーカーを作業位置に下降操作することは、作業の開始に伴って行われる操作である。
本発明によると、作業クラッチを伝動状態に操作すること、作業装置を圃場面に下降操作すること、前輪を直進側に操作すること、マーカーを作業位置に下降操作することのうちの少なくとも一つを、第2作業行程の開始とすることにより、機体を第2作業行程の走行経路に沿って自動的に走行させる状態が、適切に開始されるようになる。
本発明において、
前記第2作業行程の終了が、
前記機体に装備された作業装置に動力を伝達する作業クラッチが遮断状態に操作されたこと、
昇降機構により前記作業装置が圃場面から上昇操作されたこと、
前記機体を支持する前輪が直進側から旋回側に操作されたこと、
前記第2作業行程を行う為の指標を前記機体の前進に伴って圃場面に形成する右及び左のマーカーの両方が、圃場面から上昇した退避位置に上昇操作されたこと、
のうちの少なくとも一つであると好適である。
圃場作業機において、作業クラッチを遮断状態に操作すること、及び、作業装置を圃場面から上昇操作することは、作業の終了である。旋回する為に前輪を直進側から旋回側に操作すること、及び、マーカーを退避位置に上昇操作することは、作業の終了に伴って行われる操作である。
本発明によると、作業クラッチを遮断状態に操作すること、作業装置を圃場面から上昇操作すること、前輪を旋回側に操作すること、マーカーを退避位置に上昇操作することのうちの少なくとも一つを、第2作業行程の終了とすることにより、機体を第2作業行程の走行経路に沿って自動的に走行させる状態が、適切に終了されるようになる。
乗用型田植機の左側面図である。 乗用型田植機の左正面図である。 制御装置と各部との連係状態を示す概略図である。 第1作業行程の状態を示す平面図である。 第1作業行程を終了した状態を示す平面図である。 第2作業行程の状態を示す平面図である。 第2作業行程の状態を示す平面図である。 第2作業行程の状態を示す平面図である。 第2作業行程の状態を示す平面図である。 第2作業行程の状態を示す平面図である。 第2作業行程を終了した状態を示す平面図である。 第3作業行程の状態を示す平面図である。 第3作業行程を終了した状態を示す平面図である。 発明の実施の第1別形態において第1作業行程を終了した状態を示す平面図である。 発明の実施の第1別形態において第2作業行程を終了した状態を示す平面図である。 発明の実施の第2別形態において第1作業行程を終了した状態を示す平面図である。 発明の実施の第2別形態において第2作業行程を終了した状態を示す平面図である。 発明の実施の第3別形態において第1作業行程を終了した状態を示す平面図である。 発明の実施の第3別形態において第2作業行程を終了した状態を示す平面図である。
以下、圃場作業機の一例である乗用型田植機について説明する。
本発明の実施形態における前後方向及び左右方向は、特段の説明がない限り、機体11の前進側の進行方向が「前」であり、後進側の進行方向が「後」である。前後方向での前向き姿勢を基準として右側に相当する方向が「右」であり、左側に相当する方向が「左」である。
(乗用型田植機の全体構成)
図1に示すように、乗用型田植機は、右及び左の前輪1、右及び左の後輪2を備えた機体11の後部に、リンク機構3及びリンク機構3を昇降駆動する油圧シリンダ4(昇降機構に相当)が備えられて、リンク機構3の後部に、苗植付装置5(作業装置に相当)が支持されている。機体11の前部の右部及び左部に、右及び左の予備苗のせ台18が設けられている。
苗植付装置5は、左右方向に所定間隔を置いて配置された4個の植付伝動ケース6、植付伝動ケース6の後部の右部及び左部に回転自在に支持された回転ケース7、回転ケース7の両端に備えられた植付アーム8、フロート9、苗のせ台10等を備えており、8条型式に構成されている。
機体11及び苗植付装置5に亘って、8条型式の施肥装置12(作業装置に相当)が支持されており、施肥装置12は、ホッパー13、繰り出し部14、ブロア15、作溝器16及びホース17等を備えている。
(走行、苗植付装置及び施肥装置の伝動系の構成)
図1に示すように、機体11の前部に支持されたエンジン(図示せず)の動力が、静油圧型式の無段変速装置(図示せず)で変速されて、前輪1及び後輪2に伝達されている。
運転座席34の前側に操縦ハンドル25が備えられており、操縦ハンドル25により前輪1が操向操作される。操縦ハンドル25の左の横側部に変速レバー26が備えられており、変速レバー26によって、無段変速装置を中立位置から前進側及び後進側に無段階に操作することができる。
無段変速装置からの動力が分岐しており、分岐した動力が、図3に示すように、植付クラッチ27(作業クラッチに相当)を介して、苗植付装置5に伝達され、施肥クラッチ28(作業クラッチに相当)を介して、施肥装置12(繰り出し部14)に伝達される。植付クラッチ27及び施肥クラッチ28は、電動モータ29により伝動状態及び遮断状態に操作される。
植付クラッチ27が伝動状態に操作されると、苗植付装置5において、苗のせ台10が左右に往復横送り駆動されるのに伴って、回転ケース7が回転駆動され、苗のせ台10の下部から植付アーム8が交互に苗を取り出して圃場面に植え付ける。植付クラッチ27が遮断状態に操作されると、苗のせ台10及び回転ケース7が停止する。
施肥クラッチ28が伝動状態に操作されると、施肥装置12において、ホッパー13の肥料が繰り出し部14により繰り出されて、ブロア15の搬送風によりホース17を通って作溝器16に供給されるのであり、作溝器16により圃場面に溝が形成されながら、作溝器16から圃場面の溝に肥料が供給される。施肥クラッチ28が遮断状態に操作されると、繰り出し部14が停止する。
(苗植付装置の自動昇降制御)
図3に示すように、苗植付装置5の左右方向の軸芯P2周りに、フロート9の後部が上下に揺動自在に支持されている。苗植付装置5に対する中央のフロート9の高さを検出するポテンショメータ型式の高さセンサー31が備えられており、高さセンサー31の検出値が制御装置30に入力されている。
機体11の進行に伴って中央のフロート9が圃場面に接地追従するのであり、高さセンサー31の検出値により、圃場面(中央のフロート9)から苗植付装置5までの高さを検出することができる。
自動昇降制御部51がソフトウェアとして制御装置30に備えられて、油圧シリンダ4に作動油を給排操作する制御弁32が備えられており、自動昇降制御部51により制御弁32が操作される。
制御弁32が上昇位置に操作されると、油圧シリンダ4に作動油が供給されて、油圧シリンダ4が収縮作動して、苗植付装置5が上昇する。制御弁32が下降位置に操作されると、油圧シリンダ4から作動油が排出されて、油圧シリンダ4が伸長作動して、苗植付装置5が下降する。
自動昇降制御部51の作動状態において、圃場面から苗植付装置5までの高さに基づいて、苗植付装置5が圃場面から設定高さに維持されるように、自動昇降制御部51により制御弁32が操作されて、油圧シリンダ4が伸縮作動し、苗植付装置5が自動的に昇降する。これにより、苗植付装置5(植付アーム8)による苗の植付深さが、設定植付深さに維持される。
(右及び左のマーカーの構成)
図1及び図2に示すように、機体11の前部の右部及び左部に、右及び左のマーカー19(案内部に相当)が設けられている。
機体11から支持フレーム20が外側に延出されており、支持フレーム20の前後方向の軸芯P1周りに、アーム21が上下に揺動自在に支持されている。アーム21の端部にアーム22が支持されており、アーム22の端部22aに、回転体23が自由回転自在に支持されている。
以上のように、マーカー19は、支持フレーム20、アーム21,22、回転体23を備えている。マーカー19は、回転体23が圃場面に接地する作用位置、及び回転体23が圃場面から上昇した退避位置に昇降自在であり、マーカー19を作用位置及び退避位置に昇降操作する電動モータ33(図3参照)が備えられている。
マーカー19を作用位置に操作した状態で、機体11を前進させると、機体11の前進に伴って回転体23が回転して、回転体23により圃場面に指標L1,L2,L3(図4~図10参照)が形成される。
マーカー19を作用位置に操作した状態で、機体11の左右中央部から回転体23までの長さが、苗植付装置5の横幅に相当する長さとなる。
これにより、指標L1,L2,L3は、機体11の左右中央部から苗植付装置5の横幅に相当する長さの位置(苗植付装置5の右(左)の端部から、苗植付装置5の横幅の1/2に相当する長さの位置)に形成される。
(苗植付装置及びマーカーの昇降操作)
図1及び図3に示すように、操縦ハンドル25の下側の右の横側部に操作レバー35が備えられて、操作レバー35が右の横外側に延出されている。
操作レバー35は、中立位置Nから上側の上昇位置UP、下側の下降位置DW、後側の右マーカー位置RM、前側の左マーカー位置LMに操作自在に支持されて、中立位置Nに付勢されており、操作レバー35の操作位置が制御装置30に入力されている。操作レバー35の操作に基いて、制御装置30により制御弁32、電動モータ29,33が、以下の説明のように操作される。
操作レバー35を上昇位置UPに操作すると、電動モータ29により植付クラッチ27及び施肥クラッチ28が遮断状態に操作されて、自動昇降制御部51が停止状態となり、電動モータ33により右及び左のマーカー19が退避位置に操作され、制御弁32が上昇位置に操作されて、苗植付装置5が上昇する。苗植付装置5が上限位置に達すると、制御弁32が中立位置に操作されて、油圧シリンダ4が自動的に停止する。
操作レバー35を下降位置DWに操作すると、電動モータ29により植付クラッチ27及び施肥クラッチ28が遮断状態に操作されて、自動昇降制御部51が停止状態となり、制御弁32が下降位置に操作されて、苗植付装置5が下降する。中央のフロート9が圃場面に接地すると、自動昇降制御部51が作動状態となり、苗植付装置5が圃場面に接地して停止した状態となる。
操作レバー35を、下降位置DWに操作して中立位置Nに操作した後に再び下降位置DWに操作すると、自動昇降制御部51の作動状態で、電動モータ29により植付クラッチ27及び施肥クラッチ28が伝動状態に操作される。
右のマーカー19が退避位置に操作された状態で、操作レバー35を右マーカー位置RMに操作すると、電動モータ33により右のマーカー19が作用位置に操作される。右のマーカー19が作用位置に操作された状態で、操作レバー35を右マーカー位置RMに操作すると、電動モータ33により右のマーカー19が退避位置に操作される。
左のマーカー19が退避位置に操作された状態で、操作レバー35を左マーカー位置LMに操作すると、電動モータ33により左のマーカー19が作用位置に操作される。左のマーカー19が作用位置に操作された状態で、操作レバー35を左マーカー位置LMに操作すると、電動モータ33により左のマーカー19が退避位置に操作される。
(機体の位置及び機体の方位の検出の構成)
図1及び図3に示すように、右及び左の予備苗のせ台18の上部に亘って、支持フレーム36が連結されており、支持フレーム36において、機体11の左右中央部に位置する部分に、計測装置37(測位部に相当)が取り付けられている。
計測装置37に、衛星測位システムにより位置情報を取得する受信装置(図示せず)、機体11の傾き(ピッチ角、ロール角)を検出する慣性計測装置(図示せず)が備えられており、計測装置37は機体11の位置を示す位置データを出力する。
機体11の左右中央部に、慣性情報を計測する慣性計測装置38が設けられている。慣性計測装置38及び計測装置37の慣性計測は、IMU(Inertial Measurement Unit)により構成されている。
前述の衛星測位システム(GNSS:Global Navigation Satellite System)には、代表的なものとしてGPS(Global Positioning System)が挙げられる。GPSは、地球の上空を周回する複数のGPS衛星や、GPS衛星の追跡と管制を行う管制局や、測位を行う対象(機体11)が備える受信装置を使用して、計測装置37の受信装置の位置を計測するものである。
慣性計測装置38は、機体11のヨー角度(機体11の旋回角度)の角速度を検出可能なジャイロセンサー(図示せず)、及び、互いに直交する3軸方向の加速度を検出する加速度センサー(図示せず)を備えている。慣性計測装置38により計測される慣性情報には、ジャイロセンサーにより検出される方位変化情報と、加速度センサーにより検出される位置変化情報とが含まれている。
これにより、計測装置37及び慣性計測装置38によって、機体11の位置及び機体11の方位が検出される。
(機体の自動走行に関する構成)
図1及び図3に示すように、センターマスコット24が、機体11の前部の左右中央部に設けられている。操縦ハンドル25を操作する操向モータ39が設けられている。押しボタン型式の設定スイッチ40が、変速レバー26の握り部に設けられている。自動走行のメインスイッチ41が設けられている。
前述の(苗植付装置の自動昇降制御)に記載の自動昇降制御部51に加えて、走行経路設定部52、走行経路取得部53、自動走行制御部54が、ソフトウェアとして制御装置30に備えられている。
以上のような乗用型田植機において、圃場での作業走行状態を、後述の(第1作業行程)~(第3作業行程)により説明する。
図4に示すように、4つの畦A1,A2,A3,A4と、一つの出入り口Bを備えた平面視で長方形状の圃場を想定している。
(第1作業行程)
図3及び図4に示すように、メインスイッチ41をOFF位置に操作した状態で、運転者は操縦ハンドル25及び変速レバー26を操作して、機体11を出入り口Bから圃場に入れて位置K1に移動させる。
位置K1において、運転者は、操作レバー35を操作して、左のマーカー19を作用位置に操作し(右のマーカー19は退避位置)、苗植付装置5を圃場面に下降操作して、苗植付装置5及び施肥装置12を作動させ、機体11を前進させて、第1作業行程S11を行うのであり、操縦ハンドル25及び変速レバー26を操作して、畦際を畦A1に沿って機体11を走行させる。
前述の操作と同時に、運転者は、位置K1において、設定スイッチ40を押し操作するのであり、計測装置37により機体11の位置が計測されて、位置K1の位置データが制御装置30に入力される。
これにより、第1作業行程S11において、苗植付装置5による苗の植え付け及び施肥装置12による肥料の供給が行われるのであり、左のマーカー19により圃場面に指標L1が形成される。
機体11(苗植付装置5)が畦A2から苗植付装置5の横幅に相当する長さの位置K2に達すると、運転者は、操作レバー35を操作して、苗植付装置5を上昇操作することにより(右及び左のマーカー19は退避位置に操作される)、第1作業行程S11を終了する。
これと同時に、運転者は、位置K2において、設定スイッチ40を押し操作するのであり、計測装置37により機体11の位置が計測されて、位置K2の位置データが制御装置30に入力される。
(第2作業行程の走行経路の設定)
位置K1,K2の位置データが得られると、以下の説明のように、走行経路設定部52によって、第2作業行程S21~S25の走行経路L21~L25が設定され、設定された走行経路L21~L25が、走行経路取得部53に取得されて格納される。
図5に示すように、位置K1と位置K2とが直線で結ばれて、第1作業行程S11の走行経路(作業領域)が認定される。第1作業行程S11の作業領域から圃場の中央側に、苗植付装置5の横幅の2倍に相当する長さの位置に、第1作業行程S11の作業領域に沿って、走行経路L21が設定される。
走行経路L21が設定されると、走行経路L21に対して第1作業行程S11の作業領域の反対側の領域に、複数の走行経路L22,L23,L24,L25が、第1作業行程S11の作業領域に沿うように、且つ、苗植付装置5の横幅に相当する横幅を開けて並ぶように設定される。
これにより、第1作業行程S11の作業領域から圃場の中央側に、機体11(苗植付装置5)の走行が可能な横幅を開けて、第1作業行程S11の作業領域に沿って、第2作業行程S21~S25の走行経路L21~L25が設定される。
図4において、畦A1が平面視で直線状ではなく、折れ曲がっていたり、円弧形状である場合、第1作業行程S11において畦際を畦A1に沿って機体11を走行させながら、運転者は、畦際の各部分で設定スイッチ40を押し操作して、3個以上の位置データを取得すればよい。
これにより、3個以上の位置データをつなぐようにして、第1作業行程S11の走行経路(作業領域)が認定されるので、畦A1の形状に沿った第1作業行程S11の走行経路(作業領域)を得ることができる。
(第1作業行程から第2作業行程への移行)
図4及び図5に示すように、位置K2から、運転者は、操縦ハンドル25及び変速レバー26を操作して、左への旋回走行C1及び後進走行D1を行って、機体11(苗植付装置5)を位置K3に位置させる。
図5及び図6に示すように、運転者は、右及び左のマーカー19を退避位置に操作した状態で、苗植付装置5を圃場面に下降操作して、苗植付装置5及び施肥装置12を作動させ、機体11を前進させて、苗植付装置5による苗の植え付け及び施肥装置12による肥料の供給を行う第4作業行程S41を行う。
機体11(苗植付装置5)が畦A1から第1作業行程S11の作業領域の横幅に相当する位置に達すると、運転者は、操作レバー35を操作して、苗植付装置5を上昇操作することにより、第4作業行程S41を終了する。
第4作業行程S41を終了すると、運転者は、操縦ハンドル25及び変速レバー26を操作して、左への旋回走行C2を行う。
左への旋回走行C2において、運転者は、操作レバー35を操作して、左のマーカー19を作用位置に操作することにより、左のマーカー19の回転体23と指標L1とを目視しながら、左のマーカー19の回転体23が指標L1に位置するように、左への旋回走行C2を行う。これにより、機体11(センターマスコット24)を、第2作業行程S21の走行経路L21に位置させることができる。
左のマーカー19の回転体23が指標L1に位置し、且つ、畦A2から苗植付装置5の横幅に相当する長さの位置である位置K4に、機体11(苗植付装置5)が位置すると、メインスイッチ41をON位置に操作する。
(第2作業行程の最初の状態)
図6及び図7に示すように、位置K4において運転者は、操作レバー35を操作して、苗植付装置5を圃場面に下降操作して、苗植付装置5及び施肥装置12を作動させ、右のマーカー19を作用位置に操作して、位置K4から右及び左のマーカー19を作用位置に操作した状態で機体11を前進させて、第2作業行程S21を開始する。
メインスイッチ41がON位置に操作された状態において、操作レバー35により植付クラッチ27及び施肥クラッチ28が伝動状態に操作されることは、第2作業行程S21の開始であるので、自動走行制御部54が自動的に作動状態となる。
これにより、計測装置37及び慣性計測装置38の検出に基いて、機体11が第2作業行程S21の走行経路L21に沿って自動的に走行するように、自動走行制御部54により、操向モータ39が作動操作されて前輪1が操向操作される。右のマーカー19の回転体23により圃場面に指標L2が形成されるのであり、指標L2の位置は、第2作業行程S22の走行経路L22(図5参照)の位置である。
左のマーカー19の回転体23が指標L1に沿って移動するので、運転者は、左のマーカー19の回転体23及び指標L1を目視することにより、機体11が第2作業行程S21の走行経路L21に沿って走行していることを確認することができる。
図7及び図8に示すように、機体11(苗植付装置5)が畦A4から苗植付装置5の横幅に相当する長さの位置に達すると、運転者は、操作レバー35を操作して、苗植付装置5を上昇操作することにより、第2作業行程S21を終了する。
操作レバー35により植付クラッチ27及び施肥クラッチ28が遮断状態に操作されることは、第2作業行程S21の終了であるので、自動走行制御部54が自動的に停止状態となる。
(第2作業行程の最初の状態の次の状態)
図8及び図9に示すように、第2作業行程S21を終了すると、次に運転者は、操縦ハンドル25及び変速レバー26を操作して、右への旋回走行C3を行って、機体11を位置K5に位置させる。
この場合、運転者は、センターマスコット24が指標L2に位置し、且つ、機体11(苗植付装置5)が第2作業行程S21の終端位置に隣接する位置(畦A4から苗植付装置5の横幅に相当する長さの位置)である位置K5に、機体11(苗植付装置5)を位置させる。
位置K5において運転者は、操作レバー35を操作して、苗植付装置5を圃場面に下降操作して、苗植付装置5及び施肥装置12を作動させ、左のマーカー19を作用位置に操作して、機体11を前進させて、第2作業行程S22を開始する。
メインスイッチ41がON位置に操作された状態において、操作レバー35により植付クラッチ27及び施肥クラッチ28が伝動状態に操作されることは、第2作業行程S22の開始であるので、自動走行制御部54が自動的に作動状態となる。
これにより、計測装置37及び慣性計測装置38の検出に基いて、機体11が第2作業行程S22の走行経路L22に沿って自動的に走行するように、自動走行制御部54により、操向モータ39が作動操作されて前輪1が操向操作される。左のマーカー19の回転体23により圃場面に指標L3が形成されるのであり、指標L3の位置は、第2作業行程S23の走行経路L23(図5参照)の位置である。
センターマスコット24が指標L2の真上の位置を移動するので、運転者は、センターマスコット24及び指標L2を目視することにより、機体11が第2作業行程S22の走行経路L22に沿って走行していることを確認することができる。
(第2作業行程の中半から後半の状態)
図9及び図10に示すように、機体11(苗植付装置5)が畦A2から苗植付装置5の横幅に相当する長さの位置(第2作業行程S21の始端位置に隣接する位置)に達すると運転者は、操作レバー35を操作して、苗植付装置5を上昇操作することにより、第2作業行程S22を終了する。
操作レバー35により植付クラッチ27及び施肥クラッチ28が遮断状態に操作されることは、第2作業行程S22の終了であるので、自動走行制御部54が自動的に停止状態となる。
次に運転者は、操縦ハンドル25及び変速レバー26を操作して、左への旋回走行C4を行って、機体11を位置K6に位置させる。
この場合、運転者は、センターマスコット24が指標L3に位置し、且つ、機体11(苗植付装置5)が第2作業行程S22の終端位置に隣接する位置(畦A2から苗植付装置5の横幅に相当する長さの位置)である位置K6に、機体11(苗植付装置5)を位置させる。
図10及び図11に示すように、位置K6において運転者は、操作レバー35を操作して、苗植付装置5を圃場面に下降操作して、苗植付装置5及び施肥装置12を作動させ、右のマーカー19を作用位置に操作して、機体11を前進させて、第2作業行程S23を開始する。
メインスイッチ41がON位置に操作された状態において、操作レバー35により植付クラッチ27及び施肥クラッチ28が伝動状態に操作されることは、第2作業行程S23の開始であるので、自動走行制御部54が自動的に作動状態となる。
これにより、計測装置37及び慣性計測装置38の検出に基いて、機体11が第2作業行程S23の走行経路L23に沿って自動的に走行するように、自動走行制御部54により、操向モータ39が作動操作されて前輪1が操向操作される。右のマーカー19の回転体23により圃場面に指標が形成されるのであり、指標の位置は、第2作業行程S24の走行経路L24(図5参照)の位置である。
センターマスコット24が指標L3の真上の位置を移動するので、運転者は、センターマスコット24及び指標L3を目視することにより、機体11が第2作業行程S23の走行経路L23に沿って走行していることを確認することができる。
以上のようにして、第2作業行程S21,S22,S23,S24,S25を行うのであり、第2作業行程S21~S25は、第1作業行程S11の作業領域に沿って一方向に作業を行いながら走行する状態と、第1作業行程S11の作業領域に沿って一方向とは逆方向に作業を行いながら走行する状態とを交互に行うことになる。
この場合、最後の第2作業行程S25では、右及び左のマーカー19を作用位置に操作しなくてもよい。
畦A3と第2作業行程S25の作業領域との間に、機体11(苗植付装置5)の横幅に相当する領域が残るように、苗植付装置5の右側の一部の回転ケース7及び植付アーム8を停止させることもある。
(第2作業行程の終了後の状態)
図11に示すように、第2作業行程S21~S25を終了すると、第1作業行程S11の作業領域と第2作業行程S21の作業領域との間に、機体11(苗植付装置5)の横幅を備えた領域R1が畦A1に沿って形成される。
畦A2と第2作業行程S21~S25の作業領域の畦A2側の端部との間に、機体11(苗植付装置5)の横幅を備えた領域R2が畦A2に沿って形成される。
畦A3と第2作業行程S25の作業領域との間に、機体11(苗植付装置5)の横幅を備えた領域R3が畦A3に沿って形成される。
畦A4と第2作業行程S21~S25の作業領域の畦A4側の端部との間に、機体11(苗植付装置5)の横幅を備えた領域R4が畦A4に沿って形成される。
(第3作業行程)
図11及び図12に示すように、運転者が、操作レバー35を操作して、苗植付装置5を上昇操作することにより、第2作業行程S25を終了すると、自動走行制御部54が自動的に停止状態となるのであり、運転者はメインスイッチ41をOFF位置に操作する。
次に運転者は、操縦ハンドル25及び変速レバー26を操作して、右への旋回走行C5を行って、機体11(苗植付装置5)を位置K7に位置させる。
位置K7は、機体11(苗植付装置5)が、畦A3と第2作業行程S25の作業領域との間に位置し、且つ、第2作業行程S25の終端位置に隣接する位置(畦A4から苗植付装置5の横幅に相当する長さの位置)である。
位置K7において、運転者は、操作レバー35を操作して、苗植付装置5を圃場面に下降操作して、苗植付装置5及び施肥装置12を作動させ、機体11を前進させて、第3作業行程S31を開始する。
第3作業行程S31において、運転者は、右及び左のマーカー19を退避位置に操作した状態で、操縦ハンドル25及び変速レバー26を操作して、苗植付装置5の右及び左の端部が、第2作業行程S25の作業領域及び畦A3に隣接するように、機体11を領域R3に沿って走行させる。
機体11(苗植付装置5)が畦A2から苗植付装置5の横幅に相当する長さの位置(第2作業行程S25の始端位置に隣接する位置)に達すると、運転者は、操作レバー35を操作して、苗植付装置5を上昇操作することにより、第3作業行程S31を終了する。
次に運転者は、操縦ハンドル25及び変速レバー26を操作して、右への旋回走行C6及び後進走行D2を行って、機体11(苗植付装置5)を位置K8に位置させる。位置K8において、運転者は、操作レバー35を操作して、苗植付装置5を圃場面に下降操作して、苗植付装置5及び施肥装置12を作動させる。
第3作業行程S32において、運転者は、右及び左のマーカー19を退避位置に操作した状態で、操縦ハンドル25及び変速レバー26を操作して、苗植付装置5の右及び左の端部が、第2作業行程S21~S25の作業領域の畦A2側の端部及び畦A2に隣接するように、機体11を領域R2に沿って走行させる。
第3作業行程S32を終了すると、前述と同様にして、右への旋回走行C7及び後進走行D3を行い、右及び左のマーカー19を退避位置に操作した状態で機体11を前進させて、第3作業行程S33を行う。第3作業行程S33において、苗植付装置5の右及び左の端部が、第2作業行程S21の作業領域及び第1作業行程S11の作業領域に隣接するように、機体11を領域R1に沿って走行させる。
第3作業行程S33を終了すると、右への旋回走行C8及び後進走行D4を行い、右及び左のマーカー19を退避位置に操作した状態で機体11を前進させて、第3作業行程S34を行う。第3作業行程S34において、苗植付装置5の右及び左の端部が、第2作業行程S21~S25の作業領域の畦A4側の端部及び畦A4に隣接するように、機体11を領域R4に沿って走行させる。
図13に示すように、最後の第3作業行程S34を終了すると、機体11が出入り口Bに達するので、運転者は操縦ハンドル25及び変速レバー26を操作して、機体11を出入り口Bから出す。以上のようにして乗用型田植機による一つの圃場の植付作業を終了する。
(発明の実施の第1別形態)
2回の第1作業行程S11,S12を行う場合、以下の説明のような状態となる。
図14及び図15に示すように、右及び左のマーカー19を退避位置に操作した状態で位置K11から畦A1に沿って第1作業行程S11を行う。
第1作業行程S11を終了すると、左のマーカー19を作用位置に操作して(右のマーカーは退避位置)、畦A2に沿って第1作業行程S12を行うのであり、左のマーカー19により圃場面に指標L1が形成される。
第1作業行程S12において、位置K12,K13で設定スイッチ40を押し操作すると、位置K12,K13の位置データが制御装置30に入力される。
位置K12と位置K13とが直線で結ばれて、第1作業行程S12の走行経路(作業領域)が認定され、第1作業行程S12の作業領域から圃場の中央側に、苗植付装置5の横幅の2倍に相当する長さの位置に、第1作業行程S12の作業領域に沿って、走行経路L21が設定される。
走行経路L21が設定されると、走行経路L21に対して第1作業行程S12の作業領域の反対側の領域に、複数の走行経路L22,L23,L24が、第1作業行程S12の作業領域に沿うように、且つ、苗植付装置5の横幅に相当する横幅を開けて並ぶように設定される。
以上のように、走行経路設定部52によって、第2作業行程S21~S24の走行経路L21~L24が設定され、設定された走行経路L21~L24が、走行経路取得部53に取得されて格納される。
第1作業行程S12を終了すると、第4作業行程S41を行い、左のマーカー19を作用位置に操作して、機体11(苗植付装置5)を位置K14に移動させ、右のマーカー19を作用位置に操作して、位置K14から第2作業行程S21を行う。
この後、左のマーカー19を作用位置に操作して第2作業行程S22を行い、右のマーカー19を作用位置に操作して第2作業行程S23を行い、右及び左のマーカー19を退避位置に操作して第2作業行程S24を行う。
第2作業行程S21~S24を終了すると、第1作業行程S11の作業領域と第2作業行程S21~S24の作業領域の畦A1側の端部との間に、機体11(苗植付装置5)の横幅を備えた領域R1が畦A1に沿って形成される。
第1作業行程S12の作業領域と第2作業行程S21の作業領域との間に、機体11(苗植付装置5)の横幅を備えた領域R2が畦A2に沿って形成される。
畦A3と第2作業行程S21~S24の作業領域の畦A3側の端部との間に、機体11(苗植付装置5)の横幅を備えた領域R3が畦A3に沿って形成される。
畦A4と第2作業行程S24の作業領域との間に、機体11(苗植付装置5)の横幅を備えた領域R4が畦A4に沿って形成される。
最後の第2作業行程S24を終了すると、位置K15から領域R4に沿った第3作業行程S31を行い、領域R1に沿った第3作業行程S32を行い、領域R2に沿った第3作業行程S33を行い、領域R3に沿った第3作業行程S34を行って、出入り口Bから出ていく。
(発明の実施の第2別形態)
3回の第1作業行程S11,S12,S13を行う場合、以下の説明のような状態となる。
図16及び図17に示すように、右及び左のマーカー19を退避位置に操作した状態で位置K21から畦A1に沿って第1作業行程S11を行う。第1作業行程S11を終了すると、右及び左のマーカー19を退避位置に操作した状態で、畦A2に沿って第1作業行程S12を行う。
第1作業行程S12を終了すると、左のマーカー19を作用位置に操作して(右のマーカーは退避位置)、畦A3に沿って第1作業行程S13を行うのであり、左のマーカー19により圃場面に指標L1が形成される。
第1作業行程S13において、位置K22,K23で設定スイッチ40を押し操作すると、位置K22,K23の位置データが制御装置30に入力される。
位置K22と位置K23とが直線で結ばれて、第1作業行程S13の走行経路(作業領域)が認定され、第1作業行程S13の作業領域から圃場の中央側に、苗植付装置5の横幅の2倍に相当する長さの位置に、第1作業行程S13の作業領域に沿って、走行経路L21が設定される。
走行経路L21が設定されると、走行経路L21に対して第1作業行程S13の作業領域の反対側の領域に、複数の走行経路L22,L23,L24が、第1作業行程S13の作業領域に沿うように、且つ、苗植付装置5の横幅に相当する横幅を開けて並ぶように設定される。
以上のように、走行経路設定部52によって、第2作業行程S21~S24の走行経路L21~L24が設定され、設定された走行経路L21~L24が、走行経路取得部53に取得されて格納される。
第1作業行程S13を終了すると、第4作業行程S41を行い、機体11(苗植付装置5)を位置K24に移動させ、右及び左のマーカー19を作用位置に操作して、位置K24から第2作業行程S21を行う。
この後、左のマーカー19を作用位置に操作して第2作業行程S22を行い、右のマーカー19を作用位置に操作して第2作業行程S23を行い、右及び左のマーカー19を退避位置に操作して第2作業行程S24を行う。
第2作業行程S21~S24を終了すると、第1作業行程S11の作業領域と第2作業行程S24の作業領域との間に、機体11(苗植付装置5)の横幅を備えた領域R1が畦A1に沿って形成される。
第1作業行程S12の作業領域と第2作業行程S21~S24の作業領域の畦A2側の端部との間に、機体11(苗植付装置5)の横幅を備えた領域R2が畦A2に沿って形成される。
第1作業行程S13の作業領域と第2作業行程S21の作業領域との間に、機体11(苗植付装置5)の横幅を備えた領域R3が畦A3に沿って形成される。
畦A4と第2作業行程S21~S24の作業領域の畦A4側の端部との間に、機体11(苗植付装置5)の横幅を備えた領域R4が畦A4に沿って形成される。
最後の第2作業行程S24を終了すると、位置K25から領域R1に沿った第3作業行程S31を行い、領域R2に沿った第3作業行程S32を行い、領域R3に沿った第3作業行程S33を行い、領域R4に沿った第3作業行程S34を行って、出入り口Bから出ていく。
(発明の実施の第3別形態)
4回の第1作業行程S11,S12,S13,S14を行う場合、以下の説明のような状態となる。
図18及び図19に示すように、右及び左のマーカー19を退避位置に操作した状態で、位置K31から畦A1に沿って第1作業行程S11を行う。第1作業行程S11を終了すると、右及び左のマーカー19を退避位置に操作した状態で、畦A2に沿って第1作業行程S12を行う。
第1作業行程S12を終了すると、第4作業行程S41を行い、第4作業行程S41の終端位置から苗植付装置5の横幅に相当する長さだけ離れた位置から、右及び左のマーカー19を退避位置に操作した状態で、畦A3に沿って第1作業行程S13を行う。
第1作業行程S13を終了すると、左のマーカー19を作用位置に操作して(右のマーカーは退避位置)、畦A4に沿って第1作業行程S14を行うのであり、左のマーカー19により圃場面に指標L1が形成される。
第1作業行程S14において、位置K32,K33で設定スイッチ40を押し操作すると、位置K32,K33の位置データが制御装置30に入力される。
位置K32と位置K33とが直線で結ばれて、第1作業行程S14の走行経路(作業領域)が認定され、第1作業行程S14の作業領域から圃場の中央側に、苗植付装置5の横幅の2倍に相当する長さの位置に、第1作業行程S14の作業領域に沿って、走行経路L21が設定される。
走行経路L21が設定されると走行経路L21に対して第1作業行程S14の作業領域の反対側の領域に、複数の走行経路L22,L23が、第1作業行程S14の作業領域に沿うように、且つ、苗植付装置5の横幅に相当する横幅を開けて並ぶように設定される。
以上のように、走行経路設定部52によって、第2作業行程S21~S23の走行経路L21~L23が設定され、設定された走行経路L21~L23が、走行経路取得部53に取得されて格納される。
第1作業行程S14を終了すると、第4作業行程S42を行い、機体11(苗植付装置5)を位置K34に移動させ、右及び左のマーカー19を作用位置に操作して、位置K34から第2作業行程S21を行う。
この後、左のマーカー19を作用位置に操作して第2作業行程S22を行い、右及び左のマーカー19を退避位置に操作して第2作業行程S23を行う。
第2作業行程S21~S23を終了すると、第1作業行程S11の作業領域と第2作業行程S21~S23の作業領域の畦A1側の端部との間に、機体11(苗植付装置5)の横幅を備えた領域R1が畦A1に沿って形成される。
第1作業行程S12の作業領域と第2作業行程S23の作業領域との間に、機体11(苗植付装置5)の横幅を備えた領域R2が畦A2に沿って形成される。
第1作業行程S13の作業領域と第2作業行程S21~S23の作業領域の畦A3側の端部との間に、機体11(苗植付装置5)の横幅を備えた領域R3が畦A3に沿って形成される。
第1作業行程S14の作業領域と第2作業行程S21の作業領域との間に、機体11(苗植付装置5)の横幅を備えた領域R4が畦A4に沿って形成される。
最後の第2作業行程S23を終了すると、位置K35から領域R3に沿った第3作業行程S31を行い、領域R4に沿った第3作業行程S32を行い、領域R1に沿った第3作業行程S33を行い、領域R2に沿った第3作業行程S34を行って、出入り口Bから出ていく。
(発明の実施の第4別形態)
領域R1~R4の横幅が、機体11(苗植付装置5)の横幅の2倍(整数倍)になるように設定してもよい。
この状態は、4条型式の乗用型田植機や、4条型式の乗用型直播機に適したものとなるのであり、領域R1~R4の各々において、2回の第3作業行程S31~S34を行うことになる。
前述以外の構成として、領域R1~R4の横幅が、機体11(苗植付装置5)の横幅の3倍以上の整数倍になるように設定してもよい。
(発明の実施の第5別形態)
走行経路設定部52を備えないようにしてもよい。
この構成では、位置K1,K2~K32,K33の位置データが得られると、位置K1,K2~K32,K33の位置データが、制御装置30から外部の設定装置(コンピュータ等)(図示せず)に送信されて、外部の設定装置により走行経路L21~L25が設定され、設定された走行経路L21~L25が、制御装置30に送信されて、走行経路取得部53に取得され格納されるように構成すればよい。
(発明の実施の第6別形態)
右及び左のマーカー19を、機体11の前部ではなく、苗植付装置5の右部及び左部に昇降操作自在に備えてもよい。
(発明の実施の第7別形態)
右及び左の前側のマーカー19を、機体11の前部の右部及び左部に昇降操作自在に備えることに加えて、右及び左の後側のマーカー19を、苗植付装置5の右部及び左部に昇降操作自在に備えてもよい。
この構成によると、後側のマーカー19により圃場面に指標L1~L3を形成すればよく、図6に示すように、機体11を第4作業行程S41から最初の第2作業行程S21に入れる際に、前側のマーカー19を作用位置に操作すればよい。
後側のマーカー19に比べて、前側のマーカー19は指標L1に近いので、前側のマーカー19(回転体23)と指標L1との位置関係が把握し易く、機体11を位置K4に移動させることが行い易くなる。
(発明の実施の第8別形態)
右及び左のマーカー19を自動的に昇降操作するオートマーカー装置(図示せず)を備えてもよい。
オートマーカー装置とは、図8に示すように、右への旋回走行C3を行うと、旋回方向(右)とは逆の左のマーカー19が、自動的に作用位置に操作されて、図10に示すように、左への旋回走行C4を行うと、旋回方向(左)とは逆の右のマーカー19が自動的に作用位置に操作されるというように、右(左)のマーカー19を自動的に作用位置に操作する装置である。
前述のオートマーカー装置が設けられている場合、図8~図11の第2作業行程S22~S24において、オートマーカー装置を作動させればよい。
この場合、図6に示すように、左への旋回走行C2から最初の第2作業行程S21に入る際には、オートマーカー装置により右のマーカー19が作用位置に自動的に操作されることに加えて、オートマーカー装置により左のマーカー19も作用位置に自動的に操作されるようにすればよい。又は、運転者が操作レバー35を操作することにより、オートマーカー装置に抗して、左のマーカー19を作用位置に操作できるようにすればよい。
(発明の実施の第9別形態)
マーカー19及びセンターマスコット24を廃止し、マーカー19に代えて、液晶等によるディスプレイ(図示せず)を、操縦ハンドル25の前側等に設けて、ディスプレイを案内部としてもよい。
この構成によると、機体11の現在位置及び走行経路L21~L25をディスプレイに表示して、図6に示すように、機体11を第4作業行程S41から最初の第2作業行程S21に入れる際に、運転者は、ディスプレイに表示される機体11の現在位置及び走行経路L21を目視しながら、操縦ハンドル25及び変速レバー26を操作して、機体11を位置K4に移動させればよい。
自動走行制御部54が作動状態となって第2作業行程S21~S25が行われる場合、運転者は、ディスプレイに表示される機体11の現在位置及び走行経路L21~S25を目視することにより、機体11が第2作業行程S21~S25の走行経路L21~S25に沿って走行していることを確認することができる。
(発明の実施の第10別形態)
前述の(発明の実施の第9別形態)のように、ディスプレイを備えた場合、操向モータ39及び自動走行制御部54を廃止してもよい。
この構成によると、機体11の現在位置及び走行経路L21~L25をディスプレイに表示することにより、第2作業行程S21~S25において、運転者が、ディスプレイに表示される機体11の現在位置及び走行経路L21~L25を目視しながら、操縦ハンドル25及び変速レバー26を操作して、機体11を走行経路L21~L25に沿って走行させればよい。
(発明の実施の第11別形態)
第2作業行程S21~S25が開始されたと判断される条件として、以下の(1)~(4)の条件が想定される。
(1)植付クラッチ27(施肥クラッチ28)が伝動状態に操作されたこと。
(2)油圧シリンダ4により苗植付装置5が圃場面に下降操作されたこと(フロート9が圃場面に接地したこと)。
(3)操縦ハンドル25により前輪1が旋回側から直進側に操作されたこと。
(4)右及び左のマーカー19の少なくとも一方のマーカー19が作用位置に下降操作されたこと。
この場合、(1)~(4)の条件のうちの少なくとも一つが成立すると、第2作業行程S21~S25が開始されたと判断されるように構成してもよい。
(1)~(4)の条件のうちの2つ(又は3つ)(又は全て)が成立すると、第2作業行程S21~S25が開始されたと判断されるように構成してもよい。
(発明の実施の第12別形態)
第2作業行程S21~S25が終了されたと判断される条件として、以下の(11)~(14)の条件が想定される。
(11)植付クラッチ27(施肥クラッチ28)が遮断状態に操作されたこと。
(12)油圧シリンダ4により苗植付装置5が圃場面から上昇操作されたこと(フロート9が圃場面から上側に離れたこと)。
(13)操縦ハンドル25により前輪1が直進側から旋回側に操作されたこと。
(14)右及び左のマーカー19の両方が退避位置に上昇操作されたこと。
この場合、(11)~(14)の条件のうちの少なくとも一つが成立すると、第2作業行程S21~S25が終了されたと判断されるように構成してもよい。
(11)~(14)の条件のうちの2つ(又は3つ)(又は全て)が成立すると、第2作業行程S21~S25が終了されたと判断されるように構成してもよい。
(発明の実施の第13別形態)
後輪2のデフ装置は備えずに、右の後輪2に動力を伝達する右のサイドクラッチ(図示せず)、及び、左の後輪2に動力を伝達する左のサイドクラッチ(図示せず)を備えた場合、前輪1が直進位置を挟んで右及び左の設定角度の範囲内に操作されると、右及び左のサイドクラッチが伝動状態に操作され、前輪1の右(左)の設定角度を越えて右(左)の旋回側に操向操作されると、右(左)のサイドクラッチが遮断状態に操作されるように構成してもよい。
これにより、旋回時において、旋回中心側のサイドクラッチが遮断状態に操作され、旋回中心側の後輪2が自由回転状態となるのであり、旋回中心側の後輪2により圃場面が荒らされる状態が抑えられる。
この場合、後輪2の回転数センサー(図示せず)を備えることにより、図8~図11に示す旋回走行C3~C5において、以下の説明のような操作が行われるように構成してもよい。
例えば、右への旋回の開始により右のサイドクラッチが遮断状態に操作された後、右への旋回の終了により前輪1が直進側に操向操作されて、右のサイドクラッチが伝動状態に操作されると、苗植付装置5が自動的に圃場面に下降操作されて、後輪2の回転数の検出が開始される。
次に後輪2の回転数が設定回転数に達すると(後輪2の走行距離が設定走行距離に達すると)、植付クラッチ27及び施肥クラッチ28が自動的に伝動状態に操作されて、苗植付装置5及び施肥装置12が作動する。
これにより、第2作業行程S21~S25の終端位置(植付クラッチ27及び施肥クラッチ28が遮断状態に操作された位置)と、隣接する第2作業行程S21~S25の始端位置(植付クラッチ27及び施肥クラッチ28が伝動状態に操作された位置)とを、自動的に一致させることができる。
前述のように、植付クラッチ27及び施肥クラッチ28が自動的に伝動状態に操作される状態を、前述の(発明の実施の第11別形態)の(1)の条件としてもよい。
本発明は、水田(圃場)を走行する乗用型田植機ばかりではなく、水田(圃場)を走行しながら種子を圃場面に供給する乗用型直播機や、水田(圃場)を走行しながら薬剤を圃場面に供給する乗用型管理機、畑作地(圃場)を走行しながら圃場面を耕耘装置により耕耘するトラクタ等の圃場作業機にも適用できる。
1 前輪
4 油圧シリンダ(昇降機構)
5 苗植付装置(作業装置)
12 施肥装置(作業装置)
11 機体
19 マーカー(案内部)
27 植付クラッチ(作業クラッチ)
28 施肥クラッチ(作業クラッチ)
37 計測装置(測位部)
53 走行経路取得部
54 自動走行制御部
A1~A4 畦
S11~S14 第1作業行程
S21~S25 第2作業行程
S31~S34 第3作業行程
L1~L3 指標
L21~L26 走行経路

Claims (10)

  1. 機体の位置を検出する測位部と、
    圃場の畦際を圃場の畦に沿って機体を走行させる第1作業行程が行われることにより、前記測位部の検出に基いて、前記第1作業行程の作業領域から圃場の中央側に、前記機体の走行が可能な横幅を開けて、前記第1作業行程の作業領域に沿って設定された第2作業行程の走行経路を取得する走行経路取得部とが備えられており、
    前記第1作業行程の作業領域から圃場の中央側に設定される横幅は、前記第2作業行程の終了後において前記第2作業行程の周囲に残された前記機体が走行していない未作業の領域を前記機体が走行する第3作業行程が行われる際に、前記機体が走行する横幅に基づき生成される圃場作業機。
  2. 前記走行経路取得部は、
    前記機体の走行が可能な横幅を開けて並ぶように設定された複数の前記第2作業行程の走行経路を取得する請求項1に記載の圃場作業機。
  3. 前記走行経路取得部は、
    前記横幅が前記機体に装備された作業装置の横幅の整数倍の値となるように設定された前記第2作業行程の走行経路を取得する請求項1又は2に記載の圃場作業機。
  4. 前記第1作業行程が終了してから、取得された前記第2作業行程の走行経路に、前記機体を走行させる為の案内部が備えられている請求項1~3のうちのいずれか一項に記載の圃場作業機。
  5. 前記第2作業行程を行う為の指標を前記機体の前進に伴って圃場面に形成する右及び左のマーカーが、昇降自在に備えられ、
    前記案内部が、前記マーカーである請求項4に記載の圃場作業機。
  6. 前記機体の前部に支持された前側の前記マーカーと、前記機体の後部に装備された作業装置に支持された後側の前記マーカーとが設けられている請求項5に記載の圃場作業機。
  7. 前記測位部の検出に基いて、前記第2作業行程の走行経路に沿って前記機体が走行するように、前記機体を操縦する自動走行制御部が備えられている請求項1~6のうちのいずれか一項に記載の圃場作業機。
  8. 前記自動走行制御部は、前記第2作業行程が開始されると作動状態となり、前記第2作業行程が終了すると停止状態となる請求項7に記載の圃場作業機。
  9. 前記第2作業行程の開始が、
    前記機体に装備された作業装置に動力を伝達する作業クラッチが伝動状態に操作されたこと、
    昇降機構により前記作業装置が圃場面に下降操作されたこと、
    前記機体を支持する前輪が旋回側から直進側に操作されたこと、
    前記第2作業行程を行う為の指標を前記機体の前進に伴って圃場面に形成する右及び左のマーカーの少なくとも一方の前記マーカーが、圃場面に接地して圃場面に指標を形成する作用位置に下降操作されたこと、
    のうちの少なくとも一つである請求項8に記載の圃場作業機。
  10. 前記第2作業行程の終了が、
    前記機体に装備された作業装置に動力を伝達する作業クラッチが遮断状態に操作されたこと、
    昇降機構により前記作業装置が圃場面から上昇操作されたこと、
    前記機体を支持する前輪が直進側から旋回側に操作されたこと、
    前記第2作業行程を行う為の指標を前記機体の前進に伴って圃場面に形成する右及び左のマーカーの両方が、圃場面から上昇した退避位置に上昇操作されたこと、
    のうちの少なくとも一つである請求項8又は9に記載の圃場作業機。
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