JP7113570B1 - 3次元画像管理装置、3次元画像管理方法及び3次元画像管理プログラム - Google Patents

3次元画像管理装置、3次元画像管理方法及び3次元画像管理プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】3次元アバター等の3次元画像の管理において、異なるデータ形式のものを適切に生成・管理する技術を実現する。【解決手段】基本となるアバターを生成する基本アバター生成部1と、基本アバターに対して行うデータ変換処理の形式を選択する変換形式選択部2と、変形アバターを構成するデータのうち、基本アバターを構成するデータと相違する部分である差分データを生成する差分データ生成部3と、本アバターのデータ及び差分データを記憶するアバターデータベース4と、基本アバターのデータと差分データに基づき変形アバターを再生する変形アバター再生部5と、特定のユーザとの関係でアバターの公開レベルを設定する公開レベル設定部6と、設定された公開レベルに合わせて、基本アバター又は/及び変形アバターの外観を調整する公開アバター調整部7と、アバターデータを外部に出力する出力部8を備える。【選択図】図1

Description

特許法第30条第2項適用 令和3年10月14日に「バーチャル渋谷 au 5G ハロウィーンフェスタ2021」にて発表
特許法第30条第2項適用 令和3年10月12日に「バーチャル渋谷 au 5G ハロウィーンフェスタ2021」にて発表
特許法第30条第2項適用 令和3年10月1日に「バーチャル渋谷 au 5G ハロウィーンフェスタ2021」にて発表
特許法第30条第2項適用 ▲1▼ウェブサイトの掲載日 令和3年9月13日 ▲2▼https://pocket-rd.com/information/eea4064b7c703aeff9b4914094a811f2/ ▲3▼株式会社PocketRD ▲4▼公開された発明の内容 株式会社PocketRDが上記アドレスのウェブサイトにて、内田茂樹及び籾倉宏哉が発明した「3次元画像撮影装置、3次元画像撮影方法及び3次元画像プログラム」について公開した。
本発明は、人物等に関する3次元コンピュータグラフィックスデータを管理する3次元画像管理装置等に関するものである。
近年、コンピュータ等の電子計算機における処理能力向上等に伴い、3次元のコンピュータグラフィックスを活用したゲーム、動画コンテンツの活用が進められている。すなわち、かつては2次元アニメーションで表現されていた著名なコンピュータゲームのシリーズが3DCGを用いてリメイクされ、また、古典的な童話を原作とした映画が3DCGを用いて作製されて世界的に大ヒットしており、今や3次元コンピュータグラフィックスは、動画コンテンツにおける表現態様において、事実上の標準として広く活用されている。
3次元コンピュータグラフィックスの発展形として、実在の人物等をモデルとした写実的な3次元コンピュータグラフィックスを利用することも提案されている。これは、コンピュータゲームやSNS(ソーシャルネットワーキングサービス)等におけるユーザのキャラクター・アイコンとしてユーザの姿態を模したアバター(分身としてのキャラクター)を使用するものであって、アバターを使用することにより作品世界への没入感が向上し、よりリアルな体験としてゲームを楽しむことが可能となる。
特許文献1、2は、いずれもヘッドマウントディスプレイを使用して仮想空間を表現するコンピュータゲームにおいて、プレイヤー自身、あるいは共同プレイヤーの姿を模したアバターを使用した例について開示している。
特開2019-012509号公報 特開2019-139673号公報
しかし、特許文献1、2のいずれにおいても、プレイヤー等の人物を模したアバターをどのように管理するかについては開示されていない。アバターを構成する画像データは、特に3次元アバターは一般に情報量が大きく、また、ゲーム、SNSごとにデータ形式が異なることから、すべてのデータ形式の3次元アバターをあらかじめ作成して管理することは煩雑である。また、このような管理方法を採用した場合、例えば加齢によって容貌が変化した場合、異なるデータ形式の3次元アバターを作り直すこととなるという問題がある。
本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであって、3次元アバター等の3次元画像の管理において、異なるデータ形式のものを適切に生成管理する3次元画像管理装置、方法及びプログラムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1にかかる3次元画像管理装置は、複数のユーザが参加する1以上のサービスにて使用され、3次元画像によって形成されるユーザ識別用アバターのデータを管理する3次元画像管理装置であって、ユーザ識別用アバターを使用するユーザの属性を分析する属性分析手段と、前記ユーザの行動履歴を分析する行動履歴分析手段と、記属性分析手段によって分析された属性及び前記行動履歴分析手段によって分析された行動履歴に基づき前記ユーザに適した前記サービスを選択し、前記サービスにて使用されるユーザ識別用アバターのデータ形式を判定するデータ形式判定手段と、基本アバターを構成するデータと、前記基本アバターに基づき生成され前記データ形式判定手段によって判定されたデータ形式からなる3次元画像である変形アバターを構成するデータとの間の相違部分である差分データを生成する差分データ生成手段と、前記基本アバターを構成するデータ及び前記差分データを保存するデータ保存手段と、前記基本アバターを構成するデータ及び前記差分データに基づき前記変形アバターを再生する変形アバター再生手段と、前記基本アバター及び/又は前記変形アバターをユーザ識別用アバターとして出力するアバター出力手段とを備えたことを特徴とする。「前記ユーザの行動履歴」とは、インターネット上における前記ユーザの行動履歴の他、実世界における前記ユーザの行動履歴をも含むものとする。
また、上記目的を達成するため、請求項2にかかる3次元画像管理装置は、上記の発明において、前記データ形式判定手段は、前記属性分析手段によって分析された前記ユーザの属性と共通性を有する属性を備えた他のユーザが利用するサービスと、前記行動履歴分析手段によって分析された前記ユーザの行動履歴から前記ユーザが関心を抱くと判定したサービスとを前記サービスとして選択することを特徴とする。
また、上記目的を達成するため、請求項3にかかる3次元画像管理装置は、上記の発明において、前記アバター出力手段から出力する前記ユーザ識別用アバターの公開レベルを設定する公開レベル設定手段と、公開レベルに応じて前記ユーザ識別用アバターの特徴部分に対し抽象化処理を行う公開アバター調整手段と、をさらに備えたことを特徴とする。
また、上記目的を達成するため、請求項4にかかる3次元画像管理方法は、複数のユーザが参加する1以上のサービスにて使用され、3次元画像によって形成されるユーザ識別用アバターのデータを管理する3次元画像管理方法であって、ユーザ識別用アバターを使用するユーザの属性を分析する属性分析ステップと、前記ユーザの行動履歴を分析する行動履歴分析ステップと、前記属性分析ステップにおいて分析された属性及び前記行動履歴分析ステップにおいて分析された行動履歴に基づき前記ユーザに適した前記サービスを選択し、前記サービスにて使用されるユーザ識別用アバターのデータ形式を判定するデータ形式判定ステップと、基本アバターを構成するデータと、前記基本アバターに基づき生成され前記データ形式判定ステップにおいて判定されたデータ形式からなる3次元画像である変形アバターを構成するデータとの間の相違部分である差分データを生成する差分データ生成ステップと、前記基本アバターを構成するデータ及び前記差分データを保存するデータ保存ステップと、前記基本アバターを構成するデータ及び前記差分データに基づき前記変形アバターを再生する変形アバター再生ステップと、前記基本アバター及び/又は前記変形アバターをユーザ識別用アバターとして出力するアバター出力ステップとを含むことを特徴とする。「前記ユーザの行動履歴」とは、インターネット上における前記ユーザの行動履歴の他、実世界における前記ユーザの行動履歴をも含むものとする。
また、上記目的を達成するため、請求項5にかかる3次元画像管理方法は、上記の発明において、前記データ形式判定ステップにおいて、前記属性分析ステップにおいて分析された前記ユーザの属性と共通性を有する属性を備えた他のユーザが利用するサービスと、前記行動履歴分析ステップにおいて分析された前記ユーザの行動履歴から前記ユーザが関心を抱くと判定したサービスとが前記サービスとして選択されることを特徴とする。
また、上記目的を達成するため、請求項6にかかる3次元画像管理プログラムは、複数のユーザが参加する1以上のサービスにて使用され、3次元画像によって形成されるユーザ識別用アバターのデータをコンピュータに管理させる3次元画像管理プログラムであって、 前記コンピュータに対し、ユーザ識別用アバターを使用するユーザの属性を分析する属性分析機能と、前記ユーザの行動履歴を分析する行動履歴分析機能と、前記属性分析機能によって分析された属性及び前記行動履歴分析機能によって分析された行動履歴に基づき前記ユーザに適した前記サービスを選択し、前記サービスにて使用されるユーザ識別用アバターのデータ形式を判定するデータ形式判定機能と、基本アバターを構成するデータと、前記基本アバターに基づき生成され前記データ形式判定機能によって判定されたデータ形式からなる3次元画像である変形アバターを構成するデータとの間の相違部分である差分データを生成する差分データ生成機能と、前記基本アバターを構成するデータ及び前記差分データを保存するデータ保存機能と、前記基本アバターを構成するデータ及び前記差分データに基づき前記変形アバターを再生する変形アバター再生機能と、 前記基本アバター及び/又は前記変形アバターをユーザ識別用アバターとして出力するアバター出力機能とを実現させることを特徴とする。「前記ユーザの行動履歴」とは、インターネット上における前記ユーザの行動履歴の他、実世界における前記ユーザの行動履歴をも含むものとする。
本発明によれば、3次元アバター等の3次元画像の管理において、異なるデータ形式のものを適切に生成・管理することが可能となるという効果を奏する。
実施の形態にかかる3次元画像管理装置の構成を示す模式図である。 実施の形態にかかる3次元画像管理装置に備わる変換形式選択部2の動作を説明するためのフローチャートである。 実施の形態にかかる3次元画像管理装置に備わる公開レベル設定部6の動作を説明するためのフローチャートである。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。以下の実施の形態においては、本発明の実施の形態として最も適切と考えられる例について記載するものであり、当然のことながら、本発明の内容を本実施の形態にて示された具体例に限定して解すべきではない。同様の作用・効果を奏する構成であれば、実施の形態にて示す具体的構成以外のものであっても、本発明の技術的範囲に含まれることは勿論である。
実施の形態にかかる3次元画像管理装置の構成について、図1を参照しつつ説明する。図1に示すように、本実施の形態にかかる3次元画像管理装置は、基本となるアバター(特定のサービスに利用可能なものであってもよいし、サービス利用とは別に独自に生成したものであってもよい。)を生成する基本アバター生成部1と、基本アバターに対して行うデータ変換処理の形式を選択する変換形式選択部2と、変形アバターを構成するデータのうち、基本アバターを構成するデータと相違する部分である差分データを生成する差分データ生成部3と、本アバターのデータ及び差分データを記憶するアバターデータベース4と、基本アバターのデータと差分データに基づき変形アバターを再生する変形アバター再生部5と、特定のユーザとの関係でアバターの公開レベルを設定する公開レベル設定部6と、設定された公開レベルに合わせて、基本アバター又は/及び変形アバターの外観を調整する公開アバター調整部7と、アバターデータを外部に出力する出力部8を備える。
基本アバター生成部1は、3次元画像管理装置にて管理する3次元画像のうち、基本となる3次元アバターを生成するためのものである。3次元アバターとは、実在の人物や想像上のキャラクターを3次元的に表現したコンピュータグラフィックスに関する情報であり、一般的には、3次元構造の表面形状に関する情報(いわゆる「ポリゴン」)、内部骨格に関する情報(いわゆる「ボーン」)、これら両者の関係性を規定する情報(いわゆる「ウェイト」)及び3次元構造の表面における質感や模様に関する情報(いわゆる「テクスチャ」)を含む。本実施の形態における3次元アバターは、これらの情報を全て含むものとしてもよいし、ポリゴンとテクスチャのみ、あるいはポリゴンのみで構成する態様でもよい。3次元構造の態様としても、例えば人間の全身像を模したものでもよいし、人間の一部、例えば頭部のみから構成される態様としてもよい。人間とは全く異なる動物のキャラクターを3次元的に表現したものでもよい。
また、本実施の形態における基本アバターは任意の態様のものを用いることが可能であるが、好ましくは他のアバターと区別しうる程度にその特徴部分を3次元的に表現したものであり、例えば実在の人物の場合、顔面又は/及び体型の全部又は一部における特徴が表現されている。以下の説明においては、理解を容易にするため、基本アバターが人間の形状からなるものであり、顔面及び体型の全てについて実在の人物の姿態を忠実に再現したものとする。
変換形式選択部2は、基本アバターに対して行うデータ変換処理の形式を選択するためのものである。本実施の形態にかかる3次元画像管理装置は、アバターを使用するゲーム、SNS等のサービス(ゲーム及びSNSに限定されず、かつ、インターネットに接続されたサービスに限定されない。複数のユーザが参加可能であって、各ユーザの識別用に3次元画像からなるアバターが使用されるものであれば「サービス」に含まれるものとする。)のプラットフォームに合わせてアバターのデータ形式を変換する機能を有しており、変換形式選択部2は、いかなるデータ形式に変換するかを選択する機能を有する。
変換形式選択部2は、基本アバターを使用するユーザの属性を分析する属性分析部10と、行動履歴からユーザの関心を分析する行動履歴分析部11と、属性分析部10及び行動履歴分析部11の分析結果に基づき、そのユーザに適したゲーム、SNS等のサービスのプラットフォームに適合するアバターのデータ形式を判定するデータ形式判定部12とを備える。
属性分析部10は、ユーザの属性を分析するためのものである。「属性」とは、例えば性別、年齢、国籍、学歴、職歴等のユーザ本人に関する情報をいい、属性分析部10は、ユーザ自身から提供された情報や公開情報等を分析することによって、ユーザの属性に関する情報を取得し、データ形式判定部12に対し出力する機能を有する。
行動履歴分析部11は、ゲーム、SNS等のサービスのプラットフォームに関連したユーザの行動履歴を分析するためのものである。具体的には、行動履歴分析部11は、ユーザが使用するPC、携帯型情報端末等の電子機器を介したインターネット上のコンテンツに対するアクセス履歴等に関する情報を取得し、行動履歴としてデータ形式判定部12に対し出力する機能を有する。
データ形式判定部12は、ユーザの属性及び行動履歴に関する情報に基づき、ユーザが一定以上の関心を抱くと思われるゲーム、SNS等のサービスのプラットフォームを判定し、当該ゲーム、SNS等のサービスのプラットフォームにて使用される3次元アバターのデータ形式を判定するためのものである。
データ形式判定部12は、属性分析部10から出力されたユーザの属性に関する情報に基づき、ユーザの属性(2以上の場合は属性の組合せ)と共通する属性(2以上の場合は属性の組合せ)を有する他のユーザが利用するゲーム、SNS等のサービスを抽出し、当該ゲーム等にて使用される3次元アバターのデータ形式を判定し、判定したデータ形式を差分データ生成部3に出力する機能を有する。例えば、ユーザが女性、年齢20代、日本国籍、大学院卒、上場企業勤務という属性を有する場合、女性のユーザのうち一定の閾値以上の割合の者が利用しているゲーム、SNS等のサービス、上場企業勤務のユーザのうち一定の閾値以上の割合の者が利用しているゲーム、SNS等のサービス、さらには20代で大学院卒の日本国籍を有するユーザのうち一定の閾値以上の割合の者が利用しているゲーム、SNS等のサービスを抽出する。抽出すべきゲーム、SNS等のサービスの個数に上限がある場合は、データ形式判定部12は、利用する者の割合が多いゲーム、SNS等のサービス及び共通する属性の数が多いゲーム、SNS等のサービスを優先的に抽出する。例えば、女性のユーザの50%が利用するゲーム、SNS等のサービスと日本国籍のユーザの10%が利用するゲーム、SNS等のサービスがある場合は、前者を優先的に抽出する。他方で、女性のユーザの30%が利用するゲーム、SNS等のサービスと20代かつ大学院卒のユーザの30%が利用するゲーム、SNS等のサービスがある場合は、後者を優先的に抽出する。利用する者の割合が多いゲーム、SNS等のサービス及び共通する属性の数が多いゲーム、SNS等のサービスを優先的に抽出するアルゴリズムであればいかなるものを使用してもよいが、単純な構成としては、共通する属性の個数と利用する者の割合を乗算した値が大きいゲーム、SNS等のサービスほど優先的に抽出するアルゴリズムが考えられる。
また、データ形式判定部12は、行動履歴分析部11から出力されたユーザの行動履歴に関する情報に基づき、ユーザが高い関心を寄せているものと推測されるゲーム、SNS等のサービスを抽出し、当該ゲーム等にて使用される3次元アバターのデータ形式を判定し、判定したデータ形式を差分データ生成部3に出力する機能を有する。本実施の形態では行動履歴としてインターネット上のコンテンツに対するアクセス履歴を取得するところ、データ形式判定部12は、アクセス履歴に含まれる特定のゲーム、SNS等のサービスに関連付けられるコンテンツへのアクセス総数、一定期間中のアクセス頻度及び1回あたりのアクセス時間に応じて、当該ゲーム、SNS等のサービスに対するユーザの関心度を判定し、関心度の高いゲーム、SNS等のサービスを抽出する。「特定のゲーム、SNS等のサービスに関連付けられるコンテンツ」とは、例えば特定のゲーム、SNS等のサービスに関係づけられる語句(ゲームの名称、キャッチフレーズ等)が一定の閾値以上の割合で含まれているコンテンツをいい、データ形式判定部12は、そのようなコンテンツに対するアクセス回数、アクセス頻度及び1回あたりのアクセス時間のそれぞれが大きいゲーム、SNS等のサービスほど、ユーザの関心が高いと判断する。
特定のゲーム、SNS等のサービスに関連付けられるコンテンツに対するアクセス回数、アクセス頻度及1回あたりのアクセス時間のうち1以上の数値に基づきゲーム、SNS等のサービスを優先的に抽出するアルゴリズムであればいかなるものを使用してもよいが、単純な構成としては、各数値を乗算した値が大きいゲーム、SNS等のサービスほど優先的に抽出するアルゴリズムが考えられる。また、特定のゲーム、SNS等のサービスとの関連付けの強弱に応じて、各コンテンツに重みづけの係数を付加することも有効である。例えば、ある特定のゲーム、SNS等のサービスに対しコンテンツAは関連語句がaの割合で含まれ、コンテンツBは関連語句がbの割合で含まれ、コンテンツCは関連語句がcの割合で含まれた場合(a<b<c、いずれも上記「一定の閾値」を上回っているものとする。)、コンテンツAのアクセス総数等については実数に対し係数αを乗算し、コンテンツBのアクセス総数等については実数に対し係数βを乗算し、コンテンツCのアクセス総数等については実数に対し係数γを乗算した上でゲーム、SNS等のサービスの抽出を行うこととしてもよい(α<β<γ、いずれも1より大きい数とする。)。
データ形式判定部12は、以上のアルゴリズムに基づきユーザに適合したゲーム、SNS等のサービスを抽出した後、抽出したゲーム、SNS等のサービスで使用される3次元アバターのデータ形式を差分データ生成部3に対して出力する。ゲーム、SNS等のサービスとデータ形式の対応関係については、あらかじめ所定のデータベースを用意しこれを利用する形式としてもよいし、ゲーム、SNS等のサービスを運営するコンテンツにアクセスして、3次元アバターのデータ形式を調査する形式としてもよい。
差分データ生成部3は、基本アバターのデータと、変換形式選択部2によって選択された、基本アバターとデータ形式の異なる変形アバターのデータ間で相違するデータ部分である差分データを生成するためのものである。「データ形式の異なる」とは、ゲーム、SNS等のサービスにて規定されるポリゴン数、スケルトンの構造、テクスチャの制限枚数や解像度等といった画像表現に関するフォーマット的な部分におけるデータ形式の相違はもとより、写実的な基本データに対し、基本データの特徴は維持しつつ頭部または目を大型化して強調表示するなど画像表現そのものについて相違する場合も含むものとする。画像表現そのものについて相違する場合の例としては、例えば四角形の世界が展開されるマインクラフト(登録商標)にて使用される四角状の3次元アバター(略二頭身で、頭部が立方体状、胴体も直方体の組み合わせによって構成されるアバター)や、特定のアニメーション、映画等に登場する人物、ロボット風の特徴を備えた3次元アバターなどが考えられる。
差分データ生成部3は、基本アバターに基づき変形アバターのデータを生成した後、基本アバターを構成するデータと変形アバターを構成するデータの差分値を導出することで差分データを生成するものとする。もっとも、定型的な処理等の場合には直接差分データを生成することとしてもよいし、一部については直接差分データを生成し、残部については変形アバターのデータを生成した後に差分データを導出してもよい。なお、「差分データ」は、基本アバターから変形アバターを生成する際に付加するデータのみならず、基本アバターから変形アバターを生成する際に、基本アバターのデータから削除すべきデータに関する情報も含まれるものとする。
アバターデータベース4は、基本アバターのデータと、差分データを記憶するためのものであり、特許請求の範囲におけるデータ保存手段に相当する構成要素である。具体的には、アバターデータベース4は、各ユーザに関する基本アバター(ユーザごとに1体である必要はなく、複数存在してもよい)を構成する電子データと、差分データとを記憶し、差分データに関しては、対応する基本アバターとの関係性に関する情報も記憶する。アバターデータベース4は、変形アバター再生部5にて再生処理を行う際には、変形アバターに対応する差分データを出力するとともに、差分データに付された基本アバターとの関係性に関する情報に基づき、対応関係にある基本アバターのデータについても出力する機能を有する。
変形アバター再生部5は、ユーザが利用するゲーム、SNS等のサービスにて使用する3次元アバターのデータ形式に対応した変形アバターを再生し、(必要に応じて後述する公開アバター調整部7による調整処理を行ったうえで)アバターデータ出力部8を介して変形アバターに関するデータを外部に出力するためのものである。具体的には、変形アバター再生部5は、基本アバターを構成するデータに対し、変形アバターに対応する差分データを組み合わせることにより、変形アバターを再生する機能を有する。
公開レベル設定部6は、アバターデータ出力部8を介して出力するユーザの3次元アバターについて、出力先のゲーム、SNS等のサービスにおける他のユーザに対してどの程度のレベルで公開するかという公開レベルを設定するためのものである。具体的には、公開レベル設定部6は、ユーザの他のユーザとの間の交流関係を分析する交流分析部14と、他のユーザの行動を分析する行動分析部15と、これらの分析結果に基づき個々の他のユーザとの関係におけるユーザの3次元アバターの公開レベルを判定する公開レベル判定部17とを備える。
交流分析部14は、ユーザと他のユーザとの間の交流関係について分析するためのものである。具体的には、交流分析部14は、ユーザの行動履歴の中から、特定の他のユーザに対する交流活動の内容及び頻度に関する情報を抽出する機能を有する。「交流活動の内容」とは、例えば、ユーザが他のユーザとゲーム内にて一緒に行動したこと、ゲーム、SNS等のサービスにて他のユーザに対しメール、メッセージ等を送信したこと、他のユーザの作成コンテンツ等に対し「いいね」等の評価を行うこと、他のユーザの作成コンテンツ等に関し第三者である別のユーザに「シェア」等の紹介行為を行うこと、「フォロー」等の設定により他のユーザのアカウントの情報を継続的に追跡すること、等を含む。「交流活動の頻度」とは、上述した交流活動について、一定期間(直近の期間であることが望ましい)における回数を意味する。交流分析部14は、これらの分析結果を公開レベル判定部17に対し出力し、公開レベル判定部17は、入力された情報に基づき他のユーザとの関係性を推定の上、関係が濃密であると判定すれば3次元アバターの公開レベルを高く設定し、関係が疎遠であると判定すれば公開レベルを低く設定するなどの判定を行う。
行動分析部15は、他のユーザの問題行動の有無について分析するためのものである。「問題行動」とは、ユーザ又は第三者である別のユーザに対する攻撃的な言及・接触を意味し、行動分析部15は、問題行動そのものに加え、問題行動に対する別のユーザからの苦情等の反応についても分析する機能を有する。「問題行動の内容」とは、例えば、禁止用語を使用した問題発言、ユーザ本人又は第三者である別のユーザとの間のゲーム、SNS等のサービスの内部でのトラブル、ユーザ本人又は第三者である別のユーザからの苦情申立て、ゲーム、SNS等のサービスの運営主体による警告等の処分、ユーザ本人又は第三者である別のユーザとの間の実生活上のトラブル等を含む。「問題行動の頻度」とは、上述した問題行動の内容について、一定期間(直近の期間であることが望ましい。)における回数を意味する。行動分析部15は、これらの分析結果を公開レベル判定部17に対し出力し、公開レベル判定部17は、入力された情報に基づき他のユーザの問題行動の有無・程度を判定し、問題行動があり程度も高いと判定した他のユーザに対しては、ユーザの3次元アバターの公開レベルを低く設定するなどの判定を行う。
公開レベル判定部17は、交流分析部14及び行動分析部15の分析結果に基づき、個々の他のユーザとの関係において、ユーザの3次元アバターをどの程度公開するか、公開レベルを判定するためのものである。
具体的には、公開レベル判定部17は、行動分析部15の分析結果に基づき、公開レベルを低く設定するべき他のユーザを判定する。公開レベル判定部17は、行動分析部15の分析結果の中から、他のユーザにおける問題行動の内容及び頻度を抽出して問題レベルの判定を行うこととする。例えば、公開レベル判定部17は、問題行動の内容として禁止用語を使用した問題発言、ユーザ本人又は第三者である別のユーザとの間のゲーム、SNS等のサービスの内部でのトラブル、ユーザ本人又は第三者である別のユーザからの苦情申立て、ゲーム、SNS等のサービスの運営主体による警告等の処分、ユーザ本人又は第三者である別のユーザとの間の実生活上のトラブル等を設定し、個々の他のユーザに関して、これらの問題行動の有無及び頻度を把握する。公開レベル判定部17は、問題行動の内容についてあらかじめ重要度に応じた係数である問題係数を割り当てて(例えば、問題発言は0.5、運営主体による警告等の処分は3.0、実生活上のトラブルは10.0等)、各問題行動に関する問題係数と各問題行動の頻度の乗算結果の総和である問題評価値を導出する。公開レベル判定部17は、導出した問題評価値の高い順に、他のユーザの問題行動レベルをランク付けする機能を有し、例えば、公開レベル判定部17は、問題評価値が第1の閾値以上の場合に「高」とランク付けし、第1の閾値未満、第2の閾値以上の場合に「中」とランク付けし、第2の閾値未満の場合に「低」とランク付けする。
また、公開レベル判定部17は、交流分析部14の分析結果に基づき、公開レベルを高く設定するべき他のユーザを判定する。公開レベル判定部17は、交流分析部14の分析結果の中から、ユーザによる他のユーザに対する交流活動の内容及び頻度を抽出して交流レベルの判定を行うこととする。例えば、公開レベル判定部17は、交流活動の内容としてユーザが他のユーザとゲーム内にて一緒に行動したこと、ゲーム、SNS等のサービスにて他のユーザに対しメール、メッセージ等を送信したこと、他のユーザの作成コンテンツ等に対し「いいね」等の評価を行うこと、他のユーザの作成コンテンツ等に関し第三者である別のユーザに「シェア」等の紹介行為を行うこと、「フォロー」等の設定により他のユーザのアカウントの情報を継続的に追跡すること、等を設定し、個々の他のユーザに関して、ユーザによるこれらの交流活動の有無及び頻度を把握する。公開レベル判定部17は、交流活動の内容についてあらかじめ重要度に応じた係数である交流係数を割り当てて(例えば、「いいね」等の評価は1.0、メール、メッセージの送信は4.0、ゲーム内での一緒の行動は6.0等)、各交流活動に関する交流係数とその頻度の乗算結果の総和である交流評価値を導出する。
さらに、公開レベル判定部17は、問題評価値のランクと交流評価値に基づき、ユーザの3次元アバターの公開レベルを判定する。具体的には、公開レベル判定部17は、問題評価値のランクが「高」の場合は、総合評価値を最低値とした上で公開レベルを判定する。また、公開レベル判定部17は、問題評価値のランクが「低」の場合は、交流評価値の値をそのまま総合評価値とした上で公開レベルを判定する。さらに、公開レベル判定部17は、問題評価値のランクが「中」の場合は、交流評価値に対し問題評価値による補正処理を行ったものを総合評価値とした上で公開レベルを判定する。より具体的には、例えば、公開レベル判定部17は、交流評価値に対し、問題評価値に所定の係数を乗算した値を控除することで、総合評価値を導出する。
公開レベル判定部17は、総合評価値に基づき公開レベルを判定する。ここで、公開レベルは、公開アバター調整部7によって調整されるレベルと整合するよう設定され、例えば公開アバター調整部7が、10段階にわたってユーザの3次元アバターを調整する機能を有する場合は、公開レベルも10段階の範囲で設定される。なお、後述のとおり公開アバター調整部7が3次元アバターを連続的に調整する(調整レベルを無限段階とする)場合には、公開レベルについても連続的な値に設定することとしてよい。
公開レベルと総合評価値の関係は、例えば、総合評価値が0以上、5.0未満の場合は公開レベル0、総合評価値が5.0以上、10.0未満であれば公開レベル1、・・・、総合評価値が100.0以上であれば公開レベル10のように設定し、総合評価値が高いほど公開レベルも高くなる(ユーザの3次元アバターをありのままに公開する)扱いとする。
公開アバター調整部7は、公開レベル判定部17にて判定された公開レベルに応じて、他のユーザに対する、ユーザの3次元アバターの開示態様を調整するためのものである。例えば3次元アバターの内容がユーザの姿形を忠実に再現したもののように実際のユーザの外見的特徴を具備するものであった場合、プライバシー保護の観点から、他のユーザ全てに対して3次元アバターをそのままの状態で公開することは好ましくない。また、ユーザの姿形以外を表現した3次元アバターの場合であっても、ユーザ自身を指標するデザインについて行動面で好ましくない他のユーザや交流関係が疎遠である他のユーザに対する公開が好ましくない場合も存在しうる。
そのため、公開アバター調整部7は、公開レベル判定部17にて判定された公開レベルに基づき、公開レベルが高いほどユーザの3次元アバターの特徴部分を正確に開示する一方、公開レベルが低いほど特徴部分を抽象化、曖昧化したものを開示するよう、3次元アバターの公開態様を調整する機能を有する。「特徴部分」とは、主に頭部さらには目、鼻、口、眉毛等の顔面形状を意味するところ、これ以外の部位、例えば全体的な体型を特徴部分とすることも可能である。また、ユーザがあらかじめ指定した部位を特徴部分としてもよいし、部位を固定せずに、あらゆる部位のうち平均的な3次元アバターの形状から一定程度逸脱する部位を特徴部分として扱う態様としてもよい。
特徴部分の抽象化、曖昧化の具体的態様としては、例えば、最も高い公開レベルでは一切の処理を行わず、公開レベルが低下するにつれて特徴部分の解像度を低下させ、最も低い公開レベルではいわゆる「モザイク処理」のように特徴部分の詳細を一切表示させないこととする。他にも、最も高い公開レベルでは一切の処理を行わず、公開レベルが低下するにつれて特徴部分の形状を徐々に他の人物(実在の人物である必要はない)の特徴部分に変化させていき、最も低い公開レベルでは特徴部分の形状が他の人物のものと同一になるよう調整する態様としてもよい。さらに、公開レベルが低下するにつれて、目にガラスが透明な眼鏡、やや色味の入った眼鏡、徐々に色が濃くなるサングラスを付加し、口には徐々に色濃くなるマスクを付加する等の態様も効果的である。
アバターデータ主力部8は、基本アバター及び変形アバター再生部5にて再生された変形アバターに対し公開レベルに応じた開示態様の調整処理を施したデータを外部に出力するためのものである。アバターデータ出力部8は、特定のゲーム、SNS等のサービスに対し、公開対象となる他のユーザの情報と紐づける形にて3次元アバターに関するデータを出力してもよいし、ゲーム、SNS等のサービスとAPI(Application Programming Interface)の仕組みを介して連携することでデータを供給することとしてもよい。
次に、本実施の形態にかかる3次元画像管理装置の動作のうち、変換形式選択部2の動作と、公開レベル設定部6の動作について説明する。図2は、変換形式選択部2の動作を説明するためのフローチャートである。図2に示すとおり、変換形式選択部2は、まず属性分析部10によって3次元アバターに対応するユーザの属性を分析する(ステップS101)。属性分析部10は、公開情報等に基づき、ユーザの性別、年齢、国籍、学歴、職歴等のユーザ本人に関する情報を取得する。
そして、データ形式判定部12によって、属性においてユーザと共通性を有する他のユーザを抽出し(ステップS102)、当該「他のユーザ」が利用するゲーム、SNS等のサービスにて使用される3次元アバターのデータ形式を判定する(ステップS103)。
その後、行動履歴分析部11によって、ユーザのインターネット上における行動履歴を分析し(ステップS104)、データ形式判定部12によって、行動履歴の分析結果に基づきユーザがどのゲーム、SNS等のサービスに関心を寄せているかを判定してそのゲーム、SNS等のサービスにて使用される3次元アバターのデータ形式を判定する(ステップS105)。最後に、データ形式判定部12によって、ステップS103、S105にて判定されたデータ形式に関する情報が、差分データ生成部3に対し出力される(ステップS106)。
次に、公開レベル設定部6の動作について説明する。図3は、公開レベル設定部6の動作を説明するためのフローチャートである。まず、行動分析部15によって、他のユーザの行動分析を行う(ステップS201)。そして、公開レベル判定部17によって、行動分析結果に基づき当該「他のユーザ」における問題行動の有無及び頻度に応じて、他のユーザの問題評価値を導出し、問題評価値のランクを高、中、低の3段階に分類する(ステップS202)。問題評価値のランクが高の場合はステップS203に移行し、中の場合はステップS204に移行し、低の場合はステップS205に移行する。
他のユーザの問題評価値のランクが高の場合は、公開レベル設定部6によって、当該他のユーザに対する公開レベルが最低値に設定される(ステップS203)。
他のユーザの問題評価値のランクが低の場合は、さらに交流分析部14によって、ユーザの、当該他のユーザに対する交流活動の分析を行う(ステップS204)。そして、公開レベル判定部17によって、交流活動の分析結果に基づき、交流活動の内容及び頻度に応じた交流評価値を導出し(ステップS205)、交流評価値の値をそのまま総合評価値とする(ステップS206)。
他のユーザの問題評価値のランクが中の場合は、さらに交流分析部14によって、ユーザの、当該他のユーザに対する交流活動の分析を行う(ステップS207)。そして、公開レベル判定部17によって、交流活動の分析結果に基づき、交流活動の内容及び頻度に応じた交流評価値を導出し(ステップS208)、問題評価値に所定の係数を乗算した値を交流評価値から減算した値を総合評価値とする(ステップS209)。
その後、公開レベル判定部17は、総合評価値に基づき公開レベルを設定し(ステップS210)、以上の処理を全ての「他のユーザ」について繰り返す。全ての「他のユーザ」について処理が完了したら(ステップS211、Yes)、処理を終了する。
次に、本実施の形態にかかる3次元画像管理装置の利点について説明する。まず、本実施の形態にかかる3次元画像管理装置は、基本的な3次元アバター(基本アバター)のみならず、各ゲーム、SNS等のサービスに応じて個別に設定されるデータ形式に応じた変形アバターを用意することにより、多数のゲーム、SNS等のサービスに対し3次元アバターを使用できるという利点を有する。3次元アバターのデータ形式には統一規格がなく、現段階では、ゲームごと、SNSごとに個別に異なるデータ形式が採用されることも珍しくない。このようなケースでは、基本アバターのみ制作してもそのままゲーム、SNS等のサービスに使用できないという問題が生じていたが、本実施の形態にかかる3次元画像管理装置によれば、異なるデータ形式からなる変形アバターを変形アバター再生部5にて再生・出力できることから、様々なゲーム、SNS等のサービスに対しても3次元アバターを使用できるという利点が生じる。
また、本実施の形態にかかる3次元画像管理装置では、異なるデータ形式からなる変形アバターをそのまま保存するのではなく、基本アバターのデータと異なるデータ部分である差分データのみ保存する構成としている。かかる構成を採用することにより、3次元画像管理装置にて保存するデータ量を削減できるという利点が生じる。画像データは一般にデータ量が多く、3次元かつ今後さらなる高精細化が予想される3次元アバターのデータ量は大量となることが予想されるところ、本実施の形態にかかる3次元画像管理装置では、差分データのみ保存する形式とすることで、データ保存の負荷が大幅に削減することが可能となる。
さらに、本実施の形態では変形アバターを使用するゲーム、SNS等のサービスを選択する際に、ユーザの属性と共通する属性の他のユーザの多数が使用するゲーム、SNS等のサービスとすることで、効率よく、変形アバターを選択できるという利点が生じる。若者同士、女性同士等共通する属性のユーザにおいては利用するゲーム、SNS等のサービスの傾向も共通性を有することから、属性にて共通する他のユーザの多数が使用するゲームのデータ形式に適合する差分データを用意することで、効率よく、ユーザが利用するゲーム、SNS等のサービスにて使用される3次元アバターのデータを用意することが可能となる。
また、本実施の形態ではユーザの行動履歴を分析し、ゲーム、SNS等のサービスと関連付けられるコンテンツへのアクセス状況に基づき、ユーザがどのようなゲーム、SNS等のサービスに関心があるかを判断し、当該ゲーム、SNS等のサービスにて使用される変形アバターに関する差分データを生成することとしている。ユーザ本人の行動履歴に基づき関心対象を把握することにより、効率よく、ユーザが利用するゲーム、SNS等のサービスにて使用される3次元アバターのデータを用意することが可能となる。
さらに、本実施の形態にかかる3次元画像管理装置は、ゲーム、SNS等のサービスで使用するユーザ本人の3次元アバターの公開レベルを調整可能としている。近年のオンラインゲーム等では多数のユーザがゲームの仮想世界中で協同しつつ活動等するものが増えており、3次元アバターは、当該ゲーム内においてユーザを識別し、特徴づけるためのアイコンとして重要な機能を果たしている。また、SNSは多数のユーザ間で交流が生じる性質を有するところ、SNSにおいても、3次元アバターはユーザを識別し、特徴づけるためのアイコンとして重要な機能を果たしている。
しかしながら、技術の進化により容易に3次元アバターがユーザ自身の姿形を表現できるようになるにつれて、新たな問題が生じている。すなわち、不特定多数のユーザが参加するゲーム、SNS等のサービスにおいてユーザの姿形を無防備に公開することはプライバシー保護の観点から問題がある他、ストーカー被害の標的になる、実生活上の紛争の原因となるという問題がある。そのため、本実施の形態では、個々の他のユーザとの関係において3次元アバターの公開レベルを調整可能とし、これによってプライバシー保護、紛争防止を図ることとしている。また、もっとも公開レベルを下げた場合でも3次元アバターを完全に非公開とするのではなく特徴部分のみを抽象化した3次元アバターを表示することで、ゲーム、SNS等のサービスの雰囲気を損なわずにプライバシー保護等を実現できるという利点を有している。特に、特徴部分を他の人物等の特徴部分に置き換える態様や、サングラスやマスク等の装身具により特徴部分を隠す態様とした場合、他のユーザは、公開レベルを下げられていることすら認識せずにゲーム、SNS等のサービスを利用できることから、プライバシー保護等を行いつつもゲーム、SNS等のサービスの世界観を損なうことなくユーザがこれらを利用できるという利点が生ずる。
さらに、本実施の形態では、3次元アバターの公開レベルを公開又は非公開の二択とせず、他のユーザにおける問題行動のレベルや、ユーザと他のユーザの交流レベルに応じて公開レベルを3以上の複数のもの、さらにはレベル分けを無限にした連続的な公開レベルの設定を可能としている。公開レベルを細分化することによって、極めて親密な他のユーザとの関係においては3次元アバターの公開レベルを最大(=特徴部分を抽象化することなく表示)とし、やり取りはあるもののそれほど親密ではない他のユーザとの関係では公開レベルを中程度(ある程度特徴部分を抽象化する)といったきめ細やかな対応ができるという利点を有する。
また、行動履歴分析部11が、インターネット上の行動履歴ではなく、ユーザの実生活における行動履歴を分析することとしてもよい。例えば、実生活におけるウォーキング、ジョギング、フィットネスアプリケーションによる運動等の有酸素運動の量あるいはこれらから推測される消費カロリーに応じて体型を変化させたアバターからなる変形アバターを想定し、これにあわせて差分データ生成部3が差分データを生成することとしてもよい。
本発明は、3次元アバター等の3次元画像の管理において、異なるデータ形式のものを適切に生成管理する技術として利用可能である。
1 基本アバター生成部
2 変換形式選択部
3 差分データ生成部
4 アバターデータベース
5 変形アバター再生部
6 公開レベル設定部
7 公開アバター調整部
8 アバターデータ出力部
10 属性分析部
11 行動履歴分析部
12 データ形式判定部
14 交流分析部
15 行動分析部
17 公開レベル判定部

Claims (6)

  1. 複数のユーザが参加する1以上のサービスにて使用され、3次元画像によって形成されるユーザ識別用アバターのデータを管理する3次元画像管理装置であって、
    ユーザ識別用アバターを使用するユーザの属性を分析する属性分析手段と、
    前記ユーザの行動履歴を分析する行動履歴分析手段と、
    前記属性分析手段によって分析された属性及び前記行動履歴分析手段によって分析された行動履歴に基づき前記ユーザに適した前記サービスを選択し、前記サービスにて使用されるユーザ識別用アバターのデータ形式を判定するデータ形式判定手段と、
    基本アバターを構成するデータと、前記基本アバターに基づき生成され前記データ形式判定手段によって判定されたデータ形式からなる3次元画像である変形アバターを構成するデータとの間の相違部分である差分データを生成する差分データ生成手段と、
    前記基本アバターを構成するデータ及び前記差分データを保存するデータ保存手段と、
    前記基本アバターを構成するデータ及び前記差分データに基づき前記変形アバターを再生する変形アバター再生手段と、
    前記基本アバター及び/又は前記変形アバターをユーザ識別用アバターとして出力するアバター出力手段と、
    を備えたことを特徴とする3次元画像管理装置。
  2. 前記データ形式判定手段は、前記属性分析手段によって分析された前記ユーザの属性と共通性を有する属性を備えた他のユーザが利用するサービスと、前記行動履歴分析手段によって分析された前記ユーザの行動履歴から前記ユーザが関心を抱くと判定したサービスとを前記サービスとして選択することを特徴とする請求項1記載の3次元画像管理装置。
  3. 前記アバター出力手段から出力する前記ユーザ識別用アバターの公開レベルを設定する公開レベル設定手段と、
    公開レベルに応じて前記ユーザ識別用アバターの特徴部分に対し抽象化処理を行う公開アバター調整手段と、
    をさらに備えたことを特徴とする請求項1又は2記載の3次元画像管理装置。
  4. 複数のユーザが参加する1以上のサービスにて使用され、3次元画像によって形成されるユーザ識別用アバターのデータを管理する3次元画像管理方法であって、
    ユーザ識別用アバターを使用するユーザの属性を分析する属性分析ステップと、
    前記ユーザの行動履歴を分析する行動履歴分析ステップと、
    前記属性分析ステップにおいて分析された属性及び前記行動履歴分析ステップにおいて分析された行動履歴に基づき前記ユーザに適した前記サービスを選択し、前記サービスにて使用されるユーザ識別用アバターのデータ形式を判定するデータ形式判定ステップと、
    基本アバターを構成するデータと、前記基本アバターに基づき生成され前記データ形式判定ステップにおいて判定されたデータ形式からなる3次元画像である変形アバターを構成するデータとの間の相違部分である差分データを生成する差分データ生成ステップと、
    前記基本アバターを構成するデータ及び前記差分データを保存するデータ保存ステップと、
    前記基本アバターを構成するデータ及び前記差分データに基づき前記変形アバターを再生する変形アバター再生ステップと、
    前記基本アバター及び/又は前記変形アバターをユーザ識別用アバターとして出力するアバター出力ステップと、
    を含むことを特徴とする3次元画像管理方法。
  5. 前記データ形式判定ステップにおいて、前記属性分析ステップにおいて分析された前記ユーザの属性と共通性を有する属性を備えた他のユーザが利用するサービスと、前記行動履歴分析ステップにおいて分析された前記ユーザの行動履歴から前記ユーザが関心を抱くと判定したサービスとが前記サービスとして選択されることを特徴とする請求項4記載の3次元画像管理方法
  6. 複数のユーザが参加する1以上のサービスにて使用され、3次元画像によって形成されるユーザ識別用アバターのデータをコンピュータに管理させる3次元画像管理プログラムであって、
    前記コンピュータに対し、
    ユーザ識別用アバターを使用するユーザの属性を分析する属性分析機能と、
    前記ユーザの行動履歴を分析する行動履歴分析機能と、
    前記属性分析機能によって分析された属性及び前記行動履歴分析機能によって分析された行動履歴に基づき前記ユーザに適した前記サービスを選択し、前記サービスにて使用されるユーザ識別用アバターのデータ形式を判定するデータ形式判定機能と、
    基本アバターを構成するデータと、前記基本アバターに基づき生成され前記データ形式判定機能によって判定されたデータ形式からなる3次元画像である変形アバターを構成するデータとの間の相違部分である差分データを生成する差分データ生成機能と、
    前記基本アバターを構成するデータ及び前記差分データを保存するデータ保存機能と、
    前記基本アバターを構成するデータ及び前記差分データに基づき前記変形アバターを再生する変形アバター再生機能と、
    前記基本アバター及び/又は前記変形アバターをユーザ識別用アバターとして出力するアバター出力機能と、
    を実現させることを特徴とする3次元画像管理プログラム。
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