JP7109915B2 - 被覆層付き滑り軸受および駆動モジュール - Google Patents

被覆層付き滑り軸受および駆動モジュール Download PDF

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Description

本発明は、被覆層付き滑り軸受および駆動モジュールに関するものである。
例えば、転がり軸受の用途として、転がり軸受の外輪で紙幣や切符などの搬送物を搬送することや、転がり軸受を移動体の車輪として接触物に沿って転がせることが知られている。この場合、外輪の外周面には搬送物や接触物との摩擦力を大きくしたり、外輪が転がり接触しながら動作する際の音(ノイズ)を低減するために、外輪にウレタンゴムを被覆することがある。
ウレタンゴムは、耐摩耗性に優れ、さらに外輪に強固に接着固定できる。外輪にウレタンゴムを装着する製造工程は以下の通りである。
まず、転がり軸受の外輪の外周面をサンドブラスト処理により粗く加工し、粗く加工した外周面に接着剤を塗布する。つぎに、転がり軸受を金型内にセットし、ウレタン原料(液体)を外周面と金型との間に流し込み、金型に圧力をかけて成形する。ついで、金型内において高温で所定の時間(硬度によるが半日から1日程度)保持する。ウレタンゴムを高温で硬化させるとともに、接着剤に高温をかけてウレタンゴムを外周面に加硫接着する。加硫接着後に、ウレタンの外周面を研磨により所定の寸法、精度に仕上げる。これにより、転がり軸受の外輪の外周面にウレタンゴムが被覆される(例えば、特許文献1参照)。
実開平6-87717号公報
しかしながら、従来の転がり軸受では以下のような課題がある。
すなわち、金型内でウレタンゴムを長時間にわたり硬化させる必要があり、外輪の外周面への接着剤の塗布に時間がかかり、ウレタンゴムの硬化後にウレタンの外周面を研磨により所定の寸法、精度に仕上げる必要がある。
よって、ウレタンゴムが外周面に被覆された転がり軸受を大量生産する場合には、ウレタンゴムを外周面に被覆するための設備を多数備える必要があり、設備費が嵩む。また、外輪の外周面をサンドブラストで粗く加工する工程や、粗く加工した外周面に接着剤を塗布する工程が必要である。このため、ウレタンゴムが被覆された転がり軸受を、安価で大量に製造することは難しい。
本発明は、このような事情に考慮してなされたもので、その目的は、大量の製品を安価に製造できる被覆層付き滑り軸受および駆動モジュールを提供することである。
上記の課題を解決するために本発明の一態様にかかる被覆層付き滑り軸受は、円筒状に形成された軸受面を有する滑り軸受と、前記滑り軸受の径方向外側において前記滑り軸受の軸線と同軸上に形成され、熱可塑性エラストマーが射出成形された第一の被覆層と、前記滑り軸受の外周面と第一の被覆層との間に介在された第二の被覆層と、を備え、前記第二の被覆層は、前記滑り軸受よりも軟らかい材料で形成され、前記第一の被覆層は、前記第二の被覆層よりも硬い材料で形成されている、ことを特徴とする。
この構成によれば、例えば、滑り軸受が樹脂材で形成されている場合、滑り軸受の外周面に熱可塑性エラストマーの第一の被覆層が射出成形によりインサート成形される。よって、滑り軸受の外周面に第一の被覆層が熱融着により強固に溶着される。これにより、第一の被覆層が滑り軸受の外周面から脱落することを防止できる。
また、滑り軸受の外周面には、第一の被覆層が射出成形の際に熱融着により強固に固定されている。よって、従来必要とされていた、サンドブラスト加工工程や、接着剤による塗布工程を不要にできる。これにより、滑り軸受を、安価で大量に製造することができる。
さらに、第一の被覆層が滑り軸受の外周面に熱融着により強固に固定されている。これにより、第一の被覆層で紙幣や切符などの搬送物を搬送する場合や、滑り軸受を移動体の車輪として接触物に沿って転がせる場合に、第一の被覆層で音(ノイズ)を低減できる。
この構成によれば、滑り軸受の外周面と第一の被覆層との間に第二の被覆層を介在することにより、第一の被覆層を第二の被覆層を介して滑り軸受の外周面に強固に固定することが可能になる。すなわち、第二の被覆層として、滑り軸受と第一の被覆層との両部材に対して熱融着性に優れた材料を選択できる。よって、滑り軸受の外周面に第二の被覆層を熱融着により強固に固定できる。また、第二の被覆層の外周面に第一の被覆層を熱融着により強固に固定できる。これにより、第一の被覆層を第二の被覆層を介して滑り軸受の外周面に強固に固定できる。
この構成によれば、滑り軸受と第一の被覆層との間に第二の被覆層が介在されている。また、第二の被覆層を滑り軸受よりも軟らか材料で形成した。さらに、第一の被覆層を第二の被覆層よりも硬い材料で形成した。第一の被覆層を第二の被覆層よりも硬い材料で形成することにより、第一の被覆層の耐摩耗性、耐久性を確保することができる。
一方、第二の被覆層を、滑り軸受や第一の被覆層よりも軟らかい材料で形成することにより、被覆層付き滑り軸受を駆動する際に、第二の被覆層で音(ノイズ)の発生を抑えることができ、音(ノイズ)の低減を図ることができる。
上記態様において、前記滑り軸受は、ポリカーボネート、ABS樹脂、あるいは、ポリカーボネート、ABS樹脂のアロイ材のプラスチックで形成されていてもよい。
この構成によれば、滑り軸受をプラスチックで形成した。よって、滑り軸受のプラスチックを非晶性プラスチックすることができる。非晶性プラスチックは、熱可塑性エアラストマーに対して熱融着性に優れた性質を備えている。よって、熱可塑性エラストマーの第一の被覆層を射出成形する際に、熱可塑性エラストマーの第一の被覆層を滑り軸受の外周面に良好に熱融着させることができる。これにより、滑り軸受の外周面に第一の被覆層を一層強固に固定できる。
上記態様において、前記第一の被覆層が形成される前記滑り軸受および前記第二の被覆層の一方の外周面には、軸方向の中央で、径方向外側に膨出する凸部を有してもよい。
この構成によれば、第二の被覆層の外周面に凸部が形成され、外周面の凸部に第一の被覆層が熱融着される。よって、第一の被覆層が凸部に係合して、第一の被覆層が第二の被覆層の外周面から剥がれることを凸部で防止できる。これにより、第一の材料層が第二の被覆層の外周面から脱落することを確実に防止できる。
上記態様において、前記第一の被覆層は、ゲートから充填される熱可塑性エラストマーで形成され、前記ゲートは、前記第一の被覆層の内周面における最外周と外周面における最外周の間の距離である前記第一の被覆層の肉厚寸法より大きな開口に形成され、前記第一の被覆層と前記第二の被覆層との両方に軸線方向で重なるように配置されてもよい。
この構成によれば、第一の被覆層の肉厚寸法よりゲートを大きく開口させた。さらに、ゲートを第二の被覆層と第一の被覆層との両方に軸線方向で重なるように配置させた。これにより、第一の被覆層の肉厚寸法を小さくした場合でも、第一の被覆層を良好に成形できる。
さらに、第二の被覆層の被覆外周部に大きな圧力で熱可塑性エラストマーを充填することができる。これにより、第二の被覆層と第一の被覆層との両層の密着力を高めることができる。
上記の課題を解決するために本発明の一態様にかかる駆動モジュールは、前記被覆層付き滑り軸受を備えたことを特徴とする。
この構成によれば、上述の被覆層付き滑り軸受を駆動モジュールに備えることにより、耐久性を確保できるとともに低コストの駆動モジュールとすることができる。
この発明の一態様によれば、滑り軸受に第一の被覆層を熱可塑性エラストマーの射出成形で形成するようにした。これにより、被覆層付き滑り軸受を、安価で大量に製造することができる。
本発明の第1実施形態に係る被覆層付き滑り軸受を示す断面図である。 本発明の第一実施形態に係る第一の被覆層にチタン酸カリウム繊維を含有させた状態の特性を示すグラフである。 本発明の第1実施形態に係る被覆層付き滑り軸受の第1変形例を示す断面図である。 本発明の第1実施形態に係る軸受の第2変形例を示す側面図である。 本発明の第1実施形態に係る被覆層付き滑り軸受を備えた移動体を示す側面図である。 本発明の第2施形態に係る被覆層付き滑り軸受を示す断面図である。 本発明の第3施形態に係る被覆層付き滑り軸受を示す断面図である。 本発明の第4実施形態に係る被覆層付き滑り軸受を示す断面図である。 本発明の第5実施形態に係る被覆層付き滑り軸受を示す断面図である。 本発明の一実施形態に係る変形例を示す断面図である。
以下、本発明に係る実施形態について図面を参照して説明する。
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態に係る被覆層付き滑り軸受10の断面図である。
図1に示すように、被覆層付き滑り軸受10は、滑り軸受12と、第一の被覆層14とを備える。
滑り軸受12は、円筒状に形成された軸受面16と、外周面17とを有する。軸受面16は、滑り軸受12の内周面で円弧状に形成され、支持軸19に回転自在に嵌合されている。滑り軸受12は、支持軸19を軸にして回転自在に支持されている。外周面17は、軸受面16に対して、滑り軸受12の径方向外側に一定の間隔をおいて形成されている。
軸受面16および外周面17は、滑り軸受12の軸線Oに対して同軸上に形成されている。
滑り軸受12は、例えばプラスチックとして、硬質プラスチック(非晶性プラスチック)で形成されている。非晶性プラスチックとしては、ポリカーボネート、ABS樹脂、あるいは、ポリカーボネート、ABS樹脂のアロイ材などが好ましい。
滑り軸受12を、例えば硬質プラスチックで形成することにより、支持軸19に対する軸受面16の耐摩耗性を確保できる。
この硬質プラスチックにはポリテトラフルオロエチレン(4フッ化、PTFE)などの固体潤滑材が添加されることが望ましい。
滑り軸受12の外周面17に第一の被覆層14が形成されている。第一の被覆層14は、射出成形によるインサート成形により滑り軸受12の外周面17に熱融着されている。第一の被覆層14は、一定の厚さ寸法T1で環状に形成されている。また、第一の被覆層14は、幅寸法が滑り軸受12の幅寸法と同一に設定されている。
第一の被覆層14は、滑り軸受12の外周面17に熱可塑性エラストマー(TPE)で射出成形されている。熱可塑性エラストマーは、滑り軸受12の材料となる非晶性プラスチックとの熱融着性に優れている。
熱可塑性エラストマーとしては、スチレン系(TPS)、オレフィン系(TPO)、塩ビ系(PPVC)、ウレタン系(TPU)、ポリエステル系(TPEE)が適用可能である。機械的強度、耐摩耗性の観点からウレタン系(TPU)、ポリエステル系(TPEE)、スチレン系(TPS)が好ましい。さらに好ましい熱可塑性エラストマーとしてポリエステル系(TPEE)が挙げられる。
ウレタン系(TPU)は、耐摩耗性に最も優れるが成形性に問題があり、吸湿性が高く充分な乾燥が必要である。さらに、アニール処理も必要であり、製造に時間がかかるとともに成形精度にも問題がある。また、ウレタン系は、機械的強度や耐摩耗性が熱可塑性エラストマー中で最も優れている。このため、ウレタン系は、被覆層18に機械的強度や耐摩耗性の特性が必要な場合に使用される。
ポリエステル系(TPEE)は、ウレタンを除く熱可塑性エラストマーのなかでは耐摩耗性、機械的強度が最もすぐれるとともに、硬質プラスチックとの熱融着性にも優れている。また、ポリエステル系(TPEE)は、吸湿性も低く、成形性も良好なため被覆層18の材料として最適である。
ここで、第一の被覆層14の熱可塑性エラストマーとしては、ポリエステル系(TPEE)が好ましい。ポリエステル系は、耐摩耗性、機械的強度が優れるとともに、硬質プラスチック(すなわち、滑り軸受12)と熱融着性に優れている。
熱融着とは、例えば、第一の被覆層14の熱可塑性エラストマーが加熱により溶融して硬質プラスチック(滑り軸受12の外周面17)に付着することをいう。
よって、2色成形時に効果を発揮する。また、また、ポリエステル系(TPEE)は、吸湿性も低く、成形性も良好なため被覆層付き滑り軸受10の第一の被覆層14の材料として最適である。
ここで、滑り軸受12が硬質プラスチック(非晶性プラスチック)で形成されている。非晶性プラスチックは、第一の被覆層14の熱可塑性エアラストマーに対して熱融着性に優れた性質を備えている。よって、熱可塑性エラストマーの第一の被覆層14を射出成形する際に、熱可塑性エラストマーの第一の被覆層14を滑り軸受12の外周面17に良好に熱融着させることができる。これにより、滑り軸受12の外周面17に第一の被覆層14を一層強固に固定できる。
また、音(ノイズ)を抑えるという観点から、第一の被覆層14のデュロ硬度Aは75~95が望ましい。例えば、デュロ硬度Aを92とすることにより、音(ノイズ)を良好に抑え、かつ、第一の被覆層14の機械的強度や耐摩耗性を良好に確保するという観点から特に好ましい。デュロ硬度Aが75未満であると、第一の被覆層14の機械的強度や耐摩耗性が問題となることが考えられる。
被覆層付き滑り軸受10によれば、滑り軸受12は、例えば硬質プラスチック(非晶性プラスチック)で形成されている。滑り軸受12の外周面17に熱可塑性エラストマーの第一の被覆層14が射出成形によりインサート成形される。
よって、滑り軸受12の外周面17に第一の被覆層14が熱融着により強固に溶着される。これにより、第一の被覆層14が滑り軸受12の外周面17から脱落することを防止できる。
また、滑り軸受12の外周面17には、第一の被覆層14が射出成形の際に熱融着により強固に固定されている。よって、従来必要とされていた、サンドブラスト加工工程や、接着剤による塗布工程を不要にできる。これにより、滑り軸受を、安価で大量に製造することができる。
ところで、第一の被覆層14が熱可塑性エラストマーで形成される場合には、第一の被覆層14は滑り軸受12の外周面17に射出成形によりインサート成形される。第一の被覆層14を射出成形するために金型が用いられ、金型のゲートG1は、第一の被覆層14の被覆側面14aに相当する位置に配置される。溶融された熱可塑性エラストマーがゲートG1から金型の内部(キャビティ)に充填されることにより、滑り軸受12の外周面17に第一の被覆層14がインサート成形される。
金型のゲートG1を第一の被覆層14の被覆側面14aに相当する位置に設けることにより、熱可塑性エラストマーの充填個所を第一の被覆層14の被覆外周面18からずらすことができる。
また、金型のパーティングラインPLは、例えば滑り軸受12の軸線O方向において第一の被覆層14の被覆側面14aに位置させる。被覆側面14aは、被覆外周面18に対して被覆外周面18の一端18aにおいて凹部に形成されている。パーティングラインPLは、被覆外周面18からずらした位置に配置されている。
このように、ゲートG1やパーティングラインPLを被覆外周面18からずらすことにした。よって、熱可塑性エラストマーをゲートG1から金型内に充填させる際に生じるバリや、パーティングラインPLにより生じるバリなどが被覆外周面18に生じさせないようにできる。これにより、被覆外周面18からバリを除去する後加工を不要にできる。
ここで、被覆層付き滑り軸受10は、第一の被覆層14を滑り軸受12の外周面17に溶着することにより、第一の被覆層14を滑り軸受12の外周面17に接着剤で接着する必要がない。第一の被覆層14と滑り軸受12の外周面17との間に接着剤を介在させないことにより次の効果が得られる。
すなわち、小型の被覆層付き滑り軸受の場合、例えば、第一の被覆層を滑り軸受の外周面に接着剤で接着すると接着剤の塗布ムラにより、接着剤を滑り軸受の外周面に均一の厚さ寸法に塗布できないおそれがある。一方、小型の被覆層付き滑り軸受の場合、第一の被覆層の厚さ寸法が1.0mmより小さくなることが考えらえる。この状態において、接着剤が滑り軸受の外周面に均一の厚さ寸法に塗布されていない場合、第一の被覆層の硬度が不均一になることが考えられる。
このため、第一の被覆層が被覆された小型の被覆層付き滑り軸受で搬送物を搬送する場合や、第一の被覆層を接触物に沿って転がり動作させる場合に、音(ノイズ)が発生したり、トルクムラの原因となるおそれがある。
これに対して、第一の被覆層14を滑り軸受12の外周面17に溶着することにより、接着剤を不要にできる。これにより、被覆層付き滑り軸受10が小型で第一の被覆層14の厚さ寸法が1.0mmより小さくなった場合でも、第一の被覆層14の硬度を全周において均一に保つことが可能になる。
これにより、被覆層付き滑り軸受10を小型に形成した場合でも、搬送物を被覆層付き滑り軸受10で搬送する場合や、接触物に沿って被覆層付き滑り軸受10を転がり動作させる際に、音(ノイズ)の発生や、トルクムラの原因を抑えることができる。
なお、第1実施形態では、第一の被覆層14を滑り軸受12の外周面17に溶着のみで設ける例について、説明するが、これに限らない。その他の例として、被覆層付き滑り軸受10の用途やその材質によっては、例えば溶着に接着剤を併用させて第一の被覆層14を滑り軸受12の外周面17に設けてもよい。
なお、第1実施形態では、滑り軸受12を、例えば硬質プラスチック(非晶性プラスチック)で形成する例について説明したが、これに限らない。その他の例として、滑り軸受12を、例えば金属材を焼結させて形成したものを用いても構わない。金属材の焼結で形成された滑り軸受の軸受面(表面)は粗く形成される。この軸受面の凹部に溶融した熱可塑性エラストマーが溶け込み、アンカー効果により熱可塑性エラストマーを軸受面に強固に固着できる。
ここで、例えば、第一の被覆層14の摩耗量を確保するために、表1、図2に示すように、熱可塑性エラストマーにチタン酸カリウム繊維を含有することも可能である。
表1は本発明の第一の被覆層14にチタン酸カリウム繊維を含有させた状態の特性を示す表である。図2は第一の被覆層14にチタン酸カリウム繊維を含有させた状態の特性を示すグラフである。
表1、図2において、チタン酸カリウム繊維を含有しない熱可塑性エラストマー(ポリエステル系(TPEE))をエラストマー(単体)として示す。チタン酸カリウム繊維を10wt%含有した熱可塑性エラストマーをエラストマー(10wt%)として示す。
また、チタン酸カリウム繊維を20wt%含有した熱可塑性エラストマーをエラストマー(20wt%)として示す。チタン酸カリウム繊維を30wt%含有した熱可塑性エラストマーをエラストマー(30wt%)として示す。
Figure 0007109915000001
表1、図2において、エラストマー(単体)、エラストマー(10wt%)、エラストマー(20wt%)、エラストマー(30wt%)の特性を示す。
熱可塑性エラストマーにチタン酸カリウム繊維を10wt%、20wt%、30wt%含有することにより、引張り強さを12Mpaから13MPa,18MPa,23MPaと高くできる。
また、曲げ強さを4MPaから7MPa,9MPa,16MPaと高くできる。さらに、曲げ弾性率を0.05GPaから0.13GPa,0.21GPa,0.44GPaと高くできる。
また、図2のグラフに、熱可塑性エラストマー単体、熱可塑性エラストマーにチタン酸カリウム繊維を10wt%、20wt%、30wt%含有した状態の摩耗量やデュロ硬度Aを示す。図2、表1に示すように、熱可塑性エラストマーにチタン酸カリウム繊維を10wt%、20wt%、30wt%含有した状態において、熱可塑性エラストマーのデュロ硬度Aを94から96,97,98と略同様に確保できる。
さらに、図2、表1に示すように、熱可塑性エラストマーにチタン酸カリウム繊維を含有した状態において、熱可塑性エラストマーの摩耗量を減少させることができる。具体的には、チタン酸カリウム繊維を10wt%、20wt%、30wt%含有した状態において、熱可塑性エラストマーの摩耗量を12.5×10-3cmから10.1×10-3cm,7.0×10-3cm,3.8×10-3cmと減少させることができる。
ここで、熱可塑性エラストマーの摩耗量は、往復摺動試験により測定される。往復摺動試験条件は、相手材としてガラスプレートを選択し、荷重0.7kg、速度0.16m/sで時間20min往復摺動試験を実施する。
なお、チタン酸カリウム繊維の含有量は、被覆層付き滑り軸受10の用途に対応させて適宜選択する。
(第1変形例)
つぎに、第1実施形態の第1変形例として被覆層付き滑り軸受20を図3に基づいて説明する。
図3は、第1実施形態に係る被覆層付き滑り軸受の第1変形例を示す断面図である。
図3に示すように、被覆層付き滑り軸受20は、滑り軸受21の両側部21a,21bにグリース24を充填する構成とすることも可能である。具体的には、滑り軸受12は、両側部21a,21bに第1凹部22と、第2凹部23とが同軸上に形成されている。一例として、第1凹部22の外径は、第2凹部23の外径より小さく形成されている。
第1凹部22にグリース24が充填され、第2凹部23に摺動ワッシャ25が収納されている。第2凹部23に摺動ワッシャ25が収納されることにより、第1凹部22の開口部が摺動ワッシャ25で閉塞される。よって、第1凹部22にグリース24を蓄えた状態に保つことができる。
摺動ワッシャ25の外側には筒状の規制部26が設けられている。規制部26は、支持軸19に取り付けられている。よって、摺動ワッシャ25が規制部26により第2凹部23に保持される。
ここで、例えば、規制部26が金属の場合、摺動ワッシャ25を樹脂材で形成することが好ましい。第1凹部22にグリース24を蓄えることにより、支持軸19に対して被覆層付き滑り軸受20を一層良好に回転させることができる。
(第2変形例)
つぎに、第1実施形態の軸受10の第2変形例について説明する。
図4は、第1実施形態に係る軸受10の第2変形例を示す側面図である。
図4に示すように、第1実施形態の軸受10として、第一の被覆層14を熱可塑性エラストマーで形成する例について説明したが、その他の例として、第一の被覆層14の被覆外周面に、歯車用の複数の歯28を形成することも可能である。これにより、軸受10を歯車27として用いることが可能になる。歯車27は、例えば、遊星歯車機構の内部の小さなプラネタリギア(遊星歯車)として用いることが可能である。
歯車27は、複数の歯28が熱可塑性エラストマーで形成されている。これにより、歯車27が噛み合う際に発生する駆動音を低減することが可能である。
また、複数の歯28を形成する第一の被覆層14は、歯車27の耐摩耗性、機械的強度などを考慮してデュロ硬度Aが95を超えた熱可塑性エラストマーの使用も可能である。
つぎに、第1実施形態の被覆層付き滑り軸受10の用途の例を図5に基づいて説明する。図5は、第1実施形態に係る被覆層付き滑り軸受10を備えた移動体1を示す側面図である。
図5に示すように、例えば、被覆層付き滑り軸受10は移動体(駆動モジュール)1に取り付けて車輪として用いられている。
移動体1は、本体部2と、本体部2の両側に取り付けられた複数の被覆層付き滑り軸受10とを備えている。複数の被覆層付き滑り軸受10は、滑り軸受12が支持軸3に回転自在に支持されている。
支持軸3は本体部2に取り付けられている。滑り軸受12が支持軸3に固定されることにより、被覆層付き滑り軸受10が支持軸3に回転自在に支持されている。すなわち、複数の被覆層付き滑り軸受10は車輪として用いられる。
移動体1は、複数の被覆層付き滑り軸受10の第一の被覆層14(具体的には、被覆外周面18)が接触物5に接触された状態で配置されている。被覆層付き滑り軸受10が接触物5を転がることにより、移動体1を接触物5に沿って移動させることができる。
被覆層付き滑り軸受10に第一の被覆層14を備えているので、被覆層付き滑り軸受10が接触物5を転がりながら移動する際に、第一の被覆層14により音(ノイズ)を低減させることができる。
また、滑り軸受12の外周面17に第一の被覆層14が強固に係合されているので、滑り軸受12の外周面17から第一の被覆層14が脱落することを防止できる。
このように、移動体1に複数の被覆層付き滑り軸受10を備えることにより、耐久性を確保できるとともに低コストの移動体1を得ることができる。
図5においては、被覆層付き滑り軸受10の第一の被覆層14を接触物5に接触させた状態で回転させ、移動体1を接触物5に沿って移動させる例について説明したが、これに限らない。その他の例として、移動体1を固定状態に保持し、第一の被覆層14を接触物5に接触させて第一の被覆層14の回転により接触物5を移動させてもよい。この場合、机の引き出しにおいて引き出しを接触物5とする場合がこれに相当する。
また、その他の例として、被覆層付き滑り軸受10を走行方向が旋回する自在車に適用してもよい。被覆層付き滑り軸受10を自在車に適用することにより、移動体1の走行方向に対応させて被覆層付き滑り軸受10を旋回させることができる。
さらに、他の用途の例として、被覆層付き滑り軸受10は紙幣や切符などの搬送装置(駆動モジュール)に用いられる。すなわち、搬送装置は、一対の被覆層付き滑り軸受10の滑り軸受12が支持軸3に取り付けられて、滑り軸受12および第一の被覆層14が支持軸に回転自在に支持される。一対の第一の被覆層14は隣接して配置されている。この状態において、被覆層付き滑り軸受10が回転することにより、一対の第一の被覆層14間に紙幣や切符などが挟み込まれて搬送される。
滑り軸受12に第一の被覆層14が形成されているので、被覆層付き滑り軸受10の第一の被覆層14間に紙幣や切符などを挟み込みながら搬送する際に、第一の被覆層14により音(ノイズ)を低減させることができる。また、滑り軸受12に第一の被覆層14が強固に係合されているので、滑り軸受12の外周面17から第一の被覆層14が脱落することを防止できる。
このように、搬送装置に被覆層付き滑り軸受10を備えることにより、耐久性を確保できるとともに低コストの搬送装置を得ることができる。
つぎに、第2実施形態~第5実施形態の滑り軸受を図6~図9に基づいて説明する。なお、第2実施形態~第4実施形態の滑り軸受において、第1実施形態の被覆層付き滑り軸受10と同一、類似部材については同じ符号を付して詳しい説明を省略する。
(第2実施形態)
図6は、第2実施形態に係る被覆層付き滑り軸受30の断面図である。
図6に示すように、被覆層付き滑り軸受30は、滑り軸受32と、第二の被覆層36と、第一の被覆層14とを備える。滑り軸受32、第二の被覆層36、および第一の被覆層34は、滑り軸受32の軸線Oと同軸上に形成されている。
すなわち、滑り軸受32と第一の被覆層34との間に第二の被覆層36が介在されている。
滑り軸受32は、円筒状に形成された軸受面41と、外周部42とを有する。軸受面41は、滑り軸受32の内周面で円弧状に形成され、支持軸19に回転自在に嵌合されている。滑り軸受32は、支持軸19を軸にして回転自在に支持されている。
滑り軸受32の外周部42は、軸受凸部43と、第1軸受外周面44と、第2軸受外周面45とを有する。軸受凸部43は、外周部42の軸線O方向中央から、滑り軸受32の径方向外側に突出(膨出)されている。軸受凸部43は、軸受外周面43aと、第1軸受側面43bと、第2軸受側面43cとを有する。
軸受外周面43aは、軸受凸部43のうち、滑り軸受32の径方向外側に形成されている。軸受外周面43aは、軸受凸部43の一端側に形成されている。第2軸受側面43cは、軸受凸部43の他端側に形成されている。
滑り軸受32は、第1実施形態の滑り軸受12と同様に、例えばプラスチックとして、硬質プラスチック(非晶性プラスチック)で形成されている。非晶性プラスチックとしては、ポリカーボネート、ABS樹脂、あるいは、ポリカーボネート、ABS樹脂のアロイ材などが好ましい。
滑り軸受32を、例えば硬質プラスチックで形成することにより、支持軸19に対する軸受面41の耐摩耗性を確保できる。
この硬質プラスチックにはポリテトラフルオロエチレン(4フッ化、PTFE)などの固体潤滑材が添加されることが望ましい。
滑り軸受32の外周部42に第二の被覆層36が射出成形によりインサート成形(2色成形)されている。
第二の被覆層36は、滑り軸受32の外周部42に熱可塑性エラストマー(TPE)で射出成形(2色成形)されている。熱可塑性エラストマーは、滑り軸受32の材料となる非晶性プラスチックとの熱融着性に優れている。ここで、第二の被覆層36の熱可塑性エラストマーとしては、ポリエステル系(TPEE)が好ましい。ポリエステル系は、耐摩耗性、機械的強度が優れるとともに、硬質プラスチック(すなわち、滑り軸受32)と熱融着性に優れている。よって、2色成形時に効果を発揮する。また、また、ポリエステル系(TPEE)は、吸湿性も低く、成形性も良好なため被覆層付き滑り軸受10の第二の被覆層36の材料として最適である。
ここで、第二の被覆層36は、滑り軸受32と第一の被覆層34との間に介在されている。よって、第二の被覆層36は、滑り軸受32と第一の被覆層34との両部材に対して熱融着性に優れた材料が選択されている。これにより、第一の被覆層34は、滑り軸受32の外周部42に第二の被覆層36を介して熱融着により強固に固定されている。
また、滑り軸受32は、外周部42に軸受凸部43が形成されている。よって、第二の被覆層36の内周面47と滑り軸受32の外周部42とが凹凸状に係合されている。これにより、第二の被覆層36に力が加わった際に、第二の被覆層36の内周面47と滑り軸受32の外周部42との凹凸で第二の被覆層36が滑り軸受32の外周部42から外れないようにできる。
第二の被覆層36は、円筒状に形成されて被覆外周部51を有する。被覆外周部51は、被覆凸部52と、第1被覆外周面53と、第2被覆外周面54とを有する。被覆凸部52は、被覆外周部51の軸線O方向中央から、滑り軸受32の径方向外側に突出されている。被覆凸部52は、被覆外周面52aと、第1被覆側面52bと、第2被覆側面52cとを有する。
被覆外周面52aは、被覆凸部52のうち、滑り軸受32の径方向外側に形成されている。第1被覆側面52bは、被覆凸部52の一端側に形成されている。第2被覆側面52cは、被覆凸部52の他端側に形成されている。
第二の被覆層36の被覆外周部51に第一の被覆層34が熱融着されている。第一の被覆層34は、第二の被覆層36の被覆外周部51に円筒状に形成されている。第一の被覆層34は、第二の被覆層36の被覆外周部51に熱可塑性エラストマー(TPE)で射出成形(2色成形)されている。
第一の被覆層34の熱可塑性エラストマーとしては、第二の被覆層36と同様に、ポリエステル系(TPEE)が好ましい。
第一の被覆層34が第二の被覆層36と同様に熱可塑性エラストマーで形成されることにより、第一の被覆層34と第二の被覆層36との熱融着性が高められている。加えて、第二の被覆層36は、第一の被覆層34に対して熱融着性に優れた材料が選択されている。よって、第二の被覆層36の被覆外周部51に第一の被覆層34が熱融着により強固に固定されている。
また、第二の被覆層36の被覆外周部51に被覆凸部52が形成されている。よって、第一の被覆層34の内周面56と第二の被覆層36の被覆外周部51とが凹凸状に係合されている。これにより、第一の被覆層34に力が加わった際に、第一の被覆層34の内周面56と第二の被覆層36の被覆外周部51との凹凸で第一の被覆層34が第二の被覆層36の被覆外周部51から剥がれることを防止できる。これにより、第一の被覆層34が第二の被覆層36の被覆外周部51から脱落することを確実に防止できる。
このように、第二の被覆層36は、滑り軸受32と第一の被覆層34との両部材に対して熱融着性に優れた材料が選択されている。これにより、第一の被覆層34は、第二の被覆層36を介して滑り軸受32の外周部42に強固に固定されている。
ここで、第二の被覆層36は、滑り軸受32よりも軟らかい材料で形成されている。また、第一の被覆層34は、第二の被覆層36よりも硬い材料で形成されている。
軟らかい材料とは、曲げ弾性率、硬度(例えば、デュロ硬度A(デュロメータ硬さA))が小さい材料をいう。
硬い材料とは、曲げ弾性率、硬度(例えば、デュロ硬度A(デュロメータ硬さA))が大きい材料をいう。
このように、第二の被覆層36は滑り軸受32よりも軟らか材料で形成されている。さらに、第一の被覆層34は第二の被覆層36よりも硬い材料で形成されている。第一の被覆層34を第二の被覆層36よりも硬い材料で形成することにより、第一の被覆層34の耐摩耗性、耐久性を確保できる。
一方、第二の被覆層36を、滑り軸受32や第一の被覆層34よりも軟らかい材料で形成することにより、被覆層付き滑り軸受30を駆動する際に、第二の被覆層36で音(ノイズ)の発生を抑えることができ、音(ノイズ)の低減を図ることができる。
なお、第2実施形態では、滑り軸受32を、例えば硬質プラスチック(非晶性プラスチック)で形成する例について説明したが、これに限らない。その他の例として、滑り軸受32を、例えば金属材を焼結させて形成したものを用いても構わない。金属材の焼結で形成された滑り軸受の軸受面(表面)は粗く形成される。この軸受面の凹部に溶融した熱可塑性エラストマーが溶け込み、アンカー効果により熱可塑性エラストマーを軸受面に強固に固着できる。
また、滑り軸受32をより摺動特性の優れた材料、例えばポリアセタール(POM)、ポリアミド(PA)などの結晶性材料からなり、自己潤滑性に優れた材料で形成してもよい。このような材料は熱可塑性エラストマーとの熱融着性が思わしくはない。しかし、第二の被覆層36に熱可塑性エラストマーとの熱融着性に優れた非晶性材料を用いることで第一の被覆層34と第二の被覆層36とを強固に固定することができる。
また、滑り軸受32と第二の被覆層36とは何れもプラスチックのため互いの溶着は一般に良好である。ところで、滑り軸受32と第二の被覆層36との溶着がうまくいかないことが考えられる。この場合でも、滑り軸受32と第二の被覆層36とは何れも熱可塑性エラストマーに比べて硬質であり、成形後に第二の被覆層36が径方向内側に収縮して滑り軸受32に密着する。これにより、滑り軸受32と第二の被覆層36との互いの摩擦力により、第二の被覆層36が滑り軸受32に固定される。
第2実施形態の被覆層付き滑り軸受30によれば、第一の被覆層34が第二の被覆層36を介して滑り軸受32の外周部42に強固に固定されている。よって、従来必要とされていた、サンドブラスト加工工程や、接着剤による塗布工程を不要にできる。これにより、被覆層付き滑り軸受30を、安価で大量に製造することができる。
(第3実施形態)
図7は、第3実施形態に係る被覆層付き滑り軸受60の断面図である。なお、第3実施形態の被覆層付き滑り軸受60において、第2実施形態の被覆層付き滑り軸受30と同一、類似部材については同じ符号を付して詳しい説明を省略する。
図7に示すように、被覆層付き滑り軸受60は、第2実施形態の滑り軸受32および第二の被覆層36を滑り軸受62および第二の被覆層66に代えたもので、その他の構成は第2実施形態の被覆層付き滑り軸受30と同様である。滑り軸受62は、第2実施形態の軸受凸部43を軸受凸部63に代えたものである。
軸受凸部63は、軸受外周面63aと、第1軸受側面63bと、第2軸受側面63cとを有する。第1軸受側面63bは、第1軸受外周面44の一端44aから第1外周面63aの一端63dまで、滑り軸受62の軸線O方向の中央側から外側に向けて傾斜角θ1の傾斜状に延びている。第2軸受側面63cは、第2軸受外周面45の一端45aから第1外周面63aの他端63eまで、滑り軸受62の軸線O方向の中央側から外側に向けて傾斜角θ1の傾斜状に延びている。
第1軸受側面63bおよび第2軸受側面63cの傾斜角θ1は、90度未満に設定されている。すなわち、軸受凸部63は、滑り軸受62から径方向外側に向けて幅寸法W1が漸次大きくなるように形成されている。
第二の被覆層66は、第1側面層66aおよび第2側面層66bを有する。第1側面層66aは、第1軸受側面63bに接触するように傾斜状に形成されている。第2側面層66bは、第2軸受側面63cに接触するように傾斜状に形成されている。
よって、第二の被覆層66が冷却により収縮する際に、第1側面層66aを第1軸受側面63bに好適に食い込ませることができる。また、第2側面層66bを第2軸受側面63cに好適に食い込ませることができる。これにより、第二の被覆層66は、軸受凸部63(すなわち、滑り軸受62)に一層強固に固定されている。
また、第二の被覆層66は、軸受凸部63と同様に、被覆凸部65の第1被覆側面65b、第2被覆側面65cが傾斜状に形成されている。
よって、第一の被覆層64が冷却により収縮する際に、第1側面層64aを第1被覆側面65bに好適に食い込ませることができる。また、第2側面層64bを第2被覆側面65cに好適に食い込ませることができる。これにより、第一の被覆層64は、被覆凸部65(すなわち、第二の被覆層66)に一層強固に固定されている。
加えて、第一の被覆層64に軸線O方向の力や、第二の被覆層66からめくられる方向の力がかかった場合でも、第一の被覆層64が第二の被覆層66から剥がれ難くできる。
なお、第3実施形態に係る被覆層付き滑り軸受60においては、軸受凸部63の第1軸受側面63b、第2軸受側面63cを傾斜状に形成し、被覆凸部65の第1被覆側面65b、第2被覆側面65cを傾斜状に形成した例について説明したが、これに限らない。その他の例として、軸受凸部63、被覆凸部65のいずれか一方のみを傾斜状に形成してもよい。特に、被覆凸部65のみを傾斜状に形成することにより、第一の被覆層64を第二の被覆層66から剥がれ難くでき好ましい。
(第4実施形態)
図8は、第4実施形態に係る被覆層付き滑り軸受70の断面図である。
図8に示すように、被覆層付き滑り軸受70は、滑り軸受72と、第二の被覆層76と、第一の被覆層74とを備える。滑り軸受72、第二の被覆層76、および第一の被覆層74は、滑り軸受72の軸線Oと同軸上に形成されている。
すなわち、滑り軸受72と第一の被覆層74との間に第二の被覆層76が介在されている。
滑り軸受72は、第1実施形態の滑り軸受12と同様に、例えばプラスチックとして、硬質プラスチック(非晶性プラスチック)で形成されている。非晶性プラスチックとしては、ポリカーボネート、ABS樹脂、あるいは、ポリカーボネート、ABS樹脂のアロイ材などが好ましい。
滑り軸受72を、例えば硬質プラスチックで形成することにより、支持軸19に対する軸受面81の耐摩耗性を確保できる。
この硬質プラスチックにはポリテトラフルオロエチレン(4フッ化、PTFE)などの固体潤滑材が添加されることが望ましい。
滑り軸受72の外周面82、第1側面83、および第2側面84に第二の被覆層76が形成されている。第二の被覆層76は、射出成形によるインサート成形により滑り軸受72の外周面82、第1側面83、および第2側面84に熱融着されている。
第二の被覆層76は、第二の被覆層36と同様に、滑り軸受72の外周面82、第1側面83、および第2側面84に熱可塑性エラストマー(TPE)で射出成形(2色成形)されている。熱可塑性エラストマーは、滑り軸受72の材料となる非晶性プラスチックとの熱融着性に優れている。ここで、第二の被覆層36の熱可塑性エラストマーとしては、ポリエステル系(TPEE)が好ましい。ポリエステル系は、耐摩耗性、機械的強度が優れるとともに、硬質プラスチック(すなわち、滑り軸受32)と熱融着性に優れている。よって、2色成形時に効果を発揮する。また、また、ポリエステル系(TPEE)は、吸湿性も低く、成形性も良好なため被覆層付き滑り軸受70の第二の被覆層76の材料として最適である。
ここで、第二の被覆層76は、滑り軸受72と第一の被覆層74との間に介在されている。よって、第二の被覆層76は、滑り軸受72と第一の被覆層74との両部材に対して熱融着性に優れた材料が選択されている。これにより、第一の被覆層74は、滑り軸受72の外周面82、第1側面83、および第2側面84に第二の被覆層36を介して熱融着により強固に固定されている。
第二の被覆層76は、第1壁部86、第2壁部87を有する。第1壁部86は滑り軸受72のうち第1側面83の一部に熱融着されている。第2壁部87は滑り軸受72のうち第2側面84の一部に熱融着されている。よって、第二の被覆層76と滑り軸受72とが凹凸状に係合されている。これにより、第二の被覆層76に力が加わった際に、第二の被覆層76と滑り軸受72との凹凸で第二の被覆層76が滑り軸受72から外れないようにできる。
第二の被覆層76は、円筒状に形成されて被覆外周部91を有する。被覆外周部91は、第2実施形態の被覆外周部51と同様に、被覆凸部92と、第1被覆外周面93と、第2被覆外周面94とを有する。被覆凸部92は、被覆外周部91の軸線O方向中央から、滑り軸受72の径方向外側に突出(膨出)されている。被覆凸部92は、被覆外周面92aと、第1被覆側面92bと、第2被覆側面92cとを有する。
第二の被覆層76の被覆外周部91に第一の被覆層74が熱融着されている。第一の被覆層74は、第二の被覆層76の被覆外周部91に円筒状に形成されている。第一の被覆層74は、第二の被覆層76の被覆外周部91に熱可塑性エラストマー(TPE)で射出成形(2色成形)されている。
第一の被覆層34の熱可塑性エラストマーとしては、第二の被覆層76と同様に、ポリエステル系(TPEE)が好ましい。
第一の被覆層74が第二の被覆層36と同様に熱可塑性エラストマーで形成されることにより、第一の被覆層74と第二の被覆層76との熱融着性が高められている。加えて、第二の被覆層76は、第一の被覆層74に対して熱融着性に優れた材料が選択されている。よって、第二の被覆層76の被覆外周部91に第一の被覆層74が熱融着により強固に固定されている。
また、第二の被覆層76の被覆外周部91に被覆凸部92が形成されている。よって、第一の被覆層74の内周面96と第二の被覆層76の被覆外周部91とが凹凸状に係合されている。これにより、第一の被覆層74に力が加わった際に、第一の被覆層74の内周面96と第二の被覆層76の被覆外周部91との凹凸で第一の被覆層74が第二の被覆層76の被覆外周部91から剥がれることを防止できる。これにより、第一の被覆層74が第二の被覆層76の被覆外周部91から脱落することを確実に防止できる。
このように、第二の被覆層76は、滑り軸受72と第一の被覆層74との両部材に対して熱融着性に優れた材料が選択されている。これにより、第一の被覆層74は、第二の被覆層76を介して滑り軸受72に強固に固定されている。
ここで、第二の被覆層76は、滑り軸受72よりも軟らかい材料で形成されている。また、第一の被覆層74は、第二の被覆層76よりも硬い材料で形成されている。
軟らかい材料とは、曲げ弾性率、硬度(例えば、デュロ硬度A(デュロメータ硬さA))が小さい材料をいう。
硬い材料とは、曲げ弾性率、硬度(例えば、デュロ硬度A(デュロメータ硬さA))が大きい材料をいう。
このように、第二の被覆層76は滑り軸受72よりも軟らか材料で形成されている。さらに、第一の被覆層74は第二の被覆層76よりも硬い材料で形成されている。第一の被覆層74を第二の被覆層76よりも硬い材料で形成することにより、第一の被覆層74の耐摩耗性、耐久性を確保できる。
一方、第二の被覆層76を、滑り軸受72や第一の被覆層74よりも軟らかい材料で形成することにより、被覆層付き滑り軸受70を駆動する際に、第二の被覆層76で音(ノイズ)の発生を抑えることができ、音(ノイズ)の低減を図ることができる。
なお、第4実施形態では、滑り軸受72を、例えば硬質プラスチック(非晶性プラスチック)で形成する例について説明したが、これに限らない。その他の例として、滑り軸受72を、例えば金属材を焼結させて形成したものを用いても構わない。金属材の焼結で形成された滑り軸受の軸受面(表面)は粗く形成される。この軸受面の凹部に溶融した熱可塑性エラストマーが溶け込み、アンカー効果により熱可塑性エラストマーを軸受面に強固に固着できる。
また、滑り軸受72をより摺動特性の優れた材料、例えばポリアセタール(POM)、ポリアミド(PA)などの結晶性材料からなり、自己潤滑性に優れた材料で形成してもよい。このような材料は熱可塑性エラストマーとの熱融着性が思わしくはない。しかし、第二の被覆層76に熱可塑性エラストマーとの熱融着性に優れた非晶性材料を用いることで第一の被覆層74と第二の被覆層76とを強固に固定することができる。
また、滑り軸受72と第二の被覆層76とは何れもプラスチックのため互いの溶着は一般に良好である。ところで、滑り軸受72と第二の被覆層76との溶着がうまくいかないことが考えられる。この場合でも、滑り軸受72と第二の被覆層76とは何れも熱可塑性エラストマーに比べて硬質であり、成形後に第二の被覆層76が径方向内側に収縮して滑り軸受72に密着する。これにより、滑り軸受72と第二の被覆層76との互いの摩擦力により、第二の被覆層76が滑り軸受72に固定される。
第4実施形態の被覆層付き滑り軸受70によれば、第一の被覆層74が第二の被覆層76を介して滑り軸受72に強固に固定されている。よって、従来必要とされていた、サンドブラスト加工工程や、接着剤による塗布工程を不要にできる。これにより、被覆層付き滑り軸受70を、安価で大量に製造することができる。
(第5実施形態)
図9は、第5実施形態に係る被覆層付き滑り軸受100の断面図である。
図9に示すように、被覆層付き滑り軸受100は、第1実施形態の第一の被覆層14を第一の被覆層104に代えたもので、その他の構成は第1実施形態の被覆層付き滑り軸受10と同様である。第一の被覆層104は、第1実施形態の被覆外周面18を被覆外周面106に代えたものである。
被覆外周面106は、第1端部106aと、第2端部106bとを有する。第1端部106aは、第1被覆側面104aと被覆外周面106とが交差する端部である。第2端部106bは、第2被覆側面104bと被覆外周面106とが交差する端部である。被覆外周面106は、第1端部106aから第2端部106bまで外径が漸次小さくなるように湾曲状に形成されている。被覆外周面106は、外径が漸次小さくなるように直線状に形成してもよい。
第1端部106aに金型のパーティングラインPLが位置する。すなわち、被覆外周面106は、パーティングラインPLから第2端部106bまで外径が漸次小さくなるように湾曲状に形成されている。よって、第一の被覆層104をインサート成形した後、金型の可動型を矢印方向に型開きすることにより、被覆外周面106にバリが発生することを抑制できる。
これにより、滑り軸受12の外周面17に第一の被覆層104をインサート成形した後、被覆外周面106からバリを除去する後加工を不要にできる。
被覆外周面106の外径が漸次小さくなるように形成されている。よって、被覆外周面106で紙幣や切符などを搬送したり、被覆外周面106が接触物5(図5参照)を転がりながら移動する際に、紙幣、切符や接触物5などに対する接触面積を小さく抑えることができる。これにより、被覆外周面106で紙幣や切符などを搬送したり、被覆外周面106が接触物5を転がりながら移動する際に、音(ノイズ)の低減に効果が得られる。
第5実施形態の被覆層付き滑り軸受100によれば、第1実施形態の被覆層付き滑り軸受10と同様に、第一の被覆層104が滑り軸受12に熱融着により強固に固定されている。よって、従来必要とされていた、サンドブラスト加工工程や、接着剤による塗布工程を不要にできる。これにより、被覆層付き滑り軸受100を、安価で大量に製造することができる。
(変形例)
図10は、本発明の変形例に係る軸受の断面図である。
図10に示すように、ゲート径D1が大きいゲートG2から充填する熱可塑性エラストマーで被覆層付き滑り軸受30の第一の被覆層34を成形することも可能である。
ゲートG2は、被覆層付き滑り軸受30の径方向において、第一の被覆層34の肉厚寸法T2よりゲート径D1が大きく開口されている。さらに、ゲートG2は、第二の被覆層36と第一の被覆層34との両方に軸線方向で重なるように配置されている。
ゲートG2から金型の内部(キャビティ)に熱可塑性エラストマーが充填されることにより、第二の被覆層36の被覆外周部51に第一の被覆層34がインサート成形される。
ゲートG2のゲート径D1が大きく形成され、ゲートG2が、第二の被覆層36と第一の被覆層34との両方に重なるように配置されることにより、第一の被覆層34の肉厚寸法T2を小さくした場合でも、第一の被覆層34を良好に成形できる。
さらに、第二の被覆層36の被覆外周部51に大きな圧力で熱可塑性エラストマーを充填することができる。これにより、第二の被覆層36と第一の被覆層34との両層の密着力を高めることができる。
変形例においては、ゲート径D1が大きいゲートG2で被覆層付き滑り軸受30の第一の被覆層34を成形する例について説明したが、これに限らない。その他の例として、ゲート径D1が大きいゲートG2で、例えば、被覆層付き滑り軸受60,70の第一の被覆層の64,74を成形してもよい。
なお、本発明の技術範囲は上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
前記第1実施形態~前記第5実施形態では、被覆層14,34,36,66,64,76,74,104の幅寸法を滑り軸受12の幅寸法と同一に設定した例について説明したが、これに限らない。その他の例として、例えば、被覆層14,34,36,66,64,76,74,104の幅寸法を滑り軸受12より小さく設定してもよい。以下、被覆層14,34,36,66,64,76,74,104を「被覆層14…」と略記する。
被覆層14…の幅寸法を小さくすることにより、被覆層14…を成形する材料の使用量を削減でき、被覆層14…の外周面の接触面積を減らすことにより音(ノイズ)の低減を図ることができる。
また、前記第1実施形態~前記第5実施形態において、滑り軸受12,72の外周面17,87、滑り軸受32,62の外周部42、第二の被覆層36,66,76の被覆外周部51、91に溝部またはしぼ部を形成してもよい。溝部は、例えば、滑り軸受の軸方向に延びるように形成されている。外周面17,87、外周部42、被覆外周部51、91に溝部やしぼ部を形成することにより、外周面17,87、外周部42、被覆外周部51、91への被覆層の接合強度を高めることができる。
さらに、前記第2実施形態~前記第5実施形態において、前記第1実施形態の変形例と同様に、滑り軸受32,62,72の両側部に第1凹部を形成して、第1凹部にグリースを蓄える構成としてもよい。
1……移動体(駆動モジュール)
10,30,60,70,100…被覆層付き滑り軸受
12,32,62,72…滑り軸受
14,34,64,74,104…第一の被覆層
16,41,81…軸受面
17,82…外周面
36,66,76…第二の被覆層
42…外周部(外周面)
43…軸受凸部(凸部)
91…被覆外周部(外周面)
92…被覆凸部(凸部)

Claims (5)

  1. 円筒状に形成された軸受面を有する滑り軸受と、
    前記滑り軸受の径方向外側において前記滑り軸受の軸線と同軸上に形成され、熱可塑性エラストマーが射出成形された第一の被覆層と、
    前記滑り軸受の外周面と第一の被覆層との間に介在された第二の被覆層と、
    を備え、
    前記第二の被覆層は、
    前記滑り軸受よりも軟らかい材料で形成され、
    前記第一の被覆層は、
    前記第二の被覆層よりも硬い材料で形成されている、
    ことを特徴とする被覆層付き滑り軸受。
  2. 前記滑り軸受は、
    ポリカーボネート、ABS樹脂、あるいは、ポリカーボネート、ABS樹脂のアロイ材のプラスチックで形成された、
    ことを特徴とする請求項1に記載の被覆層付き滑り軸受。
  3. 前記第一の被覆層が形成される前記滑り軸受および前記第二の被覆層の一方の外周面には、軸方向の中央で、径方向外側に膨出する凸部を有することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の被覆層付き滑り軸受。
  4. 前記第一の被覆層は、ゲートから充填される熱可塑性エラストマーで形成され、
    前記ゲートは、前記第一の被覆層の内周面における最外周と外周面における最外周の間の距離である前記第一の被覆層の肉厚寸法より大きな開口に形成され、前記第一の被覆層と前記第二の被覆層との両方に軸線方向で重なるように配置されることを特徴とする請求項3に記載の被覆層付き滑り軸受。
  5. 請求項1~4のいずれか1項に記載の被覆層付き滑り軸受を備えたことを特徴とする駆動モジュール。
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