JP7107746B2 - 電磁誘導加熱調理器 - Google Patents
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Description
しかしながら、1つの加熱コイルを用いて鍋を加熱する方式では、鍋の大きさや配置によっては、鍋底の一部しか加熱されず、加熱ムラが発生する問題がある。そこで、複数の加熱コイルを用いることで、様々な大きさや配置の鍋を適切に加熱する誘導加熱装置が提案されている。
そこで、本発明は、電磁誘導加熱調理器において、鍋の載置位置が変化した場合などであっても、効率よく鍋を加熱可能とすることを課題とする。
本発明の電磁誘導加熱調理器は、第1共振コンデンサと接続されて第1共振回路を構成する加熱コイルと、前記加熱コイルと磁性材料を介して磁気結合し、それぞれ第2共振コンデンサが直列接続されて第2共振回路を構成する複数の共振加熱コイルと、直流電源と、前記直流電源の両端子に接続されて、前記直流電源によって印加される直流電圧を高周波の交流電圧に変換して、前記第1共振回路に印加するインバータ回路と、該インバータ回路を制御する制御回路と、を具備し、前記加熱コイルと前記複数の共振加熱コイルの直下に、前記磁性材料が配置されており、前記加熱コイルの直下には、第1磁性材料が放射状に配置されており、前記複数の共振加熱コイルの直下には、第2磁性材料が放射状に配置され、かつ前記第1磁性材料の一部が当該の共振加熱コイルに跨っている、ことを特徴とする。
その他の手段については、発明を実施するための形態のなかで説明する。
《第1の実施形態》
先ず、図1~図7を用いて、本発明の第1の実施形態における電磁誘導加熱調理器1を説明する。
第1の実施形態の電磁誘導加熱調理器1は、直流電源として機能する電源回路2、インバータ3a~3c、共振回路4a~4c、ドライブ回路51、共振電流検出回路52、制御回路53、入力電力設定部54を備えている。電磁誘導加熱調理器1は、各インバータ3に対応する複数の加熱コイル33により、図示しないトッププレート上に載置された鍋などの被加熱物を加熱することができる。なお、各インバータ3の構成は同等であるので、以下では、インバータ3aを代表して説明する。
ドライブ回路51は駆動信号に基づいて、インバータ3aのスイッチング回路31を制御するドライブ信号波形を生成する。
また、共振加熱コイル41~44に鍋が載置されると、加熱コイル33と共振加熱コイル41~44が磁気結合して共振回路32と共振回路4の共振周波数が略同一となる。これにより、共振回路32に電流が流れて加熱コイル33上に載置された鍋を加熱すると共に、共振回路4にも電流が流れ、共振加熱コイル41~44上に載置された鍋を加熱する。
図2に示した電磁誘導加熱調理器1は、上方からみて加熱コイル33の前後左右に、共振加熱コイル41~44が配置されている。これら加熱コイル33および共振加熱コイル41~44の上側には、ガラス製のトッププレート(図示せず)が配置されており、その上に鍋6が載置されている。ここで鍋6は、一点鎖線で示されている。
加熱コイル33と共振加熱コイル41~44は、略同一平面上に配置されている。加熱コイル33と共振加熱コイル41~44との間隔Lは、加熱コイル33および共振加熱コイル41~44と鍋6との間隔Dよりも狭い。これにより加熱コイル33と共振加熱コイル41~44の磁気結合度が高められ、加熱コイル33から共振加熱コイル41~44の電力伝送効率が向上し、高範囲に鍋6を加熱することができる。
更に、加熱コイル33とフェライト34との間隔Fは、加熱コイル33と鍋6との間隔Dよりも小さく、加熱コイル33と共振加熱コイル41~44との間隔Lよりも小さい。
また、共振加熱コイル41~44とフェライト45との間隔Fは、加熱コイル33と鍋6との間隔Dよりも狭く、加熱コイル33と共振加熱コイル41~44との間隔Lよりも狭い。
図5において鍋6は、共振加熱コイル43上にのみ載置されている。この場合、加熱コイル33と共振コンデンサC0から構成される共振回路32と、加熱コイル33と磁気結合される共振加熱コイル43と共振コンデンサC3より構成される共振回路の共振周波数が略同一周波数となる。制御回路53は、その共振周波数よりわずかに高い周波数でインバータ3aを駆動する。これにより、インバータ3aから加熱コイル33を経由して共振加熱コイル43に高周波電流が流れて、鍋6を誘導加熱することができる。一方、鍋6が載置されない共振加熱コイル41,42,44は、インバータ駆動周波数と共振周波数が一致せず電流が流れない。この現象について、図6を用いて説明する。
破線で示された特性1は、鍋6が載置された共振加熱コイル43と共振コンデンサC3とで構成される共振回路4のインピーダンス特性と、加熱コイル33と共振コンデンサC0で構成される共振回路32を含むインピーダンス特性を示している。
実線で示された特性2は、鍋6が載置されていない共振加熱コイル41と共振コンデンサC1で構成される共振回路のインピーダンス特性である。
すなわち、加熱コイル33および鍋6が載置された共振加熱コイル43のみに大きな電流を流すことができるため、コイル上の鍋6をセンサ等で検出することなく加熱することが可能となる。
なお、これは鍋6がずれて載置されている場合に限定されない。例えば共振加熱コイル41~44を覆う大鍋が加熱コイル33の中央に載置されている場合を考える。共振加熱コイル41~44の共振回路は、全て特性1となり、大鍋を効率的に加熱することができる。また、加熱コイル33の直径未満の小鍋が、加熱コイル33の中央に載置されているとき、共振加熱コイル41~44の共振回路は、全て特性2となる。よって、これら共振加熱コイル41~44には電流が殆ど流れないため、不要な放射磁界を抑制することができる。
また、共振加熱コイル41~44に鍋6が載置されていない場合は、共振回路のインピーダンスが増大するため、共振加熱コイル41~44には殆ど電流が流れない。これにより不要な放射磁界を抑制することができる。
図7は、第1の実施形態の第1変形例における加熱コイル33、共振加熱コイル41~44およびフェライト34,45の配置を示す斜視図である。
図7に示した電磁誘導加熱調理器1は、上方からみて加熱コイル33の前後左右に、共振加熱コイル41~44が配置されている。これら加熱コイル33および共振加熱コイル41~44の上側には、ガラス製のトッププレート(図示せず)が配置されており、その上に鍋6が載置されている。ここで鍋6は、一点鎖線で示されている。
加熱コイル33の直下に放射状に配置されるフェライト35の一部を共振加熱コイル41~44の下部に跨がらせる構造とすることで、加熱コイル33との磁気結合がより増大し、漏洩磁界を低減させ、加熱効率を向上させることができる。
加熱コイル33と共振加熱コイル41~44は、略同一平面上に配置されている。加熱コイル33と共振加熱コイル41~44との間隔Lは、加熱コイル33および共振加熱コイル41~44と鍋6との間隔Dよりも狭い。これにより加熱コイル33と共振加熱コイル41~44の磁気結合度が高められ、加熱コイル33から共振加熱コイル41~44の電力伝送効率が向上し、高範囲に鍋6を加熱することができる。
また、共振加熱コイル41~44とフェライト45との間隔Fは、加熱コイル33と鍋6との間隔Dよりも狭く、加熱コイル33と共振加熱コイル41~44との間隔Lよりも狭い。
図9は、第1の実施形態の第2変形例における加熱コイル33、共振加熱コイル41~44およびフェライト35の配置を示す斜視図である。
図7に示した電磁誘導加熱調理器1は、上方からみて加熱コイル33の前後左右に、共振加熱コイル41~44が配置されている。これら加熱コイル33および共振加熱コイル41~44の上側には、ガラス製のトッププレート(図示せず)が配置されており、その上に鍋6が載置されている。ここで鍋6は、一点鎖線で示されている。
加熱コイル33と共振加熱コイル41~44は、略同一平面上に配置されている。加熱コイル33と共振加熱コイル41~44との間隔Lは、加熱コイル33および共振加熱コイル41~44と鍋6との間隔Dよりも狭い。これにより加熱コイル33と共振加熱コイル41~44の磁気結合度が高められ、加熱コイル33から共振加熱コイル41~44の電力伝送効率が向上し、高範囲に鍋6を加熱することができる。
また、共振加熱コイル41~44とフェライト36との間隔Fは、加熱コイル33と鍋6との間隔Dよりも狭く、加熱コイル33と共振加熱コイル41~44との間隔Lよりも狭い。
次に、図11から図15を用いて、スイッチング回路31にハーブブリッジ回路構成を採用した、本発明の第2の実施形態における電磁誘導加熱調理器1を説明する。なお、第1の実施形態との共通点は重複説明を省略する。
非磁性ステンレスでは鉄の約1/3の抵抗値となる。アルミニウムでは、鉄の約1/20の抵抗値となる。銅では、鉄の約1/25の抵抗値となる。
また、図11に示すように、電流Ic1は、スイッチング回路31の上アームに流れる電流である。電流Ic2は、スイッチング回路31の下アームに流れる電流である。共振電流ILは、加熱コイル33に流れる電流である。共振電流ILrは、共振加熱コイル41に流れる電流である。電圧Vc1は、上アームのIGBT38のコレクタ端子-エミッタ端子間の電圧である。電圧Vc2は、下アームのIGBT39のコレクタ端子-エミッタ端子間の電圧である。電圧Vc3は、共振コンデンサC0の共振電圧である。共振コンデンサC0の共振電圧を、電圧Vcrとする。インバータ3の電源電圧を、電圧Vpとする。
図13は、第2の実施形態におけるインバータ3のモード1からモード4までの動作波形を示すタイムチャートである。
タイムチャートの第1番目は、ハイサイドのIGBT38の駆動信号を示している。タイムチャートの第2番目は、ロウサイドのIGBT39の駆動信号を示している。
タイムチャートの第3番目は、ハイサイドのIGBT38のコレクタに流れる電流Ic1を示している。タイムチャートの第4番目は、ハイサイドのIGBT38のコレクタ-エミッタ間の電圧Vc1を示している。
タイムチャートの第8番目は、共振コンデンサC1の両端に印加される電圧ILcを示している。タイムチャートの第9番目は、共振加熱コイル41の両端に印加される電圧ILrを示している。
以下で、モード1~モード4における詳細な動作を説明する。
IGBT38の電流Ic1が0Aとなるタイミングからモード1が始まる。モード1の開始時にはIGBT38に電流は流れていないが、IGBT38はすでにオンしているため、モード1の開始直後からIGBT38に電流Ic1が流れ始める。このとき、IGBT38の両端電圧(コレクタ端子-エミッタ端子間の電圧Vc1)は0Vであるため、IGBT38には損失が発生しないZVZCS(Zero Voltage Zero Current Switching)ターンオンとなる。
制御回路53がIGBT38を遮断するとモード2に遷移する。モード2において共振電流ILは、電源回路2→スナバコンデンサC6→加熱コイル33→共振コンデンサC0の経路と、加熱コイル33→共振コンデンサC0→スナバコンデンサC7の経路と、加熱コイル33→共振コンデンサC0→スナバコンデンサC6の経路に流れる。このとき、スナバコンデンサC6は充電され、スナバコンデンサC7は放電される。これにより、IGBT38の両端電圧は緩やかに上昇し、ZVS(Zero Voltage Switching)ターンオフとなり、スイッチング損失を小さくできる。
IGBT39の電流Ic2が0Aとなるタイミングからモード3が始まる。モード3開始時に、IGBT39に電流は流れていないが、IGBT39はすでにオンしているため、モード3の開始直後からIGBT39に電流Ic2が流れ始める。このとき、IGBT39の両端電圧(コレクタ端子-エミッタ端子間の電圧Vc2)は0Vであるため、IGBT39には損失が発生しないZVZCSターンオンとなる。
制御回路53がIGBT39を遮断するとモード4に遷移する。モード4において共振電流ILは、加熱コイル33→スナバコンデンサC7→電源回路2→共振コンデンサC0の経路と、加熱コイル33→スナバコンデンサC7→共振コンデンサC0の経路と、加熱コイル33→スナバコンデンサC6→共振コンデンサC0の経路に流れる。このとき、スナバコンデンサC7は充電され、スナバコンデンサC6は放電される。これにより、IGBT39の両端電圧は緩やかに上昇し、ZVSターンオフとなり、スイッチング損失を小さくできる。
IHクッキングヒータは共振現象を利用して加熱コイル33に高周波の大電流を流す。このため入力電力の周波数特性は、共振特性を示す。図12に示したように、鉄の抵抗は大きいため共振Qが小さくなり、なだらかな共振特性を示す。一方、アルミや銅といった低抵抗の材質では共振Qが大きくなるため、急峻な共振特性を示す。共振Qが小さい鉄鍋などは、緩やかな共振特性を利用して、周波数による電力制御が可能である。
また、図15は、IGBT38のDutyと入力電力の関係を示すグラフである。グラフの縦軸は入力電力を示し、横軸はDutyを示す。
図14のグラフで示されるように共振Qが小さい鉄鍋などでは、Dutyによる電力制御も可能である。一方、アルミなどの急峻な共振特性の場合は、周波数制御やDuty制御では難しく、電源回路2の出力電圧を制御することで電力を制御することができる。
次に、図16を用いて、本発明の第3の実施形態における電磁誘導加熱調理器1を説明する。なお、上述した実施例との共通点は重複説明を省略する。
本実施形態のスイッチング回路31A(電圧共振インバータ)は、共振回路32とIGBT39が直列に接続されて構成されている。共振回路32は、加熱コイル33と共振コンデンサC0が並列に接続されて構成されている。また、IGBT39には逆並列にダイオードD2が接続されている。
タイムチャートの第1番目は、IGBT39のコレクタに流れる電流Ic1を示している。タイムチャートの第2番目は、IGBT39のコレクタ-エミッタ間の電圧Vc1を示している。タイムチャートの第3番目は、加熱コイル33に流れる電流ILを示している。
モード1は、IGBT39のオフからIGBT39のコレクタ電圧がピークになるまでの期間である。モード1において、制御回路50がIGBT39をオフすると、IGBT39に流れていた電流が遮断され、加熱コイル33に蓄えられていたエネルギにより、加熱コイル33と共振コンデンサC0の経路に電流が流れる。この時、IGBT39のコレクタ電圧が正弦波状に上昇し、ゼロ電圧スイッチング(以下、ZVS)ターンオンとなる。
モード2は、IGBT39のコレクタ電圧のピークから0Vになるまでの期間である。モード2において、IGBT39のコレクタ電圧がピークになると、加熱コイル33の電流が正から負に切り替わって電流の向きが反転し、共振コンデンサC0、加熱コイル33の経路に電流が流れる。
モード3は、ダイオードD2の通電期間である。モード3において、共振コンデンサC0が放電され、IGBT39のコレクタ電圧が0Vになると、ダイオードD2がオンし、加熱コイル33→フィルタコンデンサC5→ダイオードD2の経路に電流が流れる。このダイオードD2の通電期間内にIGBT39のゲートをオンする。
モード4は、IGBT39の通電期間である。モード4において、加熱コイル33のエネルギがなくなると、共振電流ILが負から正に切り替わる。このときIGBT39はすでにゲートがオンしているため電流が流れ始める。このときスイッチング損失の発生しないZVSターンオンになる。電流はフィルタコンデンサC5、加熱コイル33、IGBT39の経路と商用電源7、整流回路21、インダクタL1、加熱コイル33、IGBT39、整流回路21の経路に流れる。
本実施形態は、加熱コイル33と共振コンデンサC0とが並列に接続される並列共振回路となっている。したがって、図18に示す周波数特性は下に凸になる特性を示している。並列共振においては共振点での電力が最低電力となり、周波数を下げることで電力を制御することができる。
本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば上記した実施形態は、本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。ある実施形態の構成の一部を他の実施形態の構成に置き換えることが可能であり、ある実施形態の構成に他の実施形態の構成を加えることも可能である。また、各実施形態の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることも可能である。
本発明の変形例として、例えば、次の(a)~(e)のようなものがある。
(b) 加熱コイルや共振加熱コイルの下に配置する磁性材料は、前後左右4方向の放射状に限定されず、3方向や5方向や6方向などに放射状に配置してもよい。
(c) 加熱コイルに対する共振加熱コイルの配置は、上から見て前後左右の4個に限定されない。例えば加熱コイルを中心とした三角形状に3個の共振加熱コイルを配置したり、五角形状に五個の共振加熱コイルを配置したり、六角形状に6個の共振加熱コイルを配置してもよい。
(d) 加熱コイルに接続される駆動回路の構成は、ハーフブリッジ回路構成に限られず、フルブリッジ回路構成であってもよい。
(e) 共振加熱コイルに接続される共振コンデンサの容量値をそれぞれ異なる値として、インパータによって周波数を選択的にしてもよい。
2 電源回路 (直流電源)
21 整流回路
22 電流検出器
3,3a~3c インバータ
31 スイッチング回路
32 共振回路 (第1共振回路)
33 加熱コイル
34~36 フェライト (磁性材料)
37 電流検出器
38,39 IGBT
4,4a~4c 共振回路 (第2共振回路)
41~44 共振加熱コイル
45,46 フェライト (磁性材料)
47 電流検出器
51 ドライブ回路
52 共振電流検出回路
53 制御回路
54 入力電力設定部
55 入力電流検出回路
6 鍋 (被加熱物)
7 商用電源
L1 インダクタ
C0,C8 共振コンデンサ (第1共振コンデンサ)
C1~C4 共振コンデンサ (第2共振コンデンサ)
C5 フィルタコンデンサ
C6,C7 スナバコンデンサ
Claims (10)
- 第1共振コンデンサと接続されて第1共振回路を構成する加熱コイルと、
前記加熱コイルと磁性材料を介して磁気結合し、それぞれ第2共振コンデンサが直列接続されて第2共振回路を構成する複数の共振加熱コイルと、
直流電源と、
前記直流電源の両端子に接続されて、前記直流電源によって印加される直流電圧を高周波の交流電圧に変換して、前記第1共振回路に印加するインバータ回路と、
該インバータ回路を制御する制御回路と、
を具備し、
前記共振加熱コイル上の被加熱物の有無により、前記共振加熱コイルに流れる電流が増減する、
ことを特徴とする電磁誘導加熱調理器。 - 前記加熱コイルと前記共振加熱コイルとは、同一平面上に配置されている、
ことを特徴とする請求項1に記載の電磁誘導加熱調理器。 - 前記加熱コイルと各前記共振加熱コイルとの間隔は、前記加熱コイルおよび各前記共振加熱コイルと被加熱物との間隔よりも狭い、
ことを特徴とする請求項1または2に記載の電磁誘導加熱調理器。 - 前記加熱コイルと前記複数の共振加熱コイルの直下に、前記磁性材料が配置されている、
ことを特徴とする請求項1から3のうち何れか一項に記載の電磁誘導加熱調理器。 - 前記磁性材料と前記加熱コイルおよび各前記複数の共振加熱コイルとの間隔は、前記加熱コイルと各前記共振加熱コイルとの間隔よりも狭い、
ことを特徴とする請求項4に記載の電磁誘導加熱調理器。 - 第1共振コンデンサと接続されて第1共振回路を構成する加熱コイルと、
前記加熱コイルと磁性材料を介して磁気結合し、それぞれ第2共振コンデンサが直列接続されて第2共振回路を構成する複数の共振加熱コイルと、
直流電源と、
前記直流電源の両端子に接続されて、前記直流電源によって印加される直流電圧を高周波の交流電圧に変換して、前記第1共振回路に印加するインバータ回路と、
該インバータ回路を制御する制御回路と、
を具備し、
前記加熱コイルと前記複数の共振加熱コイルの直下に、前記磁性材料が配置されており、
前記加熱コイルの直下には、第1磁性材料が放射状に配置されており、
前記複数の共振加熱コイルの直下には、第2磁性材料が放射状に配置され、かつ前記第1磁性材料の一部が当該の共振加熱コイルに跨っている、
ことを特徴とする電磁誘導加熱調理器。 - 前記加熱コイルの直下には、第1磁性材料が放射状に配置されており、
前記複数の共振加熱コイルの直下には、第2磁性材料が放射状に配置されており、かつ前記第1磁性材料の何れかが当該第2磁性材料に近接して配置されている、
ことを特徴とする請求項4に記載の電磁誘導加熱調理器。 - 前記加熱コイルの直下と前記複数の共振加熱コイルの直下には、磁性材料が面状に配置されている、
ことを特徴とする請求項4に記載の電磁誘導加熱調理器。 - 前記インバータ回路は、
上アームと下アームを直列接続したスイッチング回路と、
前記直流電源の両端子に直列接続された2つのコンデンサで構成される前記第1共振コンデンサと、
前記加熱コイルと、
を備えることを特徴とする請求項1ないし8のうち何れか一項に記載の電磁誘導加熱調理器。 - 前記インバータ回路は、
前記第1共振回路と、
前記第1共振回路に接続されたスイッチング回路と、
を備えることを特徴とする請求項1ないし8のうち何れか一項に記載の電磁誘導加熱調理器。
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