JP7106154B2 - 電動弁 - Google Patents

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Description

本発明は、電動弁に関する。
従来の電動弁の一例である流量制御弁が特許文献1に開示されている。この流量制御弁は、円筒形状の弁本体を有している。弁本体の上端面の外周縁部には、円筒形状のキャンが溶接されている。弁本体の上端面の内周縁部には、ガイドステムが有する鍔状円板が溶接されている。ガイドステムは弁軸を支持している。弁軸の下端には弁体が連結されている。弁軸の上端にはローターが連結されている。キャンの外側にはステーターが配置されている。
特開2018-71643号公報
上述した構成の電動弁のほかにも、弁本体に対してキャンを位置決めするための位置決め部材を有する電動弁がある。弁本体およびキャンは、この位置決め部材に当接された状態で溶接される。
このような電動弁の弁本体とキャンとの溶接箇所を図6(a)、(b)に模式的に示す。図6(a)が溶接前の状態を示し、図6(b)が溶接後の状態を示す。図6(a)、(b)において、符号925が円筒形状の弁本体であり、符号938が円筒形状のキャンであり、符号940が位置決め部材である。位置決め部材940は、円柱形状のベース部941と、ベース部941から径方向外方に突出する円環形状のキャン当接部943と、を有している。
図6(a)に示すように、ベース部941の外周面941cが弁本体925の内周面925dに当接されている。キャン当接部943の外周面943cがキャン938の内周面938dに当接されている。また、キャン当接部943の下面943aが弁本体925の上端面925eに当接されている。位置決め部材940によって、弁本体925に対してキャン938が位置決めされている。
そして、弁本体925とキャン938とを溶接すると、図6(b)に示すように、溶接ビードBが上端面925eからキャン938側に盛り上がり、位置決め部材940の位置が変わってしまうおそれがあった。これにより、弁本体925に対してキャン938の位置がずれて、弁本体に対してキャンが傾いてしまったり、弁本体925の中心軸とキャン938の中心軸とがずれてしまったりすることがあった。
そこで、本発明は、溶接によって生じる弁本体とキャンとの位置ずれを抑制できる電動弁を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る電動弁は、円筒部および前記円筒部の一端を塞ぐように配置されたシート部を有する弁本体と、前記円筒部の他端に溶接される円筒形状のキャンと、前記弁本体および前記キャンに当接される位置決め部材と、前記円筒部の軸方向に移動され、前記シート部に設けられた弁口を開閉する弁体と、を有する電動弁であって、前記位置決め部材は、前記弁本体に対して固定されるベース部と、前記ベース部から突出し、前記キャンの内周面に当接するキャン当接部と、を有し、前記キャン当接部が、前記円筒部の他端と前記軸方向に間隔をあけて配置されていることを特徴とする。
本発明において、前記間隔の大きさは、前記円筒部と前記キャンとの溶接によって形成される溶接ビードの前記軸方向の大きさの1/4倍以上でかつ1倍以下である。
本発明において、前記シート部が、前記円筒部の他端側に向けて開口する嵌合孔を有し、前記位置決め部材が、前記ベース部から前記円筒部の一端側に向けて突出し、前記嵌合孔に嵌合される嵌合部をさらに有している。
本発明において、前記ベース部の外周面が、前記円筒部の内周面に当接される。
本発明によれば、位置決め部材のキャン当接部が、キャンが溶接される円筒部の他端と軸方向に間隔をあけて配置されている。このようにしたことから、溶接ビードが円筒部からキャン側に盛り上がった場合でも、溶接ビードがキャン当接部に到達してしまうことを防ぐことができる。そのため、溶接によって生じる弁本体とキャンとの位置ずれを抑制できる。
本発明の電動弁の第1実施例に係る流量制御弁の断面図である。 図1の流量制御弁の断面図である。 図1の流量制御弁の弁本体およびキャンの溶接箇所を示す断面図である。 本発明の電動弁の第2実施例に係る流量制御弁の断面図である。 図4の流量制御弁の弁本体およびキャンの溶接箇所を示す断面図である。 従来の電動弁の弁本体およびキャンの溶接箇所を示す断面図である。
(第1実施例)
以下、本発明の電動弁の第1実施例に係る流量制御弁について、図1~図3を参照して説明する。
図1、図2は、本発明の電動弁の第1実施例に係る流量制御弁の軸線に沿う断面図(縦断面図)である。図2では、ステーターの記載を省略している。図1は閉弁状態を示し、図2は開弁状態を示す。図3は、図1の流量制御弁の弁本体およびキャンの溶接箇所を示す断面図である。図3(a)は溶接前の状態を示す。図3(b)は溶接後の状態を示す。
本実施例の流量制御弁1は、例えば、冷凍サイクル等において冷媒流量を調整するために使用される電動弁である。なお、後述する第2実施例の流量制御弁101も同様である。
図1~図3に示すように、流量制御弁1は、弁本体5と、弁体30と、弁軸34と、キャン38と、位置決め部材としてのホルダー40と、ガイド部としてのガイドブッシュ50と、弁体駆動部60と、を有している。
弁本体5は、シート部としての基体部材10と、円筒部としての円筒部材25と、を有している。
基体部材10は、例えば、ステンレス材で構成されている。基体部材10は、有底円筒形状を有している。基体部材10の外径は、円筒部材25の内径と等しい。基体部材10は、円筒形状の周壁部11と、周壁部11の下端に連設された底壁部12と、を有している。基体部材10の内側には弁室13が設けられている。弁室13は、横方向(軸線Lと直交する方向)に沿う断面が円形状となる空間である。
周壁部11には、上方に向けて開口する円形孔14が設けられている。円形孔14は弁室13と連なっている。本実施例において、円形孔14の径は弁室13の径より大きい。弁室13と円形孔14との間には、上方を向く円環形状の平面15が設けられている。周壁部11には、弁室13に連なる流入孔16が設けられている。
底壁部12には、弁口17と、均圧孔18と、弁座19と、が設けられている。弁口17は、円形孔である。弁口17は、弁室13に開口しており、弁室13から下方に延びている。均圧孔18は、弁口17から横方向に延びている。弁口17は、弁室13より小径でかつ弁室13および円形孔14と同軸になるように配置されている。弁座19は、円環形状のテーパー面である。弁座19は、弁口17を囲むように配置されている。
基体部材10の外周面には、上下方向(軸線L方向)に直線状に延びる接続溝22が設けられている。均圧孔18は、弁口17から接続溝22まで貫通している。
円筒部材25は、例えば、ステンレス材で構成されている。円筒部材25は、基体部材10の外側に配置されている。円筒部材25の一端である下端25aに基体部材10が嵌め込まれている。円筒部材25の下端25aは基体部材10で塞がれている。円筒部材25の下端25aは底壁部12にろう付けされている。
接続溝22および円筒部材25の内周面によって接続通路23が形成されている。弁口17は、均圧孔18および接続通路23を介して背圧室24に接続されている。背圧室24は、基体部材10と円筒部材25とキャン38とホルダー40とによって画定されている。背圧室24は、弁室13と区画されている。
弁本体5は、第1導管26と、第2導管27と、を有している。第1導管26は、円筒部材25を横方向に貫通し、流入孔16に接続されている。第1導管26は、円筒部材25にろう付けされている。第2導管27は、弁口17に接続されている。第2導管27は、底壁部12にろう付けされている。
弁体30は、胴部31と、先端部32と、環状突出部33と、を有している。胴部31は、円柱形状を有している。先端部32は、下方を向く略円錐形状を有している。先端部32は、胴部31の下端に連設されている。環状突出部33は、胴部31の下端から横方向に突出している。
先端部32は、リニア特性部32aと、イコールパーセント特性部32bと、を有している。リニア特性部32aは、弁開度の変化率が流量に比例するように形成されている。リニア特性部32aは、下方を向く円錐形状を有している。イコールパーセント特性部32bは、弁開度の変化に対する流量の変化率が一定となるように形成されている。イコールパーセント特性部32bは、リニア特性部32aの上端に連設されている。イコールパーセント特性部32bは、イコールパーセント特性もしくはそれに近い特性を得られるように設計された形状を有している。このような形状として、例えば、楕円面または複数段の円すい形状のテーパー面部を有する形状がある。複数段の円すい形状のテーパー面部は、楕円面を疑似するように、弁口17側に近づくにしたがってテーパー角度が段階的に大きくなるように配置されている。なお、先端部32全体を円錐形状としてもよい。
弁体30は、弁室13内に弁口17と上下方向に対向して配置されている。弁体30は、上下方向に移動され、弁口17を開閉する。弁体30が弁座19から離れると、弁口17が開いて開弁状態となる。開弁状態では、第1導管26と第2導管27とが弁室13を介して接続される。弁体30が弁座19に接すると、弁口17が閉じて閉弁状態となる。閉弁状態では、第1導管26と第2導管27とが遮断される。
弁軸34は、長尺の円柱形状を有している。弁軸34は、大径部35と、大径部35の上端に連設された小径部36と、を有している。小径部36の径は、大径部35の径より小さい。大径部35の下端には、弁体30の胴部31が連設されている。本実施例において、弁体30と弁軸34とは、一塊の金属材(例えば、ステンレス材)を切削加工して一体的に形成されている。
キャン38は、例えば、ステンレス材で構成されている。キャン38は、上端が塞がれた円筒形状を有している。キャン38の外径は、円筒部材25の外径と等しい。キャン38の内径は、円筒部材25の内径より大きい。キャン38の下端38aは円筒部材25の他端である上端25bの上端面25eに溶接されている。円筒部材25とキャン38との溶接によって溶接ビードB1(図3)が形成される。
ホルダー40は、例えば、ステンレス材で構成されている。ホルダー40は、ベース部41と、嵌合部42と、キャン当接部43と、を有している。
ベース部41は、円柱形状を有している。ベース部41の径は、円筒部材25の内径より小さい。ベース部41の下面41aには、下方に向けて突出する円筒形状の嵌合部42が設けられている。ベース部41の上面41bの中央には、嵌合部42と同軸に配置された円形の圧入穴41fが設けられている。圧入穴41fの底面の中央には、軸孔41gが設けられている。軸孔41gには、弁軸34が挿入される。ベース部41には、上下方向に貫通する流通孔41hが設けられている。流通孔41hは、背圧室24とキャン38の内側の空間とを接続している。ベース部41および嵌合部42は、円筒部材25の上端25bに挿入されている。ベース部41は、例えば、四角柱形状や六角柱形状などの円柱形状以外の形状を有していてもよい。
嵌合部42は、基体部材10の円形孔14に保持部材45に突き当たるまで圧入されている。嵌合部42は、嵌合孔としての円形孔14に嵌合される。これにより、ホルダー40と基体部材10とが直接的に組み付けられ、ホルダー40は基体部材10(すなわち弁本体5)に対する横方向の位置および上下方向の位置が固定される。ベース部41は、弁本体5に対して嵌合部42を介して間接的に固定されている。嵌合部42には、弁体30の胴部31および弁軸34が挿入されている。嵌合部42の内側の空間は、孔42aを介して背圧室24に接続されている。
キャン当接部43は、ベース部41の外周面から径方向外方に突出した円環形状の突出部である。キャン当接部43の径(最大径)は、キャン38の内径と等しい。キャン当接部43の外周面43cは、全周にわたってキャン38の内周面38dに当接されている。キャン当接部43は、キャン38の下端38aに嵌め込まれている。なお、キャン当接部43は、ベース部41の外周面に周方向に間隔をあけて設けられた複数の突部で構成されていてもよい。
キャン当接部43は、円筒部材25の上端面25eと上下方向に間隔をあけて配置されている。キャン当接部43と円筒部材25の上端面25eとの間に空間が設けられている。キャン当接部43と円筒部材25の上端面25eとの間隔の大きさH1は、溶接ビードB1の上下方向の大きさH2の1/4倍以上でかつ1倍以下であることが好ましい。このようにすることで、溶接ビードB1によってホルダー40の位置が変わってしまうことを効果的に防ぐことができるとともに、流量制御弁1が大型化してしまうことを抑制できる。
ホルダー40の嵌合部42が基体部材10の円形孔14に嵌合され、ホルダー40は基体部材10に対して位置が固定される。そして、ホルダー40のキャン当接部43の外周面43cがキャン38の内周面38dに当接されている。これにより、ホルダー40は、弁本体5に対してキャン38を位置決めし、弁本体5とキャン38とが同軸に配置される。
保持部材45は、基体部材10の内側において封止部材46を保持する。保持部材45は、円環形状を有している。保持部材45は、嵌合部42と基体部材10の平面15との間に挟まれている。保持部材45の内側には、円環形状の封止部材46が配置されている。封止部材46は、弁体30の胴部31が内側に嵌められている。本実施例において、封止部材46は、ゴム材からなるOリング46aの内側にポリテトラフルオロエチレン(PTFE)製の円環形状のパッキン46bが配置されている。パッキン46bは、弁体30の胴部31の外周面に押し付けられている。
封止部材46は、弁室13と背圧室24との間に配置されている。本実施例において、弁体30の胴部31の径(すなわち、封止部材46により封止される箇所の径)は、弁口17の径と等しい。そのため、閉弁状態において、弁体30に対して弁口17側から加わる冷媒圧力と背圧室24側から加わる冷媒圧力との差(差圧力)をなくす、または、非常に小さくすることができる。なお、胴部31の径は、弁口17の径と異なっていてもよいが、上記差圧力を小さくするためには、胴部31の径と弁口17の径との差を小さくすることが好ましい。
ガイドブッシュ50は、支持部51と、結合部52と、を有している。支持部51は、円筒形状を有している。支持部51の外周面には、雄ねじ51cが設けられている。結合部52は、支持部51より大径の円筒形状を有している。結合部52は、支持部51の下端に連設されている。支持部51の内径と結合部52の内径とは等しい。結合部52がホルダー40の圧入穴41fに圧入され、ホルダー40とガイドブッシュ50とが結合される。ガイドブッシュ50は、ホルダー40に取り付けられている。ガイドブッシュ50は、弁軸34を軸線L周りに回転可能でかつ上下方向に移動可能に支持している。本実施例において、ホルダー40とガイドブッシュ50とは別部品であり、これらを圧入によって組み付けている。例えば、一塊の金属材を切削加工することにより、ホルダー40とガイドブッシュ50とを一体的に形成してもよい。
弁体駆動部60は、弁軸34を介して弁体30を上下方向に移動させる。弁体駆動部60によって、弁体30が弁座19に接離される。弁体駆動部60は、ローター61と、ステーター62と、弁軸ホルダー63と、ストッパ機構64と、を有している。
ローター61は円筒形状を有している。ローター61は、キャン38の内側に回転可能に配置されている。ステーター62は、キャン38の外側に配置されている。ローター61とステーター62とでステッピングモーターを構成している。
弁軸ホルダー63は、上端が塞がれた円筒形状を有している。弁軸ホルダー63は、円筒形状の周壁部63aと、周壁部63aの上端に連設された上壁部63bと、を有している。周壁部63aの内周面には、雌ねじ63cが設けられている。雌ねじ63cは、ガイドブッシュ50の雄ねじ51cと螺合される。上壁部63bには、貫通孔63dが設けられている。貫通孔63dには弁軸34の小径部36が挿入されている。小径部36には、プッシュナット65が固着されている。弁軸34の大径部35と小径部36との間の段部であるばね受け部34dと上壁部63bとの間には、弁軸34を下方に向けて押す閉弁ばね66が設けられている。閉弁ばね66は、圧縮コイルばねである。プッシュナット65と閉弁ばね66とによって、弁軸ホルダー63の移動に伴って弁軸34が上下方向に移動する。上壁部63bには、支持リング67がかしめ固定されている。上壁部63bは、支持リング67を介してローター61と連結されている。ローター61が回転すると弁軸ホルダー63も回転する。弁軸ホルダー63が回転すると、雄ねじ51cと雌ねじ63cとのねじ送り作用により、弁軸ホルダー63が上下方向に移動する。弁軸ホルダー63の上方には、復帰ばね68が設けられている。復帰ばね68は、雄ねじ51cと雌ねじ63cとの螺合が外れたときに再度螺合しやすくするためのものである。
ストッパ機構64は、下ストッパ体64aと、上ストッパ体64bと、を有している。下ストッパ体64aは、ガイドブッシュ50に固定されている。上ストッパ体64bは、弁軸ホルダー63に固定されている。ストッパ機構64は、弁軸ホルダー63が下限位置に到達すると、上ストッパ体64bが下ストッパ体64aに突き当たり、弁軸ホルダー63の下方への移動を規制する。
流量制御弁1において、弁本体5(基体部材10、弁口17、弁座19、円筒部材25)、弁体30、弁軸34、キャン38、ホルダー40(ベース部41、嵌合部42、キャン当接部43)、ガイドブッシュ50およびローター61は、それぞれの中心軸が軸線Lに一致するように配置されている。
次に、流量制御弁1の動作の一例について説明する。
流量制御弁1において、ローター61が一方向に回転するように、ステーター62に通電する。ローター61とともに弁軸ホルダー63が回転して、弁軸ホルダー63の雌ねじ63cとガイドブッシュ50の雄ねじ51cとのねじ送り作用により、ローター61および弁軸ホルダー63が下方に移動する。弁軸ホルダー63とともに弁軸34も下方に移動して弁体30が弁口17を閉じる(閉弁状態)。
または、流量制御弁1において、ローター61が他方向に回転するように、ステーター62に通電する。ローター61とともに弁軸ホルダー63が回転して、弁軸ホルダー63の雌ねじ63cとガイドブッシュ50の雄ねじ51cとのねじ送り作用により、ローター61および弁軸ホルダー63が上方に移動する。弁軸ホルダー63とともに弁軸34も上方に移動して弁体30が弁口17を開く(開弁状態)。
次に、上述した流量制御弁1の組立方法の一例について説明する。
基体部材10を円筒部材25の下端25aに嵌め込み、基体部材10の底壁部12と円筒部材25とをろう付けする。第1導管26と流入孔16とを接続し、円筒部材25と第1導管26とをろう付けする。第2導管27と弁口17とを接続し、底壁部12と第2導管27とをろう付けする。
ガイドブッシュ50に下ストッパ体64aを取り付ける。弁軸ホルダー63に上ストッパ体64bを取り付ける。弁軸ホルダー63に、支持リング67を介してローター61を連結する。ホルダー40の圧入穴41fにガイドブッシュ50の結合部52を圧入する。弁体30を保持部材45に保持された封止部材46の内側に嵌め込む。弁軸34をホルダー40の嵌合部42、ホルダー40の軸孔41gおよびガイドブッシュ50に挿入する。弁軸34のばね受け部34dに閉弁ばね66を配置する。ガイドブッシュ50の雄ねじ51cに、弁軸ホルダー63の雌ねじ63cを螺合する。弁軸34の小径部36を弁軸ホルダー63の上壁部63bの貫通孔63dに挿入する。小径部36にプッシュナット65を固着し、復帰ばね68を配置する。
弁体30、保持部材45および封止部材46を基体部材10の円形孔14に挿入する。ホルダー40の嵌合部42を円形孔14に保持部材45に突き当たるまで圧入する。これにより、ホルダー40は、弁本体5に対して位置が固定される。ホルダー40は、弁本体5と同軸に配置される。また、ホルダー40のキャン当接部43は、円筒部材25の上端面25eと上下方向に間隔をあけて配置される。
キャン38の下端38aにキャン当接部43を嵌め込む。キャン38の下端38aを円筒部材25の上端面25eに当接させる。キャン38の内側にガイドブッシュ50、ローター61および弁軸ホルダー63等が配置される。キャン38は、下端38aが上端面25eに当接されることで、上下方向の位置が固定される。この状態において、図3(a)に示すように、キャン当接部43の外周面43cが、全周にわたってキャン38の内周面38dに当接される。ホルダー40によって、円筒部材25とキャン38とが、同軸に配置される。
円筒部材25とキャン38とを全周にわたって溶接する。溶接によって、図3(b)に示すように、溶接ビードB1が円筒部材25の上端面25eからキャン38側に盛り上がるが、円筒部材25の上端面25eとキャン当接部43との間の空間内にとどまる。そのため、溶接ビードB1がホルダー40の位置を変えてしまうことを防ぐことができる。
そして、キャン38の外側にステーター62を取り付ける。このようにして、流量制御弁1が完成する。
以上より、本実施形態の流量制御弁1では、ホルダー40のキャン当接部43が、円筒部材25の上端面25eと上下方向に間隔をあけて配置されている。このようにしたことから、溶接ビードB1が円筒部材25からキャン38側に盛り上がった場合でも、溶接ビードB1がキャン当接部43に到達してしまうことを防ぐことができる。そのため、溶接によって生じる弁本体5とキャン38との位置ずれを抑制できる。
(第2実施例)
以下、本発明の電動弁の第2実施例に係る流量制御弁について、図4、図5を参照して説明する。
図4は、本発明の電動弁の第2実施例に係る流量制御弁の縦断面図である。図4では、ステーターの記載を省略している。図4は閉弁状態を示している。図5は、図4の流量制御弁の弁本体およびキャンの溶接箇所を示す断面図である。図5(a)は溶接前の状態を示す。図5(b)は溶接後の状態を示す。
図4に示すように、流量制御弁101は、弁本体105と、弁体130と、弁軸134と、連結機構170と、キャン138と、位置決め部材としてのホルダー140と、ガイドスリーブ144と、ガイド部としてのガイドステム150と、弁体駆動部160と、を有している。
弁本体105は、シート部としてのシート部材110と、円筒部としての円筒部材125と、を有している。弁本体105の内側には弁室113が設けられている。
シート部材110は、例えば、ステンレス材で構成されている。シート部材110は、円筒形状を有している。シート部材110には、弁口117と、弁座119と、が設けられている。弁口117は、円形孔である。弁口117は、弁室113に開口している。弁座119は、円環形状のテーパー面である。弁座119は、弁口117を囲むように配置されている。
円筒部材125は、例えば、ステンレス材で構成されている。円筒部材125の一端である下端125aにシート部材110が嵌め込まれている。円筒部材125の下端125aはシート部材110で塞がれている。円筒部材125の下端125aはシート部材110にろう付けされている。本実施例において、シート部材110と円筒部材125とは別部材であり、これらをろう付けにより接合している。例えば、一塊の金属材を切削加工したり、一枚の金属板をプレス加工したりして、円筒部およびこの円筒部の一端を塞ぐように配置されたシート部を一体的に有する弁本体105を形成してもよい。
弁本体105は、第1導管126と、第2導管127と、を有している。第1導管126は、円筒部材125を横方向に貫通し、弁室113に接続されている。第1導管126は、円筒部材125にろう付けされている。第2導管127は、弁口117に接続されている。第2導管127は、シート部材110にろう付けされている。
弁体130は、例えば、ステンレス材で構成されている。弁体130は、上端が塞がれた円筒形状を有している。弁体130は、円筒形状の周壁部131と、周壁部131の上端に連設された上壁部132と、を有している。上壁部132には、圧入孔132aが設けられている。上壁部132の上面には、ワッシャー133が配置されている。ワッシャー133の外径は、弁体130の外径と等しい。ワッシャー133の内径は、圧入孔132aの径よりわずかに大きい。ワッシャー133は、連結機構170の推力伝達部材172によって、上壁部132に固定されている。推力伝達部材172は、ワッシャー133に挿入されかつ圧入孔132aに圧入される。ワッシャー133は、上壁部132の上面の周縁部に設けられた切り欠きとともに環状溝130aを形成している。この環状溝130aには、封止部材146が配置される。
弁体130は、弁口117と上下方向(軸線L方向)に対向して配置されている。弁体130(具体的には、周壁部131の下端)は弁座119に接離される。弁体130が弁座119から離れると、弁口117が開いて開弁状態となる。開弁状態では、第1導管126と第2導管127とが弁室113を介して接続される。弁体130が弁座119に接すると、弁口117が閉じて閉弁状態となる。閉弁状態では、第1導管126と第2導管127とが遮断される。
弁軸134は、例えば、ステンレス材で構成されている。弁軸134は、長尺の円柱形状を有している。弁軸134は、大径部135と、大径部135の上端に連設された小径部136と、大径部135の下端に連設された円板部137と、を有している。小径部136の径は、大径部135の径より小さい。円板部137の径は、大径部135の径より大きい。大径部135の外周面には、雄ねじ135cが設けられている。大径部135の下端には、下ストッパ体164aが固定されている。大径部135の上端には、上ストッパ体164bが固定されている。下ストッパ体164aおよび上ストッパ体164bは、弁軸134とともに回転され、弁軸134とともに上下方向に移動される。
連結機構170は、弁体130と弁軸134とを連結する。連結機構170は、弁ホルダー171と、推力伝達部材172と、ばね受け部材173と、閉弁ばね174と、を有している。
弁ホルダー171は、有底円筒形状を有している。弁ホルダー171は、円筒形状の周壁部171aと、周壁部171aの下端に連設された底壁部171bと、を有している。周壁部171aの外径は、弁体130の外径と等しい。周壁部171aの上端は、弁軸134の円板部137の周縁部にかしめ固定されている。周壁部171aには、流通孔171cが設けられている。底壁部171bには、貫通孔171dが設けられている。貫通孔171dには、推力伝達部材172が挿入される。
推力伝達部材172は、円柱形状を有している。推力伝達部材172は、第1部分172a、第2部分172bおよび第3部分172cを有している。第1部分172a、第2部分172bおよび第3部分172cは、下方から上方に順に連設されている。第2部分172bの径は、第1部分172aの径より大きい。第3部分172cの径は、第2部分172bの径および弁ホルダー171の貫通孔171dの径より大きい。第1部分172aは、弁体130の圧入孔132aに圧入されている。第2部分172bは、弁ホルダー171の貫通孔171dに挿入されている。推力伝達部材172は、第1部分172aと第2部分172bとの間に段部を有し、この段部と、弁体130の上壁部132の上面と、の間にワッシャー133が挟まれている。
推力伝達部材172は、第1部分172aから第3部分172cまで延在する均圧通路172dが設けられている。均圧通路172dは、第1部分172aにおいて下方に向けて開口し、第3部分172cにおいて横方向に向けて開口している。均圧通路172dは、弁体130の内側の空間130bと、弁ホルダー171の内側の空間と、を接続する。
ばね受け部材173は、円筒形状を有しており、下端に径方向外方に突出するフランジ173aを有している。閉弁ばね174は、圧縮コイルばねである。閉弁ばね174は、弁軸134の円板部137とばね受け部材173のフランジ173aとの間に配置されている。閉弁ばね174によって、ばね受け部材173の下面が推力伝達部材172に押し付けられ、推力伝達部材172の第3部分172cが弁ホルダー171の底壁部171bに押し付けられている。
弁軸134とともに弁ホルダー171が上方に移動すると、推力伝達部材172の第3部分172cが底壁部171bに引っかかり、推力伝達部材172も上方に移動する。弁軸134とともに弁ホルダー171が下方に移動すると、閉弁ばね174によって弁ホルダー171の底壁部171bに押し付けられた推力伝達部材172も下方に移動する。推力伝達部材172の上下方向の移動に伴って、弁体130が上下方向に移動する。
キャン138は、例えば、ステンレス材で構成されている。キャン138は、上端が塞がれた円筒形状を有している。キャン138の外径は、円筒部材125の外径とほぼ等しい。キャン138の内径は、円筒部材125の内径より大きい。キャン138の下端138aは円筒部材125の上端125bの上端面125eに溶接されている。円筒部材125とキャン138との溶接によって溶接ビードB2(図5)が形成される。
ホルダー140は、例えば、ステンレス材で構成されている。ホルダー140は、ベース部141と、キャン当接部143と、を有している。
ベース部141は、円筒形状を有している。ベース部141の外径は、円筒部材125の内径と等しい。ベース部141の下端には、径方向内方に向けて突出する環状の突出部141aが設けられている。ベース部141は、円筒部材125の上端125bに嵌め込まれている。ベース部141は、弁本体105に対して直接的に固定されている。図5に示すように、ベース部141の外周面141cは、全周にわたって円筒部材125の内周面125dに当接されている。ベース部141は、円筒部材125の内周面125dに部分的に接していてもよく、例えば、四角筒形状や六角筒形状などの円筒形状以外の形状を有していてもよい。
キャン当接部143は、ベース部141の外周面141cから径方向外方に突出した円環形状の突出部である。キャン当接部143の径(最大径)は、キャン138の内径と等しい。キャン当接部143は、キャン138の下端138aに嵌め込まれている。図5に示すように、キャン当接部143の外周面143cは、全周にわたってキャン138の内周面138dに当接されている。なお、キャン当接部143は、ベース部141の外周面141cに周方向に間隔をあけて設けられた複数の突部で構成されていてもよい。
キャン当接部143は、円筒部材125の上端面125eと上下方向に間隔をあけて配置されている。キャン当接部143と円筒部材125の上端面125eとの間に空間が設けられている。キャン当接部143と円筒部材125の上端面125eとの間隔の大きさH3は、溶接ビードB2の上下方向の大きさH4の1/4倍以上でかつ1倍以下であることが好ましい。このようにすることで、溶接ビードB2によってホルダー140の位置が変わってしまうことを効果的に防ぐことができるとともに、流量制御弁101が大型化してしまうことを抑制できる。
ガイドスリーブ144は、円筒形状を有している。ガイドスリーブ144の下端144aは、シート部材110に当接されている。ガイドスリーブ144の上端144bには、径方向外方に突出するフランジ144cが設けられている。フランジ144cは、ベース部141の突出部141aとベース部141の内側に圧入されたリング部材142とに挟まれている。ガイドスリーブ144は、弁本体105に対するホルダー140の上下方向の位置決めをしている。
ガイドスリーブ144の上下方向中央部には、弁体支持部144dが設けられている。弁体支持部144dの内径は、弁体130の外径と等しい。弁体支持部144dには、弁体130および弁ホルダー171が上下方向に移動可能に収容されている。弁体支持部144dは、弁体130および弁ホルダー171を上下方向に移動可能に支持する。ガイドスリーブ144における弁体支持部144dより下方の箇所には、複数の流通孔144eが設けられている。流通孔144eは、弁室113とガイドスリーブ144の内側の空間とを接続する。
ホルダー140は、ベース部141が円筒部材125の上端に嵌め込まれ、ベース部141の外周面141cが円筒部材125の内周面125dに当接される。これにより、ホルダー140は、横方向の位置が固定される。また、ホルダー140は、ガイドスリーブ144によって上下方向の位置が固定される。そして、ホルダー140のキャン当接部143の外周面143cがキャン138の内周面138dに当接されている。これにより、ホルダー140は、弁本体105に対してキャン138を位置決めする。弁本体105の円筒部材125とキャン138とがホルダー140に当接されることによって、弁本体105とキャン138とが同軸に配置される。
流量制御弁101には、キャン138とホルダー140とガイドスリーブ144とによって画定された背圧室124が設けられている。背圧室124は、弁室113と区画されている。閉弁状態において、弁口117は、弁体130の内側の空間130b、均圧通路172dおよび弁ホルダー171の流通孔171cを介して背圧室124と接続される。
封止部材146は、円環形状を有している。封止部材146は、環状溝130aに収容されている。本実施例において、封止部材146は、ゴム材からなるOリング146aの外側にポリテトラフルオロエチレン(PTFE)製の円環形状のパッキン146bが配置されている。パッキン146bは、ガイドスリーブ144の弁体支持部144dの内周面に押し付けられている。
封止部材146は、弁室113と背圧室124との間に配置されている。本実施例において、ガイドスリーブ144の弁体支持部144dの内径(すなわち、封止部材146により封止される箇所の径)は、弁口117の径と等しい。そのため、閉弁状態において、弁体130に対して弁口117側から加わる冷媒圧力と背圧室124側から加わる冷媒圧力との差(差圧力)をなくす、または、非常に小さくすることができる。
ガイドステム150は、円柱部151と、円筒部152と、鍔状円板153と、を有している。円柱部151の下端には、第1ストッパ部151aが設けられている。円柱部151の上端には、第2ストッパ部151bが設けられている。弁軸134が上限位置に到達すると、下ストッパ体164aが第1ストッパ部151aに突き当たり、弁軸134の上方への移動が規制される。弁軸134が下限位置に到達すると、上ストッパ体164bが第2ストッパ部151bに突き当たり、弁軸134の下方への移動が規制される。円柱部151には、上下方向に貫通する雌ねじ151cが設けられている。雌ねじ151cには、弁軸134の雄ねじ135cが螺合されている。円筒部152は、円柱部151の下端に連設されている。円筒部152には、弁軸134の円板部137、下ストッパ体164aおよび連結機構170が挿入されている。円筒部152は、連結機構170を上下方向に移動可能に支持している。鍔状円板153は、円環形状を有している。鍔状円板153の内周縁部は、円筒部152に埋め込まれている。鍔状円板153の外周縁部は、ホルダー140の内周縁部に溶接されている。
弁体駆動部160は、弁体130を上下方向に移動させる。弁体駆動部160によって、弁体130が弁座119に接離される。弁体駆動部160は、ローター161と、ステーター(図示なし)と、を有している。
ローター161は、上端が塞がれた円筒形状を有している。ローター161は、円筒形状の周壁部161aと、周壁部161aの上端に連設された上壁部161bと、を有している。ローター161は、キャン138の内側に回転可能に配置されている。上壁部161bは、連結体167を介して、弁軸134の小径部136に連結されている。
流量制御弁101において、弁本体105(弁口117、円筒部材125)、弁体130、弁軸134、連結機構170(弁ホルダー171、推力伝達部材172)、キャン138、ホルダー140(ベース部141、キャン当接部143)、ガイドスリーブ144、ガイドステム150(円柱部151、円筒部152、鍔状円板153)およびローター161は、それぞれの中心軸が軸線Lに一致するように配置されている。
流量制御弁101は、上述した第1実施例の流量制御弁1と同様に動作する。
次に、上述した流量制御弁101の組立方法の一例について説明する。
シート部材110を円筒部材125の下端125aに嵌め込み、シート部材110と円筒部材125とをろう付けする。第1導管126と弁室113とを接続し、円筒部材125と第1導管126とをろう付けする。第2導管127と弁口117とを接続し、シート部材110と第2導管127とをろう付けする。
ホルダー140にリング部材142を圧入して、ホルダー140の突出部141aとリング部材142との間にガイドスリーブ144のフランジ144cを挟む。弁軸134に連結機構170を介して弁体130を連結する。弁軸134に下ストッパ体164aを取り付ける。弁軸134の雄ねじ135cをガイドステム150の雌ねじ151cに螺合する。弁軸134に上ストッパ体164bを取り付ける。弁軸134に連結体167を介してローター161を連結する。弁体130および弁ホルダー171をガイドスリーブ144の弁体支持部144dに挿入する。ガイドステム150の鍔状円板153をホルダー140に溶接する。
ガイドスリーブ144を円筒部材125に挿入し、ガイドスリーブ144の下端144aをシート部材110に当接させる。ホルダー140のベース部141を円筒部材125の上端125bに嵌め込む。これにより、ホルダー140は、弁本体105に対して位置が固定される。ホルダー140は、弁本体105と同軸に配置される。また、ホルダー140のキャン当接部143は、円筒部材125の上端面125eと上下方向に間隔をあけて配置される。
キャン138の下端138aにキャン当接部143を嵌め込み、キャン138の下端138aを円筒部材125の上端面125eに当接させる。キャン138の内側にガイドステム150およびローター161等が配置される。キャン138は、下端138aが上端面125eに当接されることで、上下方向の位置が固定される。この状態において、図5(a)に示すように、ベース部141の外周面141cが、全周にわたって円筒部材125の内周面125dに当接される。キャン当接部143の外周面143cが、全周にわたってキャン138の内周面138dに当接される。ホルダー140によって、円筒部材125とキャン138とが、同軸に配置される。
円筒部材125とキャン138とを全周にわたって溶接する。溶接によって、図5(b)に示すように、溶接ビードB2が円筒部材125の上端面125eからキャン138側に盛り上がるが、円筒部材125の上端面125eとキャン当接部143との間の空間内にとどまる。そのため、溶接ビードB2がホルダー140の位置を変えてしまうことを防ぐことができる。
そして、キャン138の外側にステーターを取り付ける。このようにして、流量制御弁101が完成する。
本実施例の流量制御弁101も、上述した第1実施例の流量制御弁1と同様の作用効果を奏する。
上記に本発明の実施例を説明したが、本発明はこれらの例に限定されるものではない。前述の実施例に対して、当業者が適宜、構成要素の追加、削除、設計変更を行ったものや、実施例の特徴を適宜組み合わせたものも、本発明の趣旨に反しない限り、本発明の範囲に含まれる。
(第1実施例)
1…流量制御弁、5…弁本体、10…基体部材、11…周壁部、12…底壁部、13…弁室、14…円形孔、15…平面、16…流入孔、17…弁口、18…均圧孔、19…弁座、22…接続溝、23…接続通路、24…背圧室、25…円筒部材、25a…下端、25b…上端、25e…上端面、26…第1導管、27…第2導管、30…弁体、31…胴部、32…先端部、32a…リニア特性部、32b…イコールパーセント特性部、33…環状突出部、34…弁軸、34d…ばね受け部、35…大径部、36…小径部、38…キャン、38a…下端、38d…内周面、40…ホルダー、41…ベース部、41a…下面、41b…上面、41f…圧入穴、41g…軸孔、41h…流通孔、42…嵌合部、42a…孔、43…キャン当接部、43c…外周面、45…保持部材、46…封止部材、46a…Oリング、46b…パッキン、50…ガイドブッシュ、51…支持部、51c…雄ねじ、52…結合部、60…弁体駆動部、61…ローター、62…ステーター、63…弁軸ホルダー、63a…周壁部、63b…上壁部、63c…雌ねじ、63d…貫通孔、64…ストッパ機構、64a…下ストッパ体、64b…上ストッパ体、65…プッシュナット、66…閉弁ばね、67…支持リング、68…復帰ばね、B1…溶接ビード
(第2実施例)
101…流量制御弁、105…弁本体、110…シート部材、113…弁室、117…弁口、119…弁座、124…背圧室、125…円筒部材、125a…下端、125b…上端、125d…内周面、125e…上端面、126…第1導管、127…第2導管、130…弁体、130a…環状溝、130b…空間、131…周壁部、132…上壁部、132a…圧入孔、133…ワッシャー、134…弁軸、135…大径部、135c…雄ねじ、136…小径部、137…円板部、138…キャン、138a…下端、138d…内周面、140…ホルダー、141…ベース部、141a…突出部、142…リング部材、143…キャン当接部、143c…外周面、144…ガイドスリーブ、144a…下端、144b…上端、144c…フランジ、144d…弁体支持部、144e…流通孔、146…封止部材、146a…Oリング、146b…パッキン、150…ガイドステム、151…円柱部、151a…第1ストッパ部、151b…第2ストッパ部、151c…雌ねじ、152…円筒部、153…鍔状円板、160…弁体駆動部、161…ローター、161a…周壁部、161b…上壁部、164a…下ストッパ体、164b…上ストッパ体、167…連結体、170…連結機構、171…弁ホルダー、171a…周壁部、171b…底壁部、171c…流通孔、171d…貫通孔、172…推力伝達部材、172a…第1部分、172b…第2部分、172c…第3部分、172d…均圧通路、173…ばね受け部材、173a…フランジ、174…閉弁ばね、B2…溶接ビード

Claims (4)

  1. 円筒部および前記円筒部の一端を塞ぐように配置されたシート部を有する弁本体と、
    前記円筒部の他端に溶接される円筒形状のキャンと、
    前記弁本体および前記キャンに当接される位置決め部材と、
    前記円筒部の軸方向に移動され、前記シート部に設けられた弁口を開閉する弁体と、を有する電動弁であって、
    前記位置決め部材は、前記弁本体に対して固定されるベース部と、前記ベース部から突出し、前記キャンの内周面に当接するキャン当接部と、を有し、
    前記ベース部の外周面が、前記円筒部の内周面に当接され、
    前記キャン当接部が、前記円筒部の他端と前記軸方向に間隔をあけて配置されていることを特徴とする電動弁。
  2. 円筒部および前記円筒部の一端を塞ぐように配置されたシート部を有する弁本体と、
    前記円筒部の他端に溶接される円筒形状のキャンと、
    前記弁本体および前記キャンに当接される位置決め部材と、
    前記円筒部の軸方向に移動され、前記シート部に設けられた弁口を開閉する弁体と、を有する電動弁であって、
    前記位置決め部材は、前記弁本体に対して固定されるベース部と、前記ベース部から突出し、前記キャンの内周面に当接するキャン当接部と、を有し、
    前記キャン当接部が、前記円筒部の他端と前記軸方向に間隔をあけて配置され、
    前記シート部が、前記円筒部の他端側に向けて開口する嵌合孔を有し、
    前記位置決め部材が、前記ベース部から前記円筒部の一端側に向けて突出し、前記嵌合孔に嵌合される嵌合部をさらに有していることを特徴とする電動弁。
  3. 前記間隔の大きさは、前記円筒部と前記キャンとの溶接によって形成される溶接ビードの前記軸方向の大きさの1/4倍以上でかつ1倍以下である、請求項1または請求項2に記載の電動弁。
  4. 円筒部および前記円筒部の一端を塞ぐように配置されたシート部を有する弁本体と、
    前記円筒部の他端に溶接される円筒形状のキャンと、
    前記弁本体および前記キャンに当接される位置決め部材と、
    前記円筒部の軸方向に移動され、前記シート部に設けられた弁口を開閉する弁体と、を有する電動弁であって、
    前記位置決め部材は、前記弁本体に対して固定されるベース部と、前記ベース部から突出し、前記キャンの内周面に当接するキャン当接部と、を有し、
    前記キャン当接部が、前記円筒部の他端と前記軸方向に間隔をあけて配置され、
    前記間隔の大きさは、前記円筒部と前記キャンとの溶接によって形成される溶接ビードの前記軸方向の大きさの1/4倍以上でかつ1倍以下であることを特徴とする電動弁。
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