JP7104754B2 - 蓄電モジュール - Google Patents

蓄電モジュール Download PDF

Info

Publication number
JP7104754B2
JP7104754B2 JP2020152195A JP2020152195A JP7104754B2 JP 7104754 B2 JP7104754 B2 JP 7104754B2 JP 2020152195 A JP2020152195 A JP 2020152195A JP 2020152195 A JP2020152195 A JP 2020152195A JP 7104754 B2 JP7104754 B2 JP 7104754B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
plate
center
power storage
pair
plates
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2020152195A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2022046256A (ja
Inventor
敦 櫻井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP2020152195A priority Critical patent/JP7104754B2/ja
Publication of JP2022046256A publication Critical patent/JP2022046256A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7104754B2 publication Critical patent/JP7104754B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries

Landscapes

  • Secondary Cells (AREA)
  • Battery Mounting, Suspending (AREA)

Description

本発明は、蓄電モジュールに関する。
近年、電気自動車(EV)、ハイブリッド自動車(HEV)、プラグインハイブリッド自動車(PHEV)及び燃料電池自動車(FCV)等の少なくともモータの駆動力により走行する車両が実用化されている。このような車両には、蓄電セルを有する蓄電モジュールが搭載されている。
例えば、特許文献1には、複数の蓄電池が積層された蓄電池群と、蓄電池群の積層方向両端に設けられたエンドプレートと、エンドプレート同士を連結する連結バンドと、を備えた構造が開示されている。
例えば、特許文献2には、複数のセルを積層して構成されたセル積層体と、セル積層体の前面及び後面に配置されたエンドプレートと、セル積層体の左面及び右面に配置されたサイドプレートと、を備えた構造が開示されている。
特許第6254904号公報 特許第6310989号公報
ところで、蓄電セルは、充放電や劣化により膨張する。そのため、蓄電セルを収納する収納体を備えた蓄電モジュールにおいては、蓄電セルの膨張による収納体の変形を抑制することが要求される。
そこで本発明は、蓄電セルの膨張による収納体の変形を抑制することを目的とする。
(1)本発明の一態様に係る蓄電モジュール(例えば、実施形態における蓄電モジュール1)は、対向配置された矩形状の一対の第一板(例えば、実施形態における第一板10)と、前記一対の第一板に隣接して対向配置された矩形状の一対の第二板(例えば、実施形態における第二板20)と、を含み、前記一対の第一板及び前記一対の第二板によって囲まれた内部空間(例えば、実施形態における内部空間2a)を有する収納体(例えば、実施形態における収納体2)と、前記内部空間に配置された蓄電セル(例えば、実施形態における蓄電セル3)と、前記一対の第一板及び前記一対の第二板のそれぞれを回転自在に連結する連結部材(例えば、実施形態における連結部材4)と、を備え、前記連結部材は、前記第二板の板厚内に配置された回転中心(例えば、実施形態における回転中心Cp)を有し、前記回転中心は、下記の(1)から(3)のいずれかを満たすことを特徴とする蓄電モジュール。
(1)前記回転中心は、前記第一板の板厚中心(例えば、実施形態における板厚中心10c)と前記第二板の板厚中心(例えば、実施形態における板厚中心20c)とが互いに重なる位置に配置されている。
(2)前記回転中心は、前記一対の第一板が対向する方向に沿う第一方向(例えば、実施形態における第一方向V1)から見て前記第二板の板厚中心と前記第二板の内面(例えば、実施形態における内面20a)との間に配置され、かつ、前記第一方向と直交する第二方向(例えば、実施形態における第二方向V2)から見て前記第一板の板厚中心と前記第一板の外面(例えば、実施形態における外面10b)との間に配置されている。
(3)前記回転中心は、前記第一方向から見て前記第二板の板厚中心と前記第二板の外面(例えば、実施形態における外面20b)との間に配置され、かつ、前記第二方向から見て前記第一板の板厚中心と前記第一板の内面(例えば、実施形態における内面10a)との間に配置されている。
(2)本発明の一態様において、前記回転中心が上記の(3)を満たす場合、前記回転中心は、前記第一方向から見て前記第二板の板厚中心と前記第二板の外面との間に配置され、かつ、前記第二方向から見て前記第一板の板厚中心よりも内側に配置されていてもよい。
(3)本発明の一態様において、前記回転中心が上記の(2)を満たす場合、前記回転中心は、前記第一方向から見て前記第二板の板厚中心と重なる位置に配置され、かつ、前記第二方向から見て前記第一板の板厚中心よりも外側に配置されていてもよい。
(4)本発明の一態様において、前記連結部材は、前記回転中心を軸心とする連結軸であってもよい。
(5)本発明の一態様において、前記連結部材は、金属により形成されていてもよい。
(6)本発明の一態様において、前記一対の第二板をつなぐとともに前記内部空間を隔てる架設部材(例えば、実施形態における架設部材6)を更に備えてもよい。
(7)本発明の一態様において、前記一対の第二板の少なくとも一方の外面から外側に張り出して設けられた板状のフランジ(例えば、実施形態におけるフランジ5)を更に備えてもよい。
(8)本発明の一態様において、前記一対の第二板をつなぐとともに前記内部空間を隔てる架設部材を更に備え、前記フランジは、前記第一方向において前記第一板よりも前記架設部材の近くに配置されていてもよい。
(9)本発明の一態様において、前記一対の第一板の少なくとも一方は、前記第一板の板厚内に肉抜き部(例えば、実施形態における肉抜き部13)を有してもよい。
(10)本発明の一態様において、前記肉抜き部は、冷媒が流される冷媒流路(例えば、実施形態における冷媒流路14)を兼ねてもよい。
(11)本発明の一態様において、前記蓄電セルは、前記一対の第一板の間に複数積層して配置されていてもよい。
上記(1)の態様によれば、連結部材は、第二板の板厚内に配置された回転中心を有し、回転中心は、下記の(1)から(3)のいずれかを満たす。
(1)回転中心は、第一板の板厚中心と第二板の板厚中心とが互いに重なる位置に配置されている。
(2)回転中心は、一対の第一板が対向する方向に沿う第一方向から見て第二板の板厚中心と第二板の内面との間に配置され、かつ、第一方向と直交する第二方向から見て第一板の板厚中心と第一板の外面との間に配置されている。
(3)回転中心は、第一方向から見て第二板の板厚中心と第二板の外面との間に配置され、かつ、第二方向から見て第一板の板厚中心と第一板の内面との間に配置されている。
この態様によれば、蓄電セルの第一方向外側への膨張により収納体が変形しても、収納体の第二方向への変形が抑制される部位に回転中心が設定されている。そのため、第一板が第一方向外側へ大きく撓んでも連結部材が力を吸収する。これにより、第二板に力は伝わりにくいため、第二板は撓みにくい。したがって、蓄電セルの膨張による収納体の変形を抑制することができる。
上記(2)の態様によれば、回転中心が上記の(3)を満たす場合、回転中心は、第一方向から見て第二板の板厚中心と第二板の外面との間に配置され、かつ、第二方向から見て第一板の板厚中心よりも内側に配置されていることで、以下の効果を奏する。
回転中心が第一方向から見て第二板の板厚中心よりも外側に配置され、かつ、第二方向から見て第一板の板厚中心と重なる位置に配置された場合と比較して、第二板に力は伝わりにくいため、第二板は撓みにくい。したがって、蓄電セルの膨張による収納体の変形をより効果的に抑制することができる。
上記(3)の態様によれば、回転中心が上記の(2)を満たす場合、回転中心は、第一方向から見て第二板の板厚中心と重なる位置に配置され、かつ、第二方向から見て第一板の板厚中心よりも外側に配置されていることで、以下の効果を奏する。
回転中心が第一方向から見て第二板の板厚中心よりも内側に配置された場合と比較して、第二板に力は伝わりにくいため、第二板は撓みにくい。したがって、蓄電セルの膨張による収納体の変形をより効果的に抑制することができる。
上記(4)の態様によれば、連結部材は、回転中心を軸心とする連結軸であることで、以下の効果を奏する。
連結軸の軸回りに第一板及び第二板を回転させるとともに連結軸自体が回転することができるため、蓄電セルの膨張時に連結軸を含む第一板及び第二板の連結部分が壊れることを抑制することができる。
上記(5)の態様によれば、連結部材は、金属により形成されていることで、以下の効果を奏する。
連結部材の加工が容易である。
上記(6)の態様によれば、一対の第二板をつなぐとともに内部空間を隔てる架設部材を更に備えることで、以下の効果を奏する。
架設部材によって蓄電セルをより安定して保持することができる。
上記(7)の態様によれば、一対の第二板の少なくとも一方の外面から外側に張り出して設けられた板状のフランジを更に備えることで、以下の効果を奏する。
第二板においてフランジが設けられた部分の周囲は、フランジによって剛性が高くなっているため、蓄電セルの膨張による第二板の変形をより効果的に抑制することができる。
上記(8)の態様によれば、一対の第二板をつなぐとともに内部空間を隔てる架設部材を更に備え、フランジは、第一方向において第一板よりも架設部材の近くに配置されていることで、以下の効果を奏する。
架設部材及びフランジ板によって第二板の変形を抑制する相乗効果が得られるため、第二板の変形をより一層効果的に抑制することができる。
上記(9)の態様によれば、一対の第一板の少なくとも一方は、第一板の板厚内に肉抜き部を有することで、以下の効果を奏する。
肉抜き部により蓄電モジュールを軽量化することができる。加えて、連結部材の回転中心の配置及び肉抜き部によって蓄電セルの膨張により生じる力を吸収する相乗効果が得られるため、蓄電セルの膨張による収納体の変形をより効果的に抑制することができる。
上記(10)の態様によれば、肉抜き部は、冷媒が流される冷媒流路を兼ねることで、以下の効果を奏する。
肉抜き部を流れる冷媒により蓄電セルを効率よく冷却することができる。これにより、蓄電セルの温度上昇に伴う蓄電セルの膨張を抑制することができる。
上記(11)の態様によれば、蓄電セルは、一対の第一板の間に複数積層して配置されていることで、以下の効果を奏する。
蓄電セルが積層方向に膨張することにより収納体が変形しても、収納体の第二方向への変形が抑制される部位に回転中心が設定されているため、蓄電セルの膨張による収納体の変形を抑制することができる。
実施形態の蓄電モジュールの斜視図。 図1のII-II断面図。 実施形態の第一板内部の冷媒流路の一例を示す図。 実施形態の蓄電モジュールをIPU内部へ配置した一例を示す図。 図2のV部拡大図。 実施形態の蓄電セルが膨張したときの収納体の変形を説明するための図。 実施例の蓄電モジュールの斜視図。 蓄電セルの膨張による固定点の第二方向への移動量の解析方法の説明図。 蓄電セルの膨張による固定点の第二方向への移動量の解析結果を示す図。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。実施形態においては、電気自動車(車両)に搭載される蓄電モジュールを挙げて説明する。以下、図面において同一の構成要素は原則として同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
<蓄電モジュール>
図1に示すように、蓄電モジュール1は、直方体状を有する。例えば、蓄電モジュール1は、高さ方向を重力方向に沿わせて配置されている。蓄電モジュール1は、収納体2と、蓄電セル3と、連結部材4と、フランジ5と、架設部材6(図2参照)と、を備える。
<収納体>
収納体2は、角筒状を有する。収納体2は、対向配置された矩形状の一対の第一板10と、一対の第一板10に隣接して対向配置された矩形状の一対の第二板20と、を備える。収納体2は、一対の第一板10及び一対の第二板20によって囲まれた内部空間2a(図2参照)を有する。
以下、一対の第一板10が対向する方向を「第一方向V1」、第一方向V1と直交し且つ一対の第二板20が対向する方向を「第二方向V2」、第一方向V1及び第二方向V2のそれぞれと直交する方向を「第三方向V3」とする。第一方向V1は、蓄電モジュール1の高さ方向(重力方向)に沿う方向に相当する。第二方向V2は、蓄電モジュール1の幅方向に沿う方向に相当する。第三方向V3は、蓄電モジュール1の長さ方向に沿う方向に相当する。
<第一板>
例えば、第一板10は、アルミニウム合金等の金属により形成されている。第一板10は、第三方向V3に長手を有し且つ第一方向V1に厚みを有する矩形板状の第一本体11と、第一本体11の第二方向V2の外端から突出する第一係合部12と、を備える。第一本体11及び第一係合部12は、同一の部材で一体に形成されている。
第一本体11は、第一本体11の板厚内に肉抜き部13を有する。肉抜き部13は、一対の第一板10の板厚内のそれぞれに設けられている。肉抜き部13は、冷媒が流される冷媒流路14を兼ねている。例えば、冷媒は、水などの液体であってもよいし、空気、二酸化炭素及び窒素等の気体であってもよい。例えば、冷媒が水の場合、水冷により蓄電セル3を効率よく冷却することができる。
冷媒流路14は、第三方向V3に延びている。冷媒流路14は、第三方向V3から見て第二方向V2に延びる長孔形状を有する。冷媒流路14は、第二方向V2に並んで複数(例えば本実施形態では6本)設けられている。
図3に示すように、複数の冷媒流路14のそれぞれは、第三方向V3の第一端部(図3の紙面左側の部分)において合流している。複数の冷媒流路14のうち冷媒の流れる方向が同じ冷媒流路14同士(図3の第一流路14A同士及び第二流路14B同士)は、第三方向V3の第二端部(図3の紙面右側の部分)において合流している。
例えば、冷媒流路14となる孔は、インパクト成形または押出し成形等により形成することができる。例えば、まず、冷媒流路14となる孔を、第一本体11の第三方向V3の全体にわたって設ける。その後、第一本体11の第三方向V3の第一端部において、複数の冷媒流路14のそれぞれが合流するように、隣接する孔を仕切る壁を除去する。一方、第一本体11の第三方向V3の第二端部において、冷媒の流れる方向が同じ冷媒流路14同士が合流するように、隣接する孔を仕切る壁のうち、冷媒の流れる方向が同じ冷媒流路14となる壁(図3の第一流路14Aとなる孔を仕切る壁及び第二流路14Bとなる孔を仕切る壁)を除去する。その後、冷媒流路14の第三方向V3の第一端に封止板15を設置する。一方、冷媒流路14の第三方向V3の第二端において、冷媒の流れる方向が同じ冷媒流路14同士を塞ぐように、入口配管16を有する入口部材及び出口配管17を有する出口部材をそれぞれ設置する。
図1に示すように、第一係合部12は、第三方向V3から見て、連結部材4(連結軸)に対して回転自在に係合可能な大きさの筒状を有する。第一係合部12は、第一本体11の第二方向V2の両端に設けられている。第一係合部12は、第三方向V3に間隔をあけて複数配置されている。
本実施形態では、第一係合部12は、第一本体11の第二方向V2の端部に2つずつ、第一本体11の第二方向V2の両端部で合計4つ配置されている。第三方向V3に並ぶ2つの第一係合部12は、互いに同じ長さで第三方向V3に延びている。
<第二板>
例えば、第二板20は、アルミニウム合金等の金属により形成されている。例えば、第一板10及び第二板20は、互いに同じ金属により形成されている。第二板20は、第三方向V3に長手を有し且つ第二方向V2に厚みを有する矩形板状の第二本体21と、第二本体21の第一方向V1の外端から突出する第二係合部22と、を備える。第二本体21及び第二係合部22は、同一の部材で一体に形成されている。
第二本体21は、第一本体11よりも板厚が小さい。第二本体21は、第二本体21の板厚内に肉抜き部13(冷媒流路14)を有しない。
第二係合部22は、第三方向V3から見て、連結部材4(連結軸)に対して回転自在に係合可能な大きさの筒状を有する。第二係合部22は、第二本体21の第一方向V1の両端に設けられている。第二係合部22は、第三方向V3に間隔をあけて複数配置されている。
本実施形態では、第二係合部22は、第二本体21の第一方向V1の端部に3つずつ、第二本体21の第一方向V1の両端部で合計6つ配置されている。第三方向V3に並ぶ3つの第二係合部22のうち真ん中の1つは、第三方向V3外側の2つよりも第三方向V3に長く延びている。第一板10の第一係合部12及び第二板20の第二係合部22は、第三方向V3に沿って交互に配置されている。
<蓄電セル>
蓄電セル3は、収納体2の内部空間2a(図2参照)に配置されている。蓄電セル3は、一対の第一板10の間に複数積層して配置されている。複数の蓄電セル3の積層方向は、第一方向V1(重力方向)に沿う方向に相当する。本実施形態では、12個の蓄電セル3が第一方向V1に積層されている。
蓄電セル3の内部には、正極板及び負極板を有する電池要素(不図示)が収容されている。例えば、蓄電セル3は、ラミネートフィルムからなる外装体内に電池要素が封入されてなるラミネートパック形状を有することが好ましい。例えば、ラミネートフィルムは、金属箔と樹脂フィルムとが接着された金属箔複合ラミネートフィルムであることが好ましい。金属箔複合ラミネートフィルムは、公知のものを含むことができる。例えば、金属箔は、アルミニウム、アルミニウム合金、ステンレス、ニッケル合金などの金属からなるものを含むことができる。樹脂フィルムは、ポリエチレン、エチレンビニルアセテート、ポリエチレンテレフタレートなどの樹脂からなるものを含むことができる。
例えば、蓄電セル3は、リチウムイオン二次電池などの電池要素とともに電解液が外装体内に収容されたものを含んでもよい。または、蓄電セル3は、電解液を有しない全固体電池からなる電池要素が外装体内に収容されたものを含んでもよい。
蓄電セル3は、内部空間2aの第三方向V3の長さよりも大きく、かつ、内部空間2aの第二方向V2の幅よりも小さい扁平形状を有する。蓄電セル3の第三方向V3の一端には、正極端子3a及び負極端子3bが設けられている。正極端子3a及び負極端子3bは、収納体2の内部空間2aから第三方向V3の外側に突出している。正極端子3a及び負極端子3bは、互いに第二方向V2に間隔をあけて配置されている。正極端子3aは、電池要素の正極板と電気的に接続されている。負極端子3bは、電池要素の負極板と電気的に接続されている。
第一方向V1に隣り合う蓄電セル3の正極端子3a及び負極端子3bは、第二方向V2において互いに反対に配置されている。第一方向V1に隣り合う蓄電セル3の正極端子3a及び負極端子3bは、第一方向V1に沿って交互に配置されている。なお、収納体2内のすべての蓄電セル3は、直列接続されていてもよいし、並列接続されていてもよい。
<連結部材>
連結部材4は、一対の第一板10及び一対の第二板20のそれぞれを回転自在に連結している。図5に示すように、連結部材4は、第二板20の第二本体21の板厚内に配置された回転中心Cpを有する。連結部材4は、回転中心Cpを軸心とする連結軸である。例えば、連結部材4は、鋼等の金属により形成されている。
例えば、連結部材4は、不図示のボルト及びナットにより構成されている。ボルトは、連結軸となる軸部と、軸部の一端に結合された頭部と、を備える。例えば、連結軸は、不図示のカラーを介してボルトの頭部及びナットにより、第三方向V3にずれないように位置決めされている。
例えば先ず、第一板10の第一係合部12と第二板20の第二係合部22とを第三方向V3に沿って交互に配置する。このとき、第一係合部12及び第二係合部22の各係合孔を同軸に配置する。次に、第一係合部12及び第二係合部22の各係合孔に対して第三方向V3の一方側から第一カラーを介してボルトの軸部を挿通し他方側に突出させる。次に、ボルトの軸部の突出部に第三方向V3の他方側から第二カラーを介してナットを螺合する。
連結部材4の回転中心Cpは、下記の(1)から(3)のいずれかを満たす。図5の例では、回転中心Cpは、下記の(1)を満たす位置に配置されている。
(1)回転中心Cpは、第一板10の板厚中心10cと第二板20の板厚中心20cとが互いに重なる位置に配置されている。
(2)回転中心Cpは、一対の第一板10が対向する方向に沿う第一方向V1から見て第二板20の板厚中心20cと第二板20の内面20aとの間に配置され、かつ、第一方向V1と直交する第二方向V2から見て第一板10の板厚中心10cと第一板10の外面10bとの間に配置されている。
(3)回転中心Cpは、第一方向V1から見て第二板20の板厚中心20cと第二板20の外面20bとの間に配置され、かつ、第二方向V2から見て第一板10の板厚中心10cと第一板10の内面10aとの間に配置されている。
ここで、第一板10の板厚中心10cは、第一板10の第一本体11の板厚中心を意味する。
第二板20の板厚中心20cは、第二板20の第二本体21の板厚中心を意味する。
第一板10の板厚中心10cと第二板20の板厚中心20cとが互いに重なる位置は、第一板10の板厚中心10cの延長線と第二板20の板厚中心20cの延長線とが交差する位置を意味する。
第二板20の内面20aは、第二板20の第二本体21の第二方向V2内側面(内部空間2aの側の面)を意味する。
第一方向V1から見て第二板20の板厚中心20cと第二板20の内面20aとの間は、第一方向V1から見て第二板20の板厚中心20cと重なる位置及び第二板20の内面20aと重なる位置のそれぞれを含み、かつ、第二板20の板厚中心20cの延長線と第二板20の内面20aの延長線との間を意味する。
第一板10の外面10bは、第一板10の第一本体11の第一方向V1外側面(内部空間2aとは反対側の面)を意味する。
第二方向V2から見て第一板10の板厚中心10cと第一板10の外面10bとの間は、第二方向V2から見て第一板10の板厚中心10cと重なる位置及び第一板10の外面10bと重なる位置のそれぞれを含み、かつ、第一板10の板厚中心10cの延長線と第一板10の外面10bの延長線との間を意味する。
例えば、回転中心Cpが上記の(3)を満たす場合、回転中心Cpは、第一方向V1から見て第二板20の板厚中心20cと第二板20の外面20bとの間に配置され、かつ、第二方向V2から見て第一板10の板厚中心10cよりも内側に配置されていることが好ましい。
ここで、第二板20の外面20bは、第二板20の第二本体21の第二方向V2外側面(内部空間2aとは反対側の面)を意味する。
第一方向V1から見て第二板20の板厚中心20cと第二板20の外面20bとの間は、第一方向V1から見て第二板20の板厚中心20cと重なる位置及び第二板20の外面20bと重なる位置のそれぞれを含み、かつ、第二板20の板厚中心20cの延長線と第二板20の外面20bの延長線との間を意味する。
第二方向V2から見て第一板10の板厚中心10cよりも内側は、第二方向V2から見て第一板10の板厚中心10cよりも第一方向V1内側(内部空間2aの側)を意味する。
例えば、回転中心Cpが上記の(2)を満たす場合、回転中心Cpは、第一方向V1から見て第二板20の板厚中心20cと重なる位置に配置され、かつ、第二方向V2から見て第一板10の板厚中心10cよりも外側に配置されていることが好ましい。
ここで、第一方向V1から見て第二板20の板厚中心20cと重なる位置は、第二板20の板厚中心20cの延長線上の位置を意味する。
第二方向V2から見て第一板10の板厚中心10cよりも外側は、第二方向V2から見て第一板10の板厚中心10cよりも第一方向V1外側(内部空間2aとは反対側)を意味する。
<フランジ>
フランジ5は、蓄電モジュール1の設置部位(不図示)に固定される部分である。図中符号5aは、フランジ5を蓄電モジュール1の設置部位に固定するための取付部を示す。図1に示すように、フランジ5は、第二板20の第二本体21の外面から外側に張り出して設けられている。フランジ5は、一対の第二板20のそれぞれに設けられている。フランジ5は、第二板20の第二本体21の外面から第二方向V2外側に延びる板状を有する。フランジ5は、第二本体21の第三方向V3の全体にわたって延びている。フランジ5は、一対の第二板20に1つずつ合計2つ設けられている。
図2に示すように、2つのフランジ5は、第一方向V1の高さ位置が互いに同じに設定されている。フランジ5は、第一方向V1において一対の第一板10の一方(図2の紙面上側に配置された天板)の近くに配置されている。フランジ5は、第一方向V1において第一板10よりも架設部材6の近くに配置されていることが好ましい。
例えば、取付部5aは、ボルト等の固定部材が取り付けられる貫通孔である。図1に示すように、取付部5aは、フランジ5の第三方向V3の端部近傍に設けられている。
ところで、蓄電セル3は中心部ほど大きく膨張するため、蓄電セル3の膨張に伴う第二板20の変形は中心部ほど大きくなりやすい。よって、取付部5aがフランジ5の第三方向V3の端部近傍に設けられている場合、取付部5aがフランジ5の第三方向V3の中央に設けられている場合と比較して、第二板20の変形による蓄電モジュール1の設置部位と取付部5aとの位置ずれは小さくなる。したがって、取付部5aがフランジ5の第三方向V3の端部近傍に設けられていることは、蓄電モジュール1の設置部位と取付部5aとの位置ずれに起因する不都合が生じにくいため好ましい。
<架設部材>
図2に示すように、架設部材6は、一対の第二板20をつなぐとともに内部空間2aを隔てている。架設部材6は、矩形のシート状に形成されている。架設部材6は、内部空間2aの第三方向V3の長さよりも僅かに大きく、かつ、内部空間2aの第二方向V2の幅よりも僅かに大きい。架設部材6の第二方向V2の両端は、一対の第二板20の内面20aにそれぞれ接している。
架設部材6は、内部空間2aに複数の蓄電セル3とともに複数配置されている。本実施形態では、3つの架設部材6が設けられている。内部空間2aには、3つの蓄電セル3と、1つの架設部材6と、3つの蓄電セル3と、1つの架設部材6と、3つの蓄電セル3と、1つの架設部材6と、3つの蓄電セル3とが、第一方向V1の一方側(図2の紙面上側)から他方側(図2の紙面下側)に向けて、この順に積層された状態で配置されている。
例えば、架設部材6は、弾性変形可能な弾性体を含む弾性部材である。例えば、弾性体は、ゴムや樹脂等からなる発泡体を含む。架設部材6が発泡体を含む場合、発泡体の発泡倍率を調整することにより、蓄電セル3に対する押し付け力及び蓄電セル3の膨張力の吸収具合を容易に調整可能である。加えて、蓄電モジュール1の更なる軽量化及び低コスト化に寄与する。
架設部材6は、内部空間2aに配置された蓄電セル3が充放電により膨張した場合、蓄電セル3の膨張力により圧縮される。これにより、架設部材6は、蓄電セル3の膨張時における一対の第一板10の内面10aへの負荷を低減し、蓄電セル3の膨張による収納体2への負荷を低減する。このように架設部材6が圧縮されて蓄電セル3の膨張による収納体2への押し付け荷重が打ち消されるため、一対の第一板10の内面10aの強度を小さく設定することが可能となり、蓄電モジュール1の軽量化及び低コスト化に寄与する。
<蓄電モジュールのIPU内部への配置例>
例えば、蓄電モジュール1は、電源回路制御装置の一種であるIPU(Intelligent Power Unit)の内部へ配置される。図4の例では、4つの蓄電モジュール1A~1D(第一蓄電モジュール1A、第二蓄電モジュール1B、第三蓄電モジュール1C及び第四蓄電モジュール1D)がIPUのケース30内に配置されている。各蓄電モジュール1A~1Dは、端子側(蓄電セルの正極端子3a及び負極端子3b)を図4の紙面上側(例えば鉛直方向に沿う上側)に向けるとともに、配管側(入口配管16及び出口配管17)を図4の紙面下側(例えば鉛直方向に沿う下側)に向けて配置されている。
図4の例では、冷媒の流れを矢印W1で示している。例えば、冷媒は、第一蓄電モジュール1Aの入口配管16を通じて冷媒流路14を流れ、出口配管17から流出する。その後、冷媒は、第一蓄電モジュール1Aに隣り合う第二蓄電モジュール1Bの入口配管16を通じて冷媒流路14を流れ、出口配管17から流出する。その後、冷媒は、第二蓄電モジュール1Bに隣り合う第三蓄電モジュール1Cの入口配管16を通じて冷媒流路14を流れ、出口配管17から流出する。その後、冷媒は、第三蓄電モジュール1Cに隣り合う第四蓄電モジュール1Dの入口配管16を通じて冷媒流路14を流れ、出口配管17から流出する。このように、冷媒は、4つの蓄電モジュール1A~1Dの冷媒流路14を順次流れ、各蓄電モジュール1A~1Dの蓄電セルの冷却に寄与する。
<蓄電セルが膨張したときの収納体の変形>
図6に示すように、収納体2内に配置された蓄電セル(不図示)が充放電により膨張すると、第一板10の内面10aが外側(図6の紙面上側)に向かって押され、第一板10が凸状に変形する。仮に、第一板10及び第二板20が回転不能に連結(回転拘束)されている場合、第一板10の凸状の変形により、第二板20には第一板10及び第二板20の連結部付近を中心とし、第二板20を内側に向かって変形させようとする偶力が働く。なお、図中符号Fpは、フランジ5の固定点を示す。
これに対し本実施形態では、第一板10及び第二板20は、連結部材4により回転自在に連結されている。連結部材4は、第二板20の板厚内に配置された回転中心Cpを有する。そのため、第一板10が凸状に変形しても、回転により上記の偶力が打ち消される。よって、第二板20には上記の偶力が入力されない。したがって、本実施形態の蓄電モジュールは、蓄電セルが膨張しても収納体2が変形しにくい。
<作用効果>
以上説明したように、上記実施形態の蓄電モジュール1は、対向配置された矩形状の一対の第一板10と、一対の第一板10に隣接して対向配置された矩形状の一対の第二板20と、を含み、一対の第一板10及び一対の第二板20によって囲まれた内部空間2aを有する収納体2と、内部空間2aに配置された蓄電セル3と、一対の第一板10及び一対の第二板20のそれぞれを回転自在に連結する連結部材4と、を備え、連結部材4は、第二板20の板厚内に配置された回転中心Cpを有し、回転中心Cpは、下記の(1)から(3)のいずれかを満たす。
(1)回転中心Cpは、第一板10の板厚中心10cと第二板20の板厚中心20cとが互いに重なる位置に配置されている。
(2)回転中心Cpは、一対の第一板10が対向する方向に沿う第一方向V1から見て第二板20の板厚中心20cと第二板20の内面20aとの間に配置され、かつ、第一方向V1と直交する第二方向V2から見て第一板10の板厚中心10cと第一板10の外面10bとの間に配置されている。
(3)回転中心Cpは、第一方向V1から見て第二板20の板厚中心20cと第二板20の外面20bとの間に配置され、かつ、第二方向V2から見て第一板10の板厚中心10cと第一板10の内面10aとの間に配置されている。
この態様によれば、蓄電セル3の第一方向V1外側への膨張により収納体2が変形しても、収納体2の第二方向V2への変形が抑制される部位に回転中心Cpが設定されている。そのため、第一板10が第一方向V1外側へ大きく撓んでも連結部材4が力を吸収する。これにより、第二板20に力は伝わりにくいため、第二板20は撓みにくい。したがって、蓄電セル3の膨張による収納体2の変形を抑制することができる。
上記実施形態では、回転中心Cpが上記の(3)を満たす場合、回転中心Cpは、第一方向V1から見て第二板20の板厚中心20cと第二板20の外面20bとの間に配置され、かつ、第二方向V2から見て第一板10の板厚中心10cよりも内側に配置されていることが好ましい。
この場合、回転中心Cpが第一方向V1から見て第二板20の板厚中心20cよりも外側に配置され、かつ、第二方向V2から見て第一板10の板厚中心10cと重なる位置に配置された場合と比較して、第二板20に力は伝わりにくいため、第二板20は撓みにくい。したがって、蓄電セル3の膨張による収納体2の変形をより効果的に抑制することができる。
上記実施形態では、回転中心Cpが上記の(2)を満たす場合、回転中心Cpは、第一方向V1から見て第二板20の板厚中心20cと重なる位置に配置され、かつ、第二方向V2から見て第一板10の板厚中心10cよりも外側に配置されていることが好ましい。
この場合、回転中心Cpが第一方向V1から見て第二板20の板厚中心20cよりも内側に配置された場合と比較して、第二板20に力は伝わりにくいため、第二板20は撓みにくい。したがって、蓄電セル3の膨張による収納体2の変形をより効果的に抑制することができる。
上記実施形態では、連結部材4は、回転中心Cpを軸心とする連結軸であることで、以下の効果を奏する。
連結軸の軸回りに第一板10及び第二板20を回転させるとともに連結軸自体が回転することができるため、蓄電セル3の膨張時に連結軸を含む第一板10及び第二板20の連結部分が壊れることを抑制することができる。
上記実施形態では、連結部材4は、金属により形成されていることで、以下の効果を奏する。
連結部材4の加工が容易である。
上記実施形態では、一対の第二板20をつなぐとともに内部空間2aを隔てる架設部材6を更に備えることで、以下の効果を奏する。
架設部材6によって蓄電セル3をより安定して保持することができる。
上記実施形態では、一対の第二板20のそれぞれの外面から外側に張り出して設けられた板状のフランジ5を更に備えることで、以下の効果を奏する。
第二板20においてフランジ5が設けられた部分の周囲は、フランジ5によって剛性が高くなっているため、蓄電セル3の膨張による第二板20の変形をより効果的に抑制することができる。
上記実施形態では、フランジ5は、第一方向V1において第一板10よりも架設部材6の近くに配置されていることが好ましい。
この場合、架設部材6及びフランジ5板によって第二板20の変形を抑制する相乗効果が得られるため、第二板20の変形をより一層効果的に抑制することができる。
上記実施形態では、一対の第一板10のそれぞれは、第一板10の板厚内に肉抜き部13を有することで、以下の効果を奏する。
肉抜き部13により蓄電モジュール1を軽量化することができる。加えて、連結部材4の回転中心Cpの配置及び肉抜き部13によって蓄電セル3の膨張により生じる力を吸収する相乗効果が得られるため、蓄電セル3の膨張による収納体2の変形をより効果的に抑制することができる。
上記実施形態では、肉抜き部13は、冷媒が流される冷媒流路14を兼ねることで、以下の効果を奏する。
肉抜き部13を流れる冷媒により蓄電セル3を効率よく冷却することができる。これにより、蓄電セル3の温度上昇に伴う蓄電セル3の膨張を抑制することができる。
上記実施形態では、蓄電セル3は、一対の第一板10の間に複数積層して配置されていることで、以下の効果を奏する。
蓄電セル3が積層方向に膨張することにより収納体2が変形しても、収納体2の第二方向V2への変形が抑制される部位に回転中心Cpが設定されているため、蓄電セル3の膨張による収納体2の変形を抑制することができる。
<変形例>
上述した実施形態では、車両が電気自動車である例を挙げて説明したが、これに限らない。例えば、車両は、エンジンを有するハイブリッド自動車であってもよい。例えば、蓄電モジュール1は、車両以外の装置又はシステムに適用してもよい。
上記実施形態では、第一板10の外面10b及び第二板20の外面20bを含む面(収納体2の外側面)にウォータージャケット等の温調デバイスが設けられていてもよい。これにより、蓄電セル3をより効率よく冷却することができる。例えば、ウォータージャケットは、アルミニウム等の金属により形成された中空部材の内部に水、冷却空気等の冷媒が流れる通路が形成されたもの等を含んでもよい。例えば、ウォータージャケットと収納体2の外側面との間に伝熱シートが設けられていることが好ましい。
上記実施形態では、収納体2の内部空間2aに12個の蓄電セル3が配置されている例を挙げて説明したが、これに限らない。例えば、蓄電セル3の数は、1~11個であってもよく、13個以上であってもよい。例えば、蓄電セル3の数は、要求仕様に応じて変更することができる。
上記実施形態では、収納体2の内部空間2aに3つの架設部材6が配置されている例を挙げて説明したが、これに限らない。例えば、架設部材6の数は、1つまたは2つであってもよく、4つ以上であってもよい。例えば、架設部材6の数は、要求仕様に応じて変更することができる。
上記実施形態では、連結部材4が回転中心Cpを軸心とする連結軸である例を挙げて説明したが、これに限らない。例えば、連結部材4は、回転中心Cpを中心とする球体であってもよい。例えば、連結部材4の形状は、棒状に限らず、球状であってもよい。例えば、連結部材4の態様は、要求仕様に応じて変更することができる。
上記実施形態では、連結部材4が金属により形成されている例を挙げて説明したが、これに限らない。例えば、連結部材4は、繊維強化プラスチック等の複合材料により形成されていてもよい。例えば、連結部材4の形成材料は、要求仕様に応じて変更することができる。
上記実施形態では、一対の第二板20をつなぐとともに内部空間2aを隔てる架設部材6を備える例を挙げて説明したが、これに限らない。例えば、蓄電モジュール1は、架設部材6を備えなくてもよい。
上記実施形態では、架設部材6が弾性部材である例を挙げて説明したが、これに限らない。例えば、架設部材6は、一対の第二板20をつなぐように一体に設けられた仕切り板であってもよい。例えば、仕切り板は、収納体2と同一の部材で一体に形成されていてもよい。例えば、架設部材6の態様は、要求仕様に応じて変更することができる。
上記実施形態では、一対の第二板20のそれぞれの外面から外側に張り出して設けられた板状のフランジ5を備える例を挙げて説明したが、これに限らない。例えば、蓄電モジュール1は、フランジ5を備えなくてもよい。例えば、フランジ5は、一対の第二板20の一方のみの外面から外側に張り出していてもよい。例えば、フランジ5は、一対の第二板20の少なくとも一方の外面から外側に張り出していてもよい。例えば、フランジ5の態様は、要求仕様に応じて変更することができる。
上記実施形態では、一対の第一板10のそれぞれは、第一板10の板厚内に肉抜き部13を有する例を挙げて説明したが、これに限らない。例えば、第一板10は、肉抜き部13を有しなくてもよい。例えば、肉抜き部13は、一対の第一板10の一方のみに設けられていてもよい。例えば、肉抜き部13は、一対の第一板10の少なくとも一方に設けられていてもよい。例えば、第一板10の態様は、要求仕様に応じて変更することができる。
上記実施形態では、肉抜き部13は冷媒が流される冷媒流路14を兼ねる例を挙げて説明したが、これに限らない。例えば、肉抜き部13は、冷媒流路14を兼ねなくてもよい。例えば、肉抜き部13の態様は、要求仕様に応じて変更することができる。
上記実施形態では、蓄電セル3が一対の第一板10の間に複数積層して配置されている例を挙げて説明したが、これに限らない。例えば、蓄電セル3は、一対の第二板20の間に複数積層して配置されていてもよい。例えば、複数の蓄電セル3は、第一方向V1に積層されることに限らず、第二方向V2に積層されてもよい。例えば、蓄電セル3の配置態様は、要求仕様に応じて変更することができる。
以上、本発明の好ましい実施形態を説明したが、本発明はこれらに限定されることはなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、構成の付加、省略、置換、およびその他の変更が可能であり、上述した変形例を適宜組み合わせることも可能である。
以下、実施例により本発明をより具体的に説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
[実施例]
実施例は、収納体2、連結部材4及びフランジ5を備えたものを用いた(図7参照)。図7に示すように、収納体2は、対向配置された矩形状の一対の第一板10と、一対の第一板10に隣接して対向配置された矩形状の一対の第二板20と、を含み、一対の第一板10及び一対の第二板20によって囲まれた内部空間2aを有するものとした。収納体2の第三方向V3の寸法は、300mmとした。図8に示すように、連結部材4は、一対の第一板10及び一対の第二板20のそれぞれを回転自在に連結するものであって、第二板20の板厚内に配置された回転中心Cpを有し、かつ、回転中心Cpを軸心とする連結軸とした。フランジ5は、一対の第二板20のそれぞれの外面から外側に張り出して設けられた板状のものとした。第一板10は、アルミニウム合金製の板厚3.0mmのプレートとした。第二板20は、アルミニウム合金製の板厚1.5mmのプレートとした。連結部材4は、鋼製の外径4.0mmの軸とした。
[比較例]
比較例は、実施例に対して連結部材4を有しないものであって、一対の第一板10及び一対の第二板20のそれぞれを回転不能に連結(回転拘束)したものを用いた(不図示)。
[実験例]
実施例及び比較例のそれぞれにおいて、蓄電セルの膨張による固定点の第二方向への移動量をFEM(Finite Element Method)により解析した。解析領域(図7のハッチング領域)は、実施例の1/8分割モデルとした。図8に示すように、解析領域の第一方向V1の寸法L1は、125mmとした。解析領域の第二方向V2の寸法L2は、125mmとした。蓄電セルの膨張を仮定して、解析領域の第一板10の内面に対し外側に向けて図8の矢印方向に荷重を入力した。解析領域の第一板10の内面に対する入力荷重は、600Nとした。固定点Fpは、解析領域のフランジ5の第二方向V2の中央位置とした。固定点Fpの第二方向V2への移動量は、解析領域の第二板20が無荷重状態から撓んだときの第二方向V2への最大の振れ幅とした。
図9は、蓄電セルの膨張による固定点の第二方向への移動量の解析結果を示す図である。図9において、固定点の第二方向への移動量及び回転中心の第二方向の位置は、それぞれ解析領域の第二板の板厚中心を基準とし、基準よりも内側(内部空間の側)をマイナスとし、基準よりも外側(内部空間とは反対側)をプラスとした。なお、固定点の第二方向への移動量は、絶対値により比較した。
図9に示すように、実施例において回転中心が第二板の板厚内に配置されている場合(図9の位置A1からA9)、比較例のいずれの位置よりも、固定点の第二方向への移動量(絶対値)を小さくできることを確認できた。
実施例において、回転中心が第二板の板厚内に配置され、かつ、回転中心が下記の(1)から(3)のいずれかを満たす場合(図9の位置A1、A2、A4からA6、A8及びA9)、下記の(1)から(3)のいずれも満たさない場合(図9の位置A3及びA7)よりも、固定点の第二方向への移動量(絶対値)を小さくできることを確認できた。
(1)回転中心は、第一板の板厚中心と第二板の板厚中心とが互いに重なる位置に配置されている(図9の位置A5)。
(2)回転中心は、一対の第一板が対向する方向に沿う第一方向から見て第二板の板厚中心と第二板の内面との間に配置され、かつ、第一方向と直交する第二方向から見て第一板の板厚中心と第一板の外面との間に配置されている(図9の位置A1、A2、A4及びA5)。
(3)回転中心は、第一方向から見て第二板の板厚中心と第二板の外面との間に配置され、かつ、第二方向から見て第一板の板厚中心と第一板の内面との間に配置されている(図9の位置A5、A6、A8及びA9)。
実施例において、回転中心が上記の(3)を満たす場合であって、回転中心が第一方向から見て第二板の板厚中心と第二板の外面との間に配置され、かつ、第二方向から見て第一板の板厚中心よりも内側に配置されている場合(図9の位置A8及びA9)、回転中心が第一方向から見て第二板の板厚中心よりも外側に配置され、かつ、第二方向から見て第一板の板厚中心と重なる位置に配置された場合(図9の位置A6)と比較して、固定点の第二方向への移動量(絶対値)を小さくできることを確認できた。
実施例において、回転中心が上記の(2)を満たす場合であって、回転中心が第一方向から見て第二板の板厚中心と重なる位置に配置され、かつ、第二方向から見て第一板の板厚中心よりも外側に配置されている場合(図9の位置A2)、回転中心が第一方向から見て第二板の板厚中心よりも内側に配置された場合(図9の位置A1及びA4)と比較して、固定点の第二方向への移動量(絶対値)を小さくできることを確認できた。
実施例において、回転中心が上記の(1)を満たす場合(図9の位置A5)、固定点の第二方向への移動量(絶対値)を最も小さくできることを確認できた。
以上により、実施例では、蓄電セルの膨張による収納体の変形を抑制することができることが分かった。
1…蓄電モジュール
1A…第一蓄電モジュール(蓄電モジュール)
1B…第二蓄電モジュール(蓄電モジュール)
1C…第三蓄電モジュール(蓄電モジュール)
1D…第四蓄電モジュール(蓄電モジュール)
2…収納体
2a…内部空間
3…蓄電セル
4…連結部材
5…フランジ
6…架設部材
10…第一板
10a…第一板の内面
10b…第一板の外面
10c…第一板の板厚中心
13…肉抜き部
14…冷媒流路
20…第二板
20a…第二板の内面
20b…第二板の外面
20c…第二板の板厚中心
Cp…回転中心
V1…第一方向
V2…第二方向

Claims (11)

  1. 対向配置された矩形状の一対の第一板と、前記一対の第一板に隣接して対向配置された矩形状の一対の第二板と、を含み、前記一対の第一板及び前記一対の第二板によって囲まれた内部空間を有する収納体と、
    前記内部空間に配置された蓄電セルと、
    前記一対の第一板及び前記一対の第二板のそれぞれを回転自在に連結する連結部材と、を備え、
    前記連結部材は、前記第二板の板厚内に配置された回転中心を有し、
    前記回転中心は、下記の(1)から(3)のいずれかを満たすことを特徴とする蓄電モジュール。
    (1)前記回転中心は、前記第一板の板厚中心と前記第二板の板厚中心とが互いに重なる位置に配置されている。
    (2)前記回転中心は、前記一対の第一板が対向する方向に沿う第一方向から見て前記第二板の板厚中心と前記第二板の内面との間に配置され、かつ、前記第一方向と直交する第二方向から見て前記第一板の板厚中心と前記第一板の外面との間に配置されている。
    (3)前記回転中心は、前記第一方向から見て前記第二板の板厚中心と前記第二板の外面との間に配置され、かつ、前記第二方向から見て前記第一板の板厚中心と前記第一板の内面との間に配置されている。
  2. 前記回転中心が上記の(3)を満たす場合、
    前記回転中心は、前記第一方向から見て前記第二板の板厚中心と前記第二板の外面との間に配置され、かつ、前記第二方向から見て前記第一板の板厚中心よりも内側に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の蓄電モジュール。
  3. 前記回転中心が上記の(2)を満たす場合、
    前記回転中心は、前記第一方向から見て前記第二板の板厚中心と重なる位置に配置され、かつ、前記第二方向から見て前記第一板の板厚中心よりも外側に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の蓄電モジュール。
  4. 前記連結部材は、前記回転中心を軸心とする連結軸であることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の蓄電モジュール。
  5. 前記連結部材は、金属により形成されていることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の蓄電モジュール。
  6. 前記一対の第二板をつなぐとともに前記内部空間を隔てる架設部材を更に備えることを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の蓄電モジュール。
  7. 前記一対の第二板の少なくとも一方の外面から外側に張り出して設けられた板状のフランジを更に備えることを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載の蓄電モジュール。
  8. 前記一対の第二板をつなぐとともに前記内部空間を隔てる架設部材を更に備え、
    前記フランジは、前記第一方向において前記第一板よりも前記架設部材の近くに配置されていることを特徴とする請求項7に記載の蓄電モジュール。
  9. 前記一対の第一板の少なくとも一方は、前記第一板の板厚内に肉抜き部を有することを特徴とする請求項1から8のいずれか一項に記載の蓄電モジュール。
  10. 前記肉抜き部は、冷媒が流される冷媒流路を兼ねることを特徴とする請求項9に記載の蓄電モジュール。
  11. 前記蓄電セルは、前記一対の第一板の間に複数積層して配置されていることを特徴とする請求項1から10のいずれか一項に記載の蓄電モジュール。
JP2020152195A 2020-09-10 2020-09-10 蓄電モジュール Active JP7104754B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020152195A JP7104754B2 (ja) 2020-09-10 2020-09-10 蓄電モジュール

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020152195A JP7104754B2 (ja) 2020-09-10 2020-09-10 蓄電モジュール

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2022046256A JP2022046256A (ja) 2022-03-23
JP7104754B2 true JP7104754B2 (ja) 2022-07-21

Family

ID=80779842

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020152195A Active JP7104754B2 (ja) 2020-09-10 2020-09-10 蓄電モジュール

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7104754B2 (ja)

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019016502A (ja) 2017-07-06 2019-01-31 本田技研工業株式会社 バッテリモジュール
WO2020138848A1 (ko) 2018-12-26 2020-07-02 주식회사 엘지화학 배터리 모듈, 이러한 배터리 모듈을 포함하는 배터리 팩 및 이러한 배터리 팩을 포함하는 자동차

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20170053434A (ko) * 2015-11-06 2017-05-16 주식회사 엘지화학 배터리 모듈용 엔드 플레이트

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019016502A (ja) 2017-07-06 2019-01-31 本田技研工業株式会社 バッテリモジュール
WO2020138848A1 (ko) 2018-12-26 2020-07-02 주식회사 엘지화학 배터리 모듈, 이러한 배터리 모듈을 포함하는 배터리 팩 및 이러한 배터리 팩을 포함하는 자동차

Also Published As

Publication number Publication date
JP2022046256A (ja) 2022-03-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP7146744B2 (ja) 電源装置及びこれを備える車両、蓄電装置並びに電源装置用セパレータ
KR101217459B1 (ko) 전지모듈 어셈블리
EP1905111B1 (en) Foldable battery cartridge and middle or large-sized battery module
EP1984966B1 (en) Medium and large size battery module of vertical stacking structure
JP6826638B2 (ja) 電池モジュール、電池パックおよび車両
US20120261206A1 (en) Battery block, battery module, and battery pack arrangement structure
CN112201895B (zh) 动力电池包、储能装置以及电动车
EP3933955A1 (en) Power battery pack, energy storage device and electric vehicle
WO2008048013A1 (en) Battery module of compact joint structure
US20230089208A1 (en) Battery, power consumption apparatus, and method and apparatus for producing battery
WO2019187314A1 (ja) 電源装置及びこれを備える車両
KR20120116829A (ko) 저속 충격 하중에 대한 손상성 및 수리성을 향상한 전기자동차용 배터리
JP7104754B2 (ja) 蓄電モジュール
WO2023207617A1 (zh) 采样组件、电池及用电装置
CN112026543B (zh) 动力电池包、储能装置以及电动车
CN110416451B (zh) 电池容纳装置和电动车
CN219476924U (zh) 电池以及用电装置
KR20090010426A (ko) 전지모듈 어셈블리
WO2021199596A1 (ja) 電源装置及びこれを備える車両並びに蓄電装置
WO2021199595A1 (ja) 電源装置及びこれを備える車両並びに蓄電装置
CN115004472A (zh) 电源装置、具备该电源装置的车辆以及蓄电装置
KR101326748B1 (ko) 전원 장치
CN218414824U (zh) 箱体、电池及用电装置
CN219226522U (zh) 电池以及用电装置
CN220984663U (zh) 端盖组件、电池单体、电池以及用电装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210531

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20220616

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220621

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220708

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7104754

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150