JP7103267B2 - 冷却器 - Google Patents

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本明細書が開示する技術は、複数の冷却管が一列に配置されており、隣り合う冷却管の間に発熱体が挟まれている冷却器に関する。
複数の冷却管が一列に配置されており、隣り合う冷却管の間に半導体モジュール(発熱体)が挟まれている冷却器を備えた電力変換装置が特許文献1に開示されている。この電力変換装置では、冷却管の中を流れる冷媒の温度を検出するための温度センサが冷却管に取り付けられている。
特開2008-220042号公報
冷却管を流れる冷媒は、冷却器の冷媒導入口や排出口以外から、何らかの原因により外部に漏れ出る場合が生じ得る。冷媒が外部に漏れ出た場合には、冷却管内を流れる冷媒の流量が減ってしまう。そのため、冷却管に取り付けられている温度センサでは冷媒の温度を精度よく検出することができなくなったり、冷媒の漏れなどの異常も検知することができなくなったりする。
例えば、冷却管の並び方向が水平でなく、傾斜するようにして冷却器が車両などに搭載されている場合には、その傾斜により生じた高低の高位側に位置する冷却管には、冷媒が流れ込み難くなる。そのため、そのような高位側の冷却管に温度センサが取り付けられているときには、冷媒の温度を正確に計測することが困難になる。本明細書は、複数の冷却管が並んで配置されており、隣り合う冷却管が連結管で連結されている冷却器の異常を検知し得る技術を提供する。
本明細書が開示する冷却システムは、一列に並んでいる複数の冷却管と、一対の連結管と、一対の冷媒給排口と、第1温度センサと、第2温度センサと、コントローラを備えている。一対の連結管は、複数組が備えられている。一対の連結管は、複数の冷却管の並び方向から見て発熱体の両側に位置しているとともに隣り合う冷却管同士を連結している。以下では、複数の冷却管の並び方向を単純に並び方向と称する。一対の冷媒給排口は、並び方向の一方端の冷却管に設けられており、並び方向からみて夫々の連結管と重なるように位置している。第1温度センサは、並び方向の一方端の冷却管に取り付けられている。第2温度センサは、並び方向の他方端の冷却管に取り付けられている。コントローラは、第1温度センサの計測値と第2温度センサの計測値の差の絶対値が所定の経過時間の間、継続して所定の温度差閾値を超えていた場合に異常を示す信号を出力する。
上記した冷却器の場合、冷媒の量が少ないと、冷媒給排口が設けられている冷却管(並び方向の一端の冷却管)には十分な冷媒が流れるが、冷媒給排口から最も遠い冷却管(並び方向の他端の冷却管)には十分な冷媒が流れない事態が生じ得る。その場合、並び方向の一端の冷却管を流れる冷媒の流量と、並び方向の他端の冷却管を流れる冷媒の流量との間に顕著な差が生じ得ることから、一端の冷却管に取り付けられている第1温度センサの計測値と他端の冷却管に取り付けられている第2温度センサの計測値の差が所定時間継続して大きく異なり得る。そこで、第1温度センサの計測値と第2温度センサの計測値の差の絶対値が所定の経過時間の間、継続して所定の温度差閾値を超えていた場合には、コントローラが冷却器の異常を示す信号を出力する。
また、本明細書が開示する冷却システムは、並び方向の一端の冷却管に第1温度センサを取り付け、他端の冷却管に第2温度センサを取り付けている。そのため、例えば、並び方向が水平でなく傾斜するようにして冷却器が車両などに搭載されている場合においては、その傾斜による高低の高位側に位置する冷却管及び低位側に位置する冷却管のいずれにも温度センサが取り付けられていることから、冷却管や連結管の一部から冷媒が外部に漏れ出たときにも、第1温度センサか第2温度センサのどちらかにより冷媒の温度を精度よく計測することが可能になる。
本明細書が開示する技術の詳細、及び、さらなる改良は、発明の実施の形態で説明する。
実施例の冷却器の模式図である。 実施例の冷却器を構成する積層ユニットの断面図である。 冷却器のコントローラが実行する冷却系異常検知処理のフローチャートである。 温度センサが計測する温度データの変化例を示す説明図である。
図面を参照して実施例の冷却器を説明する。以下、冷却器の一例として、ハイブリッド車や電気自動車に搭載されるものを説明する。これらの車両では、走行用の駆動源として、モータを備えている。ハイブリッド車の場合にはエンジンも備えている。モータを駆動するための電力はメインバッテリから供給される。メインバッテリの出力電圧は、例えば300ボルトであるのに対して、モータは、例えば600ボルトの三相交流電力で駆動する。そのため、メインバッテリとモータの間には、電力変換器が接続されている。
電力変換器は、例えば、メインバッテリの電圧をモータの駆動電圧(例えば600ボルト)まで昇圧する電圧コンバータ、昇圧後の直流電力を交流に変換するインバータ、及び、これらを制御するパワーコントローラを含む。電圧コンバータは、リアクトルやIGBTなどのスイッチング素子などにより構成されている。またインバータは、モータの各相(U、V、W)に対応してスイッチング動作を行うスイッチング素子などにより構成されている。これらのスイッチング素子は、スイッチング動作時の発熱量が大きいため、例えば、本実施例の冷却器によって冷却される。
図1に、実施例の冷却器2の模式図を示す。積層ユニット3は、電圧コンバータやインバータを構成する各スイッチング素子23(後述)を冷却する部品であり、冷却器2の本体をなす部品である。詳しくは後述するが、積層ユニット3は、扁平な複数の冷却管11、12、13(単に冷却管11等と称する場合がる)が一列に並んでおり、隣り合う冷却管11等の間にスイッチング素子23を有するパワーカード20が挟まれている(図2参照)。以下では、冷却管11等の並び方向を単純に並び方向と称する。実施例の冷却器2では、並び方向の一端の冷却管11に温度センサ31が取り付けられ、並び方向の他端の冷却管13に温度センサ33が取り付けられている。
冷却器2のコントローラ50は、前述した電力変換器のコントローラが兼ねている。すなわち、実施例の冷却器2では、電圧コンバータやインバータのスイッチング素子を制御するコントローラ50が後述の冷却系異常検知処理を行う。そのため、コントローラ50には、温度センサ31、33が接続されており、またその上位のシステムとして、上位コントローラ70が接続されている。これにより、温度センサ31、33が出力する温度情報(計測値)がコントローラ50に取得可能に構成され、またコントローラ50による情報処理の結果を上位コントローラ70が取得可能に構成されている。
次に、積層ユニット3の構成を図2に基づいて詳述する。図2に、積層ユニット3の断面図を示す。積層ユニット3は、冷却管11等とパワーカード20を交互に積層したものである。本実施例では、並び方向(X軸方向)の一端に冷却管11が位置し、並び方向(X軸方向)の他端に冷却管13が位置している。これらの冷却管11、13の間に6個の冷却管12が位置している。そして、これら8個の冷却管11、12、13の夫々の間に7枚のパワーカード20が1個ずつ狭持されている。
パワーカード20は、2個のスイッチング素子23を樹脂パッケージ21に封止した平板形状の電子部品である。本実施例では、2個のスイッチング素子23が樹脂パッケージ21の長手方向(Y軸方向)に並んでいる。スイッチング素子23は、電力変換用の半導体素子(パワーデバイス)であり、通電時(オン状態)の発熱量が大きい。そのため、スイッチング素子23が発した熱は、外部(冷却管11、12、13)に拡散される。なお、パワーカード20の上方(Z軸の正方向)からは3本の電極端子(不図示)が突出し、また下方(Z軸の負方向)からは6本の制御端子(不図示)が突出している。
冷却管11等とパワーカード20の間には、典型的には、絶縁板を介在させたり、グリスを塗布して熱抵抗を減少させたりしているが、これらの図示を省略している。なお、積層ユニット3は、典型的には、電力変換器の筐体内に収容されている。本明細書では、図2に表す座標系のX、Y、Zの各軸のことを、夫々単に、X軸、Y軸、Z軸と表現する。
冷却管11等も、パワーカード20と同様に扁平形状をなしており、夫々の平坦面が対向するように一列に並んで配置されている。隣り合う冷却管11等の平坦面の間にパワーカード20が狭持される。本実施例では、隣り合う冷却管11等は、連結管7、8により夫々連結されている。並び方向(X軸方向)の一端の冷却管11には、連結管7、8に加えて、冷媒供給管5と冷媒排出管6も連結されている。
冷却管11は、例えば、板厚の薄いアルミニウム板などをプレス加工した外板14により構成されている。並び方向(X軸方向)の一端側には、冷媒供給管5が接続される流入口11aや、冷媒排出管6が接続される流出口11bが形成されており、また並び方向の他端側には、連結管7、8が接続される連結口11cが形成されている。これらの周囲にはフランジ部が形成されている。
なお、管内空間11xには、冷却管11の長手方向(Y軸方向)に沿って冷媒が流れ得るように短手方向(Z軸方向)に襞状の凹凸が繰り返し複数形成されている波板部材(不図示)が収容されている。また、本実施例では、パワーカード20と対向しない側の外板14の平坦面に温度センサ31が取り付けられている。
冷却管11と冷却管13の間に位置する複数の冷却管12も、冷却管11と同様に、流入口12a、流出口12bや連結口12cを有する外板14により構成されている。冷却管12の場合には、冷却管12の流入口12aには連結管7が接続され、また流出口12bには連結管8が接続されている。なお、管内空間12xにも、管内空間11x内の収容されているものと同様の波板部材(不図示)が収容されている。
並び方向(X軸方向)の他方端に位置する冷却管13も、冷却管11の外板14と同様に、板厚の薄いアルミニウム板などをプレス加工した外板15により構成されている。但し、連結管7、8が接続される流入口13aや流出口13bが並び方向の一端側に形成されているだけである。冷却管13は、積層ユニット3の他端に位置するため、下流側に冷媒を供給する連結口は有しない。なお、管内空間13xにも、管内空間11x、12x内の収容されているものと同様の波板部材(不図示)が収容されている。また本実施例では、パワーカード20と対向しない側の外板15の平坦面に温度センサ33が取り付けられている。
本実施例では、積層ユニット3は、電力変換器の筐体内に収容される際、並び方向(X軸方向)の一端側又は他端側に板バネ(不図示)が挿入されることより、冷却管11等とパワーカード20に対して並び方向の両側から荷重が加えられる。また、冷媒は、冷媒供給管5に接続されている上流側のリザーバタンクに貯留されると共にポンプにより積層ユニット3に圧送され、冷媒排出管6よりも下流の冷媒管を介してリザーバタンクに戻る一巡の経路を循環している。冷媒管、リザーバタンク及びポンプは図示されていない。冷媒は、液体であり、典型的には、水又はLLC(Long Life Coolant)である。
複数の連結管7と複数の連結管8は、並び方向からみてパワーカード20の両側に位置するように配置されている。複数の連結管7は、並び方向で一列となるように配置されており、複数の連結管8も、並び方向で一列となるように配置されている。冷媒供給管5は、並び方向からみて複数の連結管7と重なるように配置されており、冷媒排出管6は、並び方向からみて複数の連結管8と重なるように配置されている。
このように積層ユニット3を構成することにより、冷媒供給管5を通じて供給される冷媒は、連結管7を通じて(図2に示す一点鎖線矢印)、全ての冷却管11等に分配される(図2に示す破線矢印)。冷却管11等に分配された冷媒は、冷却管11等の管内空間11x、12x、13xを通過する際に、隣接するパワーカード20が発した熱を吸収した後、連結管8により集められて冷媒排出管6から排出される。これにより、パワーカード20が発した熱の大部分を、積層ユニット3の冷却管11等を流れる冷媒との熱交換により放熱可能にしている。
ところで、冷却管11等を流れる冷媒は、冷媒供給管5や冷媒排出管6以外から、何らかの原因により外部に漏れ出る場合があり得る。また、冷却管11等の管内空間11x、12x、13x内に異物などが堆積して冷媒が流れ難くなる場合もある。これらの場合には、冷却管11等の一部においてその管内空間11x等を流れる冷媒の流量が減少するため、パワーカード20の放熱を十分に行うことができなくなる可能性がある。
特に、冷却管11等の並び方向において、電力変換器の筐体が、一方端の冷却管11よりも他方端の冷却管13の方が高位置に存在する傾斜状態(他方端の冷却管13よりも一方端の冷却管11の方が低位置に存在する傾斜状態)で車両内に搭載されている場合には、冷媒供給管5から見て上流側の冷却管11に比べて下流側の冷却管13に流入する冷媒の流量が減少する。そのため、冷却管12と冷却管13の間で挟持されて冷却されるパワーカード20は、冷却管11と冷却管12の間で挟持されるパワーカード20よりも放熱され難くなってしまう。
そこで、本実施例の冷却器2では、図3に示すように、コントローラ50が実行する冷却系異常検知処理によってこのような冷媒の漏れなどを検知可能にしている。図3に、冷却系異常検知処理のフローチャートを示す。また、図4に、温度センサ31、33が計測する温度データの変化例を示す説明図を示す。
この図3に示す処理は、例えば、コントローラ50が電圧コンバータやインバータのスイッチング素子の制御を開始した直後から行われる。即ち、冷却系異常検知処理は、ハイブリッド車や電気自動車のパワースイッチ(始動スイッチ)がオンにされてから同スイッチがオフにされるまでの間においてコントローラ50により実行される。
冷却系異常検知処理では、まずステップS11により温度データ取得処理が行われる。この処理では、積層ユニット3に取り付けられた2つの温度センサ31、33により計測された温度データを取得する。温度センサ31の温度データは、積層ユニット3の一方端の冷却管11を流れる冷媒の温度又はそれに近い温度を表し、また温度センサ33の温度データは、積層ユニット3の他方端の冷却管13を流れる冷媒の温度又はそれに近い温度を表している。以下、冷媒の温度又はそれに近い温度のことを、単に冷媒温度と称する。
続くステップS13によりこれらの冷媒温度の差を算出する処理が行われる。例えば、一方端の冷却管11を流れる冷媒温度がHaであり、他方端の冷却管13を流れる冷媒温度がHbである場合には、HaとHbの温度差の絶対値Hd=│Ha-Hb│をコントローラ50が算出する。積層ユニット3を冷媒が適正に循環している場合には、温度差の絶対値Hdは、ほぼ等しいか又は所定の温度差閾値Hx以内に収まる(図4(A)参照、図4(B)に示す時間Ta以後Tb直前)。所定の温度差閾値Hxは、例えば、実車による統計データ、実験又はコンピュータシミュレーションなどの結果により予め定められる。
しかし、積層ユニット3を冷媒が適正に循環していない場合、例えば、冷媒供給管5や冷媒排出管6以外から冷媒が外部に漏れ出ているときや、冷却管11等の管内空間11x、12x、13x内に異物などが堆積して冷媒が流れ難くなっているときには、HaとHbの温度差の絶対値Hdが所定の温度差閾値Hxを超え得る(図4(B)に示す時間Tb以後)。
そこで、続くステップS15によって、温度センサ31、33により計測された両温度Ha、Hbの差の絶対値Hdが所定の温度差閾値Hxを超えているか否かを判定する。絶対値Hdが所定の温度差閾値Hxを超えていない場合には(S15;NO)、積層ユニット3を冷媒が適正に循環していると推定できるため、ステップS11に戻って、再度、温度センサ31、33から温度データを取得する。
これに対して、絶対値Hdが所定の温度差閾値Hxを超えている場合には(S15;YES)、次のステップS17によりその継続時間を判定する。つまり、絶対値Hdが所定の温度差閾値Hxを超えていると最初に判定した時点から、所定時間Txを経過しているか否かを判定する。所定時間Txは、例えば、積層ユニット3を冷媒が適正に循環していないと明らかに判定することが可能な期間である。所定時間Txは、例えば、実車による統計データ、実験又はコンピュータシミュレーションなどの結果により予め定められる。
そして、ステップS17により所定時間Txを経過していないと判定した場合には(S17;NO)、その絶対値Hdは測定誤差である可能性があり得る(図4(B)に示す時間Tb以後Tc直前)。そのため、ステップS11に戻って、再度、温度センサ31、33から温度データを取得する。一方、所定時間Txを経過していると判定した場合には(S17;YES)、その絶対値Hdは、例えば、冷媒供給管5や冷媒排出管6以外から冷媒が外部に漏れ出ていたり、冷却管11等の管内空間11x、12x、13x内に異物などが堆積して冷媒が流れ難くなっていたりしている蓋然性が高い(図4(B)に示す時間Tc以後)。
このような場合には、ステップS19により冷却系異常信号出力処理が行われる。例えば、コントローラ50は、上位コントローラ70に対して、冷却系に異常が生じている旨を表す冷却系異常信号を出力する。これにより、上位コントローラ70は、例えば、インストルメントパネルに冷却系の異常情報を表示させたり、車両診断データのログファイルに冷却系の異常情報を記録したりする処理を行う。これにより、積層ユニット3を冷媒が適正に循環していない場合において、当該車両の運転者は、電力変換器の積層ユニット3が正常でない(異常である)ことを把握することができる。
以上のとおり、本実施例の冷却器2では、一列に並んで配置された複数の冷却管11等のうち、並び方向(X軸方向)の一方端の冷却管11に温度センサ31が取り付けられ、並び方向(X軸方向)の他方端の冷却管13に温度センサ33が取り付けられている。そして、コントローラ50は、温度センサ31の温度データHaと温度センサ33の温度データHbの差の絶対値Hdが所定の経過時間Txの間、継続して所定の温度差閾値Hxを超えていた場合(S17;YES)、冷却器2の異常を示す信号を出力する(S19)。
即ち、並び方向(X軸方向)の一方端の冷却管11に流入した冷媒が連結管7を介して並び方向(X軸方向)の他方端の冷却管13を経由した後、連結管8を介して一方端の冷却管11に戻って一方端の冷却管11から流出し得る場合において、当該冷媒の冷媒供給管5や冷媒排出管6以外から冷媒が外部に漏れ出ていないときには、並び方向の一方端の冷却管11を流れる冷媒の流量と、並び方向の他方端の冷却管13を流れる冷媒の流量との間には、顕著な差は生じ難い。そのため、一方端の冷却管11に取り付けられている温度センサ31の温度データHaと他方端の冷却管13に取り付けられている温度センサ33の温度データHbは、ほぼ同じであるか異なっていたとしてもその差は小さい。
これに対して、連結管7、8の一部から冷媒が外部に漏れ出ている場合には、冷却管11等を流れる冷媒の流量が減少する。そのため、並び方向の一方端の冷却管11を流れる冷媒の流量と、並び方向の他方端の冷却管13を流れる冷媒の流量との間に顕著な差が生じ得ることから、一方端の冷却管11に取り付けられている温度センサ31の温度データHaと他方端の冷却管13に取り付けられている温度センサ33の温度データHbは、両者の差が所定時間継続して大きく異なり得る。そこで、温度センサ31、33の温度データHa、Hbの差の絶対値Hdが所定の経過時間Txの間、継続して所定の温度差閾値Hxを超えていた場合には、コントローラ50が冷却器2の異常を示す信号を出力することによって、冷却器2の異常を検知することを可能にしている。
また、本実施例の冷却器2では、並び方向(X軸方向)の一方端の冷却管11に温度センサ31を取り付け、並び方向(X軸方向)の他方端の冷却管13に温度センサ33を取り付けている。そのため、例えば、積層ユニット3が冷却管11等の並び方向に傾斜して車両などに搭載されている場合においては、その傾斜による高低の高位側に位置する冷却管13(又は冷却管11)及び低位側に位置する冷却管11(又は冷却管13)のいずれにも温度センサ31、33が取り付けられていることから、冷却管11等や連結管7、8の一部から冷媒が外部に漏れ出たときにも、温度センサ31又は温度センサ33のどちらかにより冷媒の温度を精度よく計測することが可能になる。
なお、上記の実施例では、電力変換器の電圧コンバータやインバータを制御するコントローラ50が冷却系異常検知処理を実行する場合を例示して説明したが、他のコントローラ(例えば、上位コントローラ70)が図3の冷却系異常検知処理を実行してもよい。この場合には、温度センサ31、33から出力される温度データが冷却系異常検知処理を実行するコントローラに入力されるように冷却器を構成する必要がある。
また、上記の実施例では、冷却系異常検知処理を実行するコントローラ50が上位コントローラ70に冷却系異常信号を出力する場合を例示して説明したが、コントローラ50が冷却系異常信号を出力することなく、コントローラ50が、例えば、インストルメントパネルに冷却系の異常を表示したり、車両診断データのログファイルに冷却系の異常を記録したりする処理を行うように冷却システムを構成してもよい。
さらに、上記の実施例では、温度センサ31、33を、並び方向の一方端の冷却管11と同他方端の冷却管13に取り付ける場合を例示して説明したが、それらの間に位置する冷却管12に他の温度センサを取り付けてその温度データをコントローラ50等に出力可能に冷却器を構成してもよい。これにより、冷却管12の管内空間12xを流れる冷媒の温度データも取得が可能になるので、それにより算出可能な多様な温度差に基づいて高精度な異常検知が可能となる。
実施例技術に関する留意点を述べる。連結管7が一対の連結管の一方の一例に相当する。連結管8が一対の連結管の他方の一例に相当する。冷却管11が並び方向の一方端の冷却管の一例に相当する。冷却管13が並び方向の他方端の冷却管の一例に相当する。パワーカード20が発熱体の一例に相当する。温度センサ31が第1温度センサの一例に相当する。温度センサ33が第2温度センサの一例に相当する。冷媒供給管5と冷媒排出管6が、一対の冷媒給排口の一例に相当する。
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示にすぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。また、本明細書又は図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書又は図面に例示した技術は複数目的を同時に達成するものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
2:冷却器
3:積層ユニット
5:冷媒供給管
6:冷媒排出管
7、8:連結管
11、12、13:冷却管
20:パワーカード
21:樹脂パッケージ
23:スイッチング素子
31、33:温度センサ
50:コントローラ
70:上位コントローラ

Claims (1)

  1. 一列に並んでいる複数の冷却管であって隣り合う前記冷却管の間に発熱体が挟まれている複数の冷却管と、
    前記複数の冷却管の並び方向から見て前記発熱体の両側に位置しているとともに隣り合う前記冷却管同士を連結している一対の連結管と、
    前記並び方向の一方端の前記冷却管に設けられており、前記並び方向からみて夫々の前記連結管と重なるように位置している一対の冷媒給排口と、
    前記並び方向の一方端の前記冷却管に取り付けられている第1温度センサと、
    前記並び方向の他方端の前記冷却管に取り付けられている第2温度センサと、
    前記第1温度センサの計測値と前記第2温度センサの計測値の差の絶対値が所定の経過時間の間、継続して所定の温度差閾値を超えていた場合に異常を示す信号を出力するコントローラと、
    を備えている冷却器。
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