JP7103128B2 - 調光装置 - Google Patents

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Description

本発明の実施形態は、調光装置に関する。
従来、LED(Light Emitting Diode)照明に対して直流電圧を供給することによってLED照明の駆動および調光を行う調光装置が知られている。
特許第5058778号公報
しかしながら、上記した従来技術では、調光装置とLED照明とを接続する配線において、配線長に応じた電圧降下が生じることから、配線長が異なるLED照明間で明るさにバラツキが生じるおそれがある。
本発明が解決しようとする課題は、配線長が異なる照明機器間における明るさのバラツキを軽減することである。
実施形態に係る調光装置は、変換部と、印加部とを具備する。変換部は、調光度を示す調光信号を電圧値に変換する。印加部は、電圧値に応じた調光度で点灯する複数の照明機器が接続された配線に対し、変換部によって変換された電圧値の直流電圧を印可する。また、変換部は、調光度を横軸、電圧値を縦軸とした場合に、区間の始点と終点とを結ぶ直線の傾きが第1の傾きとなる第1区間と、第1区間に続く区間であって、区間の始点と終点とを結ぶ直線の傾きが第1の傾きよりも大きい第2の傾きとなる第2区間とを含む調光特性に従って調光信号を電圧値に変換する。
本発明によれば、配線長が異なる照明機器間における明るさのバラツキを軽減することができる。
図1は、実施形態に係る照明システムの概略構成の一例を示す図である。 図2は、実施形態に係る照明システムの具体的な構成の一例を示す図である。 図3は、電圧降下によって照明機器間で明るさにバラツキが生じる様子の一例を示した図である。 図4は、実施形態に係る調光カーブの一例を示す図である。 図5Aは、第2区間において調光度をD1(95%)からD2(100%)に上昇させる場合における調光制御の一例を示す図である。 図5Bは、第2区間において調光度をD1(95%)からD2(100%)に上昇させる場合における調光制御の一例を示す図である。 図5Cは、第2区間において調光度をD1(95%)からD2(100%)に上昇させる場合における調光制御の一例を示す図である。 図6Aは、第2区間における調光カーブの変形例を示す図である。 図6Bは、第2区間における調光カーブの変形例を示す図である。
以下、図面を参照して、実施形態に係る調光装置を説明する。実施形態において同一の機能を有する構成には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。なお、以下の実施形態で説明する調光装置は、一例を示すに過ぎず、実施形態を限定するものではない。たとえば、以下の実施形態では、調光装置は、劇場や映画館等といった各種施設に設置されるものとするが、これらの施設以外にも、公民館等の公共機関やビルディング等、任意の施設に設置可能であるものとする。なお、以下の各実施形態は、矛盾しない範囲内で適宜組みあわせてもよい。
以下に説明する実施形態に係る調光装置20は、変換部21と、印加部22とを具備する。変換部21は、調光度を示す調光信号を電圧値に変換する。印加部22は、電圧値に応じた調光度で点灯する複数の照明機器100a~100c(以下、「照明機器100」と総称する場合がある)が接続された配線30に対し、変換部21によって変換された電圧値の直流電圧を印可する。また、変換部21は、調光度を横軸、電圧値を縦軸とした場合に、区間の始点P0と終点P1とを結ぶ直線の傾きが第1の傾きとなる第1区間と、第1区間に続く区間であって、区間の始点P1と終点P2とを結ぶ直線の傾きが第1の傾きよりも大きい第2の傾きとなる第2区間とを含む調光特性(たとえば、調光カーブ)に従って調光信号を電圧値に変換する。
また、以下に説明する実施形態に係る調光装置20において、第2区間の始点P1における電圧値V1は、複数の照明機器100のうち調光装置20からの配線長が最も短い照明機器(たとえば、照明機器100a)が100%の調光度で点灯する電圧値である。
また、以下に説明する実施形態に係る調光装置20において、第2区間の終点P2における電圧値V2は、複数の照明機器100のうち調光装置20からの配線長が最も長い照明機器(たとえば、照明機器100c)が100%の調光度で点灯する電圧値である。
また、以下に説明する実施形態に係る調光装置20は、複数の照明機器100のうち調光装置20からの配線長が最も短い照明機器(たとえば、照明機器100a)と調光装置20との間の配線長および複数の照明機器100のうち調光装置20からの配線長が最も長い照明機器(たとえば、照明機器100c)と調光装置20との間の配線長の少なくとも一方に基づき、第2区間を調整する制御部23を具備する。
また、以下に説明する実施形態に係る調光装置20において、第2区間における調光特性(たとえば、調光カーブ)は、始点P1における電圧値V1を最小値とし、終点P2における電圧値V2を最大値とする上に凸の弧で表される。
また、以下に説明する実施形態に係る調光装置20において、第2区間における調光特性(たとえば、調光カーブ)は、始点P1における電圧値V1を最小値とし、終点P2における電圧値V2を最大値とする下に凸の弧で表される。
以下に、本発明に係る実施形態を図面に基づき説明する。なお、以下に示す実施形態は、本発明が開示する技術を限定するものではない。
[実施形態]
<照明システムの概略について>
まず、実施形態に係る調光装置を含む照明システムの概略について図1を参照して説明する。図1は、実施形態に係る照明システムの概略構成の一例を示す図である。
図1に示すように、実施形態に係る照明システム1は、照明制御装置10と、調光装置20と、配線30と、複数の照明機器100a~100cとを含む。
照明制御装置10は、調光卓や制御卓と呼ばれる装置により実現され、操作者による操作に基づいて複数の照明機器100の制御を行う。たとえば、照明制御装置10は、プリセットフェーダやフェーダ、ボタン等の操作部を有し、操作部を介して操作者から照明機器100の調光度の変更操作を受付けた場合に、変更後の調光度を示す調光信号を照明制御装置10に出力する。
調光装置20は、たとえば、照明機器100から離隔して配置される分電盤等により実現される。調光装置20は、照明制御装置10から入力される調光信号に基づいて照明機器100の調光度を制御する。具体的には、調光装置20は、調光信号を電圧値に変換し、変換した電圧値の直流電圧を生成して配線30へ印加する。
照明機器100は、配線30を介して供給される直流電圧を駆動源とする照明機器である。照明機器100は、たとえばLED光源を有するLED照明であり、配線30を介して供給される直流電圧を駆動源とし、供給された直流電力の電圧値に応じた調光度でLED光源を点灯させる。照明機器100は、たとえば舞台施設等に設置され、客席、廊下、誘導灯、エントランス等を照明する。
<照明システムの具体的な構成例について>
次に、照明システム1の具体的な構成の一例について図2を参照して説明する。図2は、実施形態に係る照明システム1の具体的な構成の一例を示す図である。
まず、照明制御装置10の構成例について説明する。図2に示すように、照明制御装置10は、通信部11と、表示部12と、制御部13と、操作部14とを備える。
通信部11は、調光装置20との間における通信インタフェースである。たとえば、通信部11は、DMX端子等を含んで構成され、調光装置20に対してDMX信号を出力する。DMX信号は、DMX規格に準拠した信号であり、調光信号の一例である。なお、通信部11は、DMX信号に代えて、たとえば、DALI(Digital Addressable Lighting Interface)に準拠した信号を調光信号として出力してもよい。
表示部12は、調光制御に関する各種の情報を表示するための表示装置であり、たとえば、液晶パネル等により実現される。たとえば、表示部12は、制御部13の制御により、照明機器100の調光度や、照明機器100とフェーダとの対応等を表示する。
制御部13は、各種の情報処理を実行する演算装置であり、たとえば、CPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro Processing Unit)等の電子回路や、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路を採用できる。たとえば、制御部13は、照明機器100の調光度を変更する操作が操作部14に対して行われた場合に、通信部11を介して、変更後の調光度を示す調光信号を調光装置20へ出力する。
操作部14は、たとえば、フェーダ等を含んで構成され、調光度の変更等、照明機器100に対する制御を受付ける。
つづいて、調光装置20の構成例について説明する。調光装置20は、変換部21と、印加部22と、制御部23と、記憶部24とを備える。
変換部21は、照明制御装置10から入力された調光信号を電圧値に変換する。たとえば、変換部21は、DMX-PWM変換器と、PWM-DC変換器とを含んで構成される。DMX-PWM変換器は、照明制御装置10からDMX信号が入力された場合に、DMX信号が示す調光度に対応する波形のPWM信号を生成してPWM-DC変換器に出力する。PWM-DC変換器は、DMX-PWM変換器からPWM信号が入力された場合に、PWM信号が示す調光度で照明機器100を点灯させるための直流電圧を配線30に印加するよう印加部22に指示する。たとえば、PWM-DC変換器は、PWM信号に対応する電圧値を示すDC信号を生成して印加部22に出力する。
変換部21は、上記構成に限定されず、たとえば、照明制御装置10から入力されたDMX信号をDC信号に直接変換するDMX-DC変換器を含んで構成されてもよい。
印加部22は、DC信号によって示される電圧値の直流電圧を生成して配線30に印加する。たとえば、印加部22は、整流回路、力率改善回路、平滑回路、電力変換回路等を含んで構成される。
整流回路は、系統電源から供給される交流電圧を整流して、脈流の交流電圧に変換する。たとえば、整流回路は、全波整流回路であり、ダイオードブリッジにより構成される。力率改善回路は、整流回路から出力される脈流の交流電圧を直流電圧に変換して出力する回路であり、たとえば、昇圧電源回路、昇降圧電源回路、降圧電源回路等により実現される。このような力率改善回路は、入力される電流波形の歪を低減し、高調波を抑制することができる。平滑回路は、入力される電流の変動を吸収して、安定した直流電圧を後段の電力変換回路に供給する平滑回路であり、たとえば、電解コンデンサ等といった平滑コンデンサにより実現される。電力変換回路は、平滑回路を介して供給される直流電圧を、変換部21から入力されるDC信号によって示される電圧値の直流電圧に変換して配線30に印加する。
制御部23は、各種の情報処理を実行する演算装置であり、たとえば、CPU、MPU等の電子回路や、ASIC、FPGA等の集積回路を採用できる。制御部23は、たとえば、後述する調光カーブにおける第2区間の調整を行う。
記憶部24は、たとえば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。記憶部24は、たとえば、調光装置20と照明機器100との間の配線30の長さを示す配線長情報を記憶する。配線長情報には、少なくとも、調光装置20からの配線長が最も短い照明機器100(ここでは、照明機器100a)と調光装置20との間の配線長と、調光装置20からの配線長が最も長い照明機器(ここでは、照明機器100c)と調光装置20との間の配線長とが含まれる。また、記憶部24には、配線30の単位長さ当たりの電圧降下の大きさの情報も記憶される。
制御部23は、たとえば、複数の照明機器100の設置後、調光装置20が備える図示しない操作部を介して入力された配線長情報を記憶部24に記憶させてもよい。また、配線長情報は、照明制御装置10の操作部14を介して制御部23に入力されてもよい。
つづいて、配線30の構成例について説明する。配線30は、調光装置20から照明機器100へと直流電力を伝達する配線である。たとえば、配線30は、照明システム1が設置された施設において、調光装置20から各照明機器100が設置されている設置位置まで延伸される電源線と、設置位置から調光装置20まで戻る電源線とにより実現される。
つづいて、照明機器100の構成例について説明する。照明機器100は、受電部101と、測定部102と、制御部103と、光源部104とを備える。
受電部101は、配線30を介して供給される直流電力を受電する。測定部102は、所定の時間間隔で受電部101が受電した直流電圧値を測定する。そして、制御部103は、測定部102によって測定された直流電圧値に応じた調光度で点灯するように光源部104を制御する。光源部104は、受電部101によって受電された電圧値に基づく直流電圧を用いて点灯するLED等の半導体発光素子である。
実施形態に係る照明システム1では、調光装置20と照明機器100とを接続する配線30において電圧降下が生じる。この電圧降下の大きさは、調光装置20から各照明機器100までの配線300の長さによって変化するため、配線長が異なる照明機器100間で明るさにバラツキが生じるおそれがある。
この点について図3を参照して説明する。図3は、電圧降下によって照明機器100間で明るさにバラツキが生じる様子の一例を示した図である。図3には、一例として、調光装置20から配線30に対して100Vの直流電圧が印加された場合に、照明機器100aと照明機器100cとの間で明るさにバラツキが生じる様子を示している。
図3に示すように、照明機器100aと照明機器100cとでは配線30の長さに差がある。このため、配線長が最も短い照明機器100aにたとえば100Vの直流電圧が供給されたとしても、照明機器100aおよび照明機器100c間の配線30によって生じる電圧降下により、配線長が最も長い照明機器100cには100V未満、たとえば、95Vの直流電圧しか供給されない場合がある。すなわち、照明システム1においては、照明機器100aおよび照明機器100c間の配線30において生じる電圧降下により、照明機器100aに供給される直流電圧と、照明機器100cに供給される直流電圧とで、電圧値に差が生じる場合がある。このような場合、照明機器100aは100%の調光度で点灯しているにもかかわらず、照明機器100cは100%未満、たとえば、95%の調光度でしか点灯しない状況となる。すなわち、複数の照明機器100間で明るさにバラツキが生じることとなる。なお、電圧降下は、配線30に印加される直流電圧の電圧値が大きくなるほど大きくなるため、照明機器100の調光度が100%に近付くほど、照明機器100間における明るさのバラツキは目立ちやすくなる。
そこで、実施形態に係る照明システム1では、照明制御装置10から入力された調光信号を電圧値に変換する際に、配線30による電圧降下を考慮した調光カーブに従って調光信号を電圧値に変換することとした。
<調光カーブについて>
実施形態に係る調光装置20において用いられる調光カーブの一例について図4を参照して説明する。図4は、実施形態に係る調光カーブの一例を示す図である。図4に示す例では、照明制御装置10から調光装置20へ入力される調光信号が示す調光度(パーセント)を横軸とし、調光装置20から配線30へ出力される直流電圧の電圧値(ボルト)を縦軸とする調光カーブのグラフを示している。
図4に示すように、実施形態に係る調光カーブは、第1区間と、第1区間に続く第2区間とを含む。第1区間は、調光度D0(ここでは、0%)から調光度D1(0%<D1<100%、ここでは95%)までの区間であり、この第1区間において、電圧値は、V0からV1まで直線的に増加する。一方、第2区間は、調光度D1(ここでは、95%)から調光度D2(ここでは、100%)までの区間であり、この第2区間において、電圧値は、V1からV2まで直線的に増加する。なお、第2区間の長さは、第1区間の長さよりも短いものとする。
第2区間の始点P1における電圧値V1は、複数の照明機器100のうち、調光装置20からの配線長が最も短い照明機器100aが100%の調光度で点灯する電圧値に設定される。かかる始点P1において、照明機器100a以外の照明機器100の少なくとも一部は、配線30による電圧降下の影響により100%の調光度で点灯することができないものとする。すなわち、始点P1では、全光状態の照明機器100と全光状態ではない照明機器100とが混在した状態、つまり、照明機器100間で明るさにバラツキがある状態となっている。
また、第2区間の終点P2における電圧値V2は、複数の照明機器100のうち、調光装置20からの配線長が最も長い照明機器100cが100%の調光度で点灯する電圧値に設定される。具体的には、第2区間の終点P2における電圧値V2は、照明機器100を100%の調光度で点灯させるのに必要な電圧値として予め規定された(つまり、電圧降下を考慮していない)電圧値に対し、調光装置20からの配線長が最も長い照明機器100cと調光装置20との間の配線30において発生する電圧降下分を加えた電圧値以上の電圧値に設定される。
調光装置20の制御部23は、第2区間の終点P2における電圧値V2を記憶部24に記憶された配線長情報等に基づいて設定することができる。たとえば、制御部23は、照明機器100cと調光装置20との間の配線長に、配線30の単位長さ当たりの電圧降下の大きさを乗じることで、照明機器100cと調光装置20との間の配線30において生じる電圧降下の大きさを算出する。そして、制御部23は、予め規定された電圧値に上記算出した電圧降下分を加えた値を電圧値V2として設定する。
このように、第2区間の終点P2における電圧値V2は、電圧降下の影響が最も大きい照明機器100cを100%の調光度で点灯させることができる電圧値に設定される。これにより、第2区間の終点P2においては、照明機器100cを含む全ての照明機器100が100%の調光度で点灯した状態となる。すなわち、照明機器100間で明るさにバラツキがない状態とすることができる。
また、実施形態に係る制御部23は、配線長に基づいて第2区間を調整可能であるため、配線長が異なる種々の施設に対して実施形態に係る調光カーブを適用することができる。
また、図4に示す調光カーブにおいて、第2区間における始点P1と終点P2とを結ぶ直線の傾き(すなわち、電圧値の増加率)は、第1区間における始点P0と終点P1とを結ぶ直線の傾きよりも大きくなるように設定される。これにより、第2区間における電圧値の増加率を第1区間における増加率と同じにした場合と比較して、照明機器100間で明るさにバラツキがある状態からバラツキがない状態となるまでの時間を短くすることができる。したがって、実施形態に係る調光装置20によれば、たとえば調光度を100%に上昇させる操作が行われた場合に、配線長が異なる照明機器100間における明るさのバラツキを目立ちにくくすることができる。
なお、図4に示す電圧値V0は、たとえば、照明機器100を駆動させるのに最低限必要な電圧値である。
<調光制御の一例について>
次に、上述した調光カーブを用いて行われる調光制御の一例について図5A~図5Cを参照して説明する。図5A~図5Cは、第2区間において調光度をD1(95%)からD2(100%)に上昇させる場合における調光制御の一例を示す図である。図5Aには、第2区間の始点P1における各照明機器100a~100cの点灯状況を、図5Cには、第2区間の終点P2における各照明機器100a~100cの点灯状況を示している。また、図5Bには、第2区間の途中における各照明機器100a~100cの点灯状況を示している。
照明制御装置10から調光度D1(95%)を示す調光信号が入力されると、調光装置20の変換部21は、図4に示す調光カーブに従って、調光度D1を電圧値V1に変換する。電圧値V1は、上述したように、配線長が最も短い照明機器100aが100%の調光度で点灯する電圧値である。ここでは、電圧値V1を100Vとする。
図5Aに示すように、調光装置20は、電圧値V1(100V)の直流電圧を配線30に印加する。この結果、照明機器100aに100Vの直流電圧が供給され、照明機器100aは、100%の調光度で点灯する。一方、照明機器100aよりも配線長が長い照明機器100b,100cには、電圧降下により、100V未満の直流電圧が供給されることとなる。ここでは、照明機器100bに98Vの直流電圧が供給され、照明機器100cに95Vの直流電圧が供給されるものとし、この結果、照明機器100bは98%の調光度で点灯し、照明機器100cは95%の調光度で点灯するものとする。
つづいて、照明制御装置10からD1(95%)よりも高い調光度(たとえば、97%)を示す調光信号が入力されると、調光装置20の変換部21は、図4に示す調光カーブに従って、入力された調光度を電圧値に変換する。そして、図5Bに示すように、調光装置20は、変換した電圧値(ここでは、102V)の直流電圧を配線30に印加する。この結果、照明機器100aよりも配線長が長い照明機器100bにも100Vの直流電圧が供給され、照明機器100bが100%の調光度で点灯する。一方、照明機器100bよりも配線長がさらに長い照明機器100cには、電圧降下によって100V未満の電圧が供給される。ここでは、照明機器100cに97Vの直流電圧が供給され、この結果、照明機器100cは97%の調光度で点灯するものとする。なお、照明機器100の制御部103は、100V以上の直流電圧が供給された場合に、光源部104を100%の調光度で点灯させる制御を行う。このため、102Vの直流電圧が供給された照明機器100aも100%の調光度で点灯する。
つづいて、照明制御装置10から調光度D2(100%)を示す調光信号が入力されると、調光装置20の変換部21は、図4に示す調光カーブに従って、調光度D2を電圧値V2に変換する。電圧値V2は、上述したように、配線長が最も長い照明機器100cが100%の調光度で点灯する電圧値である。ここでは、電圧値V2を105Vとする。
図5Cに示すように、調光装置20は、電圧値V2(105V)の直流電圧を配線30に印加する。この結果、照明機器100cに105Vの直流電圧が供給され、照明機器100cは、100%の調光度で点灯する。また、照明機器100a,100bを含むその他の照明機器100にも100V以上の直流電圧が供給される。したがって、操作者の意図通り、全ての照明機器100を100%の調光度で点灯させることができる。しかも、図4に示すように、調光カーブは、第2区間における傾きが第1区間における傾きよりも大きくなるように設定される。これにより、配線長が最も短い照明機器100aが全光状態となってから配線長が最も長い照明機器100cが全光状態となるまでの時間を短くすることができる。したがって、配線長が異なる照明機器100間における明るさのバラツキを目立ちにくくすることができる。
このように、実施形態に係る調光装置20は、区間の始点と終点とを結ぶ直線の傾きが第1の傾きとなる第1区間と、第1区間に続く区間であって、区間の始点と終点とを結ぶ直線の傾きが第1の傾きよりも大きい第2の傾きとなる第2区間とを含む調光カーブに従って調光信号を電圧値に変換することとしたため、配線長が異なる照明機器100間における明るさのバラツキを軽減することができる。
<変形例>
上述した実施形態では、第2区間における調光カーブが直線である場合の例を示したが、第2区間における調光カーブは、必ずしも直線であることを要しない。以下、第2区間における調光カーブの変形例について図6Aおよび図6Bを参照して説明する。図6Aおよび図6Bは、第2区間における調光カーブの変形例を示す図である。
たとえば、図6Aに示すように、第2区間における調光カーブは、始点P1から終点P2に向かって電圧値が対数関数的に増加する曲線であってもよい。かかる調光カーブとすることで、照明制御装置10において複数の照明機器100の調光度を徐々に100%に近付ける操作が行われた場合に、全光状態となる照明機器100の数を早期に増やすことができる。したがって、配線長が異なる照明機器100間における明るさのバラツキをより目立ちにくくすることができる。
なお、図6Aに示す第2区間における調光カーブは、必ずしも対数関数に従っている必要はなく、始点P1における電圧値V1を最小値とし、終点P2における電圧値V2を最大値とする上に凸の弧状の曲線であればよい。
また、図6Bに示すように、第2区間における調光カーブは、始点P1から終点P2に向かって電圧値が指数関数的に増加する曲線であってもよい。かかる調光カーブとすることで、たとえば、照明制御装置10から入力される調光度が100%に近付くほど調光度が100%に達する照明機器100が急激に増えていくため、配線長が異なる照明機器100間における明るさのバラツキを目立ちにくくしつつ、操作者の意図により近い調光を実現することができる。
なお、図6Bに示す第2区間における調光カーブは、必ずしも指数関数に従っている必要はなく、始点P1における電圧値V1を最小値とし、終点P2における電圧値V2を最大値とする下に凸の弧状の曲線であればよい。
また、上述した実施形態では、理解を容易にするため、調光装置20と照明機器100aとの間の配線30における電圧降下を無視することとしたが、第2区間の始点P1における電圧値V1は、調光装置20と照明機器100aとの間の配線30における電圧降下を考慮した値に設定されてもよい。この場合、制御部23は、記憶部24に記憶された配線長情報等に基づいて電圧値V1を設定する。たとえば、制御部23は、照明機器100aと調光装置20との間の配線長に、配線30の単位長さ当たりの電圧降下の大きさを乗じることで、照明機器100aと調光装置20との間の配線30において生じる電圧降下の大きさを算出する。そして、制御部23は、予め規定された電圧値に上記算出した電圧降下分を加えた値を電圧値V1として設定する。
また、第2区間の始点P1における調光度D1は、第2区間における始点P1と終点P2とを結ぶ直線の傾きが、第1区間における始点P0と終点P1とを結ぶ直線の傾き以下とならない範囲において変更可能に構成されてもよい。たとえば、調光装置20の制御部23は、図示しない操作部等への入力操作に基づき、調光度D1を変更することができる。
また、第1区間の調光カーブも必ずしも直線であることを要さず、曲線等の任意の調光カーブを採用してもよい。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1 照明システム
10 照明制御装置
11 通信部
12 表示部
13 制御部
14 操作部
20 調光装置
21 変換部
22 印加部
23 制御部
24 記憶部
30 配線
100,100a~100c 照明機器
101 受電部
102 測定部
103 制御部
104 光源部

Claims (4)

  1. 調光装置であって、
    調光度を示す調光信号を電圧値に変換する変換部と;
    電圧値に応じた調光度で点灯する複数の照明機器が接続された配線に対し、前記変換部によって変換された電圧値の直流電圧を印する印加部と;
    を具備し、
    前記変換部は、前記調光度を横軸、前記電圧値を縦軸とした場合に、区間の始点と終点とを結ぶ直線の傾きが第1の傾きとなる第1区間と、前記第1区間に続く区間であって、区間の始点と終点とを結ぶ直線の傾きが前記第1の傾きよりも大きい第2の傾きとなる第2区間とを含む調光特性に従って前記調光信号を前記電圧値に変換し、
    前記第2区間の始点における前記電圧値は、前記複数の照明機器のうち前記調光装置からの配線長が最も短い照明機器が100%の調光度で点灯する電圧値であり、
    前記第2区間の終点における前記電圧値は、前記複数の照明機器のうち前記調光装置からの配線長が最も長い照明機器が100%の調光度で点灯する電圧値であることを特徴とする調光装置。
  2. 前記複数の照明機器のうち前記調光装置からの配線長が最も短い照明機器と前記調光装置との間の配線長および前記複数の照明機器のうち前記調光装置からの配線長が最も長い照明機器と前記調光装置との間の配線長の少なくとも一方に基づき、前記第2区間の終点における前記電圧値を調整する制御部;
    を具備することを特徴とする請求項1に記載の調光装置。
  3. 前記第2区間における前記調光特性は、始点における前記電圧値を最小値とし、終点における前記電圧値を最大値とする上に凸の弧で表される
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の調光装置。
  4. 前記第2区間における前記調光特性は、始点における前記電圧値を最小値とし、終点における前記電圧値を最大値とする下に凸の弧で表される
    ことを特徴とする請求項1~のいずれか一つに記載の調光装置。
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