JP7101466B2 - 脱穀装置 - Google Patents

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本発明は、収穫された作物の全体が投入される扱室と、前記扱室に前記扱室の前後方向に沿う方向の扱胴支軸を回転中心にして回転可能に設けられ、前記扱室に投入された作物を脱穀処理する扱胴と、が備えられた脱穀装置に関する。
上記した脱穀装置において、扱胴に、扱胴の前部に設けられ、投入された作物を扱胴の後方に向けて掻き込む掻込み部と、掻込み部の後側に設けられ、掻込み部によって掻き込まれた作物を扱胴の後方に向けて移送しつつ扱き処理する扱き処理部と、が備えられ、掻込み部に、扱胴の前端側ほど小径である先細り状の基台部と、基台部の外周部に設けられた螺旋羽根と、が備えられたものがある。これは、扱室に投入された作物が掻込み部によって扱き処理部へスムーズに供給されることを可能にされたものである。この種の脱穀装置としては、例えば特許文献1及び特許文献2に示される脱穀装置がある。
特許文献1に示される脱穀装置では、扱胴が扱室の前後側壁に亘って機体前後方向水平に軸支されている。扱胴は、円筒状の直胴部分の始端部に先細りのテーパー胴部分を連接して構成されている。テーパー胴部分に螺旋状の掻込み羽根が設けられて、掻込み部が構成されている。直胴部分の外周面に螺旋扱歯が取付けられている。
特許文献2に示される脱穀装置では、扱室に、前後向きの支軸を支点にして回転する扱胴が配備されている。扱胴には、その前端部に装備した円錐台状の掻込部と、その掻込部の後端に連接した扱き処理部とが備えられている。掻込部の外周面に刈取り穀稈を扱き処理部に向けて掻き込み搬送する螺旋歯が一体装備されている。扱き処理部は、支軸に第1支持プレート、第2支持プレート及び第3支持プレートを介して支持され、支軸に沿う前後向きの姿勢で扱胴の周方向に間隔を隔てて並ぶ扱胴フレーム、及び、各扱胴フレームに、扱胴フレームから扱胴の外方に向けて突出する姿勢で、前後方向に間隔を隔てて並ぶよう配備した複数の扱歯などによって構成されている。
特開2005-95074号公報 特開2013-146272号公報
特許文献1に示される脱穀装置の場合、扱胴における扱き処理部の全体がドラム型なので、脱穀処理物が扱室後方へ移送されやすく、脱粒しにくいなどの作物によっては、また、扱室に投入される作物量が多いときなどには、脱穀処理物が十分に扱き処理を受けないうちに扱室から排出され、脱穀不足が起きやすい虞がある。また、脱穀物が塵埃と共に排出される脱穀物損失が起きる。
特許文献2に示される脱穀装置の場合、扱胴における扱き処理部は、扱胴フレーム及び扱歯を有するので、脱穀処理物が扱胴後方へ移送されにくく、脱粒しやすい作物を脱穀するとき、また、扱室に投入される作物量が少ないときなど、脱穀処理物が過剰に扱き処理されて損傷してしまう虞がある。
本発明は、作物の性状や投入量の相違にかかわらず、上記したトラブルを回避しやすい脱穀装置を提供する。
本発明による脱穀装置は、
収穫された作物の全体が投入される扱室と、
前記扱室に前記扱室の前後方向に沿う方向の扱胴支軸を回転中心にして回転可能に設けられ、前記扱室に投入された作物を脱穀処理する扱胴と、が備えられ、
前記扱胴に、前記扱胴の前部に設けられ、投入された作物を前記扱胴の後方に向けて掻き込む掻込み部と、前記掻込み部の後側に設けられ、前記掻込み部によって掻き込まれた作物を前記扱胴の後方に向けて移送しつつ扱き処理する扱き処理部と、が備えられ、
前記掻込み部に、前記扱胴の前端側ほど小径である先細り状の基台部と、前記基台部の外周部に設けられた螺旋羽根と、が備えられ、
前記扱き処理部に、前記扱胴支軸に沿う方向に並ぶ第1扱き処理部と第2扱き処理部と、が備えられ、
前記第1扱き処理部に、前記扱胴支軸に支持されるドラム部と、前記ドラム部の外周部に螺旋状に設けられた螺旋扱歯と、が備えられ、
前記第2扱き処理部に、前記扱胴支軸に沿った状態、かつ、前記扱胴の周方向に間隔を空けた状態で前記扱胴支軸に支持された複数の棒状の扱歯支持部材と、複数の前記扱歯支持部材それぞれにおいて、前記扱歯支持部材から前記扱胴の径方向外側に向けて突出する状態、かつ、前記扱胴支軸に沿った方向に間隔を空けた状態で前記扱歯支持部材に支持された複数の棒状の扱歯と、が備えられ
前記掻込み部の後隣りに前記第1扱き処理部が設けられ、
前記第1扱き処理部の後隣りに前記第2扱き処理部が設けられている。
本構成によると、第2扱き処理部が棒状の扱歯支持部材及び棒状の扱歯を備え、強い打撃力と撹拌力とを有するので、扱き処理部が第1扱き処理部だけのものに比べ、脱穀処理物がしっかり扱き処理される。また、第1扱き処理部がドラム型なので、第1扱き処理部において、脱穀処理物が扱胴後方に向けて速やかに流れる状態で扱き処理される。そして、扱き処理部における第1扱き処理部の処理範囲及び第2扱き処理部の処理範囲の設定により、脱穀処理物が扱き処理部を移送される時間、脱穀処理物が扱き処理部においてしっかり扱き処理される時間を作物の性状や投入量などに対応した適切な時間に設定できる。
従って、作物の性状や投入量などの相違にかかわらず、脱穀不足を回避しやすい状態で脱穀できる。また、脱穀物の損傷や損失などを回避しやすい。
本構成によれば、扱室に投入された作物が掻込み部によって第1扱き処理部に掻き込まれ、第1扱き処理部によって扱き処理される。第1扱き処理部では、脱穀処理物が扱胴後方へ速やかに移送されながら扱き処理されるので、嵩高で扱室に投入された作物であっても、嵩が低減した状態の脱穀処理物になって第2扱き処理部に供給され、第2扱き処理部によってしっかり扱き処理される。従って、多量の作物が扱室に投入されても、脱穀不足及び詰まりを回避しやすい。
本発明においては、前記螺旋羽根と前記螺旋扱歯とが連続していると好適である。
本構成によれば、掻込み部によって第1扱き処理部に向けて掻き込まれる作物が螺旋羽根と螺旋扱歯との連続によって第1扱き処理部にスムーズに受け継がれるので、詰まりが起きにくい。
本発明においては、前記第2扱き処理部に脱穀処理物を前記扱胴の後方へ送る送り羽根が備えられ、前記螺旋扱歯と前記送り羽根とが連続していると好適である。
本構成によれば、第2扱き処理部の脱穀処理物を扱胴後方へ向けて送る機能を送り羽根によって向上できる。第1扱き処理部から第2扱き処理部へ送り込まれる脱穀処理物が螺旋扱歯と送り羽根との連続によって第2扱き処理部にスムーズに受け継がれるので詰まりが起きにくい。
本発明においては、前記螺旋羽根の螺旋条数は、前記螺旋扱歯の螺旋条数よりも多いと好適である。
本構成によれば、多量の作物が扱室に投入されても、螺旋扱歯よりも螺旋条数が多い螺旋羽根によって第1扱き処理部にスムーズに掻き込み供給されるので詰まりが起きにくい。
本発明においては、前記扱胴支軸は、前記扱胴の前端部と前記扱胴の後端部とに亘って設けられ、前記扱胴の前端部から後方に向かって順番に、第1支持フレームと第2支持フレームと第3支持フレームと第4支持フレームとが備えられ、前記第1支持フレームと前記第2支持フレームと前記第3支持フレームと前記第4支持フレームとは、前記扱胴支軸に支持されると共に、前記扱胴の径方向外側に向けて張り出すように構成され、前記基台部は、前記第1支持フレームと前記第2支持フレームとに支持され、前記ドラム部は、前記第2支持フレームと前記第3支持フレームとに支持され、前記扱歯支持部材は、前記第3支持フレームと前記第4支持フレームとに支持されていると好適である。
本構成によれば、第2支持フレームを基台部の支持部材とドラム部の支持部材とに共用できるので基台部及びドラム部を扱胴支軸に構造簡単に支持できる。第3支持フレームをドラム部の支持部材と扱歯支持部材の支持部材とに共用できるのでドラム部及び扱歯支持部材を扱胴支軸に構造簡単に支持できる。
本発明においては、前記第2扱き処理部の後隣りに、二つ目の前記第1扱き処理部が設けられていると好適である。
本構成によれば、一つ目の第1扱き処理部と第2扱き処理部とによって扱き処理され、脱穀がほぼ終えた状態に近い脱穀処理物が二つ目の第1扱き処理部によって扱胴後方に向けて移送されつつ扱き処理されるので、扱き残しが発生しにくく、かつ、脱穀処理物の詰まりが起きにくい。
コンバインの全体を示す左側面図である。 脱穀装置を示す縦断側面図である。 脱穀部の縦断正面図である。 扱胴の全体を示す斜視図である。 扱胴の縦断面図である。 螺旋羽根と螺旋扱歯との連続構造を示す斜視図である。 螺旋扱歯及び送り羽根を示す斜視図である。 第1の別実施構造を備える扱胴を示す側面図である。 螺旋羽根と送り羽根の連続構造を示す平面図である。 第2の別実施構造を備える扱胴を示す側面図である。 送り羽根と螺旋扱歯の連続構造を示す平面図である。 第2の別実施構造を備える扱胴を示す縦断面図である。
以下、本発明の実施の形態をコンバインに適用した場合について、図面に基づいて説明する。図1は、コンバインの全体を示す左側面図である。図1に示す[F]の方向が走行機体1の前方向、[B]の方向が走行機体1の後方向、紙面表側の方向が走行機体1の左方向、紙面裏側の方向が走行機体1の右方向と定義する。
図1に示すように、コンバインは、角パイプ材などの複数の鋼材を連結して構成された機体フレーム1Aを有し、かつ、左右一対のクローラ走行装置2が装備された走行機体1を備えている。機体フレーム1Aの前部における右側部位に運転部3が形成されている。
運転部3は、キャビン4によって覆われている。運転部3の下方に原動部(図示せず)が形成されている。原動部にエンジン(図示せず)が設けられている。機体フレーム1Aの後部に脱穀装置5、及び、脱穀物タンク6が設けられている。脱穀装置5と脱穀物タンク6とは、脱穀物タンク6が運転部3の後側に位置する状態で機体フレーム1Aの横幅方向に並んでいる。脱穀装置5の後部に排ワラ細断装置7が装備されている。機体フレーム1Aの前部における脱穀装置側の部位から刈取り搬送装置8が前方向きに延出されている。
刈取り搬送装置8には、機体フレーム1Aから前方へ連結軸9aを揺動支点として上下揺動可能に延出している搬送部9、及び、搬送部9の前端部に後部が連結している刈取部10が備えられている。刈取部10は、搬送部9が昇降シリンダ11の伸縮作動で揺動操作されることによって、下降作業状態と上昇非作業状態とにわたって昇降操作される。
コンバインにおいては、刈取部10を下降作業状態に下降させ、この状態で走行機体1を走行させることにより、稲、麦、大豆などの収穫作業を行なえる。すなわち、刈取部10において、走行機体1の前方に位置する植立穀稈の穂先側が回転リール12によって後方に掻き込まれつつ、植立穀稈の株元側が刈取装置13によって切断されて、植立穀稈の収穫が行われ、収穫された作物としての刈取り穀稈がオーガ14によって搬送部9に供給される。刈取り穀稈の株元から穂先までの全体が搬送部9によって後方へ搬送されて脱穀装置5に供給される。脱穀装置5において、刈取り穀稈の脱穀処理が行われ、脱穀処理によって得られた脱穀粒を塵埃と選別する選別処理が行われる。選別処理後の脱穀粒が揚穀装置15(図2参照)によって脱穀物タンク6に供給されて貯留される。脱穀物タンク6に貯留された脱穀粒が脱穀物排出装置16によって脱穀物タンク6から排出される。脱穀排ワラが排ワラ細断装置7によって細断処理されて走行機体1の後方へ排出される。
〔脱穀装置5の構成〕
図1,2に示すように、脱穀装置5は、脱穀装置5の前後方向が走行機体1の前後方向と一致する状態で機体フレーム1Aに支持されている。図2に示すように、脱穀装置5は、脱穀機体17を備えている。脱穀機体17の上部に脱穀部5Aが形成され、脱穀機体17の下部に選別部5Bが形成されている。
図2,3に示すように、脱穀部5Aは、扱室18、扱室18に設けられた扱胴19、及び、扱胴19の下部の外周囲に設けられた受網20を備えている。扱室18は、脱穀機体17の前壁17f、後壁17r、天板17t、及び、受網20によって形成されている。
扱室18の前部に、搬送部9の搬送終端部に連通する入口21が形成されている。扱室18の後部に、排ワラ細断装置7の内部に連通する送塵口22が形成されている。扱胴19は、扱胴支軸19aを介して前壁17f及び後壁17rに支持され、扱室18の前後方向に沿う方向の扱胴支軸19aを回転中心にして回転可能に支持されている。扱胴19には、扱胴19の前部に設けられた掻込み部40、及び、掻込み部40の後側に設けられた扱き処理部50が備えられている。天板17tの内側に、扱室18の前後方向に間隔を空けて並ぶ複数の送塵弁23が設けられている。
脱穀部5Aにおいては、扱胴支軸19aが駆動機構24によって駆動されることにより、扱胴19が回転方向R(図3参照)に回転駆動される。作物としての刈取り穀稈の株元から穂先までの全体が搬送部9によって入口21を通して案内板25の上に投入される。
投入された刈取穀稈が掻込み部40によって扱胴19の後方に向けて掻き込まれて扱き処理部50に供給される。扱き処理部50に供給された刈取穀稈が扱き処理部50と受網20とによって扱き処理される。扱き処理は、扱き処理部50による作用と、送塵弁23による案内作用とによって脱穀処理物を扱胴19の後方に向けて移送しつつ行われる。扱き処理によって得られた穀粒が受網20の漏下穴を通って選別部5Bに落下する。ワラ屑などの脱穀塵埃が送塵口22から排出されて排ワラ細断装置7に入る。
図2に示すように、選別部5Bには、受網20の下方に設けられた揺動選別装置26が備えられている。揺動選別装置26は、揺動選別装置26の後端側に連動された駆動機構27によって揺動駆動される。揺動選別装置26は、受網20から落下した穀粒やワラ屑などの塵埃を受け止め、受け止めた穀粒及び塵埃をグレンパン28、チャフシーブ29及びグレンシーブ30などによって揺すり操作し、揺動選別装置26の後方に向けて移送しながら選別処理する。選別処理によって得られた1番穀粒としての精粒、2番穀粒としての未処理粒が揺動選別装置26から落下し、選別されたワラ屑などの塵埃が揺動選別装置26の後部から排ワラ細断装置7に向けて排出される。
揺動選別装置26の前下方に唐箕31が設けられている。唐箕31の上方に第1送風装置32が設けられている。揺動選別装置26の下方に1番スクリューコンベヤ33、2番スクリューコンベヤ34及び第2送風装置35が設けられている。唐箕31によって揺動選別装置26の内部を後上方に向かって通る選別風が供給される。第1送風装置32によって揺動選別装置26の上部内を後方に向かって通る選別風が供給される。第2送風装置35によって2番スクリューコンベヤ34の上方を揺動選別装置26の後方に向かって通る選別風が供給される。揺動選別装置26から落下した1番穀粒が1番スクリューコンベヤ33によって回収されて揚穀装置15へ搬送される。揺動選別装置26から落下した2番穀粒が2番スクリューコンベヤ34によって回収されて還元装置36へ搬送され、還元装置36によって揺動選別装置26の始端部へ還元される。
〔掻込み部40〕
図2,4に示すように、掻込み部40には、扱胴19の前端側ほど小径である先細り状の基台部41が備えられている。基台部41は、筒状に成形された板部材によって構成され、扱胴支軸19aに相対回転不能に支持されている。基台部41の外周部に2条螺旋の螺旋羽根42が設けられている。2つの螺旋羽根42それぞれの基部が基台部41に溶接され、2つの螺旋羽根42は、基台部41に相対回転不能に支持されている。
図4に示すように、2つの螺旋羽根42それぞれの螺旋方向での複数個所において、螺旋羽根42の搬送面と反対側の側面と、基台部41の外周部とにわたり、螺旋羽根42を搬送反力に抗して突っ張り支持する支持部材43が連結されている。2つの螺旋羽根42それぞれの搬送面に、螺旋羽根42に沿った螺旋状のライナー部材44が連結ネジによって脱着可能に装着されている。2つの螺旋羽根42それぞれにおいて、螺旋羽根42の始端部と、基台部41の先端部から扱胴19の径方向外側に突出する基台側シール板45とにわたってガイド部材46が連結されている。図2に示すように、基台側シール板45と、前壁17fに支持された壁側シール板47とが係合し、穀稈やワラ屑などが前壁17fと基台部41との間に入り込むことが防止される。
掻込み部40においては、扱胴支軸19aの動力が基台部41に伝達されて2つの螺旋羽根42が駆動され、扱室18の始端部に投入された刈取穀稈が2つの螺旋羽根42によって扱胴19の後方へ向けて掻き込まれる。掻込まれる刈取穀稈は、ガイド部材46によって基台側シール板45の外周部から螺旋羽根42の外周部にスライドするよう案内され、刈取穀稈が基台側シール板45から立ち上がる螺旋羽根42の始端に引っ掛かることを防止される。
〔扱き処理部50〕
図2,4に示すように、扱き処理部50は、扱胴支軸19aに沿う方向に並ぶ第1扱き処理部50Aと第2扱き処理部50Bとを備えている。
図2,4に示すように、第1扱き処理部50Aは、扱胴19のうちの掻込み部40の後隣りの部位に設けられている。図2に示すように、第1扱き処理部50Aは、扱き処理部全体の扱胴前後方向での処理範囲Wのうちの約1/3の処理範囲W1に設けられている。
第1扱き処理部50Aの処理範囲W1としては、扱き処理部全体の処理範囲Wの約1/3の処理範囲に限らず、処理対象の作物の性状、扱室18の作物投入量などによっては、扱き処理部全体の処理範囲Wの1/3よりも狭い処理範囲、あるいは、扱き処理部全体の処理範囲Wの1/3よりも広い処理範囲を設定してもよい。
図2,4に示すように、第1扱き処理部50Aは、ドラム部51を備えている。ドラム部51は、円筒状に成形された板部材によって構成され、扱胴支軸19aに相対回転不能に支持されている。ドラム部51の外周部に1条螺旋の螺旋扱歯52が設けられている。
螺旋扱歯52の基部がドラム部51に溶接されており、螺旋扱歯52は、ドラム部51に相対回転不能に支持されている。第1扱き処理部50Aは、いわゆるドラム型に構成されている。掻込み部40の螺旋羽根42の螺旋条数が第1扱き処理部50Aの螺旋扱歯52の螺旋条数よりも多くなっている。
図6に示すように、螺旋扱歯52の始端部と、掻込み部40の2つの螺旋羽根42のうちの一方の螺旋羽根42の終端部とが連結されている。螺旋羽根42と螺旋扱歯52とが、螺旋羽根42の始端部と螺旋扱歯52の終端部とで連続している。本実施形態では、螺旋羽根42と螺旋扱歯52との連結は、突き合わせ溶接によって行なわれている。螺旋羽根42と螺旋扱歯52との連結には、ボルト連結などの各種の連結手段を採用可能である。螺旋扱歯52の搬送面に、螺旋扱歯52に沿った螺旋状のライナー部材53が連結ネジによって脱着可能に装着されている。螺旋扱歯52の螺旋方向での複数個所において、螺旋扱歯52から爪形状の扱歯54が扱胴19の径方向外側に向けて突設されている。扱歯54は、螺旋扱歯52の搬送面と反対側の側面から突設されている。扱歯54は、螺旋扱歯52に連結ボルトによって脱着可能に取付けられている。連結ボルトは、扱歯54とライナー部材53とを螺旋扱歯52に共締めするよう構成されている。
第1扱き処理部50Aにおいては、扱胴支軸19aの動力がドラム部51に伝達されて螺旋扱歯52が駆動される。掻込み部40によって掻き込まれる刈取り穀稈が螺旋羽根42と螺旋扱歯52の連続によって第1扱き処理部50Aにスムーズに受け継がれる。第1扱き処理部50Aに受け継がれた刈取穀稈が螺旋扱歯52、扱歯54及び受網20によって扱き処理される。脱穀処理物が螺旋扱歯52による送り作用によって扱胴19の後方に向けて移送される。また、脱穀処理物が螺旋扱歯52などによって回動力を付与されて送塵弁23に当接し、送塵弁23によって扱胴19の後方に向けて流動するように案内される。これにより、第1扱き処理部50Aにおいて、脱穀処理物が扱胴19の後方に向けて速やかに移送されつつ脱穀処理される。
図2,4に示すように、第2扱き処理部50Bは、扱胴19のうちの第1扱き処理部50Aの後隣りの部位に設けられている。図2に示すように、第2扱き処理部50Bは、扱き処理部全体の扱胴前後方向での処理範囲Wのうちの約2/3の処理範囲W2に設けられている。第2扱き処理部50Bの処理範囲W2としては、扱き処理部全体の処理範囲Wの約2/3の処理範囲に限らず、処理対象の作物の性状、扱室18の作物投入量などによっては、扱き処理部全体の処理範囲Wの2/3よりも狭い処理範囲、あるいは、扱き処理部全体の処理範囲Wの2/3よりも広い処理範囲を設定してもよい。
図2,3,4に示すように、第2扱き処理部50Bは、扱胴支軸19aに沿った6本の棒状の扱歯支持部材56を備えている。6本の扱歯支持部材56は、扱胴19の周方向に間隔を空けて並んでいる。6本の扱歯支持部材56は、扱胴支軸19aに支持されている。本実施形態では、6本の扱歯支持部材56が採用されているが、5本以下あるいは7本以上の扱歯支持部材を採用してもよい。6本の扱歯支持部材56それぞれにおいて、扱歯支持部材56から複数の棒状の扱歯57が扱胴19の径方向外側に向けて突設されている。各扱歯支持部材56における複数の扱歯57は、扱胴支軸19aに沿った方向に間隔を空けて並んでいる。第2扱き処理部50Bは、いわゆる籠状型に構成されている。
本実施形態では、扱歯57が扱歯支持部材56を貫通し、扱歯57が扱歯支持部材56に溶接によって固定される構成を採用されているが、扱歯支持部材56から扱胴内側に突出した扱歯部分にネジ部材を装着して扱歯57を扱歯支持部材56に固定する構成を採用してもよい。本実施形態では、中実丸棒の扱歯を採用されているが、中実角棒、丸パイプ棒、角パイプ棒など如何なる形態の扱歯を採用してもよい。また、丸パイプ形の扱歯支持部材を採用されているが、扱歯支持部材を構成する部材として、角パイプ材、アングル材、丸形や角形の中実部材など如何なる形態の部材を採用してもよい。
図2,4に示すように、第2扱き処理部50Bには、扱胴19の周方向、かつ、扱胴支軸19aに沿う方向に間隔を空けて並ぶ複数の送り羽根58が備えられている。複数の送り羽根58のそれぞれは、終端側ほど扱胴19の後方側に位置する状態で扱胴19の周方向に対して傾斜する姿勢で備えられている。
複数の送り羽根58のうち、最も扱胴前方側に位置する最前の送り羽根58以外の送り羽根58は、隣り合う扱歯支持部材56に支持されている。送り羽根58の扱歯支持部材56への支持は、送り羽根58に備えられた連結筒部58aが扱歯57に外嵌していることによって行なわれている。図2,3,4に示すように、複数の送り羽根58のうち、最前の送り羽根58以外の送り羽根58において、送り羽根58の始端部に備えられたフック部材59が扱歯支持部材56に係止していることにより、送り羽根58の外れ止めが行われている。
図7に示すように、複数の送り羽根58のうちの最前の送り羽根58の始端部と、第1扱き処理部50Aの螺旋扱歯52の終端部とが連結ボルトによって連結されている。最前の送り羽根58と螺旋扱歯52とが、最前の送り羽根58の始端部と螺旋扱歯52の終端部とで連続している。最前の送り羽根58の始端部は、螺旋扱歯52の終端部の搬送面と反対側の側面に当て付けて連結されている。最前の送り羽根58の終端部は、他の送り羽根58の連結筒部58aと同じ構成の連結筒部58aが扱歯57に外嵌されることにより、扱歯支持部材56に支持されている。最前の送り羽根58は、螺旋扱歯52と扱歯支持部材56とに支持されている。図7に示すように、最前の送り羽根58の搬送面側と反対側に補強部材58bが備えられている。
第2扱き処理部50Bにおいては、扱胴支軸19aの動力が複数の扱歯支持部材56それぞれに伝達されて複数の扱歯支持部材56、扱歯57及び送り羽根58が駆動され、第1扱き処理部50Aによって扱き処理され、扱胴19の後方に向けて移送された脱穀処理物が、螺旋扱歯52と送り羽根58との連続によって第2扱き処理部50Bに受け継がれる。受け継がれた脱穀処理物が扱歯支持部材56どうしの間を通って第2扱き処理部50Bの内部空間に入り込み、第2扱き処理部50Bの周囲の脱穀処理物と内部空間に入り込んだ脱穀処理物とが攪拌されながら、扱歯支持部材56及び扱歯57の打撃による扱き処理が行われる。扱歯支持部材56及び扱歯57によって回動力を付与された脱穀処理物が送塵弁23に当接し、送塵弁23によって扱胴19の後方に向けて流動するように案内される。これにより、第2扱き処理部50Bにおいて、脱穀処理物が扱胴19の後方に向けて移送されつつ脱穀処理される。
第2扱き処理部50Bとしては、棒状の扱歯支持部材56の径方向内側部分どうしに亘って壁部材を設け、扱胴の内部空間に作物が入りらない構造のものを採用してもよい。この場合でも、棒状の扱歯支持部材及び棒状の扱歯よる打撃作用及び撹拌作用が大きく、しっかり扱き処理される。
〔掻込み部40及び扱き処理部50の支持構造〕
掻込み部40及び扱き処理部50を扱胴支軸19aに支持する支持構造は、図5に示す如く構成されている。
すなわち、扱胴支軸19aは、扱胴19の前端部と後端部とに亘って設けられている。
扱胴支軸19aに、4つの支持フレーム60及び補強フレーム61が相対回転不能に支持されている。4つの支持フレーム60及び補強フレーム61は、扱胴19の前端部から後端部にわたって間隔を空けて並んでいる。以後において、4つの支持フレーム60を最も扱胴前方側に位置するものから順に、第1支持フレーム60a、第2支持フレーム60b、第3支持フレーム60c、第4支持フレーム60dと呼称する。補強フレーム61は、第3支持フレーム60cと第4支持フレーム60dとの間に位置している。4つの支持フレーム60及び補強フレーム61は、扱胴支軸19aが挿通する取付穴を中心部に有し、外周側が扱胴支軸19aに対して扱胴19の径方向外側に張り出した円板状部材によって構成されている。第1支持フレーム60aは、第1補強部材62aを介して扱胴支軸19aに相対回転不能に支持されている。第3支持フレーム60cは、第2補強部材62bを介して扱胴支軸19aに相対回転不能に支持されている。第4支持フレーム60dは、第3補強部材62cを介して扱胴支軸19aに相対回転不能に支持されている。第1補強部材62a、第2補強部材62b及び第3補強部材62cは、外径側が支持フレーム側ほど大きい形状、いわゆるラッパ形状の筒部材によって構成されている。第2支持フレーム60b及び補強フレーム61は、取付穴の周りで扱胴支軸19aに溶接されて、扱胴支軸19aに相対回転不能に支持されている。本実施形態では、第1支持フレーム60a、第2支持フレーム60b、第3支持フレーム60c及び第4支持フレーム60cは、円板状部材によって構成されているが、円板状部材に限らず、扱胴支軸19aに外嵌するボス部と、ボス部から扱胴19の径方向外側に向けて放射状に張り出する複数のアーム形のリブとを有する部材など、具体形状が各種異なる部材によって構成してもよい。本実施形態では、1本の補強フレーム61を設けているが、扱歯支持部材56の長さ及び強度などによって補強フレーム61を省略してもよい。また、2本以上の補強フレーム61を設けてもよい。
図5に示すように、基台部41の先端部に、基台部41から基台部内向きに突設された基台前フランジ64が備えられている。基台前フランジ64と基台側シール板45とは、一体的に形成されている。基台部41の後端部と、ドラム部51の前端部とが溶接によって連結されている。ドラム部51の前端部に、ドラム部内からドラム部内向きに突設されたドラム前フランジ65が備えられている。ドラム前フランジ65には、ドラム部51の周方向に間隔を空けて並ぶ3つの円弧状の切欠き穴65aが形成されている。ドラム部51の後端部に、ドラム部内からドラム部内向きに突設されたドラム後フランジ66が備えられている。
図5に示すように、基台前フランジ64と第1支持フレーム60aとが連結ボルトによって連結され、基台部41の先端側が第1支持フレーム60aに支持されている。ドラム前フランジ65と第2支持フレーム60bとが連結ボルトによって連結され、基台部41の後端側がドラム部51及びドラム前フランジ65を介して第2支持フレーム60bに支持され、ドラム部51の前端側が第2支持フレーム60bに支持されている。ドラム後フランジ66と第3支持フレーム60cとが連結ボルトによって連結され、ドラム部51の後端側が第3支持フレーム60cに支持されている。
すなわち、基台部41は、第1支持フレーム60aと、ドラム部51の支持に共用の第2支持フレーム60bとに支持されている。ドラム部51は、第2支持フレーム60bと第3支持フレーム60cとに支持されている。
図5に示すように、6本の扱歯支持部材56それぞれにおいて、扱歯支持部材56の前端部に備えられた前連結部56aが第3支持フレーム60cに連結ボルト67によって連結され、扱歯支持部材56の前端側が第3支持フレーム60cに支持されている。連結ボルト67は、前連結部56aとドラム後フランジ66とを第3支持フレーム60cに共締めするよう構成されている。6本の扱歯支持部材56それぞれにおいて、扱歯支持部材56の扱胴前後方向での中間部に備えられた中連結部56bが補強フレーム61に連結ボルトによって連結され、扱歯支持部材56の中間部が補強フレーム61に支持されている。
6本の扱歯支持部材56それぞれにおいて、扱歯支持部材56の後端部に備えられた後連結部56cが第4支持フレーム60dに連結ボルトによって連結され、扱歯支持部材56の後端側が第4支持フレーム60dに支持されている。
すなわち、6本の扱歯支持部材56は、ドラム部51の支持に共用の第3支持フレーム60c、補強フレーム61、及び第4支持フレーム60dに支持されている。
第1扱き処理部50Aと第2扱き処理部50Bとの境界において、第2扱き処理部50Bの内部が第1扱き処理部50Aの方へ開口したままにならないように塞がれている。
〔別実施形態〕
(1)図8は、第1の別実施構造を備える扱胴19を示す側面図である。第1の別実施構造を備える扱胴19においては、扱胴19の扱き処理部50は、掻込み部40の後隣りに設けられた一つ目の第1扱き処理部50Aと、第1扱き処理部50Aの後隣りに設けられた第2扱き処理部50Bと、第2扱き処理部50Bの後隣りに設けられた二つ目の第1扱き処理部50Aとを備えている。第1扱き処理部50Aと第2扱き処理部50Bとの境界において、かつ、第2扱き処理部50Bと二つ目の第1扱き処理部50Aとの境界において、第2扱き処理部50Bの内部が第1扱き処理部50Aの方に開口したままにならないように塞がれている。
一つ目の第1扱き処理部50A及び二つ目の第1扱き処理部50Aは、扱き処理部全体の扱胴前後方向での処理範囲Wのうちの約1/3の大きさの処理範囲W1に備えられている。第2扱き処理部50Bは、扱き処理部全体の扱胴前後方向での処理範囲Wのうちの約1/3の処理範囲W2に備えられている。
第2扱き処理部50Bに、扱胴19の周方向に、かつ、扱胴19の前後方向に並ぶ複数の送り羽根58が備えられている。第2扱き処理部50Bにおいては、脱穀処理物が送り羽根58によって扱胴19の後方に向けて送り操作される。
掻込み部40の螺旋羽根42と、一つ目の第1扱き処理部50Aの螺旋扱歯52とは、図4に示す扱胴19のものと同様に、螺旋羽根42の終端部と、螺旋扱歯52の始端部とが連続するように構成されている。
一つ目の第1扱き処理部50Aの螺旋扱歯52と、第2扱き処理部50Bにおける複数の送り羽根58のうちの最前の送り羽根58とは、図4に示す扱胴19のものと同様に、螺旋扱歯52の終端部と、最前の送り羽根58の始端部とが連続するように構成されている。
図9に示すように、第2扱き処理部50Bにおける複数の送り羽根58のうちの最も後の送り羽根58と、二つ目の第1扱き処理部50Aの螺旋扱歯52とは、最も後の送り羽根58の終端部と、螺旋扱歯52の始端部とが連続するように構成されている。
(2)図10は、第2の別実施構造を備える扱胴19を示す側面図である。第2の別実施構造を備える扱胴19においては、扱胴19の扱き処理部50は、掻込み部40の後隣りに設けられた第2扱き処理部50Bと、第2扱き処理部50Bの後隣りに設けられた第1扱き処理部50Aとを備えている。第2扱き処理部50Bは、扱き処理部全体の扱胴前後方向での処理範囲Wのうちの約2/3の処理範囲W2に備えられている。第1扱き処理部50Aは、扱き処理部全体の扱胴前後方向での処理範囲Wのうちの約1/3の処理範囲W1に備えられている。掻込み部40と第2扱き処理部50Bとの境界において、第2扱き処理部50Bと二つ目の第1扱き処理部50Aとの境界において、第2扱き処理部50Bの内部が第1扱き処理部50Aの方に開口したままにならないように塞がれている。第2扱き処理部50Bと第1扱き処理部50Aとの境界において、第2扱き処理部50Bの内部が第1扱き処理部50Aの方に開口したままにならないように塞がれている。
第2扱き処理部50Bに、扱胴19の周方向に、かつ、扱胴19の前後方向に並ぶ複数の送り羽根58が備えられている。第2扱き処理部50Bにおいては、脱穀処理物が送り羽根58によって扱胴19の後方に向けて送り操作される。
図11に示すように、掻込み部40の螺旋羽根42と、第2扱き処理部50Bにおける複数の送り羽根58のうちの最前の送り羽根58とは、螺旋羽根42の終端部と、最前の送り羽根58の始端部とが連続するように構成されている。
第2扱き処理部50Bにおける複数の送り羽根58のうちの最も後の送り羽根58と第1扱き処理部50Aの螺旋扱歯52とは、は、螺旋羽根42の終端部と、最も後の送り羽根58の終端部と、螺旋扱歯52の始端部とが連続するように構成されている。
図12に示すように、扱胴支軸19aが扱胴19の前端部と扱胴19の後端部とに亘って設けられている。扱胴支軸19aに、扱胴19の前後方向に間隔を空けて並ぶ4つの支持フレーム68及び1つの補強フレーム69が相対回転不能に備えられている。4つの支持フレーム68及び補強フレーム69は、外周側が扱胴支軸19aに対して扱胴19の径方向外側に向けて張り出すように構成されている。4つの支持フレーム68を最も扱胴前方側に位置するものから順に、第1支持フレーム68a、第2支持フレーム68b、第3支持フレーム68c、第4支持フレーム68dと呼称する。補強フレーム69は、第2支持フレーム68bと第3支持フレーム68cとの間に位置している。
基台部41の前端部に備えられた基台前フランジ64が第1支持フレーム68aに連結されている。基台部41の後端部に備えられた基台後フランジ70が第2支持フレーム68bに連結されている。基台部41は、第1支持フレーム68aと第2支持フレーム68bとに支持されている。
ドラム部51の前端部に備えられたドラム前フランジ71が第3支持フレーム68cに連結されている。ドラム部51の後端部に備えられたドラム後フランジ72が第4支持フレーム68dに連結されている。ドラム部51は、第3支持フレーム68cと第4支持フレーム68dとに支持されている。
6本の扱歯支持部材56それぞれにおいて、扱歯支持部材56の前端部が第2支持フレーム68bに連結され、扱歯支持部材56の後端部が第3支持フレーム68cに連結されている。6本の扱歯支持部材56は、基台部41の支持と共用の第2支持フレーム68bと、ドラム部51の支持と共用の第3支持フレーム68cとに支持されている。6本の扱歯支持部材56の前後方向での中間部が補強フレーム69に支持されている。
第2支持フレーム68bは、第2扱き処理部50Bの内部空間の前開口を閉じるように構成されている。第3支持フレーム68bは、第2扱き処理部50Bの内部空間の後開口を閉じるように構成されている。
(3)上記した実施形態では、掻込み部40に2条螺旋の螺旋羽根42を設け、第1扱き処理部50Aに1条螺旋の螺旋扱歯52を設けた例を示したが、例えば螺旋羽根42及び螺旋扱歯52の両方を1条螺旋とし、あるいは、螺旋羽根42及び螺旋扱歯52の両方を2条螺旋とするなど、螺旋羽根42の螺旋条数と螺旋扱歯52の螺旋条数とが同じ構成を採用してもよい。また、螺旋羽根42を1条螺旋とし、螺旋扱歯52を2条螺旋とするなど、螺旋扱歯52の螺旋条数が螺旋羽根42の螺旋条数よりも多い構成を採用してもよい。また、3条螺旋以上の螺旋羽根42や、3条螺旋以上の螺旋扱歯52を設けて実施してもよい。
(4)上記した実施形態では、螺旋羽根42と螺旋扱歯52とが連続する例を示したが、連続しない構成の採用が可能である。
(5)上記した実施形態では、螺旋扱歯52と送り羽根58とが連続する例を示したが、連続しない構成の採用が可能である。
(6)上記した実施形態では、基台部41の支持用とドラム部51の支持用とに共用の支持フレーム60bに基台部41及びドラム部51を支持する例、基台部41の支持用と扱歯支持部材56の支持用とに共用の支持フレーム68bに基台部41及び扱歯支持部材56を支持する例、扱歯支持部材56の支持用とドラム部51の支持用とに共用の支持フレーム60c,68cに扱歯支持部材56及びドラム部51を支持する示したが、別々の支持フレームに支持する構成を採用してもよい。
本発明は、稲、麦、大豆の他、蕎麦、小豆、黒豆、トウモロコシなど各種の作物を収穫対象とする脱穀装置に適用できる。
18 扱室
19 扱胴
19a 扱胴支軸
40 掻き込み部
41 基台部
42 螺旋羽根
50 扱き処理部
50A 第1扱き処理部
50B 第2扱き処理部
51 ドラム部
52 螺旋扱歯
56 扱歯支持部材
57 扱歯
58 送り羽根
60a 第1支持フレーム
60b 第2支持フレーム
60c 第3支持フレーム
60d 第4支持フレーム
68a 第1支持フレーム
68b 第2支持フレーム
68c 第3支持フレーム
68d 第4支持フレーム

Claims (6)

  1. 収穫された作物の全体が投入される扱室と、
    前記扱室に前記扱室の前後方向に沿う方向の扱胴支軸を回転中心にして回転可能に設けられ、前記扱室に投入された作物を脱穀処理する扱胴と、が備えられ、
    前記扱胴に、前記扱胴の前部に設けられ、投入された作物を前記扱胴の後方に向けて掻き込む掻込み部と、前記掻込み部の後側に設けられ、前記掻込み部によって掻き込まれた作物を前記扱胴の後方に向けて移送しつつ扱き処理する扱き処理部と、が備えられ、
    前記掻込み部に、前記扱胴の前端側ほど小径である先細り状の基台部と、前記基台部の外周部に設けられた螺旋羽根と、が備えられ、
    前記扱き処理部に、前記扱胴支軸に沿う方向に並ぶ第1扱き処理部と第2扱き処理部と、が備えられ、
    前記第1扱き処理部に、前記扱胴支軸に支持されるドラム部と、前記ドラム部の外周部に螺旋状に設けられた螺旋扱歯と、が備えられ、
    前記第2扱き処理部に、前記扱胴支軸に沿った状態、かつ、前記扱胴の周方向に間隔を空けた状態で前記扱胴支軸に支持された複数の棒状の扱歯支持部材と、複数の前記扱歯支持部材それぞれにおいて、前記扱歯支持部材から前記扱胴の径方向外側に向けて突出する状態、かつ、前記扱胴支軸に沿った方向に間隔を空けた状態で前記扱歯支持部材に支持された複数の棒状の扱歯と、が備えられ
    前記掻込み部の後隣りに前記第1扱き処理部が設けられ、
    前記第1扱き処理部の後隣りに前記第2扱き処理部が設けられ ている脱穀装置。
  2. 前記螺旋羽根と前記螺旋扱歯とが連続している請求項に記載の脱穀装置。
  3. 前記第2扱き処理部に脱穀処理物を前記扱胴の後方へ送る送り羽根が備えられ、
    前記螺旋扱歯と前記送り羽根とが連続している請求項またはに記載の脱穀装置。
  4. 前記螺旋羽根の螺旋条数は、前記螺旋扱歯の螺旋条数よりも多い請求項のいずれか一項に記載の脱穀装置。
  5. 前記扱胴支軸は、前記扱胴の前端部と前記扱胴の後端部とに亘って設けられ、
    前記扱胴の前端部から後方に向かって順番に、第1支持フレームと第2支持フレームと第3支持フレームと第4支持フレームとが備えられ、
    前記第1支持フレームと前記第2支持フレームと前記第3支持フレームと前記第4支持フレームとは、前記扱胴支軸に支持されると共に、前記扱胴の径方向外側に向けて張り出すように構成され、
    前記基台部は、前記第1支持フレームと前記第2支持フレームとに支持され、
    前記ドラム部は、前記第2支持フレームと前記第3支持フレームとに支持され、
    前記扱歯支持部材は、前記第3支持フレームと前記第4支持フレームとに支持されている請求項のいずれか一項に記載の脱穀装置。
  6. 前記第2扱き処理部の後隣りに、二つ目の前記第1扱き処理部が設けられている請求項のいずれか一項に記載の脱穀装置。
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