JP7098338B2 - X線ct装置及び撮影管理装置 - Google Patents

X線ct装置及び撮影管理装置 Download PDF

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Description

本発明の実施形態は、X線CT(Computed tomography)装置及び撮影管理装置に関する。
X線CT装置は、被検体を透過したX線の強度に基づいて、被検体についての情報を画像により提供するものであり、疾病の診断及び治療や手術計画等を初めとする多くの医療行為において重要な役割を果たしている。
X線CT装置には、多種のオリジナルの撮影プロトコル(以下、単に「オリジナルプロトコル」という)が予め登録されている。各オリジナルプロトコルは、1又は複数の撮影種別に対応する複数のオリジナルの撮影エレメント(以下、「オリジナルエレメント」という)と、複数のオリジナルエレメントの実行順との情報を含む。X線CT装置では、第1のオリジナルプロトコルが使用予定として設定されると、第1のオリジナルプロトコルにおいてオリジナルエレメントごとに撮影条件が設定される。そして、第1のオリジナルプロトコルが複数のオリジナルエレメントの実行順に従って実行される。次いで、X線CT装置では、第2のオリジナルプロトコルが使用予定として設定されると、第2のオリジナルプロトコルにおいてオリジナルエレメントごとに撮影条件が設定される。そして、第2のオリジナルプロトコルが複数のオリジナルエレメントの実行順に従って実行される。
また、第1及び第2のオリジナルプロトコルが使用予定として設定される場合、第1及び第2のオリジナルプロトコルを予め1個のオリジナルプロトコルとして登録しておくことも考えられる。
しかし、その場合でも、複数のオリジナルプロトコルを使用予定として順に実行すると、複数のオリジナルプロトコルの間で同一の撮影種別を有するオリジナルエレメントが存在する場合に、当該オリジナルエレメントにおいて撮影範囲の重複があるとき、重複部分に関して重複した分のX線被ばくが生じることになる。
特開2012-130376号公報
本発明が解決しようとする課題は、オリジナルプロトコルから、適切な新規の撮影プロトコル(以下、「新規プロトコル」という)を生成することである。
実施形態に係るX線CT装置は、撮影種別に対応する1又は複数の撮影エレメントを有する撮影プロトコルに従って撮影を実行する。X線CT装置は、X線源と、X線検出器と、プロトコル生成手段とを有する。X線源は、X線を照射する。X線検出器は、X線を検出する。プロトコル生成手段は、第1の撮影プロトコル及び第2の撮影プロトコルについて、同一の撮影種別に対応する、第1の撮影プロトコルが有する第1の撮影エレメントと第2の撮影プロトコルが有する第2の撮影エレメントとを纏めて単一の第3の撮影エレメントとすることで、第3の撮影エレメントを含む第3の撮影プロトコルを生成する。
図1は、実施形態に係るX線CT装置の構成例を示す概略図。 図2は、実施形態に係るX線CT装置の機能例を示すブロック図。 図3は、実施形態に係るX線CT装置の動作例をフローチャートとして示す図。 図4は、実施形態に係るX線CT装置において、使用予定のオリジナルプロトコルの設定画面の一例を示す図。 図5は、実施形態に係るX線CT装置において、新規プロトコルの生成を行うか否かの選択画面の一例を示す図。 図6は、実施形態に係るX線CT装置において、図3におけるステップST5の動作例をフローチャートとして示す図。 図7は、実施形態に係るX線CT装置において、複数の撮影範囲の関係を示す図。 図8は、実施形態に係るX線CT装置において、新規プロトコルの表示画面の一例を示す図。 図9は、実施形態に係るX線CT装置において、新規プロトコルの生成が不可能である場合の確認画面の一例を示す図。 図10は、実施形態に係るX線CT装置において、図3におけるステップST5の動作例をフローチャートとして示す図。 図11は、実施形態に係るX線CT装置において、新規プロトコルの表示画面の一例を示す図。 図12は、実施形態に係るX線CT装置において、新規プロトコルの表示画面の一例を示す図。 図13は、実施形態に係るX線CT装置において、時間間隔の編集画面の一例を示す図。 図14は、実施形態に係るX線CT装置において、時間間隔の編集画面の一例を示す図。 図15は、実施形態に係る撮影管理装置の構成及び機能例を示すブロック図。
以下、図面を参照しながら、X線CT装置及び撮影管理装置の実施形態について詳細に説明する。
(X線CT装置)
X線CT装置によるデータ収集方式には、X線管とX線検出器とが1体として被検体の周囲を回転する回転/回転(R-R:Rotate/Rotate)方式や、リング状に多数の検出素子がアレイされ、X線管のみが被検体の周囲を回転する固定/回転(S-R:Stationary/Rotate)方式等の様々な方式がある。いずれの方式でも本発明を適用可能である。以下、実施形態に係るX線CT装置では、現在、主流を占めている第3世代の回転/回転方式を採用する場合を例にとって説明する。
図1は、実施形態に係るX線CT装置の構成例を示す概略図である。
図1は、実施形態に係るX線CT装置10を示す。X線CT装置10は、大きくは、スキャナ装置11及びコンソール装置12によって構成される。コンソール装置12は、画像処理装置とも称される。X線CT装置10のスキャナ装置11は、通常は検査室に設置され、被検体(例えば、患者)Oに関するX線の透過データを生成するように構成される。一方、コンソール装置12は、通常は検査室に隣接する制御室に設置され、透過データを基に投影データを生成してスキャノ画像及び断層画像(再構成画像)等の画像の生成及び表示を行うように構成される。
X線CT装置10のスキャナ装置11は、架台装置21、寝台装置22、撮影コントローラ23、及び操作パネル24を備える。
スキャナ装置11の架台装置21は、土台部(図示しない)に固定された固定架台31と、回転架台32とを備える。
固定架台31は、回転コントローラ41を備える。回転コントローラ41は、撮影コントローラ23による制御によって、回転架台32がその位置関係を維持した状態で回転中心を含む開口部の周りを回転するように回転架台32を固定架台31に対して回転させる機構を有する。
固定架台31及び回転架台32は、スリップリング51及びデータ伝送装置52を備える。
スリップリング51は、回転架台32の同心円状に配置された環状の電路(金属製のリング)に、固定架台31側のカーボンブラシやワイヤーブラシ等のブラシを側面から押し当て、スリップさせながら通電させる回転接続用のコネクタである。
データ伝送装置52は、回転架台32側の送信回路と、固定架台31側の受信回路とを備える。送信回路は、後述するデータ収集回路66によって生成された生データを非接触で受信回路に送信する。受信回路は、送信回路から送信された生データを、後述する撮影コントローラ23に供給する。
回転架台32は、高電圧発生装置61、X線源(例えば、X線管)62、光学系コントローラ63、X線光学系64、X線検出器65、及びデータ収集回路66を備える。回転架台32は、回転フレームとも呼ばれる。回転架台32は、部材61~66を一体として保持する。すなわち、回転架台32は、X線管62とX線検出器65とを対向させた状態で、一体として患者Oの周りに回転できる。なお、回転架台32の回転中心軸と平行な方向、すなわち、天板71の長手方向をz方向、そのz方向に直交する平面をx方向、y方向で定義する。
高電圧発生装置61は、スリップリング51を介した撮影コントローラ23による制御信号によって、各種撮影を実行するために必要な電力をX線管62に供給する。
X線管62は、高電圧発生装置61から供給された管電圧に応じて金属製のターゲットに電子線を衝突させることでX線を発生させ、X線をX線検出器65に向かって照射する。X線管62から照射されるX線によって、ファンビームX線やコーンビームX線が形成される。X線管62には、撮影コントローラ23による制御によって、X線の照射に必要な電力が供給される。
光学系コントローラ63は、撮影コントローラ23による制御によって、X線光学系64におけるX線の照射範囲を調整する。
X線光学系64は、X線ビームの線量、照射範囲、形状、及び線質等を制御する各種の器具を含む。具体的には、X線光学系64は、ウェッジフィルタ及びコリメータ等を含む。ウェッジフィルタは、X線管62で発生されたX線のX線量を調整する。コリメータは、光学系コントローラ63による制御によって、線量が調整されたX線に対してX線の照射範囲を絞り込むためのスリットである。
X線検出器65は、チャンネル方向に複数、及び列(スライス)方向に単数の検出素子を有する1次元アレイ型の検出器である。又は、X線検出器65は、マトリクス状、すなわち、チャンネル方向に複数、及びスライス方向に複数の検出素子を有する2次元アレイ型の検出器である。X線検出器65は、X線管62から照射されたX線を検出する。
2次元アレイ型の検出器は、マルチスライス型検出器とも呼ばれる。X線検出器65がマルチスライス型検出器である場合、回転架台32の1回転(又は半回転+α)で列方向に幅を有する3次元領域の撮影、すなわち、ボリューム撮影を実行することができる。
データ収集回路66は、複数のDAS(Data Acquisition System)を有する。各DASは、データ収集を行う。各DASは、X線検出器65の各検出素子が検出する透過データの信号を増幅してデジタル信号である生データ(Raw Data)に変換する。各DASは、生データを、データ伝送装置52を介して撮影コントローラ23に送信する。
スキャナ装置11の寝台装置22は、天板71及び天板コントローラ72を備える。天板71は、患者Oを載置可能である。
天板コントローラ72は、撮影コントローラ23による制御によって、天板71をy方向に沿って昇降動させると共に、z方向に沿って進入/退避動させる機構を有する。天板コントローラ72は、回転架台32の回転中心を含む開口部に向けて天板71に載置された患者Oを挿入させ、開口部から天板71に載置された患者Oを退避させる。
撮影コントローラ23は、図示しないCPU(Central Processing Unit)及びメモリ等を備える。撮影コントローラ23は、操作パネル24からの指示に応じて、天板コントローラ72の制御を行って撮影の準備を行う。また、撮影コントローラ23は、コンソール装置12からの指示に応じて回転コントローラ41、高電圧発生装置61、及び光学系コントローラ63等の制御を行って、オリジナルプロトコル又は新規プロトコルに従った撮影を実行させる。
ここで、オリジナルプロトコルは、予め登録されるものであり、一検査における1個の撮影種別、又は、複数の撮影種別に対応する複数のオリジナルエレメントと、複数のオリジナルエレメントの実行順とを含む。すなわち、異なるオリジナルプロトコルでは、含まれる撮影種別や複数のオリジナルエレメントの実行順が異なる。オリジナルプロトコルとしては、頭部スライスプロトコル、頭部ヘリカルプロトコル、心電同期プロトコル、胸部ヘリカルプロトコル、下肢ヘリカルプロトコル、下肢造影プロトコル、腹部ヘリカルプロトコル、及び腹部造影プロトコル等が挙げられる。これら各種のオリジナルプロトコルは、後述する図4において、符合P1~P3として表されている。
撮影種別としては、スキャノ撮影、非ヘリカル撮影、及びヘリカル撮影等が挙げられる。非ヘリカル撮影は、コンベンショナル撮影とも呼ばれる。非ヘリカル撮影及びヘリカル撮影は、画像再構成を必要とする断層撮影とも称され、当該撮影には、X線の照射によるデータ収集のみならず、収集データを再構成する処理が含まれる場合もある。なお、撮影種別は、後述する図4において、符合S1~S4として表されている。
スキャノ撮影とは、位置決めのために他の撮影に先立って行われる撮影である。スキャノ撮影は、天板71のz方向の位置を固定した状態で架台装置21のz方向への移動中に、回転架台32の回転を停止したまま1の回転位置でX線を照射させることで行われる。又は、スキャノ撮影は、架台装置21のz方向の位置を固定した状態で天板71のz方向への移動中に、回転架台32の回転を停止したまま1の回転位置でX線を照射させることで行われる。
断層撮影としての非ヘリカル撮影は、天板71及び架台装置21のz方向の位置を固定した状態で、回転架台32を回転させながら多数の回転位置でそれぞれX線を照射させることで行われる。非ヘリカル撮影は、回転架台32の1回転(又は半回転+α)で1断層分の画像を収集するスライス撮影や、1回転(又は半回転+α)で複数断層分の画像を収集するボリューム撮影等を含む。
断層撮影としてのヘリカル撮影は、天板71のz方向の位置を固定した状態で架台装置21のz方向への移動中に、回転架台32を回転させながら多数の回転位置でそれぞれX線を照射させることで行われる。又は、ヘリカル撮影は、架台装置21のz方向の位置を固定した状態で天板71のz方向への移動中に、回転架台32を回転させながら多数の回転位置でそれぞれX線を照射させることで行われる。
操作パネル24は、架台装置21の開口部分の両脇や前後等に設けられ、操作者が患者Oの様子を確認しながら行う操作を受け付ける。具体的には、操作者が検出範囲を視認するための光を照射する投光器(図示しない)の消灯及び点灯の指示や、天板71の移動、停止、及び自動送りの指示等を受け付ける。
一方で、コンソール装置12は、コンピュータをベースとして構成されており、LAN(Local Area Network)等のネットワークを介して外部装置と相互通信可能である。コンソール装置12は、処理回路81、記憶回路82、入力回路83、及びディスプレイ84等の基本的なハードウェアから構成される。処理回路81は、共通信号伝送路としてのバスを介して、コンソール装置12を構成する各ハードウェア構成要素に相互接続されている。なお、コンソール装置12は、記憶媒体ドライブを具備する場合もある。
処理回路81は、専用又は汎用のCPU(Central Processing Unit)又はMPU(Micro Processor Unit)の他、特定用途向け集積回路(ASIC:Application Specific Integrated Circuit)、及び、プログラマブル論理デバイス等の処理回路を意味する。プログラマブル論理デバイスとしては、例えば、単純プログラマブル論理デバイス(SPLD:Simple Programmable Logic Device)、複合プログラマブル論理デバイス(CPLD:Complex Programmable Logic Device)、及び、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA:Field Programmable Gate Array)等の回路が挙げられる。処理回路81は、記憶回路82に記憶された、又は、処理回路81内に直接組み込まれたプログラムを読み出し実行することで後述する機能を実現する。
また、処理回路81は、単一の回路によって構成されてもよいし、複数の独立した回路要素を組み合わせによって構成されてもよい。後者の場合、プログラムを記憶する記憶回路82は回路要素ごとに個別に設けられてもよいし、単一の記憶回路82が複数の回路要素の機能に対応するプログラムを記憶するものであってもよい。
記憶回路82は、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)等の半導体メモリ素子、ハードディスク、及び光ディスク等によって構成される。記憶回路82は、USB(Universal Serial Bus)メモリ及びDVD(Digital Video Disk)等の可搬型メディアによって構成されてもよい。記憶回路82は、処理回路81において用いられる各種処理プログラム(アプリケーションプログラムの他、OS(Operating System)等も含まれる)や、プログラムの実行に必要なデータや、画像データを記憶する。また、OSに、操作者に対するディスプレイ84への情報の表示にグラフィックを多用し、基礎的な操作を入力回路83によって行うことができるGUI(Graphical User Interface)を含めることもできる。
入力回路83は、操作者によって操作が可能なポインティングデバイス等の入力デバイスからの信号を入力する回路である。ここでは、入力デバイス自体も入力回路83に含まれるものとする。操作者により入力デバイスが操作されると、入力回路83はその操作に応じた入力信号を生成して処理回路81に出力する。なお、コンソール装置12は、入力デバイスがディスプレイ84と一体に構成されたタッチパネルを備えてもよい。
ディスプレイ84は、液晶ディスプレイパネル、プラズマディスプレイパネル、及び有機EL(Electro Luminescence)パネル等の表示デバイスである。ディスプレイ84は、処理回路81の制御に従って画像データを表示する。
なお、コンソール装置12は、パラレル接続仕様やシリアル接続仕様に合わせたコネクタによって構成されるIF(Interface)である通信制御回路を備える場合もある。X線CT装置10がネットワーク上に設けられる場合、通信制御回路は、ネットワーク上の外部装置と情報の送受信を行う。例えば、通信制御回路は、X線CT装置10によって生成された画像データを画像管理装置や読影端末(図示しない)等の外部装置に送信したりして、外部装置と通信動作を行う。
図2は、X線CT装置10の機能例を示すブロック図である。
コンソール装置12の処理回路81がプログラムを実行することによって、X線CT装置10は、図2に示すように、設定機能(設定手段)91、プロトコル生成機能(プロトコル生成手段)92、提示機能(提示手段)93、及び画像生成機能(画像生成手段)94を実現する。なお、機能91~94の全部又は一部は、コンソール装置12に備えられるASIC等の回路によって実現されるものであってもよい。また、機能91~94の全部又は一部は、コンソール装置12のみならず、撮影コントローラ23に備えられるものであってもよい。
設定機能91は、スキャン計画において、予め登録された複数のオリジナルプロトコルの中から、使用予定のオリジナルプロトコルを設定する機能である。ここで、オリジナルプロトコルは、一検査における1個の撮影種別、又は、複数の撮影種別に対応する複数のオリジナルエレメントと、複数のオリジナルエレメントの実行順との情報を含む。
プロトコル生成機能92は、スキャン計画において、設定機能91によって複数のオリジナルプロトコルが設定された場合、設定された複数のオリジナルプロトコルが有する、同一の撮影種別に対応するオリジナルエレメントを纏めて単一の撮影エレメント(以下、「統合エレメント」という)とすることで、統合エレメントを含む新規プロトコルを生成する機能を含む。また、プロトコル生成機能92は、スキャン計画において、統合エレメントの他、設定された複数のオリジナルプロトコルが有する、同一の撮影種別に対応しないオリジナルエレメントを含むように、新規プロトコルを生成する機能を含むこともできる。その場合、プロトコル生成機能92は、統合エレメント等の実行順の編成を行うことで、新規プロトコルを生成する機能を含んでもよい。
また、プロトコル生成機能92は、スキャン計画において、設定機能91によって1個のオリジナルプロトコルが設定された場合、当該1個のオリジナルプロトコルが有する複数のオリジナルエレメントの実行順の編成を行うことで、新規プロトコルを生成する機能を含む。
提示機能93は、スキャン計画において、プロトコル生成機能92によって生成された新規プロトコルを操作者に対して提示する提示する機能を含む。例えば、提示機能93は、新規プロトコルをディスプレイ84に表示する。
画像生成機能94は、スキャン計画において、新規プロトコルに含まれる撮影エレメントごとに撮影条件を設定する機能である。撮影条件としては、X線照射条件、視野(FOV:Field Of View)、及びスライス厚等が挙げられる。ここで、撮影条件として、天板71(又は架台装置21)のz方向への移動に関する移動速度等を含む場合もある。
X線照射条件には、照射されるX線に係るパラメータが含まれる。このパラメータは、例えば、照射X線に関する、管電流mA、管電圧kV、X線強度制御条件(モジュレーション条件)、回転架台32の回転速度、ヘリカル撮影の間隔、回転架台32の回転速度、及び、X線管62の焦点サイズ等を含む。視野に関するパラメータには、X線光学系64のコリメータの動作に関する制御パラメータが含まれる。
また、画像生成機能94は、撮影コントローラ23を介してX線管62及びX線検出器65等を制御して、プロトコル生成機能92によって生成された新規プロトコルに含まれる複数の撮影エレメントを、その実行順に実行してスキャノ画像や断層画像等の画像を生成する機能である。
断層画像を生成する場合の画像再構成法としては、コンボリューション補正逆投影(CBP:Convolution Back Projection)法やフィルタ補正逆投影(FBP:Filtered Back Projection)法に代表される解析的手法と、代数的手法とが知られており、それらが利用される。代数的手法は一般に反復法を用いて断層画像を求めることから、逐次近似再構成(IR:Iterative Reconstruction)法と呼ばれる。
また、画像生成機能94は、生成した画像をディスプレイ84に表示する機能である。
なお、機能91~94の具体的な動作については後述する。
図3は、X線CT装置10の動作例をフローチャートとして示す図である。
図3に示すように、設定機能91は、スキャン計画において、予め登録された複数のオリジナルプロトコルの中から、使用予定のオリジナルプロトコルを設定する(ステップST1)。
図4は、使用予定のオリジナルプロトコルの設定画面の一例を示す図である。
図4の上段は、予め登録された3個のオリジナルプロトコルを示す。予め登録された3個のオリジナルプロトコルの一例として、3個のオリジナルプロトコルP1~P3を示す。オリジナルプロトコルP1は、4個の撮影種別に対応する5個のオリジナルエレメントと、5個のオリジナルエレメントの実行順とを含む。すなわち、オリジナルプロトコルP1は、4個の撮影種別S1~S4に対応する5個のオリジナルエレメントP11~P15と、それらの実行順P11→P12→P13→P14→P15と、を含む。
オリジナルプロトコルP2は、2個の撮影種別に対応する3個のオリジナルエレメントと、3個のオリジナルエレメントの実行順とを含む。すなわち、オリジナルプロトコルP2は、2個の撮影種別S1,S2に対応する3個のオリジナルエレメントP21~P23と、それらの実行順P21→P22→P23と、を含む。
オリジナルプロトコルP3は、3個の撮影種別に対応する3個のオリジナルエレメントと、3個のオリジナルエレメントの実行順とを含む。すなわち、オリジナルプロトコルP3は、3個の撮影種別S1,S3,S4に対応する3個のオリジナルエレメントP31~P33と、それらの実行順P31→P32→P33と、を含む。
操作者が入力回路83を操作して設定画面の上段の3個のオリジナルプロトコルP1~P3から、2個のオリジナルプロトコルP1,P2を選択する。図4の下段は、選択された2個のオリジナルプロトコルP1,P2を示す。そして、操作者が入力回路83を操作して設定画面の「設定」ボタンを押下すると、設定機能91は、選択された2個のオリジナルプロトコルP1,P2を、使用予定のオリジナルプロトコルとして設定する。
ここで、操作者が使用予定のオリジナルプロトコルとして「頭部ヘリカルプロトコル」を選択する場合、操作者は、入力回路83を操作して、第1に部位「頭部」を選択し、第2に当該部位に対応する撮影種別「断層撮影」から、「ヘリカル撮影」を選択すればよい。又は、操作者が使用予定のオリジナルプロトコルとして「頭部ヘリカルプロトコル」を選択する場合、操作者は、入力回路83を操作して、複数のオリジナルプロトコルからオリジナルプロトコルとして「頭部ヘリカルプロトコル」を直接的に選択すればよい。
図3の説明に戻って、プロトコル生成機能92は、スキャン計画において、ステップST1によって設定された使用予定のオリジナルプロトコルが複数であるか否かを判断する(ステップST2)。ステップST2の判断にてYES、すなわち、使用予定のオリジナルプロトコルが複数であると判断される場合、プロトコル生成機能92は、スキャン計画において、ステップST1によって設定された使用予定の複数のオリジナルプロトコルに、同一の撮影種別が存在するか否かを判断する(ステップST3)。
例えば、プロトコル生成機能92は、ステップST3において、使用予定の2個のオリジナルプロトコルに、同一の撮影種別としてスキャノ撮影が存在するか否かを判断する。
ステップST3にてYES、すなわち、使用予定の複数のオリジナルプロトコルに、同一の撮影種別が存在すると判断される場合、プロトコル生成機能92は、スキャン計画において、新規プロトコルの生成、つまり、オリジナルプロトコルの最適化を行うか否かを判断する(ステップST4)。
図5は、新規プロトコルの生成を行うか否かの選択画面の一例を示す図である。
図5に示す選択画面としては、例えば、図4に示す設定画面の前面に配置されるメッセージボックスを利用することができる。
図4に示す設定画面で「設定」ボタンが押下された場合であって、使用予定の2個のオリジナルプロトコルがそれぞれスキャノ撮影を含むとき、図5に示すメッセージボックスが表示される。操作者が入力回路83を操作してメッセージボックスの「はい」ボタンを押下すると、プロトコル生成機能92は、新規プロトコルの生成を行うと判断する。その場合、図8に示す新規プロトコルPCに含まれる4個の撮影種別S1,S2,S3,S4に対応する5個の撮影エレメントPC1~PC5をその順に実行できる。
一方、操作者が入力回路83を操作してメッセージボックスの「いいえ」ボタンを押下すると、プロトコル生成機能92は、新規プロトコルの生成を行わないと判断する。その場合、図4の下段に示すように、オリジナルプロトコルP1に含まれるオリジナルエレメントごとに撮影条件が設定され、オリジナルプロトコルP1に係る5個のエリジナルエレメントP11~P15にそれぞれ相当する5個の撮影がその順に実行された後、オリジナルプロトコルP2に含まれるオリジナルエレメントごとに撮影条件が設定され、オリジナルプロトコルP2に係る3個のオリジナルエレメントP21~P23にそれぞれ相当する3個の撮影がその順に実行される。
図3の説明に戻って、ステップST4の判断にてYES、すなわち、新規プロトコルの生成を行うと判断された場合、プロトコル生成機能92は、ステップST3によって存在すると判断された、同一の撮影種別に対応するオリジナルエレメントを纏めて単一の統合エレメントとした上で(ステップST5)、実行順の編成を行う(ステップST6)。ステップST5,ST6により、新規プロトコルが生成される。なお、ステップST6による編成は必須ではない。
図6は、図3におけるステップST5の動作例をフローチャートとして示す図である。
図6では、使用予定の2個のオリジナルプロトコルに、同一の撮影種別としてスキャノ撮影が含まれ、ステップST4において、スキャノ撮影に係るオリジナルプロトコルを纏めて新規プロトコルの生成を行うと判断された場合について説明する。
プロトコル生成機能92は、同一の撮影種別としてのスキャノ撮影に撮影範囲の重複があるか否かを判断する(ステップST51)。ステップST51の判断にてYES、すなわち、スキャノ撮影に撮影範囲の重複があると判断される場合、プロトコル生成機能92は、複数の撮影範囲を含む範囲を、X線照射範囲のみを含む第1の統合撮影範囲として設定する(ステップST52)。プロトコル生成機能92は、ステップST52によって設定された第1の統合撮影範囲における撮影条件を設定し(ステップST53)、図3に示すステップST6に進む。
図7(A)は、重複する撮影範囲を示す図である。
図7(A)に示すように、オリジナルプロトコルP1におけるスキャノ撮影S1に対応するオリジナルエレメントP11の撮影範囲AS1と、オリジナルプロトコルP2におけるスキャノ撮影S1に対応するオリジナルエレメントP21の撮影範囲BS1との間で、重複が発生している。撮影範囲AS1と撮影範囲BS1との間で重複が発生している場合、撮影範囲AS1,BS1を含む範囲が、X線照射範囲のみを含む第1の統合撮影範囲FS1として設定される。
図6の説明に戻って、ステップST51の判断にてNO、すなわち、スキャノ撮影に撮影範囲の重複がないと判断される場合、プロトコル生成機能92は、複数の撮影範囲の間隔が閾値より小さいか否かを判断する(ステップST54)。ステップST54に判断によってYES、すなわち、重複しない複数の撮影範囲の間隔が閾値より小さいと判断される場合、プロトコル生成機能92は、複数の撮影範囲とそれらの間の範囲とを含む範囲を、X線照射範囲のみを含む第1の統合撮影範囲として設定し(ステップST52)、第1の統合撮影範囲における撮影条件を設定する(ステップST53)。
図7(B)は、重複しない2個の撮影範囲の間隔が閾値より小さい場合を示す図である。
図7(B)に示すように、オリジナルプロトコルP1におけるスキャノ撮影S1に対応するオリジナルエレメントP11の撮影範囲AS1と、オリジナルプロトコルP2におけるスキャノ撮影S1に対応するオリジナルエレメントP21の撮影範囲BS1とに、間隔dが発生している。間隔dが閾値より小さい場合、撮影範囲AS1,BS1とそれらの間の範囲とを含む範囲が、第1の統合撮影範囲FS1として設定される。
図6の説明に戻って、ステップST54の判断にてNO、すなわち、重複しない複数の撮影範囲の間隔が閾値以上と判断される場合、プロトコル生成機能92は、複数の撮影範囲とそれらの間の範囲とを含む範囲を、X線照射範囲及び非照射範囲を含む第2の統合撮影範囲として設定する(ステップST55)。プロトコル生成機能92は、第2の統合撮影範囲における撮影条件を設定し(ステップST56)、図3に示すステップST6に進む。
図7(C)は、重複しない複数の撮影範囲の間隔が閾値以上の場合を示す図である。
図7(C)に示すように、オリジナルプロトコルP1におけるスキャノ撮影S1に対応するオリジナルエレメントP11の撮影範囲AS1と、オリジナルプロトコルP2におけるスキャノ撮影S1に対応するオリジナルエレメントP11の撮影範囲BS1とに、間隔eが発生している。間隔eが閾値以上の場合、撮影範囲AS1,BS1とそれらの間の範囲とを含む範囲が、X線照射範囲及び非照射範囲を含む第2の統合撮影範囲GS1として設定される。
第2の統合撮影範囲GS1は、撮影範囲AS1,BS1をX線照射範囲として含み、それ以外の範囲を非照射範囲として含む。2個のスキャノ撮影S1,S2(2個のオリジナルプロトコルP1,P2)が離れた部位を撮影対象としている等、継続してスキャノ撮影することが好ましくないと判断された場合は、閾値処理により、第2の統合撮影範囲GS1が設定される。
図3の説明に戻って、提示機能93は、スキャン計画において、ステップST5によって生成された統合エレメントを含む新規プロトコルをディスプレイ84に表示する(ステップST7)。
図8は、新規プロトコルの表示画面の一例を示す図である。
図8の右上段は、図4に示す設定画面で設定された使用予定の2個のオリジナルプロトコルP1,P2を示す。プリセット保存時に2個のオリジナルプロトコルP1,P2の情報を保持することで新規プロトコルの表示画面に2個のオリジナルプロトコルP1,P2を表示できる。例えば新規プロトコルPC内に2個のオリジナルプロトコルP1,P2を示す参照キーを持たせてもよいし、2個のオリジナルプロトコルP1,P2を独立した状態で保持し、オリジナルプロトコルの最適化による差分とともに保存してもよい。
図8の右下段は、スキャノ撮影S1の撮影範囲AS1,BS1に基づいて第1の統合撮影範囲FS1が設定された場合の新規プロトコルPCを示す。新規プロトコルPCは、4個の撮影種別に対応する5個の撮影エレメントと、5個の撮影エレメントの実行順とを含む。すなわち、新規プロトコルPCは、4個の撮影種別S1~S4に対応する5個の撮影エレメントPC1~PC5と、それらの実行順PC1→PC2→PC3→PC4→PC5と、を含む。ここで、新規プロトコルPCの撮影種別S1(図中の斜線部分)は、統合エレメントに対応し、第1の統合撮影範囲FS1に係るスキャノ撮影を意味する。また、オリジナルプロトコルP1に含まれる1個の撮影種別S2と、オリジナルプロトコルP2に含まれる2個の撮影種別S2とは、新規プロトコルPCにおいて1回に纏められてもよい。
図8の左側は、使用予定の2個のオリジナルプロトコルP1,P2において、スキャノ撮影S1に対応するオリジナルエレメントP11,P21の撮影範囲AS1,BS1を示す。ここでは、図7(A)の場合を説明する。また、図8の左側は、新規プロトコルPCにおいて、スキャノ撮影S1に対応する統合エレメントPC1の第1の統合撮影範囲FS1を示す。すなわち、2個のオリジナルエレメントP11,P21が、スキャノ撮影S1の撮影範囲において纏められる。
図8に示す新規プロトコルの表示画面により、新規プロトコルの生成前後において、どの撮影種別に対応するオリジナルエレメントが纏められたか等を操作者が確認できる。また、新規プロトコルPCの生成後に、オリジナルプロトコル単位で撮影を実行することもできる(後述するステップST8のNO)。
更に、複数のオリジナルプロトコルの組み合わせと、生成された新規プロトコルとの対応テーブルを新たに登録したり、新規プロトコルをオリジナルプロトコルとして新たに登録したりすることもできる。それらの場合、次回の新規プロトコルの生成の簡略化を実現できる。更に、新規プロトコルの生成は、検査時に限らず、プリセット作成時に行われる構成とすることができる。
このように、患者Oの被ばくの低減の観点から複数の撮影範囲を統合することで複数のオリジナルエレメントを纏めるものとして説明したがその場合に限定されるものではない。プロトコル生成機能92は、ステップST53,ST56において、同一の撮影種別に対応する複数のオリジナルエレメントに係る複数の撮影条件、例えば複数の焦点サイズのプリセットから統合エレメントの撮影条件を選択設定することで、当該複数のオリジナルエレメントを纏めてもよいし、その場合と複数の撮影範囲を統合する場合とを操作者が選択できるようにしてもよい。
プロトコル生成機能92は、ステップST53,ST56において、複数のオリジナルエレメントにそれぞれ対応してプリセットされる複数の撮影条件の代表値、例えば、最大値、最小値、及び平均値を統合エレメントの撮影条件として選択設定することができる。また、選択設定の際の優先度を複数のオリジナルプロトコルにそれぞれ予め付与しておき、プロトコル生成機能92は、ステップST53,ST56において、選択設定の際に優先度の高い方のオリジナルプロトコルのエレメントが有するプリセットの撮影条件を優先的に統合エレメントの撮影条件として選択設定することができる。さらに、撮影条件が管電流である場合、プロトコル生成機能92は、ステップST53,ST56において、複数のオリジナルエレメントにそれぞれ対応してプリセットされる複数の管電流を、撮影範囲に応じてそれぞれ選択設定することができる。それは、画像の画質を担保するためである。
さらに、新規プロトコルに含まれる複数の撮影エレメントにそれぞれ相当する複数の撮影の全体に要する時間(撮影間の待ち時間含む)が最小となるような纏め方及び実行順、すなわち、患者Oの検査時間が最小となるような纏め方及び実行順が設定される場合もある。また、撮影の実行の優先度に従って撮影エレメントの実行順が設定される場合もある。例えば、特定の疾患を持つ人を見つけるためのスクリーニングの目的で行われる撮影種別(再構成を含む)を含む場合、その撮影種別に対応する撮影エレメントが優先され、他の時間のかかる撮影種別や高負荷がかかる処理を含む撮影種別に対応する撮影エレメントが後回しとなるように設定される。さらに、エネルギーが異なるX線の照射を行うデュアルエナジー撮影を含むオリジナルプロトコルが、使用予定の複数のオリジナルプロトコルの1つとして設定された場合、ステップST7において、断層画像の生成後にモノクロ画像の表示を追加する、すなわち、サブトラクション処理を追加するか否かの確認表示が行われてもよい。
図3の説明に戻って、ステップST7において、操作者が入力回路83を操作して、新規プロトコルに含まれる統合後の撮影種別を選択することにより、プロトコル生成機能92は、当該撮影種別の統合を手動的に解除することもできる。一方で、ステップST7において、操作者が入力回路83を操作して、オリジナルプロトコルに含まれる複数の撮影種別を選択することにより、プロトコル生成機能92は、当該複数の撮影種別を手動的に統合することもできる。操作者が入力回路83を操作して選択した複数の撮影種別が統合不可能な場合には、プロトコル生成機能92は、エラーメッセージを表示することもできる。その場合、複数の複数の撮影種別のうち一部の撮影種別の間において統合が可能であると判断すれば、プロトコル生成機能92は、操作者に対してその旨を提示することもできる。
画像生成機能94は、ステップST7によって表示された新規プロトコルに含まれる複数の撮影エレメント(統合エレメントの他、オリジナルエレメントを含む場合もある)を、その実行順に従って実行するか否かを判断する(ステップST8)。ここで、操作者は、患者Oの被ばく低減の目的等によって生成された新規プロトコルを視認し、最終的に当該プロトコルで撮影を行うか否かを判断できる。
ステップST8にてYES、すなわち、表示された新規プロトコルに含まれる複数の撮影エレメントを、その実行順に従って実行すると判断された場合、画像生成機能94は、新規プロトコルに含まれる、再構成を必要とする撮影種別、すなわち、断層撮影に対応する撮影エレメントについて再構成条件を設定する(ステップST9)。再構成条件は、再構成関数及び再構成間隔等を含む。ステップST5,ST6によって使用予定の複数のオリジナルプロトコルが最適化されるが、画像生成機能94は、再構成条件について、纏められる前の再構成条件を踏襲することができる。
ここで、画像生成機能94は、ステップST9によって設定された再構成条件に基づいて、ステップST6によって編成された複数の撮影エレメントの実行順の再編成を行うこともできる。画像再構成処理の高機能化に伴い、撮影条件によって処理時間が大幅にかかる場合があり、再構成ユニットを占領し、撮影の成否判断までに時間がかかる場合がある。そこで、画像生成機能94は、使用予定のオリジナルプロトコルの撮影種別ごとに設定された再構成条件に基づいて、それぞれの撮影エレメントにおいて比較的処理時間の少ない順に実行順の再編成を行う。
画像生成機能94は、撮影コントローラ23を介してX線管62及びX線検出器65等を制御して、新規プロトコルに含まれる複数の撮影エレメントにそれぞれ相当する複数の撮影を、その実行順に従って実行する(ステップST10)。
ここで、ステップST53,ST56において設定された、新規プロトコルに含まれる撮影エレメントの撮影条件を、オリジナルプロトコルの撮影エレメントにも反映することもできる。反映された撮影条件の全てを新規プロトコルと共に保存することもできるし、反映された撮影条件のうち操作者によって選択された撮影条件のみを保存することもできる。
画像生成機能94は、新規プロトコルに従った撮影により収集されたデータに基づいてスキャノ画像及び断層画像等の画像を生成し、画像をディスプレイ84に表示する(ステップST11)。
ステップST11において、画像生成機能94は、新規プロトコルに従った撮影に基づいて生成された画像を、新規プロトコルに対応する使用予定の複数のオリジナルプロトコル単位でディスプレイ84に表示してもよいし、新規プロトコル単位でディスプレイ84に表示してもよい。前者は、新規プロトコルに従って生成された画像又はシリーズに対して、当該新規プロトコルに対応するオリジナルプロトコルに関する情報を付加することで実現される。
また、ステップST11において、画像生成機能94は、新規プロトコルに従った撮影によって得られる画像間での関連性を判断し、関連性の高い画像群を、読影時にグルーピングしてディスプレイ84に表示することもできる。例えば、同一部位における造影なしの撮影プロトコルと造影ありの撮影プロトコルが使用予定として設定された場合、画像生成機能94は、造影なしの撮影プロトコルによる画像と造影ありの撮影プロトコルによる画像とを関連性が高い画像群であると判断し、ディスプレイ84に並列表示する。
ステップST2,ST3にてNO、すなわち、新規プロトコルの生成が不可能と判断される場合、画像生成機能94は、オリジナルプロトコルに含まれる、再構成を必要とする撮影種別、すなわち、断層撮影に対応する撮影エレメントについて再構成条件を設定する(ステップST12)。画像生成機能94は、撮影コントローラ23を介してX線管62及びX線検出器65等を制御して、オリジナルプロトコルに含まれる複数の撮影エレメントにそれぞれ相当する複数の撮影を、その実行順に従って実行する(ステップST13)。
図9は、新規プロトコルの生成が不可能である場合の確認画面の一例を示す図である。
図9は、使用予定のオリジナルプロトコルの最適化が不可能、つまり、新規プロトコルの生成が不可能である場合の確認画面の一例を示す。図9に示す確認画面としては、例えば、図4に示す設定画面の前面に配置されるメッセージボックスを利用することができる。新規プロトコルの生成が不可能である場合の一例は、図9に示すように、使用予定のオリジナルプロトコルが1個の場合である。
図3の説明に戻って、画像生成機能94は、オリジナルプロトコルに従った撮影により収集されたデータに基づいて画像を生成し、画像をディスプレイ84に表示する(ステップST11)。
また、ステップST4,ST8にてNO、すなわち、新規プロトコルの生成が不要と判断される場合、画像生成機能94は、オリジナルプロトコルに含まれる、再構成を必要とする撮影種別、すなわち、断層撮影に対応する撮影エレメントについて再構成条件を設定する(ステップST12)。画像生成機能94は、撮影コントローラ23を介してX線管62及びX線検出器65等を制御して、オリジナルプロトコルに含まれる複数の撮影エレメントにそれぞれ相当する複数の撮影を、その実行順に従って実行する(ステップST13)。画像生成機能94は、オリジナルプロトコルに従った撮影により収集されたデータに基づいて画像を生成し、画像をディスプレイ84に表示する(ステップST11)。
従来技術では、複数のオリジナルプロトコルが使用される場合、各オリジナルプロトコルの実行前に、撮影範囲等の最適化を手動で行う必要がある。そのために、各オリジナルプロトコルの実行前に最適化のための時間が必要であるので、検査全体のスループットが落ちるという問題があった。また、複数のオリジナルプロトコルの組み合わせに応じて予め条件を登録させておく方法も採りうるが、組み合わせの個数だけ条件が必要になり、オリジナルプロトコル数の増大やオリジナルプロトコルの再利用の難しさが生じることとなる。
また、従来技術では、複数のオリジナルプロトコルが使用され、かつ、それらが連続的に実行される場合には、複数のオリジナルプロトコルの間で対応する撮影種別の撮影範囲が重複する場合がある。その場合、不要被ばくが発生しまう。
X線CT装置10によれば、複数のオリジナルプロトコルの間で同一の撮影種別を特定し、同一の撮影種別に対応する複数のオリジナルエレメントの撮影範囲を纏めることで患者OへのX線被ばくの小さい等の新規プロトコルを自由自在に生成することができるし、新規プロトコルを操作者に提示することもできる。また、X線CT装置10によれば、同一の撮影種別に対応する複数のオリジナルエレメントの撮影条件の最適化を行うことで、検査時間を低減させることができる。
(第1変形例)
上述したように、使用予定の複数のオリジナルプロトコルに、同一の撮影種別としてスキャノ撮影が含まれる場合、スキャノ撮影の撮影範囲を纏めることで新規プロトコルを生成する方法について説明した。しかし、同一となり得る撮影種別は、スキャノ撮影に限定されるものではない。ここでは、断層撮影(非ヘリカル撮影又はヘリカル撮影)の撮影範囲を統合する方法について説明する。
図10は、図3におけるステップST5の動作例をフローチャートとして示す図である。
図10では、使用予定の2個のオリジナルプロトコルに、同一の撮影種別として断層撮影が含まれ、ステップST4(図3に図示)において、断層撮影に係るオリジナルプロトコルを纏めて新規プロトコルの生成を行うと判断された場合について説明する。
なお、図10において、図6に示すステップと同一ステップには同一符号を付して説明を省略する。
プロトコル生成機能92は、同一の撮影種別としての断層撮影に撮影範囲の重複があるか否かを判断する(ステップST51A)。ステップST51Aの判断にてYES、すなわち、断層撮影に撮影範囲の重複があると判断される場合、プロトコル生成機能92は、複数の撮影範囲とそれらの間の範囲とを含む範囲を、X線照射範囲のみを含む第1の統合撮影範囲として設定する(ステップST52)。一方で、ステップST51Aの判断にてNO、すなわち、断層撮影に撮影範囲の重複がないと判断される場合、プロトコル生成機能92は、複数の撮影範囲の間隔が閾値より小さいか否かを判断する(ステップST54)。
このように、異なるオリジナルプロトコルに係り、異なるタイミングで個別に実行される断層撮影の撮影範囲を纏め、一連の撮影として実行するような新規プロトコルが生成される。
プロトコル生成機能92は、第1の統合撮影範囲における撮影条件を設定する(ステップST53A)。プロトコル生成機能92は、複数の撮影範囲(部位)のそれぞれの画像が最適な画質を維持できるように、適切なヘリカルピッチ・ビームピッチとなる撮影条件(例えば、X線照射条件)を設定できる。
図11は、新規プロトコルの表示画面の一例を示す図である。
図11の右上段は、使用予定の2個のオリジナルプロトコルP4,P5を示す。図11の右下段は、スキャノ撮影S1の撮影範囲AS1,BS1に基づいて第1の統合撮影範囲FS1が設定され、断層撮影としての非ヘリカル撮影S2の撮影範囲AS2,BS2に基づいて第1の統合撮影範囲FS2が設定された場合の新規プロトコルPCを示す。
新規プロトコルPCは、4個の撮影種別に対応する5個の撮影エレメントと、5個の撮影エレメントの実行順とを含む。すなわち、新規プロトコルPCは、4個の撮影種別S1~S4に対応する5個の撮影エレメントPC1~PC5と、それらの実行順PC1→PC2→PC3→PC4→PC5と、を含む。ここで、新規プロトコルPCの撮影種別S1(図中の斜線部分)は、統合エレメントに対応し、第1の統合撮影範囲FS1に係るスキャノ撮影を意味する。新規プロトコルPCの撮影種別S2(図中の斜線部分)は、統合エレメントに対応し、第1の統合撮影範囲FS2に係る非ヘリカル撮影を意味する。
図11の左側は、使用予定の2個のオリジナルプロトコルP4,P5において、スキャノ撮影S1に対応するオリジナルエレメントP41,P51の撮影範囲AS1,BS1を示す。撮影範囲AS1,BS1を含む範囲が第1の統合撮影範囲FS1として設定される。すなわち、オリジナルエレメントP41,P51が、スキャノ撮影S1の撮影範囲において纏められる。
図11の中側は、使用予定の2個のオリジナルプロトコルP4,P5において、非ヘリカル撮影S2に対応するオリジナルエレメントP42,P52の撮影範囲AS2,BS2を示す。撮影範囲AS2,BS2を含む範囲が第1の統合撮影範囲FS2として設定される。すなわち、オリジナルエレメントP42,P52が、非ヘリカル撮影S2の撮影範囲において纏められる。
図10の説明に戻って、プロトコル生成機能92は、ステップST52によって設定された第1の統合撮影範囲における撮影条件を設定し(ステップST53A)、図3に示すステップST6に進む。ステップST53Aにおいて、プロトコル生成機能92は、撮影条件を纏めてもよい。例えば、プロトコル生成機能92は、図11に示す非ヘリカル撮影S2の撮影範囲AS2,BS2の撮影条件がそれぞれ40[mm]撮影の4回であった場合、新規プロトコルにおいて、非ヘリカル撮影S2の第1の統合撮影範囲FS2の撮影条件を160[mm]撮影の1回に纏める。
X線CT装置10の第1変形例によれば、複数のオリジナルプロトコルの間で同一の撮影種別を特定し、同一の撮影種別に対応する複数のオリジナルエレメントの撮影範囲を纏めることで患者OへのX線被ばくの小さい等の新規プロトコルを自由自在に生成することができるし、新規プロトコルを操作者に提示できる。
(第2変形例)
非造影による断層撮影(非ヘリカル撮影又はヘリカル撮影)を撮影種別として含む胸部スライスプロトコルと、同一部位における撮影種別として造影による断層撮影を撮影種別として含む胸部スライスプロトコルとが使用予定として設定された場合の実行順を考える。この場合、プロトコル生成機能92は、図3に示すステップST6において、非造影による断層撮影が、造影による断層撮影より先になるように実行順の編成を行うことで新規プロトコルを生成する。
また、造影による断層撮影を撮影種別としてそれぞれ含む複数のオリジナルプロトコルが使用予定として設定された場合、プロトコル生成機能92は、図3に示すステップST5,ST6において、複数の造影による断層撮影の全体で使用される造影剤量が最小となるように実行順の編成を行うことで新規プロトコルを生成する。例えば、使用予定のオリジナルプロトコルが腹部造影プロトコル及び下肢造影プロトコルである場合、腹部造影プロトコルの造影なしの撮影種別と造影ありの撮影種別とが順に行われ、下肢造影プロトコルの造影なしの撮影種別と造影ありの撮影種別とが順に行われることになる。
この場合、プロトコル生成機能92は、腹部及び下肢部の撮影範囲を統合し、また、当該撮影範囲に係る造影なしの撮影種別と、腹部に係る造影ありの撮影種別と、下肢部に係る造影ありの撮影種別とを順に行う実行順を編成することで新規プロトコルを生成する。腹部造影のための造影剤を下肢部のための造影剤として利用することで、2個の腹部造影プロトコル及び下肢造影プロトコルの全体として造影剤量を低減されることができる。
図12は、新規プロトコルの表示画面の一例を示す図である。
図12の右上段は、使用予定の2個のオリジナルプロトコルP6,P7を示す。図12の右下段は、第1の統合撮影範囲FS1が設定された場合の新規プロトコルPCを示す。新規プロトコルPCは、4個の撮影種別に対応する6個の撮影エレメントと、6個の撮影エレメントの実行順とを含む。すなわち、新規プロトコルPCは、4個の撮影種別S1~S4に対応する6個の撮影エレメントPC1,PC2,PC3,PC4(造影),PC5(造影),PC6(造影)と、それらの実行順PC1→PC2→PC3→PC4(造影)→PC5(造影)→PC6(造影)と、を含む。ここで、新規プロトコルPCの撮影種別S1(図中の斜線部分)は、統合エレメントに対応し、第1の統合撮影範囲FS1に係るスキャノ撮影を意味する。
図12の左側は、使用予定の2個のオリジナルプロトコルP6,P7において、スキャノ撮影S1に対応するオリジナルエレメントP61,P71の撮影範囲AS1,BS1を示す。撮影範囲AS1,BS1を含む範囲が第1の統合撮影範囲FS1として設定される。すなわち、オリジナルエレメントP61,P71が、撮影範囲において纏められる。
X線CT装置10の第2変形例によれば、複数のオリジナルプロトコルの間で関連する撮影種別を特定し、関連する撮影種別に対応する複数のオリジナルエレメントの実行順の編成を行うことで患者OへのX線被ばくの小さい等の新規プロトコルを自由自在に生成することができるし、新規プロトコルを操作者に提示できる。
(第3変形例)
図8に示す新規プロトコルの表示画面上で、新規プロトコルの生成前後において変化した情報や、オリジナルプロトコルの最適化による効果を表示することもできる。例えば、新規プロトコルの生成前後において変化した情報としては、被ばく量、検査時間、造影剤の使用量、mAs(管電流[mA]と時間(sec)の積)の全量、及び再構成時間等が挙げられる。最適化による効果は、新規プロトコルの生成前後において変化した情報の差分である。
X線CT装置10の第3変形例によれば、上述の効果に加え、オリジナルプロトコルの最適化による効果を操作者に提示することができる。
(第4変形例)
図2に示すプロトコル生成機能92は、オリジナルプロトコルと新規プロトコルとを時間軸ベースで表示画面上に表示することで、操作者は、両者を比較することができる。また、プロトコル生成機能92は、操作者が表示画面上で新規プロトコルを参照しながら入力回路82を操作することで、オリジナルプロトコルに含まれる複数のオリジナルエレメントの間の時間間隔を編集することもできる。当該時間間隔に矛盾が生じる場合には、プロトコル生成機能92は、操作者に対して、その旨の提示を行う。プロトコル生成機能92は、編集前の時間間隔を示す表示画面と、編集後の時間間隔を示す表示画面とを切り替え表示可能である。
図13及び図14は、時間間隔の編集画面の一例を示す図である。
図13は、使用予定の3個のオリジナルプロトコルP1~P3と、それらに基づく新規プロトコルPCを示す。また、3個のオリジナルプロトコルP1~P3にはそれぞれ、複数のオリジナルエレメントとそれらの実行順が含まれ、また、特定の複数のオリジナルエレメントの時間間隔が含まれる。
ここで、図13に示す表示画面上で「オリジナルの時間」が選択されると、使用予定の3個のオリジナルプロトコルP1~P3と、新規プロトコルPCとにおける時間間隔として、編集前の時間間隔が表示される。一方で、表示画面上で「最適化後の時間」が選択されると、使用予定の3個のオリジナルプロトコルP1~P3と、新規プロトコルPCとにおける時間間隔として、編集後の時間間隔が表示される。
図14は、使用予定の2個のオリジナルプロトコルP1,P2と、それらに基づく新規プロトコルPCを示す。また、2個のオリジナルプロトコルP1,P2にはそれぞれ、複数のオリジナルエレメントとそれらの実行順が含まれ、また、特定の複数のオリジナルエレメントの時間間隔が含まれる。
ここで、図14に示す表示画面上で「オリジナルの時間」が選択されると、使用予定の2個のオリジナルプロトコルP1,P2と、新規プロトコルPCとにおける時間間隔として、編集前の時間間隔が表示される。一方で、表示画面上で「最適化後の時間」が選択されると、使用予定の2個のオリジナルプロトコルP1,P2と、新規プロトコルPCとの時間間隔として、編集後の時間間隔が表示される。
X線CT装置10の第4変形例によれば、複数のオリジナルエレメントの時間間隔が視覚化され、また、操作者は、容易に時間間隔を編集することができる。
(撮影管理装置)
図15は、実施形態に係る撮影管理装置の構成及び機能例を示すブロック図である。
図15は、実施形態に係る撮影管理装置110及びX線CT装置Cを示す。撮影管理装置110は、処理回路181、記憶回路182、入力回路183、ディスプレイ184、及びネットワークインターフェース185を備える。
ここで、処理回路181、記憶回路182、入力回路183、ディスプレイ184は、図1に示す処理回路81、記憶回路82、入力回路83、及びディスプレイ84と同一構成であるので説明を省略する。
ネットワークインターフェース185は、ネットワークの形態に応じた種々の情報通信用プロトコルを実装する。ネットワークインターフェース185は、この各種プロトコルに従って、撮影管理装置110を、外部のX線CT装置C等の他の機器に接続する。この接続には、電子ネットワークを介した電気的な接続等を適用することができる。ここで、電子ネットワークとは、電気通信技術を利用した情報通信網全般を意味し、無線/有線の病院基幹のLAN(Local Area Network)やインターネット網のほか、電話通信回線網、光ファイバ通信ネットワーク、ケーブル通信ネットワーク及び衛星通信ネットワーク等を含む。
処理回路181がプログラムを実行することによって、撮影管理装置110は、図15に示すように、設定機能(設定手段)191、プロトコル生成機能(プロトコル生成手段)192、提示機能(提示手段)193、及び送信機能(送信手段)194を実行する。なお、機能191~194の全部又は一部は、撮影管理装置110に備えられるASIC等の回路によって実現されるものであってもよい。
ここで、機能191~機能193は、図2に示す機能91~機能93と同一機能であるので説明を省略する。
送信機能194は、プロトコル生成機能192によって生成された新規プロトコルを、ネットワークインターフェース185を介して、X線CT装置Cに送信する機能を含む。これにより、X線CT装置Cは、新規プロトコルに従って、撮影を実行することができる。
撮影管理装置110によれば、複数のオリジナルプロトコルの間で同一の撮影種別を特定し、同一の撮影種別に対応する複数のオリジナルエレメントの撮影範囲を纏めることでX線CT装置Cにおける患者OへのX線被ばくの小さい等の新規プロトコルを自由自在に生成することができるし、新規プロトコルを操作者に提示することもできる。また、撮影管理装置110によれば、同一の撮影種別に対応する複数のオリジナルエレメントの撮影条件の最適化を行うことで、X線CT装置Cにおける検査時間を低減させることができる。
以上説明した少なくとも1つの実施形態によれば、オリジナルプロトコルから、適切な新規プロトコルを生成できる。
なお、設定機能91,191は、設定手段の一例である。プロトコル生成機能92,192は、プロトコル生成手段の一例である。提示機能93,193は、提示手段の一例である。画像生成機能94は、画像生成手段の一例である。送信機能194は、送信手段の一例である。
以上、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これらの実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
10 X線CT装置
11 スキャナ装置
12 コンソール装置
21 架台装置
62 X線管
65 X線検出器
81,181 処理回路
91,191 設定機能
92,192 プロトコル生成機能
93,193 提示機能
94 画像生成機能
110 撮影管理装置
194 送信機能

Claims (16)

  1. 撮影種別に対応する1又は複数の撮影エレメントを有する撮影プロトコルに従って撮影を実行するX線CT装置であって、
    X線を照射するX線源と、
    前記X線を検出するX線検出器と、
    第1の撮影プロトコル及び第2の撮影プロトコルについて、同一の撮影種別に対応する、前記第1の撮影プロトコルが有する第1の撮影エレメントと前記第2の撮影プロトコルが有する第2の撮影エレメントとを纏めて単一の第3の撮影エレメントとすることで、前記第3の撮影エレメントを含む第3の撮影プロトコルを生成するプロトコル生成手段と、
    を有し、
    前記プロトコル生成手段は、前記同一の撮影種別であるスキャノ撮影に対応する前記第1の撮影エレメントと前記第2の撮影エレメントとを纏めて前記第3の撮影エレメントとする、
    X線CT装置。
  2. 前記プロトコル生成手段は、前記スキャノ撮影に対応する前記第1の撮影エレメントと前記第2の撮影エレメントとの間で、撮影範囲の重複部分を統合することで撮影エレメントを纏める、
    請求項に記載のX線CT装置。
  3. 前記プロトコル生成手段は、前記同一の撮影種別である断層撮影に対応する、前記第1の撮影プロトコルが有する撮影エレメントと前記第2の撮影プロトコルが有する撮影エレメントとを纏めて単一の第4の撮影エレメントとすることで、前記第4の撮影エレメントを含む第4の撮影プロトコルを生成する
    請求項1又は2に記載のX線CT装置。
  4. 前記プロトコル生成手段は、前記断層撮影に対応する前記第1の撮影エレメントと前記第2の撮影エレメントとの間で、撮影範囲の重複部分を統合することで撮影エレメントを纏める、
    請求項に記載のX線CT装置。
  5. 前記プロトコル生成手段は、前記断層撮影に対応する撮影エレメントを纏める際、撮影部位に基づいて、撮影条件の設定を行う、
    請求項に記載のX線CT装置。
  6. 前記プロトコル生成手段は、前記第3の撮影エレメントの他、前記同一の撮影種別に対応しない、前記第1の撮影プロトコルが有する撮影エレメントと前記第2の撮影プロトコルが有する撮影エレメントとを含むように、前記第3の撮影プロトコルを生成する、
    請求項1乃至のうちいずれか一項に記載のX線CT装置。
  7. 撮影種別に対応する1又は複数の撮影エレメントを有する撮影プロトコルに従って撮影を実行するX線CT装置であって、
    X線を照射するX線源と、
    前記X線を検出するX線検出器と、
    第1の撮影プロトコル及び第2の撮影プロトコルについて、同一の撮影種別に対応する、前記第1の撮影プロトコルが有する第1の撮影エレメントと前記第2の撮影プロトコルが有する第2の撮影エレメントとを纏めて単一の第3の撮影エレメントとすることで、前記第3の撮影エレメントを含む第3の撮影プロトコルを生成するプロトコル生成手段と、
    を有し、
    前記プロトコル生成手段は、前記第3の撮影エレメントの撮影条件を、前記第1の撮影エレメントの撮影条件と、前記第2の撮影エレメントの撮影条件とに基づいて設定し、
    前記撮影条件は、X線照射条件と、視野(FOV)と、スライス厚と、天板の移動速度と、架台装置の移動速度とのうち少なくとも1つを含む、
    X線CT装置。
  8. 撮影種別に対応する1又は複数の撮影エレメントを有する撮影プロトコルに従って撮影を実行するX線CT装置であって、
    X線を照射するX線源と、
    前記X線を検出するX線検出器と、
    第1の撮影プロトコル及び第2の撮影プロトコルについて、同一の撮影種別に対応する、前記第1の撮影プロトコルが有する第1の撮影エレメントと前記第2の撮影プロトコルが有する第2の撮影エレメントとを纏めて単一の第3の撮影エレメントとすることで、前記第3の撮影エレメントを含む第3の撮影プロトコルを生成するプロトコル生成手段と、
    を有し、
    前記プロトコル生成手段は、前記第3の撮影エレメントの他、前記同一の撮影種別に対応しない、前記第1の撮影プロトコルが有する撮影エレメントと前記第2の撮影プロトコルが有する撮影エレメントとを含むように、前記第3の撮影プロトコルを生成する、
    X線CT装置。
  9. 前記プロトコル生成手段は、前記第3の撮影プロトコルに含まれる複数の撮影エレメントの実行順の編成を行うことで、前記第3の撮影プロトコルを生成する、
    請求項に記載のX線CT装置。
  10. 前記プロトコル生成手段は、前記第3の撮影プロトコルに含まれる複数の撮影エレメントが、非造影を含む撮影種別に対応する非造影の撮影エレメントと造影を含む撮影種別に対応する造影の撮影エレメントとを含む場合、前記非造影の撮影エレメントが前記造影の撮影エレメントより先になるように前記編成を行う、
    請求項に記載のX線CT装置。
  11. 前記プロトコル生成手段は、前記第3の撮影プロトコルに含まれる複数の撮影エレメントが、造影を含む撮影種別に対応する複数の撮影エレメントを含む場合、造影剤量が最小となるように前記編成を行う、
    請求項又は10に記載のX線CT装置。
  12. 前記X線源及び前記X線検出器を制御して、前記第3の撮影エレメントに相当する撮影を実行して画像を生成する画像生成手段を更に有する、
    請求項1乃至11のうちいずれか一項に記載のX線CT装置。
  13. 前記画像生成手段は、前記画像を、前記第1及び第2の撮影エレメント単位で表示部に表示し、又は、前記第3の撮影エレメント単位で前記表示部に表示する、
    請求項12に記載のX線CT装置。
  14. 撮影種別に対応する1又は複数の撮影エレメントを有する撮影プロトコルに係る情報を生成し、X線CT装置に前記撮影プロトコルに係る情報を送信する撮影管理装置であって、
    第1の撮影プロトコル及び第2の撮影プロトコルについて、同一の撮影種別に対応する、前記第1の撮影プロトコルが有する第1の撮影エレメントと前記第2の撮影プロトコルが有する第2の撮影エレメントとを纏めて単一の第3の撮影エレメントとすることで、前記第3の撮影エレメントを含む第3の撮影プロトコルを生成するプロトコル生成手段、
    を有し、
    前記プロトコル生成手段は、前記同一の撮影種別であるスキャノ撮影に対応する前記第1の撮影エレメントと前記第2の撮影エレメントとを纏めて前記第3の撮影エレメントとする、
    撮影管理装置。
  15. 撮影種別に対応する1又は複数の撮影エレメントを有する撮影プロトコルに係る情報を生成し、X線CT装置に前記撮影プロトコルに係る情報を送信する撮影管理装置であって、
    第1の撮影プロトコル及び第2の撮影プロトコルについて、同一の撮影種別に対応する、前記第1の撮影プロトコルが有する第1の撮影エレメントと前記第2の撮影プロトコルが有する第2の撮影エレメントとを纏めて単一の第3の撮影エレメントとすることで、前記第3の撮影エレメントを含む第3の撮影プロトコルを生成するプロトコル生成手段、
    を有し、
    前記プロトコル生成手段は、前記第3の撮影エレメントの撮影条件を、前記第1の撮影エレメントの撮影条件と、前記第2の撮影エレメントの撮影条件とに基づいて設定し、
    前記撮影条件は、X線照射条件と、視野(FOV)と、スライス厚と、天板の移動速度と、架台装置の移動速度とのうち少なくとも1つを含む、
    撮影管理装置。
  16. 撮影種別に対応する1又は複数の撮影エレメントを有する撮影プロトコルに係る情報を生成し、X線CT装置に前記撮影プロトコルに係る情報を送信する撮影管理装置であって、
    第1の撮影プロトコル及び第2の撮影プロトコルについて、同一の撮影種別に対応する、前記第1の撮影プロトコルが有する第1の撮影エレメントと前記第2の撮影プロトコルが有する第2の撮影エレメントとを纏めて単一の第3の撮影エレメントとすることで、前記第3の撮影エレメントを含む第3の撮影プロトコルを生成するプロトコル生成手段、
    を有し、
    前記プロトコル生成手段は、前記第3の撮影エレメントの他、前記同一の撮影種別に対応しない、前記第1の撮影プロトコルが有する撮影エレメントと前記第2の撮影プロトコルが有する撮影エレメントとを含むように、前記第3の撮影プロトコルを生成する、
    撮影管理装置。
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