JP7087667B2 - ストレージシステム、制御装置、及び制御プログラム - Google Patents

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Description

本発明は、ストレージシステム、制御装置、及び制御プログラムに関する。
テープライブラリ装置と仮想テープ装置とをそなえる仮想テープシステムが知られている。テープライブラリ装置は磁気テープカートリッジや光ディスクカートリッジ等の物理ボリューム(Physical Volume;以下、PVと表記する)を複数収納する。物理ボリュームは可搬型記録媒体の一例である。
仮想テープ装置はホスト装置とテープライブラリ装置との間に設けられ、各種サーバと、ホスト装置において認識可能なボリュームである論理ボリューム(Logical Volume;以下、LVと表記する)のデータを格納するディスクアレイ装置とをそなえる。なお、ディスクアレイ装置は例えばRAID(Redundant Arrays of Inexpensive Disks)等の冗長化構成の記憶装置により実現されてよい。
仮想テープシステムは、ホスト装置に対して、仮想テープ装置内のディスクアレイ装置や各種サーバをテープライブラリとして仮想的に見せることで、ホスト装置にテープライブラリ装置が接続されているように認識させることができる。
仮想テープ装置は、ホスト装置で実行させる業務JOBによってLVのデータ書き込みが行なわれると、書込データをディスクアレイ装置に格納する。また、仮想テープ装置は、ホスト装置で動作する仮想テープ制御用のソフトウェアから、LVの排出(EXPORT;エクスポート)指示が発行されると、ディスクアレイ装置に格納されたLVを、テープライブラリ装置内のPVに書き込む。書き込み対象のPVとしては、例えば、予め登録(指定)された排出用のPVのうちの1本が選択される。この機能により、管理者は、排出が行なわれたPVをテープライブラリ装置から取り出し、データを仮想テープシステムの外部等に保管することができる。
特開2012-185618号公報 特開2017-33118号公報
排出指示においては、複数のLVが排出対象として指定されることがある。複数のLVに対する排出処理は、排出対象のLVのデータサイズや仮想テープ装置におけるLVの状態等の要因によって、トータルの排出処理時間が延び、処理効率が低下する場合がある。
なお、仮想テープ装置におけるLVの状態としては、例えば、LVが仮想テープ装置のディスクアレイ装置に格納されているか否か(オンキャッシュかオフキャッシュか)を示すキャッシュ状態が挙げられる。
1つの側面では、本発明は、排出対象のデータを可搬型記録媒体に排出する排出処理を効率的に実施することを目的とする。
1つの態様では、ストレージシステムは、ストレージ装置と、記憶装置と、制御装置と、をそなえてよい。前記ストレージ装置は、複数のアクセス部のうちの書込データを可搬型記録媒体に書き込むアクセス部の書込速度を、当該書込データのサイズに応じて制御する制御部を有してよい。前記記憶装置は、複数の可搬型記録媒体に格納されるデータを記憶してよい。前記制御装置は、前記ストレージ装置及び前記記憶装置を制御してよく、生成部と、読出部と、書込部と、をそなえてよい。前記生成部は、複数の排出対象のデータを排出対象の可搬型記録媒体へ排出する排出処理の実行要求を受信すると、前記実行要求に基づき、第1リストと、第2リストと、を生成してよい。前記第1リストは、前記記憶装置に記憶されていない一以上の排出対象のデータのリストをデータサイズが大から小へと変動する順、又は、データサイズが小から大へと変動する順にソートしたリストであってよい。前記第2リストは、前記記憶装置に記憶されている一以上の排出対象のデータのリストをデータサイズに基づき前記第1リストと同じ順にソートしたリストであってよい。前記読出部は、前記第1リストのソート順に従って、前記制御部に対して、前記第1リスト内の排出対象のデータを当該データの格納先可搬型記録媒体から読み出す制御を行ない、読み出された排出対象のデータを前記記憶装置に格納し、前記記憶装置に格納した排出対象のデータの情報を前記第1リストから前記第2リストに移動させてよい。前記書込部は、前記第2リストのソート順に従って、前記第2リスト内の排出対象のデータを前記記憶装置から読み出し、前記制御部に対して、読み出したデータを前記排出対象の可搬型記録媒体に書き込む制御を行なってよい。また、前記書込部は、前記制御部から前記第2リスト内の1つの排出対象のデータを前記排出対象の可搬型記録媒体に書き込んだことを示す完了応答を受信する都度、前記第2リストから当該1つの排出対象のデータの情報を削除し、前記第2リストをデータサイズに基づき前記第1リストと同じ順にソートしてよい。
1つの側面では、排出対象のデータを可搬型記録媒体に排出する排出処理を効率的に実施することができる。
PVのデータフォーマットの一例を示す図である。 リポジショニングの有無に応じたテープマーク間のギャップを説明する図である。 一実施形態の一例としての仮想テープシステムの構成例を示すブロック図である。 図3に示す制御サーバ及びテープライブラリ装置のハードウェア構成例を示すブロック図である。 図3に示す制御サーバの機能構成例を示すブロック図である。 マスタLVリストの一例を示す図である。 一実施形態に係る制御サーバの動作例を示すフローチャートである。 エクスポート対象LVリストの一例を示す図である。 オンキャッシュLVリストの一例を示す図である。 オフキャッシュLVリストの一例を示す図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。ただし、以下に説明する実施形態は、あくまでも例示であり、以下に明示しない種々の変形や技術の適用を排除する意図はない。例えば、本実施形態を、その趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。なお、以下の実施形態で用いる図面において、同一符号を付した部分は、特に断らない限り、同一若しくは同様の部分を表す。
〔1〕一実施形態
上述のように、複数のLVに対する排出処理は、排出対象のLVのデータサイズや仮想テープ装置におけるLVの状態等の要因によって、処理効率が低下する場合がある。処理効率低下の要因としては、以下の(i)及び(ii)に例示するものが挙げられる。
(i)LVのデータサイズに関連する要因。
テープライブラリ装置においてPVに対するデータの書き込み及び読み出しを行なうドライブ或いはコントローラは、「スピードマッチング」機能を有することがある。
「スピードマッチング」機能とは、データパターンに合わせてドライブの動作速度を最適化する機能である。例えば、スピードマッチング機能では、「リポジショニング」を考慮し、ドライブが、排出処理で使用されるPVに対して、サイズの大きいデータを高速で書き込み、サイズの小さいデータを低速で書き込む。
まず、「リポジショニング」について説明する。テープライブラリ装置で使用されるPVのデータフォーマットを図1に示す。図1に例示するように、PVには、PVの先頭に設定されるPVヘッダ、LVの区切りを示すテープマーク(TM)、LVごとに設定されるLVヘッダ、及び、LVのデータを所定サイズ(図1の例では256バイト)で区切った1以上のLVブロックが含まれる。
ドライブは、各LVのデータの終端にデータの書き込み完了を示すテープマークを書き込むと書き込み動作を停止する。
また、ドライブは、モータ等の駆動機構によりPVのテープを送りながら(走行させながら)、ヘッドによりテープにデータを書き込むが、駆動機構の動作速度、換言すればテープの走行速度が規定値になるまでは、PVへのデータの書き込みを開始しない。
このため、ドライブがデータを書き終えて駆動機構の動作が停止すると、次のデータの書き込みを開始するまでに、駆動機構の動作速度を規定値まで上げる助走期間が発生する。従って、図2(a)に示すように、PVに書き込まれるLVのデータ間に助走期間分の「隙間」が発生することがある。
「リポジショニング」は、このような「隙間」を最小限に抑えるために、次のデータの書き込みを開始する前に、駆動機構によりテープを書込方向とは逆の巻戻方向に戻す(換言すればヘッドの位置を巻き戻し方向へ戻す)処理である(図2(b)参照)。ドライブを高速で動作させる場合、長い助走期間を取ることになるため、リポジショニングにかかる時間は長くなる。
例えば、小さいサイズの複数のLVを連続して書き込む場合のように、小さいサイズが連続するデータパターンでドライブを高速動作させた場合、長いリポジショニングが頻繁に発生する状態となり、トータルの書き込み性能が低下する。そこで、スピードマッチング機能は、小さいサイズが連続するデータパターンの場合、ドライブを低速動作させる。
一方、大きいサイズの複数のLVを連続して書き込む場合のように、大きいサイズが連続するデータパターンでドライブを低速動作させた場合、リポジショニングは短時間で済むが、書込時間が長くなる。そこで、スピードマッチング機能は、大きいサイズが連続するデータパターンの場合、ドライブを高速動作させる。
なお、排出処理では、仮想テープ装置は、ホスト装置から命令された排出対象のLVの指定順序(例えば排出対象のLVを指定するリストにおける記載順)に従って、テープライブラリ装置に対して、排出対象のLVをPVに書き込む指示を行なう。また、スピードマッチング機能による書き込み速度の切り替えをLVのデータサイズに応じて変更することは困難である。
このため、PVに対して、サイズの大きい第1データを書き込んだ後にサイズの小さい複数の第2データを数回に亘って書き込む場合、第1データの高速書き込み後、第2データの複数の書き込みが高速になり、長いリポジショニング処理が発生することがある。
また、PVに対して、サイズの小さい第2データを書き込んだ後にサイズの大きい第1データを数回に亘って書き込む場合、第2データの低速書き込み後、第1データの複数の書き込みが低速になり、書き込み時間が長くなってしまう。
(ii)LVの状態に関連する要因。
仮想テープ装置は、排出処理の実行中に、排出対象となったLVがディスクアレイ装置上に存在しないオフキャッシュ状態の場合、排出対象のLVのデータをディスクアレイ装置上に格納するオンキャッシュ処理の実行後に、排出用PVに書き込む処理を行なう。オンキャッシュ処理では、仮想テープ装置は、排出対象のLVのデータを格納するテープライブラリ装置上のPVからLVのデータを読み出し、ディスクアレイ装置上に格納することで、排出対象のLVをオンキャッシュ状態にする。
このため、オフキャッシュ状態のLVに対してオンキャッシュ処理を実行する間、排出用PVに対する当該LVの書き込み処理が停滞してしまう。
また、排出用PVへの書き込みが停滞した場合、一時的に排出用PVがアンマウントされ、LVのオンキャッシュ処理完了後に再度排出用PVのマウントが実行される。このため、排出用PVに対するLVの書き込みを、オンキャッシュ処理の完了後にスムーズに再開することが困難になることがある。
そこで、一実施形態においては、LVのデータサイズや状態に応じて、効率の良い排出処理をスケジュールする手法について説明する。当該手法により、トータルの排出処理時間を最適化することができる。
〔1-1〕仮想テープシステムの構成例
図3は一実施形態の一例としての仮想テープシステム1の構成例を示すブロック図である。仮想テープシステム1は、ストレージシステムの一例であり、図3に示すように、例示的に、仮想テープ装置2及びテープライブラリ装置4をそなえてよい。仮想テープ装置2には、ホスト装置5が接続されてよい。なお、仮想テープシステム1は、複数のテープライブラリ装置4をそなえてもよい。
仮想テープ装置2は、テープライブラリ装置4とホスト装置5との間に介設され、ホスト装置5からの要求に応じてテープライブラリ装置4に対する種々の制御を行なう。
図3に示すように、仮想テープ装置2は、例示的に、ディスクアレイ装置21と、複数(図3の例では2台)の制御サーバ3-1及び3-2と、をそなえてよい。なお、以下の説明において、制御サーバ3-1及び3-2を区別しない場合には、単に制御サーバ3と表記する。
制御サーバ3は、制御装置の一例であり、仮想テープ装置2において種々の制御を行なう。一実施形態において、制御サーバ3は、ホスト装置5からLV22を指定した排出指示を受信すると、ディスクアレイ装置21及びテープライブラリ装置4に対する排出処理の制御を行なう。
なお、制御サーバ3-1及び3-2のうちの一方(図3の例では制御サーバ3-1)はプライマリとして動作し、他方(図3の例では制御サーバ3-2)はプライマリに障害が発生した場合に動作するセカンダリ(スタンバイ)として待機してよい。例えば、セカンダリの制御サーバ3-2は、プライマリの制御サーバ3-1に異常が発生したときに自身がプライマリに昇格して制御サーバ3の処理を引き継いでよい。
ディスクアレイ装置21は、複数のPV43に格納されるデータを記憶する記憶装置の一例であり、ホスト装置5とテープライブラリ装置4との間のアクセスに係るLV22のデータを記憶する。
ディスクアレイ装置21は、複数の記憶部を含んでよく、これらの記憶部によりRAIDを構成してよい。記憶部としては、HDD(Hard Disk Drive)等の磁気ディスク装置、或いは、SSD(Solid State Drive)等の半導体ドライブ装置等が挙げられる。ディスクアレイ装置21は、RAID等のディスクグループを用いてファイルシステムを提供してもよい。
なお、図3において、便宜上図示を省略しているが、仮想テープ装置2は、上述した装置に加えて、例えば、制御サーバ3とは異なる機能を有するサーバ、通信装置、及び電源装置等の種々の装置をそなえてよい。
仮想テープ装置2内の少なくとも一部の装置間、及び、仮想テープ装置2とテープライブラリ装置4との間は、FC(Fibre Channel)ケーブル等を介したSAN(Storage Area Network)等のネットワークにより相互に通信可能に接続されてよい。また、仮想テープ装置2内の他の装置間は、LAN(Local Area Network)等のネットワークにより相互に通信可能に接続されてよい。
テープライブラリ装置4は、ストレージ装置の一例であり、PV43を複数収納し、仮想テープ装置2からの指示に応じてPV43に対するアクセスを行なう。なお、PV43はデータを記憶する記録媒体の一例である。PV43としては、LTO(Linear Tape Open)カートリッジ等の磁気テープや、光ディスクカートリッジ等が挙げられる。
図3に示すように、テープライブラリ装置4は、例示的に、複数(図1の例では3台以上)のドライブ41、2台以上(図1の例では2台)のロボット42、及び、コントローラ44をそなえてよい。
複数のドライブ41は、可搬型記録媒体の一例としてのPV43に対するデータの記録及び再生等を行なう媒体処理装置の一例であり、PV43にアクセスする複数のアクセス部の一例である。ロボット42は、PV43の媒体カートリッジのピックアップ、搬送、ドライブ41への挿入等を行なう運搬装置の一例である。なお、ドライブ41の台数やロボット42の台数は例示であり、それぞれ任意の台数がテープライブラリ装置4にそなえられてよい。
コントローラ44は、テープライブラリ装置4における種々の制御を行なう。例えば、コントローラ44は、仮想テープ装置2から受信した指示(例えばコマンド)に応じて、ドライブ41及びロボット42の動作を制御してよく、コマンドに対する応答を仮想テープ装置2に送信してよい。
なお、一実施形態において、テープライブラリ装置4は複数のドライブ41をそなえるため、コントローラ44は、仮想テープ装置2からの指示に応じて、PV43への書き込み及び読み出しが並行して実行されるように、複数のドライブ41を制御してよい。
例えば、コントローラ44は、互いに異なるPV43に対する複数の書込指示、複数の読出指示、又は、1以上の書込指示及び1以上の読出指示を受信した場合、空き状態である(利用されていない)複数のドライブ41を利用してよい。
また、一実施形態において、コントローラ44及びドライブ41は、「リポジショニング」を考慮した「スピードマッチング」機能を有する(図2(b)参照)。すなわち、コントローラ44は、エクスポート処理で使用されるPV43に対して、サイズの大きいLV22のデータについてはドライブ41を高速動作させ、サイズの小さいLV22のデータについてはドライブ41を低速動作させるように制御する。なお、PV43のデータフォーマットは図1に例示するものと同様であってよい。
このように、コントローラ44は、複数のドライブ41のうちの書込データをPV43に書き込むドライブ41の書込速度を、当該書込データのサイズに応じて制御する制御部の一例である。
ホスト装置5は、仮想テープ装置2を介したテープライブラリ装置4へのアクセスを行なう情報処理装置の一例である。ホスト装置5としては、例えば、PC(Personal Computer)、サーバ、或いはメインフレーム等が挙げられる。
ホスト装置5では、例えば、仮想テープシステム1の運用に関する種々の制御を行なうソフトウェアが実行されてよい。当該ソフトウェアによる制御には、例えば、仮想テープ装置2におけるLV22のマウント・アンマウントに関する制御や、LV22のエクスポート(排出)に関する制御等が含まれてよい。ホスト装置5と仮想テープ装置2との間は、例えば、LAN等のネットワークにより相互に通信可能に接続されてよい。
〔1-2〕ハードウェア構成例
次に、図4を参照して、図3に示す仮想テープシステム1における制御サーバ3及びテープライブラリ装置4のハードウェア構成例について説明する。
図4に示すように、制御サーバ3は、例示的に、プロセッサ3a、メモリ3b、記憶部3c、テープIF(Interface)3d-1、入出力IF3d-2、ホストIF3d-3、ディスクIF3d-4、及び読取部3eをそなえてよい。
プロセッサ3aは、種々の制御や演算を行なう演算処理装置の一例である。プロセッサ3aは、各ブロック3b~3eとバス3iで相互に通信可能に接続されてよい。プロセッサ3aとしては、CPU、MPU、DSP、ASIC、PLD(例えばFPGA)等の集積回路(IC;Integrated Circuit)が用いられてもよい。なお、CPUはCentral Processing Unitの略称であり、MPUはMicro Processing Unitの略称であり、DSPはDigital Signal Processorの略称である。また、ASICはApplication Specific Integrated Circuitの略称であり、PLDはProgrammable Logic Deviceの略称であり、FPGAはField Programmable Gate Arrayの略称である。
メモリ3bは、種々のデータやプログラムを格納するハードウェアの一例である。メモリ3bとしては、揮発性メモリ、例えば、DRAM(Dynamic RAM)等のRAMが挙げられる。なお、RAMはRandom Access Memoryの略称である。
記憶部3cは、種々のデータやプログラム等を格納するハードウェアの一例である。例えば、記憶部3cは、制御サーバ3の二次記憶装置として使用されてよく、OS(Operating System)やファームウェア、アプリケーション等のプログラム、及び各種データが格納されてよい。記憶部3cとしては、例えば、HDD等の磁気ディスク装置、SSD等の半導体ドライブ装置、不揮発性メモリ等の各種記憶装置が挙げられる。不揮発性メモリとしては、例えば、フラッシュメモリ、SCM(Storage Class Memory)、ROM(Read Only Memory)等が挙げられる。記憶部3cは、制御サーバ3の各種機能の全部若しくは一部を実現するプログラム3fを格納してもよい。
テープIF3d-1、入出力IF3d-2、ホストIF3d-3、及びディスクIF3d-4は、それぞれ、テープライブラリ装置4、入出力装置3g、ホスト装置5、及びディスクアレイ装置21との間の接続及び通信の制御等を行なう通信IFの一例である。なお、入出力装置3gは、例えば、マウス、キーボード、タッチパネル、操作ボタン等の入力部、及び、ディスプレイやプリンタ等の出力部、の一方又は双方を含んでよい。
なお、制御サーバ3は、管理者の管理端末との間の接続及び通信の制御等を行なう通信IFをそなえてもよく、当該通信IFを用いて、図示しないネットワークからプログラム3fをダウンロードしてもよい。
読取部3eは、記録媒体3hに記録されたデータやプログラムを読み出しプロセッサ3aに出力するリーダの一例である。読取部3eは、記録媒体3hを接続又は挿入可能な接続端子又は装置を含んでもよい。読取部3eとしては、例えばUSB(Universal Serial Bus)等に準拠したアダプタ、記録ディスクへのアクセスを行なうドライブ装置、SDカード等のフラッシュメモリへのアクセスを行なうカードリーダ等が挙げられる。なお、記録媒体3hにはプログラム3fが格納されてもよい。
記録媒体3hとしては、例示的に、磁気/光ディスクやフラッシュメモリ等の非一時的なコンピュータ読取可能な記録媒体が挙げられる。磁気/光ディスクとしては、例示的に、フレキシブルディスク、CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)、ブルーレイディスク、HVD(Holographic Versatile Disc)等が挙げられる。フラッシュメモリとしては、例示的に、USBメモリやSDカード等の半導体メモリが挙げられる。なお、CDとしては、例示的に、CD-ROM、CD-R、CD-RW等が挙げられる。また、DVDとしては、例示的に、DVD-ROM、DVD-RAM、DVD-R、DVD-RW、DVD+R、DVD+RW等が挙げられる。
上述した制御サーバ3のハードウェア構成は例示である。従って、制御サーバ3内でのハードウェアの増減(例えば任意のブロックの追加や削除)、分割、任意の組み合わせでの統合、バスの追加又は省略等は適宜行なわれてもよい。
また、仮想テープ装置2がそなえる他の装置は、図4に示す制御サーバ3と同様のハードウェア構成をそなえてもよい。
図4に示すように、テープライブラリ装置4は、例示的に、上述した複数のドライブ41(図4の例では41-1~41-n;nは2以上の整数)、複数のロボット42、及びコントローラ44に加えて、PV43を格納する格納部45をそなえてよい。
なお、コントローラ44は、例えば、プロセッサ、メモリ、記憶部等のハードウェア構成をそなえてよく、これらの少なくとも一部が集積回路として実装されてもよい。
〔1-3〕機能構成例
次に、一実施形態に係る制御サーバ3の機能構成例を説明する。一実施形態に係る機能に着目すると、図5に示すように、制御サーバ3は、例示的に、メモリ部31、エクスポート制御部32、書込処理部33、及び読出処理部34をそなえてよい。
なお、メモリ部31は、制御サーバ3のメモリ3b及び記憶部3c(図4参照)の少なくとも一方により実現されてよい。また、エクスポート制御部32、書込処理部33、及び読出処理部34は、制御サーバ3のプロセッサ3aがプログラム3fをメモリ3bに展開して実行することにより実現されてよい。
メモリ部31は、マスタLVリスト311、エクスポート対象LVリスト312、オンキャッシュLVリスト313、及びオフキャッシュLVリスト314の各情報を記憶する記憶領域を有してよい。
図6にマスタLVリスト311の一例を示す。図6に示すように、マスタLVリスト311は、例示的に、「LV名」、「キャッシュ状態」、「LVデータ格納先PV名」、「LVサイズ」、「エクスポート開始時刻」、及び「エクスポート回数」の項目を含んでよい。
LV名には、ホスト装置5が認識するLV22の名称が設定されてよく、キャッシュ状態には、オンキャッシュ状態を示す“ON”又はオフキャッシュを示す“OFF”が設定されてよい。LVデータ格納先PV名には、LV22のデータを格納するPV43の名称が設定されてよく、LVサイズには、当該LV22のデータサイズが設定されてよい。
エクスポート開始時刻及びエクスポート回数には、LV22ごとのエクスポート処理の開始時刻及びエクスポート処理の実行回数が設定されてよい。なお、エクスポート回数が2以上の場合、エクスポート開始時刻には、最新のエクスポート処理の開始時刻が設定されてもよいし、複数のエクスポート処理の各々の開始時刻が設定されてもよい。
マスタLVリスト311は、後述するエクスポート制御部32、書込処理部33、及び読出処理部34による各処理によって、LV22に関する情報が変化する都度、制御サーバ3により更新されてよい。
エクスポート制御部32は、ホスト装置5からエクスポート指示を受信すると、エクスポート処理の実施に係る制御を行なう。当該制御には、書込処理部33の制御、及び、読出処理部34の制御、が含まれてよい。エクスポート制御部32の詳細は後述する。
書込処理部33は、ホスト装置5からのLV22のデータの書込指示を受信すると、書込対象のLV22のキャッシュ状態に応じた書込処理を行なう。
読出処理部34は、ホスト装置5からLV22のデータの読出指示を受信する、又は、書込処理部33から読出指示(オンキャッシュ指示)を受信すると、読出対象のLV22のキャッシュ状態に応じた読出処理を行なう。
ここで、ディスクアレイ装置21がLV22のデータを記憶する場合、当該LV22は「オンキャッシュ」の状態である。ホスト装置5からのアクセスに係るLV22がオンキャッシュの場合、仮想テープ装置2は、ディスクアレイ装置21上のオンキャッシュのLV22に対して処理を行ない、ホスト装置5に応答を返してよい。
例えば、書込処理部33は、ホスト装置5からの書込指示に係る書込対象のLV22がオンキャッシュの場合、ディスクアレイ装置21内のLV22に対してデータを書き込む。また、読出処理部34は、ホスト装置5からの読出指示に係る読出対象のLV22がオンキャッシュの場合、ディスクアレイ装置21内のLV22からデータを読み出す。
一方、ディスクアレイ装置21に存在しないLV22は「オフキャッシュ」の状態である。ホスト装置5からのアクセスに係るLV22がオフキャッシュの場合、仮想テープ装置2は、当該LV22に係るデータをテープライブラリ装置4のPV43からディスクアレイ装置21上に読み出してよい。
このように、オフキャッシュのLV22をオンキャッシュにした上で、仮想テープ装置2は、ディスクアレイ装置21上のLV22に対して処理を行ない、ホスト装置5に応答を返してよい。オフキャッシュのLV22のデータをテープライブラリ装置4のPV43からディスクアレイ装置21に読み出す処理を「オンキャッシュ処理」又は「リコール」という。
例えば、読出処理部34は、ホスト装置5からの読出指示に係る読出対象のLV22がオフキャッシュの場合、当該LV22に係るデータをテープライブラリ装置4のPV43からディスクアレイ装置21上に読み出すオンキャッシュ処理を行なう。そして、オンキャッシュ処理によりオンキャッシュとなったLV22に対して、読出処理を行なう。
また、書込処理部33は、ホスト装置5からの書込指示に係る書込対象のLV22がオフキャッシュの場合、当該LV22に対するオンキャッシュ処理の指示(読出指示)を読出処理部34に発行する。そして、書込処理部33は、オンキャッシュ処理によりオンキャッシュとなったLV22に対して、書込処理を行なう。
また、一実施形態に係る読出処理部34は、エクスポート制御部32から、エクスポート処理に伴うテープライブラリ装置4内のPV43からのLV22のデータの読出指示(オンキャッシュ指示)を受信する。エクスポート制御部32から読出指示を受信すると、読出処理部34は、読出指示に係るLV22のオンキャッシュ処理を実行する。
例えば、読出処理部34は、テープライブラリ装置4のコントローラ44に、PV43からの読出対象のLV46のデータの読み出しを指示し、取得した当該LV46のデータをLV22としてディスクアレイ装置21に格納する(図5の矢印(1)参照)。なお、コントローラ44は、LV46のデータを格納するオンキャッシュ用のPV43-1を空きドライブ41-1にセットし、ドライブ41-1により読出対象のLV46のデータを読み出して、読み出したデータを読出処理部34に応答してよい。
さらに、一実施形態に係る書込処理部33は、エクスポート制御部32から、エクスポート処理に伴うテープライブラリ装置4内のPV43に対するLV22のデータの書込指示を受信する。エクスポート制御部32から書込指示を受信すると、書込処理部33は、ディスクアレイ装置21から書込対象のLV22を読み出し、テープライブラリ装置4内のPV43に対する当該LV22のデータの書込処理を行なう。
例えば、書込処理部33は、テープライブラリ装置4のコントローラ44に対して、エクスポート対象のPV43に対するLV22のデータの書き込みを指示する(図5の矢印(2)参照)。なお、コントローラ44は、空きドライブ41-2にエクスポート用のPV43-2をセットし、ドライブ41-2により書込対象となる1以上のLV22のデータをPV43-2に書き込み、書込結果を書込処理部33に応答してよい。
〔1-4〕エクスポート処理の説明
エクスポート制御部32は、エクスポート対象のLV22のリストをパラメータとして含むエクスポート指示をホスト装置5から受信すると、エクスポート処理を行なう。以下、一実施形態に係るエクスポート処理について説明する。なお、エクスポート処理は、仮想テープ装置2の独自形式のフォーマットに基づくエクスポート処理であってもよいし、SL(Standard Label)形式でエクスポートを行なうネイティブエクスポート(Native Export)処理であってもよい。
例えば、エクスポート制御部32は、エクスポート指示に含まれるエクスポート対象のLV22のリストと、マスタLVリスト311とに基づいて、オンキャッシュ状態であるLV22のリストと、オフキャッシュ状態であるLV22のリストとを生成する。
なお、エクスポート処理において、エクスポート対象のPV43に対するLV22の書込順序は、便宜上、ホスト装置5からの命令順となる場合が多いが、書込順序が当該命令順に制限されるわけではない。換言すれば、命令順に書き込むことは必須ではない。
そこで、エクスポート制御部32は、書込処理の対象となるオンキャッシュ状態のLV22のリスト、及び、読出処理の対象となるオフキャッシュ状態のLV22のリストを、LVサイズをキーとしてソートする。
これにより、後述する書込処理部33による書込処理において、PV43へのLV22の書込速度の大きな変動が抑止される。このため、書込速度を緩やかに変化させることができ、リポジショニングによる書込処理の遅延を最小限に抑えることができる。
次いで、エクスポート制御部32は、オンキャッシュ状態のLV22の総データ量Sonと、オフキャッシュ状態のLV22の総データ量Soffとを比較する。SoffがSonよりも大きい場合、エクスポート制御部32は、SonがSoff以上になるまで、読出処理部34に対して、リストの先頭から順にLV22のデータをPV43から読み出してディスクアレイ装置21に格納することを指示する。
このように、読出処理部34は、SoffがSonよりも大きい間はオンキャッシュ処理を優先して実施することで、オフキャッシュ状態のLV22のオンキャッシュ処理が、エクスポート対象のPV43への書込処理よりも先に完了する状態にする。
SonがSoff以上になると、エクスポート制御部32は、書込処理部33及び読出処理部34に対して、エクスポート対象のPV43への書込処理及びオフキャッシュ状態のLV22のオンキャッシュ処理、を並行して実行させる。
例えば、エクスポート制御部32は、書込処理部33に対して、オンキャッシュのリストの先頭から順にLV22のデータをエクスポート対象のPV43に書き込むことを指示する。また、エクスポート制御部32は、書込処理と並行して、読出処理部34に対して、リストの先頭から順にLV22のデータをPV43から読み出してディスクアレイ装置21に格納することを指示する。
なお、エクスポート制御部32は、オフキャッシュ状態のLV22が読出処理によりオンキャッシュ状態になった場合、当該LV22をオフキャッシュのリストからオンキャッシュのリストに移動させ、オンキャッシュのリストを再度ソートする。
このように、テープライブラリ装置4において複数のドライブ41が使用可能である場合、オンキャッシュ状態のLV22をPV43に書き込む書込処理と、オフキャッシュ状態のLV22をPV43から読み出す読出処理とは、並行して実施可能である。書込処理と読出処理との並行実施は、SonがSoff以上の場合に実行されるため、オフキャッシュ状態の全LV22のオンキャッシュ処理が、エクスポート対象の全LV22の書込処理よりも先に終了することが期待できる。従って、オンキャッシュ処理中(PV43からLV22のデータの読出処理中)に、エクスポート対象のPV43への書込処理において、オンキャッシュ処理待ちによる書込処理の停滞が発生することを抑制できる。
〔1-5〕動作例
次に、図7を参照して、上述の如く構成された仮想テープシステム1(制御サーバ3)の動作例の説明を行なう。
エクスポート対象のLV22のリスト(例えばLV名の一覧)をパラメータとしたエクスポート指示をホスト装置5から受信すると、エクスポート制御部32は、エクスポート処理を実行する。エクスポート処理において、エクスポート制御部32は、受信したリストに基づいて、エクスポート対象LVリスト312(以下、「Le」と表記する場合がある)を作成する(ステップS1)。
図8は、エクスポート対象LVリスト312の一例を示す図である。図8に示すように、リストLeは、例示的に、エクスポート対象のLV22の「LV名」、当該LV22の「キャッシュ状態」、「LVデータ格納先PV」、及び「LVサイズ」の項目を含んでよい。
例えば、エクスポート制御部32は、マスタLVリスト311から、エクスポート指示に含まれるエクスポート対象のLV名に対応するエントリの情報を抽出することで、リストLeを作成してよい。マスタLVリスト311から情報される情報としては、例えば、「キャッシュ状態」、「LVデータ格納先PV」、及び「LVサイズ」の情報が挙げられる。
図7の説明に戻り、エクスポート制御部32は、作成したリストLeにオフキャッシュ状態のLV22が存在するか否かを判定する(ステップS2)。
リストLeにオフキャッシュ状態のLV22が存在する場合(ステップS2でYes)、エクスポート制御部32は、リストLeに含まれるLV22をキャッシュ状態に基づき分類する。そして、エクスポート制御部32は、分類結果に基づき、オンキャッシュLVリスト313(以下、「Lon」と表記する場合がある)及びオフキャッシュLVリスト314(以下、「Loff」と表記する場合がある)を作成する。
例えば、エクスポート制御部32は、リストLeからオフキャッシュ状態のLV22のエントリを抽出して、リストLoffを作成し、当該リストLoff内の総LVサイズSoffを取得する(ステップS3)。また、エクスポート制御部32は、作成したリストLoff内のエントリを、LVサイズ順にソートする(ステップS4)。このように、リストLoffは、ディスクアレイ装置21に記憶されていない1以上の排出対象のデータのリストをデータサイズに基づきソートした第1リストの一例である。
また、エクスポート制御部32は、リストLeからオンキャッシュ状態のLV22のエントリを抽出して、リストLonを作成し、当該リストLon内の総LVサイズSonを取得する(ステップS5)。また、エクスポート制御部32は、作成したリストLonのエントリを、LVサイズ順にソートする(ステップS6)。このように、リストLonは、ディスクアレイ装置21に記憶されている1以上の排出対象のデータのリストをデータサイズに基づきソートした第2リストの一例である。
なお、ステップS3及びS5において、エクスポート制御部32は、リストLoff又はLon内の全てのエントリのLVサイズを合計することにより、総LVサイズSoff又はSonを算出してよい。ステップS5及びS6は、ステップS3及びS4よりも前に実施されてもよいし、複数のプロセスにより、ステップS3及びS4と並行して実行されてもよい。
以上のように、エクスポート制御部32は、複数の排出対象のデータを排出対象のPV43へ排出する排出処理の実行要求を受信すると、実行要求に基づき、第1リストと第2リストとを生成する生成部の一例である。
図9及び図10は、それぞれ、ソートされたオンキャッシュLVリスト313及びオフキャッシュLVリスト314の一例を示す図である。図9に例示するように、リストLonは、リストLeのうちのキャッシュ状態が“ON”であるLV22のエントリを抽出し、LVサイズをキーに降順でソートしたリストであってよい。また、図10に例示するように、Loffは、Leのうちのキャッシュ状態が“OFF”であるLV22のエントリを抽出し、LVサイズをキーに降順でソートしたリストであってよい。
なお、図9及び図10の例では、LVサイズが大から小へと変動する順(すなわち降順)でエントリがソートされているが、これに限定されるものではなく、エントリは、LVサイズが小から大へと変動する順(すなわち降順)でソートされてもよい。
或いは、エントリは、LVサイズが大から小へと変動する順と小から大へと変動する順とのそれぞれを繰り返すようにソートされてもよい。一例として、エントリは、LVサイズが、リストの先頭及び末尾では小さく、リストの中央では大きくなるようにソートされてもよいし、或いは、リストの先頭及び末端では大きく、リストの中央では小さくなるようにソートされてもよい。また、他の例として、エントリは、LVサイズが、リストの先頭から末尾に向かって「波形」を描くように(大から小、及び、小から大、を繰り返すように)ソートされてもよい。
このように、エクスポート制御部32は、Lon及びLoffの各々に対して、LVサイズが緩やかに変化するようにソートを行なう。これにより、後述するように、Lonに基づくPV43へのLV22の書込処理において、LVサイズによるPV43へのLV22の書込速度の大きな変動を抑止できる。このため、書込速度を緩やかに変化させることができるため、リポジショニングによる書込処理の遅延を最小限に抑えることができる。
なお、エクスポート制御部32は、Lon及びLoffのソートに上記のいずれのソート規則を用いてもよく、LonとLoffとで同じソート規則を用いてよい。LonとLoffとで同じソート規則を用いることにより、後述するステップS9及びS15の処理でLonに追加される、オンキャッシュ処理が実施されたLV22のLVサイズと、Lon内のLV22のLVサイズとの間の差分を小さくできる。このため、オンキャッシュ処理が実施された後にも、書込速度の大きな変動を抑止することができる。
図7の説明に戻り、エクスポート制御部32は、Lon及びLoffの各々について取得した総LVサイズSon及びSoffを比較し、Soff<Sonか否かを判定する(ステップS7)。Soff<Sonではない場合(ステップS7でNo)、エクスポート制御部32は、読出処理部34に対してオンキャッシュ処理の実行を指示する。
例えば、エクスポート制御部32は、リストLoffの先頭のエントリのLV名及びLVデータ格納先PV名(図10参照)を取得し、LVデータ格納先PV名からLV名のLV46を読み出す読出指示(オンキャッシュ指示)を読出処理部34に発行する。
読出指示を受けた読出処理部34は、テープライブラリ装置4のコントローラ44に対して、LVデータ格納先PV名(換言すれば、オンキャッシュ用PV43)からLV名のLV46のデータの読み出しを指示する。そして、読出処理部34は、コントローラ44から応答されたLV46のデータをLV22としてディスクアレイ装置21に書き込み(ステップS8)、エクスポート制御部32にオンキャッシュ処理の完了を応答する。
エクスポート制御部32は、完了の応答を受けると、当該LV22のエントリをリストLoffからリストLonに移動(リストLoffから削除するとともにリストLonに追加)し(ステップS9)、処理がステップS6に移行する。ステップS9において、リストLoffにエントリ(エクスポート対象且つオフキャッシュ状態のLV22)が存在しなくなった場合、エクスポート制御部32は、リストLoffを削除してもよい。
なお、ステップS9から移行したステップS6において、エクスポート制御部32は、ステップS9でエントリが追加された後のLonをLVサイズ順にソートする。このように、ステップS6~S9において、Soff<Sonになるまで、リストLoffからLV22が1つずつ選択され、選択されたLV22のオンキャッシュ処理が行なわれる。
換言すれば、エクスポート制御部32は、Loffに係る合計サイズが、Lonに係る合計サイズ以下になるまで、書込処理の実行を抑止するといえる。このように、エクスポート制御部32は、Loff内の排出対象のデータの合計サイズと、Lon内の排出対象のデータの合計サイズとを比較し、比較結果に基づき、書込処理の実行タイミングを制御する実行制御部の一例である。
ステップS7において、Soff<Sonの場合(ステップS7でYes)、処理がステップS10に移行する。ステップS10では、エクスポート制御部32は、オフキャッシュ状態のLV22が存在するか否かを判定する。例えば、エクスポート制御部32は、ステップS10の処理として、リストLoffが存在するか否か、或いは、リストLoff内にエントリが存在するか否か、を判定してよい。
オフキャッシュ状態のLV22が存在する場合(ステップS10でYes)、処理がステップS13(ステップS13~S16)の読出処理(オンキャッシュ処理)、及び、ステップS17(ステップS17~S21)の書込処理、の双方に移行する。
エクスポート制御部32は、ステップS13(ステップS13~S16)の読出処理、及び、ステップS17(ステップS17~S21)を並行して実行してよい。換言すれば、エクスポート制御部32は、Loffに係る合計サイズが、Lonに係る合計サイズ以下になると、読出処理と並行して、書込処理を実行するといえる。
読出処理と書込処理とを並行して実施することにより、オンキャッシュ処理待ちによるPV43への書き込み停滞の回避、及び、ドライブ41等のリソースの有効活用等を図ることができる。
また、Lonに係る合計サイズがLoffに係る合計サイズを上回るまで、読出処理を実行することにより、事前に十分な量のエクスポート対象のLV22をオンキャッシュ状態にすることができる。このように、読出処理が書込処理よりも先に終わる状態を作ることにより、オンキャッシュ処理待ちによりエクスポート用のPV43がアンマウトされることを回避することができる。
一方、オフキャッシュ状態のLV22が存在しない場合(ステップS10でNo)、処理がステップS17(ステップS17~S21)の書込処理に移行する。
なお、ステップS2において、リストLeにオフキャッシュ状態のLV22が存在しない場合(ステップS2でNo)、エクスポート制御部32は、ステップS5及びS6と同様のステップS11及びS12の処理を実行し、処理がステップS17に移行する。例えば、エクスポート制御部32は、ステップS11において、リストLeからオンキャッシュ状態のLV22のエントリ(この場合、リストLe内の全エントリ)を抽出して、リストLonを作成し、当該リストLon内の総LVサイズSonを取得する。また、エクスポート制御部32は、ステップS12において、作成したリストLonのエントリを、LVサイズ順にソートする。
読出処理において、エクスポート制御部32は、リストLoffから処理対象のLV22を1つ選択する(ステップS13)。例えば、エクスポート制御部32は、リストLoffの先頭のエントリを選択してよい。
次いで、エクスポート制御部32は、選択したエントリのLV名及びLVデータ格納先PV名(図10参照)を取得し、LVデータ格納先PV名からLV名のLV46を読み出す読出指示(オンキャッシュ指示)を読出処理部34に発行する。
読出指示を受けた読出処理部34は、テープライブラリ装置4のコントローラ44に対して、LVデータ格納先PV名(換言すれば、オンキャッシュ用PV43)からLV名のLV46のデータの読み出しを指示する。そして、読出処理部34は、コントローラ44から応答されたLV46のデータをLV22としてディスクアレイ装置21に書き込み(ステップS14)、エクスポート制御部32にオンキャッシュ処理の完了を応答する。
エクスポート制御部32は、完了の応答を受けると、当該LV22のエントリをリストLoffからリストLonに移動し(ステップS15)、処理がステップS16に移行する。なお、リストLoffにエントリが存在しなくなった場合、エクスポート制御部32は、ステップS9と同様にリストLoffを削除してもよい。
ステップS16において、エクスポート制御部32は、オフキャッシュ状態のLV22が存在するか否か(例えば、リストLoffが存在するか否か、或いは、リストLoff内にエントリが存在するか否か)を判定する。
オフキャッシュ状態のLV22が存在する場合(ステップS16でYes)、処理がステップS13に移行する。一方、オフキャッシュ状態のLV22が存在しない場合(ステップS16でNo)、読出処理が終了し、エクスポート制御部32は、読出処理及び書込処理の双方の終了を待ち合わせて(ステップS22)、エクスポート処理が終了する。
このように、ステップS8及びS9、並びに、ステップS13~S16のそれぞれにおいて読出処理を行なうエクスポート制御部32及び読出処理部34は、以下の処理を行なう読出部の一例である。当該処理は、Loffのソート順に従って、テープライブラリ装置4に対して、Loff内の排出対象のデータを当該データの格納先PV43から読み出す制御を行ない、読み出された排出対象のデータをディスクアレイ装置21に格納する処理を含んでよい。
書込処理において、エクスポート制御部32は、リストLonから処理対象のLV22を1つ選択する(ステップS17)。例えば、エクスポート制御部32は、リストLonの先頭のエントリを選択してよい。
次いで、エクスポート制御部32は、選択したエントリのLV名(図9参照)を取得し、LV名のLV22のデータをエクスポート対象のPV43に書き込む書込指示を書込処理部33に発行する。
書込指示を受けた書込処理部33は、テープライブラリ装置4のコントローラ44に対して、エクスポート用のPV43に対するLV名のLV22のデータの書き込みを指示する(ステップS18)。そして、書込処理部33は、コントローラ44から書き込み完了の応答を受信すると、エクスポート制御部32に書込処理の完了を応答する。
エクスポート制御部32は、完了の応答を受けると、当該LV22のエントリをリストLonから削除する(ステップS19)。なお、リストLonにエントリが存在しなくなった場合、エクスポート制御部32は、リストLonを削除してもよい。
また、書込処理中にオンキャッシュ処理の完了したLV22がリストLonに追加されている可能性があるため、エクスポート制御部32は、リストLonをLVサイズ順にソートし(ステップS20)、処理がステップS21に移行する。このように、エクスポート制御部32及び書込処理部33は、Lon内の排出対象のデータを排出対象のPV43に書き込む制御を行なう都度、Lonをデータサイズに基づきソートする。
書込処理において、LV22をデータサイズ順に処理することにより、ドライブ41において、書込速度が大幅に変動することを抑制でき、リポジショニングによるエクスポート処理遅延の影響を最小限に抑えることができる。
ステップS21において、エクスポート制御部32は、オンキャッシュ状態のLV22が存在するか否か(例えば、リストLonが存在するか否か、或いは、リストLon内にエントリが存在するか否か)を判定する。
オンキャッシュ状態のLV22が存在する場合(ステップS21でYes)、処理がステップS17に移行する。一方、オンキャッシュ状態のLV22が存在しない場合(ステップS21でNo)、書込処理が終了し、エクスポート制御部32は、読出処理及び書込処理の双方の終了を待ち合わせて(ステップS22)、エクスポート処理が終了する。
このように、ステップS17~S21において書込処理を行なうエクスポート制御部32及び書込処理部33は、以下の処理を行なう書込部の一例である。当該処理は、Lonのソート順に従って、Lon内の排出対象のデータをディスクアレイ装置21から読み出し、テープライブラリ装置4に対して、読み出したデータを排出対象のPV43に書き込む制御を行なう、処理を含んでよい。
なお、上述した説明では、コントローラ44が、読出処理及び書込処理において、それぞれドライブ41を1台ずつ利用する場合を例に挙げたが、これに限定されるものではない。例えば、複数の空きドライブ41が存在する場合、エクスポート制御部32、並びに、書込処理部33及び読出処理部34は、ステップS8、S14、及びS18の処理において、複数の空きドライブ41を利用した書込処理及び読出処理を制御してもよい。
この場合、エクスポート制御部32は、ステップS8、S13及びS14、並びに、S17及びS18において、書込処理又は読出処理に利用可能な空きドライブ41の台数に応じた数のLV22のエントリを選択してよい。利用可能な空きドライブ41の台数は、例えば、コントローラ44から通知されてもよい。
以上の処理により、制御サーバ3は、テープライブラリ装置4のスピードマッチング機能を効果的に使用することができる。これにより、テープライブラリ装置4のドライブ41等のリソースの有効活用や、読出処理及び書込処理の最適化を行なうことができ、エクスポート処理時間を短縮することができる。
〔2〕その他
上述した一実施形態に係る技術は、以下のように変形、変更して実施することができる。
例えば、図5に示す制御サーバ3の各機能ブロックは、それぞれ任意の組み合わせで併合してもよく、分割してもよい。
また、エクスポート制御部32は、エクスポート指示に応じて、エクスポート対象LVリスト312を作成するものとして説明したが、これに限定されるものではない。例えば、エクスポート制御部32は、エクスポート指示に含まれるエクスポート対象のLV22のリストと、マスタLVリスト311とに基づき、Loff及びLonを作成してもよく、この場合、エクスポート対象LVリスト312の作成は省略されてもよい。
〔3〕付記
以上の実施形態に関し、更に以下の付記を開示する。
(付記1)
複数のアクセス部のうちの書込データを可搬型記録媒体に書き込むアクセス部の書込速度を、当該書込データのサイズに応じて制御する制御部を有するストレージ装置と、
複数の可搬型記録媒体に格納されるデータを記憶する記憶装置と、
前記ストレージ装置及び前記記憶装置を制御する制御装置と、をそなえ、
前記制御装置は、
複数の排出対象のデータを排出対象の可搬型記録媒体へ排出する排出処理の実行要求を受信すると、前記実行要求に基づき、前記記憶装置に記憶されていない一以上の排出対象のデータのリストをデータサイズに基づきソートした第1リストと、前記記憶装置に記憶されている一以上の排出対象のデータのリストをデータサイズに基づきソートした第2リストと、を生成する生成部と、
前記第1リストのソート順に従って、前記制御部に対して、前記第1リスト内の排出対象のデータを当該データの格納先可搬型記録媒体から読み出す制御を行ない、読み出された排出対象のデータを前記記憶装置に格納する読出部と、
前記第2リストのソート順に従って、前記第2リスト内の排出対象のデータを前記記憶装置から読み出し、前記制御部に対して、読み出したデータを前記排出対象の可搬型記録媒体に書き込む制御を行なう書込部と、をそなえる、ストレージシステム。
(付記2)
前記第1リスト及び前記第2リストの各々のソート順は、データサイズが大から小へと変動する順、データサイズが小から大へと変動する順、又は、データサイズが大から小へと変動する順と小から大へと変動する順とのそれぞれを繰り返す順、である、付記1に記載のストレージシステム。
(付記3)
前記読出部は、前記記憶装置に格納した排出対象のデータの情報を前記第1リストから前記第2リストに移動させ、
前記書込部は、前記第2リスト内の排出対象のデータを前記排出対象の可搬型記録媒体に書き込む制御を行なう都度、前記第2リストをデータサイズに基づきソートする、付記1又は付記2に記載のストレージシステム。
(付記4)
前記第1リスト内の排出対象のデータの合計サイズと、前記第2リスト内の排出対象のデータの合計サイズとを比較し、比較結果に基づき、前記書込部による処理の実行タイミングを制御する実行制御部をそなえる、付記3に記載のストレージシステム。
(付記5)
前記実行制御部は、前記第1リストに係る合計サイズが、前記第2リストに係る合計サイズ以下になるまで、前記書込部による処理の実行を抑止する、付記4に記載のストレージシステム。
(付記6)
前記実行制御部は、前記第1リストに係る合計サイズが、前記第2リストに係る合計サイズ以下になると、前記読出部による処理と並行して、前記書込部による処理を実行させる、付記4又は付記5に記載のストレージシステム。
(付記7)
複数のアクセス部のうちの書込データを可搬型記録媒体に書き込むアクセス部の書込速度を、当該書込データのサイズに応じて制御する制御部を有するストレージ装置と、複数の可搬型記録媒体に格納されるデータを記憶する記憶装置と、を制御する制御装置であって、
複数の排出対象のデータを排出対象の可搬型記録媒体へ排出する排出処理の実行要求を受信すると、前記実行要求に基づき、前記記憶装置に記憶されていない一以上の排出対象のデータのリストをデータサイズに基づきソートした第1リストと、前記記憶装置に記憶されている一以上の排出対象のデータのリストをデータサイズに基づきソートした第2リストと、を生成する生成部と、
前記第1リストのソート順に従って、前記制御部に対して、前記第1リスト内の排出対象のデータを当該データの格納先可搬型記録媒体から読み出す制御を行ない、読み出された排出対象のデータを前記記憶装置に格納する読出部と、
前記第2リストのソート順に従って、前記第2リスト内の排出対象のデータを前記記憶装置から読み出し、前記制御部に対して、読み出したデータを前記排出対象の可搬型記録媒体に書き込む制御を行なう書込部と、をそなえる、制御装置。
(付記8)
前記第1リスト及び前記第2リストの各々のソート順は、データサイズが大から小へと変動する順、データサイズが小から大へと変動する順、又は、データサイズが大から小へと変動する順と小から大へと変動する順とのそれぞれを繰り返す順、である、付記7に記載の制御装置。
(付記9)
前記読出部は、前記記憶装置に格納した排出対象のデータの情報を前記第1リストから前記第2リストに移動させ、
前記書込部は、前記第2リスト内の排出対象のデータを前記排出対象の可搬型記録媒体に書き込む制御を行なう都度、前記第2リストをデータサイズに基づきソートする、付記7又は付記8に記載の制御装置。
(付記10)
前記第1リスト内の排出対象のデータの合計サイズと、前記第2リスト内の排出対象のデータの合計サイズとを比較し、比較結果に基づき、前記書込部による処理の実行タイミングを制御する実行制御部をそなえる、付記9に記載の制御装置。
(付記11)
前記実行制御部は、前記第1リストに係る合計サイズが、前記第2リストに係る合計サイズ以下になるまで、前記書込部による処理の実行を抑止する、付記10に記載の制御装置。
(付記12)
前記実行制御部は、前記第1リストに係る合計サイズが、前記第2リストに係る合計サイズ以下になると、前記読出部による処理と並行して、前記書込部による処理を実行させる、付記10又は付記11に記載の制御装置。
(付記13)
複数のアクセス部のうちの書込データを可搬型記録媒体に書き込むアクセス部の書込速度を、当該書込データのサイズに応じて制御する制御部を有するストレージ装置と、複数の可搬型記録媒体に格納されるデータを記憶する記憶装置と、を制御するコンピュータに、
複数の排出対象のデータを排出対象の可搬型記録媒体へ排出する排出処理の実行要求を受信すると、前記実行要求に基づき、前記記憶装置に記憶されていない一以上の排出対象のデータのリストをデータサイズに基づきソートした第1リストと、前記記憶装置に記憶されている一以上の排出対象のデータのリストをデータサイズに基づきソートした第2リストと、を生成し、
前記第1リストのソート順に従って、前記制御部に対して、前記第1リスト内の排出対象のデータを当該データの格納先可搬型記録媒体から読み出す制御を行ない、読み出された排出対象のデータを前記記憶装置に格納し、
前記第2リストのソート順に従って、前記第2リスト内の排出対象のデータを前記記憶装置から読み出し、前記制御部に対して、読み出したデータを前記排出対象の可搬型記録媒体に書き込む制御を行なう、
処理を実行させる、制御プログラム。
(付記14)
前記第1リスト及び前記第2リストの各々のソート順は、データサイズが大から小へと変動する順、データサイズが小から大へと変動する順、又は、データサイズが大から小へと変動する順と小から大へと変動する順とのそれぞれを繰り返す順、である、付記13に記載の制御プログラム。
(付記15)
前記コンピュータに、
前記記憶装置に格納した排出対象のデータの情報を前記第1リストから前記第2リストに移動させ、
前記第2リスト内の排出対象のデータを前記排出対象の可搬型記録媒体に書き込む制御を行なう都度、前記第2リストをデータサイズに基づきソートする、
処理を実行させる、付記13又は付記14に記載の制御プログラム。
(付記16)
前記コンピュータに、
前記第1リスト内の排出対象のデータの合計サイズと、前記第2リスト内の排出対象のデータの合計サイズとを比較し、比較結果に基づき、前記書き込む制御の実行タイミングを制御する、
処理を実行させる、付記15に記載の制御プログラム。
(付記17)
前記コンピュータに、
前記第1リストに係る合計サイズが、前記第2リストに係る合計サイズ以下になるまで、前記書き込む制御の実行を抑止する、
処理を実行させる、付記16に記載の制御プログラム。
(付記18)
前記コンピュータに、
前記第1リストに係る合計サイズが、前記第2リストに係る合計サイズ以下になると、前記読み出す制御と並行して、前記書き込む制御を実行させる、付記16又は付記17に記載の制御プログラム。
1 仮想テープシステム
2 仮想テープ装置
21 ディスクアレイ装置
22、46 LV
3、3-1、3-2 制御サーバ
31 メモリ部
311 マスタLVリスト
312 エクスポート対象LVリスト
313 オンキャッシュLVリスト
314 オフキャッシュLVリスト
32 エクスポート制御部
33 書込処理部
34 読出処理部
4 テープライブラリ装置
41、41-1~41-n ドライブ
42 ロボット
43、43-1、43-2 PV
44 コントローラ
45 格納部
5 ホスト装置

Claims (6)

  1. 複数のアクセス部のうちの書込データを可搬型記録媒体に書き込むアクセス部の書込速度を、当該書込データのサイズに応じて制御する制御部を有するストレージ装置と、
    複数の可搬型記録媒体に格納されるデータを記憶する記憶装置と、
    前記ストレージ装置及び前記記憶装置を制御する制御装置と、をそなえ、
    前記制御装置は、
    複数の排出対象のデータを排出対象の可搬型記録媒体へ排出する排出処理の実行要求を受信すると、前記実行要求に基づき、前記記憶装置に記憶されていない一以上の排出対象のデータのリストをデータサイズが大から小へと変動する順、又は、データサイズが小から大へと変動する順にソートした第1リストと、前記記憶装置に記憶されている一以上の排出対象のデータのリストをデータサイズに基づき前記第1リストと同じ順にソートした第2リストと、を生成する生成部と、
    前記第1リストのソート順に従って、前記制御部に対して、前記第1リスト内の排出対象のデータを当該データの格納先可搬型記録媒体から読み出す制御を行ない、読み出された排出対象のデータを前記記憶装置に格納し、前記記憶装置に格納した排出対象のデータの情報を前記第1リストから前記第2リストに移動させる読出部と、
    前記第2リストのソート順に従って、前記第2リスト内の排出対象のデータを前記記憶装置から読み出し、前記制御部に対して、読み出したデータを前記排出対象の可搬型記録媒体に書き込む制御を行なう書込部と、をそなえ
    前記書込部は、前記制御部から前記第2リスト内の一つの排出対象のデータを前記排出対象の可搬型記録媒体に書き込んだことを示す完了応答を受信する都度、前記第2リストから当該一つの排出対象のデータの情報を削除し、前記第2リストをデータサイズに基づき前記第1リストと同じ順にソートする、ストレージシステム。
  2. 前記第1リスト内の排出対象のデータの合計サイズと、前記第2リスト内の排出対象のデータの合計サイズとを比較し、比較結果に基づき、前記書込部による処理の実行タイミングを制御する実行制御部をそなえる、請求項に記載のストレージシステム。
  3. 前記実行制御部は、前記第1リストに係る合計サイズが、前記第2リストに係る合計サイズ以下になるまで、前記書込部による処理の実行を抑止する、請求項に記載のストレージシステム。
  4. 前記実行制御部は、前記第1リストに係る合計サイズが、前記第2リストに係る合計サイズ以下になると、前記読出部による処理と並行して、前記書込部による処理を実行させる、請求項又は請求項に記載のストレージシステム。
  5. 複数のアクセス部のうちの書込データを可搬型記録媒体に書き込むアクセス部の書込速度を、当該書込データのサイズに応じて制御する制御部を有するストレージ装置と、複数の可搬型記録媒体に格納されるデータを記憶する記憶装置と、を制御する制御装置であって、
    複数の排出対象のデータを排出対象の可搬型記録媒体へ排出する排出処理の実行要求を受信すると、前記実行要求に基づき、前記記憶装置に記憶されていない一以上の排出対象のデータのリストをデータサイズが大から小へと変動する順、又は、データサイズが小から大へと変動する順にソートした第1リストと、前記記憶装置に記憶されている一以上の排出対象のデータのリストをデータサイズに基づき前記第1リストと同じ順にソートした第2リストと、を生成する生成部と、
    前記第1リストのソート順に従って、前記制御部に対して、前記第1リスト内の排出対象のデータを当該データの格納先可搬型記録媒体から読み出す制御を行ない、読み出された排出対象のデータを前記記憶装置に格納し、前記記憶装置に格納した排出対象のデータの情報を前記第1リストから前記第2リストに移動させる読出部と、
    前記第2リストのソート順に従って、前記第2リスト内の排出対象のデータを前記記憶装置から読み出し、前記制御部に対して、読み出したデータを前記排出対象の可搬型記録媒体に書き込む制御を行なう書込部と、をそなえ
    前記書込部は、前記制御部から前記第2リスト内の一つの排出対象のデータを前記排出対象の可搬型記録媒体に書き込んだことを示す完了応答を受信する都度、前記第2リストから当該一つの排出対象のデータの情報を削除し、前記第2リストをデータサイズに基づき前記第1リストと同じ順にソートする、制御装置。
  6. 複数のアクセス部のうちの書込データを可搬型記録媒体に書き込むアクセス部の書込速度を、当該書込データのサイズに応じて制御する制御部を有するストレージ装置と、複数の可搬型記録媒体に格納されるデータを記憶する記憶装置と、を制御するコンピュータに、
    複数の排出対象のデータを排出対象の可搬型記録媒体へ排出する排出処理の実行要求を受信すると、前記実行要求に基づき、前記記憶装置に記憶されていない一以上の排出対象のデータのリストをデータサイズが大から小へと変動する順、又は、データサイズが小から大へと変動する順にソートした第1リストと、前記記憶装置に記憶されている一以上の排出対象のデータのリストをデータサイズに基づき前記第1リストと同じ順にソートした第2リストと、を生成し、
    前記第1リストのソート順に従って、前記制御部に対して、前記第1リスト内の排出対象のデータを当該データの格納先可搬型記録媒体から読み出す制御を行ない、読み出された排出対象のデータを前記記憶装置に格納し、前記記憶装置に格納した排出対象のデータの情報を前記第1リストから前記第2リストに移動させ、
    前記第2リストのソート順に従って、前記第2リスト内の排出対象のデータを前記記憶装置から読み出し、前記制御部に対して、読み出したデータを前記排出対象の可搬型記録媒体に書き込む制御を行なう、
    処理を実行させ
    前記書き込む制御は、前記制御部から前記第2リスト内の一つの排出対象のデータを前記排出対象の可搬型記録媒体に書き込んだことを示す完了応答を受信する都度、前記第2リストから当該一つの排出対象のデータの情報を削除し、前記第2リストをデータサイズに基づき前記第1リストと同じ順にソートする処理を含む、制御プログラム。
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