JP7082787B2 - 雑草防除用の地表被覆物および地表被覆方法 - Google Patents

雑草防除用の地表被覆物および地表被覆方法 Download PDF

Info

Publication number
JP7082787B2
JP7082787B2 JP2017224099A JP2017224099A JP7082787B2 JP 7082787 B2 JP7082787 B2 JP 7082787B2 JP 2017224099 A JP2017224099 A JP 2017224099A JP 2017224099 A JP2017224099 A JP 2017224099A JP 7082787 B2 JP7082787 B2 JP 7082787B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bamboo
weed control
chips
surface covering
covering
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2017224099A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2019092424A (ja
Inventor
貴輝 田中
Original Assignee
株式会社田中造園
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社田中造園 filed Critical 株式会社田中造園
Priority to JP2017224099A priority Critical patent/JP7082787B2/ja
Publication of JP2019092424A publication Critical patent/JP2019092424A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7082787B2 publication Critical patent/JP7082787B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A30/00Adapting or protecting infrastructure or their operation
    • Y02A30/60Planning or developing urban green infrastructure

Landscapes

  • Protection Of Plants (AREA)
  • Catching Or Destruction (AREA)
  • Road Paving Structures (AREA)

Description

特許法第30条第2項適用 平成29年7月19日に第11回ビジネスマッチングフェア in Hamamatsu 2017にて説明
この発明は、車道の中央分離帯や遊歩道、植栽空間、公園、オフィスや工場の敷地、住宅の庭など、未舗装地面の雑草対策に関し、特に自然にある素材で地表を覆って、雑草を生えにくくした雑草防除用の地表被覆物と地表被覆方法に関する。
雑草防除用の地表被覆物としては、地表面から順に、乾燥した竹チップ、炭、乾燥した竹チップを混ぜ入れた発泡ポリウレタン剤、乾燥した竹チップをまくことで、雑草防除層を作り上げた雑草防除工法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。この雑草防除工法では、炭や発泡ポリウレタン剤の遮光性を利用して、雑草の生育を妨げるようになっている。
別の雑草防除用の地表被覆物としては、乾燥した竹チップとまさ土などの土粒子とゴム系接着剤などの結合材を混ぜ合わせたものを法面や路面に敷くことで、腐敗しにくく害虫も発生しにくい耐久性に優れる土木用被覆材が提案されている(例えば、特許文献2参照)。この土木用被覆材では、被覆材に剥(は)がれやひび割れが生じないようにして、雑草が生えないようにしている。そして、この土木用被覆材では、結合材が竹チップに含まれる水分と反応して白濁や発泡したり、固化速度が低下して接着強度が損なわれたりしないように、乾燥させた乾燥竹が使われている。
特開2011-19470号公報(段落0013、図6) 特開2006-177072号公報(段落0005,0006)
しかしながら、前記特許文献1に係る雑草防除工法では、自然にある素材のほかに、発泡ポリウレタン剤を使っているために、全体として自然にある素材とは言いづらく、自然環境に調和した施工とも言いづらい。
また、前記特許文献1に係る雑草防除工法では、発泡ポリウレタン剤で地表を隙間なく覆って土を封じ込めるために、土壌を痛めてしまう。さらに、前記特許文献1に係る雑草防除工法では、自然環境下では分解されない発泡ポリウレタン剤を使っているために、発泡ポリウレタン剤を撤去しない限り、その土地を緑地に戻すことができない。
前記特許文献2に係る土木用被覆材でも、自然にある素材のほかに、ゴム系接着剤などの結合材を使っているために、全体として自然にある素材とは言いづらく、自然環境に調和した施工とも言いづらい。
また、前記特許文献2に係る土木用被覆材でも、結合材で地表を覆い固めて土を封じ込めるために、土壌を痛めてしまう。さらに、前記特許文献2に係る土木用被覆材でも、自然環境下では分解されないゴム系接着剤や合成樹脂系接着剤、アスファルトセメントなどの結合材を使っているために、土木用被覆材を撤去しない限り、その土地を緑地に戻すことができない。
そこで、この発明では、前記した課題を解決し、自然にある素材のみで地表を覆って、雑草を生えにくくした雑草防除用の地表被覆物と地表被覆方法を提供することを目的とする。
前記課題を解決するため、請求項1に係る発明では、地表に竹チップを敷設してなる雑草防除用の地表被覆物を、生竹からなる竹チップと枯れた竹からなる竹チップで構成し、生竹からなる竹チップを地表に敷設した。
請求項2に係る発明では、地表に竹チップを敷設してなる雑草防除用の地表被覆方法を、地表に生竹からなる竹チップを敷設し、その上に枯れた竹からなる竹チップを敷設するようにした。
この出願に係る発明によれば、雑草防除用の地表被覆物を竹チップのみで構成したので、雑草防除用の地表被覆物を通気性と通水性が優れたものにすることができる。ここで、竹の構造は、管状の維管束と維管束を取り巻く蜂の巣状の維管束鞘細胞からなるため、竹を粉砕した小片(チップという。)は多孔体になり、通気性や通水性、吸水性、保水性などに優れる。
そのため、この出願に係る発明によれば、地表に敷設された竹チップが、竹チップの通気性と通水性の良さから、空気の層のようになる。そのため、この出願に係る発明によれば、雑草防除用の地表被覆物の上に雑草の種子が落ちても、地表被覆物が乾燥しているために、雑草の種子が発芽しにくい。また、この出願に係る発明によれば、地表に敷設された竹チップが空気の層のようになるので、雑草の種子が発芽しても、根が地表にたどり着くまでに干からびて枯れしまうなどして、うまく地中に根を張れない。そこで、この出願に係る発明によれば、自然にある素材だけで雑草を生えにくくすることができる。
ここで、スギナやチガヤなどの地下茎で繁殖する雑草は、防除や駆除が非常に難しいところ、この出願に係る発明によれば、地表に敷設された竹チップが雑草の光合成を妨げるために、スギナやチガヤなどの発生を抑えることができる。また、この出願に係る発明によれば、地表に敷設された竹チップが雑草の光合成を妨げるために、スギナやチガヤが発生しても、もやしのように茎が細くなり、手取りで簡単に除草することもできる。
また、この出願に係る発明によれば、雑草防除用の地表被覆物を竹チップのみで構成したので、雑草防除用の地表被覆物を自然環境下で分解されるもので構成することができる。そのため、この出願に係る発明によれば、竹チップが分解されるときに発生する熱とガスによって、雑草の種子が地中に残っていても、雑草の種子が死滅してしまう。そこで、この出願に係る発明によれば、自然にある素材だけで雑草を生えにくくすることができる。
さらに、この出願に係る発明によれば、雑草防除用の地表被覆物を自然環境下で分解されるもので構成したので、分解した竹チップを堆肥として土づくりに役立てることができる。また、土地を緑地に戻す場合には、竹チップをすき込んで簡単に緑地に戻すこともできる。
加えて、この出願に係る発明によれば、雑草防除用の地表被覆物を竹チップのみで構成したので、雑草防除用の地表被覆物が自然にある素材と言うことができる。そして、この出願に係る発明によれば、自然にある素材のみで地表を覆うようにしたので、前記特許文献1に係る雑草防除工法や前記特許文献2に係る土木用被覆材のように、人工物で土を封じ込めることもなく、土壌を痛めることもない。また、この出願に係る発明によれば、竹チップの通気性と通水性の良さから、ウッドチップのように湿気がこもることやカビが発生することもない。さらに、この出願に係る発明によれば、竹チップが多孔体になり、吸水性や保水性にも優れることから、夏には気化熱による周辺空間の温度上昇の緩和や、冬には多孔体に含まれる空気が保温性を高めて土の中の温度低下を防ぎ、植栽に好ましい環境を作ることもできる。
このように、この出願に係る発明によれば、竹チップを雑草防除用の地表被覆物として利用するので、竹害で悩む地域で伐採した竹を、廃棄物から有用な資源として活用することができる。
請求項1に係る発明によれば、地表に竹チップを敷設してなる雑草防除用の地表被覆物を、生竹からなる竹チップを地表に敷設して構成したので、竹チップの分解、より正しくは竹チップが発酵しやすい状態になり、雑草を生えにくくする効果を高めることができる。ここで、竹には乳酸菌が存在することが知られているところ、請求項1に係る発明によれば、生竹からなる竹チップを枯れた竹からなる竹チップで被覆することで、生竹からなる竹チップが嫌気状態になり、生竹からなる竹チップに含まれている水分と乳酸菌が竹チップの発酵を促す仕組みである。
また、請求項1に係る発明によれば、雑草防除用の地表被覆物を生竹からなる竹チップを地表に敷設して構成したので、言い換えると、枯れた竹からなる竹チップを生竹からなる竹チップの上に敷設して構成したので、竹チップの飛散、より具体的には竹の葉や小枝の飛散を防ぐことができる。この効果を詳しく説明すると、竹は枯れると稈(かん)から葉や小枝が落ちるために、枯れた竹からなる竹チップには、飛散しやすい竹の葉や小枝がほとんど含まれない。そこで、請求項1に係る発明によれば、枯れた竹からなる竹チップを生竹からなる竹チップの上に敷くことで、枯れた竹からなる竹チップが生竹からなる竹チップを押さえ込んで、生竹からなる竹チップに含まれる竹の葉や小枝の飛散を防ぐものである。
さらに、請求項1に係る発明によれば、雑草防除用の地表被覆物を枯れた竹からなる竹チップを生竹からなる竹チップの上に敷設して構成したので、竹の色あせを目立たなくすることができる。この効果を詳しく説明すると、竹は直射日光にさらされると黄色く変色するところ、請求項1に係る発明によれば、すでに色あせている枯れた竹からなる竹チップを青々とした生竹からなる竹チップの上に敷くことで、生竹からなる竹チップの色あせを覆い隠すものである。
請求項2に係る発明によれば、地表に竹チップを敷設してなる雑草防除用の地表被覆方法を、地表に生竹からなる竹チップを敷設し、その上に枯れた竹からなる竹チップを敷設するようにしたので、より分かりやすくは、女性や高齢者でも持ち運べるほど軽い竹チップを敷設するだけで施工できるようにしたので、女性や高齢者であっても簡単に施工することができる。そこで、請求項2に係る発明によれば、竹害で悩む中山間地域の方々が、簡単に雑草防除用の地表被覆方法を実施することができる。
実施形態に係る雑草防除用の地表被覆物の概念図である。 実施形態に係る雑草防除用の地表被覆方法の説明図である。 実施形態に係る雑草防除用の地表被覆物の効果を示す説明図のうち、(a)は施工直後の説明図であり、(b)は施工6か月後の説明図である。
まず、この発明の創作の基礎となる事項について簡単に説明する。出願人は、昭和52年(1977年)創業以来40年にわたり、静岡県浜松市で造園業を営んでいる。そして、出願人は、先代が京都で庭師の修行を始め、南禅寺や清水寺で修行を積んだこともあり、地元浜松に戻って以来、修行の成果を遺憾なく発揮できる個人邸を中心に造園業を営んでいる。
ここで、造園業界では、バブル経済期(昭和61年~平成3年)に公共工事の需要が増し、公共事業が受注の中心となった。しかし、先代は、一貫して個人邸を中心に造園業を営みながら、お客様や社会のニーズへのきめ細やかな対応を心掛けてきた。この発明は、まさにお客様や社会のニーズへのきめ細やかな対応を心掛けるという、先代の教えを背景に創作されたものである。
発明者は、出願人の二代目である。発明者は、先代の教えに従って、お客様や社会のニーズにきめ細やかに対応することを心掛けるとともに、庭師として自然と向き合う中で、自然はコントロールできるものだとのおごりを捨てて、自然のものを自然のままに生かすことを考えるようになった。そして、発明者は、放置竹林が社会問題になっている中で、竹冠の漢字が多いように、竹は人との関わりが深い自然素材であることから、竹をこれからも現代に合わせて使っていきたいと考えていた。
発明者が自然のものを自然のままに生かすことを考えるようになっていた頃、発明者は、お客様から雑草対策の新たなアイデアを求められた。お客様の雑草対策に対する要望は、不自然で見た目の良くない防除シートや、周りの植栽を枯らすおそれのある除草剤といった既存の雑草対策でなく、見た目が美しく、土壌を痛めないものという難題であった。
その難題に対して、発明者は、すぐにウッドチップを敷くことを思い付いたところ、ウッドチップは水分を含みやすいことから湿気がこもってしまい、カビが生えやすく、虫も発生しやすいという欠点があることから、ウッドチップではお客様の要望を完全には満たせないと考えた。
それでも発明者は、防除シートや除草剤に代わる雑草対策としては、ウッドチップしかないと考えていたところ、竹林は雑木林よりも雑草が生えにくいこと、特に野積みした竹が朽ちて竹くずが地表を覆っている場所には雑草がほとんど生えていないことに気づいた。
そして、発明者は、竹林の環境、具体的には、野積みした竹が朽ちて竹くずが地表を覆う状態を再現できれば、自然のものを自然のままに生かしながら雑草防除ができることを見いだし、この発明を創作するに至ったものである。
次に、この発明の実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。図1は、実施形態に係る雑草防除用の地表被覆物の概念図である。図1では、雑草防除用の地表被覆物1を交通島Iに敷設した場合で、雑草防除用の地表被覆物1の構成を説明する。
図1に示すように、雑草防除用の地表被覆物1は、生竹からなる竹チップ2と枯れた竹からなる竹チップ3で構成されている。そして、実施形態に係る雑草防除用の地表被覆物1は、生竹からなる竹チップ2を地表Sに敷設するように構成されている。
生竹からなる竹チップ2は、生竹を粉砕した小片であり、稈(かん)のほかに葉や小枝の小片も含まれている。
枯れた竹からなる竹チップ3は、枯れた竹を粉砕した小片である。ここで、竹は枯れると稈(かん)から葉や小枝が落ちるために、枯れた竹からなる竹チップ3には、竹の葉や小枝がほとんど含まれていない。
そして、実施形態に係る雑草防除用の地表被覆物1では、生竹からなる竹チップ2が地表Sに敷設され、生竹からなる竹チップ2の上に枯れた竹からなる竹チップ3が敷設されている。
図1は、雑草防除用の地表被覆物1を交通島Iに敷設した場合を示すところ、実施形態に係る雑草防除用の地表被覆物1では、枯れた竹からなる竹チップ3が生竹からなる竹チップ2の上に敷かれているため、枯れた竹からなる竹チップ3が生竹からなる竹チップ2を押さえ込んで、生竹からなる竹チップ2に含まれる竹の葉や小枝が飛散しにくい。そこで、実施形態に係る雑草防除用の地表被覆物1では、交通島Iなどの風通しの良い場所に施工しても、竹チップ2に含まれる竹の葉や小枝が飛散して周辺を汚すことも少ない。
また、実施形態に係る雑草防除用の地表被覆物1では、枯れた竹からなる竹チップ3が生竹からなる竹チップ2の上に敷かれているため、言い換えると、すでに色あせている枯れた竹からなる竹チップ3を青々とした生竹からなる竹チップ2に覆いかぶせているため、生竹からなる竹チップ2の色あせを覆い隠し、竹の色あせが目立たない。
さらに、実施形態に係る雑草防除用の地表被覆物1では、枯れた竹からなる竹チップ3が生竹からなる竹チップ2の上に敷かれているため、生竹からなる竹チップ2が枯れた竹からなる竹チップ3で被覆されて嫌気状態になり、生竹からなる竹チップ2に含まれている水分と乳酸菌が竹チップの発酵を促し、竹チップが分解されるときに発生する熱とガスによって、雑草の種子を死滅させる。
加えて、実施形態に係る雑草防除用の地表被覆物1では、生竹からなる竹チップ2と枯れた竹からなる竹チップ3で構成されているため、竹チップの通気性と通水性の良さから、地表被覆物1が空気の層のようになる。そのため、実施形態に係る雑草防除用の地表被覆物1では、地表被覆物1の上に雑草の種子が落ちても、地表被覆物1が乾燥しているために、雑草の種子が発芽しにくい。
図2は、実施形態に係る雑草防除用の地表被覆方法の説明図である。図2に示すように、実施形態に係る雑草防除用の地表被覆物1では、主な工程として、(a)表土の除去、(b)生竹からなる竹チップ2の敷設、(c)枯れた竹からなる竹チップ3の敷設を行う。
図2の(a)に示すように、表土の除去は、敷設する雑草防除用の地表被覆物1の厚みに相当する厚さの表土を削り取る工程であり、例えば雑草防除用の地表被覆物1を10cmほどの厚さで敷設する場合には表土を12~13cmほどの厚みで除去する。表土の除去は、交通島I(図1参照)ように縁石の内側に雑草防除用の地表被覆物1を敷設する場合に、敷設した雑草防除用の地表被覆物1が縁石よりも高くならないように行うもので、植栽空間など雑草防除用の地表被覆物1を盛ってもかまわない場所では、必ずしも必要な工程ではない。なお、表土を除去すると、表土に含まれる雑草の種子や地下茎も取り除かれるため、雑草がより生えにくくなる。
図2の(b)に示すように、生竹からなる竹チップ2の敷設は、生竹からなる竹チップ2を地表に敷く工程であり、例えば雑草防除用の地表被覆物1を10cmほどの厚さで敷設する場合には、生竹からなる竹チップ2を8cmほどの厚みで敷く。生竹からなる竹チップ2の敷設では、敷き詰めた生竹からなる竹チップ2をレーキで突いたり、ローラーで転圧したりすることが望ましい。
図2の(c)に示すように、枯れた竹からなる竹チップ3の敷設は、枯れた竹からなる竹チップ3を生竹からなる竹チップ2の上に敷く工程であり、例えば雑草防除用の地表被覆物1を10cmの厚さで敷設する場合には、枯れた竹からなる竹チップ3を2cmほどの厚みで敷く。枯れた竹からなる竹チップ3の敷設は、雑草防除用の地表被覆物1を締め固めるために、敷き詰めた雑草防除用の地表被覆物1をローラーで転圧することが望ましい。
図示しないものの、実施形態に係る雑草防除用の地表被覆方法では、枯れた竹からなる竹チップ3の敷設後に、敷き詰めた雑草防除用の地表被覆物1の表層にある、標準的な竹チップ2,3よりも小さくて軽い竹の屑(くず)を表層から下層に落とすために、敷き詰めた雑草防除用の地表被覆物1に水をまく。このように、実施形態に係る雑草防除用の地表被覆方法では、敷き詰めた雑草防除用の地表被覆物1に水をまくことで、小さくて軽い竹の屑(くず)が飛散しにくくなる。
図3は、実施形態に係る雑草防除用の地表被覆物1の効果を示す説明図のうち、(a)は施工直後の説明図であり、(b)は施工6か月後の説明図である。図3では、雑草防除用の地表被覆物1の効果を比較するために、雑草を抜き取った区画を対照区Cとした。
図3の(b)に示すように、除草して6か月もたつと、雑草を抜き取っただけの区画は雑草が生い茂っているところ、雑草防除用の地表被覆物1を敷設した区画では、ほとんど雑草が生えていない。
そして、ほとんど雑草が生えない理由として、実施形態に係る雑草防除用の地表被覆物1では、敷設された竹チップ2,3(図1,2参照)が、竹チップ2,3の通気性と通水性の良さから、空気の層のようになるためと考えられる。そのため、雑草防除用の地表被覆物1の上に雑草の種子が落ちても、雑草防除用の地表被覆物1が乾燥しているために、雑草の種子が発芽しにくくなる。また、雑草防除用の地表被覆物1の上に落ちた雑草の種子が発芽しても、根が地表にたどり着くまでに干からびて枯れしまうなどして、うまく地中に根を張れなくなる。
以上、この発明の実施形態について説明したが、この発明は前記実施形態には限定されない。実施形態に係る雑草防除用の地表被覆物1では、雑草防除用の地表被覆物1を10cmほどの厚さで敷設する場合を説明したが、雑草防除用の地表被覆物1の厚みは5cm以上あれば構わない。なお、発明者の試行錯誤から、雑草防除用の地表被覆物1が5cm未満になると、雑草防除用の地表被覆物1の上に落ちた雑草の種子が生えてしまうことが分かった。
また、実施形態に係る雑草防除用の地表被覆物1では、雑草防除用の地表被覆物1を10cmほどの厚さで敷設する場合に、生竹からなる竹チップ2を8cmほどの厚みで敷き、枯れた竹からなる竹チップ3を2cmほどの厚みで敷くと説明したが、生竹からなる竹チップ2を地表に敷く、言い換えると、枯れた竹からなる竹チップ3を生竹からなる竹チップ2の上に敷くようにすれば、その厚みには実施形態には限定されない。しかしながら、発明者の知見によると、放置竹林では枯れた竹の面積が放置竹林の面積の2割ほどを占めるため、生竹からなる竹チップ2と枯れた竹からなる竹チップ3の割合は、おのずとほぼ8対2の割合になる。
1 雑草防除用の地表被覆物
2 生竹からなる竹チップ
3 枯れた竹からなる竹チップ
S 地表

Claims (2)

  1. 地表に竹チップを敷設してなる雑草防除用の地表被覆物において、
    前記竹チップが、生竹からなる竹チップと枯れた竹からなる竹チップとからなり、
    前記生竹からなる竹チップが、地表に敷設され、
    前記枯れた竹からなる竹チップが、生竹からなる竹チップの上に敷設されることを特徴とする雑草防除用の地表被覆物。
  2. 地表に竹チップを敷設してなる雑草防除用の地表被覆方法において、
    地表に生竹からなる竹チップを敷設し、その上に枯れた竹からなる竹チップを敷設することを特徴とする雑草防除用の地表被覆方法。
JP2017224099A 2017-11-21 2017-11-21 雑草防除用の地表被覆物および地表被覆方法 Active JP7082787B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017224099A JP7082787B2 (ja) 2017-11-21 2017-11-21 雑草防除用の地表被覆物および地表被覆方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017224099A JP7082787B2 (ja) 2017-11-21 2017-11-21 雑草防除用の地表被覆物および地表被覆方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019092424A JP2019092424A (ja) 2019-06-20
JP7082787B2 true JP7082787B2 (ja) 2022-06-09

Family

ID=66970007

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017224099A Active JP7082787B2 (ja) 2017-11-21 2017-11-21 雑草防除用の地表被覆物および地表被覆方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7082787B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101514121B1 (ko) 2010-07-02 2015-04-21 야자키 소교 가부시키가이샤 스위치 장치

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001261502A (ja) 2000-03-15 2001-09-26 Nobuaki Takashi 墓土の構造
JP2003333939A (ja) 2002-05-16 2003-11-25 Niwaman:Kk 植物性発生材のリサイクル方法
US20040035048A1 (en) 2002-08-21 2004-02-26 Dooley James H. Engineered wood-based mulch product
JP2004290014A (ja) 2003-03-25 2004-10-21 Uin:Kk 雑草抑制工法
JP2004332521A (ja) 2003-06-24 2004-11-25 Taisei Giken Kogyo Kk 土木用組成物および舗装材ならびに緑化材
JP2012130315A (ja) 2010-12-23 2012-07-12 Yasunobu Furuya 雑草の発芽防止工法

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62185902A (ja) * 1986-02-12 1987-08-14 古川 定石 緩衝性保温保水材
KR100850200B1 (ko) * 2005-08-30 2008-08-04 주식회사 뉴택코팅 가로수 주변의 잡초 억제방법 및 구조

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001261502A (ja) 2000-03-15 2001-09-26 Nobuaki Takashi 墓土の構造
JP2003333939A (ja) 2002-05-16 2003-11-25 Niwaman:Kk 植物性発生材のリサイクル方法
US20040035048A1 (en) 2002-08-21 2004-02-26 Dooley James H. Engineered wood-based mulch product
JP2004290014A (ja) 2003-03-25 2004-10-21 Uin:Kk 雑草抑制工法
JP2004332521A (ja) 2003-06-24 2004-11-25 Taisei Giken Kogyo Kk 土木用組成物および舗装材ならびに緑化材
JP2012130315A (ja) 2010-12-23 2012-07-12 Yasunobu Furuya 雑草の発芽防止工法

Non-Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
竹チップのマルチングがダイズ品種(丹波黒大豆)の栽培と雑草の防除に及ぼす影響,人と自然,27,2016年,103-108
竹粉および竹粉堆肥被覆による雑草抑制効果,愛媛大学農学部農場報告,2016年,38

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101514121B1 (ko) 2010-07-02 2015-04-21 야자키 소교 가부시키가이샤 스위치 장치

Also Published As

Publication number Publication date
JP2019092424A (ja) 2019-06-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Shaxson et al. Optimizing soil moisture for plant production: The significance of soil porosity
Ferrini et al. Sustainable management techniques for trees in the urban areas
Karuku Soil and water conservation measures and challenges in Kenya; A review
US10577802B2 (en) Roof-greening grass carpet, cultivation method thereof, and method for one-step establishment of turf using the same
Krautzer et al. Restoration of alpine ecosystems
Paraskevopoulou et al. The growth of Arthrocnemum macrostachyum and Halimione portulacoides in an extensive green roof system under two watering regimes
JP7082787B2 (ja) 雑草防除用の地表被覆物および地表被覆方法
Morajkar et al. Ferns: a thriving group of urban dwellers
Kraus et al. Rain gardening in the south: ecologically designed gardens for drought, deluge, and everything in between
CN108112424A (zh) 一种冷季型草坪的铺设管理方法
JP2003221813A (ja) 雑草抑制構造
Appleby-Jones Evaluating the effects of kelp (Ascophyllum nodosum), mushroom compost, and slow release fertilizer amendments on the growth, health, survival, and drought tolerance of plants growing on extensive green roofs
JP5808098B2 (ja) 植生制御緑化工法
Singh Landscape gardening for ecological and aesthetic gains
Hadden Hellstrip Gardening: Create a Paradise Between the Sidewalk and the Curb
Brown et al. Rain Gardens in Coastal Georgia
Georgiou Xeriscape guidelines adapted to residential gardens in Cyprus
Rose The Regenerative Garden: 80 Practical Projects for Creating a Self-sustaining Garden Ecosystem
McDavid Utilizing sedum seeds as an installation method for green roofs through seed enhancement techniques
Nelson A Comparative Study of Three Growing Media and Four Plant Groups Under Extensive Green Roof Conditions in San Luis Obispo, CA
Garrett Plants of the Metroplex: Newly Revised Edition
Breckle et al. Part E: ZB II: Zonobiome of Savannahs, Deciduous Forests and Grasslands of the Tropical Summer Rainfall Area
Butts Green Roof Vegetable Production in Three Different Growth Media
Oguntunde et al. World Journal of Engineering Research and Technology WJERT
Jones Creation of a Native Shrub Buffer and Enhancement of a Wetland in the Union Bay Natural Area Group 5 Project Team

Legal Events

Date Code Title Description
A80 Written request to apply exceptions to lack of novelty of invention

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A80

Effective date: 20171205

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20201112

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20211006

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20211102

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20211219

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220412

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220523

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7082787

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150