以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。なお、図面において、同一または類似の部分には同一の参照番号を付して、重複する説明を省く場合がある。
[電話対応支援システム100の概要]
図1は、電話対応支援システム100のシステム構成の一例を概略的に示す。本実施形態においては、顧客20が、電話機102を利用して、コールセンタ110に電話をかける場合を例として、電話対応支援システム100の詳細が説明される。本実施形態において、コールセンタ110では、コールセンタ110の構内で勤務する1又は複数の(1以上のと称される場合がある)構内オペレータ32と、コールセンタ110の構外で勤務する1以上の構外オペレータ34と、構内オペレータ32及び構外オペレータ34を管理したり指導したりする1以上のスーパーバイザー36とが、1以上の顧客20からの電話での問い合わせに対応している。
本実施形態において、電話対応支援システム100は、構内管理システム120と、1以上の構内電話機132と、1以上の構外電話機134と、連携管理システム140とを備える。本実施形態において、構内管理システム120及び1以上の構内電話機132は、コールセンタ110の構内に配される。一方、1以上の構外電話機134は、コールセンタ110の構外に配される。
本実施形態において、構内管理システム120と、1以上の構内電話機132のそれぞれとは、コールセンタ110の内線電話網122を介して接続される。また、構内管理システム120と、1以上の構外電話機134のそれぞれとは、公衆電話網12を介して接続される。
本実施形態において、構内管理システム120と、1以上の構外電話機134とは、通信ネットワーク14を介して、互いに情報を送受することができる。また、構内管理システム120と、連携管理システム140とは、通信ネットワーク14を介して、互いに情報を送受することができる。
従来、コールセンタのオペレータは、当該コールセンタの構内で勤務することが一般的であった。そのため、コールセンタの電話対応支援システムは、顧客の電話機と、コールセンタの内線電話機との間の通話を録音する機能を有していることが多い。近年、オペレータの勤務形態の多様化が進み、オペレータが、各オペレータの自宅、宿泊施設の各部屋などコールセンタの構外で勤務することも増えてきた。
しかしながら、上述されたとおり、従来のコールセンタの電話対応支援システムでは、オペレータが主にコールセンターの構内で勤務することを前提としてシステムが構築されている。そのため、従来のコールセンタの電話対応支援システムでは、当該システムが、顧客からコールセンタへの電話を、公衆電話網などの外部回線網を経由して、コールセンタの構外で勤務するオペレータが利用する電話機に転送した場合、当該システムが、顧客及びオペレータの間の通話を録音することができないという課題が生じる。
上記の課題を解決するために、構内交換機(PBXと称される場合がある)に、構内交換機を経由する通話を録音する機能、又は、構内交換機を経由する通話パケットのコピーを出力する機能を追加することが考えられる。しかしながら、既存の構内交換機に上記の機能を追加したり、既存の構内交換機を上記の機能を有する交換機に交換したりするには、高額な費用が発生する。
そこで、本実施形態においては、構内管理システム120及び連携管理システム140が連携することにより、構内管理システム120が、構外電話機134又は連携管理システム140が録音した録音データを取得する。具体的には、構内管理システム120が、公衆電話網12を介して電話機102からの呼を構外電話機134に転送した場合に、連携管理システム140が、電話機102からの呼を識別するために用いられる通話IDを発行する。また、電話機102及び構外電話機134の間の通話の少なくとも一部は、構外電話機134及び連携管理システム140の少なくとも一方により録音される。上記の通話の録音データは、電話機102からの呼の通話IDと対応付けて、構外電話機134及び連携管理システム140の少なくとも一方に格納される。
また、連携管理システム140は、電話機102からの呼に対応する通話IDを発行すると、通信ネットワーク14を介して当該通話IDを構内管理システム120に送信する。構内管理システム120が、構外電話機134又は連携管理システム140に対して、通話IDと対応付けられた録音データの送信を要求すると、構外電話機134又は連携管理システム140は、通信ネットワーク14を介して、上記の録音データを構内管理システム120に送信する。一実施形態において、録音データは、通話中に、ほぼリアルタイムで構内管理システム120に送信される。他の実施形態において、録音データは、通話が終了した後、構内管理システム120に送信される。
これにより、構内管理システム120は、電話機102及び構外電話機134の間の通話の録音データを取得することができる。また、本実施形態によれば、非常に簡単な仕組みにより通話録音が実現される。そのため、構内交換機を改造したり交換したりする場合と比較して、電話機102及び構外電話機134の間の通話を録音するための機能が、非常に安価に実現され得る。
[電話対応支援システム100に関連する各部の概要]
本実施形態において、公衆電話網12は、固定電話、又は、携帯電話若しくはスマートフォンに対して、音声通話サービスを提供する。公衆電話網12は、回線交換方式の音声通話サービスを提供してもよい。公衆電話網12は、例えば、アナログ回線、デジタル回線、及び、これらの組み合わせにより実現される。
本実施形態において、通信ネットワーク14は、有線通信の伝送路であってもよく、無線通信の伝送路であってもよく、無線通信の伝送路及び有線通信の伝送路の組み合わせであってもよい。通信ネットワーク14は、無線パケット通信網、インターネット、P2Pネットワーク、専用回線、VPN、電力線通信回線などを含んでもよい。
通信ネットワーク14は、(i)携帯電話回線網などの移動体通信網を含んでもよく、(ii)無線MAN(例えば、WiMAX(登録商標)である。)、無線LAN(例えば、WiFi(登録商標)である。)、Bluetooth(登録商標)、Zigbee(登録商標)、NFC(Near Field Communication)などの無線通信網を含んでもよい。無線LAN、Bluetooth(登録商標)、Zigbee(登録商標)、及び、NFCは、近距離無線通信の一例であってもよい。
本実施形態において、電話機102は、公衆電話網12を介して、コールセンタ110に電話をかけることができる機器であればよく、その詳細は限定されない。電話機102は、固定電話であってもよく、携帯電話若しくはスマートフォンであってもよい。
本実施形態において、構内管理システム120は、1以上の構内電話機132のそれぞれと、1以上の電話機102のそれぞれとの間の呼接続を制御する。また、構内管理システム120は、1以上の構外電話機134のそれぞれと、1以上の電話機102のそれぞれとの間の呼接続を制御する。これにより、顧客20が、電話機102を利用してコールセンタ110に電話をかけると、電話機102は、1以上の構内電話機132及び1以上の構外電話機134の1つと接続される。電話機102と、構内電話機132又は構外電話機134との間の通話が継続している間、構内管理システム120は、上記の通話を制御してよい。構内管理システム120の詳細は後述される。
本実施形態において、構内電話機132は、コールセンタ110の構内に配された内線電話機である。構内電話機132は、構内管理システム120を介して発着信することのできる機器であればよく、その詳細は限定されない。構内電話機132は、固定電話であってもよく、携帯電話若しくはスマートフォンであってもよい。構内電話機132は、VoIP(Voice over Internet Protocol)内線通話機能を有するIP電話又はスマートフォンであってもよい。
本実施形態において、構外電話機134は、コールセンタ110の外部に配された電話機であり、構内管理システム120を介して、発着信を行う。例えば、構内管理システム120から、公衆電話網12を介して、電話機102からの呼が構外電話機134に転送される。また、構外電話機134は、構内管理システム120を制御して、構内管理システム120に電話機102への発呼処理を実行させる。
また、本実施形態において、構外電話機134は、通信ネットワーク14を介して、連携管理システム140との間で情報を送受する。構外電話機134は、通信ネットワーク14を介して、構内管理システム120との間で情報を送受してもよい。構外電話機134は、通話録音機能を有してもよい。構外電話機134は、VoIP(Voice over Internet Protocol)通話機能を有してよい。
構外電話機134は、公衆電話網12を介して構内管理システム120に接続したり、通信ネットワーク14を介して構内管理システム120及び連携管理システム140の少なくとも一方と情報を送受したりすることのできる機器であればよく、その詳細は限定されない。構外電話機134としては、音声通話機能を有するパーソナルコンピュータ、音声通話機能を有する携帯端末などが例示される。携帯端末としては、携帯電話、スマートフォン、PDA、タブレット、ノートブック・コンピュータ又はラップトップ・コンピュータ、ウエアラブル・コンピュータなどが例示される。
本実施形態において、連携管理システム140は、構内管理システム120が、公衆電話網12を介して電話機102からの呼を構外電話機134に転送した場合に、電話機102からの呼を識別するために用いられる通話IDを発行する。連携管理システム140は、通話録音機能を有してもよい。連携管理システム140の詳細は後述される。
[電話対応支援システム100の各部の具体的な構成]
電話対応支援システム100の各部は、ハードウエアにより実現されてもよく、ソフトウエアにより実現されてもよく、ハードウエア及びソフトウエアにより実現されてもよい。電話対応支援システム100の各部は、その少なくとも一部が、単一のサーバによって実現されてもよく、複数のサーバによって実現されてもよい。電話対応支援システム100の各部は、その少なくとも一部が、仮想マシン上又はクラウドシステム上で実現されてもよい。電話対応支援システム100の各部は、その少なくとも一部が、パーソナルコンピュータ又は携帯端末によって実現されてもよい。携帯端末としては、携帯電話、スマートフォン、PDA、タブレット、ノートブック・コンピュータ又はラップトップ・コンピュータ、ウエアラブル・コンピュータなどを例示することができる。電話対応支援システム100の各部は、ブロックチェーンなどの分散型台帳技術又は分散型ネットワークを利用して、情報を格納してもよい。
電話対応支援システム100を構成する構成要素の少なくとも一部がソフトウエアにより実現される場合、当該ソフトウエアにより実現される構成要素は、一般的な構成の情報処理装置において、当該構成要素に関する動作を規定したソフトウエア又はプログラムを起動することにより実現されてよい。上記の一般的な構成の情報処理装置は、(i)CPU、GPUなどのプロセッサ、ROM、RAM、通信インタフェースなどを有するデータ処理装置と、(ii)キーボード、ポインティングデバイス、タッチパネル、カメラ、音声入力装置、ジェスチャ入力装置、各種センサ、GPS受信機などの入力装置と、(iii)表示装置、音声出力装置、振動装置などの出力装置と、(iv)メモリ、HDD、SSDなどの記憶装置(外部記憶装置を含む。)とを備えてよい。
上記の一般的な構成の情報処理装置において、上記のデータ処理装置又は記憶装置は、上記のソフトウエア又はプログラムを記憶してよい。上記のソフトウエア又はプログラムは、プロセッサによって実行されることにより、上記の情報処理装置に、当該ソフトウエア又はプログラムによって規定された動作を実行させる。上記のソフトウエア又はプログラムは、非一時的なコンピュータ可読記録媒体に格納されていてもよい。上記のソフトウエア又はプログラムは、コンピュータを、電話対応支援システム100又はその一部として機能させるためのプログラムであってよい。上記のソフトウエア又はプログラムは、コンピュータに、電話対応支援システム100又はその一部における情報処理方法を実行させるためのプログラムであってよい。
上記の情報処理方法は、例えば、複数の内線電話機を収容する構内交換機が、発信元電話機からの呼を、第1オペレータが利用する外部電話機に、外部回線網を経由して転送したことを検出する転送検出段階を有する。上記の情報処理方法は、例えば、転送検出段階において転送が検出されたことに応じて、発信元電話機及び外部電話機の間の呼接続を識別するための第1呼識別情報を発行する第1発行段階を有する。上記の情報処理方法は、例えば、連携管理システム140のコンピュータにより実行される。
構内オペレータ32は、第2オペレータの一例であってよい。構外オペレータ34は、第1オペレータの一例であってよい。電話対応支援システム100は、情報処理システムの一例であってよい。公衆電話網12は、外部回線網の一例であってよい。電話機102は、発信元電話機の一例であってよい。構内管理システム120は、管理装置の一例であってよい。構内電話機132は、内線電話機の一例であってよい。構外電話機134は、外部電話機の一例であってよい。構外電話機134は、電話機の一例であってよい。電話機102からの呼の通話IDは、第1呼識別情報の一例であってよい。
図2は、構内管理システム120の内部構成の一例を概略的に示す。本実施形態において、構内管理システム120は、例えば、ネットワークスイッチ220と、PBX232と、CTI234と、顧客関係管理部236と、情報端末238とを備える。構内管理システム120は、例えば、通信部242と、通話録音部244と、通話情報管理部246と、格納部248とを備える。
本実施形態において、ネットワークスイッチ220は、構内管理システム120の各部の間における情報の伝達に利用される。ネットワークスイッチ220は、構内管理システム120の各部のネットワーク接続を実行する。
本実施形態において、PBX232は、コールセンタ110に配された構内交換機であり、コールセンタ110の構内に配された複数の構内電話機132を収容する。PBX232は、インターネットプロトコル構内交換機(IP-PBXと称される場合がある。)であってもよい。
例えば、PBX232は、顧客20の電話機102からの呼を受け付ける。PBX232が電話機102からの呼を受け付けると、PBX232は、例えば、(i)公衆電話網12と内線電話網122との間のプロトコル変換、(ii)回線交換、(iii)発着信の呼制御などを実行する。構内電話機132は、例えば、電話機102及び構内電話機132の間の呼接続、電話機102及び構外電話機134の間の呼接続、構内電話機132相互間の呼接続、並びに、構内電話機132及び構外電話機134の間の呼接続の少なくとも1つを制御する。
PBX232は、PBX232を介して行われる通話に関する各種の情報(通話情報と称される場合がある。)を、通話情報管理部246に出力してよい。通話情報としては、呼の識別情報、呼の種別を示す情報、発信元の識別情報、着信先の識別情報、通話が開始された時刻を示す情報、通話が終了された時刻を示す情報などが例示される。呼の種別としては、発信呼、着信呼、転送呼、非転送呼、外線呼、内線呼などが例示される、PBX232の詳細は後述される。
本実施形態において、CTI234は、コンピューターと電話機、PBX、FAX、モデムなどの電話系装置を統合するためのコンピュータ電話統合システムである。構内オペレータ32及び構外オペレータ34は、CTI234を利用することで、情報端末238を利用して、電話の発着信や通話を実行することができる。
一実施形態において、CTI234は、格納部248に格納された顧客情報を検索して、オペレーターと通話中の顧客20の顧客情報を抽出する。CTI234は、当該オペレータが利用している情報端末238の画面に、当該顧客情報を表示させる。他の実施形態において、CTI234は、録音された通話内容を解析して、トラブルを未然に防止したり、通話内容をテキスト化したりすることができる。CTI234の詳細は後述される。
本実施形態において、顧客関係管理部236は、1以上の顧客20のそれぞれに関する各種の情報(顧客情報と称される場合がある。)を管理する。例えば、顧客関係管理部236は、1以上の顧客20のそれぞれの個人情報を管理する。顧客関係管理部236は、1以上の顧客20のそれぞれからの問い合わせの履歴を管理する。顧客関係管理部236は、上記の問い合わせに対する応答の履歴を管理してもよい。顧客関係管理部236は、1以上の顧客20のそれぞれとの取引の履歴を管理してもよい。顧客関係管理部236は、1以上の顧客20のそれぞれを識別するための顧客IDと、各顧客の顧客情報とを対応付けて、格納部248に格納してよい。
本実施形態において、情報端末238は、構内オペレータ32、構外オペレータ34及びスーパーバイザー36のそれぞれと、構内管理システム120との間の入出力インタフェースとして機能する。情報端末238は、構内オペレータ32、構外オペレータ34又はスーパーバイザー36から構内管理システム120への指示又は情報の入力を受け付ける。情報端末238は、構内オペレータ32、構外オペレータ34又はスーパーバイザー36に対して、構内管理システム120からの指示又は情報を提示する。
情報端末238としては、パーソナルコンピュータ、携帯端末などが例示される。携帯端末としては、携帯電話、スマートフォン、PDA、タブレット、ノートブック・コンピュータ又はラップトップ・コンピュータ、ウエアラブル・コンピュータなどが例示される。
情報端末238は、例えば、通信装置、入力装置、出力装置、自己位置推定装置、視線検出装置などを備える。入力装置としては、キーボード、ポインティングデバイス、音声入力装置(例えば、マイクである)、画像入力装置(例えば、カメラである)、音声認識装置、画像認識装置などが例示される。画像入力装置は、静止画像を撮像してもよく、動画像を撮像してもよい。画像入力装置は、画像及び音を記録してよい。出力装置としては、ディスプレイ、プロジェクタ、スピーカ、超音波出力装置、振動出力装置、プリンタなどが例示される。
本実施形態において、通信部242は、通信ネットワーク14を介して、構外電話機134及び連携管理システム140の少なくとも一方との間で情報を送受する。通信部242は、1以上の通信プロトコルに対応してよい。
本実施形態において、通話録音部244は、電話機102及び構内電話機132の間の通話の少なくとも一部を録音する。例えば、通話録音部244は、PBX232が内線電話網122に出力した、特定の構内電話機132宛ての通話パケットを取得することで、電話機102と、当該特定の構内電話機132との間の通話の少なくとも一部を録音する。一方、PBX232が、電話機102及び構外電話機134の間の通話の通話パケットを内線電話網122又はネットワークスイッチ220に出力する機能を有しない場合、通話録音部244は、電話機102及び構外電話機134の間の通話を録音することができない。
本実施形態において、通話情報管理部246は、PBX232を介して行われる通話に関する各種の情報を管理する。例えば、通話情報管理部246は、PBX232が出力した通話情報を、格納部248に格納する。通話情報管理部246は、通話録音部244が録音した通話の録音データを、当該通話の呼識別情報と対応付けて格納部248に格納してもよい。また、例えば、通話情報管理部246は、連携管理システム140が出力した通話情報を、格納部248に格納する。通話情報管理部246は、構外電話機134及び連携管理システム140の少なくとも一方が録音した通話の録音データを、当該通話の呼識別情報と対応付けて格納部248に格納してもよい。通話情報管理部246の詳細は後述される。
本実施形態において、格納部248は、各種の情報を格納する。格納部248に格納される情報の詳細は後述される。
PBX232は、構内交換機の一例であってよい。通話情報管理部246は、管理装置の一例であってよい。
図3は、PBX232の内部構成の一例を概略的に示す。本実施形態において、PBX232は、呼制御部312と、外線通信制御部314と、内線通信制御部316と、CTI連携部322と、転送先決定部324と、転送ポリシー格納部326とを備える。
本実施形態において、呼制御部312は、PBX232の全体の動作を制御する。呼制御部312は、呼接続を制御するための各種の呼処理を実行する。
本実施形態において、呼制御部312は、上述された通話情報を生成し、通話情報管理部246に出力する。例えば、呼制御部312は、PBX232を経由する複数の呼のそれぞれを識別するための通話IDを発行する。PBX232を経由する呼は、電話機102及び構内電話機132の間の通話に対応する呼であってもよく、電話機102及び構外電話機134の間の通話に対応する呼であってもよい。
呼制御部312は、(i)呼制御部312が発行した通話IDと、(ii)複数の呼のそれぞれに対応する通話の通話開始時刻又は録音開始時刻、及び、当該通話の通話終了時刻又は録音終了時刻の少なくとも一方を示す情報(通話時期特定情報と称される場合がある。)と、(iii)複数の呼のそれぞれを発呼した電話機を識別するための情報(発呼電話機識別情報と称される場合がある)、及び、複数の呼のそれぞれを着呼した電話機を識別するための情報(着呼電話機識別情報と称される場合がある。)の少なくとも一方とを対応付けて、上記の通話情報を生成する。発呼電話機識別情報としては、電話番号、IPアドレスなどが例示される。着呼電話機識別情報としては、電話番号、IPアドレスなどが例示される。また、呼制御部312は、上記の通話情報を通話情報管理部246に出力する。
本実施形態において、外線通信制御部314は、呼制御部312からの指示に基づいて、構内管理システム120における外線通信を制御する。本実施形態において、内線通信制御部316は、呼制御部312からの指示に基づいて、構内管理システム120における内線通信を制御する。
本実施形態において、CTI連携部322は、CTI234との間で情報を送受する。例えば、CTI連携部322は、CTI234から、CTI234が実行した自動応答処理に対する顧客20からの回答を示す情報を取得する。
一実施形態において、CTI234は、顧客20の電話機102から、顧客20が、(i)構外電話機134を利用する構外オペレータ34による応答、及び、(ii)構内電話機132を利用する構内オペレータ32による応答の何れを希望するかを示す情報(ユーザ指示と称される場合がある。)を取得する。CTI連携部322は、CTI234から上記のユーザ指示を取得し、当該ユーザ指示の内容を示す情報を転送先決定部324に出力する。
他の実施形態において、CTI234は、顧客20の電話機102から、顧客20の問い合わせの内容を示す情報を取得する。CTI連携部322は、顧客20の問い合わせの内容を示す情報をCTI234から取得し、当該情報を転送先決定部324に出力する。
本実施形態において、転送先決定部324は、顧客20の電話機102から受信した呼を、構内電話機132及び構外電話機134の何れと接続するかを決定する。これにより、電話機102からの呼の転送先が決定される。
転送先決定部324は、CTI234が実行した自動応答処理に対する顧客20からの回答を示す情報に基づいて、顧客20の電話機102から受信した呼を、構内電話機132及び構外電話機134の何れと接続するかを決定してよい。例えば、転送先決定部324は、CTI234が実行した自動応答処理に対する顧客20からの回答を示す情報と、転送ポリシー格納部326に格納されている転送ポリシーとに基づいて、顧客20の電話機102から受信した呼を、構内電話機132及び構外電話機134の何れと接続するかを決定する。
転送ポリシーとしては、(i)構内オペレータ32又は構外オペレータ34の稼働状況に応じて転送先を決定するというポリシー、(ii)スーパーバイザー36の稼働状況に応じて転送先を決定するというポリシー、(iii)ユーザ指示により示された転送先に転送するというポリシー、(iv)顧客20の問い合わせの内容に応じて予め定められた転送先に転送するというポリシーなどが例示される。複数の転送ポリシーが存在する場合、複数の転送ポリシーの間の優先順位が予め定められていてもよい。
呼制御部312は、第2発行部及び第2通話情報出力部の一例であってよい。CTI連携部322は、ユーザ指示取得部の一例であってよい。転送先決定部324は、転送制御部の一例であってよい。呼制御部312が発行する通話IDは、第2呼識別情報の一例であってよい。呼制御部312が生成する通話情報は、第2通話情報の一例であってよい。
図4は、CTI234の内部構成の一例を概略的に示す。本実施形態において、CTI234は、CTI制御部410と、自動応答部420と、通話解析部430とを備える。本実施形態において、通話解析部430は、テキストデータ生成部432と、イベント検出部434とを有する。
本実施形態において、CTI制御部410は、CTI234の全体の動作を制御する。例えば、CTI制御部410は、(i)構内オペレータ32、構外オペレータ34及びスーパーバイザー36のそれぞれが利用する構内電話機132又は構外電話機134と、(ii)構内オペレータ32、構外オペレータ34及びスーパーバイザー36のそれぞれが利用する情報端末238とを関連付ける。また、CTI制御部410は、構内オペレータ32、構外オペレータ34又はスーパーバイザー36が特定の顧客20と通話しているときに、顧客関係管理部236を検索して、当該特定の顧客20に関する情報を抽出する。また、CTI制御部410は、当該特定の顧客に関する情報を、当該特定の顧客20と通話している構内オペレータ32、構外オペレータ34又はスーパーバイザー36が利用する情報端末238に送信する。
自動応答部420は、顧客20の電話機102からの着信時に、CTI制御部410からの指示に基づいて、音声による自動応答処理を実行する。例えば、自動応答部420は、顧客20の電話機102の転送先を決定するための質問に関する音声を再生する。上記の質問は、顧客20が、(i)構外電話機134を利用する構外オペレータ34による応答、及び、(ii)構内電話機132を利用する構内オペレータ32による応答の何れを希望するかに関する質問であってよい。上記の質問は、顧客20の問い合わせの内容に関する質問であってもよい。
また、自動応答部420は、顧客20の電話機102から、上記の自動応答に対する顧客20の回答を示す情報を取得する。例えば、自動応答部420は、顧客20の電話機102から、顧客20が、(i)構外オペレータ34による応答、及び、(ii)構内オペレータ32による応答の何れを希望するかを示すユーザ指示を取得する。自動応答部420は、顧客20からの回答を示す情報を、CTI連携部322に送信してよい。
本実施形態において、通話解析部430は、通話の内容を解析する。例えば、通話解析部430は、(i)顧客20と、(ii)構内オペレータ32、構外オペレータ34又はスーパーバイザー36との間の通話の内容を解析する。例えば、テキストデータ生成部432は、上記の通話の内容をテキスト化し、テキストデータを生成する。例えば、イベント検出部434は、上記の通話の内容を解析して、予め定められたイベントの発生を検出する。予め定められたイベントとしては、(i)顧客20の精神状態が予め定められた状態に移行したこと、(ii)構内オペレータ32又は構外オペレータ34の精神状態が予め定められた状態に移行したこと、(iii)通話の中で、予め定められたキーワード又はキーフレーズが使用されたことなどが例示される。
自動応答部420は、ユーザ指示取得部の一例であってよい。
図5は、通話情報管理部246の内部構成の一例を概略的に示す。また、図5を用いて、通話情報管理部246における情報処理の一例が説明される。本実施形態において、通話情報管理部246は、構内通話管理部512と、構外通話管理部514とを備える。
本実施形態において、構内通話管理部512は、呼制御部312から、電話機102及び構内電話機132の間の通話に関する通話情報(構内通話情報と称される場合がある)を取得する。構内通話情報は、例えば、(i)各通話又は各呼に対して呼制御部312が発行した通話IDと、(ii)通話開始時刻又は録音開始時刻、及び、通話終了時刻又は録音終了時刻の少なくとも一方を示す情報と、(iii)着呼電話機識別情報及び発呼電話機識別情報の少なくとも一方とを含む。
また、本実施形態において、構内通話管理部512は、通話録音部244から、電話機102及び構内電話機132の間の通話の少なくとも一部が録音された録音データを取得する。構内通話管理部512は、(i)通話中に、録音データを、順次、取得してもよく、(ii)通話終了後に、録音データを、一括又は分割して取得してもよい。
構内通話管理部512は、呼制御部312からの構内通話情報と、通話録音部244からの録音データとを対応付けて、格納部248に格納する。構内通話管理部512は、(i)通話中に、録音データを、順次、格納部248に格納してもよく、(ii)通話終了後に、録音データを、一括又は分割して、格納部248に格納してもよい。
一実施形態において、構内通話管理部512は、上記の録音データを格納部248に格納する。また、構内通話管理部512は、上記の構内通話情報と、上記の録音データのURIとが対応付けられた録音情報を生成し、当該録音情報を格納部248に格納する。
他の実施形態において、構内通話管理部512は、上記の録音データのヘッダ又はファイル名に通話IDを記録し、当該録音データを格納部248に格納する。また、構内通話管理部512は、上記の構内通話情報を格納部248に格納する。
本実施形態において、構外通話管理部514は、連携管理システム140から、電話機102及び構外電話機134の間の通話に関する通話情報(構外通話情報と称される場合がある)を取得する。構外通話情報は、例えば、(i)各通話又は各呼に対して連携管理システム140が発行した通話IDと、(ii)通話開始時刻又は録音開始時刻、及び、通話終了時刻又は録音開始時刻の少なくとも一方を示す情報と、(iii)着呼電話機識別情報及び発呼電話機識別情報の少なくとも一方とを含む。
この場合、顧客20の電話機102からの呼は、PBX232により、公衆電話網12を介して構外電話機134に転送されている。そこで、構外通話管理部514は、呼制御部312から、電話機102及び構外電話機134の間の通話に関する通話情報(転送通話情報と称される場合がある)を取得してもよい。転送通話情報は、例えば、(i)各通話又は各呼に対して呼制御部312が発行した通話IDと、(ii)通話開始時刻又は録音開始時刻、及び、通話終了時刻又は録音開始時刻の少なくとも一方を示す情報と、(iii)着呼電話機識別情報、発呼電話機識別情報、及び、転送先の電話機を識別するための情報(転送先識別情報と称される場合がある)の少なくとも1つとを含む。
構外通話管理部514は、例えば、構外通話情報及び転送通話情報のそれぞれに含まれる(a)通話開始時刻又は録音開始時刻、及び、通話終了時刻又は録音開始時刻の少なくとも一方を示す情報、並びに、(b)着呼電話機識別情報及び発呼電話機識別情報の少なくとも一方を比較することで、同一の呼又は通話に対応する構外通話情報及び転送通話情報を特定することができる。
また、本実施形態において、構外通話管理部514は、連携管理システム140から、電話機102及び構外電話機134の間の通話の少なくとも一部が録音された録音データを取得する。構外通話管理部514は、(i)通話中に、録音データを、順次、取得してもよく、(ii)通話終了後に、録音データを、一括又は分割して取得してもよい。
構外通話管理部514は、連携管理システム140からの構外通話情報及び録音データを対応付けて、格納部248に格納する。構外通話管理部514は、(i)通話中に、録音データを、順次、格納部248に格納してもよく、(ii)通話終了後に、録音データを、一括又は分割して、格納部248に格納してもよい。
一実施形態において、構外通話管理部514は、上記の録音データを格納部248に格納する。また、構外通話管理部514は、上記の構外通話情報と、上記の録音データのURIとが対応付けられた録音情報を生成し、当該録音情報を格納部248に格納する。
他の実施形態において、構外通話管理部514は、上記の録音データのヘッダ又はファイル名に通話IDを記録し、当該録音データを格納部248に格納する。また、構外通話管理部514は、上記の構外通話情報を格納部248に格納する。
音声ファイルは、録音データの一例であってよい。
なお、本実施形態においては、構外通話管理部514が、連携管理システム140から、構外通話情報及び録音データを取得する場合を例として、構外通話管理部514の詳細が説明された。しかしながら、構外通話管理部514は本実施形態に限定されない。他の実施形態において、構外通話管理部514は、構外電話機134から、構外通話情報及び録音データの少なくとも一方を取得してもよい。
図6は、格納部248に格納される情報の一例を概略的に示す。本実施形態において、格納部248は、電話機情報格納部610と、顧客情報格納部620と、通話情報格納部630と、録音情報格納部650とを備える。
本実施形態において、電話機情報格納部610は、1以上の構内電話機132及び1以上の構外電話機134のそれぞれに関する各種の情報を格納する。例えば、電話機情報格納部610は、各電話機の電話番号612と、各電話機の種別614と、各電話のIPアドレス616と、各電話機を利用するオペレータを識別するためのオペレータID618とを対応付けて格納する。電話機の種別としては、構内電話機、構外電話機、特定の種類の問い合わせに対応可能なオペレータが利用する電話機、特定の種類の問い合わせに対応不能なオペレータが利用する電話機などが例示される。
本実施形態において、顧客情報格納部620は、1以上の顧客20のそれぞれに関する各種の情報を格納する。例えば、顧客情報格納部620は、各顧客の顧客ID622と、各顧客の電話番号624と、各顧客の個人情報626と、各顧客の履歴情報628とを対応付けて格納する。個人情報としては、住所、氏名、年齢などが例示される。履歴情報としては、各顧客からの問い合わせの履歴を示す情報、各顧客からの問い合わせに対するオペレータの応答の履歴を示す情報、各顧客との取引の履歴を示す情報などが例示される。
本実施形態において、通話情報格納部630は、1以上の通話又は呼のそれぞれに関する各種の情報を格納する。例えば、通話情報格納部630は、各通話又は各呼に対して発行された通話ID632と、各通話又は各呼の種別634と、各通話又は各呼の発呼者の電話番号636と、各通話又は各呼の着呼者情報638と、通話開始時刻642と、通話終了時刻644とを対応付けて格納する。通話又は呼の種別634としては、発信呼、着信呼、転送呼、非転送呼、外線呼、内線呼などが例示される。
他の実施形態において、通話情報格納部630は、発呼者の電話番号の代わりに、電話番号以外の識別情報を格納してもよい。着呼者情報638としては、着呼者の電話番号、IPアドレスなどが例示される。他の実施形態において、通話情報格納部630は、通話開始時刻642の代わりに、又は、通話開始時刻642とともに、当該通話の録音開始時刻を格納してよい。通話情報格納部630は、通話終了時刻644の代わりに、又は、通話終了時刻644とともに、当該通話の録音終了時刻を格納してよい。
本実施形態において、録音情報格納部650は、1以上の録音データのそれぞれに関する各種の情報を格納する。例えば、録音情報格納部650は、各録音データを識別するための録音ID652と、各録音データに録音されている通話の通話ID654と、当該通話の発呼者の電話番号656と、当該通話の着呼者情報658と、当該通話の通話開始時刻662と、当該通話の通話終了時刻664と、各録音データのURI666とを対応づけて格納する。
他の実施形態において、録音情報格納部650は、通話開始時刻662の代わりに、又は、通話開始時刻662とともに、当該通話の録音開始時刻を格納してよい。録音情報格納部650は、通話終了時刻664の代わりに、又は、通話終了時刻664とともに、当該通話の録音終了時刻を格納してよい。
[構外電話機134及び連携管理システム140の内部構成]
図7は、構外電話機134及び連携管理システム140の内部構成の一例を概略的に示す。また、図7を用いて、構外電話機134及び連携管理システム140の間の情報処理の一例が説明される。
本実施形態において、構外電話機134は、着信部722と、通話ID取得部724と、通話録音部726と、格納部728とを備える。本実施形態において、連携管理システム140は、着信信号受信部742と、通話ID発行部744と、通話情報生成部746と、格納部748とを備える。
[構外電話機134の各部の概要]
本実施形態において、着信部722は、構内管理システム120のPBX232から、公衆電話網12を経由して転送された呼を取得する(着信すると称される場合がある)。例えば、着信部722は、顧客20が電話機102を利用してコールセンタ110に対して発信した呼を取得する。着信部722がPBX232から転送された呼を取得すると、着信部722は、連携管理システム140に対して、上記の呼の着呼を示す着信信号を送信する。より具体的には、着信部722は、上記の着信信号を通話ID発行部744に送信する。
本実施形態において、通話ID取得部724は、連携管理システム140から、連携管理システム140が上記の呼に対して発行した通話IDを取得する。
本実施形態において、通話録音部726は、着信部722が上記の呼を取得したことに応じて、電話機102及び構外電話機134の間の通話の録音を開始する。また、当該通話が録音された録音データを生成する。これにより、電話機102及び構外電話機134の間の通話の少なくとも一部が録音された録音データが生成される。
本実施形態において、格納部728は、通話録音部726が生成した録音データを、通話ID取得部724が取得した通話IDと対応づけて格納する。格納部728は、(i)通話中に、録音データを、順次、格納してもよく、(ii)通話終了後に、録音データを、一括又は分割して格納してもよい。
一実施形態において、格納部728は、(i)上記の録音データと、(ii)通話ID取得部724が取得した通話ID及び上記の録音データのURIとが対応付けられた情報とを格納する。他の実施形態において、格納部728は、そのヘッダ又はファイル名に上記の通話IDが記録された録音データを格納する。
本実施形態において、格納部728は、上記の録音データを連携管理システム140に送信する。格納部728は、(i)任意のタイミングにおいて、上記の録音データを連携管理システム140に送信してもよく、(ii)連携管理システム140からの要求に応じて、上記の録音データを連携管理システム140に送信してもよい。
[連携管理システム140の各部の概要]
本実施形態において、着信信号受信部742は、着信部722から着信信号を受信する。着信信号受信部742が着信信号を受信すると、着信信号受信部742は、PBX232が電話機102からの呼を構外電話機134に公衆電話網12を経由して転送したことを検出する。
本実施形態において、通話ID発行部744は、例えば、着信信号受信部742が着信信号を受信したことに応じて、電話機102及び構外電話機134の間の呼接続(単に通話と称される場合がある。)を識別するための通話IDを発行する。通話ID発行部744は、着信信号受信部742が着信信号を受信したことに応じて発行された通話IDを、構外電話機134に送信する。通話ID発行部744は、上記の着信信号に対する応答として、上記の通話IDを送信してもよい。
本実施形態において、通話情報生成部746は、通話ID発行部744が発行した通話IDを用いて、上記の電話機102及び構外電話機134の間の通話に関する通話情報を生成する。例えば、通話情報生成部746は(i)通話ID発行部744が発行した通話IDと、(ii)電話機102及び構外電話機134の間の通話の通話開始時刻又は録音開始時刻、並びに、当該通話の通話終了時刻又は録音終了時刻の少なくとも一方を示す通話時期特定情報と、(iii)電話機102を識別するための発信元電話機識別情報、及び、構外電話機134を識別するための外部電話機識別情報の少なくとも一方と、が対応付けられた通話情報を生成する。
通話情報生成部746は、単一の通話に対して、複数の異なるタイミングで通話情報を生成してもよい。例えば、通話情報生成部746は、通話ID発行部744が通話IDを発行したタイミングにおいて、通話IDと、通話開始時刻又は録音開始時刻と、発信元電話機識別情報と、外部電話機識別情報とを含む通話情報を生成する。また、通話情報生成部746は、通話が終了したタイミングにおいて、通話IDと、通話開始時刻又は録音開始時刻と、通話終了時刻又は録音終了時刻と、発信元電話機識別情報と、外部電話機識別情報とを含む通話情報を生成する。
本実施形態において、通話情報生成部746は、生成された通話情報を通話情報管理部246に出力する。上記の通話情報は、図5に関連して説明された構外通話情報の一例であってよい。
本実施形態において、格納部748は、構外電話機134から、電話機102及び構外電話機134の間の通話の少なくとも一部が録音された録音データを取得する。格納部748は、(i)通話中に、録音データを、順次、取得してもよく、(ii)通話終了後に、録音データを、一括又は分割して取得してもよい。
本実施形態において、格納部748は、連携管理システム140から取得された録音データを、通話ID発行部744が発行した通話IDと対応づけて格納する。一実施形態において、格納部748は、(i)上記の録音データと、(ii)通話ID発行部744が発行した通話ID及び上記の録音データのURIとが対応付けられた情報とを格納する。他の実施形態において、格納部748は、そのヘッダ又はファイル名に上記の通話IDが記録された録音データを格納する。
本実施形態において、格納部748は、通話情報管理部246からの要求に応じて、格納部748に格納されている録音データを、通話情報管理部246に出力する。格納部748は、(i)通話中に、録音データを、順次、出力してもよく、(ii)通話終了後に、録音データを、一括又は分割して出力してもよい。
[構外電話機134及び連携管理システム140の間の情報処理]
次に、図7を用いて、構外電話機134及び連携管理システム140の間の情報処理の一例が説明される。本実施形態によれば、まず、PBX232が、顧客20の電話機102が発信した呼を、公衆電話網12を経由して構外電話機134に転送する。そして、着信部722が、PBX232から転送された呼を着信する。
着信部722がPBX232から転送された呼を着信すると、着信部722は、連携管理システム140の着信信号受信部742に着信信号を送信する。また、通話録音部726が、電話機102及び構外電話機134の間の通話の録音を開始する。
着信信号受信部742が着信信号を受信すると、通話ID発行部744が、PBX232から転送された呼を識別するための通話IDを発行する。通話ID発行部744が通話IDを発行すると、通話ID発行部744は、当該通話IDを構外電話機134の通話ID取得部724に送信する。
その後、電話機102及び構外電話機134の間の通話が終了すると、通話録音部726が、上記の通話の録音を終了する。通話録音部726は、上記の通話が録音された録音データを、当該通話の通話IDと対応付けて格納部728に格納する。
また、通話録音部726は、上記の通話が終了したことを示す終了信号を、通話情報生成部746に送信する。通話情報生成部746が終了信号を取得すると、通話情報生成部746は、電話機102及び構外電話機134の間の通話に関する通話情報を生成する。通話情報生成部746は、上記の通話情報を通話情報管理部246に送信する。上記の通話情報は、図5に関連して説明された構外通話情報であってよい。
さらに、格納部728は、上記の通話の録音データを、連携管理システム140に送信する。連携管理システム140は、構外電話機134から取得した録音データを、当該録音データに録音された通話の通話IDと対応付けて格納部748に格納する。
その後、通話情報管理部246が、連携管理システム140に対して、特定の通話IDで識別される通話の録音データを要求する要求信号を送信する。連携管理システム140が要求信号を受信すると、格納部748は、当該要求信号により示される通話IDと対応付けられた録音データを、通話情報管理部246に送信する。
図5に関連して説明されたとおり、通話情報管理部246は、連携管理システム140から取得した録音データ及び構外通話情報とを、格納部248に格納する。以上のとおり、本実施形態によれば、非常に簡単な仕組みにより、構内管理システム120が、電話機102及び構外電話機134の間の通話の少なくとも一部が録音された録音データを取得し、当該録音データを管理することができる。
着信部722は、呼取得部及び送信部の一例であってよい。通話ID取得部724は、識別情報取得部の一例であってよい。通話録音部726は、録音部の一例であってよい。格納部728は、第3格納部の一例であってよい。着信信号受信部742は、転送検出部の一例であってよい。通話ID発行部744は、第1発行部及び識別情報出力部の一例であってよい。通話情報生成部746は、第1通話情報出力部の一例であってよい。格納部748は、第1格納部の一例であってよい。
連携管理システム140が発行する通話IDは、第1呼識別情報の一例であってよい。通話ID発行部744が発行する通話IDは、第1呼識別情報の一例であってよい。着信信号を受信したことは、転送を検出したことの一例であってよい。通話情報生成部746が生成する通話情報は、第1通話情報の一例であってよい。
図8は、連携管理システム140の内部構成の他の例を概略的に示す。図7に関連した実施形態によれば、通話が終了した後、当該通話の録音データが、通話情報管理部246に一括して送信される場合を例として、構外電話機134及び連携管理システム140における情報処理の概要が説明された。図8を用いて、通話中に、当該通話の録音データが、順次、通話情報管理部246に送信される場合を例として、構外電話機134及び連携管理システム140における情報処理の概要が説明される。
本実施形態によれば、まず、PBX232が、顧客20の電話機102が発信した呼を、公衆電話網12を経由して構外電話機134に転送する。そして、着信部722が、PBX232から転送された呼を着信する。
着信部722がPBX232から転送された呼を着信すると、着信部722は、連携管理システム140の着信信号受信部742に着信信号を送信する。また、通話録音部726が、電話機102及び構外電話機134の間の通話の録音を開始する。
着信信号受信部742が着信信号を受信すると、通話ID発行部744が、PBX232から転送された呼を識別するための通話IDを発行する。通話ID発行部744が通話IDを発行すると、通話ID発行部744は、当該通話IDを構外電話機134の通話ID取得部724に送信する。
また、通話ID発行部744が通話IDを発行すると、通話情報生成部746が、電話機102及び構外電話機134の間の通話に関する通話情報を生成する。通話情報生成部746は、上記の通話情報を通話情報管理部246に送信する。上記の通話情報は、図5に関連して説明された構外通話情報であってよい。
さらに、通話ID取得部724が通話IDを取得すると、格納部728は、上記の通話の録音データを、当該通話の通話IDと対応付けて連携管理システム140に送信する。この場合、格納部728は、録音データが一時的に記憶されるバッファであってもよい。また、格納部748は、上記の通話の録音データを、当該通話の通話IDと対応付けて通話情報管理部246に送信する。これにより、通話中に、当該通話の録音データが、順次、通話情報管理部246に送信される。
その後、電話機102及び構外電話機134の間の通話が終了すると、通話録音部726が、上記の通話の録音を終了する。また、通話録音部726は、上記の通話が終了したことを示す終了信号を、通話情報生成部746に送信する。通話情報生成部746が終了信号を取得すると、通話情報生成部746は、電話機102及び構外電話機134の間の通話に関する通話情報を生成する。通話情報生成部746は、上記の通話情報を通話情報管理部246に送信する。上記の通話情報は、図5に関連して説明された構外通話情報であってよい。
図9は、連携管理システム940の内部構成の一例を概略的に示す。また、図9を用いて、構外電話機134及び連携管理システム940の間の情報処理の一例が説明される。
図1~図8に関連して説明された実施形態によれば、構外電話機134が、電話機102及び構外電話機134の間の通話を録音する場合を例として、電話対応支援システム100の詳細が説明された。図9を用いて、電話対応支援システム100が連携管理システム140の代わりに連携管理システム940を備え、連携管理システム940が電話機102及び構外電話機134の間の通話を録音する場合を例として、電話対応支援システム100の他の実施形態が説明される。
[連携管理システム940の間の各部の概要]
本実施形態において、連携管理システム940は、中継管理部942と、通話ID発行部944と、通話録音部726と、通話情報生成部746と、格納部748とを備える。本実施形態において、通話ID発行部944は、図7及び図8に関連して説明された通話ID発行部744と同様の構成を有する。本実施形態において、通話録音部726、通話情報生成部746、及び、格納部748は、図7及び図8に関連して説明された通話録音部726、通話情報生成部746、及び、格納部748と同様の構成を有する。
本実施形態において、中継管理部942は、PBX232及び構外電話機134の間で通話を中継する。これにより、PBX232が電話機102からの呼を中継管理部942に転送した場合、中継管理部942は、電話機102及び構外電話機134の間で通話を中継することができる。
より具体的には、中継管理部942には、1以上の構外電話機134のそれぞれに対応する複数の中継用の電話番号が割り当てられている。例えば、PBX232は、1以上の構外電話機134のそれぞれの電話番号と、1以上の構外電話機134のそれぞれに割り当てられた中継用の電話番号とが対応付けられたテーブルを記憶している。そして、PBX232が電話機102からの呼を特定の構外電話機134に転送する場合、PBX232は、上記のテーブルを参照して、電話機102からの呼を、当該特定の構外電話機134に割り当てられた中継用の電話番号に転送する。
中継管理部942は、PBX232から特定の中継用の電話番号に転送された電話機102からの呼を、当該特定の中継用の電話番号に対応する構外電話機134に転送する。そして、電話機102及び構外電話機134が接続されると、中継管理部942は、電話機102及び構外電話機134の間で通話を中継する。これにより、電話機102-公衆電話網12-PBX232-公衆電話網12-連携管理システム940-構外電話機134のルートが確立される。
本実施形態によれば、中継管理部942が、PBX232から特定の中継用の電話番号に転送された電話機102からの呼を、当該特定の中継用の電話番号に対応する構外電話機134に転送する。これにより、中継管理部942は、PBX232が電話機102からの呼を構外電話機134に公衆電話網12を経由して転送したことを検出することができる。
本実施形態において、通話ID発行部944は、例えば、中継管理部942が、PBX232から転送された電話機102からの呼を構外電話機134に転送したことに応じて、電話機102及び構外電話機134の間の呼接続(単に通話と称される場合がある。)を識別するための通話IDを発行する。
通話ID発行部944は、通話IDを構外電話機134に送信しない点で、通話ID発行部744と相違する。上記の相違点以外の特徴につき、通話ID発行部944は通話ID発行部744と同様の構成を有してよい。なお、他の実施形態において、通話ID発行部944は、通話IDを構外電話機134に送信してもよい。
本実施形態において、通話録音部726は、電話機102及び構外電話機134の間の通話の少なくとも一部を録音する。中継管理部942を通過する通信パケットを取得することで、上記の通話の少なくとも一部を録音してよい。通話録音部726は、電話機102及び構外電話機134の間の通話の少なくとも一部が録音された録音データを、通話ID発行部944が発行した通話IDと対応付けて格納部748に格納してよい。
本実施形態において、通話情報生成部746は、通話ID発行部944が発行した通話IDを用いて、上記の電話機102及び構外電話機134の間の通話に関する通話情報を生成する。例えば、通話情報生成部746は(i)通話ID発行部944が発行した通話IDと、(ii)電話機102及び構外電話機134の間の通話の通話開始時刻又は録音開始時刻、並びに、当該通話の通話終了時刻又は録音終了時刻の少なくとも一方を示す通話時期特定情報と、(iii)電話機102を識別するための発信元電話機識別情報、及び、構外電話機134を識別するための外部電話機識別情報の少なくとも一方と、が対応付けられた通話情報を生成する。
本実施形態において、通話情報生成部746は、生成された通話情報を通話情報管理部246に出力する。上記の通話情報は、図5に関連して説明された構外通話情報の一例であってよい。
本実施形態において、格納部748は、通話録音部726が生成した録音データを、通話ID発行部944が発行した通話IDと対応付けて格納する。また、格納部748は、通話情報管理部246からの要求に応じて、格納部748に格納されている録音データを、通話情報管理部246に出力する。格納部748は、(i)通話中に、録音データを、順次、出力してもよく、(ii)通話終了後に、録音データを、一括又は分割して出力してもよい。
[連携管理システム940における情報処理]
次に、図9を用いて、連携管理システム140における情報処理の一例が説明される。本実施形態によれば、まず、PBX232が、顧客20の電話機102が発信した呼を、公衆電話網12を経由して、特定の構外電話機134に割り当てられた転送用の電話番号に転送する。これにより、顧客20の電話機102が発信した呼が、連携管理システム940に転送される。
中継管理部942は、顧客20の電話機102が発信した呼が、特定の構外電話機134に割り当てられた転送用の電話番号に転送されたことに応じて、顧客20の電話機102が発信した呼を、当該特定の構外電話機134の電話番号に転送する。また、中継管理部942が、顧客20の電話機102が発信した呼を特定の構外電話機134の電話番号に転送すると、中継管理部942は、電話機102及び構外電話機134の間で通話が開始されることを示す開始信号を通話ID発行部944に送信する。
通話ID発行部944が開始信号を受信すると、通話ID発行部944は、電話機102及び構外電話機134の間で通話を識別するための通信IDを発行する。また、通話ID発行部944は、発行された通信IDを、中継管理部942、通話録音部726及び通話情報生成部746に通知する。
通話ID発行部944が通信IDを発行すると、中継管理部942が、電話機102及び構外電話機134の間の通話の中継制御を開始する。この状態で、上記の特定の構外電話機134を利用する構外オペレータ34が着信操作を行うと、電話機102及び構外電話機134の間で通話が開始される。また、通話録音部726が、電話機102及び構外電話機134の間の通話の録音を開始する。
なお、通話録音部726が録音を開始するタイミングは本実施形態に限定されない。他の実施形態において、通話録音部726が、電話機102及び構外電話機134の間の通話の録音を開始した後、中継管理部942が、電話機102及び構外電話機134の間の通話の中継制御を開始してもよい。
その後、電話機102及び構外電話機134の間の通話が終了すると、中継管理部942が、上記の通話が終了したことを示す終了信号を、通話録音部726に出力する。通話録音部726が終了信号を受信すると、通話録音部726は、上記の通話の録音を終了する。また、通話録音部726は、上記の通話が録音された録音データを、当該通話の通話IDと対応付けて格納部748に格納する。
また、通話録音部726が終了信号を受信すると、通話録音部726は、録音が終了したことを示す終了信号を、通話情報生成部746に出力する。通話情報生成部746が終了信号を受信すると、通話情報生成部746は、電話機102及び構外電話機134の間の通話に関する通話情報を生成する。通話情報生成部746は、上記の通話情報を通話情報管理部246に送信する。上記の通話情報は、図5に関連して説明された構外通話情報であってよい。
その後、通話情報管理部246が、連携管理システム940に対して、特定の通話IDで識別される通話の録音データを要求する要求信号を送信する。連携管理システム940が要求信号を受信すると、格納部748は、当該要求信号により示される通話IDと対応付けられた録音データを、通話情報管理部246に送信する。
格納部748は、第2格納部の一例であってよい。中継管理部942は、転送検出部及び中継部の一例であってよい。通話ID発行部944は、第1発行部の一例であってよい。通話ID発行部944が発行した通話IDは、第1呼識別情報の一例であってよい。
図10は、電話機情報格納部610に格納されるデータテーブルのデータフォーマットの他の例を概略的に示す。図10に関連して説明されるデータテーブルは、図9に関連して説明された1以上の構外電話機134のそれぞれの電話番号と、1以上の構外電話機134のそれぞれに割り当てられた中継用の電話番号とが対応付けられたテーブルの一例であってよい。
本実施形態において、電話機情報格納部610は、1以上の構内電話機132及び1以上の構外電話機134のそれぞれに関する各種の情報を格納する。本実施形態において、1以上の構外電話機134のそれぞれに関する情報は、各電話機の電話番号612と、各電話機の種別614と、各電話のIPアドレス616と、各電話機を利用するオペレータを識別するためのオペレータID618と、各電話機に割り当てられた中継用電話番号1012とを含む。
図11は、連携管理システム940の内部構成の他の例を概略的に示す。図9に関連した実施形態によれば、通話が終了した後、当該通話の録音データが、通話情報管理部246に一括して送信される場合を例として、連携管理システム940における情報処理の概要が説明された。図11を用いて、通話中に、当該通話の録音データが、順次、通話情報管理部246に送信される場合を例として、連携管理システム940における情報処理の概要が説明される。
本実施形態によれば、まず、PBX232が、顧客20の電話機102が発信した呼を、公衆電話網12を経由して、特定の構外電話機134に割り当てられた転送用の電話番号に転送する。これにより、顧客20の電話機102が発信した呼が、連携管理システム940に転送される。
中継管理部942は、顧客20の電話機102が発信した呼が、特定の構外電話機134に割り当てられた転送用の電話番号に転送されたことに応じて、顧客20の電話機102が発信した呼を、当該特定の構外電話機134の電話番号に転送する。また、中継管理部942が、顧客20の電話機102が発信した呼を特定の構外電話機134の電話番号に転送すると、中継管理部942は、電話機102及び構外電話機134の間で通話が開始されることを示す開始信号を通話ID発行部944に送信する。
通話ID発行部944が開始信号を受信すると、通話ID発行部944は、電話機102及び構外電話機134の間で通話を識別するための通信IDを発行する。また、通話ID発行部944は、発行された通信IDを、中継管理部942、通話録音部726及び通話情報生成部746に通知する。
通話ID発行部944が通信IDを発行すると、通話情報生成部746は、電話機102及び構外電話機134の間の通話に関する通話情報を生成する。上記の通話情報は、例えば、通話ID発行部944が発行した通話IDと、通話開始時刻と、発信元電話機識別情報と、外部電話機識別情報とを含む。通話情報生成部746は、上記の通話情報を通話情報管理部246に送信する。上記の通話情報は、図5に関連して説明された構外通話情報であってよい。
通話情報生成部746が通話IDを含む通話情報を通話情報管理部246に送信すると、中継管理部942が、電話機102及び構外電話機134の間の通話の中継制御を開始する。この状態で、上記の特定の構外電話機134を利用する構外オペレータ34が着信操作を行うと、電話機102及び構外電話機134の間で通話が開始される。また、通話録音部726が、電話機102及び構外電話機134の間の通話の録音を開始する。
なお、通話録音部726が録音を開始するタイミングは本実施形態に限定されない。他の実施形態において、通話録音部726が、電話機102及び構外電話機134の間の通話の録音を開始した後、中継管理部942が、電話機102及び構外電話機134の間の通話の中継制御を開始してもよい。
通話録音部726が、電話機102及び構外電話機134の間の通話の録音を開始すると、通話録音部726は、上記の通話の録音データを、当該通話の通話IDと対応付けて格納部748に格納する。この場合、格納部748は、録音データが一時的に記憶されるバッファであってもよい。また、格納部748は、上記の録音データを通話情報管理部246に送信する。これにより、通話中に、当該通話の録音データが、順次、通話情報管理部246に送信される。
その後、電話機102及び構外電話機134の間の通話が終了すると、中継管理部942が、上記の通話が終了したことを示す終了信号を、通話録音部726に出力する。通話録音部726が終了信号を受信すると、通話録音部726は、上記の通話の録音を終了する。また、通話録音部726は、上記の通話が終了したことを示す終了信号を、通話情報生成部746に送信する。
通話情報生成部746が終了信号を取得すると、通話情報生成部746は、電話機102及び構外電話機134の間の通話に関する通話情報を生成する。上記の通話情報(通話終了情報と称される場合がある)は、例えば、通話ID発行部944が発行した通話IDと、通話終了時刻とを含む。通話情報生成部746は、上記の通話情報を通話情報管理部246に送信する。
図12は、本発明の複数の態様が全体的又は部分的に具現化されてよいコンピュータ3000の一例を示す。電話対応支援システム100の少なくとも一部は、コンピュータ3000により実現されてよい。例えば、農作業管理サーバ142の少なくとも一部が、コンピュータ3000により実現される。例えば、構内管理システム120の少なくとも一部が、コンピュータ3000により実現される。構外電話機134の少なくとも一部が、コンピュータ3000により実現されてもよい。連携管理システム140の少なくとも一部が、コンピュータ3000により実現されてもよい。
コンピュータ3000にインストールされたプログラムは、コンピュータ3000に、本発明の実施形態に係る装置に関連付けられるオペレーション又は当該装置の1又は複数の「部」として機能させ、又は当該オペレーション又は当該1又は複数の「部」を実行させることができ、及び/又はコンピュータ3000に、本発明の実施形態に係るプロセス又は当該プロセスの段階を実行させることができる。そのようなプログラムは、コンピュータ3000に、本明細書に記載のフローチャート及びブロック図のブロックのうちのいくつか又はすべてに関連付けられた特定のオペレーションを実行させるべく、CPU3012によって実行されてよい。
本実施形態によるコンピュータ3000は、CPU3012、RAM3014、GPU3016、及びディスプレイデバイス3018を含み、それらはホストコントローラ3010によって相互に接続されている。コンピュータ3000はまた、通信インタフェース3022、ハードディスクドライブ3024、DVD-ROMドライブ3026、及びICカードドライブのような入出力ユニットを含み、それらは入出力コントローラ3020を介してホストコントローラ3010に接続されている。コンピュータはまた、ROM3030及びキーボード3042のようなレガシの入出力ユニットを含み、それらは入出力チップ3040を介して入出力コントローラ3020に接続されている。
CPU3012は、ROM3030及びRAM3014内に格納されたプログラムに従い動作し、それにより各ユニットを制御する。GPU3016は、RAM3014内に提供されるフレームバッファ等又はそれ自体の中に、CPU3012によって生成されるイメージデータを取得し、イメージデータがディスプレイデバイス3018上に表示されるようにする。
通信インタフェース3022は、ネットワークを介して他の電子デバイスと通信する。ハードディスクドライブ3024は、コンピュータ3000内のCPU3012によって使用されるプログラム及びデータを格納する。DVD-ROMドライブ3026は、プログラム又はデータをDVD-ROM3001から読み取り、ハードディスクドライブ3024にRAM3014を介してプログラム又はデータを提供する。ICカードドライブは、プログラム及びデータをICカードから読み取り、及び/又はプログラム及びデータをICカードに書き込む。
ROM3030はその中に、アクティブ化時にコンピュータ3000によって実行されるブートプログラム等、及び/又はコンピュータ3000のハードウエアに依存するプログラムを格納する。入出力チップ3040はまた、様々な入出力ユニットをパラレルポート、シリアルポート、キーボードポート、マウスポート等を介して、入出力コントローラ3020に接続してよい。
プログラムが、DVD-ROM3001又はICカードのようなコンピュータ可読記憶媒体によって提供される。プログラムは、コンピュータ可読記憶媒体から読み取られ、コンピュータ可読記憶媒体の例でもあるハードディスクドライブ3024、RAM3014、又はROM3030にインストールされ、CPU3012によって実行される。これらのプログラム内に記述される情報処理は、コンピュータ3000に読み取られ、プログラムと、上記様々なタイプのハードウエアリソースとの間の連携をもたらす。装置又は方法が、コンピュータ3000の使用に従い情報のオペレーション又は処理を実現することによって構成されてよい。
例えば、通信がコンピュータ3000及び外部デバイス間で実行される場合、CPU3012は、RAM3014にロードされた通信プログラムを実行し、通信プログラムに記述された処理に基づいて、通信インタフェース3022に対し、通信処理を命令してよい。通信インタフェース3022は、CPU3012の制御の下、RAM3014、ハードディスクドライブ3024、DVD-ROM3001、又はICカードのような記録媒体内に提供される送信バッファ領域に格納された送信データを読み取り、読み取られた送信データをネットワークに送信し、又はネットワークから受信した受信データを記録媒体上に提供される受信バッファ領域等に書き込む。
また、CPU3012は、ハードディスクドライブ3024、DVD-ROMドライブ3026(DVD-ROM3001)、ICカード等のような外部記録媒体に格納されたファイル又はデータベースの全部又は必要な部分がRAM3014に読み取られるようにし、RAM3014上のデータに対し様々なタイプの処理を実行してよい。CPU3012は次に、処理されたデータを外部記録媒体にライトバックしてよい。
様々なタイプのプログラム、データ、テーブル、及びデータベースのような様々なタイプの情報が記録媒体に格納され、情報処理を受けてよい。CPU3012は、RAM3014から読み取られたデータに対し、本開示の随所に記載され、プログラムの命令シーケンスによって指定される様々なタイプのオペレーション、情報処理、条件判断、条件分岐、無条件分岐、情報の検索/置換等を含む、様々なタイプの処理を実行してよく、結果をRAM3014に対しライトバックする。また、CPU3012は、記録媒体内のファイル、データベース等における情報を検索してよい。例えば、各々が第2の属性の属性値に関連付けられた第1の属性の属性値を有する複数のエントリが記録媒体内に格納される場合、CPU3012は、当該複数のエントリの中から、第1の属性の属性値が指定されている条件に一致するエントリを検索し、当該エントリ内に格納された第2の属性の属性値を読み取り、それにより予め定められた条件を満たす第1の属性に関連付けられた第2の属性の属性値を取得してよい。
上で説明したプログラム又はソフトウエアモジュールは、コンピュータ3000上又はコンピュータ3000近傍のコンピュータ可読記憶媒体に格納されてよい。また、専用通信ネットワーク又はインターネットに接続されたサーバシステム内に提供されるハードディスク又はRAMのような記録媒体が、コンピュータ可読記憶媒体として使用可能であり、それにより、上記のプログラムを、ネットワークを介してコンピュータ3000に提供する。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。また、技術的に矛盾しない範囲において、特定の実施形態について説明した事項を、他の実施形態に適用することができる。その様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
特許請求の範囲、明細書、および図面中において示した装置、システム、プログラム、および方法における動作、手順、ステップ、および段階等の各処理の実行順序は、特段「より前に」、「先立って」等と明示しておらず、また、前の処理の出力を後の処理で用いるのでない限り、任意の順序で実現しうることに留意すべきである。特許請求の範囲、明細書、および図面中の動作フローに関して、便宜上「まず、」、「次に、」等を用いて説明したとしても、この順で実施することが必須であることを意味するものではない。