JP7081893B2 - 車両構造 - Google Patents

車両構造 Download PDF

Info

Publication number
JP7081893B2
JP7081893B2 JP2019219563A JP2019219563A JP7081893B2 JP 7081893 B2 JP7081893 B2 JP 7081893B2 JP 2019219563 A JP2019219563 A JP 2019219563A JP 2019219563 A JP2019219563 A JP 2019219563A JP 7081893 B2 JP7081893 B2 JP 7081893B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vehicle
upright wall
wall portion
dash panel
cowl
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2019219563A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2021088273A (ja
Inventor
知範 松村
喜孝 芦田
和広 藤本
公彦 坂野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daihatsu Motor Co Ltd
Original Assignee
Daihatsu Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daihatsu Motor Co Ltd filed Critical Daihatsu Motor Co Ltd
Priority to JP2019219563A priority Critical patent/JP7081893B2/ja
Publication of JP2021088273A publication Critical patent/JP2021088273A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7081893B2 publication Critical patent/JP7081893B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Body Structure For Vehicles (AREA)

Description

本発明は、自動車などの車両構造に関する。
車両構造の具体例として、特許文献1に記載の構造がある。
同文献に記載の車両構造は、エンジンルームとその車両後方側の車室とを区切るダッシュパネルを備えており、かつこのダッシュパネルの上下高さ方向に起立する起立壁部(縦壁部)の上部寄り領域は、部分的な湾曲壁部として形成されている。この湾曲壁部の上側には、フロントガラスを支持するカウルが接合される。
このような構成によれば、ダッシュパネルの湾曲壁部の存在により、カウルとダッシュパネルとが滑らかに接続され、屈曲部が形成されないようにすることができるため、ダッシュパネルに作用する力が屈曲部に集中しないようにし、剛性を高くすることが可能である。また、剛性を高めることによって、振動伝達性を低くして遮音性を向上させることが可能である。
しかしながら、前記従来技術においては、次に述べるように、未だ改善すべき余地があった。
すなわち、前記従来のダッシュパネルは、起立壁部の上部寄り領域が湾曲壁部とされているに過ぎず、起立壁部の他の領域の基本形状は、平板状である。このため、ダッシュパネル全体としては、その剛性が十分に高いとはいえず、エンジンルームから車室内側に騒音や振動が伝達し、こもり音が発生することを防止する上で、未だ改善すべき余地があった。また、車両の前突が発生した際には、エンジンルーム内のパワープラントやその他の装置・機器類がダッシュパネルに強く当接する場合があるが、前記従来のダッシュパネルは、そのようなことに対して十分な強度をもたせることも難しい。従来において、ダッシュパネルの剛性をさらに高めるには、ダッシュパネルの全体の厚みを大きくしたり、あるいは補強用のクロスメンバを設けるといった必要があるが、これでは車両重量が増加し、製造コストも高価となってしまう。
特開2006-96091号公報
本発明は、前記したような事情のもとで考え出されたものであり、重量の増加や製造コストの上昇などを抑制しながらも、ダッシュパネルによる騒音・振動の遮断性をよくし、また車両の前突時にダッシュパネルが大きく変形することも適切に防止または抑制することが可能な車両構造を提供することを、その課題としている。
上記の課題を解決するため、本発明では、次の技術的手段を講じている。
本発明により提供される車両構造は、パワープラントが内部に配されたエンジンルームとその車両後方側の車室とを区切るように上下高さ方向に起立する起立壁部を有するダッシュパネルを備えている、車両構造であって、前記起立壁部は、平面断面視において、車幅方向中央寄り部が車幅方向両端部よりも車両前方側に膨らみ、かつ側面断面視において、上下高さ方向中央寄り部が上下両端部よりも車両前方側に膨らむように、全体の基本形状前記エンジンルーム側に凸状の球面板状であり、前記起立壁部のうち、車両前方側に最も突出している先端部は、前記パワープラントの最後尾に対向してその車両後方側に位置しており、車両の前突が発生することにより前記パワープラントが後退して前記起立壁部に当接するときには、前記先端部に最も早く当接可能な構成とされていることを特徴としている。
このような構成によれば、次のような効果が得られる。
第1に、ダッシュパネルの起立壁部の全体の剛性が高められる。このため、前記従来技術よりも、エンジンルームから車室内側への振動(騒音を含む)の伝達性を低くし、車室内においてこもり音などを一層生じ難くすることが可能である。また、車両走行時におけるサスペンションからの突き上げなどに対しても強く、変形などを生じ難いものとすることができる。
第2に、ダッシュパネルの起立壁部が、エンジンルーム側に凸状であるため、車両の前突が発生し、エンジンルーム内の機器が起立壁部に突入した際に、この突入機器を起立壁部が効果的に受け止め、起立壁部が車室内側に変形することを適切に防止または抑制することが可能である。また、通常時において、車室の容積を大きくとる上で有利となる
本発明のその他の特徴および利点は、添付図面を参照して以下に行なう発明の実施の形態の説明から、より明らかになるであろう。
本発明に係る車両構造の一例を示す要部概略側面図である。 図1の要部概略平面断面図である。 (a)は、図1および図2に示す車両構造の要部概略斜視図であり、(b)は、(a)のIIIb-IIIb断面図である。 (a)は、図3の要部分解概略斜視図であり、(b)は、(a)のIVb-IVb断面図である。 (a)は、図1~図4に示されているダッシュパネルの平面図であり、(b)は、その正面図である。 車両構造の他の例を示す要部概略平面断面図である。
以下、本発明の好ましい実施の形態について、図面を参照して具体的に説明する。
図1および図2に示す車両構造Bは、ダッシュパネル1を備えている。このダッシュパネル1は、車両Aのエンジンルーム40と車室41とを区切るように上下高さ方向に起立する起立壁部10と、この起立壁部10の上部に一体的に繋がり、かつカウル2との接合が図られるカウル接合部11と、を有している。
図3~図5において、破線または細線で示すラインLcは、起立壁部10とカウル接合部11との境界線であり、この境界線Lcよりも下側が起立壁部10であり、上側がカウル接合部11である。
ダッシュパネル1は、図2に示すように、たとえば一対のフロントピラー9の相互間に車幅方向両端部が接合された状態で取付けられる。図2においては、ダッシュパネル1の車幅方向両端部に、フロントピラー9への取付け用のフランジ部19が設けられているが、他の図面においては省略している。
図中、符号5は、サスペンションタワーであり、符号6は、車体骨格部材としての左右一対のフロントサイドメンバである。このフロントサイドメンバ6は、車両前後方向に延びており、エンジンルーム40においては、その両側に位置し、エンジンや変速機などが組み合わされたパワープラント7の支持に利用される。
車両Aの車室41においては、ダッシュパネル1の下部に、フロアパネル42aが接続
されたフロア部42が形成されている。図面では省略しているが、ダッシュパネル1の下部には、フロアパネル42aとの接続を図るための追加領域をさらに設けた構成とすることもできる。
ダッシュパネル1の起立壁部10の基本形状は、エンジンルーム40側に凸状の球面板状である。また、本実施形態において、カウル接合部11の基本形状は、斜め上向き凸状の球面板状である。起立壁部10およびカウル接合部11のそれぞれの曲率半径Ra,Rbは、同一とされており、起立壁部10およびカウル接合部11は、繋ぎ目などのない単一の球面板状である。ただし、本発明はこれに限定されず、曲率半径Ra,Rbを非同一とすることもできる。
図2に示すように、車両Aの平面視において、ダッシュパネル1の起立壁部10のうち、車両前方側に最も突出している先端部10a(円弧中心線Laが通過している部分)は、パワープラント7に対向する配置とされており、好ましくは、車両Aの前突が発生した際に、パワープラント7のうちでダッシュパネル1に最も早く接近すると考えられる箇所7a(たとえばパワープラント7の最後尾)に対向するように設定されている。このため、本実施形態においては、円弧中心線Laは、車両Aの中心線Lbとは、適当な寸法Sで位置ずれしている。ただし、本発明はこれに限定されず、円弧中心線Laを中心線Lbに一致させた構成とすることもできる。
カウル2は、上面開口の断面ハット状であるが、ダッシュパネル1のカウル接合部11に当接するダッシュパネル当接領域20は、カウル接合部11との対面接触が可能な斜め上向き凸状の球面板状とされている。ダッシュパネル当接領域20の曲率半径Rcは、カウル接合部11の曲率半径Rbと略同一である。ダッシュパネル当接領域20は、カウル2の車幅方向中央寄り部分から車幅方向両端部側に進むに連れて高さが低くなるように傾斜している。
図1および図3(b)に示すようにカウル2の上側には、フロントガラス30の下部を支持するアウタ部材3が設けられる。
次に、前記した車両構造Bの作用について説明する。
まず、ダッシュパネル1の起立壁部10の基本形状は、球面板状であるため、この起立壁部10の剛性を高くすることが可能である。このことにより、車両Aの走行時などにおいて、ダッシュパネル1が振動し難くなり、ダッシュパネル1の振動に起因する車室41内におけるこもり音の発生を抑制することが可能となる。また、車両走行時におけるサスペンションからの突き上げなどに対しても十分な強度をもたせ、変形を生じ難くすることもできる。
本実施形態においては、ダッシュパネル1の起立壁部10のみならず、カウル接合部11も、球面板状とされ、その剛性が高められているため、前記したこもり音の発生抑制効果などは、一層優れたものとなる。
車両Aの前突が発生し、パワープラント7が後退した場合には、このパワープラント7がダッシュパネル1の起立壁部10に強く衝突する虞がある。これに対し、起立壁部10は、既述したように、剛性が高いため、パワープラント7の衝突によって容易に破損しないようにし、起立壁部10が車室41内側に大きく変形することを適切に防止または抑制することが可能である。とくに、本実施形態においては、起立壁部10の先端部10aにパワープラント7からの荷重を的確に作用させることができるため、パワープラント7の後退を阻止するのに一層有効となる。また、起立壁部10は、エンジンルーム40側に凸状とされているため、車室41の広くとることもできる。
一方、カウル2のダッシュパネル当接領域20は、カウル接合部11との対面接触が可能な斜め上向き凸状の球面板状であるため、面剛性が高く、カウル2をダッシュパネル1に対して強固に、かつ安定的に取付けることが可能である。また、カウル2には、球面板状のダッシュパネル当接領域20が設けられているため、このカウル2の剛性も高いものとなる。このため、アウタ部材3によるフロントガラス30の支持強度も高くすることが可能である。さらに、カウル2のダッシュパネル当接領域20の上面部は、車幅方向中央部から両端部に進むに連れて高さが低くなるように傾斜しているため、カウル2の排水性も良好となる。
図6は、車両構造の他の実施形態を示している。同図において、前記実施形態と同一または類似の要素には、前記実施形態と同一の符号を付すこととし、重複説明は省略する。
図6に示す車両構造Baにおいては、ダッシュパネル1の起立壁部10が、車室41側に凸状とされている。
本実施形態によっても、ダッシュパネル1の剛性を高め、こもり音の抑制を図るといった作用が得られる。また、エンジンルーム40の容積を大きくとることができるため、エンジンルーム40におけるレイアウト性がよくなる。パワープラント7と起立壁部10との距離を大きくすることができるため、車両Aの前突が発生した際に、パワープラント7が起立壁部10に勢いよく衝突することを抑制する効果も得られる。
本発明は、上述した実施形態の内容に限定されない。本発明に係る車両構造の各部の具体的な構成は、本発明の意図する範囲内において種々に設計変更自在である。
上述の実施形態においては、ダッシュパネル1の起立壁部10に部品組み付け用の凹凸部などが設けられていないが、本発明においては、そのような部位を設けてもよいことは勿論である。起立壁部10は、その基本形状が球面板状であればよく、細かな凹凸部の有無などは問わない。
なお、ダッシュパネル1の剛性をさらに高めるための手段として、起立壁部10に、帯状などの補強部材を接合してもよい。
上述の実施形態においては、ダッシュパネル1のカウル接合部11も球面板状としているが、これに限定されない。カウル接合部11については、たとえば平板状などの他の形状とすることもできる。
本発明でいうエンジンルームとは、エンジン(内燃機関)が収容された部位に限定されず、たとえば電気自動車において、モータおよび/または充電装置が収容された部位も含む概念である。
B,Ba 車両構造
1 ダッシュパネル
10 起立壁部
40 エンジンルーム
41 車室

Claims (1)

  1. パワープラントが内部に配されたエンジンルームとその車両後方側の車室とを区切るように上下高さ方向に起立する起立壁部を有するダッシュパネルを備えている、車両構造であって、
    前記起立壁部は、平面断面視において、車幅方向中央寄り部が車幅方向両端部よりも車両前方側に膨らみ、かつ側面断面視において、上下高さ方向中央寄り部が上下両端部よりも車両前方側に膨らむように、全体の基本形状前記エンジンルーム側に凸状の球面板状であり、
    前記起立壁部のうち、車両前方側に最も突出している先端部は、前記パワープラントの最後尾に対向してその車両後方側に位置しており、車両の前突が発生することにより前記パワープラントが後退して前記起立壁部に当接するときには、前記先端部に最も早く当接可能な構成とされていることを特徴とする、車両構造。
JP2019219563A 2019-12-04 2019-12-04 車両構造 Active JP7081893B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019219563A JP7081893B2 (ja) 2019-12-04 2019-12-04 車両構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019219563A JP7081893B2 (ja) 2019-12-04 2019-12-04 車両構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2021088273A JP2021088273A (ja) 2021-06-10
JP7081893B2 true JP7081893B2 (ja) 2022-06-07

Family

ID=76219092

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019219563A Active JP7081893B2 (ja) 2019-12-04 2019-12-04 車両構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7081893B2 (ja)

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005161892A (ja) 2003-11-28 2005-06-23 Fuji Heavy Ind Ltd 車体前部構造

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59126776U (ja) * 1983-02-17 1984-08-25 トヨタ自動車株式会社 自動車のダツシユパネル装置

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005161892A (ja) 2003-11-28 2005-06-23 Fuji Heavy Ind Ltd 車体前部構造

Also Published As

Publication number Publication date
JP2021088273A (ja) 2021-06-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5907126B2 (ja) 自動車の車体前部構造
US7823964B2 (en) Bottom structure of vehicle body
JP5907147B2 (ja) 車体下部構造
JP5880320B2 (ja) 車体前部構造
CN110304152B (zh) 车辆的前部车身结构
US10717469B2 (en) Vehicle body front part structure
JP2019202747A (ja) 車体下部構造体
CN110304149B (zh) 车辆的前部车身结构
JP2021146752A (ja) 自動車ボデー
EP1600363A1 (en) Floor panel structure for a vehicle and vehicle body provided therewith
JP5825220B2 (ja) 車体前部構造
JP7081893B2 (ja) 車両構造
JP2011194945A (ja) 車両側部結合部構造
JP2020015356A (ja) 車両下部構造
JP2019137352A (ja) 車体構造
JP6380809B2 (ja) 車両のバッテリ搭載構造
JP3218948U (ja) 車両
JP6962952B2 (ja) 車両前部構造
JP6603578B2 (ja) サスペンションメンバの補強構造
JP6065994B2 (ja) 車両の車体前部構造
JP6024808B2 (ja) 自動車の車体前部構造
JP5846095B2 (ja) カウル構造
CN102963425A (zh) 一种用于汽车前纵梁的加强结构
CN215663315U (zh) 车用防撞吸能盒以及车用防撞梁组件
CN218662067U (zh) 机舱纵梁与a柱连接结构和车辆

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210326

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20220309

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220314

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220510

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220525

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220525

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7081893

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150