JP7080790B2 - 撓み噛合い式歯車装置及び内歯歯車の製造方法 - Google Patents

撓み噛合い式歯車装置及び内歯歯車の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、撓み噛合い式歯車装置及び内歯歯車の製造方法に関する。
以前より、2つの内歯歯車を有する撓み噛合い式歯車装置が実用化されている(例えば特許文献1を参照)。このような撓み噛合い式歯車装置は、2つの内歯歯車が、撓み変形する外歯歯車と噛み合い、入力された回転運動を減速する。
特開2018-096510号公報
撓み噛合い式歯車装置において、2つの内歯歯車は各々の中心軸(回転軸)が同一線上に位置するように設計される。2つの内歯歯車の各中心軸にずれがあると、例えば回転精度が悪化するという課題が生じる。しかしながら、内歯歯車の素材に内歯を形成する工程では、内歯歯車の中心軸に公差が生じる。
本発明は、2つの内歯歯車を高い精度で芯出しできる撓み噛合い式歯車装置及び内歯歯車の製造方法を提供することを目的とする。
本発明に係る撓み噛合い式歯車装置は、
起振体と、前記起振体により撓み変形される外歯歯車と、前記外歯歯車と噛み合う第1内歯歯車と、前記第1内歯歯車と軸方向に並んで配置され、前記外歯歯車と噛み合う第2内歯歯車と、を備えた撓み噛合い式歯車装置であって、
前記第2内歯歯車の歯底径が、前記第1内歯歯車の歯先径よりも小さい構成とした。
本発明に係る製造方法は、
起振体と、前記起振体により撓み変形される外歯歯車と、前記外歯歯車と噛み合う第1内歯歯車と、前記第1内歯歯車と軸方向に並んで配置され、前記外歯歯車と噛み合いかつ前記第1内歯歯車とは歯数の異なる第2内歯歯車と、を備えた撓み噛合い式歯車装置における前記第1内歯歯車及び前記第2内歯歯車の製造方法であって、
前記第1内歯歯車の第1素材と前記第2内歯歯車の第2素材とを軸方向に並べてチャッキングし、チャッキングし直すことなく前記第1素材及び前記第2素材に内歯を加工する方法とした。
本発明によれば、第1内歯歯車と第2内歯歯車とを高い精度で芯出しできる撓み噛合い式歯車装置及び内歯歯車の製造方法を提供できる。
本発明の実施形態1に係る撓み噛合い式歯車装置の断面図(A)及び外歯歯車周辺の拡大図(B)である。 本発明の実施形態1に係る第1内歯歯車及び第2内歯歯車の製造方法を説明する図(A)及びその一部拡大図(B)である。 内歯加工時における第1内歯歯車及び第2内歯歯車を軸方向から見た平面図(A)及び内歯部の拡大図(B)である。 本発明の実施形態2に係る撓み噛合い式歯車装置の断面図である。 本発明の実施形態2に係る第1内歯歯車及び第2内歯歯車の製造方法を説明する図(A)及びその一部拡大図(B)である。
以下、本発明の各実施形態について図面を参照して詳細に説明する。
(実施形態1)
図1は、本発明の実施形態1に係る撓み噛合い式歯車装置の断面図(A)及び外歯歯車周辺の拡大図(B)である。
実施形態1の撓み噛合い式歯車装置1は、撓み変形する外歯歯車32と第1内歯歯車41に設けられた第1内歯部41G及び第2内歯歯車42に設けられた第2内歯部42Gとの噛合いにより、入力された回転運動を減速して出力する装置である。撓み噛合い式歯車装置1は、起振体軸30、起振体軸受31、外歯歯車32、第1内歯歯車41、第2内歯歯車42、ケーシング43、第1カバー44、第2カバー45、軸受46、47、主軸受48及びストッパーリング51、52を備える。
起振体軸30は、回転軸O1を中心に回転する中空筒状の軸であり、回転軸O1に垂直な断面の外形が楕円状の起振体30Aと、起振体30Aの軸方向の両側に設けられた軸部30B、30Cとを有する。楕円状は、幾何学的に厳密な楕円である必要はなく、略楕円を含む。軸部30B、30Cは、回転軸O1に垂直な断面の外形が円形の軸である。
外歯歯車32は、可撓性を有する円筒状の部材であり、外周に歯が設けられている。第1内歯歯車41は、剛性を有する環状の部材であり、内周部の一部に複数の内歯t1を有する第1内歯部41Gが設けられている。第2内歯歯車42は、剛性を有する環状の部材であり、内周部の一部に複数の内歯t2を有する第2内歯部42Gが設けられている。第1内歯部41Gと第2内歯部42Gとは軸方向に並べられ、外歯歯車32と噛み合う。第1内歯部41Gの歯数と外歯歯車32の歯数とは異なる一方、第2内歯部42Gの歯数と外歯歯車32の歯数とは一致する。
起振体軸受31は、例えばコロ軸受であり、起振体30Aと外歯歯車32との間に配置される。起振体30Aと外歯歯車32とは、起振体軸受31を介して互いに相対的に回転可能に支持される。
ストッパーリング51、52は、外歯歯車32及び起振体軸受31の軸方向の両側に配置され、外歯歯車32及び起振体軸受31の軸方向の移動を規制する。
ケーシング43は、第2内歯歯車42の外周側を覆う。ケーシング43の内周部には、基準面S11と、主軸受48の外輪部43oとが形成されている。外輪部43oは、基準面S11に対して高い位置精度で形成されている。
第1カバー44は、第1内歯歯車41と連結され、外歯歯車32と第1内歯歯車41との噛合い箇所を軸方向の反出力側から覆う。第1カバー44と起振体軸30の軸部30Bとの間には軸受46が配置され、起振体軸30は回転自在に第1カバー44に支持される。
第2カバー45は、第2内歯歯車42と連結され、外歯歯車32と第2内歯歯車42との噛合い箇所を軸方向の出力側から覆う。第2カバー45と起振体軸30の軸部30Cとの間には軸受47が配置され、起振体軸30は回転自在に第2カバー45に支持される。
第1内歯歯車41は、前述した第1内歯部41Gに加えて、外周部の一部に設けられたインロー面S1を有する。インロー面S1は、ケーシング43の基準面S11にインロー嵌合されている。詳細は後述するが、インロー面S1に対して第1内歯部41Gの内歯t1は高い位置精度で加工されている。さらに、前述したように、基準面S11に対して主軸受48の外輪部43oが高い位置精度で形成されている。これらの構成により、主軸受48の外輪部43oの中心軸と、第1内歯部41Gの内歯t1の中心軸とが、高い精度で同一線上に合った構成が実現されている。
第1内歯歯車41は、加えて、第1カバー44と連結するための連結穴h11と、ケーシング43と連結するための連結穴h12と、装置外の固定部材と連結するための連結穴h13とを有する。さらに、第1内歯歯車41は、撓み噛合い式歯車装置1として組み立てられた状態において、内圧の上昇を防ぐ空気穴として機能する連結穴H1(図2(A)、図3(A))を有する。なお、図1の断面には連結穴H1は現れていない。連結穴H1は、回転軸O1を中心とする同一半径の円周上の複数箇所に設けられており(図3(A)を参照)、連結穴H1が設けられる第1内歯歯車41の半径位置は、連結穴h11が設けられる第1内歯歯車41の半径位置とほぼ一致する。連結穴H1は、加工工程において部材の連結に利用されるため、連結穴と呼んでいる。
第2内歯歯車42は、前述した第2内歯部42Gに加えて、外周部に設けられた基準面S4と、基準面S4に対して高い位置精度で加工された主軸受48の内輪部42iとを有する。詳細は後述するが、内歯t2は基準面S4に対して高い位置精度で加工されている。これらの構成により、主軸受48の内輪部42iの中心軸と、複数の内歯t2の中心軸とが高い精度で同一線上に合った構成が実現されている。
第2内歯歯車42は、加えて、第2カバー45と連結するための連結穴H2と、インロー面S2と、減速された動力を出力する相手部材との連結用に使用される連結穴h22とを有する。インロー面S2は、内歯t2の加工工程において使用されるもので、撓み噛合い式歯車装置1として組み立てられた段階では、他の部材とのインロー嵌合には使用されない。連結穴H2は、第2カバー45との連結に使用される一方、内歯t2の加工工程において、別の部材との連結に使用される。
図1(B)に示すように、第1内歯部41Gに設けられた複数の内歯t1の歯先径は、第2内歯部42Gに設けられた複数の内歯t2の歯底径よりも大きい。外歯歯車32には、第1内歯部41Gの内歯t1に対応する第1外歯部32Jと、第2内歯部42Gの内歯t2に対応する第2外歯部32Kとが、軸方向に並んで設けられている。内歯t1、t2の径の差に対応して、第1外歯部32Jの歯先径は、第2外歯部32Kの歯先径よりも大きい。なお、図1(B)の例では、加えて、第1外歯部32Jの歯底径が、第2外歯部32Kの歯底径よりも大きく、両者の歯丈は同一である。第1外歯部32Jと第2外歯部32Kとは、これに限定されず、上記の歯先径の関係を有すればよい。さらに、外歯歯車32には、第1外歯部32Jと第2外歯部32Kとの間に、外歯の加工時に、歯先径を切り替えるための曲率を有する傾斜部32Rが設けられている。
<減速動作>
図示略のモータ等から回転運動が入力され、起振体軸30が回転すると、起振体30Aの運動が外歯歯車32に伝わる。このとき、外歯歯車32は、起振体30Aの外周面に沿った形状に規制され、軸方向から見て、長軸部分と短軸部分とを有する楕円形状に撓んでいる。さらに、外歯歯車32は、固定された第1内歯歯車41における第1内歯部41Gと長軸部分で噛合っている。このため、外歯歯車32は起振体30Aと同じ回転速度で回転することはなく、外歯歯車32の内側で起振体30Aが相対的に回転する。そして、この相対的な回転に伴って、外歯歯車32は長軸位置と短軸位置とが周方向に移動するように撓み変形する。この変形の周期は、起振体軸30の回転周期に比例する。
外歯歯車32が撓み変形する際、その長軸位置が移動することで、外歯歯車32と第1内歯部41Gとの噛み合う位置が回転方向に変化する。ここで、外歯歯車32の歯数が100で、第1内歯部41Gの歯数が102だとすると、噛み合う位置が一周するごとに、外歯歯車32と第1内歯部41Gとの噛み合う歯がずれていき、これにより外歯歯車32が回転(自転)する。上記の歯数であれば、起振体軸30の回転運動は減速比100:2で減速されて外歯歯車32に伝達される。
一方、外歯歯車32は第2内歯歯車42における第2内歯部42Gとも噛合っているため、起振体軸30の回転によって外歯歯車32と第2内歯部42Gとの噛み合う位置も回転方向に変化する。一方、第2内歯部42Gの歯数と外歯歯車32の歯数とは一致しているため、外歯歯車32と第2内歯部42Gとは相対的に回転せず、外歯歯車32の回転運動が減速比1:1で第2内歯歯車42へ伝達される。これらによって、起振体軸30の回転運動が減速比100:2で減速されて、第2内歯歯車42及び第2カバー45へ伝達される。そして、この減速された回転運動が相手部材に出力される。
<第1内歯歯車及び第2内歯歯車の製造方法>
図2は、本発明の実施形態1に係る第1内歯歯車及び第2内歯歯車の製造方法を説明する図(A)及びその一部拡大図(B)である。図3は、内歯加工時における第1内歯歯車及び第2内歯歯車を軸方向から見た平面図(A)及び内歯部の拡大図(B)である。
第1内歯歯車41及び第2内歯歯車42は、図2(A)に示すように、環状の部材である第1素材10と、環状の部材である第2素材20とからそれぞれ製造される。内歯が形成されるより前、第1素材10と第2素材20とには、内歯が形成される内面部P1、P2と、互いにインロー嵌合されるインロー面S1、S2(図2(B)を参照)と、互いに同一ピッチ円径に配置された複数の連結穴H1、H2とがそれぞれ形成される。さらに、第2素材20には、外周部に円柱側面形状の基準面S4が形成される。
第1素材10のインロー面S1、並びに、第2素材20のインロー面S2及び基準面S4は、高い位置精度で加工される。
内歯の加工工程の前段において、先ず、第1素材10と第2素材20とは、図2(A)に示すように、インロー面S1、S2の箇所でインロー嵌合され、かつ、連結穴H1、H2を介してボルト等の連結部材B1により連結され、これらによって一体化される。連結部材B1による連結は、周方向の複数の箇所(例えば4箇所)で行われる(図3(A)を参照)。そして、この状態で、第2素材20の基準面S4がチャッキング装置Fの治具F1にチャッキングされる。言い換えれば、第1素材10及び第2素材20は軸方向に連結されて、一体的にチャッキング装置Fの治具F1にチャッキングされる。軸方向とは、第1素材10及び第2素材20が第1内歯歯車41及び第2内歯歯車42になったときの回転軸(複数の内歯の中心軸)に沿った方向を意味する。チャッキング装置Fは、油圧により径方向内方に向かう大きな荷重を治具F1に加えて第2素材20の基準面S4をチャッキングする。
チャッキングされる際、第2素材20は、撓み噛合い式歯車装置1として組み立てられるときの向きとは、軸方向において逆向きにされる(軸方向の向きを反転させた状態で第1素材10と連結されている)。これにより、内歯がそれぞれ加工される一方の内面部P1と他方の内面部P2との間に比較的に大きな距離が確保される。
なお、撓み噛合い式歯車装置1が組み立てられた段階では、第1内歯歯車41のインロー面S1は、他の部材(ケーシング43の基準面S11)にインロー嵌合され、第1内歯歯車41の連結穴H1は空気穴として利用され、第2内歯歯車42のインロー面S2は、他の部材との嵌合に利用されない。
内歯の加工工程では、チャッキング装置Fに第1素材10及び第2素材20が一体的に固定された状態で、歯切り用の工具Eが軸方向の一方(本実施形態においては第1素材10側)から挿入されて、第1素材10の内面部P1と第2素材20の内面部P2とに内歯t1、t2(図3を参照)を加工する。内歯t1、t2の加工中、チャッキングし直されることなく、一度のチャッキングで内面部P1、P2の両方に内歯が加工される。内面部P1に加工する内歯t1の歯数と、内面部P2に加工する内歯t2の歯数は異なり、内面部P1に内歯t1を加工する工具Eと、内面部P2に内歯t2を加工する工具Eとは、異なる種類の工具が用いられてもよい。歯切り用の工具Eとしては、例えばスカイビングカッター又はギヤシェイパー工具などを適用できる。
第2素材20の内面部P2への加工中、工具Eが内面部P1の内歯t1と干渉しないよう、内面部P2の内歯t2は、内面部P1の内歯t1よりも小径に形成される。具体的には、内面部P2の内歯t2の歯底径φ2は、内面部P1の内歯t1の歯先径φ1よりも小さく形成される(図3(B)を参照)。
内歯t1、t2の加工中、基準面S4がチャッキングされていることで、基準面S4の中心軸と、複数の内歯t2の中心軸とが高い精度で同一線上に合わされた加工が実現される。さらに、基準面S4に対して高い位置精度で加工されたインロー面S2に、第1素材10のインロー面S1がインロー嵌合されていることで、インロー面S1の中心軸と複数の内歯t1の中心軸とが高い精度で同一線上に合わされた加工が実現される。
内歯t1、t2が形成されたら、チャッキング装置Fから第1素材10と第2素材20とが外され、かつ、第1素材10と第2素材20との連結が解かれる。その後、その他の部位(例えば主軸受48の内輪部42i)の本加工が行われて、第1内歯歯車41及び第2内歯歯車42の加工が完了する。内輪部42i(図1を参照)は、基準面S4に対して高い位置精度で加工される。
<撓み噛合い式歯車装置の実施形態効果>
以上のように、実施形態1の撓み噛合い式歯車装置1によれば、第2内歯歯車42の内歯t2の歯底径が、第1内歯歯車41の内歯t1の歯先径よりも小さい。この構成によれば、内歯の加工時に、第1内歯歯車41(第1素材10)と第2内歯歯車42(第2素材20)とを一体的にチャッキングし、チャッキングし直されることなく、軸方向の一方から歯切り用の工具Eを挿入して内歯t1、t2を加工できる。したがって、第1内歯歯車41の複数の内歯t1の中心軸と第2内歯歯車42の複数の内歯t2の中心軸とが高い精度で同一線上に合うように組み立てられた撓み噛合い式歯車装置1を実現できる。これにより、上記の中心軸のズレにより減速運転中に起振体軸受31へ及ぼされる余分な負荷が減り、起振体軸受31の寿命を向上でき、また、撓み噛合い式歯車装置1の回転精度を向上できる。
第2内歯歯車42の内歯t2は、第1内歯歯車41の内歯t1と比較して、径が小さい分、歯面に大きな荷重が加えられる。しかしながら、実施形態1の撓み噛合い式歯車装置1によれば、第2内歯歯車42の内歯t2の歯数が、外歯歯車32の歯数と一致する。これにより、第2内歯歯車42の内歯t2と、外歯歯車32の外歯との噛合い位置がずれていく噛合いが生じず、その分、内歯t2の摩耗が生じにくい。そして、摩耗が生じにくい第2内歯歯車42の内歯t2に、大きな荷重が加えられるようにすることで、内歯t2の耐久性が、第1内歯歯車41の内歯t1と比較して大きく低下することを抑制できる。
さらに、実施形態1の撓み噛合い式歯車装置1によれば、第1内歯歯車41と第2内歯歯車42とは、互いにインロー嵌合可能なインロー面S1、S2を有する。これにより、内歯t1、t2の加工工程において、インロー面S1、S2をインロー嵌合させて、第1内歯歯車41となる第1素材10と第2内歯歯車42となる第2素材20とを高い位置精度で連結することができる。これにより、高い精度で互いの中心軸を同一線上に合わせることのできる第1内歯歯車41と第2内歯歯車42との加工が可能となる。
さらに、実施形態1の撓み噛合い式歯車装置1によれば、撓み噛合い式歯車装置1として組み立てられた状態において、インロー面S1、S2は互いにインロー嵌合されておらず、一方のインロー面S1はケーシング43の基準面S11とインロー嵌合されている。インロー面S1、S2が互いにインロー嵌合されないことから、第1内歯歯車41と第2内歯歯車42との相対的な回転が可能となる。さらに、インロー面S1がケーシング43とインロー嵌合されることで、他の部位(実施形態1では主軸受48)を含めて、第1内歯歯車41と第2内歯歯車42との高い精度の芯出し(中心軸を合わせること)を実現できる。
さらに、実施形態1の撓み噛合い式歯車装置1によれば、インロー面S1、S2は、撓み噛合い式歯車装置1が組み立てられた状態で、軸方向の同一方(本実施形態では出力側)に設けられている。すなわち、内歯t1、t2の加工時には、第1素材10(第1内歯歯車41)と第2素材20(第2内歯歯車42)との一方の軸方向の向きを逆転して、インロー嵌合することができる。これにより、内歯の加工時に、内歯t1の加工位置と、内歯t2の加工位置とを軸方向に離すことができ、内歯t1、t2の一方の加工時に他方が工具Eに干渉することを容易に回避できる。
さらに、実施形態1の撓み噛合い式歯車装置1によれば、第1内歯歯車41と第2内歯歯車42とに、互いを連結部材B1で連結可能な連結穴H1、H2が設けられている。そして、これら連結穴H1、H2と連結部材B1とを用いた連結によって、内歯t1、t2の加工工程において第1素材10(第1内歯歯車41)と第2素材20(第2内歯歯車42)とを高い強度で連結することができる。これにより、内歯t1、t2の加工中に第1素材10と第2素材20との連結位置がずれるようなことが回避され、第1内歯歯車41及び第2内歯歯車42の歩留まりを向上できる。
さらに、実施形態1の撓み噛合い式歯車装置1によれば、第2内歯歯車42の連結穴H2が、撓み噛合い式歯車装置1として組み立てられたときに、第2カバー45と連結する際に使用されている。これにより、加工時と組立後とで、連結穴H2を有効に活用することができる。
さらに、実施形態1の撓み噛合い式歯車装置1によれば、外歯歯車32のうち第1外歯部32Jの歯先径が第2外歯部32Kの歯先径よりも大きい。これにより、互いに内歯の径が異なる第1内歯歯車41の内歯t1と第2内歯歯車42の内歯t2とに対応して、これらと外歯歯車32との噛合いを実現できる。
<製造方法の実施形態効果>
実施形態1の内歯歯車の製造方法によれば、第1内歯歯車41となる第1素材10と、第2内歯歯車42となる第2素材20とを軸方向に並べてチャッキングし、チャッキングし直すことなく(第1内歯歯車41の加工後、一度チャッキングを解除して、チャッキングをし直してから第2内歯歯車42の加工を行うのではなく)、第1素材10に内歯t1を加工し、第2素材20に内歯t2を加工する。内歯の加工工程においては、チャッキング時に中心軸がずれる要素がある。しかしながら、上記の製造方法によれば、チャッキング時に生じる軸ズレの公差が、内歯t1の加工時と内歯t2の加工時との両方に生じることがなく、複数の内歯t1の中心軸と複数の内歯t2の中心軸とが高い精度で同一線上に合った状態で、内歯t1、t2を形成することができる。したがって、撓み噛合い式歯車装置1を組み立てたときに、高い精度で芯出しできる第1内歯歯車41と第2内歯歯車42とを製造できる。
さらに、実施形態1の内歯歯車の製造方法によれば、工具Eを軸方向の同一方から挿入して第1素材10の内歯t1と、第2素材20の内歯t2とを加工する。これにより、工具Eの移動装置を内歯t1の加工時と内歯t2の加工時とで共通化でき、加工時における複数の内歯t1の中心軸と複数の内歯t2の中心軸との軸ズレを抑制できる。したがって、撓み噛合い式歯車装置1を組み立てたときに、高い精度で芯出しできる第1内歯歯車41と第2内歯歯車42とを製造できる。
さらに、実施形態1の内歯歯車の製造方法によれば、第1素材10と第2素材20とが軸方向に連結された状態で、両方の内歯t1、t2を加工する。これにより、第1素材10と第2素材20との連結箇所を基準に、複数の内歯t1の中心軸と、複数の内歯t2の中心軸とが、同一線上に合うように、第1内歯歯車41と第2内歯歯車42とを製造できる。そして、このような第1内歯歯車41と第2内歯歯車42とを用いることで、高い回転精度が得られる撓み噛合い式歯車装置1を実現できる。
(実施形態2)
図4は、本発明の実施形態2に係る撓み噛合い式歯車装置の断面図である。
実施形態2の撓み噛合い式歯車装置1Aは、第1内歯歯車41A及び第2内歯歯車42Aの一部の形状及び一部の機能が異なる。その他の構成要素は、実施形態1の撓み噛合い式歯車装置1と同様であり、同一の構成要素については、同一符号を付して詳細な説明を省略する。
第1内歯歯車41Aは、第1内歯部41Gに加えて、外周部の一部に設けられたインロー面S6を有する。インロー面S6は、ケーシング43の基準面S11とインロー嵌合される一方、内歯t1の加工工程においては、治具F2と嵌合される。詳細は後述するが、インロー面S6に対して第1内歯部41Gの内歯t1は高い位置精度で加工されている。さらに、ケーシング43の基準面S11に対して主軸受48の外輪部43oが高い位置精度で形成されている。これらの構成により、主軸受48の外輪部43oの中心軸と、第1内歯部41Gの内歯t1の中心軸とが、高い精度で同一線上に合った構成が実現されている。
第2内歯歯車42Aは、第2内歯部42Gに加えて、外周部に設けられた基準面S8と、基準面S8に対して高い位置精度で加工された主軸受48の内輪部42iとを有する。詳細は後述するが、内歯t2は基準面S8に対して高い位置精度で加工されている。これらの構成により、主軸受48の内輪部42iの中心軸と、複数の内歯t2の中心軸とが高い精度で同一線上に合った構成が実現されている。
第2内歯歯車42Aは、さらに、減速された動力を出力する相手部材と連結するための連結穴h22と、第2カバー45と連結するための連結穴h23とを有する。
<第1内歯歯車及び第2内歯歯車の製造方法>
図5は、本発明の実施形態2に係る第1内歯歯車及び第2内歯歯車の製造方法を説明する図(A)及びその一部拡大図(B)である。
実施形態2の製造方法は、第1素材10Aと第2素材20Aとの固定構造が異なる他は実施形態1の製造方法と同様である。以下では、異なる部分のみ詳細に説明する。実施形態1と同一の符号を付した部分は、実施形態1と同様の構造を有し、実施形態1と同様に作用する。
第1内歯歯車41A及び第2内歯歯車42Aは、図5(A)に示すように、環状の部材である第1素材10Aと、環状の部材である第2素材20Aとからそれぞれ製造される。内歯が形成されるより前、図5(A)に示すように、第1素材10Aには、チャッキング装置Fの治具F2の一部にインロー嵌合するインロー面S6と、内歯が形成される内面部P1とが形成される。加えて、第2素材20Aには、チャッキング装置Fの治具F2に把持される基準面S8と、内歯が形成される内面部P2とが形成される。第1素材10Aのインロー面S6と、第2素材20Aの基準面S8とは、円筒側面形状であり、高い位置精度で加工される。
チャッキング装置Fの治具F2には、第1素材10Aのインロー面S6に嵌合する嵌合部U1と、第2素材20Aの基準面S8を把持する把持部U2と、が設けられている。
内歯の加工工程の前段では、第2素材20Aの基準面S8が治具F2の把持部U2で把持される。同時に、第1素材10Aと第2素材20Aとが軸方向に当接され、かつ、第1素材10Aのインロー面S6が治具F2の嵌合部U1に嵌合される。チャッキング装置Fは、油圧により治具F2に径方向内方に向かう大きな荷重を加え、これにより、第1素材10Aと第2素材20Aとが軸方向に並んでチャッキング装置Fにチャッキングされる。実施形態2の製造方法では、実施形態1と異なり、第1素材10Aと第2素材20Aとは連結されることなく一体的にチャッキングされる。
チャッキングされる際、第2素材20Aは、撓み噛合い式歯車装置1Aとして組み立てられるときの向きとは、軸方向において逆向きにされ、これにより、内歯が加工される一方の内面部P1と他方の内面部P2との間に比較的に大きな距離が確保される。
内面部P1、P2への内歯t1、t2の加工から、主軸受48の内輪部42i(図4を参照)などのその他の部位の本加工までは、実施形態1と同様に行われる。
<撓み噛合い式歯車装置の実施形態効果>
以上のように、実施形態2の撓み噛合い式歯車装置1Aは、実施形態1と同様に、第2内歯歯車42Aの内歯t2の歯底径が第1内歯歯車41Aの内歯t1の歯先径よりも小さい構成、第2内歯歯車42Aの内歯t2の歯数が外歯歯車32の歯数と一致する構成、外歯歯車32のうち第1外歯部32Jの歯先径が第2外歯部32Kの歯先径よりも大きい構成を、有する。したがって、実施形態2の撓み噛合い式歯車装置1Aにおいても、実施形態1で説明したこれらの構成に関する効果が同様に得られる。
<製造方法の実施形態効果>
実施形態2の内歯歯車の製造方法は、実施形態1の製造方法と同様に、第1素材10Aと第2素材20Aとを軸方向に並べてチャッキングし、チャッキングをし直すことなく、内歯t1、t2を加工する方法、並びに、工具Eを軸方向の同一方から挿入して内歯t1、t2を加工する方法を採用している。したがって、実施形態2の内歯歯車の製造方法においても、実施形態1で説明したこれらの方法に関する効果が同様に得られる。
さらに、実施形態2の内歯歯車の製造方法によれば、先ず、第1素材10Aにケーシング43とインロー嵌合されるインロー面S6が形成される。その後、治具F2にインロー面S6をインロー嵌合させた状態で、第1素材10A及び第2素材20Aをチャッキングし、これらに内歯t1、t2が加工される。したがって、第1素材10Aのインロー面S6と、第2素材20Aの固定部(基準面S8)とを基準に、高い精度で芯出しできる第1内歯歯車41Aと第2内歯歯車42Aとを製造できる。
以上、本発明の実施形態について説明した。しかし、本発明は上記の実施形態に限られない。例えば、実施形態1では、製造工程で第1素材10と第2素材20とをインロー嵌合させるインロー面S1、S2のうち、撓み噛合い式歯車装置1として組み立てられたときに、第1素材(第1内歯歯車41)10のインロー面S1が他の部材とインロー嵌合する構成を示した。しかし、撓み噛合い式歯車装置として組み立てられたときに、第2素材(第2内歯歯車)のインロー面が他の部材とインロー嵌合してもよいし、これら両方のインロー面が他の部材とインロー嵌合してもよい。あるいは、これら両方のインロー面とも他の部材とインロー嵌合されなくてもよい。同様に、実施形態1では、製造工程で第1素材10と第2素材20とを連結する連結穴H1、H2のうち、撓み噛合い式歯車装置1として組み立てられたときに、第2素材の連結穴H2が他の部材との連結に使用される構成を示した。しかし、撓み噛合い式歯車装置として組み立てられたときに、第1素材の連結穴が他の部材と連結するために使用されてもよいし、第1素材と第2素材との両方の連結穴が、他の部材と連結するために使用されなくてもよい。また、上記実施形態では、撓み噛合い式歯車装置1として組み立てられたときに、空気穴として機能する穴を、内歯の加工工程で第2素材20と第1素材10とを連結するために使用される連結穴H1とする構成を示した。しかし、第1カバー44と連結するための連結穴h11が、内歯の加工工程で第2素材20と第1素材10とを連結するために使用される構成としてもよい。
また、上記の実施形態1、2では、内歯歯車の製造工程において、第2素材を、撓み噛合い式歯車装置として組み立てられた状態とは軸方向において逆向きに固定する例を示したが、逆向きにしないで第1素材と第2素材とを軸方向に並べて内歯を加工してもよい。あるいは、内歯歯車の製造工程で、第1素材を、又は第1素材及び第2素材の両方を、撓み噛合い式歯車装置として組み立てられた状態とは軸方向において逆向きに固定し、この状態で内歯を加工してもよい。これらの場合、これらの固定方法に合わせて、第1素材と第2素材とをインロー嵌合、連結部材による連結、又はこれら両方が可能なように、インロー面と連結穴を設けてもよい。
また、上記の実施形態2では、治具に第1素材のインロー面をインロー嵌合させて第1素材を固定する例を示したが、第2素材をインロー嵌合させてもよいし、第1素材と第2素材との両方をインロー嵌合させてもよい。あるいは、インロー嵌合させずに、第1素材と第2素材との両方を治具で例えば油圧により把持して固定してもよい。
また、上記の実施形態1、2では、2つの内歯歯車のうち一方の内歯歯車の歯先径よりも歯底径が小さい内歯歯車(第2内歯歯車)が出力側に配置され、一方の内歯歯車の歯底径よりも歯先径が大きい内歯歯車(第1内歯歯車)が反出力側に配置される例を示した。そして、この配置において、出力側に配置される内歯歯車(第2内歯歯車)の歯数を外歯歯車の歯数と同数にした。しかしながら、第1内歯歯車と第2内歯歯車との配置は、これに限られず、上記の配置とは逆転した配置としてもよい。すなわち、2つの内歯歯車のうち一方の内歯歯車の歯先径よりも歯底径が小さい内歯歯車(第2内歯歯車)が反出力側に配置され、一方の内歯歯車の歯底径よりも歯先径が大きい内歯歯車(第1内歯歯車)が出力側に配置されてもよい。さらに、この配置においては反出力側に配置される内歯歯車(第2内歯歯車)の歯数を外歯歯車の歯数と同数にしてもよい。また、第2内歯歯車の歯数は、外歯歯車の歯数と異なっていてもよい。その他、実施形態で示した細部は、発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
1、1A 撓み噛合い式歯車装置
10、10A 第1素材
41、41A 第1内歯歯車
41G 第1内歯部
P1、P2 内面部
t1、t2 内歯
S1、S2、S6 インロー面
H1、H2 連結穴
20、20A 第2素材
42、42A 第2内歯歯車
42G 第2内歯部
42i 内輪部
S4、S8 基準面
B1 連結部材
E 工具
F チャッキング装置
F1、F2 治具
32 外歯歯車
32J 第1外歯部
32K 第2外歯部
43 ケーシング
43o 外輪部
48 主軸受

Claims (13)

  1. 起振体と、前記起振体により撓み変形される外歯歯車と、前記外歯歯車と噛み合う第1内歯歯車と、前記第1内歯歯車と軸方向に並んで配置され、前記外歯歯車と噛み合う第2内歯歯車と、を備えた撓み噛合い式歯車装置であって、
    前記第2内歯歯車の歯底径が、前記第1内歯歯車の歯先径よりも小さい、
    撓み噛合い式歯車装置。
  2. 前記第2内歯歯車は、前記外歯歯車と同じ歯数を有する、
    請求項1記載の撓み噛合い式歯車装置。
  3. 前記第1内歯歯車と前記第2内歯歯車とは、互いにインロー嵌合可能なインロー面を有する、請求項1又は請求項2に記載の撓み噛合い式歯車装置。
  4. 前記第1内歯歯車の前記インロー面及び前記第2内歯歯車の前記インロー面は、前記撓み噛合い式歯車装置として組み立てられた状態で、互いに嵌合していない、あるいは、
    前記第1内歯歯車の前記インロー面及び前記第2内歯歯車の前記インロー面の少なくとも一方は、前記撓み噛合い式歯車装置として組み立てられた状態で、前記第1内歯歯車及び前記第2内歯歯車とは異なる部材とインロー嵌合している、
    請求項3記載の撓み噛合い式歯車装置。
  5. 前記第1内歯歯車の前記インロー面及び前記第2内歯歯車の前記インロー面は、前記撓み噛合い式歯車装置として組み立てられた状態で、軸方向の同一方に設けられている、
    請求項3又は請求項4に記載の撓み噛合い式歯車装置。
  6. 前記第1内歯歯車及び前記第2内歯歯車は、互いを連結する連結部材を配置可能な互いのピッチ円径の等しい連結穴を有する、
    請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の撓み噛合い式歯車装置。
  7. 前記第1内歯歯車の前記連結穴及び前記第2内歯歯車の前記連結穴の少なくとも一方は、前記撓み噛合い式歯車装置として組み立てられた状態で、前記第1内歯歯車及び前記第2内歯歯車とは異なる部材との連結に使用される、
    請求項6記載の撓み噛合い式歯車装置。
  8. 前記外歯歯車のうち前記第1内歯歯車と噛み合う第1外歯部の歯先径は、前記第2内歯歯車と噛み合う第2外歯部の歯先径よりも大きい、
    請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の撓み噛合い式歯車装置。
  9. 起振体と、前記起振体により撓み変形される外歯歯車と、前記外歯歯車と噛み合う第1内歯歯車と、前記第1内歯歯車と軸方向に並んで配置され、前記外歯歯車と噛み合いかつ前記第1内歯歯車とは歯数の異なる第2内歯歯車と、を備えた撓み噛合い式歯車装置における前記第1内歯歯車及び前記第2内歯歯車の製造方法であって、
    前記第1内歯歯車の第1素材と前記第2内歯歯車の第2素材とを軸方向に並べてチャッキングし、チャッキングをし直すことなく前記第1素材及び前記第2素材に内歯を加工する内歯歯車の製造方法。
  10. 前記第1素材の内歯の加工時と前記第2素材の内歯の加工時とで、内歯を加工する工具を軸方向の同一方から挿入する、
    請求項9に記載の内歯歯車の製造方法。
  11. 前記第1素材及び前記第2素材が軸方向に連結された状態で、前記第1素材と前記第2素材とをチャッキングし、前記第1素材及び前記第2素材に内歯を加工する、
    請求項9又は請求項10に記載の内歯歯車の製造方法。
  12. 前記第1素材及び前記第2素材の少なくとも一方を、前記撓み噛合い式歯車装置として組み立てられた状態とは軸方向の向きを反転させた状態で、前記第1素材及び前記第2素材を軸方向に連結する、
    請求項11記載の内歯歯車の製造方法。
  13. 前記第1素材及び前記第2素材の少なくとも一方にインロー面を形成し、
    治具に前記インロー面をインロー嵌合させた状態で、前記第1素材と前記第2素材とをチャッキングし、前記第1素材及び前記第2素材に内歯を加工する、
    請求項9から請求項12のいずれか一項に記載の内歯歯車の製造方法。
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