本開示の上記目的、特徴及び利点をより明確に理解するために、以下、本開示の解決手段についてさらに説明する。なお、本開示の実施例及び実施例における特徴は、矛盾しない限り、互いに組み合わせることができる。
以下の説明において本開示を十分に理解するために多くの具体的な詳細を説明したが、本開示はまた、ここで説明される方法以外の方法で実施することができ、明らかに、明細書における実施例は、本開示の実施例の一部に過ぎず、全ての実施例ではない。
現在、一部の会社も、関連する自動容量拡張ルールを有するが、いずれもクラスタのCPU(Central Processing Unit、中央処理装置)使用率、クラスタのメモリ使用率により容量拡張要件を満たすか否かを判断し、ノード容量拡張を行う場合、ノードを選択する方法は、簡単であり、例えば、
容量拡張指標がクラスタのメモリ使用率又はCPU使用率を用いる場合、使用率は、現在時点でのメモリ又はCPUなどのリソースの使用状況のみを表すが、リソースの冗長について考慮しないため、アプリケーションがリソースを必要とする場合、クラスタを容量拡張しないか又は容量拡張が遅延し、サービス実行をタイムリーにサポートすることができないか、或いは、リソースプールから1台のマシンを直接取得し、大部分のシナリオに十分に対応することができず、例えば、クラスタ内に複数のグループがあり、グループとグループとの間のリソース使用が分離し、ここで従来の容量拡張方法は、ノードを他のグループに追加することにより、容量拡張によりサービスによるリソース需要に対処することができず、かえってコストを増加させることを引き起こす可能性がある。
本開示は、クラスタの容量を自動的に拡張する方法を設計し、対応するアルゴリズムによりリソース要求率、収容可能サービスインスタンスコピー数及び非実行可能サービスインスタンスコピー数などの複数の容量拡張指標を取得し、設定された閾値又はプログラムの適応閾値に基づいてグループ化し、実際に計算された容量拡張指標に対応する結果が容量拡張指標に対応して設定された閾値又はプログラムの適応閾値よりも低いと、クラスタの容量拡張をトリガし、クラスタは、グループカテゴリ、領域配置情報に基づいて総合的に分析してクラスタの容量拡張結果を得る。
図1は、以下のステップ101~ステップ104を含む本開示の実施例に係るクラスタの容量拡張方法のフローチャートである。
ステップ101において、リソース要求率、収容可能サービスインスタンスコピー数及び非実行可能サービスインスタンスコピー数のうちの1種又は複数種を含むクラスタの容量拡張指標を取得する。
クラスタとは、互いに独立し、高速ネットワークを介して相互接続されたコンピュータのグループを指し、それらは、1つのグループを構成し、かつ単一システムのモードで管理される。
本開示の実施例において、容量拡張指標は、リソース要求率、収容可能サービスインスタンスコピー数及び非実行可能サービスインスタンスコピー数のうちの1種又は複数種を含むが、これらに限定されない。
クラスタの容量拡張指標を取得する方法は、複数種あり、いくつかの実施形態において、クラスタの総リソース及び要求済みリソースを取得し、要求済みリソースと総リソースとの比率を計算して、リソース要求率を得る。
別の実施形態において、クラスタの総収容サービスインスタンスコピー数及び処理済みサービスインスタンスコピー数を取得し、総収容サービスインスタンスコピー数と処理済みサービスインスタンスコピー数との差を計算して、収容可能サービスインスタンスコピー数を得る。
さらに別の実施形態において、クラスタの総収容サービスインスタンスコピー数及び処理要求サービスインスタンスコピー数を取得し、処理要求サービスインスタンスコピー数と総収容サービスインスタンスコピー数との差を計算して、非実行可能サービスインスタンスコピー数を得る。
以上の3種の方法は、例示的なものに過ぎず、本開示の実施例は、クラスタの容量拡張指標を取得する具体的な方法を限定しない。
ステップ102において、クラスタの容量拡張指標が予め設定された容量拡張条件を満たすか否かを判断する。
本開示の実施例において、異なる容量拡張指標は、異なる予め設定された容量拡張条件に対応し、例えば、容量拡張指標がリソース要求率である場合、予め設定された容量拡張条件は、予め設定された要求率閾値であり、また例えば、容量拡張指標が収容可能サービスインスタンスコピー数である場合、予め設定された容量拡張条件は、予め設定されたサービスインスタンスコピー数の第1閾値であり、さらに例えば、容量拡張指標が非実行可能サービスインスタンスコピー数である場合、予め設定された容量拡張条件は、予め設定されたサービスインスタンスコピー数の第2閾値である。
なお、予め設定された要求率閾値、予め設定されたサービスインスタンスコピー数の第1閾値及び予め設定されたサービスインスタンスコピー数の第2閾値は、いずれも必要に応じて設定することができるか、又はクラスタに対応する現在の実行情報を取得して分析し、クラスタ環境に適合する予め設定された要求率閾値、予め設定されたサービスインスタンスコピー数の第1閾値及び予め設定されたサービスインスタンスコピー数の第2閾値を自動的に設定する。
ステップ103において、容量拡張指標が予め設定された容量拡張条件を満たす場合、容量拡張指標が予め設定された容量拡張条件を満たす持続時間、及び現在の時間と前回の容量拡張時間との時間間隔を取得する。
本開示の実施例において、クラスタの容量拡張指標が予め設定された容量拡張条件を満たすと判断すると、例えば、予め設定されたサービスインスタンスコピー数の第1閾値を1に設定し、収容可能サービスインスタンスコピー数が1以下である場合、容量拡張指標が予め設定された容量拡張条件を満たすと決定し、別の実施例において、リソース要求率が予め設定された要求率閾値である30パーセント以下であるか否かを判断し、リソース要求率が30パーセント以下である場合、容量拡張指標が予め設定された容量拡張条件を満たすと決定し、さらに別の実施例において、非実行可能サービスインスタンスコピー数が、予め設定されたサービスインスタンスコピー数の第2閾値、例えば3以上であるか否かを判断し、非実行可能サービスインスタンスコピー数が3以上である場合、容量拡張指標が予め設定された容量拡張条件を満たすと決定する。
容量拡張タイミングの正確性をさらに向上させるために、本開示の実施例において、持続時間、及び現在の時間と前回の容量拡張時間との時間間隔により容量拡張処理を行うか否かをさらに判断し、具体的には、容量拡張指標が予め設定された容量拡張条件を満たす持続時間、及び現在の時間と前回の容量拡張時間との時間間隔を取得する。
ステップ104において、持続時間が標準持続時間よりも長く、かつ時間間隔が冷却時間よりも長い場合、予め設定された容量拡張ポリシーに従ってクラスタに対して容量拡張処理を行う。
持続時間とは、容量拡張指標が予め設定された容量拡張条件を満たすことが開始してから、容量拡張指標が予め設定された容量拡張条件を満たすことが終了するまでの時間を指し、例えば、容量拡張指標が予め設定された容量拡張条件を満たすことは、2021年12月1日10時に開始し、2021年12月1日10時10分に終了する場合、持続時間が10分間であると決定する。標準持続時間は、応用シナリオの必要に応じて設定されてもよく、クラスタ環境に基づいて自動的に設定されてもよく、異なるクラスタに対応する標準持続時間が異なってよいことを理解されたく、冷却時間とは、今回の容量拡張動作と前回の容量拡張動作との時間間隔の長さを指す。
具体的には、容量拡張指標が予め設定された容量拡張条件を満たす場合、持続時間が標準持続時間よりも長く、かつ時間間隔が冷却時間よりも長いと、予め設定された容量拡張ポリシーに従ってクラスタに対して容量拡張処理を行う。
一例として、リソース要求率が予め設定された要求率閾値以下であり、かつ収容可能サービスインスタンスコピー数が予め設定されたサービスインスタンスコピー数の第1閾値以下である場合、持続時間が標準持続時間よりも長く、かつ現在の時間と前回の容量拡張時間との時間間隔が冷却時間よりも長いと、クラスタの容量拡張をトリガする。例えば、予め設定された要求率閾値を30パーセントに設定し、予め設定されたサービスインスタンスコピー数の第1閾値を10に設定し、標準持続時間を5分間に設定し、冷却時間を8分間に設定し、リソース要求率が30パーセント以下であり、かつ収容可能サービスインスタンスコピー数が10以下である場合、持続時間が5分間よりも長く、かつ現在の時間と前回の容量拡張時間との時間間隔が8分間よりも長いと、容量拡張をトリガする。
本開示の実施例において、予め設定された容量拡張ポリシーに従ってクラスタに対して容量拡張処理を行う方法は、複数種あり、いくつかの実施形態において、クラスタ内のターゲットグループを取得し、予め設定されたステップサイズに応じてターゲットマシンを取得し、ターゲットマシンを使用可能状態に設定し、かつターゲットグループに追加し、別の実施形態において、クラスタの領域配置情報を取得し、領域配置情報に基づいて、マシンが最も少なく配置されたターゲット領域を決定し、予め設定されたステップサイズに応じてターゲットマシンを取得し、ターゲットマシンを使用可能状態に設定し、かつターゲット領域に追加する。
本開示の実施例に係るクラスタの容量拡張の解決手段は、リソース要求率、収容可能サービスインスタンスコピー数及び非実行可能サービスインスタンスコピー数のうちの1種又は複数種を含むクラスタの容量拡張指標を取得するステップと、クラスタの容量拡張指標が予め設定された容量拡張条件を満たすか否かを判断するステップであって、異なる容量拡張指標が異なる予め設定された容量拡張条件に対応する、ステップと、容量拡張指標が予め設定された容量拡張条件を満たす場合、容量拡張指標が予め設定された容量拡張条件を満たす持続時間、及び現在の時間と前回の容量拡張時間との時間間隔を取得するステップと、持続時間が標準持続時間よりも長く、かつ時間間隔が冷却時間よりも長い場合、予め設定された容量拡張ポリシーに従ってクラスタに対して容量拡張処理を行うステップと、を含む。上記技術手段を用いると、クラスタのリソース使用状況、クラスタのリソース要求率、収容可能サービスインスタンスコピー数、リソース不足による非実行可能サービスインスタンスコピー数を正確に知ることができ、これらの指標に対して容量拡張閾値及び動作を設定することにより、クラスタの容量拡張を自動的にトリガし、本開示は、リソース要求率、収容可能サービスインスタンスコピー数及び非実行可能サービスインスタンスコピー数などの予め設定された容量拡張条件に基づいて容量拡張を行う必要があるか否かを判断するとともに、持続時間と冷却時間との両方により容量拡張を行う必要があるか否かをさらに正確に判断し、かつ関連する容量拡張ポリシーに基づいて容量拡張処理を行い、サービスによるリソース需要に対処するとともにコストを削減することを保証することができる。
図2は、以下のステップ201~ステップ209を含む本開示の実施例に係る別のクラスタの容量拡張方法のフローチャートである。
ステップ201において、クラスタの総リソース及び要求済みリソースを取得し、比率を計算してリソース要求率を得て、クラスタの総収容サービスインスタンスコピー数及び処理済みサービスインスタンスコピー数を取得し、差を計算して収容可能サービスインスタンスコピー数を得て、クラスタの総収容サービスインスタンスコピー数及び処理要求サービスインスタンスコピー数を取得し、差を計算して非実行可能サービスインスタンスコピー数を得る。
リソース要求率、収容可能サービスインスタンスコピー数及び非実行可能サービスインスタンスコピー数をより明確に説明するために、本開示の実施例において、取得されたクラスタの総リソースが5であり、要求済みリソースが2であれば、得られた要求済みリソースと総リソースとの比率である40パーセントは、リソース要求率であり、取得されたクラスタの総収容サービスインスタンスコピー数が3であり、処理済みサービスインスタンスコピー数が2であれば、得られた総収容サービスインスタンスコピー数と処理済みサービスインスタンスコピー数との差である1は、収容可能サービスインスタンスコピー数であり、クラスタの総収容サービスインスタンスコピー数が3であり、処理要求サービスインスタンスコピー数が6であれば、処理要求サービスインスタンスコピー数から総収容サービスインスタンスコピー数を減算することにより得られた3は、非実行可能サービスインスタンスコピー数である。
ステップ202において、リソース要求率が予め設定された要求率閾値以下であるか否かを判断し、収容可能サービスインスタンスコピー数が予め設定されたサービスインスタンスコピー数の第1閾値以下であるか否かを判断し、非実行可能サービスインスタンスコピー数が予め設定されたサービスインスタンスコピー数の第2閾値以上であるか否かを判断する。
具体的には、予め設定された要求率閾値をAに設定し、予め設定されたサービスインスタンスコピー数の第1閾値をBに設定し、予め設定されたサービスインスタンスコピー数の第2閾値をCに設定し、いくつかの実施例において、リソース要求率がA以下であり、かつ収容可能コピー数がB以下であれば、予め設定された容量拡張条件を満たし、容量拡張をトリガし、別の実施例において、リソース要求率がA以下であり、収容可能コピー数がB以下であり、かつ非実行可能サービスインスタンスコピー数がC以上であれば、予め設定された容量拡張条件を満たし、容量拡張をトリガする。
ステップ203において、容量拡張指標が予め設定された容量拡張条件を満たす場合、容量拡張指標が予め設定された容量拡張条件を満たす持続時間、及び現在の時間と前回の容量拡張時間との時間間隔を取得する。
なお、ステップ203は、上記ステップ103と同じであるため、具体的には、ステップ103についての説明を参照し、ここでは詳述しない。
ステップ204において、クラスタ内のターゲットグループを取得し、予め設定されたステップサイズに応じてターゲットマシンを取得し、ターゲットマシンを使用可能状態に設定し、かつターゲットグループに追加する。
ステップ205において、クラスタの領域配置情報を取得し、領域配置情報に基づいて、マシンが最も少なく配置されたターゲット領域を決定し、予め設定されたステップサイズに応じてターゲットマシンを取得し、ターゲットマシンを使用可能状態に設定し、かつターゲット領域に追加する。
ステップ203を実行した後、ステップ204を実行したりステップ205を実行したりしてよく、具体的な応用の必要に応じて選択する。
本開示の実施例において、クラスタ内のグループカテゴリに基づいて予め設定されたステップサイズに応じてターゲットマシンを取得して容量拡張を行ってよく、具体的には、例えば、クラスタ内にアプリケーションD、E及びFに対応する3種のグループカテゴリが存在し、容量拡張指標を計算するとき、例えば、収容可能コピー数が対応して設定された閾値以下であるものは、いずれもアプリケーションDであることにより、容量拡張を行うとき、予め設定されたステップサイズに応じてターゲットマシンを取得し、ターゲットマシンを使用可能状態に設定し、かつアプリケーションDに対応するターゲットグループに追加し、容量拡張の個性的な需要をさらに満たす。
本開示の実施例において、クラスタの領域配置情報を取得し、領域配置情報に基づいて、マシンが最も少なく配置されたターゲット領域を決定してもよく、具体的には、例えば、クラスタに10台のマシンが存在し、6台がX領域に配置され、3台がY領域に配置され、かつ1台がZ領域に配置され、ターゲット領域をZ領域として決定することにより、予め設定されたステップサイズに応じてターゲットマシンを取得し、ターゲットマシンを使用可能状態に設定し、かつZ領域に追加し、容量拡張を行うときに、アベイラビリティゾーンバランスを考慮し、クラスタの各領域に少なくとも1台のマシンが配置されることを保証し、さらに容量拡張の安定性を向上させる。
いくつかの実施例において、容量拡張のための予め設定されたステップサイズを指定値に設定してよく、例えば、ステップサイズを1に設定する場合、ターゲットマシンの数は、1、2、3、4、5、6…の順に順次増加し、別の実施例において、容量拡張のための予め設定されたステップサイズを倍数に設定してもよく、例えば倍数を2に設定する場合、ターゲットマシンの数は、1、2、4、8、16、32…の順に順次倍増し、最後にターゲットマシンを使用可能状態に設定し、かつターゲットグループ又はターゲット領域に追加する。
ステップ206において、設定された容量拡張時間を受信し、現在の時間が容量拡張時間を満たすことを検出した場合、予め設定された容量拡張ポリシーに従ってクラスタに対して容量拡張処理を行う。
本開示の実施例において、応用シナリオの必要に応じて設定された容量拡張時間に基づいて、定時にクラスタに対して容量拡張を行ってよく、一実施例において、設定された容量拡張時間が毎日午前9時であり、ステップサイズを1に設定する場合、現在の時間が午前9時であることが検出されたとき、ターゲットマシンに対して、1、2、3、4、5、6…の順に容量拡張処理を行う。
ステップ207において、容量拡張通知情報を生成し、容量拡張通知情報をターゲットデバイスに送信する。
具体的には、ターゲットマシンの容量拡張を完了した後、容量拡張通知情報を生成してよく、情報コンテンツは、「2021年12月2日に、システムが既に3台のターゲットマシンの容量拡張を完了する」ことであってよく、好ましくは、音声、電話などの方式によりターゲットデバイスに送信してもよい。
ステップ208において、容量拡張終了命令を受信し、容量拡張終了命令に基づいて、クラスタに対して容量拡張処理を行うことを停止させる。
具体的には、容量拡張終了命令を受信すれば、クラスタに対して容量拡張処理を行うことを停止させ、好ましくは、定時にクラスタの容量拡張を終了させるように設定してもよく、例えば定時に容量拡張を終了させる時間を毎日18時に設定する場合、毎日18点が検出されたとき、クラスタの容量拡張を停止させる。
ステップ209において、容量拡張状態、容量拡張時間及び容量拡張原因を取得して、ターゲット位置に記憶する。
好ましくは、容量拡張状態、容量拡張時間及び容量拡張原因は、次回の容量拡張をトリガする条件としてよい。
ターゲット位置は、クラスタ管理サーバの任意の記憶位置として理解されてよく、応用シナリオの必要に応じて選択されてよい。
本開示の実施例に係るクラスタの容量拡張の解決手段は、クラスタの総リソース及び要求済みリソースを取得し、比率を計算してリソース要求率を得て、クラスタの総収容サービスインスタンスコピー数及び処理済みサービスインスタンスコピー数を取得し、差を計算して収容可能サービスインスタンスコピー数を得て、クラスタの総収容サービスインスタンスコピー数及び処理要求サービスインスタンスコピー数を取得し、差を計算して非実行可能サービスインスタンスコピー数を得るステップと、リソース要求率が予め設定された要求率閾値以下であるか否かを判断し、収容可能サービスインスタンスコピー数が予め設定されたサービスインスタンスコピー数の第1閾値以下であるか否かを判断し、非実行可能サービスインスタンスコピー数が予め設定されたサービスインスタンスコピー数の第2閾値以上であるか否かを判断するステップと、容量拡張指標が予め設定された容量拡張条件を満たす場合、容量拡張指標が予め設定された容量拡張条件を満たす持続時間、及び現在の時間と前回の容量拡張時間との時間間隔を取得するステップと、クラスタ内のターゲットグループを取得し、予め設定されたステップサイズに応じてターゲットマシンを取得し、ターゲットマシンを使用可能状態に設定し、かつターゲットグループに追加するステップと、クラスタの領域配置情報を取得し、領域配置情報に基づいて、マシンが最も少なく配置されたターゲット領域を決定し、予め設定されたステップサイズに応じてターゲットマシンを取得し、ターゲットマシンを使用可能状態に設定し、かつターゲット領域に追加するステップと、設定された容量拡張時間を受信し、現在の時間が容量拡張時間を満たすことを検出した場合、予め設定された容量拡張ポリシーに従ってクラスタに対して容量拡張処理を行うステップと、容量拡張終了命令を受信し、容量拡張終了命令に基づいて、クラスタに対して容量拡張処理を行うことを停止させるステップと、容量拡張通知情報を生成し、容量拡張通知情報をターゲットデバイスに送信するステップと、容量拡張状態、容量拡張時間及び容量拡張原因を取得して、ターゲット位置に記憶するステップと、を含む。上記技術手段を用いると、複数の容量拡張指標に基づいて共同して容量拡張をトリガすることをサポートすることができ、複数の指標を設定する場合、そのうちのいずれか1つの容量拡張指標が条件を満たすと容量拡張をトリガすることができるとともに、需要に応じて容量拡張を行うことができることにより、クラスタがタイムリーに容量拡張を行うことを保証してサービスの正常な実行を保証することができる。
図3は、本開示の実施例に係るさらに別のクラスタの容量拡張方法のフローチャートであり、まずクラスタ/グループの現在のリソース要求率、収容可能サービスインスタンスコピー数及び非実行可能サービスインスタンスコピー数を計算し、次にリソース要求率が予め設定された要求率閾値以下であるか否かを判断し、収容可能サービスインスタンスコピー数が予め設定されたサービスインスタンスコピー数の第1閾値以下であるか否かを判断し、非実行可能サービスインスタンスコピー数が予め設定されたサービスインスタンスコピー数の第2閾値以上であるか否かを判断し、リソース要求率、収容可能サービスインスタンスコピー数及び非実行可能サービスインスタンスコピー数がそのうちの1つの条件を満たすと、容量拡張をトリガすることができるとともに、容量拡張タイミングの正確性をさらに向上させるために、さらに持続時間がユーザの設定した標準持続時間よりも長いか否か、及び現在の時間と前回の容量拡張時間との時間間隔が冷却時間よりも長いか否かに基づいて容量拡張処理を行うか否かをさらに判断することができ、最後に容量拡張ポリシーに基づいて最適なターゲットマシンを選択し、かつターゲットマシンを使用可能状態に設定する。
図4は、本開示の実施例に係るクラスタの容量拡張装置の概略構成図であり、該装置は、第1取得装置401、判断装置402、第2取得装置403及び第1処理装置404を含み、第1取得装置401は、リソース要求率、収容可能サービスインスタンスコピー数及び非実行可能サービスインスタンスコピー数のうちの1種又は複数種を含むクラスタの容量拡張指標を取得し、判断装置402は、クラスタの容量拡張指標が予め設定された容量拡張条件を満たすか否かを判断し、異なる容量拡張指標が異なる予め設定された容量拡張条件に対応し、第2取得装置403は、容量拡張指標が予め設定された容量拡張条件を満たす場合、容量拡張指標が予め設定された容量拡張条件を満たす持続時間、及び現在の時間と前回の容量拡張時間との時間間隔を取得し、第1処理装置404は、持続時間が標準持続時間よりも長く、かつ時間間隔が冷却時間よりも長い場合、予め設定された容量拡張ポリシーに従ってクラスタに対して容量拡張処理を行う。
好ましくは、第1取得装置401は、具体的には、クラスタの総リソース及び要求済みリソースを取得し、要求済みリソースと総リソースとの比率を計算して、リソース要求率を得て、及び/又はクラスタの総収容サービスインスタンスコピー数及び処理済みサービスインスタンスコピー数を取得し、総収容サービスインスタンスコピー数と処理済みサービスインスタンスコピー数との差を計算して、収容可能サービスインスタンスコピー数を得て、及び/又はクラスタの総収容サービスインスタンスコピー数及び処理要求サービスインスタンスコピー数を取得し、処理要求サービスインスタンスコピー数と総収容サービスインスタンスコピー数との差を計算して、非実行可能サービスインスタンスコピー数を得る。
好ましくは、判断装置402は、具体的には、リソース要求率が予め設定された要求率閾値以下であるか否かを判断し、及び/又は収容可能サービスインスタンスコピー数が予め設定されたサービスインスタンスコピー数の第1閾値以下であるか否かを判断し、及び/又は非実行可能サービスインスタンスコピー数が予め設定されたサービスインスタンスコピー数の第2閾値以上であるか否かを判断する。
好ましくは、第1処理装置404は、具体的には、クラスタ内のターゲットグループを取得し、予め設定されたステップサイズに応じてターゲットマシンを取得し、ターゲットマシンを使用可能状態に設定し、かつターゲットグループに追加し、クラスタの領域配置情報を取得し、領域配置情報に基づいて、マシンが最も少なく配置されたターゲット領域を決定し、予め設定されたステップサイズに応じてターゲットマシンを取得し、ターゲットマシンを使用可能状態に設定し、かつターゲット領域に追加する。
好ましくは、上記装置は、容量拡張通知情報を生成する第1生成装置と、容量拡張通知情報をターゲットデバイスに送信する第1送信装置と、をさらに含む。
好ましくは、上記装置は、容量拡張通知情報を生成する第2生成装置と、容量拡張通知情報をターゲットデバイスに送信する第2送信装置と、をさらに含む。
好ましくは、上記装置は、容量拡張終了命令を受信する受信装置と、容量拡張終了命令に基づいて、クラスタに対して容量拡張処理を行うことを停止させる第2処理装置と、をさらに含む。
好ましくは、上記装置は、容量拡張状態、容量拡張時間及び容量拡張原因を取得する第3取得装置と、容量拡張状態、容量拡張時間及び容量拡張原因をターゲット位置に記憶する記憶装置と、をさらに含む。
なお、本明細書において、例えば、「第1」及び「第2」などの関係用語は、1つの実体又は操作を別の実体又は操作と区別するためのものに過ぎず、必ずしもこれらの実体又は操作の間にいかなるこのような実際の関係又は順序が存在することを要求又は示唆するものではない。また、用語「含む」、「含み」又はそれらの任意の他の変形は、非排他的な包含をカバーすることを意図することにより、一連の要素を含むプロセス、方法、物品又は装置は、それらの要素を含むだけでなく、明確に列挙されない他の要素を含むか、又はこのようなプロセス、方法、物品又は装置に固有の要素を含む。更なる限定がない場合、「…1つの…を含む」という語句で限定された要素は、上記要素を含むプロセス、方法、物品又は装置に他の同様な要素がさらに存在することを排除しない。
以上の記載は、本開示の具体的な実施形態に過ぎないことにより、当業者であれば、本開示を理解するか又は実現することができる。これらの実施例に対する様々な修正は、当業者にとって自明であり、本明細書で定義される一般的な原理は、本開示の精神又は範囲から逸脱することなく、他の実施例において実現することができる。したがって、本開示は、本明細書に記載されたこれらの実施例に限定されるものではなく、本明細書に開示された原理及び新規な特徴と一致する最も広い範囲に適合するものである。