JP7076488B2 - 管理装置、プログラム、システム及び制御方法 - Google Patents

Description

本発明は、管理装置、プログラム、システム及び制御方法に関する。

地上のゲートウェイとフィーダリンクを確立し、地上の端末とサービスリンクを確立し、ゲートウェイと端末との通信を中継することにより端末に無線通信サービスを提供するＨＡＰＳ（Ｈｉｇｈ Ａｌｔｉｔｕｄｅ Ｐｌａｔｆｏｒｍ Ｓｔａｔｉｏｎ）が知られていた（例えば、特許文献１参照）。
［先行技術文献］
［特許文献］
［特許文献１］特開２０１９－１３５８２３号公報

本発明の第１の態様によれば、管理装置が提供される。管理装置は、地上エリアのうちの地上サブエリアの上空を飛行しながら地上サブエリアにビームを照射することにより地上サブエリア内のユーザ端末に無線通信サービスを提供する飛行体を制御してよい。管理装置は、複数の地上エリアのそれぞれを複数の飛行体でカバーしており、複数の地上エリアのそれぞれの上空に予備の飛行体が飛行している状況において、複数の予備の飛行体のうちのいずれかの予備の飛行体が、複数の地上エリアの内の一の地上エリアのうちの一の地上サブエリアをカバーしている飛行体と一の地上サブエリアのカバーを交代した場合に、一の地上エリアの位置と、待機している飛行体の位置を示す待機ポイントとに基づいて、複数の地上エリアから、待機ポイントから移動させた飛行体に予備の飛行体として上空を飛行させる始点地上エリアと、始点地上エリアから一の地上エリアに向けて連続する中間地上エリアとを選択する選択部を備えてよい。管理装置は、始点地上エリアの上空を飛行している予備の飛行体と、中間地上エリアの上空を飛行している予備の飛行体とを、連続する方向に沿って隣接する地上エリアの上空に移動させる飛行体制御部を備えてよい。

上記待機ポイントは、地上で待機している上記飛行体の位置を示してよい。上記選択部は、上記中間地上エリアの数が最も少なくなるように、上記複数の地上エリアから、上記始点地上エリアから上記一の地上エリアに向けて連続する上記中間地上エリアを選択してよい。上記選択部は、上記始点地上エリアの上空を飛行している上記予備の飛行体と、上記中間地上エリアの上空を飛行している上記予備の飛行体とを、上記連続する方向に沿って隣接する上記地上エリアの上空に移動させるときの総移動距離が最も短くなるように、上記複数の地上エリアから、上記始点地上エリアから上記一の地上エリアに向けて連続する上記中間地上エリアを選択してよい。

上記選択部は、上記複数の地上エリアのそれぞれの上記地上サブエリアの数に基づいて、上記複数の地上エリアから、上記始点地上エリアから上記一の地上エリアに向けて連続する上記中間地上エリアを選択してよい。上記選択部は、上記複数の地上エリアのそれぞれの上記無線通信サービスにおける通信トラフィックに基づいて、上記複数の地上エリアから、上記始点地上エリアから上記一の地上エリアに向けて連続する上記中間地上エリアを選択してよい。上記選択部は、上記複数の地上エリアのそれぞれにおける上記地上エリアをカバーしている上記複数の飛行体の運用時間に基づいて、上記始点地上エリアから上記一の地上エリアに向けて連続する上記中間地上エリアを選択してよい。上記選択部は、上記複数の地上エリアの重要度に基づいて、上記複数の地上エリアから、上記始点地上エリアから上記一の地上エリアに向けて連続する上記中間地上エリアを選択してよい。上記選択部は、上記複数の地上エリアのそれぞれにおける上記地上エリアをカバーしている上記複数の飛行体の種類に基づいて、上記始点地上エリアから上記一の地上エリアに向けて連続する上記中間地上エリアを選択してよい。上記選択部は、上記複数の地上エリアのそれぞれにおける上記地上エリアをカバーしている上記複数の飛行体に搭載されている通信装置の種類に基づいて、上記始点地上エリアから上記一の地上エリアに向けて連続する上記中間地上エリアを選択してよい。

上記選択部は、複数の上記待機ポイントから、上記一の地上エリアの位置に基づいて、待機している上記飛行体を上記始点地上エリアに移動させる上記待機ポイントを選択してよい。上記選択部は、複数の上記待機ポイントのうち、上記一の地上エリアの位置に最も近い上記待機ポイントを、待機している上記飛行体を上記始点地上エリアに移動させる上記待機ポイントとして選択してよい。上記選択部は、複数の上記待機ポイントから、待機している上記飛行体の数がより多い上記待機ポイントを優先して、上記待機ポイントを選択してよい。

本発明の第２の態様によれば、コンピュータを上記管理装置として機能させるためのプログラムが提供される。

本発明の第３の態様によれば、システムが提供される。システムは、上記管理装置と、上記複数の飛行体とを備えてよい。

本発明の第４の態様によれば、制御方法が提供される。制御方法は、地上エリアのうちの地上サブエリアの上空を飛行しながら地上サブエリアにビームを照射することにより地上サブエリア内のユーザ端末に無線通信サービスを提供する飛行体を制御する管理装置によって実行されてよい。制御方法は、複数の地上エリアのそれぞれを複数の飛行体でカバーしており、複数の地上エリアのそれぞれの上空に予備の飛行体が飛行している状況において、複数の予備の飛行体のうちのいずれかの予備の飛行体が、複数の地上エリアの内の一の地上エリアのうちの一の地上サブエリアをカバーしている飛行体と一の地上サブエリアのカバーを交代した場合に、一の地上エリアの位置と、地上に待機している飛行体が離陸する離陸ポイントの位置とに基づいて、複数の地上エリアから、離陸ポイントから離陸させた飛行体に予備の飛行体として上空を飛行させる始点地上エリアと、始点地上エリアから一の地上エリアに向けて連続する中間地上エリアとを選択する選択段階を備えてよい。制御方法は、始点地上エリアの上空を飛行している予備の飛行体と、中間地上エリアの上空を飛行している予備の飛行体とを、連続する方向に沿って隣接する地上エリアの上空に移動させる飛行体制御段階を備えてよい。

なお、上記の発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではない。また、これらの特徴群のサブコンビネーションもまた、発明となりうる。

システム１０の一例を概略的に示す。 複数のＨＡＰＳ２００によってカバーされる地上エリア３００の一例を概略的に示す。 複数の地上エリア３００のそれぞれの上空を飛行する予備のＨＡＰＳ２００の一例を概略的に示す。 交代経路４００の一例を概略的に示す。 管理装置１００の機能構成の一例を概略的に示す。 交代経路４００の一例を概略的に示す。 交代経路４００の一例を概略的に示す。 管理装置１００として機能するコンピュータ１２００のハードウェア構成の一例を概略的に示す。

以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。

図１は、システム１０の一例を概略的に示す。システム１０は、管理装置１００を備える。システム１０は、ＨＡＰＳ２００を備えてよい。システム１０は、複数のＨＡＰＳ２００を備えてよい。

ＨＡＰＳ２００は、地上に向けてビームを照射することにより形成したセル２０２内のユーザ端末３０に無線通信サービスを提供する飛行体の一例であってよい。ＨＡＰＳ２００は、機体２１０、中央部２２０、プロペラ２３０、ポッド２４０、及び太陽電池パネル２５０を備える。中央部２２０内には、飛行制御装置２２２及び通信制御装置２２４が配置される。

太陽電池パネル２５０によって発電された電力は、機体２１０、中央部２２０、及びポッド２４０の少なくともいずれかに配置された１又は複数のバッテリに蓄電される。バッテリに蓄電された電力は、ＨＡＰＳ２００が備える各構成によって利用される。

飛行制御装置２２２は、ＨＡＰＳ２００の飛行を制御する。飛行制御装置２２２は、例えば、プロペラ２３０の回転を制御することによってＨＡＰＳ２００の飛行を制御する。また、飛行制御装置２２２は、不図示のフラップやエレベータの角度を変更することによってＨＡＰＳ２００の飛行を制御してもよい。飛行制御装置２２２は、ＧＰＳセンサ等の測位センサ、ジャイロセンサ、及び加速度センサ等の各種センサを備えて、ＨＡＰＳ２００の位置、移動方向、及び移動速度を管理してよい。

通信制御装置２２４は、ＳＬ（Ｓｅｒｖｉｃｅ Ｌｉｎｋ）アンテナを用いて、地上にセル２０２を形成する。通信制御装置２２４は、ＳＬアンテナを用いて、地上のユーザ端末３０とサービスリンクを形成する。ＳＬアンテナは、マルチビームアンテナであってもよい。セル２０２は、マルチセルであってもよい。

通信制御装置２２４は、ＦＬ（Ｆｅｅｄｅｒ Ｌｉｎｋ）アンテナを用いて、地上のゲートウェイ４０との間でフィーダリンクを形成してよい。通信制御装置２２４は、ゲートウェイ４０を介して、ネットワーク２０にアクセスしてよい。

通信制御装置２２４は、衛星通信アンテナを用いて、通信衛星５０と通信してよい。通信制御装置２２４は、通信衛星５０及び衛星通信局６０を介して、ネットワーク２０にアクセスしてよい。

ユーザ端末３０は、ＨＡＰＳ２００と通信可能であればどのような通信端末であってもよい。例えば、ユーザ端末３０は、スマートフォン等の携帯電話である。ユーザ端末３０は、タブレット端末及びＰＣ（Ｐｅｒｓｏｎａｌ Ｃｏｍｐｕｔｅｒ）等であってもよい。ユーザ端末３０は、いわゆるＩｏＴ（Ｉｎｔｅｒｎｅｔ ｏｆ Ｔｈｉｎｇ）デバイスであってもよい。ユーザ端末３０は、いわゆるＩｏＥ（Ｉｎｔｅｒｎｅｔ ｏｆ Ｅｖｅｒｙｔｈｉｎｇ）に該当するあらゆるものを含み得る。

ＨＡＰＳ２００は、例えば、フィーダリンク又は通信衛星５０と、サービスリンクとを介して、ネットワーク２０とユーザ端末３０との通信を中継する。ＨＡＰＳ２００は、ユーザ端末３０とネットワーク２０との通信を中継することによって、ユーザ端末３０に無線通信サービスを提供してよい。

ネットワーク２０は、移動体通信ネットワークを含む。移動体通信ネットワークは、３Ｇ（３ｒｄ Ｇｅｎｅｒａｔｉｏｎ）通信方式、ＬＴＥ（Ｌｏｎｇ Ｔｅｒｍ Ｅｖｏｌｕｔｉｏｎ）通信方式、５Ｇ（５ｔｈ Ｇｅｎｅｒａｔｉｏｎ）通信方式、及び６Ｇ（６ｔｈ Ｇｅｎｅｒａｔｉｏｎ）通信方式以降の通信方式のいずれに準拠していてもよい。ネットワーク２０は、インターネットを含んでもよい。

ＨＡＰＳ２００は、例えば、セル２０２内のユーザ端末３０から受信したデータをネットワーク２０に送信する。また、ＨＡＰＳ２００は、例えば、ネットワーク２０を介して、セル２０２内のユーザ端末３０宛のデータを受信した場合に、当該データをユーザ端末３０に送信する。

管理装置１００は、複数のＨＡＰＳ２００を管理する。管理装置１００は、ネットワーク２０及びゲートウェイ４０を介して、ＨＡＰＳ２００と通信してよい。管理装置１００は、ネットワーク２０、衛星通信局６０、及び通信衛星５０を介して、ＨＡＰＳ２００と通信してもよい。

管理装置２００は、指示を送信することによってＨＡＰＳ２００を制御する。ＨＡＰＳ２００は、セル２０２によって地上の対象エリアをカバーさせるべく、ＨＡＰＳ２００に、対象エリアの上空を旋回させてよい。ＨＡＰＳ２００が対象エリアをカバーすべく、対象エリアの上空を旋回することを定点飛行と記載する場合がある。ＨＡＰＳ２００は、例えば、対象エリアの上空を円軌道で飛行しつつ、ＦＬアンテナの指向方向を調整することによってゲートウェイ４０との間のフィーダリンクを維持し、ＳＬアンテナの指向方向を調整することによってセル２０２による対象エリアのカバーを維持する。

図２は、複数のＨＡＰＳ２００によってカバーされる地上エリア３００の一例を概略的に示す。複数のＨＡＰＳ２００は、それぞれが地上サブエリア３０２をカバーすることによって、地上エリア３００の全体をカバーし得る。

地上エリア３００及び地上サブエリア３０２は、任意のエリアであってよい。地上エリア３００及び地上サブエリア３０２は、市区町村等の地域エリアの単位であってもよい。

ＳＬＡ（Ｓｅｒｖｉｃｅ Ｌｅｖｅｌ Ａｇｒｅｅｍｅｎｔ）で顧客に保証する高いサービス稼働率を維持するためには、運用中のＨＡＰＳ２００に不具合が発生した際に速やかに予備機に切り替える必要があるが、予備機を空港から直行させると時間がかかりすぎる。一方、多くの予備機を上空に配置することによって対応することも考えられるが、コスト高となり効率的ではない。

本実施形態に係るシステム１０は、予備機を適切に配置し、例えば、運用中のＨＡＰＳ２００に連続で不具合が発生したような場合でも、高いサービス稼働率を維持するための予備機群の管理を実行する。

図３は、複数の地上エリア３００のそれぞれの上空を飛行する予備のＨＡＰＳ２００の一例を概略的に示す。本実施形態に係るシステム１０では、複数の地上エリア３００のそれぞれの上空に予備のＨＡＰＳ２００を配置する。予備のＨＡＰＳ２００は、例えば、地上エリア３００の上空を定点飛行する。複数の地上エリア３００のそれぞれが、複数のＨＡＰＳ２００のセル２０２によってカバーされている。

予備のＨＡＰＳ２００は、地上エリア３００をカバーしている複数のＨＡＰＳ２００のいずれかに不具合が発生した場合に、不具合が発生したＨＡＰＳ２００と、当該ＨＡＰＳ２００がカバーしている地上サブエリア３０２のカバーを交代する。このように、複数のＨＡＰＳ２００のいずれかに不具合が発生した場合に交代するための予備のＨＡＰＳ２００を地上エリア３００の上空に配置することによって、地上に配置する場合と比較して、交代に要する時間を短くすることができる。

ここで、不具合が発生したＨＡＰＳ２００と予備のＨＡＰＳ２００とが交代した場合、当該地上エリア３００の上空に予備のＨＡＰＳ２００を再配備する必要がある。通常であれば、空港７０に待機しているＨＡＰＳ２００を当該地上エリア３００に向かわせることになる。

しかし、空港７０から離陸したＨＡＰＳ２００を当該地上エリア３００の上空に直行させると、到着までに長時間を要する場合がある。特に、空港７０から当該地上エリア３００までの距離が離れている場合、非常に長い時間がかかってしまう場合がある。そうすると、当該地上エリア３００をカバーしている複数のＨＡＰＳ２００において、連続して不具合が発生した場合に、予備のＨＡＰＳ２００の到着が間に合わずに、一部の地上サブエリア３０２における無線通信サービスが中断してしまう恐れがある。本実施形態に係るシステム１０においては、複数の予備のＨＡＰＳ２００の中から最適な機体を選択して、玉突きのように移動させる。

図４は、交代経路４００の一例を概略的に示す。図４では、複数の地上エリア３００として、地上エリア３１０、地上エリア３２０、地上エリア３３０、地上エリア３４０、地上エリア３５０、地上エリア３６０、及び地上エリア３７０を例示している。ここでは、地上エリア３７０のうちの一つの地上サブエリア３７２をカバーしているＨＡＰＳ２００に不具合が発生した場合の交代経路４００の一例を概略的に示す。

交代経路４００として、地上エリア３１０、地上エリア３２０、地上エリア３５０、地上エリア３７０に沿った経路、地上エリア３１０、地上エリア３２０、地上エリア３４０、地上エリア３７０に沿った経路、及び地上エリア３１０、地上エリア３３０、地上エリア３６０、地上エリア３７０に沿った経路等、様々な経路が候補として挙げられる。

本実施形態に係る管理装置１００は、例えば、空港７０で待機しているＨＡＰＳ２００を始点とし、交代先の地上エリア３７０の上空を終点として、始点から終点までのすべての経路におけるＨＡＰＳ２００の総移動距離を計算する。空港７０で待機しているＨＡＰＳ２００は、地上で待機していてよく、また、空港７０の上空で待機していてもよい。そして、管理装置１００は、複数の経路のうちの最短経路を交代経路４００として選択する。図４に示す例では、地上エリア３１０、地上エリア３４０、地上エリア３７０に沿った経路が交代経路４００として選択される。

管理装置１００は、選択した交代経路４００において、終点から始点までのＨＡＰＳ２００に「０→１→２・・・」のように移動番号を割り当てる。図４に示す例では、地上エリア３４０の上空を飛行しているＨＡＰＳ２００に「０」、地上エリア３１０の上空を飛行しているＨＡＰＳ２００に「１」、空港７０の上空を飛行しているＨＡＰＳ２００に「２」が割り当てられる。

そして、管理装置１００は、移動番号の若い順に、一定な時間差をつけてＨＡＰＳ２００を移動／離陸させる。一定な時間は、パラメータ化されていてよく、例えば、０～１時間等の時間であってよい。このように、交代経路４００として最短経路を選択し、玉突きのようにＨＡＰＳ２００を移動させることによって、交代機体数を最小化し、交代時間を最短化することができる。

図５は、管理装置１００の機能構成の一例を概略的に示す。管理装置１００は、情報格納部１０２、情報受信部１０４、飛行体管理部１０６、選択部１０８、及び飛行体制御部１１０を備える。

情報格納部１０２は、各種情報を格納する。情報格納部１０２は、複数の地上エリア３００のそれぞれに関する情報を格納してよい。情報格納部１０２は、例えば、地上エリア３００に含まれる地上サブエリア３０２の数を格納する。情報格納部１０２は、例えば、地上エリア３００の重要度を格納する。地上エリア３００の重要度は、例えば、人口密度がより高い地上エリア３００ほど高い。また、地上エリア３００の重要度は、例えば、重要施設をより多く含む地上エリア３００ほど高い。

情報格納部１０２は、複数のＨＡＰＳ２００のそれぞれに関する情報を格納してよい。ＨＡＰＳ２００に関する情報は、例えば、ＨＡＰＳ２００の種類を含む。ＨＡＰＳ２００に関する情報は、ＨＡＰＳ２００の製造者の情報を含んでよい。ＨＡＰＳ２００に関する情報は、ＨＡＰＳ２００のバージョンの情報を含んでよい。ＨＡＰＳ２００に関する情報は、ＨＡＰＳ２００のサイズの情報を含んでよい。

情報格納部１０２は、例えば、ＨＡＰＳ２００に搭載されている通信制御装置２２４に関する情報を格納する。通信制御装置２２４に関する情報は、通信制御装置２２４の製造者の情報を含んでよい。通信制御装置２２４に関する情報は、通信制御装置２２４のバージョンの情報を含んでよい。通信制御装置２２４に関する情報は、通信制御装置２２４が用いるアンテナの種類を含んでよい。通信制御装置２２４に関する情報は、通信制御装置２２４が生成するセル２０２がマルチセルであるか否かを含んでよい。通信制御装置２２４に関する情報は、通信制御装置２２４が生成するセル２０２がマルチセルである場合のセル数等を含んでよい。

情報受信部１０４は、各種情報を受信する。情報受信部１０４は、例えば、複数の地上エリア３００の無線通信サービスにおける通信状況に関する情報を、移動体通信システムのコアネットワーク等から受信する。通信状況に関する情報は、例えば、地上エリア３００の無線通信サービスにおける通信トラフィックを含む。情報受信部１０４は、受信した情報を情報格納部１０２に格納する。

飛行体管理部１０６は、複数のＨＡＰＳ２００を管理する。飛行体管理部１０６は、複数の地上エリア３００のそれぞれを複数のＨＡＰＳ２００でカバーするように、複数のＨＡＰＳ２００を制御してよい。飛行体管理部１０６は、複数のＨＡＰＳ２００のそれぞれに対して、移動先、飛行経路、定点飛行の経路、カバー対象となる地上サブエリア３０２の位置及び範囲等を指示することによって、複数のＨＡＰＳ２００を制御すしてよい。

飛行体管理部１０６は、複数のＨＡＰＳ２００を、複数の地上エリア３００のそれぞれの上空を予備のＨＡＰＳ２００として飛行するように、複数のＨＡＰＳ２００を制御してよい。飛行体管理部１０６は、複数のＨＡＰＳ２００のそれぞれに対して、移動先、飛行経路、定点飛行の経路、対象となる地上エリア３００の位置及び範囲等を指示することによって、複数のＨＡＰＳ２００を制御してよい。

飛行体管理部１０６は、複数のＨＡＰＳ２００のそれぞれの状態を管理してよい。飛行体管理部１０６は、複数のＨＡＰＳ２００のそれぞれと定期的又は不定期に通信することによって、複数のＨＡＰＳ２００のそれぞれの状態を管理してよい。飛行体管理部１０６は、例えば、ＨＡＰＳ２００が正常状態であるか否かを管理する。ＨＡＰＳ２００は、例えば、正常状態である場合には、定期的又は不定期にその旨を管理装置１００に通知し、不具合が発生した場合、その旨を管理装置１００に通知する。飛行体管理部１０６は、ＨＡＰＳ２００の連続運用期間を管理してもよい。飛行体管理部１０６は、ＨＡＰＳ２００のバッテリ残量を管理してもよい。

飛行体管理部１０６は、地上エリア３００をカバーしている複数のＨＡＰＳ２００のうちのいずれかに不具合が発生した場合、不具合が発生したＨＡＰＳ２００がカバーしている地上サブエリア３０２のカバーを、当該地上エリア３００の上空を飛行している予備のＨＡＰＳ２００に交代させる。

選択部１０８は、複数の地上エリア３００のそれぞれを複数の地上エリア３００でカバーしており、複数の地上エリア３００のそれぞれの上空に予備のＨＡＰＳ２００が飛行している状況において、複数の予備のＨＡＰＳ２００のうちのいずれかの予備のＨＡＰＳ２００が、複数の地上エリア３００のうちの一の地上エリア３００のうちの一の地上サブエリア３０２をカバーしているＨＡＰＳ２００と当該一の地上サブエリア３０２のカバーを交代した場合に、当該一の地上エリア３００の位置と、待機しているＨＡＰＳ２００の位置を示す待機ポイントとに基づいて、交代経路を選択する。選択部１０８は、一の地上エリア３００の位置と、待機ポイントとに基づいて、複数の地上エリア３００から、待機ポイントから移動させたＨＡＰＳ２００に予備のＨＡＰＳ２００として上空を飛行させる始点地上エリアと、始点地上エリアから一の地上エリアに向けて連続する中間地上エリアとを選択する。中間地上エリアは、１つの場合もあれば、複数の場合もある。

待機ポイントは、例えば、地上で待機している予備のＨＡＰＳ２００の位置を示す。待機ポイントは、予備のＨＡＰＳ２００が待機している空港７０の位置を示してもよい。待機ポイントは、空港７０の上空で待機している予備のＨＡＰＳ２００の位置を示してもよい。

選択部１０８は、例えば、中間地上エリアの数が最も少なくなるように、複数の地上エリア３００から、中間地上エリアを選択する。選択部１０８は、例えば、始点地上エリアの上空を飛行している予備のＨＡＰＳ２００と、中間地上エリアの上空を飛行している予備のＨＡＰＳ２００とを、始点地上エリアから一の地上エリア３００への連続する方向に沿って隣接する地上エリア３００の上空を移動させるときの総移動距離が最も短くなるように、複数の地上エリア３００から、中間地上エリアを選択する。これらによって、交代機体数の最小化に貢献することができる。また、これらによって、交代時間の最短化に貢献することができる。

飛行体制御部１１０は、選択部１０８によって交代経路が選択された場合に、複数の予備のＨＡＰＳ２００を制御する。飛行体制御部１１０は、待機ポイントで待機しているＨＡＰＳ２００を、始点地上エリアの上空に移動させてよい。飛行体制御部１１０は、始点地上エリアの上空を飛行している予備のＨＡＰＳ２００と、中間地上エリアの上空を飛行している予備のＨＡＰＳ２００とを、始点地上エリアから一の地上エリア３００に向けて連続する方向に沿って隣接する地上エリア３００の上空に移動させてよい。

飛行体制御部１１０は、待機ポイントで待機しているＨＡＰＳ２００及び複数の予備のＨＡＰＳ２００のそれぞれに対して、移動先、飛行経路、定点飛行の経路、対象となる地上エリア３００の位置及び範囲等を指示することによって、待機しているＨＡＰＳ２００及び複数の予備のＨＡＰＳ２００を制御してよい。

図６は、交代経路４００の一例を概略的に示す。選択部１０８は、待機ポイントが複数存在する場合、複数の待機ポイントから、待機しているＨＡＰＳ２００を始点地上エリアに移動させる待機ポイントを選択してもよい。図６では、複数の待機ポイントとして、空港７０及び空港７２を例示している。

選択部１０８は、例えば、複数の待機ポイントから、交代対象となる一の地上エリア３００の位置に基づいて、待機しているＨＡＰＳ２００を始点地上エリアに移動させる待機ポイントを選択する。具体例として、選択部１０８は、複数の待機ポイントのうち、一の地上エリア３００の位置に最も近い待機ポイントを選択する。図６に示す例において、選択部１０８は、空港７０及び空港７２のうち、地上エリア３７０により近い空港７２を選択し得る。これにより、交代機体数の最小化に貢献することができる。また、これにより、交代時間の最短化に貢献することができる。

選択部１０８は、複数の待機ポイントから、待機しているＨＡＰＳ２００の数がより多い待機ポイントを優先して、待機ポイントを選択してもよい。選択部１０８は、例えば、複数の待機ポイントと、交代対象の一の地上エリア３００との距離の差が予め定められた閾値より短い場合、当該複数の待機ポイントのうち、待機しているＨＡＰＳ２００の数が最も多い待機ポイントを、待機しているＨＡＰＳ２００を始点地上エリアに移動させる待機ポイントとして選択する。これにより、待機ポイントで待機するＨＡＰＳ２００が存在しなくなる可能性を低減することができる。選択部１０８は、複数の待機ポイントと、交代対象の一の地上エリア３００との距離を考慮することなく、待機しているＨＡＰＳ２００の数に基づいて、待機しているＨＡＰＳ２００を始点地上エリアに移動させる待機ポイントとして選択してもよい。

図７は、交代経路４００の一例を概略的に示す。選択部１０８は、各種情報に基づいて、交代経路を選択し得る。選択部１０８は、例えば、複数の交代経路における複数のＨＡＰＳ２００の総移動距離の差が予め定められた閾値より短い場合に、他の情報に基づいて交代経路を選択する。

例えば、選択部１０８は、複数の地上エリア３００のそれぞれの地上サブエリア３０２の数に基づいて、複数の地上エリア３００から、中間地上エリアを選択する。選択部１０８は、例えば、地上サブエリア３０２の数がより少ない地上エリア３００を優先して、複数の地上エリアから、中間地上エリアを選択する。具体例として、選択部１０８は、複数の交代経路における地上サブエリア３０２の合計数が最も少ない経路を、交代経路として選択する。これにより、交代経路に沿った移動中に、交代経路内の地上エリア３００のいずれかにおいて運用中のＨＡＰＳ２００に不具合が発生してしまい、不具合が発生したＨＡＰＳ２００と予備のＨＡＰＳ２００との交代により時間がかかってしまう事態の発生を抑制することができる。なお、選択部１０８は、複数の交代経路における複数のＨＡＰＳ２００の総移動距離を考慮することなく、複数の地上エリア３００のそれぞれの地上サブエリア３０２の数に基づいて、複数の地上エリア３００から、中間地上エリアを選択してもよい。

また、例えば、選択部１０８は、複数の地上エリア３００のそれぞれの無線通信サービスにおける通信トラフィックに基づいて、複数の地上エリア３００から、中間地上エリアを選択する。選択部１０８は、例えば、地上エリア３００のおける通信トラフィックがより少ない地上エリア３００を優先して、複数の地上エリアから、中間地上エリアを選択する。具体例として、選択部１０８は、複数の交代経路における地上エリア３００の通信トラフィックが相対的に最も少ない経路を、交代経路として選択する。これにより、交代経路に沿った移動中に、交代経路内の地上エリア３００のいずれかにおいて運用中のＨＡＰＳ２００に不具合が発生し、当該ＨＡＰＳ２００がカバーしている地上サブエリア３０２に一時的な無線通信サービス断が発生してしまう場合における影響を低減することができる。なお、選択部１０８は、複数の交代経路における複数のＨＡＰＳ２００の総移動距離を考慮することなく、複数の地上エリア３００のそれぞれの無線通信サービスにおける通信トラフィックに基づいて、複数の地上エリア３００から、中間地上エリアを選択してもよい。

また、例えば、選択部１０８は、複数の地上エリア３００のそれぞれにおける地上エリア３００をカバーしている複数のＨＡＰＳ２００の運用時間に基づいて、複数の地上エリア３００から、中間地上エリアを選択する。選択部１０８は、例えば、複数の地上エリア３００のうち、地上エリア３００をカバーしている複数のＨＡＰＳ２００の運用時間がより短い地上エリアを優先して、複数の地上エリア３００から、中間地上エリアを選択する。具体例として、選択部１０８は、複数の交代経路における地上エリア３００をカバーしている複数のＨＡＰＳ２００の運用時間の総時間が最も短い経路を、交代経路として選択する。これにより、交代経路に沿った移動中に、交代経路内の地上エリア３００のいずれかにおいて運用中のＨＡＰＳ２００に、運用時間の長期化による不具合が発生する可能性を低減することができる。なお、選択部１０８は、複数の交代経路における複数のＨＡＰＳ２００の総移動距離を考慮することなく、複数の地上エリア３００のそれぞれにおける地上エリア３００をカバーしている複数のＨＡＰＳ２００の運用時間に基づいて、複数の地上エリア３００から、中間地上エリアを選択してもよい。

また、例えば、選択部１０８は、複数の地上エリア３００の重要度に基づいて、複数の地上エリア３００から、中間地上エリアを選択する。選択部１０８は、例えば、複数の交代経路における複数の地上エリア３００の重要度の平均値が最も低い経路を、交代経路として選択する。これにより、交代経路に沿った移動中に、交代経路内の地上エリア３００のいずれかにおいて運用中のＨＡＰＳ２００に不具合が発生し、当該ＨＡＰＳ２００がカバーしている地上サブエリア３０２に一時的な無線通信サービス断が発生してしまう場合における影響を低減することができる。なお、選択部１０８は、複数の交代経路における複数のＨＡＰＳ２００の総移動距離を考慮することなく、複数の地上エリア３００の重要度に基づいて、複数の地上エリア３００から、中間地上エリアを選択してもよい。

また、例えば、選択部１０８は、複数の地上エリア３００のそれぞれにおける地上エリア３００をカバーしている複数のＨＡＰＳ２００の種類に基づいて、中間地上エリアを選択する。選択部１０８は、例えば、複数の交代経路における複数の地上エリア３００のそれぞれをカバーしている複数のＨＡＰＳ２００における故障率が低い種類のＨＡＰＳ２００の割合がより多い経路を、交代経路として選択する。これにより、交代経路に沿った移動中に、交代経路内の地上エリア３００のいずれかにおいて運用中のＨＡＰＳ２００に不具合が発生してしまい、不具合が発生したＨＡＰＳ２００と予備のＨＡＰＳ２００との交代により時間がかかってしまう事態の発生を抑制することができる。なお、選択部１０８は、複数の交代経路における複数のＨＡＰＳ２００の総移動距離を考慮することなく、複数の地上エリア３００のそれぞれにおける地上エリア３００をカバーしている複数のＨＡＰＳ２００の種類に基づいて、複数の地上エリア３００から、中間地上エリアを選択してもよい。

また、例えば、選択部１０８は、複数の地上エリア３００のそれぞれにおける地上エリア３００をカバーしている複数のＨＡＰＳ２００に搭載されている通信制御装置２２４の種類に基づいて、中間地上エリアを選択する。選択部１０８は、例えば、複数の交代経路における複数の地上エリア３００のそれぞれをカバーしている複数のＨＡＰＳ２００における、搭載している通信制御装置２２４の故障率が低いＨＡＰＳ２００の割合がより多い経路を、交代経路として選択する。これにより、交代経路に沿った移動中に、交代経路内の地上エリア３００のいずれかにおいて運用中のＨＡＰＳ２００に不具合が発生してしまい、不具合が発生したＨＡＰＳ２００と予備のＨＡＰＳ２００との交代により時間がかかってしまう事態の発生を抑制することができる。なお、選択部１０８は、複数の交代経路における複数のＨＡＰＳ２００の総移動距離を考慮することなく、複数の地上エリア３００のそれぞれにおける地上エリア３００をカバーしている複数のＨＡＰＳ２００に搭載されている通信制御装置２２４の種類に基づいて、複数の地上エリア３００から、中間地上エリアを選択してもよい。

図８は、制御装置２００として機能するコンピュータ１２００のハードウェア構成の一例を概略的に示す。コンピュータ１２００にインストールされたプログラムは、コンピュータ１２００を、上記実施形態に係る装置の１又は複数の「部」として機能させ、又はコンピュータ１２００に、上記実施形態に係る装置に関連付けられるオペレーション又は当該１又は複数の「部」を実行させることができ、及び／又はコンピュータ１２００に、上記実施形態に係るプロセス又は当該プロセスの段階を実行させることができる。そのようなプログラムは、コンピュータ１２００に、本明細書に記載のフローチャート及びブロック図のブロックのうちのいくつか又はすべてに関連付けられた特定のオペレーションを実行させるべく、ＣＰＵ１２１２によって実行されてよい。

本実施形態によるコンピュータ１２００は、ＣＰＵ１２１２、ＲＡＭ１２１４、及びグラフィックコントローラ１２１６を含み、それらはホストコントローラ１２１０によって相互に接続されている。コンピュータ１２００はまた、通信インタフェース１２２２、記憶装置１２２４、並びにＤＶＤドライブ及びＩＣカードドライブのような入出力ユニットを含み、それらは入出力コントローラ１２２０を介してホストコントローラ１２１０に接続されている。記憶装置１２２４は、ハードディスクドライブ及びソリッドステートドライブ等であってよい。コンピュータ１２００はまた、ＲＯＭ１２３０及びキーボードのようなレガシの入出力ユニットを含み、それらは入出力チップ１２４０を介して入出力コントローラ１２２０に接続されている。

ＣＰＵ１２１２は、ＲＯＭ１２３０及びＲＡＭ１２１４内に格納されたプログラムに従い動作し、それにより各ユニットを制御する。グラフィックコントローラ１２１６は、ＲＡＭ１２１４内に提供されるフレームバッファ等又はそれ自体の中に、ＣＰＵ１２１２によって生成されるイメージデータを取得し、イメージデータがディスプレイデバイス１２１８上に表示されるようにする。

通信インタフェース１２２２は、ネットワークを介して他の電子デバイスと通信する。記憶装置１２２４は、コンピュータ１２００内のＣＰＵ１２１２によって使用されるプログラム及びデータを格納する。ＩＣカードドライブは、プログラム及びデータをＩＣカードから読み取り、及び／又はプログラム及びデータをＩＣカードに書き込む。

ＲＯＭ１２３０はその中に、アクティブ化時にコンピュータ１２００によって実行されるブートプログラム等、及び／又はコンピュータ１２００のハードウェアに依存するプログラムを格納する。入出力チップ１２４０はまた、様々な入出力ユニットをＵＳＢポート、パラレルポート、シリアルポート、キーボードポート、マウスポート等を介して、入出力コントローラ１２２０に接続してよい。

プログラムは、ＤＶＤ－ＲＯＭ又はＩＣカードのようなコンピュータ可読記憶媒体によって提供される。プログラムは、コンピュータ可読記憶媒体から読み取られ、コンピュータ可読記憶媒体の例でもある記憶装置１２２４、ＲＡＭ１２１４、又はＲＯＭ１２３０にインストールされ、ＣＰＵ１２１２によって実行される。これらのプログラム内に記述される情報処理は、コンピュータ１２００に読み取られ、プログラムと、上記様々なタイプのハードウェアリソースとの間の連携をもたらす。装置又は方法が、コンピュータ１２００の使用に従い情報のオペレーション又は処理を実現することによって構成されてよい。

例えば、通信がコンピュータ１２００及び外部デバイス間で実行される場合、ＣＰＵ１２１２は、ＲＡＭ１２１４にロードされた通信プログラムを実行し、通信プログラムに記述された処理に基づいて、通信インタフェース１２２２に対し、通信処理を命令してよい。通信インタフェース１２２２は、ＣＰＵ１２１２の制御の下、ＲＡＭ１２１４、記憶装置１２２４、ＤＶＤ－ＲＯＭ、又はＩＣカードのような記録媒体内に提供される送信バッファ領域に格納された送信データを読み取り、読み取られた送信データをネットワークに送信し、又はネットワークから受信した受信データを記録媒体上に提供される受信バッファ領域等に書き込む。

また、ＣＰＵ１２１２は、記憶装置１２２４、ＤＶＤドライブ（ＤＶＤ－ＲＯＭ）、ＩＣカード等のような外部記録媒体に格納されたファイル又はデータベースの全部又は必要な部分がＲＡＭ１２１４に読み取られるようにし、ＲＡＭ１２１４上のデータに対し様々なタイプの処理を実行してよい。ＣＰＵ１２１２は次に、処理されたデータを外部記録媒体にライトバックしてよい。

様々なタイプのプログラム、データ、テーブル、及びデータベースのような様々なタイプの情報が記録媒体に格納され、情報処理を受けてよい。ＣＰＵ１２１２は、ＲＡＭ１２１４から読み取られたデータに対し、本開示の随所に記載され、プログラムの命令シーケンスによって指定される様々なタイプのオペレーション、情報処理、条件判断、条件分岐、無条件分岐、情報の検索／置換等を含む、様々なタイプの処理を実行してよく、結果をＲＡＭ１２１４に対しライトバックする。また、ＣＰＵ１２１２は、記録媒体内のファイル、データベース等における情報を検索してよい。例えば、各々が第２の属性の属性値に関連付けられた第１の属性の属性値を有する複数のエントリが記録媒体内に格納される場合、ＣＰＵ１２１２は、当該複数のエントリの中から、第１の属性の属性値が指定されている条件に一致するエントリを検索し、当該エントリ内に格納された第２の属性の属性値を読み取り、それにより予め定められた条件を満たす第１の属性に関連付けられた第２の属性の属性値を取得してよい。

上で説明したプログラム又はソフトウェアモジュールは、コンピュータ１２００上又はコンピュータ１２００近傍のコンピュータ可読記憶媒体に格納されてよい。また、専用通信ネットワーク又はインターネットに接続されたサーバシステム内に提供されるハードディスク又はＲＡＭのような記録媒体が、コンピュータ可読記憶媒体として使用可能であり、それによりプログラムを、ネットワークを介してコンピュータ１２００に提供する。

本実施形態におけるフローチャート及びブロック図におけるブロックは、オペレーションが実行されるプロセスの段階又はオペレーションを実行する役割を持つ装置の「部」を表わしてよい。特定の段階及び「部」が、専用回路、コンピュータ可読記憶媒体上に格納されるコンピュータ可読命令と共に供給されるプログラマブル回路、及び／又はコンピュータ可読記憶媒体上に格納されるコンピュータ可読命令と共に供給されるプロセッサによって実装されてよい。専用回路は、デジタル及び／又はアナログハードウェア回路を含んでよく、集積回路（ＩＣ）及び／又はディスクリート回路を含んでよい。プログラマブル回路は、例えば、フィールドプログラマブルゲートアレイ（ＦＰＧＡ）、及びプログラマブルロジックアレイ（ＰＬＡ）等のような、論理積、論理和、排他的論理和、否定論理積、否定論理和、及び他の論理演算、フリップフロップ、レジスタ、並びにメモリエレメントを含む、再構成可能なハードウェア回路を含んでよい。

コンピュータ可読記憶媒体は、適切なデバイスによって実行される命令を格納可能な任意の有形なデバイスを含んでよく、その結果、そこに格納される命令を有するコンピュータ可読記憶媒体は、フローチャート又はブロック図で指定されたオペレーションを実行するための手段を作成すべく実行され得る命令を含む、製品を備えることになる。コンピュータ可読記憶媒体の例としては、電子記憶媒体、磁気記憶媒体、光記憶媒体、電磁記憶媒体、半導体記憶媒体等が含まれてよい。コンピュータ可読記憶媒体のより具体的な例としては、フロッピー（登録商標）ディスク、ディスケット、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ（ＲＡＭ）、リードオンリメモリ（ＲＯＭ）、消去可能プログラマブルリードオンリメモリ（ＥＰＲＯＭ又はフラッシュメモリ）、電気的消去可能プログラマブルリードオンリメモリ（ＥＥＰＲＯＭ）、静的ランダムアクセスメモリ（ＳＲＡＭ）、コンパクトディスクリードオンリメモリ（ＣＤ-ＲＯＭ）、デジタル多用途ディスク（ＤＶＤ）、ブルーレイ（登録商標）ディスク、メモリスティック、集積回路カード等が含まれてよい。

コンピュータ可読命令は、アセンブラ命令、命令セットアーキテクチャ（ＩＳＡ）命令、マシン命令、マシン依存命令、マイクロコード、ファームウェア命令、状態設定データ、又はＳｍａｌｌｔａｌｋ、ＪＡＶＡ（登録商標）、Ｃ＋＋等のようなオブジェクト指向プログラミング言語、及び「Ｃ」プログラミング言語又は同様のプログラミング言語のような従来の手続型プログラミング言語を含む、１又は複数のプログラミング言語の任意の組み合わせで記述されたソースコード又はオブジェクトコードのいずれかを含んでよい。

コンピュータ可読命令は、汎用コンピュータ、特殊目的のコンピュータ、若しくは他のプログラム可能なデータ処理装置のプロセッサ、又はプログラマブル回路が、フローチャート又はブロック図で指定されたオペレーションを実行するための手段を生成するために当該コンピュータ可読命令を実行すべく、ローカルに又はローカルエリアネットワーク（ＬＡＮ）、インターネット等のようなワイドエリアネットワーク（ＷＡＮ）を介して、汎用コンピュータ、特殊目的のコンピュータ、若しくは他のプログラム可能なデータ処理装置のプロセッサ、又はプログラマブル回路に提供されてよい。プロセッサの例としては、コンピュータプロセッサ、処理ユニット、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ等を含む。

以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。その様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。

特許請求の範囲、明細書、および図面中において示した装置、システム、プログラム、および方法における動作、手順、ステップ、および段階などの各処理の実行順序は、特段「より前に」、「先立って」などと明示しておらず、また、前の処理の出力を後の処理で用いるのでない限り、任意の順序で実現しうることに留意すべきである。特許請求の範囲、明細書、および図面中の動作フローに関して、便宜上「まず、」、「次に、」などを用いて説明したとしても、この順で実施することが必須であることを意味するものではない。

１０ システム、２０ ネットワーク、３０ ユーザ端末、４０ ゲートウェイ、５０ 通信衛星、６０ 衛星通信局、７０ 空港、７２ 空港、１００ 管理装置、１０２ 情報格納部、１０４ 情報受信部、１０６ 飛行体管理部、１０８ 選択部、１１０ 飛行体制御部、２００ ＨＡＰＳ、２０２ セル、２１０ 機体、２２０ 中央部、２２２ 飛行制御装置、２２４ 通信制御装置、２３０ プロペラ、２４０ ポッド、２５０ 太陽電池パネル、３００、３１０、３２０、３３０、３４０、３５０、３６０、３７０ 地上エリア、３０２ 地上サブエリア、３７２ 地上サブエリア、４００ 交代経路、１２００ コンピュータ、１２１０ ホストコントローラ、１２１２ ＣＰＵ、１２１４ ＲＡＭ、１２１６ グラフィックコントローラ、１２１８ ディスプレイデバイス、１２２０ 入出力コントローラ、１２２２ 通信インタフェース、１２２４ 記憶装置、１２３０ ＲＯＭ、１２４０ 入出力チップ

Claims (16)

1. 地上エリアの上空を飛行しながら前記地上エリアの地上サブエリアにビームを照射することにより形成したセル内のユーザ端末に無線通信サービスを提供する飛行体を管理する管理装置であって、
   複数の前記地上エリアのそれぞれを複数の前記飛行体でカバーしており、前記複数の地上エリアのそれぞれの上空に予備の前記飛行体が飛行している状況において、複数の前記予備の飛行体のうちのいずれかの前記予備の飛行体が、前記複数の地上エリアの内の一の地上エリアのうちの一の地上サブエリアをカバーしている前記飛行体と前記一の地上サブエリアのカバーを交代した場合に、前記一の地上エリアの位置と、待機している前記飛行体の位置を示す待機ポイントとに基づいて、前記複数の地上エリアから、前記待機ポイントから移動させた前記飛行体に予備の飛行体として上空を飛行させる始点地上エリアと、前記始点地上エリアから前記一の地上エリアに向けて連続する中間地上エリアとを選択する選択部と、
   前記始点地上エリアの上空を飛行している前記予備の飛行体と、前記中間地上エリアの上空を飛行している前記予備の飛行体とを、前記連続する方向に沿って隣接する前記地上エリアの上空に移動させる飛行体制御部と
   を備える管理装置。
2. 前記待機ポイントは、地上で待機している前記飛行体の位置を示す、請求項１に記載の管理装置。
3. 前記選択部は、前記中間地上エリアの数が最も少なくなるように、前記複数の地上エリアから、前記始点地上エリアから前記一の地上エリアに向けて連続する前記中間地上エリアを選択する、請求項１又は２に記載の管理装置。
4. 前記選択部は、前記始点地上エリアの上空を飛行している前記予備の飛行体と、前記中間地上エリアの上空を飛行している前記予備の飛行体とを、前記連続する方向に沿って隣接する前記地上エリアの上空に移動させるときの総移動距離が最も短くなるように、前記複数の地上エリアから、前記始点地上エリアから前記一の地上エリアに向けて連続する前記中間地上エリアを選択する、請求項１又は２に記載の管理装置。
5. 前記選択部は、前記複数の地上エリアのそれぞれの前記地上サブエリアの数に基づいて、前記複数の地上エリアから、前記始点地上エリアから前記一の地上エリアに向けて連続する前記中間地上エリアを選択する、請求項１から４のいずれか一項に記載の管理装置。
6. 前記選択部は、前記複数の地上エリアのそれぞれの前記無線通信サービスにおける通信トラフィックに基づいて、前記複数の地上エリアから、前記始点地上エリアから前記一の地上エリアに向けて連続する前記中間地上エリアを選択する、請求項１から５のいずれか一項に記載の管理装置。
7. 前記選択部は、前記複数の地上エリアのそれぞれにおける前記地上エリアをカバーしている前記複数の飛行体の運用時間に基づいて、前記始点地上エリアから前記一の地上エリアに向けて連続する前記中間地上エリアを選択する、請求項１から６のいずれか一項に記載の管理装置。
8. 前記選択部は、前記複数の地上エリアの重要度に基づいて、前記複数の地上エリアから、前記始点地上エリアから前記一の地上エリアに向けて連続する前記中間地上エリアを選択する、請求項１から７のいずれか一項に記載の管理装置。
9. 前記選択部は、前記複数の地上エリアのそれぞれにおける前記地上エリアをカバーしている前記複数の飛行体の種類に基づいて、前記始点地上エリアから前記一の地上エリアに向けて連続する前記中間地上エリアを選択する、請求項１から８のいずれか一項に記載の管理装置。
10. 前記選択部は、前記複数の地上エリアのそれぞれにおける前記地上エリアをカバーしている前記複数の飛行体に搭載されている通信装置の種類に基づいて、前記始点地上エリアから前記一の地上エリアに向けて連続する前記中間地上エリアを選択する、請求項１から９のいずれか一項に記載の管理装置。
11. 前記選択部は、複数の前記待機ポイントから、前記一の地上エリアの位置に基づいて、待機している前記飛行体を前記始点地上エリアに移動させる前記待機ポイントを選択する、請求項１から１０のいずれか一項に記載の管理装置。
12. 前記選択部は、複数の前記待機ポイントのうち、前記一の地上エリアの位置に最も近い前記待機ポイントを、待機している前記飛行体を前記始点地上エリアに移動させる前記待機ポイントとして選択する、請求項１１に記載の管理装置。
13. 前記選択部は、複数の前記待機ポイントから、待機している前記飛行体の数がより多い前記待機ポイントを優先して、前記待機ポイントを選択する、請求項１から１２のいずれか一項に記載の管理装置。
14. コンピュータを、請求項１から１３のいずれか一項に記載の管理装置として機能させるためのプログラム。
15. 請求項１から１３のいずれか一項に記載の管理装置と、
    前記複数の飛行体と
    を備えるシステム。
16. 地上エリアのうちの地上サブエリアの上空を飛行しながら前記地上サブエリアにビームを照射することにより前記地上サブエリア内のユーザ端末に無線通信サービスを提供する飛行体を制御する管理装置によって実行される制御方法であって、
    複数の前記地上エリアのそれぞれを複数の前記飛行体でカバーしており、前記複数の地上エリアのそれぞれの上空に予備の前記飛行体が飛行している状況において、複数の前記予備の飛行体のうちのいずれかの前記予備の飛行体が、前記複数の地上エリアの内の一の地上エリアのうちの一の地上サブエリアをカバーしている前記飛行体と前記一の地上サブエリアのカバーを交代した場合に、前記一の地上エリアの位置と、待機している前記飛行体の位置を示す待機ポイントとに基づいて、前記複数の地上エリアから、前記待機ポイントから移動させた前記飛行体に予備の飛行体として上空を飛行させる始点地上エリアと、前記始点地上エリアから前記一の地上エリアに向けて連続する中間地上エリアとを選択する選択段階と、
    前記始点地上エリアの上空を飛行している前記予備の飛行体と、前記中間地上エリアの上空を飛行している前記予備の飛行体とを、前記連続する方向に沿って隣接する前記地上エリアの上空に移動させる飛行体制御段階と
    を備える制御方法。

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