JP7074094B2 - 燃料電池 - Google Patents

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Description

本発明は、燃料電池に関する。
マニホールドを流れる流体が外部に漏れることを抑制するために、セパレータに中空状のシール部を設けることが知られている。例えば、セパレータに形成された複数のマニホールド孔それぞれを囲むマニホールドシール部と、冷媒が流れる一対の冷媒マニホールド孔が外側に位置するように反応ガスが流れる複数のガスマニホールド孔をまとめて囲む外周シール部と、が設けられたセパレータが知られている。この場合、冷媒の一部が一対の冷媒マニホールドの一方から他方に向かって外周シール部内を流れるようになり、発電領域を流れる冷媒の流量が減少して冷却効率の低下が生じてしまう。そこで、外周シール部内に充填物を設けて、冷媒が外周シール部内を流れ難くすることが知られている(例えば、特許文献1)。
特表2017-535915号公報
しかしながら、外周シール部内に充填物を設けた場合、シール特性が低下してしまう。また、冷媒に反応ガスが混入した場合、反応ガスがラジエーターなどから漏れることが起こり得るため、冷媒への反応ガスの混入を抑制することが望まれている。
本発明は、上記課題に鑑みなされたものであり、シール特性の低下を抑制しつつ、冷媒への反応ガスの混入及び外周シール部内の冷媒の流れを低減することを目的とする。
本発明は、反応ガスが供給されて発電する膜電極接合体と、前記膜電極接合体の外周縁部に接合された枠状の絶縁フレームと、を有する複数のセルが積層された燃料電池であって、前記複数のセルの少なくとも一つは、前記膜電極接合体及び前記絶縁フレームに対向した第1セパレータと、前記膜電極接合体及び前記絶縁フレームとは反対側で前記第1セパレータに対向した第2セパレータと、を備え、前記第1及び第2セパレータには、前記反応ガスが流れる複数のガスマニホールド孔と冷媒が流れる一対の冷媒マニホールド孔とが形成されており、前記第1及び第2セパレータは、前記一対の冷媒マニホールド孔のうちの一方の冷媒マニホールド孔の周りを囲み、前記第1及び第2セパレータの界面からそれぞれ反対側に突出して前記絶縁フレームに押圧された中空状の突出部からなる第1マニホールドシール部と、他方の冷媒マニホールド孔の周りを囲み、前記界面からそれぞれ反対側に突出して前記絶縁フレームに押圧された中空状の突出部からなる第2マニホールドシール部と、前記一方の冷媒マニホールド孔が外側に位置するように前記複数のガスマニホールド孔と前記他方の冷媒マニホールド孔とをまとめて囲み、前記界面からそれぞれ反対側に突出して前記絶縁フレームに押圧された中空状の突出部からなる外周シール部と、を有し、前記第1及び第2セパレータの少なくとも一方に設けられた前記界面から突出する中空状の第1突出部で形成され、前記一方の冷媒マニホールド孔から発電領域に向かって延びて前記冷媒が流れる第1中継流路は、前記第1マニホールドシール部及び前記外周シール部に交差して延在し、前記第1及び第2セパレータの少なくとも一方に設けられた前記界面から突出する中空状の第2突出部で形成され、前記他方の冷媒マニホールド孔から前記発電領域に向かって延びて前記冷媒が流れる第2中継流路は、前記第2マニホールドシール部に交差し且つ前記外周シール部に交差せずに延在する、燃料電池である。
本発明によれば、シール特性の低下を抑制しつつ、冷媒への反応ガスの混入及び外周シール部内の冷媒の流れを低減することができる。
図1は、燃料電池の斜視図である。 図2(a)は、実施例1におけるアノード及びカソードセパレータの平面図、図2(b)は、膜電極ガス拡散層接合体と絶縁フレームの平面図である。 図3(a)から図3(c)は、図2(a)のA-A間からC-C間に相当する箇所の実施例1におけるセル積層体の一部の断面図である。 図4(a)は、比較例1におけるアノード及びカソードセパレータの平面図、図4(b)は、比較例2におけるアノード及びカソードセパレータの平面図である。 図5(a)は、実施例2におけるアノード及びカソードセパレータの平面図、図5(b)は、図5(a)の領域Aの拡大図、図5(c)は、図5(b)のB-B間に相当する箇所の実施例2におけるセル積層体の一部の断面図である。 図6(a)は、実施例3におけるアノード及びカソードセパレータの平面図、図6(b)は、図6(a)のA-A間に相当する箇所の実施例3におけるセル積層体の一部の断面図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施例について説明する。
図1は、燃料電池100の斜視図である。燃料電池100は、例えば燃料電池自動車又は電気自動車などに搭載される。図1のように、燃料電池100は、複数のセル10が積層されたセル積層体11と、一対のターミナルプレート12a及び12bと、一対の絶縁プレート13a及び13bと、一対のエンドプレート14a及び14bと、を備える。セル10は、反応ガスとして燃料ガス(例えば水素)と酸化剤ガス(例えば空気)との供給を受けて発電する固体高分子形燃料電池である。
ターミナルプレート12a及び12bはセル積層体11の積層方向の両端部に配置されている。絶縁プレート13a及び13bはセル積層体11の積層方向でターミナルプレート12a及び12bよりも外側に配置され、エンドプレート14a及び14bはセル積層体11の積層方向で絶縁プレート13a及び13bよりも外側に配置されている。ターミナルプレート12a及び12bは、緻密性カーボン又は銅などの導電性部材で形成され、セル10で発電した電力を取り出すために用いられる。絶縁プレート13a及び13bは、ゴム又は樹脂などの絶縁性部材で形成され、ターミナルプレート12a及び12bとエンドプレート14a及び14bとの間の絶縁を取るために用いられる。エンドプレート14a及び14bは、セル積層体11とターミナルプレート12a及び12bと絶縁プレート13a及び13bとを締結するために用いられる。
セル10とターミナルプレート12aと絶縁プレート13aとエンドプレート14aとは、それぞれ複数のマニホールド孔を有していて、それぞれの複数のマニホールド孔が連通して複数のマニホールド20~25が形成されている。マニホールド20はセル10に燃料ガスを供給するために用いられ、マニホールド21はセル10から燃料ガスを排出するために用いられる。マニホールド22はセル10に酸化剤ガスを供給するために用いられ、マニホールド23はセル10から酸化剤ガスを排出するために用いられる。マニホールド24はセル10に冷媒(例えば冷却水)を供給するために用いられ、マニホールド25はセル10から冷媒を排出するために用いられる。以下、マニホールド20を燃料ガス供給マニホールド20、マニホールド21を燃料ガス排出マニホールド21、マニホールド22を酸化剤ガス供給マニホールド22、マニホールド23を酸化剤ガス排出マニホールド23、と称す場合がある。マニホールド24を冷媒供給マニホールド24、マニホールド25を冷媒排出マニホールド25、と称す場合がある。
図2(a)は、実施例1におけるアノード及びカソードセパレータ37、38の平面図、図2(b)は、膜電極ガス拡散層接合体36と絶縁フレーム47の平面図である。なお、図2(a)において、発電領域に対応する領域57に形成される流路を形成するための凹凸については図示を省略している。図3(a)から図3(c)は、図2(a)のA-A間からC-C間に相当する箇所の実施例1におけるセル積層体11の一部の断面図である。図2(a)及び図2(b)、並びに、図3(a)から図3(c)のように、セル10は、膜電極ガス拡散層接合体(MEGA:Membrane Electrode Gas diffusion layer Assembly)36と、MEGA36を囲む枠状の絶縁フレーム47と、MEGA36及び絶縁フレーム47に対向したアノードセパレータ37と、MEGA36及び絶縁フレーム47とは反対側でアノードセパレータ37に対向したカソードセパレータ38と、を備える。アノード及びカソードセパレータ37、38は、ガス遮断性及び電子伝導性を有する部材で形成され、例えばプレス成型したステンレス鋼などの金属部材で形成されている。絶縁フレーム47は、例えばゴム又はエラストマー樹脂などの弾性を有する樹脂部材で形成されているが、弾性を有さない絶縁部材で形成されていてもよい。
MEGA36は、膜電極接合体(MEA:Membrane Electrode Assembly)35と、アノードガス拡散層33及びカソードガス拡散層34と、を備える。MEA35は、電解質膜30と、電解質膜30の一方の面の全面に設けられたアノード触媒層31と、他方の面に電解質膜30の外周縁部42を露出させて設けられたカソード触媒層32と、を備える。絶縁フレーム47は、例えば接着剤などによって電解質膜30の外周縁部42に接合されている。
電解質膜30は、スルホン酸基を有するフッ素系樹脂材料又は炭素系樹脂材料で形成された固体高分子膜であり、湿潤状態において良好なプロトン伝導性を有する。アノード触媒層31及びカソード触媒層32は、電気化学反応を進行させる触媒(白金又は白金-コバルト合金など)を担持したカーボン粒子(カーボンブラックなど)と、スルホン酸基を有する固体高分子であり、湿潤状態において良好なプロトン伝導性を有するアイオノマーと、を含む。アノードガス拡散層33及びカソードガス拡散層34は、ガス透過性及び電子伝導性を有する部材で形成され、例えばカーボンクロス又はカーボンペーパなどの多孔質カーボン部材で形成されている。
アノード及びカソードセパレータ37、38は、マニホールド20~25を形成するためのガスマニホールド孔50~53及び冷媒マニホールド孔54、55が設けられている。ガスマニホールド孔50及び51は燃料ガスが流れ、ガスマニホールド孔52及び53は酸化剤ガスが流れ、冷媒マニホールド孔54及び55は冷媒が流れる。
絶縁フレーム47は、マニホールド20~25を形成するためのガスマニホールド孔60~63及び冷媒マニホールド孔64、65が設けられている。ガスマニホールド孔60及び61は燃料ガスが流れ、ガスマニホールド孔62及び63は酸化剤ガスが流れ、冷媒マニホールド孔64及び65は冷媒が流れる。
アノードセパレータ37のカソードセパレータ38とは反対側の面には、燃料ガス供給マニホールド20と燃料ガス排出マニホールド21とを連通し、燃料ガスが流れるアノードガス流路39が形成されている。カソードセパレータ38のアノードセパレータ37とは反対側の面には、酸化剤ガス供給マニホールド22と酸化剤ガス排出マニホールド23とを連通し、酸化剤ガスが流れるカソードガス流路40が形成されている。アノードセパレータ37及びカソードセパレータ38それぞれの対向する側の面には、冷媒供給マニホールド24と冷媒排出マニホールド25とを連通し、冷媒が流れる冷媒流路41が形成されている。アノードガス流路39、カソードガス流路40、及び冷媒流路41は、アノードセパレータ37及びカソードセパレータ38の発電領域に対応する領域57に形成された凹凸によって発電領域に形成されている。
アノード及びカソードセパレータ37、38には、マニホールド20~25を流れる流体が外部に漏れないように封止するために、マニホールドシール部44a~44fと外周シール部44gが設けられている。マニホールドシール部44aはガスマニホールド孔50を囲んで設けられ、マニホールドシール部44bはガスマニホールド孔51を囲んで設けられている。マニホールドシール部44cはガスマニホールド孔52を囲んで設けられ、マニホールドシール部44dはガスマニホールド孔53を囲んで設けられている。マニホールドシール部44eは冷媒マニホールド孔54を囲んで設けられ、マニホールドシール部44fは冷媒マニホールド孔55を囲んで設けられている。外周シール部44gは、冷媒マニホールド孔54が外側に位置するようにガスマニホールド孔50~53と冷媒マニホールド孔55をまとめて囲んで設けられている。
アノード及びカソードセパレータ37、38は、マニホールドシール部44a、44b、44c、44dの周り及び外周シール部44gの周りで接合されている。アノード及びカソードセパレータ37、38の接合は、例えばレーザ溶接によって行われるが、アーク溶接又は熱圧着接合などの他の方法で接合されてもよい。図2(a)では、アノードセパレータ37とカソードセパレータ38とが接合された接合部43を点線で示し、図3(c)では、矢印で示している。
アノード及びカソードセパレータ37、38に形成される外周シール部44gは、メタルばねとしての機能が発揮されるように、アノードセパレータ37とカソードセパレータ38との界面(接合面)からそれぞれ反対側に突出した中空状の突出部で形成されている。同様に、アノード及びカソードセパレータ37、38に形成されるマニホールドシール部44a~44fは、メタルばねとしての機能が発揮されるように、アノードセパレータ37とカソードセパレータ38との界面(接合面)からそれぞれ反対側に突出した中空状の突出部で形成されている。
外周シール部44gは、樹脂膜などの弾性部材46を介して絶縁フレーム47に押圧されている。同様に、マニホールドシール部44a~44fは、弾性部材46を介して絶縁フレーム47に押圧されている。
アノード及びカソードセパレータ37、38には、マニホールド20~25と発電領域との間で流体の流通を可能とする中継流路を形成するための中空状の突出部48a~48fが設けられている。突出部48aは、燃料ガスを発電領域に供給する中継流路が形成されるように、ガスマニホールド孔50からマニホールドシール部44aと交差してガスマニホールド孔50とは反対側まで延びている。突出部48bは、燃料ガスを発電領域から排出する中継流路が形成されるように、ガスマニホールド孔51からマニホールドシール部44bと交差してガスマニホールド孔51とは反対側まで延びている。突出部48cは、酸化剤ガスを発電領域に供給する中継流路が形成されるように、ガスマニホールド孔52からマニホールドシール部44cと交差してガスマニホールド孔52とは反対側まで延びている。突出部48dは、酸化剤ガスを発電領域から排出する中継流路が形成されるように、ガスマニホールド孔53からマニホールドシール部44dと交差してガスマニホールド孔53とは反対側まで延びている。突出部48eは、冷媒を発電領域に供給する中継流路49aが形成されるように、冷媒マニホールド孔54からマニホールドシール部44e及び外周シール部44gと交差して冷媒マニホールド孔54とは反対側まで延びている。突出部48fは、冷媒を発電領域から排出する中継流路49bが形成されるように、冷媒マニホールド孔55からマニホールドシール部44fと交差して冷媒マニホールド孔55とは反対側まで延びている。
突出部48a、48bで形成される中継流路がマニホールドシール部44a、44bと交差して延びているため、燃料ガスはマニホールドシール部44a、44bの内部空間に流入する。同様に、突出部48c、48dで形成される中継流路がマニホールドシール部44c、44dと交差して延びているため、酸化剤ガスはマニホールドシール部44c、44dの内部空間に流入する。突出部48eで形成される中継流路49aがマニホールドシール部44e及び外周シール部44gと交差して延び、突出部48fで形成される中継流路49bがマニホールドシール部44fと交差して延びていることから、冷媒はマニホールドシール部44e、44fの内部空間45a、45b及び外周シール部44gの内部空間45cに流入する。
ここで、比較例におけるセパレータについて説明する。図4(a)は、比較例1におけるアノード及びカソードセパレータ137、138の平面図、図4(b)は、比較例2におけるアノード及びカソードセパレータ237、238の平面図である。
図4(a)のように、比較例1におけるアノード及びカソードセパレータ137、138では、外周シール部44gは冷媒マニホールド孔54及び55の両方が外側に位置するようにガスマニホールド孔50~53をまとめて囲んで設けられている。したがって、突出部48eは冷媒マニホールド孔54からマニホールドシール部44e及び外周シール部44gと交差して冷媒マニホールド孔54とは反対側まで延び、突出部48fは冷媒マニホールド孔55からマニホールドシール部44f及び外周シール部44gと交差して冷媒マニホールド孔55とは反対側まで延びている。
比較例1では、突出部48eで形成される中継流路49a及び突出部48fで形成される中継流路49bが外周シール部44gに交差している。このため、冷媒供給マニホールド24を流れる冷媒が中継流路49aを介して外周シール部44gの内部空間45cに流入する。外周シール部44gの内部空間45cに流入した冷媒は、中継流路49bを介して冷媒排出マニホールド25に流れ出る。このように、冷媒供給マニホールド24を流れる冷媒が外周シール部44gの内部空間45cを通って冷媒排出マニホールド25に流れることが起こる。この場合、発電領域に供給される冷媒の流量が減少するため、冷却性能が低下してしまう。
図4(b)のように、比較例2におけるアノード及びカソードセパレータ237、238では、外周シール部44gがガスマニホールド孔50~53及び冷媒マニホールド孔54、55の全てをまとめて囲んで設けられている。したがって、突出部48eは冷媒マニホールド孔54からマニホールドシール部44eと交差し且つ外周シール部44gとは交差せずに延びている。突出部48fは冷媒マニホールド孔55からマニホールドシール部44fと交差し且つ外周シール部44gとは交差せずに延びている。
比較例2では、突出部48e、48fで形成される中継流路49a、49bが外周シール部44gと交差していないため、冷媒供給マニホールド24を流れる冷媒が外周シール部44gの内部空間45cを通って冷媒排出マニホールド25に流れることが抑制される。しかしながら、冷媒マニホールド孔54、55はマニホールドシール部44e、44fで囲まれているだけであるため、発電領域に供給された反応ガス(例えば水素)がマニホールドシール部44e、44fを越えて、冷媒供給マニホールド24及び冷媒排出マニホールド25を流れる冷媒に混入することが起こり得る。冷媒に反応ガス(例えば水素)が混入すると、冷媒配管に備わるラジエーター及びリザーバータンクなどから反応ガス(例えば水素)が外部に漏れる懸念がある。
一方、実施例1では、図2(a)から図3(c)のように、外周シール部44gは、冷媒マニホールド孔54が外側に位置するように複数のガスマニホールド孔50~53と冷媒マニホールド孔55とをまとめて囲んで設けられている。そして、突出部48eで形成され、冷媒マニホールド孔54から発電領域に向かって延びる中継流路49aは、マニホールドシール部44e及び外周シール部44gに交差するが、突出部48fで形成され、冷媒マニホールド孔55から発電領域に延びる中継流路49bは、マニホールドシール部44fに交差し且つ外周シール部44gには交差しない。このため、冷媒供給マニホールド24を流れる冷媒が中継流路49aを介して外周シール部44gの内部空間45cに流入したとしても、中継流路49bが外周シール部44gと交差していないことから、冷媒は外周シール部44gの内部空間45cに充満した後は外周シール部44gの内部空間45cを流れなくなる。すなわち、外周シール部44g内に充填物を設けることなく外周シール部44gの内部空間45cを冷媒が流れることを抑制できる。よって、シール特性の低下を抑制しつつ、発電領域に供給される冷媒の流量の減少を抑制でき、冷却性能の低下を抑制できる。また、冷媒マニホールド孔54を囲むマニホールドシール部44eが設けられているため、冷媒マニホールド孔54は、マニホールドシール部44eと外周シール部44gとで囲まれるようになり、発電領域に供給された反応ガス(例えば水素)が冷媒マニホールド孔54で構成される冷媒供給マニホールド24を流れる冷媒に混入することが抑制される。したがって、実施例1によれば、シール特性の低下を抑制しつつ、冷媒への反応ガス(例えば水素)の混入及び外周シール部44gの内部空間45cの冷媒の流れを低減できる。
また、外周シール部44gの内部空間45cに充填物を設けなくて済むため、コストの増大を抑制することができる。また、外周シール部44gの内部空間45cに充填物を設けた場合では、外周シール部44gの内部空間45cに冷媒が流れ込んだ際に充填物が冷媒に押されて剥がれ、外周シール部44gの内部空間45cの冷媒の流れを抑制することが難しくなることがあるが、実施例1では、このようなことが生じることがない。
図5(a)は、実施例2におけるアノード及びカソードセパレータ37a、38aの平面図、図5(b)は、図5(a)の領域Aの拡大図、図5(c)は、図5(b)のB-B間に相当する箇所の実施例2におけるセル積層体11の一部の断面図である。図5(a)から図5(c)のように、アノード及びカソードセパレータ37a、38aには、アノードセパレータ37aとカソードセパレータ38との間に外周シール部44gの内部空間45cと冷媒マニホールド孔55とを連通する連通流路70が形成されるような中空状の突出部72が設けられている。連通流路70の高さは、外周シール部44gの内部空間45cの高さよりも低くなっている。
実施例2によれば、外周シール部44gの内部空間45cと冷媒マニホールド孔55とを連通する連通流路70が設けられている。連通流路70の高さは外周シール部44gの内部空間45cの高さよりも低くなっている。これにより、外周シール部44gから連通流路70を介して冷媒マニホールド孔55に冷媒が少し流れるようになる。実施例1では、外周シール部44gの内部空間45cに充満した冷媒は流れないため、冷媒に腐食が生じて、燃料電池100に悪影響を及ぼすことが考えられる。しかしながら、実施例2によれば、外周シール部44gから冷媒マニホールド孔55に連通流路70を介して冷媒が少量流れるため、冷媒の腐食を抑制できる。
外周シール部44gから連通流路70を介して冷媒マニホールド孔55に流れる冷媒の流量が多いと、発電領域に供給される冷媒の流量が減少して、冷却性能が低下してしまう。したがって、連通流路70の高さH1は、外周シール部44gの内部空間45cの高さH2の、1/3以下である場合が好ましく、1/4以下である場合がより好ましく、1/5以下である場合が更に好ましい。連通流路70の幅(図5(b)のW1に相当)は、外周シール部44gの幅(図5(b)のW2に相当)の1/2以下が好ましく、1/3以下がより好ましく、1/4以下が更に好ましい。連通流路70は1本だけ設けられていることが好ましい。
図6(a)は、実施例3におけるアノード及びカソードセパレータ37b、38bの平面図、図6(b)は、図6(a)のA-A間に相当する箇所の実施例3におけるセル積層体11の一部の断面図である。図6(a)及び図6(b)のように、アノード及びカソードセパレータ37b、38bには、アノードセパレータ37bとカソードセパレータ38bとの間に外周シール部44gの内部空間45cと発電領域に形成される冷媒流路41とを連通する連通流路80が形成されるような中空状の突出部82が設けられている。連通流路80の高さは、外周シール部44gの内部空間45cの高さよりも低くなっている。
実施例3によれば、外周シール部44gの内部空間45cと冷媒流路41とを連通する連通流路80が設けられている。連通流路80の高さは外周シール部44gの内部空間45cの高さよりも低くなっている。これにより、外周シール部44gから連通流路80を介して冷媒流路41に冷媒が少量流れるようになる。よって、実施例3によれば、外周シール部44gから冷媒流路41に冷媒が少量流れるため、冷媒の腐食を抑制できる。
発電領域に供給される冷媒の流量が減少して冷却性能が低下することを抑制するために、連通流路80の高さは、外周シール部44gの内部空間45cの高さの、1/3以下である場合が好ましく、1/4以下である場合がより好ましく、1/5以下である場合が更に好ましい。連通流路80の幅は、外周シール部44gの幅の1/2以下が好ましく、1/3以下がより好ましく、1/4以下が更に好ましい。連通流路80は1本だけ設けられていることが好ましい。
実施例1から実施例3において、外周シール部44gは、冷媒マニホールド孔54、55のうちの一方の冷媒マニホールド孔が外側に位置するように複数のガスマニホールド孔50~53と他方の冷媒マニホールド孔とをまとめて囲んで設けられていればよい。このような外周シール部44gを有するアノード及びカソードセパレータは、複数のセル10のうちの少なくとも一つのセルに備わっていればよいが、半分以上のセルに備わっている場合が好ましく、3/4以上のセルに備わっている場合がより好ましく、全てのセルに備わっている場合が更に好ましい。このような外周シール部44gを有するアノード及びカソードセパレータを備えていないセルは、図4(a)及び図4(b)に示したアノード及びカソードセパレータを備えている場合でもよい。また、実施例1から実施例3では、アノード及びカソードセパレータの両方に、中継流路49a及び49bを形成するための突出部48e及び48fが設けられている場合を例に示したが、いずれか一方のセパレータに中継流路49a及び49bを形成するための突出部が設けられている場合でもよい。
以上、本発明の実施例について詳述したが、本発明はかかる特定の実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
10 セル
11 セル積層体
12a、12b ターミナルプレート
13a、13b 絶縁プレート
14a、14b エンドプレート
20、21、22、23、24、25 マニホールド
30 電解質膜
31 アノード触媒層
32 カソード触媒層
33 アノードガス拡散層
34 カソードガス拡散層
35 膜電極接合体
36 膜電極ガス拡散層接合体
37、37a、37b アノードセパレータ
38、38a、38b カソードセパレータ
39 アノードガス流路
40 カソードガス流路
41 冷媒流路
42 外周縁部
43 接合部
44a、44b、44c、44d、44e、44f マニホールドシール部
44g 外周シール部
45a、45b、45c 内部空間
46 弾性部材
47 絶縁フレーム
48a、48b、48c、48d、48e、48f 突出部
49a、49b 中継流路
50、51、52、53 ガスマニホールド孔
54、55 冷媒マニホールド孔
57 発電領域に対応する領域
60、61、62、63 ガスマニホールド孔
64、65 冷媒マニホールド孔
70 連通流路
72 突出部
80 連通流路
82 突出部
100 燃料電池

Claims (1)

  1. 反応ガスが供給されて発電する膜電極接合体と、前記膜電極接合体の外周縁部に接合された枠状の絶縁フレームと、を有する複数のセルが積層された燃料電池であって、
    前記複数のセルの少なくとも一つは、
    前記膜電極接合体及び前記絶縁フレームに対向した第1セパレータと、
    前記膜電極接合体及び前記絶縁フレームとは反対側で前記第1セパレータに対向した第2セパレータと、を備え、
    前記第1及び第2セパレータには、前記反応ガスが流れる複数のガスマニホールド孔と冷媒が流れる一対の冷媒マニホールド孔とが形成されており、
    前記第1及び第2セパレータは、前記一対の冷媒マニホールド孔のうちの一方の冷媒マニホールド孔の周りを囲み、前記第1及び第2セパレータの界面からそれぞれ反対側に突出して前記絶縁フレームに押圧された中空状の突出部からなる第1マニホールドシール部と、他方の冷媒マニホールド孔の周りを囲み、前記界面からそれぞれ反対側に突出して前記絶縁フレームに押圧された中空状の突出部からなる第2マニホールドシール部と、前記一方の冷媒マニホールド孔が外側に位置するように前記複数のガスマニホールド孔と前記他方の冷媒マニホールド孔とをまとめて囲み、前記界面からそれぞれ反対側に突出して前記絶縁フレームに押圧された中空状の突出部からなる外周シール部と、を有し、
    前記第1及び第2セパレータの少なくとも一方に設けられた前記界面から突出する中空状の第1突出部で形成され、前記一方の冷媒マニホールド孔から発電領域に向かって延びて前記冷媒が流れる第1中継流路は、前記第1マニホールドシール部及び前記外周シール部に交差して延在し、
    前記第1及び第2セパレータの少なくとも一方に設けられた前記界面から突出する中空状の第2突出部で形成され、前記他方の冷媒マニホールド孔から前記発電領域に向かって延びて前記冷媒が流れる第2中継流路は、前記第2マニホールドシール部に交差し且つ前記外周シール部に交差せずに延在する、燃料電池。
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