JP7072418B2 - クランクシャフトの加工ライン - Google Patents

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Description

本発明は、クランクシャフトの加工ラインに関し、特に複数の機械加工工程を集約するための技術に関する。
例えば、自動車エンジン用のクランクシャフトを製造するに当たっては、通常、鍛造等で成形したクランクシャフト素材(以下、本明細書では単にクランクシャフトと称する。)に対して、まずその軸方向両端面を切削し、センタリング加工を施すことで、クランクシャフトの全長決めと、回転中心の設定を行う。次いで、ジャーナル部の外周面に切削加工を施すと共に、ピン部の外周面に切削加工を施す。また、油穴開け加工やねじタップ加工などの加工を施す(例えば、特許文献1を参照)。また、必要に応じて、熱処理後にリセンタ加工などの機械加工を施す場合もある。これら一連の機械加工は、機械加工工程ごとに設けられた専用の設備(マシニングセンタ、旋盤、ミラー加工機など)により順次実施される。
ところで、この種の加工ラインにおいては、今まで以上に生産変動に強い加工ラインの構築が望まれている。また、上記加工ラインを低コストに構築することが望まれている。しかしながら、従来の加工ラインだと、上述のように、工程ごとに専用の設備が必要となるため、各工程での加工時間差に起因して遊びの時間が不可避的に発生し、必ずしも生産性が良好であるとは言えなかった。また、工程の数だけ設備が必要になるため、設置スペースが巨大化し、レイアウト変更の自由度低下を招いていた。
ここで、例えば特許文献2には、クランクシャフトを複合加工する加工装置として、クランクシャフトを水平に固定支持する支持手段と、クランクシャフトの軸方向両端面をそれぞれ加工するためのカッタを具備する両端面加工ユニットと、両端面にセンタ基準穴をそれぞれ加工するためのセンタドリルを有するセンタ基準穴加工ユニットとを備えた加工装置が提案されている。
特開平6-31542号公報 特開2001-225233号公報
しかしながら、特許文献2に記載の加工装置では、クランクシャフトを専用の治具で固定した状態で各種加工を施すことから、例えばジャーナル部外周面の切削加工やピン部外周面の切削加工など、クランクシャフトをセンタリングした状態で回転させながら行う機械加工を同一の加工装置で実施することはできない、との問題があった。
以上の事情に鑑み、本発明では、更なる工程の集約を図ることで、生産性の向上を図ると共に、設備コストひいては生産コストの低減化を可能とするクランクシャフトの加工ラインを提供することを、解決すべき技術課題とする。
前記課題の解決は、本発明に係るクランクシャフトの加工ラインによって達成される。すなわち、この加工ラインは、クランクシャフトに所定の機械加工を施す複数の機械加工工程を備えたクランクシャフトの加工ラインであって、複数の機械加工工程は、クランクシャフトにセンタリング加工を施すセンタリング工程を含み、センタリング工程は、センタリング加工を施すための旋盤を有する点をもって特徴付けられる。
このように、従来、マシニングセンタなどクランクシャフトを固定した状態で加工を行う種類の加工装置を用いてセンタリング加工を行っていたのに対し、本発明では、センタリング工程が、センタリング加工を施すための旋盤を有するようにした。上記構成によれば、と共に、センタリング加工後の機械加工工程のうち少なくとも従来旋盤で実施されていた一部の機械加工工程を、センタリング工程の旋盤を有する加工装置で実施することができる。よって、センタリング加工だけでなく、従来旋盤を用いて実施されていた一又は二以上の機械加工を全て一台の旋盤を用いて実施できるようになる。これにより各機械加工工程を従来以上に集約することができるので、生産性の向上を図ることができ、また設備コストひいては生産コストの大幅な低減化が可能となる。
また、本発明に係るクランクシャフトの加工ラインにおいては、センタリング工程及びセンタリング工程後の少なくとも一部の機械加工工程で、旋盤の駆動装置を利用して、クランクシャフトの保持及び機械加工が行われてもよい。
このように、旋盤の駆動装置を利用して、クランクシャフトの保持及び機械加工を実行可能とすることにより、新たに専用の保持装置や加工装置を旋盤に取付けることなく、各機械加工工程を実施することができる。これにより、専用の装置を取付けたり取り外したりする手間を省いて、一台の旋盤上で複数の機械加工工程をスムーズに順次実施することが可能となる。
また、本発明に係るクランクシャフトの加工ラインにおいては、旋盤は、工具を装着可能な工具台を有し、工具台は、工具台に装着した状態の工具に駆動力を付与する駆動装置としての電動モータを有し、センタリング工程は、工具台に装着され、クランクシャフトをクランプ可能なクランプ装置を有し、クランプ装置は、電動モータの駆動力で油圧を発生させる油圧ポンプと、油圧ポンプで生じた油圧により作動する油圧アクチュエータとを有し、油圧アクチュエータの作動によりクランクシャフトをクランプ可能としてもよい。
このように、旋盤が、工具を装着可能な工具台を有すると共に、工具台が、工具に駆動力を付与する駆動装置としての電動モータを有する場合、この電動モータを利用して油圧を発生させ、かつ発生させた油圧で油圧アクチュエータを作動させてクランクシャフトをクランプ可能なクランプ装置を設けることで、例えば電動モータの駆動力で直接にクランプ部を作動させる場合と比べて大きなクランプ力を発揮することができる。よって、クランクシャフトを強固に保持して精度よく各種加工を施すことが可能となる。また、電動モータの駆動力を動力源として油圧アクチュエータを作動可能としたので、旋盤の周囲から電線や油圧ホースなどを延長して接続せずに済む。これにより、旋盤の可動部との干渉を回避して、複数の機械加工を一台の旋盤上でよりスムーズに実施することが可能となる。
以上のように、本発明に係るクランクシャフトの加工ラインによれば、更なる工程の集約を図ることで、生産性の向上が可能となる。また、一台の旋盤上で各機械加工工程が実施可能となるので、設備コストひいては生産コストの低減化が可能となる。
本発明の一実施形態に係るクランクシャフトの加工方法の手順を示したフローである。 図1に示すクランクシャフトの加工方法を実施するための加工ラインの一構成例を概念的に示した平面図である。 図2に示す機械加工工程で使用される加工装置の平面図である。 図3に示す加工装置の側面図である。 図4に示すクランプ装置のアンクランプ状態におけるA矢視図である。 図4に示すクランク装置のクランプ状態におけるA矢視図である。 図4に示すクランプ装置の油圧回路図である。 図3に示す加工装置を用いたクランクシャフトの全長決め工程とセンタリング工程の一実施例を説明するための側面図である。 図3に示す加工装置を用いたクランクシャフトのジャーナル部切削工程の一実施例を説明するための側面図である。 ピン部切削用の切削ユニットの要部側面図である。 図10に示す切削ユニットのB矢視図である。 図10に示す切削ユニットを用いたクランクシャフトのピン部切削工程の一実施例を説明するための側面図である。 クランクシャフトの支持装置の側面図である。 図13に示す支持装置のC矢視図である。 図13に示す支持装置を具備した加工装置を用いたクランクシャフトのねじタップ加工工程の一実施例を説明するための側面図である。 本発明の他の実施形態に係るクランプ装置の油圧回路図である。
以下、本発明の一実施形態に係るクランクシャフトの加工ラインの内容を図面に基づき説明する。
図1は、本実施形態に係るクランクシャフトの加工方法の手順を示したフローである。この加工方法は、例えば鍛造等で成形したクランクシャフトに対して所定の機械加工を施して所定の形状にクランクシャフトを加工する機械加工工程S1と、機械加工工程S1を経たクランクシャフトに所定の熱処理を施す熱処理工程S2と、熱処理工程S2後のクランクシャフトを所定の製品形状に仕上げる仕上げ加工工程S3とを具備する。
このうち、機械加工工程S1は、クランクシャフトの軸方向両端面を切削して、クランクシャフトの軸方向全長を設定する全長決め工程S11と、クランクシャフトにセンタリング加工を施して軸方向両端面にセンタ穴を設けるセンタリング工程S12と、クランクシャフトのジャーナル部に切削加工を施すジャーナル部切削工程S13と、クランクシャフトのピン部に切削加工を施すピン部切削工程S14と、クランクシャフトに油穴加工を施す油穴加工工程S15、及びクランクシャフトの軸方向両端面にねじタップ加工を施すねじタップ加工工程S16とを備える。また、仕上げ加工工程S3は、クランクシャフトの両端面を研削する端面研削工程S31と、クランクシャフトのピン部を研削するピン部研削工程S32と、クランクシャフトのジャーナル部を研削するジャーナル部研削工程S33とを備える。なお、クランクシャフトの種類、仕様によっては、上記以外の加工工程をさらに具備することはもちろんである。
図2は、図1に示す手順でクランクシャフトを加工するためのクランクシャフトの加工ライン1の全体構成を示す平面図である。この図に示すように、本実施形態に係るクランクシャフトの加工ライン1は、機械加工工程S1と、熱処理工程S2と、仕上げ加工工程S3とを直列的に配設してなるもので、機械加工工程S1は、図1に示す全ての機械加工工程(全長決め工程S11、センタリング工程S12、ジャーナル部切削工程S13、ピン部切削工程S14、油穴加工工程S15、ねじタップ加工工程S16)を実施する機械加工装置10を備える。また、熱処理工程S2は、クランクシャフトに所定の熱処理を施すための熱処理装置20を備え、仕上げ加工工程S3は、端面研削工程S31でクランクシャフトの両端面に研削加工を施すための第一研削加工装置30aと、ピン部研削工程S32でクランクシャフトのピン部に研削加工を施すための第二研削加工装置30b、及びジャーナル部研削工程S33でクランクシャフトのジャーナル部に研削加工を施すための第三研削加工装置30cとを備える。以下、機械加工装置10の詳細を説明する。
機械加工装置10は、図3に示すように、旋盤40と、クランプ装置50とを主に有する。このうち、旋盤40は、ベッド41と、ベッド41に取付けられる主軸42と、主軸42に対して相対移動する心押し台43と、第一工具台44及び第二工具台45とを有する。第一工具台44及び第二工具台45はベッド41に対して三次元に移動可能(図3でいえばXYZ全ての方向に移動可能)に構成されている。本実施形態では、第一工具台44の工具取付け部44aに、フライス46やドリル47などの工具が装着され、第二工具台45の工具取付け部45aに本発明に係るクランプ装置50が装着されている。
クランプ装置50は、図4~図6に示すように、油圧ポンプ51と、油圧ポンプ51で発生させた油圧で作動する油圧アクチュエータ52と、油圧アクチュエータ52の作動によりクランクシャフトW(図5中、二点鎖線で示している)をクランプする一対のクランプ部53,53とを主に有する。本実施形態では、長尺ワークとしてのクランクシャフトWを軸方向に離間した二箇所でクランプするため、二対のクランプ部53,53,54,54が油圧アクチュエータ52に取付けられている(図4を参照)。
ここで、油圧ポンプ51は、第二工具台45の工具取付け部45a外周に装着されている。工具取付け部45aには駆動装置としての電動モータ45bが内蔵されており(図4中、破線で示している)、この電動モータ45bの駆動力で油圧ポンプ51が油圧を発生可能なように、電動モータ45bの出力軸45b1と油圧ポンプ51の入力軸(図示は省略)とが連結可能に構成されている。なお、本実施形態では、工具取付け部45aが回転することで、工具取付け部45aに装着されたクランプ装置50も一体的に回転する。そして、工具台45に内蔵される電動モータ45bの位相と油圧ポンプ51の位相とを一致させることで、電動モータ45bの出力軸45b1に油圧ポンプ51の入力軸が連結されるようになっている。後述する切削ユニット60の油圧ポンプ63と電動モータ45bとの連結態様、及び、支持装置70の油圧ポンプ73と電動モータ45bとの連結態様についても同様である。
油圧アクチュエータ52は、本実施形態では図5に示すように、油圧シリンダ55と、油圧シリンダ55の運動方向を、一対のクランプ部53,53のクランプ方向に転換するリンク部56と、油圧ポンプ51で発生させた油圧を油圧シリンダ55内に供給する油圧供給路57a,57bとを有する。本実施形態では、油圧シリンダ55は、いわゆる復動式の油圧シリンダであって、油圧ポンプ51の第一ポート51aと、油圧シリンダ55の第一油室55aとが、第一油圧供給路57aで接続されている。また、油圧ポンプ51の第二ポート51bと、油圧シリンダ55の第二油室55bとが、第二油圧供給路57bで接続されている。第一油室55aと第二油室55bとは、直動部55cで区画されている。これにより、油圧ポンプ51の回転駆動方向に応じて、油圧シリンダ55の第一油室55aと第二油室55bの何れか一方に油圧が供給され、油圧シリンダ55の直動部55cが所定の向きに直線移動するようになっている。
具体的には、油圧ポンプ51が、電動モータ45b(図4を参照)の回転駆動方向に応じて、第一の方向R1(図7を参照)に回転した場合、第一ポート51aから第一油圧供給路57aを介して所定の油圧が油圧シリンダ55の第一油室55aに供給される。これにより、油圧シリンダ55の直動部55cは油圧ポンプ51側に押し込まれるので、リンク部56を介して一対のクランプ部53,53が互いに接近する向きに移動する(図6に示す状態)。また、油圧ポンプ51が、電動モータ45bの回転駆動方向に応じて、第二の方向R2(図7を参照)に回転した場合、第二ポート51bから第二油圧供給路57bを介して所定の油圧が油圧シリンダ55の第二油室55bに供給される。これにより、油圧シリンダ55の直動部55cはクランクシャフトW側に押し込まれるので、リンク部56を介して一対のクランプ部53,53が互いに離れる向きに移動する(図5に示す状態)。なお、図5及び図6には、油圧シリンダ55とリンク部56が一個ずつ示されているが、実際には、二対のクランプ部53,53(54,54)それぞれに油圧シリンダ55とリンク部56が設けられている。
また、本実施形態に係る機械加工装置10は、旋盤40と、クランプ装置50に加えて、クランクシャフトWの外周面を切削するための切削ユニット60(図10を参照)と、クランクシャフトWを回転可能に支持するための支持装置70(図13を参照)とをさらに有する。
このうち、切削ユニット60は、例えば図10及び図11に示すように、旋盤40の第二工具台45に装着した状態で使用するもので、クランクシャフトWの外周面に切削加工を行うための切削用カッタ61と、切削用カッタ61を回転させる回転装置62とを備える。本実施形態では、切削用カッタは外刃切削用カッタである。また、回転装置62は、第二工具台45の電動モータ45bに接続される油圧ポンプ63と、電動モータ45bの駆動により油圧ポンプ63で生じた油圧で作動する油圧モータ64とを有する。
ここで、電動モータ45bの出力軸45b1と油圧ポンプ63の入力軸(図示は省略)とは、電動モータ45bの駆動力で油圧ポンプ63が油圧を発生可能なように、相互に連結されている。また、油圧モータ64の一次側と油圧ポンプ63とは、油圧供給路65aを介して接続されており、油圧モータ64の二次側は油圧排出路65bに接続されている。これにより、油圧ポンプ63で発生させた油圧が油圧供給路65aを介して一次側から油圧モータ64に供給され、油圧モータ64の二次側から排出される。このような油圧の移動に伴い、油圧モータ64の回転軸64aが所定の向きに回転し、回転軸64aと連結部材66を介して連結される切削用カッタ61が所定の向きに回転するようになっている。
支持装置70は、センタリングした状態のクランクシャフトWを回転可能に支持するための装置であって、図13に示すように、第二工具台45の工具取付け部45aに装着される。この支持装置70は、図14に示すように、クランクシャフトWの外周面に当接可能な複数の爪部71,71,71と、油圧で作動し、各爪部71,71,71をそれぞれクランクシャフトWの外周面に対して進退可能に駆動する爪部と同数の油圧アクチュエータ部としての油圧シリンダ72,72,72と、これら複数の油圧シリンダ72,72,72に油圧を供給する油圧供給部としての油圧ポンプ73とを有する。本実施形態では、それぞれ三つの爪部71,71,71と油圧シリンダ72,72,72と、一つの油圧ポンプ73とが支持装置70に設けられている。
また、油圧ポンプ73は、分岐して三つの油圧シリンダ72,72,72にそれぞれ接続される油圧供給路74を有する。具体的には、油圧供給路74は、図14に示すように、油圧ポンプ73の第一ポート73aと、各油圧シリンダ72,72,72の第一油室72a,72a,72aとを相互に接続する第一油圧供給路74aと、油圧ポンプ73の第二ポート73bと、各油圧シリンダ72,72,72の第二油室72b,72b,72bとを相互に接続する第二油圧供給路74bとを有する。第一油室72aと第二油室72bとは、直動部72cで区画されている。これにより、油圧ポンプ73の回転駆動方向に応じて、各油圧シリンダ72の第一油室72aと第二油室72bの何れか一方に油圧が供給され、油圧シリンダ72の直動部72cが所定の向きに直線移動するようになっている。
また、上述した三つの油圧シリンダ72,72,72の各第一油室72a,72a,72aは、第一油圧供給路74aを介して、相互に油圧の伝達媒体(通常、油)を流通可能としている。また、三つの油圧シリンダ72,72,72の各第二油室72b,72b,72bは、第二油圧供給路74bを介して、相互に油圧の伝達媒体を流通可能としている。そのため、各油圧シリンダ72の第一油室72a側及び第二油室72b側から直動部72cに作用する油圧の大きさが、全ての油圧シリンダ72,72,72において均等になるよう、油圧の均等化が自動的に図られるようになっている。
また、油圧ポンプ73は、第二工具台45に内蔵された電動モータ45bと動力伝達可能に構成されている。具体的には、クランプ装置50の油圧ポンプ51と同様、電動モータ45bの駆動力で油圧ポンプ73が油圧を発生可能なように、電動モータ45bの出力軸45b1と油圧ポンプ73の出力軸(図示は省略)とが連結されている。
上記構成の機械加工装置10を用いたクランクシャフトWの機械加工工程S1は、例えば以下のようにして行われる。
(S11)全長決め工程
(S12)センタリング工程
上記工程では、旋盤40の第二工具台45に装着したクランプ装置50を用いて、クランクシャフトWを保持した状態で、クランクシャフトWの両端面Wc,Wcに切削加工を施す。また、両端面Wc,Wcにセンタリング加工(図示しないセンタ穴を開ける加工)を施す。具体的には、まず図8に示すように、第二工具台45の工具取付け部45aを回転させて、二対のクランプ部53,53(54,54)がともに上方(図8でいえばZ方向)を指向する位置に、クランプ装置50を配置する。そして、図示しないガントリローダ等で吊り下げ支持した状態のクランクシャフトWをクランプ装置50上に移動させ、あるいはクランクシャフトWの下方位置まで第二工具台45を移動させた状態から、クランクシャフトWを下降させる。これにより、各一対のクランプ部53,53(54,54)間にクランクシャフトWのジャーナル部Waを導入する(図5に示す状態)。
そして、各一対のクランプ部53,53(54,54)間にクランクシャフトWが導入された状態で、第二工具台45の電動モータ45bを駆動し、電動モータ45bの出力軸45b1と連結状態にあるクランプ装置50の油圧ポンプ51を作動させる。これにより、油圧が発生すると共に、発生した油圧が、第一ポート51a、さらには第一油圧供給路57aを介して、油圧シリンダ55の第一油室55aに供給される。これにより、油圧シリンダ55の直動部55cが油圧ポンプ51側に押し込まれ、リンク部56と各一対のクランプ部53,53(54,54)との協働により、各一対のクランプ部53,53(54,54)が互いに接近する向きに移動する。この結果、図6に示すように、各一対のクランプ部53,53(54,54)によりクランクシャフトWのジャーナル部Waが二箇所でクランプされ、所定の位置で固定される。
このようにして、旋盤40の主軸42から外れた位置でクランクシャフトWを固定した状態で、第一工具台44の工具取付け部44aを回転する等して、工具取付け部44aに装着した状態のフライス46を第一工具台44に内蔵した電動モータ44bの出力軸44b1と連結した状態とする。そして、電動モータ44bの駆動によりフライス46を回転させながら、クランクシャフトWの軸方向両端面Wc,Wcに当接させる。これにより、クランクシャフトWの両端面Wcに対する切削加工を開始する。この結果、クランクシャフトWの軸方向全長が所定の大きさに設定される(全長決め工程S11)。なお、この際、クランクシャフトWを完全に固定した状態で、フライス46(第一工具台44)のみを移動させて、両端面Wc,Wcに順次切削加工を施してもよいし、第一工具台44と共に第二工具台45を移動させて、両端面Wc,Wcに順次切削加工を施してもよい。何れにしても、上記切削加工の間、クランクシャフトWや各工具台44,45との干渉を回避する目的で、心押し台43を主軸42に対して後退させておくのがよい。後述するセンタリング工程S12の際も同様である。
また、工具取付け部44aの回転等により、フライス46と同じく第一工具台44の工具取付け部44aに装着したドリル47を電動モータ44bの出力軸44b1と連結した状態とし、電動モータ44bの駆動によりドリル47を回転させながら、クランクシャフトWの両端面Wc,Wcに押し込む。これにより、クランクシャフトWの両端面Wc,Wcにセンタリング加工を施し、センタ穴(図示は省略)を各端面Wc,Wcに形成する(センタリング工程S12)。
(S13)ジャーナル部切削工程
この工程では、図8に示す状態から、第二工具台45を移動させて、クランプ装置50で保持されているクランクシャフトWを主軸42と心押し台43との間に移載する。具体的には、第二工具台45とともにクランプ装置50を移動させて、クランクシャフトWの軸方向一端部を主軸42に導入し、主軸42のチャック部42aでクランクシャフトWの一端部を保持する。そして、心押し台43を主軸42に接近させ、両端面Wc,Wcに形成したセンタ穴を利用して、主軸42と心押し台43とでクランクシャフトWをセンタリングした状態で支持する。このようにして、主軸42と心押し台43とでクランクシャフトWが回転支持された状態を確認した後、電動モータ45bの回転駆動により油圧ポンプ51を第二の方向R2に回転させ(図7を参照)、各一対のクランプ部53,53(54,54)によるクランプ状態を解除する(図5に示す状態)。クランプ状態の解除後、第二工具台45を移動させてクランプ装置50をクランクシャフトWから離脱させる。
そして、主軸42の回転駆動により、クランクシャフトWを回転させた状態で、フライス46やドリル47と同じく第一工具台44の工具取付け部44aに装着した切削用バイト48をクランクシャフトWのジャーナル部Waに当接させる(図9を参照)。これにより、クランクシャフトWの各ジャーナル部Waの外周面を所定の外径寸法に切削する(ジャーナル部切削工程S13)。
(S14)ピン部切削工程
この工程では、図9に示す状態から、すなわち主軸42と心押し台43とでクランクシャフトWを回転可能に支持した状態から、第一工具台44を退避させると共に、第二工具台45の工具取付け部45aに装着した状態の切削ユニット60を、工具取付け部45bの回転等により第二工具台45に内蔵した電動モータ45bの出力軸45b1と連結した状態とする。そして、主軸42の回転駆動によりクランクシャフトWを回転させると共に、電動モータ45bの駆動により油圧ポンプ63で油圧を発生させ、発生させた油圧で油圧モータ64を回転駆動する。これにより、油圧モータ64の回転軸64aに連結された切削ユニット60の切削用カッタ61を回転させながら、切削用カッタ61の外周面をクランクシャフトWのピン部Wb外周面に当接させる(図12を参照)。また、クランクシャフトWの回転に応じて切削用カッタ61(第二工具台45)を移動させる。以上の動作により、ピン部Wbの外周面を全周及び軸方向全長にわたって切削する(ピン部切削工程S14)。
(S15)油穴加工工程
この工程では、図12に示す状態から、第一工具台44の工具取付け部44aに装着した状態の油穴開け用ドリル(図示は省略)を電動モータ44bの出力軸44b1と連結した状態とする。そして、電動モータ44bの駆動により油穴開け用ドリルを回転させながら、クランクシャフトWの所定部位に油穴開け用ドリルを押し込む。これにより、クランクシャフトWの所定部位に所定の油穴を形成する(油穴加工工程S15)。
(S16)ねじタップ加工工程
この工程では、主軸42と心押し台43とで回転可能に支持された状態のクランクシャフトWを、第二工具台45の工具取付け部45aに装着した状態の支持装置70で回転可能に支持する。具体的には、工具取付け部45aの回転等により、支持装置70の油圧ポンプ73を第二工具台45の電動モータ45bの出力軸45b1に連結した状態とする。そして、第二工具台45を移動させて、クランクシャフトWの所定部位(例えば最も主軸42から離れたジャーナル部Wa)を、支持装置70の三つの爪部71,71,71間に導入する(図14及び図15を参照)。
然る後、第二工具台45の電動モータ45bを回転駆動して、油圧ポンプ73で所定の油圧を発生させると共に、発生させた油圧を、第一ポート73a、さらには第一油圧供給路74aを介して、三つの油圧シリンダ72,72,72の各第一油室72a,72a,72aに供給する。これにより、三つの油圧シリンダ72,72,72の各直動部72c,72c,72cがクランクシャフトW側に向けて押し込まれ、各直動部72c,72c,72cに連結した状態の爪部71,71,71がクランクシャフトWの外周面に押し付けられる。また、この際、各直動部72c,72c,72cに均等な大きさの油圧が作用することで、クランクシャフトWが三方向から均等な力で押圧されるので、主軸42と心押し台43とでセンタリングされた状態を維持した状態で、クランクシャフトWが支持装置70により回転可能に支持される。
然る後、心押し台43を後退させて、心押し台43によるクランクシャフトWの支持状態を解消する。これにより、クランクシャフトWは、従前のセンタリング状態を維持したままで、主軸42と支持装置70により回転可能に支持された状態となる(図15を参照)。
そして、この状態から、第一工具台44の工具取付け部44aに装着した状態のねじタップ49を、第一工具台44の電動モータ44bの出力軸44b1と連結した状態とし、電動モータ44bの回転駆動によりねじタップ49を回転させながら、クランクシャフトWの主軸42から遠い側の軸方向端面Wcに予め形成しておいたねじ穴内部に導入する(図15を参照)。これにより、軸方向端面Wcにねじ穴が形成される(ねじタップ加工工程S16)。
以上のようにして、クランクシャフトWに対する複数の機械加工工程S1(S11~S16)を施した後、図示しない搬送手段により、一又は複数のクランクシャフトWを熱処理工程S2に搬送する。そして、熱処理装置20で所定の熱処理(例えば焼入れ処理)を施した後、同じく図示しない搬送手段により、一又は複数のクランクシャフトWを仕上げ加工工程S3に搬送する。そして、各研削加工装置30a~30c…でクランクシャフトWの所定部位に研削等の仕上げ加工を施すことにより、クランクシャフトWを所定の製品形状に仕上げる。この後、必要に応じて、洗浄、検査等を行うことで、製品としてのクランクシャフトWが得られる。
このように、本発明に係るクランクシャフトWの加工ライン1においては、センタリング工程S12を実施するための装置を旋盤40で構成したので、この旋盤40をセンタリング工程S12後の一又は二以上の機械加工工程(例えばジャーナル部切削工程S13など)で共有することができる。言い換えると、同じ一台の旋盤40で、センタリング工程S12後の一又は二以上の機械加工工程を実施するための装置を構成することができる。これにより、センタリング工程S12や全長決め工程S11だけでなく、クランクシャフトWの回転が必要となるジャーナル部切削工程S13などの機械加工工程についても全て一台の機械加工装置10(図3等を参照)で行うことができるようになるので、各機械加工工程S11~S13…を従来以上に集約することができ、また生産性の向上と、設備コストひいては生産コストの大幅な低減化とが可能となる。
また、本実施形態では、従来、専用の加工装置(ミラー加工機など)を用いて行っていたピン部Wb外周面の切削加工を、旋盤40と切削ユニット60とを有する機械加工装置10で実施可能とした。具体的には、クランクシャフトWのピン部Wb外周面に切削加工を施すための切削用カッタ61と、切削用カッタ61を回転させる回転装置62とを備えた切削ユニット60を旋盤40の第二工具台45に装着し、第二工具台45の電動モータ45bで発生させた駆動力を利用して、切削用カッタ61を回転可能とした。このように切削ユニット60を構成することによって、旋盤40の主軸42でクランクシャフトWを支持した状態で、ピン部Wbの外周面に切削加工を実施することができる。これにより、ピン部切削工程S14を含むセンタリング加工後の全ての機械加工工程S13~S16についても一台の旋盤40(機械加工装置10)で行うことができる。従って、複数の機械加工工程をさらに集約することができ、更なる生産性の向上を図ることができると共に、設備コストひいては生産コストの更なる大幅な低減化が可能となる。
また、本実施形態では、全長決め工程S11とセンタリング工程S12、及びセンタリング工程S12後の全ての機械加工工程S13~S16で、旋盤40の駆動装置(各工具台44,45に内蔵の電動モータ44b,45b)を利用して、クランクシャフトWの保持及び機械加工を行うようにしたので、新たに専用の保持装置や加工装置を旋盤40に取付けることなく、各機械加工工程S11~S16を実施することができる。これにより、専用の装置を取付けたり取り外したりする手間を省いて、一台の旋盤40上で各機械加工工程S11~S16をスムーズに順次実施することが可能となる。
また、上述のように全ての機械加工工程S11~S16を一台の機械加工装置10で実施できるようにしたので、従来、場合によっては必要であった熱処理工程S2後のリセンタ加工工程を省略できる。すなわち、焼入れ等の熱処理を施すことによりクランクシャフトWは少なからずひずみを生じる。そのため、従来の加工ラインにおいては、熱処理後にセンタリング加工をやり直す(リセンタ加工工程を熱処理工程S2の後に設ける)ことは半ば必須であったところ、本実施形態に係る加工ライン1のように、全ての機械加工工程S11~S16を熱処理工程S2の前に実施することで、リセンタ加工工程を省略することができ、これにより更なる生産コストの低減化を図ることが可能となる。
また、本実施形態では、旋盤40の駆動装置(第二工具台45の電動モータ45b)でクランプ装置50の油圧ポンプ51を作動させ、当該作動により発生した油圧で油圧アクチュエータ52(油圧シリンダ55)を作動させて、クランクシャフトWをクランプ可能な構成とした。これにより、電動モータ45bを駆動源としつつも、電動モータ45bで直接一対のクランプ部53(54)を作動させる場合と比べて大きなクランプ力を発揮することができる。よって、クランクシャフトWを強固に保持して精度よく各種加工(端面切削加工、センタリング加工)を施すことが可能となる。また、電動モータ45bを動力源として油圧アクチュエータ52を作動可能としたので、旋盤40の周囲から電線や油圧ホースなどを延長して接続せずに済む。これにより、旋盤40の可動部(心押し台43、第一及び第二工具台44,45など)との干渉を回避して、複数の機械加工を一台の旋盤40上でよりスムーズに順次実施することが可能となる。
また、本実施形態では、それぞれ油圧シリンダ72,72,72で駆動する三つの爪部71,71,71でクランクシャフトWの外周面を支持すると共に、三つの油圧シリンダ72,72,72に油圧を供給する油圧ポンプ73に、分岐して三つの油圧シリンダ72,72,72にそれぞれ接続される油圧供給路74(74a,74b)を設けてなる支持装置70を用いて、クランクシャフトWの端面Wcに所定の加工(ねじタップ加工)を施すようにした(図13~図15を参照)。このように、分岐して三つの油圧シリンダ72,72,72にそれぞれ接続される油圧供給路74(74a,74b)を通じて、各油圧シリンダ72,72,72に油圧を供給可能とした支持装置70を用いることにより、均等な大きさの油圧が各油圧シリンダ72,72,72に供給される。よって、各油圧シリンダ72,72,72の作動により、対応する各爪部71,71,71を介して自動的に三方向から均等な力でクランクシャフトWの外周面を支持することができる。これにより、既にセンタリングされた状態のクランクシャフトWの位置(センタリング位置)を維持しつつ、クランクシャフトWの外周面を支持することが可能となる。従って、各機械加工工程S11~S16の集約化による更なる低コスト化を図りつつも、旋盤40の主軸42によりセンタリング状態で支持されるクランクシャフトWに対して高精度な端面加工を施すことが可能となる。
以上、本発明の一実施形態について述べたが、本発明に係るクランクシャフトの加工ラインは、その趣旨を逸脱しない範囲において、上記以外の構成を採ることも可能である。
例えば上記実施形態では、クランプ装置50の一対のクランプ部53を作動させる油圧アクチュエータ52を、油圧シリンダ55と、リンク部56と、油圧供給路57a,57bとで構成すると共に、これら油圧シリンダ55及び油圧供給路57a,57bと、油圧ポンプ51との間にクローズ式の油圧回路を形成した場合を例示したが(図7を参照)、もちろん、クランプ装置50の油圧回路は上記構成には限定されない。例えば図16に示すように、油圧ポンプ51と油圧シリンダ55との間に切替え弁58を配設し、油圧ポンプ51の第二ポート51bを貯油タンク59に接続し、切替え弁58の切替え操作により、油圧ポンプ51の第一ポート51aの接続先、すなわち油圧の供給先が、油圧シリンダ55の第一油室55aと第二油室55bとの間で切替え可能な構成としてもよい。この場合、本構成に係る油圧回路はいわゆるオープン式の油圧回路をなす。本構成によれば、油圧の伝達媒体(油)の流通量を増やすことができ、また上伝達媒体の温度上昇を抑制することができる。従って、耐久性に優れた油圧回路、ひいては耐久性に優れたクランプ装置50を構築することが可能となる。
なお、図16に示す構成をとる場合、切替え弁58は電磁式としてもよいが、例えば機械式としてもよい。機械式であれば、電力供給のための配線が不要となるので、旋盤40の可動部との干渉を回避して、よりスムーズに一連の機械加工を実施することができる。また、上述した実施形態のように、クランプ装置50を旋盤40の第二工具台45に装着する場合、例えば第一工具台44の工具取付け部44aに、切替え操作用治具を装着し、第一工具台44を移動させて、例えばレバー状をなす機械式切替え弁58の切替え操作部に上記切替え操作用治具を係合させることで、切替え操作部を操作してもよい。このようにすれば、切替え弁58の切替え操作を自動で行うことができるので、機械式でありながら、手作業による手間を省いて効率よくクランプ動作を実施することが可能となる。
もちろん、油圧アクチュエータ52や油圧ポンプ51は必須ではない。例えばクランプ出力や周囲との干渉が問題ないようであれば、電力を駆動源として、言い換えると電動モータ45bで発生させた駆動力で直接各一対のクランプ部53,53(54,54)を作動させてもかまわない。また、クランプ可能限りにおいてクランプ機構の形態は任意であり、図示した形態(各一対のクランプ部53,53,54,54)以外の形態をとることももちろん可能である。
また、上記実施形態では、第二工具台45に内蔵の電動モータ45bを駆動装置としてクランプ装置50を作動させる構成を例示したが、もちろん、これ以外の駆動装置をクランプ装置50の駆動源として用いてもかまわない。また、その場合、クランプ装置50を工具台(第一工具台44,第二工具台45)以外の旋盤40の可動部に取付けて使用してもかまわない。
もちろん、旋盤40を用いた上記一連の機械加工に悪影響を及ぼさないようであれば、クランプ装置50を旋盤40のベッド41に固定してクランクシャフトWを保持してもかまわない。また、この際、旋盤40を用いた上記一連の機械加工に悪影響を及ぼさないようであれば、旋盤40の外部から駆動力を得てクランプ装置50を作動させてもかまわない。その場合、工具台は一台のみでも支障はない。
また、本発明に係るクランクシャフトWの加工ライン1によれば、従来に比べて、設置スペースを大幅に縮小することができるので、各工程間のクランクシャフトWの搬送手段の自由度を高めることができる。また、本発明に係る加工ライン1であれば、各工程S1,S2,S3の配置態様も比較的自由であり(必ずしも一工程ずつ直列に配置しなくてもよいため)、これによっても搬送手段の自由度を高めることができる。
1 クランクシャフトの加工ライン
10 機械加工装置
20 熱処理装置
30a,30b,30c 研削加工装置
40 旋盤
41 ベッド
42 主軸
42a チャック部
43 心押し台
44,45 工具台
44a,45a 工具取付け部
44b,45b 電動モータ
46 フライス
47 ドリル
48 切削用バイト
49 ねじタップ
50 クランプ装置
51 油圧ポンプ
52 油圧アクチュエータ
53,54 一対のクランプ部
55 油圧シリンダ
55a 第一油室
55b 第二油室
55c 直動部
56 リンク部
57a,57b 油圧供給路
58 切替え弁
59 貯油タンク
60 切削ユニット
61 切削用カッタ
62 回転装置
63 油圧ポンプ
64 油圧モータ
64a 回転軸
66 連結部材
70 支持装置
71 爪部
72 油圧シリンダ
72a 第一油室
72b 第二油室
72c 直動部
73 油圧ポンプ
74,74a,74b 油圧供給路
S1 機械加工工程
S2 熱処理工程
S3 仕上げ加工工程
S11 全長決め工程
S12 センタリング工程
S13 ジャーナル部切削工程
S14 ピン部切削工程
S15 油穴加工工程
S16 タップ加工工程
W クランクシャフト
Wa ジャーナル部
Wb ピン部
Wc 軸方向端面

Claims (3)

  1. クランクシャフトに複数の機械加工を実施可能な機械加工装置を備えたクランクシャフトの加工ラインであって、
    前記機械加工装置は、ベッド上を移動可能な第一工具台及び第二工具台を有する旋盤と、前記第二工具台に装着可能なクランプ装置とを備え、
    前記複数の機械加工はドリルを用いた前記クランクシャフトセンタリング加工と切削用バイトを用いたジャーナル部の切削加工、及び切削用カッタを用いたピン部の切削加工とを含み、
    前記機械加工装置は、前記第二工具台に対する前記クランプ装置と前記切削用カッタの装着を切替え可能に構成されると共に、前記第一工具台に対する前記ドリルと前記切削用バイトの装着を切替え可能に構成される、クランクシャフトの加工ライン。
  2. 前記機械加工装置は、前記旋盤の駆動装置を利用して、前記クランクシャフトのクランプと前記ピン部の切削加工を実施可能に構成されている請求項1に記載のクランクシャフトの加工ライン。
  3. 前記第二工具台は、前記第二工具台に装着した状態の前記クランプ装置に駆動力を付与する前記駆動装置としての電動モータを有し
    記クランプ装置は、前記電動モータの駆動力で油圧を発生させる油圧ポンプと、前記油圧ポンプで生じた油圧により作動する油圧アクチュエータとを有し、前記油圧アクチュエータの作動により前記クランクシャフトをクランプ可能とする請求項2に記載のクランクシャフトの加工ライン。
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