JP7072388B2 - 連続鋳造用鋳型 - Google Patents

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Description

本発明は、互いに対向する一対の長辺部材と、これら一対の長辺部材に挟持されるとともに互いに対向する一対の短辺部材と、電磁ブレーキ装置と、一対の前記長辺部材の間の間隔を調整する長辺部材間隔調整手段と、を有する連続鋳造用鋳型に関するものである。
断面矩形の鋳片を製造する連続鋳造装置においては、一対の長辺部材と一対の短辺部材とを備えた連続鋳造用鋳型を用いて、この連続鋳造用鋳型の鋳造空間内に浸漬ノズルを用いて溶鋼を供給し、鋳型内で溶鋼を冷却して凝固シェルを成長させ、鋳片を連続的に鋳造する構成とされている。
鋳型内における鋼鋳片への非金属介在物の持ち込みを防止するため、鋳造空間内に供給される溶鋼に対してアルゴンガス等の不活性ガスを吹き込んでいる。
また、鋳造空間内の溶鋼の上には、溶鋼の保温及び凝固シェルと長辺部材及び短辺部材との間の潤滑性を確保するために、鋳造パウダーが供給される。
このとき、吹き込まれるアルゴンガスの気泡、鋳造パウダー及び介在物等が、浸漬ノズルからの吐出流によって鋳造空間内の下方位置にまで混入することがある。この場合、凝固シェルが十分に成長した位置で、これら気泡、鋳造パウダー及び介在物等が捕捉されるため、鋳片の内部欠陥の一因となる。
この鋳片内部での巻き込みを防止する手段として、例えば、特許文献1~3に示すように、鋳型の下方側に電磁ブレーキ装置を配設し、溶鋼の流れを制御する方法が提案されている。
上述の電磁ブレーキ装置は、一対の長辺部材とともに互いに対向するように配置された一対のコアと、これらのコアの外周側にそれぞれ捲回された一対のコイルと、を備えている。
電磁ブレーキ装置を用いた場合には、浸漬ノズルから吐出された鋳造空間内の下方側へ向かう溶鋼の流速を抑制することができ、気泡、鋳造パウダー及び介在物等が鋳型の下方側へと混入することを抑制し、鋳片の内部への非金属介在物及び気泡の巻き込みを低減することが可能となる。
ところで、上述の連続鋳造用鋳型においては、例えば特許文献3に示すように、連続鋳造装置に連続鋳造用鋳型を取り付けた状態で(オンラインで)、鋳造する鋳片の厚さを変更するために、一対の長辺部材の一方を移動可能な構成とし、一対の長辺部材の間隔を広げて、短辺部材を交換可能としたものが提案されている。
そして、この特許文献3においては、一方の長辺部材を移動させて短辺部材を交換する際の作業スペースを確保するために、電磁ブレーキ装置の一対のコアの一方を移動させて、長辺部材とコアとの距離を調整する駆動部を設けている。
実開昭62-067649号公報 特表2005-520690号公報 特開2009-214143号公報
ところで、上述の電磁ブレーキ装置においては、鋳造空間内の溶鋼に対して電磁力を十分に作用させる必要がある。ここで、短辺部材を交換して鋳片の厚みを変更した場合には、電磁ブレーキ装置のコア及びコイルと、鋳造空間内の溶鋼との相対距離が変化してしまい、鋳造空間内の溶鋼に対して効率良く電磁力を作用させることができず、電磁ブレーキ装置による鋳片の内部への非金属介在物及び気泡の巻き込み防止効果が低減してしまうおそれがあった。
本発明は、前述した状況に鑑みてなされたものであって、一対の長辺部材の間隔を調整して短辺部材を交換し、製造する鋳片の厚みを変更した場合であっても、電磁ブレーキ装置による電磁力を効率的に溶鋼に作用させることができ、電磁ブレーキ装置による鋳片の内部への非金属介在物及び気泡の巻き込み防止効果を十分に奏功せしめることが可能な連続鋳造用鋳型を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明者らが鋭意検討し、磁場解析を行った結果、鋳片の厚みが変更された場合であっても、電磁ブレーキ装置の一対のコイルの間隔を適正化することによって、鋳造空間内の溶鋼に対して電磁力を効率的に作用させることが可能であるとの知見を得た。
本発明は、上述の知見に基づいてなされたものであって、本発明に係る連続鋳造用鋳型は、互いに対向する一対の長辺部材と、これら一対の長辺部材に挟持されるとともに互いに対向する一対の短辺部材と、電磁ブレーキ装置と、一対の前記長辺部材の間隔を調整する長辺部材間隔調整手段と、を有し、一対の前記長辺部材と一対の前記短辺部材とによって鋳造空間が形成され、前記長辺部材の背面の下方部分には、前記鋳造空間側に向かって凹んだ凹部が形成されており、前記電磁ブレーキ装置は、一対の前記長辺部材とともに対向配置された一対のコアと、これらコアの周囲にそれぞれ捲回された一対のコイルと、を備えており、前記コアは、その後端部分が支持され、その先端部分が前記長辺部材に形成された前記凹部に挿入されており、対向配置された一対の前記コイルの間隔を調整するコイル間隔調整手段を備えていることを特徴としている。
この構成の連続鋳造用鋳型によれば、対向配置された一対の前記コイルの間隔を調整するコイル間隔調整手段を備えているので、長辺部材間隔調整手段によって一対の前記長辺部材の間隔を調整して短辺部材を交換して鋳片の厚みを変更した場合であっても、一対のコイルの間隔を適正化させることができ、鋳造空間内の溶鋼に対して効率的に電磁力を作用させることができる。
よって、電磁ブレーキ装置による鋳片の内部への非金属介在物及び気泡の巻き込み防止効果を十分に奏功せしめることができ、巻き込みの少ない高品質な鋳片を製造することができる。
ここで、本発明の連続鋳造用鋳型においては、前記コイル間隔調整手段は、前記コアとともに前記コイルを移動させる構成としてもよい。
この場合、一対のコアの間隔も調整可能となり、鋳造空間内の溶鋼に対してさらに効率的に電磁力を作用させることができる。
また、コア部材を移動可能とすることで、短辺部材を交換する際の作業スペースを十分に確保することができ、交換作業を効率的に実施することができる。
また、本発明の連続鋳造用鋳型においては、前記コイル間隔調整手段は、前記長辺部材間隔調整手段による前記長辺部材の移動と同期して、前記コイルを移動する構成とされていてもよい。
この場合、前記長辺部材間隔調整手段によって一対の長辺部材の間隔を調整する際に、これに同期して、前記コイル間隔調整手段によって一対のコイルの間隔も調整されることになり、間隔調整作業を効率的に実施することができる。
また、一つの駆動装置で前記長辺部材間隔調整手段及び前記コイル間隔調整手段を構成することもでき、設備構成を簡素化することが可能となる。
上述のように、本発明によれば、一対の長辺部材の間隔を調整して短辺部材を交換し、製造する鋳片の厚みを変更した場合であっても、電磁ブレーキ装置による電磁力を効率的に溶鋼に作用させることができ、電磁ブレーキ装置による鋳片の内部への非金属介在物及び気泡の巻き込み防止効果を十分に奏功せしめることが可能な連続鋳造用鋳型を提供することができる。
本発明の実施形態である連続鋳造用鋳型を備えた連続鋳造装置の一例を示す概略説明図である。 本発明の実施形態である連続鋳造用鋳型の側面説明図である。 本発明の実施形態である連続鋳造用鋳型の平面説明図及び一部断面説明図である。 本発明の実施形態である連続鋳造用鋳型の正面説明図である。 鋳造時における連続鋳造装置の鋳造空間内の概略説明図である。
以下に、本発明の実施形態について、添付した図面を参照して説明する。なお、本発明は、以下の実施形態に限定されるものではない。
まず、図1に示した本実施形態である連続鋳造用鋳型50を備えた連続鋳造装置10をについて説明する。
図1に示す連続鋳造設備10は、本実施形態である連続鋳造用鋳型50と、この連続鋳造用鋳型50の下方に位置する複数のサポートロール26からなるサポートロール群20と、を備えており、連続鋳造用鋳型50から製出された鋼鋳片30を下方へと引き抜く垂直帯14と、鋼鋳片30を湾曲させる曲げ帯15と、湾曲させた鋼鋳片30を曲げ戻す矯正帯16と、鋼鋳片30を水平方向へ搬送する水平帯17と、を有する垂直曲げ型連続鋳造機とされている。
ここで、サポートロール群20は、鋼鋳片30を下方へと引き抜く垂直帯14に位置するピンチロールユニット21と、鋼鋳片30を湾曲させる曲げ帯15に位置するベンディングロールユニット22と、湾曲させた鋼鋳片30を曲げ戻す矯正帯16に位置する矯正ロールユニット23と、鋼鋳片30を水平方向へ搬送する水平帯17に位置する水平ロールユニット24と、を備えている。
なお、これらのサポートロール26は、鋼鋳片30の幅方向に延在しており、鋼鋳片30の長辺面を支持する構成とされている。
そして、本実施形態である連続鋳造用鋳型50においては、図2及び図3に示すように、一対の長辺部材51(51a、51b)と、この一対の長辺部材51(51a、51b)に挟持される一対の短辺部材56(56a、56b)と、電磁ブレーキ装置60と、一対の長辺部材51(51a、51b)の間隔を調整する長辺部材間隔調整手段70と、を備えており、長辺部材間隔調整手段70によって、一対の長辺部材51(51a、51b)の間隔を広げて一対の短辺部材56(56a、56b)を交換することにより、製造する鋼鋳片30の厚みを変更可能な構成とされている。
長辺部材51(51a、51b)は、図2に示すように、長辺銅板52(52a、52b)と、この長辺銅板52(52a、52b)を冷却する長辺冷却箱53(53a、53b)と、を備えている。
そして、一対の長辺部材51(51a、51b)の一方(図2において右側)が第一長辺部材51aとされ、一対の長辺部材51(51a、51b)の他方(図2において左側)が第二長辺部材51bとされている。
そして、第一長辺部材51aが固定されており、第二長辺部材51bが長辺部材間隔調整手段70によって移動するように構成されている。
短辺部材56(56a、56b)は、図3に示すように、短辺銅板57(57a、57b)と、この短辺銅板57(57a、57b)を冷却する短辺冷却部58(58a、58b)と、を備えている。
この短辺部材56(56a、56b)の短辺銅板57(57a、57b)が、一対の長辺部材51(51a、51b)の長辺銅板52(52a、52b)に挟持されることによって、断面矩形状の鋳造空間Sが形成されている。
また、短辺部材56(56a、56b)においては、短辺冷却部58(58a、58b)の背面側(短辺銅板57の反対側)には、短辺部材移動手段59としてシリンダ部材が配設されており、鋳造空間Sの幅長さ(すなわち、鋼鋳片30の幅)を調整可能とされている。
一対の長辺部材51(51a、51b)の間隔を調整する長辺部材間隔調整手段70は、図3に示すように、上面視して、長辺銅板52(52a、52b)を挟んで両側に配設された一対のシリンダ部材によって構成されている。
長辺部材間隔調整手段70によって、第二長辺部材51bが、第一長辺部材51aに対して近接離反するように移動することで、一対の長辺部材51(51a、51b)の間隔を調整可能とされている。
電磁ブレーキ装置60は、図2に示すように、一対の長辺部材51(51a、51b)とともに対向配置された一対のコア61(61a、61b)と、コア61(61a、61b)の周囲にそれぞれ捲回された一対のコイル62(62a、62b)と、対向配置された一対のコイル62(62a、62b)の間隔を調整するコイル間隔調整手段67と、を備えている。
本実施形態においては、図2に示すように、長辺部材51(51a、51b)の背面の下方部分には鋳造空間S側に向かって凹んだ凹部54(54a、54b)が形成されており、この凹部54(54a、54b)に、それぞれコア61(61a、61b)及びコイル62(62a、62b)が配置されている。これにより、鋳造空間部S内の溶鋼に対して、コア61及びコイル62が近接して配置される構成とされている。
そして、固定された第一長辺部材51a側に配置された第一コア61aは、その後端部分が固定フレーム68に固定され、その先端部分が第一長辺部材51aの凹部54aに挿入されている。
また、第一コア61aの周囲に捲回された第一コイル62aは、固定フレーム68に固定されている。
一方、移動可能とされた第二長辺部材51b側に配置された第二コア61bは、その後端部分が、固定フレーム68に設けられた貫通孔69に挿通されており、その先端部分が第二長辺部材51bの凹部54bに挿入されている。
また、第二コア61bの周囲に捲回された第二コイル62bは、第二コア61bに支持されている。
そして、コイル間隔調整手段67は、図2から図4に示すように、第二コア61bの後端に接続されたシリンダ部材で構成されている。
すなわち、本実施形態では、第二コア61bを移動することにより、この第二コア61bに支持された第二コイル62bを移動させ、一対のコイル62(62a、62b)の間隔を調整する構成とされている。
次に、本実施形態である連続鋳造用鋳型50を備えた連続鋳造設備10による鋼鋳片30の製造方法について説明する。
まず、一対の長辺部材51(51a、51b)の間に一対の短辺部材56(56a、56b)を挿入し、短辺部材移動手段59によって、鋳造する鋼鋳片30の幅に応じて一対の短辺部材56(56a、56b)の位置調整を行う。
その後、長辺部材間隔調整手段70によって、第二長辺部材51bを第一長辺部材51aに近接するように移動させて一対の長辺部材51(51a、51b)の間隔を狭め、一対の短辺部材56(56a、56b)を挟持する。これにより、図3に示すように、断面矩形状の鋳造空間Sが形成される。
そして、電磁ブレーキ装置60のコイル間隔調整手段67によって、第二コイル62bを第二コア61bとともに移動させて、一対のコイル62(62a、62b)の間隔を調整する。
上述のように、連続鋳造用鋳型50を調整して鋳造空間Sを形成した後、鋳造空間S内に浸漬ノズル12を配置する。
ここで、図5に示すように、上述の浸漬ノズル12には、一対の吐出孔13(13a、13b)が設けられており、これらの吐出孔13(13a、13b)から溶鋼が吐出される。
鋳型空間S内の溶鋼は、短辺部材56(56a、56b)及び長辺部材51(51a、51b)から冷却され、短辺銅板57(57a、57b)及び長辺銅板52(52a、52b)の表面に凝固シェル31が形成され、鋳造空間Sの断面形状に応じた鋼鋳片30が製造される。
ここで、鋳造空間S内の溶鋼の上には、溶鋼の保温、及び、凝固シェル31と短辺銅板57及び長辺銅板52との間の潤滑性を確保するために、鋳造パウダーが供給される。また、鋼鋳片30への非金属介在物の持ち込みを防止するために、鋳造空間S内に供給される溶鋼に対してアルゴンガス等の不活性ガスを吹き込まれる。
このとき、吹き込まれるアルゴンガスの気泡、鋳造パウダー及び介在物等が、浸漬ノズル12からの吐出流によって鋳造空間S内の下方位置にまで混入することがある。
本実施形態の連続鋳造用鋳型50においては、電磁ブレーキ装置60を備えており、電磁力を作用させることで鋳造空間Sの下方側へ向かう溶鋼の流速を抑制している。これにより、気泡、鋳造パウダー及び介在物等が鋳型の下方側へと混入することを抑制し、鋼鋳片30の内部への非金属介在物及び気泡の巻き込みを低減している。
そして、連続鋳造設備10に連続鋳造用鋳型50を取り付けた状態で(オンラインで)、鋼鋳片30の厚みを変更する場合には、一旦、浸漬ノズル12からの溶鋼の供給を中止する。
この状態で、まず、コイル間隔調整手段67によって、第二コイル62bを第二コア61bとともに、第一コイル62a及び第一コア61aから離間するように移動させて、一対のコイル62(62a、62b)の間隔、及び、一対のコア61(61a、61b)の間隔を広げておく。これにより、第二長辺部材51bを移動させた際に、第二コイル62b及び第二コア61bと干渉しないように、第二長辺部材51bの移動空間を確保する。
次に、長辺部材間隔調整手段70によって、第二長辺部材51bを第一長辺部材51aから離間するように移動させて一対の長辺部材51(51a、51b)の間隔を広げておく。
この状態で、使用した一対の短辺部材56(56a、56b)を取り出し、次に鋳造する鋼鋳片30の厚みに応じた新たな一対の短辺部材56(56a、56b)を一対の長辺部材51(51a、51b)の間に挿入する。そして、短辺部材移動手段59によって、鋳造する鋼鋳片30の幅に応じて一対の短辺部材56(56a、56b)の位置調整を行う。
その後、長辺部材間隔調整手段70によって、第二長辺部材51bを第一長辺部材51aに近接するように移動させて一対の長辺部材51(51a、51b)の間隔を狭め、一対の短辺部材56(56a、56b)を挟持する。
そして、電磁ブレーキ装置60のコイル間隔調整手段67によって、第二コイル62bを第二コア61bとともに移動させて、一対のコイル62(62a、62b)の間隔を調整する。
このようにして、短辺部材56の交換をオンラインで行ったのち、浸漬ノズル12から溶鋼の供給を行い、鋼鋳片30の鋳造を再開する。
以上のような構成とされた本実施形態によれば、対向配置された一対のコイル62(62a、62b)の間隔を調整するコイル間隔調整手段67を備えているので、長辺部材間隔調整手段70によって一対の長辺部材51(51a、51b)の間隔を調整して短辺部材56を交換して鋼鋳片30の厚みを変更した場合であっても、一対のコイル62(62a、62b)の間隔を適正化させることができ、鋳造空間S内の溶鋼に対して効率的に電磁力を作用させることができる。
よって、電磁ブレーキ装置60による鋼鋳片30の内部への非金属介在物及び気泡の巻き込み防止効果を十分に奏功せしめることができ、巻き込みの少ない高品質な鋼鋳片30を製造することができる。
また、本実施形態においては、コイル間隔調整手段67は、第二コア61bを移動させることにより、この第二コア61bに支持された第二コイル62bを移動させ、一対のコイル62(62a、62b)の間隔を調整する構成とされているので、コイル間隔調整手段67によって、一対のコア61(61a、61b)の間隔も調整可能となり、鋳造空間S内の溶鋼に対してさらに効率的に電磁力を作用させることができる。
また、コア61を移動可能とすることで、短辺部材56を交換する際の作業スペースを十分に確保することができ、交換作業を効率的に実施することができる。
以上、本発明の実施形態である連続鋳造用鋳型について具体的に説明したが、本発明はこれに限定されることはなく、その発明の技術的思想を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、本実施形態では、図1に示す連続鋳造装置を用いたものとして説明したが、これに限定されることはなく、その他の構成の連続鋳造装置等を用いてもよい。
また、本実施形態では、コイル間隔調整手段は、コイルをコアとともに移動する構成のものとして説明したが、これに限定されることはなく、コイルのみを移動する構成としてもよい。
さらに、コイル間隔調整手段は、長辺部材間隔調整手段による長辺部材の移動と同期して、コイルを移動する構成としてもよい。このように構成することで、コイル間隔の調整作業を効率的に実施することが可能となる。また、一つの駆動装置で前記長辺部材間隔調整手段及び前記コイル間隔調整手段を構成することもでき、設備構成を簡素化することが可能となる。
また、本実施形態では、一対のコイルの一方を固定し、他方を移動可能とした構成として説明したが、これに限定されることはなく、一対のコイルの両方を移動可能な構成としてもよい。
さらに、オンラインだけでなく、オフラインで短辺部材を交換した際にも、コア、コイル位置の調整を行っても良い。
50 連続鋳造用鋳型
51 長辺部材
56 短辺部材
60 電磁ブレーキ装置
61 コア
62 コイル
67 コイル間隔調整手段
70 長辺部材間隔調整手段

Claims (3)

  1. 互いに対向する一対の長辺部材と、これら一対の長辺部材に挟持されるとともに互いに対向する一対の短辺部材と、電磁ブレーキ装置と、一対の前記長辺部材の間隔を調整する長辺部材間隔調整手段と、を有し、
    一対の前記長辺部材と一対の前記短辺部材とによって鋳造空間が形成され、前記長辺部材の背面の下方部分には、前記鋳造空間側に向かって凹んだ凹部が形成されており、
    前記電磁ブレーキ装置は、一対の前記長辺部材とともに対向配置された一対のコアと、これらコアの周囲にそれぞれ捲回された一対のコイルと、を備えており、前記コアは、その後端部分が支持され、その先端部分が前記長辺部材に形成された前記凹部に挿入されており、
    対向配置された一対の前記コイルの間隔を調整するコイル間隔調整手段を備えていることを特徴とする連続鋳造用鋳型。
  2. 前記コイル間隔調整手段は、前記コアとともに前記コイルを移動させることを特徴とする請求項1に記載の連続鋳造用鋳型。
  3. 前記コイル間隔調整手段は、前記長辺部材間隔調整手段による前記長辺部材の移動と同期して、前記コイルを移動する構成とされていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の連続鋳造用鋳型。
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