JP7070816B2 - 無菌充填機の洗浄・殺菌方法及び無菌充填機 - Google Patents

無菌充填機の洗浄・殺菌方法及び無菌充填機 Download PDF

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Description

本発明は、PETボトル等の容器に飲料を充填する無菌充填機の洗浄・殺菌方法及び飲料を充填する無菌充填機の洗浄・殺菌方法及び無菌充填機に関するものである。
無菌充填機により飲料をボトル等の容器に充填する場合、飲料自体を殺菌して無菌状態にしておかなければならない。さらに、飲料を充填ノズルまで送液する経路である、サージタンク、送液管、充填バルブ等から成る飲料供給系配管内を洗浄するCIP(Cleaning in Place)及び飲料供給系配管内を殺菌するSIP(Sterilizing in Place)を行い、飲料供給系配管内を無菌状態にしておかなければならない。無菌充填機の飲料供給系配管については、定期的にあるいは飲料の種類を切り替える際に、CIPを行い、さらに、SIPを行っている(特許文献1,2,3参照)。
CIPは、飲料供給系配管の管路内から無菌充填機の充填ノズルに至るまでの流路に、例えば水に苛性ソーダ等のアルカリ性薬剤を添加した洗浄液を流した後に、水に酸性薬剤を添加した洗浄液を流すことにより行われる。これにより、飲料供給系配管内に付着した前回の飲料の残留物等が除去される(特許文献1、2、3参照)。
SIPは、飲料の充填作業に入る前に、予め飲料供給系配管内を殺菌するための処理であり、例えば、CIPで洗浄した飲料供給系配管内に加熱蒸気又は加熱液体を流すことによって行われる。これにより、飲料供給系配管内が殺菌処理され、無菌状態とされる(特許文献3参照)。
無菌充填機の飲料供給系配管内のCIP及びSIPは飲料供給系配管のすべてに渡って行われなければならない。しかし、飲料の投入タンクから容器に飲料を充填する充填ノズルまでをCIP及びSIPするには流路が長いこと、及び流路が長いために流路上流でCIPを行う洗浄液及びSIPを行う殺菌剤の温度を上げても、充填ノズルに至るまでに降温してしまうため、全体のCIP及びSIPを完了するまで長時間を要することとなる。このような問題を解決するため、飲料の加熱殺菌装置を中心とする上流側飲料供給系配管及び殺菌された飲料を貯留するアセプティックサージタンクから充填ノズルまでの下流側飲料供給系配管に分けてCIP及びSIPが行われている(特許文献4参照)。
通常、洗浄液によるCIPを行った後に洗浄液をすすぎ、殺菌剤又は加熱流体によりSIPを行うが、CIPに使用した洗浄液をSIPに必要な温度まで昇温し、CIPとSIPを同時又は連続して行うことが提案されている(特許文献5)。この場合も飲料の加熱殺菌装置を中心とする上流側飲料供給系配管及び殺菌された飲料を貯留するアセプティックサージタンクから充填ノズルまでの下流側飲料供給系配管に分けて、CIP及びSIPを同時に又は連続して行うことが提案されている。
無菌充填機により飲料をボトル等の容器に充填する場合、充填ノズルが多数あり、全ての充填ノズルを同時にCIP及びSIPを行うには、同時に多量の洗浄液及びすすぎ液が必要となり、全ての充填ノズルについて同時にCIPを行うことができない。そこで、多数の充填ノズルを分割してCIPを行うことが提案されている(特許文献6、7参照)。
特開2007-331801号公報 特開2000-153245号公報 特開2007-22600号公報 特開2018-058641号公報 特開2019-064722号公報 特開平9-12093号公報 特開2010-6429号公報
無菌充填機は、飲料供給系配管内のCIP及びSIPを確実に行うことで、無菌充填機により生産される製品の品質を保証することができる。
無菌充填機において、飲料の加熱殺菌装置から容器に飲料を充填する充填ノズルまでをCIP及びSIPを行うには、飲料供給系配管の流路が長いこと、及び流路が長いために流路上流でCIPを行う洗浄液及びSIPを行う殺菌剤又は加熱流体の温度を上げても、充填ノズルに至るまでに降温してしまうため、全体のCIP及びSIPを完了するまで長時間を要することとなる。このような問題を解決するため、飲料の加熱殺菌装置を中心とする上流側飲料供給系配管及び加熱殺菌された飲料を貯留するアセプティックサージタンクから充填ノズルまでの下流側飲料供給系配管に分けてCIP及びSIPを行っている。加熱殺菌装置を中心とする上流側飲料供給系配管は効率的にCIP及びSIPを行うことができる。しかし、無菌充填機の充填速度の高速化により時間当たりの飲料充填量が大量となったため、加熱殺菌装置により殺菌された飲料を貯留するアセプティックサージタンクの容量が大きくなり、アセプティックサージタンクから充填ノズルまでの下流側飲料供給系配管をCIP及びSIPを行うことが非効率となってきている。アセプティックサージタンクの容量は10m~40mと大容量となっている。
上流側飲料供給系配管のCIP及びSIPは、飲料の加熱殺菌装置から上流側飲料供給系配管と下流側飲料供給系配管を分けるマニホルドバルブ又はバルブクラスターまでを循環して行うことができる。また、加熱殺菌装置によりSIPに必要な熱を殺菌媒体に加えることができることから、上流側飲料供給系配管内のCIP及びSIPのための設備を特段設ける必要がなく、上流側飲料供給系配管内のCIP及びSIPを行うことに困難はない。
しかし、アセプティックサージタンクと充填機との設置場所が遠くなる飲料の製造現場やアセプティックサージタンクの大容量化により、下流側飲料供給系配管のCIP及びSIPは長時間化している。アセプティックサージタンク内のCIPには、アセプティックサージタンクの大容量化により多量の洗浄液を必要とし、この洗浄液を充填ノズルまで流して循環させると、1回循環させるだけでも長時間となる。さらに多量の殺菌剤の使用はコストをアップさせる。そこで、SIPを加熱蒸気により行うが、加熱蒸気が充填ノズルに到達するまでに降温するため、アセプティックサージタンクから充填ノズルまで加熱蒸気で殺菌するには長時間を要する。加えて、蒸気殺菌後の冷却工程では、アセプティックサージタンクを経由した無菌エアを充填機まで送り冷却するが、冷却用のエアの温度がアセプティックサージタンク内で上昇し、充填機の末端が冷却されるまで長時間を要する。
炭酸ガスを含む飲料である炭酸飲料を充填する無菌充填機は、殺菌された飲料に炭酸ガスを添加する炭酸ガス添加装置を備え、炭酸ガス添加装置を含む配管のCIP及びSIPも必要となる。
また、下流側飲料供給系配管のSIPを加熱蒸気で行うと、CIPに使用した洗浄液をSIPに必要な温度まで昇温させ、CIPとSIPを同時又は連続して行うことができないこととなる。
さらに、無菌充填機の充填速度の高速化により時間当たりの飲料充填量が大量となり、充填ノズルが多数となっており、全ての充填ノズルを同時にCIP及びSIPを行うための多量の洗浄液、すすぎ液、殺菌剤及び殺菌のための加熱流体を準備する設備を備えることが困難となっている。
飲料供給系配管内のCIP及びSIPを行っている間は製品の製造を行うことができないため、無菌充填機の稼働率が低下してしまい、効率よく製品の製造を行うことができない。そこで、無菌充填機のCIP及びSIPを効率良く行う無菌充填機の洗浄・殺菌方法及び、これを実現する無菌充填機が求められている。
本発明はこのような課題を解決するためになされたものであって、無菌充填機のCIP及びSIPを短時間で行い、無菌充填機の稼働率を上げて、効率よく製品の製造を行うことができる無菌充填機の洗浄・殺菌方法及び無菌充填機を提供することを目的とする。
本発明に係る無菌充填機の洗浄・殺菌方法は、 加熱殺菌装置を経て充填機内へと飲料を送る飲料供給系配管を備えた無菌充填機の洗浄・殺菌方法であって、前記飲料供給系配管の前記加熱殺菌装置を経由する上流側配管部に対し上流側帰還路を設けて上流側循環路を形成し、前記加熱殺菌装置により殺菌された前記飲料を貯留するアセプティックサージタンクを含むアセプティックサージタンク配管部に対しアセプティックサージタンク帰還路を設け、アセプティックサージタンク循環路を形成し、前記アセプティックサージタンクから供給される前記飲料を貯留する充填機タンクを経て充填ノズルに至る下流側配管部に対し下流側帰還路を設けて下流側循環路を形成し、前記上流側配管部、前記アセプティックサージタンク配管部及び前記下流側配管部のCIP(Cleaning in Place)及びSIP(Sterilizing in Place)を別個に行うことを特徴とする。
また、本発明に係る無菌充填機の洗浄・殺菌方法において、前記飲料を貯留する前記アセプティックサージタンクから供給される殺菌された前記飲料に炭酸ガスを添加する炭酸ガス添加装置を含む炭酸ガス添加配管部に、炭酸ガス添加循環路を形成し、当該炭酸ガス添加循環路のCIP及びSIPを別個に行うと好適である。
また、本発明に係る無菌充填機の洗浄・殺菌方法において前記上流側配管部、前記アセプティックサージタンク配管部及び前記下流側配管部に付着した前記飲料の残留物などの除去を行うために前記上流側循環路、前記アセプティックサージタンク循環路及び前記下流側循環路に洗浄液を循環させる前記CIPを行い、前記上流側循環路、前記アセプティックサージタンク循環路及び前記下流側循環路の少なくともいずれか一つの前記CIPの初期から又は途中から前記洗浄液の温度を前記CIPに続いて行う前記上流側配管部、前記アセプティックサージタンク配管部及び前記下流側配管部の少なくともいずれか一つを殺菌する前記SIPに必要な温度に昇温後に前記上流側配管部、前記アセプティックサージタンク循環路及び前記下流側配管部の少なくともいずれか一つに対して前記SIPを行い、さらに無菌水により前記洗浄液を洗い流すと好適である。
また、本発明に係る無菌充填機の洗浄・殺菌方法において、前記炭酸ガス添加配管部に付着した前記飲料の残留物などの除去を行うために前記炭酸ガス添加循環路に洗浄液を循環させる前記CIPを行い、前記炭酸ガス添加循環路の前記CIPの初期から又は途中から前記洗浄液の温度を前記CIPに続いて行う前記炭酸ガス添加配管部を殺菌する前記SIPに必要な温度に昇温後に前記炭酸ガス添加配管部に対して前記SIPを行い、さらに無菌水により前記洗浄液を洗い流すと好適である。
また、本発明に係る無菌充填機の洗浄・殺菌方法において、前記アセプティックサージタンクの前記SIPを加熱蒸気により行うと好適である。
また、本発明に係る無菌充填機の洗浄・殺菌方法において、前記下流側循環路に前記洗浄液を循環させる前記CIPを行い、前記CIPの初期から又は途中から前記洗浄液の温度を前記CIPに続いて行う前記下流側配管部を殺菌する前記SIPに必要な温度に昇温後に前記下流側配管部に対して前記SIPを行い、前記SIPの後、前記洗浄液又は前記無菌水を降温するとき、前記下流側循環路に設ける背圧弁を調節することにより、前記下流側循環路内の圧力を大気圧以上の圧力に保持すると好適である。
また、本発明に係る無菌充填機の洗浄・殺菌方法において、前記下流側配管部のCIPを前記下流側循環路に洗浄液を循環して行うとき、前記充填機タンクから前記充填ノズルに洗浄液を流す循環及び前記充填ノズルから前記充填機タンクに洗浄液を逆流させる循環を行うと好適である。
また、本発明に係る無菌充填機の洗浄・殺菌方法において、前記下流側配管部に設けられる前記飲料を容器に充填する多数の前記充填ノズルを複数に分割し、前記充填機タンクから分割された前記充填ノズルに洗浄液を流す循環及び分割された前記充填ノズルから前記充填機タンクに洗浄液を逆流させる循環を行うと好適である。
また、本発明に係る無菌充填機の洗浄・殺菌方法において、前記SIPを前記下流側循環路に前記洗浄液を循環して行うとき、前記充填機タンクから前記充填ノズルに洗浄液を流す循環及び前記充填ノズルから前記充填機タンクに洗浄液を逆流させる循環を行うと好適である。
本発明に係る無菌充填機は、 加熱殺菌装置を経て充填機内へと飲料を送る飲料供給系配管を備えた無菌充填機であって、前記飲料供給系配管の前記加熱殺菌装置を経由する上流側配管部に対し上流側帰還路を設けて上流側循環路を形成し、前記加熱殺菌装置により殺菌された前記飲料を貯留するアセプティックサージタンクを含むアセプティックサージタンク配管部に対しアセプティックサージタンク帰還路を設けてアセプティックサージタンク循環路を形成し、前記アセプティックサージタンクから供給される前記飲料を貯留する充填機タンクを経て充填ノズルに至る下流側配管部に対し下流側帰還路を設けて下流側循環路を形成し、前記上流側配管部、前記アセプティックサージタンク配管部及び前記下流側配管部のCIP(Cleaning in Place)及びSIP(Sterilizing in Place)を別個に行うように構成されることを特徴とする。
また、本発明に係る無菌充填機において、前記飲料を貯留する前記アセプティックサージタンクから供給される殺菌された前記飲料に炭酸ガスを添加する炭酸ガス添加装置を含む炭酸ガス添加配管部に、炭酸ガス添加循環路を形成し、当該炭酸ガス添加循環路のCIP及びSIPを別個に行うように構成されると好適である
また、本発明に係る無菌充填機において、前記上流側循環路、前記アセプティックサージタンク循環路及び前記下流側循環路の循環路に洗浄液を供給する洗浄液供給装置を備え、前記洗浄液供給装置から供給される前記洗浄液又は無菌水を前記SIPに必要な温度に加熱する熱交換装置を備えると好適である。
また、本発明に係る無菌充填機において、前記炭酸ガス添加循環路に洗浄液を供給する洗浄液供給装置を備え、前記炭酸ガス添加循環路に前記洗浄液供給装置から供給される前記洗浄液又は前記炭酸ガス添加循環路に供給される無菌水を前記SIPに必要な温度に加熱する熱交換装置を備えると好適である。
また、本発明に係る無菌充填機において前記アセプティックサージタンクに加熱蒸気を供給する加熱蒸気供給装置を備えると好適である。
また、本発明に係る無菌充填機において、前記洗浄液又は前記無菌水を加熱して行う前記SIPの後、前記洗浄液又は前記無菌水を降温するとき、前記下流側循環路内の圧力を大気圧以上の圧力に保持する背圧弁を前記下流側循環路に設けると好適である。
また、本発明に係る無菌充填機において、前記下流側循環路に前記洗浄液を循環するとき、前記充填機タンクから前記充填ノズルに前記洗浄液を流す循環及び前記充填ノズルから前記充填機タンクに洗浄液を逆流させる循環を行うように前記下流側循環路を構成すると好適である。
また、本発明に係る無菌充填機において、前記充填ノズルを複数に分割し、前記充填機タンクから分割した前記充填ノズルにより下流側分割循環路を形成し、前記下流側分割循環路に前記洗浄液を循環するとき、前記充填機タンクから分割した前記充填ノズルに前記洗浄液を流す循環及び分割した前記充填ノズルから前記充填機タンクに洗浄液を逆流させる循環を行うように前記下流側分割循環路を構成すると好適である。
本発明の無菌充填機の洗浄・殺菌方法及び無菌充填機によれば、無菌充填機の飲料供給系配管を、上流側配管部、アセプティックサージタンク配管部及び下流側配管部に3分割して別個にCIP及びSIPを行うことで、無菌充填機のCIP及びSIPに要する時間を削減することが可能となり、無菌充填機の生産効率を向上させることができる。
また、本発明の無菌充填機の洗浄・殺菌方法及び無菌充填機によれば、炭酸ガスを含む飲料の無菌充填機の飲料供給系配管を、上流側配管部、アセプティックサージタンク配管部、炭酸ガス添加配管部及び下流側配管部に4分割して別個にCIP及びSIPを行うことで、無菌充填機のCIP及びSIPに要する時間を削減することが可能となり、無菌充填機の生産効率を向上させることができる。
また、上流側配管部及び下流側配管部のCIP及びSIPにおいて、上流側循環路、アセプティックサージタンク循環路、炭酸ガス添加循環路及び下流側循環路にCIPのために流す洗浄液の温度をSIPに必要な温度に昇温してCIP及びSIPを連続又は同時に行うことで、CIP及びSIPに要する時間をさらに削減することが可能であり、無菌充填機の生産効率を大幅に向上させることができる。
本発明の無菌充填機の洗浄・殺菌方法及び無菌充填機によれば、無菌充填機の飲料供給系配管の充填機タンクから充填ノズルに至るCIPを行うとき、洗浄液を充填ノズルから充填機タンクに逆流させることで洗浄効果を高め、CIPを行う時間を短縮することができる。
本発明の無菌充填機の洗浄・殺菌方法及び無菌充填機によれば、無菌充填機の飲料供給系配管の充填機タンクから充填ノズルに至るCIPを行うとき、多数の充填ノズルを複数に分割して洗浄液を分割した充填ノズルから充填機タンクに逆流させることで洗浄効果を高め、CIPを行う時間を短縮することができる。また、多数の充填ノズルを複数に分割してCIPを行うことで、大量の洗浄液を準備する設備を備える必要がない。
下流側循環路について、CIPのために流す洗浄液の温度をSIPに必要な温度に昇温してCIP及びSIPを連続又は同時に行った後、洗浄液を降温するとき、下流側循環路内の無菌性を維持するために下流側循環路内を密閉して降温するため、下流側循環路内の圧力が低下する。下流側循環路に背圧弁を設け、背圧弁を調節することで、洗浄液の降温により内圧が低下する下流側循環路への大気圧による負荷の影響を解消しながら下流側循環路内を降温することができる。
本発明の実施形態に係る無菌充填機のブロック図である。 本発明の実施形態に係る無菌充填機において、加熱殺菌装置からアセプティックサージタンク手前までの上流側配管部に対しCIP及びSIPを行っている状態を示すブロック図である。 本発明の実施形態に係る無菌充填機において、アセプティックサージタンクを含むアセプティックサージタンク配管部に対しCIP及びSIPを行っている状態を示すブロック図である。 本発明の実施形態に係る無菌充填機において、充填機タンクから充填ノズルまでの下流側配管部に対しCIP及びSIPを行っている状態を示すブロック図である。 本発明の実施形態に係る無菌充填機による飲料製品製造工程を示すブロック図である。 本発明の実施形態に係る炭酸ガスを含む飲料の無菌充填機のブロック図である。 本発明の実施形態に係る炭酸ガスを含む飲料の無菌充填機において、炭酸ガス添加配管部に対しCIP及びSIPを行っている状態を示すブロック図である。 本発明の実施形態に係る炭酸ガスを含む飲料の無菌充填機による飲料製品製造工程を示すブロック図である。 本発明の実施形態に係る無菌充填機において、充填機タンクから分割された充填ノズルまでの下流側配管部に対しCIP及びSIPを行っている状態を示す詳細なブロック図である。 本発明の実施形態に係る無菌充填機において、充填機タンクから分割された充填ノズルまでの下流側配管部に対し洗浄液を逆流させるCIP及びSIPを行っている状態を示す詳細なブロック図である。 本発明の実施形態に係る無菌充填機において、充填ノズルの分割された状態を示す図である。 本発明の実施形態に係る無菌充填機において、充填ノズルを示す図である。 本発明の実施形態に係る無菌充填機における下流側配管部にCIPの途中から洗浄液によりSIPを行うときの、充填ノズルの温度を示すグラフである。 本発明の実施形態に係る無菌充填機における下流側配管部にCIPの当初から洗浄液によりSIPを行うときの、充填ノズルの温度を示すグラフである。 本発明の実施形態に係る無菌充填機における下流側配管部にCIPの当初から洗浄液及びすすぎ水によりSIPを行うときの、充填ノズルの温度を示すグラフである。 本発明の実施形態に係る無菌充填機における下流側配管部にCIPの後にSIPを行うときの、充填ノズルの温度を示すグラフである。
以下に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
最初に、無菌充填機の構造について説明し、その次に、この装置の洗浄・殺菌方法について説明する。
図1に示すように、無菌充填機は、飲料の調合装置1と、飲料をボトル4に充填する充填機2とを具備する。調合装置1と充填機2内の充填ノズル2aとの間は、飲料供給系配管7で結ばれている。また、充填機2を備える充填部は充填部チャンバ3で遮蔽されている。
調合装置1で調合される飲料は、加熱殺菌装置18で殺菌され、殺菌された飲料はアセプティックサージタンク19に貯留され、貯留された飲料は充填機タンク11に送られて貯留される。充填機タンク11に貯留される飲料は、充填機2の充填機マニホルド2bに送られ、充填機マニホルド2bから多数の充填ノズル2aに供給され、充填ノズル2aから殺菌されたボトル4に無菌雰囲気で充填される。
飲料供給系配管7の加熱殺菌装置18を経由する上流側配管部に対し上流側帰還路6aを設けて上流側循環路を形成し、加熱殺菌装置18により殺菌された飲料を貯留するアセプティックサージタンク19を含むアセプティックサージタンク配管部7bに対しアセプティックサージタンク帰還路6bを設け、アセプティックサージタンク循環路を形成し、アセプティックサージタンク19から供給される飲料を貯留する充填機タンク11を経て充填ノズル2aに至る下流側配管部7cに対し下流側帰還路を6c設けて下流側循環路を形成し、飲料供給系配管部7を上流側配管部7a、アセプティックサージタンク配管部7b及び下流側配管部7cに3分割して、CIP及びSIPを別個に行う。
調合装置1は、例えば茶飲料、果実飲料等の飲料を各々所望の配合割合で調合するためのものであって、公知の装置であるからその詳細な説明は省略する。
充填機2は、多数の充填ノズル2aを水平面内で高速回転する充填ホイール34の回りに配置してなるもので、充填ホイール34の回転と共に充填ノズル2aを旋回運動させつつ、充填ノズル2aの下を充填ホイール34の周速度に同調して走行する各ボトル4に、充填ノズル2aから飲料を定量充填するための装置である。充填機2の充填ノズル2aが充填ホイール34の回りに配置され、充填ホイール34と共に回転するボトル4に飲料が充填される。
無菌充填機の飲料供給系配管7は、調合装置1から充填機2に至る管路中に、飲料の流れから見て上流側から下流側へと順に、バランスタンク5、加熱殺菌装置(UHT(Ultra High-Temperature))18、上流側マニホルドバルブ8までの上流側配管部7a、上流側マニホルドバルブ8、アセプティックサージタンク19、下流側マニホルドバルブ23までのアセプティックサージタンク配管部7b及び下流側マニホルドバルブ23、充填機タンク11、充填ノズル2aまでの下流側配管部7cを備える。
図6に示すように、飲料に炭酸ガスを添加し炭酸飲料とする場合、炭酸ガスを含む飲料の無菌充填機の飲料供給系配管7には、冷却装置及び図6に示すような炭酸ガス添加装置46及び炭酸飲料サージタンク47を備える。冷却装置、炭酸ガス添加装置46及び炭酸飲料サージタンク47はアセプティックサージタンク19と充填機タンク11の間に上流から下流に順次設けられ、炭酸飲料を飲料供給系配管7に流すために下流側マニホルドバルブ23に接続される。
アセプティックサージタンク19から下流側マニホルドバルブ23を経て供給される殺菌された飲料に、炭酸ガス添加装置46で炭酸ガスを添加し、炭酸ガスを添加した炭酸飲料を炭酸飲料サージタンク47に貯留し、貯留された炭酸飲料は下流側マニホルドバルブ23を経て充填機タンク11に供給され、充填機タンク11に供給された炭酸飲料は充填される。下流側マニホルドバルブ23から炭酸ガス添加装置46、炭酸飲料サージタンク47を経て下流側マニホルドバルブ23に至る飲料供給系配管7を炭酸ガス添加配管部45とする。
飲料供給系配管7の加熱殺菌装置18を経由する上流側配管部に対し上流側帰還路6aを設けて上流側循環路を形成し、加熱殺菌装置18により殺菌された飲料を貯留するアセプティックサージタンク19を含むアセプティックサージタンク配管部7bに対しアセプティックサージタンク帰還路6bを設け、アセプティックサージタンク循環路を形成し、飲料を貯留する前記アセプティックサージタンク19から供給される殺菌された飲料に炭酸ガスを添加する炭酸ガス添加装置46を含む炭酸ガス添加配管部45に、炭酸ガス添加循環路を形成し、炭酸飲料サージタンク47から供給される炭酸飲料を貯留する充填機タンク11を経て充填ノズル2aに至る下流側配管部7cに対し下流側帰還路を6c設けて下流側循環路を形成し、飲料供給系配管部7を上流側配管部7a、アセプティックサージタンク配管部7b、炭酸ガス添加配管部45及び下流側配管部7cに4分割して、CIP及びSIPを別個に行う。
炭酸飲料を充填する充填ノズル2aは、炭酸ガスを供給する炭酸ガス供給配管41及び炭酸ガス排出配管42を備える。
加熱殺菌装置18は、その内部に第1段加熱部12、第2段加熱部13、ホールディングチューブ14、第1段冷却部15、第2段冷却部16等を備え、バランスタンク5から供給される飲料又は水を第1段加熱部12から第2段加熱部13へと送りながら徐々に加熱し、第2段加熱部13の出口で目標温度に到達させ、ホールディングチューブ14内で一定時間殺菌温度を保持し、その後、第1段冷却部15、第2段冷却部16へと送って徐々に冷却するものである。加熱部や冷却部の段数は必要に応じて増減される。なお、加熱殺菌装置18は、自動洗浄可能なホモゲナイザーを設置した構成としても構わない。設置箇所は、製品中身の温度が50℃~70℃程度になる第1段加熱部と60℃~150℃程度になる第2段加熱部の間か、第1段冷却部と第2段冷却部の間に設置すると好適である。前者の場合は、一般的なホモゲナイザーで問題ないが、後者の場合は無菌仕様のホモゲナイザーを設置する必要がある。加熱殺菌装置18は、シェル&チューブ式熱交換器、プレート式熱交換器等、どのような形態でも構わない。
飲料は、充填機タンク11からロータリジョイント(図示せず)を経て、充填機2に備えられる充填機マニホルド2bに供給され、充填機マニホルド2bから、充填機2の充填ノズル2aに飲料が供給される。ロータリジョイントは、充填部チャンバ3の上部にあっても下部にあっても両方にあっても構わない。
アセプティックサージタンク19、充填機タンク11及び下流側貯留タンク25に無菌エアを供給する無菌エア供給装置が設けられる。充填機タンク11に無菌エアを供給する無菌エア供給装置28を図9に示す。上流側マニホルドバルブ8及び下流側マニホルドバルブ23には、上流側循環路、アセプティックサージタンク循環路及び下流側循環路が其々無菌状態と非無菌状態の縁を切るために、蒸気バリア、又は無菌水バリアを設けることが好ましい。
なお、飲料をろ過するためのろ過手段を飲料供給系配管7に設けても構わない。ろ過手段はアセプティックサージタンク19から充填機タンク11の間に設けられる他、例えば、加熱殺菌装置18の第2段冷却部16から上流側マニホルドバルブ8の間に設けても構わない。また、ろ過手段は並列で複数本設置しても構わない。さらに、ろ過手段の設置場所は、上述した場所以外に、例えばバランスタンク5の上流側や充填ノズル2aの先端に設けても構わない。
ろ過手段を並列に設ける場合、第1のろ過手段と第2のろ過手段とは、切替え手段によっていずれのろ過手段を用いるか切替えることができるように構成されている。このように切替え手段を備えることで、第1のろ過手段を用いて製品の充填を行っている間、第2のろ過手段に付着した異物を除去する清掃工程を行うことで、製品の製造中にろ過手段の清掃・点検を行うことが可能となる。また、ろ過手段に備えられるフィルタの清掃・点検後、単独でCIP又はSIPを行っても構わない。なお、切替え手段は、第1のろ過手段及び第2のろ過手段の両方に送液するように切替えることも可能であり、この場合、第1のろ過手段と第2のろ過手段の両方を同時にCIPやSIPを行うことも可能である。
図2中太線で示すように、飲料供給系配管7のうち、バランスタンク5と加熱殺菌装置18を経て上流側マニホルドバルブ8に至る上流側配管部7aに対し上流側帰還路6aが設けられることによって、上流側配管部7aのCIP若しくはSIP又はCIP及びSIPを同時に行うための上流側循環路が形成される。
また、図3中太線で示すように、上流側マニホルドバルブ8、アセプティックサージタンク19、下流側マニホルドバルブ23に至るアセプティックサージタンク配管部7bに対してアセプティックサージタンク帰還路6bが設けられることによって、アセプティックサージタンク配管部7bのCIP若しくはSIP又はCIP及びSIPを同時に行うための循環路であるアセプティックサージタンク循環路が形成される。
また、図4中太線で示すように、マニホルドバルブ23、充填機タンク11及び充填機2の充填ノズル2aに至る下流側配管部7cに対して下流側帰還路6cが設けられることによって、下流側配管部7cのCIP又はSIPを行うための循環路である下流側循環路が形成される。
また、図4中太線で示すように、下流側マニホルドバルブ23、充填機タンク11及び充填機2の充填ノズル2aに至る下流側配管部7cに対して下流側帰還路6cが設けられ、図11に示すように充填ノズル2aを複数に分割し、充填機タンク11から分割された充填ノズル2aを経由して下流側マニホルドバルブ23に至る分割された下流側循環路を形成する。形成される分割された下流側循環路に洗浄液を流し、洗浄液を分割された下流側循環路に循環させることで、下流側配管部7cのCIP若しくはSIP又はCIP及びSIPを同時に行う。
また、図7中太線で示すように、下流側マニホルドバルブ23から炭酸ガス添加装置46、炭酸飲料サージタンクを経て下流側マニホルドバルブ23に至る炭酸ガス添加配管7dは循環路を形成しており、炭酸ガス添加配管45が炭酸ガス添加装置45及び炭酸飲料サージタンクのCIP若しくはSIP又はCIP及びSIPを同時に行うための循環路となる。
図11は充填ホイール34の回りに多数の充填ノズル2aが配置され、多数の充填ノズル2aを分割している状態を示す。分割された一群の充填ノズル2aについて順次CIP若しくはSIP又はCIP及びSIPを同時に行う。充填ホイール34には搬入ホイール39からボトル4が受け渡される。各ホイールの回りに配置されるグリッパーがボトル4の口部下部に設けられるサポートリングを把持することによりボトル4は搬送される。充填ホイール34では、充填ノズル2aが配置される位置にグリッパーが配置される。飲料が充填されたボトル4は充填ホイール34から排出ホイール40に受け渡されて搬送される。
分割される充填ノズル2aのうち、洗浄液を流す充填ノズル2aは図9に示すロッド37を上昇させて充填ノズル2aを開とし、洗浄液を流さない充填ノズル2aはロッドを下降させて充填ノズル2aを閉とする。
上流側循環路、アセプティックサージタンク循環路及び下流側循環路のCIPを行うときに必要な洗浄液を供給する洗浄液供給装置22、アセプティックサージタンク配管部7bをSIPするための加熱蒸気を供給する加熱蒸気供給装置21及びアセプティックサージタンク19に無菌エアを供給する無菌エア供給装置が備えられる。また、上流側循環路、アセプティックサージタンク循環路及び下流側循環路に流される洗浄液を洗い流すための水又は無菌水を供給する水供給装置又は無菌水供給装置が設けられる。下流側循環路に無菌水を供給する無菌水供給装置27を図9に示す。
上流側循環路、アセプティックサージタンク循環路及び下流側循環路には洗浄液又は水を循環させるためにポンブ及び必要なバルブが設けられる。図4及び図9に示すように、下流側循環路には下流側循環ポンプ26が設けられる。また、下流側循環路には循環させる洗浄液又は水を貯留するための下流側貯留タンク25が設けられる。下流側貯留タンク25には無菌エアが供給される。
図1に示すように、上流側配管部7aには、SIPの際に温度が上昇しにくい箇所を含む各箇所に温度センサ10が配置される。この温度センサ10が配置される箇所としては、例えば加熱殺菌装置18内の第2段加熱部13から上流側マニホルドバルブ8へと向かう管路のうち、加熱殺菌装置18内の各部間と、第2段冷却部16を出た箇所、上流側マニホルドバルブ8の手前の箇所を挙げることができ、これらの箇所に温度センサ10が各々配置される。これらの温度センサ10によって各々測定された温度の情報はコントローラ17へ送信される。
また、図1に示すように、アセプティックサージタンク配管部7bに対しても、SIPの際に温度が上昇しにくい箇所を含む各箇所に温度センサ10が配置される。温度センサ10が配置される箇所としては、例えばアセプティックサージタンク19の内部、アセプティックサージタンク19の出口近傍及び加熱蒸気によるSIPを行うときに加熱蒸気を排出するドレンの近傍に温度センサ10が各々配置される。これらの温度センサ10により各々測定された温度の情報はコントローラ17へ送信される。
また、図1に示すように、下流側配管部7cに対しても、SIPの際に温度が上昇しにくい箇所を含む各箇所に温度センサ10が配置される。この温度センサ10が配置される箇所としては、例えば下流側マニホルドバルブ23から充填ノズル2aに向かう管路の途中の屈曲部、充填機タンク11の入口近傍と出口近傍、充填機2内の充填機マニホルド2bと充填ノズル2aとの間及び充填ノズル2a内を挙げることができ、これらの管路に温度センサ10が各々配置される。これらの温度センサ10により各々測定された温度の情報はコントローラ17へ送信される。
図6に示すように、炭酸ガス添加配管部45に対してSIPの際に温度が上昇しにくい箇所を含む各箇所に温度センサ10が配置される。この温度が上昇しにくい箇所としては、例えば炭酸ガス添加装置21の内部、炭酸ガス添加装置21の出口近傍、炭酸飲料サージタンク22から下流側マニホルドバルブ23に向かう管路のうち、炭酸飲料サージタンク22の出口近傍、途中の屈曲部を挙げることができ、これらの管路に温度センサ10が各々配置される。これらの温度センサ10により各々測定された温度の情報はコントローラ17へ送信される。
なお、バランスタンク5、アセプティックサージタンク19、炭酸飲料サージタンク47、充填機タンク11及び下流側貯留タンク25は、100℃を超える温度でCIP又はSIPが行われることもあるため、100℃を超える温度の加熱流体を貯留又は流すことが可能な第1種圧力容器に該当するタンクであると好適である。ここで加熱流体とは、加熱される洗浄液、水、エア又は蒸気である。水は無菌水、エアは無菌エアであることもある。
下流側配管部7cに対するCIP若しくはSIP又はCIP及びSIPを同時に行うために、充填機2の充填ノズル2aの開口に対して各々接離可能なカップ9が配置される。CIP又はSIPを行う際に各カップ9が図示しないアクチュエータによって充填機2の充填ノズル2aの先端の開口部に接合されることで、下流側帰還路6cの始端となるカップ9が、充填ノズル2aの開口に接続される。
炭酸飲料を充填する無菌充填機には、図12に示すように、充填機タンク11から充填ノズル2aに延びる炭酸ガス供給配管41が設けられる。充填機タンク11から供給される炭酸ガスは、炭酸ガス供給マニホルドから分配されて充填ノズル2aに供給されても構わない。炭酸ガス供給配管41の出口は充填ノズル2aの先端にあり、カップ9が充填ノズル2aの先端に接合されることで、炭酸ガス供給配管41は下流側循環路に接続される。また、充填ノズル2aの先端から炭酸ガスを排出する炭酸ガス排出配管42が設けられ、炭酸ガス排出配管42は循環マニホルド43に接続されることで、下流側循環路に接続されることとなる。炭酸ガス排出配管42は炭酸ガス排出マニホルドにより集約されて循環マニホルド43に接続されても構わない。
通常、無菌充填機の運転中に炭酸飲料を充填するとき、炭酸ガス供給配管41から供給される炭酸ガスがボトル4に供給され、飲料が充填されるときボトル4内の炭酸ガスは逆流して、充填機タンク11に一旦戻る。飲料が充填され、充填ノズル2aの先端とボトル4のヘッドスペースに残る炭酸ガスは炭酸ガス排出配管42から排出される。余剰の炭酸ガスを排出する場合、炭酸ガス排出配管42は途中に設けられる三方バルブ44の操作により炭酸ガスを循環マニホルド43に至る前に充填部チャンバ3内に排出する。
なお、飲料供給系配管7には、上流側マニホルドバルブ8及び下流側マニホルドバルブ23、加熱蒸気供給装置21、洗浄液供給装置22、無菌水供給装置27、無菌エア供給装置28、図示しないアクチュエータのほか、流体を流すポンプ、流体の流れを制御するバルブ等が設けられるが、これらは図1に示すコントローラ17からの出力によって制御される。
次に、無菌充填機の洗浄・殺菌方法におけるCIPからSIPへの移行方法、すすぎの方法及び飲料製品製造工程について、図2乃至図12に基づいて説明する。
(CIP)
コントローラ17の図示しないパネル上の操作ボタンが操作されると、無菌充填機の上流側循環路、アセプティックサージタンク循環路、炭酸ガス添加配管部45及び下流側循環路についてCIPが各々所定の手順で実行される。このとき、上流側マニホルドバルブ8及び下流側マニホルドバルブ23によって上流側配管部7a、アセプティックサージタンク配管部7b、炭酸ガス添加配管部45及び下流側配管部7cの間が遮断される。CIPは、洗浄液供給装置22から洗浄液が各循環路に供給され、供給される洗浄液を各循環路に循環させることにより行われる。洗浄液を循環させることにより、前回に無菌充填機を運転したときに飲料供給系配管7内に流した飲料の残留物が除去される。
洗浄液とは、水に苛性ソーダ(水酸化ナトリウム)、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、ケイ酸ナトリウム、リン酸ナトリウム、次亜塩素酸ナトリウム、界面活性剤及びグルコン酸ナトリウムやエチレンジアミンテトラ酢酸(EDTA)などのキレート剤(金属封鎖剤)などを混ぜたアルカリ性薬剤を添加したアルカリ性洗浄液又は硝酸系やリン酸系の酸性薬剤を添加した酸性洗浄液である。水とは、イオン交換水、蒸留水又は水道水等異物を含まない水であればどのようなものでも構わない。
アルカリ性洗浄液は、炭酸リチウム、炭酸アンモニウム、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、プロピレン・カーボネート及びそれらの混合物が含まれるが、これらに限定されるものではない。また、重炭酸塩である重炭酸ナトリウム、重炭酸カリウム、重炭酸リチウム、重炭酸アンモニウム、重炭酸マグネシウム、重炭酸カルシウムやセスキ炭酸塩であるセスキ炭酸ナトリウム、セスキ炭酸カリウム、セスキ炭酸リチウム及びそれらの混合物が含まれても構わない。
酸性洗浄液は、上述した硝酸系、リン酸系以外に、塩酸、硫酸、酢酸、クエン酸、乳酸、ギ酸、グリコール酸、メタンスルホン酸、スルファミン酸及びこれらの混合物が含まれるがこれらに限定されるものではない。
洗浄液は、次亜塩素酸塩、過酸化水素、過酢酸、過オクタン酸、過硫酸塩、過ホウ酸塩、ハイドロサルファイト、二酸化チオ尿素等の各種漂白剤、過炭酸塩などを含んでも構わない。更に、洗浄液は、アルミノケイ酸塩やポリカルボン酸塩等の水軟化剤を含んでも構わないし、リン酸ナトリウムやポリアクリル酸ナトリウム、カルボン酸ナトリウムなどの再付着防止剤を含んでも構わない。更に、洗浄液に、酵素や溶剤、脂肪酸、泡調整剤、活性酸素源などを加えても構わない。
CIPにおいて洗浄液としてアルカリ性洗浄液を流した後に酸性洗浄液を流すことに限られず、例えば、酸性洗浄液を流した後にアルカリ性洗浄液を流しても構わないし、酸性洗浄液とアルカリ性洗浄液を交互に複数回流しても構わない。また、酸性洗浄液又はアルカリ性洗浄液のいずれかのみを流してCIPを行っても構わない。
上流側循環路のCIPは、洗浄液供給装置22から供給される洗浄液を図2に実線で示すように、飲料供給系配管7の上流側配管部7aに備えられるバランスタンク5、加熱殺菌装置18、上流側マニホルドバルブ8を経由する上流側循環路に循環させることにより行う。洗浄液供給装置22からは一定量の洗浄液が常に又は間欠的に供給され、上流側配管部7a内に付着した前回の飲料の残留物を循環しながら除去する。洗浄液を活性化させるために、上流側配管部7aに備えられた加熱殺菌装置18により洗浄液を所定の温度まで昇温しても構わない。昇温する温度は60℃~140℃であり、昇温することで洗浄効果は高まり、殺菌効果も発揮することができる。また、循環される洗浄液を適宜装置外へ排出してもよい。洗浄液を所定の温度で所定の時間、上流側循環路に循環した後、上流側循環路に水又は無菌水を供給し洗浄液を洗い流す。洗浄液を洗い流すことによりCIPを終了する。CIPの開始から終了はコントローラ17によって管理される。
アセプティックサージタンク循環路のCIPは、図3に実線で示すように、洗浄液供給装置22から供給される洗浄液をアセプティックサージタンク配管部7bに備えられる上流側マニホルドバルブ8、アセプティックサージタンク19、下流側マニホルドバルブ23を経由するアセプティックサージタンク循環路に循環させることにより行われる。洗浄液供給装置22からは一定量の洗浄液が常に又は間欠的に供給され、アセプティックサージタンク配管部7b内に付着した前回の飲料の残留物を循環しながら除去する。洗浄液を活性化させるために、アセプティックサージタンク配管部7bに備えられる熱交換装置により洗浄液を所定の温度まで昇温しても構わない。また、循環される洗浄液を適宜装置外へ排出してもよい。そして、洗浄液を所定の温度で所定の時間アセプティックサージタンク循環路に循環した後、アセプティックサージタンク循環路に水又は無菌水を供給し洗浄液を洗い流す。洗浄液を洗い流すことによりCIPを終了する。CIPの開始から終了はコントローラ17によって管理される。
アセプティックサージタンク19は大容量であるため、洗浄液を満たすことは困難であるため、洗浄液はアセプティックサージタンク19の内面に吹き付けられる。洗浄液の吹き付けはタンク上部にある回転スプレーボール等により行う。
炭酸ガス添加配管部45のCIPは、図7に太線で示すように、洗浄液供給装置22から供給される洗浄液を下流側マニホルドバルブ23から炭酸ガス添加装置46及び炭酸飲料サージタンク47に流し、下流側マニホルドバルブ23に至る循環路を形成する炭酸ガス添加配管部45に循環させることにより行われる。洗浄液供給装置22からは一定量の洗浄液が常に又は間欠的に供給され、炭酸ガス添加配管部45内に付着した前回の飲料の残留物を循環しながら除去する。洗浄液を活性化させるために、炭酸ガス添加配管部45に備えられる熱交換装置により洗浄液を所定の温度まで昇温しても構わない。また、循環される洗浄液を適宜装置外へ排出してもよい。そして、洗浄液を所定の温度で所定の時間炭酸ガス添加配管部45に循環した後、炭酸ガス添加配管部45に水又は無菌水を供給し洗浄液を洗い流す。洗浄液を洗い流すことによりCIPを終了する。CIPの開始から終了はコントローラ17によって管理される。
下流側循環路のCIPは、洗浄液供給装置22から供給された洗浄液を図4の実線で示すように、下流側配管部7cの下流側マニホルドバルブ23、充填機タンク11、充填機2を経由する下流側循環路に循環させることにより行う。洗浄液供給装置22からは一定量の洗浄液が常に又は間欠的に供給され、下流側配管部7c内に付着した前回の飲料の残留物を循環しながら除去する。洗浄液を活性化するために下流側循環路に備えられた熱交換装置24により、洗浄液を所定の温度まで昇温しても構わない。昇温する温度は60℃~140℃であり、昇温することで洗浄効果は高まり、殺菌効果も発揮することができる。洗浄液を所定の温度で所定の時間、下流側循環路に循環した後、下流側循環路に水又は無菌水を供給し洗浄液を洗い流す。洗浄液を洗い流すことによりCIPを終了する。CIPの開始から終了はコントローラ17によって管理される。
下流側循環路のCIPを行う前に、カップ9が充填ノズル2aの開口部に接合され、充填ノズル2aに下流側帰還路6cに接続されるドレン管20が接続されることにより、下流側帰還路6cを経て洗浄液が循環することができる。各充填ノズル2aのドレン管20は循環マニホルド43に接続されることで、洗浄液は集約される。
図4に示すように、下流側循環路は下流側循環ポンプ26により洗浄液を循環する。充填ノズル2aからカップ9を経て、洗浄液はドレン管20から下流側貯留タンク25を経て下流側循環ポンプ26に至り循環する。図9に下流側循環路の循環経路の詳細を示す。洗浄液は下流側貯留タンク25に貯留され、下流側循環ポンプ26により下流側循環路に循環される。下流側循環バルブ29a、29b、29c及び29dを備える配管が設けられ、下流側循環バルブ29a及び29dを開け、29b及び29cを閉じることにより、下流側貯留タンク25に貯留される洗浄液は、下流側循環ポンプ26、熱交換装置24、バルブ29aを通り、マニホルドバルブ23、充填機タンク11、充填機2、充填ノズル2a、カップ9、ドレン管20、バルブ29d及び下流側貯留タンク25を経て下流側循環ポンプ26に至り循環する。
図10は、充填機タンク11から充填ノズル2aまでの下流側配管部7cに対し、図9の場合と異なり、洗浄液を逆流させるCIPを行っている状態を示している。洗浄液は下流側貯留タンク25に貯留され、下流側循環ポンプ26により下流側循環路に循環される。下流側循環バルブ29b及び29cを開け、29a及び29dを閉じることにより、下流側貯留タンク25に貯留される洗浄液は、下流側循環ポンプ26から熱交換装置24、バルブ29cを通り、ドレン管20、カップ9、充填ノズル2a、充填機2、充填機タンク11、マニホルドバルブ23を経て、バルブ29bを通り、下流側貯留タンク25を経て下流側循環ポンプ26に至り循環する。
図9の流れが、実際に飲料を充填する流れ方向であり、これを正流方向とすると、この方向に洗浄液を流してCIPを行う。しかし、下流側配管部7cの飲料が滞留する箇所、特に充填バルブは、正流方向のCIPにより飲料の残留物などを完全に除去できないことがある。この場合、図7に示すように洗浄液を逆流させることにより、正流方向のCIPによる飲料の残留物を完全に除去できることがある。正流方向のCIPにより飲料が残留する場合、下流側循環路に洗浄液を逆流方向に流すCIPを行っても構わない。正流方向に流し、逆流方向に流すが、これを繰り返し行っても構わない。充填ノズル2aの残留物は正流方向だけでは除去するのに長時間を要するが、洗浄液を逆流方向に流すことにより、短時間で除去することができる。
多数の充填ノズル2aは複数に分割され、分割された一群の充填ノズル2aに洗浄液は流されても構わない。図11では充填ノズル2aを3つに分割している状態を示しているが、複数であれば構わない。分割数は2~5が好ましく、6以上ではかえってCIPに長時間を要することとなる。
図12に示すロッド37を上昇させることで充填ノズル2aを開とすることにより、分割された一群の充填ノズル2aに洗浄液が流れる。洗浄液が流されない充填ノズル2aはロッド37を下降させて閉とする。
図4に実線で示すように、下流側循環路には下流側循環ポンプ26により洗浄液が循環される。下流側マニホルドバルブ23から充填機タンク11を経て、充填機マニホルド2b、分割された充填ノズル2aからカップ9を経て、洗浄液はドレン管20から循環マニホルド43及び下流側貯留タンク25を経て下流側循環ポンプ26に至り循環する。
図9に下流側循環路の循環経路の詳細を示す。洗浄液は洗浄液供給装置22から供給され、下流側貯留タンク25に貯留される。下流側貯留タンク25に貯留される洗浄液は、下流側循環ポンプ26により下流側循環路に循環される。下流側循環バルブ29a、29b、29c及び29dを備える配管が設けられ、下流側循環バルブ29a及び29dを開け、29b及び29cを閉じることにより、下流側貯留タンク25に貯留される洗浄液は、下流側循環ポンプ26、熱交換装置24、バルブ29aを通り、下流側マニホルドバルブ23、充填機タンク11、充填機マニホルド2b、分割された充填ノズル2a、カップ9、ドレン管20、循環マニホルド43、バルブ29d及び下流側貯留タンク25を経て下流側循環ポンプ26に至り循環する。
図10は、下流側マニホルドバルブ23、充填機タンク11から充填ノズル2aまでの下流側配管部7cに対し、図9の場合と異なり、洗浄液を逆流させるCIPを行っている状態を示している。洗浄液は下流側貯留タンク25に貯留され、下流側循環ポンプ26により下流側循環路に循環される。下流側循環バルブ29b及び29cを開け、29a及び29dを閉じることにより、下流側貯留タンク25に貯留される洗浄液は、下流側循環ポンプ26から熱交換装置24、バルブ29cを通り、循環マニホルド43、ドレン管20、カップ9、分割された充填ノズル2a、充填機マニホルド2b、充填機タンク11、下流側マニホルドバルブ23を経て、バルブ29bを通り、下流側貯留タンク25を経て下流側循環ポンプ26に至り循環する。
図9の流れが、実際に飲料を充填する流れ方向であり、これを正流方向とすると、この方向に洗浄液を流してCIPを行う。しかし、下流側配管部7cの飲料が滞留する箇所、特に充填ノズル2aは、正流方向のCIPにより飲料の残留物を完全に除去できないことがある。この場合、図10に示すように洗浄液を逆流させることにより、正流方向のCIPによる飲料の残留物を完全に除去できることがある。正流方向のCIPだけでなく、下流側循環路に洗浄液を逆流方向に流すCIPを行う。洗浄液を正流方向に流した後、逆流方向に流すが、これを繰り返し行っても構わない。分割された充填ノズル2aの残留物は正流方向だけでは除去するのに長時間を要するが、洗浄液を逆流方向に流すことにより、短時間で除去することができる。
分割された充填ノズル2aを含む下流側循環路に正流方向及び逆流方向に洗浄液を所定の時間循環させることで、分割された充填ノズル2aのCIPを終了する。CIPを終了した分割された一群の充填ノズル2aを閉とし、他の分割された一群の充填ノズル2aを開とし、他の分割された一群の充填ノズル2aを含む下流側循環路を形成し、これに正流方向及び逆流方向に洗浄液を所定の時間循環させる。その後、他の分割された一群の充填ノズル2aを含む下流側循環路について順次CIPを行う。
図12に充填ノズル2aを示す。充填ノズル2aは充填ホイール34の回りに配置される。充填機マニホルド2bと充填ノズル2aは飲料供給管35により接続され、充填機マニホルド2bから飲料供給管35を経て飲料が充填ノズル2aに供給される。充填ノズル2aに供給される飲料は、開閉ピストン36によりロッド37を上昇させることにより、充填液流路管38とロッド37の間を通り、開口する充填ノズル2aの先端から飲料が流出する。洗浄液を正流方向又は逆流方向に流すとき、充填ノズル2aは、ロッド37が上昇位置にあり、洗浄液は充填ノズル2a内を正流又は逆流する。洗浄液が正流又は逆流されることにより、飲料供給管35内、ロッド37の外壁及び充填液流路管38の内壁に付着する残留物を除去する。
炭酸飲料を充填する充填ノズル2aは、炭酸ガスを供給する炭酸ガス供給配管41及び炭酸ガスを排出する炭酸ガス排出配管42を備えるが、下流側循環路に洗浄液を流すとき、炭酸ガス供給配管41及び炭酸ガス排出配管42にも洗浄液を流す。洗浄液が流される分割された充填ノズル2aに備えられる炭酸ガス供給配管41及び炭酸ガス排出配管42に同時に洗浄液を流しても構わないが、洗浄液が流されない充填ノズル2aに備えられる炭酸ガス供給配管41及び炭酸ガス排出配管42に洗浄液を流しても構わない。この場合、充填ノズル2aは閉とされるが、炭酸ガス供給配管41及び炭酸ガス排出配管42のバルブを開とする。
炭酸ガス供給配管41は、充填機タンク11及び充填ノズル2aとの間に設けられることから、洗浄液を正流又は逆流させることができる。充填機タンク11及び充填ノズル2aとの間には炭酸ガス供給マニホルドが設けられる。また、炭酸ガス排出配管42は充填ノズル2aと循環マニホルド43の間で洗浄液を正流又は逆流させることができる。充填ノズル2aと循環マニホルド43の間には炭酸ガス排出マニホルドが設けられる。
(SIP)
CIPが終了すると、上流側配管部7a、アセプティックサージタンク配管部7b、炭酸ガス添加配管部45及び下流側配管部7cのそれぞれについてSIPが各々所定の手順で実行される。SIPはCIPと同様に、上流側マニホルドバルブ8及び下流側マニホルドバルブ23によって上流側配管部7a、アセプティックサージタンク配管部7b、炭酸ガス添加配管部45及び下流側配管部7cの間が遮断される。上流側配管部7a、アセプティックサージタンク配管部7b、炭酸ガス添加配管部45及び下流側配管部7cのSIPは互いに並行して行うことが可能である。未だ、CIPを行っている配管部があっても、並行してSIPを行っても構わない。上流側配管部7a、アセプティックサージタンク配管部7b、炭酸ガス添加配管部45及び下流側配管部7cのSIPを行うと同時に上流側マニホルドバルブ8及び下流側マニホルドバルブ23内の管路も加熱蒸気によりSIPを行う。
上流側配管部7aについてSIPを行う場合について説明をする。CIPを行う際に稼動していた送液ポンプを停止することなくCIPで用いた洗浄液を上流側循環路に循環させたまま、洗浄液が加熱殺菌装置18によりSIPに必要な温度に加熱され、加熱されて昇温した洗浄液が上流側循環路を循環することによりSIPが行われる。このとき、送液ポンプが停止されていないので、CIPを行った際に昇温した加熱殺菌装置18の設定温度を下げることなく、SIPを行う温度まで昇温させるので、CIPからSIPへと移行する際に加熱殺菌装置18を含む上流側配管部7a内の温度は低下しない。
CIPの終了後にCIPで用いた洗浄液を循環させたまま、洗浄液を加熱殺菌装置18によりSIPに必要な温度に加熱しても構わないが、CIPの初期から洗浄液をSIPに必要な温度に加熱し、CIPとSIPを同時に行っても構わない。
上流側循環路のバランスタンク5から水を導入し、CIPで使用した洗浄液を上流側循環路内から洗い流し、その後水を加熱殺菌装置18でSIPに必要な温度まで昇温して、昇温した水を上流側循環路に循環することで上流側配管部7aのSIPを行っても構わない。
上流側循環路内を昇温した洗浄液又は水が流れる際、上流側配管部7aの各所に配置された温度センサ10からコントローラ17に測定される温度が一定時間間隔で送られる。
ボトル4に充填する製品液である飲料のpHが4.6以上の場合、基準温度Trが121.1℃、Z値が10℃として殺菌温度条件を決定しても構わない。CIPで最後に使用する洗浄液又は洗浄液を洗い流した後の水をSIPに必要な温度に加熱殺菌装置18において昇温し、上流側配管部7aの各箇所の温度が121.1℃に達すると、その時点から各箇所のF値がコントローラ17によって算出される。算出式は次の通りである。
Figure 0007070816000001
上記算出式に基づいて算出された各F値のうち、最小のF値が目標値に到達したところで、上流側配管部7aは殺菌完了となる。なお、殺菌の方法はF値を算出して殺菌完了とする方法に限らず、例えば従来から知られているように温度と時間を用いた方法により殺菌完了としても構わない。
算出されるF値の最小値が目標値に到達したところで上流側配管部7aは殺菌完了としてSIPを終了するが、上流側配管部7aの各所に配置された温度センサ10により測定される温度の最小値を選択し、最小値により算出されるF値を積算し、積算されるF値が目標値に到達したところで殺菌完了としても構わない。すべての測定温度についてF値を算出するよりも演算装置を簡素化することができる。
なお、F値の算出式において、製品液である飲料の種類に応じて基準温度Tr、Z値は変更可能である。例えば、製品液のpHが4~4.6未満のときは基準温度Tr=85℃、Z値=7.8℃とすることができ、製品液のpHが4未満のときは基準温度Tr=65℃、Z値=5℃とすることができる。すなわち、緑茶飲料、ミネラルウォーター、チルド飲料等、製品液の微生物発育特性、流通温度等に合わせて上記算出式に代入する値を適宜変更することも可能である。したがって、次に充填する飲料の種類によって、SIPに必要な温度は変化する。よって、CIP処理からSIP処理への移行について、CIPの方がSIPよりも高い温度で行われても構わない。
アセプティックサージタンク配管部7bについてSIPを行う場合について説明をする。CIPを行う際に稼動していた送液ポンプを停止することなくCIPで用いた洗浄液をアセプティックサージタンク循環路に循環させたまま、洗浄液を熱交換装置よりSIPに必要な温度に加熱し、加熱されて昇温した洗浄液がアセプティックサージタンク循環路を循環することによりSIPが行われる。洗浄液を回転スプレーボールで噴射した場合、噴射する洗浄液をSIPに必要な温度まで昇温して、アセプティックサージタンク19内に噴射することによりアセプティックサージタンク配管部7bのSIPを行う。
CIPの終了後にCIPで用いた洗浄液を循環させたまま、洗浄液を熱交換装置によりSIPに必要な温度に加熱しても構わないが、CIPの初期から洗浄液をSIPに必要な温度に加熱し、CIPとSIPを同時に行っても構わない。
無菌水供給装置から水を導入し、CIPで使用した洗浄液をアセプティックサージタンク循環路内から洗い流し、その後水を熱交換装置でSIPに必要な温度まで昇温して、昇温した水をアセプティックサージタンク循環路に循環することでアセプティックサージタンク配管部7bのSIPを行っても構わない。
アセプティックサージタンク配管部7bに加熱蒸気を流してSIPを行っても構わない。加熱蒸気によりアセプティックサージタンク配管部7bのSIPを行うことで、アセプティックサージタンク配管部7bに残留する洗浄液は洗い流される。SIPの当初、アセプティックサージタンク配管部7bからアセプティックサージタンク帰還路6bに加熱蒸気を流し、アセプティックサージタンク帰還路6bに残留する洗浄液を洗い流しても構わない。
加熱蒸気供給装置21から上流側マニホルドバルブ8に加熱蒸気を供給し、上流側マニホルドバルブ8に供給された加熱蒸気をアセプティックサージタンク19に供給し、アセプティックサージタンク19に供給された加熱蒸気は下流側マニホルドバルブ23を経て蒸気ドレンから排出される。供給される加熱蒸気は、イオン交換水、蒸留水又は水道水等異物を含まない水を加熱し蒸気化したものであり、通常121.1℃以上であるが、100℃以上であっても構わない場合がある。水を直接加熱し蒸気化するが、ボイラーで発生させた蒸気を熱源として水を間接加熱して蒸気化しても構わない。
アセプティックサージタンク配管部7b内のSIPを行う際、アセプティックサージタンク配管部7bの各所に配置された温度センサ10からコントローラ17に測定される温度が一定時間間隔で送られる。
ボトル4に充填する製品液である飲料のpHが4.6以上の場合、基準温度Trが121.1℃、Z値が10℃として殺菌温度条件を決定しても構わない。アセプティックサージタンク配管部7bの各箇所の温度が121.1℃に達すると、その時点から各箇所のF値がコントローラ17によって前述の数1に従って、F値が算出される。
算出式に基づいて算出された各F値のうち、最小のF値が目標値に到達したところで、アセプティックサージタンク配管部7bは殺菌完了となりSIPを終了する。なお、殺菌の方法は上述したようにF値を算出して殺菌完了とする方法に限らず、例えば従来から知られているように温度と時間を用いた方法により殺菌完了としても構わない。
算出されるF値の最小値が目標値に到達したところでアセプティックサージタンク配管部7bは殺菌完了となるが、アセプティックサージタンク配管部7bの各所に配置された温度センサ10により測定される温度の最小値を選択し、最小値により算出されるF値を積算し、積算されるF値が目標値に到達したところで殺菌完了としても構わない。すべての測定温度についてF値を算出するよりも演算装置を簡素化することができる。
なお、上記F値の算出式において、製品液である飲料の種類に応じて基準温度Tr、Z値は変更可能である。例えば、製品液のpHが4~4.6未満のときは基準温度Tr=85℃、Z値=7.8℃とすることができ、製品液のpHが4未満のときは基準温度Tr=65℃、Z値=5℃とすることができる。すなわち、緑茶飲料、ミネラルウォーター、チルド飲料等、製品液の微生物発育特性、流通温度等に合わせて算出式に代入する値を適宜変更することも可能である。したがって、次に充填する飲料の種類によって、SIPに必要な温度は変化する。
炭酸ガス添加配管部45についてSIPを行う場合について説明をする。CIPを行う際に稼動していた送液ポンプを停止することなくCIPで用いた洗浄液を炭酸ガス添加配管部45に循環させたまま、洗浄液を熱交換装置よりSIPに必要な温度に加熱し、加熱されて昇温した洗浄液が炭酸ガス添加配管部45を循環することによりSIPが行われる。
CIPの終了後にCIPで用いた洗浄液を循環させたまま、洗浄液を熱交換装置によりSIPに必要な温度に加熱しても構わないが、CIPの初期から洗浄液をSIPに必要な温度に加熱し、CIPとSIPを同時に行っても構わない。
無菌水供給装置から水を導入し、CIPで使用した炭酸ガス添加配管部45内から洗い流し、その後水を熱交換装置でSIPに必要な温度まで昇温して、昇温した水を炭酸ガス添加配管部45に循環することで炭酸ガス添加配管部45のSIPを行っても構わない。
炭酸ガス添加配管部45に加熱蒸気を流してSIPを行っても構わない。加熱蒸気により炭酸ガス添加配管部45のSIPを行うことで、炭酸ガス添加配管部45に残留する洗浄液は洗い流される。SIPの当初、炭酸ガス添加配管部45に加熱蒸気を流し、炭酸ガス添加配管部45に残留する洗浄液を洗い流しても構わない。
炭酸ガス添加配管部45内のSIPを行う際、炭酸ガス添加配管部45の各所に配置された温度センサ10からコントローラ17に測定される温度が一定時間間隔で送られる。
ボトル4に充填する製品液である飲料のpHが4.6以上の場合、基準温度Trが121.1℃、Z値が10℃として殺菌温度条件を決定しても構わない。アセプティックサージタンク配管部7bの各箇所の温度が121.1℃に達すると、その時点から各箇所のF値がコントローラ17によって前述の数1に従って、F値が算出される。
算出式に基づいて算出された各F値のうち、最小のF値が目標値に到達したところで、炭酸ガス添加配管部45は殺菌完了となりSIPを終了する。なお、殺菌の方法は上述したようにF値を算出して殺菌完了とする方法に限らず、例えば従来から知られているように温度と時間を用いた方法により殺菌完了としても構わない。
算出されるF値の最小値が目標値に到達したところで炭酸ガス添加配管部45は殺菌完了となるが、炭酸ガス添加配管部45の各所に配置された温度センサ10により測定される温度の最小値を選択し、最小値により算出されるF値を積算し、積算されるF値が目標値に到達したところで殺菌完了としても構わない。すべての測定温度についてF値を算出するよりも演算装置を簡素化することができる。
なお、上記F値の算出式において、製品液である飲料の種類に応じて基準温度Tr、Z値は変更可能である。例えば、製品液のpHが4~4.6未満のときは基準温度Tr=85℃、Z値=7.8℃とすることができ、製品液のpHが4未満のときは基準温度Tr=65℃、Z値=5℃とすることができる。すなわち、緑茶飲料、ミネラルウォーター、チルド飲料等、製品液の微生物発育特性、流通温度等に合わせて算出式に代入する値を適宜変更することも可能である。したがって、次に充填する飲料の種類によって、SIPに必要な温度は変化する。
次に、下流側配管部7cに対するSIPについて説明をする。CIPを行う際に稼動していた下流側循環ポンプ26を停止することなくCIPで用いた洗浄液を下流側循環路に循環させたまま、洗浄液が下流側帰還路6cに設けられた熱交換装置24によりSIPに必要な温度に加熱され、下流側循環路を循環することによりSIPを行う。このとき、下流側循環ポンプ26が停止されず、CIPを行った際に昇温した下流側配管部7c内の温度を下げることなく、洗浄液をSIPに必要な温度まで昇温させるので、CIPからSIPに移行する際に、充填機2を含む下流側配管部7c内の温度の低下を生じることがない。
CIPは前述のように、洗浄液を正流方向に流し、さらに逆流方向に流しても構わないが、洗浄液をSIPに必要な温度に昇温し、SIPを行う際においても、洗浄液を逆流させても構わない。
CIPの終了後にCIPで用いた洗浄液を循環させたまま、洗浄液を熱交換装置24によりSIPに必要な温度に加熱しても構わないが、CIPの初期から洗浄液をSIPに必要な温度に加熱し、CIPとSIPを同時に行っても構わない。SIPに必要な温度に加熱された洗浄液を逆流方向に流しても構わない。SIPに必要な温度に加熱された洗浄液を正流方向に流し、逆流方向に流すことでCIPの効果は向上する。SIPの効果は、正流方向に流すだけの場合よりも洗浄効果が高まり、残留物の除去を完全に行うことで向上する。
図9に示す無菌水供給装置27から、下流側循環路の下流側貯留タンク25に無菌水を供給し、供給される無菌水により下流側循環路内の洗浄液を洗い流し、ドレン管20に接続される排出バルブ31から洗い流される洗浄液を排出する。
その後、無菌水を熱交換装置24でSIPに必要な温度まで昇温して昇温した無菌水を下流側循環路に循環することで下流側配管部7cのSIPを行っても構わない。下流側循環路の下流側貯留タンク25に供給される無菌水は、熱交換装置24で加熱殺菌されるため、製品に必要な殺菌価が得られるのであれば、無菌水でなく未殺菌の水であっても構わない。昇温した無菌水を逆流方向に流しても構わない。SIPの効果は正流方向に流す場合と同様である。
下流側循環路を洗浄液が流れる際、充填ノズル2aを含む下流側配管部7cの各所に配置された温度センサ10からコントローラ17に測定される温度が一定時間間隔で送られる。
ボトル4に充填する製品液である飲料のpHが4.6以上の場合、基準温度Trが121.1℃、Z値が10℃として殺菌温度条件を決定しても構わない。CIPで最後に使用する洗浄液をSIPに必要な温度に熱交換装置24において昇温し、下流側配管部7cの各箇所の温度が121.1℃に達すると、その時点から各箇所のF値がコントローラ17によって前述の数式1により算出される。
算出式に基づいて算出された各F値のうち、最小のF値が目標値に到達したところで、下流側配管部7cは殺菌完了となりSIPを終了する。なお、殺菌の方法は上述したようにF値を算出して殺菌完了とする方法に限らず、従来から知られているような温度と時間を用いた方法により殺菌完了としても構わない。
算出されるF値の最小値が目標値に到達したところで下流側配管部7cは殺菌完了となるが、下流側配管部7cの各所に配置された温度センサ10により測定される温度の最小値を選択し、最小値により算出されるF値を積算し、積算されるF値が目標値に到達したところで殺菌完了としても構わない。すべての測定温度についてF値を算出するよりも演算装置を簡素化することができる。
なお、F値の算出式において、製品液である飲料の種類に応じて基準温度Tr、Z値は変更可能である。例えば、製品液のpHが4~4.6未満のときは基準温度Tr=85℃、Z値=7.8℃とすることができ、製品液のpHが4未満のときは基準温度Tr=65℃、Z値=5℃とすることができる。すなわち、緑茶飲料、ミネラルウォーター、チルド飲料等、製品液の微生物発育特性、流通温度等に合わせて上記算出式に代入する値を適宜変更することも可能である。したがって、次に充填する飲料の種類によって、SIPに必要な温度は変化する。よって、CIP処理からSIP処理への移行について、CIPの方がSIPよりも高い温度で行われても構わない。
さらに、分割された充填ノズル2aを含む下流側配管部7cに対するSIPについて説明をする。分割された充填ノズル2aを含む下流側配管部7cについてCIPを行う際に稼動していた下流側循環ポンプ26を停止することなく、分割された充填ノズル2aのCIPで用いた洗浄液を下流側循環路に循環させたまま、洗浄液が下流側帰還路6cに設けられた熱交換装置24により分割された充填ノズル2aのSIPに必要な温度に加熱され、下流側循環路を循環することにより分割された充填ノズル2aを含む下流側配管部7cについてSIPを行う。このとき、下流側循環ポンプ26が停止されず、分割された充填ノズル2aを含む下流側配管部7cのCIPを行った際に昇温した下流側配管部7c内の温度を下げることなく、洗浄液を分割された充填ノズル2aを含む下流側配管部7cのSIPに必要な温度まで昇温させるので、分割された充填ノズル2aのCIPから分割された充填ノズル2aのSIPに移行する際に、充填機2を含む下流側配管部7c内の温度の低下を生じることがない。
分割された充填ノズル2aを含み形成される下流側循環路のCIPは前述のように、洗浄液を正流方向に流し、さらに逆流方向に流しても構わないが、洗浄液を分割された充填ノズル2aを含む下流側配管部7cのSIPに必要な温度に昇温し、分割された充填ノズル2aを含む下流側配管部7cのSIPを行う際においても、洗浄液を逆流させても構わない。
分割された充填ノズル2aを含む下流側配管部7cのCIPの終了後にCIPで用いた洗浄液を循環させたまま、洗浄液を熱交換装置24により分割された充填ノズル2aを含む下流側配管部7cのSIPに必要な温度に加熱しても構わないが、分割された充填ノズル2aを含む下流側配管部7cのCIPの初期から洗浄液を分割された充填ノズル2aを含む下流側配管部7cのSIPに必要な温度に加熱し、分割された充填ノズル2aを含む下流側配管部7cのCIPと分割された充填ノズル2aを含む下流側配管部7cのSIPを同時に行っても構わない。分割された充填ノズル2aを含む下流側配管部7cのSIPに必要な温度に加熱された洗浄液を逆流方向に流しても構わない。分割された充填ノズル2aを含む下流側配管部7cのSIPに必要な温度に加熱された洗浄液を正流方向に流し、逆流方向に流すことでCIPの効果は向上する。SIPの効果は、正流方向に流すだけの場合よりも洗浄効果が高まり、残留物の除去を完全に行うことで向上する。
分割された充填ノズル2aを含む下流側循環路にCIPのために流す洗浄液の温度をSIPに必要な温度に昇温してCIP及びSIPを連続又は同時に行うことで、CIP及びSIPに要する時間を削減することが可能である。さらに、SIPを行う洗浄液を充填ノズル2aから充填機タンク11に逆流させることで洗浄効果が高まり、残留物の完全除去が可能となるため殺菌効果を高めることができる。
図9に示す無菌水供給装置27から、下流側循環路の下流側貯留タンク25に無菌水を供給し、供給される無菌水により分割された充填ノズル2aを含む下流側循環路内の洗浄液を洗い流し、ドレン管20に接続される循環マニホルド43を経由して排出バルブ31から洗い流される洗浄液を排出する。
その後、無菌水を熱交換装置24でSIPに必要な温度まで昇温し、昇温した無菌水を下流側循環路に循環することで分割された充填ノズル2aを含む下流側配管部7cのSIPを行っても構わない。下流側循環路の下流側貯留タンク25に供給される無菌水は、熱交換装置24で加熱殺菌されるため、製品に必要な殺菌価が得られるのであれば、無菌水でなく未殺菌の水であっても構わない。昇温した無菌水を逆流方向に流しても構わない。SIPの効果は正流方向に流す場合と同様である。
下流側循環路を洗浄液が流れる際、充填ノズル2aを含む下流側配管部7cの各所に配置された温度センサ10からコントローラ17に測定される温度が一定時間間隔で送られる。
ボトル4に充填する製品液である飲料のpHが4.6以上の場合、基準温度Trが121.1℃、Z値が10℃として殺菌温度条件を決定しても構わない。CIPで最後に使用する洗浄液をSIPに必要な温度に熱交換装置24において昇温し、分割された充填ノズル2aを含む下流側配管部7cの各箇所の温度が121.1℃に達すると、その時点から各箇所のF値がコントローラ17によって前述の数式1により算出される。
算出式に基づいて算出された各F値のうち、最小のF値が目標値に到達したところで、分割された充填ノズル2aを含む下流側配管部7cは殺菌完了となりSIPを終了する。なお、殺菌の方法は上述したようにF値を算出して殺菌完了とする方法に限らず、従来から知られているような温度と時間を用いた方法により殺菌完了としても構わない。
算出されるF値の最小値が目標値に到達したところで分割された充填ノズル2aを含む下流側配管部7cは殺菌完了となるが、分割された充填ノズル2aを含む下流側配管部7cの各所に配置された温度センサ10により測定される温度の最小値を選択し、最小値により算出されるF値を積算し、積算されるF値が目標値に到達したところで殺菌完了としても構わない。すべての測定温度についてF値を算出するよりも演算装置を簡素化することができる。
なお、F値の算出式において、製品液である飲料の種類に応じて基準温度Tr、Z値は変更可能である。例えば、製品液のpHが4~4.6未満のときは基準温度Tr=85℃、Z値=7.8℃とすることができ、製品液のpHが4未満のときは基準温度Tr=65℃、Z値=5℃とすることができる。すなわち、緑茶飲料、ミネラルウォーター、チルド飲料等、製品液の微生物発育特性、流通温度等に合わせて上記算出式に代入する値を適宜変更することも可能である。したがって、次に充填する飲料の種類によって、SIPに必要な温度は変化する。よって、CIP処理からSIP処理への移行について、CIPの方がSIPよりも高い温度で行われても構わない。
分割された充填ノズル2aを含む下流側循環路に正流方向及び逆流方向にSIPに必要な温度に加熱された洗浄液を循環させ、所定の時間又は最小のF値が目標値に達することで、分割された充填ノズル2aのSIPを終了する。ロッド37を下降させることで、SIPを終了した分割された充填ノズル2aを閉とする。ロッド37を上昇させることで、他の分割された充填ノズル2aを開とし、他の分割された充填ノズル2aを含む下流側循環路に正流方向及び逆流方向にSIPに必要な温度に加熱された洗浄液を循環させる。その後、分割された充填ノズル2aを含む下流側循環路について順次SIPを行う。
炭酸飲料を充填する充填ノズル2aは、炭酸ガスを供給する炭酸ガス供給配管41及び炭酸ガスを排出する炭酸ガス排出配管42を備えるが、下流側循環路に洗浄液を流すとき、炭酸ガス供給配管41及び炭酸ガス排出配管42にも洗浄液を流す。洗浄液が流される分割された充填ノズル2aに備えられる炭酸ガス供給配管41及び炭酸ガス排出配管42に同時にSIPに必要な温度に加熱された洗浄液を流しても構わないが、洗浄液が流されない充填ノズル2aに備えられる炭酸ガス供給配管41及び炭酸ガス排出配管42にSIPに必要な温度に加熱された洗浄液を流しても構わない。この場合、充填ノズル2aは閉とされるが、炭酸ガス供給配管41及び炭酸ガス排出配管42のバルブを開とする。
炭酸ガス供給配管41は、充填機タンク11と充填ノズル2aとの間に設けられることから、SIPに必要な温度に加熱された洗浄液を正流又は逆流させることができる。また、炭酸ガス排出配管42は充填ノズル2aと循環マニホルド43の間に設けられることから、SIPに必要な温度に加熱された洗浄液を正流又は逆流させることができる。
(すすぎ)
SIPを完了した後に、SIPに使用した洗浄液を上流側循環路から排出し、上流側配管部7a及び上流側帰還路6a内に残留する洗浄液を無菌水により洗い流すすすぎを行う。バランスタンク5に供給される水を加熱殺菌装置18により加熱し、無菌水を製造し、製造された無菌水を上流側循環路に流し、排出することにより洗浄液を洗い流す。このとき、加熱殺菌装置18の第1段冷却部15及び第2段冷却部16に冷媒を流し、ホールディングチューブ14において無菌化された無菌水を冷却しながら洗浄液を洗い流す。冷却はSIP終了後であればどの時点で開始しても構わない。洗浄液をSIPに必要な温度まで昇温してSIPを行った場合、洗浄液を循環しながら冷却する。CIPの後、洗浄液を洗い流し、SIPに必要な温度まで水を昇温し、昇温された水を循環してSIPを行った場合、水を循環しながら冷却する。
また、必要に応じてバランスタンク5と加熱殺菌装置18の間又はバランスタンク5の上流に熱交換機を設け、上流側配管部7a内のすすぎの際に加熱殺菌装置18で上昇させて上流側配管部7a内をCIP又はSIPに使用した洗浄液又はすすぎに用いた水の熱と、バランスタンク5から供給される温度の低い一般水又は純水とを熱交換することで、バランスタンク5から加熱殺菌装置18に供給される一般水又は純水を昇温させ、加熱殺菌装置18によって一般水又は純水を昇温させる際の加熱殺菌装置18の負担を低減させることで、熱効率を向上させても構わない。
加熱殺菌装置18での無菌水の製造は、バランスタンク5に一般水又は純水を供給し、加熱殺菌装置18において次に充填される飲料の殺菌条件と同等以上の殺菌条件により一般水又は純水を加熱殺菌することにより行われる。無菌水の製造条件を次に充填される飲料に合わせた殺菌条件とすることで、すすぎを行っている間に加熱殺菌装置18の殺菌条件が安定し、すすぎ終了後、アセプティックサージタンク配管部7b及び下流側配管部7cの冷却が完了している場合、直ちに飲料を殺菌して製品を製造することができる。
すすぎ開始直後、加熱殺菌装置18の第1段加熱部12及び第2段加熱部13は上流側循環路のSIPのために洗浄液を加熱していたため、一般水又は純水を設定温度に加熱することができるが、第1段冷却部15及び第2段冷却部16は稼働しておらず、流路もSIPの温度条件となっているため、冷却の安定化に時間を要するが、すすぎを行っている間に安定化し、洗浄液を完全に除去した後、すすぎ工程を終了し、直ちに次に製造する飲料を殺菌、冷却してボトル4に充填することができる。
アセプティックサージタンク循環路に残留するCIPに使用した洗浄液のすすぎは、前述のように、SIPを行うときの加熱された無菌水又は加熱蒸気により行うことができる。アセプティックサージタンク循環路のすすぎが加熱された無菌水又は加熱蒸気だけでは不十分の場合、加熱殺菌装置18により製造される無菌水を使用して、アセプティックサージタンク循環路のすすぎを行っても構わない。上流側循環路のすすぎを先に行い、無菌水循環の状態で待機させ、アセプティックサージタンク循環路のSIPが終了した後、上流側マニホルドバルブ8により上流側配管部7aとアセプティックサージタンク配管部7bを接続し、加熱殺菌装置18により製造された無菌水をアセプティックサージタンク循環路に流して、アセプティックサージタンク循環路をすすいでも構わない。
SIPがCIPに使用されて洗浄液により行われた場合には、無菌水を流すことによりすすぎを行う。
SIP終了後のアセプティックサージタンク配管部7bの冷却は、無菌エアを供給して行う。無菌エアの供給により、アセプティックサージタンク配管部7bの温度が100℃未満となった後、アセプティックサージタンク19のジャケットに水等の冷媒を供給し、無菌エアの供給と並行して冷却しても構わない。アセプティックサージタンク配管部7bに無菌水や製品を流すことにより冷却しても構わない。
炭酸ガス添加配管部45に残留するCIPに使用した洗浄液のすすぎは、前述のように、SIPを行うときの加熱された無菌水又は加熱蒸気により行うことができる。アセプティックサージタンク循環路のすすぎが加熱された無菌水又は加熱蒸気だけでは不十分の場合、加熱殺菌装置18により製造される無菌水を使用して、炭酸ガス添加配管部45のすすぎを行っても構わない。上流側循環路及びアセプティックサージタンク循環路のすすぎを先に行い、無菌水循環の状態で炭酸ガス添加配管部45待機させ、炭酸ガス添加配管部45のSIPが終了した後、下流側マニホルドバルブ23により上流側配管部7aとアセプティックサージタンク配管部を経て炭酸ガス添加配管部45を接続し、加熱殺菌装置18により製造された無菌水を炭酸ガス添加配管部45に流して、炭酸ガス添加配管部45をすすいでも構わない。
SIPがCIPに使用されて洗浄液により行われた場合には、無菌水を流すことによりすすぎを行う。
SIP終了後の炭酸ガス添加配管部45の冷却は、無菌エアを供給して行う。無菌エアの供給により、炭酸ガス添加配管部45の温度が100℃未満となった後、炭酸ガス添加配管部45に無菌エアの供給と並行して無菌水を流して冷却しても構わない。
炭酸ガス添加配管部45では、無菌水をチラー水で更に冷却し(1~5℃)、これによりSIP後の余熱を完全に除去し、充填時の炭酸ガスによるフォーミングを抑制することができる。
下流側循環路のCIPを行う際に稼動していた下流側循環ポンプ26を停止することなく、CIPで用いた洗浄液を下流側循環路に循環させたまま、洗浄液が下流側帰還路6cに設けられた熱交換装置24によりSIPに必要な温度に加熱され、加熱された洗浄液を下流側循環路に循環することにより下流側循環路のSIPを行った後、洗浄液を冷却する。冷却は熱交換装置24に冷媒を流すことにより行う。熱交換装置24は、熱媒を流すことにより洗浄液を加熱し、冷媒を流すことにより洗浄液を冷却する。洗浄液を100℃以上、例えば140℃に昇温された洗浄液を冷却するとき、密閉された下流側循環路内が100℃未満になると、下流側循環路内が外気の大気圧よりも低い圧力となり、外気圧により配管に負荷が掛かり、配管が損傷するおそれがある。
充填機タンク11に無菌エアを供給し、下流側循環路内の圧力が大気圧未満となるのを防止することも考えられる。しかし、下流側循環路内の圧力が大気圧を超える圧力のときに無菌エアを供給しなければならず、この時バルブ(図示せず。)を開として無菌エアを無菌エア供給装置28から充填機タンク11内に供給すると、洗浄液の飛沫や気化している洗浄液の成分が無菌エア供給配管のバルブに流れ込むおそれがある。無菌エア供給配管やバルブに付着した洗浄液や洗浄液の成分は、飲料に混入するおそれがあるため洗浄されなければならない。加熱蒸気を供給し、加熱蒸気の凝縮水で無菌エア供給配管やバルブに付着した洗浄液や洗浄液の成分をすすぐことは可能である。或いは直接加熱蒸気を供給し、昇圧する方法も考えられる。しかし、これらの方法は容易ではなく装置を複雑にすることとなる。
図9に示すように、下流側帰還路6cのドレン管20から下流側貯留タンク25に至る経路に背圧弁30を設ける。背圧弁30を設ける位置は下流側帰還路6cであればどこに設けても構わないが、背圧弁30よりも上流側が大気圧以上の圧力となるため、充填機に近い方が好ましい。CIP又はSIPを行っているとき、背圧弁30は全開となっている。SIPが完了した後、洗浄液を循環させながら降温するとき、配管内を循環している液の体積が収縮し、圧力が急激に降下する。100℃近傍で100℃を超える温度、例えば105℃まで降温したとき、背圧弁30を調節し、下流側循環路内の圧力を上げる。100℃を超える温度から100℃未満となるとき、下流側循環路内の圧力が大気圧未満とならないように背圧をさらに上げる。そのまま降温し、90℃未満となったところで、充填機タンク11又は下流側配管部7cのいずれかの箇所に無菌エアを供給し、下流側循環路内を大気圧同等以上とする。90℃未満となると、加圧されて供給される無菌エアの供給配管内に洗浄液や洗浄液の成分が流れ込むことはない。
下流側帰還路6c及び下流側配管部7cの滞液量と温度降下の程度にもよるが、背圧弁30で配管内の圧力を大気圧以上に出来ない場合、配管内に加熱蒸気を供給することで、下流側循環路内の圧力を上昇させても良い。加熱蒸気圧は0.05~0.5MPaであり、好ましくは0.1~0.3MPaである。この場合、先に述べた通り、加熱蒸気を供給した後の加熱蒸気供給バルブの洗浄性が複雑になるため、製品液が流れない下流側帰還路6c内に加熱蒸気供給バルブを設置すると好適である(図示せず)。
下流側循環路内の洗浄液を100℃未満、好ましくは90℃未満に降温した後、洗浄液を洗い流す。無菌水供給装置27からマニホルドバルブ23に無菌水を供給し、供給された無菌水を下流側循環路に流し、背圧弁30を経由し、排出バルブ31から洗浄液を排出し、洗浄液を洗い流す。加熱殺菌装置18により製造される無菌水を使用しても構わない。無菌水で洗浄液を洗い流す際、充填機タンク11の温度が100℃から降下することでタンク内圧が大気圧以下にならないように、背圧弁30で調圧する。上流側循環路のすすぎを先に行い、上流側循環路に無菌水を循環させる状態で待機し、下流側循環路のSIPが終了した後、アセプティックサージタンク配管部7bを経由して上流側配管部7aと下流側循環路7cを連結させ、加熱殺菌装置18により製造された無菌水を下流側循環路に流して、下流側循環路をすすいでも構わない。
洗浄液を逆流方向に流しながら洗浄液を降温しても構わない。このとき、図10に示すように逆流用背圧弁33がマニホルドバルブ23及び下流側貯留タンク25の間に設けられる。逆流方向に洗浄液を流すCIP又はSIPを行っているとき、逆流用背圧弁33は全開となっている。SIPが完了した後、洗浄液を循環させながら降温するとき、配管内を循環している液の体積が収縮し、圧力が急激に降下する。100℃近傍で100℃を超える温度、例えば105℃まで降温したとき、逆流用背圧弁33を調節し、下流側循環路内の圧力を上げる。100℃を超える温度から100℃未満となるとき、下流側循環路内の圧力が大気圧未満とならないように背圧をさらに上げる。そのまま降温し、90℃未満となったところで、充填機タンク11又は下流側配管部7cのいずれかの箇所に無菌エアを供給し、下流側循環路内を大気圧同等以上とする。
上流側マニホルドバルブ8に接続される上流側配管部7aとアセプティックサージタンク配管部7b双方のSIPが終了した後、上流側マニホルドバルブ8の蒸気バリアのSIPは終了し、無菌エアで冷却され待機状態となる。下流側マニホルドバルブ23も同様に、アセプティックサージタンク配管部7b、炭酸ガス添加配管部45及び下流側配管部7cのSIPが終了した後、下流側マニホルドバルブ23の蒸気バリアのSIPは終了し、無菌エアで冷却され、待機状態となる (図示せず)。
洗浄液でCIPを兼ねたSIPを行い、下流側循環路内を100℃未満に冷却後、無菌水をマニホルドバルブ23から供給すると好適である。理由は、SIP後の外気流入により非無菌となる可能性のある下流側帰還路6cを経由せず、下流側配管部7cの無菌状態を維持したまま、下流側配管部7c内に残存する洗浄液をすすぐことが出来るからである。供給される無菌水は、マニホルドバルブ23から充填機タンク11、充填ノズル2a、ドレン管20を通り、排出バルブ31からブローされる。このとき、背圧弁30又は背圧弁30近傍のバルブは閉じられている。排出バルブ31の上流に洗浄剤の濃度計を設け(図示せず)、洗浄剤の濃度が検知されなくなることで、洗浄剤が配管内から除去されたことと見なし、すすぎ工程を完了し、排出バルブ31が閉じられる。濃度計の代わりに導電率計を設け、すすぎ水の導電率が純水の値である10μS/cm以下になった時点ですすぎ完了としても構わない。導電率計の故障に備え、導電率計を2台設け、2台とも純水の導電率になった時点ですすぎ工程を自動で完了させても構わない。
無菌水により上流側循環路、アセプティックサージタンク循環路、炭酸ガス添加配管45及び下流側循環路内の洗浄液を除去し、充填機2の全ての充填ノズル2a内の洗浄液が無菌水に置き換わった時点で、無菌水の送液は停止される。さらに、同時に又はその後、無菌エア供給装置28から供給される無菌エアにより充填機タンク11から充填ノズル2aまでブローすることにより、下流側配管部7c内に残存する無菌水を除去しつつ、無菌エアを飲料供給系配管7内に供給し、飲料供給系配管7内を陽圧に保持して無菌性を維持する。飲料供給系配管7内の無菌水の排出が困難な場合は、飲料供給系配管7に飲料を送液し、製造開始前に、薄まった飲料のみを充填機2から排出しても構わない。また、すすぎ完了後に、図示しないアクチュエータによって各充填ノズル2aの開口からカップ9が外される。
充填機タンク11の上流の下流側配管部7cのブローは、図9に示される下流側配管部7cに設けられる残水ブロー用バルブ32を開け、下流側配管部7c内の残水を無菌エア供給装置28から無菌エアを供給することによりブローする。また、残水ブロー用バルブ32を開ける前に、残水ブロー用バルブ32の下流を加熱蒸気でSIPを行うことで、残水ブロー用バルブ32が開いた際の菌の混入を防止できる。残水ブロー用バルブ32よりも下流の加熱蒸気によるSIPの条件は、製品液の殺菌価以上であれば良い。下流側マニホルドバルブ23から充填機2までの下流側配管部7cに圧力計を設置し、残水ブロー工程の間、圧力計の指示値を監視しながら、残水ブロー用バルブ32の開け・閉め、又はバルブ開度の調整を行うと、菌のコンタミを防止しながら速やかに残水を除去することが可能である。監視圧力は、大気圧以上、好ましくは0.01MPa以上である。下流側配管部7cで抜けなかった残水及び充填機タンク11、充填ノズル2aの残水ブローは、充填部チャンバ3内の無菌状態を維持したまま行う。その後、飲料を受け入れ、製造を開始する。残水ブローを行わないまま製造を開始すると、製造開始時、飲料が薄まり、歩留まりが悪くなる。
下流側循環路の分割された充填ノズル2aを含む下流側配管部7cのすすぎは、充填ノズル2aが分割されない場合と同様である。
炭酸飲料を充填する充填ノズル2aは、炭酸ガスを供給する炭酸ガス供給配管41及び炭酸ガスを排出するガス排出配管42を備えるが、下流側循環路にすすぎ水を流すとき、炭酸ガス供給配管41及び炭酸ガス排出配管42にもすすぎ水を流す。
(下流側配管部のCIP、SIP、すすぎ及び冷却)
これまで、CIP、SIP及びすすぎ工程について述べたが、下流側配管部7cのCIP、SIP、すすぎ及び冷却についてまとめて具体的に説明する。
図13は無菌充填機における下流側配管部7cにCIPの途中から洗浄液によりSIPを行うときの、充填ノズル2aの温度を示すグラフである。洗浄液供給装置22から下流側循環路に洗浄液が供給され、洗浄液が下流側循環路内に循環される。洗浄液は熱交換装置24によりCIPに適した温度、例えば70℃から90℃に昇温され、定められた時間循環される。CIPの途中で洗浄液はSIPに必要な温度、例えば140℃に昇温され、定められた時間循環される。その後、洗浄液は熱交換装置24により冷却され、洗浄液が100℃未満に降温されたとき、無菌水供給装置27から無菌水が供給され、下流側配管部7cは冷却されながら、洗浄液が洗い流される。
図14は無菌充填機における下流側配管部7cにCIPの当初から洗浄液によりSIPを行うときの、充填ノズル2aの温度を示すグラフである。洗浄液供給装置22から下流側循環路に洗浄液が供給され、洗浄液が下流側循環路内に循環される。洗浄液は熱交換装置24によりCIPに適した温度であって、SIPに必要な温度まで、例えば70℃から140℃に昇温され、定められた時間循環される。その後、洗浄液は熱交換装置24により冷却され、洗浄液が100℃未満に降温されたとき、無菌水供給装置27から無菌水が供給され、下流側配管部7cは冷却されながら、洗浄液が洗い流される。
図15は無菌充填機における下流側配管部7cにCIPの当初から洗浄液及びすすぎ水によりSIPを行うときの、充填ノズル2aの温度を示すグラフである。洗浄液供給装置22から下流側循環路に洗浄液が供給され、洗浄液が下流側循環路内に循環される。洗浄液は熱交換装置24によりCIP及びSIPに適した温度、例えば70℃から140℃に昇温され、定められた時間循環される。その後、無菌水供給装置27から下流側循環路に無菌水が供給されながら、洗浄液が洗い流される。このとき、供給される無菌水はこれまで循環されていた洗浄水と同等の温度に加熱されながら供給される。SIPに必要な温度に加熱されながら洗浄液は無菌水に代わり、その間SIPも行われる。下流側循環路内が無菌水に置き換わり、定められた時間無菌水が循環される。その後無菌水は熱交換装置24により冷却される。
図16は無菌充填機における下流側配管部7cにCIPの後にSIPを行うときの、充填ノズル2aの温度を示すグラフである。洗浄液供給装置22から下流側循環路に洗浄液が供給され、洗浄液が下流側循環路内に循環される。洗浄液は熱交換装置24によりCIPに適した温度、例えば70℃から80℃に昇温され、定められた時間循環される。その後、無菌水供給装置27から下流側循環路に無菌水が供給されながら、洗浄液が洗い流される。このとき、供給される無菌水は熱交換装置24によりSIPに必要な温度に昇温されながら循環される。SIPに必要な温度に加熱されながら洗浄液は無菌水に代わり、その後SIPに必要な温度に昇温された無菌水は下流側循環路を循環する。定められた時間無菌水が循環され、その後無菌水は熱交換装置24により冷却される。
上述の具体例でのSIPは、演算されるF値の最小値が目標値に到達したときに終了とされる。
(製造工程)
すすぎが終了した後、加熱殺菌装置18から上流側配管部7aを通ってアセプティックサージタンク19に飲料が貯められ、そこから飲料が下流側配管部7cを通って、ボトル4内への飲料の充填作業を行う製造工程が開始される。
図5に太線で示すように、製造工程では調合装置1で調合された飲料が殺菌処理された飲料供給系配管7の上流側配管部7a、アセプティックサージタンク配管部7b及び下流側配管部7cを通って充填機2内に至り、充填機2の充填ノズル2aから容器であるボトル4に充填される。飲料が充填されたボトル4は、図示しないキャッパによりキャッピングされた後、無菌充填機の外に送り出される。
炭酸ガスを含む飲料は、図8に太線で示すように、製造工程では調合装置1で調合された飲料が殺菌処理された飲料供給系配管7の上流側配管部7a、アセプティックサージタンク配管部7b、炭酸ガス添加配管部45及び下流側配管部7cを通って充填機2内に至り、充填機2の充填ノズル2aから容器であるボトル4に充填される。炭酸飲料が充填されたボトル4は、図示しないキャッパによりキャッピングされた後、無菌充填機の外に送り出される。
本発明は以上説明したように構成されるが、上記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内において種々変更可能である。また、無菌充填機が飲料を充填する容器はボトルだけでなく、カップ、トレー、缶等どのような形状でも構わない。さらに容器の材料もプラスチックだけでなく、紙とプラスチックの複合体、ガラス、金属等どのような素材から構成されていても構わない。
2…充填機
2a…充填ノズル
2b…充填機マニホルド
6a…上流側帰還路
6b…アセプティックサージタンク帰還路
6c…下流側帰還路
7…飲料供給系配管
7a…上流側配管部
7b…アセプティックサージタンク配管部
7c…下流側配管部
8…上流側マニホルドバルブ
10…温度センサ
17…コントローラ
18…加熱殺菌装置
19…アセプティックサージタンク
21…加熱蒸気供給装置
22…洗浄液供給装置
23…下流側マニホルドバルブ
24…熱交換装置
25…下流側貯留タンク
26…下流側循環ポンプ
27…無菌水供給装置
28…無菌エア供給装置
30…背圧弁
33…逆流用背圧弁
34…充填ホイール
41…炭酸ガス供給配管
42…炭酸ガス排出配管
45…炭酸ガス添加配管部
46…炭酸ガス添加装置
47…炭酸飲料サージタンク

Claims (17)

  1. 加熱殺菌装置を経て充填機内へと飲料を送る飲料供給系配管を備えた無菌充填機の洗浄・殺菌方法であって、
    前記飲料供給系配管の前記加熱殺菌装置を経由する上流側配管部に対し上流側帰還路を設けて上流側循環路を形成し、
    前記加熱殺菌装置により殺菌された前記飲料を貯留するアセプティックサージタンクを含むアセプティックサージタンク配管部に対しアセプティックサージタンク帰還路を設け、アセプティックサージタンク循環路を形成し、
    前記アセプティックサージタンクから供給される前記飲料を貯留する充填機タンクを経て充填ノズルに至る下流側配管部に対し下流側帰還路を設けて下流側循環路を形成し、
    前記上流側配管部、前記アセプティックサージタンク配管部及び前記下流側配管部のCIP(Cleaning in Place)及びSIP(Sterilizing in Place)を別個に行うことを特徴とする無菌充填機の洗浄・殺菌方法。
  2. 請求項1に記載の無菌充填機の洗浄・殺菌方法において、
    前記飲料を貯留する前記アセプティックサージタンクから供給される殺菌された前記飲料に炭酸ガスを添加する炭酸ガス添加装置を含む炭酸ガス添加配管部に、炭酸ガス添加循環路を形成し、当該炭酸ガス添加循環路のCIP及びSIPを別個に行うことを特徴とする無菌充填機の洗浄・殺菌方法。
  3. 請求項1に記載の無菌充填機の洗浄・殺菌方法において、
    前記上流側配管部、前記アセプティックサージタンク配管部及び前記下流側配管部に付着した前記飲料の残留物などの除去を行うために前記上流側循環路、前記アセプティックサージタンク循環路及び前記下流側循環路に洗浄液を循環させる前記CIPを行い、前記上流側循環路、前記アセプティックサージタンク循環路及び前記下流側循環路の少なくともいずれか一つの前記CIPの初期から又は途中から前記洗浄液の温度を前記CIPに続いて行う前記上流側配管部、前記アセプティックサージタンク配管部及び前記下流側配管部の少なくともいずれか一つを殺菌する前記SIPに必要な温度に昇温後に前記上流側配管部、前記アセプティックサージタンク循環路及び前記下流側配管部の少なくともいずれか一つに対して前記SIPを行い、さらに無菌水により前記洗浄液を洗い流すことを特徴とする無菌充填機の洗浄・殺菌方法。
  4. 請求項2に記載の無菌充填機の洗浄・殺菌方法において、前記炭酸ガス添加配管部に付着した前記飲料の残留物などの除去を行うために前記炭酸ガス添加循環路に洗浄液を循環させる前記CIPを行い、前記炭酸ガス添加循環路の前記CIPの初期から又は途中から前記洗浄液の温度を前記CIPに続いて行う前記炭酸ガス添加配管部を殺菌する前記SIPに必要な温度に昇温後に前記炭酸ガス添加配管部に対して前記SIPを行い、さらに無菌水により前記洗浄液を洗い流すことを特徴とする無菌充填機の洗浄・殺菌方法。
  5. 請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の無菌充填機の洗浄・殺菌方法において、
    前記アセプティックサージタンクの前記SIPを加熱蒸気により行うことを特徴とする無菌充填機の洗浄・殺菌方法。
  6. 請求項3又は請求項4に記載の無菌充填機の洗浄・殺菌方法において、
    前記下流側循環路に前記洗浄液を循環させる前記CIPを行い、前記CIPの初期から又は途中から前記洗浄液の温度を前記CIPに続いて行う前記下流側配管部を殺菌する前記SIPに必要な温度に昇温後に前記下流側配管部に対して前記SIPを行い、前記SIPの後、前記洗浄液又は前記無菌水を降温するとき、前記下流側循環路に設ける背圧弁を調節することにより、前記下流側循環路内の圧力を大気圧以上の圧力に保持することを特徴とする無菌充填機の洗浄・殺菌方法。
  7. 請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載の無菌充填機の洗浄・殺菌方法において、
    前記下流側配管部のCIPを前記下流側循環路に洗浄液を循環して行うとき、前記充填機タンクから前記充填ノズルに洗浄液を流す循環及び前記充填ノズルから前記充填機タンクに洗浄液を逆流させる循環を行うことを特徴とする無菌充填機の洗浄・殺菌方法。
  8. 請求項7に記載の無菌充填機の洗浄・殺菌方法において、
    前記下流側配管部に設けられる前記飲料を容器に充填する多数の前記充填ノズルを複数に分割し、前記充填機タンクから分割された前記充填ノズルに洗浄液を流す循環及び分割された前記充填ノズルから前記充填機タンクに洗浄液を逆流させる循環を行うことを特徴とする無菌充填機の洗浄・殺菌方法。
  9. 請求項7又は請求項8に記載の無菌充填機の洗浄・殺菌方法において、
    前記SIPを前記下流側循環路に前記洗浄液を循環して行うとき、前記充填機タンクから前記充填ノズルに洗浄液を流す循環及び前記充填ノズルから前記充填機タンクに洗浄液を逆流させる循環を行うことを特徴とする無菌充填機の洗浄・殺菌方法。
  10. 加熱殺菌装置を経て充填機内へと飲料を送る飲料供給系配管を備えた無菌充填機であって、
    前記飲料供給系配管の前記加熱殺菌装置を経由する上流側配管部に対し上流側帰還路を設けて上流側循環路を形成し、
    前記加熱殺菌装置により殺菌された前記飲料を貯留するアセプティックサージタンクを含むアセプティックサージタンク配管部に対しアセプティックサージタンク帰還路を設けてアセプティックサージタンク循環路を形成し、
    前記アセプティックサージタンクから供給される前記飲料を貯留する充填機タンクを経て充填ノズルに至る下流側配管部に対し下流側帰還路を設けて下流側循環路を形成し、
    前記上流側配管部、前記アセプティックサージタンク配管部及び前記下流側配管部のCIP(Cleaning in Place)及びSIP(Sterilizing in Place)を別個に行うように構成されることを特徴とする無菌充填機。
  11. 請求項10に記載の無菌充填機において、
    前記飲料を貯留する前記アセプティックサージタンクから供給される殺菌された前記飲料に炭酸ガスを添加する炭酸ガス添加装置を含む炭酸ガス添加配管部に、炭酸ガス添加循環路を形成し、当該炭酸ガス添加循環路のCIP及びSIPを別個に行うように構成されることを特徴とする無菌充填機。
  12. 請求項10に記載の無菌充填機において、
    前記上流側循環路、前記アセプティックサージタンク循環路及び前記下流側循環路の循環路に洗浄液を供給する洗浄液供給装置を備え、前記洗浄液供給装置から供給される前記洗浄液又は無菌水を前記SIPに必要な温度に加熱する熱交換装置を備えることを特徴とする無菌充填機。
  13. 請求項11に記載の無菌充填機において、
    前記炭酸ガス添加循環路に洗浄液を供給する洗浄液供給装置を備え、前記炭酸ガス添加循環路に前記洗浄液供給装置から供給される前記洗浄液又は前記炭酸ガス添加循環路に供給される無菌水を前記SIPに必要な温度に加熱する熱交換装置を備えることを特徴とする無菌充填機。
  14. 請求項10又は請求項11に記載の無菌充填機において、
    前記アセプティックサージタンクに加熱蒸気を供給する加熱蒸気供給装置を備えることを特徴とする無菌充填機。
  15. 請求項10又は請求項11に記載の無菌充填機において、
    前記洗浄液又は前記無菌水を加熱して行う前記SIPの後、前記洗浄液又は前記無菌水を降温するとき、前記下流側循環路内の圧力を大気圧以上の圧力に保持する背圧弁を前記下流側循環路に設けることを特徴とする無菌充填機。
  16. 請求項10乃至請求項15のいずれか1項に記載の無菌充填機において、
    前記下流側循環路に前記洗浄液を循環するとき、前記充填機タンクから前記充填ノズルに前記洗浄液を流す循環及び前記充填ノズルから前記充填機タンクに洗浄液を逆流させる循環を行うように前記下流側循環路を構成することを特徴とする無菌充填機。
  17. 請求項16に記載の無菌充填機において、
    前記充填ノズルを複数に分割し、前記充填機タンクから分割した前記充填ノズルにより下流側分割循環路を形成し、
    前記下流側分割循環路に前記洗浄液を循環するとき、前記充填機タンクから分割した前記充填ノズルに前記洗浄液を流す循環及び分割した前記充填ノズルから前記充填機タンクに洗浄液を逆流させる循環を行うように前記下流側分割循環路を構成することを特徴とする無菌充填機。
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