JP7070461B2 - 車両用空調ユニット - Google Patents

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Description

本発明は、車両用空調ユニットに関するものである。
この種の車両用空調ユニットとして、例えば特許文献1に記載された車両用空調ユニットが従来から知られている。この特許文献1に記載された車両用空調ユニットは、送風機の送風ファンに対する空気流れ上流側に蒸発器とヒータコアとが配置されたレイアウトとなっている。また、送風ファンに対する空気流れ下流側には、空調ケース内の空気通路から空気を排出するファン下流開口部が設けられ、そのファン下流開口部の先には、アスピレータ(別言すれば、ベンチュリー管)が接続されている。
このアスピレータは、車室内において空調ケースの外に配置されている。そして、アスピレータは、ファン下流開口部からの排気を1次空気として導入し、その1次空気の流れによるベンチュリ効果によって内気を2次空気として吸引する。被冷却部材である送風機モータは、この2次空気によって冷却される。このとき、1次空気であるファン下流開口部からの排気とは、具体的には空調ケース内の空調空気であるので、その排気の温度は、エアミックスドアの作動状態に応じて変化する。
特許第6384599号公報
特許文献1の車両用空調ユニットにおいてエアミックスドアの作動パターンを考えた場合、例えば最大冷房時には、ファン下流開口部から排出される空気は5℃程度の冷風になる。そのため、車両用空調ユニットが設置されたインストルメントパネル内へその冷風が排出される場合には、乗員の足元が冷えて足元フィーリングを悪化させるおそれがある。要するに、最大冷房時には、その冷風の排出に起因した不都合が発生するおそれがある。
また、別の例として例えば最大暖房時には、ファン下流開口部から排出される空気は75℃程度の温風になる。そのため、インストルメントパネル内へその温風が排出される場合には、その温風は非常に高温であるので、乗員の足元フィーリング悪化の可能性があることに加え、その温風の排出先周辺の電子部品に対する熱害に配慮することも必要になる。要するに、最大暖房時には、その温風の排出に起因した不都合が発生するおそれがある。
また、上記の電子部品に対する熱害を回避するため、例えばダクトまたは風向ガイドを設置し、上記温風の排出場所を電子部品から遠ざけることも可能であるが、そのようにすることは、評価および設計の工数増加や部品点数の増加につながる。発明者の詳細な検討の結果、以上のようなことが見出された。
本発明は、上記に例示した事情等に鑑みてなされたものであり、送風機モータの冷却に使用された空気を車室内へ排出しても、その空気の排出に起因した不都合を回避することが可能な車両用空調ユニットを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の車両用空調ユニットは、
車室内へ流出する空気が流れるケース内通路(124)が形成された空調ケース(12)と、
空調ケース内に配置され、ケース内通路に流れる空気を冷却する冷却器(16)と、
送風機モータ(202)とその送風機モータにより回転させられケース内通路に空気流れを発生させる羽根車(201)とを有する送風機(20)と、
ケース内通路において冷却器から流出した空気を加熱する加熱器(18)と、
送風機モータが配置されたモータ空間(30a)を形成するモータ空間形成部(30)とを備え、
モータ空間形成部には、羽根車に対する空気流れ下流側にてケース内通路に連通する冷風流入口(30b)および温風流入口(30c)が形成されており、
羽根車がケース内通路に空気流れを発生させることに伴って、モータ空間には、冷却器により冷却された冷風が冷風流入口から流入し、且つ、加熱器により加熱された温風が温風流入口から流入する。
このようにすれば、送風機モータは、冷却器により冷却された冷風と加熱器により加熱された温風とを混合した温調風で冷却されることになる。従って、その温調風が送風機モータの冷却後に例えば車室内へ排出されたとしても、乗員の足元フィーリングを悪化させる懸念はなく、車両用空調ユニット周辺に配置された電子部品に対し熱害に与えるおそれもない。つまり、送風機モータの冷却に使用された空気を例えば車室内へ排出しても、その空気の排出に起因した不都合を回避することが可能である。
なお、各構成要素等に付された括弧付きの参照符号は、その構成要素等と後述する実施形態に記載の具体的な構成要素等との対応関係の一例を示すものである。
第1実施形態において、車両用空調ユニットの概略構成を模式的に示した断面図である。 第1実施形態において、図1のII-II断面を模式的に示した断面図である。 第1実施形態において、図1のIII-III断面を模式的に示した断面図である。 第2実施形態において、車両用空調ユニットの概略構成を模式的に示した断面図であって、図1に相当する図である。 第2実施形態において、図4のV-V断面を模式的に示した断面図であって、図3に相当する図である。
以下、図面を参照しながら、各実施形態を説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、図中、同一符号を付してある。
(第1実施形態)
図1および図2に示すように、本実施形態の車両用空調ユニット10は、空調ケース12、蒸発器16、ヒータコア18、送風機20、複数の風量比率調整ドア23、24、上流側仕切壁26、および下流側仕切壁27を備えている。この車両用空調ユニット10は車室内に設置されており、例えば、車室内の最前部に設けられたインストルメントパネルの内側に配置されている。なお、図1および図2の各矢印DR1、DR2、DR3は、車両用空調ユニット10が搭載される車両の向きを示す。すなわち、図1の矢印DR1は車両前後方向DR1を示し、矢印DR2は車両上下方向DR2を示し、図2の矢印DR3は車両左右方向DR3すなわち車両幅方向DR3を示している。
空調ケース12は、車両用空調ユニット10の外殻を成す樹脂製の部材である。空調ケース12は、複数の空気導入部121、122と複数の吹出開口部とを有している。空調ケース12の内部には、車室内へ流出する空気が流れるケース内通路124が形成されている。
送風機20は、ケース内通路124に配置されファン軸線CLfまわりに回転する送風ファン201と、その送風ファン201を回転駆動する送風機モータ202とを有している。
送風ファン201は、送風機モータ202により回転させられケース内通路124に空気流れを発生させる羽根車である。そして、本実施形態では、送風ファン201は遠心ファンであるので、送風機20は遠心送風機である。
送風機20は、送風ファン201の回転によりファン軸線CLfの軸方向DRaの一方側から空気を吸い込み、その吸い込んだ空気を送風ファン201の径方向外側へ吹き出す。その径方向外側へ吹き出された空気は、空調ケース12の内壁面によって導かれ、ケース内通路124のうち送風ファン201に対する空気流れ下流側(例えば図1では車両前後方向DR1での後側)へと流れる。
なお、ファン軸線CLfの軸方向DRaは車両前後方向DR1に一致している必要はないが、本実施形態では、そのファン軸線CLfの軸方向DRaは車両前後方向DR1に一致している。また、ファン軸線CLfの軸方向DRaはファン軸方向DRaと称されることもある。また、送風ファン201の径方向は別言すればファン軸線CLfの径方向である。そして、そのファン軸線CLfの径方向はファン径方向と称されることもある。
送風機モータ202は、通電されることにより送風ファン201を回転させる電動モータである。送風機モータ202は通電されるので、送風ファン201を回転させることに伴って発熱もする。
上流側仕切壁26は、ケース内通路124において送風ファン201に対する空気流れ上流側に配置されている。そして、上流側仕切壁26は、そのケース内通路124のうち送風ファン201よりも空気流れ上流側の通路を、2つの上流側通路125a、126aに仕切っている。その2つの上流側通路125a、126aとは、第1上流側通路125aと、その第1上流側通路125aに対し並列に設けられた第2上流側通路126aである。
下流側仕切壁27は、ケース内通路124において送風ファン201に対する空気流れ下流側に配置されている。そして、下流側仕切壁27は、ケース内通路124のうち送風ファン201よりも空気流れ下流側の通路を、2つの下流側通路125b、126bに仕切っている。その2つの下流側通路125b、126bとは、第1下流側通路125bと、その第1下流側通路125bに対し並列に設けられた第2下流側通路126bである。
また、2つの上流側通路125a、126aと2つの下流側通路125b、126bとの相対的な配置関係により、2つの下流側通路125b、126bの各空気流れは、2つの上流側通路125a、126aの各空気流れに対し次のような関係にある。すなわち、第1上流側通路125aから流出した空気は送風ファン201を経て、第2下流側通路126bへは殆ど流れず専ら第1下流側通路125bへと流れる。それと共に、第2上流側通路126aから流出した空気は送風ファン201を経て、第1下流側通路125bへは殆ど流れず専ら第2下流側通路126bへと流れる。
従って、第1下流側通路125bは、ケース内通路124の空気流れにおいて第1上流側通路125aに対し直列に連結されており、その第1上流側通路125aと第1下流側通路125bは全体として第1通路125を構成する。これと同様に、第2下流側通路126bは、ケース内通路124の空気流れにおいて第2上流側通路126aに対し直列に連結されており、その第2上流側通路126aと第2下流側通路126bは全体として第2通路126を構成する。
このようなことから、ケース内通路124は、上流側仕切壁26および下流側仕切壁27によって、第1通路125と、その第1通路125に対し並列に設けられた第2通路126とに仕切られていると言える。そして、第1通路125と第2通路126とのそれぞれに流れる空気は、送風ファン201で僅かに混ざり合うこともあるが、互いに殆ど混ざり合うことなく、空調ケース12内においてそれぞれ流通する。
なお、送風ファン201を通過する空気流れは、送風ファン201の回転に伴って送風ファン201の空気流れ上流側と下流側との間でファン軸線CLfの周方向に捩れる。そのため、その送風ファン201における空気流れの捩れに合わせて、2つの下流側通路125b、126bは、2つの上流側通路125a、126aに対しファン軸線CLfの周方向に捩れた配置となっている。また、図1~図3の矢印FLa、FLb、FLc、FLd、FLe、FLf、FLg、FLh、FLi、FLj、FLk、FLmは、ケース内通路124における空気流れを示している。
図1および図2に示すように、複数の空気導入部121、122にはそれぞれ、空調ケース12外からケース内通路124に空気を導入するための通気口が形成されており、その通気口はケース内通路124の空気流れ上流側に接続されている。具体的には、複数の空気導入部121、122のうちの第1空気導入部121は第1上流側通路125aの空気流れ上流端に接続されている。そして、複数の空気導入部121、122のうちの第2空気導入部122は第2上流側通路126aの空気流れ上流端に接続されている。
この複数の空気導入部121、122には不図示の吸込切替ドアが設けられており、その吸込切替ドアの作動に応じて、車両用空調ユニット10の吸込モードは、外気モードと内気モードと内外気二層モードとに択一的に切り替えられる。
外気モードでは、空気導入部121、122の両方に車室外の空気である外気が導入され、2つの上流側通路125a、126aの何れにも外気が流れる。また、内気モードでは、空気導入部121、122の両方に車室内の空気である内気が導入され、2つの上流側通路125a、126aの何れにも内気が流れる。
また、内外気二層モードでは、第1空気導入部121は外気導入部として機能し、第1空気導入部121には外気が導入される。その一方で、第2空気導入部122は内気導入部として機能し、第2空気導入部122には内気が導入される。従って、内外気二層モードでは、第1上流側通路125aには専ら外気が流れ、第2上流側通路126aには専ら内気が流れる。すなわち、内外気二層モードでは、第1上流側通路125aを含む第1通路125は、専ら外気が流れる外気通路として機能し、第2上流側通路126aを含む第2通路126は、専ら内気が流れる内気通路として機能する。厳密な表現をすれば、第1通路125には内気よりも外気が多く流れ、且つ、第2通路126には外気よりも内気が多く流れる。
蒸発器16は、その蒸発器16を通過する空気を冷却する冷却用熱交換器である。要するに、蒸発器16は冷却器である。
蒸発器16は、空調ケース12内に配置され、ケース内通路124に流れる空気を冷却する。詳細には、蒸発器16は、第1上流側通路125aと第2上流側通路126aとの両方に跨るように配置されている。従って、蒸発器16は、第1上流側通路125aに配置された第1冷却部161と、第2上流側通路126aに配置された第2冷却部162とを有している。
例えば、蒸発器16は、不図示のコンプレッサ、コンデンサ、および膨張弁とともに、冷媒を循環させる周知の冷凍サイクル装置を構成している。蒸発器16は、蒸発器16を通過する空気と冷媒とを熱交換させ、その熱交換により冷媒を蒸発させると共に空気を冷却する。
送風機20は、空調ケース12内において蒸発器16に対する空気流れ下流側に配置されている。すなわち、本実施形態の車両用空調ユニット10は、送風ファン201が蒸発器16に対して空気流れ下流側に配置された吸込みレイアウトとなっている。
送風機20は、送風ファン201の空気吸込み側であるファン軸方向DRaの一方側が蒸発器16の空気流出面16bと対向するように配置されている。従って、送風ファン201は、ファン軸方向DRaの他方側に一致するファン軸線CLfの他方側がケース内通路124の空気流れ下流側へ延びる向きを向くように配置されている。
ヒータコア18は、空調ケース12内において送風ファン201に対する空気流れ下流側に配置されている。言い換えれば、ヒータコア18は、ケース内通路124のうち送風ファン201に対し空気流れ下流側に配置されている。ヒータコア18は、ケース内通路124において蒸発器16から流出した空気を加熱する加熱器(別言すれば、加熱用熱交換器)である。詳細に言うと、ヒータコア18は、送風ファン201から吹き出された空気のうちヒータコア18を通過する空気を加熱する。
また、ヒータコア18は、第1下流側通路125bと第2下流側通路126bとの両方に跨るように配置されている。従って、ヒータコア18は、第1下流側通路125bに配置された第1加熱部181と、第2下流側通路126bに配置された第2加熱部182とを有している。
第1風量比率調整ドア23と第2風量比率調整ドア24は所謂エアミックスドアと呼ばれる装置であり、空調ケース12内において送風ファン201に対する空気流れ下流側に配置されている。例えば、第1風量比率調整ドア23と第2風量比率調整ドア24はそれぞれスライド式のドア機構であり、電動アクチュエータによってスライドさせられる。
具体的には、第1風量比率調整ドア23は、第1下流側通路125bのうちヒータコア18の第1加熱部181に対し空気流れ上流側に配置されている。そして、第1風量比率調整ドア23は、第1通路125において蒸発器16の第1冷却部161から流出した空気のうち、第1加熱部181を通過する空気の風量と第1加熱部181を迂回して流れる空気の風量との比率を調整する。これにより、第1下流側通路125bを通って車室内へ吹き出される空気の温度が調整される。
また、第2風量比率調整ドア24は、第2下流側通路126bのうちヒータコア18の第2加熱部182に対し空気流れ上流側に配置されている。そして、第2風量比率調整ドア24は、第2通路126において蒸発器16の第2冷却部162から流出した空気のうち、第2加熱部182を通過する空気の風量と第2加熱部182を迂回して流れる空気の風量との比率を調整する。これにより、第2下流側通路126bを通って車室内へ吹き出される空気の温度が調整される。
空調ケース12は、第1下流側通路125bのうちヒータコア18の第1加熱部181に対する空気流れ下流側に接続された不図示の第1吹出開口部を複数有している。それと共に、空調ケース12は、第2下流側通路126bのうちヒータコア18の第2加熱部182に対する空気流れ下流側に接続された不図示の第2吹出開口部を複数有している。これらの第1および第2吹出開口部はそれぞれ、車室内に設けられた相互に異なる車室内吹出口にダクト等を介して連結されており、第1および第2吹出開口部から流出した空気は、その車室内吹出口から車室内へ吹き出される。
複数の第1吹出開口部には、その第1吹出開口部毎に、その第1吹出開口部を開閉する吹出開口ドアが設けられている。この吹出開口ドアの開閉作動により、第1下流側通路125bの空調空気を、第1吹出開口部に連結された車室内吹出口のうち任意の車室内吹出口から車室内へ吹き出させることができる。
これと同様に、複数の第2吹出開口部には、その第2吹出開口部毎に、その第2吹出開口部を開閉する吹出開口ドアが設けられている。この吹出開口ドアの開閉作動により、第2下流側通路126bの空調空気を、第2吹出開口部に連結された車室内吹出口のうち任意の車室内吹出口から車室内へ吹き出させることができる。なお、上記の吹出開口ドアは、例えば、フェイスドア、フットドア、またはデフロスタドアと呼ばれるものである。
風量比率調整ドア23、24の作動によって温度調整された空調空気が所望の車室内吹出口から車室内へ吹き出されることで、車室内の快適性がコントロールされる。
図1~図3に示すように、車両用空調ユニット10は、空調ケース12内に配置されたモータ空間形成部30と、温風導入通路32aを形成する温風通路部32と、車室内連通路34aを形成する車室内連通部34とを備えている。
モータ空間形成部30は、送風機モータ202が配置されたモータ空間30aを形成している。詳細には、モータ空間形成部30は、ケース内通路124に囲まれるように配置されている。そして、モータ空間形成部30は、そのモータ空間形成部30の内部にモータ空間30aを形成しており、送風機モータ202はそのモータ空間30aに収容されている。
なお、その送風機モータ202がモータ空間30aに収容されていることとは、送風機モータ202の全部がモータ空間30a内に入っていることに限らず、その送風機モータ202の殆どがモータ空間30a内に入っていればよい。従って、送風機モータ202の回転軸や非回転部分の一部がモータ空間30aの外に露出していても、送風機モータ202の殆どがモータ空間30a内に入っていれば、送風機モータ202がモータ空間30aに収容されていると言える。
モータ空間形成部30は、モータ空間30aとケース内通路124との間を仕切る仕切壁として構成されている。
上記したように送風機20は空調ケース12内において蒸発器16に対する空気流れ下流側に配置されているので、モータ空間形成部30も、空調ケース12内において蒸発器16に対する空気流れ下流側に配置されている。
また、モータ空間形成部30は、空調ケース12内においてヒータコア18と風量比率調整ドア23、24とに対する空気流れ上流側に配置されている。
また、送風機モータ202とモータ空間形成部30は、送風ファン201に対しファン軸方向DRaの他方側に配置されている。例えば、モータ空間形成部30は空調ケース12に固定され、送風機モータ202のうちの非回転部分はモータ空間形成部30を介して空調ケース12に固定されている。
モータ空間形成部30は、蒸発器16により冷却された冷風とヒータコア18により加熱された温風とが送風機20の作動に伴ってケース内通路124からモータ空間30aに流入する構成になっている。その送風機20の作動とは、送風ファン201が送風機モータ202に回転させられケース内通路124に空気流れを発生させることである。
冷風と温風とをモータ空間30aに流入させるため、具体的に、モータ空間形成部30には、モータ空間30aへ接続された冷風流入口30bと温風流入口30cと冷却風出口30dとが形成されている。その冷風流入口30bと温風流入口30cは、送風ファン201に対する空気流れ下流側にてケース内通路124に連通している。詳細に言うと、その冷風流入口30bと温風流入口30cは、ケース内通路124のうち、第2通路126ではなく第1通路125に連通している。
なお、モータ空間30aとケース内通路124との連通は、2つの流入口30b、30cを介した連通を除き、モータ空間形成部30によって阻止されている。このモータ空間形成部30による連通の阻止は完全であるのが好ましいが、2つの流入口30b、30c以外の箇所で、製造上の都合等により生じる小さな隙間などを介してモータ空間30aがケース内通路124に僅かに連通することが許容されても差し支えない。
冷却風出口30dには車室内連通路34aの一端が接続され、その車室内連通路34aの他端は冷却風排出口として車室内へ開放されている。すなわち、冷却風出口30dは、車室内連通路34aを介して車室内へ連通している。
車室内連通部34は管状に形成され、ケース内通路124を横切るように配置されている。詳細には、その車室内連通部34は、ケース内通路124のうち第2下流側通路126bを横切っている。そして、車室内連通部34は、その内部に形成された車室内連通路34aをケース内通路124に対して隔てている。
モータ空間形成部30の冷風流入口30bは、ヒータコア18と風量比率調整ドア23、24とに対する空気流れ上流側にてケース内通路124に連通している。詳細には、その冷風流入口30bはケース内通路124のうち第1下流側通路125bに連通しているので、ヒータコア18の第1加熱部181と第1風量比率調整ドア23とに対する空気流れ上流側にて第1下流側通路125bに連通している。従って、モータ空間形成部30は、蒸発器16により冷却された冷風が第1および第2風量比率調整ドア23、24の作動状態に拘わらずモータ空間30aに流入することが可能な構成となっている。
本実施形態では、冷風流入口30bは、壁状のモータ空間形成部30に形成された貫通孔として形成されている。また、冷風流入口30bは、ケース内通路124に対し、そのケース内通路124を流れる空気の動圧を受けない向きを向いて開口している。例えば、そのケース内通路124を流れる空気の動圧を受けない向きとは、ケース内通路124の空気流れの向きに直交する向き、または、その直交する向きに比して空気流れ下流側を向いた向きである。図1の矢印FL1は、ケース内通路124から冷風流入口30bを経てモータ空間30aへ流入する冷風の流れを示している。
温風通路部32は例えば扁平断面形状の管状に形成され、その温風通路部32の内部に温風導入通路32aを形成している。その温風導入通路32aは、ヒータコア18により加熱された温風を温風流入口30cへ導く通風路である。図1および図3の矢印FL2は、ケース内通路124から温風導入通路32aと温風流入口30cとを経てモータ空間30aへ流入する温風の流れを示している。
具体的に、温風導入通路32aは、ケース内通路124(詳細には、そのケース内通路124のうちの第1下流側通路125b)と温風流入口30cとを接続する通路である。そして、詳細に言うと、温風導入通路32aの一端である出口端は温風流入口30cに接続されている。また、温風導入通路32aの他端である入口端32cは、ヒータコア18の第1加熱部181に対し、その第1加熱部181のモータ空間形成部30側から接続している。
そのため、温風導入通路32aには、第1下流側通路125bのうち第1加熱部181に対する空気流れ下流側の空気が、第1加熱部181を通ってから流入する。すなわち、温風導入通路32aは、第1下流側通路125bのうち第1加熱部181に対する空気流れ下流側の空気を、第1加熱部181のモータ空間形成部30側とは反対側からモータ空間形成部30側へ第1加熱部181を通過させてから温風流入口30cへ導く。なお、図1では、第1加熱部181のモータ空間形成部30側は、車両前後方向DR1の前側であり、第1加熱部181のモータ空間形成部30側とは反対側は、車両前後方向DR1の後側である。
また、温風導入通路32aは、第1風量比率調整ドア23の可動範囲R1と第2風量比率調整ドア24の可動範囲R2との両方から外れた箇所を通って延びている。具体的には、温風導入通路32aは、その2つの可動範囲R1、R2の間を通って、ケース内通路124における風量比率調整ドア23、24の空気流れ下流側から上流側へ延びている。従って、その温風導入通路32aが接続された温風流入口30cを有するモータ空間形成部30は、ヒータコア18により加熱された温風が風量比率調整ドア23、24の作動状態に拘わらずモータ空間30aに流入することが可能な構成となっている。
また、温風導入通路32aの入口端32cは第1加熱部181に対して上記のように接続しているので、その温風導入通路32aの入口端32cは、第1下流側通路125bに対し、その第1下流側通路125bの空気流れ下流側を向いて開口している。すなわち、温風導入通路32aの入口端32cは、第1下流側通路125bに対し、その第1下流側通路125bを流れる空気の動圧を受けない向きを向いて開口している。
なお、冷風流入口30bを通る冷風の流通抵抗と、温風流入口30cおよび温風導入通路32aを通る温風の流通抵抗と、冷却風出口30dおよび車室内連通路34aを通る排気の流通抵抗とのうち、排気の流通抵抗が最も小さくなっている。
以上のような構成から、送風機20の作動に伴って、モータ空間30aには、蒸発器16により冷却された冷風が、ケース内通路124から冷風流入口30bを介して矢印FL1のように流入する。それと共に、モータ空間30aには、ヒータコア18により加熱された温風も、ケース内通路124から温風導入通路32aと温風流入口30cとを介して矢印FL2のように流入する。そして、その冷風と温風はモータ空間30aで混ざり合って温調風になり、モータ冷却風であるその温調風によって送風機モータ202は冷却される。そして、その送風機モータ202の冷却に用いられた温調風は、冷却風出口30dと車室内連通路34aとを介して矢印FL3のように車室内へと排出される。
上述したように、本実施形態によれば、図1~図3に示すように、モータ空間形成部30には、送風ファン201に対する空気流れ下流側にてケース内通路124に連通する冷風流入口30bおよび温風流入口30cが形成されている。そして、送風ファン201がケース内通路124に空気流れを発生させることに伴って、モータ空間30aには、蒸発器16により冷却された冷風が冷風流入口30bから流入する。それと共に、モータ空間30aには、ヒータコア18により加熱された温風も温風流入口30cから流入する。
そのため、モータ空間30aに配置された送風機モータ202は、蒸発器16により冷却された冷風とヒータコア18により加熱された温風とを混合した温調風で冷却されることになる。従って、送風機モータ202の冷却後に冷却風出口30dから車室内へ排出されるモータ冷却風は、上記冷風でも温風でもなく、その温調風になる。そして、そのような温調風が車室内へ排出されても、乗員の足元フィーリングを悪化させる懸念はなく、車両用空調ユニット10の周辺に配置された電子部品に対し熱害に与えるおそれもない。つまり、送風機モータ202の冷却に使用された空気を車室内へ排出しても、その空気の排出に起因した不都合を回避することが可能である。
また、前述した特許文献1の車両用空調ユニットでは、送風機モータを冷却するためのモータ冷却風を得るためにアスピレータのベンチュリ効果が利用されるので、空調ケース内から排出される風量はモータ冷却風の風量に対して多くなる。このことは、車両用空調ユニットの消費電力を増大させることにつながる。これに対し、本実施形態の車両用空調ユニット10では、ベンチュリ効果は利用されず、モータ冷却風になる空気は空調ケース12内のケース内通路124から取り入れられる。従って、特許文献1の車両用空調ユニットと比較して、モータ冷却風の風量が十分に確保されやすく、車両用空調ユニット10の消費電力の増大を抑制することが可能である。
また、本実施形態によれば、送風機20およびモータ空間形成部30は、空調ケース12内において蒸発器16に対する空気流れ下流側に配置されている。そして、モータ空間形成部30は、ケース内通路124とモータ空間30aとの間を仕切っている。従って、送風機20の送風量によってはモータ空間形成部30周りを流れる蒸発器16からの冷風によって送風機モータ202が冷やされ過ぎになりやすいところ、上記冷風と上記温風とを混合した温調風で送風機モータ202を適度に冷却することが可能である。
また、本実施形態によれば、モータ空間形成部30は、蒸発器16により冷却された冷風とヒータコア18により加熱された温風とが風量比率調整ドア23、24の作動状態に拘わらずモータ空間30aに流入することが可能な構成となっている。従って、例えば最大冷房時であっても最大暖房時であっても、上記冷風と上記温風とをモータ空間30aへ流入させることが可能である。要するに、風量比率調整ドア23、24の作動状態の影響を受けずに、上記冷風と上記温風とを混合した温調風で送風機モータ202を冷却することが可能である。
また、本実施形態によれば、モータ空間形成部30の冷風流入口30bは、ヒータコア18と第1風量比率調整ドア23とに対する空気流れ上流側にて、ケース内通路124のうちの第1通路125に連通している。従って、その第1風量比率調整ドア23の作動状態の影響を受けずに上記冷風をモータ空間30aへ流入させることを、冷風流入口30bの配置によって容易に実現することが可能である。
また、本実施形態によれば、温風通路部32は温風導入通路32aを形成し、その温風導入通路32aは、ケース内通路124と温風流入口30cとを接続し、上記温風を温風流入口30cへ導く。そして、その温風導入通路32aは、第1および第2風量比率調整ドア23、24の可動範囲R1、R2から外れた箇所を通って延びている。従って、第1および第2風量比率調整ドア23、24の作動状態の影響を受けずに上記温風をモータ空間30aへ流入させることを、温風導入通路32aの配置によって容易に実現することが可能である。
また、本実施形態によれば、ヒータコア18は、空調ケース12内において送風ファン201とモータ空間形成部30とに対する空気流れ下流側に配置される。そして、温風導入通路32aは、ケース内通路124のうちヒータコア18に対する空気流れ下流側の空気を、ヒータコア18のモータ空間形成部30側とは反対側からモータ空間形成部30側へヒータコア18を通過させてから、温風流入口30cへ導く。従って、ヒータコア18を通過することで加熱される空気は、そのヒータコア18を通過すると同時にヒータコア18のモータ空間形成部30側まで来ていることになる。そのため、ヒータコア18により加熱された空気(すなわち、温風)をモータ空間形成部30の温風流入口30cへ導く温風導入通路32aを短く形成することが可能である。このことは、延いては車両用空調ユニット10の小型化につながる。
また、本実施形態によれば、ケース内通路124は、上流側仕切壁26および下流側仕切壁27によって、第1通路125と、その第1通路125に対し並列に設けられた第2通路126とに仕切られている。内外気二層モードでは、その第1通路125には内気よりも外気が多く流れ、且つ、第2通路126には外気よりも内気が多く流れる。そして、冷風流入口30bおよび温風流入口30cは、ケース内通路124のうち第2通路126ではなく第1通路125に連通している。ここで、外気は内気に比べ低湿度である。そのため、例えば冷風流入口30bと温風流入口30cとが第1通路125ではなく第2通路126に連通する場合と比較して、送風機モータ202の結露防止効果を向上させることが可能である。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態について説明する。本実施形態では、前述の第1実施形態と異なる点を主として説明する。また、前述の実施形態と同一または均等な部分については省略または簡略化して説明する。
図4および図5に示すように、本実施形態では、温風導入通路32aが延伸する経路が第1実施形態と異なっている。なお、前述した図2は、本実施形態において図4のIIa-IIa断面を模式的に示した断面図でもある。
本実施形態において、温風導入通路32aは、第1および第2風量比率調整ドア23、24の可動範囲R1、R2(図1参照)から外れた箇所を通って延びている。従って、その温風導入通路32aに導かれる温風は、風量比率調整ドア23、24の作動状態に拘わらずモータ空間30aに流入することが可能である。また、温風導入通路32aの出口端は温風流入口30cに接続されている。これらのことは、第1実施形態と同様である。
しかし、第1実施形態とは異なり、本実施形態における温風導入通路32aの入口端32cは、第1下流側通路125bにおけるヒータコア18の空気流れ上流側で第1下流側通路125bに対して開口している。すなわち、その温風導入通路32aの入口端32cは、ヒータコア18のモータ空間形成部30側に設けられている。
そして、ヒータコア18の一部分が温風導入通路32a内に設けられている。温風導入通路32a内に入口端32cから入った空気は、矢印FL4aのようにヒータコア18のモータ空間形成部30側からそのモータ空間形成部30側とは反対側へヒータコア18を通過することで加熱され温風になる。温風導入通路32aは、その温風をヒータコア18のモータ空間形成部30側とは反対側から矢印FL4cのようにヒータコア18を迂回させてモータ空間形成部30の温風流入口30cにまで導くように延びている。
このように、温風導入通路32aは、ケース内通路124のうちヒータコア18に対する空気流れ上流側の空気を、ヒータコア18のモータ空間形成部30側からそのモータ空間形成部30側とは反対側へヒータコア18を通過させてから温風流入口30cへ導く。なお、図4および図5では、ヒータコア18のモータ空間形成部30側は、車両前後方向DR1の前側であり、ヒータコア18のモータ空間形成部30側とは反対側は、車両前後方向DR1の後側である。また、図4の矢印FL4aと図5の矢印FL4b、FL4cは、ケース内通路124から温風導入通路32aと温風流入口30cとを経てモータ空間30aへ流入する空気の流れを示している。
以上説明したことを除き、本実施形態は第1実施形態と同様である。そして、本実施形態では、前述の第1実施形態と共通の構成から奏される効果を第1実施形態と同様に得ることができる。
また、本実施形態によれば、温風導入通路32aは、ケース内通路124のうちヒータコア18に対する空気流れ上流側の空気を図4の矢印FL4aのように導く。すなわち、温風導入通路32aは、ケース内通路124のうちヒータコア18に対する空気流れ上流側の空気を、ヒータコア18のモータ空間形成部30側からそのモータ空間形成部30側とは反対側へヒータコア18を通過させてから、温風流入口30cへ導く。
従って、温風導入通路32aによってヒータコア18を通過させられる前の空気は、本実施形態では、ケース内通路124において未だヒータコア18を通過していない。これに対し、前述した第1実施形態の構成では、ケース内通路124において既にヒータコア18を通過した空気を、温風導入通路32aに流す際に再びヒータコア18を通過させることになる。
このようなことから、本実施形態では、温風導入通路32aを通じて温風をモータ空間30aへ流入させる際に、ヒータコア18を1度通過した空気を再びヒータコア18を通過させるということが必要とされない。そのため、第1実施形態と比較して、上記温風の風量を確保しやすいというメリットがある。
(他の実施形態)
(1)上述の各実施形態では例えば図1に示すように、送風機モータ202の冷却に用いられたモータ冷却風はモータ空間30aから車室内へ排出されるが、そのモータ冷却風の排出先は車室内に限らない。要するに、そのモータ冷却風の排出先は、車両用空調ユニット10の外部であればよい。
(2)上述の各実施形態では例えば図1および図2に示すように、空調ケース12内には仕切壁26、27が設けられ、ケース内通路124は、その仕切壁26、27によって、第1通路125と第2通路126とに仕切られているが、これは一例である。例えば、その仕切壁26、27は設けられていなくてもよく、ケース内通路124は、並列に設けられた複数の通路に仕切られていなくてもよい。すなわち、車両用空調ユニット10は、吸込モードを内外気二層モードにできないものであってもよい。
(3)上述の各実施形態において説明した図1等の各図には、車両の向きが記載されているが、これは便宜的なものであり、車両用空調ユニット10がどのような向きで車両に搭載されるかについて限定はない。
(4)上述の各実施形態では例えば図1に示すように、送風ファン201は、ファン軸線CLfの他方側がケース内通路124の空気流れ下流側へ延びる向きを向くように配置されているが、送風ファン201の向きはこれに限定されるわけではない。
(5)なお、本発明は、上述の実施形態に限定されることなく、種々変形して実施することができる。また、上記各実施形態において、実施形態を構成する要素は、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに必須であると考えられる場合等を除き、必ずしも必須のものではないことは言うまでもない。
また、上記各実施形態において、実施形態の構成要素の個数、数値、量、範囲等の数値が言及されている場合、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに特定の数に限定される場合等を除き、その特定の数に限定されるものではない。また、上記各実施形態において、構成要素等の材質、形状、位置関係等に言及するときは、特に明示した場合および原理的に特定の材質、形状、位置関係等に限定される場合等を除き、その材質、形状、位置関係等に限定されるものではない。
(まとめ)
上記各実施形態の一部または全部で示された第1の観点によれば、車両用空調ユニットは、送風機モータが配置されたモータ空間を形成するモータ空間形成部を備える。そのモータ空間形成部には、羽根車に対する空気流れ下流側にてケース内通路に連通する冷風流入口および温風流入口が形成されている。そして、羽根車がケース内通路に空気流れを発生させることに伴って、モータ空間には、冷却器により冷却された冷風が冷風流入口から流入し、且つ、加熱器により加熱された温風が温風流入口から流入する。
また、第2の観点によれば、送風機およびモータ空間形成部は、空調ケース内において冷却器に対する空気流れ下流側に配置され、モータ空間形成部は、ケース内通路とモータ空間との間を仕切っている。従って、送風機の送風量によってはモータ空間形成部周りを流れる上記冷風によってモータ空間形成部内の送風機モータが冷やされ過ぎになりやすいところ、上記冷風と上記温風とを混合した温調風で送風機モータを適度に冷却することが可能である。
また、第3の観点によれば、風量比率調整ドアは空調ケース内に配置され、冷却器から流出した空気のうち加熱器を通過する空気の風量と加熱器を迂回して流れる空気の風量との比率を調整する。また、モータ空間形成部は、上記冷風と上記温風とが風量比率調整ドアの作動状態に拘わらずモータ空間に流入することが可能な構成となっている。従って、例えば最大冷房時であっても最大暖房時であっても、上記冷風と上記温風とをモータ空間へ流入させることが可能である。要するに、風量比率調整ドアの作動状態の影響を受けずに、上記冷風と上記温風とを混合した温調風で送風機モータを冷却することが可能である。
また、第4の観点によれば、加熱器は、空調ケース内において羽根車に対する空気流れ下流側に配置される。そして、冷風流入口は、加熱器と風量比率調整ドアとに対する空気流れ上流側にてケース内通路に連通している。従って、風量比率調整ドアの作動状態の影響を受けずに上記冷風をモータ空間へ流入させることを、冷風流入口の配置によって容易に実現することが可能である。
また、第5の観点によれば、温風通路部は温風導入通路を形成し、その温風導入通路は、ケース内通路と温風流入口とを接続し上記温風を温風流入口へ導く。そして、その温風導入通路は、風量比率調整ドアの可動範囲から外れた箇所を通って延びている。従って、風量比率調整ドアの作動状態の影響を受けずに上記温風をモータ空間へ流入させることを、温風導入通路の配置によって容易に実現することが可能である。
また、第6の観点によれば、加熱器は、空調ケース内において羽根車とモータ空間形成部とに対する空気流れ下流側に配置される。そして、温風導入通路は、ケース内通路のうち加熱器に対する空気流れ下流側の空気を、加熱器のモータ空間形成部側とは反対側からモータ空間形成部側へ加熱器を通過させてから、温風流入口へ導く。従って、加熱器を通過することで加熱される空気は、その加熱器を通過すると同時に加熱器のモータ空間形成部側まで来ていることになる。そのため、加熱器により加熱された空気(すなわち、上記温風)をモータ空間形成部の温風流入口へ導く温風導入通路を短く形成することが可能である。このことは、延いては車両用空調ユニットの小型化につながる。
また、第7の観点によれば、温風導入通路は、ケース内通路のうち加熱器に対する空気流れ上流側の空気を、加熱器のモータ空間形成部側からそのモータ空間形成部側とは反対側へ加熱器を通過させてから、温風流入口へ導く。
従って、その温風導入通路によって加熱器を通過させられる前の空気はケース内通路のうち加熱器に対する空気流れ上流側にあるので、ケース内通路において未だ加熱器を通過していない。その一方で、例えばこれとは逆に、その温風導入通路によって加熱器を通過させられる前の空気がケース内通路のうち仮に加熱器に対する空気流れ下流側にある場合を想定すると、その空気はケース内通路において既に加熱器を通過している場合がある。
このようなことから、第7の観点によれば、温風導入通路を通じて上記温風をモータ空間へ流入させる際に、加熱器を1度通過した空気を再び加熱器を通過させるということが必要とされないので上記温風の風量を確保しやすいというメリットがある。
また、第8の観点によれば、ケース内通路は、第1通路とその第1通路に対し並列に設けられた第2通路とに仕切られている。その第1通路には内気よりも外気が多く流れ、且つ、第2通路には外気よりも内気が多く流れる。そして、冷風流入口および温風流入口は、ケース内通路のうち第1通路に連通する。ここで、外気は内気に比べ低湿度である。そのため、例えば冷風流入口と温風流入口とが第1通路ではなく第2通路に連通する場合と比較して、送風機モータの結露防止効果を向上させることが可能である。
16 蒸発器(冷却器)
18 ヒータコア(加熱器)
20 送風機
30 モータ空間形成部
30a モータ空間
30b 冷風流入口
30c 温風流入口
124 ケース内通路
201 送風ファン(羽根車)
202 送風機モータ

Claims (8)

  1. 車両用空調ユニットであって、
    車室内へ流出する空気が流れるケース内通路(124)が形成された空調ケース(12)と、
    前記空調ケース内に配置され、前記ケース内通路に流れる空気を冷却する冷却器(16)と、
    送風機モータ(202)と該送風機モータにより回転させられ前記ケース内通路に空気流れを発生させる羽根車(201)とを有する送風機(20)と、
    前記ケース内通路において前記冷却器から流出した空気を加熱する加熱器(18)と、
    前記送風機モータが配置されたモータ空間(30a)を形成するモータ空間形成部(30)とを備え、
    前記モータ空間形成部には、前記羽根車に対する空気流れ下流側にて前記ケース内通路に連通する冷風流入口(30b)および温風流入口(30c)が形成されており、
    前記羽根車が前記ケース内通路に空気流れを発生させることに伴って、前記モータ空間には、前記冷却器により冷却された冷風が前記冷風流入口から流入し、且つ、前記加熱器により加熱された温風が前記温風流入口から流入する、車両用空調ユニット。
  2. 前記送風機および前記モータ空間形成部は、前記空調ケース内において前記冷却器に対する空気流れ下流側に配置され、
    前記モータ空間形成部は、前記ケース内通路と前記モータ空間との間を仕切っている、請求項1に記載の車両用空調ユニット。
  3. 前記空調ケース内に配置され、前記冷却器から流出した空気のうち前記加熱器を通過する空気の風量と前記加熱器を迂回して流れる空気の風量との比率を調整する風量比率調整ドア(23、24)を備え、
    前記モータ空間形成部は、前記冷風と前記温風とが前記風量比率調整ドアの作動状態に拘わらず前記モータ空間に流入することが可能な構成となっている、請求項1または2に記載の車両用空調ユニット。
  4. 前記空調ケース内において前記羽根車に対する空気流れ下流側に配置され、前記冷却器から流出した空気のうち前記加熱器を通過する空気の風量と前記加熱器を迂回して流れる空気の風量との比率を調整する風量比率調整ドア(23、24)を備え、
    前記加熱器は、前記空調ケース内において前記羽根車に対する空気流れ下流側に配置され、
    前記冷風流入口は、前記加熱器と前記風量比率調整ドアとに対する空気流れ上流側にて前記ケース内通路に連通している、請求項1または2に記載の車両用空調ユニット。
  5. 前記ケース内通路と前記温風流入口とを接続し前記温風を前記温風流入口へ導く温風導入通路(32a)を形成する温風通路部(32)を備え、
    前記温風導入通路は、前記風量比率調整ドアの可動範囲(R1、R2)から外れた箇所を通って延びている、請求項4に記載の車両用空調ユニット。
  6. 前記ケース内通路と前記温風流入口とを接続し前記温風を前記温風流入口へ導く温風導入通路(32a)を形成する温風通路部(32)を備え、
    前記加熱器は、前記空調ケース内において前記羽根車と前記モータ空間形成部とに対する空気流れ下流側に配置され、
    前記温風導入通路は、前記ケース内通路のうち前記加熱器に対する空気流れ下流側の空気を、前記加熱器の前記モータ空間形成部側とは反対側から前記モータ空間形成部側へ前記加熱器を通過させてから、前記温風流入口へ導く、請求項2に記載の車両用空調ユニット。
  7. 前記ケース内通路と前記温風流入口とを接続し前記温風を前記温風流入口へ導く温風導入通路(32a)を形成する温風通路部(32)を備え、
    前記加熱器は、前記空調ケース内において前記羽根車と前記モータ空間形成部とに対する空気流れ下流側に配置され、
    前記温風導入通路は、前記ケース内通路のうち前記加熱器に対する空気流れ上流側の空気を、前記加熱器の前記モータ空間形成部側から該モータ空間形成部側とは反対側へ前記加熱器を通過させてから、前記温風流入口へ導く、請求項2に記載の車両用空調ユニット。
  8. 前記ケース内通路は、第1通路(125)と該第1通路に対し並列に設けられた第2通路(126)とに仕切られており、
    前記第1通路には内気よりも外気が多く流れ、且つ、前記第2通路には外気よりも内気が多く流れ、
    前記冷風流入口および前記温風流入口は、前記ケース内通路のうち前記第1通路に連通する、請求項1ないし7のいずれか1つに記載の車両用空調ユニット。
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