JP7070382B2 - タイムスタンプ補正装置、データ再生装置、及びデータ記録装置 - Google Patents

タイムスタンプ補正装置、データ再生装置、及びデータ記録装置 Download PDF

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Description

本発明は、データのタイムスタンプを補正する装置等、及び、データにタイムスタンプを付与して記録する装置等に関するものである。
近年、情報技術の発展に伴って様々なデータが収集されている。収集されたデータには、データを処理する装置が有する時計の時刻に基づいて、データが収集された日時を示すタイムスタンプが付与されることがある。このような時計は、時刻の精度を高めるために、基準時刻に合わせて定期的に校正されることが望ましい。しかしながら、装置の時計が校正されることにより、連続するデータに異なる基準時刻に基づくタイムスタンプが付与されることが起こりうる。このような場合、後に収集されたデータに、先に収集されたデータよりも時間的に早いタイムスタンプが付与されるといったことが起こり、データの順序とタイムスタンプの時刻と不整合が生じることがある。
このような不整合を解消するために、タイムスタンプを補正することが考えられる。例えば、特許文献1には、複数の計算機から出力された様々な種類のデータのタイムスタンプを補正する装置が開示されている。特許文献1には、複数の計算機それぞれの時刻補正履歴や、複数の異なるデータ間の時間的な順序を予め規定したルールを用いて、タイムスタンプを補正することが記載されている。特許文献1にはさらに、タイムスタンプを補正する際に、当該タイムスタンプの直前に付与されたタイムスタンプよりも後の時刻となるように補正することが記載されている。
特開2008-269084号公報
しかしながら、特許文献1に記載の技術を用いてタイムスタンプの補正をするためには、計算機の時刻補正に関するログを収集し、さらに、計算機から出力される全てのデータに対してタイムスタンプを付与する必要があるため、記録される情報量が増大する。さらに、特許文献1に記載の技術では、時間的な順序を規定したルールを作成する必要があるため、装置における処理量も増大する。
本発明の目的は、データブロックに格納されたデータに付与されたタイムスタンプを効率的に補正することにある。
本発明のさらなる目的は、データブロックに含まれる情報量を削減することにある。
上記課題を解決するために、本発明の情報処理装置は、
第1のタイムスタンプが付与された先頭データと、第2のタイムスタンプが付与された末尾データとを含む複数のデータが格納されたデータブロックを記憶部(201)から取得する取得部(202)と、
前記第1のタイムスタンプが示す第1の時刻及び前記第2のタイムスタンプが示す第2の時刻の基準となる基準時刻が、前記第1の時刻と前記第2の時刻の間に変更されたことを検出する基準時刻変更検出部(203,204)と、
前記基準時刻変更検出部が前記基準時刻が変更されたことを検出した場合に、前記第1のタイムスタンプを補正する補正部(205)と、
前記第1のタイムスタンプを補正した前記データブロックを出力する出力部(206)と、
を備える。
なお、特許請求の範囲、及び本項に記載した発明の構成要件に付した括弧内の番号は、本発明と後述の実施形態との対応関係を示すものであり、本発明を限定する趣旨ではない。
本発明のタイムスタンプ補正装置によれば、データブロックの先頭データ及び末尾データに異なる基準時刻を基準としてタイムスタンプが付与された場合に、同じ基準時刻を基準としたタイムスタンプに補正することが可能となる。
本発明のデータ記録装置によれば、データブロックに含まれる情報量を削減することが可能となる。
本発明の実施形態1、2のデータ記録装置の構成を説明するブロック図 本発明の実施形態1のデータブロックを説明する図 本発明の実施形態1のデータブロックを説明する図 本発明の実施形態1のデータ記録装置の動作を説明する図 本発明の実施形態1、2のタイムスタンプ補正装置及びデータ再生装置の構成を説明するブロック図 本発明の実施形態1の予測範囲と先頭データ時刻との比較を説明する図 本発明の実施形態1のタイムスタンプ補正装置の動作を説明する図 本発明の実施形態2のデータブロックを説明する図 本発明の実施形態2の予測範囲と末尾データ時刻との比較を説明する図 本発明の実施形態2のタイムスタンプ補正装置の動作を説明する図 本発明の実施形態3のデータ記録装置の構成を説明するブロック図 本発明の実施形態3のタイムスタンプ補正装置及びデータ再生装置の構成を説明するブロック図 本発明の実施形態3のデータブロックを説明する図 本発明の実施形態3のデータ再生装置から出力されたデータを表示した画面を説明する図
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。
なお、本発明とは、特許請求の範囲又は課題を解決するための手段の項に記載された発明を意味するものであり、以下の実施形態に限定されるものではない。また、少なくともかぎ括弧内の語句は、特許請求の範囲又は課題を解決するための手段の項に記載された語句を意味し、同じく以下の実施形態に限定されるものではない。
特許請求の範囲の従属項に記載の構成及び方法、従属項に記載の構成及び方法に対応する実施形態の構成及び方法、並びに特許請求の範囲に記載がなく実施形態のみに記載の構成及び方法は、本発明においては任意の構成及び方法である。特許請求の範囲の記載が実施形態の記載よりも広い場合における実施形態に記載の構成及び方法も、本発明の構成及び方法の例示であるという意味で、本発明においては任意の構成及び方法である。いずれの場合も、特許請求の範囲の独立項に記載することで、本発明の必須の構成及び方法となる。
実施形態に記載した効果は、本発明の例示としての実施形態の構成を有する場合の効果であり、必ずしも本発明が有する効果ではない。
複数の実施形態がある場合、各実施形態に開示の構成は各実施形態のみで閉じるものではなく、実施形態をまたいで組み合わせることが可能である。例えば一の実施形態に開示の構成を、他の実施形態に組み合わせても良い。また、複数の実施形態それぞれに開示の構成を集めて組み合わせても良い。
発明が解決しようとする課題に記載した課題は公知の課題ではなく、本発明者が独自に知見したものであり、本発明の構成及び方法と共に発明の進歩性を肯定する事実である。
(実施形態1)
本実施形態1のデータ記録装置10、データブロックのタイムスタンプを補正するタイムスタンプ補正装置20、及び、タイムスタンプ補正装置20を用いてタイムスタンプが補正されたデータブロックを再生するデータ再生装置30について、それぞれ説明する。
1.データ記録装置
図1は、データ記録装置10を示している。データ記録装置10は、基準時刻取得部101、基準時刻保存部102、クロック部103、車両データ取得部104、データ特定部105、タイムスタンプ付与部106、及び記憶部107を備える。以下の実施形態では、データ記録装置10が、車載センサによって検出された車両の動作を示す車両データを記録する、ドライブレコーダ等の車両用データ記録装置である例を説明する。しかしながら、データ記録装置は車両用に限定されるものではなく、車両データ以外の任意のデータを収集して記録する装置にも利用することができる。
基準時刻取得部101(本発明の「第1の取得部」に相当)は、基準時刻を取得する。基準時刻は、例えば、車両に搭載されたGPSによって検出されるGPS時刻である。
基準時刻保存部102は、基準時刻取得部101が取得した基準時刻を保存する。基準時刻保存部102は、基準時刻取得部101が取得した基準時刻を定期的に更新し、最新の基準時刻を保存している。
クロック部103は、データ記録装置10の時計として機能する構成であり、基準時刻保存部102に保存された基準時刻を基点としてタイマでカウントすることにより、データ記録装置10の装置時刻を求める。
ここで、クロック部103が高精度タイマを用いてカウントした場合であっても、わずかな誤差が蓄積されることがある。その結果、装置時刻は、時間の経過とともに基準時刻から徐々に遅れる又は進んでしまう。そこでクロック部103は、定期的に、あるいは、基準時刻と装置時刻とのずれが所定の値を超えた場合に、基準時刻保存部102に保存されている最新の基準時刻を読み出し、当該基準時刻を新たな基点としてタイマでのカウントを再び始める。すなわち、クロック部103は、装置時刻の基準となる基準時刻を新たな基準時刻に変更することによって、装置時刻の精度を一定レベルに維持する。なお、クロック部103が基準時刻を読み出すタイミングは、基準時刻保存部102が更新されたタイミングであってもよい。
車両データ取得部104(本発明の「第2の取得部」に相当)は、車載センサによって検出された、ブレーキ量、車両速度、操舵角といった車両の動作を示すデータ(以下、車両データ)が格納されたデータブロックを取得する。
データ特定部105は(本発明の「特定部」に相当)、車両データ取得部104にて取得したデータブロックに含まれる複数の車両データのうち、先頭に位置する先頭データと、末尾に位置する末尾データとを特定する。
例えば、データ特定部105は、データブロックのヘッダを検出して先頭データを特定する。データ特定部105はさらに、データの種別に応じて定まるデータブロックの時間的長さ(以下、データブロックの時間長)を、データブロックに含まれる複数のデータの時間的な間隔(以下、データの記録間隔)で除算することにより、データブロックに含まれるデータ数(m)を算出し、先に特定した先頭データからm番目に位置するデータを末尾データであると特定する。他の例として、データ特定部105は、車両データ取得部104が取得したデータブロックをファイル単位で受信することにより、ファイルの先頭に位置するデータを先頭データであると特定する。そして、上述した方法を用いて、あるいは、ファイルに付加されたパリティビットの直前に位置するデータを末尾データであると特定する。なお、先頭データ及び末尾データの特定方法は任意であり、上述した例に限定されるものではない。
タイムスタンプ付与部106は、データ特定部105にて特定した先頭データ及び末尾データのみに、クロック部103が基準時刻に基づいて求めた装置時刻を示すタイムスタンプをそれぞれ付与する。以下、先頭データに付与されたタイムスタンプを先頭タイムスタンプ、末尾データに付与されたタイムスタンプを末尾タイムスタンプとする。タイムスタンプ付与部106はさらに、タイムスタンプを付与したデータブロックを記憶部107に保存する処理を行う。
記憶部107は、タイムスタンプ付与部106にてタイムスタンプが付与されたデータブロックを保存する。なお、図1に示す記憶部107は、外部記憶装置(ハードディスク、USBメモリ、CD/BD、サーバ等)を想定しているが、内部記憶装置(RAM等)であってもよい。
ここで、図2、図3は、データブロックの先頭データ(1th)及び末尾データ(mth)にタイムスタンプを付与した状態を概略的に示している。
図2は、データブロック1及びデータブロック2それぞれに格納された先頭データ(1th)と末尾データ(mth)の間で基準時刻が変更されていない場合を示している。この場合、データブロック1及びデータブロック2に格納された複数のデータは、一定の記録間隔毎に規則的に配置されている。
これに対し、図3は、データブロック1の先頭データ(1th)と末尾データ(mth)の間で、クロック部103の基準時刻がTrからTrに変更された場合を示している。この場合、データブロック1の先頭データ(1th)の先頭タイムスタンプは、変更前の基準時刻Trを基準として付与されるが、データブロック1の末尾データ(mth)の先頭タイムスタンプは、変更後の基準時刻Trを基準として付与される。その結果、データブロック1の末尾データ(mth)の末尾タイムスタンプが示す時刻は、変更前の基準時刻Trを基準とした場合の時刻よりも遅い時刻にずれている。また、データブロック1よりも後に配置されたデータブロック2の先頭データ(1th)及び末尾データ(mth)についても、変更後の基準時刻Trを基準としてタイムスタンプが付与されているため、変更前の基準時刻Trを基準とした場合の時刻よりも遅い時刻にずれている。
図4は、データ記録装置10において、先頭データ及び末尾データにタイムスタンプを付与する動作を示している。
まず、データ記録装置10の車両データ取得部104において、車載センサによって検出された複数の車両データが格納されたデータブロックを取得する(S101)。次いで、データ特定部105は、データブロックのヘッダに基づいて、S101にて取得したデータブロックに含まれる複数のデータから、先頭データを特定する(S102)。データ特定部105はさらに、データブロックに含まれる複数のデータから、末尾データを特定する(S103)。
次いで、タイムスタンプ付与部106において、S102、S103で特定した先頭データ及び末尾データそれぞれに、基準時刻に基づいて求めた装置時刻を示すタイムスタンプを付与する(S104)。そして、S104にてタイムスタンプが付与されたデータブロックを記憶部107に保存する(S105)。
本実施形態のデータ記録装置によれば、データブロックの先頭データ及び末尾データのみにタイムスタンプを付与し、それ以外のデータにはタイムスタンプを付与しないことにより、データブロックに含まれる情報量を削減することができる。
2.タイムスタンプ補正装置
図5は、タイムスタンプ補正装置20及びデータ再生装置30を示している。ここでは、タイムスタンプ補正装置20の各構成及び動作を説明する。なお、以下に示すタイムスタンプ補正装置20は、データ記録装置10を用いて記録されたデータブロックのタイムスタンプを補正することを想定している。しかしながら、タイムスタンプ補正装置20を利用して、汎用のデータ記録装置を用いて記録されたデータブロックのタイムスタンプを補正してもよい。本実施形態1のタイムスタンプ補正装置20は、記憶部201、取得部202、比較部203、演算部204、タイムスタンプ補正部205、及び出力部206を備える。なお、比較部203及び演算部204が、本発明の「基準時刻変更検出部」に相当する。
記憶部201には、データ記録装置10を使用して記録されたデータブロックが保存されている。図5に示す記憶部201は、外部記憶装置(ハードディスク、USBメモリ、CD/BD、サーバ等)を想定しているが、内部記憶装置(RAM等)であってもよい。
取得部202は、データブロックを記憶部201から取得する。取得部202が取得するデータブロックには、先頭タイムスタンプ(本発明の「第1のタイムスタンプ」に相当)が付与された先頭データと、末尾タイムスタンプ(本発明の「第2のタイムスタンプ」に相当)が付与された末尾データとを含む複数の車両データが格納されている。
比較部203は、データブロックを記録したデータ記録装置10の装置時刻の基準となる基準時刻が、先頭タイムスタンプが示す先頭データ時刻(本発明の「第1の時刻」に相当)と、末尾タイムスタンプが示す末尾データ時刻(本発明の「第2の時刻」に相当)の間に変更されたことを検出する。例えば、比較部203は、先頭データ時刻と、後述する演算部204が算出した「予測範囲」とを比較し、その比較結果に基づいて、先頭データ時刻と末尾データ時刻の間に基準時刻が変更されたことを検出する。比較部203における先頭データ時刻と予測範囲との比較動作は後述する。
ここで、本発明の「予測範囲」とは、時間的な長さを有する期間の他、時間的な長さを有さない時刻であってもよい。
なお、以下に示す実施形態では、比較部203が、先頭データ時刻と予測範囲とを比較した比較結果に基づいて先頭データ時刻と末尾データ時刻の間に基準時刻が変更されたことを検出する例を説明している。しかしながら、比較部203は、予測範囲を使用せずに基準時刻が変更されたことを検出してもよい。例えば、比較部203は、先頭データ時刻から末尾データ時刻までの経過時間とデータブロックの時間長とを比較し、その差が所定の値以上の場合に、基準時刻が変更されたことを検出する。
演算部204は、データ記録装置10が末尾タイムスタンプを付与した時の基準時刻を基準とした場合に、先頭データが位置すると予測される「予測範囲」を算出する。具体的には、先頭データ時刻と末尾データ時刻の間に基準時刻がTrからTrに変更されている場合は、演算部204は、変更後の基準時刻Trを基準とした場合に先頭データが位置すると予測される「予測範囲」を算出する。
予測範囲の算出方法として、演算部204は、例えば、末尾データ時刻を基準として、データブロックの時間長又はデータブロックに格納された複数のデータの記録間隔に「基づいて」予測範囲を算出する。
この場合の一例として、演算部204は、末尾データ時刻からデータブロックの時間長を減算して求まる下限時刻「から」、下限時刻に記録間隔を2倍した値を加算して「求まる」上限時刻「まで」の範囲を、予測範囲として算出する。
この場合の他の例として、演算部204は、末尾データ時刻Tyからデータブロックの時間長Lを減算し、さらに記録間隔lを加算した時刻(Ty-L+l)を算出する。ここで算出された時刻は、変更後の基準時刻を基準とした場合に先頭データが位置すると推定される推定時刻である。あるいは、演算部204は、末尾データ時刻Tyから、データの記録間隔lにデータブロックに格納されているデータ数m-1を乗算した値を減算することにより(Ty-l×(m-1))、先頭データの推定時刻を算出する。そして、このようにして算出した先頭データの推定時刻から前後所定時間(例えば、50msec、記録間隔の0.5倍、等)を、予測範囲の下限時刻及び上限時刻として算出してもよい。
ただし、演算部204が「予測範囲」を算出する方法は、上述した例に限定されるものではない。
ここで、本発明の「基づいて」とは、予測範囲の算出において時間長又は記録間隔が使用されていれば足り、時間長又は記録間隔以外の要素を考慮する場合、及び、時間長又は記録間隔に所定の演算を施したものを用いる場合も含む。
本発明の「求まる」とは、同じ効果を異なる算出方法(式)で求める場合も含む。
本発明の下限時刻「から」及び上限時刻「まで」とは、比較対象と同じ時刻を含む場合及び含まない場合の両方が含まれる。
なお、推定時刻前後の所定時間は、記録間隔よりも短いことが望ましい。推定時刻前後の所定時間を記録間隔よりも短く設定することにより、先頭データのタイムスタンプの時刻が、当該先頭データの直前に配置された、別のデータブロックに格納されている末尾データのタイムスタンプの時刻よりも前の時刻となるのを防ぎ、データの順序とタイムスタンプの時刻との不整合が発生するのを回避することができる。
タイムスタンプ補正部205(本発明の「補正部」に相当)は、比較部203が基準時刻が先頭データ時刻と末尾データ時刻との間に変更されたことを検出した場合に、先頭タイムスタンプを予測範囲内の時刻に補正する。例えば、タイムスタンプ補正部205は、予測範囲の中央値となる時刻に先頭タイムスタンプを補正する。
出力部206は、データブロックを出力する。ここで、タイムスタンプ補正部205によって先頭タイムスタンプが補正された場合には、出力部206は、先頭タイムスタンプが補正されたデータブロックを出力する。先頭タイムスタンプが補正されていない場合には、取得部202にて取得したデータブロックをそのまま出力する。
なお、図5は、出力部206がデータブロックを記憶部201に出力することにより、先頭タイムスタンプが補正されたデータブロックを保存する構成を示している。しかしながら、本実施形態のタイムスタンプ補正装置20は、例えば、表示装置に組み込まれており、タイムスタンプを補正したデータブロックを記憶部201に保存せずに、表示装置に出力して表示する構成としてもよい。
図6は、比較部203における予測範囲と先頭データ時刻との比較を示している。
比較部203は、先頭タイムスタンプが示す先頭データ時刻Txと、演算部204が算出した予測範囲とを比較する。図6(a)に示すデータブロックの場合、すなわち、先頭データ時刻Txが予測範囲内の時刻である場合には、比較部203は先頭タイム時刻Txと末尾データ時刻Tyの間に基準時刻が変更されたことを検出しない。これに対し、図6(b)に示すデータブロックの場合、すなわち、先頭データ時刻Txが予測範囲外の時刻である場合には、比較部203は、先頭タイム時刻Txと末尾データ時刻Tyの間に基準時刻が変更されたことを検出する。
次に、図7を参照してタイムスタンプ補正装置の動作を説明する。
まず、取得部202において、データ記録装置10を用いて記録された複数の車両データを含むデータブロックを取得する(S201)。次いで、演算部204は、S201にて取得したデータブロックについて、末尾タイムスタンプを付与した時の基準時刻を基準とした場合に、先頭データが位置すると予測される予測範囲を算出する(S202)。比較部203は、先頭データ時刻と、S202において算出した予測範囲とを比較する(S203)。ここで、先頭データ時刻が予測範囲外の時刻である場合(S203:No)、比較部203は、先頭データ時刻と末尾データ時刻の間に基準時刻が変更されたことを検出する。そして、タイムスタンプ補正部205は、先頭タイムスタンプを予測範囲内の時刻に補正する(S204)。先頭タイムスタンプが補正されたデータブロックは、出力部206から出力される(S205)。これに対し、先頭データ時刻が予測範囲内の時刻である場合(S203:Yes)、先頭タイムスタンプを補正することなく、データブロックを出力部206から出力する(S205)。
実施形態1のタイムスタンプ補正装置によれば、データに付与されたタイムスタンプの基準となる時刻が変更されたことを検出した場合に、先頭タイムスタンプを、変更後の基準時刻とした時刻に補正することができるため、データブロックに付与されるタイムスタンプの時刻精度を高めることが可能となる。
さらに、本実施形態1のタイムスタンプ補正装置は、算出した予測範囲内の時刻にタイムスタンプを補正することにより、データの順序とタイムスタンプの時刻との不整合が発生するのを回避することができる。また、予測範囲内にないタイムスタンプのみを補正するので、僅かなずれがあるタイムスタンプ全てではなく、ずれの影響が大きいタイムスタンプのみを補正することができ、効率的なタイムスタンプの補正が可能となる。
3.データ再生装置
次に、図5に示すデータ再生装置30を説明する。データ再生装置30は、記憶部201、再生データ取得部301、及び再生データ出力部302を備えている。
再生データ取得部301は、記憶部201からデータブロックを取得する。記憶部201には、タイムスタンプ補正装置20を用いてタイムスタンプが補正されたデータブロックが含まれている。なお、記憶部201に、車両データが格納された車両データブロック以外のデータブロック、例えば、映像データが格納された映像データブロックが保存されている場合、再生データ取得部301は車両データブロックに加えて映像データブロックを取得してもよい。記憶部201に映像データブロックが保存されている場合の構成は、実施形態3において説明する。
再生データ出力部302は、再生データ取得部301が取得したデータブロックを表示装置に出力する。表示装置は、再生データ出力部302から出力されたデータブロックに格納されたデータをユーザに対して表示する。
(実施形態2)
実施形態1では、先頭データと末尾データの間に基準時刻が変更されたデータブロックに着目し、当該データブロックの先頭タイムスタンプを補正する構成を説明した。本実施形態2では、基準時刻が変更されたデータブロック以外のデータブロックについても、タイムスタンプを補正する構成を説明する。
例えば、図8に示すように、複数のデータブロックが連続して配置されており、そのうちn番目のデータブロックの先頭データ時刻と末尾データの間に基準時刻がTrからTrに変更された場合、n+1番目以降のデータブロックに格納されたデータには、変更後の基準時刻Trを基準としてタイムスタンプが付与されることになる。そのため、n番目以降のデータブロックに付与されるタイムスタンプの時刻の精度は、比較的に高いと考えられる。これに対し、1乃至n-1番目のデータブロックに格納されたデータには、変更前の基準時刻Trを基準としたタイムスタンプが付与されている。特に、n-1番目のデータブロックについては、基準時刻が変更される直前であるため、データ記録装置10のクロック部103の誤差が蓄積されて、タイムスタンプの時刻の精度が最も低いと考えられる。したがって、1乃至n-1番目のデータブロックについても、変更後の基準時刻Trを基準とした時刻にタイムスタンプを補正することが望ましい。
1乃至n-1番目のデータブロックに格納されたデータのうち、先頭データに付与されたタイムスタンプについては、実施形態1と同様の方法を用いることにより、タイムスタンプを補正することができる。しかしながら、データ記録装置10を用いて記録されたデータブロックの場合、末尾データにもタイムスタンプが付与されているため、末尾データに付与されたタイムスタンプも補正をする必要がある。
そこで、最初に、末尾データに付与されたタイムスタンプを補正する方法について説明する。以下に示す例では、n番目のデータブロックの先頭データと末尾データの間で基準時刻が変更されたときに、n-1番目のデータブロックの末尾データに付与されたタイムスタンプを補正する場合を示しているが、当然のことながら、n-1番目以外のデータブロックの末尾データに付与されたタイムスタンプについても、同様の方法を用いて補正することができる。なお、本実施形態2のタイムスタンプ補正装置は、実施形態1のタイムスタンプ補正装置20と実質的に同じであり、実施形態1と相違する構成を中心に説明する。
図5に示すタイムスタンプ補正装置20において、取得部202は、連続して配置された複数のデータブロックを取得する。本実施形態では、取得部202は少なくとも、連続する2以上のデータブロック、すなわち、n番目のデータブロックと、n番目の直前に配置されたn-1番目のデータブロック(本発明の「第2のデータブロック」に相当)を取得する。n-1番目のデータブロックには、先頭タイムスタンプ(本発明の「第3のタイムスタンプ」に相当)が付与された先頭データ(本発明の「第2の先頭データ」に相当)と、末尾タイムスタンプ(本発明の「第4のタイムスタンプ」に相当)が付与された末尾データ(本発明の「第2の末尾データ」に相当)を含む複数のデータが格納されている。
演算部204は、実施形態1にて説明した先頭データの予測範囲に加えて、変更後の基準時刻Trを基準とした場合に、n-1番目のデータブロックの末尾データが位置すると予測される予測範囲を算出する。
末尾データの予測範囲の算出方法として、例えば、演算部204は、n番目のデータブロックの先頭データ時刻を基準として、データブロックに含まれるデータの記録間隔に基づいて、n-1番目のデータブロックの末尾データの予測範囲を算出する。
この場合の一例として、演算部204は、n番目のデータブロックの先頭データ時刻である上限時刻から、記録間隔を2倍した値を上限時刻から減算して求まる下限時刻までの範囲を、末尾データの予測範囲として算出する。ここで、上限時刻として使用されるn番目のデータブロックの先頭データ時刻は、実施形態1の処理によってタイムスタンプが補正された後の先頭タイムスタンプが示す時刻である。
なお、実施形態1の先頭データの予測範囲と同様、末尾データの予測範囲の算出方法はこの例に限定されるものではない。
比較部203は、演算部204にて算出された末尾データの予測範囲と、n-1番目のデータブロックの末尾データに付与された末尾タイムスタンプが示す末尾データ時刻とを比較し、比較結果に基づいて末尾タイムスタンプの補正の要否を検出する。比較部203における末尾データ時刻と予測範囲との比較動作は後述する。
タイムスタンプ補正部205は、比較部203において末尾データの予測範囲と末尾データ時刻とを比較した結果、末尾タイムスタンプの補正が必要であることを検出した場合、n-1番目のデータブロックの末尾タイムスタンプを予測範囲内の時刻に補正する。例えば、タイムスタンプ補正部205は、予測範囲の中央値となる時刻に末尾タイムスタンプを補正する。
ここで、図9は、比較部203における予測範囲と末尾データ時刻との比較を示している。
比較部203は、n-1番目のデータブロックの末尾タイムスタンプが示す末尾データ時刻Tyn-1と、演算部204が算出した末尾データの予測範囲とを比較する。図9(a)に示すデータブロックの場合、すなわち、末尾データ時刻Tyn-1が予測範囲内の時刻である場合には、比較部203は末尾タイムスタンプの補正は不要であることを検出する。これに対し、図9(b)に示すデータブロックの場合、すなわち、末尾タイムスタンプが示す末尾データ時刻Tyn-1が予測範囲外の時刻である場合には、比較部203は、末尾タイムスタンプの補正が必要であることを検出する。
次に、タイムスタンプ補正装置20の取得部202がi個のデータブロックを記憶部201から順次取得した場合に、i個のデータブロックそれぞれについて、基準時刻が変更されたこと、又は、タイムスタンプの補正の要否を検出するとともに、先頭タイムスタンプ及び末尾タイムスタンプの補正を行う動作を、図10を用いて説明する。
タイムスタンプ補正装置20の取得部202は、i番目、すなわち、最後に配置されたデータブロックを記憶部201から取得する(S301)。次いで、演算部204は、i番目のデータブロックの先頭データの予測範囲を算出する(S302)。比較部203は、先頭データ時刻と、S303にて算出した先頭データの予測範囲とを比較する(S303)。ここで、先頭データ時刻が先頭データの予測範囲外の時刻である場合(S303:No)、比較部203はi番目のデータブロックの先頭データ時刻と末尾データ時刻の間に基準時刻が変更されたことを検出し、タイムスタンプ補正部205は、先頭タイムスタンプを予測範囲内の時刻に補正する(S304)。図10のS302-S304の処理は、図7のS202-S204の処理と同じである。
次いで、比較部203は、i番目のデータブロックの直前に配置された先行データブロックが存在するか否かを判定する(S305)。先行データブロックがないと判定した場合(S305:No)、すなわち、i番目のデータブロックが1番目のデータブロックであると判定した場合、処理を終了する。一方、先行データブロックが存在すると判定した場合(S305:Yes)、取得部201は、先行データブロック、すなわち、i-1番目のデータブロックを取得する(S306)。
演算部204は、i-1番目のデータブロックの末尾データの予測範囲を算出する(S307)。次いで、比較部203は、i-1番目のデータブロックの末尾データ時刻と、S307にて算出した末尾データの予測範囲とを比較し、タイムスタンプの補正の要否を検出する(S308)。ここで、末尾データ時刻が末尾データの予測範囲外の時刻である場合(S308:No)、タイムスタンプ補正部205は、末尾タイムスタンプを予測範囲内の時刻に補正する(S309)。そして、i-1番目のデータブロックを、ループ帰還後における先頭データの予測範囲の算出処理対象に設定する(S310)。
その後、処理対象として設定されたi-1番目のデータブロックの先頭データについて、再びS302-S304の処理を実行する。すなわち、i-1番目のデータブロックの先頭データの予測範囲を算出する(S302)。次いで、S302で算出した予測範囲とをi-1番目のデータブロックの先頭データ時刻とを比較して、i-1番目のデータブロックの先頭データのタイムスタンプの補正の要否を検出する(S303)。そして、i-1番目のデータブロックの先頭データ時刻が予測範囲外の時刻である場合(S303:No)には、i-1番目のデータブロックの先頭タイムスタンプを補正する。このようにして、1番目のデータブロックに至るまで、図10に示す処理を繰り返す。
なお、実施形態1、2では、基準時刻が変更されたことを検出する条件と、タイムスタンプの補正が必要な条件と、が同じ条件である例を説明したが、これらは異なる条件としてもよい。
本実施形態2の構成によれば、先頭データ時刻と末尾データ時刻との間で基準時刻が変更されたデータブロックのタイムスタンプ加えて、変更前の基準時刻を基準としてタイムスタンプが付与された全てのタイムスタンプを補正することができるため、タイムスタンプの時刻の精度を高めることが可能となる。
(実施形態3)
上記実施形態1、2では、データ記録装置10が、車両の動作を示す車両データを記憶部107に保存している。記憶部107に保存された車両データは、例えば、車両事故が発生した場合の事故原因の分析に使用されるが、車両事故の原因分析には、車両データに加えて、車載カメラが撮影した映像データなどを併せて使用することが考えられる。例えば、事故が発生した瞬間の映像データと、その時点の車両データとを同期して表示させることにより、事故が発生した車両の状況をより詳細に分析することが可能となる。
実施形態1、2のタイムスタンプ補正装置20を使用することにより、車両データブロックに付与されたタイムスタンプを補正して、時刻の精度を高めることが可能となるが、タイムスタンプを補正した分だけ映像データとの同期がずれる可能性がある。
そこで、本実施形態3では、車両データと映像データとを同期して出力するような場合に、ユーザに対して、これらのデータの同期がずれている可能性を通知する構成を説明する。以下に、実施形態1、2との相違点を中心に、本実施形態を説明する。
1.データ記録装置
図11は、本実施形態3のデータ記録装置11を示している。データ記録装置11は、図1に示すデータ記録装置10に加えて、映像データ取得部111を備えている。図1と同じ構成は同一の符号が付されており、説明は省略する。
映像データ取得部111は、カメラ等の撮像装置によって撮影された複数の映像データが格納された映像データブロックを取得する。映像データ取得部111は、映像データに加えて、音声データを取得してもよい。映像データ取得部111が取得した映像データブロックには、クロック部103の装置時刻に基づいてファイル生成時刻が付与され、その後、記憶部107に保存される。
2.タイムスタンプ補正装置
図12は、本実施形態のタイムスタンプ補正装置21及びデータ再生装置31を示している。ここでは、タイムスタンプ補正装置21の構成を説明する。図12に示すタイムスタンプ補正装置21は、図5に示すタイムスタンプ補正装置20に加えて、フラグ設定部211を備えている。
フラグ設定部211は、タイムスタンプ補正部205においてタイムスタンプの補正がされた場合に、当該車両データブロックに補正フラグを立てる。
3.データ再生装置
図12に示す本実施形態3のデータ再生装置31は、図5のデータ再生装置30に加えて、通知部311をさらに備えている。
本実施形態3の記憶部201には、図11に示すデータ記録装置10を用いて記録されたデータブロック、すなわち、車両データが格納された車両データブロック及び映像データが格納された映像データブロックが保存されている。
再生データ取得部301は、記憶部301に保存されている車両データブロック及び映像データブロックを取得する。なお、再生データ取得部301が取得する車両データブロックには、実施形態1又は実施形態2によってタイムスタンプが補正されたデータブロックが含まれている。
再生データ出力部302は、再生データ取得部301で取得した車両データブロックと映像データブロックとを同期して表示装置に出力する。なお、再生データ出力部302は、車両データブロックに付与されたタイムスタンプの時刻と、映像データブロックに付与されたファイル生成時刻とを参照し、時刻が近いそれぞれのデータブロックを紐づけることにより、同期して出力させることができる。
通知部311は、フラグ設定部211によって補正フラグが立てられたデータブロックが再生データ出力部302から出力されている場合に、その旨を「通知する」。なお、通知部311は、補正フラグが立てられたデータブロックが再生データ出力部302から出力されていることを通知していればよく、通知の方法は任意である。例えば、通知部311は、表示装置に対し、データブロックと映像データブロックとの同期がずれている可能性があることを通知することにより、補正フラグが立てられたデータブロックが出力されていることを間接的に通知してもよい。
ここで、本発明の「通知する」とは、視覚的に表示して通知する場合の他、音声によって通知する場合も含む。また、「通知する」とは、直接その内容を通知する場合の他、間接的、すなわち、その内容を推認できる間接事実を通知する場合も含む。
図13は、本実施形態3による車両データブロック及び映像データブロックを示している。再生データ出力部302は、車両データブロックxと映像データブロックyとを同期させて出力する。ここで、図13に示す例では、車両データブロックxの先頭データと末尾データの間で基準時刻が変更されており、車両データブロックxの先頭タイムスタンプが補正されている。そのため、車両データブロックxの先頭データは、映像データブロックに格納された映像データと時間的にずれている可能性がある。そこで、通知部311は、ユーザに対して、同期がずれている可能性を通知する。
図14は、データ再生装置30から出力されたデータを表示する表示装置の画面の一例を示している。図14の右上は、車載カメラによって撮影された4つ(車内、前方、右側方、左側方)の映像データをそれぞれ示しており、右下は、車載マイクによって録音された音声データの振幅をグラフで示しており、左上は、複数の車両データを数値、あるいは、ON/OFFを示している。さらに、図14の左下には、表示装置に表示している映像データ及び車両データの同期がずれている可能性があることを示している。
本実施形態3によれば、実施形態1、2を利用してタイムスタンプを補正した車両データと、映像データ等の車両データ以外のデータを同期して出力する場合に、ユーザに対して、同期がずれている可能性があることを通知することが可能となる。
(総括)
以上、本発明の各実施形態におけるデータ記録装置、タイムスタンプ補正装置、及びデータ再生装置の特徴について説明した。なお、上記実施形態では、データ記録装置、タイムスタンプ補正装置、及びデータ再生装置がそれぞれ独立した異なる装置である例を説明したが、これらの装置のうち2以上を組み合わせて1つの装置としてもよい。また、これらの装置は上述した特徴をそれぞれ備えていればよく、その名称は任意であり、例えば、ドライブレコーダ、情報処理装置等と称してもよい。
上記実施形態で使用した用語は例示であるので、同義の用語、あるいは同義の機能を含む用語に置き換えてもよい。
実施形態の説明に用いたブロック図は、装置等の構成を機能毎に分類及び整理したものである。これらの機能ブロックは、ハードウェア又はソフトウェアの任意の組み合わせで実現される。また、機能を示したものであることから、かかるブロック図は方法の発明、及び当該方法を実現するプログラムの発明の開示としても把握できるものである。
各実施形態に記載した処理、フロー、及び方法として把握できる機能ブロックについては、一のステップで他のステップの結果を利用する関係にある等の制約がない限り、順序を入れ替えても良い。
各実施形態、及び本発明で使用する「第1」「第2」の用語は、同種の2以上の構成や方法を区別するために使用しており、順序や優劣を限定するものではない。
本発明は、各実施形態で説明した構成及び機能を有する専用のハードウェアで実現できるだけでなく、メモリやハードディスク等の記憶媒体に記憶した本発明を実現するためのプログラム、及びこれを実行可能な専用又は汎用CPU及びメモリ等を有する汎用のハードウェアとの組み合わせとしても実現できる。
専用や汎用のハードウェアの記憶媒体(外部記憶装置(ハードディスク、USBメモリ、CD/BD等)、内部記憶装置(RAM、ROM等))に格納されるプログラムは、記憶媒体を介して、あるいは記憶媒体を介さずにサーバから通信回線を経由して、専用又は汎用のハードウェアに提供することもできる。これにより、プログラムのアップグレードを通じて常に最新の機能を提供することができる。
本明細書においては、主として自動車に関するデータを格納するデータブロックのデータ記録装置及びタイムスタンプ補正装置を説明したが、任意のデータを格納するデータブロックのデータ記録装置及びタイムスタンプ補正装置に適用することが可能である。
10 データ記録装置、20 タイムスタンプ補正装置、30 データ再生装置、101 基準時刻取得部、104 車両データ取得部、105 データ特定部、106 タイムスタンプ付与部、201 記憶部、202 取得部、203 比較部、204 演算部、205 タイムスタンプ補正部、206 出力部、211 フラグ設定部、301 再生データ取得部、302 再生データ出力部、311 通知部

Claims (10)

  1. 第1のタイムスタンプが付与された先頭データと、第2のタイムスタンプが付与された末尾データとを含む複数のデータが格納されたデータブロックを記憶部(201)から取得する取得部(202)と、
    前記第1のタイムスタンプが示す第1の時刻及び前記第2のタイムスタンプが示す第2の時刻の基準となる基準時刻が、前記第1の時刻と前記第2の時刻の間に変更されたことを検出する基準時刻変更検出部(203,204)と、
    前記基準時刻変更検出部が前記基準時刻が変更されたことを検出した場合に、前記第1のタイムスタンプを補正する補正部(205)と、
    前記第1のタイムスタンプを補正した前記データブロックを出力する出力部(206)と、
    を備える、タイムスタンプ補正装置(20)。
  2. 前記基準時刻変更検出部は、変更前の前記基準時刻を基準とした前記第1の時刻と、変更後の前記基準時刻を基準とした場合に前記先頭データが位置すると予測される予測範囲とを比較し、比較結果に基づいて前記基準時刻が変更されたことを検出する、
    請求項1記載のタイムスタンプ補正装置。
  3. 前記予測範囲は、前記第2の時刻を基準として、前記データブロックの時間長又は前記複数のデータの時間的な間隔である記録間隔に基づいて算出される、
    請求項2記載のタイムスタンプ補正装置。
  4. 前記予測範囲は、前記第2の時刻から前記データブロックの時間長を減算して求まる下限時刻から、前記下限時刻に前記記録間隔を2倍した値を加算して求まる上限時刻までの範囲である、
    請求項3記載のタイムスタンプ補正装置。
  5. 前記取得部はさらに、第3のタイムスタンプが付与された第2の先頭データと、第4のタイムスタンプが付与された第2の末尾データとを含む複数のデータが格納され、かつ、前記データブロックの直前に配置された第2のデータブロックを取得し、
    前記補正部はさらに、前記第4のタイムスタンプを補正する、
    請求項1記載のタイムスタンプ補正装置。
  6. 前記補正部が前記第1のタイムスタンプを補正した場合に、前記データブロックに補正フラグを立てるフラグ設定部(211)をさらに備える、
    請求項1記載のタイムスタンプ補正装置。
  7. 車両の動作を示す複数の車両データが格納されたデータブロックと、前記車両に搭載された撮像装置によって撮影された映像データが格納された映像データブロックとを取得する再生データ取得部(301)と、
    前記データブロックと前記映像データブロックとを同期して出力する再生データ出力部(302)と、
    補正フラグが立てられた前記データブロックが出力されている場合に、前記データブロックと前記映像データブロックとの同期がずれている可能性があることを通知する通知部(311)と、
    を備え、
    前記データブロックは、前記車両データのうち先頭データに付与された第1のタイムスタンプが示す第1の時刻、及び、前記車両データのうち末尾データに付与された第2のタイムスタンプが付与された第2の時刻の基準となる時刻が、前記第1の時刻と前記第2の時刻の間に変更されたことを検出したタイムスタンプ補正装置によって、前記第1のタイムスタンプが補正され、かつ、前記補正フラグが立てられている、
    データ再生装置(31)。
  8. 基準時刻を取得する第1の取得部(101)と、
    複数のデータが格納されたデータブロックを取得する第2の取得部(104)と、
    前記データブロックの先頭データ及び末尾データを特定する特定部(105)と、
    前記基準時刻に基づいて、前記複数のデータのうち前記先頭データ及び前記末尾データのみにタイムスタンプを付与するタイムスタンプ付与部(106)と、
    を備える、データ記録装置(10)。
  9. 第1のタイムスタンプが付与された先頭データと、第2のタイムスタンプが付与された末尾データとを含む複数のデータが格納されたデータブロックを記憶部(201)から取得するステップと、
    前記第1のタイムスタンプが示す第1の時刻及び前記第2のタイムスタンプが示す第2の時刻の基準となる基準時刻が、前記第1の時刻と前記第2の時刻の間に変更されたことを検出するステップと、
    前記基準時刻が変更されたことを検出した場合に、前記第1のタイムスタンプを補正するステップと、
    前記第1のタイムスタンプを補正した前記データブロックを出力するステップと、
    を備える、タイムスタンプ補正プログラム。
  10. 第1のタイムスタンプが付与された先頭データと、第2のタイムスタンプが付与された末尾データとを含む複数のデータが格納されたデータブロックを記憶部(201)から取得し、
    前記第1のタイムスタンプが示す第1の時刻及び前記第2のタイムスタンプが示す第2の時刻の基準となる基準時刻が、前記第1の時刻と前記第2の時刻の間に変更されたことを検出し、
    前記基準時刻が変更されたことを検出した場合に、前記第1のタイムスタンプを補正し、
    前記第1のタイムスタンプを補正した前記データブロックを出力する、
    タイムスタンプ補正方法。
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