JP7066323B2 - 歯間清掃具 - Google Patents

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Description

本発明は、歯間清掃具に関する。
従来、歯間を清掃するための歯間清掃具が知られている。例えば、特許文献1には、特定方向に延びる形状を有する基部と、エラストマーからなる清掃部と、を備える歯間清掃具が開示されている。基部は、歯間に挿通されることが可能でかつ直線状に延びる形状を有する軸部と、指で把持されることが可能な形状を有する把持部と、を有している。軸部の断面(軸部の軸方向と直交する平面での断面)は、円形である。把持部は、軸部につながっており、扁平に形成されている。清掃部は、歯間を清掃するための部位であり、軸部の外周面の一部を被覆する形状を有している。
国際公開第2013/176297号
特許文献1に記載されるような歯間清掃具で特に奥歯(臼歯)同士の歯間を清掃する際、軸部が折れたり歯茎への刺激が大きくなったりする場合がある。具体的に、臼歯同士の歯間の清掃は、前歯同士の歯間の清掃に比べて困難であるため、臼歯同士の歯間に沿って清掃部が移動するように把持部を操作する際に軸部に過負荷が作用しやすく、それに起因して軸部が折れたり歯茎への刺激が大きくなったりすることがある。
本発明の目的は、歯間の清掃中における軸部の折れを抑制可能でかつ歯茎への刺激を低減可能な歯間清掃具を提供することである。
前記課題を解決するために鋭意検討した結果、本発明者らは、特に臼歯同士の歯間の清掃時には、把持部の断面(軸部の軸方向と直交する平面での断面)における長手方向が略鉛直と平行となる姿勢で清掃部が歯間に清掃されることが多いこと、及び、臼歯の側面を有効に清掃するために当該側面に対して清掃部が比較的強く押し当てられるように把持部が操作される傾向にあることを知見した。そこで、本発明者らは、歯が並ぶ方向についての外力が軸部に作用したときの軸部の曲げ剛性と、歯が並ぶ方向と直交する方向についての外力が軸部に作用したときの軸部の曲げ剛性と、を互いに異ならせることにより、把持部の断面(軸部の軸方向と直交する平面での断面)における長手方向が鉛直と平行となった姿勢において臼歯の側面を有効に清掃することと歯茎への刺激を低減することとを両立することができることに想到した。
本発明はこのような観点からなされたものである。具体的に、本発明は、特定方向に延びるとともに歯間に挿通されることが可能な形状を有する軸部と、前記基端部から前記特定方向に沿って前記軸部から離間するように延びており、指で把持されることが可能な形状を有する把持部と、を有する基部と、前記軸部の少なくとも一部を被覆するとともに歯間を清掃可能な清掃部と、を備え、前記軸部は、前記特定方向において前記基端部とは反対側の挿入端部を有し、前記特定方向と直交する方向である第1方向についての前記把持部の寸法よりも、前記特定方向及び前記第1方向の双方に直交する方向である第2方向についての前記把持部の寸法の方が大きく、前記軸部は、前記軸部の全長に亘って、前記第2方向と平行な方向についての前記軸部の寸法よりも、前記第1方向と平行な方向についての前記軸部の寸法の方が大きくなるように形成されている、歯間清掃具を提供する。
本歯間清掃具では、第2方向(把持部の長手方向)と平行な方向についての軸部の寸法よりも第1方向(把持部の長手方向と直交する方向)と平行な方向についての軸部の寸法の方が大きいので(軸部の軸方向と直交する断面における軸部の長手方向が同断面における把持部の長手方向と直交しているので)、軸部に対して把持部の長手方向と平行な方向の外力が作用する場合における軸部の曲げ剛性よりも、軸部に対して把持部の長手方向と直交する方向と平行な方向の外力が作用する場合における軸部の曲げ剛性の方が大きくなる。よって、臼歯(奥歯)同士の歯間が清掃される際、つまり、軸部の軸方向と直交する断面における把持部の長手方向が略鉛直となる姿勢で清掃部が臼歯同士の歯間に沿って移動するように把持部が操作される際、互いに隣接する臼歯同士の各側面を清掃するために当該側面に清掃部が強く押し当てられることに起因する軸部の折れが抑制される。さらに、臼歯同士が並ぶ方向と直交する方向についての軸部の曲げ剛性は相対的に小さいため、臼歯同士の歯間の清掃中に清掃部が歯茎へ接触することによる歯茎への刺激が低減される。
この場合において、前記特定方向と直交する平面での前記軸部の断面における当該軸部の長手方向と直交する方向についての前記軸部の寸法に対する、前記断面における当該軸部の前記長手方向についての前記軸部の寸法の割合は、101%以上140%以下であることが好ましい。
このようにすれば、臼歯同士の歯間の清掃中における軸部の折れがより確実に抑制され、かつ、歯茎への刺激がより低減される。
さらにこの場合において、前記特定方向と直交する平面での前記軸部の断面における前記軸部の長手方向が鉛直と平行となる姿勢で当該歯間清掃具のうち前記清掃部の先端から前記把持部側に15mm離間した部位を固定した状態において、当該歯間清掃具のうち前記清掃部の先端から前記把持部側に7mm離間した部位を鉛直下向きに5mm押圧するのに必要な力である第1押圧力が0.6N以上2N以下であり、かつ、前記特定方向と直交する平面での前記軸部の断面における前記軸部の長手方向が水平と平行となる姿勢で当該歯間清掃具のうち前記清掃部の先端から前記把持部側に15mm離間した部位を固定した状態において、当該歯間清掃具のうち前記清掃部の先端から前記把持部側に7mm離間した部位を鉛直下向きに5mm押圧するのに必要な力である第2押圧力が0.5N以上1.95N以下であることが好ましい。また、第1押圧力F1を100とした場合、第2押圧力F2としては、102.6~400が好ましく、103.4~187.5がより好ましく、103.4~125が更に好ましい。
このようにすれば、臼歯同士の歯間の清掃中における軸部の折れが一層確実に抑制され、かつ、歯茎への刺激が一層低減される。
本発明の他の局面に係る歯間清掃具は、特定方向に延びるとともに歯間に挿通されることが可能な形状を有する軸部と、前記軸部の基端部から前記特定方向に沿って前記軸部から離間するように延びており、指で把持されることが可能な形状を有する把持部と、を有する基部と、前記軸部の少なくとも一部を被覆するとともに歯間を清掃可能な清掃部と、を備えている。前記軸部は、前記特定方向において前記基端部とは反対側の挿入端部を有している。前記特定方向と直交する方向である第1方向についての前記把持部の寸法よりも、前記特定方向及び前記第1方向の双方に直交する方向である第2方向についての前記把持部の寸法の方が大きくなっている。前記第2方向と平行な方向についての前記軸部の寸法よりも、前記第1方向と平行な方向についての前記軸部の寸法の方が大きくなっている。前記清掃部は、前記基部の硬度よりも低い硬度を有するエラストマーからなり前記軸部の外周面を被覆する清掃部本体を含み、前記清掃部本体は、前記特定方向と直交する平面での前記軸部の断面における前記軸部の長手方向と平行な方向について前記軸部と重なる部位である第1被覆部と、前記断面における前記軸部の長手方向に直交する方向と平行な方向について前記軸部と重なる部位である第2被覆部と、を含み、前記断面における前記軸部の長手方向と平行な方向についての前記軸部の寸法に対する前記第1被覆部の厚さの割合は、5%以上50%以下であり、前記断面における前記軸部の長手方向に直交する方向と平行な方向についての前記軸部の寸法に対する前記第2被覆部の厚さの割合は、10%以上60%以下であり、前記第2被覆部の厚さは、前記第1被覆部の厚さよりも大きいことが好ましい。
このようにすれば、前記断面における軸部の長手方向及びそれと直交する方向のいずれについても軸部に対して清掃部本体の厚さが十分に小さくなるので、清掃部本体が軸部の曲げ剛性の異方性に与える影響はほぼ排除され、かつ、第2被覆部の厚さが第1被覆部の厚さよりも大きいので、歯茎への刺激がより確実に低減される。
この場合において、前記清掃部は、前記特定方向と直交する方向について前記清掃部本体の外周面から外向きに突出する形状を有するブラシ部をさらに有し、前記ブラシ部は、前記特定方向と直交する平面での前記軸部の断面における前記軸部の長手方向に直交する方向と平行な方向について前記第2被覆部から外向きに突出する形状を有するソフトブラシを含むことが好ましい。
このようにすれば、特に清掃の困難な下顎の臼歯同士の歯間の上部及び上顎の臼歯同士の歯間の下部がより有効に清掃され、かつ、歯茎への刺激も低減される。具体的に、ソフトブラシは、第1被覆部の厚さよりも大きな厚さを有する第2被覆部に支持されているため、ソフトブラシが第1被覆部の外周面に設けられる場合に比べて当該ソフトブラシの軸部に対する変位量が大きくなる。よって、下顎の臼歯同士の歯間の上部及び上顎の臼歯同士の歯間の下部がより有効に清掃され、しかも歯茎への刺激も低減される。
以上のように、本発明によれば、歯間の清掃中における軸部の折れを抑制可能でかつ歯茎への刺激を低減可能な歯間清掃具を提供することができる。
本発明の一実施形態の歯間清掃具群の正面図である。 図1のII-II線での断面図である。 第1押圧力の測定方法の概略を示す図である。 第2押圧力の測定方法の概略を示す図である。 臼歯(奥歯)同士の歯間に歯間清掃具が挿入される様子の概略を示す図である。
本発明の一実施形態の歯間清掃具2について、図1~図5を参照しながら説明する。図1は、互いに接続された複数の(本実施形態では10本の)歯間清掃具2を含む歯間清掃具群1を示している。互いに隣接する歯間清掃具2同士は、接続部32により接続されている。各歯間清掃具2は、合成樹脂からなる基部10と、合成樹脂の硬度よりも低い硬度を有するエラストマーからなる清掃部40と、を有する。
基部10は、軸部20と、把持部30と、を有する。この基部10は、ポリプロピレン、ポリエチレン、ABS、ポリブチレンテレフタレート、ポリカーボネート、ポリエチレンテレフタレート、ポリスチレン、ポリアセタール等の合成樹脂により形成される。本実施形態では、基部10は、30重量%のガラス繊維を含有する合成樹脂により形成されている。
軸部20は、特定方向(図1の左右方向)に沿って直線状に延びるとともに歯間に挿通されることが可能な形状を有する。軸部20の一端(図1の左端)には、挿入端部が形成されており、軸部20の他端には、基端部が形成されている。軸部20は、基端部から挿入端部に向かうにしたがって次第にその外形が小さくなる形状を有する。図2は、軸部20の軸方向と直交する平面での軸部20及び清掃部40の断面(以下、「軸直交断面」と称する。)を示している。この図2に示されるように、軸部20は、軸直交断面において、当該軸部20の軸方向と直交する方向である第1方向(図2の左右方向)の寸法L1の方が前記軸方向及び前記第1方向の双方に直交する第2方向(図2の上下方向)の寸法L2よりも大きな形状を有する。前記寸法L2に対する前記寸法L1の割合は、101%以上140%以下に設定されることが好ましく、103%以上125%以下に設定されることがより好ましい。本実施形態では、この割合は、108%に設定されている。
把持部30は、軸部20の軸方向に沿って軸部20の基端部から離間するように延びており、指で把持されることが可能な形状を有する。把持部30は、扁平に形成されている。具体的に、図2に示されるように、把持部30は、軸直交断面における当該把持部30の長手方向が前記第1方向(軸直交断面における軸部20の長手方向)と直交するように基端部に接続されている。
清掃部40は、歯間を清掃するための部位であり、基部10の硬度よりも低い硬度を有するエラストマーにより形成されている。本実施形態では、前記エラストマーとして、スチレン系エラストマーが用いられている。ただし、前記エラストマーとして、シリコン、オレフィン系エラストマー、ポリエステル系エラストマー等が用いられてもよい。本実施形態では、清掃部40は、清掃部本体42と、複数のブラシ部44と、を有する。また、前記エラストマーの硬度としては、デュロメータ硬さタイプA(JISK6253)が、10~50であることが好ましく、本実施形態では、前記デュロメータ硬さタイプAは35である。
清掃部本体42は、軸部20の外周面の少なくとも一部(挿入端部を含む部位)を被覆する形状を有する。軸部20の軸方向についての清掃部本体42の長さは、15.5mmに設定されている。図2に示されるように、軸直交断面における清掃部本体42の外形は、円形である。清掃部本体42は、軸直交断面における軸部20の長手方向と平行な方向について軸部20と重なる部位である第1被覆部42aと、軸直交断面における軸部20の長手方向に直交する方向と平行な方向について軸部20と重なる部位である第2被覆部42bと、を含む。第2被覆部42bの厚さt2は、第1被覆部42aの厚さt1よりも大きい。
また、軸直交断面における軸部20の長手方向と平行な方向についての軸部20の寸法L1に対する第1被覆部42aの厚さt1の割合は、5%以上50%以下に設定されることが好ましく、10%以上40%以下に設定されることがより好ましい。本実施形態では、この割合は、23%に設定されている。そして、軸直交断面における軸部20の長手方向に直交する方向と平行な方向についての軸部20の寸法L2に対する第2被覆部42bの厚さt2の割合は、10%以上60%以下に設定されることが好ましく、15%以上45%以下に設定されることがより好ましい。本実施形態では、この割合は、28%に設定されている。
各ブラシ部44は、軸部20の軸方向と直交する方向について清掃部本体42の外周面からの外向きに突出する形状を有する。本実施形態では、各ブラシ部44は、円錐状に形成されている。図2に示されるように、複数のブラシ部44は、軸直交断面における軸部20の長手方向に直交する方向と平行な方向について第2被覆部42bから外向きに突出する形状を有するソフトブラシ44aを含む。
本実施形態では、軸部20は、軸直交断面において、前記第1方向の寸法L1の方が前記第2方向の寸法L2よりも大きな形状を有するので、前記軸直交断面において軸部20の中心を通りかつ軸部20の長手方向と平行な軸(弱軸)回りの軸部20の断面二次モーメントよりも、前記軸直交断面において軸部20の中心を通りかつ軸部20の長手方向と直交する方向と平行な軸(強軸)回りの軸部20の断面二次モーメントの方が大きい。つまり、軸直交断面における軸部20の長手方向と平行な方向に軸部20を押圧するのに必要な力である第1押圧力F1の方が、軸直交断面における軸部20の長手方向と直交する方向と平行な方向に軸部20を押圧するのに必要な力である第2押圧力F2よりも大きい。
図3は、前記第1押圧力F1の測定方法を示しており、図4は、前記第2押圧力F2の測定方法を示している。前記第1押圧力F1は、軸直交断面における軸部20の長手方向が鉛直と平行となる姿勢で当該歯間清掃具2のうち清掃部40の先端から把持部30側に15mm離間した部位を固定治具51で固定した状態において、当該歯間清掃具2のうち清掃部40の先端から把持部30側に7mm離間した部位を押圧力測定器52で鉛直下向きに5mm押圧するのに必要な力である。前記第2押圧力F2は、軸直交断面における軸部20の長手方向が鉛直と直交する姿勢で当該歯間清掃具2のうち清掃部40の先端から把持部30側に15mm離間した部位を固定治具51で固定した状態において、当該歯間清掃具2のうち清掃部40の先端から把持部30側に7mm離間した部位を押圧力測定器52で鉛直下向きに5mm押圧するのに必要な力である。
具体的に、第1押圧力F1の測定は、以下のように行われる。すなわち、歯間清掃具2のうち清掃部40の先端から把持部30側に7mm離間した部位に押圧力測定器52が接触した状態から20mm/minで当該押圧力測定器52を鉛直下向きに5mm変位させる。この押圧力測定器52による押圧に起因して軸部20が撓むことにより、前記部位は、鉛直下向きに5mm変位する。そして、このときの押圧力、すなわち、第1押圧力F1が押圧力測定器52により測定される。第2押圧力F2も同様である。本実施形態では、第1押圧力F1は、1.36Nである。第2押圧力F2は、1.22Nである。なお、押圧力測定器52として、AUTOGRAPH AGS-J 1kN(株式会社島津製作所製)及びフォースゲージ用付属アタチメント(株式会社イマダ製/A型S-4)を用いた。
第1押圧力F1は、0.6N以上2N以下であることが好ましく、1N以上1.5N以下であることがより好ましい。第2押圧力F2は、0.5N以上1.95N以下であることが好ましく、0.8N以上1.45N以下であることがより好ましい。換言すれば、前記第1押圧力F1が0.6N以上2N以下となりかつ前記第2押圧力F2が0.5N以上1.95N以下となるように、軸部20の断面形状が設定される。
次に、図5を参照しながら、以上に説明した歯間清掃具2で特に臼歯(奥歯)T同士の歯間を清掃する場合について説明する。本実施形態のように、扁平に形成された把持部30と直線状に延びる形状を有する軸部20とを備える歯間清掃具2で臼歯T同士の歯間が清掃される際、当該歯間清掃具2の使用者は、図5に示されるように、軸直交断面における把持部30の長手方向が略鉛直となる姿勢で把持部30を把持した状態で清掃部40を臼歯T同士の歯間に向けて口腔内に挿入することが多い。そして、使用者は、清掃部40が歯間に沿って移動するように把持部30を操作する。このとき、清掃部40が臼歯Tの側面にも押し当てられるので、当該側面及び前記歯間が有効に清掃される。
本実施形態の歯間清掃具2では、軸直交断面における把持部30の長手方向と平行な方向についての軸部20の寸法L2よりも軸直交断面における把持部30の長手方向と直交する方向と平行な方向についての軸部20の寸法L1の方が大きいので(軸直交断面における軸部20の長手方向が軸直交断面における把持部30の長手方向と直交しているので)、軸部20に対して軸直交断面における把持部30の長手方向と平行な方向の外力が作用する場合における軸部20の曲げ剛性よりも、軸部20に対して軸直交断面における把持部30の長手方向と直交する方向と平行な方向の外力が作用する場合における軸部20の曲げ剛性の方が大きい。よって、臼歯T同士の歯間が清掃される際、つまり、軸直交断面における把持部30の長手方向が略鉛直となる姿勢で清掃部40が臼歯T同士の歯間に沿って移動するように把持部30が操作される際、互いに隣接する臼歯T同士の各側面を清掃するために当該側面に清掃部40が強く押し当てられることに起因する軸部20の折れが抑制される。さらに、臼歯T同士が並ぶ方向と直交する方向についての軸部20の曲げ剛性は相対的に小さいため、臼歯T同士の歯間の清掃中に清掃部40が歯茎Gへ接触することによる歯茎Gへの刺激が低減される。
また、軸直交断面における軸部20の長手方向の寸法L1の、軸直交断面における軸部20の長手方向と直交する方向の寸法L2に対する割合は、101%以上140%以下であるので、臼歯T同士の歯間の清掃中における軸部20の折れがより確実に抑制され、かつ、歯茎Gへの刺激がより低減される。
さらに、前記第1押圧力F1が0.6N以上2N以下であり、かつ、前記第2押圧力F2が0.5N以上1.95N以下であるので、臼歯T同士の歯間の清掃中における軸部20の折れが一層確実に抑制され、かつ、歯茎Gへの刺激が一層低減される。
また、本実施形態では、軸部20の前記寸法L1に対する第1被覆部42aの厚さt1の割合は、5%以上50%以下であり、軸部20の前記寸法L2に対する第2被覆部42bの厚さt2の割合は、10%以上60%以下である。このため、軸直交断面における軸部20の長手方向及びそれと直交する方向のいずれについても軸部20に対して清掃部本体42の厚さが十分に小さくなるので、清掃部本体42が軸部20の曲げ剛性の異方性に与える影響はほぼ排除される。さらに、第2被覆部42bの厚さt2は、第1被覆部42aの厚さt1よりも大きいので、歯茎Gへの刺激がより確実に低減される。
また、ブラシ部44は、第2被覆部42bから外向きに突出する形状を有するソフトブラシ44aを含むので、特に清掃の困難な下顎の臼歯同士の歯間の上部及び上顎の臼歯同士の歯間の下部がより有効に清掃され、かつ、歯茎への刺激も低減される。具体的に、ソフトブラシ44aは、第1被覆部42aの厚さt1よりも大きな厚さt2を有する第2被覆部42bに支持されているため、ソフトブラシ44aが第1被覆部42aの外周面に設けられる場合に比べて当該ソフトブラシ44aの軸部20に対する変位量が大きくなる。よって、下顎の臼歯同士の歯間の上部及び上顎の臼歯同士の歯間の下部がより有効に清掃され、しかも歯茎Gへの刺激も低減される。
なお、今回開示された上記実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
例えば、軸部20の断面形状は、上記実施形態の例に限られない。軸部20の断面形状は、強軸と弱軸とが存在する任意の形状(楕円形や多角形等)に設定されることが可能である。
1 歯間清掃具群
2 歯間清掃具
10 基部
20 軸部
30 把持部
40 清掃部
42 清掃部本体
42a 第1被覆部
42b 第2被覆部
44 ブラシ部
44a ソフトブラシ

Claims (5)

  1. 特定方向に延びるとともに歯間に挿通されることが可能な形状を有する軸部と、前記軸部の基端部から前記特定方向に沿って前記軸部から離間するように延びており、指で把持されることが可能な形状を有する把持部と、を有する基部と、
    前記軸部の少なくとも一部を被覆するとともに歯間を清掃可能な清掃部と、を備え、
    前記軸部は、前記特定方向において前記基端部とは反対側の挿入端部を有し、
    前記特定方向と直交する方向である第1方向についての前記把持部の寸法よりも、前記特定方向及び前記第1方向の双方に直交する方向である第2方向についての前記把持部の寸法の方が大きく、
    前記軸部は、前記軸部の全長に亘って、前記第2方向と平行な方向についての前記軸部の寸法よりも、前記第1方向と平行な方向についての前記軸部の寸法の方が大きくなるように形成されている、歯間清掃具。
  2. 請求項1に記載の歯間清掃具において、
    前記特定方向と直交する平面での前記軸部の断面における当該軸部の長手方向と直交する方向についての前記軸部の寸法に対する、前記断面における当該軸部の前記長手方向についての前記軸部の寸法の割合は、101%以上140%以下である、歯間清掃具。
  3. 請求項2に記載の歯間清掃具において、
    前記特定方向と直交する平面での前記軸部の断面における前記軸部の長手方向が鉛直と平行となる姿勢で当該歯間清掃具のうち前記清掃部の先端から前記把持部側に15mm離間した部位を固定した状態において、当該歯間清掃具のうち前記清掃部の先端から前記把持部側に7mm離間した部位を鉛直下向きに5mm押圧するのに必要な力である第1押圧力が0.6N以上2N以下であり、かつ、前記特定方向と直交する平面での前記軸部の断面における前記軸部の長手方向が水平と平行となる姿勢で当該歯間清掃具のうち前記清掃部の先端から前記把持部側に15mm離間した部位を固定した状態において、当該歯間清掃具のうち前記清掃部の先端から前記把持部側に7mm離間した部位を鉛直下向きに5mm押圧するのに必要な力である第2押圧力が0.5N以上1.95N以下である、歯間清掃具。
  4. 特定方向に延びるとともに歯間に挿通されることが可能な形状を有する軸部と、前記軸部の基端部から前記特定方向に沿って前記軸部から離間するように延びており、指で把持されることが可能な形状を有する把持部と、を有する基部と、
    前記軸部の少なくとも一部を被覆するとともに歯間を清掃可能な清掃部と、を備え、
    前記軸部は、前記特定方向において前記基端部とは反対側の挿入端部を有し、
    前記特定方向と直交する方向である第1方向についての前記把持部の寸法よりも、前記特定方向及び前記第1方向の双方に直交する方向である第2方向についての前記把持部の寸法の方が大きく、
    前記第2方向と平行な方向についての前記軸部の寸法よりも、前記第1方向と平行な方向についての前記軸部の寸法の方が大きく、
    前記清掃部は、前記基部の硬度よりも低い硬度を有するエラストマーからなり前記軸部の外周面を被覆する清掃部本体を含み、
    前記清掃部本体は、
    前記特定方向と直交する平面での前記軸部の断面における前記軸部の長手方向と平行な方向について前記軸部と重なる部位である第1被覆部と、
    前記断面における前記軸部の長手方向に直交する方向と平行な方向について前記軸部と重なる部位である第2被覆部と、を含み、
    前記断面における前記軸部の長手方向と平行な方向についての前記軸部の寸法に対する前記第1被覆部の厚さの割合は、5%以上50%以下であり、
    前記断面における前記軸部の長手方向に直交する方向と平行な方向についての前記軸部の寸法に対する前記第2被覆部の厚さの割合は、10%以上60%以下であり、
    前記第2被覆部の厚さは、前記第1被覆部の厚さよりも大きい、歯間清掃具。
  5. 請求項4に記載の歯間清掃具において、
    前記清掃部は、前記特定方向と直交する方向について前記清掃部本体の外周面から外向きに突出する形状を有するブラシ部をさらに有し、
    前記ブラシ部は、前記特定方向と直交する平面での前記軸部の断面における前記軸部の長手方向に直交する方向と平行な方向について前記第2被覆部から外向きに突出する形状を有するソフトブラシを含む、歯間清掃具。
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