JP7063716B2 - 空調制御装置、空調制御システム、空調制御方法、及びプログラム - Google Patents

空調制御装置、空調制御システム、空調制御方法、及びプログラム Download PDF

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Description

本発明は、空調制御装置、空調制御システム、空調制御方法、及びプログラムに関する。
エアコン等の空調用室内機で屋内の利用者に応じた空調を提供する場合には、利用者の位置を把握する必要がある。例えば、特許文献1には、屋内の温度分布を検出することにより、利用者の位置を推定する技術が開示されている。しかしながら、特許文献1に記載の技術では、屋内の全ての利用者の位置が推定される為、特定の利用者に応じた空調の提供に適していない可能性がある。
一方、GPS衛星を用いた位置推定方法と類似の位置推定方法を用いて利用者の位置を推定する技術が知られている。具体的には、特定の利用者が保持するスマートフォン等の端末から超音波を発し、空調用室内機の異なる位置に設けられた複数のマイク等の超音波センサで当該超音波を検知し、超音波センサの異なる各位置における超音波の到達時間差に基づいて利用者の位置を推定することができる。
特開2001-304655号公報
しかしながら、上述した技術では、音源である利用者の位置が空調用室内機から遠くに位置するほど、検知した超音波の到達時間差に含まれる誤差による影響が大きくなり、利用者の位置を正確に推定できない可能性がある。
従って、空調用室内機の利用者の位置を正確に推定することが可能な技術が望まれている。本発明の目的は、空調用室内機の利用者の位置を正確に推定することが可能な空調制御装置、空調制御システム、空調制御方法、及びプログラムを提供することにある。
本発明の第1の態様によれば、利用者が保持する端末の端末位置に応じて空調用室内機を制御する空調制御装置は、前記空調用室内機に設けられた複数の第1の超音波センサと、前記空調用室内機の位置とは異なる位置に設けられた第2の超音波センサとを通じて、前記端末から発せられた超音波を検知する超音波検知処理部と、前記複数の第1の超音波センサで前記超音波を検出した時刻と前記第2の超音波センサで前記超音波を検出した時刻との差である到達時間差を算出する到達時間差算出部と、前記到達時間差に基づいて前記端末の端末位置を推定する位置推定部と、前記端末位置に基づいて前記空調用室内機を制御する室内機制御部と、を備え、前記位置推定部は、前記第2の超音波センサを基準として、前記複数の第1の超音波センサへの複数の到達時間差から、前記端末の前記端末位置を推定する
本発明の第2の態様によれば、空調制御システムは、第1の態様に係る空調制御装置と、前記端末と、前記空調用室内機と、前記複数の第1の超音波センサと、前記第2の超音波センサと、を備える。
本発明の第3の態様によれば、第2の態様に係る空調制御システムにおいて、前記第2の超音波センサは、前記空調用室内機を遠隔操作する遠隔操作装置に設けられている。
本発明の第4の態様によれば、第2の態様に係る空調制御システムにおいて、前記第2の超音波センサは、蛍光灯に設けられている。
本発明の第5の態様によれば、第2の態様に係る空調制御システムは、前記空調用室内機とは別の空調用室内機を備え、前記第2の超音波センサは、前記別の空調用室内機に設けられている。
本発明の第6の態様によれば、第2の態様から第5の態様のいずれかの態様に係る空調制御システムにおいて、前記位置推定部は、ルックアップテーブルを参照して、前記到達時間差に基づいて前記端末の端末位置を推定する。
本発明の第7の態様によれば、第2の態様から第5の態様のいずれかの態様に係る空調制御システムにおいて、前記位置推定部は、前記複数の第1の超音波センサ及び前記第2の超音波センサの位置と、前記到達時間差とに基づいて、前記端末の端末位置を推定する。
本発明の第8の態様によれば、第7の態様に係る空調制御システムにおいて、前記複数の第1の超音波センサは、前記空調用室内機の異なる位置に設けられた複数の超音波センサを含み、前記超音波検知処理部は、前記複数の第1の超音波センサを通じて、前記第2の超音波センサから発せられた超音波を検知し、前記到達時間差算出部は、前記複数の第1の超音波センサの前記複数の超音波センサで前記超音波を検出した各時刻の差である設定用到達時間差を算出し、前記位置推定部は、前記複数の第1の超音波センサの前記複数の超音波センサの位置と、前記設定用到達時間差とに基づいて前記第2の超音波センサの位置を推定する。
また、本発明の第9の態様によれば、空調制御システムは、利用者が保持する端末の端末位置に応じて空調用室内機を制御する空調制御装置であって、前記空調用室内機に設けられた第1の超音波センサと、前記空調用室内機の位置とは異なる位置に設けられた第2の超音波センサとを通じて、前記端末から発せられた超音波を検知する超音波検知処理部と、前記第1の超音波センサで前記超音波を検出した時刻と前記第2の超音波センサで前記超音波を検出した時刻との差である到達時間差を算出する到達時間差算出部と、前記到達時間差に基づいて前記端末の端末位置を推定する位置推定部と、前記端末位置に基づいて前記空調用室内機を制御する室内機制御部と、を備える空調制御装置と、前記端末と、前記空調用室内機と、前記第1の超音波センサと、前記第2の超音波センサと、を備え、前記位置推定部は、前記第1の超音波センサ及び前記第2の超音波センサの位置と、前記到達時間差とに基づいて、前記端末の端末位置を推定し、前記第1の超音波センサは、前記空調用室内機の異なる位置に設けられた複数の超音波センサを含み、前記超音波検知処理部は、前記第1の超音波センサを通じて、前記第2の超音波センサから発せられた超音波を検知し、前記到達時間差算出部は、前記第1の超音波センサの前記複数の超音波センサで前記超音波を検出した各時刻の差である設定用到達時間差を算出し、前記位置推定部は、前記第1の超音波センサの前記複数の超音波センサの位置と、前記設定用到達時間差とに基づいて前記第2の超音波センサの位置を推定する。
本発明の第10の態様によれば、空調制御方法は、利用者が保持する端末の端末位置に応じて空調用室内機を制御する空調制御方法であって、前記空調用室内機に設けられた複数の第1の超音波センサと、前記空調用室内機の位置とは異なる位置に設けられた第2の超音波センサとを通じて、前記端末から発せられた超音波を検知する超音波検知処理ステップと、前記複数の第1の超音波センサで前記超音波を検出した時刻と前記第2の超音波センサで前記超音波を検出した時刻との差である到達時間差を算出する到達時間差算出ステップと、前記到達時間差に基づいて前記端末の端末位置を推定する位置推定ステップと、前記端末位置に基づいて前記空調用室内機を制御する室内機制御ステップと、を有し、前記位置推定ステップにおいて、前記第2の超音波センサを基準として、前記複数の第1の超音波センサへの複数の到達時間差から、前記端末の前記端末位置を推定する
本発明の第11の態様によれば、プログラムは、利用者が保持する端末の端末位置に応じて空調用室内機を制御する空調制御装置のコンピュータに、前記空調用室内機に設けられた複数の第1の超音波センサと、前記空調用室内機の位置とは異なる位置に設けられた第2の超音波センサとを通じて、前記端末から発せられた超音波を検知する超音波検知処理ステップと、前記複数の第1の超音波センサで前記超音波を検出した時刻と前記第2の超音波センサで前記超音波を検出した時刻との差である到達時間差を算出する到達時間差算出ステップと、前記到達時間差に基づいて前記端末の端末位置を推定する位置推定ステップと、前記端末位置に基づいて前記空調用室内機を制御する室内機制御ステップと、を実行させ、前記位置推定ステップにおいて、前記第2の超音波センサを基準として、前記複数の第1の超音波センサへの複数の到達時間差から、前記端末の前記端末位置を推定する
上記態様のうち少なくとも1つの態様によれば、空調用室内機の利用者の位置を正確に推定することができる。
第1の実施形態に係る空調制御システムの全体構成を示す概略図である。 第1の実施形態に係る空調制御装置の機能構成を示すブロック図である。 比較例としての従来の空調制御システムを説明する第1の説明図である。 比較例としての従来の空調制御システムを説明する第2の説明図である。 比較例としての従来の空調制御システムを説明する第3の説明図である。 第1の実施形態に係る空調制御装置の動作を示すフローチャートである。 第2の実施形態に係る空調制御システムの全体構成を示す構成図である。 少なくとも1つの実施形態に係るコンピュータの構成を示す概略ブロック図である。
<第1の実施形態>
(空調制御システムの全体構成)
以下、図面を参照しながら実施形態について詳しく説明する。
図1は、第1の実施形態に係る空調制御システム1の全体構成を示す概略図である。第1の実施形態に係る空調制御システム1は、例えば、図書館、大型店舗、倉庫、工場等、利用者が存在する室内空間Wに用いられることを想定している。しかし、他の実施形態においては、空調制御システム1は上記のような使用態様に限定されない。
図1に示すように、第1の実施形態に係る空調制御システム1は、空調制御装置10と、空調用室内機20と、遠隔操作装置30と、利用者が保持する端末40と、マイクM1~M5とを含む。
空調制御装置10は、利用者の位置に応じて環境(温度、湿度、風量等)が最適となるように空調用室内機20を制御する。
空調用室内機20は、利用者が存在する室内空間Wの天井等に設置され、空調制御装置10による制御指令に従って、室内空間Wの環境を調整する為の各種動作を行う。第1の実施形態では、空調用室内機20が天井埋め込み式の業務用空調用室内機である場合について説明するが、空調用室内機20は、天井埋め込み式以外の外付け式等の空調用室内機であってもよいし、業務用以外の家庭用等のその他の用途の空調用室内機であってもよい。
遠隔操作装置(リモコン)30は、ボタン押下等により空調用室内機20の環境設定を遠隔操作する装置である。第1の実施形態に係る遠隔操作装置30は、室内空間Wの壁に設けられており、有線で空調制御装置10に接続されている。しかしながら、遠隔操作装置30は、無線で空調制御装置10に接続されていてもよい。
端末40は、所定の周波数の超音波Sを発することのできる音源である。第1の実施形態では、端末40がスマートフォン等の情報処理装置である場合について説明するが、端末40は、タブレット型の情報処理装置、腕時計型の情報処理装置等のように音源となり得るその他の機器であってもよい。第1の実施形態では、端末40であるスマートフォンは、保持する利用者の位置を特定させる為に定期的に所定の超音波Sを発する。なお、端末40は、例えば、非定期的に所定の超音波Sを発してもよい。また、端末40は、例えば、空調制御装置10が空調用室内機20の制御に用いる情報(例えば、利用者が要求する環境(温度、湿度、風量等)の情報)を超音波Sに重畳させて発してもよい。
マイクM1~M5は、端末40が発した超音波Sを検知可能な超音波センサである。
第1の実施形態では、第1の超音波センサとして4つのマイクM1~M4が空調用室内機20の異なる位置に各々設けられている。即ち、第1の超音波センサは、4つのマイクM1~M4を含む。図1に示すように、4つのマイクM1~M4は、空調用室内機20の室内空間Wに向く面の四隅に各々設けられている。なお、第1の超音波センサは、4以外の数のマイク(超音波センサ)を含んでよい。
第1の実施形態では、第2の超音波センサとして1つのマイクM5が遠隔操作装置30に設けられている。即ち、第2の超音波センサ(マイクM5)は、空調用室内機20の位置とは異なる位置に設けられている。なお、第2の超音波センサは、1以外の数のマイク(超音波センサ)を含んでよい。また、第1の実施形態では、第2の超音波センサが、遠隔操作装置30に設けられている場合について説明するが、第2の超音波センサは、例えば、蛍光灯等、室内空間Wのその他の機器に設けられていてもよい。
(空調制御装置の機能構成)
図2は、第1の実施形態に係る空調制御装置10の機能構成を示すブロック図である。
なお、図2には、空調制御装置10の機能を説明する為に、空調制御装置10とマイクM1~M5との接続構成も示されている。
空調制御装置10は、超音波検知処理部100と、到達時間差算出部110と、位置推定部120と、室内機制御部130と、記憶部140と、を備える。
超音波検知処理部100は、利用者が保持する端末40から発せられた超音波Sを、マイクM1~M5を通じて検知するように構成されている。図2に示すように、マイクM1~M4で検知された超音波Sは、各々、空調用室内機20内に設けられた増幅器A1~A4、フィルタF1~F4、及びコンパレータC1~C4で順に処理される。さらに、その処理結果(検知結果)が、各々、Ch1~Ch4から超音波検知処理部100に入力される。同様にマイクM5で検知された超音波Sは、遠隔操作装置30内に設けられた増幅器A5、フィルタF5、及びコンパレータC5で順に処理され、その処理結果(検知結果)がCh5から超音波検知処理部100に入力される。
増幅器A1~A5は、マイクM1~M5が検知した超音波Sの信号を増幅する。フィルタF1~F5は、増幅された超音波Sの信号から、所定の周波数の成分だけを抽出する。所定の周波数は、端末40が発する超音波Sの周波数に合わせて、例えば、5kHz等と予め規定されている。コンパレータC1~C5は、所定の周波数の成分が抽出されたか否かを判定し、抽出されていない場合には検出なしを示す第1の信号を出力する。所定の周波数の成分が抽出された場合には、コンパレータC1~C5は、検出有りを示す第2の信号を出力する。第1の実施形態では、第1の信号の信号レベルが第2の信号の信号レベルより高い場合について説明するが、互いに区別できる信号であれば、第1の信号と第2の信号として任意の信号を用いてよい。
超音波検知処理部100は、マイクM1~M5を通じて端末40から発せられた超音波Sを検知すると、各マイクM1~M5により超音波Sを検知した時刻を到達時間差算出部110に入力する。具体的には、コンパレータC1~C5から入力される信号が第1の信号から第2の信号に切替わった時刻を到達時間差算出部110に入力する。他の実施形態では、超音波検知処理部100が、切替わった時刻を到達時間差算出部110に直接的に入力せずに、記憶部140に記憶してもよい。この場合、到達時間差算出部110が記憶された各時刻を記憶部140から取得する。
到達時間差算出部110は、マイクM1~M5のうちのマイクM5(第2の超音波センサ)を基準として、基準となるマイクM5が超音波Sを検出した時刻と、他の4つのマイクM1~M4(第1の超音波センサ)が超音波Sを検出した時刻との差、即ち、超音波SがマイクM5に到達する時刻と、マイクM1~M4に到達する時刻との時間差(到達時間差)を算出する。到達時間差算出部110は、算出した到達時間差を位置推定部120に入力する。
位置推定部120は、到達時間差算出部110が算出した到達時間差に基づいて、超音波Sが発された端末40の端末位置を推定する。位置推定部120は、推定結果を室内機制御部130に入力する。
室内機制御部130は、推定された端末位置に基づいて空調用室内機20を制御する。具体的には、推定された端末位置に端末40を保持する利用者が存在するものとして、環境(温度、湿度、風量等)が最適となるように空調用室内機20を制御する。
記憶部140は、位置推定部120が端末40の端末位置を推定する際に用いる、到達時間差と推定される端末位置との対応表であるルックアップテーブル(LUT)を記憶する。このルックアップテーブルは、マイクM1~M4(第1の超音波センサ)の位置及びマイクM5(第2の超音波センサ)の位置と、音速、距離、及び到達時間の関係(d=vt、dは距離、vは音速、tは到達時間)とから、計算により予め作成することができる。なお、音速は温度によって変化するので、室内空間Wの温度毎のルックアップテーブルを作成し、記憶部140に記憶しておいてもよい。
(比較例としての従来の空調制御システム)
図3~図5を用いて、第1の実施形態に係る空調制御システム1との比較例としての従来の空調制御システムを説明する。図3~図5は、各々、比較例としての従来の空調制御システムを説明する第1~第3の説明図である。
比較例としての従来の空調制御システムは、第1の実施形態に係る空調制御システム1と同様にマイクM1~M4(第1の超音波センサ)を備えているが、空調制御システム1とは異なり、マイクM5(第2の超音波センサ)を備えていない。
図3は、図1に示す空調用室内機20と同様にマイクM1~M4を備えた従来の空調用室内機において、マイクM1及びM4と、利用者が保持する端末40との位置関係を示す。
従来の空調制御システムは、第1の実施形態に係る空調制御システム1と同様に、利用者の保持する端末40から発せられた超音波Sが各マイクM1~M4に到達する各時刻の時間差(到達時間差)に基づいて利用者の位置を推定する。しかしながら、従来の空調制御システムでは、第1の実施形態に係る空調制御システム1とは異なり、4つのマイクM1~M4だけを用いて利用者の位置推定を行う。なお、以下では、図3~図5を用いて、4つのマイクM1~M4のうち、互いの距離が最も離れているマイクM1及びM4を例にして説明する。これは、マイク間の距離が最も離れている場合に、利用者の位置の推定に用いる超音波Sの到達時間差の検出誤差の許容範囲が最大となるからである。
図3の横軸xは、従来の空調用室内機(の水平方向の中心位置)を基準とする水平方向の位置x(m)を示す。即ち、従来の空調用室内機(の水平方向の中心位置)から端末40までの水平方向の距離がx(m)である。また、図3の縦軸zは、端末40からの鉛直方向の高さ(m)を示す。
図3に示す例では、端末40からの従来の空調用室内機の鉛直方向の高さが1.5(m)であり、マイクM1とM4との水平方向の距離が1.19(m)である。図3には、端末40が位置x(m)が0(m)、1(m)、及び5(m)に存在する例が示されている。図3では、超音波Sが端末40からマイクM1及びM4に進行する経路が点線で示されている。
図4は、図3に示す端末40の位置x(m)を変化させた場合における、端末40からマイクM1及びM4に超音波Sが到達する時間の差(到達時間差)を具体的に計算した計算結果を示す。
図4に示すように、端末40の位置x(m)が決まると、端末40からマイクM1までの距離(m)が決まるので、超音波Sが端末40からマイクM1まで到達するのに必要な到達時間t1(ms)が音速から計算できる。同様に、端末40からマイクM4までの距離(m)が決まるので、超音波Sが端末40からマイクM4まで到達するのに必要な到達時間t4(ms)が音速から計算できる。
従って、超音波SがマイクM1まで到達するのに要する到達時間t1(ms)と、マイクM4まで到達するのに要する到達時間t4(ms)との時間差である到達時間差Δt41(ms)は、Δt41=t4-t1と計算できる。
実際に制御に用いる到達時間差Δt41(ms)は、図5に示すように、従来の空調用室内機が、マイクM1及びM4で各々超音波Sを検出した検出時刻t1及びt4から算出する。なお、図5の横軸は時間を示し、縦軸は信号レベルを示す。即ち、図5では、信号レベルの上がった時刻が、超音波Sの検出時刻を示している。
図4には、端末40の位置x(m)が0、1、2、3、4、5、及び6(m)である場合の到達時間差Δt41(ms)の計算結果が記載されている。例えば、図4に示す到達時間差Δt41(ms)の計算結果から分かるように、端末40の位置x(m)が0(m)である場合と、1(m)である場合とでは、到達時間差Δt41(ms)が1.29(ms)異なっている。これに対し、端末40の位置x(m)が4(m)である場合と、5(m)である場合とでは、到達時間差Δt41(ms)が、0.05(ms)しか異なっていない。これは、端末40が位置4(m)にある場合、図5に示す検出時刻が0.05(ms)ずれるだけで位置推定誤差が1(m)になることを意味する。0.05(ms)は、20(kHz)の1周期分に相当する。
さらに、端末40の位置x(m)が5(m)である場合と、6(m)である場合とでは、到達時間差Δt41(ms)が、0.03(ms)しか異なっていない。このことから、図3に示すようにマイクM1とM4との間の距離が1.19(m)である条件で、端末40の位置5(m)で±1(m)の精度を得る為には、到達時間差Δt41(ms)の誤差を僅か0.03(ms)以内に抑える必要があることが分かる。0.03(ms)は、20(kHz)の0.6周期分に相当する。
以上、説明したように、従来の空調制御システムでは、1台の空調用室内機が備える4つのマイクM1~M4だけを用いて利用者の位置推定を行う為、位置推定に必要な所定の精度(例えば、±1(m))を達成しようとする場合には、到達時間差Δt41の検出誤差の許容範囲が非常に狭く厳しくなる。特に、端末40が空調用室内機から遠くに位置すればするほど検出誤差の許容範囲が非常に狭く厳しくなる。
(空調制御システムの処理フロー)
図6は、第1の実施形態に係る空調制御装置10の動作を示すフローチャートである。
図6を用いて第1の実施形態に係る空調制御装置10の動作を説明する。
図6に示す処理フローが開始すると、超音波検知処理部100が、第1の超音波センサと第2の超音波センサとを通じて端末40から発せられた超音波Sを検知する(ステップS101)。
具体的には、以下の手順で検知処理を行う。利用者が保持する端末40から発せられた超音波Sを各マイクM1~M5が検知すると、検知した超音波Sの信号が増幅器A1~A5で増幅され、次に、フィルタF1~F5で増幅された超音波Sの信号から所定の周波数成分が抽出される。コンパレータC1~C5は、所定の周波数成分が抽出されたか否かに応じて第1の信号又は第2の信号を超音波検知処理部100に入力する。
即ち、マイクM1~M5で所定の周波数の超音波Sを検知していない状態では、コンパレータC1~C5は、超音波検知処理部100に第1の信号を入力しているが、マイクM1~M5で所定の周波数の超音波Sを検知し、所定の周波数成分が抽出された場合には、コンパレータC1~C5は、超音波検知処理部100に第2の信号を入力する。
従って、超音波検知処理部100は、コンパレータC1~C5から入力される信号が第1の信号から第2の信号に切替わった場合に、利用者の端末40から発せられた所定の周波数の超音波Sを検知したと判定し、その時刻を到達時間差算出部110に入力する。例えば、Ch5経由で入力される信号が時刻t5に第1の信号から第2の信号に切替わった場合、超音波検知処理部100は、マイクM5の受信時刻として時刻t5を到達時間差算出部110に入力する。同様に、Ch1~Ch4経由で入力される各信号が時刻t1~t4に第1の信号から第2の信号に切替わった場合、超音波検知処理部100は、マイクM1~M4の受信時刻として時刻t1~t4を各々、到達時間差算出部110に入力する。
次に、到達時間差算出部110が、マイクM1~M4(第1の超音波センサ)で超音波Sを検出した時刻t1~t4とマイクM5(第2の超音波センサ)で超音波Sを検出した時刻t5との差である到達時間差を算出する(ステップS102)。
例えば、到達時間差算出部110は、マイクM1(第1の超音波センサ)とマイクM5(第2の超音波センサ)との間の到達時間差としてΔt15(=t1-t5)を算出する。同様に、到達時間差算出部110は、マイクM2~M4(第1の超音波センサ)とマイクM5(第2の超音波センサ)との間の到達時間差として、各々、Δt25(=t2-t5)、Δt35(=t3-t5)、及びΔt45(=t4-t5)を算出する。到達時間差算出部110は、算出した到達時間差を位置推定部120に入力する。
次に、位置推定部120が、到達時間差に基づいて端末40の端末位置を推定する(ステップS103)。
具体的には、位置推定部120は、記憶部140に記憶されているルックアップテーブルを参照し、到達時間差算出部110から入力された第1の超音波センサ(マイクM1~M4)と第2の超音波センサ(マイクM5)との間の到達時間差(Δt15、Δt25、Δt35、Δt45)から端末40の端末位置を推定する。なお、1つの到達時間差と対応する端末位置がルックアップテーブルに複数存在する場合がある為、第1の実施形態では、位置推定部120は、4つの到達時間差(Δt15、Δt25、Δt35、Δt45)に基づいて端末位置を推定する。しかしながら、他の実施形態では、1以上の任意の数の到達時間差に基づいて端末40の端末位置を推定してよい。位置推定部120は、推定した端末位置を室内機制御部130に入力する。
次に、室内機制御部130は、推定した端末位置に基づいて空調用室内機20を制御する(ステップS104)。具体的には、推定された端末位置に端末40を保持する利用者が存在するものとして、環境(温度、湿度、風量等)が最適となるように空調用室内機20を制御する。以上で、図6に示すフローは終了する。
(作用・効果)
以上、第1の実施形態に係る空調制御装置10(空調制御システム1)によれば、空調用室内機20に設けられた第1の超音波センサ(マイクM1~M4)だけでなく、空調用室内機20の位置とは異なる位置に設けられた第2の超音波センサ(マイクM5)を通じて、端末40から発せられた超音波Sを検知する。
これにより、第1の超音波センサと第2の超音波センサとの距離を、空調用室内機20の大きさ等の制限なしに大きく且つ自由に設定できるので、空調用室内機20に設けられた第1の超音波センサだけで超音波Sを検知する場合よりも超音波Sの到達時間差の検出誤差の許容範囲を大きくすることができ、推定位置の精度を向上させることができる。従って、第1の実施形態に係る空調制御装置10(空調制御システム1)によれば、空調用室内機20の利用者の位置を正確に推定することができる。
さらに、第1の実施形態に係る空調制御システム1によれば、第2の超音波センサ(マイクM5)は、空調用室内機20を遠隔操作する遠隔操作装置30に設けられている。
これにより、既存の遠隔操作装置30を用いることができるので、例えば、第2の超音波センサを単独で新たに設置する場合よりも設置費用及び設置スペースを低減できる。また、第2の超音波センサを容易に実装することが可能になる。
なお、第1の実施形態に係る空調制御システム1において、第2の超音波センサは、蛍光灯に設けられてもよい。
この場合、既存の設備である蛍光灯を用いることができるので、例えば、第2の超音波センサを単独で新たに設置する場合よりも設置費用及び設置スペースを低減できる。また、第2の超音波センサを容易に実装することが可能になる。
さらに、第1の実施形態に係る空調制御システム1によれば、位置推定部120は、ルックアップテーブルを参照して、到達時間差に基づいて端末40の端末位置を推定する。
これにより、位置推定部120は、ルックアップテーブルを参照するだけで端末40の端末位置を推定することができるので、空調制御システム1の処理負荷を軽減し、非常に高速に端末位置を推定することが可能になる。また、例えば、各種の条件(例えば、温度等)別のルックアップテーブルを予め作成しておくことで、端末位置をより正確に推定することができる。
<第1の実施形態の変形例>
以上、第1の実施形態に係る空調制御システム1について詳細に説明したが、空調制御システム1の具体的な態様は、上述のものに限定されることはなく、要旨を逸脱しない範囲内において種々の設計変更等を加えることは可能である。
<第1の実施形態の第1の変形例>
例えば、第1の実施形態に係る空調制御システム1において、図6のステップS103で、位置推定部120は、記憶部140に記憶されたルックアップテーブルを参照し、到達時間差算出部110から入力された第1の超音波センサ(マイクM1~M4)と第2の超音波センサ(マイクM5)との間の到達時間差から端末40の端末位置を推定するものとして説明した。
ここで、第1の実施形態の第1の変形例として、位置推定部120は、ルックアップテーブルを用いずに、利用者の保持する端末40の端末位置を算出して推定してもよい。
例えば、位置推定部120は、GPS衛星から受信する電波の到達時間差に基づいて位置を推定する位置推定方法と類似の方法により、端末40の端末位置を推定してよい。
GPS衛星を用いた位置推定方法では、連立方程式を解くことで受信機の位置を算出する。従って、GPS衛星を用いた位置推定方法の連立方程式において、送信側と受信側を入れ替えることにより、位置推定部120は、端末40の端末位置を推定することができる。
具体的には、異なる位置にある4つのマイク(例えば、マイクM1~M3(第1の超音波センサ)とマイクM5(第2の超音波センサ))の3次元座標をそれぞれ(X1、Y1、Z1)、(X2、Y2、Z2)、(X3、Y3、Z3)、及び(X4、Y4、Z4)とし、端末40の3次元座標を(x、y、z)とし、異なる位置にある4つのマイク(M1、M2、M3、及びM5)による電波Sの受信時刻をそれぞれt1、t2、t3、及びt4とし、端末40による電波の送信時刻をdとし、電波の速度をvとすると、以下の連立方程式が得られる。
f1=(x-X1)+(y-Y1)+(z-Z1)-(v(t1-d))=0
f2=(x-X2)+(y-Y2)+(z-Z2)-(v(t2-d))=0
f3=(x-X3)+(y-Y3)+(z-Z3)-(v(t3-d))=0
f4=(x-X4)+(y-Y4)+(z-Z4)-(v(t4-d))=0
端末40の位置(x、y、z)はこの方程式を解くことにより得られる。なお、この方程式の解は、ニュートン-ラプソン法等の近似計算を用いて求める。
第1の実施形態の第1の変形例では、電波Sの受信時刻(t1、t2、t3、及びt4)と送信時刻dの代わりに、マイクM1~M3及びM5の到達時間差(Δt15、Δt25、Δt35)を用いて、上記方程式について近似計算することより、端末40の端末位置を推定する。
なお、第1の超音波センサ及び第2の超音波センサの位置は、例えば、記憶部140に予め記憶しておいてよい。また、上述の説明では、4つのマイクがマイクM1~M3及びM5である場合について説明したが、4つのマイクは、マイクM1~M4(第1の超音波センサ)のうちの任意の3つのマイク(超音波センサ)とM5(第2の超音波センサ)であってもよい。
(作用・効果)
以上、第1の実施形態の第1の変形例に係る空調制御システム1によれば、位置推定部120は、第1の超音波センサ及び第2の超音波センサの位置と、到達時間差とに基づいて、端末40の端末位置を推定する。
これにより、到達時間差と推定される端末位置との対応表であるルックアップテーブルを予め作成して準備をする必要がなくなり、非常に容易に空調制御システム1を導入することが可能になる。
<第1の実施形態の第2の変形例>
上述した第1の実施形態の第1の変形例に係る空調制御システム1において、位置推定部120が、端末40の端末位置を推定する際に用いる第1の超音波センサ及び第2の超音波センサの位置は、記憶部140に予め記憶しているものとして説明した。
ここで、第1の実施形態の第2の変形例として、記憶部140には、第1の超音波センサの位置だけを記憶しておき、第2の超音波センサの位置は、端末40の端末位置を推定する手順と同様の手順で推定するようにしてもよい。
即ち、遠隔操作装置30に設けられた第2の超音波センサ(マイクM5)から所定の周波数の超音波Sを発し、空調用室内機20の異なる位置に設けられた複数の超音波センサ(マイクM1~M4)を含む第1の超音波センサで超音波Sを検知し、第2の超音波センサ(マイクM5)の位置を推定してよい。
具体的には、超音波検知処理部100が、第1の超音波センサ(マイクM1~M4)を通じて、第2の超音波センサ(マイクM5)から発せられた超音波Sを検知する。次に、到達時間差算出部110が、第1の超音波センサの複数の超音波センサ(マイクM1~M4)で超音波Sを検出した各時刻の差である到達時間差(設定用到達時間差)を算出する。次に、位置推定部120が、上述した第1の実施形態の第1の変形例で説明した位置推定方法と同様に、第1の超音波センサの複数の超音波センサ(マイクM1~M4)の位置と、設定用到達時間差とに基づいて第2の超音波センサ(マイクM5)の位置を推定する。
(作用・効果)
以上、第1の実施形態の第2の変形例に係る空調制御システム1によれば、位置推定部120は、第1の超音波センサの複数の超音波センサ(マイクM1~M4)の位置と、到達時間差(設定用到達時間差)とに基づいて、第2の超音波センサ(マイクM5)の位置を推定する。
これにより、第2の超音波センサ(マイクM5)の位置を予め把握し、例えば、遠隔操作装置30を介して入力する等して、記憶部140に記憶させる必要がなくなる。また、遠隔操作装置30と共に第2の超音波センサ(マイクM5)の位置が移動された場合にも、第2の超音波センサ(マイクM5)の移動後の位置を正確に取得することができる。
<第2の実施形態>
次に、第2の実施形態に係る空調制御システム1について、図7を参照しながら説明する。
図7は、第2の実施形態に係る空調制御システム1の全体構成を示す概略図である。
図7に示すように、第2の実施形態に係る空調制御システム1は、空調用室内機20とは別の空調用室内機21を備えている。空調用室内機21は、空調用室内機20と同様に構成され、空調用室内機21には、4つのマイクM5~M7(第2の超音波センサ)が設けられている。
即ち、第2の実施形態に係る空調制御システム1は、別の空調用室内機21を含む点と、第2の超音波センサが、遠隔操作装置30ではなく、空調用室内機21に設けられている点だけが、第1の実施形態に係る空調制御システム1と相異する。その他の点については、特に言及する場合を除き、第2の実施形態に係る空調制御システム1は、第1の実施形態に係る空調制御システム1と同様に構成されて機能するので説明を省略する。
なお、第2の実施形態では、第2の超音波センサが4つのマイクM5~M8を含むが、そのうちの一部(例えば、マイクM5)だけを第2の超音波センサとして機能させてもよい。
(作用・効果)
以上、第2の実施形態に係る空調制御システム1によれば、空調制御システム1が空調用室内機20とは別の空調用室内機21を備え、第2の超音波センサ(マイクM5~M8)は、別の空調用室内機21に設けられている。
これにより、既存の空調用室内機21を用いることができるので、例えば、第2の超音波センサを単独で新たに設置する場合よりも設置費用及び設置スペースを低減できる。また、第2の超音波センサを容易に実装することが可能になる。
さらに、空調制御装置10は、推定された端末位置に基づいて、空調用室内機20だけでなく、別の空調用室内機21についても環境(温度、湿度、風量等)が最適となるように制御することができるので、非常に効率的に制御を行うことができる。
さらに、例えば、空調用室内機20に設けられた第1の超音波センサに複数のマイク(M1~M4)が含まれ、且つ空調用室内機21に設けられた第2の超音波センサに複数のマイク(M5~M8)が含まれる場合には、マイク同士の多数の組合せから得られる多数の到達時間差に基づいて、空調用室内機20の利用者の位置をより正確に推定することができる。
図8は、少なくとも1つの実施形態に係るコンピュータの構成を示す概略ブロック図である。
コンピュータ9は、CPU91、主記憶装置92、補助記憶装置93、インタフェース94を備える。
上述の空調制御装置10は、コンピュータ9を備える。そして、上述した各処理部の動作は、プログラムの形式で補助記憶装置93に記憶されている。CPU91は、プログラムを補助記憶装置93から読み出して主記憶装置92に展開し、当該プログラムに従って上記処理を実行する。例えば、上述した超音波検知処理部100と、到達時間差算出部110と、位置推定部120と、室内機制御部130は、CPU91であってよい。
また、CPU91は、プログラムに従って、上述した各データベースに対応する記憶領域を主記憶装置92または補助記憶装置93に確保する。例えば、上述した記憶部140が、主記憶装置92または補助記憶装置93に確保されてよい。
補助記憶装置93の例としては、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、磁気ディスク、光磁気ディスク、CD-ROM(Compact Disc Read Only Memory)、DVD-ROM(Digital Versatile Disc Read Only Memory)、半導体メモリ等が挙げられる。補助記憶装置93は、コンピュータ9のバスに直接接続された内部メディアであってもよいし、インタフェース94または通信回線を介してコンピュータ9に接続される外部メディアであってもよい。また、このプログラムが通信回線によってコンピュータ9に配信される場合、配信を受けたコンピュータ9が当該プログラムを主記憶装置92に展開し、上記処理を実行してもよい。少なくとも1つの実施形態において、補助記憶装置93は、一時的でない有形の記憶媒体である。
また、当該プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよい。さらに、当該プログラムは、前述した機能を補助記憶装置93に既に記憶されている他のプログラムとの組み合わせで実現するもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。
以上、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1 空調制御システム
9 コンピュータ
10 空調制御装置
20 空調用室内機
21 (別の)空調用室内機
30 遠隔操作装置(リモコン)
40 端末
91 CPU
92 主記憶装置
93 補助記憶装置
94 インタフェース
100 超音波検知処理部
110 到達時間差算出部
120 位置推定部
130 室内機制御部
140 記憶部
A1~A5 増幅器
C1~C5 コンパレータ
F1~F5 フィルタ
M1~M4 マイク(第1の超音波センサ)
M5~M8 マイク(第2の超音波センサ)
S 超音波
W 室内空間

Claims (11)

  1. 利用者が保持する端末の端末位置に応じて空調用室内機を制御する空調制御装置であって、
    前記空調用室内機に設けられた複数の第1の超音波センサと、前記空調用室内機の位置とは異なる位置に設けられた第2の超音波センサとを通じて、前記端末から発せられた超音波を検知する超音波検知処理部と、
    前記複数の第1の超音波センサで前記超音波を検出した時刻と前記第2の超音波センサで前記超音波を検出した時刻との差である到達時間差を算出する到達時間差算出部と、
    前記到達時間差に基づいて前記端末の端末位置を推定する位置推定部と、
    前記端末位置に基づいて前記空調用室内機を制御する室内機制御部と、
    を備え
    前記位置推定部は、前記第2の超音波センサを基準として、前記複数の第1の超音波センサへの複数の到達時間差から、前記端末の前記端末位置を推定する、
    空調制御装置。
  2. 請求項1に記載の空調制御装置と、
    前記端末と、
    前記空調用室内機と、
    前記複数の第1の超音波センサと、
    前記第2の超音波センサと、
    を備える空調制御システム。
  3. 前記第2の超音波センサは、前記空調用室内機を遠隔操作する遠隔操作装置に設けられている請求項2に記載の空調制御システム。
  4. 前記第2の超音波センサは、蛍光灯に設けられている請求項2に記載の空調制御システム。
  5. 前記空調用室内機とは別の空調用室内機を備え、
    前記第2の超音波センサは、前記別の空調用室内機に設けられている請求項2に記載の空調制御システム。
  6. 前記位置推定部は、ルックアップテーブルを参照して、前記到達時間差に基づいて前記端末の端末位置を推定する請求項2から請求項5のいずれか一項に記載の空調制御システム。
  7. 前記位置推定部は、前記複数の第1の超音波センサ及び前記第2の超音波センサの位置と、前記到達時間差とに基づいて、前記端末の端末位置を推定する請求項2から請求項5のいずれか一項に記載の空調制御システム。
  8. 前記複数の第1の超音波センサは、前記空調用室内機の異なる位置に設けられた複数の超音波センサを含み、
    前記超音波検知処理部は、前記複数の第1の超音波センサを通じて、前記第2の超音波センサから発せられた超音波を検知し、
    前記到達時間差算出部は、前記複数の第1の超音波センサの前記複数の超音波センサで前記超音波を検出した各時刻の差である設定用到達時間差を算出し、
    前記位置推定部は、前記複数の第1の超音波センサの前記複数の超音波センサの位置と、前記設定用到達時間差とに基づいて前記第2の超音波センサの位置を推定する
    請求項7に記載の空調制御システム。
  9. 利用者が保持する端末の端末位置に応じて空調用室内機を制御する空調制御装置であって、
    前記空調用室内機に設けられた第1の超音波センサと、前記空調用室内機の位置とは異なる位置に設けられた第2の超音波センサとを通じて、前記端末から発せられた超音波を検知する超音波検知処理部と、
    前記第1の超音波センサで前記超音波を検出した時刻と前記第2の超音波センサで前記超音波を検出した時刻との差である到達時間差を算出する到達時間差算出部と、
    前記到達時間差に基づいて前記端末の端末位置を推定する位置推定部と、
    前記端末位置に基づいて前記空調用室内機を制御する室内機制御部と、
    を備える空調制御装置と、
    前記端末と、
    前記空調用室内機と、
    前記第1の超音波センサと、
    前記第2の超音波センサと、
    を備え、
    前記位置推定部は、前記第1の超音波センサ及び前記第2の超音波センサの位置と、前記到達時間差とに基づいて、前記端末の端末位置を推定し、
    前記第1の超音波センサは、前記空調用室内機の異なる位置に設けられた複数の超音波センサを含み、
    前記超音波検知処理部は、前記第1の超音波センサを通じて、前記第2の超音波センサから発せられた超音波を検知し、
    前記到達時間差算出部は、前記第1の超音波センサの前記複数の超音波センサで前記超音波を検出した各時刻の差である設定用到達時間差を算出し、
    前記位置推定部は、前記第1の超音波センサの前記複数の超音波センサの位置と、前記設定用到達時間差とに基づいて前記第2の超音波センサの位置を推定する
    空調制御システム。
  10. 利用者が保持する端末の端末位置に応じて空調用室内機を制御する空調制御方法であって、
    前記空調用室内機に設けられた複数の第1の超音波センサと、前記空調用室内機の位置とは異なる位置に設けられた第2の超音波センサとを通じて、前記端末から発せられた超音波を検知する超音波検知処理ステップと、
    前記複数の第1の超音波センサで前記超音波を検出した時刻と前記第2の超音波センサで前記超音波を検出した時刻との差である到達時間差を算出する到達時間差算出ステップと、
    前記到達時間差に基づいて前記端末の端末位置を推定する位置推定ステップと、
    前記端末位置に基づいて前記空調用室内機を制御する室内機制御ステップと、
    を有し、
    前記位置推定ステップにおいて、前記第2の超音波センサを基準として、前記複数の第1の超音波センサへの複数の到達時間差から、前記端末の前記端末位置を推定する、
    空調制御方法。
  11. 利用者が保持する端末の端末位置に応じて空調用室内機を制御する空調制御装置のコンピュータに、
    前記空調用室内機に設けられた複数の第1の超音波センサと、前記空調用室内機の位置とは異なる位置に設けられた第2の超音波センサとを通じて、前記端末から発せられた超音波を検知する超音波検知処理ステップと、
    前記複数の第1の超音波センサで前記超音波を検出した時刻と前記第2の超音波センサで前記超音波を検出した時刻との差である到達時間差を算出する到達時間差算出ステップと、
    前記到達時間差に基づいて前記端末の端末位置を推定する位置推定ステップと、
    前記端末位置に基づいて前記空調用室内機を制御する室内機制御ステップと、
    を実行させ
    前記位置推定ステップにおいて、前記第2の超音波センサを基準として、前記複数の第1の超音波センサへの複数の到達時間差から、前記端末の前記端末位置を推定する、
    プログラム。
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