JP7060121B2 - 凍結用複室容器 - Google Patents

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Description

本開示の実施形態は、例えば細胞含有液体及び薬剤等を凍結するための凍結用複室容器
に関する。
複室容器としては、混合すると経時変化を起こすような不安定な各種薬剤を各収納室に
個別に収納しておき、使用時に外力で収納室同士間の隔壁を開通させ収納室同士を連通さ
せることで、各種の薬剤を混合するものが知られている(特許文献1及び2参照)。
最近では、生殖医療、再生医療等の分野において上述の複室容器を用い、細胞含有液体
と各薬剤とを複室容器の各収納室に個別に収納した状態で凍結保存し、使用したい時(例
えば移植時)に温浴等で解凍し、上述の方法で細胞含有液体と各薬剤とを混合させて使用
するニーズが増えている。
特許第4463205号公報 特許第5118838号公報
しかし、上述した複室容器を凍結用複室容器として使用されるとき、以下の問題が生じ
ている。すなわち、各収納室に収納される内容物の情報を示すラベルが複室容器の外部に
貼り付けられているので、解凍時の結露や温浴液に濡れてしまう。その結果、ラベルに表
示される情報を判読し難くなり、場合によってラベルが破損したり剥がれたりすることが
ある。
本開示の実施形態は、上記の点に鑑みてなされたものであり、解凍時に情報表示部の濡
れを抑制することができる凍結用複室容器を提供することを目的とする。
本開示の1実施形態に係る凍結用複室容器は、複数の収納室と、各収納室を仕切ると共
に仕切られた収納室間を連通可能に設けられた隔壁と、を備える凍結用複室容器において
、前記複数の収納室は、液体が収納される液体収納室と、気体が収納される気体収納室と
を有し、前記凍結用複室容器の外面のうち前記気体収納室の領域には、少なくとも前記液
体収納室に収納される液体の情報を表示する情報表示部が設けられている。
本開示の1実施形態に係る凍結用複室容器において、前記液体収納室は、複数であり、
前記気体収納室は、該凍結用複室容器の端部に配置されていることが好適である。
本開示の1実施形態に係る凍結用複室容器において、前記気体収納室の容積は、前記複
数の液体収納室のうちの最も容積の大きい液体収納室の容積と同等以上、又は前記複数の
液体収納室の容積の合計と同等以上であることが好適である。
また、本開示の1実施形態に係る凍結用複室容器において、前記液体収納室に収納され
る液体を外部に排出する排出部を更に備え、前記排出部は、前記気体収納室に設けられて
いることが好適である。
また、本開示の1実施形態に係る凍結用複室容器において、前記気体収納室から最も離
れる前記液体収納室側には、重り部が着脱可能に設けられていることが好適である。
本開示によれば、解凍時に結露の発生及び情報表示部が温浴液に浸ることを防止し、情
報表示部の濡れを抑制することができる。
第1実施形態の凍結用複室容器を示す正面図である。 図1のX-X線に沿う断面図である。 第2実施形態の凍結用複室容器を示す正面図である。 第3実施形態の凍結用複室容器を示す正面図である。 図4のY-Y線に沿う断面図である。 第4実施形態の凍結用複室容器を示す正面図である。 最大容積及び適正容積の計算を説明するための図である。
以下、図面を参照して本発明に係る凍結用複室容器の実施形態について説明する。図面
の説明において同一の要素には同一符号を付し、重複する説明は省略する。
<第1実施形態>
図1は第1実施形態の凍結用複室容器を示す正面図であり、図2は図1のX-X線に沿
う断面図である。本実施形態の凍結用複室容器1は、いわゆる軟質バッグであり、同じ大
きさを有する矩形状の透明な樹脂シートを2枚重ねて、周縁部同士を四周にわたりヒート
シール(熱溶着ともいう)することによって形成されている。このため、凍結用複室容器
1の四周にわたって、シール部10が形成されている。シール部10は、図1に示す上下
方向に延在すると共に、比較的長い一対の長辺シール部10aと、左右方向に延在すると
共に、比較的短い一対の短辺シール部10bとからなる。
上述の樹脂シートに用いられる樹脂材料としては、例えば収納される細胞含有液体、薬
剤などの液体に対して低吸着性及び低溶出性を有する高密度ポリエチレン(HDPE)、
ポリメチルメタクリレート(PMMA)、ポリカーボネート(PC)、ポリスチレン(P
S)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリプロプレン(PP)、ポリエチレン
(PE)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、シクロオレフィンポリマー(COP)
、シクロオレフィンコポリマー(COC)、ポリアクリロニトリル(PAN)などが挙げ
られる。
凍結用複室容器1には、該凍結用複室容器1を横切るように2つの隔壁11,12が所
定の間隔で離れて設けられている。これらの隔壁11,12は、短辺シール部10bにそ
れぞれ平行に配置され、対向する長辺シール部10a同士を連結するようになっている。
なお、隔壁11及び隔壁12は必ずしも短辺シール部10bに平行に配置される必要がな
く、また、隔壁11と隔壁12とは互いに平行でなくても良い。凍結用複室容器1の内部
空間は、隔壁11,12によって3つの収納室に仕切られ、上側から下側に向かって順に
、気体を収納する気体収納室20、第1液体を収納する第1液体収納室21、第2液体を
収納する第2液体収納室22になっている。
すなわち、気体収納室20は凍結用複室容器1の上端部に配置され、第2液体収納室2
2は凍結用複室容器1の下端部に配置されている。第1液体収納室21は、気体収納室2
0及び第2液体収納室22の間に配置されている。ここで、端部とは、凍結用複室容器1
の縁部の領域を意味する。気体収納室20と第1液体収納室21とは、隔壁11によって
仕切られて互いに隔離されており、第1液体収納室21と第2液体収納室22とは、隔壁
12によって仕切られて互いに隔離されている。
隔壁11,12は、シール部10と同様にヒートシールで形成されているが、そのシー
ル強度がシール部10よりも弱い。すなわち、隔壁11,12は、シール部10よりも開
通し易くなるように、シール強度が弱く設定されている。従って、例えば気体収納室20
に収納された気体と第1液体収納室21に収納された第1液体とを混合させたいときに、
気体収納室20側から隔壁11に圧力を加えるように、手で気体収納室20を押圧する。
隔壁11は、そのシール強度がシール部10より弱いので、所定の圧力を超えると先に剥
離する。これによって、隔壁11が開通され、気体収納室20と第1液体収納室21とが
連通し、気体収納室20内の気体と第1液体収納室21内の第1液体とを混合させること
が可能になる。なお、この場合には、第1液体収納室21側から隔壁11に圧力を加える
ように、第1液体収納室21を押圧しても良い。また、第1液体収納室21と第2液体収
納室22とを連通したいときに、上述の方法で隔壁12を開通させれば良い。シール強度
の強弱は、例えばシール時の温度、時間、圧力等を調整することによって行われる。
第1液体収納室21に収納される第1液体、及び第2液体収納室22に収納される第2
液体としては、細胞含有液体のほか、食品関係の液体と医薬関係の液体なども考えられる
。具体的には、食品関係の液体としては、飲料や調味料が挙げられる。一方、医薬関係の
液体としては、生理食塩水等の電解質輸液、ブドウ糖等の糖質注射液、血液製剤、抗生物
質、抗体等の蛋白質性医薬品、低分子蛋白質、ホルモン等のペプチド性医薬品、核酸医薬
品、細胞医薬品、各種感染症を予防するワクチン、ステロイド剤、インスリン、抗がん剤
、蛋白質分解酵素阻害剤、鎮痛剤、解熱鎮痛消炎剤、麻酔剤、脂肪乳剤、血圧降下剤、血
管拡張剤、ヘパリン塩化ナトリウムや乳酸カリウム等の電解質補正用注射液、ビタミン剤
、造影剤等が挙げられる。
なお、第1液体収納室21及び第2液体収納室22の容積は、必要に応じて同じにして
も良く、異なっても良い。一方、気体収納室20の容積は、第1液体収納室21及び第2
液体収納室22のうち、最も容積の大きい液体収納室の容積と同等以上、若しくは第1液
体収納室21及び第2液体収納室22の容積の合計と同等以上であることが好ましい。こ
こで、同等とは、等しい場合だけでなく、僅かに大きい場合又は僅かに小さい場合も含む
ものをいう。また、凍結用複室容器1内の気体、第1液体及び第2液体を混合し排出ポー
ト33を介して外部に排出する時に、凍結用複室容器1の最大容積の5%以上が気体であ
ることが好ましく、最大容積の10~20%が気体であることが更に好ましい。
気体収納室20、第1液体収納室21及び第2液体収納室22の最大容積、適正容積は
、既に周知された下記の式で求めることができる(図7参照)。
最大容積Vmax=(0.33×S×a)-(0.11×a
適正容積V=a/2×a/2×(b-a/2)≒Vmax×0.71
または、
適正容積V=Vmax×0.42
ここで、aは短辺の長さ、bは長辺の長さであるが、両者の長さが同じであっても良い
。Sは各収納室の表面積(片面a×b)である。
また、図1に示すように、気体収納室20には内部に気体を充填するための充填ポート
30が配置されている。充填ポート30は、樹脂材料によって筒状に形成され、長辺シー
ル部10a側に取り付けられている。充填ポート30の一端部は、長辺シール部10aを
挿通し該長辺シール部10aに挟持されている。他端部は外方に突出しており、その先端
が密閉されている。
これと同様に、第1液体収納室21には第1液体を充填するための充填ポート31、第
2液体収納室22には第2液体を充填するための充填ポート32がそれぞれ取り付けられ
ている。図1に示すように、充填ポート30,31,32は、一対の長辺シール部10a
のうちの同じ側に揃うように配置されている。このようにすれば、気体又は液体を充填す
るときに充填作業を行い易くなる。
また、凍結用複室容器1の最上端部、すなわち気体収納室20側の短辺シール部10b
には、排出ポート(排出部)33が更に取り付けられている。排出ポート33は、後に気
体収納室20、第1液体収納室21及び第2液体収納室22を連通させ、気体、第1液体
及び第2液体を混合させて外部に排出するための構造である。この排出ポート33は、充
填ポート30,31,32と同様に樹脂材料によって筒状に形成され、その一端部が短辺
シール部10bを挿通し該短辺シール部10bに挟持されており、他端部が外方に突出し
て密閉蓋34によって塞がれている。
更に、凍結用複室容器1の外面のうち気体収納室20の領域には、第1液体収納室21
に収納された第1液体、及び第2液体収納室22に収納された第2液体に関する情報を表
示する情報表示部35が設けられている。第1液体及び第2液体に関する情報としては、
例えばそれぞれの名称、成分、使用時の注意事項等が挙げられる。
また、情報表示部35の形態としては、文字等が印字されたラベルを気体収納室20に
貼り付けることで形成されても良く、或いは気体収納室20に情報を直接印字することで
形成されても良い。更に、情報表示部35は、文字に代えてQRコード(登録商標)を印
刷したラベルやICタグ等であっても良い。なお、本実施形態において、情報表示部35
は、情報が印字されたラベルを接着剤で凍結用複室容器1の外面のうち気体収納室20の
領域に貼り付けることによって形成されている。
情報表示部35の面積(大きさ)については、凍結用複室容器1の外面のうち気体収納
室20の領域の面積を超えなければ特に限定されない。例えば、気体収納室20の全表面
積のうち、片面だけに貼り付けられても良く、両面にそれぞれ貼り付けられても良い。そ
して、情報表示部35の面積を大きくすれば、表示される情報量も多くなる。
このように構成された凍結用複室容器1では、気体が収納された気体収納室20を有し
、且つ凍結用複室容器1の外面のうち気体収納室20の領域に情報表示部35が貼り付け
られている。そして、解凍の際に、第1液体収納室21及び第2液体収納室22と比べて
気体収納室20の方は液体を含まないため温度変化しやすく外気温度と同じ温度になりや
すいので、気体収納室20の外壁で外気中の水蒸気が凝縮することが少なく、情報表示部
35が結露に濡れるリスクを軽減することができる。また、温浴時に気体収納室20が浮
力で浮き上がるため、情報表示部35が温浴液に浸ることを防止し、情報表示部35の濡
れを抑制することができる。
加えて、情報表示部35が第1液体収納室21及び第2液体収納室22に貼り付けられ
ておらず、凍結用複室容器1が透明な樹脂材料により形成されるので、外部から第1液体
収納室21に収納された第1液体と、第2液体収納室22に収納された第2液体とを視認
することができ、例えば液体の変色や異物の混入の有無を外部から容易に確認することが
できる。更に、排出ポート33及び密閉蓋34が気体収納室20に取り付けられているの
で、温浴液に浸ることに起因する汚染のリスクも軽減することができる。
また、凍結用複室容器1の凍結時および解凍時に、気体収納室20に収納された気体が
第1液体収納室21に収納された第1液体、及び第2液体収納室22に収納された第2液
体との混合がないため、熱が伝わり易く、凍結及び解凍の効率を高めることができる。更
に、気体、第1液体及び第2液体を混合させて外部に排出する際に、凍結用複室容器1内
に気体が存在するので、凍結用複室容器1のうち気体と接する内面同士が貼り付くことを
防止し、内面同士の貼り付きによる液残りの発生を軽減することができる。
なお、凍結用複室容器1内の気体、第1液体及び第2液体を混合させる際に、先に気体
収納室20と第1液体収納室21とを連通させ、その後、第1液体収納室21と第2液体
収納室22とを連通させても良く、又はその逆であっても良い。しかし、第1液体又は/
及び第2液体が泡立ち易い液体の場合には、気体との接触による泡立ちの発生を抑制する
ため、第1液体収納室21と第2液体収納室22とを連通させた後に、気体収納室20と
第1液体収納室21とを連通させることが好ましい。
<第2実施形態>
図3は第2実施形態の凍結用複室容器を示す正面図である。本実施形態の凍結用複室容
器2と第1実施形態との相違点は、容器の形状である。その他の構成は第1実施形態と同
様であるため、重複説明を省略する。
具体的には、凍結用複室容器2は、同じ大きさを有する正三角形状の透明な樹脂シート
を2枚重ねて、周縁部同士を三辺にわたってヒートシールすることにより形成されている
。このため、凍結用複室容器1の三辺にわたって、シール部13が形成されている。そし
て、シール部13によって囲まれた領域には、正三角形状の重心位置から各シール部13
の中点位置まで延びる3つの隔壁14,15,16がそれぞれ形成されている。これによ
って、凍結用複室容器2の内部空間が3つの収納室(気体収納室23、第1液体収納室2
4、第2液体収納室25)に均等に仕切られている。気体収納室23は、該凍結用複室容
器2の3つの端部のうち1つに配置されている。隔壁14,15,16は、シール部13
と同様にヒートシールで形成されているが、そのシール強度がシール部13よりも弱い。
気体収納室23には充填ポート30、第1液体収納室24に充填ポート31、第2液体
収納室25には充填ポート32がそれぞれ取り付けられている。図3に示すように、気体
収納室23における正三角形状の頂点に当たる位置には、排出ポート33が取り付けられ
ており、排出ポート33の先端は密閉蓋34によって塞がれている。更に、凍結用複室容
器2の外面のうち気体収納室23の領域には、第1液体及び第2液体の情報を示す情報表
示部35が貼り付けられている。このように構成された凍結用複室容器2は、上述の第1
実施形態と同様な作用効果を得られる。
<第3実施形態>
図4は第3実施形態の凍結用複室容器を示す正面図であり、図5は図4のY-Y線に沿
う断面図である。本実施形態の凍結用複室容器3と第1実施形態との相違点は、重り部3
7が更に設けられることである。その他の構成は第1実施形態と同様であるため、重複説
明を省略する。
具体的には、気体収納室20から最も離れる第2液体収納室22側、すなわち気体収納
室20から最も遠く配置された第2液体収納室22側の短辺シール部10bには、袋状部
36が連なっている。袋状部36は、例えば一枚のシート部材を折り返しながら該シート
部材の両端部を短辺シール部10bに接合させることにより形成されている。この袋状部
36は、短辺シール部10bの全長にわたって延びており、袋状部36の内部には、円棒
状の重り部37が挿入されている。
図4に示すように、袋状部36の左右両端部が開放されているので、重り部37は該袋
状部36の内部に容易に挿入したり、取り外したりすることができる。すなわち、重り部
37は、凍結用複室容器3に対して着脱可能に取り付けられている。なお、重り部37の
重さは、例えば凍結用複室容器3を温浴液に入れる状態で、気体収納室20が液面に浮か
ぶ程度(言い換えれば、気体収納室20が水没しない程度)に設定されている。
本実施形態の凍結用複室容器3は、上述の第1実施形態と同様な作用効果を得られるほ
か、更に以下の作用効果を得られる。すなわち、気体収納室20から最も離れる第2液体
収納室22側の短辺シール部10bに袋状部36が連なっており、該袋状部36に重り部
37が挿入されるので、例えば温浴液で凍結用複室容器3を解凍する際に、凍結用複室容
器3全体を直立させることできる。これによって、第1液体収納室21及び第2液体収納
室22と温浴液との接触面積が大きくなるので、熱交換率を高められ、解凍効率の向上を
図ることができる。
また、凍結用複室容器3全体を直立させることによって、凍結用複室容器3の外面のう
ち気体収納室20の領域に貼り付けられた情報表示部35が温浴液に濡れるリスク、排出
ポート33及び密閉蓋34が温浴液に汚染されるリスクを一層低減することができる。更
に、重り部37が凍結用複室容器3に着脱可能に取り付けられているので、必要に応じて
該重り部37を簡単に取り付けたり、取り外したりすることができる。
<第4実施形態>
図6は第4実施形態の凍結用複室容器を示す正面図である。本実施形態の凍結用複室容
器4と第3実施形態との相違点は、重り部38の取付形態である。その他の構成は第3実
施形態と同様であるため、重複説明を省略する。
具体的には、重り部38はブロック状に形成され、紐等で留め具39と一体的に連結さ
れている。重り部38は、複数用意されており、凍結用複室容器1の重量や形状等に応じ
て凍結用複室容器1に取り付ける数を自由に調整できるようになっている。そして、重り
部38を凍結用複室容器1に取り付ける際には、気体収納室20から最も離れる第2液体
収納室22側、すなわち気体収納室20から最も遠く配置された第2液体収納室22側の
短辺シール部10bを留め具39で挟むことにより行われる。本実施形態の凍結用複室容
器4は、上述の第3実施形態と同様な作用効果を得られる。
以上、本発明の実施形態について詳述したが、本発明は、上記の実施形態に限定される
ものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の精神を逸脱しない範囲で、種々の設
計変更を行うことができるものである。例えば、隔壁については、上述したヒートシール
により形成されたもののほか、クロージャーや磁石などを用いて形成されても良い。また
、液体の収納室の数は上述の内容に限らずに、必要に応じて適宜に増減することができる
。更に、凍結用複室容器の形状は上述した内容のほか、他の多角形、円形であっても良い
また、第3実施形態の重り部37或いは第4実施形態の重り部38は、第2実施形態の
凍結用複室容器2にも適用される。例えば、気体収納室23を上方に位置させながら凍結
用複室容器2全体を直立させるように、気体収納室23から最も離れる第1液体収納室2
4及び第2液体収納室25側のシール部13に重り部37,38を取り付けたり、外した
りしても良い。
1,2,3,4 凍結用複室容器
10,13 シール部
11,12,14,15,16 隔壁
20,23 気体収納室
21,24 第1液体収納室
22,25 第2液体収納室
30,31,32 充填ポート
33 排出ポート(排出部)
34 密閉蓋
35 情報表示部
36 袋状部
37,38 重り部
39 留め具

Claims (3)

  1. 複数の収納室と、各収納室を仕切ると共に仕切られた収納室間を連通可能に設けられた隔壁と、を備える凍結用複室容器において、
    前記複数の収納室は、液体が収納される液体収納室と、気体のみが収納される気体収納室とを有し、
    前記凍結用複室容器の外面のうち前記気体収納室の領域には、少なくとも前記液体収納室に収納される液体の情報を表示する情報表示部が設けられ、
    前記気体収納室は、前記凍結用複室容器を温浴液で解凍するときに液面に浮かぶように、該凍結用複室容器の端部に配置され、
    前記液体収納室に収納される液体を外部に排出する排出部を更に備え、
    前記排出部は、前記気体収納室に設けられていることを特徴とする凍結用複室容器。
  2. 前記液体収納室は、1つであり、
    前記気体収納室の容積は、前記液体収納室の容積と同等以上であることを特徴とする請求項1に記載の凍結用複室容器。
  3. 前記液体収納室は、1つであり、
    前記気体収納室から最も離れる前記液体収納室側には、重り部が着脱可能に設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の凍結用複室容器。
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