JP7060116B2 - Cdr回路 - Google Patents

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Description

本発明は、4相発振器及びCDR(Clock and Data Recovery)回路に関する。
従来、インダクタ(L)と容量(C)とが並列に接続されたLC共振器によるLC共振を利用して、位相が互いに異なる4相のクロックを出力する4相発振器が知られている(例えば、特許文献1参照)。4相発振器は、例えば、高速のデータを有線又は無線で通信する高速インターコネクトの分野において、データを受信する受信回路が備えるCDR回路で利用される。CDR回路は、クロックが重畳された受信データ信号から、クロックとデータを再生する。
国際公開第2007/072549号
A.Pottbacker,et al.,"A Si Bipolar Phase and Frequency Detector IC for Clock Extraction up to 8Gb/s",IEEE Journal of Solid-State Circuits,Vol.27,No.12,pp 1747-1751,1992
LC共振器内の可変容量の可変範囲(容量値が変化する範囲)を広くすることによって、4相発振器が発振可能な範囲を広くすることができる。4相発振器の発振範囲が広くなると、周波数毎に複数の4相発振器を用意しなくても、一つの4相発振器で複数の発振周波数(例えば、25GHzと28GHz、あるいは32GHzと36GHz)に対応することが可能となる。
しかしながら、可変容量の容量値が大きくなると、LC共振器の性能を示すQ値(Quality factor)が低下し、例えば、クロック中の雑音が大きくなる。また、可変容量の容量値の増大により可変容量のサイズが大きくなると、寄生容量が無視できなくなり、発振範囲が逆に狭くなってしまう。
そこで、本開示では、Q値の低下の抑制と発振範囲の拡張が可能な4相発振器及びCDR回路が提供される。
本開示の一態様では、
第1の差動信号を出力する第1の発振器と、
位相が前記第1の差動信号と異なる第2の差動信号を出力する第2の発振器と、
制御回路とを備え、
前記第1の発振器は、インダクタと容量とが並列に接続された第1の共振器と、前記第1の共振器に接続された第1の一対のトランジスタをクロスカップルした第1のクロスカップル回路と、前記第1の一対のトランジスタに接続された第1のテール電流源と、前記第2の差動信号が入力される第1の入力差動対トランジスタと、前記第1の入力差動対トランジスタに接続された第2のテール電流源とを有し、
前記第2の発振器は、インダクタと容量とが並列に接続された第2の共振器と、前記第2の共振器に接続された第2の一対のトランジスタをクロスカップルした第2のクロスカップル回路と、前記第2の一対のトランジスタに接続された第3のテール電流源と、前記第1の差動信号が入力される第2の入力差動対トランジスタと、前記第2の入力差動対トランジスタに接続された第4のテール電流源とを有し、
前記制御回路は、前記第1のテール電流源が流す第1の電流値と前記第3のテール電流源が流す第3の電流値との差と、前記第2のテール電流源が流す第2の電流値と前記第4のテール電流源が流す第4の電流値との差との少なくとも一方を制御することによって、前記第1の差動信号及び前記第2の差動信号の周波数を変化させる、4相発振器が提供される。
また、本開示の他の一態様では、
第1の差動信号を出力する第1の発振器と、
位相が前記第1の差動信号と異なる第2の差動信号を出力する第2の発振器と、
制御回路とを備え、
前記第1の発振器は、インダクタと容量とが並列に接続された第1の共振器と、前記第1の共振器に接続された第1の一対のトランジスタをクロスカップルした第1のクロスカップル回路と、前記第1の一対のトランジスタに接続された第1のテール電流源と、前記第2の差動信号が入力される第1の入力差動対トランジスタと、前記第1の入力差動対トランジスタに接続された第2のテール電流源とを有し、
前記第2の発振器は、インダクタと容量とが並列に接続された第2の共振器と、前記第2の共振器に接続された第2の一対のトランジスタをクロスカップルした第2のクロスカップル回路と、前記第2の一対のトランジスタに接続された第3のテール電流源と、前記第1の差動信号が入力される第2の入力差動対トランジスタと、前記第2の入力差動対トランジスタに接続された第4のテール電流源とを有し、
前記制御回路は、前記第1のテール電流源が流す第1の電流値と前記第2のテール電流源が流す第2の電流値との差と、前記第3のテール電流源が流す第3の電流値と前記第4のテール電流源が流す第4の電流値との差との少なくとも一方を制御することによって、前記第1の差動信号及び前記第2の差動信号の周波数を変化させる、4相発振器が提供される。
また、本開示の他の一態様では、
受信データ信号とクロック信号との位相差に応じた位相制御信号と前記受信データ信号と前記クロック信号との周波数差に応じた周波数制御信号とを出力する位相周波数検出回路と、
前記位相制御信号と前記周波数制御信号とに応じた制御電圧を生成する制御電圧生成回路と、
前記制御電圧に対応する周波数で前記クロック信号を出力する4相発振器と、
前記受信データ信号から前記クロック信号に従ってデータを再生するデータ生成回路とを備え、
前記4相発振器は、
第1の差動信号を出力する第1の発振器と、
位相が前記第1の差動信号と異なる第2の差動信号を出力する第2の発振器と、
制御回路とを備え、
前記第1の発振器は、インダクタと容量とが並列に接続された第1の共振器と、前記第1の共振器に接続された第1の一対のトランジスタをクロスカップルした第1のクロスカップル回路と、前記第1の一対のトランジスタに接続された第1のテール電流源と、前記第2の差動信号が入力される第1の入力差動対トランジスタと、前記第1の入力差動対トランジスタに接続された第2のテール電流源とを有し、
前記第2の発振器は、インダクタと容量とが並列に接続された第2の共振器と、前記第2の共振器に接続された第2の一対のトランジスタをクロスカップルした第2のクロスカップル回路と、前記第2の一対のトランジスタに接続された第3のテール電流源と、前記第1の差動信号が入力される第2の入力差動対トランジスタと、前記第2の入力差動対トランジスタに接続された第4のテール電流源とを有し、
前記制御回路は、前記第1のテール電流源が流す第1の電流値と前記第3のテール電流源が流す第3の電流値との差と、前記第2のテール電流源が流す第2の電流値と前記第4のテール電流源が流す第4の電流値との差との少なくとも一方を制御することによって、前記第1の差動信号及び前記第2の差動信号の周波数を変化させる、CDR回路が提供される。
また、本開示の他の一態様では、
受信データ信号とクロック信号との位相差に応じた位相制御信号と前記受信データ信号と前記クロック信号との周波数差に応じた周波数制御信号とを出力する位相周波数検出回路と、
前記位相制御信号と前記周波数制御信号とに応じた制御電圧を生成する制御電圧生成回路と、
前記制御電圧に対応する周波数で前記クロック信号を出力する4相発振器と、
前記受信データ信号から前記クロック信号に従ってデータを再生するデータ生成回路とを備え、
前記4相発振器は、
第1の差動信号を出力する第1の発振器と、
位相が前記第1の差動信号と異なる第2の差動信号を出力する第2の発振器と、
制御回路とを備え、
前記第1の発振器は、インダクタと容量とが並列に接続された第1の共振器と、前記第1の共振器に接続された第1の一対のトランジスタをクロスカップルした第1のクロスカップル回路と、前記第1の一対のトランジスタに接続された第1のテール電流源と、前記第2の差動信号が入力される第1の入力差動対トランジスタと、前記第1の入力差動対トランジスタに接続された第2のテール電流源とを有し、
前記第2の発振器は、インダクタと容量とが並列に接続された第2の共振器と、前記第2の共振器に接続された第2の一対のトランジスタをクロスカップルした第2のクロスカップル回路と、前記第2の一対のトランジスタに接続された第3のテール電流源と、前記第1の差動信号が入力される第2の入力差動対トランジスタと、前記第2の入力差動対トランジスタに接続された第4のテール電流源とを有し、
前記制御回路は、前記第1のテール電流源が流す第1の電流値と前記第2のテール電流源が流す第2の電流値との差と、前記第3のテール電流源が流す第3の電流値と前記第4のテール電流源が流す第4の電流値との差との少なくとも一方を制御することによって、前記第1の差動信号及び前記第2の差動信号の周波数を変化させる、CDR回路が提供される。
本開示によれば、Q値の低下の抑制と発振範囲の拡張が可能となる。
本開示に係る4相発振器の構成の一例を示す図である。 共振器の構成の一例を示す図である。 4相発振器の第1の発振モードの一例を示す図である。 4相発振器の第2の発振モードの一例を示す図である。 発振周波数の変化の一例を示す図である。 第1の実施形態に係る4相発振器が出力する第1の差動信号及び第2の差動信号の周波数の変化の一例を示すタイミングチャートである。 第2の実施形態に係る4相発振器が出力する第1の差動信号及び第2の差動信号の周波数の変化の一例を示すタイミングチャートである。 本開示に係る4相発振器の他の回路構成の一例を示す図である。 共振器の構成の一例を示す図である。 本開示に係るCDR回路の構成の一例を示す図である。 位相周波数検出器の構成の一例を示す図である。 インバータの構成の一例を示す図である。
以下、本開示に係る4相発振器及びCDR回路について図面を参照して説明する。
図1は、本開示に係る4相発振器の構成の一例を示す図である。図1に示される4相発振器41は、位相が互いに180度異なる第1の差動信号を出力する第1の発振器の一例であるI相発振器10と、位相が第1の差動信号と90度又は-90度異なる第2の差動信号を出力する第2の発振器の一例であるQ相発振器20と、制御回路30とを備える。
I相発振器10は、LCタンク11と、クロスカップル回路14と、テール電流源15と、第1の入力差動対トランジスタ16a,16bと、テール電流源17とを有する。
LCタンク11は、インダクタと容量とが並列に接続された第1の共振器の一例である。クロスカップル回路14は、第1のクロスカップル回路の一例である。クロスカップル回路14は、LCタンク11に接続された一対のトランジスタ14a,14bをクロスカップルした構成を有する。一対のトランジスタ14a,14bは、第1の一対のトランジスタの一例である。テール電流源15は、第1のテール電流源の一例であり、一対のトランジスタ14a,14bに接続されている。第1の入力差動対トランジスタ16a,16bは、第2の差動信号が入力される。テール電流源17は、第2のテール電流源の一例であり、第1の入力差動対トランジスタ16a,16bに接続されている。
Q相発振器20は、LCタンク21と、クロスカップル回路24と、テール電流源25と、第2の入力差動対トランジスタ26a,26bと、テール電流源27とを有する。
LCタンク21は、インダクタと容量とが並列に接続された第2の共振器の一例である。クロスカップル回路24は、第2のクロスカップル回路の一例である。クロスカップル回路24は、LCタンク21に接続された一対のトランジスタ24a,24bをクロスカップルした構成を有する。一対のトランジスタ24a,24bは、第2の一対のトランジスタの一例である。テール電流源25は、第3のテール電流源の一例であり、一対のトランジスタ24a,24bに接続されている。第2の入力差動対トランジスタ26a,26bは、第1の差動信号が入力される。テール電流源27は、第4のテール電流源の一例であり、第2の入力差動対トランジスタ26a,26bに接続されている。
第1の入力差動対トランジスタ16a,16bは、第1の一対のトランジスタ14a,14bに並列に接続されている。第2の入力差動対トランジスタ26a,26bは、第2の一対のトランジスタ24a,24bに並列に接続されている。
I相発振器10は、第1の差動信号を出力する一対の出力端子A,Cを備え、Q相発振器20は、第2の差動信号を出力する一対の出力端子B,Dを備える。LCタンク11は、第1の出力端子Aと第2の出力端子Cとの間に接続されている。LCタンク21は、第3の出力端子Bと第4の出力端子Dとの間に接続されている。
第1の一対のトランジスタは、第1の出力端子Aに接続された第1のトランジスタ14aと第2の出力端子Cに接続された第2のトランジスタ14bとを含む発振用トランジスタである。第1のトランジスタ14aは、ゲートが第2の出力端子Cに接続され、ドレインが第1の出力端子Aに接続され、ソースがテール電流源15に接続されている。第2のトランジスタ14bは、ゲートが第1の出力端子Aに接続され、ドレインが第2の出力端子Cに接続され、ソースがテール電流源15に接続されている。
テール電流源15は、クロスカップル回路14の一対のトランジスタ14a,14bに第1の電流値II1を流す。第1の電流値II1は、発振用テール電流の電流値を表す。テール電流源15は、一対のトランジスタ14a,14bのソースの共通接続点とグランドとの間に接続される。
第1の入力差動対トランジスタは、第1のトランジスタ14aに並列に接続され且つ第4の出力端子Dに接続された第3のトランジスタ16aと、第2のトランジスタ14bに並列に接続され且つ第3の出力端子Bに接続された第4のトランジスタ16bとを含む。第1の入力差動対トランジスタは、インジェクション用トランジスタを表す。第3のトランジスタ16aは、ゲートが第4の出力端子Dに接続され、ドレインが第1の出力端子Aに接続され、ソースがテール電流源17に接続されている。第4のトランジスタ16bは、ゲートが第3の出力端子Bに接続され、ドレインが第2の出力端子Cに接続され、ソースがテール電流源17に接続されている。
テール電流源17は、一対のトランジスタ16a,16bに第2の電流値II2を流す。第2の電流値II2は、インジェクション用テール電流の電流値を表す。テール電流源17は、一対のトランジスタ16a,16bのソースの共通接続点とグランドとの間に接続される。
第2の一対のトランジスタは、第3の出力端子Bに接続された第5のトランジスタ24aと第4の出力端子Dに接続された第6のトランジスタ24bとを含む発振用トランジスタである。第5のトランジスタ24aは、ゲートが第4の出力端子Dに接続され、ドレインが第3の出力端子Bに接続され、ソースがテール電流源25に接続されている。第6のトランジスタ24bは、ゲートが第3の出力端子Bに接続され、ドレインが第4の出力端子Dに接続され、ソースがテール電流源25に接続されている。
テール電流源25は、クロスカップル回路24の一対のトランジスタ24a,24bに第3の電流値IQ1を流す。第3の電流値IQ1は、発振用テール電流の電流値を表す。テール電流源25は、一対のトランジスタ24a,24bのソースの共通接続点とグランドとの間に接続される。
第2の入力差動対トランジスタは、第5のトランジスタ24aに並列に接続され且つ第1の出力端子Aに接続された第7のトランジスタ26aと、第6のトランジスタ24bに並列に接続され且つ第2の出力端子Cに接続された第8のトランジスタ26bとを含む。第2の入力差動対トランジスタは、インジェクション用トランジスタを表す。第7のトランジスタ26aは、ゲートが第1の出力端子Aに接続され、ドレインが第3の出力端子Bに接続され、ソースがテール電流源27に接続されている。第8のトランジスタ26bは、ゲートが第2の出力端子Cに接続され、ドレインが第4の出力端子Dに接続され、ソースがテール電流源27に接続されている。
テール電流源27は、一対のトランジスタ26a,26bに第4の電流値IQ2を流す。第4の電流値IQ2は、インジェクション用テール電流の電流値を表す。テール電流源27は、一対のトランジスタ26a,26bのソースの共通接続点とグランドとの間に接続される。
トランジスタ14a,14b,16a,16b,24a,24b,26a,26bは、それぞれ、例えば、Nチャネル型MOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)である。これらのトランジスタは、それぞれ、npn型バイポーラトランジスタでもよく、この場合、ゲートはベース、ドレインはコレクタ、ソースはエミッタに対応する。
図2は、共振器の構成の一例を示す図である。LCタンク11Aは、図1に示されるLCタンク11の一例である。LCタンク11Aは、インダクタ12と容量13とが並列に接続された構成を有する。インダクタ12は、インダクタ12aとインダクタ12bとを有し、インダクタ12aとインダクタ12bとの間で電源電圧Vddの電源線に接続されている。出力端子Aは、インダクタ12aを介して電源電圧Vddの電源線に接続され、出力端子Cは、インダクタ12bを介して電源電圧Vddの電源線に接続されている。容量13は、例えば、制御電圧Vcntに応じてその容量値が変化する可変容量である。容量13の具体例として、バラクタ、可変容量ダイオードなどが挙げられる。図1に示されるLCタンク21も、図2と同じ構成を有する。
図3は、本開示に係る4相発振器の第1の発振モードの一例を示す図である。図4は、本開示に係る4相発振器の第2の発振モードの一例を示す図である。図示の構成の4相発振器41は、2種類の発振モード(回転モード)をとりうる。
図3について、出力端子Aを起点にクロック電圧信号が入出力する順序を追って説明する。出力端子Aから出力された0度クロックは、Q相のトランジスタ26aにインジェクションされ、位相が0度クロックに対して90度進んだ90度クロックが出力端子Bから出力される。出力端子Bから出力された90度クロックは、I相のトランジスタ16bにインジェクションされ、位相が90度クロックに対して90度進んだ180度クロックが出力端子Cから出力される。出力端子Cから出力された180度クロックは、Q相のトランジスタ26bへインジェクションされ、位相が180度クロックに対して90度進んだ270度クロックが出力端子Dから出力される。出力端子Dから出力された270度クロックは、I相のトランジスタ16aにインジェクションされ、位相が270度クロックに対して90度進んだ0度クロックが出力端子Aから出力される。
図4について、出力端子Aを起点にクロック電圧信号が入出力する順序を追って説明する。出力端子Aから出力された0度クロックは、Q相のトランジスタ26aにインジェクションされ、位相が0度クロックに対して90度遅れた270度クロックが出力端子Bから出力される。出力端子Bから出力された270度クロックは、I相のトランジスタ16bにインジェクションされ、位相が270度クロックに対して90度遅れた180度クロックが出力端子Cから出力される。出力端子Cから出力された180度クロックは、Q相のトランジスタ26bへインジェクションされ、位相が180度クロックに対して90度遅れた90度クロックが出力端子Dから出力される。出力端子Dから出力された90度クロックは、I相のトランジスタ16aにインジェクションされ、位相が90度クロックに対して90度遅れた0度クロックが出力端子Aから出力される。
これらの回転モードを発振周波数という観点でみると、4相発振器41は、図示の構成を有することにより、回転モード1と回転モード2とで、LCタンクの共振周波数と合致する設計発振周波数ωに対してずれた発振周波数で発振する(図5参照)。つまり、回転モード1と回転モード2とで発振する周波数が相違する。回転モード1では、設計発振周波数ωよりも低い共振周波数ω90で発振し、回転モード2では、設計発振周波数ωよりも高い共振周波数ω-90で発振する。
そこで、4相発振器41は、2つの回転モード間で共振周波数がスキップすることを利用して、2つの回転モードを切り替える切り替え制御を行う制御回路30(図1参照)を備える。制御回路30は、4相発振器41の回転モードを切り替えることによって、4相発振器41から出力される4相(つまり、0度、90度、180度、270度)のクロックの発振周波数を切り替えることができる。制御回路30の切り替え制御機能は、論理回路によって実現されてもよいし、プロセッサがプログラムを処理することによって実現されてもよい。
<第1の実施形態>
図1において、制御回路30は、I相発振器10のテール電流IとQ相発振器20のテール電流Iとを個別に制御することで、4相発振器41の回転モードを切り替える。4相発振器41の回転モードを切り替えるに当たり、I相発振器10とQ相発振器20とは、各々の共振周波数が互いに異なるように構成されている。例えば、I相発振器10とQ相発振器20とは、各々の実装レイアウトが互いに非対称に配置される。
例えば、LCタンク11が共振する共振周波数とLCタンク21が共振する共振周波数とが互いに異なるように、LCタンク11とLCタンク21の少なくとも一方のインダクタ及び容量が調整される。LCタンクのLC定数の調整により、I相発振器10とQ相発振器20の各々の共振周波数を相違させることが容易になる。例えば、I相発振器10とQ相発振器20との間で、使用されるトランジスタのサイズや配線容量を相違させることで、各々の共振周波数が互いに異なる設計がされてもよい。
制御回路30は、テール電流源15が流す第1の電流値II1とテール電流源25が流す第3の電流値IQ1との差と、テール電流源17が流す第2の電流値II2とテール電流源27が流す第4の電流値IQ2との差との少なくとも一方を制御する。制御回路30は、この制御を行うことによって、第1の差動信号及び第2の差動信号の周波数を変化させる。第1の差動信号は、一対の出力端子A,Cから出力される上述のクロックを表し、第2の差動信号は、一対の出力端子B,Dから出力される上述のクロックを表す。
制御回路30は、例えば、LCタンク11とLCタンク21とのうち、共振周波数が高い方のテール電流値を共振周波数が低い方のテール電流値よりも高くすることによって、第1の差動信号及び第2の差動信号の周波数を上昇させる。
制御回路30は、LCタンク11の共振周波数がLCタンク21の共振周波数よりも高い場合、第1の電流値II1を第3の電流値IQ1よりも大きく且つ第2の電流値II2を第4の電流値IQ2よりも大きくする。これにより、4相発振器41の発振モードは回転モード2に切り替わるので、第1の差動信号及び第2の差動信号の周波数が上昇する(図5参照)。一方、制御回路30は、LCタンク11の共振周波数がLCタンク21の共振周波数よりも高い場合、第1の電流値II1を第3の電流値IQ1よりも小さく且つ第2の電流値II2を第4の電流値IQ2よりも小さくする。これにより、4相発振器41の発振モードは回転モード1に切り替わるので、第1の差動信号及び第2の差動信号の周波数が低下する(図5参照)。
一方、制御回路30は、LCタンク11の共振周波数がLCタンク21の共振周波数よりも低い場合、第1の電流値II1を第3の電流値IQ1よりも小さく且つ第2の電流値II2を第4の電流値IQ2よりも小さくする。これにより、4相発振器41の発振モードは回転モード2に切り替わるので、第1の差動信号及び第2の差動信号の周波数が上昇する(図5参照)。一方、制御回路30は、LCタンク11の共振周波数がLCタンク21の共振周波数よりも高い場合、第1の電流値II1を第3の電流値IQ1よりも大きく且つ第2の電流値II2を第4の電流値IQ2よりも大きくする。これにより、4相発振器41の発振モードは回転モード1に切り替わるので、第1の差動信号及び第2の差動信号の周波数が低下する(図5参照)。
図6は、第1の実施形態において、第1の共振器の共振周波数が第2の共振器の共振周波数よりも高い場合に、テール電流値を変化させた場合の波形の一例を示す。図6の上段は、回転モード2での波形を示し、30.6GHzで発振している。図6の下段は、回転モード1での波形を示し、27GHzで発振している。周波数差は、3.6GHzである。このように、本開示の4相発振器によれば、一つの4相発振器で複数の発振周波数に対応することができるので、Q値の低下を抑制することができ、発振範囲を拡張することができる。
<第2の実施形態>
図1において、制御回路30は、I相発振器10とQ相発振器20とのそれぞれにおいて、インジェクショントランジスタのテール電流Iと発振器のテール電流Iとを個別に制御することで、4相発振器41の回転モードを切り替える。本実施形態では、LCタンク11が共振する共振周波数とLCタンク21が共振する共振周波数とが互に同じ値でも異なる値でもよい。
制御回路30は、テール電流源15が流す第1の電流値II1とテール電流源17が流す第2の電流値II2との差と、テール電流源25が流す第3の電流値IQ1とテール電流源27が流す第4の電流値IQ2との差との少なくとも一方を制御する。制御回路30は、この制御を行うことによって、第1の差動信号及び第2の差動信号の周波数を変化させる。第1の差動信号は、一対の出力端子A,Cから出力される上述のクロックを表し、第2の差動信号は、一対の出力端子B,Dから出力される上述のクロックを表す。
制御回路30は、第1の電流値II1を第2の電流値II2よりも大きくすることと第3の電流値IQ1を第4の電流値IQ2よりも大きくすることとの少なくとも一方を行う。これによって、第1の差動信号及び第2の差動信号の周波数が低下する。一方、制御回路30は、第2の電流値II2を第1の電流値II1よりも大きくすることと第4の電流値IQ2を第3の電流値IQ1よりも大きくすることとの少なくとも一方を行う。これによって、第1の差動信号及び第2の差動信号の周波数が上昇する。
図7は、第2の実施形態において、第1の共振器の共振周波数が第2の共振器の共振周波数と同じ場合に、テール電流値を変化させた場合の波形の一例を示す。図7の上段は、回転モード2での波形を示し、31.1GHzで発振している。図の下段は、回転モード1での波形を示し、29.3GHzで発振している。周波数差は、2.2GHzである。このように、本開示の4相発振器によれば、一つの4相発振器で複数の発振周波数に対応することができるので、Q値の低下を抑制することができ、発振範囲を拡張することができる。
<4相発振器の他の回路構成>
図8は、本開示に係る4相発振器の他の回路構成の一例を示す図である。図9は、図8に示される4相発振器42が備えるLCタンク11,21の構成の一例を示す図である。図8では、LCタンク内のインダクタは、電源電圧Vddの電源線(図2参照)に接続されていない。4相発振器42は、クロスカップルしたトランジスタ18a,18bがLCタンク11に接続された構成を有するI相発振器10Aと、クロスカップルしたトランジスタ28a,28bがLCタンク21に接続された構成を有するQ相発振器20Aとを備える。各出力端子A,B,C,Dから出力されるクロック信号の振幅が電源電圧Vddを超えないように、各出力端子A,B,C,Dは、それぞれ、トランジスタ18a,18b,28a,28bを介して、電源電圧Vddの電源線に接続されている。
トランジスタ18aは、ゲートが第2の出力端子Cに接続され、ドレインが第1の出力端子Aに接続され、ソースが電源電圧Vddの電源線に接続されている。トランジスタ18bは、ゲートが第1の出力端子Aに接続され、ドレインが第2の出力端子Cに接続され、ソースが電源電圧Vddの電源線に接続されている。
トランジスタ28aは、ゲートが第4の出力端子Dに接続され、ドレインが第3の出力端子Bに接続され、ソースが電源電圧Vddの電源線に接続されている。トランジスタ28bは、ゲートが第3の出力端子Bに接続され、ドレインが第4の出力端子Dに接続され、ソースが電源電圧Vddの電源線に接続されている。
トランジスタ18a,18b,28a,28bは、それぞれ、例えば、Pチャネル型MOSFETである。これらのトランジスタは、それぞれ、pnp型バイポーラトランジスタでもよく、この場合、ゲートはベース、ドレインはコレクタ、ソースはエミッタに対応する。
<CDR回路>
図10は、本開示に係るCDR回路の構成の一例を示す図である。CDR回路100は、クロックが重畳された受信データ信号Dinから、クロックとデータDoutを再生する。CDR回路100は、PLL(Phase Locked Loop)回路110と、データ生成回路106とを備える。PLL回路110は、4相発振器104と、インバータ105と、位相周波数検出器101と、制御電圧生成回路107とを備える。4相発振器104に、本開示に係る4相発振器を適用することができる。制御電圧生成回路107は、チャージポンプ102と、ループフィルタ103とを有する。
4相発振器104は、例えば、図1に示される4相発振器41と同じ構成(すなわち、I相発振器10、Q相発振器20及び制御回路30)を備える。I相発振器10は、第1の差動信号(0度クロック及び180度クロック)を一対の出力端子A,Cから出力する。Q相発振器20は、第2の差動信号(90度クロック及び270度クロック)を一対の出力端子B,Dから出力する。
インバータ105は、出力端子B,から出力された第2の差動信号の位相を反転させた第3の差動信号を出力する回路である。
位相周波数検出器101は、第1の差動信号と第3の差動信号を使用して、受信データ信号Dinの位相と第1の差動信号の位相とを比較する。また、位相周波数検出器101は、第1の差動信号と第3の差動信号を使用して、受信データ信号Dinの周波数と第1の差動信号の周波数とを比較する。
位相周波数検出器101は、受信データ信号Dinの位相と第1の差動信号の位相との比較結果を示す位相検出信号PDIと、受信データ信号Dinの周波数と第1の差動信号の周波数との比較結果を示す周波数検出信号FDOとを生成する。位相周波数検出器101は、生成した位相検出信号PDI及び周波数検出信号FDOをチャージポンプ102に出力する。
図11は、位相周波数検出器の構成の一例を示す図である。位相周波数検出器101は、第1の位相検出回路121と、第2の位相検出回路122と、周波数検出回路123とを有する。位相検出回路121、位相検出回路122及び周波数検出回路123は、例えば、非特許文献1に記載された構成を適用可能である。非特許文献1には、2個のサンプルホールド回路(ラッチ回路)及びマルチプレクサで形成される差動型の第1の位相検出回路及び第2の位相検出回路が記載されている。また、非特許文献1には、2個のラッチ回路及び変形マルチプレクサで形成される差動型の周波数検出回路が記載されている。
位相周波数検出器101に入力される受信データ信号Dinには、位相が互いに反転した差動データ信号din,din_が含まれている。位相検出回路121は、受信データ信号Dinと第1の差動信号との位相差に応じた第1の位相検出信号PDIを出力する。具体的には、位相検出回路121は、差動データ信号din,din_の変化エッジに対して第1の差動信号(0度クロック及び180度クロック)の変化エッジが進んでいるのか遅れているかを示す第1の位相検出信号PDIを生成する。位相検出回路122は、受信データ信号Dinと第の差動信号との位相差に応じた第2の位相検出信号PDQを出力する。具体的には、位相検出回路122は、差動データ信号din,din_の変化エッジに対して第の差動信号(90度クロック及び270度クロック)の変化エッジが進んでいるのか遅れているかを示す第2の位相検出信号PDQを生成する。
周波数検出回路123は、位相検出信号PDIの変化エッジの方向および位相検出信号PDIの変化エッジでラッチした位相検出信号PDQの値から、周波数検出信号FDOを生成する。周波数検出信号FDOは、第1の差動信号の周波数が受信データ信号Dinの周波数に対して低いか高いかを示す。周波数検出信号FDOは、第1の差動信号の周波数が受信データ信号Dinの周波数に対して低い時に+1、高い時に-1、同じ時に0を示す。位相検出信号PDIおよび周波数検出信号FDOは、チャージポンプ102(図10参照)に供給される。
チャージポンプ102は、位相周波数検出器101から供給される位相検出信号PDI及び周波数検出信号FDOを使用して、受信データ信号Dinと第1の差動信号との位相差及び周波数差を補償するための信号を生成する。チャージポンプ102は、第1の差動信号の位相が受信データ信号Dinの位相よりも遅れている、又は第1の差動信号の周波数が受信データ信号Dinの周波数よりも低いと判定したとき、ループフィルタ103にアップ信号Upを出力する。一方、チャージポンプ102は、第1の差動信号の位相が受信データ信号Dinの位相よりも進んでいる、又は第1の差動信号の周波数が受信データ信号Dinの周波数よりも高いと判定したとき、ループフィルタ103にダウン信号Downを出力する。
ループフィルタ103は、第1の差動信号及び第2の差動信号の周波数及び位相を調整する制御電圧Vcntを4相発振器104内のLCタンク11,21に供給する。制御電圧Vcntによって、第1の差動信号及び第2の差動信号の周波数及び位相の微調整が可能となる。
ループフィルタ103は、チャージポンプ102から供給されるアップ信号Up及びダウン信号Downに応じて、4相発振器104に供給する制御電圧Vcntを変動させる。ループフィルタ103は、チャージポンプ102からアップ信号Upが供給されると、4相発振器104に供給する制御電圧Vcntを上昇させる。制御電圧Vcntの上昇によって、第1の差動信号の位相が進み、第1の差動信号の周波数が高くなる。一方、ループフィルタ103は、チャージポンプ102からダウン信号Downが供給されると、4相発振器104に供給する制御電圧Vcntを下降させる。制御電圧Vcntの下降によって、第1の差動信号の位相が遅れ、第1の差動信号の周波数が低くなる。
4相発振器104は、ループフィルタ103から供給される制御電圧Vcntに応じて微調整された周波数及び位相を有する第1の差動信号と、第1の差動信号に対して位相が反転した第2の差動信号とを生成する。
データ生成回路106は、一例ではデータフリップフロップであり、4相発振器104から出力された第1の差動信号に従って受信データ信号Dinをサンプリングすることにより、受信データ信号DinからデータDoutを再生する。
図12は、インバータの構成の一例を示す図である。インバータ105は、負荷抵抗111,112と、Nチャネル型のトランジスタ113~116と、定電流源117,118とを有する。トランジスタ113,116の各ゲートには、出力端子Bから出力された90度クロックが入力され、トランジスタ114,115の各ゲートには、出力端子Dから出力された270度クロックが入力される。トランジスタ113,115の各ドレインは、負荷抵抗111を介して電源電圧Vddの電源線に接続され、トランジスタ114,116の各ドレインは、負荷抵抗112を介して電源電圧Vddの電源線に接続されている。トランジスタ113,114の各ソースは、定電流源117を介してグランドに接続され、トランジスタ115,116の各ソースは、定電流源118を介してグランドに接続されている。
インバータ105は、4相発振器104の制御回路30から供給される回転モード切り替え制御信号に基づいて、定電流源117と定電流源118のいずれか一方を動作させる。これにより、制御回路30が4相発振器104の回転モードを切り替えることに同期して、第2の差動信号の位相(90度クロック信号と270度クロック信号のそれぞれの位相)を反転させることができる。その結果、第1の差動信号及び第2の差動信号の周波数が変化する回転モードの切り替え前後で、CDR回路100のCDRループ全体としての位相は変化しない。そのため、CDR回路100が回転モードの切り替え時に誤作動することを防止することができる。
例えば、インバータ105は、4相発振器104の発振モードを回転モード1から回転モード2に切り替える制御信号を受信した場合、定電流源117をオンにし、定電流源118をオフにする。これにより、トランジスタ113に入力された90度クロックが、トランジスタ113及び端子BXを介して位相周波数検出器101に供給される。また、トランジスタ114に入力された270度クロックが、トランジスタ114及び端子DXを介して位相周波数検出器101に供給される。
一方、インバータ105は、4相発振器104の発振モードを回転モード2から回転モード1に切り替える制御信号を受信した場合、定電流源118をオンにし、定電流源117をオフにする。これにより、トランジスタ116に入力された90度クロックが、トランジスタ116及び端子DXを介して位相周波数検出器101に供給される。また、トランジスタ115に入力された270度クロックが、トランジスタ115及び端子BXを介して位相周波数検出器101に供給される。
これにより、第1の差動信号及び第2の差動信号の周波数が変化する回転モードが切り替わっても、位相周波数検出器101の誤作動を防止することができる。
以上、4相発振器及びCDR回路を実施形態により説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。他の実施形態の一部又は全部との組み合わせや置換などの種々の変形及び改良が、本発明の範囲内で可能である。
以上の実施形態に関し、更に以下の付記を開示する。
(付記1)
第1の差動信号を出力する第1の発振器と、
位相が前記第1の差動信号と90度又は-90度異なる第2の差動信号を出力する第2の発振器と、
制御回路とを備え、
前記第1の発振器は、インダクタと容量とが並列に接続された第1の共振器と、前記第1の共振器に接続された第1の一対のトランジスタをクロスカップルした第1のクロスカップル回路と、前記第1の一対のトランジスタに接続された第1のテール電流源と、前記第2の差動信号が入力される第1の入力差動対トランジスタと、前記第1の入力差動対トランジスタに接続された第2のテール電流源とを有し、
前記第2の発振器は、インダクタと容量とが並列に接続された第2の共振器と、前記第2の共振器に接続された第2の一対のトランジスタをクロスカップルした第2のクロスカップル回路と、前記第2の一対のトランジスタに接続された第3のテール電流源と、前記第1の差動信号が入力される第2の入力差動対トランジスタと、前記第2の入力差動対トランジスタに接続された第4のテール電流源とを有し、
前記制御回路は、前記第1のテール電流源が流す第1の電流値と前記第3のテール電流源が流す第3の電流値との差と、前記第2のテール電流源が流す第2の電流値と前記第4のテール電流源が流す第4の電流値との差との少なくとも一方を制御することによって、前記第1の差動信号及び前記第2の差動信号の周波数を変化させる、4相発振器。
(付記2)
前記第1の共振器が共振する第1の共振周波数と前記第2の共振器が共振する第2の共振周波数とが相違する、付記1に記載の4相発振器。
(付記3)
前記制御回路は、
前記第1の共振周波数が前記第2の共振周波数よりも高い場合、前記第1の電流値を前記第3の電流値よりも大きく且つ前記第2の電流値を前記第4の電流値よりも大きくすることによって、前記周波数を上昇させ、前記第1の電流値を前記第3の電流値よりも小さく且つ前記第2の電流値を前記第4の電流値よりも小さくすることによって、前記周波数を低下させ、
前記第1の共振周波数が前記第2の共振周波数よりも低い場合、前記第1の電流値を前記第3の電流値よりも小さく且つ前記第2の電流値を前記第4の電流値よりも小さくすることによって、前記周波数を上昇させ、前記第1の電流値を前記第3の電流値よりも大きく且つ前記第2の電流値を前記第4の電流値よりも大きくすることによって、前記周波数を低下させる、付記2に記載の4相発振器。
(付記4)
第1の差動信号を出力する第1の発振器と、
位相が前記第1の差動信号と90度又は-90度異なる第2の差動信号を出力する第2の発振器と、
制御回路とを備え、
前記第1の発振器は、インダクタと容量とが並列に接続された第1の共振器と、前記第1の共振器に接続された第1の一対のトランジスタをクロスカップルした第1のクロスカップル回路と、前記第1の一対のトランジスタに接続された第1のテール電流源と、前記第2の差動信号が入力される第1の入力差動対トランジスタと、前記第1の入力差動対トランジスタに接続された第2のテール電流源とを有し、
前記第2の発振器は、インダクタと容量とが並列に接続された第2の共振器と、前記第2の共振器に接続された第2の一対のトランジスタをクロスカップルした第2のクロスカップル回路と、前記第2の一対のトランジスタに接続された第3のテール電流源と、前記第1の差動信号が入力される第2の入力差動対トランジスタと、前記第2の入力差動対トランジスタに接続された第4のテール電流源とを有し、
前記制御回路は、前記第1のテール電流源が流す第1の電流値と前記第2のテール電流源が流す第2の電流値との差と、前記第3のテール電流源が流す第3の電流値と前記第4のテール電流源が流す第4の電流値との差との少なくとも一方を制御することによって、前記第1の差動信号及び前記第2の差動信号の周波数を変化させる、4相発振器。
(付記5)
前記制御回路は、前記第1の電流値を前記第2の電流値よりも大きくすることと前記第3の電流値を前記第4の電流値よりも大きくすることとの少なくとも一方を行うことによって、前記第1の差動信号及び前記第2の差動信号の周波数を低下させ、前記第2の電流値を前記第1の電流値よりも大きくすることと前記第4の電流値を前記第3の電流値よりも大きくすることとの少なくとも一方を行うことによって、前記第1の差動信号及び前記第2の差動信号の周波数を上昇させる、付記4に記載の4相発振器。
(付記6)
前記第1の入力差動対トランジスタは、前記第1の一対のトランジスタに並列に接続され、前記第2の入力差動対トランジスタは、前記第2の一対のトランジスタに並列に接続された、付記1から5のいずれか一項に記載の4相発振器。
(付記7)
前記第1の共振器は、第1の出力端子と第2の出力端子との間に接続され、
前記第2の共振器は、第3の出力端子と第4の出力端子との間に接続され、
前記第1の一対のトランジスタは、前記第1の出力端子に接続された第1のトランジスタと前記第2の出力端子に接続された第2のトランジスタとを含み、
前記第1の入力差動対トランジスタは、前記第1のトランジスタに並列に接続され且つ前記第4の出力端子に接続された第3のトランジスタと、前記第2のトランジスタに並列に接続され且つ前記第3の出力端子に接続された第4のトランジスタとを含み、
前記第2の一対のトランジスタは、前記第3の出力端子に接続された第5のトランジスタと前記第4の出力端子に接続された第6のトランジスタとを含み、
前記第2の入力差動対トランジスタは、前記第5のトランジスタに並列に接続され且つ前記第1の出力端子に接続された第7のトランジスタと、前記第6のトランジスタに並列に接続され且つ前記第2の出力端子に接続された第8のトランジスタとを含む、付記6に記載の4相発振器。
(付記8)
第1の差動信号と、位相が前記第1の差動信号と90度又は-90度異なる第2の差動信号とを出力する4相発振器と、
前記第2の差動信号の位相を反転させた第3の差動信号を出力するインバータと、
受信データ信号と前記第1の差動信号との位相差に応じた第1の位相検出信号を出力する第1の位相検出回路と、
前記受信データ信号と前記第2の差動信号との位相差に応じた第2の位相検出信号を出力する第2の位相検出回路と、
前記第1の位相検出信号と前記第2の位相検出信号とを比較し、前記受信データ信号と前記第1の差動信号との周波数差に応じた周波数検出信号を出力する周波数検出回路と、
前記第1の位相検出信号と前記周波数検出信号とに応じて、前記第1の差動信号及び前記第2の差動信号の周波数及び位相を調整する制御電圧を生成する制御電圧生成回路と、
前記受信データ信号から前記第1の差動信号に従ってデータを再生するデータ生成回路とを備え、
前記4相発振器は、
前記第1の差動信号を出力する第1の発振器と、
前記第2の差動信号を出力する第2の発振器と、
制御回路とを備え、
前記第1の発振器は、インダクタと容量とが並列に接続された第1の共振器と、前記第1の共振器に接続された第1の一対のトランジスタをクロスカップルした第1のクロスカップル回路と、前記第1の一対のトランジスタに接続された第1のテール電流源と、前記第2の差動信号が入力される第1の入力差動対トランジスタと、前記第1の入力差動対トランジスタに接続された第2のテール電流源とを有し、
前記第2の発振器は、インダクタと容量とが並列に接続された第2の共振器と、前記第2の共振器に接続された第2の一対のトランジスタをクロスカップルした第2のクロスカップル回路と、前記第2の一対のトランジスタに接続された第3のテール電流源と、前記第1の差動信号が入力される第2の入力差動対トランジスタと、前記第2の入力差動対トランジスタに接続された第4のテール電流源とを有し、
前記制御回路は、前記第1のテール電流源が流す第1の電流値と前記第3のテール電流源が流す第3の電流値との差と、前記第2のテール電流源が流す第2の電流値と前記第4のテール電流源が流す第4の電流値との差との少なくとも一方を制御することによって、前記第1の差動信号及び前記第2の差動信号の周波数を変化させ、
前記インバータは、前記制御回路による前記周波数の変化に応じて、前記第2の差動信号の位相を反転させる、CDR回路。
(付記9)
第1の差動信号と、位相が前記第1の差動信号と90度又は-90度異なる第2の差動信号とを出力する4相発振器と、
前記第2の差動信号の位相を反転させた第3の差動信号を出力するインバータと、
受信データ信号と前記第1の差動信号との位相差に応じた第1の位相検出信号を出力する第1の位相検出回路と、
前記受信データ信号と前記第2の差動信号との位相差に応じた第2の位相検出信号を出力する第2の位相検出回路と、
前記第1の位相検出信号と前記第2の位相検出信号とを比較し、前記受信データ信号と前記第1の差動信号との周波数差に応じた周波数検出信号を出力する周波数検出回路と、
前記第1の位相検出信号と前記周波数検出信号とに応じて、前記第1の差動信号及び前記第2の差動信号の周波数及び位相を調整する制御電圧を生成する制御電圧生成回路と、
前記受信データ信号から前記第1の差動信号に従ってデータを再生するデータ生成回路とを備え、
前記4相発振器は、
前記第1の差動信号を出力する第1の発振器と、
前記第2の差動信号を出力する第2の発振器と、
制御回路とを備え、
前記第1の発振器は、インダクタと容量とが並列に接続された第1の共振器と、前記第1の共振器に接続された第1の一対のトランジスタをクロスカップルした第1のクロスカップル回路と、前記第1の一対のトランジスタに接続された第1のテール電流源と、前記第2の差動信号が入力される第1の入力差動対トランジスタと、前記第1の入力差動対トランジスタに接続された第2のテール電流源とを有し、
前記第2の発振器は、インダクタと容量とが並列に接続された第2の共振器と、前記第2の共振器に接続された第2の一対のトランジスタをクロスカップルした第2のクロスカップル回路と、前記第2の一対のトランジスタに接続された第3のテール電流源と、前記第1の差動信号が入力される第2の入力差動対トランジスタと、前記第2の入力差動対トランジスタに接続された第4のテール電流源とを有し、
前記制御回路は、前記第1のテール電流源が流す第1の電流値と前記第2のテール電流源が流す第2の電流値との差と、前記第3のテール電流源が流す第3の電流値と前記第4のテール電流源が流す第4の電流値との差との少なくとも一方を制御することによって、前記第1の差動信号及び前記第2の差動信号の周波数を変化させ、
前記インバータは、前記制御回路による前記周波数の変化に応じて、前記第2の差動信号の位相を反転させる、CDR回路。
10 I相発振器
11,21 LCタンク
12 インダクタ
13 容量
14 クロスカップル回路
15,17,25,27 テール電流源
20 Q相発振器
41,42 4相発振器
100 CDR回路
107 制御電圧生成回路
110 PLL回路

Claims (3)

  1. 第1の差動信号と、位相が前記第1の差動信号と異なる第2の差動信号とを出力する4相発振器と、
    前記第2の差動信号の位相を反転させた第3の差動信号を出力するインバータと、
    受信データ信号と前記第1の差動信号との位相差に応じた第1の位相検出信号を出力する第1の位相検出回路と、
    前記受信データ信号と前記第の差動信号との位相差に応じた第2の位相検出信号を出力する第2の位相検出回路と、
    前記第1の位相検出信号と前記第2の位相検出信号とを比較し、前記受信データ信号と前記第1の差動信号との周波数差に応じた周波数検出信号を出力する周波数検出回路と、
    前記第1の位相検出信号と前記周波数検出信号とに応じて、前記第1の差動信号及び前記第2の差動信号の周波数及び位相を調整する制御電圧を生成する制御電圧生成回路と、
    前記受信データ信号から前記第1の差動信号に従ってデータを再生するデータ生成回路とを備え、
    前記4相発振器は、
    前記第1の差動信号を出力する第1の発振器と、
    前記第2の差動信号を出力する第2の発振器と、
    制御回路とを備え、
    前記第1の発振器は、インダクタと容量とが並列に接続された第1の共振器と、前記第1の共振器に接続された第1の一対のトランジスタをクロスカップルした第1のクロスカップル回路と、前記第1の一対のトランジスタに接続された第1のテール電流源と、前記第2の差動信号が入力される第1の入力差動対トランジスタと、前記第1の入力差動対トランジスタに接続された第2のテール電流源とを有し、
    前記第2の発振器は、インダクタと容量とが並列に接続された第2の共振器と、前記第2の共振器に接続された第2の一対のトランジスタをクロスカップルした第2のクロスカップル回路と、前記第2の一対のトランジスタに接続された第3のテール電流源と、前記第1の差動信号が入力される第2の入力差動対トランジスタと、前記第2の入力差動対トランジスタに接続された第4のテール電流源とを有し、
    前記制御回路は、前記第1のテール電流源が流す第1の電流値と前記第2のテール電流源が流す第2の電流値との差と、前記第3のテール電流源が流す第3の電流値と前記第4のテール電流源が流す第4の電流値との差との少なくとも一方を制御することによって、前記第1の差動信号及び前記第2の差動信号の周波数を変化させる、CDR回路。
  2. 前記制御回路は、前記第1の電流値を前記第2の電流値よりも大きくすることと前記第3の電流値を前記第4の電流値よりも大きくすることとの少なくとも一方を行うことによって、前記第1の差動信号及び前記第2の差動信号の周波数を低下させ、前記第2の電流値を前記第1の電流値よりも大きくすることと前記第4の電流値を前記第3の電流値よりも大きくすることとの少なくとも一方を行うことによって、前記第1の差動信号及び前記第2の差動信号の周波数を上昇させる、請求項1に記載のCDR回路。
  3. 前記インバータは、
    前記周波数が上昇する場合、前記第2の差動信号の一方の信号の位相を反転させた信号を第1の端子を介して前記第2の位相検出回路に供給し、前記第2の差動信号の他方の信号の位相を反転させた信号を第2の端子を介して前記第2の位相検出回路に供給する第1の反転回路と、
    前記周波数が低下する場合、前記一方の信号の位相を反転させた信号を前記第2の端子を介して前記第2の位相検出回路に供給し、前記他方の信号の位相を反転させた信号を前記第1の端子を介して前記第2の位相検出回路に供給する第2の反転回路と、を有する、請求項2に記載のCDR回路。
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