JP7056043B2 - 乗用芝刈機 - Google Patents

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Description

本発明は、芝刈作業を行うモーアを装着した乗用芝刈機に関し、特に操縦席のステップ部への昇降の容易化構造に関する。
走行車体の前部に配置させた芝刈作業を行うモーアにおいて、操縦席フロア部への昇降の際、前記モーアが左右幅方向に広がって昇降し難い。このため、従来モーアデッキに補助ステップを配置し、昇降の容易化を図っている(特許文献1参照)。
特開2012-55196号公報
上記特許文献1記載の発明の乗用芝刈機の補助ステップは、モーアデッキの上部に設けられ、昇降の際に踏んで用いる構成であるが、昇降時の車体に対する両手の把持状況については開示されておらず、昇降時に身体のバランスを保ち難いという問題がある。
この発明は、補助ステップだけでは車体側フロアに乗る際に不安定となり易い課題に鑑み、昇降時に把持する把持部の構成を付加することによって、昇降時の身体姿勢をバランス良く、かつ安全に行わせようとするものである。
この発明は、上記課題を解決すべく次のような技術的手段を講じた。
第1の本発明は、
走行する車体(1)の前部の下方であって前輪(2,2)の前方には刈刃(4)を有する芝草刈り取り用のモーア(5)を備え、前記車体(1)の前部上方のフロア(6)にはステアリングコラム(7)を立設し、該コラム(7)の上部には操舵用のハンドル(8)が設けられた乗用芝刈機において、
前記モーア(5)は前記フロア(6)下方にあって、前記モーア(5)の前記刈刃(4)を覆うモーアデッキ(5a)の上面にステップ(45)を固定して設け、車体(1)側に把持部(58,61a)を設け、
操縦席(9)の側部に各種操作レバーを支持する操作ボックス(50L)を設け、この操作ボックス(50L)に凹部(57)を形成し、前記操作ボックス(50L)の外側壁部と前記凹部(57)に指を掛けることができるようにして第1の把持部(58)とし、
フロアフレーム(10)の前端部から立設された支持部材(60)に、パイプ材からなる前部バンパー(61)を設け、該前部バンパー(61)の端部を第2の把持部(61a)とし、
前記第1及び第2の両把持部(58,61a)を略同じ高さに設け、前記ステップ(45)を、側面視において前記両把持部(58,61a)の前後間隔部内に設けた乗用芝刈機である。
第2の本発明は、
前記モーアデッキ(5a)は、平面視において、その中央側は前記フロア(6)と重合しかつこのモーアデッキ(5a)の左右端部側は前記フロア(6)の投影面よりも外側にはみ出しており、前記ステップ(45)の位置は、平面視において、前記フロア(6)及び前記フロア(6)を支持する前記フロアフレーム(10)の投影圏外に配置した第1の本発明の乗用芝刈機である。
本発明に関連する第1の発明は、走行する車体(1)の前部の下方であって前輪(2,2)の前方には刈刃(4)を有する芝草刈り取り用のモーア(5)を備え、前記車体(1)の前部上方のフロア(6)にはステアリングコラム(7)を立設し、該コラム(7)の上部には操舵用のハンドル(8)が設けられた乗用芝刈機において、
前記モーア(5)は前記フロア(6)下方にあって、前記モーア(5)の前記刈刃(4)を覆うモーアデッキ(5a)の上面にステップ(45)を固定して設け、車体(1)側に把持部(58,61a)を設けたことを特徴とする乗用芝刈機とする。
本発明に関連する第2の発明は、本発明に関連する第1の発明において、前記モーアデッキ(5a)は、平面視において、その中央側は前記フロア(6)と重合しかつこのモーアデッキ(5a)の左右端部側は前記フロア(6)の投影面よりも外側にはみ出しており、前記ステップ(45)の位置は、平面視において、前記フロア(6)及び前記フロア(6)を支持するフロアフレーム(10)の投影圏外に配置した。
本発明に関連する第3の発明は、本発明に関連する第1又は2の発明において、前記操縦席(9)の側部に各種操作レバーを支持する操作ボックス(50L)を設け、この操作ボックス(50L)に凹部(57)を形成し、前記操作ボックス(50L)の外側壁部と前記凹部(57)に指を掛けることができるようにして把持部(58)とした。
本発明に関連する第4の発明は、本発明に関連する第1~3のいずれかの発明において、前記フロアフレーム(10)の前端部から立設された支持部材(60)に、パイプ材からなる前部バンパー(61)を設け、該前部バンパー(61)の端部を把持部(61a)とした。
本発明に関連する第5の発明は、本発明に関連する第1~4のいずれかの発明において、操作ボックス(50L)に形成した第1の把持部(58)と、前部バンパー(61)の端部に形成された第2の把持部(61a)を共に備え、前記両把持部(58,61a)を略同じ高さに設け、前記ステップ(45)を、側面視において前記両把持部(58,61a)の前後間隔部内に設けてなる。
第1の本発明によると、片足を前記ステップ45に掛けもう片方の足をフロア6又はフロアフレーム10に掛け、同時に手で把持部58,61aを把持することができ、バランス良く身体をフロア6上に移行させることができる。さらに、操作ボックス50に凹部57を形成し、前記操作ボックス50の外側壁部と前記凹部57に指を掛けることができるようにして把持部58とするものであるから、各別の把持部構成を行うことなく、板金材の絞り加工で形成でき、コストダウンに寄与する。さらに、パイプ材からなる前部バンパー61を設け、該前部バンパー61の端部を把持部61aとするものであるから、各別の把持部構成をとることなく、剛体に優れた把持部となし得る。さらに、第1の把持部58と第2の把持部61aを略同高さに設定するものであり、しかもステップ45及びフロア6は、側面視において両把持部58,61aの前後間隔部内に設けているので、昇降の際、足と両手のバランスを取るのに都合がよい。
第2の本発明によると、第1の本発明の効果に加えて、ステップ45の位置は、平面視において、前記フロア6及び前記フロア6を支持するフロアフレーム10の投影圏外に配置しているので、片足を前記ステップ45に掛けもう片方の足をフロア6又はフロアフレーム10に掛けるに際して、身体を無理に仰向けるなどの恐れなく、自然に乗降動作をとることができる。
本発明に関連する第1の発明によると、片足を前記ステップ45に掛けもう片方の足をフロア6又はフロアフレーム10に掛け、同時に手で把持部58,61aを把持することができ、バランス良く身体をフロア6上に移行させることができる。
本発明に関連する第2の発明によると、本発明に関連する第1の発明の効果に加え、ステップ45の位置は、平面視において、前記フロア6及び前記フロア6を支持するフロアフレーム10の投影圏外に配置しているので、片足を前記ステップ45に掛けもう片方の足をフロア6又はフロアフレーム10に掛けるに際して、身体を無理に仰向けるなどの恐れなく、自然に乗降動作をとることができる。
本発明に関連する第3の発明によると、本発明に関連する第1又は2の発明の効果に加え、操作ボックス50に凹部57を形成し、前記操作ボックス50の外側壁部と前記凹部57に指を掛けることができるようにして把持部58とするものであるから、各別の把持部構成を行うことなく、板金材の絞り加工で形成でき、コストダウンに寄与する。
本発明に関連する第4の発明によると、本発明に関連する第1~3の発明の効果に加え、パイプ材からなる前部バンパー61を設け、該前部バンパー61の端部を把持部61aとするものであるから、各別の把持部構成をとることなく、剛体に優れた把持部となし得る。
本発明に関連する第5の発明によると、本発明に関連する第1~4の発明の効果に加え、第1の把持部58と第2の把持部61aを略同高さに設定するものであり、しかもステップ45及びフロア6は、側面視において両把持部58,61aの前後間隔部内に設けているので、昇降の際、足と両手のバランスを取るのに都合がよい。
乗用芝刈機の側面図である。 コレクタを外した乗用芝刈機の左斜後方斜視図である。 図2の乗用芝刈機のバンパーを外した右斜後方斜視図である。 乗用芝刈機の背面図である。 (A)バンパーの前方斜視図、(B)バンパーの後方斜視図、(C)バンパーの側面図である。 (A)モーアの平面図、(B)モーアの側面図である。 (A)乗用芝刈機の斜視図、(B)操作ボックスの正断面図である。 制御ブロック図である。 PTOスイッチ部一例を示す平面図である。 (A)油圧操作レバーの支持構成を示す側面図、(B)その正面図、(C)その平面図である。 油圧操作レバーのガイド構成を示す斜視図である。
以下に、本発明に係る実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
本実施例の乗用芝刈機1の側面図を図1に示す。
走行車体1の前部と後部にそれぞれ前輪2,2と後輪3,3を備え、車体1の前部の下方であって前輪2,2の前方には刈刃4を有する芝草刈り取り用のモーア5が設けられ、所謂フロントモーアを構成している。前記車体1の前部上方のフロア6部にはステアリングコラム7を立設し、該コラム7の上部には操舵用のハンドル8が設けられている。また該ハンドル8の後方には操縦席9を設ける。
前記車体1のフレーム構成について詳述すると、前方側より前記フロア6や操縦席9等を支持するフロアフレーム10、エンジン11の動力を受けて走行用変速装置(例えばHST)やモーア5を駆動する伝動系を収容する伝動ケース12、該伝動ケース12の上部に固定された安全ガード用フレーム13、伝動ケース12の下端部に連結され前記エンジン11等を支持する左右一対のサイドフレーム14L,14R等からなる。
フロアフレーム10は前側を平面視U状に形成され、前部には前記コラム7を支持し、後部には前記操縦席9や各種レバー等の操作ボックスを支持すべく設けられ、左右の後端を前記安全ガード用フレーム13の左右側面13L,13Rに重合状態で連結する構成である。安全ガード用フレーム13の前記左右側面13L,13Rに、安全ガード15の左右支柱部15L、15Rを連結する構成とし、これら左右支柱部15L,15Rの上端を頭部フレーム15Hで連結している。安全ガード用フレーム13の左右各下部側にL型のケース連結部13aL,13aRを設け、それぞれを前記伝動ケース12の上面及び後面に固定連結することによって強固な剛体構造を得るよう構成している。
前記伝動ケース12は、前記のように車体1のフレーム構造を構成する一部となっており、この伝動ケース12の左右各端部に前輪2,2への伝動無端帯やギア類を内装する走行伝動ケース12aL,12aRを伝動可能に装着する。
前記伝動ケース12の下部には、左右のサイドフレーム14L,14Rを連結固定する。該サイドフレーム14L,14Rは後方に延出し、前後途中部にはエンジン搭載用斜板14E,14Eを構成し、前記エンジン11を防振的に支持できる構成である。そしてサイドフレーム14L,14Rの後端側においてその上方に位置して後車軸ケース16を設ける。該後車軸ケース16の内部には後輪デフ機構、左右車軸、減速ギヤ機構等が内装される。前記サイドフレーム14L,14Rの各後端同士は左右連結部材14Sによって連結固定されている。
前記エンジン11の高さよりもやや高い位置に、上部フレーム17を構成するが、該上部フレーム17は平面視U型に成形され、湾曲部を後方とし左右の前端部を近傍のフレームに連結する。詳細には、前記安全ガードフレーム13に下端が固定され垂直に立設せる左右一対の縦フレーム18L,18R同士を連結する横フレーム19に前記前端部は連結固定される。
次いで、車体1のフレーム構造のうち後部の構成について説明する。前記左右のサイドフレーム14L,14Rの後端と前記上部フレーム17の間に2本の補強兼用の縦支柱20L,20Rを設ける。この縦支柱20L,20Rの上下間に適宜本数に横桟20H,20Hを固定して設けることによって梯子状を呈した補強を図っている。
前記縦支柱20L,20Rの上下中央よりもやや高い位置に配置した横桟20Hに、後部パンバー21を設ける。このバンパー21は、図5に示すように、中央の厚手の中央板金材22、該中央板金材22の左右折曲部22L,22Rから左右方向に延長状態に固定するパイプ製ガード23L,23Rからなる構成である。これら中央板金材22とパイプ製ガード23L,23Rからなるバンパー21の基本的構成に次のような補助構成を備える。即ち、前記中央板金材22の前面に前方突出するように左右一対の連結アーム24,24を溶接等の手段によって固定し、該中央板金材22の後面にはクッションゴム25,25を左右に適宜間隔離してボルト締結によって着脱自在に固定している。中央板金材20aの下面又は前記連結アーム24の一方側下縁には垂下状に金具支持板27aを設け、該金具支持板27aにクランク状に折り曲げられナンバープレート26を装着するための取付金具27を固定して設ける。クランク状の折り曲げによって中央板金材22との固定箇所よりも前方に変位する。即ち中央板金材22の後端面を含む平面よりも前方にナンバープレート26を取り付けできる。
前記後部バンパー21の中央板金材22の前方突出状に設ける連結アーム24,24の前端を前記横桟20Hの一を選択してボルト締結する。選択された横桟20Hの前後位置と連結アーム24,24の長さによってバンパー21の取付け位置が確定するが、側面視において後述コレクタの後端よりもやや後方にバンパー21の中央板金材22が位置すべく配置する。このように配置することによってバンパー21の効果を備えるものである。
前記中央板金材22の左右折曲部22L,22Rに固定するパイプ製ガード23L,23Rについて、図5に示すように、パイプをU型に曲げさらに略直角方向に折り曲げて成形し、対の端縁部を上下に位置させて溶接等によって前記左右折曲部22L,22Rに固定するものである。このパイプ製ガード23L,23Rにおいて、次の構成を付加している。即ち、各パイプ製ガード23L,23Rに囲われた連通部を塞ぐように、前記略直角方向の折り曲げに沿って湾曲形成した塞ぎ板28L,28Rを前面側に溶接固定してガード効果を高めている。また、塞ぎ板28L,28Rの後面を向く箇所にランプ装着用孔29L,29Rを形成し、車幅灯、制動灯、方向指示器等複合の灯火を組み合わせたコンビネーションランプ30L,30Rを挿通しボルト締めして固定している。このランプ装着用孔29L,29Rに固定されたコンビネーションランプ30L,30Rの表面部、即ち車体1の後方を向く面をその上下に対向するパイプ製ガード23L,23Rの後端縁を含む垂直面よりも前側に待避させて固定することにより、ランプ30L,30Rの他物への衝突による破損を少なくできる。
前記後部バンパー21の構成部材である中央板金材22とパイプ製ガード23によって車体1後部が他物に衝突してもその衝撃を車体1自体が受けても損傷を防止しあるいは軽減できる効果があり、特に中央板金材22に後部にはクッションゴム25を中央板金材22やパイプ製ガード23の後端面よりも後方に突出状に設けられているから、車体1の後退走行等において、先ず該クッションゴム25が衝突して衝撃を吸収し、車体1側への衝撃を緩和できる。より大きな衝撃が加わったり、車体1の斜め後方における衝撃である場合には、クッションゴム25ではまかなえず、中央板金材22本体やパイプ製ガード23によって衝撃を受け止めて車体1への衝撃を緩和できる。なお、クッションゴム25の固定方法はボルトにより着脱自在に構成するものであり、具体的には、ボルト装着孔を貫通状としボルト入り口側が径大で途中から径小に形成することで、途中に頭部を係合できる段部が形成されることとなり、クッションゴム25を取り付けることができるよう当該段部を形成の形態とすると、クッションゴム25の大きさを大小種々に準備し適当な大きさを採用することもできる。
また、前記後部バンパー21を構成する左右のパイプ製ガード23のうち、右側のパイプ製ガード23Rの内側にはエアクリーナ31を配置している。このように、パイプ製ガード23は後面から側面に亘って囲いを形成するためその内側に配置されるエンジン11の補器類を保護できる。なお、美観上でも優れる。
図1に示すように、前記安全ガード15の後方で、前記上部フレーム17の上方に、昇降機構を介して刈り草を収容するコレクタ32を設けている。昇降機構は、平行リンクの昇降アーム33と、昇降シリンダ機構34とを備え、一端側は前記安全ガード15を支持する安全ガード用フレーム13L,13Rに、他端はコレクタ32を載置できるコレクタフレーム35に連結している。なお、前記モーア5による刈草は、図外ブロアの送風作用を受けて蛇腹ホース36、ダクト37を経由してコレクタ32に収容される構成としている。ダクト37はコレクタ32の受入口と対向し、コレクタ32昇降動作に支障ないよう下降時にダクト37出口とコレクタ32受入口とが合致し、上昇時にコレクタ32受入口からダクト37が容易に離反できるよう構成している。
前記車体1の側面において、前記エンジン11の側面を覆うエンジンカバー40を配置し、車体1後部側にはバンパー21の中央板金材22上方付近を覆うよう後部カバー41を設けている。この後部カバー41の存在によって、コレクタ32から下方に落下した刈草が該カバー41表面を滑り落ちて車体1後方に落下させることができる。車体1の左側面にバッテリーを収容するバッテリーケース42、車体1の右側面にラジエータ43を配置している。
次いで、前記フロア6への昇降を補助するステップ及び把持構造について説明する。前記モーア5は前記フロア6下方あって、前記モーア5の前記刈刃4を覆うモーアデッキ5aは、平面視において、その中に央側はフロア6と重合しかつこのモーアデッキ5aの左右端部側はフロア6の投影面よりも外側にはみ出している。そして前記モーアデッキ5aの上面には、ステップ45を固定して設ける。すなわち、このステップ45は、帯板を側面視でL型に形成し、踏面45aには滑り止め用孔部45b,45b…を形成してあり、モーアデッキ5aの一側端部(図例では左側端部)の上面に、当該踏面45aを上面として取付け部材46によって固定している。この取付け部材46による装着によって、モーア5の左右前ゲージ輪47L,47Rのうち、左前ゲージ輪47Lの支持アーム48Lの基部側ブラケット49Lの外側にステップ45は配置される。なお、平面視において、ステップ45の位置は、前記フロアフレーム10及びフロア6の投影圏外に配置されるものである。フロア6への昇降の際には、このステップ45を左足又は右足で踏んで搭乗することにより2ステップで昇降動作を行うため、昇降高さを低くでき、昇降を容易とさせる。図例では、モーアデッキ5aの左側端部にステップ45を設けたが、右側端部に設けてもよく、両端部にそれぞれ設けてもよい。
前記フロア6の上面の構成について、前記操縦席9の左・右側部に各種操作レバー等を支持する操作ボックス50L,50Rを設けている。右側操作ボックス50Rに、3本の油圧操作レバー51~53を配設しており、いずれも前後に揺動させる形態であって、このうちモーア5を昇降するモーア昇降油圧操作レバー51を前位置に設け、コレクタ32を昇降するコレクタ昇降油圧操作レバー52とコレクタ32を後傾しつつ後部コレクタ蓋32aを開放する刈草排出油圧操作レバー53を後位置に併設してなる。これら油圧操作レバー51~53はいずれも油圧バルブのスプールを連動すべく構成されている。さらに、3連の油圧操作レバー51~53の前方にはアクセルレバー54を設け、後方には4WD切換レバー55を設けている。一方、左側操作ボックス50Lには、駐車ブレーキレバー56を備えている。
前記左側操作ボックス50Lには、その前部内側方に凹部57を形成し、この操作ボックス50Lの外側壁部に右手親指を掛け前記凹部57に右手の他の4本の指を同時に掛けることができる構成とし、前記左側操作ボックス50Lの前側に第1の把持部58を形成している。
前記ステアリングコラム7周辺の構成について、フロアフレーム10の前端部から立設された支持部材60に、パイプ材からなる前部バンパー61を設ける。該前部バンパー61は、左右中間部を下方に折り曲げ左右両端部を後方に曲げた形状となし、ステアリングコラム7の上部前方及び側方を囲う形状となっている。前記支持部材60は、左右一対の湾曲起立板60a,60aの上端を連結すべく溶接によって一体化され、湾曲起立板60a,60aの各下端のコ型連結部60b,60bをフロアフレーム10の前端側から嵌合してボルトにより固定している。前記前部バンパー61の左右端部側であって、後方に向いて折り曲げられた箇所は第2の把持部61aとなり、前記第1の把持部58と略同高さとなっている。
前記のように構成された第1、第2の把持部58,61aを利用して搭乗することができるもので、片足を前記ステップ45に掛けもう片方の足をフロア6又はフロアフレーム10に掛け、同時に左手で前記第2の把持部61aを把持し、右手で前記第1の把持部58を把持することによって、バランス良く身体をフロア6上に移行させることができる。
前記前部バンパー61には前照灯62L,62Rを支持する支持部材として利用できる。
本実施例では、前部バンパー61に第2の把持部61aを構成したが、例えばステアリングコラム7部から延長支持させる構成でもよく、把持部61aの形状も前記パイプ状に限定されず他の構成でもよい。
上記実施例では、第1の把持部58と第2の把持部61aを略同高さに設定するものであり、しかもステップ45及びフロア6は、側面視において両把持部58,61aの前後間隔部内に設けているので、昇降の際、足と両手のバランスを取るのに都合がよい。
ところで、前記伝動ケース12内の走行用変速装置(HST)はエンジン11からの動力を受けて駆動され、フロア6部に配置された前後進ペダル63f,63rの踏み込み操作によって増速される構成としている。そして、前記駐車ブレーキレバー56の操作伝動系に配設された駐車ブレーキスイッチ56aと、前記前後進ペダルの踏み込みを感知する前後進ペダルスイッチとしての前進スイッチ63fs又は後進スイッチ63rsとを接続して警報64(図例ではホーン)出力するよう構成する。これによって、駐車ブレーキ中の不測の車体発進操作すると警報が作動するため、駐車ブレーキ中に車体を発進する所謂車体引きずりを防止できる。
前記4WD切換レバー55は、側面視T型をなし把持部と押し引き棒とによって構成され、把持部を上下に操作することで自動4WD状態と常時4WD状態とに切替えできる。例えば、引き上げ操作すると常時4WD状態となって、前後4輪に動力が伝達され駆動される。また押し下げ操作をもって、自動4WD状態となり、前輪2,2と後輪3,3の回転差が閾値を越えると4WDに、該閾値以下の場合は後輪3,3のみ又は前輪2,2のみの2WD駆動となるので、旋回中地面を荒らさない効果がある。
前記伝動ケース12内には、前記モーア5への伝動系(図示せず)と図外ブロアへの伝動系(図示せず)を備え、それぞれに伝動クラッチ手段として、モーアクラッチ65とブロアクラッチ66を備えている。このうちモーアクラッチスイッチ65aの入り操作によってモーアクラッチ65が伝動状態とされ、モーア5の刈刃4軸を駆動しうる構成としている。また、ブロアクラッチスイッチ66aの入り操作によってブロアクラッチ66が伝動状態とされる構成である。そして、図9に示すスイッチ構成の場合は、モード切替スイッチ67を備え、PTOスイッチ68との操作組み合わせによって、モーア5とブロア両方又はいずれか一方を駆動できる構成としている。すなわち、モード切替スイッチ67は3位置にスライド操作可能に設けられ、中央位置aでPTOスイッチ68を入り操作すると、モーアとブロアの両方のクラッチ65,66を伝動状態とし、操作位置を図9中上側位置bにスライドし、PTOスイッチ68を入り操作するとブロアクラッチ66を伝動状態とし、下側位置cにスライドし、PTOスイッチ68を入り操作するとモーアクラッチ65を伝動状態とするものである。なお、PTOスイッチ68は入又は切の2位置切替可能の構成であれば如何なる構成でもよいが、自己保持スイッチ形態とすると、PTOスイッチ68入り中に、モード切替スイッチ67を他位置に移動すると自己保持を解除してPTOスイッチ68切り側とすることで、安全に伝動状態を解除することができる。
図10,11は、前記油圧操作レバー51~53の改良構成を示す。油圧操作レバー51を例にすれば、右側操作ボックス50Rに形成したレバーガイド70の縁部に前後2本の丸棒又はパイプ材からなるガイド部材71a,71bを設け、一方油圧操作レバー51には、これらガイド部材71a,71bとは交差状態であって点接触できる丸棒又はパイプ材の摺動部材72を設けている。油圧操作レバー51はガイド部材71a,71bの長手方向に沿う前後方向移動に構成されるが、左右方向にも弾性を有して傾倒可能に構成されており、ガイド部材71a,71bから外れた箇所においては、前記摺動部材72がレバーガイド70の縁部に当接でき、もって前後方向の移動をガイド部材71a又は71bの端部にて規制され操作位置の確保が安定する。また、前後方向の移動に際しては、前記ガイド部材71a,71bに対して摺動部材72が点接触するものであるから抵抗少なく円滑な操作移動を実現できる。なお、油圧操作レバーを例に説明したが、他の如何なる操作レバーに対しても適応できる。
なお、図10におけるように、レバー51~53のレバー支持部材72を操作対象である油圧バルブ74を保持するバルブ支持部材73に連結構成とし、これらをサブ組立して前記操作ボックス50Rに装着するよう構成している。
1 車体
2 前輪
3 後輪
4 刈刃
5 モーア
5a モーアデッキ
6 フロア
7 ステアリングコラム
8 ハンドル
10 フロアフレーム
45 ステップ
50L 操作ボックス
57 凹部
58 第1の把持部
61 前部バンパー
61a 第2の把持部

Claims (2)

  1. 走行する車体(1)の前部の下方であって前輪(2,2)の前方には刈刃(4)を有する芝草刈り取り用のモーア(5)を備え、前記車体(1)の前部上方のフロア(6)にはステアリングコラム(7)を立設し、該コラム(7)の上部には操舵用のハンドル(8)が設けられた乗用芝刈機において、
    前記モーア(5)は前記フロア(6)下方にあって、前記モーア(5)の前記刈刃(4)を覆うモーアデッキ(5a)の上面にステップ(45)を固定して設け、車体(1)側に把持部(58,61a)を設け、
    操縦席(9)の側部に各種操作レバーを支持する操作ボックス(50L)を設け、この操作ボックス(50L)に凹部(57)を形成し、前記操作ボックス(50L)の外側壁部と前記凹部(57)に指を掛けることができるようにして第1の把持部(58)とし、
    フロアフレーム(10)の前端部から立設された支持部材(60)に、パイプ材からなる前部バンパー(61)を設け、該前部バンパー(61)の端部を第2の把持部(61a)とし、
    前記第1及び第2の両把持部(58,61a)を略同じ高さに設け、前記ステップ(45)を、側面視において前記両把持部(58,61a)の前後間隔部内に設けた乗用芝刈機。
  2. 前記モーアデッキ(5a)は、平面視において、その中央側は前記フロア(6)と重合しかつこのモーアデッキ(5a)の左右端部側は前記フロア(6)の投影面よりも外側にはみ出しており、前記ステップ(45)の位置は、平面視において、前記フロア(6)及び前記フロア(6)を支持する前記フロアフレーム(10)の投影圏外に配置した請求項1に記載の乗用芝刈機。
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