JP7048921B2 - ロボット装置の下部ユニット及びロボット装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ロボット装置の下部ユニット及びロボット装置に関する。
近年、人間とロボットとの共生を目指したヒューマンロボットインタラクション(HRI:Human Robot Interaction)の研究が盛んに行われている。例えば、非特許文献1では、人型ロボット(いわゆるアンドロイド)を百貨店の販売員として利用し、この人型ロボットが顧客と対話をしながら商品を販売することができるかを検証した結果を報告している。非特許文献2では、日常空間で活動可能なロボットを開発し、そのロボットを小学校で長期運用した結果、一部の子供たちとの間でロボットが有効的な関係を築くことができたことを報告している。非特許文献3では、バス停において、ロボットに追いかけられた人間がそのロボットに対してどのような印象を持つかを調査した結果を報告している。
これらの研究の結果、ロボットが人間らしい動きを行うことが、ロボットと人間との間のインタラクションに影響を与えることが示唆されている。例えば、非特許文献4では、台形状の速度プロファイルで制御されたロボットアームに比べて、人間の手の動きのような速度プロファイルで制御されたロボットアームのほうが、人間に物を受け渡すタスクを実行したときに当該人間の反応速度が短くなることを報告している。非特許文献5では、人間のパーソナルスペースが、対峙するロボットの視線方向に応じて変化することを報告している。非特許文献6では、人間は、接触を行う前に声掛けを行うロボットよりも、声掛けを行わずに接触を行うロボットに対してより好意的に反応したことを報告している。
特開2005-034984号公報
渡辺美紀、外2名、「ミナミちゃん:販売を通じたアンドロイドの実社会への応用と検証」、情報処理学会論文誌、Vol.57、No.4、2016年、pp.1251-1261 神田崇行、他3名、「対話型ロボットによる小学校での長期相互作用の試み」、ヒューマンインタフェース学会論文誌、Vol.7、No.1、2005年、pp.27-37 M. Svenstrup et al., "Pilot study of Person Robot Interaction in a Public Transit Space", Communications in Computer and Information Science, Vol.33 (2009), pp.96-106 M. Huber et al., "Human-Robot Interaction in Handing-Over Tasks", in 17th IEEE International Symposium on Robot and Human Interactive Communication (2008), pp.107-112 L. Takayama et al.,"Influences on Proxemic Behaviors in Human-Robot Interaction", International Conference on Intelligent Robots (2009), pp.5495-5502 T. Chen et al.,"An Investigation of Responses to Robot-Initiated Touch in a Nursing Context", International Journal of Social Robotics, Vol.6, No.1 (2014), pp.141-161.
上記の研究の成果から、より人間らしい動きを行うロボット装置を構成すれば、そのロボット装置と人間との間でより深いインタラクションを実現することができると期待される。例えば、特許文献1で提案されている2足歩行ロボット装置によれば、人間の歩行動作と同じような挙動で移動することができるため、人間との間で円滑にインタラクションを行うことができると期待される。しかしながら、安定的に2足歩行可能なロボット装置は高価であり、低コストで作製可能なものではないという問題点がある。なお、この問題点は、人間の歩行動作と同じような挙動でロボット装置を移動させる場面に特有のものではなく、複雑な挙動でロボット装置を移動させるあらゆる場面で生じ得る。
本発明は、一側面では、このような点を考慮してなされたものであり、その目的は、人間の歩行動作等の複雑な挙動で移動するロボット装置をより低コストで作製可能な技術を提供することである。
本発明は、上述した課題を解決するために、以下の構成を採用する。
すなわち、本発明の一側面に係るロボット装置の下部ユニットは、一対の車輪と、前記一対の車輪により支持され、前記ロボット装置の上部ユニットが取り付けられる基台部と、前記一対の車輪の回転を制御するように構成された制御装置と、前記制御装置により制御され、前記一対の車輪の回転に同期して、前記基台部に取り付けられた前記ロボット装置の前記上部ユニットを垂直方向に振動させるように構成された垂直振動機構と、前記制御装置により制御され、前記一対の車輪の回転に同期して、前記基台部に取り付けられた前記ロボット装置の前記上部ユニットを水平方向に振動させるように構成された水平振動機構と、を備える。
当該構成に係る下部ユニットでは、垂直振動機構及び水平振動機構それぞれが、一対の車輪の回転に同期して、ロボット装置の上部ユニットを垂直方向及び水平方向それぞれに振動させる。この車輪の回転と同期した垂直方向及び水平方向それぞれの振動によって、人間が歩行する際の身体の挙動等の複雑な挙動を再現することができる。また、当該構成に係る下部ユニットは、ロボット装置の上部ユニットを支持する要素として、2足歩行ユニットではなく、一対の車輪を利用するため、安価に作製可能である。したがって、当該構成によれば、人間の歩行動作等の複雑な挙動で移動するロボット装置をより低コストで作製することができるようになる。
なお、ロボット装置の上部ユニットの構成は、特に限定されなくてもよく、実施の形態に応じて適宜決定されてよい。ロボット装置を人型ロボットとして構成する場合、上部ユニットは、例えば、胴体ユニット、一対の腕ユニット、頭部ユニット等を備えてもよい。垂直方向の振動は、垂直方向(鉛直方向)の移動成分を含んでいれば、その他の方向の移動成分を含んでいてもよい。例えば、垂直方向の振動は、垂直方向に対して90度未満の角度で傾いた方向に直動する振動であってもよいし、垂直方向の直動と共に、ピッチング、ローリング、及びローリングの少なくともいずれかを含む振動であってもよい。同様に、水平方向の振動は、垂直方向に直交する方向の移動成分を含んでいれば、その他の方向の移動成分を含んでいてもよい。例えば、水平方向の振動は、水平方向に対して90度未満の角度で傾いた方向に直動する振動であってもよいし、水平方向の直動と共に、ピッチング、ローリング、及びローリングの少なくともいずれかを含む振動であってもよい。
上記一側面に係る下部ユニットにおいて、前記制御装置は、前記上部ユニットの垂直方向及び水平方向の振動が生物の移動する際の重心位置の揺動を模した動きとなるように、前記垂直振動機構及び前記水平振動機構を制御してもよい。当該構成によれば、生物の移動する際の動作を模した動きを実施可能なロボット装置を低コストで作製することができるようになる。
上記一側面に係る下部ユニットにおいて、前記制御装置は、前記上部ユニットの垂直方向及び水平方向の振動が、前記生物の移動する際の重心位置の揺動を模した動きとして、人間の移動する際の骨盤の揺動を模した動きとなるように、前記垂直振動機構及び前記水平振動機構を制御してもよい。当該構成によれば、人間の移動する際の骨盤の揺動を模した動きを実施可能なロボット装置を低コストで作製することができるようになる。
上記一側面に係る下部ユニットにおいて、前記骨盤の揺動を模した動きにおける垂直方向の振動は、第1の周期関数により表されてよく、前記骨盤の揺動を模した動きにおける水平方向の振動は、第2の周期関数により表されてよく、前記第1の周期関数と前記第2の周期関数とは速度に応じた位相差を有していてもよく、前記制御装置は、前記一対の車輪の回転速度に応じて前記位相差を決定し、決定した前記位相差を有する前記第1の周期関数及び前記第2の周期関数に基づいて、前記上部ユニットの垂直方向及び水平方向の振動が人間の移動する際の骨盤の揺動を模した動きとなるように、前記垂直振動機構及び前記水平振動機構を制御してもよい。当該構成によれば、簡単な制御により、人間の移動する際の骨盤の揺動を模した動きを実施可能なロボット装置を低コストで作製することができるようになる。
上記一側面に係る下部ユニットにおいて、前記一対の車輪はそれぞれ、それぞれの中心からずれて車軸が取り付けられた偏心車輪であってよく、前記水平振動機構は、前記一対の偏心車輪により構成されてよい。偏心車輪は、当該偏心車輪の中心からずれて車軸が取り付けられていることにより、回転に伴って基台部を水平方向に傾けることができる。当該構成では、この偏心車輪の挙動を利用して、水平振動機構を実現する。すなわち、一対の偏心車輪によって、水平振動機構を構成する。これにより、当該構成では、一対の車輪を水平振動機構としても機能させることができ、当該一対の車輪とは別ユニットで水平振動機構を設けなくてもよくなる。したがって、当該構成によれば、部品点数を低減することができるため、人間の歩行と同じような挙動で移動するロボット装置を更に低コストで作製することができるようになる。
上記一側面に係る下部ユニットは、前記一対の偏心車輪と共に前記基台部を支持する補助車輪を更に備えてもよい。当該構成によれば、偏心車輪と共に基台部を支持する補助車輪により、安定的に移動可能な下部ユニットを作製することができるようになる。
また、本発明の一側面に係るロボット装置は、上部ユニットと、前記上部ユニットが取り付けられる下部ユニットであって、上記いずれかの形態に係る下部ユニットと、を備える。当該構成によれば、人間の歩行と同じような挙動で移動するロボット装置であって、より低コストで作製可能なロボット装置を提供することができる。
上記一側面に係るロボット装置において、前記上部ユニットは、前記下部ユニットの前記一対の車輪の回転と同期して駆動可能に構成された1又は複数の関節部を含んでもよい。当該構成によれば、より人間の挙動に近い動作を実施可能なロボット装置を低コストで提供することができる。
本発明によれば、複雑な挙動で移動するロボット装置をより低コストで作製可能な技術を提供することができる。
図1は、実施の形態に係るロボット装置の一例を模式的に例示する。 図2は、実施の形態に係る下部ユニットの一例を模式的に例示する。 図3は、実施の形態に係る下部ユニットの車輪の一例を模式的に例示する。 図4は、実施の形態に係る下部ユニットの車輪を駆動する駆動部の一例を模式的に例示する。 図5は、実施の形態に係る下部ユニットの垂直振動機構の一例を模式的に例示する。 図6は、実施の形態に係るロボット装置のシステム構成の一例を模式的に例示する。 図7は、人間の歩行する際における骨盤の揺動を例示する。 図8Aは、骨盤の揺動を模した動きのシミュレーション結果を示す。 図8Bは、骨盤の揺動を模した動きのシミュレーション結果を示す。 図8Cは、骨盤の揺動を模した動きのシミュレーション結果を示す。 図9は、他の形態に係る下部ユニットの垂直振動機構及び水平振動機構の一例を模式的に例示する。 図10は、他の形態に係る下部ユニットの垂直振動機構及び水平振動機構の一例を模式的に例示する。 図11は、他の形態に係る下部ユニットの垂直振動機構及び水平振動機構の一例を模式的に例示する。 図12は、他の形態に係る下部ユニットの一例を模式的に例示する。
以下、本発明の一側面に係る実施の形態(以下、「本実施形態」とも表記する)を、図面に基づいて説明する。ただし、以下で説明する本実施形態は、あらゆる点において本発明の例示に過ぎない。本発明の範囲を逸脱することなく種々の改良又は変形が行われてもよい。つまり、本発明の実施にあたって、実施形態に応じた具体的構成が適宜採用されてもよい。なお、以下の説明では、説明の便宜のため、図面内の向きを基準として説明を行う。
§1 構成例
まず、図1を用いて、本実施形態に係るロボット装置1の構成について説明する。図1は、本実施形態に係るロボット装置1の一例を模式的に例示する。
本実施形態に係るロボット装置1は、移動可能に構成された下部ユニット2と、下部ユニット2に取り付けられ、人間の上半身を模した上部ユニット3と、を備えている。これにより、本実施形態に係るロボット装置1は、移動可能な人型ロボットとして構成される。ただし、本実施形態に係るロボット装置1の種類は、このような人型ロボットに限定されなくてもよく、実施の形態に応じて適宜決定されてよい。以下、各ユニット(2、3)について詳細に説明する。
[下部ユニット]
まず、図2を更に用いて、本実施形態に係る下部ユニット2について説明する。図2は、本実施形態に係る下部ユニット2の一例を模式的に例示する。下部ユニット2は、ロボット装置1の下端側に配置され、ロボット装置1の上端側の構成要素(本実施形態では、上部ユニット3)を支持し、車輪駆動により移動可能に構成される。この下部ユニット2は、「下肢ユニット」又は「移動機構ユニット」と称されてもよい。
具体的には、本実施形態に係る下部ユニット2は、図2に示されるとおり、基台部21、一対の車輪22、水平振動機構23、及び垂直振動機構24、を備えている。基台部21は、フレーム材で構成されており、左右に配置された一対の車輪22それぞれの車軸221が、軸周りに回転可能に基台部21の下端側に取り付けられている。これにより、基台部21は、左右に配置された一対の車輪22により支持されている。この基台部21の上端側には、垂直振動機構24を介して、ロボット装置1の上部ユニット3が取り付けられる。
本実施形態に係る下部ユニット2は、一対の車輪22の回転を制御するように構成された制御装置(後述する制御装置5)を更に備えている。水平振動機構23は、この制御装置により制御されて、一対の車輪22の回転に同期して、基台部21に取り付けられた上部ユニット3を水平方向(具体的には、下部ユニット2の進行方向に垂直な左右方向)に振動させるように構成される。同様に、垂直振動機構24は、制御装置により制御されて、一対の車輪22の回転に同期して、基台部21に取り付けられた上部ユニット3を垂直方向に振動させるように構成される。これにより、下部ユニット2は、水平振動機構23及び垂直振動機構24による車輪22の回転と同期した水平方向及び水平方向それぞれの振動によって、人間が歩行する際の身体の挙動を再現可能に構成されている。
(水平振動機構)
次に、図3及び図4を更に用いて、本実施形態に係る水平振動機構23について詳細に説明する。図3は、本実施形態に係る車輪22の一例を模式的に例示する。図4は、車輪22を駆動する駆動部の一例を模式的に例示する。
本実施形態では、図2及び図3に示されるとおり、各車輪22は、それぞれの中心220からずれて車軸221が取り付けられた偏心車輪である。各車輪22の径は同じであり、両車輪22の偏心には位相差が設けられている。各車輪22の形状は真円である。各車輪22の偏心量及び両車輪22間の偏心の位相差は、実施の形態に応じて適宜決定されてよいし、手動又は自動的に変更可能に構成されてよい。両車輪22間の偏心の位相差は、好ましくはπ[rad]である。なお、各車輪22の半径に円周率πを掛けた積がロボット装置1の見かけ上の歩幅となる。本実施形態に係る水平振動機構23は、この偏心した一対の車輪22により構成されている。
すなわち、上部ユニット3は基台部21に取り付けられ、基台部21は一対の車輪22により支持されている。右側の車輪22の車軸221が中心220よりも下側にあり、左側の車輪22の車軸221が中心220よりも上側にある状態では、地面と車軸221との距離が右側よりも左側の方が高くなり、これによって、基台部21及び上部ユニット3は右側に傾く。一方、右側の車輪22の車軸221が中心220よりも上側にあり、左側の車輪22の車軸が中心220よりも下側にある状態では、地面と車軸221との距離が左側よりも右側の方が高くなり、これによって、基台部21及び上部ユニット3は左側に傾く。つまり、一対の車輪22の回転に応じて、基台部21及び上部ユニット3は左右方向に交互に傾く。本実施形態に係る水平振動機構23による水平方向の振動は、この左右方向に交互に傾く動作により実現される。
なお、本実施形態に係る水平方向の振動は、上記のように実現されるため、水平方向の直動の他に、ロール方向の動き(ローリング)を含んでいる。このように、水平振動機構23による水平方向の振動は、垂直方向に直交する方向の移動成分を含んでいれば、その他の方向の移動成分を含んでいてもよい。例えば、水平方向の振動は、水平方向に対して90度未満の角度で傾いた方向に直動する振動であってもよいし、水平方向の直動と共に、ピッチング、ローリング、及びローリングの少なくともいずれかを含む振動であってもよい。また、水平振動機構23による水平方向の振動は、水平方向の直動のみで構成されてもよい。
次に、各車輪22の駆動方法について説明する。図4に示されるとおり、各車輪22は、左右方向に延びる車軸221の一端部に固定されている。この車軸221の他端部側には、かさ歯車222が取り付けられている。このかさ歯車222には、前後方向に延びるシャフト2241の一端部に固定されたかさ歯車223が噛み合っている。シャフト2241は、モータ224に取り付けられており、モータ224の駆動によって軸周りに回転するように構成されている。
そのため、モータ224の回転力が、シャフト2241及び各かさ歯車(223、222)を介して車軸221に伝達されることで、本実施形態に係る各車輪22は車軸221周りに回転する。各車輪22が回転すると、下部ユニット2は、各車輪22の回転方向に移動する。これと共に、偏心した各車輪22の回転は、水平振動機構23としても作用し、下部ユニット2に取り付けられた上部ユニット3を水平方向に振動させる。これにより、水平振動機構23は、各車輪22の回転に同期して、上部ユニット3を水平方向に振動させる。
本実施形態では、車軸221の他端部側には、車軸221の回転を計測するように構成されたセンサ225が取り付けられている。このセンサ225によって、車輪22の回転量が計測される。センサ225の種類は、車輪22の回転量を計測可能であれば、特に限定されなくてもよく、公知のエンコーダ、ポテンショメータが利用されてよい。また、センサ225の配置場所は、車輪22の回転量を計測可能であれば、このような例に限定されなくてもよく、実施の形態に応じて適宜決定されてよい。
(垂直振動機構)
次に、図5を更に用いて、本実施形態に係る垂直振動機構24について詳細に説明する。図5は、本実施形態に係る垂直振動機構24の一例を模式的に例示する。本実施形態に係る垂直振動機構24は、いわゆるリニアガイドにより構成される。
具体的には、本実施形態に係る垂直振動機構24は、本体部241、モータ242、シャフト243、一対のギア244(244、246)、ボールねじ245、及び一対のレール材247を備えている。一対のレール材247は、垂直方向に延びており、フレーム材を介して基台部21に連結されている。本体部241は、一対のレール材247の周囲を囲うように形成され、垂直方向にスライド可能な状態で各レール材247にそれぞれ取り付けられる一対のブロック部2412を備えており、これによって、レール材247に沿ってスライド可能に構成されている。この本体部241には、上部ユニット3が取り付けられる。
本体部241の内側では、それぞれ円形状の一対のギア(244、246)が、互いに噛み合った状態で、回転可能に基台部21上に取り付けられている。第1ギア244の回転軸には、モータ242から垂直方向に延びるシャフト243が固定されている。一方、第2ギア246の回転軸には、垂直方向に延びるボールねじ245が固定されている。本体部241は、ボールねじ245に取り付けられるナット部2411を備えており、ナット部2411の内壁には、ボールねじ245の雄ネジ部に螺合する雌ネジが形成されている。
そのため、モータ242の回転力が、シャフト243及び各ギア(244、246)を介してボールねじ245に伝達されることで、ボールねじ245は軸周りに回転する。ボールねじ245が軸周りに回転すると、この回転力がネジ結合を介して推進力に変換されてナット部2411に伝達されることで、ボールねじ245に沿ってナット部2411が上下に移動する。このナット部2411の移動に伴って、本体部241は、一対のレール材247に沿って垂直方向(上下方向)に移動する。この本体部241の上下の移動が一対の車輪22の回転に同期して生じるように、モータ242の駆動が制御される。これによって、垂直振動機構24は、一対の車輪22の回転に同期して、本体部241に取り付けられた上部ユニット3を垂直方向に振動させる。
本実施形態では、モータ242から延びるシャフト243と連結した第1ギア244には、この第1ギア244の回転量を計測可能に構成されたセンサ248が取り付けられている。このセンサ248によって、第1ギア244の回転量に対応するボールねじ245の回転量、すなわち、本体部241の上下方向の移動量が計測される。センサ248の種類は、本体部241の移動量を計測可能であれば、特に限定されなくてもよく、公知のエンコーダ、ポテンショメータが利用されてよい。また、センサ248の配置場所は、本体部241の移動量(すなわち、上部ユニット3の垂直方向の振動量)を計測可能であれば、このような例に限定されなくてもよく、実施の形態に応じて適宜決定されてよい。
なお、本実施形態に係る垂直方向の振動は、上記のように実現されるため、垂直方向の直動のみで構成される。しかしながら、垂直方向の振動は、このような形態に限定されなくてもよく、垂直方向の移動成分を含んでいれば、その他の方向の移動成分を含んでいてもよい。例えば、垂直方向の振動は、垂直方向に対して90度未満の角度で傾いた方向に直動する振動であってもよいし、垂直方向の直動と共に、ピッチング、ローリング、及びローリングの少なくともいずれかを含む振動であってもよい。
[上部ユニット]
次に、本実施形態に係る上部ユニット3について説明する。図1に示されるとおり、本実施形態に係る上部ユニット3は、胴体ユニット31、一対の腕部ユニット32、及び頭部ユニット33を備えている。
胴体ユニット31は、下部ユニット2の垂直振動機構24の本体部241に連結されており、リンク部材と3つの胴体関節部311~313とを備えている。第1胴体関節部311は、矢状面において胴体ユニット31を屈曲可能に構成されている。第2胴体関節部312は、冠状面において胴体ユニット31を屈曲可能に構成されている。第3胴体関節部313は、横断面において胴体ユニット31を屈曲可能に構成されている。各胴体関節部311~313には、公知の関節部材が用いられてよい。
胴体ユニット31の上端部側には、左右に一対の腕部ユニット32が連結されている。各腕部ユニット32は、リンク部材と3つの腕関節部321~323とを備えている。第1腕関節部321及び第2腕関節部322は、人間の肩関節に対応して、腕部ユニット32を屈曲可能に構成されている。第3腕関節部323は、人間の肘関節に対応して、腕部ユニット32を屈曲可能に構成されている。各腕関節部321~323には、公知の関節部材が用いられてよい。
胴体ユニット31の上端部側には、頭部ユニット33が更に連結されている。頭部ユニット33は、頭部部材330と首関節部331とを備える。頭部部材330は、適宜構成されてよい。頭部部材330には、例えば、カメラ、マイク等の入力装置が設けられてもよい。また、頭部部材330には、例えば、ディスプレイ、スピーカ等の出力装置が設けられてもよい。首関節部331は、人間の首関節に対応して、頭部ユニット33を屈曲可能に構成されている。首関節部331には、公知の関節部材が用いられてよい。
各ユニット31~33の寸法及び形状は、実施の形態に応じて適宜決定されてよい。例えば、地面から頭部ユニット33の上端までの高さを1200mmに設定し、地面から一対の腕部ユニット32の上端までの高さを933mmに設定し、一対の腕部ユニット32の幅を264mmに設定してもよい。これにより、平均的な身長の男児をモデルとしたロボット装置1を作製することができる。
[システム構成]
次に、図6を用いて、本実施形態に係るロボット装置1のシステム構成について説明する。図6は、本実施形態に係るロボット装置1のシステム構成の一例を模式的に例示する。
図6に示されるとおり、本実施形態に係るロボット装置1は、各部を制御するように構成された制御装置5を備えている。制御装置5は、制御部51、記憶部52、及び外部インタフェース53が電気的に接続されたコンピュータである。なお、図6では、外部インタフェースは、「外部I/F」と記載されている。
制御部51は、ハードウェアプロセッサであるCPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)等を含み、プログラム及びデータに基づいて各種情報処理を実行するように構成される。記憶部52は、メモリの一例であり、例えば、RAM、ROM等で構成される。記憶部52は、プログラム8等の各種情報を記憶する。プログラム8は、ロボット装置1を制御する情報処理を制御装置5に実行させるためのプログラムであり、当該情報処理の一連の命令を含む。
外部インタフェース53は、外部装置と接続するためのインタフェースであり、接続する外部装置に応じて適宜構成される。本実施形態では、外部インタフェース53は、一対の車輪22(水平振動機構23)、垂直振動機構24、及び各関節部(311~313、321~323、331)との接続に利用される。これにより、制御装置5は、外部インタフェース53を介して、一対の車輪22(水平振動機構23)、垂直振動機構24、及び各関節部(311~313、321~323、331)の動作を制御する。
一対の車輪22(水平振動機構23)は、マイクロコンピュータ231を制御系として備えている。マイクロコンピュータ231は、外部インタフェース232を介して制御装置5に接続され、制御装置5から動作の指令を受信する。外部インタフェース232は、上記外部インタフェース53と同様に構成されてよい。そして、マイクロコンピュータ231は、受信した指令に基づいて、センサ225の出力を参照しながら、モータ224の駆動を制御する。これにより、一対の車輪22の回転が制御されると同時に、水平振動機構23による上部ユニット3の水平方向の振動が制御される。
同様に、垂直振動機構24は、マイクロコンピュータ251を制御系として備えている。マイクロコンピュータ251は、外部インタフェース252を介して制御装置5に接続され、制御装置5から動作の指令を受信する。外部インタフェース252は、上記外部インタフェース53と同様に構成されてよい。そして、マイクロコンピュータ251は、受信した指令に基づいて、センサ248の出力を参照しながら、モータ242の駆動を制御する。これにより、一対の車輪22の回転に同期して、垂直振動機構24による上部ユニット3の垂直方向の振動が制御される。
各関節部(311~313、321~323、331)は、モータ341及びセンサ342を駆動系として備えている。本実施形態では、各関節部(311~313、321~323、331)の屈曲は、モータ341の駆動により実現される。センサ342は、各関節部(311~313、321~323、331)の駆動量を計測可能であれば、特に限定されなくてもよく、公知のエンコーダ、ポテンショメータが利用されてよい。
また、各関節部(311~313、321~323、331)は、マイクロコンピュータ343を制御系として備えている。マイクロコンピュータ343は、外部インタフェース344を介して制御装置5に接続され、制御装置5から動作の指令を受信する。外部インタフェース344は、上記外部インタフェース53と同様に構成されてよい。そして、マイクロコンピュータ343は、受信した指令に基づいて、センサ342の出力を参照しながら、モータ341の駆動を制御する。これにより、各関節部(311~313、321~323、331)は、一対の車輪22の回転と同期して駆動可能に構成される。
以上のように、本実施形態では、制御装置5がロボット装置1の全体の動作を決定するのに対して、個々のマイクロコンピュータ(231、251、343)は、制御装置5が決定した内容に従って、各部の動作を制御する。これにより、制御装置5と各部との間の通信に遅延が生じても、各部の動作が停止するのを防止することができる。
また、制御装置5及び各マイクロコンピュータ(231、251、343)により、ロボット装置1で実行する情報処理の負荷分散を行うことができる。例えば、比較的に負荷の高い情報処理(例えば、ロボット装置1の全体の動作を決定する処理)を制御装置5に実行させ、比較的に負荷の低い情報処理(例えば、モータの駆動を制御する)を各マイクロコンピュータ(231、251、343)に実行させることができる。この場合、制御装置5は、各マイクロコンピュータ(231、251、343)よりも処理能力が高くなるように構成されるのが好ましい。各マイクロコンピュータ(231、251、343)には、モータの駆動を制御可能な比較的に処理能力の低いマイクロコンピュータが利用されてよい。
なお、制御装置5の具体的なハードウェア構成に関して、実施の形態に応じて、適宜、構成要素の省略、置換、及び追加が可能である。例えば、制御部51は、複数のプロセッサを含んでもよい。ハードウェアプロセッサは、マイクロプロセッサ、FPGA(field-programmable gate array)等で構成されてよい。記憶部52は、制御部51に含まれるRAM及びROMにより構成されてもよい。記憶部52は、ハードディスクドライブ、ソリッドステートドライブ等の補助記憶装置で構成されてもよい。各マイクロコンピュータ(231、251、343)は省略されてもよい。また、制御装置5には、提供されるサービス専用に設計された情報処理装置の他に、汎用のデスクトップPC(Personal Computer)、ノートPC、タブレットPC、スマートフォンを含む携帯電話等が用いられてよい。
§2 動作例
次に、本実施形態に係るロボット装置1の動作例について説明する。制御装置5は、一対の車輪22の回転を制御する。これにより、ロボット装置1は、所望の方向に移動する。
このとき、制御装置5は、水平振動機構23(一対の車輪22)及び垂直振動機構24を制御して、一対の車輪22の回転に同期して、上部ユニット3を水平方向及び垂直方向に振動させる。上部ユニット3の水平方向及び垂直方向の振動は、生物が移動する(例えば、人間が歩行する)際の重心位置の揺動を模して行われてもよい。人間が歩行する際の重心位置は、骨盤の中央にあることが知られている。そこで、本実施形態では、制御装置5の制御部51は、プログラム8の命令に従って、上部ユニット3の水平方向及び垂直方向の振動が、生物の移動する際の重心位置の揺動を模した動きとして、人間の移動する際の骨盤の揺動を模した動きとなるように、水平振動機構23(一対の車輪22)及び垂直振動機構24を制御する。
ここで、図7を用いて、人間が移動する際の骨盤の搖動について説明する。図7は、人間が移動する際の骨盤の揺動の一例を模式的に例示する。一方の足が着地してから、他方の足が着地し、その後、一方の足が再度着地するまでを一歩行周期と定義する。人間の重心位置は、歩行を含む多くの姿勢で骨盤の内側に位置している。この人間の重心位置が一歩行周期の間に変動することで、骨盤の揺動が生じる。
具体的には、各脚が着地している間に、当該各脚の足関節及び膝関節が屈曲することで、骨盤の位置は上下に変動する。そのため、一歩行周期の間に、各脚の足関節及び膝関節の屈曲に応じて、骨盤は、上下方向に2度振動する。また、重心を各足に乗せるときに、各足の方向に揺れる。そのため、一歩行周期の間に、骨盤は、左右方向に1度振動する。したがって、一歩行周期の間に、人間の骨盤は、無限大の記号に類似する図7の軌跡Sを描くように揺動する。そして、歩行速度が上がるほど、この骨盤の揺動は、V字に近付いていくことが知られている(例えば、J. Rose, "Human walking Third Edition", Lippincott Williams & Wilkins(2005))。
そこで、本実施形態では、この骨盤の揺動を模した動きにおける垂直方向の振動を第1の周期関数により表現し、骨盤の揺動を模した動きにおける水平方向の振動を第2の周期関数により表現する。そして、第1の周期関数及び第2の周期関数には、速度に応じた位相差を持たせる。これにより、制御装置5は、パラメタ制御により、骨盤の揺動を模した動きを水平振動機構23及び垂直振動機構24に実施させることができるようになる。例えば、第1の周期関数は、以下の数1により示される関数であってよく、第2の周期関数は、以下の数2により示される関数であってよい。
Figure 0007048921000001
Figure 0007048921000002
なお、xは、骨盤の揺動に模した動きの水平方向の振動を示し、yは、垂直方向の振動を示す。tは、時刻を示す。wは、車輪22間の距離を示し、eは、各車輪22の偏心量を示す。ωは、各車輪22の平坦な地面上での角速度を示し、hは、車軸221から骨盤と想定する位置までの高さを示す。骨盤と想定する位置は、ロボット装置1内で適宜決定されてよい。φは、第1の周期関数と第2の周期関数との間で設定される速度に応じた位相差を示す。つまり、φには、ωに応じた値が代入される。ただし、各周期関数は、上記数1及び2に限定される訳ではなく、実施形態に応じて適宜決定されてよい。
図8A~図8Cは、以下の表1に示される条件で数1及び数2による振動をシミュレーションした結果を示す。図8Aは、条件aでシミュレーションした結果を示し、図8Bは、条件bでシミュレーションした結果を示し、図8Cは、条件cでシミュレーションした結果を示す。
Figure 0007048921000003
図8A~図8Cに示されるとおり、位相差φを-π(rad)から-π/2(rad)に近付けていくことで、数1及び数2の関数は、人間が歩行する際の骨盤の揺動に模した動きを再現することができることが分かった。
そこで、制御装置5の制御部51は、各車輪22の回転速度に応じて位相差φの値を決定する。各車輪22の回転速度は、角速度で表されてもよいし、センサ225の出力値により表されてもよい。本実施形態では、制御部51は、センサ225の出力をマイクロコンピュータ231から取得し、取得したセンサ225の出力に基づいて、位相差φの値を決定する。
例えば、取得したセンサ225の出力に基づいて、各車輪22の回転速度が所定の速度以下であると判定した場合には、制御部51は、位相差φの値を-πに設定する。そして、各車輪22の回転速度が所定の速度を超えていると判定した場合には、制御部51は、各車輪22の回転速度に応じて、-πから-π/2に近付けた値に位相差φの値を設定する。
そして、制御部51は、決定した位相差φを有する第1の周期関数及び第2の周期関数に基づいて、上部ユニット3の水平方向及び垂直方向の振動が人間の移動する際の骨盤の揺動を模した動きとなるように、水平振動機構23及び垂直振動機構24を制御する。本実施形態では、水平振動機構23はそれぞれ偏心した一対の車輪22により構成されているため、一対の車輪22の駆動により、水平振動機構23による水平方向の振動は実現されている。そのため、制御部51は、一対の車輪22の駆動する指令をマイクロコンピュータ231に送信すると共に、上記数2により示される関数に従って本体部241を上下方向に振動させるように垂直振動機構24のマイクロコンピュータ251に指令を送信する。マイクロコンピュータ251は、制御装置5からの指令に基づいて、センサ248の出力を参照しながら、モータ242を駆動する。これにより、制御装置5は、ロボット装置1を移動させている間、人間の移動する際の骨盤の揺動を模した動きで上部ユニット3を振動させることができる。
なお、制御装置5は、一対の車輪22の回転と同期して、上部ユニット3の各関節部(311~313、321~323、331)を駆動してもよい。例えば、制御部51は、以下の数3に示される周期関数に基づいて、胴体ユニット31の第1胴体関節部311を駆動してもよい。制御部51は、数4に示される周期関数に基づいて、腕部ユニット32の第2腕関節部322を駆動してもよい。制御部51は、数5に示される周期関数に基づいて、頭部ユニット33の首関節部331を駆動してもよい。これにより、制御装置5は、人間の歩容を模した動作でロボット装置1を移動させることができる。
Figure 0007048921000004
Figure 0007048921000005
Figure 0007048921000006
なお、K1は、胴体ユニット31の振動を示し、j1は、胴体ユニット31の振動量の最大値を示す。K2は、腕部ユニット32の振動を示し、j2は、腕部ユニット32の振動量の最大値を示す。K3は、頭部ユニット33の振動を示し、j3は、頭部ユニット33の振動量の最大値を示す。ただし、各関節部の周期関数は、上記数3~数5の例に限定される訳ではなく、実施の形態に応じて適宜決定されてよい。
§3 特徴
以上のとおり、本実施形態によれば、水平振動機構23及び垂直振動機構24により、人間が歩行する際の身体の挙動(上記実施形態では、骨盤の揺動)に模した動きで上部ユニット3を振動させることができる。また、本実施形態によれば、下部ユニット2は、ロボット装置1の上部ユニット3を支持する要素として、2足歩行ユニットではなく、一対の車輪22を利用する。そのため、下部ユニット2は、2足歩行ユニットに比べて、安価に作製可能であり、その制御が容易である。したがって、本実施形態によれば、人間の歩行と同じような挙動で移動するロボット装置をより低コストで作製することができるようになる。これにより、人間との間で円滑にインタラクションを行うことのできるロボット装置を低コストで作製可能になることが期待できる。
また、本実施形態では、骨盤の揺動を2つの周期関数により表現し、歩行速度による骨盤の揺動の変化を2つの周期関数の位相差により表現している。そのため、制御装置5は、単純なパラメタ制御により、歩行速度による骨盤の揺動の変化を再現した動きで上部ユニット3を振動させることができる。したがって、本実施形態では、人間の歩容に模した動作を簡単な制御によりロボット装置1に実行させることができる。そのため、人間らしい歩容で移動するロボット装置をより低コストで作製することができる。
更に、本実施形態では、水平振動機構23は、それぞれ偏心した一対の車輪22により構成されている。そのため、各車輪とは別体に水平振動機構を設ける形態と比べて、本実施形態では、部品点数及び制御対象の数を減らすことができる。したがって、本実施形態によれば、人間の歩行と同じような挙動で移動するロボット装置を更に低コストで作製することができるようになる。
§4 変形例
以上、本発明の実施の形態を詳細に説明してきたが、前述までの説明はあらゆる点において本発明の例示に過ぎない。本発明の範囲を逸脱することなく種々の改良や変形を行うことができることは言うまでもない。例えば、以下のような変更が可能である。なお、以下では、上記実施形態と同様の構成要素に関しては同様の符号を用い、上記実施形態と同様の点については、適宜説明を省略した。以下の変形例は適宜組み合わせ可能である。
<4.1>
上記実施形態では、制御装置5は、上部ユニット3の水平方向及び垂直方向の振動が人間の移動する際の骨盤の揺動を模した動きとなるように、水平振動機構23及び垂直振動機構24を制御している。しかしながら、水平振動機構23及び垂直振動機構24の振動により再現される動きは、このような骨盤の揺動を模した動きに限定されなくてもよく、実施の形態に応じて適宜決定されてよい。
例えば、制御装置5は、上部ユニット3の水平方向及び垂直方向の振動が、人間以外の生物の移動する際の重心位置の揺動を模した動きとなるように、水平振動機構23及び垂直振動機構24を制御してもよい。動きを再現する対象の生物は、周期的な挙動で移動し得るあらゆる生物を含んでよく、2足の動物であってもよいし、4足の動物であってもよい。また、制御装置5は、生物の移動する際の重心位置の揺動を模した動き以外の動きを行うように、水平振動機構23及び垂直振動機構24を適宜制御してもよい。
<4.2>
上記実施形態では、上部ユニット3は、人間の上半身を模した構成を有している。しかしながら、下部ユニット2に取り付けられる上部ユニット3の構成は、このような例に限定されなくてもよく、実施の形態に応じて適宜決定されてよい。上部ユニット3は、関節部を備えていなくてもよい。例えば、上部ユニット3は、支柱及びこの支柱の上端部に連結されたディスプレイにより構成されてもよい。また、上部ユニット3が備える関節部の数は、上記実施形態の例(10個)に限定されなくてもよく、1個であってもよいし、2~9個であってもよいし、11個以上であってもよい。また、上記実施形態では、各関節部(311~313、321~323、331)は、制御装置5により制御される。しかしながら、上部ユニット3に設ける関節部は、このような例に限定されなくてもよい。例えば、上部ユニット3は、制御装置5による制御によらず、各車輪22の回転に同期して駆動される関節部を有してもよい。なお、この関節部には、例えば、歯車等の公知の伝達機構を用いて各車輪22の回転が伝達されてよい。これにより、関節部は、制御装置5の制御によらず、各車輪22の回転に同期して駆動可能に構成される。
<4.3>
上記実施形態では、水平振動機構23は一対の偏心した車輪22により構成され、垂直振動機構24はリニアガイドにより構成されている。しかしながら、水平振動機構23及び垂直振動機構24それぞれの構造は、このような例に限定されなくてもよく、実施の形態に応じて適宜決定されてよい。例えば、以下のような変形例を挙げることができる。
図9は、変形例に係る水平振動機構23A及び垂直振動機構24Aの一例を模式的に例示する。水平振動機構23A及び垂直振動機構24Aではそれぞれ、水平方向及び垂直方向それぞれの振動を関節部の屈曲により実現する。具体的には、水平振動機構23Aは、4つのリンク部材601~604と隣接するリンク部材(601、602)(601、603)(602、604)(603、604)の端部同士を連結する関節部611~614とを備えている。この水平振動機構23Aでは、関節部611がモータにより駆動することで、すなわち、隣接するリンク部材(601、602)の間の角度が変化することで、その他の関節部612~614を駆動し、リンク部材604の位置を水平方向に振動させることができる。このリンク部材604には、垂直振動機構24Aを介して、ロボット装置の上部ユニット3Aが連結される。そのため、水平振動機構23Aは、モータにより関節部611を駆動することで、上部ユニット3Aを水平方向に振動させることができる。
一方、垂直振動機構24Aは、水平振動機構23Aのリンク部材604に連結されており、4つのリンク部材701~704と隣接するリンク部材(701、702)(702、703)(703、704)の端部同士を連結する3つの関節部711~713とを備えている。ロボット装置の上部ユニット3Aは、例えば、リンク部材704に取り付けられる。この垂直振動機構24Aでは、関節部711~713のうちの少なくとも1つをモータにより駆動することで、上部ユニット3Aを垂直方向に振動させることができる。なお、この上部ユニット3Aは、上記実施形態に係る上部ユニット3と同様に構成されてよい。
図10は、変形例に係る水平振動機構23B及び垂直振動機構24Bの一例を模式的に例示する。水平振動機構23B及び垂直振動機構24Bではそれぞれ、ボールねじを用いて水平方向及び垂直方向の振動を実現する。具体的には、水平振動機構23Bは、水平方向の延びるボールねじ621と、このボールねじ621に取り付けられたナット部622とを備えている。ナット部622には、ロボット装置の上部ユニット3Bが取り付けられる。この上部ユニット3Bは、上記実施形態に係る上部ユニット3と同様に構成されてよい。水平振動機構23Bは、モータによりボールねじ621を回転させることで、ナット部622をボールねじ621の延びる左右方向に移動させることができる。これにより、水平振動機構23Bは、ナット部622を介して上部ユニット3Bを水平方向に振動させることができる。
一方、垂直振動機構24Bは、垂直方向に延びるボールねじ721と、このボールねじ721に取り付けられたナット部722を備えている。ナット部722には、水平振動機構23Bが取り付けられている。この垂直振動機構24Bは、モータによりボールねじ721を回転させることで、ナット部722をボールねじ721の延びる上下方向に移動させることができる。これにより、垂直振動機構24Bは、ナット部722及び水平振動機構23Bを介して、上部ユニット3Bを垂直方向に振動させることができる。
図11は、変形例に係る水平振動機構23C及び垂直振動機構24Cの一例を模式的に例示する。水平振動機構23C及び垂直振動機構24Cではそれぞれ、ラック・アンド・ピニオン構造を用いて水平方向及び垂直方向の振動を実現する。具体的には、水平振動機構23Cは、水平方向の延びるラック631と、このラック631の歯に噛み合ったピニオン632とを備えている。ラック631には、垂直振動機構24Cを介して、ロボット装置の上部ユニット3Cが取り付けられる。この上部ユニット3Cは、上記実施形態に係る上部ユニット3と同様に構成されてよい。この水平振動機構23Cは、モータによりピニオン632を回転させることで、ラック631を左右方向に移動させることができる。これにより、水平振動機構23Cは、ラック631及び垂直振動機構24Cを介して、上部ユニット3Cを水平方向に振動させることができる。
一方、垂直振動機構24Cは、垂直方向に延びるラック731と、このラック731の歯に噛み合ったピニオン732とを備えている。ラック731には、上部ユニット3Cが取り付けられている。この垂直振動機構24Cは、モータによりピニオン732を回転させることで、ラック731を上下方向に移動させることができる。これにより、垂直振動機構24Cは、ラック731を介して上部ユニット3Cを垂直方向に振動させることができる。
なお、図9~図11のように、水平振動機構を各車輪22とは別体に設ける場合、水平振動機構は、各車輪22を制御するマイクロコンピュータ231とは別のマイクロコンピュータを備えてもよい。これにより、各車輪22の回転を制御するマイクロコンピュータ231とは別のマイクロコンピュータにより、水平振動機構の振動を制御することができる。
また、図12に示されるように、下部ユニット2は、基台部21を支持する1又は複数の補助車輪を更に備えてもよい。図12は、本変形例に係る下部ユニット2Dの一例を例示する。本変形例では、下部ユニット2Dの基台部21Dは矩形状に形成されており、それぞれ偏心した一対の車輪22は、基台部21の後方側に配置されている。これに対して、基台部21の前方側には、左右方向に一対の補助車輪27が取り付けられる。下部ユニット2Dは、これらの点を除き、上記実施形態に係る下部ユニット2と同様に構成されている。本変形例では、各補助車輪27は、偏心させずに利用される。すなわち、各補助車輪27は、中心軸周りに回転可能に基台部21の前方側に取り付けられている。これにより、下部ユニット2Dの安定性を高めることができる。
なお、図12の例では、補助車輪27の数は、2つである。しかしながら、補助車輪27の数は、このような例に限定されなくてもよく、1つであってもよいし、3つ以上であってもよい。また、図12の例では、補助車輪27の径は、車輪22の径よりも小さくなっている。しかしながら、補助車輪27の径は、このような例に限定されなくてもよく、車輪22の径と同じであってもよいし、車輪22の径よりも大きくなっていてもよい。更に、各補助車輪27の配置場所は、図12の例に限定されなくてもよく、下部ユニットの安定性を高めることができるのであれば、実施の形態に応じて適宜決定されてよい。また、補助車輪27に代えて、例えば、ボールベアリング等の、回転可能に構成された回転機構が用いられてもよい。この回転機構によっても、下部ユニットの安定性を高めることができる。
<4.4>
上記実施形態において、各車輪22の径は、人間の歩幅に対応して決定されてよい。この場合、各車輪22の径は人間の歩幅に対応するのに対して、各車輪22の偏心量は、水平方向の振動量を決定するため、歩行の際の身体の水平方向の揺れに相当する。そのため、径及び偏心量を変更した複数種類の各車輪22を用意して、下部ユニット2において、用意した各車輪22を適宜取り換えてもよい。また、各車輪22は、その径及び偏心量を適宜調節可能に構成されてもよい。例えば、各車輪22にアクチュエータを取り付けることで、偏心量を調節可能に構成することができる。このとき、各車輪22は、回転を停止したときに偏心量が無くなるように制御されてもよい。これにより、ロボット装置1が、移動を停止したときに傾かないようにしたり、移動中の歩容を変化させたりすることができる。また、各車輪22は、その形状を真円から楕円等の任意の形状に変形可能に構成されてもよい。これによっても、ロボット装置1が、移動を停止したときに傾かないようにしたり、移動中の歩容を変化させたりすることができる。また、各車輪22は、駆動量を異ならせることで、両車輪22の偏心の位相差を調節可能に構成されてよい。これにより、下部ユニット2が移動を停止した際に、両車輪22間の位相差を無くすように制御することで、ロボット装置1を直立した状態で静止させることができる。更に、両車輪22間の位相差を無くした状態で、各車輪22を回転させることで、つま先立ちした状態、背伸びをした状態等の表現をロボット装置1にさせることができる。
1…ロボット装置、
2…下部ユニット、
21…基台部、
22…車輪(偏心車輪)、220…中心、
221…車軸、222・223…かさ歯車、
224…モータ、225…センサ、
23…水平振動機構、231…マイクロコンピュータ、
232…外部インタフェース、
24…垂直振動機構、
241…本体部、2411…ナット部、2412…ブロック部、
242…モータ、243…シャフト、
244…第1ギア、245…ボールねじ、246…第2ギア、
247…レール材、248…センサ、
251…マイクロコンピュータ、252…外部インタフェース、
3…上部ユニット、
31…胴体ユニット、
311…第1胴体関節部、312…第2胴体関節部、
313…第3胴体関節部、
32…腕部ユニット、
321…第1腕関節部、322…第2腕関節部、323…第3腕関節部、
33…頭部ユニット、330…頭部部材、331…首関節部、
341…モータ、342…センサ、
343…マイクロコンピュータ、344…外部インタフェース、
5…制御装置、
51…制御部、52…記憶部、53…外部インタフェース

Claims (15)

  1. ロボット装置の下部ユニットであって、
    一対の車輪と、
    前記一対の車輪により支持され、前記ロボット装置の上部ユニットが取り付けられる基台部と、
    前記一対の車輪の回転を制御するように構成された制御装置と、
    前記制御装置により制御され、前記一対の車輪の回転に同期して、前記基台部に取り付けられた前記ロボット装置の前記上部ユニットを垂直方向に振動させるように構成された垂直振動機構と、
    前記制御装置により制御され、前記一対の車輪の回転に同期して、前記基台部に取り付けられた前記ロボット装置の前記上部ユニットを水平方向に振動させるように構成された水平振動機構と、
    を備え、
    前記制御装置は、前記上部ユニットの垂直方向及び水平方向の振動が、人間の移動する際の骨盤の揺動を模した動きとなるように、前記垂直振動機構及び前記水平振動機構を制御し、
    前記骨盤の揺動を模した動きにおける垂直方向の振動は、第1の周期関数により表され、
    前記骨盤の揺動を模した動きにおける水平方向の振動は、第2の周期関数により表され、
    前記第1の周期関数と前記第2の周期関数とは速度に応じた位相差を有しており、
    前記制御装置は、
    前記一対の車輪の回転速度に応じて前記位相差を決定し、
    決定した前記位相差を有する前記第1の周期関数及び前記第2の周期関数に基づいて、前記上部ユニットの垂直方向及び水平方向の振動が人間の移動する際の骨盤の揺動を模した動きとなるように、前記垂直振動機構及び前記水平振動機構を制御する、
    下部ユニット。
  2. ロボット装置の下部ユニットであって、
    一対の車輪と、
    前記一対の車輪により支持され、前記ロボット装置の上部ユニットが取り付けられる基台部と、
    前記一対の車輪の回転を制御するように構成された制御装置と、
    前記制御装置により制御され、前記一対の車輪の回転に同期して、前記基台部に取り付けられた前記ロボット装置の前記上部ユニットを垂直方向に振動させるように構成された垂直振動機構と、
    前記制御装置により制御され、前記一対の車輪の回転に同期して、前記基台部に取り付けられた前記ロボット装置の前記上部ユニットを水平方向に振動させるように構成された水平振動機構と、
    を備え、
    前記一対の車輪はそれぞれ、それぞれの中心からずれて車軸が取り付けられた偏心車輪であり、
    前記水平振動機構は、前記一対の偏心車輪により構成される、
    下部ユニット。
  3. 前記制御装置は、前記上部ユニットの垂直方向及び水平方向の振動が生物の移動する際の重心位置の揺動を模した動きとなるように、前記垂直振動機構及び前記水平振動機構を制御する、
    請求項に記載の下部ユニット。
  4. 前記制御装置は、前記上部ユニットの垂直方向及び水平方向の振動が、前記生物の移動する際の重心位置の揺動を模した動きとして、人間の移動する際の骨盤の揺動を模した動きとなるように、前記垂直振動機構及び前記水平振動機構を制御する、
    請求項に記載の下部ユニット。
  5. 前記骨盤の揺動を模した動きにおける垂直方向の振動は、第1の周期関数により表され、
    前記骨盤の揺動を模した動きにおける水平方向の振動は、第2の周期関数により表され、
    前記第1の周期関数と前記第2の周期関数とは速度に応じた位相差を有しており、
    前記制御装置は、
    前記一対の車輪の回転速度に応じて前記位相差を決定し、
    決定した前記位相差を有する前記第1の周期関数及び前記第2の周期関数に基づいて、前記上部ユニットの垂直方向及び水平方向の振動が人間の移動する際の骨盤の揺動を模した動きとなるように、前記垂直振動機構及び前記水平振動機構を制御する、
    請求項に記載の下部ユニット。
  6. 前記一対の車輪はそれぞれ、それぞれの中心からずれて車軸が取り付けられた偏心車輪であり、
    前記水平振動機構は、前記一対の偏心車輪により構成される、
    請求項に記載の下部ユニット。
  7. 前記一対の偏心車輪と共に前記基台部を支持する補助車輪を更に備える、
    請求項2または6に記載の下部ユニット。
  8. 上部ユニットと、
    前記上部ユニットが取り付けられる下部ユニットであって、請求項1からのいずれか1項に記載の下部ユニットと、
    を備える、
    ロボット装置。
  9. 前記上部ユニットは、前記下部ユニットの前記一対の車輪の回転と同期して駆動可能に構成された1又は複数の関節部を含む、
    請求項に記載のロボット装置。
  10. 上部ユニットと、
    前記上部ユニットが取り付けられる下部ユニットであって、
    一対の車輪と、
    前記一対の車輪により支持され、前記ロボット装置の上部ユニットが取り付けられる基台部と、
    前記一対の車輪の回転を制御するように構成された制御装置と、
    前記制御装置により制御され、前記一対の車輪の回転に同期して、前記基台部に取り付けられた前記ロボット装置の前記上部ユニットを垂直方向に振動させるように構成された垂直振動機構と、
    前記制御装置により制御され、前記一対の車輪の回転に同期して、前記基台部に取り付けられた前記ロボット装置の前記上部ユニットを水平方向に振動させるように構成された水平振動機構と、
    を備える、
    下部ユニットと、
    を備え、
    前記上部ユニットは、前記下部ユニットの前記一対の車輪の回転と同期して駆動可能に構成された1又は複数の関節部を含む、
    ロボット装置。
  11. 前記制御装置は、前記上部ユニットの垂直方向及び水平方向の振動が生物の移動する際の重心位置の揺動を模した動きとなるように、前記垂直振動機構及び前記水平振動機構を制御する、
    請求項10に記載のロボット装置
  12. 前記制御装置は、前記上部ユニットの垂直方向及び水平方向の振動が、前記生物の移動する際の重心位置の揺動を模した動きとして、人間の移動する際の骨盤の揺動を模した動きとなるように、前記垂直振動機構及び前記水平振動機構を制御する、
    請求項11に記載のロボット装置
  13. 前記骨盤の揺動を模した動きにおける垂直方向の振動は、第1の周期関数により表され、
    前記骨盤の揺動を模した動きにおける水平方向の振動は、第2の周期関数により表され、
    前記第1の周期関数と前記第2の周期関数とは速度に応じた位相差を有しており、
    前記制御装置は、
    前記一対の車輪の回転速度に応じて前記位相差を決定し、
    決定した前記位相差を有する前記第1の周期関数及び前記第2の周期関数に基づいて、前記上部ユニットの垂直方向及び水平方向の振動が人間の移動する際の骨盤の揺動を模した動きとなるように、前記垂直振動機構及び前記水平振動機構を制御する、
    請求項12に記載のロボット装置
  14. 前記一対の車輪はそれぞれ、それぞれの中心からずれて車軸が取り付けられた偏心車輪であり、
    前記水平振動機構は、前記一対の偏心車輪により構成される、
    請求項10から13のいずれか1項に記載のロボット装置
  15. 前記一対の偏心車輪と共に前記基台部を支持する補助車輪を更に備える、
    請求項14に記載のロボット装置
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鄭 聖熹,人と同等の上半身自由度を有する車輪倒立型ヒューマノイドの開発-機構設計と制御システムの実装-,ロボティクス・メカトロニクス講演会2015講演論文集,一般社団法人日本機械学会

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