JP7048008B2 - 混載輸送方法および混載ターミナル - Google Patents

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Description

本発明の実施形態は、所定の輸送領域内に複数の荷物を混載する輸送方法に関する。そして複数の荷物の混載に利用する混載ターミナルに関する。
例えば船舶や車両(トラックや列車など)、飛行機などの輸送手段を利用して複数荷物を輸送する場合、上記輸送手段の輸送領域(コンテナ)内に複数荷物を混載して輸送すると、効率良く輸送ができる。ここで長距離の混載輸送をすると、複数荷物が同一の輸送環境内に長時間保持される。そのため特に長距離輸送では、混載時の輸送環境が重要となる。
そして生鮮食料品を長距離輸送する時には、冷凍車を使用する場合が多い。そして冷凍保存環境下で輸送すると、生鮮食料品の腐食を防止する効果がある。このように荷物の特性に合わせた混載輸送方法が工夫されている。
また混載輸送の開始場所あるいは終了場所では、荷物の積替えを行う集荷場やターミナルが利用される場合がある。そして効率良く荷物の積替え作業が行えるように、集荷場やターミナル内部の構造が工夫されている。
特許第5973837号公報
特許文献1に記載された混載輸送方法では、データベースに基付いて重量大物荷物と重量小物荷物を同一配送トラック内に混載させる。この方法により、効率の良い混載輸送が可能となる
しかし上記の方法では、混載する荷物の特性に適合した輸送環境の提供が難しい。例えば重量大物荷物として(例えば油圧駆動式可動機械など)脂臭い工業用機械と、重量小物荷物として臭いを吸収し易い下着や野菜などを混載した場合を考える。長距離に亘って混載輸送した場合には、密閉空間内に両者が長時間保持されるため、油の臭いが重量小物荷物に移る危険性がある。
そこで本実施形態では、混載する荷物の特性(あるいは同一ロット内の荷物特性)に合わせた輸送環境を確保した混載輸送方法の提供を目的とする。
また本実施形態において、上記の混載輸送方法に適した荷物(あるいはロット)の積替え環境を確保できるターミナル内構造または集荷場内構造を提供することを目的としても良い。
本実施形態における混載輸送方法は、所定特性(または属性)や状態あるいは微小可動体媒体の少なくともいずれかに関する転出容易荷物と高感受性荷物間で、輸送領域(コンテナ)を分離する。あるいは転出容易荷物を含むロットと高感受性荷物を含むロット間で、輸送領域(コンテナ)を分離する。
また混載輸送の前に荷物品目毎(あるいは同一ロット内に含まれる荷物品目毎)に混載可否を事前判定し、輸送領域の設定(輸送手段の割振り)を行っても良い。
また上記荷物品目毎(あるいは上記荷物品目が含まれるロット毎)の混載可否判定結果に基付く輸送領域設定情報を利用し、ターミナルまたは集荷場内で荷物毎(あるいはロット毎)に輸送領域の選別・割振りを行っても良い。
図1は輸送領域・輸送環境と荷物の関係例を示す図である。 図2は他の混載輸送場面例を示す図である。 図3は本実施形態における車両グループと車両隊列の違い説明図である。 図4はロット単位(または荷物単位)での混載可否判定と適正な輸送手段への割振りに至るプロセスの説明図である。 図5は本実施形態システムで使用する混載判定項目リストの例を示す図である。 図6は混載判定項目内に登録された転出容易荷物と高感受性荷物と混載可能な組み合わせの関係例を示す図である。 図7は混載された車両隊列内の車両組み合わせ算出方法例を示す説明図である。 図8は本実施形態における基本形態を示す説明図である。 図9は本実施形態での走行経路と必要運転手との関係例を示す説明図である。 図10は本実施形態システムで提供可能なインフラ内容例の説明図である。 図11は最適な輸送環境を保ちながら安価に輸送できる方法の説明図である。 図12は最適な輸送環境を保ちながら長距離輸送可能な方法の説明図である。 図13は本実施形態における車両グループ運行システム例の説明図である。 図14は本車両グループ運行システムで使用の連携走行可能車両例を示す。 図15はエンドユーザの荷物輸送申込みから輸送伝票出票への経過例を示す。 図16は無線通信機能付きICタグ内の構造例に関する説明図である。 図17は荷物受取りから幹線輸送に至る経路の説明図である。 図18はエンドユーザが手書き輸送伝票と共に荷物を直接持込んだ場合の処理方法の説明図である。 図19は荷物と共にエンドユーザが持込んだ手書き輸送伝票内に荷物到着日時の指定が有る場合の処理方法説明図である。 図20はWeb上での荷物受取りサービスまで含めた処理方法を示す。 図21は車両運行管理会社のサーバ内で行う輸送荷物情報に基付く幹線車両数と必要運転手割出し方法を説明する図である。 図22は混載判定と混載可能な組合わせ算出前のターミナル間毎の輸送荷物量(総重量・総容積)シミュレーション方法例の説明図である。 図23は混載判定と混載可能な組合わせ算出後の暫定的配車案表示方法の説明図である。 図24は本実施形態システムにおけるターミナル内構造例の説明図である。 図25はターミナル内に設置された荷物積替用建屋内配置例の説明図である。 図26は荷物の積替えを容易とする隊列車両の荷台周辺構造例を示す。 図27は荷物毎(またはロット毎)の輸送履歴チェックリスト例を示す。 図28はグループ車両の運行履歴データ内の一例に関する説明図である。 図29はグループ車両の運行管理データ内部の詳細例の説明図である。
複数荷物(または複数ロット)を所定輸送領域(コンテナ)内に配置して行う混載輸送において、所定特性・属性、あるいは微小可動体の荷物(またはロット)を跨った移動を防止する方法(実施形態)を以下で説明する。
それに先立ち図1~図3を用いて、今後の説明で使用する用語を定義する。図1に示すように輸送領域(コンテナ)212を有し、自力で移動可能な手段を輸送手段(輸送車両)210と呼ぶ。この輸送手段(輸送車両)210には、自転車から自動2輪車、乗用車、バス、トラック、あるいは特殊車両などが含まれる。そしてこの特殊車両には、軍事トラックや戦車などの軍事用車両、パトカーや救急車、消防車などの緊急用車両も含まれてもよい。従って籠やバケット、カートなど外力の働きで移動する手段は、輸送手段(輸送車両)210の対象から外す。
この輸送手段(輸送車両)210の輸送領域(コンテナ)212内に荷物216やロット218、あるいは動植物などの生物が配置(または保持)された形で輸送が行われる。
ここで上記輸送領域(コンテナ)212外内あるいは内外へ積替えする対象物の分割可能な最小単位を、荷物216と呼ぶ。またそれに限らず、所定の梱包単位を荷物216と呼んでも良い。
一方で1個以上の荷物217から構成される集合体をロット218と呼ぶ。そして同一ロット218を構成する複数の荷物217間では、(図3で後述する)輸送経路A202(の少なくとも一部)が一致する場合が多い。すなわち同一ロット218を構成する複数の荷物217の少なくとも一部は、受取先と配送先が一致する。
しかしそれに限らず、輸送時に同一(輸送)業者が取り扱う(1個以上の)荷物の取り扱い単位を、ロット218と定義しても良い。あるいは輸送時に同一(輸送)業者が取り扱う(1個以上の)荷物の総称として、ロット218を定義しても良い。この場合には、輸送業者毎にロット218が異なる。
同一ロット218を構成する多くの荷物217は、同一の輸送領域(コンテナ)212内で輸送されても良い。また同一ロット218を構成する複数の荷物217の一部は、異なる輸送手段(輸送車両)210の別の輸送領域(コンテナ)212間に分散配置されて輸送されても良い。
一方で上記ロット218の総容積(と総重量)が比較的小さい場合には、同一の輸送領域(コンテナ)212内に互いに異なる複数ロットが混在配置されて輸送(混載輸送)されても良い。
本実施形態では、輸送領域(コンテナ)212内部の環境を輸送環境214と呼ぶ。この輸送環境214における制御可能な属性例として、温度や湿度、気圧、空気の流れ、空気の組成比(例えば窒素雰囲気中や酸素濃度の高い環境など)などが上げられる。例えば輸送手段(輸送車両)210が冷凍車や冷蔵車の場合には、この輸送環境214が(低温を保持するように)制御される。しかし一般的には同一輸送領域(コンテナ)212内の輸送環境214は必ずしも均一の必要は無く、例えば同一輸送領域(コンテナ)212内の温度勾配は許容される。
本実施形態における上記輸送領域(コンテナ)212は、必ずしも密閉空間の必要は無い。例えば図2の平(ひら)ボディトラック240では輸送領域(コンテナ)212が外部に露出しており、輸送中に荷物216やロット218の一部が外の風に当たる。
この同一の輸送領域(コンテナ)212内に異なる複数の荷物216(あるいは異なるロット218)が混在(配置あるいは保持)された形で輸送される形態を、混載輸送と呼ぶ。
この混載輸送が発生する一例を、図1に示す。図1は、輸送手段(輸送車両)210が通過する走行経路206の一例を示している。輸送手段(輸送車両)210は出発地点220から出発し、複数の集中集荷場222、224、226で荷物216(またはロット218)の積替えを繰り返す。この過程で輸送領域(コンテナ)212内に、異なる複数の荷物216(あるいは異なるロット218)が混在(配置あるいは保持)される。
混載輸送が発生する他の例を、図2に示す。例えば平ボディトラック240に積まれた荷物だけでなく、他の輸送車両(輸送手段)242、244に積まれた荷物がターミナル42内に集められる。この集められた荷物216(またはロット218)の全てが大型の輸送車両(輸送手段)246に積まれて輸送される場合も、混載輸送となる。
これら全ての荷物(ロット)を同じ方面へ長距離輸送する場合を考える。平ボディトラック240と他の輸送車両(輸送手段)242、244を利用して長距離輸送を行うと、車両毎の運転手が必要となる。とくに長距離輸送では空車での回送まで考慮に入れると、(運転手の)人件費がかさむ。それに対して大型の輸送車両(輸送手段)246で一度に全ての荷物を混載輸送すると、大幅な人件費節約が可能となる。
本実施形態システムにおいて平ボディトラック240と他の輸送車両(輸送手段)242、244では、積載する荷物216(ロット218)間で扱う輸送業者が異なっても良い。その場合には、複数の輸送業者間で跨った混載輸送を行うことになる。
上記の混載輸送時に1台の大型輸送車両(輸送手段)246のみで全ての荷物を積載できない場合には本実施形態システムでは、複数の輸送車両(輸送手段)で車両隊列200あるいは車両グループ300を構成して混載輸送を行う。
車両グループ300と車両隊列200は図3で示すように、それらを構成する“全車両が互いに連携して走行”する共通の特徴を有する。そして連携走行を安定に統合制御するマスター(司令塔)として、指令車A2(または携帯形グループ車両誘導機320(図13で後述))が使用される。さらにこのマスター(司令塔)から誘導を受ける従属車A12(または従属車Z28)とマスター(指令車A2(または携帯形グループ車両誘導機320))間は、無線通信を利用して情報伝送を行う。無線通信方式の物理層として、ZigBee(登録商標)やBluetooth(登録商標)、UWB(Ultra Wide Band)、Z-Waveなどの近距離無線方式、あるいはWi-Fi(Wireless Fidelity)、EnOceanなどの中距離無線方式を使用してもよい。
上記の共通する特徴を有した上で、地点A180から地点B190に至る共通の経路A202を走行する複数車両が『車両隊列200』を構成する。この車両隊列を構成する複数の車両間は、必ずしも近接する必要は無い。またこの車両隊列を構成する個々の車両を『隊列車両』と呼ぶ。
それと比べ、『車両グループ300』を構成する車両(グループ車両)間は、必ずしも同一経路A202を走行する必要が無い。例えば経路A202を走行する指令車A2および従属車A12と従属車Z28は、同一の車両グループ300を構成してもよい。つまり図3の例が示すように、従属車Z28が走行する地点C170から地点B190に至る経路B204は、指令車A2と従属車A12が走行する経路A202とは異なる。この場合でも指令車A2(または携帯形グループ車両誘導機320)は、異なる経路B204上を走行する従属車Z28を“遠隔誘導”できる。
上記のように車両隊列200または車両グループ300に属する全車両を誘導する指令車A2を設定すると、全車両の走行を効率良く連携させられる。しかしそれに限らず、車両隊列200または車両グループ300内に指令車A2を設定せず、全車両間を対等の位置付けで互いに連携させても良い。
車両グループ300(または車両隊列200)を構成する複数車両(複数の輸送手段210)を用いて混載輸送する場合に本実施形態では、混載する荷物216(またはロット218)の特性(や属性)に合わせて複数車両に分離積載する。
例えば地点A180から地点B190に向けてロットA(あるいは荷物A)とロットB(あるいは荷物B)を輸送する場合を考える。図6で後述する特定の混載判定項目JITM内の転出容易荷物品目TOUTと高感受性荷物品目TINに、ロットA(荷物A)とロットB(荷物B)が共に該当する場合には、両者を同一の輸送車両(例えば従属車A12)の輸送領域(コンテナ)214内に共存させて混載輸送はしない。
本実施形態では上記の場合、ロットA(荷物A)とロットB(荷物B)を複数の輸送車両(輸送手段)210の異なる輸送領域(コンテナ)212間で分離積載して輸送する。具体的にはロットA(荷物A)を従属車A12の輸送領域(コンテナ)212内に積載し、ロットB(荷物B)を指令車A2の輸送領域(コンテナ)212内に積載して輸送しても良い。さらに混載判定項目JITM内の指定荷物品目TOUT、TINに該当しない荷物216(またはそれが含まれるロット218)を指令車A2内と従属車A12内に混載して輸送しても良い。
輸送車両(輸送手段)210毎に(例えば指令車A2と従属車A12では)個別の輸送領域(コンテナ)212を持つ。混載する複数の荷物216(またはロット218)毎の特性(や属性)に合わせた個々の輸送領域(コンテナ)212を選択できるので、適正環境下での混載輸送が可能となる。
上述の混載判定項目JITMに関連してロット218単位または荷物単位216での混載可否判定と、その判定結果に基付く適正な輸送手段(輸送車両)210への割振りに至るプロセスを、下記に説明する。
例えば培養細胞などを露出した状態で多量に輸送する場合には、無菌状態を確保した輸送環境214内での輸送が望まれる。逆に伝染病やインフルエンザなどを患っているために隔離が必要な動物(あるいは人)の輸送時にも、同一輸送領域(コンテナ)212内での他荷物(や動物・人)との混載は難しい。同様にガソリンや油、あるいは危険物などの輸送には、専用の輸送車両(輸送手段)210が必要となる。このように混載輸送自体が禁止される荷物216(またはロット218)が存在する。
輸送業者単独では、混載輸送が禁止される荷物216(またはロット218)の判定は難しい。従って輸送業者が輸送依頼を受けた段階で、混載輸送が禁止されたロット218(または対象荷物216)か否かの情報を事前に顧客から受け取る。
図4は、本実施形態における荷物216(またはロット218)毎の特性(や属性)に合わせた各輸送車両(輸送手段)210への割振りまでの手順を示す。
上記のように、混載輸送自体が禁止される荷物216(またはロット218)も存在し得る。従ってステップS1で荷物216(またはロット218)毎の輸送車両(輸送手段)210への割振り処理を開始すると上記のように、混載輸送が禁止されたロット218(または対象荷物216)の抽出を行う(S2)。
混載輸送が禁止されたロット218(または対象荷物216)に対しては(S2の判定結果がYesの場合には)、専用の輸送手段(輸送車両)210の配車手配(S10)が行われる。一方で混載輸送が禁止されないロット218(または対象荷物216)に対しては(S2の判定結果がNoの場合は)、次のステップS3に移る。
生鮮食品などは、低温の輸送環境214下で輸送されるのが望ましい。この場合の輸送車両(輸送手段)210の種別には、冷凍車(または輸送環境214として要求される低温制御可能な温度(または温湿度)調整可能車)が指定される。
輸送依頼の段階で、顧客が輸送車両(輸送手段)210の種別(冷凍車または温湿度調整可能車など)を指定する場合が多い。しかしそれに限らず、輸送依頼の受付段階で入手する荷物品目の情報から、対応する専用の輸送車両(輸送手段)210の種別を輸送業者などが独自判断(独自に指定)しても良い。
ステップS3では、混載輸送可能なロット218単位毎(または対象荷物216毎)に輸送車両(輸送手段)210の種別が予め指定されているか否かの判定を行う。輸送車両(輸送手段)210の種別が予め指定されている場合(S3の判定結果がYesの場合)には、指定車両に合わせたロット218(または荷物216)の割振り(S9)が実施される。一方で予め指定されてない場合(S3の判定結果がNoの場合)には、次のステップS4へと進む。
例えばリンゴとキャベツを長距離に亘り混載輸送する場合を考える。これらの生鮮食品は、低温の同一輸送環境214下で混載輸送できる。他方で、魚とレタスの混載輸送の場合は状況が異なる。すなわち低温環境下でも鮮度によっては生臭い臭いを周囲に放出する魚もある。したがって生臭い臭いを強く放出する魚とレタスを長時間密閉空間中(同一の輸送領域(コンテナ)212内に共存させると、臭いがレタスに移る恐れがある。このように仮に低温の輸送環境214下でも、例えば“臭いを放出し易い(図6の転出容易荷物品目TOUTに該当する)”荷物(またはそれを含むロット)と“臭いが付き易い(図6の高感受性荷物品目TINに該当する)”荷物(またはそれを含むロット)との混載輸送は望ましくない。
上記の臭い(混載判定項目JITMの一例)に限らず、例えば熱い荷物と冷たい荷物を長時間密閉空間中に共存させると、熱が移り易い。このように長時間密閉空間(同一の輸送領域(コンテナ)212)内に共存させた時に移動し得る特性(または属性)や状態、あるいは可動体の項目を混載判定項目JITMと呼ぶ。上記の例では“臭いの移動”や“熱の伝わり”が、個々の混載判定項目JITMに対応する。
上記のように複数の混載判定項目JITMを設定した場合には、ステップS4で最初の混載判定項目JITMを選択する。上記の説明例では、“臭いの移動”と“熱の伝わり”のどちらを最初の混載判定項目JITMに選択しても良い。またそれに限らず、他の項目を最初の混載判定項目JITMに設定しても良い。
混載輸送が禁止されてない(S2の判定結果がNoに該当する)全てのロット218または全ての荷物216に対して、ステップS5では混載判定項目JITM内の指定荷物品目(すなわち図6(a)で後述する転出容易荷物品目TOUTと高感受性荷物品目TIN)への該当品を抽出する。
複数の混載判定項目JITMが設定されている場合には、順次別の混載判定項目JITM(S7)に対して同様の抽出処理(S5)が繰り返される。そしてステップS6において全ての混載判定項目JITMに対する抽出処理が完了すると判定すると(S6の判定結果がYesになると)、次のステップS8に移る。
ステップS5で抽出された『混載判定項目JITM内の指定荷物品目に該当する荷物216またはそれを含むロット218』に対して、最初にステップS8で複数の輸送車両(輸送手段)210への割振りを行う。
ステップS8での輸送車両(輸送手段)の割付け処理に基付き、ステップS9では全ての混載判定項目JITMにおいて指定荷物に該当しない荷物216(またはロット218)も含めて総合的割振りを行う。そのステップS9の処理により、全ロット218(全ての荷物216)に対する各輸送車両(輸送手段)210への総合的割振りが完了する。
そしてその結果を利用してステップS10では、輸送車両(輸送手段)210の配車手配を行う。その後、各輸送車両(輸送手段)210への割振り処理が終了する(S11)。
ステップS2とステップS3では、詳細記述を一部割愛した。すなわちステップS2では同一の車両隊列200内(あるいは同一の車両グループ内)で混載輸送する全てのロット218あるいは荷物216の中から混載輸送が禁止されているロット218(荷物216)を抽出する。そして抽出された混載輸送が禁止されているロット218(荷物216)に対して、ステップS10に進ませる。一方で混載輸送が許可されたロット218(荷物216)に対しては、ステップS3に進ませる。
同様にステップS3では、混載輸送する全てのロット218あるいは荷物216の中から輸送車両(輸送手段210)の種別が予め指定されているロット218(荷物216)に対してステップS9に進める。一方で輸送車両(輸送手段210)の種別が予め指定されて無いロット218(荷物216)に対しては、ステップS4に進める。
図5は、本実施形態における前記混載判定項目JITMの例を示す。ここでは密封空間(あるいは同一の輸送領域(コンテナ)212)内に長期間共存させると所定荷物間で移り得るあるいは伝わり得る、媒体となり得る項目を混載判定項目JITMと呼ぶ。
この所定荷物間での移動や伝導、転移する媒体の種別に応じて、混載判定項目群を2種類に分類できる。すなわち所定荷物の特性や属性あるいは状態の移動(変化)ATRに関係する項目群が、最初の分類に含まれる。例えば移動や伝導、転移する媒体として、光や熱エネルギー、振動エネルギーなどの物理的媒体、あるいは単分子レベルでの化学物質などの化学的媒体あるいは物理化学的媒体が介在する。次の分類としては、異なる荷物216間を跨って直接移動する微小物体MOVが、移動や伝導、転移の媒体となる。
特性や属性あるいは状態の移動(変化)ATRに関係する混載判定項目の例として、臭いの移動SMLや熱(温度)の伝わりHET、色CLRや味TSTなどの移動が上げられる。ここで密閉空間(同一の輸送領域(コンテナ)212)内での輸送時の振動により隣接荷物間で接触して、色CLRや味TSTが移る場合もある。
また微小可動体の媒体MOVには、放射性物質(放射能)RADやアスベストなどの硝子粉やごみ、ほこりなどの微粒子PAR、ウィルスVRS、細菌、カビ菌、水虫菌、大腸菌などの微生物MCB、ダニやアリなどの昆虫類などが含まれる。
なお微小可動体の媒体MOVに関する具体例として上記に限らず、その他OTHとして任意の媒体が対象となり得る。たとえばPM2.5(Particulate Matter、WHOの定義では粒子径が2.5μm以下の微小粒子状物質)や煙(黒煙や煙草の煙、煙を出す殺虫剤の煙など)、気化状態の反応性物質(光や酸素、水などと反応して生地を変色させるなど)なども含めてもよい。
図5に示した混載判定項目JITMのリストや混載判定項目JITMの分類は、単なる一例に過ぎない。従って他の任意の混載判定項目JITMや他の分類方法を利用しても良い。
上記特定の混載判定項目JITM内で設定される指定荷物品目の一例を、図6(a)に示す。また図6(b)と(c)は、複数輸送車両(輸送手段)210への割振り例を示す。図4のステップS8内で行われる荷物216(やそれが含まれるロット218)に対して行われる、同一の車両隊列200(または車両グループ300)を構成する複数輸送車両(輸送手段)210への割振りでは、図6(b)と(c)に示す混載組み合わせ方法が適用される。
混載判定項目JITM毎に、転出容易荷物品目TOUTと高感受性荷物品目TINが指定される。ここで転出容易荷物品目TOUTには、物理的媒体や化学的媒体、物理化学的媒体や微小可動体を放出し易い荷物の品目が含まれる。一方で高感受性荷物品目TINには、物理的媒体や化学的媒体、物理化学的媒体や微小可動体を吸収し易い荷物の品目が含まれる。この転出容易荷物品目TOUTや高感受性荷物品目TINに指定される荷物品目は、ユーザからのリクエストや過去の輸送経験などに基付いて予め設定され、事前にデータベース化しておく。
本実施形態における混載輸送方法では、所定特性(または属性)や状態あるいは可動体の少なくともいずれかに関する転出容易荷物品目に該当する荷物216と高感受性荷物品目に該当する荷物216間で、輸送領域(コンテナ)212あるいは輸送環境214、輸送車両(輸送手段)210を分離する。あるいは転出容易荷物を含むロット218と高感受性荷物を含むロット218間で、輸送領域(コンテナ)212あるいは輸送環境214、輸送車両(輸送手段)210を分離する。すなわち同一の混載判定項目JITM内の転出容易荷物品目TOUTに該当する荷物216(が含まれるロット218)と高感受性荷物品目TINに該当する荷物216(が含まれるロット218)間では、対応する輸送領域(コンテナ)212を物理的に分離する。
この輸送領域(コンテナ)212あるいは輸送環境214、輸送車両(輸送手段)210を分離する方法として、同一車両グループ300(あるいは同一車両隊列200)内の異なる車両間(例えば指令車A2と従属車A12間、あるいは従属車A12と従属車Z28間)で分離して積載する。
図6(a)は、転出容易荷物品目TOUTと高感受性荷物品目TINに指定される荷物品目の一例を示す。“油の臭い”を放出する油圧式稼働機械を、転出容易荷物品目TOUTに指定しても良い。一方で下着などの衣服や食品梱包部材などは“油の臭い”を吸収し易いため、高感受性荷物品目TINに指定してもよい。
長期間に亘り密閉空間(同一の輸送領域(コンテナ)212)内に油圧式稼働機械と衣服や食品梱包部材を共存させると、衣服や食品梱包部材が“油臭く”なる危険性がある。従って油圧式稼働機械と食品梱包部材(や衣服)は、同一車両隊列200(または同一車両グループ300)内の別の輸送領域(コンテナ)212に分離して輸送するのが望ましい。例えば油圧式稼働機械を図3の従属車A12内に積載し、下着などの衣服や食品梱包部材などを指令車A2または従属車Z28内に乗せて輸送する。
ところで空気が遮断された密封容器内に収納された(非酸化状態の)鉄粉を空気中に露出させると、酸化して発熱する。密封状態で保存された(鉄粉などの)酸化発熱体を輸送した時、輸送時の振動や隣接荷物との接触で包装部が破損すると発熱する恐れがある。一方で包装されたチョコレートは、わずかな温度上昇で容易に溶ける。そのため(鉄粉などの)酸化発熱体とチョコレートも、異なる輸送領域(コンテナ)212内に分離して輸送するのが望ましい。
これらの荷物を混載輸送する場合の混載組み合わせ例を、図6(b)と(c)に示す。同一混載判定項目JITMの転出容易荷物品目TOUTに該当する荷物216(またはそれを含むロット218)と高感受性荷物品目TINに該当する荷物216(またはそれを含むロット218)間では、輸送領域(コンテナ)212(すなわち輸送車両(輸送手段)210)の分離が望ましい。
すなわち同一の混載判定項目JITM(例えば臭いの移りSML)における転出容易荷物品目に該当する第1の荷物(例えば油圧式稼働機械)は、同一の車両グループ300(または車両隊列200)に属する第1の輸送手段(例えば従属車A12)内に含まれる第1の輸送領域(コンテナ)内に配置されて輸送される(図6(b))。
また上記同一の混載判定項目JITM(例えば臭いの移りSML)における高感受性荷物品目に該当する第2の荷物(例えば(下着を含む)衣服)は、同一の車両グループ300(または車両隊列200)に属する第2の輸送手段(例えば従属車Z28)内に含まれる第2の輸送領域(コンテナ)内に配置されて輸送される。そして上記第1の輸送領域と上記第2の輸送領域は物理的に分離されている。
ところで転出容易荷物品目TOUTに該当する荷物216(またはそれを含むロット218)あるいは高感受性荷物品目TINに該当する荷物216(またはそれを含むロット218)において、混載判定項目JITMが異なると、同一の輸送領域(コンテナ)212内で共存させた混載輸送が許容される場合がある。
例えばビニール袋に密閉された(鉄粉などの)酸化発熱体と油圧式稼働機械を長時間に亘って同一の輸送領域(コンテナ)212内に共存させて混載輸送しても、酸化発熱体が“油臭く”なる危険性は低い。またこの時に酸化発熱体の温度が少し上昇しても、油圧式稼働機械への影響は少ない。同様に梱包されたチョコレートと衣服を同一の輸送領域(コンテナ)212内に配置して混載輸送させても問題は生じない。
上記の理由から図6(b)に示すように、油圧式稼働機械と(鉄粉などの)酸化発熱体を輸送車両A_6内の同一輸送領域(コンテナ)212内に配置して混載輸送しても良い。また同様に(下着を含めた)衣服と梱包されたチョコレートを輸送車両B_8内の同一輸送領域(コンテナ)212内に配置して混載輸送しても良い。
また混載判定項目JITMが異なった場合には、転出容易荷物品目に該当する荷物(またはロット)と高感受性荷物品目に該当する荷物(またはロット)を同一輸送車両(輸送手段210)内の輸送領域(コンテナ)212内に一緒に配置して混載輸送しても良い。
すなわち混載判定項目JITMとして熱(温度)の伝わりHETでの転出容易荷物品目TOUTに該当する(鉄粉などの)酸化発熱体が若干発熱しても、臭いの移動SMLでの高感受性荷物品目TINに該当する(下着を含めた)衣服への悪影響は少ない。この時には衣服が若干温まるだけで、重大な問題は生じない。従って図6(c)に示すように、両者を同一の輸送車両B_8内の同一輸送領域(コンテナ)212内に配置して混載輸送しても良い。
図6(a)に示した混載判定項目JITMの転出容易荷物品目TOUTの例としては他に、強い臭いや熱、光(放射能を含む)を発生する荷物品目や生きた状態の動植物などを指定しても良い。また高感受性荷物品目TINの例としては他に、(生鮮食品を含めた)食品類や衣類の素材や衣類製品などを指定しても良い。しかしそれに限らず、ユーザからの指定内容や輸送業者の輸送品への保証体制などから任意に荷物品目を指定(設定)しても良い。
図4のステップS2では、混載輸送が禁止された品目の抽出を行う。特に危険物の輸送では、一般荷物との混載輸送が禁止される。この危険物は、第1類から第6類まで分類される。ここで第1類に分類される危険物は、酸化性固体が該当する。
また可燃性固体が、危険物の第2類に分類される。ここで着火・引火し易い固体物質を総称して可燃性固体と呼ぶ。この可燃性固体には、粉塵爆発や自然発火する固体も含まれる。一般に可燃性固体として、酸化され易い還元性物質が多い。従ってこの第2類に分類される危険物は、酸化性物質との混合・接触を避けて発火や爆発を防ぐ必要がある。
危険物の第3類には、自然発火性物質及び禁水性物質が分類される。この自然発火性物質とは、空気中で自然発火し易い固体または液体を指す。また禁水性物質とは、水に触れると発火したり可燃性ガスを発生する固体または液体を指す。
危険物の第4類には、引火性液体が分類される。ここで引火し易い液体を総称して引火性液体と呼ぶ。これら第4類の危険物から可燃性蒸気を発生させて空気と混合した状態で点火源を近付けると、引火・爆発する危険性がある。
なお前記の第4類には、『ガソリン』や『灯油』、『軽油』、『重油』、『潤滑油』、『引火点が130℃以上の第3石油類』、『第4石油類』、『動植物油類』も含まれる。
危険物の第5類には、固体または液体の形態を取った自己反応性物質が分類される。この自己反応性物質の分子中に酸素を含有するため、自己燃焼し易い。そして第6類の危険物には、酸化性液体が分類される。ここでは反応する相手を酸化させる性質を持つ液体を総称して、酸化性液体と呼ぶ。この酸化性液体の多くは不燃性のため火源があっても燃焼しないが、危険物に分類される。
これら危険物を輸送する運転手は、危険物取扱者の資格が必要となる。この資格には、甲種と乙種、丙種の3種類が設定されている。ここで甲種危険物取扱者は、第1類~第6類までの全ての類の危険物を取扱うことができる。
また乙種危険物取扱者は、免状を取得した類の危険物についてのみ取り扱いができる。そして丙種危険物取扱者の資格を有する運転手は、上記『ガソリン』から『動植物油類』までの特定の第4種危険物のみの輸送が可能となる。
本実施形態における同一輸送領域(コンテナ)212(図1)内では、1つの同一類のみに含まれる危険物をまとめて輸送できる。例えば軽油と灯油は同じ類(第4類)の危険物なので、同一輸送領域(コンテナ)212内で混載輸送できる。
一方で上記第1類から第6類に上げた危険物とそれ以外の物質との(同一輸送領域(コンテナ)212内での)混載輸送は原則的に禁止する。これら危険物とそれ以外の物質を(同一輸送領域(コンテナ)212内で一緒にして)混載輸送を行うと、火災の危険性が高まる。例えば本実施形態システムでは一般家庭の調理で使用する『植物性油』(第4類に分類)を、他の物質と混載輸送しない。
上記危険物を(単一の輸送領域(コンテナ)212内に)単独で輸送する場合でも、輸送領域(コンテナ)212内での積み重ねた高さの合計を3m以下とする。またもし輸送領域(コンテナ)212内で棚などを使ったとしても、合計の高さが6m以下にして輸送する。
ところで本実施形態では、異なる類の危険物を(同一輸送領域(コンテナ)212内で)混載輸送したい場合には、下記の組み合わせのみを許容する。
○ アルカリ金属の過酸化物とその含有品を除く第1類と第5類
○ 第1類と第6類
○ 第2類と黄りんとその含有品(自然発火性物品)
○ 第2類と第4類
○ アルキルアルミニウム等と第4類のうちアルキルアルミニウム等の含有品
○ 第4類と第5類
上記の組み合わせで混載輸送する場合でも、輸送領域(コンテナ)212内での積み重ねた高さの合計を3m以下とする。またもし輸送領域(コンテナ)212内で棚などを使ったとしても、合計の高さが6m以下にして輸送する。
このように危険物を輸送する場合には、輸送する荷物216(ロット218)と運転手との組み合わせ条件(有資格者)が加わる。それだけで無く本実施形態システムでは、数多くの条件の組み合わせに基付いて車両隊列200(または車両グループ300)内の最適車両の組合わせ算出808を行っても良い。
ここでは最適な混載車両の組合わせ算出800の結果に基付き、車両隊列200(または車両グループ300)内の最適車両の組合わせ算出結果808が得られる。この最適な混載車両の組合わせ算出800に必要な各種パラメータを、図7に示す。そして本実施形態システムでは、AI(artificial intelligence)処理を用いた最適な混載車両の組合わせ算出800を行う。
図7が示すように、算出に必要な各種パラメータは複数存在し、算出結果として出力されるべき組合わせ車両の種類と数も複数になる。従って上記AI処理として、同時に多入力・多出力に対応する手法の採用が望ましい。具体的なAI処理手法として、例えばディープ・ラーニング手法を用いても良い。しかしそれに限らず、任意の手法を用いても良い。そして従来のノイマン型で処理するプロセッサを複数並列処理させても良い。
混載輸送対象となる荷物やロット810のパラメータ内に上述した危険物該当品818が含まれる場合には、対応する運転手820として(危険物等の)取扱資格所有者822が必須条件(選定すべき必須パラメータ)となる。
また荷物やロット810に関係する他のパラメータとしては、転出容易荷物品目TOUTや高感受性荷物品目TIN(図6(a))に該当する混載判定荷物品目816が上げられる。
そしてチョコレートや生鮮食料品などを輸送する場合、輸送に最適な温度や湿度などの輸送環境条件が予め決まっている。これら荷物やロット810毎に定まった温度や湿度などの最適値あるいはその許容範囲が、最適な輸送環境814のパラメータに該当する。
上記最適な輸送環境814が定められた荷物やロット810を輸送中に、輸送領域(コンテナ)212の空調が故障する場合がある。本実施形態システムではその危険を回避して輸送中の荷物やロット810の品質を保証するため、個々の荷物に貼付ける輸送伝票内に各種センサを内蔵させてもよい。このように輸送中に各種センサからの測定データをリアルタイムで収集すれば、即座の異常処理が行える。さらに各種センサからの測定データを利用して、混載輸送する前の時点での輸送環境214や保存環境の履歴が収集できる。この輸送伝票内設置の各種センサからの測定データ(履歴)812も、重要なパラメータになる。
この輸送伝票内設置の各種センサからの測定データ(履歴)812の具体的活用例を下記に説明する。例えば下着の梱包箱の表面に荷物貼付用無線ICタグ付き輸送伝票530を貼りつけ、その中の臭いセンサ584を利用した場合(図15、図16を用いて詳細は後述)を考える。ここで箱内に梱包された複数の下着が倉庫内で事前に保管された後に、混載輸送される場合を想定する。もし倉庫内で油圧式稼働機械の隣接場所で下着が長期間保管されると、油の臭いが下着内に染み込む。この油の臭いが染み込んだ下着を他の下着と共に混載輸送すると、他の下着にも油の臭いが移る。
倉庫内で隣接した油圧式稼働機械から油の臭いが移ると、臭いセンサ584が検知して測定データ履歴812として情報が残る。この各種センサからの測定データ履歴812を利用すれば、油の臭いが染み込んだ下着を誤って他の下着と混載輸送するリスクを回避できる。
上記説明のように過去の輸送経路や保管場所850も、最適な混載車両の組合わせ算出800に大きな影響を及ぼす。例えば混載前の荷物216やロット218の保管場所857が魚市場内に有った場合、混載判定項目JITM内の臭い移動SMLに関する高感受性荷物品目TIN(図6(a)参照)に該当する荷物216(あるいはそれを含むロット218)内に“魚の生臭い臭い”が移っている可能性が高い。また混載前の輸送経路858内に異臭地域や高温地域が含まれる場合にも、混載前の荷物216やロット218の属性(臭いや形状など)が影響を受けた可能性がある。
輸送経路や保管場所850に関しては、上記に示した過去の履歴に限らず、これから実施する混載輸送の経路や一時保管場所も大きな影響を与える。例えば混載輸送を行う経路情報856に関して混雑情報や事故発生状況が事前に確認できたとする。車両隊列200(または車両グループ300)を編成して混載輸送を行う輸送経路850上で事故が発生したり混雑している場合には、車両隊列200(または車両グループ300)の編成車両数を極力減らしてスムーズな運行を目指せる。
また疫病発生地域を通過853する場合には、輸送領域(コンテナ)212内部の密閉性が高い輸送車両(輸送手段)210を選択するのが望ましい。一方でテロ多発地域通過852の必要が有る場合には、銃弾が貫通し辛い強固な外装をした輸送車両(輸送手段)210を選択するのが望ましい。さらにテロ多発国や疫病が多発する国、あるいは異臭強度の高い国が通過国854に含まれる場合には、輸送車両(輸送手段)210の選択に配慮が必要となる。
最適な混載車両の組合わせ算出800には、輸送車両(輸送手段)210の条件840にも大きな影響を及ぼす。過去の積載物履歴情報846として例えば、『有毒蜘蛛や有毒性蟻が検出された荷物』を過去に積載した場合を想定する。この場合には積載した輸送領域(コンテナ)212内に有毒蜘蛛や有毒性蟻が残っている危険性が有るので、混載輸送の手段から除外するのが望ましい。
また最適な輸送環境(最適値・許容範囲)814の要求が高い荷物・ロット810に関しては、(空調機能などの)輸送環境214に対する制御能力844の高い輸送車両(輸送手段)210の選定が望ましい。同様に輸送環境特性842も、重要なパラメータの一つになる。例えば平ボディ240(図2)での輸送形態が非適合の荷物・ロット810も存在する。
それだけに限らず、顧客・荷主の情報830も大きな要因となる。特にロット・荷物の属性に対する顧客・荷主の敏感度836は、大きな要因(パラメータ)となる。『僅かに臭いが付いた商品を嫌う顧客』や『僅かな形状変化にも敏感な顧客』に対しては、格別の輸送環境214の配慮が必要となるためである。
逆にロット・荷物の品質や属性よりも、要求される輸送価格834を低く抑えることを望む顧客・荷主に対しては、輸送環境214の配慮よりも輸送価格に比重を置く必要が出る(輸送環境214は配慮せず、輸送価格が安価な輸送車両210を選択する)。
ここでロット・荷物の属性に対する顧客・荷主の敏感度836は、国民性も影響する。従って顧客・荷主の居住地域特性832も大きなパラメータとなる。
車両隊列200(または車両グループ300)を運転する運転手820の組合わせも、非常に重要となる。危険物の輸送には、運転手の資格が必要な説明をした。特に危険物やガラス製品などの割れ物を含めた混載輸送時には、丁寧かつ慎重な運転が要求される。そのため運転手の性格や運転特性824も、最適な混載車両の組み合わせ算出800に対する重要なパラメータとなる。
それに限らず、輸送範囲に応じた運転手820の拘束時間帯条件828も、重要なパラメータになる。運転手820の拘束時間には、輸送車両の回送時間も含まれる。従って長距離輸送では、運転手820が日帰りできるか否か(日帰り要求827を持つ運転手820か否か)も、運転手820の割振りに大きな影響を与える。同様に運転手820毎の外泊可否826の情報も、混載車両の組合わせ算出800に必要なパラメータとなる。
図3を用いて、車両グループまたは車両隊列の定義を行った。次に図8を用いて、車両グループ300または車両隊列200の形態例を説明する。車両グループ300に所属するグループ車両2、12、14の連携走行時は、無線通信で互いに電子的に連結されている。
上記無線通信の物理層に対する上位層の通信形態では、グループ車両2、12、14間はマスター・スレーブ(Master-Slave)形式を採用する。すなわちスレーブ側の従属車(Slave Vehicle)A12や従属車B14では、無人走行または運転手が直接運転しない被誘導モード490となっている。
一方でマスター側の指令車(Master Vehicle)A2では、運転手が直接運転する。また同じ運転手が指令者A2を運転しながら、後続の従属車A12と従属車B14も直接的あるいは間接的に走行誘導する。図8の実施形態例では、車両グループ300内の先頭車両が指令車A2となっている。しかしそれに限らず、車両グループ内の任意順の車両が指令車A2でもよい。さらにマスター側で指令する装置は必ずしも車両の必要は無く、例えば携帯形グループ車両誘導機320(図13を用いて後述)でもよい。
図8の実施例では例えば、車両グループ300に含まれる3台の車両A2、A12、B14を1人の運転手が操作する。そのため(3人の運転手を必要とする従来方式と比べて)、運転手の人件費を削減できる効果がある。その結果として、安価な輸送サービスをユーザに提供できる。
なお本実施形態システム内で対象とする“車両(Vehicle)”とは、あらゆる種類およびあらゆる形態の自走式輸送手段の総称を示す。そしてここでは、自力走行が可能な“自走式車両”が該当する。従って例えば、台車やカートなどの“移動に外部からの力学的作用が必要”となる移動体は、本実施形態における“車両”の対象からは外れる。また上記輸送の対象物は、荷物や人、動物など任意に選択しても良い。
この“車両”の具体例では、自転車から自動2輪車、乗用車、バス、トラック、列車(鉄道)、船舶、飛行機、ロケット、あるいは特殊車両などが含まれる。そしてこの特殊車両には、軍事トラックや戦車、戦闘機、爆撃機、人工衛星、空母、戦艦、駆逐艦、潜水艦などが含まれてもよい。
本実施形態システムにおける走行経路と必要運転手との関係例を、図9に示す。例えばターミナルA42とターミナルB44間を結ぶ幹線(高速道路)50内を5台のグループ車両が走行する。この時には1人の運転手が車両グループ300全体の走行を制御する。
この1個の車両グループ300はターミナルB44で、3個の車両グループに***する。そしてこの時には、3人の運転手が必要となる。さらにセンター64で完全に分離すると、合計5人の運転手が必要となる。
本実施形態システムにおける複数車両間の連携走行を利用した輸送サービス方法例を図10に示す。例えば従来は、異なる輸送会社T社90およびA社92、B社94、C社96が個別の輸送トラックを利用して、各社別々に遠距離輸送を行っていた。図10の輸送サービス方法例では、輸送荷物の混載による輸送トラック台数の圧縮を行う。さらにターミナルA42、B44間の高速道路(幹線)50内では、複数の輸送トラック間で隊列を編成して必要な運転手の数を削減する。複数車両間の連携走行を利用すると、運転手の人件費全体を削減して安価なサービスを提供できる効果が生まれる。
例えばミルクチョコレートを長時間保存する場合、保存温度が低過ぎるとミルク成分が析出して表面が白濁する事がある。逆に高温で長時間保存すると、表面から溶け出して形状変形し易い。従って同じ品目のチョコレートでも、含有成分と組成比に応じて最適な保存温度が異なる。このようなデリケートな荷物216の輸送時には、荷物216毎の(温度などの)最適な輸送環境214を保持した輸送が望ましい。それにより、デリケートな荷物216の最高品質(や最良属性)を保証した長距離輸送が実現できる。
ここまで説明した混載輸送方法では、混載対象の荷物216(あるいはそれが含まれるロット218)毎に別の輸送領域(コンテナ)212に“分けて”輸送する方法を中心に説明した。しかしそれに限らず、(最適温度などの)最適な輸送環境214が同じ荷物216(あるいはそれが含まれるロット218)を“集めて”、同一の輸送領域(コンテナ)212内で混載輸送しても良い。
ここで最適な輸送環境214が同じ荷物216(あるいはロット218)として、許容範囲が同一値に含まれる荷物216(あるいはロット218)を該当させても良い。また最適な輸送環境214の数値のばらつき範囲が20%以下の荷物216(あるいはロット218)を、“最適な輸送環境214が同じ”と見なしてもよい。
最適な輸送環境214が同じ荷物216(あるいはロット218)を“集めて”混載輸送する例を、図11に示す。まず“-5℃”の輸送環境214が最適な荷物216(あるいはロット218)を集めて、従属車A12内に混載して輸送する。次に“0℃”の輸送環境214が最適な荷物216(あるいはロット218)を集めて従属車B14内に混載し、“+5℃”の輸送環境214が最適な荷物216(あるいはロット218)を集めて従属車C16内に混載する。そして輸送環境214が常温に近い“+15℃”の従属車D18に残りの荷物216(あるいはロット218)を集めて積載する。
図11では最適な輸送環境214の一例として、輸送温度の例を示した。しかしそれに限らず最適な輸送環境214の例として、湿度や光照射量、あるいは風量など任意の環境条件を設定しても良いし、複数の環境条件の組み合わせを設定しても良い。このように最適な輸送環境214が一致する荷物216(あるいはそれを含むロット218)毎に集めて同一車両A12~D18(内の輸送領域(コンテナ)212)内で輸送する事で、長距離輸送時の荷物216(あるいはロット218)の高品質(最良な属性)を保証できる。
ここで従属車A12から従属車D18までを無人車両あるいは直接運転手が運転しない被誘導モード490に設定しても良い。そしてこの車両隊列200(または車両グループ300)を誘導する運転手は、先頭を走行する指令車A2のみに搭乗させる。すなわち車両隊列200(または車両グループ300)内の有人で(運転手が)運転・誘導する車両は指令車A2のみとし、従属車A12から従属車D18までの残りの車両を全て無人車両とする。これにより、車両隊列200(または車両グループ300)を誘導する運転手の人数を減らして、人件費削減に基付く輸送費用の低減化が可能となる。
このように車両隊列200(または車両グループ300)を利用した混載輸送方法を工夫すると、長距離輸送時の荷物216(あるいはロット218)の品質確保と輸送費用の低減化を同時に実現できる効果が生まれる。
なお図11に示した例では、一般環境(たとえば常温)に近い輸送環境214に設定された車両を、運転手が搭乗する指令車A2から最も遠い位置に配置して走行させる。言い換えると、一般環境(たとえば常温)から最も遠い輸送環境214に設定された車両を、指令車A2に近い位置に順次配置して走行させる。
隊列走行中は適宜、全ての従属車A12~D18内の輸送環境214をモニターする(詳細は図14を用いて後述)。そしていずれかの車両の輸送環境214に異変が生じると、運転手は車両隊列200(または車両グループ300)の走行を止めて善処する。この時に一般環境(たとえば常温)から最も離れた輸送環境214に設定された車両順に指令車A2に近接させることで、異変時の荷物216(ロット218)への損傷を最小限に防げる効果が有る。
図11の方法で長距離輸送する場合、運転手の連続運転・誘導時間が長引くと運転手の健康に害を及ぼすばかりでなく、運転手の疲労に拠る事故発生頻度が増加する。一方で、混載された荷物216(ロット218)の幹線(高速道路)50内での積替え処理は、ターミナル42、44内でのみ行われる。従ってターミナル42と44間の距離が長くなると、運転手の疲労度が大きくなる。
その問題を解決するため本実施形態システムでは、隊列走行(グループ走行)途中で指令車A2を一時的に自動運転に切り替えて、運転手交替を可能にしている。その具体的方法を、図12に示す。
隊列輸送を開始(S201)するとステップS202に示すように、所定運転手による指令車A2の運転と従属車A12~D18の誘導操作が始まる。そしてステップS203では適宜、同一運転手が所定時間以上連続して運転・誘導を続けているか否かのチャックを行う。ここで上記の所定時間として、30分以上24時間以下に設定する。しかし運転手の健康状態を鑑みると、1時間以上で12時間以下に設定するのが望ましい。
同一運転手の連続運転・誘導時間が所定時間以下の場合(S203のNo)には、同一運転手の運転・誘導が継続される。一方で同一運転手の連続運転・誘導時間が所定時間以上に到達した場合(S203のYes)には、ステップS204に示すように指令車A2が自動運転モードに一旦切り替えられる。
その期間内に指令車A2内では、運転手が交替する(S205)。そして運転手の交替が完了したら、ステップS206に示すように指令車A2を自動運転モードから手動運転モード及び従属車A12~D18の誘導モードに戻す。
この処理は、車両隊列200(または車両グループ300)が目的地に到達するまで(S207がYesになるまで)続けられる。そして目的地に到達するとステップS208が示すように、隊列輸送の終了または隊列の組替えあるいは荷物の積替えが行われる。
このように走行途中で運転手の交替ができるので、運転手の疲労度を低減させながら長時間の長距離輸送を継続できる効果が生まれる。
本実施形態における車両グループ運行システムの一例を図13に示す。基本的には車両運行管理会社が管理する車両運行管理会社のサーバ310と、車両グループ300から構成される。車両グループ300のみに含まれる従属車Z28および車両グループ300と車両隊列200の両方に含まれる従属車A12には予め、制御系338、332が内蔵されている。
図13の実施例では、運転手が持ち運び可能な携帯形グループ車両誘導機320が存在する。そしてこれは、各車両(指令車A2、従属車A12、Z28)の制御系330、332、338との間で無線通信可能となっている。そしてこの携帯形グループ車両誘導機320が、車両グループ300(車両隊列200)内の従属車A12、Z28のみならず指令車A2の連携走行を誘導する。しかしそれに限らず、指令車Aの制御系330内に従属車A12、Z28を誘導する機能が予め装備されても良い。
図13内各部間の連携動作の説明を行う。ユーザの予約申し込みは、携帯端末312あるいは(図示してないが)自宅や職場のコンピュータを使って行う。この予約情報は遠距離通信中継機314を経由して、車両運行管理会社のサーバ310に通知される。
車両運行管理会社のサーバ310が管理するデータベース318内には、グループ車両の運行管理データ(履歴を含む)322だけでなく、運転手の運行管理データ(履歴を含む)324、幹線内渋滞・事故履歴データ326、幹線環境(雨や雪などの気象情報など)情報履歴データ328などが保存されている。なお公表されている車種毎の駆動特性などの必要な情報は、インターネット回線316を経由して入手できる。
なお上記のグループ車両の運行管理データ(履歴を含む)322内には(図29で)後述するように、グループ種別、季節、曜日、時間帯、サービス形態別料金表340が格納されている。従ってユーザからの予約申し込みを受付すると、車両運行管理会社のサーバ310は上記の料金表340を参照して、ユーザが利用するグループ種別、季節、曜日、時間帯、サービス形態に合わせた料金を提示する。
また車両運行管理会社のサーバ310は、ユーザからの予約申し込みの受付時に該当車両(従属車A12など)に関する情報を入手し、データベース318内のグループ車両の運行管理データ(履歴を含む)322内に保存する。そして車両運行管理会社のサーバ310は、上記情報に基付いて上記車両(従属車A12)に適合した車両グループ編成を行う。このように編成した車両グループ300に適合した指令車A2を、車両運行管理会社のサーバ310が指定する。
なお指令車A2と従属車A12の間が地理的に離れていても、車両グループ300を編成した直後から指令車A2は従属車A12の走行を誘導できる。そしてこの指令車A2が出発し、従属車A12などの走行を誘導(遠隔操作)しながら合流へと導く。
図13に記載した各車両内の制御系330、332、338内の詳細内容を、図14に示す。台車やカートなどの“移動に外部からの力学的作用が必要”な移動体とは異なり、自力走行を可能とする駆動部制御系444が各車両内に備わっている。そして車両グループ300(または車両隊列200)内での連携走行可能な自走式車両では、図14に示す構造あるいは各種機能を所有している。ここで図14内に記載された各部は専用ハードで構成されても良いし、プロセッサを動かす専用ソフトモジュールで構成されても良い。
車両の前面近傍に設置された“前走車両間の車間距離と速度差の測定部424”と後部に設置された“後続車両間の車間距離と速度差測定用反射部428”を用いて、隣接車両間の車間距離を適正に制御する。
また車外環境モニター部420は車線変更に利用するだけで無く、一般車の割り込みなどに起因する不都合な車両隊列200全長の延長のモニターにも利用できる。またこの車外環境モニター部420の撮影映像・画像はメモリ部450に適宜保存されるので、ドライブレコーダとして事故発生時の証拠資料としても活用できる。
また外部表示画面の制御部410の機能で、外部の一般車に対する『隊列中の表示』や『広告表示』などを行っても良い。
通信制御部470はWi-FiあるいはEnOceanなどの中距離無線機能と、2G・PDC、GSM(登録商標)(Second Generation ・ Personal Digital Cellular, Global System for Mobile Communications)や3G・CDMA(Third Generation ・Code Division Multiple Access)、WiMAX(World wide Interoperability for Microwave Access)などの遠距離無線機能の両方を装備している。そしてこの通信制御部470を介して車両グループ300内の他の車両との情報交換を可能にする。またこの通信制御部470を経由して前走車両との車間距離が制御される。
経路ガイド系460内には、GPS制御部462と運転座席への表示画面制御部464が設置されている。特に車両グループ300への合流前に別経路204を走行している場合には、車両運行管理会社のサーバ310から通信制御部470経由で、合流対象隊列の現在位置情報が逐次送られてくる。それと同時にGPS制御部462で自車の位置を確認できる。経路ガイド系460内では両者の情報から対象隊列への合流経路を割り出し、運転座席への表示画面制御部464に表示させる。図示して無いが運転座席のフロントガラスには半透明の有機EL(Electro Luminescence)層が埋め込まれており、運転座席への表示画面制御部464が生成した合流経路を表示する。
走行制御部440内には、走行モード制御部442と駆動部制御系444が存在する。駆動部制御系444ではエンジンやモーターの駆動制御だけで無く、ブレーキ制御や(濡れた路面や雪道でのスリップ防止制御を含めた)車輪の回転制御を行う。またこの駆動部制御系444で得られる各部の被制御データは、メモリ部450内に逐次保存される。
本実施形態システムでは、積荷432、434、436の表面に貼りつけた荷物貼付用無線ICタグ付き輸送伝票530(図15を用いて後述)あるいは積荷を纏めた梱包体やコンテナ自体に近距離無線または近接場無線を利用した通信機能が内蔵されている。例えば生鮮食料品の輸送時には、輸送途中での生鮮食料品の温度管理や湿度管理が重要となる(図16を用いて後述する温度湿度センサ582から得られる測定データを利用して管理する)。従って積載物・搭乗者の状態管理部430では、無線通信を利用して積載物の状態管理や搭乗者の体調管理を行う。そして(生鮮食料品の保存温度変化などの)積載物状態異常あるいは搭乗者の体調不良を発見すると、積載物・搭乗者の状態管理部430は通信制御部470を経由して携帯形グループ車両誘導機320に警告を通告する。
図10で説明した輸送サービス方法例では、ターミナルA42、B44間の高速道路(幹線)50内で車両隊列200を編成する。この車両隊列200を編成して実施する高速道路(幹線)50内での輸送を幹線輸送620と呼び、高速道路(幹線)50外での輸送をローカル輸送610と呼ぶ(詳細は図17を用いて後述する)。
図15(a)のようにユーザが、エンドユーザ作成の手書き輸送伝票502と共に輸送依頼したい荷物216を荷物受取り場のコンビニエンス・ストア(コンビニ)に持ち込む。するとコンビニエンス・ストア内に設置された手書き輸送伝票のOCR(Optical Character Reader)読取り・電子出票装置512でエンドユーザ作成の手書き輸送伝票502の情報が読み取られ、記憶部514内でデータベース化される。
一方でユーザが携帯端末504のWeb画面を使って輸送依頼すると、そのデータが記憶部514内でデータベース化される。いずれの輸送依頼経路でも、荷物貼付用無線IC(Integrated Circuit)タグ付き輸送伝票530が出票される。
この荷物貼付用無線ICタグ付き輸送伝票530に内蔵された無線通信機能付きICタグ532内に、記憶部514内に保存されたデータが転送される。また表面に配置された宛名と宛先住所・電話番号の記載欄534と差出人氏名と住所・電話番号記載欄536、到着日時指定欄538、特記事項・注意点の記載欄546、品名記載欄542、2次元バーコード印刷欄544の各欄は、OCR読取り・電子出票装置512でプリントアウトされる。
そして荷物貼付用無線ICタグ付き輸送伝票530の裏面548は接着面になっており、個々の荷物216(あるいはロット218内の全荷物)の表面への貼付けが可能となっている。
上記の荷物貼付用無線ICタグ付き輸送伝票530内の具体的構造例を、図16に示す。この内部には送受信および給電用アンテナ550が配置されており、このアンテナ550を介して外部との信号の送受信が行われる。
また外部から受け取った電磁波(例えばマイクロ波)のエネルギーを利用して、内部回路の駆動電力を供給している。具体的には給電部558内部では、前記アンテナ550内部で発生する交流電圧をコッククロフト・ウォルトン回路(コッククロフトとウォルトンは共に人名)を用いて昇圧・整流する。
この給電部558内で変換された直流電圧は、バッテリ部570内で電力として蓄えられる。そしてバッテリ部570で蓄えられた電力は、安定電力(定電圧)供給部572から電力供給ライン590を経由して各回路に電力供給される。
上記の送受信および給電用アンテナ550では、その役割タイミングに応じてセレクタ552が接続する回路が切替わる。すなわち送受信および給電用アンテナ550を用いて外部からの電磁波エネルギーの供給を受ける場合には、送受信および給電用アンテナ550の出力は直接給電部558に接続される。一方で外部から信号を受ける場合には、送受信および給電用アンテナ550の出力を信号検出部554につなぐ。また無線通信機能付きICタグ532内部に蓄えた情報を外部に送信したい場合には、送受信および給電用アンテナ550が送信信号送出部556に接続される。
外部信号の受信時に送受信および給電用アンテナ550に接続される信号検出部554内部には、プリアンプ回路とメインアンプ回路が内蔵されている。この信号検出部554内で得られた増幅信号は、信号処理部562内で2値化処理される。そしてこの2値化された信号は信号処理部562内で信号処理され、必要な情報のみが制御部560に渡される。
制御部560内部では、外部から得られた情報に基付いた一連の処理が実行される。また必要な情報は、適宜メモリ部580内に転送されて保存される。
無線通信機能付きICタグ532内では、温度湿度センサ582と臭いセンサ584、その他のセンサ586が標準的に装備されている。これらのセンサ582~586で得られた検出信号は、履歴情報として順次メモリ部580内に蓄えられる。
この蓄えられた履歴情報は、外部からの要求に応じて適宜外部に出力される。それと同時にこれらのセンサ582~586で得られた検出信号は、リアルタイムで制御部560にも送信される。
例えば高級チョコレートなどは最適温度で保持した状態で輸送すると、高品質が保持できる。ここで高級チョコレートの梱包箱表面に荷物貼付用無線ICタグ付き輸送伝票530を貼り、その内部の温度湿度センサ582でリアルタイムに表面温度をモニターできる。
同一の輸送領域(コンテナ)212内部の輸送環境214を制御しても、内部の風向きの関係などで若干の温度勾配が発生する危険性はある。上記のように荷物216単位での表面温度を正確にリアルタイムモニターする事で、より精度の高い温度管理を行える効果が生まれる。
なお輸送途中で特定荷物216のみの表面温度が最適温度からずれた(あるいは許容範囲から逸脱した)場合には、積載物・搭乗者の状態管理部430(図14)が異常を検知し、指令車A2に搭乗している運転手に知らせる。
一方で混載輸送前の倉庫に保管された状態で、梱包された高級チョコレートが強い臭いの発生物体(例えば図6の油圧式稼働機械)の隣接場所に置かれた場合を想定する。この場合には“油臭い臭い”を臭いセンサ584が検知し、メモリ部580内に履歴情報として保存される。
ターミナル42内での荷物の積替え時に(例えば図26の無線ICタグからの情報読み取り部742が)上記の臭い履歴を読み取ることで、最適な混載の組替えが行える効果がある。
この場合にはメモリ部580内に保存された履歴情報が、一旦制御部560に取り込まれる。そして外部に送信すべき情報のみが、送信信号生成部564に送られる。この送信信号生成部564内では、送信すべき情報を所定のフォーマットに変換し、変換後のデータを変調して送信信号に変換する。この送信信号は送信信号送出部556で高出力電力に増幅され、送受信および給電用アンテナ550を経由して外部に送信される。
ローカル輸送610と幹線輸送620間の物理的なつながりを、図17に示す。前述した手書き輸送伝票のOCR読取り・電子出票装置512は、専用回線632を経由してローカル輸送業者のサーバ606に直接接続される。その結果、ユーザがコンビニエンス・ストアに持ち込んだエンドユーザ作成の手書き輸送伝票502の情報は、適宜ローカル輸送業者のサーバ606内に転送される。
また上記のローカル輸送業者のサーバ606は、専用回線634を経由してインターネット回線316に接続される。そしてユーザが携帯端末504から入力した輸送依頼情報も、インターネット回線316経由でローカル輸送業者のサーバ606内に転送される。
そして幹線輸送620を管理する車両運行管理会社(幹線対応)のサーバ310も、インターネット回線316に接続する専用回線636を持つ。さらにインターネット回線316を経由してローカル輸送業者のサーバ606との間で情報共有することで、車両運行管理会社(幹線対応)のサーバ310によるローカル輸送も含めた全荷物のデータベース一括管理が可能となる。
ユーザがコンビニへエンドユーザ作成の手書き輸送伝票502を持ち込む、あるいは携帯端末504を利用した輸送依頼を行うと、荷物受取り用車両612、614がセンター倉庫600から荷物を受け取りに出向く。
荷物216がセンター倉庫600に一旦集められた後に、ターミナル42へ向けて混載輸送される。そしてターミナル42内で再度、荷物の積替えが行われる。コンビニやエンドユーザの荷物引き渡し場所からターミナル42に至る経路が、ローカル輸送610の範囲内に該当する。それに対して幹線(高速道路)50内で実施されるターミナル42間輸送が、幹線輸送620の範囲となる。
エンドユーザが手書き輸送伝票502と共に荷物216を直接持込んだ場合の、幹線輸送620を含めた一連の処理方法を、図18に示す。最初にステップS21で、エンドユーザがコンビニなどに手書き輸送伝票502を持ち込む。次にステップS22で、このエンドユーザ作成の手書き輸送伝票502がOCR読取り・電子出票装置512に読み込まれ、輸送費用がユーザに提示される。上記輸送費用額をエンドユーザが支払う(S23)と荷物216を預かり、一連の輸送処理が開始される。
OCR読取り・電子出票装置512に読み込まれたエンドユーザ作成の手書き輸送伝票502の情報が、荷物集荷用ローカル輸送業者のサーバ606を経由して車両運行管理会社のサーバ310のデータベース318内に転送され、荷物輸送情報の伝達(S24)が行われる。
幹線輸送620では基本的に、車両隊列200の定期便が運行される。しかし車両隊列200の運行計画は柔軟に対応され、輸送すべきロット218(や荷物216)の総量の増減に応じて、臨時便の増設や定期便の中止が適宜行われる。すなわち各地のローカル輸送業者のサーバ606から収集した輸送依頼情報に基付いて車両運行管理会社(幹線対応)のサーバ310が、臨時便の増設や定期便の中止をリアルタイムで決定する。
本実施形態システムでは幹線輸送620を管理する車両運行管理会社のサーバ310がインターネット回線316経由で全国各地の荷物集荷用ローカル輸送業者のサーバ606から全国の輸送依頼情報をリアルタイムで収集できるので、幹線輸送620の運行計画を柔軟に設定できる。そのため必要経費を最小限に抑えた効率の良い幹線輸送620が実現できる。
上記の柔軟な幹線輸送620の運行計画に基付きステップS25では、車両運行管理会社のサーバ310から荷物集荷用ローカル輸送業者のサーバ606に向けてターミナル42への荷物到着日時を指定する。
ステップS26ではOCR読取り・電子出票装置512から荷物貼付用無線ICタグ付き輸送伝票542がプリントアウトされ、荷物216に貼付けられる。そしてステップS25で指定されたターミナル42への荷物到着日時に合わせて、荷物集荷用ローカル輸送業者のサーバ606は荷物集荷用ローカル輸送車両614とその運転手の手配を行う(S27)。そしてステップS28ではローカル輸送業者のサーバ606が、荷物集荷用ローカル車両運行と荷物状態の管理を開始する。
それと並行してステップS41において車両運行管理会社のサーバ310が、幹線運行スケジュールを設定する。そしてその幹線運行スケジュールに基付き、荷物配送用ローカル輸送業者のサーバ608に対して最寄ターミナルへの荷物受取日時の指定・通知を行う(S42)。またそれと並行してステップS43では、幹線車両と運転手の手配を行う。また荷物配送用ローカル輸送業者のサーバ608は上記の指定・通知に基付き、荷物配送用ローカル車両と運転手の手配を行う(S61)。
ステップS29においてターミナル42内で荷物の引渡しと幹線車両への積替え(混載)の確認を終えると、荷物集荷用ローカル輸送業者のサーバ606は荷物集荷用ローカル輸送車両の運行管理を終了させる(S30)。
ロット218や荷物216の幹線輸送620中はステップS44が示すように、車両運行管理会社のサーバ310が幹線車両運行と荷物状態管理を行う。そして所定ロット218や荷物216に対する幹線輸送620の終着点(最寄ターミナル44)で荷物の引渡しと積替え確認(S45)を終えた後、幹線車両は次のターミナルに進む(S46)。
そしてステップS47で荷物配送用ローカル輸送業者のサーバ608からの荷物の配送完了通知を受取ると、車両運行管理会社のサーバ310は荷物の輸送管理を終了させて輸送履歴をデータベース318内に保存する(S48)。
一方でステップS45で所定ロット218や荷物216に対する幹線輸送620の終着点(最寄ターミナル44)で荷物の引渡しと積替え確認を終えると、荷物配送用ローカル輸送車両が配送先に荷物を届け(S62)、配送先から荷物の受取確認を受ける(S63)
その後ステップS47で荷物配送用ローカル輸送業者のサーバ608から車両運行管理会社のサーバ310に対して荷物の配送完了通知を転送した後、荷物の配送用ローカル輸送運行車両の運行管理を終了する(S64)。
図15で示した荷物貼付用無線ICタグ付き輸送伝票530内に到着日時指定欄538が有るように、輸送を依頼したユーザが『配送先への到着日時』を指定する場合が有る。この場合の処理手順を図19に示す。
図19に示す手順は基本的に、図18を使って説明した手順と一致する。そして図19内のステップS50で最寄ターミナル44内倉庫での所定期間だけ荷物保管するところが、図18とは異なる。本実施形態システムでは、配送先の最寄りのターミナル44内に一時保管荷物用倉庫704(図24を使って後述)が設置されている。従って『ユーザが指定した配送先への到着日時』に配送できるように、この一時保管荷物用倉庫704内に荷物を一時保管する。
ユーザが携帯端末504を使って輸送依頼した場合の処理手順を、図20に示す。図20の処理手順も、基本的には図18の処理手順と一致する。従って図18と図19の処理手順と異なる部分のみ説明する。図18と図19の処理手順では、荷物集荷用ローカル輸送業者のサーバ606が最初にユーザの輸送依頼情報を受け取る。それに比べると携帯端末504に入力される輸送依頼情報は、直接インターネット回線316で転送される。従ってインターネット回線316で転送され輸送依頼情報は、直接車両運行管理会社(幹線対応)のサーバ310が受け取れる。
ステップS51が示すように、ユーザが携帯端末504を使って車両運行管理会社(幹線対応)のサーバ310に対して直接荷物の輸送を依頼する。そしてステップS52では、車両運行管理会社(幹線対応)のサーバ310がユーザの携帯端末504の表示画面に対して、荷物輸送サービスの料金を提示する。
同様にユーザがインターネット回線316を利用した入金処理の完了を確認する(S53)と、車両運行管理会社(幹線対応)のサーバ310がローカル輸送610と幹線輸送620を組み合わせた輸送サービスを開始する。
まず最初にステップS54に従って幹線運行スケジュールを設定する。そしてその幹線運行スケジュールに基付いて荷物集荷用と荷物配送用ローカル輸送業者のサーバ606、608に対して、荷物輸送情報の伝達(S24とS49)と(最寄)ターミナル42、44への荷物到着・受取日時の指定(S25とS42)を行う。
これらの情報を受け取ると荷物集荷用ローカル輸送業者のサーバ606はステップS31で、荷物集荷用ローカル車両と運転手の手配を行う。そして運転手が居る場所の近くに配置されたOCR読取り・電子出票装置512から荷物貼付用無線ICタグ付き輸送伝票530がプリントアウトされ、運転手がそれを受け取る(S32)。
荷物受取り用車両612がユーザに指定された場所に荷物を取りに行き、運転手が受け取った荷物216表面に荷物貼付用無線ICタグ付き輸送伝票530を貼付ける(S33)。
上記のように幹線輸送620を管理する車両運行管理会社のサーバ310が、幹線運行スケジュール設定(図18または図19のステップS41あるいは図20のステップS54)を行う。この時には複数回のシミュレーションを行って、ロット218や荷物216毎の輸送車両(輸送手段)210への効率の良い割り振りや、同一の輸送領域(コンテナ)212内でのロット218間や荷物216間での効率の良い配置レイアウトを算出する。その詳細内容を、図21を用いて説明する。
これらのシミュレーションを実施する直前の全国各地からの輸送依頼情報の全ては、車両運行管理会社のサーバ310のデータベース318内に入っている。シミュレーションを開始(S100)すると、車両運行管理会社のサーバ310はステップS101に従って、必要な輸送荷物(ロット)情報をデータベース318から取り出す。
最初にステップS102では、輸送荷物量に関してターミナル間毎に荷物の総重量と総容積を割り出す。この総重量と総容積の値から、荷物輸送に最低限必要な輸送車両(輸送手段)210の数(すなわち積載量が何トンのトラックを何台ずつ必要か?)が分かる。
次にステップS103では図4~図6を用いて説明した方法に従って、荷物216の品目毎あるいはロット218内の品目毎に混載判定を行い、それに基付く混載可能な組合わせの算出を行う。その結果として、手配が必要な配車の暫定情報(輸送車両210の種別毎の必要な積載重量と必要台数)が割り出せる。
同一の幹線(高速道路)50内では、複数のターミナル42、44が所定範囲内の間隔を置いて設置されている。そして車両隊列200は上記のターミナル42、44内で荷物216やロット218単位の積替えを行う。従って輸送領域(コンテナ)212内の荷物216やロット218単位の配置レイアウトは、各ターミナル42、44間では固定される。すなわちターミナル42、44間での輸送途中での配置レイアウト変更は起きない。
そのためステップS104では、ターミナル間毎の荷物216やロット218単位の配置レイアウトのシミュレーションを行う。
特に上記ステップS104での荷物配置シミュレーションでは、荷物216毎やロット218毎の形状(荷姿)が配慮される。荷物は定形段ボール箱内に梱包されるだけに限らず、例えば“ゴルフバック”のように細長い形状の場合もある。
上記の荷物配置シミュレーション(S104)では、輸送依頼時にユーザが入力(記載)した荷物寸法の情報が活用される。一方で輸送依頼時にユーザが荷物寸法を記載しなかった場合には、車両運行管理会社のサーバ310が品名542(図15)から荷姿を推定しても良い。
上記ステップS103とステップS104のシミュレーション結果から、ターミナル間毎に最適な輸送車両の種別とそれぞれ必要な台数の割り出し(S105)が行える。
本実施形態システムではターミナル42、44毎に荷物の積替え(レイアウト変更)を行う。そしてこの積替えやレイアウト変更に要する時間の短縮化が、輸送コスト削減につながる。
そのため積替えやレイアウト変更の時間短縮化へ向け、暫定的なターミナル毎の輸送領域(コンテナ)212内の荷物の積替え手順シミュレーション(S106)と、ターミナル42、44での積替えを極力少なくする方法のシミュレーション(S107)を実行する。
ところでステップS106とステップS107で行うシミュレーションは、ステップS105の割出し結果に基付いて行う。そのためステップS105の割出し結果に拠っては、積替えやレイアウト変更の時間短縮化へ向けた大きな効果が得られない場合が有る。従ってターミナル間毎の輸送車両(輸送手段)の種別と必要台数の再組替えが必要か否かの判定(S108)が必要となる。そしてステップS106とステップS107で行ったシミュレーション結果で大きな時間短縮効果が得られなかった場合には、ステップS108の判定結果がYesと見なして、ステップS103から再度やり直す。一方でターミナル間毎の輸送車両(輸送手段)の種別と必要台数の再組替えは不要(S108の判定結果がNo)の場合には、ステップS109に進む。
全国からの輸送依頼内容は、刻一刻と変化する。また『多量の緊急輸送依頼』が飛び込む場合も多い。上記ステップS101からステップS107までの一連の処理が完了する間に飛び込んだ『緊急輸送依頼』に対応できるように本実施形態システムでは、輸送荷物情報の緊急変更の有無を判定できるステップS109が存在する。
このステップS109では車両運行管理会社のサーバ310がデータベース318にアクセスし、上記ステップS101からステップS107までの一連の処理が完了する間に輸送荷物情報に関する大きな変更が発生したか?を確認する。このステップS107の判定結果がYesの場合には、ステップS101から一連の処理をやり直す。
一方で緊急の輸送依頼が無い(S109の判定結果がNoの)場合には、ステップS110に移る。そしてステップS110で輸送車両(輸送手段)の配車(ターミナル間毎の車両種別と必要台数)を確定する。
その結果に基付いて車両運行計画を策定(S111)とともに、ターミナル毎に必要な運転手の人数割出しを行う(S112)。そしてステップS113で運転手毎の運行計画を策定し、幹線輸送サービス620を開始する。
この幹線輸送サービス620を継続する期間中は、荷物・車両・運転手毎の運行管理を行う(S114)。そして上記幹線輸送サービス620が完了すると、一連の処理を終了させる(S115)。
上記輸送領域(コンテナ)212内での荷物配置(ロット単位でのレイアウト)のシミュレーションを行う(S104)ことで、同一輸送領域(コンテナ)212内の積載率が向上する。その結果として輸送効率が向上し、輸送サービスコストを低減できる。さらにステップS106とS107で荷物の積替え時間の短縮化が図れるため、輸送時間の短縮化と輸送サービスコストの低減化が実現できる。
上記ステップS102実行中の具体的な表示画面例を、図22に示す。幹線(高速道路)50内にターミナルA42とターミナルB44、ターミナルC45がそれぞれ、物理的に離れた位置に配置されている。
そして各ターミナルA42とターミナルB44、ターミナルC45には個々に時間軸が設定されており、幹線(高速道路)50内を通過する車両隊列200の運行が可視化できる。また各ターミナルA42とB44、C45に設定された時間軸は、α日からγ日に至る日程と、aとb、c、dで区分された時間帯が設定されている。
図22の記載例では、定期便(1)と定期便(2)の運行計画が記載されている。すなわち定期便(1)では、α日の時間帯bの間でターミナルA42での荷物の積替えを予定する。そしてターミナルB44ではα日の時間帯cの間で荷物の積替えをした後、ターミナルC45ではα日の時間帯dの間で荷物の積替えを予定する。
一方で定期便(2)では、α日の時間帯dの間でターミナルA42での荷物の積替えを予定する。そしてターミナルB44ではβ日の時間帯aの間で荷物の積替えをした後、ターミナルC45ではβ日の時間帯bの間で荷物の積替えを予定する。
図22の“イ”から“ト”で記載された荷物(ロット)IDは、ロット218単位あるいは個々の荷物216毎の識別情報(たとえばロット名や荷物品目、品名542)を表す。そして図22から、荷物(ロット)ID毎に定期便(1)・(2)(車両隊列200)に積載・荷卸するターミナルが分かる。
車両運行管理会社のサーバ310は全国各地から収集した輸送依頼情報を基に、ローカル輸送業者のサーバ606に対して近接するターミナルへの引渡日時と受取日時を指定する(図18~図20のS25とS42)。その結果として荷物(ロット)ID毎に対応する車両隊列200(例えば定期便(1)・(2))が自動的に設定され、対応する車両隊列200(例えば定期便(1)・(2))毎に積載する荷物(ロット)ID情報が自動的に表示される。
そしてターミナル間走行期間毎に、車両隊列200(例えば定期便(1)・(2))に積載される荷物(ロット)のトータル重量とトータル容積が自動計算され、図22の(例としてトータル重量:〇〇t,トータル容積;△△mの)ように表示される。
このようにターミナル間走行期間毎の荷物(ロット)のトータル重量とトータル容積が自動表示されるため、ターミナル間走行期間毎に最低限必要となる輸送車両(輸送手段)の(積載重量・容積毎の)台数が分かる。
本実施形態システムでは図4~図6を用いて既に説明した方法で、混載判定とそれに基付く輸送車両(輸送手段)への割振りを行う。それに対応した図21のステップS103実行中の具体的な表示画面例を、図23に示す。
図21のステップS102に対応した図22では定期便(1)・(2)のターミナル間走行期間毎トータル重量とトータル容積しか表示されない。その図22から次のステップS103に進んだ図23では、荷物(ロット)ID毎に割振られた輸送車両(輸送手段)の識別が表示されている。
図23の表示例では、荷物(ロット)ID“イ”と“ロ”のロット218(または荷物216)が輸送車両B_8内に混載される。そして荷物(ロット)ID“二”と“ホ”のロット218(または荷物216)が、輸送車両C_10内に混載される。しかし荷物(ロット)ID“ハ”のロット218(または荷物216)は、単独で輸送車両A_6内に積載されて輸送される。
本実施形態システムでは自動で行われる混載判定とそれに基付く輸送車両(輸送手段)への割振り結果が、図23のように表示される。そのため配車手配時(図18~図20のS43)に必要な『輸送車両(輸送手段)の種別毎の必要台数』が即座に分かり、配車手配の効率化と時間節約が行える効果が有る。
図23の表示例では同一幹線(高速道路)50内(あるいは混載期間内)では至る所で、同一の輸送領域(コンテナ)212内に混載されるロット218(または荷物216)間のペアリング(例えば“イ”と“ロ”の組み合わせ(ペアリング))は一致している・固定されている。しかしそれに限らず混載される他のロット218(または荷物216)の関係から、同一幹線(高速道路)50内(あるいは混載期間内)の所定期間範囲内で、同一の輸送領域(コンテナ)212内に混載されるロット218(または荷物216)間のペアリングが変わっても良い。
図23の幹線(高速道路)50上に分散配置されたターミナルA42またはターミナルB44、ターミナルC45内の構造例を、図24に示す。各ターミナル42、44、45は、幹線(高速道路)50の上り車線と下り車線との間の中間位置に設置される。
図24では、上り車線と下り車線のいずれか一方からの入口712と出口718のみを記載した。図24での記載を省略したが、同一のターミナル42、44、45内では、他の車線からの入口712と出口718も設置されている。そして両者は、反対方向との連絡通路724を経由して連結される。
幹線(高速道路)50内を走行する高速バスのバス停715と、その高速バスが駐車する野外の駐車場708が設置されている。またこの野外のバス駐車場708とは別に、車両隊列200が駐車する野外の車両駐車場706も設置されている。
さらに一時保管荷物用倉庫704も設置されている。ユーザから荷物の到着日時538が指定された場合には、その指定日時に合わせてターミナル42、44、45内で荷物の一時保管が行われる。ここでは配送先に最も近い場所に位置したターミナル42、44、45内の一時保管荷物用倉庫704内に、一時保管される(図19のS50に対応)。
本実施形態システムでは幹線輸送620とローカル輸送610間の接点として、ターミナル42、44、45が利用される。つまり荷物積替え用建屋702内で混載処理(荷物積替え)される。その荷物の積替え処理(混載処理)により、幹線輸送620の対象からローカル輸送610の対象に置き換わる。
この荷物積替え用建屋702内の構造例を、図25に示す。幹線輸送620とローカル輸送610間のロット218単位(または荷物216毎)の積替えは、ベルトコンベア730とロボットアーム740-1~1-6との協調作業で自動的に行われる。
本実施形態システムでは、幹線輸送620を担う車両隊列200間での走行速度の違いを許容する。すなわち普通速度で走行する車両隊列と高速運行の車両隊列が存在し、ターミナル42、44、45内で両者間の“追い抜き処理”が行われる。それを可能にするため図25に示すように、複数の車両隊列に対する荷物分配所720-1~-3が設置されている。
また同一車両隊列200を構成する輸送車両数に柔軟性を持たせるため、輸送車両毎の駐車場738-1~-5が設置されている。この図25の記載例では、同一車両隊列200内に5台まで輸送車両を連結できる。一方でローカル輸送610に関しては、個々の輸送車両(輸送手段)に対応した車両駐車場736-1~-3が設置されている。
図25の記載例では、ローカル輸送610を担う輸送会社のT社90とA社92、B社94が輸送したロット218または個別荷物216は一度ベルトコンベア730に乗せられた後、車両隊列200を構成する各輸送車両(輸送手段)210内で混載輸送される。
ここで幹線輸送620を管理する車両運行管理会社のサーバ310内では、混載判定項目が予め定義されている。そして上記ベルトコンベア730に乗せられたロット218(内の荷物217)毎あるいは個別荷物216毎に、混載判定項目毎の転出容易荷物品目と高感受性荷物品目に該当するか否かの判別が行われる。この判別結果として、同一混載判定項目内の転出容易荷物品目に該当するロット218(内の荷物217)あるいは個別荷物216と、高感受性荷物品目に該当に該当するロット218(内の荷物217)あるいは個別荷物216を、同一車両隊列200内(あるいは同一車両グループ300)内で幹線輸送620する必要が発生した場合の対処方法を説明する。
この場合には本実施形態システムでは、転出容易荷物品目に該当する荷物217が含まれるロット218あるいは個別荷物216と、高感受性荷物品目に該当する荷物217が含まれるロット218あるいは個別荷物216とを、同一車両隊列200(あるいは同一車両グループ300)を構成する異なる輸送車両(輸送手段)210の各輸送領域(コンテナ)212内に分離して配置する。そしてこの分離配置を、ベルトコンベア730とロボットアーム740-1~-16の共同作業で実現する。
上記対処方法の具体的一例を、下記に説明する。T社90の輸送車両210が油圧式稼働機械をローカル輸送610し、ターミナル42内のT社車両駐車場736-1に駐車した場合を考える。同様にA社92の輸送車両210が包装されたチョコレートをローカル輸送610し、ターミナル42内のA社車両駐車場736-2に駐車する。さらにB社94の輸送車両210が(鉄粉などの)酸化発熱体をローカル輸送610し、ターミナル42内のB社車両駐車場736-3に駐車する。
図6(a)が示すように、油圧式稼働機械は混載判定項目JITM『臭いの移動SML』において転出容易荷物品目TOUTに該当する。同様に包装されたチョコレートは、『臭いの移動SML』と『熱(温度)伝わりHET』の両方の混載判定項目JITMに対して高感受性荷物品目TINに該当する。さらに(鉄粉などの)酸化発熱体は、混載判定項目JITM『熱(温度)伝わりHET』に関して転出容易荷物品目TOUTに該当する。
これらの荷物216(またはロット218)に対し、図6(c)に記載の組み合わせ例2を採用した場合を説明する。すなわち輸送車両A_6は、図25で第β車両隊列の荷物分配所720-2内の先頭車両駐車場738-1に駐車する。また輸送車両B_8は、2番目輸送車両駐車場738-2に駐車する。そして輸送車両C_10は、3番目の輸送車両駐車場738-3に駐車する。
T社車両駐車場736-1に駐車したT社90の輸送車両210内に積載された油圧式稼働機械は、ロボットアーム740-2の操作でベルトコンベア730上に移動される。このベルトコンベア730上の荷物(油圧式稼働機械)は、第β車両隊列の荷物分配所720-2内に移動される。その後ロボットアーム740-8が働いて、先頭車両駐車場738-1に駐車している輸送車両A_6内に積載される。この輸送車両A_6の輸送領域(コンテナ)212内では、『臭いの移動SML』の混載判定項目JITM内の高感受性荷物品目TINに該当しない荷物216(あるいはそれを含むロット218)と混載される。
同様にA社車両駐車場736-2に駐車したA社92の輸送車両210内に積載された包装されたチョコレートは、ロボットアーム740-4の操作でベルトコンベア730上に移動される。このベルトコンベア730上の荷物(包装されたチョコレート)は、ロボットアーム740-9の動作で、2番目輸送車両駐車場738-2に駐車している輸送車両B_8の輸送領域(コンテナ)212内に積載される。そしてB社車両駐車場736-3に駐車したB社94の輸送車両210内に積載された包装された酸化発熱体は、3番目輸送車両駐車場738-3に駐車している輸送車両C_10の輸送領域(コンテナ)212内に積載される。
上記のように各荷物216をロボットアーム740-1~-16を用いて、輸送車両(輸送手段)210の輸送領域(コンテナ)212内からベルトコンベア730上に載替える。この部分の詳細構造を、図26を用いて説明する。
輸送車両242は、運転席242の方向から見て後ろ向きに進行して、指定された車両駐車場732-1~-3、738-1~-5に駐車する。駐車後には荷台750が開き、ロボットアーム740を用いた積載荷物の移動が可能となる。その後で荷台750内の底板(スライド式隊列車両内の荷台の底板754)が、輸送車両の荷物置場734の方向に移動する。
スライド式隊列車両内の荷台の底板754の下にはローラー部758が配置されている。そしてスライド式隊列車両内荷台の底板754の輸送車両の荷物置場734方向への移動が完了すると、ローラー部758の底部に配置された回転板756が90度回転し、荷物一時置場として使うためのプレート760が挿入される。
この荷物一時置場として使うためのプレート760と輸送車両の荷物置場734のスペースを利用して、効率良くスライド式隊列車両内の荷台の底板754上に複数荷物を積み重ねることができる。また予めスライド式隊列車両内の荷台の底板754上に複数荷物が積み重なっている場合には、この荷物一時置場として使うためのプレート760と輸送車両の荷物置場734のスペースを利用して、その中の必要な荷物のみのベルトコンベア730への載替えを可能にする。
またロボットアーム740の先端には無線ICタグからの情報読取り部742が設置されている。この無線ICタグからの情報読取り部742が荷物貼付用無線ICタグ付き輸送伝票530(図15)に接近すると、無線通信あるいは近接場無線通信を利用して輸送伝票530間の情報通信を行う。そしてこの情報通信を使用し、荷物216単位あるいはロット218単位でのターミナル42内での積替え履歴を自動的に管理できる。
このように本実施形態システムでは荷物216やロット218の積替え処理からその履歴管理に至る一連の処理を、ベルトコンベア730とロボットアーム740(および無線ICタグからの情報読取り部742)を利用して自動的に処理する。このように一連の処理に人手が介在しない(あるいは介在する人手が非常に少ない)ため、人件費が節約される。その結果として混載輸送費用を大幅に低減できる効果が有る。
上記における荷物216(あるいはロット218)の搬送手段の例として、ベルトコンベア730を使用した方法の説明を行った。しかしそれに限らず、任意の輸送手段(例えばリニアーモータや台車など)を利用しても良い。
また荷物216(あるいはロット218)の局所的な移動手段の例として、ロボットアーム740を使用した方法の説明を行った。しかしそれに限らず、任意の移動手段を利用しても良い。
図27は、上記方法で自動的に管理された荷物216単位あるいはロット218単位での積替え履歴780のデータ例を示す。図27に示す荷物(またはロット)情報770内の属性情報や上部積載可否情報を利用して、輸送領域(コンテナ)212内の荷物配置レイアウト(対象荷物216上あるいはロット218上に他の荷物やロットが積めるか否かなど)が決定される。
車両運行管理会社のサーバ310が管理するデータベース318内に保存されているグループ車両の運行管理データ(履歴を含む)322内容の一例を図28に示す。
このグループ車両の運行管理データ(履歴を含む)322内には、過去に蓄積したグループ車両の運行履歴データ350が保存されている。グループ車両の運行履歴データ350内では一日の時間帯をそれぞれ、a、b、c、d、e、‥と分割する。またターミナルA42とB44の間に存在するインターチェンジの配置場所に応じて、地点C46、D47、E48が定義される。そして時間帯毎に各地点間(例えばC-D間54)を通過した車両隊列数の履歴が棒グラフで表示されている。
予約頻度は季節や曜日により変動するので、それぞれ季節や曜日毎に分かれてグラフ化されている。ここで(追越加速度や総重量などの)車両固有のパラメータ値が所定範囲内に含まれる車両隊列毎に“グループ種別”を分類している。
このデータを用いて車両運行管理会社のサーバ310が予約頻度を予想する方法例を説明する。例えばE-B間58の時間帯aとbでの予約数が極端に低かったとする。しかしグループ車両の運行履歴データ350では、時間帯cで発生頻度238が急激に増加する傾向を示している。従って車両運行管理会社のサーバ310はこの需要予測を利用して、早めの配車手配を行うことができる。
また上記のグループ車両の運行履歴データ350に限らず、グループ車両の運行管理データ(履歴含む)322内には図28に示す各種データが保存されている。
本実施形態で示す輸送サービスでは、グループ種別、季節、曜日、時間帯およびサービス形態に応じて料金が異なる。従って(例えばインターネットを用いた)予約受付時に車両運行管理会社のサーバ310は、グループ種別、季節、曜日、時間帯およびサービス形態別料金表340を参照して、料金回答または料金請求を行う。
図29内のグループ車両のリアルタイム運行管理データ360は、ユーザ予約に応じて適宜対応変更される輸送サービスの運行計画に関係した車両グループ編成データ361と運行状況の監視結果を示す車両グループ毎のリアルタイム運行状況データ366が含まれる。
また上記の車両グループ編成データ361内に車両グループ毎の予約状況管理データ362と、現時点での車両グループ編成外の既存設定車両グループに属さない予約データ363が含まれる。
そして上記の車両グループ毎のリアルタイム運行状況データ366は、車両グループ内車両毎の所在地管理データ367や車両隊列毎の到着予定時刻データ368、ワーニングデータに相当する予定時刻への到着が遅れそうな車両隊列抽出データ369、他の警告情報370などから構成されている。
本発明の実施形態を説明したが、この実施形態は一例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。この新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。この実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
2 指令車A(マスタービークル Master Vehicle)
4 指令車B
6 輸送車両A
8 輸送車両B
10 輸送車両C
12 従属車A(スレーブビークル Slave Vehicle)
14 従属車B
16 従属車C
18 従属車D
28 従属車Z
30~38 グループ外車両
42 ターミナルA
44 ターミナルB
45 ターミナルC
46 地点C
47 地点D
48 地点E
50 幹線(高速道路)
52 A-C間
54 C-D間
56 D-E間
58 E-B間
62、64 センター
70~84 集中集荷場
90 T社
92 A社
94 B社
96 C社
98 D社
100 サーバ
170 地点C
180 地点A
190 地点B
200 車両隊列
202 経路A
204 経路B
206 輸送手段(輸送車両)の走行経路
210 輸送手段(輸送車両)
212 輸送領域(コンテナ)
214 輸送環境
216、217 荷物
218 ロット
220 出発地点
222~226 集中集荷場
238 発生頻度
240 平ボディトラック
242~246 輸送車両(輸送手段)
300 車両グループ
310 車両運行管理会社のサーバ
312 携帯端末
314 遠距離通信中継機
316 インターネット回線
318 データベース
320 携帯形グループ車両誘導機
322 グループ車両の運行管理データ(履歴含む)
324 運転手の運行管理データ(履歴含む)
326 幹線内渋滞・事故履歴データ
328 幹線環境(気象など)情報履歴データ
330 指令車Aの制御系
332 従属車Aの制御系
338 従属車Zの制御系
340 グループ種別、季節、曜日、時間帯、サービス形態別料金表
350 グループ車両の運行履歴データ
360 グループ車両のリアルタイム運行管理データ
361 車両グループ編成データ
362 車両グループ毎の予約状況管理データ
363 既存設定車両グループに属さない予約データ
366 車両グループ毎のリアルタイム運行状況データ
367 車両グループ内車両毎の所在地管理データ
368 車両隊列毎の到着予定時刻データ
369 予定時刻への到着が遅れそうな車両隊列の抽出データ(ワーニングデータ)
370 他の警告情報(事故発生情報や渋滞発生情報など)
400 統合制御部
410 外部表示画面の制御部
420 車外環境モニター部
430 積載物・搭乗者の状態管理部
432~436 積荷
440 走行制御部
442 走行モード制御部
444 駆動部制御系
450 メモリ部
460 経路ガイド系
462 GPS制御部
464 運転座席への表示画面制御部
470 通信制御部
490 被誘導モード
502 エンドユーザ作成の手書き輸送伝票
504 携帯端末(Web画面申込み)
512 手書き輸送伝票のOCT読取り・電子出票装置
514 記憶部(データベース化)
526 データ記録
528 プリントアウト
530 荷物貼付用無線ICタグ付き輸送伝票
532 無線通信機能付きICタグ
534 宛名と宛先住所・電話番号
536 差出人氏名と住所・電話番号
538 到着日時指定欄
542 品名
544 2次元バーコード
546 特記事項・注意点
548 裏面(接着面)
550 送受信及び給電用アンテナ
552 セレクタ
554 信号検出部
556 送信信号送出部
558 給電部
560 制御部
562 信号処理部
564 送信信号生成部
570 バッテリ
572 安定電力(定電圧)供給部
580 メモリ部
582 温度湿度センサ
584 臭いセンサ
586 その他のセンサ
590 電力供給ライン
600 センター倉庫
606、608 ローカル輸送業者のサーバ
610 ローカル輸送
612、614 荷物受取り用車両
620 幹線輸送
632、634、636 専用回線
648 無線通信
702 荷物積替え用建屋
704 一時保管荷物用倉庫
706 野外の車両駐車場
708 野外のバス駐車場
712 入口
715 バス停
718 出口
720-1~-3 第α・β・γ隊列車両の荷物分配所
724 反対方向との連絡通路
730 ベルトコンベア
732-1~-3 T社・A社・B社の荷物置場
734-1~-5 先頭車両~5番目輸送車両の荷物置場
736-1~-3 T社・A社・B社の車両駐車場
738-1~-5 先頭車両~5番目輸送車両の駐車場
740-1~-16 ロボットアーム
742 無線ICタグからの情報読取り部
750 荷台
752 運転席
754 スライド式隊列車両内の荷台の底板
756 回転板
758 ローラー部
760 荷物一時置き場として使うためのプレート
770 荷物(またはロット)情報
780-1、-2 ターミナルA・B積替履歴
800 AI処理に拠る最適な混載車両の組み合わせ算出
808 車両隊列内最適車両の組み合わせ算出
810 荷物・ロット
812 輸送伝票内設置の各種センサからの測定データ(履歴)
814 最適な輸送環境(最適値・許容範囲)
816 混載判定荷物品目
818 危険物該当品
820 運転手
822 (危険物等の)取扱資格所有者
824 性格・運転特性
826 外泊可否
827 日帰り要求有無
828 束縛時間帯条件
830 顧客・荷主情報
832 居住地域特性
834 要求輸送価格
836 ロット・荷物の属性に対する敏感度
840 車両(輸送手段)条件
842 輸送環境特性(平ボディなど)
844 輸送環境制御能力
846 過去の積載物履歴情報
850 輸送経路・保管場所
852 テロ多発地域通過可否
853 疫病発生地域通過可否
854 通過国
856 混載輸送を行う経路情報(混雑状況・事故発生状況)
857 混載前の荷物・ロットの保管場所
858 混載前の輸送経路

Claims (4)

  1. 複数荷物を同一輸送領域内に配置して輸送を行う混載輸送方法において、
    混載判定項目が定義され、
    上記混載判定項目において転出容易荷物品目に該当する第1の荷物は、第1の輸送領域内に配置されて輸送され、
    上記混載判定項目において高感受性荷物品目に該当する第2の荷物は、第2の輸送領域内に配置されて輸送され、
    第1の輸送手段が前記第1の輸送領域を含み、
    第2の輸送手段が前記第2の輸送領域を含み、
    上記第1の輸送領域と上記第2の輸送領域は物理的に分離される混載輸送方法。
  2. 1個以上の荷物からロットが構成され、
    複数の異なるロットを同一輸送領域内に配置して輸送を行う混載輸送方法において、
    混載判定項目が定義され、
    上記混載判定項目において転出容易荷物品目に該当する荷物が含まれる第1のロットは、第1の輸送領域内に配置されて輸送され、
    上記混載判定項目において高感受性荷物品目に該当する荷物が含まれる第2のロットは、第2の輸送領域内に配置されて輸送され、
    第1の輸送手段が前記第1の輸送領域を含み、
    第2の輸送手段が前記第2の輸送領域を含み、
    上記第1の輸送領域と上記第2の輸送領域は物理的に分離される混載輸送方法。
  3. 複数の輸送手段間での荷物の積替えが可能な混載ターミナルにおいて、
    混載判定項目が定義され、
    上記混載判定項目において転出容易荷物品目に該当する第1の荷物は、第1の輸送領域内に配置されて輸送され、
    上記混載判定項目において高感受性荷物品目に該当する第2の荷物は、第2の輸送領域内に配置されて輸送され、
    第1の輸送手段が前記第1の輸送領域を含み、
    第2の輸送手段が前記第2の輸送領域を含み、
    上記第1の輸送領域と上記第2の輸送領域は物理的に分離されるように荷物の積替えを行う混載ターミナル。
  4. 1個以上の荷物からロットが構成され、
    複数の輸送手段間での前記ロット単位での積替えが可能な混載ターミナルにおいて、
    混載判定項目が定義され、
    上記混載判定項目において転出容易荷物品目に該当する荷物が含まれる第1のロットは、第1の輸送領域内に配置されて輸送され、
    上記混載判定項目において高感受性荷物品目に該当する荷物が含まれる第2のロットは、第2の輸送領域内に配置されて輸送され、
    第1の輸送手段が前記第1の輸送領域を含み、
    第2の輸送手段が前記第2の輸送領域を含み、
    上記第1の輸送領域と上記第2の輸送領域は物理的に分離されるように荷物の積替えを行う混載ターミナル。
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