JP7045829B2 - 移動ロボットの制御システム、移動ロボットの制御方法 - Google Patents

移動ロボットの制御システム、移動ロボットの制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、移動ロボットの制御システムと、移動ロボットの制御方法に関するものである。
従来から、自律移動する移動ロボットを誘導するために、ビーコンなどの発信器が用いられている。例えば、移動ロボットとしての掃除ロボットは、充電器に設けられたビーコンから発せられる信号に基づいて、充電器に向けて移動して充電器から電力の供給を受ける動作を行っている。また、下記特許文献1に記載の移動作業ロボットは、ビーコンから発せられる信号に基づいて、基準となる位置を検出し、移動を制御している。
このような移動ロボットは、近年その活用範囲を拡大している。例えば、工場内や物流倉庫などで使用される無人搬送車や、施設、ホール、空港などの公共施設内でのサービスロボットは、移動ロボット活用の一例である。
特開2002-073170号公報
ところで、ビーコンなどの発信器を用いた移動ロボットの制御システムは、移動ロボットの活用範囲が拡大するとビーコンの設置数が増大し、複雑な運用制御が求められることから、非常に高額なシステムとなってしまう。この対策としては、ビーコンの数を減らしてコスト削減を図ることが考えられるが、ビーコン間の距離が長くなるとビーコン検出センサの分解能が低下するので、移動ロボットの停止位置精度が低下するという課題が存在していた。
本発明は、上述した従来技術に存在する課題に鑑みて成されたものであり、その目的は、ビーコン誘導とライン誘導とを組み合わせた制御システムおよび制御方法を提案することで、システム構成を簡易化してコスト削減を図ることができるとともに、位置決め精度を向上させることが可能な移動ロボットの制御システムと、移動ロボットの制御方法を提供することにある。
本発明に係る移動ロボットの制御システムは、移動ロボットの移動速度と進行方向とを変更する駆動部と、目標地点までの移動経路に沿って複数配置された第一被検出体を検出する第一検出部と、目標地点での移動ロボットの停止位置を示す少なくとも1つの第二被検出体を検出する第二検出部と、前記第一検出部により検出された前記第一被検出体までの距離と方向とを取得し、前記第一被検出体までの距離と方向とが予め定められた関係を満たす進行方向を算出し、算出した進行方向に基づいて前記駆動部を駆動制御するとともに、前記第二検出部により検出された第二被検出体の形状情報を取得し、前記第二被検出体が示す停止位置を検出したときに前記駆動部を停止制御する制御部と、を備え、前記制御部は、前記移動ロボットが目標地点への移動を開始するときには前記第一被検出体を検出する前記第一検出部を用いた前記駆動部による駆動制御を実行し、前記移動ロボットが目標地点に対して予め設定された所定の距離に到達したときには前記第二被検出体を検出する前記第二検出部を用いた前記駆動部による停止制御に切り替える制御を実行し、前記第二被検出体と前記第二検出部がラインテープとライン検出部として構成され、ラインテープとして構成される前記第二被検出体は、前記移動ロボットの移動方向に沿って延びる直線案内形状部と、当該直線案内形状部に直交する方向の直交停止形状部で構成されることを特徴とするものである。
また、本発明に係る移動ロボットの制御方法は、移動ロボットの移動速度と進行方向とを変更する駆動部と、目標地点までの移動経路に沿って複数配置された第一被検出体を検出する第一検出部と、目標地点での移動ロボットの停止位置を示す少なくとも1つの第二被検出体を検出する第二検出部と、を備え、前記第二被検出体と前記第二検出部がラインテープとライン検出部として構成され、ラインテープとして構成される前記第二被検出体は、前記移動ロボットの移動方向に沿って延びる直線案内形状部と、当該直線案内形状部に直交する方向の直交停止形状部で構成される移動ロボットの制御方法であって、前記第一検出部により検出された前記第一被検出体までの距離と方向とを取得する第1のステップと、前記第一被検出体までの距離と方向とが予め定められた関係を満たす進行方向を算出する第2のステップと、算出した進行方向に基づいて前記駆動部を駆動制御する第3のステップと、前記第二検出部により検出された第二被検出体の形状情報を取得する第4のステップと、前記第二被検出体が示す停止位置を検出したときに前記駆動部を停止制御する第5のステップと、を含む処理を実行し、さらに、前記移動ロボットが目標地点への移動を開始するときには前記第一被検出体を検出する前記第一検出部を用いた前記駆動部による駆動制御を実行し、前記移動ロボットが目標地点に対して予め設定された所定の距離に到達したときには前記第二被検出体を検出する前記第二検出部を用いた前記駆動部による停止制御に切り替える制御を実行することを特徴とするものである。
本発明によれば、ビーコン誘導とライン誘導とを組み合わせた制御システムおよび制御方法を提案することで、システム構成を簡易化してコスト削減を図ることができるとともに、位置決め精度を向上させることが可能な移動ロボットの制御システムと、移動ロボットの制御方法を提供することができる。
本実施形態に係る移動ロボットの移動例を示す図である。 本実施形態に係る移動ロボットの構成例を示すブロック図である。 本実施形態に係る制御部の構成例を示すブロック図である。 本実施形態に係る移動経路記憶部に記憶されているテーブルの一例を示す図である。 本実施形態に係る駆動制御部におけるビーコン情報に基づいた制御に係る構成例を示すブロック図である。 本実施形態に係る駆動制御部において算出される補正角Δθを示す図である。 本実施形態に係る移動ロボットの停止制御を説明する図である。 本実施形態に係る制御部による制御処理内容を示すフローチャートである。 移動ロボットが移動する通路に交差点が存在する場合のビーコンとラインテープの配置例を示す図である。 移動ロボットが移動する通路に交差点が存在する場合のビーコンとラインテープの配置例を示す図である。 ラインテープの多様な形態例を示す図である。 ラインテープの多様な形態例を示す図である。
以下、本発明を実施するための好適な実施形態について、図面を用いて説明する。なお、以下の実施形態は、各請求項に係る発明を限定するものではなく、また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
図1は、本実施形態に係る移動ロボット1の移動例を示す図である。移動ロボット1は、通路を定める境界3(3-1,3-2)に沿って配置される第一被検出体としてのビーコン2(2-1,2-2)を検出し、検出したビーコン2の位置に基づいて、境界3から一定の距離を保ちながら目的地点に向かって移動する。発信器としてのビーコン2には、それぞれを一意に識別するビーコンIDが割り当てられている。ビーコン2は、例えば、ビーコンIDを示す信号を含む赤外線の信号を発信するものであり、その赤外線の信号における周期的な変化により表される。通路を定める境界3は、例えば壁や間仕切りや白線ラインなどといったものである。
また、移動ロボット1は、予め設定された停止位置の近傍になると、ビーコン2から発信される信号に基づいて移動するビーコン誘導制御から、通路上に配置された第二被検出体としてのラインテープ4を検出し、検出したラインテープ4の形状情報に基づいて目標地点で停止を行うライン誘導制御へと切り替えを行う。ラインテープ4は、例えば磁気テープなどといったものであり、その形状は、略T字形をして構成されている。
図1に示す移動例では、移動ロボット1の進行方向に対して左側の境界3-1から一定の距離保って移動ロボット1が移動する。移動ロボット1は、境界3-1から一定の距離Xrefを保つために、検出したビーコン2-1までの距離Zと方向θとを取得し、距離Zと方向θとが予め定められた条件を満たす進行方向を算出する。移動ロボット1は、算出した進行方向に移動する。方向θは、移動ロボット1の進行方向と、検出されたビーコン2-1の方向とが成す角である。予め定められた条件を満たす進行方向は、方向θがarcsin(Xref/Z)となる進行方向である。移動ロボット1は、ビーコン2-1までの距離Zが予め定められた切替閾値より近くなると、目標をビーコン2-2に切り替えて移動する。移動ロボット1からの距離が切替閾値より近い範囲を切替範囲という。
また、図1に示す移動例では、移動ロボット1がビーコン2-2の近傍位置で停止するように設定されており、ビーコン2-2の近傍に配置されたラインテープ4を利用して、移動ロボット1の停止が実行される。移動ロボット1は、ビーコン2-2までの距離Zを認識できるので、この距離Zに基づいて、ビーコン誘導制御からライン誘導制御への切り替えが実行可能である。ラインテープ4は、移動ロボットの移動方向に沿って延びる直線案内形状部41と、当該直線案内形状部41に直交する方向の直交停止形状部42で構成されることで略T字形を成しており、移動ロボット1が直線案内形状部41を検出することでライン誘導制御による移動が行われ、直交停止形状部42を検出することで移動ロボット1の停止が行われる。
次に、図2を参照して本実施形態に係る移動ロボット1の具体的な構成例を説明する。ここで、図2は、本実施形態に係る移動ロボット1の構成例を示すブロック図である。本実施形態に係る移動ロボット1は、駆動部11と、ビーコン・ライン検出部12と、制御部13とを備える。
駆動部11は、駆動輪111,112と、モータ113,114と、モータ制御部115とを備える。駆動輪111は、移動ロボット1の進行方向に対して左側に備えられる。駆動輪112は、移動ロボット1の進行方向に対して右側に備えられる。モータ113は、モータ制御部115の制御に応じて、駆動輪111を回転させる。モータ114は、モータ制御部115の制御に応じて、駆動輪112を回転させる。モータ制御部115は、制御部13から入力されるモータ113,114それぞれに対する角速度指令値に基づいて、モータ113,114に対して電力を供給する。
モータ113,114がモータ制御部115から供給される電力に応じた角速度で回転することにより、移動ロボット1が前進又は後進する。また、モータ113,114の角速度に差を生じさせることにより、移動ロボット1の進行方向が変更される。例えば、前進の際に左側の駆動輪111の角速度を右側の駆動輪112の角速度より大きくすることにより、移動ロボット1は右旋回しながら移動する。また、駆動輪111,112それぞれを逆向きに回転させることにより、移動ロボット1は位置を変えずに旋回する。なお、移動ロボット1は、移動ロボット1の姿勢を安定させるために、駆動輪111,112以外の車輪を有していてもよい。
ビーコン・ライン検出部12は、第一検出部であるビーコン検出部としての赤外線センサ121,122と、算出部123と、第二検出部であるライン検出部としてのライン検出センサ124とを備える。赤外線センサ121は、移動ロボット1の前面の左側に取り付けられ、移動ロボット1の前面側に位置するビーコン2から発信される赤外線の信号を検出する。赤外線センサ122は、移動ロボット1の前面の右側に取り付けられ、移動ロボット1の前面側に位置するビーコン2から発信される赤外線の信号を検出する。赤外線センサ121,122は、移動ロボット1の中心を通る正面方向の直線に対して対称に、移動ロボット1の筐体に取り付けられる。赤外線センサ121,122には、例えば赤外線フィルタを組み合わせた撮像素子が用いられる。赤外線センサ121,122により撮像される画像における輝度の変化を検出することにより、ビーコン2が検出される。
ライン検出センサ124は、例えば、移動ロボット1の前面の中央位置に取り付けられ、移動ロボット1の移動方向前方側に位置するとともに移動ロボット1の移動に従って移動ロボット1の下方に位置することとなるラインテープ4を検出する。ライン検出センサ124には、例えば磁気センサを採用し、また、ラインテープ4を磁気テープとすることで、ライン検出センサ124によるラインテープ4の検出が可能となる。また例えば、ライン検出センサ124を2個の磁気センサによって構成し、これら2個の磁気センサを移動ロボット1の前面の中央位置において左右横並びで所定間隔を隔てて配置することで、略T字形状で形成されたラインテープ4の形状情報を把握することが可能となる。つまり、ラインテープ4の直線案内形状部41については2個の磁気センサのうちのいずれか一方で検出するとともに、ラインテープ4の直交停止形状部42については2個の磁気センサの両方で検出することで、移動ロボット1の停止位置として設定されるラインテープ4の直交停止形状部42が検出可能となる。
算出部123は、一方の赤外線センサ121により撮像された画像における目標のビーコン2の位置と、他方の赤外線センサ122により撮像された画像における目標のビーコン2の位置との差に基づいて、移動ロボット1からビーコン2までの距離Zと角度θとを算出する。算出部123は、赤外線センサ121,122により撮像される画像に複数のビーコン2から発信される信号が含まれる場合、目標とするビーコン2のビーコンIDを検出し、目標とするビーコン2までの距離Zと角度θとを算出する。ビーコンIDの検出は、例えば、時系列に連続する画像においてビーコンIDに対応する信号の周期的な変化を検出することにより行われる。算出部123は、算出した距離Zおよび方向θとビーコンIDとを含むビーコン情報を制御部13へ出力する。算出される距離Zは、赤外線センサ121と赤外線センサ122とを結ぶ線分上の中心からの距離である。赤外線センサ121と赤外線センサ122とを結ぶ線分が移動ロボット1の進行方向に対して直交するように、赤外線センサ121,122が取り付けられていると、算出部123における演算負荷を軽減できる。
また、算出部123は、ライン検出センサ124によって検出されるラインテープ4の検出結果に基づき判断できるラインテープ4の形状情報を算出し、このラインテープ4の形状情報を制御部13へ出力する。
制御部13は、ビーコン・ライン検出部12から取得するビーコン情報およびラインテープ4の形状情報に基づいて、駆動部11を制御する。図3は、本実施形態に係る制御部13の構成例を示すブロック図である。本実施形態に係る制御部13は、移動経路記憶部131と、ビーコン・ライン選択部132と、駆動制御部133とを備える。移動経路記憶部131には、移動ロボット1の移動経路に沿って配置された複数のビーコン2に関する属性情報を含むテーブルが予め記憶されている。ビーコン・ライン選択部132は、移動経路記憶部131に記憶されているテーブルに基づいて、目標とするビーコン2のビーコンIDをビーコン・ライン検出部12へ出力する。ビーコン・ライン選択部132は、ビーコン・ライン検出部12から入力されるビーコン情報に基づいて、目標とするビーコン2を切り替えるか否かを判定する。ビーコン・ライン選択部132は、目標とするビーコン2を切り替える場合、現在の目標とするビーコン2の次のビーコン2をテーブルから選択する。
また、ビーコン・ライン選択部132は、ビーコン・ライン検出部12から取得するビーコン情報に基づいて、ビーコン誘導制御からライン誘導制御への切り替えを実行するか否かを判定し、ビーコン誘導制御からライン誘導制御への切り替えを実行すると判定した場合には、ビーコン・ライン検出部12に対して切り替え指令を送信する。
駆動制御部133は、ビーコン・ライン検出部12から出力されるビーコン情報およびラインテープ4の形状情報に基づいて、移動経路記憶部131に記憶されているテーブルから属性情報および制御情報を読み出す。属性情報は、目標とするビーコン2に関する情報である。制御情報は、目標とするビーコン2に紐付けられた制御を示す情報である。ビーコン2に紐付けられた制御は、例えば進行方向の変更を示すビーコン2の近傍において旋回する制御などである。
駆動制御部133は、ビーコン情報、属性情報および制御情報に基づいて、駆動部11を駆動制御する。また、駆動制御部133は、ビーコン・ライン検出部12から取得するラインテープ4の形状情報に基づいて、移動ロボット1の停止位置であるラインテープ4の直交停止形状部42を検出したときには、駆動部11を停止制御する。
図4は、本実施形態に係る移動経路記憶部131に記憶されているテーブルの一例を示す図である。テーブルは、「ビーコンID」と、「通路距離」と、「設置側」と、「方向転換」と、「最終ビーコン」との項目の列を備える。各行は、ビーコン2ごとに存在する属性情報である。テーブルにおける各行は、移動ロボット1が移動経路に沿って移動する際に通過するビーコン2の順序で並んでいる。「ビーコンID」の列には、行に対応するビーコン2のビーコンIDが含まれる。「通路距離」の列には、行に対応するビーコン2と、移動ロボット1の移動経路がどれだけ離れた距離であるかを示す距離情報が含まれる。通路距離は、正の値として設定される値であり、対象となるビーコン2から移動ロボット1の移動経路までの距離を示す値である。また、この実施形態において通路距離は、ビーコン2から移動ロボット1の移動経路における移動方向に対して略直交する方向に位置する目標地点までの距離を示している。
「設置側」の列は、移動ロボット1が移動経路に沿って移動する場合において、行に対応するビーコン2が移動ロボット1の右側又は左側のいずれに配置されているかを示す情報が含まれる。「方向転換」の列は、行に対応するビーコン2に対して移動ロボット1が予め定められた距離又は切替閾値まで近づいたときに、移動ロボット1の進行方向の変更を示す回転情報が含まれる。回転情報が0度である場合、移動ロボット1の進行方向の変更がないことを示す。回転情報が0度以外である場合、回転情報が示す角度分、移動ロボット1の進行方向を時計回り又は反時計回りに変更する。「最終ビーコン」の列は、行に対応するビーコン2が、移動経路における目標地点の近傍にあるビーコン2であるか否かを示す情報が含まれる。図4に示すテーブルでは、例えばビーコンID「M」を有するビーコン2が目標地点近傍のビーコンであることを示す。この例の場合、目標地点近傍を示すビーコン2は1つであり、このビーコンID「M」を有するビーコン2の近傍に、もしくは、ビーコンID「M」を有するビーコン2から予め定められた所定距離離れた場所に、停止位置を示すラインテープ4が配置されている。
図5は、本実施形態に係る駆動制御部133におけるビーコン情報に基づいた制御に係る構成例を示すブロック図である。駆動制御部133は、通過位置算出部136と、補正角算出部137と、指令値算出部138とを備える。通過位置算出部136は、ビーコン情報に含まれるビーコン2までの距離Zおよび方向θを入力する。通過位置算出部136は、距離Zおよび方向θに基づいて、現在の移動ロボット1の進行方向で移動してビーコン2に最接近したときのビーコン2までの距離xと、ビーコン2に最接近するまでの移動距離yとを算出する。移動ロボット1がビーコン2に最接近したときの位置は、移動ロボット1の位置から進行方向に伸ばした移動直線に対して直交する直線であってビーコン2の位置を通過する直線と、移動直線との交点である。距離xは、(Z・sinθ)として得られる。移動距離yは、(Z・cosθ)として得られる。距離xは、ビーコン通過距離ともいう。また、移動距離yは、ビーコン横までの距離ともいう。
補正角算出部137は、通路の境界から移動経路までの距離Xrefから距離xを減算して得られる差分ΔXと、移動距離yとを入力する。補正角算出部137は、差分ΔXと移動距離yとに基づいて、移動ロボット1の進行方向に対する補正角Δθを算出する。具体的には、補正角算出部137は、arctan(ΔX/y)で得られる値を補正角Δθとする。
指令値算出部138は、並進速度指令値Vrefと、角速度指令値ωrefと、角速度の測定値ωl’,ωr’と、補正角Δθとを入力する。並進速度指令値Vrefは、移動ロボット1の並進速度に対する指令値(目標値)である。角速度指令値ωrefは、進行方向を基準として時計回り方向又は反時計回り方向へ進行方向を変更する際の角速度である。角速度指令値ωrefは、時計回り方向の変化量を正の値として定めてもよいし、反時計回り方向の変化量を正の値として定めてもよい。角速度の測定値ωl’,ωr’は、モータ113,114それぞれに設けられているエンコーダにより測定された角速度である。指令値算出部138は、並進速度指令値Vrefと角速度指令値ωrefと角速度の測定値ωl’,ωr’と補正角Δθとに基づいて、移動ロボット1を並進速度指令値Vrefおよび角速度指令値ωrefで移動させつつ、進行方向を補正角Δθ変更させる角速度指令値ωl,ωrを算出する。指令値算出部138は、算出した角速度指令値ωl,ωrを駆動部11へ出力する。
図6は、本実施形態に係る駆動制御部133において算出される補正角Δθを示す図である。ビーコン・ライン検出部12が境界3-1上に配置されたビーコン2を検出することにより、移動ロボット1からビーコン2までの距離Zと、移動ロボット1の進行方向を基準としてビーコン2が位置する方向θとが得られる。通過位置算出部136が距離Zおよび方向θから距離xおよび移動距離yを算出する。移動ロボット1は、移動経路に沿って配置されたビーコン2から一定の距離Xref離れた位置Ppassを通過するために、進行方向を変更する必要がある。位置Ppassは、ビーコン2の属性情報のうち「設置側」を示す情報に基づいて定まる。図6は、ビーコン2が移動経路の左側に設定されている場合を示している。
図6に示す例において、現在の進行方向を維持したまま移動ロボット1が移動すると、移動ロボット1は、位置Ppassより差分ΔX離れた位置を通過する。そこで、補正角算出部137が、差分ΔXと移動距離yとに基づいて、進行方向に対する補正角Δθを算出する。指令値算出部138は、移動ロボット1を並進速度指令値Vrefおよび角速度指令値ωrefで移動させつつ、進行方向を反時計回りに補正角Δθ分変更させるための角速度指令値ωl,ωrを算出して駆動部11を制御する。このように、駆動制御部133が駆動部11を制御することにより、通路の境界3-1から一定の距離Xrefを隔てた位置に定められた移動経路上を移動ロボット1が移動することができる。
なお、図6に示した例では、ビーコン2が境界3-1上に配置される場合を説明した。しかし、境界3上にビーコン2を配置できない場合には、ビーコン2が配置された位置と境界3との差分が通路距離(D,D,・・・,D)としてテーブルに記憶される。この場合、補正角算出部137は、補正角Δθを算出する際に、通路距離を用いて距離Xref又は差分ΔXのいずれかを補正する。
以上説明した駆動制御方法によって移動ロボット1が移動経路に沿って移動していくと、最終的には、目標位置に近いビーコンID「M」を有するビーコン2の近傍に移動ロボット1が近づいていき、停止制御が実行されることとなる。図7は、本実施形態に係る移動ロボット1の停止制御を説明する図である。図7に示す例において、目標位置に近いビーコンID「M」を有するビーコン2の近傍に移動ロボット1が近づき、予め定められた所定距離分離れた位置に移動ロボット1が位置したとき、制御部13からビーコン・ライン検出部12に対して切り替え指令が送信される。この切り替え指令を受けたビーコン・ライン検出部12では、ライン検出センサ124が稼働され、ライン検出センサ124によるラインテープ4の検出が開始される。
図7に示した例では、ライン検出センサ124は左右2個設けられており、この2つのライン検出センサ124a,124bによって、まずは移動ロボットの移動方向に沿って延びる直線案内形状部41の検出が実行される。所定時間内、もしくは所定移動距離内に2つのライン検出センサ124a,124bのうちのいずれか1つが直線案内形状部41を検出すると、ライン誘導制御への切り替えが有効に実行されていると判定し、本実施形態に係るシステムはライン誘導制御での稼働を続ける。一方、所定時間内、もしくは所定移動距離内に2つのライン検出センサ124a,124bのうちのいずれもが直線案内形状部41を検出できなかった場合には、異常状態となっていることが予想されるため、本実施形態に係るシステムの稼働停止を実行する。この際、システムの稼働停止を管理者に知らせるために、アラーム等の警報を発報することも可能である。
また、図7に示した例において、2つのライン検出センサ124a,124bのうちのいずれか1つが直線案内形状部41を検出すると、制御部13が駆動部11のモータ制御部115に対して指令を発信することで、2つのライン検出センサ124a,124bの間に直線案内形状部41が位置するように移動ロボット1が移動を続ける。その後、2つのライン検出センサ124a,124bの両方がラインテープ4の直交停止形状部42を検知すると、制御部13は、移動ロボット1が停止位置に到達したと判断して駆動部11のモータ制御部115に対して停止指令を発信し、移動ロボット1は停止目標とする位置で停止することとなる。
上述のように、本実施形態では、ビーコン誘導制御からライン誘導制御への切り替えが実行されるので、例えばコスト削減を図るためにビーコンの数を減らしたとしても、停止位置精度を要求されるライン誘導制御には影響を及ぼすことがないので、システム構成を簡易化してコスト削減を図ることができるとともに、位置決め精度を向上させることが可能な移動ロボットの制御システムを実現することが可能となっている。また、例えば、移動ロボット1の移動速度について、ビーコン誘導制御では高速移動を実施し、ライン誘導制御では低速移動を実施することで、より効率的な制御システムとすることができる。
次に、図8を用いて、本実施形態に係る移動ロボット1の制御システムにおける具体的な処理内容を説明する。図8は、本実施形態に係る制御部13による制御処理内容を示すフローチャートである。
移動ロボット1の移動が開始されると、ビーコン・ライン選択部132は、目標とするビーコン2のビーコンIDをビーコン・ライン検出部12へ出力する。初期状態において、ビーコン・ライン選択部132は、テーブルの最初の行に記憶されているビーコンIDを、目標とするビーコン2のビーコンIDに選択する。ビーコン・ライン検出部12は、目標とするビーコン2を検出できるか否かを判定する(ステップS101)。
ビーコン2を検出できない場合(ステップS101のNO)、ビーコン・ライン検出部12は、ビーコン2を検出できなかったことを示すエラー信号を出力する。駆動制御部133は、エラー信号に応じて、駆動部11に駆動輪を停止させる(ステップS121)。ビーコン・ライン選択部132は、エラー信号に応じて、ビーコン2が検出できないことを示すエラー情報を外部へ出力し(ステップS122)、移動制御処理を終了させる。なお、エラー情報の出力は、移動ロボット1に備えられる出力装置、例えばスピーカやディスプレイを用いて行われる。
ステップS101において、ビーコン2を検出できた場合(ステップS101のYES)、ビーコン・ライン選択部132および駆動制御部133は、ビーコン・ライン検出部12からビーコン情報を取得する(ステップS102)。ビーコン・ライン選択部132は、ビーコン情報により示されるビーコン2が最終ビーコンであるか否かをテーブルに基づいて判定する(ステップS103)。
ステップS103において、ビーコン2が最終ビーコンでない場合(ステップS103のNO)、駆動制御部133は、ビーコン情報により示されるビーコン2までの距離Zが切替範囲内であるか否かを判定する(ステップS104)。ビーコン2までの距離Zが切替範囲内でない場合(ステップS104のNO)、駆動制御部133は、処理をステップS108へ進める。
ステップS104において、ビーコン2までの距離Zが切替範囲内である場合(ステップS104のYES)、駆動制御部133は、ビーコン2の属性情報に方向転換の指示があるか否かをテーブルに基づいて判定する(ステップS105)。方向転換の指示がない場合(ステップS105のNO)、駆動制御部133は、処理をステップS107へ進める。
方向転換の指示がある場合(ステップS105のYES)、駆動制御部133は、ビーコン2の回転情報をテーブルから取得し、移動ロボット1の進行方向を回転情報の示す角度変更をする制御を、駆動部11に対して行う(ステップS106)。ビーコン・ライン選択部132は、現在目標としているビーコン2の次に目標とするビーコン2のビーコンIDをテーブルから取得する。ビーコン・ライン選択部132は、取得したビーコンIDのビーコン2をビーコン・ライン検出部12へ出力することにより、取得したビーコンIDのビーコン2を新たな目標に選択し(ステップS107)、処理をステップS101へ戻す。
ステップS108において、補正角算出部137は、ビーコン・ライン検出部12から取得したビーコン情報に基づいて算出された差分ΔXが許容範囲内であるか否かを判定する(ステップS108)。差分ΔXに対する許容範囲は、移動ロボット1に対して要求される移動の精度、ビーコン・ライン検出部12におけるビーコン2の検出の精度、モータ113,114の制御における精度などに基づいて予め定められる。差分ΔXが許容範囲内でない場合(ステップS108のNO)、補正角算出部137は、差分ΔXに基づいて補正角Δθを算出する(ステップS109)。差分ΔXが許容範囲内である場合(ステップS108のYES)、補正角算出部137は、補正角Δθを0とする(ステップS110)。
指令値算出部138は、駆動輪111,112を駆動するモータ113,114それぞれの角速度の測定値ωl’,ωr’を取得する(ステップS111)。指令値算出部138は、並進速度指令値Vrefと、角速度指令値ωrefと、角速度の測定値ωl’,ωr’と、補正角Δθとに基づいて、モータ113,114に対する角速度指令値ωl,ωrを算出する(ステップS112)。指令値算出部138は、角速度指令値ωl,ωrを駆動部11へ出力し(ステップS113)、処理をステップS101へ戻す。
ステップS103において、ビーコン2が最終ビーコンである場合(ステップS103のYES)、駆動制御部133は、ビーコン情報により示されるビーコン2までの距離Zが切替範囲内であるか否かを判定する(ステップS131)。ビーコン2までの距離Zが切替範囲内でない場合(ステップS131のNO)、駆動制御部133は、処理をステップS108へ進めて、ステップS108からステップS113、さらにはステップS101からステップS102までの処理を再び実行させる。
ステップS131において、ビーコン2までの距離Zが切替範囲内である場合(ステップS131のYES)、制御部13は、ビーコン・ライン検出部12に対して切り替え指令を送信し、この切り替え指令を受けたビーコン・ライン検出部12では、ライン検出センサ124が稼働され、ライン検出センサ124によるラインテープ4の検出が開始される(ステップS132)。
ステップS132によってライン検出センサ124を構成する2つのライン検出センサ124a,124bが稼働し、所定時間内、もしくは所定移動距離内に2つのライン検出センサ124a,124bのうちのいずれか1つが直線案内形状部41を検出できなかった場合は(ステップS133のNO)、2つのライン検出センサ124a,124bによるラインテープ4の検出ができるまで、ステップS133のNOからステップS132に戻す処理を繰り返す。なお、例えば所定時間を超えてステップS133のNOからステップS132に戻す処理が繰返し実行され続けた場合には、ライン誘導制御への切り替えが有効に実行できないものと判定して、本実施形態に係るシステムの稼働停止を実行することとしてもよい。
所定時間内、もしくは所定移動距離内に2つのライン検出センサ124a,124bのうちのいずれか1つが直線案内形状部41を検出できた場合は(ステップS133のYES)、ライン誘導制御への切り替えが有効に実行できると判定し、ライン誘導制御が開始される(ステップS134)。制御部13は、ステップS134によって2つのライン検出センサ124a,124bの両方がラインテープ4の直交停止形状部42を検知するまで駆動部11の移動を継続させ、所定時間内、もしくは所定移動距離内に2つのライン検出センサ124a,124bの両方がラインテープ4の直交停止形状部42を検出できなかった場合は(ステップS135のNO)、2つのライン検出センサ124a,124bによってラインテープ4の直交停止形状部42が検出できるまで、ステップS135のNOからステップS134に戻す処理を繰り返す。
そして、2つのライン検出センサ124a,124bの両方がラインテープ4の直交停止形状部42を検知すると(ステップS135のYES)、制御部13は、移動ロボット1が停止位置に到達したと判断して駆動部11のモータ制御部115に対して停止指令を発信し、移動ロボット1は停止目標とする位置で停止して(ステップS136)、処理が終了することとなる。
以上説明したステップS101からステップS136までの各処理を含む制御処理が制御部13によって行われることにより、ビーコン2までの距離Zおよび方向θを逐次取得し、進行方向を補正できる。このような制御処理で進行方向が補正されることにより、移動ロボット1は、境界3から一定の距離Xrefを隔てた移動経路を移動することができ、複数のビーコン2に基づいて移動する際の移動距離を削減できる。また、この制御処理では、ビーコン誘導制御からライン誘導制御への切り替えが実行されるので、例えばコスト削減を図るためにビーコンの数を減らしたとしても、停止位置精度を要求されるライン誘導制御には影響を及ぼすことがないので、システム構成を簡易化してコスト削減を図ることができるとともに、位置決め精度を向上させることが可能な移動ロボットの制御システムを実現することが可能である。さらに、例えば、移動ロボット1の移動速度について、ビーコン誘導制御では高速移動を実施し、ライン誘導制御では低速移動を実施することで、より効率的な制御システムとすることができる。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施形態に記載の範囲には限定されない。上記実施形態には、多様な変更又は改良を加えることが可能である。
例えば、図9および図10は、移動ロボット1が移動する通路に交差点が存在する場合のビーコン2とラインテープ4の配置例を示す図である。ここで、図9は、移動ロボット1から見て交差点の遠方側の2つの角にビーコン2-m,2-(m+1)を設置する例を示す。図9に示すように、2つのビーコン2-m,2-(m+1)が配置されている場合、移動ロボット1は、2つのビーコンまでの距離Z,Z’それぞれが切替範囲内になる位置まで移動し、回転情報で示される角度の旋回により進行方向の変更を行ってもよい。また、図10は、移動ロボット1から見て交差点の遠方側の2つの角のうち進行方向の変更先側の1つの角にビーコン2-mを設置する例を示す。図10に示すように、ビーコン2-mが設置されている場合、移動ロボット1は、2つのビーコンまでの距離Zが切替範囲内になる位置まで移動し、回転情報で示される角度の旋回により進行方向の変更を行ってもよい。
また例えば、図11および図12は、ラインテープの多様な形態例を示す図である。上述した実施形態に係るラインテープ4は、移動ロボット1の移動方向に沿って延びる直線案内形状部41と、当該直線案内形状部41に直交する方向の直交停止形状部42で構成されることで略T字形を成したものであった。しかし、本発明の適用範囲は上述したものには限られず、図11で示すように、直線案内形状部41の移動ロボット1が移動してくる側の端部近傍に斜線部43を加えることで、略T字形に加えて漏斗形状を含む形状で構成したものである。かかる漏斗形状の採用によって、2つのライン検出センサ124a,124bによる検知漏れが防止できるので、ビーコン誘導制御からライン誘導制御への切り替えが確実に実行できることとなる。また、図12で示すように、移動ロボット1の移動方向に沿って延びる直線案内形状部41の中央位置に直交停止形状部42を配置した略十字形のラインテープ4を採用することで、通路に対して一方向ではなく、両方向いずれに移動する移動ロボット1に対しても適用可能なラインテープ4とすることができる。
また例えば、上述した実施形態では、ビーコン2に赤外線の信号を用いたが、本発明の範囲はこれに限定されるものではなく、信号を発しないマーカーを用いる形式のものを本発明に係る第一被検出体として採用しても、上述した本実施形態と同様の効果を得ることができる。
また例えば、信号を発信する複数のビーコン2などの発信器に代えて、信号を発信しない複数のマーカーを用いてもよい。マーカーを用いる場合、ビーコン・ライン検出部12に代えてマーカー検出部が用いられる。マーカー検出部は、各マーカーに設けられた幾何学的な図形又は色の組み合わせを検出することにより、ビーコン・ライン検出部12と同様に動作してもよい。幾何学的な図形又は色の組み合わせにマーカーを識別するIDを含めてもよい。幾何学的な図形として、例えばQRコード(登録商標)を用いてもよい。
また例えば、能動的に信号を発信するビーコン2に代えて、移動ロボット1から発信される信号に応じて応答信号を発信するRFID素子を用いたマーカーや、移動ロボット1から発信される信号を反射する素子を用いたマーカーが配置されてもよい。受動的な動作を行うマーカーを用いる場合には、所定の信号を発信する発信器が移動ロボット1に設けられる。このように、ビーコン2やマーカーなどの被検出体は、移動ロボット1の相対的な位置を検出できるものであればよい。
また例えば、本実施形態では、ビーコン・ライン検出部12は、ビーコンの選択部から入力されるビーコンIDのビーコン2を検出する動作を説明した。しかし、ビーコン・ライン検出部12は、検出した全てのビーコン2のビーコン情報をそれぞれ算出し、算出した各ビーコン情報を制御部13へ出力してもよい。この場合、ビーコンの選択部は、ビーコン・ライン選択部132から出力される指示に基づいて、複数のビーコン情報から目標とするビーコン2のビーコン情報を選択する。
また例えば、上述の移動ロボット1は、内部にコンピュータシステムを有していてもよい。その場合、移動ロボット1に備えられる制御部13が行う処理の過程は、プログラムの形式でコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記憶されており、このプログラムをコンピュータが読み出して実行することによって、各機能部の処理が行われることになる。ここでコンピュータ読み取り可能な記録媒体とは、磁気ディスク、光磁気ディスク、CD-ROM、DVD-ROM、半導体メモリ等をいう。また、このコンピュータプログラムを通信回線によってコンピュータに配信し、この配信を受けたコンピュータが当該プログラムを実行するようにしてもよい。
なお、上記の実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
その様な変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
1 移動ロボット、11 駆動部、111,112 駆動輪、113,114 モータ、115 モータ制御部、12 ビーコン・ライン検出部、121,122 赤外線センサ、123 算出部、124,124a,124b ライン検出センサ、13 制御部、131 移動経路記憶部、132 ビーコン・ライン選択部、133 駆動制御部、136 通過位置算出部、137 補正角算出部、138 指令値算出部、2 ビーコン(第一被検出体)、3 境界、4 ラインテープ(第二被検出体)、41 直線案内形状部、42 直交停止形状部、43 斜線部。

Claims (4)

  1. 移動ロボットの移動速度と進行方向とを変更する駆動部と、
    目標地点までの移動経路に沿って複数配置された第一被検出体を検出する第一検出部と、
    目標地点での移動ロボットの停止位置を示す少なくとも1つの第二被検出体を検出する第二検出部と、
    前記第一検出部により検出された前記第一被検出体までの距離と方向とを取得し、前記第一被検出体までの距離と方向とが予め定められた関係を満たす進行方向を算出し、算出した進行方向に基づいて前記駆動部を駆動制御するとともに、前記第二検出部により検出された第二被検出体の形状情報を取得し、前記第二被検出体が示す停止位置を検出したときに前記駆動部を停止制御する制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、前記移動ロボットが目標地点への移動を開始するときには前記第一被検出体を検出する前記第一検出部を用いた前記駆動部による駆動制御を実行し、前記移動ロボットが目標地点に対して予め設定された所定の距離に到達したときには前記第二被検出体を検出する前記第二検出部を用いた前記駆動部による停止制御に切り替える制御を実行し、
    前記第二被検出体と前記第二検出部がラインテープとライン検出部として構成され、
    ラインテープとして構成される前記第二被検出体は、前記移動ロボットの移動方向に沿って延びる直線案内形状部と、当該直線案内形状部に直交する方向の直交停止形状部で構成されることを特徴とする移動ロボットの制御システム。
  2. 請求項1に記載の移動ロボットの制御システムにおいて、
    前記第一被検出体と前記第一検出部を用いて前記制御部が行う前記駆動部の駆動制御時と、前記第二被検出体と前記第二検出部を用いて前記制御部が行う前記駆動部の停止制御時とで、前記移動ロボットを異なる移動速度で制御するようにしたことを特徴とする移動ロボットの制御システム。
  3. 請求項に記載の移動ロボットの制御システムにおいて、
    前記第二被検出体は、さらに漏斗形状を含む形状で構成されることを特徴とする移動ロボットの制御システム。
  4. 移動ロボットの移動速度と進行方向とを変更する駆動部と、
    目標地点までの移動経路に沿って複数配置された第一被検出体を検出する第一検出部と、
    目標地点での移動ロボットの停止位置を示す少なくとも1つの第二被検出体を検出する第二検出部と、
    を備え
    前記第二被検出体と前記第二検出部がラインテープとライン検出部として構成され、
    ラインテープとして構成される前記第二被検出体は、前記移動ロボットの移動方向に沿って延びる直線案内形状部と、当該直線案内形状部に直交する方向の直交停止形状部で構成される移動ロボットの制御方法であって、
    前記第一検出部により検出された前記第一被検出体までの距離と方向とを取得する第1のステップと、
    前記第一被検出体までの距離と方向とが予め定められた関係を満たす進行方向を算出する第2のステップと、
    算出した進行方向に基づいて前記駆動部を駆動制御する第3のステップと、
    前記第二検出部により検出された第二被検出体の形状情報を取得する第4のステップと、
    前記第二被検出体が示す停止位置を検出したときに前記駆動部を停止制御する第5のステップと、
    を含む処理を実行し、さらに、
    前記移動ロボットが目標地点への移動を開始するときには前記第一被検出体を検出する前記第一検出部を用いた前記駆動部による駆動制御を実行し、前記移動ロボットが目標地点に対して予め設定された所定の距離に到達したときには前記第二被検出体を検出する前記第二検出部を用いた前記駆動部による停止制御に切り替える制御を実行することを特徴とする移動ロボットの制御方法。
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