JP7045787B2 - 水垢除去用クリーナー - Google Patents

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Description

本発明は、浴室、洗面所、キッチン等における水垢除去に好適な、水垢除去用クリーナーに関する。
水垢は浴室の鏡、蛇口、シャワーヘッド等の表面に付着しやすく、美観を損ねるため、従来から水垢除去性能をうたった様々なクリーナーが販売されている。
例えば、特許文献1には、独立気泡スポンジの表面に研磨布紙シートを貼着し、一体化させたクリーニング用具が開示されている。また、特許文献2には、ガラス表面の水垢、油膜などの汚れ落としを目的として、微粉の酸化セリウム粒子をバインダーとなる樹脂と共に造粒成形し、この造粒粒子を基材に単層に密に固着させたことを特徴とするパッドが開示されている。また、特許文献3には、太径繊維及び研磨粒子を含む掻き取り層と、パルプ繊維を含む吸水層とが積層された清掃用シートが開示されている。
特開平6-154127号公報 特開2003-300169号公報 特開2015-229041号公報
従来のクリーナーは、水垢除去性能が高い製品では、鏡、蛇口等の表面を傷つけてしまう場合があり、傷がつきにくい製品では、水垢除去性能が不十分であった。
また、水回りには蛇口等の細かな曲面及び凹凸を有する部材があるため、これらの曲面及び凹凸に追従でき、狭いスペースを簡単にクリーニング可能な、水垢除去用クリーナーが望まれている。
本発明の一側面は、布基材と、砥粒及び結合剤を含む複数の立体要素と、布基材の一方面側に配置され、布基材と立体要素とを接合する接着層と、を備える、水垢除去用クリーナーに関する。
一態様において、砥粒は、酸化アルミニウム粒子を含有していてよい。
一態様において、砥粒の平均粒径は0.2~5μmであってよい。
一態様において、布基材の少なくとも一部は接着層に埋め込まれていてよい。
一態様において、布基材は、他方面側にループ状の係止部を有していてよい。
本発明の他の一側面は、上記水垢除去用クリーナーと、水垢除去用クリーナーを支持する支持手段を有するホルダーと、を備える、水垢除去用キットに関する。
本発明の更に他の一側面は、布基材がループ状の係止部を有している水垢除去用クリーナーと、ループ状の係止部と係合するフック状の係止部を有するホルダーと、を備える、水垢除去用キットに関する。
本発明によれば、水垢除去性能と傷付き防止性能とを両立した水垢除去用クリーナーが提供される。また、本発明によれば、曲面及び凹凸への追従性に優れ、蛇口等の狭いスペースを簡単にクリーニング可能な、水垢除去用クリーナーが提供される。
水垢除去用クリーナーの好適な一態様を示す斜視図である。 図1のII-II線に沿った断面を示す図である。 水垢除去用キットの好適な一態様を示す斜視図である。
以下、図面を参照しつつ、本発明の好適な実施形態について説明する。なお、図面は理解を容易にするため一部を誇張して描いており、寸法比率等は図面に記載のものに限定されるものではない。
(水垢除去用クリーナー)
本実施形態に係る水垢除去用クリーナーは、布基材と、砥粒及び結合剤を含む複数の立体要素と、布基材と立体要素とを接合する接着層と、を備えている。複数の立体要素及び接着層は、布基材の一方面側に配置されており、複数の立体要素が水垢除去用クリーナーの研磨面を形成している。
本実施形態に係る水垢除去用クリーナーは、砥粒及び結合剤を含む複数の立体要素が研磨面を形成しているため、結合剤で立体要素中に保持された砥粒によって、効果的に水垢を除去することができる。
また、本実施形態では、立体要素から脱落した砥粒は、立体要素間の空隙に入り込むことため、脱落した砥粒による擦過跡の形成が避けられ、良好な傷付き防止性能が得られる。
また、本実施形態では、立体要素中に砥粒が分散していてよく、このとき、使用中に立体要素が徐々に削れることで、研磨面に常に新しい砥粒が表出する。このため、水垢除去性能が長時間維持され、作業時の力加減の変化による処理面の傷付きも避けることができる。
さらに、本実施形態では、研磨面が複数の立体要素から形成され、且つ、基材が布基材であるため、研磨面及び基材が柔軟性に優れており、曲面及び凹凸への追従性に優れる。
布基材は、例えば、編布、織布、不織布が挙げられる。具体的には、例えば、編布としては、平形編機、円形編機等で編成したよこ編みの編布、トリコット編機、ラッシェル編機等の経編機で編成したたて編みの編布などが挙げられる。織布としては、平織布、朱子織布、斜文織布等が挙げられる。不織布としては、エアレイド不織布、スパンレース不織布、ケミカルボンド不織布、サーマルボンド不織布、スパンボンド不織布、ニードルパンチ不織布、メルトブローン不織布等が挙げられる。
布基材の材質は特に限定されず、例えば、ポリエステル、ナイロン、ポリアクリロニトリル、ビニロン、ビニリデン、ポリ塩化ビニル、ポリウレタン、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテン、ポリクラール、アセテート、トリアセテート、キュブラ、ポリノジック、レーヨン、プロミックス等の合成樹脂であってよく、綿、麻、毛、絹、パルプ等の天然素材であってもよい。
布基材の坪量は、例えば6g/m以上であってよく、10g/m以上であることが好ましい。これにより、クリーナー用途としての好適な柔軟性及び強度が得られ易くなる。また、布基材の坪量は、例えば1000g/m以下であってよく、700g/m以下であることが好ましい。これにより、曲面及び凹凸への追従性がより良好になり、蛇口等の狭いスペースをより磨きやすくなる。
布基材は、スティフネス値が40g/12.7mm以下であることが好ましく、25g/12.7mm以下であることがより好ましい。これにより、水垢除去用クリーナーに適度な柔軟性が付与され、曲面及び凹凸への追従性がより良好になる。また、布基材のスティフネス値は、機械的強度及び耐久性を確保しやすい観点からは、0.01g/12.7mm以上であってよく、0.05g/12.7mm以上であってもよい。
なお、本明細書中、スティフネス値は、ループステフネステスタ((株)東洋精機製作所)を用いて、幅12.7mm、長さ60mmのループ状試料の頂部を圧子で押し込み、ループの頂部側と基部側とが接したときの負荷荷重の値を示す。具体的には、以下の手順で測定される。
(1)測定試料を幅12.7mm、長さ150mmの短冊状にカットする。
(2)90mm離間して対向する2つのマグネットチャック(厚さ15mm)間に、カットした試料を固定する。
(3)マグネットチャック間の距離を0にして、試料を長さ60mmのループ状に形成する。
(4)ループの頂部に円盤状の圧子を押し当ててループを圧縮し、押し当てに要した荷重を測定する。押し込み速度は3.3mm/秒とし、押し込んだ距離と荷重との関係をグラフ化する。
(5)ループの頂部側と基部側とが接触を開始した際、グラフに変曲点が観察される。同じ測定を3回行い、この変曲点における荷重の平均値を、スティフネス値とする。
布基材の一方面側には接着層が設けられている。布基材の一方面側の一部は、接着層に埋設されていてよい。換言すると、接着層は布基材の一方面側に含浸していてよい。
布基材の他方面側には、例えば、ホルダーとの固定手段が設けられていてよい。これにより、曲面及び凹凸のある部材を磨く場合は水垢除去用クリーナーを単独で使用し、鏡面等の平面を磨く場合は水垢除去用クリーナーをホルダーに支持させて使用することができる。
ホルダーとの固定手段は、例えば、面ファスナーであってよい。より具体的には、例えば、布基材は、他方面側にループ状の係止部を有していてよい。これにより、フック状の係止部を有するホルダーに容易に着脱することができる。また、布基材は、他方面側にフック状の係止部を有していてよい。これにより、ループ状の係止部を有するホルダーに容易に着脱することができる。
接着層は、布基材の一方面側に配置され、布基材と複数の立体要素とを接合する層である。接着層は、例えば、粘着剤から構成される層であってよく、接着剤の硬化物から構成される層であってもよい。
接着層が粘着剤から構成される層であるとき、当該粘着剤は、例えば、アクリル系粘着剤、ゴム系粘着剤、シリコーン系粘着剤、ウレタン系粘着剤、ポリエステル系粘着剤であってよく、これらのうちアクリル系粘着剤が好ましい。
接着層が接着剤の硬化物から構成される層であるとき、当該接着剤は、例えば、アクリル系接着剤、ゴム系接着剤、ウレタン系接着剤、ポリエステル系接着剤、エポキシ系接着剤、シリコーン系接着剤等であってよい。
好適な一態様において、接着層は、アクリル系樹脂を含有することが好ましく、アクリル系粘着剤又はアクリル系接着剤の硬化物から構成される層であることが好ましい。
接着層は、25℃における弾性率が1×10~1×10(Pa)であってよい。このような接着層によれば、曲面及び凹凸に対する追従性に優れるとともに、ホルダーに取付けて平面を磨いたときの形状保持性にも優れる水垢除去用クリーナーが得られる。なお、接着層の25℃における弾性率は、接着層が粘着剤から構成される層である場合には、粘弾性測定装置(Rheometric Scientific社 Advanced Rheometric Expansion System(ARES))により、周波数1.0Hzの条件で測定され、接着層が接着剤の硬化物から構成される層である場合には、粘弾性測定装置(Rheometric Scientific社 RSA3)により、周波数1.0Hzの条件で測定される。
接着層の厚さは、曲面及び凹凸に対する追従性が十分に得られる範囲で適宜調整してよい。例えば、接着層の厚さは、1mm以下であってよく、0.5mm以下であることが好ましい。これにより、水垢除去用クリーナーの柔軟性がより向上し、曲面及び凹凸への追従性が一層向上する。また、接着層の厚さは、10μm以上であってよく、20μm以上であることが好ましい。
立体要素は、複数の砥粒と該砥粒を結着する結合剤とを含んでいる。立体要素は、布基材の一方面側において、布基材と反対側に凸となるように立体的に成形されている。立体要素は、布基材の一方面側に設けられた接着層によって、布基材上に接着されている。換言すると、立体要素は、接着層の、布基材と反対側の面上に設けられている。
砥粒は、水垢を除去可能な強度を有するものであればよい。砥粒は、例えば、ダイヤモンド、酸化アルミニウム、酸化ケイ素、酸化セリウム、酸化ジルコニウム、酸化クロム、酸化鉄、炭化ケイ素、炭化タングステン、ケイ酸ジルコニウム、ガーネット、フリント、エメリー、トパズ、ジルコニア、窒化ケイ素、窒化ホウ素、珪藻土、軽石等の砥粒であってよい。これらのうち、砥粒は、ダイヤモンド砥粒又は酸化アルミニウム砥粒であることが好ましい。砥粒がダイヤモンド砥粒であると、例えばガラス面に対して、傷付きを十分に抑えつつ、より優れた水垢除去性能が得られる。また、砥粒が酸化アルミニウム砥粒であると、ガラス面のみならず、クロムメッキ面に対する傷付きも顕著に抑制しつつ、十分な水垢除去性能が得られる。
砥粒の平均粒径は、例えば、0.2~5μmであることが好ましく、0.5~3μmであることがより好ましい。平均粒径を上記上限値より小さくすることで、磨き面への傷付きが一層抑制され、平均粒径を上記下限値より大きくすることで水垢除去性能が一層向上する傾向がある。なお、砥粒の平均粒径は、レーザ回折/散乱式粒度分布測定装置(堀場製作所LA―920)により測定される。
結合剤は、複数の砥粒を結着して立体要素を形作る成分であり、複数の砥粒を分散させるマトリックスということもできる。結合剤は、例えば、アクリル系樹脂、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂、ポリエステル樹脂等の樹脂を含有していてよい。これらのうち、結合剤はアクリル系樹脂を含有することが好ましい。結合剤は、例えば、アクリルモノマー及び重合開始剤を含有する硬化性組成物の硬化物であってよい。
結合剤の強度は、3MPa以上であることが好ましく、5MPa以上であることがより好ましい。これにより、砥粒の結着力が向上し、水垢除去性能がより向上する傾向がある。また、結合剤の強度は、300MPa以下であることが好ましく、200MPa以下であることがより好ましい。これにより、過度な負荷がかかった場合に砥粒が脱落しやすくなり、処理面の傷付きが一層顕著に防止される。なお、結合剤の強度は、引張試験にて測定される値を示す。
立体要素は、その全体に砥粒が分散されていてよい。また、立体要素は、土台となる第一層と、第一層上に設けられた砥粒を含有する第二層と、を含む多層構造であってもよい。このとき、第一層は必ずしも砥粒を含まなくてよい。第一層及び第二層はいずれも結合剤を含有していてよい。
一態様において、立体要素は、底面で接着層と接する錐台構造を有していてよい。このとき、錐台構造の上面が研磨面を形成する。このような立体要素では、錐台構造の上面に表出した砥粒により、水垢が除去される。立体要素は、使用時に徐々に削れ、その都度、錐体構造の上面に新たな砥粒が表出する。このため、本実施形態に係る水垢除去用クリーナーは、均一な水垢性能を長時間維持できる。錐台構造は、三角錐台であっても、四角錐台であっても、多角錐台であっても、円錐台であってもよい。
一態様において、立体要素は、底面で接着層と接する錐体構造を有していてよい。このとき、錐体構造の頂点が研磨面を形成する。このような立体要素は、使用時に徐々に頂点が削れて、立体要素が錐台構造を成すようになる。錐台構造の上面には、立体要素中に分散された砥粒が表出し、当該砥粒によって水垢が除去される。錐体構造は、三角錐であっても、四角錐であっても、多角錐であっても、円錐であってもよい。
一態様において、立体要素は、一方の底面で接着層と接する柱状構造を有していてよい。このとき、柱状構造の他方の底面(以下、柱状構造の上面という。)が研磨面を形成する。このような立体要素では、柱状構造の上面に表出した砥粒により、水垢が除去される。立体要素は、使用時に徐々に削れ、その都度、柱状構造の上面に新たな砥粒が表出する。柱状構造は、三角柱であっても、四角柱であっても、多角柱であっても、円柱であってもよい。
一態様において、立体要素は、柱体(例えば三角柱)が横倒しになった構造、すなわち、一側面で接着層と接する柱体構造を有していてよい。このとき、接着層と接する側面に対向する側辺又は側面が、研磨面を形成する。柱体構造は、その底面側に向かう両方向に延びていてよく、例えば、接着層の端部まで延びていてよい。柱体構造の底面側の端部形状は、特に限定されず、例えば、側面に垂直な面を形成していてよく、寄棟状に成形されていてもよい。
立体要素の高さ(接着層と接する面から、研磨面を成す頂部までの高さ)は特に限定されないが、例えば10~1000μmであってよく、15~500μmであることが好ましい。
本実施形態において、接着層上には複数の立体要素が形成されている。本実施形態では、脱落した砥粒、微細なゴミ等が各立体要素間の空隙に入り込むことができるため、これらによる擦過跡の形成が避けられ、良好な傷付き防止性が得られる。また、本実施形態に係る水垢除去用クリーナーは、研磨面を形成する立体要素が複数に分かれていることから、柔軟性に優れ、曲面及び凹凸への追従性に優れる。
水垢除去用クリーナーのスティフネス値は、45g/12.7mm以下であることが好ましく、30g/12.7mm以下であることがより好ましい。これにより、曲面及び凹凸への追従性がより良好になる。また、水垢除去用クリーナーのスティフネス値は、0.05g/12.7mm以上であることが好ましく、0.1g/12.7mm以上であることがより好ましい。これにより、水垢除去作業に適した程よい柔軟性が得られる、ホルダーへの脱着が容易となる等の効果が奏される。なお、本明細書中、水垢除去用クリーナーのスティフネス値は、布基材のスティフネス値と同じ方法で測定される。
本実施形態では、複数の立体要素により研磨面が形成されているため、優れた水垢除去性能を維持しつつ、上述の好適なスティフネス値を達成しやすい。水垢除去用クリーナーのスティフネス値は、例えば、布基材及び接着層の剛性・柔軟性を変更することで適宜調整できる。布基材及び接着層は、水垢除去用クリーナーのスティフネス値が上述の好適な範囲となるように、その組成等を選択してよい。
(水垢除去用キット)
本実施形態に係る水垢除去用キットは、上述した水垢除去用クリーナーと、水垢除去用クリーナーを支持する支持手段を有するホルダーと、を備えている。このような水垢除去用キットによれば、例えば鏡面等の平面を磨く際に、ホルダーで水垢除去用クリーナーを支持することで効率良く作業を行うことができる。
ホルダーは、作業者が手で把持する把持部を有していてよい。把持部の形状は、その用途等に応じて適宜設計してよい。
ホルダーにおける支持手段は、水垢除去作業による負荷に耐え得る手段であればよい。
一態様において、水垢除去用クリーナー及びホルダーは、面ファスナーで互いに接着できるものであってよい。すなわち、水垢除去用クリーナーは、布基材の接着層と反対側の面に、面ファスナー用の第一の係止部を有していてよく、ホルダーは、水垢除去用クリーナーが有する第一の係止部と係合する第二の係止部を有していてよい。
好適な一態様において、水垢除去用クリーナーは、布基材の接着層と反対側の面に、ループ状の係止部を有していてよい。また、ホルダーは、水垢除去用クリーナーが有するループ状係止部と係合する、フック状の係止部を有していてよい。
ホルダーの材質は特に限定されないが、水垢除去という用途上、耐水性を有する素材であることが望ましい。
以下、図面を参照して、本発明の好適な一実施形態について説明する。
図1は、水垢除去用クリーナーの好適な一態様を示す斜視図であり、図2は図1のII-II線に沿った断面の拡大図を示す図である。
図1に示す水垢除去用クリーナー1は、布基材10と、複数の立体要素20と、布基材10の一方面上に配置され、布基材10と立体要素20とを接合する接着層30と、を備えている。布基材10の立体要素20と反対側の面上には、布基材10を構成する繊維をループ状に起毛させてループ状係止部11が形成されている。複数の立体要素20は、それぞれが複数の砥粒21及びそれを結着する結合剤22を含有している。また、立体要素20は、それぞれが独立して接着層30上に接着されている。
図3は、水垢除去用キットの好適な一態様を示す斜視図である。
図3に示す水垢除去用キット3は、水垢除去用クリーナー1と、ホルダー2と、を有している。ホルダー2は、作業者が把持する把持部40と、水垢除去用クリーナー1を装着する支持部50とを備えている。支持部50には、水垢除去用クリーナー1が有するループ状係止部11と係合するフック状係止部51が設けられている。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。
以下、実施例により本発明をより具体的に説明するが、本発明は実施例に限定されるものではない。
(実施例1)
布基材として、トリコット編みのポリエステルからなるループ素材を準備した。布基材の坪量は66g/m、ウェール数は33/25.4mm、コース数は44/25.4mm、スティフネス値は1.1g/12.7mmであった。また、立体要素の形状が転写されたポリプロピレン製の鋳型フィルムを準備した。
まず、表1に記載の各成分を混合し、接着剤成分を準備した。次いで、表2に記載の各成分を混合し、第一の塗布液を調製した。次いで、表3に記載の各成分を混合し、第二の塗布液を調製した。
鋳型フィルムに第一の塗布液を塗布し、鋳型フィルムの凹部に第一の塗布液を充填した。次いで、溶剤を乾燥除去し、紫外線照射を行うことで、第一の塗布液を硬化させ、鋳型フィルムの凹部内に立体要素を形成した。次に、第二の塗布液を鋳型フィルム上に塗布し、更に布基材をラミネートした。布基材をラミネートした状態で紫外線照射及び熱硬化を行い、布基材と立体要素とが接着層で接着された水垢除去用クリーナーを作製した。得られた水垢除去用クリーナーのスティフネス値を測定したところ、9.7g/12.7mmであった。
Figure 0007045787000001
Figure 0007045787000002
Figure 0007045787000003
(実施例2)
布基材を、坪量66g/m、スティフネス値1.29g/12.7mmのポリエステルループ素材に変更し、第一の塗布液に配合する砥粒を、酸化アルミニウム(平均粒径2μm、WA#6000、フジミインコーポレーテッド社製)に変更したこと以外は、実施例1と同様にして、水垢除去用クリーナーを作製した。得られた水垢除去用クリーナーのスティフネス値は、15.8g/12.7mmであった。
(実施例3)
布基材を、坪量66g/m、スティフネス値1.29g/12.7mmのポリエステルループ素材に変更し、第一の塗布液に配合する砥粒を、ダイヤモンド粒子(平均粒径2μm、LS600T 1-3(2um)、LANDS Superabrasives社製)に変更したこと以外は、実施例1と同様にして、水垢除去用クリーナーを作製した。得られた水垢除去用クリーナーのスティフネス値は、15.3g/12.7mmであった。
(比較例1)
布基材に代えて厚さ75μmのPETフィルムを用い、第一の塗布液に配合する砥粒を、ダイヤモンド粒子(平均粒径2μm、LS600T 1-3(2um)、LANDS Superabrasives社製)に変更したこと以外は、実施例1と同様にして、水垢除去用クリーナーを作製した。得られた水垢除去用クリーナーのスティフネス値は、47.9g/12.7mmであった。
(比較例2)
市販の水垢除去用クリーナーとして、フォーム基材にダイヤモンド砥粒を付着させた製品である、ヒューマンシステム社製「ダイヤモンドパッドS」を準備した。
(比較例3)
市販の水垢除去用クリーナーとして、シート基材にダイヤモンド砥粒、酸化アルミニウム砥粒及び酸化セリウム砥粒を付着させた製品である、アイセン社製「貼りつく鏡磨き」を準備した。
(比較例4)
市販の水垢除去用クリーナーとして、ポリエステルとパルプの複合基材に研磨液を含浸させた製品である、花王社製「ピカッと輝くシート クレンジング成分in」を準備した。
<水垢除去性能の評価>
実施例1~3及び比較例1~4の水垢除去用クリーナーについて、以下の方法で水垢除去性能を評価した。なお、実施例1~3及び比較例1の水垢除去用クリーナーは、4cm×6cmの試験片を切り取り、試験を行った。
霧吹きを使って鏡に水を散布し、50℃の乾燥オーブンで約30分間乾燥させた。このプロセスを30回繰り返し、水垢汚れを鏡面上に作成した。3mlの水を水垢汚れのついた鏡面上に滴下し、水垢除去用クリーナーで30往復、2.0kgfの荷重で擦った。目視にて、水垢汚れの落ち度合いを確認し、水垢が除去された面積が80%以上である場合を「A」、40%以上80%未満である場合を「B」、40%未満である場合を「C」として評価した。評価結果は、表4に示すとおりとなった。
<スクラッチテスト(鏡面)>
実施例1~3及び比較例1~3の水垢除去用クリーナーで、30往復、2.0kgfの荷重で鏡を擦った。目視で鏡面を観測し、キズが確認できなかった場合を「A」、わずかにキズが生じていた場合を「B」、著しくキズが生じていた場合を「C」として評価した。評価結果は、表4に示すとおりとなった。
<追従試験>
実施例1~3及び比較例1~3の水垢除去用クリーナーについて、0.5~0.8kgfの荷重にて手を使って、標準的な蛇口の栓の付け根の凹部に追従するか確認した。また、各水垢除去用クリーナーが、蛇口のパイプの曲面に追従するか確認した。
凹部及び曲面のいずれにも十分に追従し、水垢除去が可能であった場合を「A」、凹部又は曲面のいずれかに追従せず、いずれかで水垢除去が困難であった場合を「B」、凹部及び曲面のいずれにも追従せず、いずれも水垢除去が困難であった場合を「C」として評価した。
Figure 0007045787000004
<スクラッチテスト(クロムメッキ面)>
実施例1及び比較例1~3の水垢除去用クリーナーで、30往復、2.0kgfの荷重でクロムメッキ面を擦った。目視でクロムメッキ面を観測し、キズが確認できなかった場合を「A」、わずかにキズが生じていた場合を「B」、著しくキズが生じていた場合を「C」として評価した。評価結果は、表5に示すとおりとなった。
Figure 0007045787000005
1…水垢除去用クリーナー、2…ホルダー、3…水垢除去用キット、10…布基材、20…立体要素、30…接着層、40…把持部、50…支持部。

Claims (7)

  1. 布基材と、
    砥粒及び結合剤を含む複数の立体要素と、
    前記布基材の一方面側に配置され、前記布基材と前記立体要素とを接合する接着層と、
    を備え、
    前記立体要素が、底面で接着層と接し、上面が研磨面を形成する錐台構造、底面で接着層と接し、頂点が研磨面を形成する錐体構造、底面で接着層と接し、上面が研磨面を形成する柱状構造又は一側面で接着層と接し、接着層と接する側面に対向する側辺が研磨面を形成する三角柱の柱体構造を有する、水垢除去用クリーナー。
  2. 前記砥粒が、酸化アルミニウム粒子を含有する、請求項1に記載の水垢除去用クリーナー。
  3. 前記砥粒の平均粒径が0.2~5μmである、請求項1又は2に記載の水垢除去用クリーナー。
  4. 前記布基材の少なくとも一部が前記接着層に埋め込まれている、請求項1~3のいずれか一項に記載の水垢除去用クリーナー。
  5. 前記布基材が、他方面側にループ状の係止部を有する、請求項1~4のいずれか一項に記載の水垢除去用クリーナー。
  6. 請求項1~5のいずれか一項に記載の水垢除去用クリーナーと、
    前記水垢除去用クリーナーを支持する支持手段を有するホルダーと、
    を備える、水垢除去用キット。
  7. 請求項5に記載の水垢除去用クリーナーと、
    前記ループ状の係止部と係合するフック状の係止部を有するホルダーと、
    を備える、水垢除去用キット。
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