JP7045615B2 - 誘導加熱調理器 - Google Patents

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Description

本発明は、一般家庭用及び業務用として使用される誘導加熱調理器に関するもので、特に複数のインバータを有する多口誘導加熱調理器に関するものある。
従来、この種の誘導加熱調理器において、複数のインバータを備え多口加熱できる誘導加熱調理器や(例えば、特許文献1参照)、誘導加熱調理器の制御手段に電力を供給する直流電源の構成を開示したものがある(例えば、特許文献2)。
図4は、前記特許文献1に記載された従来の誘導加熱調理器の回路ブロック図を示すものである。図4に示すように交流電源41と、交流電源41を整流する整流回路42と、整流回路42の出力を平滑する平滑コンデンサ49と、平滑コンデンサ49の出力を高周波電力に変換する第1および第2のインバータ44、45と、それぞれのインバータに接続されインバータから高周波電流が供給される第1および第2の加熱コイル46、47と、交流電源41から整流回路42に流れる電流をカレントトランスなどで検出する入力電流検出手段43と、入力電流検出手段43の検出値が設定値になるように第1及び第2のインバータ内の半導体スイッチを制御する制御手段48から構成されている。
図5は、前記特許文献2に記載された従来の誘導加熱調理器の回路ブロック図を示すものである。図5において、51は交流電源、52は交流電源51を整流するブリッジ接続されたダイオードから成る整流回路、53はチョークコイル53a及びコンデンサ53bから成る平滑回路、54はスイッチング手段54aを含むインバータ回路、55はインバータ回路54から高周波電流を供給されることにより鍋等の被加熱体56に高周波交番磁界を印加して誘導加熱を行う加熱コイル、57はインバータ回路54の動作を制御する制御回路、59は制御回路57の動作電源を生成する直流電源である。
図6は、特許文献1に記載された誘導加熱調理器と特許文献2に記載された誘導加熱調理器とを組み合わせえることで得られる誘導加熱調理器の回路ブロック図である。aは整流回路42の不出力側で回路全体の基準電位となる回路ポイント、bはaに接続された直流電源59の基準電位となる回路ポイント、cはaに接続されたインバータ44の基準電位となる回路ポイント、dはaに接続されたインバータ45の基準電位となる回路ポイントである。a-c間、a-d間は通常プリント配線板上に形成された銅箔パターンやリード線で接続されており、この銅箔パターンやリード線にはインピーダンスが少なからずあるため、ここに大電流が流れると電位差Vac、Vadを生じる。このためインバータ44、45に供給される直流電圧は、直流電源59の出力VoよりもそれぞれVac、Vad低い電圧が供給される。
特開2012-043634号公報 特開2004-192880号公報
しかしながら、図6に示す誘導加熱調理器の回路では、電位差Vac、Vadは個々のインバータの運転状況に左右されため、個々のインバータに供給される電圧が異なることとなる。さらに、a-c間、a-d間に共通部分があると個々のインバータに供給される
電圧は他のインバータの運転状況に因り供給される電圧が異なることとなる。このことにより、例えばインバータのスイッチング素子は駆動電圧によりその損失が異なるため、運転状況により駆動電圧が左右されることになり、インバータを安定的に動作させることができなくなる。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、多口誘導加熱調理器において、各インバータの運転状況に因らず、インバータ駆動に必要な所定の電圧を個々のインバータに安定して供給できる回路構成を提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明の誘導加熱調理器は、商用電源を整流する整流回路と、前記整流回路の負出力を基準電位とする直流電源と、複数組のインバータと、を備え、前記複数組のインバータのそれぞれは、被加熱物を誘導加熱する誘導加熱手段と、前記誘導加熱手段の負出力を基準として前記直流電源の出力を前記誘導加熱手段のスイッチング素子へ所定の直流電圧に変換出力する駆動電源と、を組として有するものである。
これによって、個々のインバータの運転状況に因らず各インバータへ駆動に必要な所定の電圧を安定供給することができる。
また、本発明の誘導加熱調理器は、直流電源は、各駆動電源の出力電圧よりも高い電圧を出力するとしたものである。
これによって、前記駆動電源は安価な降圧レギュレータ回路で構成することが可能となる。
また、本発明の誘導加熱調理器は、駆動電源の入力部に短絡保護手段を備えたものである。
これによって、駆動電源が短絡故障した場合に直流電源へ及ぼす影響を最小限に抑えることができる。
また、本発明の誘導加熱調理器は、整流回路の負出力と各誘導加熱手段との間に各誘導加熱手段に流れる電流を検知する電流検知手段を設けたものである。
これによって、電流検知手段による電圧降下による影響をインバータに与えることなく制御手段は各インバータへの入力電流を検知することができる。
本発明の誘導加熱調理器は、個々の誘導加熱手段に各誘導加熱手段を基準電位とする駆動電源を構成することで、誘導加熱手段の安定性と信頼性を向上させることができる。
本発明の実施の形態1における誘導加熱調理器の回路ブロック図 本発明の実施の形態2における誘導加熱調理器の回路ブロック図 本発明の実施の形態3における誘導加熱調理器の回路ブロック図 従来の誘導加熱調理器の回路ブロック図 従来の誘導加熱調理器の回路ブロック図 図4と図5とに示す従来の誘導加熱調理器の回路ブロック図を組み合わせた誘導加熱調理器の回路ブロック図
第1の発明は、商用電源を整流する整流回路と、前記整流回路の負出力を基準電位とする直流電源と、被加熱物を誘導加熱する誘導加熱手段と、前記誘導加熱手段の負出力を基準として前記直流電源の出力を前記誘導加熱手段へ所定の直流電圧に変換出力する駆動電源とを組とするインバータを複数組備えた誘導加熱調理器とすることにより、個々のインバータの運転状況に因らず各インバータへ駆動に必要な所定の電圧が安定供給されることとなり、誘導加熱調理器の安定性と信頼性を高めることができる。
第2の発明は、特に、第1の発明の直流電源出力を各駆動電源の出力電圧よりも高い電圧を出力するとしたことにより、前記駆動電源に安価な降圧レギュレータ回路(例えば、NPNトランジスタと、抵抗器と、ツェナーダイオードで構成する降圧レギュレータ)で構成することが可能となり、駆動電源をあらたに追加したことによるコストアップを抑制することができる。
第3の発明は、特に、第1または第2の発明の駆動電源入力部に短絡保護手段を備えたことにより、いずれの駆動電源が短絡故障した場合においても直流電源へ及ぼす影響を最小限に抑えることができ、誘導加熱調理器の信頼性を向上させることができる。
第4の発明は、特に、第1~3のいずれか1つの発明の誘導加熱調理器において、整流回路の負出力と各誘導加熱手段との間に各誘導加熱手段に流れる電流を検知する電流検知手段を設けたことにより、前記制御手段は個々のインバータの入力電流を検知することができるので、1つの制御手段で複数のインバータを高精度に電力制御することが可能となる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、本実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の第1の実施の形態における誘導加熱調理器の回路ブロック図を示すものである。
図1において、商用電源1と、ダイオードブリッジ(図示せず)とチョークコイル(図示せず)と平滑コンデンサ(図示せず)で構成され、商用電源1を整流する整流回路2と、前記整流回路2の負出力を基準電位とし所定の電圧Voを出力するする直流電源3である。
第1のインバータ4は、被加熱物(図示せず)を誘導加熱する第1の誘導加熱手段4aと、前記第1の誘導加熱手段4aの負出力を基準電位として前記直流電源3の出力を前記第1の誘導加熱手段4aへ所定の電圧Vo1に変換出力する第1の駆動電源4bとで構成され、
第2のインバータ5は、被加熱物(図示せず)を誘導加熱する第2の誘導加熱手段5aと、前記第2の誘導加熱手段5aの負出力を基準電位として前記直流電源3の出力を前記第2の誘導加熱手段5aへ所定の電圧Vo2に変換出力する第2の駆動電源5bとで構成され、
前記第1のインバータ4と前記第2のインバータ5は制御手段6で制御されるよう構成されている。第1の誘導加熱手段4aと第2の誘導加熱手段5aは、被加熱物(図示せず)を加熱する加熱コイル(図示せず)と前記加熱コイルと共振回路を為す共振コンデンサ(図示せず)と、前記共振回路に共振電流を生成する為に排他的に動作するスイッチング素子(図示せず)(例えばIBGT)と、前記スイッチング素子を駆動する駆動手段(図示せず)で構成される。整流回路2の負出力における整流回路2近傍の回路ポイントをa
、aに接続されている第1の誘導加熱手段4a近傍の回路ポイントをb、前記bに接続された前記第1の駆動手段4b近傍の回路ポイントをc、aに接続されている第2の誘導加熱手段5a近傍の回路ポイントをd、前記dに接続され前記第2の駆動手段5b近傍の回路ポイントをeとする。
以上のように構成された誘導加熱調理器について、以下その動作、作用を説明する。
第1のインバータ4で消費される電流は、第1の誘導加熱手段の負出力から整流回路2に戻る。すなわち点bから点aに向けて大きな電流(例えば数アンペアから十数アンペア)が流れる。回路図上では点bと点aとの間は同電位と表現されるが、現実の誘導加熱調理器において、点bと点aとの間は銅箔パターンやリード線などを介して接続されており、ここには少なからずインピーダンスがあるため点bと点aの間に大きな電流が流れると点bと点aとの間には電位差が発生する。このため、点aを基準として第1の誘導加熱手段4aへ電源供給すると、自身の運転状況により供給される電源電圧が左右されることとなる。また、第2の誘導加熱手段5aにも第1の誘導加熱手段4aと同様に大きな電流が流れる。第2の誘導加熱手段5aで消費される電流は点dから点aに向けて流れており、点b点a間と点d点a間に共通部分がある場合には、点aを基準として第1の誘導加熱手段4aへ電源供給すると、自身の運転状況のみならず第2のインバータ5の運転状況に応じて供給される電源電圧が左右されることとなる。しかしながら、第1のインバータ4には第1の駆動電源4bを備えているため、自身や他のインバータの運転状況に左右されることなく、駆動に必要な電源電圧を安定して供給される。これは、第1の駆動電源4bが、前記bに接続された前記第1の駆動手段4bの負出力上の回路ポイントcを基準電位として第1の誘導加熱手段4aへ電源供給しているためで、点bと点cとの間に流れる電流は点bと点a間に流れる電流よりも十分に少なく(例えば100mA前後)、点bと点a間での電圧降下を無視できる程度の電位差しか生じないためである。第1のインバータ4と第2のインバータ5とは基本構成は同様であるため、第2のインバータ5においても第1のインバータ4と同様の動作となることから、詳細の説明は省略する。
以上のように、本実施の形態の誘導加熱調理器において、各インバータ(例えばインバータ4)の各誘導加熱手段(例えば第1の誘導加熱手段4a)の負出力を基準とする駆動電源(例えば第1の駆動電源4b)を備えることにより、自身や他のインバータの運転状況に因らず必要な電源電圧の供給を安定して受けることができるため、信頼性の高い多口誘導加熱調理器を提供することが可能となる。
なお、直流電源3の出力電圧Voを、各インバータ駆動に必要な電圧に各誘導加熱手段の負出力と整流回路2の負出力間で生じる電位差の最大値以上の電圧を加えた値を上回る値とすれば、各駆動電源は安価な降圧レギュレータ(例えば、NPNトランジスタと、抵抗器と、ツェナーダイオードで構成する降圧レギュレータ)で構成することができ、各インバータへ駆動電源を追加することでのコストアップを抑制することができる。
また、本実施の形態では、誘導加熱調理器のインバータを2つとしたが、特に2つに限定せずともよく、3つ以上のインバータを備える多口誘導加熱調理器においても、各インバータ毎に個々に駆動電源を備えるように構成してもよい。
(実施の形態2)
図2は、本発明の第2の実施の形態における誘導加熱調理器の回路ブロック図を示すものである。
図2において、図1と同じ番号を付した箇所は図1と同じものであり、詳細の説明は省略する。
第1のインバータ7は、第1の誘導加熱手段4aと、第1の駆動電源4bと、直流電源3と第1の駆動電源4bとの間に接続された第1の短絡保護手段7aとで構成され、第2のインバータ8は、第2の誘導加熱手段5aと、第2の駆動電源5bと、直流電源3と第2の駆動電源5bとの間に接続された第2の短絡保護手段8aとで構成され、第1の短絡保護手段7aは第1の駆動電源4および直流電源3のいずれの定格電流より低い第1の所定電流I1以上が流れると断線し、第2の短絡保護手段8aは第2の駆動電源5bおよび直流電源3のいずれの定格電流より低い第2の所定電流I2以上流れると断線するものである。
以上のように構成された誘導加熱調理器について、以下その動作、作用を説明する。
第1の短絡保護手段7aと直流電源3と間に短絡保護手段4cを備えたことで、第1の駆動電源4bの出力電流が何らかの原因で過大となり、第1の所定電流以上となると第1の短絡保護手段7aが断線となる。このため第1の駆動電源4bの出力電流が第1の所定電流以上となることはない。第2の駆動電源8aも同様に、その出力電流が第2の所定電流I2以上となることはない。
以上のように、第1の駆動電源4bと直流電源3との間に第1の短絡保護手段7aを備え、第2の駆動電源5bと直流電源3との間に第2の短絡保護手段8aを備えることにより、いずれかの駆動電源に電流が流れる異常時にも直流電源3に過大な電流が流れることを抑制でき、第1の駆動手段4bや第2の駆動手段5bの異常時における直流電源3への影響を最小限に抑えることができるため、直流電源3から異常発生していないインバータへ電力の安定供給が可能となり、信頼性の高い多口誘導加熱調理器を提供することができる。
なお、本実施の形態では、第1の短絡保護手段4cを第1の所定電流I1以上の電流が流れると断線するとしたが、第1の短絡保護手段4cを第1の所定電流I1以上の電流が流れないように流れる電流を制限するものとしてもよい。同様に、第2の短絡保護手段5cを第2の所定電流I2以上の電流が流れると断線するとしたが、第2の短絡保護手段5cを第2の所定電流I2以上の電流が流れないように流れる電流を制限するものとしていもよい。
また、本実施の形態では、誘導加熱調理器のインバータを2つとしたが、特に2つに限定せずともよく、3つ以上のインバータを備える多口誘導加熱調理器においても適用してよい。
(実施の形態3)
図3は、本発明の第3の実施の形態における誘導加熱調理器の回路ブロック図を示すものである。
図3において、図1および図2と同じ番号を付した箇所は図1、図2と同じものであり、詳細の説明は省略する。
図3において、第1のインバータ9は、図1における第1のインバータ4あるいは図2における第1のインバータ7に第1の電流検知手段9aを追加したものであり、第1の電流検知手段9aは整流回路2の負出力と第1の誘導加熱手段4aの負出力間にあって、第1の電流検知手段9aに流れる電流に応じた電圧を制御手段11に入力するものである。第2のインバータ10は、図1における第2のインバータ5あるいは図2における第2のインバータ8に、第2の電流検知手段10aを追加したものであり、第2の電流検知手段
10aは整流回路2の負出力と第2の誘導加熱手段5aの負出力間にあって、第2の電流検知手段10aに流れる電流に応じた電圧を制御手段11に入力するものである。制御手段11は、第1の電流検知手段9aからの入力に応じて第1のインバータの電力制御を行い、第2の電流検知手段10aからの入力に応じて第2のインバータの電力制御を行うものである。
以上のように構成された誘導加熱調理器について、以下その動作、作用を説明する。
第1のインバータ4で消費される電流は、第1の誘導加熱手段の負出力から整流回路2に戻る。すなわち点bから点aに向けて大きな電流(例えば数アンペアから十数アンペア)が流れる。点bと点aとの間には第1の電流検知手段9aがあり、この第1の電流検知手段で少なからず電圧降下が生じる。また、第1の電流検知手段9aと点bや点aとの間は銅箔パターンやリード線などで接続されており、この間にもインピーダンスがあるため点bと点aの間に大きな電流が流れると、点bと点aとの間に第1の電流検知手段9aのみで生じる電位差以上の電位差が発生する。このため、点aを基準として第1の誘導加熱手段4aへ電源供給すると、自身の運転状況により供給される電源電圧が左右されることとなる。また、第2の誘導加熱手段5aにも第1の誘導加熱手段aと同様に大きな電流が流れる。第2の誘導加熱手段5aで消費される電流は点dから点aに向けて流れており、点b点a間と点d点a間に共通部分がある場合には、点aを基準として第1の誘導加熱手段4aへ電源供給すると、自身の運転状況のみならず他のインバータの運転状況に応じて供給される電源電圧が左右されることとなる。しかしながら、第1のインバータ4には第1の駆動電源4bを備えているため、自身や他のインバータの運転状況に左右されることなく、駆動に必要な電源電圧を安定して供給される。これは、第1の駆動電源4bが、前記bに接続された前記第1の駆動手段4bの負出力上の回路ポイントcを基準電位として第1の誘導加熱手段4aへ電源供給しているためで、点bと点cとの間に流れる電流は点bと点a間に流れる電流よりも十分に少なく(例えば100mA前後)、点bと点a間での電圧降下を無視できる程度の電位差しか生じないためである。第1のインバータ4と第2のインバータ5とは基本構成は同様であるため、第2のインバータ5においても第1のインバータ4と同様の動作となることから、詳細の説明は省略する。
以上のように、本実施の形態の誘導加熱調理器において、各インバータ(例えばインバータ4)の各誘導加熱手段(例えば第1の誘導加熱手段4a)の負出力を基準とする駆動電源(例えば第1の駆動電源4b)を備えることにより、自身や他のインバータの運転状況に因らず必要な電源電圧の供給を安定して受けることができるため、信頼性の高い多口誘導加熱調理器を提供することが可能となる。
なお、直流電源3の出力電圧Voを、各インバータ駆動に必要な電圧に各誘導加熱手段の負出力と整流回路2の負出力間で生じる電位差の最大値以上の電圧を加えた値を上回る値とすれば、各駆動電源は安価な降圧レギュレータ(例えば、NPNトランジスタと、抵抗器と、ツェナーダイオードで構成する降圧レギュレータ)で構成することができ、各インバータへ駆動電源を追加することでのコストアップを抑制することができる。
また、本実施の形態では、誘導加熱調理器のインバータを2つとしたが、特に2つに限定せずともよく、3つ以上のインバータを備える多口誘導加熱調理器においても、各インバータ毎に個々に駆動電源を備えるよう構成してもよい。
また、本実施の形態によれば、電流検知手段での電圧降下が誘導加熱手段へ与える影響が抑制されるため、電流検知手段に抵抗器の端子間に生じる電位差から流れる電流を検出する電位差を生じさせることを前提とした電流検知方式を採用することも可能となり、電流検知手段の回路構成選択の自由度を広げることができる。さらに、整流回路の正出力側
ではなく負出力側に電流検知手段を設けることが可能となるため、電流検知手段を正出力側に設けた場合よりも負出力側に設けることで電流検知手段を他の回路ブロックとの絶縁距離を縮めることができ、多口誘導加熱調理器の小型化に寄与することができる。
以上のように、本発明にかかる誘導加熱調理器は、調理器のみならず複数の誘導加熱手段を備える機器に応用することが可能である。
1 商用電源
2 整流回路
3 直流電源
4 第1のインバータ
4a 第1の誘導加熱手段
4b 第1の駆動電源
5 第2のインバータ
5a 第2の誘導加熱手段
5b 第2の駆動電源
6 制御手段

Claims (4)

  1. 商用電源を整流する整流回路と、
    前記整流回路の負出力を基準電位とする直流電源と、
    複数組のインバータと、を備え、
    前記複数組のインバータのそれぞれは、
    被加熱物を誘導加熱する誘導加熱手段と、
    前記誘導加熱手段の負出力を基準として前記直流電源の出力を前記誘導加熱手段のスイッチング素子へ所定の直流電圧に変換出力する駆動電源と、を組として有する誘導加熱調理器。
  2. 直流電源は、各駆動電源の出力電圧よりも高い電圧を出力する請求項1に記載の誘導加熱調理器。
  3. 駆動電源の入力部に短絡保護手段を備えた請求項1または請求項2に記載の誘導加熱調理器。
  4. 整流回路の負出力と各誘導加熱手段との間に各誘導加熱手段に流れる電流を検知する電流検知手段を設けた請求項1から3のいずれか1項に記載の誘導加熱調理器。
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