JP7042106B2 - 発泡性浴用剤組成物 - Google Patents
発泡性浴用剤組成物 Download PDFInfo
- Publication number
- JP7042106B2 JP7042106B2 JP2018026567A JP2018026567A JP7042106B2 JP 7042106 B2 JP7042106 B2 JP 7042106B2 JP 2018026567 A JP2018026567 A JP 2018026567A JP 2018026567 A JP2018026567 A JP 2018026567A JP 7042106 B2 JP7042106 B2 JP 7042106B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- component
- mass
- content
- less
- oil
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Landscapes
- Cosmetics (AREA)
Description
(X)脂肪酸エステル及び脂肪酸グリセリドから選ばれる1種以上の油剤(a1)、及びエチレンオキシ基の平均付加モル数が60以上であるポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(a2')を含む1種以上の非イオン界面活性剤(a2)を含有する油性成分(A)、並びに水溶性高分子(B)を含有し、
成分(a1)と成分(a2)の合計含有量が10質量%以上であり、かつ成分(B)の含有量と成分(A)の含有量との質量比((B)/(A))が4以下である造粒物
(Y)炭酸塩
(Z)有機酸
を含有する発泡性浴用剤組成物を提供するものである。
本発明の発泡性浴用剤組成物は、次の成分(X)、(Y)、並びに(Z):
(X)脂肪酸エステル及び脂肪酸グリセリドから選ばれる1種以上の油剤(a1)、及びエチレンオキシ基の平均付加モル数が60以上であるポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(a2')を含む1種以上の非イオン界面活性剤(a2)を含有する油性成分(A)、並びに水溶性高分子(B)を含有し、
成分(a1)と成分(a2)の合計含有量が10質量%以上であり、かつ成分(B)の含有量と成分(A)の含有量との質量比((B)/(A))が4以下である造粒物
(Y)炭酸塩
(Z)有機酸
を含有する。すなわち、本発明の発泡性浴用剤組成物は、上記成分(X)の造粒物を含有するとともに、成分(Y)の炭酸塩、及び成分(Z)の有機酸を含有するものであり、成分(X)の造粒物は、炭酸塩及び有機酸を含まない造粒物である。
なお、本明細書において、油性成分とは、油剤及び界面活性剤を含む成分であって、油溶性を示す成分全てを総称するものである。
従来の浴用剤組成物に用いられていた造粒物では、かかる造粒物中に油性成分を安定的に含有させるべく、油性成分の含有量に対しておよそ5倍量を遥かに超える水溶性高分子を造粒物中に含有させざるを得ず、或いはさらに有機酸等の吸油性を有する成分を多量に含有させざるを得なかったことから、造粒物中における油性成分の含有量が自ずと低減し、ひいては組成物中における油性成分の含有量までも充分に高めることが困難となってしまう状況であった。しかしながら、本発明において用いる成分(X)の造粒物は、上記特定の油剤(a1)、及び上記特定の非イオン界面活性剤(a2')を含む非イオン界面活性剤(a2)を含有する油性成分(A)を用いつつ、これら油剤(a1)と非イオン界面活性剤(a2)を特定の含有量とすることにより、成分(A)の油性成分に対する成分(B)の水溶性高分子の含有量を制限しても、良好な造粒性を確保しながら、造粒物中においても、ひいては組成物中においても、温浴効果を一層高めることができる油性成分の量を充分に確保することができる。
成分(a1)の脂肪酸エステル及び脂肪酸グリセリドから選ばれる1種以上の油剤は、成分(a2)の非イオン界面活性剤等の界面活性剤以外の成分であって、炭酸ガスの皮膚への浸透促進効果が高い油剤であり、得られる発泡性浴用剤組成物において、温浴効果のさらなる向上に大いに寄与する成分である。かかる脂肪酸エステルは、一価のアルコールと脂肪酸とのエステルであって、具体的には、オクタン酸セチル、イソオクタン酸セチル、乳酸ミリスチル、乳酸セチル、ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸ミリスチル、ミリスチン酸イソセチル、ミリスチン酸オクチルドデシル、パルミチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソステアリル、アジピン酸イソプロピル、ステアリン酸ブチル、ステアリン酸イソセチル、イソステアリン酸イソステアリル、イソノナン酸イソトリデシル、オレイン酸デシル、及びイソステアリン酸コレステロール等から選ばれる1種又は2種以上が挙げられる。
脂肪酸グリセリドとしては、ミリスチン酸グリセリド、カプロン酸、カプリル酸、カプリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、ミリストレイン酸、パルミチン酸、パルミトレイン酸、ステアリン酸、オレイン酸、リノール酸、α-リノレン酸、γ―リノレン酸等を構成脂肪酸とする、モノグリセリド、ジグリセリド、トリグリセリド等の脂肪酸グリセリドから選ばれる1種又は2種以上が挙げられ、好ましくはトリ(カプリル酸・カプリン酸)グリセリン、及びトリカプリル酸グリセリル等から選ばれる1種又は2種以上である。
また、成分(a1)の油剤の含有量は、同様の観点から、成分(X)の造粒物中に、好ましくは5質量%以上であり、より好ましくは7質量%以上であり、好ましくは17質量%以下であり、より好ましくは12質量%以下である。
さらに、成分(a1)の油剤の含有量は、同様の観点から、本発明の発泡性浴用剤組成物中に、好ましくは0.6質量%以上であり、より好ましくは0.8質量%以上であり、好ましくは4質量%以下であり、より好ましくは2質量%以下である。
成分(a2)に含まれる成分(a2')は、エチレンオキシ基の平均付加モル数が60以上であるポリオキシエチレン硬化ヒマシ油であって、後述する成分(B)の水溶性高分子の含有が制限された環境下であっても、成分(X)の造粒物を製造する際における相分離の発生を抑制し、各成分を良好に分散させて、成分(A)の油性成分の染み出し等を有効に防止することができる。成分(a2')のエチレンオキシ基の平均付加モル数は、炭酸ガスの皮膚への浸透促進効果と造粒性を確保する効果とを良好に両立させる観点から、60以上であって、好ましくは80以上である。また、エチレンオキシ基の平均付加モル数の上限は特に制限は無いが、200以下が好ましい。
また、成分(a2)の非イオン界面活性剤の含有量は、同様の観点から、成分(X)の造粒物中に、好ましくは6質量%以上であり、より好ましくは8質量%以上であり、好ましくは30質量%以下であり、より好ましくは15質量%以下である。
さらに、成分(a2)の非イオン界面活性剤の含有量は、同様の観点から、本発明の発泡性浴用剤組成物中に、好ましくは0.6質量%以上であり、より好ましくは0.8質量%以上であり、好ましくは4質量%以下であり、より好ましくは2質量%以下である。
また、成分(a2')のポリオキシエチレン硬化ヒマシ油の含有量は、同様の観点から、成分(a2)の非イオン界面活性剤中に、好ましくは1質量%以上であり、より好ましくは10質量%以上であり、好ましくは100質量%以下であり、より好ましくは40質量%以下であり、さらに好ましくは20質量%以下である。
さらに、成分(a2')のポリオキシエチレン硬化ヒマシ油の含有量は、同様の観点から、成分(A)の油性成分中に、好ましくは0.1質量%以上であり、より好ましくは3質量%以上であり、好ましくは70質量%以下であり、より好ましくは35質量%以下であり、さらに好ましくは15質量%以下であり、さらに好ましくは10質量%以下である。
また、成分(a1)と成分(a2)の合計含有量は、同様の観点から、成分(A)の油性成分中に、好ましくは60質量%以上であり、より好ましくは70質量%以上であり、好ましくは100質量%以下であり、より好ましくは80質量%以下である。
また、成分(a1)と成分(a2)の合計含有量は、温まり感をより一層高める観点から、後述する成分(Y)と成分(Z)の合計含有量に対して、好ましくは1.5質量%以上10質量%以下である。
メントール、シネオール、オイゲノール、シトラール、シトロネラール、ボルネオール、リナロール、ゲラニオール、カンファー、チモール、スピラントール、ピネン、リモネン、テルペン系化合物等の単品香料成分から選ばれる1種又は2種以上が挙げられる。
香料の含有量は、良好な香りをもたらしつつ、優れた造粒性を確保する観点から、成分(A)の油性成分中に、好ましくは15~40質量%であり、より好ましくは24~34質量%である。また、香料の含有量は、同様の観点から、本発明の発泡性浴用剤組成物中に、好ましくは0.5~1質量%であり、より好ましくは0.7~0.95質量%である。
流動パラフィン、ワセリン、パラフィン、マイクロクリスタリンワックス、セレシン、スクワラン、スクアレン、ジオクチルシクロヘキサン、ブリスタン等の炭化水素油;
ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘニン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸、ラノリン酸、イソステアリン酸等の高級脂肪酸;
ラウリルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、オレイルアルコール、コレステロール、2-ヘキシルデカノール等の高級アルコール;
シクロペンタシロキサン等のシリコーン油;
ノニオン界面活性剤以外の界面活性剤等から選ばれる1種又は2種以上が挙げられる。
なかでも、温浴効果を高める観点から、ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸ミリスチル、ミリスチン酸イソセチル、ミリスチン酸オクチルドデシル、パルミチン酸イソプロピル、及びパルミチン酸イソステアリルから選ばれる1種又は2種以上の油性成分を含有するのが好ましい。
また、成分(A)の油性成分の含有量は、同様の観点から、本発明の発泡性浴用剤組成物中に上記量で含有されるよう、成分(X)の造粒物中に含有される量であればよく、例えば成分(X)の造粒物中に、好ましくは20質量%以上であり、より好ましくは22質量%以上であり、好ましくは40質量%以下であり、より好ましくは26質量%以下である。
また、成分(B)の水溶性高分子の含有量は、同様の観点から、本発明の発泡性浴用剤組成物中に上記量で含有されるよう、成分(X)の造粒物中に含有される量であればよく、例えば成分(X)の造粒物中に、成分(X)の造粒物中に、好ましくは50質量%以上であり、より好ましくは74質量%以上であり、好ましくは80質量%以下であり、より好ましくは78質量%以下である。
なお、造粒物の平均粒径は、乾式篩法により測定することができる。
なお、本発明の固体浴用剤組成物の1回あたりの使用量(質量)は、浴水150Lあたり20~200gが好ましく、30~100gがより好ましい。
表1に示す造粒物(X)の処方にしたがって、予め各造粒物(X)を製造した。具体的には、予め成分(A)および成分(B)を70℃にして溶解し、混合物を得た後、これを60℃の平板に滴下し、平均粒径1000μmの造粒物(X)を製造した。得られた各造粒物(X)について、下記基準にしたがって造粒性を評価した。
結果を表1に示す。なお、C以外の評価であれば、合格に値する造粒性を有すると判断できる。
AA:油性成分の染み出しやべたつきが全くない
A :油性成分の染み出しやべたつきがほとんどない
B :油性成分の染み出しやべたつきが少しある
C :油性成分の染み出しやべたつきがやや多い
表1に示す処方にしたがって、上記製造例により得られた造粒物(X)と、その他の成分とを混合し、プレス打錠機を用いて圧縮成型することにより、各錠剤を得た。
得られた錠剤を用い、下記方法にしたがって各評価を行った。
結果を表1に示す。
得られた各錠剤をそれぞれ150Lの浴水(40℃)に投入して均一に溶解・分散させたのち、パネラー10名を入浴させ、さら湯に対する温まり感を対照として、入浴中における温まり感を下記基準にしたがって評価し、その平均値を最終的な評価の指標とした。
4:とても温まる
3:温まる
2:やや温まる
1:さら湯と同等
得られた各錠剤の製造直後の外観(色素の発色)について、下記基準にしたがって目視により評価した。
A:発色がなく、外観が非常に良好である
B:発色がほとんどなく、外観が良好である
C:発色が確認され、外観が悪化していると認められる
Claims (4)
- 次の成分(X)、(Y)、並びに(Z):
(X)脂肪酸エステル及び脂肪酸グリセリドから選ばれる1種以上の油剤(a1)、及びエチレンオキシ基の平均付加モル数が60以上であるポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(a2')を含む1種以上の非イオン界面活性剤(a2)を含有する油性成分(A)、並びに水溶性高分子(B)を含有し、
成分(a1)と成分(a2)の合計含有量が10質量%以上であり、成分(a2')の含有量が成分(a1)と成分(a2)の合計含有量中に5質量%以上15質量%以下であり、かつ成分(B)の含有量と成分(A)の含有量との質量比((B)/(A))が3以上4以下である造粒物 4質量%以上17質量%以下
(Y)炭酸塩
(Z)有機酸
を含有する発泡性錠剤型浴用剤組成物。 - 成分(B)が、ポリエチレングリコールである請求項1に記載の発泡性錠剤型浴用剤組成物。
- 成分(B)の含有量が、成分(X)中に50質量%以上80質量%以下である請求項1又は2に記載の発泡性錠剤型浴用剤組成物。
- 成分(A)が、さらに香料を含有する請求項1~3のいずれか1項に記載の発泡性錠剤型浴用剤組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018026567A JP7042106B2 (ja) | 2018-02-19 | 2018-02-19 | 発泡性浴用剤組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018026567A JP7042106B2 (ja) | 2018-02-19 | 2018-02-19 | 発泡性浴用剤組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2019142792A JP2019142792A (ja) | 2019-08-29 |
JP7042106B2 true JP7042106B2 (ja) | 2022-03-25 |
Family
ID=67770859
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2018026567A Active JP7042106B2 (ja) | 2018-02-19 | 2018-02-19 | 発泡性浴用剤組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP7042106B2 (ja) |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014201540A (ja) | 2013-04-03 | 2014-10-27 | 花王株式会社 | 浴用剤組成物 |
JP2017165700A (ja) | 2016-03-18 | 2017-09-21 | 花王株式会社 | 発泡性錠剤型浴用組成物 |
-
2018
- 2018-02-19 JP JP2018026567A patent/JP7042106B2/ja active Active
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014201540A (ja) | 2013-04-03 | 2014-10-27 | 花王株式会社 | 浴用剤組成物 |
JP2017165700A (ja) | 2016-03-18 | 2017-09-21 | 花王株式会社 | 発泡性錠剤型浴用組成物 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2019142792A (ja) | 2019-08-29 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2012158588A (ja) | 発泡性入浴剤組成物の製造方法 | |
JP6730780B2 (ja) | 浴用剤組成物 | |
JP6629652B2 (ja) | 発泡性錠剤型浴用組成物 | |
JP2011016749A (ja) | 粒状発泡性浴用剤 | |
JP7042106B2 (ja) | 発泡性浴用剤組成物 | |
JP5149614B2 (ja) | 浴用剤 | |
JP2008303194A (ja) | 香料造粒物 | |
JP3967028B2 (ja) | 浴用剤組成物 | |
JP6881928B2 (ja) | 発泡性錠剤型浴用組成物 | |
JP6194184B2 (ja) | 浴用剤組成物 | |
JP6829620B2 (ja) | 固形入浴剤 | |
JP5918992B2 (ja) | 浴用剤組成物 | |
JP5291922B2 (ja) | 親油性成分含有粉末 | |
JP6320017B2 (ja) | 浴用剤組成物 | |
JP6411779B2 (ja) | 浴用剤組成物 | |
JP2005247759A (ja) | 水中油型乳化香料組成物及びその製造方法 | |
JP5945133B2 (ja) | 浴用剤組成物 | |
JP2006077001A (ja) | 親油性成分含有粉末 | |
JP6617064B2 (ja) | 浴用剤組成物 | |
JP6209323B2 (ja) | 発泡性圧縮製剤 | |
JP6975636B2 (ja) | 固体浴用剤組成物 | |
JP6617052B2 (ja) | 炭酸ガス発泡性浴用剤組成物 | |
JP2019131620A (ja) | 浴用剤組成物を用いた入浴方法 | |
JP2018135281A (ja) | 浴用剤組成物 | |
JP5894790B2 (ja) | 固形浴用剤 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20201217 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20211008 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20211207 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20220121 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20220301 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20220314 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 7042106 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |